JP2003179290A - 光増幅器および光通信システム - Google Patents

光増幅器および光通信システム

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JP2003179290A
JP2003179290A JP2001376179A JP2001376179A JP2003179290A JP 2003179290 A JP2003179290 A JP 2003179290A JP 2001376179 A JP2001376179 A JP 2001376179A JP 2001376179 A JP2001376179 A JP 2001376179A JP 2003179290 A JP2003179290 A JP 2003179290A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力する信号光のパワーまたは波数が変動し
た場合であっても、出力する信号光のパワーおよび利得
平坦度を一定に維持することができる光増幅器(TDF
A)等を提供する。 【解決手段】 励起光源131〜133それぞれから出
力された励起光は、光増幅用ファイバ140に順方向ま
たは逆方向から供給される。入力ポート101に入力し
た信号光は、光増幅用ファイバ140において光増幅さ
れ、出力ポート102より出力される。光増幅用ファイ
バ140より出力された光の一部は、光分岐カプラ15
1により分岐され、2以上の波長でパワーが出力光モニ
タ部152によりモニタされる。このモニタ結果に基づ
いて、制御部190により、励起光源131〜133そ
れぞれから出力される励起光のパワーが調整される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、励起光が供給され
た光導波路において信号光を光増幅する光増幅器、およ
び、この光増幅器を含む光通信システムに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】光通信システムは、光ファイバ伝送路に
信号光を伝搬させることで、大容量の情報を高速に伝送
することができる。この光通信システムにおける信号光
の波長帯域として、Cバンド(1530nm〜1565
nm)が既に使用され、Lバンド(1565nm〜16
25nm)の使用も検討されている。また、更なる大容
量化を図る為に、信号光波長帯域としてSバンド(14
60nm〜1530nm)の使用も検討されている。
【0003】また、光通信システムでは、信号光を光増
幅するために光増幅器が用いられる。CバンドまたはL
バンドの信号光を光増幅することができる光増幅器とし
て、Er(エルビウム)元素が光導波領域に添加された
光増幅用ファイバ(EDF:Erbium Doped Fiber)を光
増幅媒体として用いるEDFA(Erbium Doped FiberAm
plifier)が用いられる。このEDFAは、EDFに励
起光(波長0.98μm帯または1.48μm帯)を供
給することで、このEDFを伝搬するCバンドまたはL
バンドの信号光を光増幅することができる。
【0004】一方、Sバンドの信号光を光増幅すること
ができる光増幅器として、Tm(ツリウム)元素が光導
波領域に添加された光増幅用ファイバ(TDF: Thuliu
m Doped Fiber)を光増幅媒体として用いるTDFA(T
hulium Doped Fiber Amplifier)が検討されている。こ
のTDFAは、TDFに励起光(波長1.05μm帯、
1.4μm帯または1.55〜1.65μm帯)を供給
することで、このTDFを伝搬するSバンドの信号光を
光増幅することができる。
【0005】EDFAがErイオンの3準位系の遷移を
利用するものであるのに対して、TDFAはTmイオン
の4準位系の遷移を利用するものである。このことか
ら、TDFAでは、TDFの長さが一定であっても、利
得平坦度の劣化を招くことなく、利得の大きさを変更す
ることができる(例えば文献1「T. Sakamoto, et a
l.,"Gain-equalized thulium-doped fiber amplifiers
for 1460nm-based WDM signals", OAA'99, Technical D
igest, WD2 (1999)」参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、TDF
Aは以下のような問題点を有していることを本願発明者
は見出した。
【0007】図17は、EDFAおよびTDFAそれぞ
れの動作を比較して説明する図である。同図(a)は、
EDFAにおける非飽和利得スペクトル、非飽和吸収ス
ペクトル、反転分布60%時の利得スペクトル、およ
び、反転分布50%時の利得スペクトルそれぞれを示
す。また、同図(b)は、TDFAにおける非飽和利得
スペクトル、非飽和吸収スペクトル、反転分布60%時
の利得スペクトル、および、反転分布50%時の利得ス
ペクトルそれぞれを示す。各利得スペクトルは、非飽和
利得スペクトルおよび非飽和吸収スペクトルに基づいて
算出され得る。この図に示されるように、EDFAの場
合と比較してTDFAの場合には、光増幅に与るイオン
の数が励起光パワーにより変動するので、利得傾斜の変
動を生ずることなく、利得スペクトルを定数倍に変化さ
せることが可能である。このように、TDFAでは、T
DFの長さが一定であっても、利得平坦度の劣化を招く
ことなく、利得の大きさを変更することができる。ま
た、TDFAでは反転分布が大きくなると利得スペクト
ルが長波長側にシフトする。
【0008】しかし、上記の文献1におけるTDFAの
記載では、多波長の信号光を多重化して伝送する波長分
割多重(WDM: Wavelength Division Multiplexing)
光通信システムにおける実際の動作状態が考慮されてい
ない。すなわち、この文献1では、TDFAに入力する
信号光の波数が4チャネルであって、各チャネルの信号
光のパワーが−19dBmであり、これらを一定とし
て、利得のみを変更している。また、TDFに供給され
る励起光のパワーが630mW以上であるのに対して、
光増幅されて出力される全信号光のパワーが11dBm
であり、両者の比が2%以下であって、励起効率が非常
に低い。
【0009】WDM光通信システムにおいて用いられる
光増幅器は、光ファイバ伝送路の伝送損失(スパンロ
ス)の変動等に因り入力信号光パワーが変動したとき
に、出力信号光パワーが一定の設計値に維持されるよう
に利得の大きさを変える必要がある。この制御を自動出
力レベル制御(ALC: Automatic Level Control)と
いう。それ故、入力信号光レベルを一定としながらも利
得のみを変更する文献1記載内容は、光増幅器の実際の
動作状態と相違する。また、信号光の波数が32チャネ
ルであるとしても、文献1記載内容では、出力信号光パ
ワーは−4dBm/chである。この出力信号光パワー
は、陸上幹線系のWDM光通信システムにおいて用いら
れる光増幅器としては非常に小さい。
【0010】図18は、従来のALCを行ったときのT
DFAの利得スペクトルを示す図である。図19は、従
来のALCを行ったときのTDFAの出力信号光パワー
スペクトルを示す図である。ここでは、TDFAへ入力
する全信号光のパワーPinが−4.2dBm,−2.2
dBm,−0.2dBmおよび+0.8dBmそれぞれ
の場合について、出力される全信号光のパワーPout
+18dBmとなるように励起光パワーを制御した。ま
た、Tm元素添加濃度が2000wt.ppmであって
長さが20mであるTDFに対して、信号光伝搬方向と
同じ順方向から波長1.05μm帯の励起光を供給する
とともに、逆方向からも同波長の励起光を供給して、順
方向および逆方向それぞれからTDFに供給される励起
光のパワーを互いに等しくした。これらの図に示される
ように、入力信号光パワーPinが大きいほど、利得傾斜
(利得の波長依存性)が負値から正値へ向かって大きく
なっていき、出力信号光パワーの波長依存性も負値から
正値へ向かって大きくなっていく。これは、TDFAの
利得スペクトルが長波長側へシフトする現象(すなわち
利得シフト)とも言える。
【0011】ところで、文献2「T. Kasamatsu, et a
l., "Novel 1.50-μm Band Gain-Shifted Thulium-Dope
d Fiber Amplifier by using Dual Wavelength Pumping
of 1.05μm and 1.56μm", OAA'99, Technical Diges
t, PDP1 (1999)」や特開2001−203413号公報
の記載によれば、TDFに波長1.05μm帯の励起光
だけでなく波長1.55〜1.65μm帯の励起光をも
供給した場合、又は、TDFにおけるTm元素添加濃度
が3000wt.ppm以上である場合に、TDFAに
おける利得シフトが発生するとされている。しかし、上
述したように、TDFAでは、入力信号光パワーが大き
くなった場合にも、利得シフトが発生する。
【0012】また、WDM光通信システムにおいて用い
られる光増幅器は、スパンロスの変動等に因り入力信号
光パワーが変動したときにALCを行うだけでなく、入
力する信号光の波数が変動したときに自動利得制御(A
GC: Automatic Gain Control)をも行う必要がある。
EDFAの場合にAGCを行うと、利得スペクトル形状
は励起方式によらず保持される。一方、TDFAの場合
