JP6461647B2 - 光パワーモニタ装置およびファイバレーザ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光パワーモニタ装置およびファイバレーザ装置に関する。
ファイバレーザ装置においては、出力光を伝播させるための光ファイバの内部にクラッドを伝播する光が存在する。以下、本明細書において、クラッドを伝播する光をクラッド光と称する。そこで、光ファイバから漏出するクラッド光を利用して、出力光のパワーをモニタすることが行われている。ところが、出力光のパワーモニタ装置において、フォトダイオードが許容受光量を超える過剰な量のクラッド光を受けた場合、フォトダイオードの発熱による温度ドリフトが生じる。また、ファイバレーザ装置をレーザ加工に用いた場合、加工面からの反射光が多いと、反射光がノイズとしてフォトダイオードに検出される。このように、出力光に含まれる過剰なクラッド光、反射光によるノイズという2つの原因が相俟って、光パワーモニタ装置の測定精度が低下する、という問題がある。
下記の特許文献1、2には、出力光パワーの測定精度を高める手法として、光検出器の入力側もしくは近傍に、クラッド光もしくは不要な波長の励起光を除去するための光除去部を設けることが開示されている。
特開2001−174655号公報 特開2006−324684号公報
上記の特許文献1および特許文献2では、仮に出力光に含まれるクラッド光に起因する測定精度の低下は改善できたとしても、反射光に含まれるクラッド光に起因する測定精度の低下は改善することができない。
そのため、測定精度の低下要因を総合的に改善することができ、測定精度をより向上することができる出力光パワーモニタ装置の提供が望まれている。
本発明の一つの態様は、上記の課題を解決するためになされたものであって、光のパワーを精度良くモニタできる光パワーモニタ装置を提供することを目的の一つとする。本発明の一つの態様は、上記の光パワーモニタ装置を備え、信頼性に優れたファイバレーザ装置を提供することを目的の一つとする。
上記の目的を達成するために、本発明の一つの態様の光パワーモニタ装置は、出力光を伝播させるコアおよびクラッドを有する光ファイバと、前記光ファイバから漏出した前記出力光を受光する受光部と、前記光ファイバにおいて前記受光部の位置よりも光入力側に設けられ、前記光ファイバを伝播するクラッド光を除去する入力側クラッド光除去部と、前記光ファイバにおいて前記受光部の位置よりも光出力側に設けられ、前記光ファイバを伝播するクラッド光を除去する出力側クラッド光除去部と、を備えたことを特徴とする。
ファイバレーザ装置における出力光パワーの測定は、出力光が入力側から出力側に向けて光ファイバ内を伝播する際に光ファイバから漏出するクラッド光を受光部で受光することにより行っている。ところが、クラッド光量が多く、受光部の許容受光量を超えると、受光部の測定精度が低下する。これに対し、本発明の一つの態様のファイバレーザ装置は入力側クラッド光除去部を備えているため、光入力側から受光部側に向かうクラッド光の一部が除去される。一方、光出力側から受光部側に向けて戻る反射光が多いと、反射光に含まれるクラッド光の一部は光ファイバから漏出し、ノイズの原因となる。これに対し、本発明の一つの態様のファイバレーザ装置は出力側クラッド光除去部を備えているため、光出力側から受光部側に向かうクラッド光の一部が除去される。このように、本発明の一つの態様によれば、出力光に含まれるクラッド光と反射光に含まれるクラッド光の双方を除去できる。そのため、2つの測定精度低下要因を改善でき、測定精度を向上することができる。
本発明の一つの態様のファイバレーザ装置において、前記出力側クラッド光除去部の前記クラッド光の除去能力が、前記入力側クラッド光除去部の前記クラッド光の除去能力よりも大きい構成としてもよい。
クラッド光は、入力側クラッド光除去部、出力側クラッド光除去部を順次通過するごとに除去されるため、クラッド光が光ファイバ内を進むにつれて総パワーは小さくなっていく。上記構成においては、総パワーが大きい入力側クラッド光除去部の除去能力が小さく、総パワーが小さい出力側クラッド光除去部の除去能力が大きい。そのため、双方のクラッド光除去部におけるクラッド光除去量を均等に近づけることができる。その結果、クラッド光に起因する光ファイバの発熱を均等に近づけることができる。
