JP2020085998A - クラッドモード光除去構造及びレーザ装置 - Google Patents

クラッドモード光除去構造及びレーザ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】クラッドモード光による光ファイバの損傷を抑制することができるクラッドモード光除去構造を提供する。【解決手段】クラッドモード光除去構造1は、光ファイバ10のクラッド14内を伝搬するクラッドモード光Lを除去するために用いられる。クラッドモード光除去構造1は、光ファイバ10の長手方向に沿って所定の長さでクラッド14の全周のうち一部を被覆材12から露出させたクラッド露出部16と、少なくともクラッド露出部16を覆う第1の樹脂30とを備える。第1の樹脂30は、クラッド14の屈折率以上の屈折率を有する。また、クラッドモード光除去構造1は、光ファイバ10のクラッド露出部16に対向する位置で第1の樹脂30を覆う第2の樹脂40を備える。第2の樹脂40は、第1の樹脂30の屈折率以上の屈折率を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、クラッドモード光除去構造及びレーザ装置に係り、特にファイバレーザなどのレーザ装置における光ファイバのクラッドを伝搬するクラッドモード光を除去するクラッドモード光除去構造に関するものである。
近年、10kWを超える高い出力を得ることが可能な高出力ファイバレーザが実用化されている。しかしながら、このような高出力ファイバレーザ中に存在する融着部や出力コンバイナなどにおいては、光ファイバのコアに結合することなく光ファイバのクラッドに沿って伝搬するクラッドモード光が生じる。このクラッドモード光は、高出力ファイバレーザのシステムの出力によっては数100Wに達することがあり、この場合、システムの動作が不安定になったり、システムの信頼性が低下したりする可能性がある。
したがって、このようなクラッドモード光は効果的に除去されて安全に処理される必要があるが、このようなクラッドモード光を処理するための構造として、例えば特許文献1に開示されるような構造が知られている。図1は、このような従来のクラッドモード光除去構造を模式的に示す断面図である。図1に示すように、従来のクラッドモード光除去構造においては、ファイバ保持部910上に光ファイバ920が樹脂930により固定されており、この光ファイバ920の被覆材922の一部が除去されている。これにより、被覆材922からクラッド924が露出するクラッド露出部926が形成されている。このクラッド露出部926を覆うように、クラッド924の屈折率以上の屈折率を有する樹脂940が形成されている。
このような従来のクラッドモード光除去構造において、光ファイバ920のクラッド924を伝搬してきたクラッドモード光Lは、クラッド露出部926において樹脂940に入射し、樹脂940内を伝搬して空気950中に放射される。このようにして光ファイバ920のクラッド924中からクラッドモード光が除去される。
しかしながら、空気950の屈折率は樹脂940に比べて低いため、樹脂940を伝搬するクラッドモード光Lの一部は、樹脂940と空気950との界面で反射して再び樹脂940を伝搬する反射光Mとなる。このような反射光Mの一部は被覆材922に吸収され、被覆材922の温度が上昇することとなる。上述のようにファイバレーザの出力が高くなるにつれ、クラッドモード光のパワーも増加しているため、被覆材922に反射光Mが吸収されることによる被覆材922の温度上昇も大きくなっている。このような温度上昇は光ファイバ920の損傷を引き起こすため、ファイバレーザの高出力化を妨げる一因となっている。
特許第6010565号明細書
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、クラッドモード光による光ファイバの損傷を抑制することができるクラッドモード光除去構造を提供することを第1の目的とする。
また、本発明は、高出力化が可能なレーザ装置を提供することを第2の目的とする。
本発明の第1の態様によれば、クラッドモード光による光ファイバの損傷を抑制することができるクラッドモード光除去構造が提供される。このクラッドモード光除去構造は、光ファイバのクラッド内を伝搬するクラッドモード光を除去するために用いられる。上記クラッドモード光除去構造は、上記光ファイバの長手方向に沿って所定の長さで上記クラッドの全周のうち一部を被覆材から露出させた少なくとも1つのクラッド露出部と、少なくとも上記クラッド露出部を覆う第1の樹脂とを備える。上記第1の樹脂は、上記クラッドの屈折率以上の屈折率を有する。また、上記クラッドモード光除去構造は、上記光ファイバの上記クラッド露出部に対向する位置で上記第1の樹脂を覆う第2の樹脂を備える。上記第2の樹脂は、上記第1の樹脂の屈折率以上の屈折率を有する。
