JP2002040495A - ラマン増幅器 - Google Patents

ラマン増幅器

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JP2002040495A
JP2002040495A JP2000220967A JP2000220967A JP2002040495A JP 2002040495 A JP2002040495 A JP 2002040495A JP 2000220967 A JP2000220967 A JP 2000220967A JP 2000220967 A JP2000220967 A JP 2000220967A JP 2002040495 A JP2002040495 A JP 2002040495A
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light
raman amplification
optical fiber
raman
signal light
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JP2000220967A
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Tetsufumi Tsuzaki
哲文 津▲崎▼
Kiyotaka Murashima
清孝 村嶋
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/24Coupling light guides
    • G02B6/36Mechanical coupling means
    • G02B6/38Mechanical coupling means having fibre to fibre mating means
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B10/00Transmission systems employing electromagnetic waves other than radio-waves, e.g. infrared, visible or ultraviolet light, or employing corpuscular radiation, e.g. quantum communication
    • H04B10/29Repeaters
    • H04B10/291Repeaters in which processing or amplification is carried out without conversion of the main signal from optical form
    • H04B10/2912Repeaters in which processing or amplification is carried out without conversion of the main signal from optical form characterised by the medium used for amplification or processing
    • H04B10/2916Repeaters in which processing or amplification is carried out without conversion of the main signal from optical form characterised by the medium used for amplification or processing using Raman or Brillouin amplifiers

Abstract

(57)【要約】 【課題】 信号光波長帯域において利得スペクトル平坦
化の制御が容易であるラマン増幅器を提供する。 【解決手段】 励起光源ユニット13から出力されたラ
マン増幅用励起光は光サーキュレータ122を経てラマ
ン増幅用光ファイバ11に供給される。残留したラマン
増幅用励起光は光サーキュレータ121およびバンドパ
スフィルタ15を経て受光素子16により検出される。
ラマン増幅器1に到達した信号光は、ラマン増幅用光フ
ァイバ11を伝搬するとともにラマン増幅される。制御
部14により、受光素子16により検出された残留ラマ
ン増幅用励起光のパワーに基づいて、励起光源ユニット
13に含まれるN個の励起光源それぞれから出力される
ラマン増幅用励起光のパワーまたはスペクトルの形状が
制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、信号光を用いて通
信を行う光通信システムにおいて信号光が光伝送路を伝
送される際に被る伝送損失をラマン増幅により補償する
ラマン増幅器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】信号光を用いて通信を行う光通信システ
ムにおいて、送信器から送出された信号光は、光伝送路
を伝送される際に伝送損失を被り、受信器に到達すると
きにはパワーが小さくなる。受信器に到達した信号光の
パワーが所定値以下であると、受信エラーに因り正常に
光通信を行えない場合が生じ得る。そこで、送信器と受
信器との間に光増幅器を設けて、この光増幅器により信
号光を光増幅することで、信号光が光伝送路を伝送され
る際に被る伝送損失を補償することが行われている。
【0003】このような光増幅器には、希土類元素が添
加された増幅用光ファイバを用いた希土類元素添加光フ
ァイバ増幅器(例えばEr元素添加光ファイバ増幅器)
と、ラマン増幅用光ファイバにおけるラマン増幅現象を
利用したラマン増幅器とがある。希土類元素添加光ファ
イバ増幅器と比べると、ラマン増幅器は、ラマン増幅用
励起光の波長を適切に設定することで利得を有する波長
帯域を所望のものにすることが可能である等の特徴を有
している。
【0004】また、所定の信号光波長帯域内の多波長の
信号光を多重化して光通信を行う波長多重(WDM: Wa
velength Division Multiplexing)光通信システムで
は、この信号光波長帯域における光増幅器の利得スペク
トルは平坦であることが重要である。さもないと、信号
光波長帯域内の或る波長の信号光は受信器により正常に
受信されたとしても、利得が小さい他の波長の信号光は
受信エラーが生じる場合があるからである。そこで、ラ
マン増幅器の利得スペクトルを平坦化する技術について
研究がなされている。
【0005】例えば、文献1「Y. Emori, et al., "100
nm bandwidth flat gain Raman amplifiers pumped and
gain-equalized by 12-wavelength-channel WDM high
power laser diodes", OFC'99, PD19 (1999)」に記載さ
れたラマン増幅器の利得平坦化技術では、N個(N≧
2)の励起光源それぞれから出力された光を合波したも
のをラマン増幅用励起光としてラマン増幅用光ファイバ
に供給する。そして、N個の励起光源それぞれの出力中
心波長および出力パワーを適切に設定することで、ラマ
ン増幅器の利得スペクトルの平坦化を図っている。文献
1では、励起光源の個数Nを12としている。
【0006】また、文献2「F. Koch, et al., "Broadb
and gain flattened Raman Amplifier to extend opera
tion in the third telecommunication window", OFC'2
000,ThD, FF3 (2000)」に記載されたラマン増幅器の利
得平坦化技術では、ラマン増幅用光ファイバにおける利
得スペクトルと略同形状の損失スペクトルを有する利得
等化器を設けることで、ラマン増幅器の利得スペクトル
の平坦化を図っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来のラマン増幅器の利得平坦化技術は、以下のような
問題点を有している。すなわち、長距離の光通信を行う
光通信システムにおいては、送信器と受信器との間にM
個(M≧2)のラマン増幅器を備える必要がある場合が
ある。この場合に、文献1に記載された利得平坦化技術
を採用するとすれば、光通信システムの全体で必要とな
る励起光源の総数はM×Nとなって、これら多数の励起
光源それぞれの出力パワーを制御しなければならず、ラ
マン増幅器の利得スペクトルの平坦化の制御は容易では
ない。
【0008】また、文献2に記載された利得平坦化技術
を採用したラマン増幅器では、ラマン増幅用光ファイバ
において信号光を光増幅しておきながら、利得等化器に
おいて信号光を減衰させるものである。したがって、こ
の利得等化器の損失スペクトルを制御しなければなら
ず、やはり、ラマン増幅器の利得スペクトルの平坦化の
制御は容易ではない。
【0009】本発明は、上記問題点を解消する為になさ
れたものであり、信号光波長帯域において利得スペクト
ル平坦化の制御が容易であるラマン増幅器を提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係るラマン増幅
器は、(1) 信号光を伝送するとともに、ラマン増幅用励
起光が供給されることにより信号光をラマン増幅するラ
マン増幅用光ファイバと、(2) 出力する光のスペクトル
が単峰型でない励起光源をN個(N≧1)有し、これら
N個の励起光源から出力される光をラマン増幅用励起光
としてラマン増幅用光ファイバに供給するラマン増幅用
励起光供給手段とを備えることを特徴とする。
【0011】このラマン増幅器によれば、N個の励起光