本発明の一つの態様のファイバレーザ装置において、前記光ファイバは、前記クラッドの外側を覆う被覆を備え、前記入力側クラッド光除去部および前記出力側クラッド光除去部は、前記光ファイバの周方向の少なくとも一部の前記被覆が除去された被覆除去領域を含む構成としてもよい。
この構成によれば、各クラッド光除去部が被覆除去領域を含んでいるため、クラッド光を被覆除去領域から漏出させることにより確実に除去することができる。
本発明の一つの態様のファイバレーザ装置において、前記入力側クラッド光除去部が、複数の前記被覆除去領域を含む構成としてもよい。
この構成によれば、複数の前記被覆除去領域によってクラッド光を段階的に除去することができる。
本発明の一つの態様のファイバレーザ装置において、前記入力側クラッド光除去部における前記複数の被覆除去領域のうちの少なくとも一部は、光入力側から前記受光部側に向かうにつれて前記クラッド光の除去能力が順次大きくなる構成であってもよい。
クラッド光は、被覆除去領域を通過するごとに除去されていくため、受光部から遠い側から近い側に向かうにつれてクラッド光の総パワーは小さくなる。上記の構成において、複数の被覆除去領域のうちの少なくとも一部は、総パワーが大きい側(受光部から遠い側)で除去能力が小さく、総パワーが小さい側(受光部に近い側)で除去能力が大きい。そのため、複数の被覆除去領域におけるクラッド光の除去量を均等に近づけることができる。その結果、出力光に含まれるクラッド光が特定の箇所から集中的に漏出する際の局所的な発熱を抑えつつ、受光部への過剰な入射光を低減することができる。
本発明の一つの態様のファイバレーザ装置において、前記出力側クラッド光除去部が、複数の前記被覆除去領域を含む構成としてもよい。
この構成によれば、出力側クラッド光除去部が複数の被覆除去領域を含むため、反射光のパワーが大きい場合であっても、単数の被覆除去領域を用いる場合に比べて、反射光に含まれるクラッド光を十分に除去することができる。
本発明の一つの態様のファイバレーザ装置において、前記出力側クラッド光除去部における前記複数の被覆除去領域のうちの少なくとも一部は、光出力側から前記受光部側に向かうにつれて前記クラッド光の除去能力が順次大きくなる構成であってもよい。
クラッド光は、被覆除去領域を通過するごとに除去されていくため、受光部から遠い側から近い側に向かうにつれてクラッド光の総パワーは小さくなる。上記の構成において、複数の被覆除去領域のうちの少なくとも一部は、総パワーが大きい側(受光部から遠い側)で除去能力が小さく、総パワーが小さい側(受光部に近い側)で除去能力が大きい。そのため、複数の被覆除去領域におけるクラッド光の除去量を均等に近づけることができる。その結果、反射光に含まれるクラッド光が特定の箇所から集中的に漏出する際の局所的な発熱を抑えつつ、受光部への過剰な入射光を低減することができる。
本発明の一つの態様のファイバレーザ装置は、前記入力側クラッド光除去部と前記出力側クラッド光除去部との間に、前記光ファイバを伝播する前記クラッド光を除去する受光部用クラッド光除去部を備えていてもよい。その場合、前記受光部は、前記光ファイバの中心軸に垂直な方向から見て、前記受光部用クラッド光除去部に対応する位置に設けられていてもよい。
この構成によれば、受光部用クラッド光除去部によって光ファイバから漏出させたクラッド光を受光部で受光することにより、出力光パワーをモニタすることができる。また、入力側クラッド光除去部、出力側クラッド光除去部、および受光部用クラッド光除去部によりクラッド光を除去できるため、被加工物にクラッド光が射出されることが抑えられ、ビーム品質が向上する。
本発明の一つの態様のファイバレーザ装置において、前記受光部用クラッド光除去部は、前記光ファイバの周方向の少なくとも一部の前記被覆が除去された被覆除去領域を含み、前記光ファイバの中心軸に垂直な断面において、前記クラッドと前記受光部の受光面との間に、前記受光部用クラッド光除去部の前記被覆除去領域が位置している構成としてもよい。