このような構成において、第1の樹脂の屈折率は光ファイバのクラッドの屈折率以上であるため、光ファイバのクラッドを伝搬するクラッドモード光は、クラッド露出部において第1の樹脂に入射し、第1の樹脂内を伝搬する。また、第2の樹脂の屈折率は第1の樹脂の屈折率以上であるため、第1の樹脂を伝搬するクラッドモード光は、第1の樹脂と第2の樹脂との界面で反射せずに第2の樹脂に入射しやすい。したがって、光ファイバのクラッドから出射されるクラッドモード光は、光ファイバの被覆材に向かって反射しにくくなり、この結果、クラッドモード光による光ファイバの温度上昇ひいては光ファイバの損傷を抑制することができる。
また、クラッド露出部では、被覆材から光ファイバのクラッドの全周が露出しているのではなく、クラッドの全周のうち一部が露出しているので、光ファイバのクラッドから出射されるクラッドモード光の方向をクラッド露出部によって制御することができる。すなわち、光ファイバのクラッド露出部を第2の樹脂に対向させることにより、クラッドから出射されるクラッドモード光を第2の樹脂に向けることができ、クラッドモード光を効果的に除去することができる。
上記第1の樹脂及び上記第2の樹脂は、上記光ファイバの中心と上記クラッド露出部を規定する上記被覆材の周方向における両縁部のそれぞれとを結んだ基準線の間にわたって少なくとも延びることが好ましい。光ファイバのクラッドを伝搬するクラッドモード光は、これらの基準線の間の領域に出射されるため、これらの基準線の間に第1の樹脂及び第2の樹脂を形成することにより、クラッドから出射されるクラッドモード光を第1の樹脂及び第2の樹脂に効果的に導入することができる。
上記第2の樹脂の幅が上記第1の樹脂の幅よりも広いことが好ましい。ここで、本明細書における「幅」は、第1の樹脂と第2の樹脂とが重なる方向及び光ファイバの光軸の双方に垂直な方向の長さを意味する。このように、第2の樹脂の幅を第1の樹脂の幅よりも広くすることにより、第2の樹脂と空気との界面で反射するクラッドモード光が光ファイバに到達することがより効果的に抑制される。
上記第2の樹脂は、光を散乱させる性質を有する粒子を含んでいることが好ましい。このように、光を散乱させる性質を有する粒子を第2の樹脂に含めることにより、第1の樹脂から第2の樹脂に入射したクラッドモード光をこれらの粒子により散乱させることができ、クラッドモード光が一カ所に集まって局所的な発熱が生じることを抑制することができる。
上記少なくとも1つのクラッド露出部は、上記光ファイバの上流側に位置する上流側クラッド露出部と、上記光ファイバの下流側に位置する下流側クラッド露出部とを含んでいてもよい。この場合において、上記上流側クラッド露出部の露出面積は、上記下流側クラッド露出部の露出面積よりも小さいことが好ましい。光ファイバを伝搬するレーザ光は上流側の方がより高パワーであるため、上流側クラッド露出部の露出面積を下流側クラッド露出部の露出面積よりも小さくすることで、上流側クラッド露出部で多量のクラッドモード光が局所的に第1の樹脂に放射されることを抑制することができる。したがって、クラッドモード光による光ファイバの局所的な発熱を防止することができる。
上記クラッドモード光除去構造は、上記少なくとも1つのクラッド露出部を収容する溝が形成されたファイバ収容部をさらに備えていてもよい。この場合において、上記ファイバ収容部の上記溝の内面が、上記クラッドモード光を吸収するように構成されていてもよい。これにより、光ファイバのクラッド露出部から出射されたクラッドモード光をファイバ収容部の溝の内面に吸収させて熱に変換し、外部に放出することができる。また、上記クラッドモード光除去構造は、上記ファイバ収容部の上記溝を覆う蓋部材をさらに備えていてもよい。この場合において、上記蓋部材の上記第2の樹脂に対向する面は、上記クラッドモード光を吸収するように構成されていてもよい。これにより、光ファイバのクラッド露出部から出射されたクラッドモード光を蓋部材の第2の樹脂に対向する面に照射してこの面で吸収させて熱に変換し、外部に放出することができる。
上記第2の樹脂と上記蓋部材との間に空気の層が形成されていてもよい。この場合には、上記第2の樹脂の外側で上記ファイバ収容部の上面が上記空気に露出していることが好ましい。このような構成によれば、上述したクラッドモード光が空気中に放射される際に、第2の樹脂と空気との界面で外側に屈折するので、蓋部材の第2の樹脂に対向する面でクラッドモード光が反射したとしても、反射したクラッドモード光が第2の樹脂の外側に露出しているファイバ収容部の上面に照射されてここで吸収されやすくなる。したがって、光ファイバに戻るクラッドモード光を効果的に低減することができ、クラッドモード光による光ファイバの温度上昇ひいては光ファイバの損傷を抑制することができる。
上記クラッドモード光除去構造は、上記蓋部材よりも熱伝導度が低い熱伝導抑制部を備えていてもよい。この熱伝導抑制部は、上記ファイバ収容部と上記蓋部材との間に位置している。このように、ファイバ収容部と蓋部材との間に、蓋部材よりも熱伝導が低い熱伝導抑制部を位置させることにより、蓋部材で発生した熱がファイバ収容部に伝達することが抑制される。したがって、蓋部材で生じた熱によりファイバ収容部及びこれに収容される光ファイバの温度が上昇することが抑制される。