にAGCを行うと、利得スペクトルの形状が変化して、
利得平坦度が変化してしまう。
【0013】図20は、従来のAGCを行ったときのT
DFAの利得スペクトルを示す図である。ここでは、T
DFAへ入力する全信号光のパワーPinが−4.2dB
m,−1.2dBmおよび+0.8dBmそれぞれの場
合について、利得ピークが18dBとなるように励起光
パワーを制御した。また、Tm元素添加濃度が2000
wt.ppmであって長さが20mであるTDFに対し
て、信号光伝搬方向と同じ順方向から波長1.05μm
帯の励起光を供給するとともに、逆方向からも同波長の
励起光を供給して、順方向および逆方向それぞれからT
DFに供給される励起光のパワーを互いに等しくした。
この図に示されるように、入力信号光パワーPinが大き
いほど、利得傾斜(利得の波長依存性)が負値から正値
へ向かって大きくなっていく。すなわち、入力する信号
光の波数が変動したときにも利得シフトが発生する。
【0014】本発明は、上記の本願発明者の知見に基づ
いてなされたものであり、入力する信号光のパワーまた
は波数が変動した場合であっても、出力する信号光のパ
ワーおよび利得平坦度を一定に維持することができる光
増幅器(TDFA)、および、この光増幅器を含む光通
信システムを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光増幅器
は、(1) Tm元素が光導波領域に添加された光導波路
と、(2) 光導波路に励起光を供給する励起光供給手段
と、(3) 光導波路より出力される光のパワー、および、
光導波路で発生する自然放出光のパワーの何れかを、2
以上の波長でモニタするモニタ手段と、(4) モニタ手段
によるモニタの結果に基づいて、励起光供給手段により
光導波路に供給される励起光のパワーを調整して、光導
波路の利得平坦度を制御するとともに、光導波路より出
力される信号光のパワーを制御する制御手段とを備える
ことを特徴とする。
【0016】本発明に係る光増幅器によれば、Tm元素
が光導波領域に添加された光導波路に対して励起光供給
手段により励起光(波長1.05μm帯、1.4μm帯
または1.55〜1.65μm帯)が供給され、この光
導波路において所定波長帯域(1455〜1485n
m)の信号光が光増幅されて出力される。この光導波路
より出力される光のパワー、および、この光導波路で発
生する自然放出光のパワーの何れかは、モニタ手段によ
り2以上の波長でモニタされる。そして、このモニタ手
段によるモニタの結果に基づいて、制御手段により、励
起光供給手段により光導波路に供給される励起光のパワ
ーが調整されて、光導波路の利得平坦度が一定にフィー
ドバック制御されるとともに、光導波路より出力される
信号光のパワーが一定にフィードバック制御される。
【0017】また、本発明に係る光増幅器では、モニタ
手段は、光導波路の側方に出射される自然放出光のパワ
ーをモニタするのが好適である。この場合には、光導波
路の側方に出射される自然放出光がモニタ手段により2
以上の波長でモニタされ、このモニタ結果に基づいて制
御手段により励起光のパワーが調整される。光導波路に
接続される信号光本線から光が取り出されるのでは無
く、光導波路の側方に出射される自然放出光がモニタさ
れるので、挿入損の増加が無い点で好適である。
【0018】また、本発明に係る光増幅器では、モニタ
手段は、(1) 光導波路より出力された光のパワーの一部
を分岐して取り出す第1光分岐カプラと、(2) 第1光分
岐カプラにより取り出された光を2分岐する第2光分岐
カプラと、(3) 第2光分岐カプラにより2分岐された一
方の光に含まれる特定の第1波長の光を選択的に透過さ
せる第1フィルタと、(4) 第2光分岐カプラにより2分
岐された他方の光に含まれる特定の第2波長の光を選択
的に透過させる第2フィルタと、(5) 第1フィルタを透
過した第1波長の光のパワーを検出する第1受光部と、
(6) 第2フィルタを透過した第2波長の光のパワーを検
出する第2受光部とを有するのが好適である。この場合
には、光導波路より出力された光のパワーの一部は、第
1光分岐カプラにより分岐されて取り出され、さらに、
第2光分岐カプラにより2分岐される。第2光分岐カプ
ラにより2分岐された一方の光に含まれる特定の第1波
長の光は、第1フィルタを透過して、第1受光部により
パワーが検出される。また、第2光分岐カプラにより2
分岐された他方の光に含まれる特定の第2波長の光は、
第2フィルタを透過して、第2受光部によりパワーが検
出される。このようにして、光導波路より出力される光
のパワーはモニタ手段により2以上の波長でモニタされ
る。このモニタ手段は簡易な構成で安価である点で好適
である。
【0019】また、本発明に係る光増幅器では、モニタ
手段は、(1) 光導波路より出力された光のパワーの一部
を分岐して取り出す光分岐カプラと、(2) 光分岐カプラ
により取り出された光を回折する回折格子と、(3) 回折
格子により回折された光に含まれる特定の第1波長の光
のパワーを検出する第1受光部と、(4) 回折格子により
回折された光に含まれる特定の第2波長の光のパワーを
検出する第2受光部とを有するのが好適である。この場
合には、光導波路より出力された光のパワーの一部は、
光分岐カプラにより分岐されて取り出され、回折格子に
より回折される。回折格子により回折された光に含まれ
る特定の第1波長の光のパワーは第1受光部により検出
され、回折格子により回折された光に含まれる特定の第
2波長の光のパワーは第2受光部により検出される。更
に多くの受光部を備えていてもよい。このようにして、
光導波路より出力される光のパワーはモニタ手段により
2以上の波長でモニタされる。このモニタ手段は、多く
の波長で高精度にモニタすることができ、また、入力す
る信号光の波数の増減にも対応できるので、これらの点
で好適である。
【0020】また、本発明に係る光増幅器では、(1) 励
起光供給手段は、波長1.05μm帯または波長1.4
μm帯の励起光を出力する第1励起光源と、波長1.5
5〜1.65μm帯の励起光を出力する第2励起光源と
を有し、第1励起光源および第2励起光源それぞれより
出力された励起光を光導波路に供給し、(2) 制御手段
は、第2励起光源より出力され光導波路に供給される励
起光のパワーを調整することで、光導波路の利得平坦度
を制御し、また、第1励起光源より出力され光導波路に
供給される励起光のパワーを調整することで、光導波路
より出力される信号光のパワーを制御するのが好適であ
る。この場合には、第2励起光源より出力され光導波路
に供給される波長1.55〜1.65μm帯の励起光の
パワーが調整されることで、光導波路の利得平坦度が一
定に制御される。また、第1励起光源より出力され光導
波路に供給される波長1.05μm帯または波長1.4
μm帯の励起光のパワーが調整されることで、光導波路
より出力される信号光のパワーが一定に制御される。
【0021】また、本発明に係る光増幅器では、(1) 励
起光供給手段は、波長1.05μm帯または波長1.4
μm帯の励起光を光導波路に対して順方向および逆方向
の双方から供給し、(2) 制御手段は、光導波路に対して
順方向から供給される励起光のパワーを調整すること
で、光導波路の利得平坦度を制御し、また、光導波路に
対して逆方向から供給される励起光のパワーを調整する
ことで、光導波路より出力される信号光のパワーを制御
するのが好適である。この場合には、光導波路に対して
順方向から供給される波長1.05μm帯または波長
1.4μm帯の励起光のパワーが調整されることで、光
導波路の利得平坦度が一定に制御される。また、光導波
路に対して逆方向から供給される波長1.05μm帯ま
たは波長1.4μm帯の励起光のパワーが調整されるこ
とで、光導波路より出力される信号光のパワーが一定に
制御される。
【0022】また、本発明に係る光増幅器では、(1) 励
起光供給手段は、波長1.05μm帯または波長1.4
μm帯の励起光を光導波路に対して順方向および逆方向
の双方から供給し、(2) 制御手段は、光導波路に対して
順方向および逆方向それぞれから供給される励起光のパ
ワーの比を調整することで、光導波路の利得平坦度を制
御し、また、光導波路に対して順方向および逆方向それ
ぞれから供給される励起光のパワーの和を調整すること
で、光導波路より出力される信号光のパワーを制御する
のが好適である。この場合には、光導波路に対して順方
向および逆方向それぞれから供給される波長1.05μ
m帯または波長1.4μm帯の励起光のパワーの比が調
整されることで、光導波路の利得平坦度が一定に制御さ
れる。また、光導波路に対して順方向および逆方向それ
ぞれから供給される波長1.05μm帯または波長1.
4μm帯の励起光のパワーの和が調整されることで、光
導波路より出力される信号光のパワーが一定に制御され
る。
【0023】本発明に係る光増幅器は、(1) Tm元素が
光導波領域に添加された光導波路と、(2) 波長1.05
μm帯または波長1.4μm帯の励起光を出力する第1
励起光源と、波長1.55〜1.65μm帯の励起光を
出力する第2励起光源とを有し、第1励起光源および第
2励起光源それぞれより出力された励起光を光導波路に
供給する供給する励起光供給手段と、(3) 光導波路に入
力する信号光の波数またはパワーに基づいて、第2励起
光源より出力され光導波路に供給される励起光のパワー
を調整することで、光導波路の利得平坦度および出力信
号光パワーを制御する制御手段とを備えることを特徴と
する。この場合には、励起光供給手段により、第1励起
光源から出力された波長1.05μm帯または波長1.