クラッド光の多くは被覆除去領域から漏出する。そのため、クラッドと受光面との間に被覆除去領域が位置する、すなわち、被覆除去領域を介してクラッドと受光部の受光面とが対向することにより、受光部は、モニタすべきクラッド光を十分に受光できる。
本発明の一つの態様のファイバレーザ装置においては、前記光ファイバの中心軸に垂直な断面において、前記クラッドと前記受光部の受光面との間に前記光ファイバの被覆が設けられている構成であってもよい。
上記の受光部用クラッド光除去部がなかったとしても、クラッド光のうち、比較的大きなNAを有する成分は光ファイバから漏出する。上記の構成においては、クラッドと受光部の受光面との間に被覆が設けられているため、クラッド光のパワーが高い場合であっても、受光部は高いパワーのクラッド光を受けなくて済む。そのため、受光部における発熱やノイズが抑制され、正確なパワーをモニタできる。
本発明の一つの態様のファイバレーザ装置は、本発明の一つの態様の光パワーモニタ装置を備えたことを特徴とする。
本構成によれば、本発明の一つの態様の光パワーモニタ装置を備えたことにより、動作安定性および信頼性に優れたファイバレーザ装置を提供することができる。
本発明の一つの態様のファイバレーザ装置は、複数のファイバレーザユニットと、前記複数のファイバレーザユニットから射出された複数の出力光を光学的に結合させる出力コンバイナと、を備えていてもよく、前記光パワーモニタ装置は、前記出力コンバイナの光出力側に設けられていてもよい。
ファイバレーザ装置において、出力コンバイナの光出力側には多量のクラッド光が存在する場合がある。その場合であっても、上記の構成によれば、動作安定性および信頼性に優れたファイバレーザ装置を提供することができる。
本発明の一つの態様によれば、出力光のパワーを精度良くモニタできる光パワーモニタ装置を提供することができる。また、本発明の一つの態様によれば、動作安定性および信頼性に優れたファイバレーザ装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態の光パワーモニタ装置を含むファイバレーザ装置の概略構成図である。 ファイバレーザ装置に用いられる光ファイバの断面図である。 入力側クラッド光除去部の平面図である。 図3のA−A’線に沿う断面図である。 入力側クラッド光除去部の第1の被覆除去領域の拡大図であり、(A)平面図、(B)側面図である。 入力側クラッド光除去部の第2の被覆除去領域の拡大図であり、(A)平面図、(B)側面図である。 受光部用クラッド光除去部の平面図である。 図7のA−A’線に沿う断面図である。 出力側クラッド光除去部の平面図である。 本発明の第2実施形態の光パワーモニタ装置における受光部用クラッド光除去部の平面図である。 図10のB−B’線に沿う断面図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1〜図9を用いて説明する。
第1実施形態のファイバレーザ装置は、例えばレーザ加工等の用途に用いて好適なものである。ただし、用途はレーザ加工に限るものではない。
図1は、第1実施形態の光パワーモニタ装置を含むファイバレーザ装置の概略構成図である。
以下の各図面においては各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがある。
[ファイバレーザ装置の構成]
図1に示すように、ファイバレーザ装置1は、複数のファイバレーザユニット2と、出力コンバイナ3と、デリバリファイバ4と、光パワーモニタ装置5と、コネクタ6と、を備える。ファイバレーザユニット2は、内部に光共振器(図示略)を備え、光共振器により増幅されたレーザ光Lを出力する。本実施形態の光共振器は周知の光共振器であるため、光共振器の詳細な説明は省略する。光パワーモニタ装置5は、出力コンバイナ3の光出力側に設けられている。