源を有するラマン増幅用励起光供給手段よりラマン増幅
用励起光がラマン増幅用光ファイバに供給される。そし
て、このラマン増幅用光ファイバにより信号光が伝送さ
れるとともにラマン増幅される。すなわち、信号光がラ
マン増幅用光ファイバを伝送する際に被る伝送損失がラ
マン増幅により補償される。特に、このラマン増幅器
は、ラマン増幅用励起光供給手段に含まれるN個の励起
光源が出力する光のスペクトルが単峰型ではないので、
従来の技術の欄に挙げた文献1のものと比較して、励起
光源の個数を少なくすることができるので、利得スペク
トルの平坦化の制御が容易である。また、このラマン増
幅器は、利得等化器を用いることなく利得スペクトルを
平坦にすることができるので、従来の技術の欄に挙げた
文献2のものと比較して、やはり、利得スペクトルの平
坦化の制御が容易である。なお、「スペクトルが単峰型
でない」とは、出力パワーが最大となる波長とは別に極
大となる波長が存在することだけでなく、最大または極
大となる波長が互いに5nm以上離れていることを意味
する。
【0012】また、本発明に係るラマン増幅器は、(1)
ラマン増幅用光ファイバを伝搬した後の残留したラマン
増幅用励起光のパワーを検出する残留励起光パワー検出
手段と、(2) 残留励起光パワー検出手段により検出され
たラマン増幅用励起光のパワーに基づいて、N個の励起
光源それぞれから出力されるラマン増幅用励起光のパワ
ーを制御する制御手段とを更に備えることを特徴とす
る。この場合には、残留励起光パワー検出手段により検
出されたラマン増幅用励起光のパワーに基づいて、N個
の励起光源それぞれから出力されるラマン増幅用励起光
のパワーが制御手段により制御されるので、ラマン増幅
用光ファイバにおける信号光のラマン増幅の利得スペク
トルを信号光波長帯域において平坦かつ一定に維持する
ことができる。
【0013】また、本発明に係るラマン増幅器は、(1)
ラマン増幅用光ファイバを伝搬した後の各波長の信号光
のレベルを検出する信号光レベル検出手段と、(2) 信号
光レベル検出手段により検出された各波長の信号光のレ
ベルに基づいて、N個の励起光源それぞれから出力され
るラマン増幅用励起光のパワーを制御する制御手段とを
更に備えることを特徴とする。この場合には、 信号光
レベル検出手段により検出された各波長の信号光のレベ
ルに基づいて、N個の励起光源それぞれから出力される
ラマン増幅用励起光のパワーが制御手段により制御され
るので、ラマン増幅用光ファイバにおける信号光のラマ
ン増幅の利得スペクトルを信号光波長帯域において平坦
かつ一定に維持することができる。
【0014】また、本発明に係るラマン増幅器は、(1)
ラマン増幅用光ファイバの長手方向の損失分布を検出す
る光ファイバ損失分布検出手段と、(2) 光ファイバ損失
分布検出手段により検出されたラマン増幅用光ファイバ
の長手方向の損失分布に基づいて、N個の励起光源それ
ぞれから出力されるラマン増幅用励起光のパワーを制御
する制御手段とを更に備えることを特徴とする。この場
合には、光ファイバ損失分布検出手段により検出された
ラマン増幅用光ファイバの長手方向の損失分布に基づい
て、N個の励起光源それぞれから出力されるラマン増幅
用励起光のパワーが制御手段により制御されるので、ラ
マン増幅用光ファイバにおける信号光のラマン増幅の利
得スペクトルを信号光波長帯域において平坦かつ一定に
維持することができる。
【0015】また、本発明に係るラマン増幅器は、(1)
信号光とともに伝送されるパイロット光がラマン増幅用
光ファイバを伝搬した後のレベルを検出するパイロット
光レベル検出手段と、(2) パイロット光レベル検出手段
により検出されたパイロット光のレベルに基づいて、N
個の励起光源それぞれから出力されるラマン増幅用励起
光のパワーを制御する制御手段とを更に備えることを特
徴とする。この場合には、パイロット光レベル検出手段
により検出されたパイロット光のレベルに基づいて、N
個の励起光源それぞれから出力されるラマン増幅用励起
光のパワーが制御手段により制御されるので、ラマン増
幅用光ファイバにおける信号光のラマン増幅の利得スペ
クトルを信号光波長帯域において平坦かつ一定に維持す
ることができる。
【0016】また、本発明に係るラマン増幅器は、(1)
ラマン増幅用光ファイバに入力する信号光のパワーを検
出する入力信号光パワー検出手段と、(2) ラマン増幅用
光ファイバから出力される信号光のパワーを検出する出
力信号光パワー検出手段と、(3) 入力信号光パワー検出
手段により検出された入力信号光パワーおよび出力信号
光パワー検出手段により検出された出力信号光パワーに
基づいて、N個の励起光源それぞれから出力されるラマ
ン増幅用励起光のパワーを制御する制御手段とを更に備
えることを特徴とする。この場合には、入力信号光パワ
ーおよび出力信号光パワーに基づいて、N個の励起光源
それぞれから出力されるラマン増幅用励起光のパワーが
制御手段により制御されるので、ラマン増幅用光ファイ
バにおける信号光のラマン増幅の利得スペクトルを信号
光波長帯域において平坦かつ一定に維持することができ
る。
【0017】また、本発明に係るラマン増幅器は、(1)
ラマン増幅用光ファイバに入力する信号光の波長を検出
する信号光波長検出手段と、(2) 信号光波長検出手段に
より検出された信号光の波長に基づいて、N個の励起光
源それぞれがラマン増幅用励起光を出力するか否かを制
御する制御手段とを更に備えることを特徴とする。この
場合には、信号光波長検出手段により検出された信号光
の波長に基づいて、N個の励起光源それぞれがラマン増
幅用励起光を出力するか否かが制御手段により制御され
るので、信号光の波長によっては、使用する励起光源の
個数を減らすことができる。
【0018】他の本発明に係るラマン増幅器は、(1) 信
号光を伝送するとともに、ラマン増幅用励起光が供給さ
れることにより信号光をラマン増幅するラマン増幅用光
ファイバと、(2) 出力する光のスペクトルが可変である
励起光源をN個(N≧1)有し、これらN個の励起光源
から出力される光をラマン増幅用励起光としてラマン増
幅用光ファイバに供給するラマン増幅用励起光供給手段
と、(3) N個の励起光源それぞれから出力されるラマン
増幅用励起光のスペクトルを制御する制御手段とを備え
ることを特徴とする。
【0019】このラマン増幅器によれば、N個の励起光
源を有するラマン増幅用励起光供給手段よりラマン増幅
用励起光がラマン増幅用光ファイバに供給される。そし
て、このラマン増幅用光ファイバにより信号光が伝送さ
れるとともにラマン増幅される。すなわち、信号光がラ
マン増幅用光ファイバを伝送する際に被る伝送損失がラ
マン増幅により補償される。特に、このラマン増幅器
は、ラマン増幅用励起光供給手段に含まれるN個の励起
光源が出力する光のスペクトルが可変であり制御手段に
より制御されるので、従来の技術の欄に挙げた文献1の
ものと比較して、励起光源の個数を少なくすることがで
きるので、利得スペクトルの平坦化の制御が容易であ
る。また、このラマン増幅器は、利得等化器を用いるこ
となく利得スペクトルを平坦にすることができるので、
従来の技術の欄に挙げた文献2のものと比較して、やは
り、利得スペクトルの平坦化の制御が容易である。
【0020】また、本発明に係るラマン増幅器は、(1)
ラマン増幅用光ファイバを伝搬した後の残留したラマン
増幅用励起光のパワーを検出する残留励起光パワー検出
手段を更に備え、(2) 制御手段が、残留励起光パワー検
出手段により検出されたラマン増幅用励起光のパワーに
基づいて、N個の励起光源それぞれから出力されるラマ
ン増幅用励起光のスペクトルを制御することを特徴とす
る。この場合には、残留励起光パワー検出手段により検
出されたラマン増幅用励起光のパワーに基づいて、N個
の励起光源それぞれから出力されるラマン増幅用励起光
のスペクトルが制御手段により制御されるので、ラマン
増幅用光ファイバにおける信号光のラマン増幅の利得ス
ペクトルを信号光波長帯域において平坦かつ一定に維持
することができる。
【0021】また、本発明に係るラマン増幅器は、(1)
ラマン増幅用光ファイバを伝搬した後の各波長の信号光
のレベルを検出する信号光レベル検出手段を更に備え、
(2)制御手段が、信号光レベル検出手段により検出され
た各波長の信号光のレベルに基づいて、N個の励起光源
それぞれから出力されるラマン増幅用励起光のスペクト
ルを制御することを特徴とする。この場合には、 信号
光レベル検出手段により検出された各波長の信号光のレ
ベルに基づいて、N個の励起光源それぞれから出力され
るラマン増幅用励起光のスペクトルが制御手段により制
御されるので、ラマン増幅用光ファイバにおける信号光
のラマン増幅の利得スペクトルを信号光波長帯域におい
て平坦かつ一定に維持することができる。
【0022】また、本発明に係るラマン増幅器は、(1)
ラマン増幅用光ファイバの長手方向の損失分布を検出す
る光ファイバ損失分布検出手段を更に備え、(2) 制御手
段が、光ファイバ損失分布検出手段により検出されたラ
マン増幅用光ファイバの長手方向の損失分布に基づい
て、N個の励起光源それぞれから出力されるラマン増幅
用励起光のスペクトルを制御することを特徴とする。こ
の場合には、光ファイバ損失分布検出手段により検出さ
れたラマン増幅用光ファイバの長手方向の損失分布に基
づいて、N個の励起光源それぞれから出力されるラマン
増幅用励起光のスペクトルが制御手段により制御される
ので、ラマン増幅用光ファイバにおける信号光のラマン
増幅の利得スペクトルを信号光波長帯域において平坦か
つ一定に維持することができる。
【0023】また、本発明に係るラマン増幅器は、(1)
信号光とともに伝送されるパイロット光がラマン増幅用
光ファイバを伝搬した後のレベルを検出するパイロット
光レベル検出手段を更に備え、(2) 制御手段が、パイロ