4μm帯の励起光、および、第2励起光源から出力され
た波長1.55〜1.65μm帯の励起光は、Tm元素
が光導波領域に添加された光導波路に供給される。そし
て、制御手段により、光導波路に入力する信号光の波数
またはパワーの函数として、第2励起光源より出力され
光導波路に供給される励起光のパワーが調整されること
で、光導波路の利得平坦度および出力信号光パワーが一
定にフィードフォワード制御される。ここで、上記函数
は、1次函数であってもよいし、2次以上の函数であっ
てもよい。それ故、この光増幅器は、出力信号光のパワ
ー、利得傾斜または波数をモニタして帰還制御する手段
を必ずしも有する必要がなく、小型となり安価となるの
で好適である。
【0024】本発明に係る光増幅器は、(1) Tm元素が
光導波領域に添加された光導波路と、(2) 波長1.05
μm帯または波長1.4μm帯の励起光を光導波路に対
して順方向および逆方向の双方から供給する励起光供給
手段と、(3) 光導波路に入力する信号光の波数またはパ
ワーに基づいて、光導波路に対して順方向および逆方向
の双方または何れか一方から供給される励起光のパワー
を調整することで、光導波路の利得平坦度および出力信
号光パワーを制御する制御手段とを備えることを特徴と
する。この場合には、励起光供給手段により、波長1.
05μm帯または波長1.4μm帯の励起光は、Tm元
素が光導波領域に添加された光導波路に対して、順方向
および逆方向の双方から供給される。そして、制御手段
により、光導波路に対して順方向および逆方向の双方ま
たは何れか一方から供給される励起光のパワーが調整さ
れることで、光導波路の利得平坦度および出力信号光パ
ワーが一定にフィードフォワード制御される。それ故、
この光増幅器は、出力信号光のパワーまたは波数をモニ
タして帰還制御する手段を必ずしも有する必要がなく、
小型となり安価となるので好適である。
【0025】また、本発明に係る光増幅器では、光導波
路はTm元素がコア領域の一部または全部に添加された
光ファイバであるのが好適である。この場合には、導波
路長を容易に長くすることができる点で好適である。
【0026】本発明に係る光通信システムは、上記の本
発明に係る光増幅器を含み、信号光を伝送するととも
に、この信号光を光増幅器により光増幅することを特徴
とする。この光通信システムによれば、所定波長帯域
(1455〜1485nm)の信号光は、上記の光増幅
器により光増幅される。したがって、所定波長帯域の信
号光の伝送品質が優れたものとなる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明にお
いて同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を
省略する。
【0028】(光増幅器の第1実施形態)先ず、本発明
に係る光増幅器の第1実施形態について説明する。図1
は、第1実施形態に係る光増幅器100の構成図であ
る。この図に示される光増幅器100は、入力ポート1
01から出力ポート102に向かって順に、光アイソレ
ータ111、光カプラ121、光カプラ122、光増幅
用ファイバ140、光カプラ123、光アイソレータ1
12および光分岐カプラ151を備えている。また、こ
の光増幅器100は、光カプラ121に接続された励起
光源131、光カプラ122に接続された励起光源13
2、光カプラ123に接続された励起光源133、光分
岐カプラ151に接続された出力光モニタ部152、側
方自然放出光モニタ部160、および、制御部190を
も備えている。
【0029】光増幅用ファイバ140は、フッ化物系ガ
ラスまたはテルライト系ガラスをホストガラスとする光
導波路であり、少なくともコア領域にTm元素が添加さ
れているTDFである。光増幅用ファイバ140は、励
起光が供給されることにより所定波長帯域(1455〜
1485nm)内の波長の信号光を光増幅する。
【0030】光カプラ121〜123および励起光源1
31〜133は、光増幅用ファイバ140に励起光を供
給する励起光供給手段として作用する。励起光源131
は、波長1.55〜1.65μm帯の励起光P2を出力
する。励起光源131として、半導体レーザ光源等が好
適に用いられる。一方、励起光源132,133それぞ
れは、波長1.05μm帯または1.4μm帯の励起光
1を出力する。励起光源132,133として、半導
体レーザ励起Nd:YLFレーザ光源、Nd:YAGレ
ーザ光源、Ybレーザ光源、等が好適に用いられる。
【0031】光カプラ121は、励起光源131から出
力された励起光P2を光カプラ122に向けて出力する
とともに、光アイソレータ111より入力した信号光を
も光カプラ122に向けて出力する。光カプラ122
は、励起光源132から出力された励起光P1を光増幅
用ファイバ140に順方向より供給するとともに、光カ
プラ121より入力した信号光および励起光P2を増幅
用ファイバ140に向けて出力する。また、光カプラ1
23は、励起光源133から出力された励起光P 1を光
増幅用ファイバ140に逆方向より供給するとともに、
光増幅用ファイバ140より入力した信号光を光アイソ
レータ112に向けて出力する。
【0032】光アイソレータ111,112それぞれ
は、光を順方向(入力ポート101から出力ポート10
2へ向かう方向)にのみ光を通過させるが、逆方向には
光を通過させない。
【0033】光分岐カプラ151は、光アイソレータ1
12と出力ポート102との間の光路上に設けられてお
り、光増幅用ファイバ140より出力されて光カプラ1
23および光アイソレータ112を通過した光のパワー
の一部を分岐して、その分岐した光を出力光モニタ部1
52へ向けて出力する。出力光モニタ部152は、光分
岐カプラ151より到達した光を入力し、その光のパワ
ーを2以上の波長でモニタする。これにより、出力光モ
ニタ部152は、光増幅器100の利得平坦度をモニタ
することができ、また、光増幅器100から出力される
信号光のパワーをモニタすることもできる。
【0034】出力光モニタ部152がモニタする光は、
光増幅用ファイバ140において光増幅されて出力され
た信号光であってもよいし、光増幅用ファイバ140に
おいて発生して光増幅された自然放出光であってもよい
し、また、光増幅用ファイバ140において光増幅され
て出力されたパイロット光であってもよい。パイロット
光は、光増幅器100の利得をモニタすることを目的と
して光増幅器100に入力されるものであって、信号光
波長と異なる波長の光であって、好適には、信号光波長
帯域内の長波長側および短波長側それぞれに波長が設定
される。このパイロット光を用いる場合には、入力する
信号光の波数が変動したときであっても、光増幅器10
0の利得をモニタすることができる。
【0035】側方自然放出光モニタ部160は、光増幅
用ファイバ140の側方に出射される自然放出光のパワ
ーを2以上の波長でモニタする。これにより、側方自然
放出光モニタ部160は、光増幅器100の利得平坦度
をモニタすることができ、また、光増幅器100から出
力される信号光のパワーをモニタすることもできる。こ
の場合、光増幅用ファイバ140に接続される信号光本
線から光が取り出されるのでは無く、光増幅用ファイバ
140の側方に出射される自然放出光がモニタされるの
で、挿入損の増加が無い点で好適である。出力光モニタ
部152および側方自然放出光モニタ部160それぞれ
は、互いに同一の構成であってもよく、後に図2および
図3を用いて説明する。
【0036】制御部190は、出力光モニタ部152ま
たは側方自然放出光モニタ部160によるモニタ結果を
受け取る。そして、制御部190は、このモニタ結果に
基づいて、励起光源131〜133それぞれから出力さ
れる励起光のパワーを制御する。
【0037】この光増幅器100は、出力光モニタ部1
52または側方自然放出光モニタ部160によるモニタ
結果を受け取った制御部190により制御されて動作す
る。励起光源131から出力された励起光P2は、光カ
プラ121および光カプラ122を経て光増幅用ファイ
バ140に順方向から供給される。励起光源132から
出力された励起光P1は、光カプラ122を経て光増幅
用ファイバ140に順方向から供給される。また、励起
光源133から出力された励起光P1は、光カプラ12
3を経て光増幅用ファイバ140に逆方向から供給され
る。入力ポート101に入力した信号光は、光アイソレ
ータ111、光カプラ121および光カプラ122を経
て光増幅用ファイバ140に入射し、光増幅用ファイバ
140において光増幅される。この光増幅用ファイバ1
40で光増幅された信号光は、光カプラ123、光アイ
ソレータ112および光分岐カプラ151を経て出力ポ
ート102より出力される。光増幅用ファイバ140よ
り出力された光の一部は、光分岐カプラ151により分
岐され、2以上の波長でパワーが出力光モニタ部152
によりモニタされる。このモニタ結果に基づいて、制御
部190により、励起光源131〜133それぞれから
出力される励起光のパワーが調整される。
【0038】図2は、第1実施形態に係る光増幅器10