ファイバレーザ装置1においては、複数のファイバレーザユニット2から出力された複数の出力光を出力コンバイナ3で光学的に結合することによって、高出力のレーザ光が得られる。出力コンバイナ3から出力されたレーザ光Lは、デリバリファイバ4を経てコネクタ6から出力される。ファイバレーザ装置1を例えばレーザ加工に用いる場合であれば、レーザ光Lはコネクタ6の先のヘッド(図示略)から被加工面に向けて照射される。光パワーモニタ装置5は、デリバリファイバ4を伝播する出力光のパワーを測定し、パワーの変動の有無などの出力光の状態を監視する。
図2は、光ファイバの断面図である。
ファイバレーザ装置1内の各部の光ファイバには、図2に示すようなダブルクラッドファイバが用いられる。光ファイバ8は、円柱状のコア9と、コア9の外側面を覆う円筒状のインナークラッド10と、インナークラッド10の外側面を覆う円筒状のアウタークラッド11と、アウタークラッド11の外側面を覆う円筒状の外被12と、を有する。光ファイバ8の構成要素のうち、コア9とインナークラッド10とは、例えばガラスにより構成されている。アウタークラッド11と外被12とは、例えば樹脂により構成されている。以下、アウタークラッド11と外被12とをまとめて、被覆13と称する。
[光パワーモニタ装置の構成]
図1に示すように、光パワーモニタ装置5は、デリバリファイバ4を構成する光ファイバ8と、フォトダイオード15と、入力側クラッド光除去部16と、受光部用光除去部17と、出力側クラッド光除去部18と、を備える。フォトダイオード15は、光ファイバ8から漏出した出力光の一部であるクラッド光を受光する。入力側クラッド光除去部16は、出力光に含まれるクラッド光の少なくとも一部を除去する機能を有する。出力側クラッド光除去部18は、反射光に含まれるクラッド光の少なくとも一部を除去する機能を有する。受光部用クラッド光除去部17は、出力光に含まれるクラッド光を漏出させ、そのクラッド光をフォトダイオード15に入射させることで出力光パワーの測定に利用する機能を有する。
本実施形態のフォトダイオード15は、特許請求の範囲の受光部に対応する。
入力側クラッド光除去部16、受光部用クラッド光除去部17、および出力側クラッド光除去部18の基本構成は全て共通である。
したがって、以下では、全てのクラッド光除去部に共通の基本構成について、入力側クラッド光除去部16を例に挙げて説明する。
図3は、入力側クラッド光除去部16を示す平面図である。図4は、図3のA−A’線に沿う断面図である。
図3および図4に示すように、全てのクラッド光除去部は、上面に溝20Mを有する筐体20を備える。筐体20は、例えば黒アルマイト処理が施されたアルミニウム等の金属材料で構成されている。ただし、筐体20の構成材料は特に限定されない。溝20Mの内部に、被覆除去領域22が設けられた光ファイバ8が収容されている。光ファイバ8は、被覆除去領域22が溝20Mの開口側(図4における上方)を向くように配置されている。溝20Mの形状および寸法は、特に限定されない。
被覆除去領域22においては、被覆13の一部もしくは全部が、光ファイバ8の長手方向および周方向の双方において除去されている。被覆13が除去された箇所においては、光ファイバ8のインナークラッド10が溝20Mの開口側に露出し、被覆除去領域22の上面が後述の封止材24により覆われた状態となる。図4に示す例は、光ファイバ8の周方向における被覆13の一部が除去された例である。光ファイバ8の周方向における被覆13の一部を除去する場合、光ファイバ8の全周のうちのどの程度の被覆13を除去するか、すなわち、全周360°のうちの何度分にあたる被覆13を除去するかは、必要とされるクラッド光除去能力に応じて適宜設定される。
溝20Mの内部における光ファイバ8の周囲の空間に、封止材24が充填されている。封止材24は、例えば光透過性を有するシリコーン樹脂により構成される。これにより、溝20Mの内部における光ファイバ8の位置が固定される。封止材24は、インナークラッド10の屈折率と等しい屈折率、もしくはインナークラッド10の屈折率よりも高い屈折率を有する材料で構成されている。
図3に示すように、溝20Mの長手方向の両端に、シール材25が設けられている。これにより、光ファイバ8は、筐体20の長手方向の端部において筐体20に固定される。シール材25は、例えばシリコーン樹脂により構成される。シール材25を構成するシリコーン樹脂は、光透過性を有していてもよいし、光透過性を有していなくてもよい。