ット光レベル検出手段により検出されたパイロット光の
レベルに基づいて、N個の励起光源それぞれから出力さ
れるラマン増幅用励起光のスペクトルを制御することを
特徴とする。この場合には、パイロット光レベル検出手
段により検出されたパイロット光のレベルに基づいて、
N個の励起光源それぞれから出力されるラマン増幅用励
起光のスペクトルが制御手段により制御されるので、ラ
マン増幅用光ファイバにおける信号光のラマン増幅の利
得スペクトルを信号光波長帯域において平坦かつ一定に
維持することができる。
【0024】また、本発明に係るラマン増幅器は、(1)
ラマン増幅用光ファイバに入力する信号光のパワーを検
出する入力信号光パワー検出手段と、(2) ラマン増幅用
光ファイバから出力される信号光のパワーを検出する出
力信号光パワー検出手段と、を更に備え、(3) 制御手段
が、入力信号光パワー検出手段により検出された入力信
号光パワーおよび出力信号光パワー検出手段により検出
された出力信号光パワーに基づいて、N個の励起光源そ
れぞれから出力されるラマン増幅用励起光のスペクトル
を制御することを特徴とする。この場合には、入力信号
光パワーおよび出力信号光パワーに基づいて、N個の励
起光源それぞれから出力されるラマン増幅用励起光のパ
ワーが制御手段により制御されるので、ラマン増幅用光
ファイバにおける信号光のラマン増幅の利得スペクトル
を信号光波長帯域において平坦かつ一定に維持すること
ができる。
【0025】また、本発明に係るラマン増幅器は、(1)
ラマン増幅用光ファイバに入力する信号光の波長を検出
する信号光波長検出手段を更に備え、(2) 制御手段が、
信号光波長検出手段により検出された信号光の波長に基
づいて、N個の励起光源それぞれから出力されるラマン
増幅用励起光のスペクトルを制御することを特徴とす
る。この場合には、信号光波長検出手段により検出され
た信号光の波長に基づいて、N個の励起光源それぞれが
ラマン増幅用励起光を出力するか否かが制御手段により
制御されるので、信号光の波長によっては、使用する励
起光源の個数を減らすことができる。
【0026】また、N個の励起光源の何れかは、希土類
元素が光導波領域に添加された希土類元素添加光ファイ
バと、この希土類元素を励起する希土類元素励起光を希
土類元素添加光ファイバに供給する希土類元素励起光供
給手段とを有し、希土類元素励起光供給手段による希土
類元素励起光の供給に伴い希土類元素添加光ファイバに
おいて発生し増幅された自然放出光をラマン増幅用励起
光とすることを特徴とする。この場合には、希土類元素
励起光供給手段により希土類元素励起光が希土類元素添
加光ファイバに供給されると、希土類元素添加光ファイ
バに添加された希土類元素が励起されて、希土類元素添
加光ファイバから自然放出光が発生する。そして、この
自然放出光は、ラマン増幅用励起光としてラマン増幅用
光ファイバに供給される。
【0027】また、組成が互いに異なる希土類元素添加
光ファイバが複数段接続されていることを特徴とする。
また、N個の励起光源の何れかは、ラマン増幅用光ファ
イバにラマン増幅用励起光として供給する自然放出光の
スペクトルを調整する光フィルタを更に備えることを特
徴とする。これら何れの場合にも、ラマン増幅用光ファ
イバにおけるラマン増幅の利得スペクトルを平坦化する
上で好適である。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明にお
いて同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を
省略する。
【0029】(第1の実施形態)先ず、本発明に係るラ
マン増幅器の第1の実施形態について説明する。図1
は、第1の実施形態に係るラマン増幅器1の構成図であ
る。このラマン増幅器1は、ラマン増幅用光ファイバ1
1、光サーキュレータ121,122、励起光源ユニット
13、制御部14、バンドパスフィルタ15、受光素子
16および光アイソレータ17を備えている。
【0030】ラマン増幅用光ファイバ11は、光サーキ
ュレータ122よりラマン増幅用励起光が供給され、光
サーキュレータ121から光サーキュレータ122へ信号
光を伝送するとともに、この信号光をラマン増幅する。
光アイソレータ17は、順方向にのみ光を通過させ、逆
方向には光を通過させない。光サーキュレータ12
1は、光アイソレータ17から到達した信号光をラマン
増幅用光ファイバ11へ出力するとともに、ラマン増幅
用光ファイバ11から到達した光をバンドパスフィルタ
15へ出力する。光サーキュレータ122は、ラマン増
幅用光ファイバ11から到達した信号光を後段へ出力す
るとともに、励起光源ユニット13から到達したラマン
増幅用励起光をラマン増幅用光ファイバ11へ出力す
る。
【0031】バンドパスフィルタ15は、光サーキュレ
ータ121より到達した信号光を入力し、この信号光の
うち特定波長のものを出力する。受光素子16は、バン
ドパスフィルタ15から出力された特定波長の信号光を
受光し、その受光量に応じた値の電気信号を出力する。
励起光源ユニット13は、励起光源をN個(N≧1)有
し、これらN個の励起光源から出力される光をラマン増
幅用励起光として出力する。各々の励起光源が出力する
光のスペクトルは、単峰型でない、或いは、可変であ
る。制御部14は、受光素子16から出力された電気信
号に基づいて、励起光源ユニット13から出力されるラ
マン増幅用励起光のパワーを制御し、或いは、スペクト
ルを制御する。
【0032】図2は、第1の実施形態に係るラマン増幅
器1の励起光源ユニット13の構成図である。励起光源
ユニット13は、N個の発光素子1311〜131N、N
個の光ファイバグレーティング1321〜132Nおよび
合波器133を有する。発光素子131nおよび光ファ
イバグレーティング132nの1組は、1つの励起光源
を構成している(nは1以上N以下の任意の整数。以下
同様。)。そして、合波器133は、N個の励起光源そ
れぞれから出力された光を合波して、その合波した光を
ラマン増幅用励起光として出力する。
【0033】図3は、第1の実施形態に係るラマン増幅
器1の励起光源ユニット13に含まれる各励起光源の構
成図である。光ファイバグレーティング132nは、光
ファイバの光導波領域に屈折率変調が形成されたもので
あり、発光素子131nの一方の端面との間で光の入出
射が可能なように対向して設けられて、発光素子131
nの他方の端面との間に共振器を構成している。このよ
うな共振器構造を有する励起光源が出力する光のスペク
トルは、発光素子131nにおける自然放出光のスペク
トルおよび光ファイバグレーティング132nにおける
反射スペクトルに応じたものである。すなわち、光ファ
イバグレーティング132nにおける反射スペクトルを
適切に設計することで、励起光源が出力する光のスペク
トルを単峰型でないものとすることができる。また、図
3に示すように温度調整手段(例えばヒータやペルチエ
素子など)134n1〜134n3を設けて、光ファイバグ
レーティング132nの温度を調整して反射スペクトル
を調整することにより、図4(a)〜(c)に示すよう
に、励起光源が出力する光のスペクトルの形状を制御す
ることができる。
【0034】図5は、ラマン増幅用励起光のスペクトル
とラマン増幅の利得スペクトルとの関係を説明する図で
ある。例えば、信号光が波長1.55μm帯のものであ
れば、ラマン増幅用励起光の波長は1.45μm付近で
ある。ラマン増幅用光ファイバ11におけるラマン増幅
の利得スペクトルは、ラマン増幅用励起光のパワーおよ
びスペクトルに依存して決まる。ラマン増幅用励起光が
波長λ1の単色でありパワーP1であるときに利得スペク
トルが同図(a)に示すようなものであり、ラマン増幅
用励起光が波長λ2の単色でありパワーP2であるときに
利得スペクトルが同図(b)に示すようなものであると
する。
【0035】このとき、同図(c)に示すように、波長
λ1でパワーP1であるラマン増幅用励起光と波長λ2
パワーP2であるラマン増幅用励起光とを合波してラマ
ン増幅用光ファイバ11に供給すれば、利得スペクトル
は、同図(a)に示す利得スペクトルと同図(b)に示
す利得スペクトルとを足し合わせたものとなる。また、
同図(d)に示すように、同図(c)に示した励起光ス
ペクトルと略同様の励起スペクトルを有するラマン増幅
用励起光をラマン増幅用光ファイバ11に供給したとき
にも、利得スペクトルは、同図(a)に示す利得スペク
トルと同図(b)に示す利得スペクトルとを足し合わせ
たものと略同様となる。同図(c)または(d)に示し
た励起光スペクトルを有するラマン増幅用励起光は、既
に図3および図4を用いて説明した励起光源より出力さ
れ得る。
【0036】次に、第1の実施形態に係るラマン増幅器
1の動作について説明する。励起光源ユニット13から
出力されたラマン増幅用励起光は、光サーキュレータ1
2を経てラマン増幅用光ファイバ11に供給される。
すなわち、励起光源ユニット13および光サーキュレー
タ122は、ラマン増幅用励起光をラマン増幅用光ファ
イバ11に供給するラマン増幅用励起光供給手段として
動作する。
【0037】ラマン増幅用光ファイバ11を伝搬した後
の残留したラマン増幅用励起光は、光サーキュレータ1
1を経てバンドパスフィルタ15に入射し、そのうち
の特定の波長のものがバンドパスフィルタ15を透過し
て受光素子16によりパワーが検出される。すなわち、
光サーキュレータ121、バンドパスフィルタ15およ
び受光素子16は、ラマン増幅用光ファイバ11を伝搬
した後の残留したラマン増幅用励起光のパワーを検出す
る残留励起光パワー検出手段として動作する。
【0038】一方、このラマン増幅器1に到達した信号
光は、光アイソレータ17および光サーキュレータ12