0の出力光モニタ部152の構成例を示す図である。こ
の図に示される出力光モニタ部152は、光分岐カプラ
1531,1532、光フィルタ1541,1542、およ
び、受光素子1551〜1553を有している。光分岐カ
プラ1531は、光分岐カプラ151より到達した光を
2分岐して、分岐した一方の光を光分岐カプラ1532
へ向けて出力し、他方の光を受光素子1553へ向けて
出力する。光分岐カプラ1532は、光分岐カプラ15
1より到達した光を2分岐して、分岐した一方の光を
光フィルタ1541へ向けて出力し、他方の光を光フィ
ルタ1542へ向けて出力する。
【0039】光フィルタ1541は、光分岐カプラ15
2より到達した光を入力して、光増幅用ファイバ14
0において光増幅される信号光の波長帯域のうち短波長
側にある特定波長の光を選択的に透過させる。光フィル
タ1542は、光分岐カプラ1532より到達した光を入
力して、信号光波長帯域のうち長波長側にある特定波長
の光を選択的に透過させる。
【0040】受光素子1551は、光フィルタ1541
透過した光を受光し、その受光した光のパワーに応じた
電気信号を制御部190へ向けて出力する。受光素子1
55 2は、光フィルタ1542を透過した光を受光し、そ
の受光した光のパワーに応じた電気信号を制御部190
へ向けて出力する。また、受光素子1553は、光分岐
カプラ1531より到達した光を受光し、その受光した
光のパワーに応じた電気信号を制御部190へ向けて出
力する。
【0041】したがって、図2に示される出力光モニタ
部152は、受光素子1551および1552により、光
分岐カプラ151より到達した光のパワーを2波長でモ
ニタすることができ、利得傾斜をモニタすることができ
る。また、この出力光モニタ部152は、受光素子15
3により、光分岐カプラ151より到達した光の全パ
ワーをモニタすることができる。この出力光モニタ部1
52は簡易な構成で安価である点で好適である。
【0042】図3は、第1実施形態に係る光増幅器10
0の出力光モニタ部152の他の構成例を示す図であ
る。この図に示される出力光モニタ部152は、アレイ
導波路型回折格子(AWG: Arrayed Waveguide Gratin
g)156および受光素子1571〜157Nを有してい
る。ただし、Nは2以上の整数である。
【0043】AWG156は、平面基板上に複数本の光
導波路がアレイ状に形成されてなる回折格子であって、
入力した光を合波または分波して出力することができ
る。ここでは、AWG156は光分波器として用いられ
る。すなわち、AWG156は、光分岐カプラ151よ
り到達した光を分波して、その分波した各波長の光を受
光素子1571〜157Nへ向けて出力する。受光素子1
571〜157Nそれぞれは、AWG156により出力さ
れて到達した各波長の光を受光し、その受光した光のパ
ワーに応じた電気信号を制御部190へ向けて出力す
る。
【0044】したがって、図3に示される出力光モニタ
部152は、受光素子1571〜157Nにより、光分岐
カプラ151より到達した光のパワーをN波長でモニタ
することができ、利得傾斜をモニタすることができる。
また、この出力光モニタ部152は、受光素子1571
〜157Nそれぞれによるモニタ結果に基づいて、光分
岐カプラ151より到達した光の全パワーをモニタする
ことができる。この出力光モニタ部152は、多くの波
長で高精度にモニタすることができ、また、入力する信
号光の波数の増減にも対応できるので、これらの点で好
適である。
【0045】次に、第1実施形態に係る光増幅器100
における制御部190の制御動作について説明する。制
御部190による制御は、出力光モニタ部152または
側方自然放出光モニタ部160によるモニタ結果(利得
傾斜、出力信号光パワー)に基づいてなされるフィード
バック制御であり、励起光源131〜133の何れかか
ら出力される励起光のパワーを調整するものである。以
下に説明する3つの制御方式がある。
【0046】第1の制御方式では、制御部190は、モ
ニタされて得られた利得傾斜が正および負の何れである
かを判断して、利得傾斜が正であれば、励起光源131
より光増幅用ファイバ140へ供給される励起光P
2(波長1.55〜1.65μm帯)のパワーを小さく
し、逆に、利得傾斜が負であれば、励起光P2のパワー
を大きくする。また、制御部190は、モニタされた出
力信号光パワーと設計値とを大小比較して、出力信号光
パワーが設計値より小さければ、励起光源132または
励起光源133より光増幅用ファイバ140へ供給され
る励起光P1(波長1.05μm帯または1.4μm
帯)のパワーを大きくし、逆に、出力信号光パワーが設
計値より大きければ、励起光P1のパワーを小さくす
る。制御部190は、励起光P1のパワーの制御と励起
光P2のパワーの制御とを交互に行うのが好適である。
【0047】図4は、第1実施形態に係る光増幅器10
0において第1の制御方式によりALCを行ったときの
利得スペクトルを示す図であり、図5は、このときの励
起光P2のパワーと入力信号光パワーとの関係を示す図
である。ここでは、光増幅器100へ入力する全信号光
のパワーPinが−4.2dBm,−3.2dBm,−
2.2dBm,−1.2dBm,−0.2dBmおよび
+0.8dBmそれぞれの場合について、出力される全
信号光のパワーPoutが+18dBmとなるように各励
起光のパワーを制御した。励起光源131より光増幅用
ファイバ140へ供給される励起光P2の波長は155
7nmであった。励起光源132または励起光源133
より光増幅用ファイバ140へ供給される励起光P1
波長は1.05μmであった。図4に示されるように、
入力信号光パワーが変化しても、利得平坦度が維持さ
れ、出力信号光パワーが一定に維持された。また、図5
に示されるように、ALC時における励起光P2のパワ
ーは、入力信号光パワーの1次函数または2次函数でよ
く近似される。
【0048】図6は、第1実施形態に係る光増幅器10
0において第1の制御方式によりAGCを行ったときの
利得スペクトルを示す図であり、図7は、このときの励
起光P2のパワーと入力信号光の波数との関係を示す図
である。ここでは、光増幅器100へ入力する信号光の
波数が10,12,16,20,26および32それぞ
れの場合について、利得ピークが18dBとなるように
各励起光のパワーを制御した。励起光源131より光増
幅用ファイバ140へ供給される励起光P2の波長は1
557nmであった。励起光源132または励起光源1
33より光増幅用ファイバ140へ供給される励起光P
1の波長は1.05μmであった。図6に示されるよう
に、入力する信号光の波数が変化しても、利得平坦度が
維持され、出力信号光パワーが一定に維持された。ま
た、図7に示されるように、AGC時における励起光P
2のパワーは、入力信号光の波数の1次函数または2次
函数でよく近似される。
【0049】第2の制御方式では、制御部190は、モ
ニタされて得られた利得傾斜が正および負の何れである
かを判断して、利得傾斜が正であれば、励起光源132
より光増幅用ファイバ140へ順方向から供給される励
起光(順方向励起光)のパワーを小さくし、逆に、利得
傾斜が負であれば、順方向励起光のパワーを大きくす
る。また、制御部190は、モニタされた出力信号光パ
ワーと設計値とを大小比較して、出力信号光パワーが設
計値より小さければ、励起光源133より光増幅用ファ
イバ140へ逆方向から供給される励起光(逆方向励起
光)のパワーを大きくし、逆に、出力信号光パワーが設
計値より大きければ、逆方向励起光のパワーを小さくす
る。制御部190は、順方向励起光のパワーの制御と逆
方向励起光のパワーの制御とを交互に行うのが好適であ
る。なお、この第2の制御方式では、励起光源131お
よび光カプラ121は不要であり、光増幅器100は小
型で安価なものとなる。
【0050】この第2の制御方式は、光増幅用ファイバ
140に供給される励起光のパワーと利得とが略比例関
係にあり、また、利得ピークと反転分布の飽和度合いと
が略比例関係にあって、信号光および励起光それぞれの
パワーの比の値に対して利得ピークが相関関係を有して
いることに基づくものである。
【0051】なお、反転分布の飽和度合いは、信号光パ
ワーが励起光パワーに近づく光増幅用光ファイバ140
出力端付近で決定される。このことから、入力信号光パ
ワーが低下するに従って出力信号光パワーも低下するA
GCの場合は、これに応じて逆方向励起光パワーを小さ
くする必要がある。その一方で、AGCでは利得が一定
になるように制御する必要があるので、順方向励起光パ
ワーを大きくして、全体の励起光のパワーの変動を小さ
くすることが必要である。
【0052】ALCの場合、出力信号光パワーを一定に
維持する必要があるので、逆方向励起光パワーの変化を
大きくすることはできない。その一方で、入力信号光パ
ワーが低下するに従って利得を大きくする必要がある。
そこで、全体の励起光のパワーを大きくするために、順
方向励起光パワーを大きくする必要がある。
【0053】つまり、ALCおよびAGCの何れの場合