次に、個々のクラッド光除去部について説明する。
図3に示すように、入力側クラッド光除去部16は、2つの被覆除去領域22を備える。以下、これら2つの被覆除去領域22を、光入力側から光出力側に向けて順に、第1の被覆除去領域22A、第2の被覆除去領域22Bと称する。
なお、光ファイバ8中のレーザ光の進行方向を符号Dの矢印で示す。以下の図面も同様である。
図5(A),(B)は、第1の被覆除去領域22Aの拡大図であり、図5(A)は平面図、図5(B)は側面図である。図6(A),(B)は、第2の被覆除去領域22Bの拡大図であり、図6(A)は平面図、図6(B)は側面図である。
図5(A),(B)に示すように、第1の被覆除去領域22Aにおいては、光ファイバ8の周方向における被覆13の一部が除去された箇所が、光ファイバ8の長手方向に断続的に設けられている。言い換えると、第1の被覆除去領域22Aにおいては、光ファイバ8の周方向における被覆13の一部が除去された箇所と、被覆13が除去されていない箇所と、が交互に設けられている。
なお、本明細書においては、被覆の一部が除去された個々の箇所を「露出部」と定義し、複数の露出部が断続的に形成された領域の全体、もしくは一つの露出部が連続的に形成された領域を「被覆除去領域」と定義する。
光ファイバ8の長手方向における露出部27Aの長さL1、および隣り合う露出部27A間の間隔S1は、この被覆除去領域に必要とされるクラッド光除去能力に応じて、適宜設定することができる。また本例では、露出部27Aの長さL1と露出部27A間の間隔S1とは、略等しく設定されている。すなわち、L1とS1との比は略1である。しかしながら、L1とS1との比についても、適宜設定することができる。
露出部27Aは、例えば直線状の刃先を有する刃(図示せず)を用いて、被覆13の一部を削ぎ取ることにより形成することができる。露出部27Aの端部とする位置から被覆13に対して刃を斜めに進入させ、他方の端部に向けて刃を移動させた後、他方の端部側から再度、刃を斜めに進入させることにより被覆13を除去することができる。ただし、露出部27Aの形成方法は特に限定されるものではない。上記の方法を用いて露出部27Aを形成した場合には、図5(B)に示すように、露出部27Aの端部はテーパ状の傾斜面27tとなる。
図6(A),(B)に示すように、第2の被覆除去領域22Bにおいては、光ファイバ8の周方向における被覆13の一部が除去された箇所が、光ファイバ8の長手方向に連続的に設けられている。言い換えると、第2の被覆除去領域22Bは、光ファイバ8の周方向における被覆13の一部が除去された構成を有する一つの露出部27Bから構成されている。光ファイバ8の長手方向における露出部27Bの長さL2は、この被覆除去領域に必要とされるクラッド光除去能力に応じて、適宜設定することができる。
入力側クラッド光除去部16において、第1の被覆除去領域22Aと第2の被覆除去領域22Bとを比較すると、図3に示すように、第1の被覆除去領域22Aでは、複数の露出部27Aが光ファイバ8の長手方向に断続的に設けられているのに対し、第2の被覆除去領域22Bでは、一つの露出部27Bが光ファイバ8の長手方向に連続的に設けられている。また、第1の被覆除去領域22Aの長さ(光ファイバ8の長手方向の寸法)をF1とし、第2の被覆除去領域22Bの長さ(光ファイバ8の長手方向の寸法)をF2とする。第1の被覆除去領域22Aの長さF1および第2の被覆除去領域22Bの長さF2は、それぞれ適宜設定してよいが、本実施形態ではF1<F2である。
各被覆除去領域におけるクラッド光の除去能力は露出部の総面積で決まる。そのため、入力側クラッド光除去部16において、第2の被覆除去領域22Bにおけるクラッド光の除去能力は、第1の被覆除去領域22Aにおけるクラッド光の除去能力よりも大きい。すなわち、入力側クラッド光除去部16における複数の被覆除去領域22は、光入力側からフォトダイオード15側に向かうにつれてクラッド光の除去能力が順次大きくなる。
図7は、受光部用クラッド光除去部17の平面図である。図8は、図7のA−A’線に沿う断面図である。なお、図7は、図8中の蓋29を開けた状態を示す。