1を経た後に、ラマン増幅用光ファイバ11に入射す
る。そして、信号光は、ラマン増幅用光ファイバ11を
伝搬するとともに、この伝搬の際にラマン増幅され、光
サーキュレータ122を経て後段へ出力される。なお、
ラマン増幅用光ファイバ11を伝搬する信号光は、ラマ
ン増幅用光ファイバ11の各地点において非線形光学現
象の発生が抑制される程度のパワーであることが好まし
い。
【0039】そして、制御部14により、受光素子16
により検出された残留ラマン増幅用励起光のパワーに基
づいて、励起光源ユニット13に含まれるN個の励起光
源それぞれから出力されるラマン増幅用励起光のパワー
が制御され、更にはスペクトルの形状が制御される。こ
のとき、ラマン増幅用光ファイバ11における信号光の
ラマン増幅の利得スペクトルが信号光波長帯域において
平坦かつ一定に維持されるように、ラマン増幅用励起光
のパワーやスペクトルの形状が制御される。
【0040】以上のように、本実施形態に係るラマン増
幅器1では、励起光源ユニット13に含まれるN個の励
起光源が出力する光のスペクトルが単峰型でなく、或い
は、N個の励起光源が出力する光のスペクトルが可変で
あって、受光素子16により検出された残留ラマン増幅
用励起光のパワーに基づいて、制御部14によりラマン
増幅用励起光のパワーやスペクトルが制御されることに
より、ラマン増幅用光ファイバ11における信号光のラ
マン増幅の利得スペクトルが信号光波長帯域において平
坦かつ一定に維持される。本実施形態に係るラマン増幅
器1は、上記のような出力スペクトルを有する励起光源
を採用したことで、従来の技術の欄に挙げた文献1のも
のと比較して、励起光源の個数を少なくすることができ
るので、利得スペクトルの平坦化の制御が容易であり、
また、コストが安くなる。また、本実施形態に係るラマ
ン増幅器1は、利得等化器を用いることなく利得スペク
トルを平坦にすることができるので、従来の技術の欄に
挙げた文献2のものと比較して、やはり、利得スペクト
ルの平坦化の制御が容易であり、また、励起効率が優れ
る。
【0041】なお、本実施形態では、バンドパスフィル
タ15を設けることなく、残留ラマン増幅用光ファイバ
の全てのパワーを受光素子16により検出してもよい。
また、光サーキュレータ121,122に替えて光カプラ
を用いてもよい。また、後方向励起ではなく、前方向励
起であってもよいし、双方向励起であってもよい。
【0042】(第2の実施形態)次に、本発明に係るラ
マン増幅器の第2の実施形態について説明する。図6
は、第2の実施形態に係るラマン増幅器2の構成図であ
る。このラマン増幅器2は、ラマン増幅用光ファイバ2
1、光カプラ221〜223、励起光源ユニット23 1
232、制御部24、AWG(Arrayed-Waveguide Grati
ng)25および受光素子26を備えている。
【0043】ラマン増幅用光ファイバ21は、光カプラ
221および光カプラ222それぞれよりラマン増幅用励
起光が供給され、光カプラ221から光カプラ222へ信
号光を伝送するとともに、この信号光をラマン増幅す
る。光カプラ221は、このラマン増幅器2に到達した
信号光をラマン増幅用光ファイバ21へ出力するととも
に、励起光源ユニット231から到達したラマン増幅用
励起光をもラマン増幅用光ファイバ21へ出力する。光
カプラ222は、ラマン増幅用光ファイバ21から到達
した信号光を光カプラ223へ出力するとともに、励起
光源ユニット232から到達したラマン増幅用励起光を
ラマン増幅用光ファイバ21へ出力する。
【0044】光カプラ223は、光カプラ222から到達
した信号光の殆どを後段へ出力するとともに、一部を分
岐してAWG25へ出力する。AWG25は、光カプラ
22 3より到達した信号光を入力して分波し、分波した
各波長の信号光を出力する。受光素子26は、AWG2
5から出力された各波長の信号光を受光し、その受光量
に応じた値の電気信号を出力する。励起光源ユニット2
1,232は、励起光源をN個(N≧1)有し、これら
N個の励起光源から出力される光をラマン増幅用励起光
として出力する。各々の励起光源が出力する光のスペク
トルは、単峰型でない、或いは、可変である。制御部2
4は、受光素子26から出力された電気信号に基づい
て、励起光源ユニット231,232から出力されるラマ
ン増幅用励起光のパワーを制御し、或いは、スペクトル
を制御する。なお、本実施形態における励起光源ユニッ
ト231,232は、図2〜図4を用いて説明したものと
同様である。
【0045】次に、第2の実施形態に係るラマン増幅器
2の動作について説明する。励起光源ユニット231
ら出力されたラマン増幅用励起光は光カプラ221を経
てラマン増幅用光ファイバ21に供給される。また、励
起光源ユニット232から出力されたラマン増幅用励起
光は光カプラ222を経てラマン増幅用光ファイバ21
に供給される。すなわち、励起光源ユニット231,2
2および光カプラ221,222は、ラマン増幅用励起
光をラマン増幅用光ファイバ21に供給するラマン増幅
用励起光供給手段として動作する。
【0046】このラマン増幅器2に到達した信号光は、
光カプラ221を経た後に、ラマン増幅用光ファイバ2
1に入射する。そして、信号光は、ラマン増幅用光ファ
イバ21を伝搬するとともに、この伝搬の際にラマン増
幅され、光カプラ222および光カプラ223を経て後段
へ出力される。なお、ラマン増幅用光ファイバ21を伝
搬する信号光は、ラマン増幅用光ファイバ21の各地点
において非線形光学現象の発生が抑制される程度のパワ
ーであることが好ましい。
【0047】ラマン増幅用光ファイバ21を伝搬した後
の信号光の一部は、光カプラ223を経てAWG25に
入射してAWG25により分波され、各波長の信号光の
レベルが受光素子26により検出される。すなわち、光
カプラ223、AWG25および受光素子26は、ラマ
ン増幅用光ファイバ21を伝搬した後の各波長の信号光
のレベルを検出する信号光レベル検出手段として動作す
る。
【0048】そして、制御部24により、受光素子26
により検出された各波長の信号光のレベルに基づいて、
励起光源ユニット231,232に含まれるN個の励起光
源それぞれから出力されるラマン増幅用励起光のパワー
が制御され、更にはスペクトルの形状が制御される。こ
のとき、ラマン増幅用光ファイバ21における信号光の
ラマン増幅の利得スペクトルが信号光波長帯域において
平坦かつ一定に維持されるように、ラマン増幅用励起光
のパワーやスペクトルの形状が制御される。
【0049】以上のように、本実施形態に係るラマン増
幅器2では、励起光源ユニット23 1,232に含まれる
N個の励起光源が出力する光のスペクトルが単峰型でな
く、或いは、N個の励起光源が出力する光のスペクトル
が可変であって、受光素子26により検出された各波長
の信号光のレベルに基づいて、制御部24によりラマン
増幅用励起光のパワーやスペクトルが制御されることに
より、ラマン増幅用光ファイバ21における信号光のラ
マン増幅の利得スペクトルが信号光波長帯域において平
坦かつ一定に維持される。本実施形態に係るラマン増幅
器2は、上記のような出力スペクトルを有する励起光源
を採用したことで、従来の技術の欄に挙げた文献1のも
のと比較して、励起光源の個数を少なくすることができ
るので、利得スペクトルの平坦化の制御が容易であり、
また、コストが安くなる。また、本実施形態に係るラマ
ン増幅器2は、利得等化器を用いることなく利得スペク
トルを平坦にすることができるので、従来の技術の欄に
挙げた文献2のものと比較して、やはり、利得スペクト
ルの平坦化の制御が容易であり、また、励起効率が優れ
る。
【0050】また、本実施形態では、光カプラ223
AWG25および受光素子26は、このラマン増幅器2
に入力する信号光の波長を検出する信号光波長検出手段
としても動作する。そして、制御部24により、検出さ
れた信号光の波長に基づいて、励起光源ユニット2
1,232に含まれるN個の励起光源それぞれがラマン
増幅用励起光を出力するか否かが制御される。このよう
にすることで、信号光の波長によっては、使用する励起
光源の個数を減らすことができる。
【0051】なお、本実施形態では、AWG25に替え
てバンドパスフィルタを設けてもよい。また、光カプラ
222に替えて光サーキュレータを用いてもよい。ま
た、双方向励起ではなく、前方向励起であってもよい
し、後方向励起であってもよい。また、励起光源ユニッ
ト231,232それぞれ含まれる励起光源の個数は互い
に同一でなくてもよい。
【0052】(第3の実施形態)次に、本発明に係るラ
マン増幅器の第3の実施形態について説明する。図7
は、第3の実施形態に係るラマン増幅器3の構成図であ
る。このラマン増幅器3は、ラマン増幅用光ファイバ3
1、光カプラ321〜324、励起光源ユニット33 1
332、制御部34、AWG35、受光素子36および
OTDR部37を備えている。
【0053】ラマン増幅用光ファイバ31は、光カプラ
321および光カプラ322それぞれよりラマン増幅用励
起光が供給され、光カプラ321から光カプラ322へ信
号光を伝送するとともに、この信号光をラマン増幅す
る。光カプラ321は、光カプラ324より到達した信号
光をラマン増幅用光ファイバ31へ出力するとともに、
励起光源ユニット331から到達したラマン増幅用励起
光をもラマン増幅用光ファイバ31へ出力する。光カプ
ラ322は、ラマン増幅用光ファイバ31から到達した
信号光を後段へ出力するとともに、励起光源ユニット3
2から到達したラマン増幅用励起光をラマン増幅用光
ファイバ31へ出力する。
【0054】光カプラ323は、このラマン増幅器3に
到達した信号光の殆どを光カプラ324へ出力するとと
もに、一部を分岐してAWG35へ出力する。AWG3
5は、光カプラ323より到達した信号光を入力して分