本発明の第2の態様によれば、高出力化が可能なレーザ装置が提供される。このレーザ装置は、レーザ光源と、上記レーザ光源に接続された光ファイバと、上述したクラッドモード光除去構造とを備える。上記クラッドモード光除去構造は、上記レーザ光源に接続された上記光ファイバのクラッド内を伝搬するクラッドモード光を除去するように構成される。
このような構成によれば、上述したクラッドモード光除去構造が、クラッドモード光による光ファイバの損傷を抑制するため、レーザ装置の信頼性を確保しつつ高出力化を実現することが可能となる。
本発明によれば、光ファイバのクラッドから出射されるクラッドモード光が、光ファイバの被覆材に向かって反射しにくくなるため、クラッドモード光による光ファイバの損傷を抑制することができる。
図1は、従来のクラッドモード光除去構造を模式的に示す断面図である。 図2は、本発明の第1の実施形態におけるクラッドモード光除去構造を模式的に示す断面図である。 図3は、図2のA−A線断面図である。 図4は、本発明の第2の実施形態におけるクラッドモード光除去構造を模式的に示す断面図である。 図5は、本発明の第3の実施形態におけるクラッドモード光除去構造を模式的に示す断面図である。 図6は、本発明の第4の実施形態におけるクラッドモード光除去構造を模式的に示す断面図である。 図7は、本発明の第5の実施形態におけるクラッドモード光除去構造を模式的に示す断面図である。 図8は、本発明の第6の実施形態におけるクラッドモード光除去構造を模式的に示す断面図である。 図9は、本発明の第7の実施形態におけるクラッドモード光除去構造を模式的に示す断面図である。 図10は、本発明に係るクラッドモード光除去構造を適用可能なファイバレーザの一例を示す模式図である。 図11は、本発明に係るクラッドモード光除去構造を適用可能なファイバレーザの他の例を示す模式図である。 図12は、図11に示すファイバレーザにおける増幅用光ファイバを模式的に示す断面図である。
以下、本発明に係るクラッドモード光除去構造及びレーザ装置の実施形態について図2から図12を参照して詳細に説明する。なお、図2から図12において、同一又は相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。また、図2から図12においては、各構成要素の縮尺や寸法が誇張されて示されている場合や一部の構成要素が省略されている場合がある。
図2は、本発明の第1の実施形態におけるクラッドモード光除去構造1を模式的に示す断面図、図3は、図2のA−A線断面図である。図2及び図3に示すように、本実施形態におけるクラッドモード光除去構造1は、光ファイバ10の一部を収容するファイバ収容部20を備えている。このファイバ収容部20は、例えば、黒アルマイト処理が施されたアルミニウムから形成されている。光ファイバ10は、コア11と、コア11を被覆するクラッド14と、クラッド14を被覆する被覆材12とを含んでいる。
図3に示すように、ファイバ収容部20の上面21の中央には、光ファイバ10の軸方向に沿って延びる溝22が形成されており、この溝22の内部に光ファイバ10の一部が収容されている。光ファイバ10は、この溝22内に形成された樹脂24(図2参照)によって溝22内に固定される。
図2に示すように、光ファイバ10の被覆材12は長手方向に沿って所定の長さで除去されており、光ファイバ10の被覆材12からクラッド14が露出するクラッド露出部16が形成されている。図3に示すように、このクラッド露出部16は、被覆材12の周方向に沿った一部分が除去されることによって形成されており、クラッド露出部16においてはクラッド14の全周のうち一部が露出している。
ファイバ収容部20の溝22の内部には、光ファイバ10のクラッド14の屈折率以上の屈折率を有する第1の樹脂30が充填されており、上述した光ファイバ10のクラッド露出部16は、この第1の樹脂30によって覆われている。
また、ファイバ収容部20の溝22には、第1の樹脂30の上部を覆うように第2の樹脂40が充填されている。この第2の樹脂40は、第1の樹脂30の屈折率以上の屈折率を有している。第2の樹脂40の表面は空気50中に露出している。この第2の樹脂40は、光を散乱させる性質を有する粒子(例えば、石英ビーズ、シリカビーズ、アルミナビーズなど)を含んでいることが好ましい。これらの粒子としては、例えばサブミクロンオーダーのものを用いることができる。
上述のように、第1の樹脂30の屈折率は光ファイバ10のクラッド14の屈折率以上であるため、光ファイバ10のクラッド14を伝搬するクラッドモード光Lは、クラッド露出部16において第1の樹脂30に入射し、第1の樹脂30内を伝搬する。また、第2の樹脂40の屈折率は第1の樹脂30の屈折率以上であるため、第1の樹脂30を伝搬するクラッドモード光Lは、第1の樹脂30と第2の樹脂40との界面35で反射せずに第2の樹脂40に入射しやすい。したがって、光ファイバ10のクラッド14から出射されるクラッドモード光Lは、光ファイバ10の被覆材12に向かって反射しにくくなり、この結果、クラッドモード光Lによる光ファイバ10の温度上昇ひいては光ファイバ10の損傷を抑制することができる。