図7に示すように、受光部用クラッド光除去部17は、1つの被覆除去領域22を備える。以下、この被覆除去領域22を、第3の被覆除去領域22Cと称する。光ファイバ8の中心軸Cに垂直な方向から見て、フォトダイオード15は、受光部用クラッド光除去部17の第3の被覆除去領域22Cと重なる位置に設けられている。
第3の被覆除去領域22Cにおいては、光ファイバ8の周方向における被覆13の一部が除去された箇所が、光ファイバ8の長手方向に連続的に設けられている。すなわち、第3の被覆除去領域22Cは、光ファイバ8の周方向における被覆13の一部が除去された構成を有する一つの露出部27Cから構成されている。光ファイバ8の長手方向における露出部27Cの長さL3、すなわち第3の被覆除去領域22Cの長さF3は、この被覆除去領域に必要とされるクラッド光除去能力に応じて、適宜設定することができる。
図8に示すように、受光部用クラッド光除去部17においては、筐体20の溝20Mの上方を覆う蓋29が設けられている。蓋29の材料は特に限定されないが、例えば筐体20と同じアルミニウムで構成されている。フォトダイオード15は、蓋29を貫通するように取り付けられることにより、光ファイバ8の露出部27Cの上方に位置する。光ファイバ8の中心軸Cに垂直な断面において、光ファイバ8のインナークラッド10とフォトダイオード15の受光面15Bとの間に、受光部用クラッド光除去部17の露出部27Cが設けられている。すなわち、第3の被覆除去領域22Cの露出部27Cが設けられたことにより、光ファイバ8のインナークラッド10はフォトダイオード15の受光面15Bと対向する。この構成により、フォトダイオード15は、光ファイバ8から漏出したクラッド光の多くを受光することができる。
ただし、露出部27Cは、必ずしもフォトダイオード15の受光面15Bと対向していなくてもよい。その場合であっても、光ファイバ8から漏出したクラッド光は溝20Mの内面で反射、散乱するため、フォトダイオード15はクラッド光を支障なく受光することができる。
図9は、出力側クラッド光除去部18の平面図である。
図9に示すように、出力側クラッド光除去部18は、2つの被覆除去領域22を備える。以下、これら2つの被覆除去領域22を、光入力側から光出力側に向けて順に、第4の被覆除去領域22D、第5の被覆除去領域22Eと称する。
第4の被覆除去領域22Dにおいては、光ファイバ8の周方向における被覆13の全てが除去された箇所が、光ファイバ8の長手方向に連続的に設けられている。言い換えると、第4の被覆除去領域22Dは、光ファイバ8の周方向における被覆13の全てが除去された構成を有する一つの露出部27Dから構成されている。光ファイバ8の長手方向における露出部27Dの長さL4、すなわち第4の被覆除去領域22Dの長さF4は、この被覆除去領域に必要とされるクラッド光除去能力に応じて、適宜設定することができる。
第5の被覆除去領域22Eにおいて、光ファイバ8の周方向における被覆13の全てが除去された箇所は、光ファイバ8の長手方向に連続的に設けられている。言い換えると、第5の被覆除去領域22Eは、光ファイバ8の周方向における被覆13の全てが除去された構成を有する一つの露出部27Eから構成されている。光ファイバ8の長手方向における露出部27Eの長さL5、すなわち第5の被覆除去領域22Eの長さF5は、この被覆除去領域に必要とされるクラッド光除去能力に応じて、適宜設定することができる。
出力側クラッド光除去部18において、第4の被覆除去領域22Dの長さF4(露出部の長さL4)と第5の被覆除去領域22Eの長さF5(露出部の長さL5)とを比較すると、F4>F5(L4>L5)である。各被覆除去領域22におけるクラッド光の除去能力は露出部の総面積で決まるため、第4の被覆除去領域22Dにおけるクラッド光の除去能力は、第5の被覆除去領域22Eにおけるクラッド光の除去能力よりも大きい。すなわち、出力側クラッド光除去部18における複数の被覆除去領域は、光出力側からフォトダイオード15側に向かうにつれてクラッド光の除去能力が順次大きくなる。