波し、分波した各波長の信号光を出力する。受光素子3
6は、AWG35から出力された各波長の信号光を受光
し、その受光量に応じた値の電気信号を出力する。
【0055】OTDR部37は、パルス状の検査光をラ
マン増幅用光ファイバ31へ光カプラ324を介して導
入するとともに、この検査光がラマン増幅用光ファイバ
31を伝搬する際に生じる後方散乱光を、光カプラ32
4を介して受光する。OTDR部37は、この受光した
後方散乱光の時間変化に基づいて、ラマン増幅用光ファ
イバ31の長手方向の損失分布を検出する。この検査光
の波長は、信号光の波長とは異なるものであり、信号光
波長間にあるのが好適である。
【0056】励起光源ユニット331,332は、励起光
源をN個(N≧1)有し、これらN個の励起光源から出
力される光をラマン増幅用励起光として出力する。各々
の励起光源が出力する光のスペクトルは、単峰型でな
い、或いは、可変である。制御部34は、OTDR部3
7により検出されたラマン増幅用光ファイバ31の長手
方向の損失分布、および、受光素子36から出力された
電気信号に基づいて、励起光源ユニット331,332
ら出力されるラマン増幅用励起光のパワーを制御し、或
いは、スペクトルを制御する。なお、本実施形態におけ
る励起光源ユニット331,332は、図2〜図4を用い
て説明したものと同様である。
【0057】次に、第3の実施形態に係るラマン増幅器
3の動作について説明する。励起光源ユニット331
ら出力されたラマン増幅用励起光は光カプラ321を経
てラマン増幅用光ファイバ31に供給される。また、励
起光源ユニット332から出力されたラマン増幅用励起
光は光カプラ322を経てラマン増幅用光ファイバ31
に供給される。すなわち、励起光源ユニット331,3
2および光カプラ321,322は、ラマン増幅用励起
光をラマン増幅用光ファイバ31に供給するラマン増幅
用励起光供給手段として動作する。
【0058】このラマン増幅器3に到達した信号光は、
光カプラ323,324および321を経た後に、ラマン
増幅用光ファイバ31に入射する。そして、信号光は、
ラマン増幅用光ファイバ31を伝搬するとともに、この
伝搬の際にラマン増幅され、光カプラ322を経て後段
へ出力される。なお、ラマン増幅用光ファイバ31を伝
搬する信号光は、ラマン増幅用光ファイバ31の各地点
において非線形光学現象の発生が抑制される程度のパワ
ーであることが好ましい。
【0059】このラマン増幅器3に到達した信号光の一
部は、光カプラ323を経てAWG35に入射してAW
G35により分波され、各波長の信号光のレベルが受光
素子36により検出される。すなわち、光カプラ3
3、AWG35および受光素子36は、このラマン増
幅器3に入力する信号光の波長を検出する信号光波長検
出手段として動作する。また、OTDR部37により、
ラマン増幅用光ファイバ31の長手方向の損失分布が検
出される。
【0060】そして、制御部34により、OTDR部3
7により検出されたラマン増幅用光ファイバ31の長手
方向の損失分布に基づいて、励起光源ユニット331
332に含まれるN個の励起光源それぞれから出力され
るラマン増幅用励起光のパワーが制御され、更にはスペ
クトルの形状が制御される。このとき、ラマン増幅用光
ファイバ31における信号光のラマン増幅の利得スペク
トルが信号光波長帯域において平坦かつ一定に維持され
るように、ラマン増幅用励起光のパワーやスペクトルの
形状が制御される。
【0061】以上のように、本実施形態に係るラマン増
幅器3では、励起光源ユニット33 1,332に含まれる
N個の励起光源が出力する光のスペクトルが単峰型でな
く、或いは、N個の励起光源が出力する光のスペクトル
が可変であって、OTDR部37により検出されたラマ
ン増幅用光ファイバ31の長手方向の損失分布に基づい
て、制御部34によりラマン増幅用励起光のパワーやス
ペクトルが制御されることにより、ラマン増幅用光ファ
イバ31における信号光のラマン増幅の利得スペクトル
が信号光波長帯域において平坦かつ一定に維持される。
本実施形態に係るラマン増幅器3は、上記のような出力
スペクトルを有する励起光源を採用したことで、従来の
技術の欄に挙げた文献1のものと比較して、励起光源の
個数を少なくすることができるので、利得スペクトルの
平坦化の制御が容易であり、また、コストが安くなる。
また、本実施形態に係るラマン増幅器3は、利得等化器
を用いることなく利得スペクトルを平坦にすることがで
きるので、従来の技術の欄に挙げた文献2のものと比較
して、やはり、利得スペクトルの平坦化の制御が容易で
あり、励起効率が優れる。
【0062】また、本実施形態では、光カプラ323
AWG35および受光素子36により検出された信号光
の波長に基づいて、制御部34により、励起光源ユニッ
ト331,332に含まれるN個の励起光源それぞれがラ
マン増幅用励起光を出力するか否かが制御される。この
ようにすることで、信号光の波長によっては、使用する
励起光源の個数を減らすことができる。
【0063】なお、本実施形態では、光カプラ322
替えて光サーキュレータを用いてもよい。また、双方向
励起ではなく、前方向励起であってもよいし、後方向励
起であってもよい。また、励起光源ユニット331,3
2それぞれ含まれる励起光源の個数は互いに同一でな
くてもよい。
【0064】(第4の実施形態)次に、本発明に係るラ
マン増幅器の第4の実施形態について説明する。図8
は、第4の実施形態に係るラマン増幅器4の構成図であ
る。このラマン増幅器4は、ラマン増幅用光ファイバ4
1、光カプラ421〜423、励起光源ユニット43 1
432、制御部44および受光素子46を備えている。
このラマン増幅器4は、信号光の他にパイロット信号を
も伝送する光通信システムにおいて用いられるものであ
る。このパイロット信号の波長は、信号光の波長とは異
なるものであり、信号光波長間にあるのが好適である。
【0065】ラマン増幅用光ファイバ41は、光カプラ
421および光カプラ422それぞれよりラマン増幅用励
起光が供給され、光カプラ421から光カプラ422へ信
号光およびパイロット光を伝送するとともに、これらの
信号光およびパイロット光をラマン増幅する。光カプラ
421は、このラマン増幅器4に到達した信号光をラマ
ン増幅用光ファイバ41へ出力するとともに、励起光源
ユニット431から到達したラマン増幅用励起光をもラ
マン増幅用光ファイバ41へ出力する。光カプラ422
は、ラマン増幅用光ファイバ41から到達した信号光を
光カプラ423へ出力するとともに、励起光源ユニット
432から到達したラマン増幅用励起光をラマン増幅用
光ファイバ41へ出力する。
【0066】光カプラ423は、光カプラ422から到達
した信号光および殆どのパイロット光を後段へ出力する
とともに、パイロット光の一部を分岐して受光素子46
へ出力する。受光素子46は、光カプラ423より到達
したパイロット光を受光し、その受光量に応じた値の電
気信号を出力する。励起光源ユニット431,432は、
励起光源をN個(N≧1)有し、これらN個の励起光源
から出力される光をラマン増幅用励起光として出力す
る。各々の励起光源が出力する光のスペクトルは、単峰
型でない、或いは、可変である。制御部44は、受光素
子46から出力された電気信号に基づいて、励起光源ユ
ニット431,432から出力されるラマン増幅用励起光
のパワーを制御し、或いは、スペクトルを制御する。な
お、本実施形態における励起光源ユニット431,432
は、図2〜図4を用いて説明したものと同様である。
【0067】次に、第4の実施形態に係るラマン増幅器
4の動作について説明する。励起光源ユニット431
ら出力されたラマン増幅用励起光は光カプラ421を経
てラマン増幅用光ファイバ41に供給される。また、励
起光源ユニット432から出力されたラマン増幅用励起
光は光カプラ422を経てラマン増幅用光ファイバ41
に供給される。すなわち、励起光源ユニット431,4
2および光カプラ421,422は、ラマン増幅用励起
光をラマン増幅用光ファイバ41に供給するラマン増幅
用励起光供給手段として動作する。
【0068】このラマン増幅器4に到達した信号光およ
びパイロット光は、光カプラ421を経た後に、ラマン
増幅用光ファイバ41に入射する。そして、信号光およ
びパイロット光は、ラマン増幅用光ファイバ41を伝搬
するとともに、この伝搬の際にラマン増幅され、光カプ
ラ422および光カプラ423を経て後段へ出力される。
なお、ラマン増幅用光ファイバ41を伝搬する信号光お
よびパイロット信号は、ラマン増幅用光ファイバ41の
各地点において非線形光学現象の発生が抑制される程度
のパワーであることが好ましい。
【0069】ラマン増幅用光ファイバ41を伝搬した後
のパイロット光の一部は、光カプラ423を経て受光素
子46に入射して、パイロット光のレベルが受光素子4
6により検出される。すなわち、光カプラ423および
受光素子46は、ラマン増幅用光ファイバ41を伝搬し
た後のパイロット光のレベルを検出するパイロット光レ
ベル検出手段として動作する。
【0070】そして、制御部44により、受光素子46
により検出されたパイロット光のレベルに基づいて、励
起光源ユニット431,432に含まれるN個の励起光源
それぞれから出力されるラマン増幅用励起光のパワーが
制御され、更にはスペクトルの形状が制御される。この
とき、ラマン増幅用光ファイバ41における信号光のラ
マン増幅の利得スペクトルが信号光波長帯域において平
坦かつ一定に維持されるように、ラマン増幅用励起光の
パワーやスペクトルの形状が制御される。
【0071】以上のように、本実施形態に係るラマン増
幅器4では、励起光源ユニット43 1,432に含まれる
N個の励起光源が出力する光のスペクトルが単峰型でな