また、上述のように光を散乱させる性質を有する粒子を第2の樹脂40に分散させることにより、第1の樹脂30から第2の樹脂40に入射したクラッドモード光Nをこれらの粒子により散乱させることができ、クラッドモード光Nが一カ所に集まって局所的な発熱が生じることを抑制することができる。
さらに、本実施形態におけるクラッド露出部16では、光ファイバ10のクラッド14の全周が露出しているのではなく、クラッド14の全周のうち一部が露出しているので、光ファイバ10のクラッド14から出射されるクラッドモード光Lの方向をクラッド露出部16によって制御することができる。すなわち、クラッド14の全周のうち、第2の樹脂40に対向する側にのみクラッド露出部16を形成することにより、クラッド14から出射されるクラッドモード光Lを第2の樹脂40に向けることができ、クラッドモード光Lを効果的に除去することができる。
ここで、光ファイバ10の光軸に垂直な断面を示す図3において、光ファイバ10の中心とクラッド露出部16を規定する被覆材12の両縁部とを結ぶ基準線S1,S2を考えると、第1の樹脂30及び第2の樹脂40は、少なくともこの基準線S1とS2との間にわたって延びていることが好ましい。光ファイバ10のクラッド14を伝搬するクラッドモード光Lは、基準線S1と基準線S2との間の角度(以下、この角度を「開口角度」という)の範囲でクラッド露出部16から出射される。したがって、基準線S1と基準線S2との間にわたって第1の樹脂30及び第2の樹脂40を形成することにより、クラッド14から出射されるクラッドモード光Lを第1の樹脂30及び第2の樹脂40に効果的に導入することができる。
上述したファイバ収容部20を黒アルマイト処理が施されたアルミニウムから形成した場合には、溝22の内面が光を吸収しやすくなるため、第1の樹脂30や第2の樹脂40に入射したクラッドモード光が溝22の内面に当たると、溝22の内面で吸収されて熱に変換される。この熱は、例えばファイバ収容部20に接続されたヒートシンク(図示せず)によって外部に放出される。
図4は、本発明の第2の実施形態におけるクラッドモード光除去構造101を模式的に示す断面図である。本実施形態では、ファイバ収容部20の溝22の上方に、溝22よりも幅の広い溝122が形成されており、この幅の広い溝122に第2の樹脂40が充填されている。このように、本実施形態では、溝122に充填された第2の樹脂40の幅が、溝22に充填された第1の樹脂30の幅よりも広くなっている。このような構成によれば、図4に示すように、第2の樹脂40に入射したクラッドモード光Pが第2の樹脂40と空気50との界面で反射した場合に、この反射したクラッドモード光Pが第2の樹脂40を通って溝122の底面122Aに当たることなる。溝122の底面122Aに当たったクラッドモード光Pは、溝122の底面122Aで吸収され熱に変換され、外部に放出される。このように、第2の樹脂40の幅を第1の樹脂30の幅よりも広くすることで、第2の樹脂40と空気50との界面で反射するクラッドモード光Pが光ファイバ10に到達することがより効果的に抑制される。
図5は、本発明の第3の実施形態におけるクラッドモード光除去構造201を模式的に示す断面図である。本実施形態では、ファイバ収容部20の上面21に蓋部材260が載置されている。この蓋部材260は、例えば、黒アルマイト処理が施されたアルミニウムから形成されている。このような蓋部材260をファイバ収容部20の上面21に載置することで、ファイバ収容部20の溝22が蓋部材260で覆われることになる。このような構成により、第2の樹脂40を伝搬するクラッドモード光Qを蓋部材260の下面261で吸収することができ、熱に変換することができる。
図6は、本発明の第4の実施形態におけるクラッドモード光除去構造301を模式的に示す断面図である。本実施形態は、上述した第3の実施形態における蓋部材260を第2の実施形態のファイバ収容部20の上面21に載置したものである。このような構成によれば、蓋部材260が第2の樹脂40に接する面積が上述した第3の実施形態に比べて増えるので、より多くのクラッドモード光を蓋部材260の下面261で吸収することができる。したがって、クラッドモード光が第1の樹脂30や光ファイバ10に戻ることをより効果的に抑制することができ、光ファイバ10の温度上昇をより効果的に抑えることができる。また、蓋部材260と第2の樹脂40との間に残った空気や蓋部材260の下面261でクラッドモード光が反射したとしても、この反射したクラッドモード光が第2の樹脂40を通って溝122の底面122Aに当たり、溝122の底面122Aで吸収されて熱に変換される。この結果、光ファイバ10に戻るクラッドモード光を低減することができ、クラッドモード光による光ファイバ10の温度上昇ひいては光ファイバ10の損傷を抑制することができる。