にも、入力信号光パワーが低下するときには、順方向励
起光パワーを大きくする必要がある。第2の制御方式
は、このような思想に基づくものである。
【0054】図8は、第1実施形態に係る光増幅器10
0において第2の制御方式によりALCを行ったときの
利得スペクトルを示す図であり、図9は、このときの順
方向励起光パワーおよび逆方向励起光パワーそれぞれと
入力信号光パワーとの関係を示す図であり、図10は、
このときの順方向励起光パワーと入力信号光パワーとの
関係を示す図である。図10には、1次函数で表される
近似曲線も示されている。ここでは、光増幅器100へ
入力する全信号光のパワーPinが−4.2dBm,−
3.2dBm,−2.2dBm,−1.2dBm,−
0.2dBmおよび+0.8dBmそれぞれの場合につ
いて、出力される全信号光のパワーPoutが+18dB
mとなるように各励起光のパワーを制御した。図8に示
されるように、入力信号光パワーが変化しても、利得平
坦度が維持され、出力信号光パワーが一定に維持され
た。また、図10に示されるように、ALC時における
順方向励起光パワーは、入力信号光パワーの1次函数で
よく近似される。
【0055】図11は、第1実施形態に係る光増幅器1
00において第2の制御方式によりAGCを行ったとき
の利得スペクトルを示す図であり、図12は、このとき
の順方向励起光パワーおよび逆方向励起光パワーそれぞ
れと入力信号光パワーとの関係を示す図であり、図13
は、このときの入力信号光の波数と入力信号光パワーと
の関係を示す図である。図13には、2次函数で表され
る近似曲線も示されている。ここでは、光増幅器100
へ入力する信号光の波数が10,12,16,20,2
6および32それぞれの場合について、利得ピークが1
8dBとなるように各励起光のパワーを制御した。図1
1に示されるように、入力する信号光の波数が変化して
も、利得平坦度が維持され、出力信号光パワーが一定に
維持された。また、図13に示されるように、AGC時
における順方向励起光パワーは、入力信号光の波数の2
次函数でよく近似される。
【0056】第3の制御方式では、制御部190は、モ
ニタされて得られた利得傾斜が正および負の何れである
かを判断して、利得傾斜が正であれば、比(順方向励起
光パワー/逆方向励起光パワー)を小さくし、逆に、利
得傾斜が負であれば、上記比を大きくする。また、制御
部190は、モニタされた出力信号光パワーと設計値と
を大小比較して、出力信号光パワーが設計値より小さけ
れば、順方向励起光パワーと逆方向励起光パワーとの和
を大きくし、逆に、出力信号光パワーが設計値より大き
ければ、上記和を小さくする。制御部190は、上記比
の制御と上記和の制御とを交互に行うのが好適である。
なお、この第3の制御方式でも、励起光源131および
光カプラ121は不要である。この第3の制御方式によ
っても、ALC時に、入力信号光パワーが変化しても、
利得平坦度が維持され、出力信号光パワーが一定に維持
される。また、AGC時に、入力する信号光の波数が変
化しても、利得平坦度が維持され、出力信号光パワーが
一定に維持される。
【0057】(光増幅器の第2実施形態)次に、本発明
に係る光増幅器の第2実施形態について説明する。図1
4は、第2実施形態に係る光増幅器200の構成図であ
る。この図に示される光増幅器200は、入力ポート2
01から出力ポート202に向かって順に、光分岐カプ
ラ251、光アイソレータ211、光カプラ221、光
カプラ222、光増幅用ファイバ240、光カプラ22
3、光アイソレータ212を備えている。また、この光
増幅器200は、光カプラ221に接続された励起光源
231、光カプラ222に接続された励起光源232、
光カプラ223に接続された励起光源233、光分岐カ
プラ251に接続された入力光モニタ部252、およ
び、制御部290をも備えている。
【0058】光増幅用ファイバ240は、フッ化物系ガ
ラスまたはテルライト系ガラスをホストガラスとする光
導波路であり、少なくともコア領域にTm元素が添加さ
れているTDFである。光増幅用ファイバ240は、励
起光が供給されることにより所定波長帯域(1455〜
1485nm)内の波長の信号光を光増幅する。
【0059】光カプラ221〜223および励起光源2
31〜233は、光増幅用ファイバ240に励起光を供
給する励起光供給手段として作用する。励起光源231
は、波長1.55〜1.65μm帯の励起光P2を出力
する。励起光源231として、半導体レーザ光源等が好
適に用いられる。一方、励起光源232,233それぞ
れは、波長1.05μm帯または1.4μm帯の励起光
1を出力する。励起光源232,233として、半導
体レーザ励起Nd:YLFレーザ光源、Nd:YAGレ
ーザ光源、Ybレーザ光源、等が好適に用いられる。
【0060】光カプラ221は、励起光源231から出
力された励起光P2を光カプラ222に向けて出力する
とともに、光アイソレータ211より入力した信号光を
も光カプラ222に向けて出力する。光カプラ222
は、励起光源232から出力された励起光P1を光増幅
用ファイバ240に順方向より供給するとともに、光カ
プラ221より入力した信号光および励起光P2を増幅
用ファイバ240に向けて出力する。また、光カプラ2
23は、励起光源233から出力された励起光P 1を光
増幅用ファイバ240に逆方向より供給するとともに、
光増幅用ファイバ240より入力した信号光を光アイソ
レータ212に向けて出力する。
【0061】光アイソレータ211,212それぞれ
は、光を順方向(入力ポート201から出力ポート20
2へ向かう方向)にのみ光を通過させるが、逆方向には
光を通過させない。
【0062】光分岐カプラ251は、入力ポート201
と光アイソレータ211との間の光路上に設けられてお
り、入力ポート201より入力した光のパワーの一部を
分岐して、その分岐した光を入力光モニタ部252へ向
けて出力する。入力光モニタ部252は、光分岐カプラ
251より到達した光を入力して、光増幅器200に入
力する信号光のパワーまたは波数をモニタする。入力光
モニタ部252は、図3に示されたものと同様の構成で
あってもよい。制御部290は、入力光モニタ部252
によるモニタ結果を受け取り、このモニタ結果に基づい
て、励起光源231〜233それぞれから出力される励
起光のパワーを制御する。なお、光分岐カプラ251お
よび入力モニタ部252は必ずしも設けられていなくて
もよく、制御部290は、他の手段から入力信号光のパ
ワーまたは波数を受け取ってもよい。この場合には、光
増幅器200は小型となり安価となる。
【0063】この光増幅器200は、制御部290によ
り制御されて動作する。励起光源231から出力された
励起光P2は、光カプラ221および光カプラ222を
経て光増幅用ファイバ240に順方向から供給される。
励起光源232から出力された励起光P1は、光カプラ
222を経て光増幅用ファイバ240に順方向から供給
される。また、励起光源233から出力された励起光P
1は、光カプラ223を経て光増幅用ファイバ240に
逆方向から供給される。入力ポート201に入力した信
号光は、光分岐カプラ251、光アイソレータ211、
光カプラ221および光カプラ222を経て光増幅用フ
ァイバ240に入射し、光増幅用ファイバ240におい
て光増幅される。この光増幅用ファイバ240で光増幅
された信号光は、光カプラ223および光アイソレータ
212を経て出力ポート202より出力される。入力ポ
ート201より入力した信号光の一部は、光分岐カプラ
251により分岐され、2以上の波長でパワーが出力光
モニタ部252によりモニタされる。このモニタ結果に
基づいて、制御部290により、励起光源231〜23
3それぞれから出力される励起光のパワーが調整され
る。なお、他の手段から受け取った入力信号光のパワー
または波数に基づいて、制御部290により、励起光源
231〜233それぞれから出力される励起光のパワー
が調整されてもよい。
【0064】次に、第2実施形態に係る光増幅器200
における制御部290の制御動作について説明する。制
御部290による制御は、入力信号光のパワーまたは波
数に基づいてなされるフィードフォワード制御であり、
励起光源231〜233の何れかから出力される励起光
のパワーを調整するものである。第2実施形態に係る光
増幅器200における制御方式は、上記の第1実施形態
に係る光増幅器100における第1〜第3の制御方式と
略同様である。ただし、第1実施形態ではフィードバッ
ク制御であったのに対して、第2実施形態ではフィード
フォワード制御である点で相違する。
【0065】すなわち、第1の制御方式では、図5に示
されるように、ALC時における励起光P2のパワー
は、入力信号光パワーの1次函数または2次函数でよく
近似され、また、図7に示されるように、AGC時にお
ける励起光P2のパワーは、入力信号光の波数の1次函
数または2次函数でよく近似される。第2または第3の
制御方式では、図10に示されるように、ALC時にお
ける順方向励起光パワーは、入力信号光パワーの1次函
数でよく近似され、また、図13に示されるように、A