く、或いは、N個の励起光源が出力する光のスペクトル
が可変であって、受光素子46により検出されたパイロ
ット光のレベルに基づいて、制御部44によりラマン増
幅用励起光のパワーやスペクトルが制御されることによ
り、ラマン増幅用光ファイバ41における信号光のラマ
ン増幅の利得スペクトルが信号光波長帯域において平坦
かつ一定に維持される。本実施形態に係るラマン増幅器
4は、上記のような出力スペクトルを有する励起光源を
採用したことで、従来の技術の欄に挙げた文献1のもの
と比較して、励起光源の個数を少なくすることができる
ので、利得スペクトルの平坦化の制御が容易であり、ま
た、コストが安くなる。また、本実施形態に係るラマン
増幅器4は、利得等化器を用いることなく利得スペクト
ルを平坦にすることができるので、従来の技術の欄に挙
げた文献2のものと比較して、やはり、利得スペクトル
の平坦化の制御が容易であり、また、励起効率が優れ
る。
【0072】なお、本実施形態では、光カプラ422
替えて光サーキュレータを用いてもよい。また、双方向
励起ではなく、前方向励起であってもよいし、後方向励
起であってもよい。また、励起光源ユニット431,4
2それぞれ含まれる励起光源の個数は互いに同一でな
くてもよい。
【0073】(第5の実施形態)次に、本発明に係るラ
マン増幅器の第5の実施形態について説明する。図9
は、第5の実施形態に係るラマン増幅器5の構成図であ
る。このラマン増幅器5は、ラマン増幅用光ファイバ5
1、光カプラ521〜524、励起光源ユニット53 1
532、制御部54および受光素子561,562を備え
ている。
【0074】ラマン増幅用光ファイバ51は、光カプラ
521および光カプラ522それぞれよりラマン増幅用励
起光が供給され、光カプラ521から光カプラ522へ信
号光を伝送するとともに、この信号光をラマン増幅す
る。光カプラ521は、光カプラ523より到達した信号
光をラマン増幅用光ファイバ51へ出力するとともに、
励起光源ユニット531から到達したラマン増幅用励起
光をもラマン増幅用光ファイバ51へ出力する。光カプ
ラ522は、ラマン増幅用光ファイバ51から到達した
信号光を光カプラ524へ出力するとともに、励起光源
ユニット532から到達したラマン増幅用励起光をラマ
ン増幅用光ファイバ51へ出力する。
【0075】光カプラ523は、このラマン増幅器5に
到達した信号光の殆どを光カプラ521へ出力するとと
もに、信号光の一部を受光素子561へ出力する。受光
素子561は、光カプラ523より到達した信号光を受光
し、その受光量に応じた値の電気信号を出力する。ま
た、光カプラ524は、光カプラ522より到達した信号
光の殆どを後段へ出力するとともに、信号光の一部を受
光素子562へ出力する。受光素子562は、光カプラ5
4より到達した信号光を受光し、その受光量に応じた
値の電気信号を出力する。
【0076】励起光源ユニット531,532は、励起光
源をN個(N≧1)有し、これらN個の励起光源から出
力される光をラマン増幅用励起光として出力する。各々
の励起光源が出力する光のスペクトルは、単峰型でな
い、或いは、可変である。制御部54は、受光素子56
1,562それぞれから出力された電気信号に基づいて、
励起光源ユニット531,532から出力されるラマン増
幅用励起光のパワーを制御し、或いは、スペクトルを制
御する。なお、本実施形態における励起光源ユニット5
1,532は、図2〜図4を用いて説明したものと同様
である。
【0077】次に、第5の実施形態に係るラマン増幅器
5の動作について説明する。励起光源ユニット531
ら出力されたラマン増幅用励起光は光カプラ521を経
てラマン増幅用光ファイバ51に供給される。また、励
起光源ユニット532から出力されたラマン増幅用励起
光は光カプラ522を経てラマン増幅用光ファイバ51
に供給される。すなわち、励起光源ユニット531,5
2および光カプラ521,522は、ラマン増幅用励起
光をラマン増幅用光ファイバ51に供給するラマン増幅
用励起光供給手段として動作する。
【0078】このラマン増幅器5に到達した信号光は、
光カプラ523および521を経た後に、ラマン増幅用光
ファイバ51に入射する。そして、信号光は、ラマン増
幅用光ファイバ51を伝搬するとともに、この伝搬の際
にラマン増幅され、光カプラ522および524を経て後
段へ出力される。なお、ラマン増幅用光ファイバ51を
伝搬する信号光は、ラマン増幅用光ファイバ51の各地
点において非線形光学現象の発生が抑制される程度のパ
ワーであることが好ましい。
【0079】このラマン増幅器5に到達した信号光の一
部は、光カプラ523を経て受光素子561に入射して、
入力信号光パワーが受光素子561により検出される。
すなわち、光カプラ523および受光素子561は、ラマ
ン増幅用光ファイバ51に入力する信号光のパワーを検
出する入力信号光パワー検出手段として動作する。ま
た、このラマン増幅器5から出力される信号光の一部
は、光カプラ524を経て受光素子562に入射して、出
力信号光パワーが受光素子562により検出される。す
なわち、光カプラ524および受光素子562は、ラマン
増幅用光ファイバ51から出力される信号光のパワーを
検出する出力信号光パワー検出手段として動作する。
【0080】そして、制御部54により、受光素子56
1により検出された入力信号光パワーおよび受光素子5
2により検出された出力信号光パワーに基づいて、励
起光源ユニット531,532に含まれるN個の励起光源
それぞれから出力されるラマン増幅用励起光のパワーが
制御され、更にはスペクトルの形状が制御される。この
とき、ラマン増幅用光ファイバ51における信号光のラ
マン増幅の利得スペクトルが信号光波長帯域において平
坦かつ一定に維持されるように、ラマン増幅用励起光の
パワーやスペクトルの形状が制御される。
【0081】以上のように、本実施形態に係るラマン増
幅器5では、励起光源ユニット53 1,532に含まれる
N個の励起光源が出力する光のスペクトルが単峰型でな
く、或いは、N個の励起光源が出力する光のスペクトル
が可変であって、入力信号光パワーおよび出力信号光パ
ワーに基づいて、制御部54によりラマン増幅用励起光
のパワーやスペクトルが制御されることにより、ラマン
増幅用光ファイバ51における信号光のラマン増幅の利
得スペクトルが信号光波長帯域において平坦かつ一定に
維持される。本実施形態に係るラマン増幅器5は、上記
のような出力スペクトルを有する励起光源を採用したこ
とで、従来の技術の欄に挙げた文献1のものと比較し
て、励起光源の個数を少なくすることができるので、利
得スペクトルの平坦化の制御が容易であり、また、コス
トが安くなる。また、本実施形態に係るラマン増幅器5
は、利得等化器を用いることなく利得スペクトルを平坦
にすることができるので、従来の技術の欄に挙げた文献
2のものと比較して、やはり、利得スペクトルの平坦化
の制御が容易であり、また、励起効率が優れる。
【0082】なお、本実施形態では、光カプラ522
替えて光サーキュレータを用いてもよい。また、双方向
励起ではなく、前方向励起であってもよいし、後方向励
起であってもよい。また、励起光源ユニット531,5
2それぞれ含まれる励起光源の個数は互いに同一でな
くてもよい。
【0083】(第6の実施形態)次に、本発明に係るラ
マン増幅器の第6の実施形態について説明する。図10
は、第6の実施形態に係るラマン増幅器6の構成図であ
る。このラマン増幅器6は、ラマン増幅用光ファイバ6
1、光カプラ62、励起光源ユニット63、制御部64
および光アイソレータ67を備えている。
【0084】ラマン増幅用光ファイバ61は、光カプラ
62よりラマン増幅用励起光が供給され、光アイソレー
タ67から光カプラ62へ信号光を伝送するとともに、
この信号光をラマン増幅する。光アイソレータ67は、
順方向にのみ光を通過させ、逆方向には光を通過させな
い。光カプラ62は、ラマン増幅用光ファイバ61から
到達した信号光を後段へ出力するとともに、励起光源ユ
ニット63から到達したラマン増幅用励起光をラマン増
幅用光ファイバ61へ出力する。
【0085】励起光源ユニット63は、ラマン増幅用光
ファイバ61へ供給するラマン増幅用励起光を出力する
ものであり、Er元素添加光ファイバ増幅器(EDF
A: Erbium-Doped Fiber Amplifier)631および63
2ならびに光フィルタ633を有する。EDFA631
は、Er元素添加光ファイバ(EDF: Erbium-Doped F
iber)631a、光カプラ631bおよび励起光源63
1cを含む。また、EDFA632は、EDF632
a、光カプラ632bおよび励起光源632cを含む。
【0086】EDF631a,632aは、希土類元素
であるEr元素が光導波領域に添加された光ファイバで
あり、波長1.48μmまたは0.98μmの励起光が
供給されるとEr元素が励起され、波長1.55μm帯
の自然放出光を発生する。自然放出光のスペクトルは、
EDF631a,632aに添加されたEr元素および
その他の元素(例えばAl元素)の濃度に依存してい
る。励起光源631c,632cは、Er元素を励起し
得る波長1.48μmまたは0.98μmの励起光を出
力するものである。光カプラ631b,632bは、励
起光源631c,632cから出力された励起光をED
F631a,632aに供給し、また、EDF631
a,632aで発生した自然放出光をラマン増幅用励起
光として光カプラ62へ向けて通過させる。光フィルタ
633は、EDFA631とEDFA632との間に挿
入されており、ラマン増幅用光ファイバ61にラマン増
幅用励起光として供給する自然放出光のスペクトルを調
整するものである。
【0087】制御部64は、励起光源631c,632
cから出力される励起光のパワーを制御することで、励