図7は、本発明の第5の実施形態におけるクラッドモード光除去構造401を模式的に示す断面図である。本実施形態では、ファイバ収容部20の上面21に第3の樹脂470を介して蓋部材460が載置されている。この蓋部材460は、例えば、黒アルマイト処理が施されたアルミニウムから形成されており、ファイバ収容部20の溝22に充填された第2の樹脂40に対向する下面461を有する対向部462と、対向部462から下方に延びる支持部464とを含んでいる。第3の樹脂470は、蓋部材460の支持部464とファイバ収容部20の上面21との間に形成されている。この第3の樹脂470の熱伝導度は、蓋部材460の支持部464の熱伝導度よりも低くなっている。蓋部材460の対向部462と第2の樹脂40との間には空気50が存在している。また、蓋部材460の支持部464は第2の樹脂40の外側に位置しており、第2の樹脂40と蓋部材460の支持部464との間でファイバ収容部20の上面21が空気50に露出している。
本実施形態では、第3の樹脂470により蓋部材460をファイバ収容部20の上面に固定しているが、第3の樹脂470に代えてネジ等によって蓋部材460をファイバ収容部20に固定してもよい。この場合には、蓋部材460とファイバ収容部20との間に、蓋部材460よりも熱伝導度が低い空気層が形成されることになる。
このような構成によれば、図7に示すように、第2の樹脂40に入射したクラッドモード光Rの一部は空気50中に放射され、蓋部材460の下面461に照射される。蓋部材460の下面461に当たったクラッドモード光Rは、ここで吸収され熱に変換される。この熱は、例えば蓋部材460に接続されたヒートシンク(図示せず)によって外部に放出される。蓋部材460を黒アルマイト処理が施されたアルミニウムから形成した場合には、蓋部材460の内面が光を吸収しやすくなるため、蓋部材460の下面461に照射されるクラッドモード光Rをより効率的に熱に変換することができる。また、空気50は第2の樹脂40よりも屈折率が低いため、クラッドモード光Rが空気50中に放射される際には、図7に矢印で示すように、第2の樹脂40と空気50との界面で外側(光ファイバ10から遠ざかる方向)に屈折する。したがって、蓋部材460の下面461でクラッドモード光が反射したとしても、このクラッドモード光は、第2の樹脂40の外側に露出しているファイバ収容部20の上面21に照射されやすくなり、ここで吸収され熱に変換されやすくなる。このように、本実施形態では、光ファイバ10に戻るクラッドモード光を効果的に低減することができ、クラッドモード光による光ファイバ10の温度上昇ひいては光ファイバ10の損傷を抑制することができる。
ここで、蓋部材460とファイバ収容部20との間には、蓋部材460と比べて熱伝導が低い空気50及び第3の樹脂470が存在しているため、蓋部材460で発生した熱がファイバ収容部20に伝達することが抑制される。したがって、蓋部材460で生じた熱によりファイバ収容部20及びその溝22に収容された光ファイバ10の温度が上昇することが抑制される。このように、蓋部材460とファイバ収容部20との間に存在する空気50及び第3の樹脂470は、蓋部材460よりも熱伝導度が低い熱伝導抑制部として機能する。
図8は、本発明の第6の実施形態におけるクラッドモード光除去構造501を模式的に示す断面図である。本実施形態は、上述した第5の実施形態における蓋部材460及び第3の樹脂470を第2の実施形態のファイバ収容部20に適用したものである。このような構成によれば、第2の樹脂40に入射したクラッドモード光が第2の樹脂40と空気50との界面で反射したとしても、この反射したクラッドモード光が第2の樹脂40を通って溝122の底面122Aに当たり、溝122の底面122Aで吸収され熱に変換される。この結果、光ファイバ10に戻るクラッドモード光を低減することができ、クラッドモード光による光ファイバ10の温度上昇ひいては光ファイバ10の損傷を抑制することができる。また、第2の樹脂40に入射したクラッドモード光が第2の樹脂40と空気50との界面で反射しなかった場合でも、外側(光ファイバ10から遠ざかる方向)に屈折して空気50中に放射され、蓋部材460の下面461に当たるか、あるいは蓋部材460の下面461で反射してファイバ収容部20の上面21に当たって熱に変換されやすくなる。このように、本実施形態では、光ファイバ10に戻るクラッドモード光をより効果的に低減することができ、クラッドモード光による光ファイバ10の温度上昇ひいては光ファイバ10の損傷を抑制することができる。
図9は、本発明の第7の実施形態におけるクラッドモード光除去構造601を模式的に示す断面図である。本実施形態の光ファイバ10では、被覆材12からクラッド14が露出する2つのクラッド露出部616A,616Bが形成されている。図9に示す例では、クラッド露出部616Aが光ファイバ10の上流側に位置しており、クラッド露出部616Bが光ファイバ10の下流側に位置している。いずれのクラッド露出部616A,616Bも、被覆材12の周方向に沿った一部分が除去されることによって形成されており、クラッド露出部16においてはクラッド14の全周のうち一部が露出している。これらのクラッド露出部616A,616Bは、上述したクラッド露出部16と同様に第1の樹脂によって覆われている。