GC時における順方向励起光パワーは、入力信号光の波
数の2次函数でよく近似される。そこで、制御部290
は、入力信号光のパワーまたは波数に基づいて、励起光
源231〜233の何れかから出力される励起光のパワ
ーを調整して、第1〜第3の制御方式の何れかを実行す
る。このようにすることにより、ALC時に、入力信号
光パワーが変化しても、利得平坦度が維持され、出力信
号光パワーが一定に維持される。また、AGC時に、入
力する信号光の波数が変化しても、利得平坦度が維持さ
れ、出力信号光パワーが一定に維持される。
【0066】また、本実施形態では、入力信号光のパワ
ーまたは波数をモニタするための手段が必ずしも設けら
れていなくてもよく、制御部290は他の手段から入力
信号光のパワーまたは波数を受け取ってもよい。この場
合には、光増幅器200は小型となり安価となるので好
適である。なお、本実施形態では、入力信号光のパワー
または波数に基づいて、励起光源231〜233の何れ
かから出力される励起光のパワーを調整することから、
その為の演算を制御部290が行う必要がある。しか
し、その演算は簡単なものであるから、制御部290に
とって殆ど負荷とはならない。
【0067】(第3実施形態)次に、本発明に係る光増
幅器の第3実施形態について説明する。図15は、第3
実施形態に係る光増幅器300の構成図である。この図
に示される光増幅器300は、入力ポート301から出
力ポート302に向かって順に、光カプラ351、光ア
イソレータ311、光カプラ321、光カプラ322、
光増幅用ファイバ340、光カプラ323、光アイソレ
ータ312、光カプラ353を備えている。また、この
光増幅器300は、光カプラ321に接続された励起光
源331、光カプラ322に接続された励起光源33
2、光カプラ323に接続された励起光源333、光カ
プラ351に接続された監視光モニタ部352、光カプ
ラ353に接続された監視光源354、および、制御部
390をも備えている。
【0068】光増幅用ファイバ340は、フッ化物系ガ
ラスまたはテルライト系ガラスをホストガラスとする光
導波路であり、少なくともコア領域にTm元素が添加さ
れているTDFである。光増幅用ファイバ340は、励
起光が供給されることにより所定波長帯域(1455〜
1485nm)内の波長の信号光を光増幅する。
【0069】光カプラ321〜323および励起光源3
31〜333は、光増幅用ファイバ340に励起光を供
給する励起光供給手段として作用する。励起光源331
は、波長1.55〜1.65μm帯の励起光P2を出力
する。励起光源331として、半導体レーザ光源等が好
適に用いられる。一方、励起光源332,333それぞ
れは、波長1.05μm帯または1.4μm帯の励起光
1を出力する。励起光源332,333として、半導
体レーザ励起Nd:YLFレーザ光源、Nd:YAGレ
ーザ光源、Ybレーザ光源、等が好適に用いられる。
【0070】光カプラ321は、励起光源331から出
力された励起光P2を光カプラ322に向けて出力する
とともに、光アイソレータ311より入力した信号光を
も光カプラ322に向けて出力する。光カプラ322
は、励起光源332から出力された励起光P1を光増幅
用ファイバ340に順方向より供給するとともに、光カ
プラ321より入力した信号光および励起光P2を増幅
用ファイバ340に向けて出力する。また、光カプラ3
23は、励起光源333から出力された励起光P 1を光
増幅用ファイバ340に逆方向より供給するとともに、
光増幅用ファイバ340より入力した信号光を光アイソ
レータ312に向けて出力する。
【0071】光アイソレータ311,312それぞれ
は、光を順方向(入力ポート301から出力ポート30
2へ向かう方向)にのみ光を通過させるが、逆方向には
光を通過させない。
【0072】光カプラ351は、入力ポート301と光
アイソレータ311との間の光路上に設けられており、
入力ポート301より入力した光(信号光および監視光
を含む)のうち、信号光を光アイソレータ311へ向け
て出力し、監視光を監視光モニタ部352へ向けて出力
する。監視光モニタ部352は、光カプラ351より到
達した監視光に基づいて、光増幅器300に入力する信
号光のパワーまたは波数をモニタする。監視光源354
は、信号光波長とは異なる波長の監視光を出力する。光
カプラ353は、光アイソレータ312より到達した信
号光と、監視光源354より到達した信号光とを合波し
て、その合波した光を出力ポート302へ向けて出力す
る。
【0073】制御部390は、監視光モニタ部352に
よるモニタ結果を受け取り、このモニタ結果に基づい
て、励起光源331〜333それぞれから出力される励
起光のパワーを制御するとともに、監視光源354から
の監視光の出力を制御する。
【0074】この光増幅器300は、制御部390によ
り制御されて動作する。励起光源331から出力された
励起光P2は、光カプラ321および光カプラ322を
経て光増幅用ファイバ340に順方向から供給される。
励起光源332から出力された励起光P1は、光カプラ
322を経て光増幅用ファイバ340に順方向から供給
される。また、励起光源333から出力された励起光P
1は、光カプラ323を経て光増幅用ファイバ340に
逆方向から供給される。入力ポート301に入力した信
号光は、光カプラ351、光アイソレータ311、光カ
プラ321および光カプラ322を経て光増幅用ファイ
バ340に入射し、光増幅用ファイバ340において光
増幅される。この光増幅用ファイバ340で光増幅され
た信号光は、光カプラ323、光アイソレータ312お
よび光カプラ353を経て出力ポート302より出力さ
れる。入力ポート301より入力した監視光は、光カプ
ラ351により分波されて監視光モニタ部352に入力
する。監視光モニタ部352では、この監視光に基づい
て、光増幅器300に入力する信号光のパワーまたは波
数がモニタされる。そして、このモニタ結果に基づい
て、制御部390により、励起光源331〜333それ
ぞれから出力される励起光のパワーが調整される。
【0075】次に、第3実施形態に係る光増幅器300
における制御部390の制御動作について説明する。制
御部390による制御は、監視光のモニタにより得られ
た入力信号光のパワーまたは波数に基づいてなされるフ
ィードフォワード制御であり、励起光源331〜333
の何れかから出力される励起光のパワーを調整するもの
である。第3実施形態に係る光増幅器300における制
御方式は、上記の第2実施形態に係る光増幅器200に
おける第1〜第3の制御方式と略同様のフィードフォワ
ード制御である。
【0076】すなわち、第1の制御方式では、図5に示
されるように、ALC時における励起光P2のパワー
は、入力信号光パワーの1次函数または2次函数でよく
近似され、また、図7に示されるように、AGC時にお
ける励起光P2のパワーは、入力信号光の波数の1次函
数または2次函数でよく近似される。第2または第3の
制御方式では、図10に示されるように、ALC時にお
ける順方向励起光パワーは、入力信号光パワーの1次函
数でよく近似され、また、図13に示されるように、A
GC時における順方向励起光パワーは、入力信号光の波
数の2次函数でよく近似される。そこで、制御部390
は、入力信号光のパワーまたは波数に基づいて、励起光
源331〜333の何れかから出力される励起光のパワ
ーを調整して、第1〜第3の制御方式の何れかを実行す
る。このようにすることにより、ALC時に、入力信号
光パワーが変化しても、利得平坦度が維持され、出力信
号光パワーが一定に維持される。また、AGC時に、入
力する信号光の波数が変化しても、利得平坦度が維持さ
れ、出力信号光パワーが一定に維持される。
【0077】(光通信システムの実施形態)次に、本発
明に係る光通信システムの実施形態について説明する。
図16は、本実施形態に係る光通信システム1の構成図
である。この光通信システム1は、光送信器10、光中
継器20および光受信器30を備え、光送信器10と光
中継器20との間に光ファイバ伝送路40が敷設され、
光中継器20と光受信器30との間に光ファイバ伝送路
50が敷設されたものである。
【0078】光送信器10内には、光源部111〜113
および光合波器12が設けられている。光源部11
1は、Sバンド内の多波長の信号光を発生し、これらを
合波して出力する。光源部112は、Cバンド内の多波
長の信号光を発生し、これらを合波して出力する。光源
部113は、Lバンド内の多波長の信号光を発生し、こ
れらを合波して出力する。光合波器12は、光源部11
1より出力されたSバンドの多波長の信号光、光源部1
2より出力されたCバンドの多波長の信号光、およ
び、光源部113より出力されたLバンドの多波長の信
号光を入力し、これらを合波して光ファイバ伝送路40
に送出する。
【0079】光中継器20内には、光分波器21、光増
幅器221〜223および光合波器23が設けられてい
る。光分波器21は、光ファイバ伝送路40を伝搬して
きて到達したS,CおよびLの各バンドの多波長の信号
光を入力し、バンド毎に分波して出力する。光増幅器2