入力側クラッド光除去部16と出力側クラッド光除去部18とでクラッド光の除去能力を比較すると、出力側クラッド光除去部18のクラッド光の除去能力は、入力側クラッド光除去部16のクラッド光の除去能力よりも大きい。例えば、光ファイバ8の周囲を覆う封止材24の屈折率が光ファイバ最外層の屈折率以上である場合、封止材24の屈折率と光ファイバ最外層の屈折率との屈折率差が小さい場合の方が、屈折率差が大きい場合よりもクラッド光は漏れやすい。例えば、出力側クラッド光除去部18と入力側クラッド光除去部16とが、全て光ファイバ8の周方向における被覆13の全てが除去された露出部を有し、その露出部の長さが等しい場合、出力側クラッド光除去部18の封止部(樹脂)の屈折率<入力側クラッド光除去部16の封止部(樹脂)の屈折率、であれば、出力側クラッド光除去部18のクラッド光除去能力>入力側クラッド光除去部16のクラッド光除去能力となる。
この例で説明したように、クラッド光の除去能力は、必ずしも光ファイバの被覆除去部分の面積(光ファイバの全周に占める露出部の割合もしくは露出部の長さ)だけでなく、光ファイバの周囲の物質の屈折率(光ファイバと周囲の物質との屈折率差)によっても調整が可能である。
本実施形態の光パワーモニタ装置5は、フォトダイオード15の光入力側、光出力側のそれぞれに入力側クラッド光除去部16、出力側クラッド光除去部18を備えているため、光入力側からフォトダイオード15側に向かうクラッド光の一部、および光出力側からフォトダイオード15側に向かうクラッド光の一部が除去される。このように、本実施形態の光パワーモニタ装置5によれば、出力光に含まれるクラッド光と反射光に含まれるクラッド光の双方を除去できる。そのため、フォトダイオードにおける2つの測定精度低下要因を改善でき、測定精度を向上することができる。
本実施形態によれば、高い測定精度を有する光パワーモニタ装置5を備えたことにより、動作安定性および信頼性に優れたファイバレーザ装置1を実現することができる。
クラッド光は、入力側クラッド光除去部16、受光部用クラッド光除去部17、出力側クラッド光除去部18を順次通過するごとに除去されるため、クラッド光が光ファイバ8内を進むにつれて総パワーは小さくなっていく。本実施形態の場合、上述したように、総パワーが小さい出力側クラッド光除去部18のクラッド光除去能力は、総パワーが大きい入力側クラッド光除去部16のクラッド光除去能力よりも大きい。そのため、双方のクラッド光除去部16,18におけるクラッド光除去量を均等に近づけることができる。その結果、クラッド光に起因する光ファイバ8の発熱を均等に近づけることができる。
さらに詳細には、入力側クラッド光除去部16が2つの被覆除去領域22を含んでいるため、出力光に含まれるクラッド光を段階的に除去することができる。特に、2つの被覆除去領域22は、光入力側からフォトダイオード15側に向かうにつれてクラッド光の除去能力が順次大きくなるように設定されている。クラッド光は、被覆除去領域22を通過するごとに除去されていくため、フォトダイオード15から遠い側から近い側に向かうにつれてクラッド光の総パワーは小さくなる。そのため、上記のようにクラッド光の除去能力に差を付けることにより、複数の被覆除去領域22におけるクラッド光の除去量を均等に近づけることができる。その結果、出力光に含まれるクラッド光が特定の箇所から集中的に漏出する際の局所的な発熱を抑えつつ、フォトダイオード15への過剰な入射光を低減することができる。
同様に、出力側クラッド光除去部18が2つの被覆除去領域22を含んでいるため、反射光に含まれるクラッド光を段階的に除去することができる。特に、2つの被覆除去領域22は、光出力側からフォトダイオード15側に向かうにつれてクラッド光の除去能力が順次大きくなるように設定されている。そのため、複数の被覆除去領域22におけるクラッド光の除去量を均等に近づけることができる。これにより、反射光に含まれるクラッド光が特定の箇所から集中的に漏出する際の局所的な発熱を抑えつつ、フォトダイオード15への過剰な入射光を低減することができる。