ここで、上流側クラッド露出部616Aの露出面積は下流側クラッド露出部616Bの露出面積よりも小さくなっている。光ファイバ10を伝搬するレーザ光は上流側の方がより高パワーであるため、上流側クラッド露出部616Aの露出面積を下流側クラッド露出部616Bの露出面積よりも小さくすることで、上流側クラッド露出部616Aで多量のクラッドモード光が局所的に第1の樹脂30に放射されることを抑制することができる。したがって、クラッドモード光による光ファイバ10の局所的な発熱を防止することができる。
例えば、上流側クラッド露出部616Aの光軸に沿った長さD1と下流側クラッド露出部616Bの光軸に沿った長さD2とが同一である場合には、上流側クラッド露出部616Aの開口角度を下流側クラッド露出部616Bの開口角度よりも小さくすることによって、上流側クラッド露出部616Aの露出面積を下流側クラッド露出部616Bの露出面積よりも小さくすることができる。また、上流側クラッド露出部616Aの開口角度と下流側クラッド露出部616Bの開口角度とが同一である場合には、上流側クラッド露出部616Aの光軸に沿った長さD1を下流側クラッド露出部616Bの光軸に沿った長さD2よりも小さくすることによって、上流側クラッド露出部616Aの露出面積を下流側クラッド露出部616Bの露出面積よりも小さくすることができる。
上述した各実施形態におけるクラッドモード光除去構造は、ファイバレーザなどのレーザ装置においてクラッドモード光を除去したい箇所に適用することができる。
図10は、本発明に係るクラッドモード光除去構造を適用可能なレーザ装置の一例を示す模式図である。図10に示すレーザ装置2101は、ファイバレーザとして構成されており、レーザ光源としての光ファイバ増幅器2102とレーザ出射部2160とを備えている。光ファイバ増幅器2102は、光共振器2110と、光共振器2110の前方から光共振器2110に励起光を導入する複数の前方励起光源2120Aと、これらの前方励起光源2120Aが接続された前方インラインコンバイナ2122Aと、光共振器2110の後方から光共振器2110に励起光を導入する複数の後方励起光源2120Bと、これらの後方励起光源2120Bが接続された後方インラインコンバイナ2122Bとを備えている。光共振器2110は、イットリウム(Yb)やエルビウム(Er)などの希土類イオンが添加されたコアを有する増幅用光ファイバ2112と、増幅用光ファイバ2112及び前方インラインコンバイナ2122Aと接続される高反射ファイバブラッググレーディング(High Reflectivity Fiber Bragg Grating(HR−FBG))2114と、増幅用光ファイバ2112及び後方インラインコンバイナ2122Bと接続される低反射ファイバブラッググレーディング(Output Coupler Fiber Bragg Grating(OC−FBG))2116とから構成されている。例えば、増幅用光ファイバ2112は、コアの周囲に形成された内側クラッドと、内側クラッドの周囲に形成された外側クラッドとを有するダブルクラッドファイバによって構成される。
また、図10に示すように、光ファイバ増幅器2102は、後方インラインコンバイナ2122Bから延びる第1のデリバリファイバ2130と、この第1のデリバリファイバ2130と融着接続部2140で融着接続される第2のデリバリファイバ2150とをさらに有している。この第2のデリバリファイバ2150の下流側の端部には増幅用光ファイバ2112からのレーザ発振光を例えば被処理物に向けて出射するレーザ出射部2160が設けられている。
前方励起光源2120A及び後方励起光源2120Bとしては、例えば、波長915nmの高出力マルチモード半導体レーザ(LD)を用いることができる。前方インラインコンバイナ2122A及び後方インラインコンバイナ2122Bは、それぞれ前方励起光源2120A及び後方励起光源2120Bから出力される励起光を結合して上述した増幅用光ファイバ2112の内側クラッドに導入するものである。これにより、増幅用光ファイバ2112の内側クラッドの内部を励起光が伝搬する。
HR−FBG2114は、周期的に光ファイバの屈折率を変化させて形成されるもので、所定の波長帯の光を100%に近い反射率で反射するものである。OC−FBG2116は、HR−FBG2114と同様に、周期的に光ファイバの屈折率を変化させて形成されるもので、HR−FBG2114で反射される波長帯の光の一部(例えば10%)を通過させ、残りを反射するものである。このように、HR−FBG2114と増幅用光ファイバ2112とOC−FBG2116とによって、HR−FBG2114とOC−FBG2116との間で特定の波長帯の光を再帰的に増幅してレーザ発振を生じさせる光共振器2110が構成される。