起光源ユニット63から出力されるラマン増幅用励起光
のパワーまたはスペクトルを制御する。さらに、制御部
64は、光フィルタ633の損失スペクトルを制御する
ことでも、ラマン増幅用励起光のパワーまたはスペクト
ルを制御してもよい。なお、この制御に際しては、第1
の実施形態の場合と同様にラマン増幅用光ファイバ61
を伝搬した後の残留したラマン増幅用励起光のパワーに
基づいて、第2の実施形態の場合と同様にラマン増幅用
光ファイバ61を伝搬する信号光の波長に基づいて、第
3の実施形態の場合と同様にラマン増幅用光ファイバ6
1の長手方向の損失分布に基づいて、第4の実施形態の
場合と同様にパイロット光のレベルに基づいて、また
は、第5の実施形態の場合と同様に入力信号光パワーお
よび出力信号光パワーに基づいて、ラマン増幅用励起光
のパワーまたはスペクトルを制御するのが好適である。
【0088】次に、第6の実施形態に係るラマン増幅器
6の動作について説明する。EDFA631において、
励起光源631cから出力された励起光は、光カプラ6
31bを経てEDF631aに供給される。同様に、E
DFA632において、励起光源632cから出力され
た励起光は、光カプラ632bを経てEDF632aに
供給される。
【0089】前段のEDFA632のEDF632aに
励起光が供給されると、このEDF632aで自然放出
光が発生する。EDF632aで発生した自然放出光
は、光カプラ632bを経て光フィルタ633に入力
し、この光フィルタ633によりスペクトルが調整され
て、後段のEDFA631のEDF631aに入力す
る。
【0090】後段のEDFA631のEDF631aに
励起光が供給され、光フィルタ633を通過した自然放
出光がEDF631aに入力すると、このEDF631
aにおいて、光フィルタ633を通過した自然放出光が
光増幅されるとともに、新たに自然放出光が発生する。
EDF631aで増幅され或いは新たに発生した自然放
出光は、光カプラ631bおよび光カプラ62を経て、
ラマン増幅用励起光としてラマン増幅用光ファイバ61
に供給される。
【0091】すなわち、励起光源ユニット63および光
カプラ62は、ラマン増幅用励起光(波長1.55μm
帯)をラマン増幅用光ファイバ61に供給するラマン増
幅用励起光供給手段として動作する。また、この励起光
源ユニット63からラマン増幅用光ファイバ61に供給
されるラマン増幅用励起光は、EDF631a,632
aで発生した自然放出光であるので、広帯域のスペクト
ルを有する。
【0092】一方、このラマン増幅器6に到達した信号
光(波長1.65μm帯)は、光アイソレータ67を経
た後に、ラマン増幅用光ファイバ61に入射する。そし
て、信号光は、ラマン増幅用光ファイバ61を伝搬する
とともに、この伝搬の際にラマン増幅され、光カプラ6
2を経て後段へ出力される。なお、ラマン増幅用光ファ
イバ61を伝搬する信号光は、ラマン増幅用光ファイバ
61の各地点において非線形光学現象の発生が抑制され
る程度のパワーであることが好ましい。
【0093】そして、制御部64により、励起光源ユニ
ット63に含まれる励起光源631c,632cそれぞ
れから出力される励起光のパワーが制御され、或いは更
に光フィルタ633の損失スペクトルが制御されて、ラ
マン増幅用光ファイバ61に供給されるラマン増幅用励
起光のパワーが制御され、更にはスペクトルの形状が制
御される。このとき、ラマン増幅用光ファイバ61にお
ける信号光のラマン増幅の利得スペクトルが信号光波長
帯域において平坦かつ一定に維持されるように、ラマン
増幅用励起光のパワーやスペクトルの形状が制御され
る。
【0094】以上のように、本実施形態に係るラマン増
幅器6では、励起光源ユニット63から出力されるラマ
ン増幅用励起光が広帯域のスペクトルを有しており、ま
た、励起光源631c,632cの出力パワーの制御
(更には光フィルタ633の損失スペクトルの制御)に
よりラマン増幅用励起光のスペクトルが制御部64によ
り制御されることにより、ラマン増幅用光ファイバ61
における信号光のラマン増幅の利得スペクトルが信号光
波長帯域において平坦かつ一定に維持される。本実施形
態に係るラマン増幅器6は、上記のような出力スペクト
ルを有する励起光源を採用したことで、従来の技術の欄
に挙げた文献1のものと比較して、励起光源の個数を少
なくすることができるので、利得スペクトルの平坦化の
制御が容易である。また、本実施形態に係るラマン増幅
器1は、利得等化器を用いることなく利得スペクトルを
平坦にすることができるので、従来の技術の欄に挙げた
文献2のものと比較して、やはり、利得スペクトルの平
坦化の制御が容易である。
【0095】なお、本実施形態では、光カプラ62に替
えて光サーキュレータを用いてもよい。また、後方向励
起ではなく、前方向励起であってもよいし、双方向励起
であってもよい。また、EDF631a,632aに替
えて、他の希土類元素(例えば、Nd元素、Pr元素、
など)が添加された光ファイバを用いてもよく、この場
合には、その希土類元素を励起し得る波長の励起光を出
力する光源が励起光源631c,632cとして用いら
れる。
【0096】本発明は、上記実施形態に限定されるもの
ではなく種々の変形が可能である。例えば、上記の各実
施形態に係るラマン増幅器に加えて希土類元素添加光フ
ァイバ増幅器(好適にはEr元素添加光ファイバ増幅
器)を用いて信号光を光増幅してもよい。
【0097】
【発明の効果】以上、詳細に説明したとおり、本発明に
よれば、ラマン増幅用励起光供給手段に含まれるN個の
励起光源が出力する光のスペクトルが単峰型ではないの
で、或いは、スペクトルが可変であって制御手段により
制御されるので、従来の場合と比べて励起光源の個数を
少なくすることができ、利得スペクトルの平坦化の制御
が容易である。また、このラマン増幅器は、利得等化器
を用いることなく利得スペクトルを平坦にすることがで
きるので、この点でも、従来と比べて利得スペクトルの
平坦化の制御が容易である。
【0098】残留励起光パワー検出手段により検出され
たラマン増幅用励起光のパワーに基づいて、N個の励起
光源それぞれから出力されるラマン増幅用励起光のパワ
ーまたはスペクトルが制御手段により制御される場合に
は、ラマン増幅用光ファイバにおける信号光のラマン増
幅の利得スペクトルを信号光波長帯域において平坦かつ
一定に維持することができる。
【0099】信号光レベル検出手段により検出された各
波長の信号光のレベルに基づいて、N個の励起光源それ
ぞれから出力されるラマン増幅用励起光のパワーまたは
スペクトルが制御手段により制御される場合には、ラマ
ン増幅用光ファイバにおける信号光のラマン増幅の利得
スペクトルを信号光波長帯域において平坦かつ一定に維
持することができる。
【0100】光ファイバ損失分布検出手段により検出さ
れたラマン増幅用光ファイバの長手方向の損失分布に基
づいて、N個の励起光源それぞれから出力されるラマン
増幅用励起光のパワーまたはスペクトルが制御手段によ
り制御される場合には、ラマン増幅用光ファイバにおけ
る信号光のラマン増幅の利得スペクトルを信号光波長帯
域において平坦かつ一定に維持することができる。
【0101】パイロット光レベル検出手段により検出さ
れたパイロット光のレベルに基づいて、N個の励起光源
それぞれから出力されるラマン増幅用励起光のパワーま
たはスペクトルが制御手段により制御される場合には、
ラマン増幅用光ファイバにおける信号光のラマン増幅の
利得スペクトルを信号光波長帯域において平坦かつ一定
に維持することができる。
【0102】入力信号光パワーおよび出力信号光パワー
に基づいて、N個の励起光源それぞれから出力されるラ
マン増幅用励起光のパワーまたはスペクトルが制御手段
により制御される場合には、ラマン増幅用光ファイバに
おける信号光のラマン増幅の利得スペクトルを信号光波
長帯域において平坦かつ一定に維持することができる。
【0103】信号光波長検出手段により検出された信号
光の波長に基づいて、N個の励起光源それぞれがラマン
増幅用励起光を出力するか否かが制御手段により制御さ
れる場合には、信号光の波長によっては、使用する励起
光源の個数を減らすことができる。
【0104】また、N個の励起光源の何れかは、希土類
元素が光導波領域に添加された希土類元素添加光ファイ
バと、この希土類元素を励起する希土類元素励起光を希
土類元素添加光ファイバに供給する希土類元素励起光供
給手段とを有し、希土類元素励起光供給手段による希土
類元素励起光の供給に伴い希土類元素添加光ファイバに
おいて発生し増幅された自然放出光をラマン増幅用励起
光とするのが好適である。この場合には、自然放出光が
広帯域のスペクトルを有しているので、ラマン増幅用励
起光供給手段に含まれる励起光源を更に少なくすること
ができ、これに因り、ラマン増幅用光ファイバにおける
ラマン増幅の利得スペクトルの平坦化の制御が更に容易
である。
【0105】また、組成が互いに異なる希土類元素添加
光ファイバが複数段接続されているのが好適であり、ま
た、N個の励起光源の何れかは、ラマン増幅用光ファイ
バにラマン増幅用励起光として供給する自然放出光のス
ペクトルを調整する光フィルタを更に備えるのが好適で
あり、これら何れの場合には、ラマン増幅用光ファイバ
におけるラマン増幅の利得スペクトルを平坦化する上で
更に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係るラマン増幅器の構成図で
ある。
【図2】ラマン増幅器の励起光源ユニットの構成図であ
る。
【図3】ラマン増幅器の励起光源ユニットに含まれる各
励起光源の構成図である。
【図4】ラマン増幅器の励起光源ユニットに含まれる各
励起光源の出力光スペクトルの制御の様子を説明する図
である。
【図5】ラマン増幅用励起光のスペクトルとラマン増幅