1は、光分波器21より出力されたSバンドの多波長
の信号光を入力し、これらを一括光増幅して出力する。
光増幅器222は、光分波器21より出力されたCバン
ドの多波長の信号光を入力し、これらを一括光増幅して
出力する。光増幅器223は、光分波器21より出力さ
れたLバンドの多波長の信号光を入力し、これらを一括
光増幅して出力する。また、光合波器23は、光増幅器
221により光増幅されたSバンドの多波長の信号光、
光増幅器222により光増幅されたCバンドの多波長の
信号光、および、光増幅器223により光増幅されたL
バンドの多波長の信号光を入力し、これらを合波して光
ファイバ伝送路50に送出する。
【0080】光受信器30内には、受光部311〜31N
(Nは以上の整数)および光分波器32が設けられてい
る。光分波器32は、光ファイバ伝送路50を伝搬して
きて到達したS,CおよびLの各バンドの多波長の信号
光を入力し、波長毎に分波して出力する。受光部31n
は、光分波器32より出力された波長λnの信号光を入
力して受光する(nは1以上N以下の任意の整数)。
【0081】この図に示される3個の光増幅器のうち、
Sバンド用の光増幅器221は、上述した本実施形態に
係る光増幅器100、200または300と同一構成の
もの(TDFA)である。また、Cバンド用の光増幅器
222およびLバンド用の光増幅器223それぞれは、波
長0.98μm帯または1.48μm帯の励起光をED
Fに供給して信号光を光増幅するEDFAである。
【0082】この光通信システム1は以下のように動作
する。光送信器10においては、光源部111より出力
されたSバンドの多波長の信号光、光源部112より出
力されたCバンドの多波長の信号光、および、光源部1
3より出力されたLバンドの多波長の信号光は、光合
波器12により合波されて、光ファイバ伝送路40に送
出される。光中継器20においては、光ファイバ伝送路
40を伝搬してきて到達したS,CおよびLの各バンド
の多波長の信号光は、光分波器21によりバンド毎に分
波される。光分波器21により分波されて出力されたS
バンドの多波長の信号光は、光増幅器221により光増
幅され、光分波器21により分波されて出力されたCバ
ンドの多波長の信号光は、光増幅器222により光増幅
され、また、光分波器21により分波されて出力された
Lバンドの多波長の信号光は、光増幅器223により光
増幅される。これらの光増幅されたS,CおよびLの各
バンドの多波長の信号光は、光合波器23により合波さ
れて、光ファイバ伝送路50に送出される。光受信器3
0においては、光ファイバ伝送路50を伝搬してきて到
達したS,CおよびLの各バンドの多波長の信号光は、
光分波器32により波長毎に分波される。そして、光分
波器32により分波されて出力された波長λnの信号光
は、受光部31nにより受光される。
【0083】このように、この光通信システム1は、
S,CおよびLの各バンドの多波長の信号光を多重化し
て光ファイバ伝送路40,50に伝搬させるので、大容
量の情報を高速に伝送することができる。また、Sバン
ド用の光増幅器221は、上述した本実施形態に係る光
増幅器100,200または300と同一構成のもの
(TDFA)であるので、出力信号光パワーを一定に維
持することができ、また、利得平坦度を一定に維持する
ことができる。したがって、この光通信システム1は、
Sバンド信号光の伝送品質が優れたものとなる。
【0084】(変形例)本発明は、上記実施形態に限定
されるものではなく、種々の変形が可能である。例え
ば、光増幅器100,200,300に含まれる光増幅
媒体は、上記実施形態ではTm元素が添加された光ファ
イバ(TDF)であったが、これに限られるものではな
く、平面基板上に形成された光導波路にTm元素が添加
されたものであってもよい。ただし、導波路長を容易に
長くすることができる点でTDFの方が好適である。
【0085】
【発明の効果】以上、詳細に説明したとおり、本発明に
よれば、Tm元素が光導波領域に添加された光導波路に
対して励起光供給手段により励起光(波長1.05μm
帯、1.4μm帯または1.55〜1.65μm帯)が
供給され、この光導波路において所定波長帯域(145
5〜1485nm)の信号光が光増幅されて出力され
る。この光導波路より出力される光のパワー、および、
この光導波路で発生する自然放出光のパワーの何れか
は、モニタ手段により2以上の波長でモニタされる。そ
して、このモニタ手段によるモニタの結果に基づいて、
制御手段により、励起光供給手段により光導波路に供給
される励起光のパワーが調整されて、光導波路の利得平
坦度が一定にフィードバック制御されるとともに、光導
波路より出力される信号光のパワーが一定にフィードバ
ック制御される。
【0086】特に好適には、第2励起光源より出力され
光導波路に供給される波長1.55〜1.65μm帯の
励起光のパワーが調整されることで、光導波路の利得平
坦度が一定に制御される。また、第1励起光源より出力
され光導波路に供給される波長1.05μm帯または波
長1.4μm帯の励起光のパワーが調整されることで、
光導波路より出力される信号光のパワーが一定に制御さ
れる。
【0087】また、好適には、光導波路に対して順方向
から供給される波長1.05μm帯または波長1.4μ
m帯の励起光のパワーが調整されることで、光導波路の
利得平坦度が一定に制御される。また、光導波路に対し
て逆方向から供給される波長1.05μm帯または波長
1.4μm帯の励起光のパワーが調整されることで、光
導波路より出力される信号光のパワーが一定に制御され
る。
【0088】また、好適には、光導波路に対して順方向
および逆方向それぞれから供給される波長1.05μm
帯または波長1.4μm帯の励起光のパワーの比が調整
されることで、光導波路の利得平坦度が一定に制御され
る。また、光導波路に対して順方向および逆方向それぞ
れから供給される波長1.05μm帯または波長1.4
μm帯の励起光のパワーの和が調整されることで、光導
波路より出力される信号光のパワーが一定に制御され
る。
【0089】以上のようなフィードバック制御により、
光導波路の利得平坦度が一定に制御され、また、光導波
路より出力される信号光のパワーが一定に制御されるこ
とで、安定した動作が可能となる。
【0090】また、本発明によれば、光導波路に入力す
る信号光の波数またはパワーに基づいて、第2励起光源
より出力され光導波路に供給される励起光のパワーが調
整されることで、光導波路の利得平坦度および出力信号
光パワーが一定にフィードフォワード制御される。ま
た、光導波路に対して順方向および逆方向の双方または
何れか一方から供給される励起光のパワーが調整される
ことで、光導波路の利得平坦度および出力信号光パワー
が一定にフィードフォワード制御される。このようなフ
ィードフォワード制御が行われる場合には、光増幅器は
小型となり安価となるので好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る光増幅器100の構成図で
ある。
【図2】第1実施形態に係る光増幅器100の出力光モ
ニタ部152の構成例を示す図である。
【図3】第1実施形態に係る光増幅器100の出力光モ
ニタ部152の他の構成例を示す図である。
【図4】第1実施形態に係る光増幅器100において第
1の制御方式によりALCを行ったときの利得スペクト
ルを示す図である。
【図5】第1実施形態に係る光増幅器100において第
1の制御方式によりALCを行ったときの励起光P2
パワーと入力信号光パワーとの関係を示す図である。
【図6】第1実施形態に係る光増幅器100において第
1の制御方式によりAGCを行ったときの利得スペクト
ルを示す図である。
【図7】第1実施形態に係る光増幅器100において第
1の制御方式によりAGCを行ったときの励起光P2
パワーと入力信号光の波数との関係を示す図である。
【図8】第1実施形態に係る光増幅器100において第
2の制御方式によりALCを行ったときの利得スペクト
ルを示す図である。
【図9】第1実施形態に係る光増幅器100において第
2の制御方式によりALCを行ったときの順方向励起光
パワーおよび逆方向励起光パワーそれぞれと入力信号光
パワーとの関係を示す図である。
【図10】第1実施形態に係る光増幅器100において
第2の制御方式によりALCを行ったときの順方向励起
光パワーと入力信号光パワーとの関係を示す図である。
【図11】第1実施形態に係る光増幅器100において
第2の制御方式によりAGCを行ったときの利得スペク
トルを示す図である。
【図12】第1実施形態に係る光増幅器100において
第2の制御方式によりAGCを行ったときの順方向励起
光パワーおよび逆方向励起光パワーそれぞれと入力信号
光パワーとの関係を示す図である。
【図13】第1実施形態に係る光増幅器100において
第2の制御方式によりAGCを行ったときの入力信号光
の波数と入力信号光パワーとの関係を示す図である。
【図14】第2実施形態に係る光増幅器200の構成図
である。
【図15】第3実施形態に係る光増幅器300の構成図
である。