このような構成のレーザ装置2101において、上述したクラッドモード光除去構造を、例えば、光ファイバ増幅器2102において第1のデリバリファイバ2130と第2のデリバリファイバ2150とを融着接続する融着接続部2140に適用することができる。このように、融着接続部2140にクラッドモード光除去構造を適用することで、増幅用光ファイバ2112にて吸収されずに第1のデリバリファイバ2130のクラッドを伝搬する励起光や増幅用光ファイバ2112のコアから漏れ出たレーザ光などのクラッドモード光が熱に変換され、クラッドモード光から変換された熱を効果的に処理することができる。また、クラッドモード光により生じる熱による光ファイバの温度上昇が効果的に抑制されることにより、光ファイバの信頼性が損なわれることが防止され、レーザ装置の信頼性を確保しつつ高出力化を実現することが可能となる。
なお、本発明に係るクラッドモード光除去構造は、融着接続部2140に限られず、クラッドモード光を除去したい任意の箇所に設けてよいことは言うまでもない。例えば、光ファイバ増幅器2102の前方インラインコンバイナ2122Aや後方インラインコンバイナ2122Bに適用してもよい。
また、図10に示す例では、HR−FBG2114側とOC−FBG2116側の双方に励起光源2120A,2120Bとコンバイナ2122A,2122Bが設けられており、双方向励起型のファイバレーザとなっているが、HR−FBG2114側とOC−FBG2116側のいずれか一方にのみ励起光源とコンバイナを設置することとしてもよい。また、光共振器2110内でレーザ発振させるための反射手段としてFBGに代えてミラーを用いることもできる。
図11は、本発明に係るクラッドモード光除去構造を適用可能なレーザ装置の他の例を示す模式図である。図11に示すレーザ装置3201は、ファイバレーザとして構成されており、レーザ光源としての光ファイバ増幅器3202とレーザ出射部3260とを備えている。光ファイバ増幅器3202は、信号光を発生させる信号光発生器3210と、励起光を発生させる複数の励起光源3220と、信号光発生器3210からの信号光と励起光源3220からの励起光とを結合して出力する光カプラ3222と、光カプラ3222の出力端3224に端部が接続された増幅用光ファイバ3212と、増幅用光ファイバ3212と融着接続部3240で融着接続されるデリバリファイバ3250を備えている。デリバリファイバ3250の下流側の端部には、増幅用光ファイバ3212からのレーザ発振光を例えば被処理物に向けて出射するレーザ出射部3260が設けられている。
図12は、増幅用光ファイバ3212を模式的に示す断面図である。図12に示すように、増幅用光ファイバ3212は、信号光発生器3210により生成された信号光を伝搬するコア3214と、コア3214の周囲に形成された内側クラッド3216と、内側クラッド3216の周囲に形成された外側クラッド3218とを有するダブルクラッドファイバによって構成される。コア3214は、例えばYbなどの希土類元素が添加されたSiO2からなり、信号光を伝搬する信号光導波路となっている。内側クラッド3216は、コア3214の屈折率よりも低い屈折率の材料(例えばSiO2)からなる。外側クラッド3218は、内側クラッド3216の屈折率よりも低い屈折率の樹脂(例えば低屈折率ポリマー)からなる。これにより、内側クラッド3216は励起光を伝搬する励起光導波路となる。
信号光発生器3210からの信号光は、増幅用光ファイバ3212のコア3214の内部を伝搬し、励起光源3220からの励起光は増幅用光ファイバ3212の内側クラッド3216及びコア3214の内部を伝搬する。励起光がコア3214を伝搬する際に、コア3214に添加された希土類元素イオンが励起光を吸収して励起され、誘導放出によってコア3214中を伝搬する信号光が増幅される。
このような構成のレーザ装置3201において、例えば増幅用光ファイバ3212とデリバリファイバ3250とを融着接続する融着接続部3240に上述したクラッドモード光除去構造を適用することができる。このように、光ファイバ増幅器3202の融着接続部3240にクラッドモード光除去構造を適用することで、増幅用光ファイバ3212にて吸収されなかった励起光や増幅用光ファイバ3212のコアから漏れ出たレーザ光などのクラッドモード光を効果的に熱に変換して除去することができ、この熱を効果的に処理することができる。
なお、本発明に係るクラッドモード光除去構造は、融着接続部3240に限られず、クラッドモード光を除去したい任意の箇所に設けることができることは言うまでもない。例えば、信号光発生器3210からの信号光と励起光源3220からの励起光とを結合して出力する光カプラ3222に適用してもよい。
また、上述の実施形態では本発明に係るクラッドモード光除去構造をファイバレーザに適用した例を説明したが、ファイバレーザに限られず、半導体レーザなど、レーザ光源を有するレーザ装置に本発明を適用できることは言うまでもない。