の利得スペクトルとの関係を説明する図である。
【図6】第2の実施形態に係るラマン増幅器の構成図で
ある。
【図7】第3の実施形態に係るラマン増幅器の構成図で
ある。
【図8】第4の実施形態に係るラマン増幅器の構成図で
ある。
【図9】第5の実施形態に係るラマン増幅器の構成図で
ある。
【図10】第6の実施形態に係るラマン増幅器の構成図
である。
【符号の説明】
1〜6…ラマン増幅器、11…ラマン増幅用光ファイ
バ、121,122…光サーキュレータ、13…励起光源
ユニット、14…制御部、15…バンドパスフィルタ、
16…受光素子、17…光アイソレータ、21…ラマン
増幅用光ファイバ、221〜223…光カプラ、231
232…励起光源ユニット、24…制御部、25…AW
G、26…受光素子、31…ラマン増幅用光ファイバ、
321〜324…光カプラ、331,332…励起光源ユニ
ット、34…制御部、35…AWG、36…受光素子、
37…OTDR部、41…ラマン増幅用光ファイバ、4
1〜423…光カプラ、431,432…励起光源ユニッ
ト、44…制御部、46…受光素子、51…ラマン増幅
用光ファイバ、521〜524…光カプラ、531,532
…励起光源ユニット、54…制御部、561,562…受
光素子、61…ラマン増幅用光ファイバ、62…光カプ
ラ、63…励起光源ユニット、64…制御部、67…光
アイソレータ。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号光を伝送するとともに、ラマン増幅
    用励起光が供給されることにより前記信号光をラマン増
    幅するラマン増幅用光ファイバと、 出力する光のスペクトルが単峰型でない励起光源をN個
    (N≧1)有し、これらN個の励起光源から出力される
    光を前記ラマン増幅用励起光として前記ラマン増幅用光
    ファイバに供給するラマン増幅用励起光供給手段とを備
    えることを特徴とするラマン増幅器。
  2. 【請求項2】 前記ラマン増幅用光ファイバを伝搬した
    後の残留した前記ラマン増幅用励起光のパワーを検出す
    る残留励起光パワー検出手段と、 前記残留励起光パワー検出手段により検出された前記ラ
    マン増幅用励起光のパワーに基づいて、前記N個の励起
    光源それぞれから出力されるラマン増幅用励起光のパワ
    ーを制御する制御手段とを更に備えることを特徴とする
    請求項1記載のラマン増幅器。
  3. 【請求項3】 前記ラマン増幅用光ファイバを伝搬した
    後の各波長の信号光のレベルを検出する信号光レベル検
    出手段と、 前記信号光レベル検出手段により検出された各波長の信
    号光のレベルに基づいて、前記N個の励起光源それぞれ
    から出力されるラマン増幅用励起光のパワーを制御する
    制御手段とを更に備えることを特徴とする請求項1記載
    のラマン増幅器。
  4. 【請求項4】 前記ラマン増幅用光ファイバの長手方向
    の損失分布を検出する光ファイバ損失分布検出手段と、 前記光ファイバ損失分布検出手段により検出された前記
    ラマン増幅用光ファイバの長手方向の損失分布に基づい
    て、前記N個の励起光源それぞれから出力されるラマン
    増幅用励起光のパワーを制御する制御手段とを更に備え
    ることを特徴とする請求項1記載のラマン増幅器。
  5. 【請求項5】 前記信号光とともに伝送されるパイロッ
    ト光が前記ラマン増幅用光ファイバを伝搬した後のレベ
    ルを検出するパイロット光レベル検出手段と、 前記パイロット光レベル検出手段により検出されたパイ
    ロット光のレベルに基づいて、前記N個の励起光源それ
    ぞれから出力されるラマン増幅用励起光のパワーを制御
    する制御手段とを更に備えることを特徴とする請求項1
    記載のラマン増幅器。
  6. 【請求項6】 前記ラマン増幅用光ファイバに入力する
    信号光のパワーを検出する入力信号光パワー検出手段
    と、 前記ラマン増幅用光ファイバから出力される信号光のパ
    ワーを検出する出力信号光パワー検出手段と、 前記入力信号光パワー検出手段により検出された入力信
    号光パワーおよび前記出力信号光パワー検出手段により
    検出された出力信号光パワーに基づいて、前記N個の励
    起光源それぞれから出力されるラマン増幅用励起光のパ
    ワーを制御する制御手段とを更に備えることを特徴とす
    る請求項1記載のラマン増幅器。
  7. 【請求項7】 前記ラマン増幅用光ファイバに入力する
    信号光の波長を検出する信号光波長検出手段と、 前記信号光波長検出手段により検出された信号光の波長
    に基づいて、前記N個の励起光源それぞれがラマン増幅
    用励起光を出力するか否かを制御する制御手段とを更に
    備えることを特徴とする請求項1記載のラマン増幅器。
  8. 【請求項8】 信号光を伝送するとともに、ラマン増幅
    用励起光が供給されることにより前記信号光をラマン増
    幅するラマン増幅用光ファイバと、 出力する光のスペクトルが可変である励起光源をN個
    (N≧1)有し、これらN個の励起光源から出力される
    光を前記ラマン増幅用励起光として前記ラマン増幅用光
    ファイバに供給するラマン増幅用励起光供給手段と、 前記N個の励起光源それぞれから出力されるラマン増幅
    用励起光のスペクトルを制御する制御手段とを備えるこ
    とを特徴とするラマン増幅器。
  9. 【請求項9】 前記ラマン増幅用光ファイバを伝搬した
    後の残留した前記ラマン増幅用励起光のパワーを検出す
    る残留励起光パワー検出手段を更に備え、 前記制御手段が、前記残留励起光パワー検出手段により
    検出された前記ラマン増幅用励起光のパワーに基づい
    て、前記N個の励起光源それぞれから出力されるラマン
    増幅用励起光のスペクトルを制御することを特徴とする
    請求項8記載のラマン増幅器。
  10. 【請求項10】 前記ラマン増幅用光ファイバを伝搬し
    た後の各波長の信号光のレベルを検出する信号光レベル
    検出手段を更に備え、 前記制御手段が、前記信号光レベル検出手段により検出
    された各波長の信号光のレベルに基づいて、前記N個の
    励起光源それぞれから出力されるラマン増幅用励起光の
    スペクトルを制御することを特徴とする請求項8記載の
    ラマン増幅器。
  11. 【請求項11】 前記ラマン増幅用光ファイバの長手方
    向の損失分布を検出する光ファイバ損失分布検出手段を
    更に備え、 前記制御手段が、前記光ファイバ損失分布検出手段によ
    り検出された前記ラマン増幅用光ファイバの長手方向の
    損失分布に基づいて、前記N個の励起光源それぞれから
    出力されるラマン増幅用励起光のスペクトルを制御する
    ことを特徴とする請求項8記載のラマン増幅器。
  12. 【請求項12】 前記信号光とともに伝送されるパイロ
    ット光が前記ラマン増幅用光ファイバを伝搬した後のレ
    ベルを検出するパイロット光レベル検出手段を更に備
    え、 前記制御手段が、前記パイロット光レベル検出手段によ
    り検出されたパイロット光のレベルに基づいて、前記N
    個の励起光源それぞれから出力されるラマン増幅用励起
    光のスペクトルを制御することを特徴とする請求項8記
    載のラマン増幅器。
  13. 【請求項13】 前記ラマン増幅用光ファイバに入力す
    る信号光のパワーを検出する入力信号光パワー検出手段
    と、 前記ラマン増幅用光ファイバから出力される信号光のパ
    ワーを検出する出力信号光パワー検出手段と、 を更に備え、 前記制御手段が、前記入力信号光パワー検出手段により
    検出された入力信号光パワーおよび前記出力信号光パワ
    ー検出手段により検出された出力信号光パワーに基づい
    て、前記N個の励起光源それぞれから出力されるラマン
    増幅用励起光のスペクトルを制御することを特徴とする
    請求項8記載のラマン増幅器。
  14. 【請求項14】 前記ラマン増幅用光ファイバに入力す
    る信号光の波長を検出する信号光波長検出手段を更に備
    え、 前記制御手段が、前記信号光波長検出手段により検出さ
    れた信号光の波長に基づいて、前記N個の励起光源それ
    ぞれから出力されるラマン増幅用励起光のスペクトルを
    制御することを特徴とする請求項8記載のラマン増幅
    器。
  15. 【請求項15】 前記N個の励起光源の何れかは、 希土類元素が光導波領域に添加された希土類元素添加光
    ファイバと、この希土類元素を励起する希土類元素励起
    光を前記希土類元素添加光ファイバに供給する希土類元
    素励起光供給手段とを有し、 前記希土類元素励起光供給手段による希土類元素励起光
    の供給に伴い前記希土類元素添加光ファイバにおいて発
    生し増幅された自然放出光を前記ラマン増幅用励起光と
    することを特徴とする請求項1または8に記載のラマン
    増幅器。
  16. 【請求項16】 前記希土類元素添加光ファイバが複数
    段接続されていることを特徴とする請求項15記載のラ
    マン増幅器。
  17. 【請求項17】 前記N個の励起光源の何れかは、前記
    ラマン増幅用光ファイバに前記ラマン増幅用励起光とし
    て供給する前記増幅された自然放出光のスペクトルを調
    整する光フィルタを更に備えることを特徴とする請求項
    15記載のラマン増幅器。
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