【図16】本実施形態に係る光通信システム1の構成図
である。
【図17】EDFAおよびTDFAそれぞれの動作を比
較して説明する図である。
【図18】従来のALCを行ったときのTDFAの利得
スペクトルを示す図である。
【図19】従来のALCを行ったときのTDFAの出力
信号光パワースペクトルを示す図である。
【図20】従来のAGCを行ったときのTDFAの利得
スペクトルを示す図である。
【符号の説明】
1…光通信システム、10…光送信器、11…光源部、
12…光合波器、20…光中継器、21…光分波器、2
2…光増幅器、23…光合波器、30…光受信器、31
…受光部、32…光分波器、40,50…光ファイバ伝
送路、100…光増幅器、101…入力ポート、102
…出力ポート、111,112…光アイソレータ、12
1〜123…光カプラ、131〜133…励起光源、1
40…光増幅用ファイバ、151…光分岐カプラ、15
2…出力光モニタ部、160…側方自然放出光モニタ
部、190…制御部、200…光増幅器、201…入力
ポート、202…出力ポート、211,212…光アイ
ソレータ、221〜223…光カプラ、231〜233
…励起光源、240…光増幅用ファイバ、251…光分
岐カプラ、252…入力光モニタ部、290…制御部、
300…光増幅器、301…入力ポート、302…出力
ポート、311,312…光アイソレータ、321〜3
23…光カプラ、331〜333…励起光源、340…
光増幅用ファイバ、351…光カプラ、352…監視光
モニタ部、353…光カプラ、354…監視光源、39
0…制御部。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Tm元素が光導波領域に添加された光導
    波路と、 前記光導波路に励起光を供給する励起光供給手段と、 前記光導波路より出力される光のパワー、および、前記
    光導波路で発生する自然放出光のパワーの何れかを、2
    以上の波長でモニタするモニタ手段と、 前記モニタ手段によるモニタの結果に基づいて、前記励
    起光供給手段により前記光導波路に供給される励起光の
    パワーを調整して、前記光導波路の利得平坦度を制御す
    るとともに、前記光導波路より出力される信号光のパワ
    ーを制御する制御手段とを備えることを特徴とする光増
    幅器。
  2. 【請求項2】 前記モニタ手段は、前記光導波路の側方
    に出射される自然放出光のパワーをモニタすることを特
    徴とする請求項1記載の光増幅器。
  3. 【請求項3】 前記モニタ手段は、 前記光導波路より出力された光のパワーの一部を分岐し
    て取り出す第1光分岐カプラと、 前記第1光分岐カプラにより取り出された光を2分岐す
    る第2光分岐カプラと、 前記第2光分岐カプラにより2分岐された一方の光に含
    まれる特定の第1波長の光を選択的に透過させる第1フ
    ィルタと、 前記第2光分岐カプラにより2分岐された他方の光に含
    まれる特定の第2波長の光を選択的に透過させる第2フ
    ィルタと、 前記第1フィルタを透過した前記第1波長の光のパワー
    を検出する第1受光部と、 前記第2フィルタを透過した前記第2波長の光のパワー
    を検出する第2受光部とを有することを特徴とする請求
    項1記載の光増幅器。
  4. 【請求項4】 前記モニタ手段は、 前記光導波路より出力された光のパワーの一部を分岐し
    て取り出す光分岐カプラと、 前記光分岐カプラにより取り出された光を回折する回折
    格子と、 前記回折格子により回折された光に含まれる特定の第1
    波長の光のパワーを検出する第1受光部と、 前記回折格子により回折された光に含まれる特定の第2
    波長の光のパワーを検出する第2受光部とを有すること
    を特徴とする請求項1記載の光増幅器。
  5. 【請求項5】 前記励起光供給手段は、波長1.05μ
    m帯または波長1.4μm帯の励起光を出力する第1励
    起光源と、波長1.55〜1.65μm帯の励起光を出
    力する第2励起光源とを有し、前記第1励起光源および
    前記第2励起光源それぞれより出力された励起光を前記
    光導波路に供給し、 前記制御手段は、 前記第2励起光源より出力され前記光導波路に供給され
    る励起光のパワーを調整することで、前記光導波路の利
    得平坦度を制御し、 前記第1励起光源より出力され前記光導波路に供給され
    る励起光のパワーを調整することで、前記光導波路より
    出力される信号光のパワーを制御することを特徴とする
    請求項1記載の光増幅器。
  6. 【請求項6】 前記励起光供給手段は、波長1.05μ
    m帯または波長1.4μm帯の励起光を前記光導波路に
    対して順方向および逆方向の双方から供給し、 前記制御手段は、 前記光導波路に対して順方向から供給される励起光のパ
    ワーを調整することで、前記光導波路の利得平坦度を制
    御し、 前記光導波路に対して逆方向から供給される励起光のパ
    ワーを調整することで、前記光導波路より出力される信
    号光のパワーを制御することを特徴とする請求項1記載
    の光増幅器。
  7. 【請求項7】 前記励起光供給手段は、波長1.05μ
    m帯または波長1.4μm帯の励起光を前記光導波路に
    対して順方向および逆方向の双方から供給し、 前記制御手段は、 前記光導波路に対して順方向および逆方向それぞれから
    供給される励起光のパワーの比を調整することで、前記
    光導波路の利得平坦度を制御し、 前記光導波路に対して順方向および逆方向それぞれから
    供給される励起光のパワーの和を調整することで、前記
    光導波路より出力される信号光のパワーを制御すること
    を特徴とする請求項1記載の光増幅器。
  8. 【請求項8】 Tm元素が光導波領域に添加された光導
    波路と、 波長1.05μm帯または波長1.4μm帯の励起光を
    出力する第1励起光源と、波長1.55〜1.65μm
    帯の励起光を出力する第2励起光源とを有し、前記第1
    励起光源および前記第2励起光源それぞれより出力され
    た励起光を前記光導波路に供給する供給する励起光供給
    手段と、 前記光導波路に入力する信号光の波数に基づいて、前記
    第2励起光源より出力され前記光導波路に供給される励
    起光のパワーを調整することで、前記光導波路の利得平
    坦度および出力信号光パワーを制御する制御手段とを備
    えることを特徴とする光増幅器。
  9. 【請求項9】 Tm元素が光導波領域に添加された光導
    波路と、 波長1.05μm帯または波長1.4μm帯の励起光を
    出力する第1励起光源と、波長1.55〜1.65μm
    帯の励起光を出力する第2励起光源とを有し、前記第1
    励起光源および前記第2励起光源それぞれより出力され
    た励起光を前記光導波路に供給する供給する励起光供給
    手段と、 前記光導波路に入力する信号光のパワーに基づいて、前
    記第2励起光源より出力され前記光導波路に供給される
    励起光のパワーを調整することで、前記光導波路の利得
    平坦度および出力信号光パワーを制御する制御手段とを
    備えることを特徴とする光増幅器。
  10. 【請求項10】 Tm元素が光導波領域に添加された光
    導波路と、 波長1.05μm帯または波長1.4μm帯の励起光を
    前記光導波路に対して順方向および逆方向の双方から供
    給する励起光供給手段と、 前記光導波路に入力する信号光の波数に基づいて、前記
    光導波路に対して順方向および逆方向の双方または何れ
    か一方から供給される励起光のパワーを調整すること
    で、前記光導波路の利得平坦度および出力信号光パワー
    を制御する制御手段とを備えることを特徴とする光増幅
    器。
  11. 【請求項11】 Tm元素が光導波領域に添加された光
    導波路と、 波長1.05μm帯または波長1.4μm帯の励起光を
    前記光導波路に対して順方向および逆方向の双方から供
    給する励起光供給手段と、 前記光導波路に入力する信号光のパワーに基づいて、前
    記光導波路に対して順方向および逆方向の双方または何
    れか一方から供給される励起光のパワーを調整すること
    で、前記光導波路の利得平坦度および出力信号光パワー
    を制御する制御手段とを備えることを特徴とする光増幅
    器。
  12. 【請求項12】 前記光導波路はTm元素がコア領域に
    添加された光ファイバであることを特徴とする請求項1
    〜11の何れか1項に記載の光増幅器。
  13. 【請求項13】 請求項1〜11の何れか1項に記載の
    光増幅器を含み、信号光を伝送するとともに、この信号
    光を前記光増幅器により光増幅することを特徴とする光
    通信システム。
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