なお、本明細書において使用した用語「下」、「下方」、「上」、「上方」、「底」、その他の位置関係を示す用語は、図示した実施形態との関連において使用されているのであり、装置の相対的な位置関係によって変化するものである。
これまで本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。
1 クラッドモード光除去構造
10 光ファイバ
11 コア
12 被覆材
14 クラッド
16 クラッド露出部
20 ファイバ収容部
22 溝
30 第1の樹脂
40 第2の樹脂
50 空気
101,201,301,401,501,601 クラッドモード光除去構造
122 溝
122A 底面
260 蓋部材
261 下面
460 蓋部材
461 下面
462 対向部
464 支持部
470 第3の樹脂
616A 上流側クラッド露出部
616B 下流側クラッド露出部
2101 レーザ装置
2102 光ファイバ増幅器
2110 光共振器
2112 増幅用光ファイバ
2114 HR−FBG
2116 OC−FBG
2120A,2120B 励起光源
2122A,2122B インラインコンバイナ
2130 第1のデリバリファイバ
2140 融着接続部
2150 第2のデリバリファイバ
2160 レーザ出射部
3201 レーザ装置
3202 光ファイバ増幅器
3210 信号光発生器
3212 増幅用光ファイバ
3214 コア
3216 内側クラッド
3218 外側クラッド
3220 励起光源
3222 光カプラ
3224 出力端
3240 融着接続部
3250 デリバリファイバ
3260 レーザ出射部
L,M,N,P,Q,R クラッドモード光
S1,S2 基準線

Claims (10)

  1. 光ファイバのクラッド内を伝搬するクラッドモード光を除去するクラッドモード光除去構造であって、
    前記光ファイバの長手方向に沿って所定の長さで前記クラッドの全周のうち一部を被覆材から露出させた少なくとも1つのクラッド露出部と、
    少なくとも前記クラッド露出部を覆う第1の樹脂であって、前記クラッドの屈折率以上の屈折率を有する第1の樹脂と、
    前記光ファイバの前記クラッド露出部に対向する位置で前記第1の樹脂を覆う第2の樹脂であって、前記第1の樹脂の屈折率以上の屈折率を有する第2の樹脂と
    を備える、クラッドモード光除去構造。
  2. 前記第1の樹脂及び前記第2の樹脂は、前記光ファイバの光軸に垂直な断面でみたときに、前記光ファイバの中心と前記クラッド露出部を規定する前記被覆材の周方向における両縁部のそれぞれとを結んだ基準線の間にわたって少なくとも延びる、請求項1に記載のクラッドモード光除去構造。
  3. 前記第2の樹脂の幅が前記第1の樹脂の幅よりも広い、請求項1又は2に記載のクラッドモード光除去構造。
  4. 前記第2の樹脂は、光を散乱させる性質を有する粒子を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載のクラッドモード光除去構造。
  5. 前記少なくとも1つのクラッド露出部は、前記光ファイバの上流側に位置する上流側クラッド露出部と、前記光ファイバの下流側に位置する下流側クラッド露出部とを含み、
    前記上流側クラッド露出部の露出面積は、前記下流側クラッド露出部の露出面積よりも小さい、
    請求項1から4のいずれか一項に記載のクラッドモード光除去構造。
  6. 前記少なくとも1つのクラッド露出部を収容する溝が形成されたファイバ収容部をさらに備え、
    前記ファイバ収容部の前記溝の内面は、前記クラッドモード光を吸収するように構成される、
    請求項1から5のいずれか一項に記載のクラッドモード光除去構造。
  7. 前記少なくとも1つのクラッド露出部を収容する溝が形成されたファイバ収容部と、
    前記ファイバ収容部の前記溝を覆う蓋部材と
    をさらに備え、
    前記蓋部材の前記第2の樹脂に対向する面は、前記クラッドモード光を吸収するように構成される、
    請求項1から5のいずれか一項に記載のクラッドモード光除去構造。
  8. 前記第2の樹脂と前記蓋部材との間には空気の層が形成され、
    前記第2の樹脂の外側で前記ファイバ収容部の上面が前記空気に露出している、
    請求項7に記載のクラッドモード光除去構造。
  9. 前記蓋部材よりも熱伝導度が低い熱伝導抑制部であって、前記ファイバ収容部と前記蓋部材との間に位置する熱伝導抑制部をさらに備える、請求項7又は8に記載のクラッドモード光除去構造。
  10. レーザ光源と、
    前記レーザ光源に接続された光ファイバと、
    請求項1から9のいずれか一項に記載のクラッドモード光除去構造と
    を備え、
    前記クラッドモード光除去構造は、前記レーザ光源に接続された前記光ファイバのクラッド内を伝搬するクラッドモード光を除去するように構成される、
    レーザ装置。
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