入力側クラッド光除去部16の第1の被覆除去領域22Aでは、被覆13の一部が除去された箇所が断続的に設けられ、第2の被覆除去領域22Bでは、被覆13の一部が除去された箇所が連続的に設けられている。これにより、出力光に含まれるクラッド光は、光入力側からフォトダイオード15側に向けて進むにつれて、複数の露出部27Aおよび露出部27Bから漏れることにより除去される。一方、出力側クラッド光除去部18の第4の被覆除去領域22Dおよび第5の被覆除去領域22Eでは、被覆13の全てが除去された箇所が連続的に設けられている。これにより、反射光に含まれるクラッド光は、光出力側からフォトダイオード15側に向けて進むにつれて、露出部27Eおよび露出部27Dから漏れることにより除去される。いずれの被覆除去領域に対して、被覆の周方向の一部のみが除去された開口部、もしくは、被覆の全てが除去された開口部のいずれを適用し、複数の開口部が断続的に形成された領域、もしくは、開口部が連続的に形成された領域のいずれを適用するかについては、その被覆除去領域に求められるクラッド光の除去能力に応じて適宜選択すればよい。
本実施形態のファイバレーザ装置1においては、デリバリファイバ4上に設けられた光パワーモニタ装置5の入力側クラッド光除去部16、出力側クラッド光除去部18、および受光部用クラッド光除去部17によりクラッド光を除去できるため、被加工物にクラッド光が射出されることが抑えられ、ビーム品質の向上を図ることができる。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について、図10〜図11を用いて説明する。
第2実施形態のファイバレーザ装置および光パワーモニタ装置の基本構成は第1実施形態と同様であり、光パワーモニタ装置における受光部用クラッド光除去部の構成が第1実施形態と異なる。
図10は、第2実施形態の光パワーモニタ装置における受光部用クラッド光除去部の平面図である。図11は、図10のB−B’線に沿う断面図である。
図10および図11において、第1実施形態で用いた図7および図8と共通な構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
図10および図11に示すように、第2実施形態の光パワーモニタ装置35は、受光部用クラッド光除去部を備えていない。具体的には、フォトダイオード15が設けられた箇所において、第1実施形態と同様、溝20Mを有する筐体20と蓋29とが設けられ、フォトダイオード15は蓋29を貫通して設けられている。ただし、光ファイバ8に被覆13が除去された箇所は設けられておらず、被覆除去領域は存在しない。言い換えると、光ファイバ8の中心軸Cに垂直な断面において、光ファイバ8のインナークラッド10とフォトダイオード15の受光面15Bとの間に被覆13が存在している。
その他の構成は、第1実施形態と同様である。図示しない入力側クラッド光除去部および出力側クラッド光除去部の構成は、第1実施形態と同様である。
第2実施形態においても、出力光のパワーを精度良くモニタできる光パワーモニタ装置を実現できる、という第1実施形態と同様の効果が得られる。
第2実施形態の光パワーモニタ装置35は、第1実施形態の受光部用クラッド光除去部に相当する箇所に被覆除去領域を備えていないが、クラッド光のうち、比較的大きなNAを有する成分は光ファイバ8の外部に漏出する。そのため、フォトダイオード15は、出力光に含まれるクラッド光を支障なく受光できる。本実施形態の構成においては、インナークラッド10とフォトダイオード15の受光面15Bとの間に被覆13が存在するため、クラッド光のパワーが高い場合であっても、クラッド光は被覆により減衰し、フォトダイオード15は極端に高いパワーのクラッド光を受けなくて済む。そのため、フォトダイオード15における発熱が抑制され、正確なパワーをモニタできる。
本実施形態の場合、被覆13を通して光ファイバ8から漏出した光の多くをフォトダイオード15に入射させるように、例えば筐体20の溝20Mの内壁面に光散乱性が付与されていてもよい。溝20Mの内壁面に光散乱性を付与する手段としては、溝20Mの内壁面に微細な凹凸を設ける、光散乱性を有する部材を溝20Mの内部に挿入する、等の方法を用いることができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば上記実施形態では、入力側クラッド光除去部および出力側クラッド光除去部がそれぞれ2つの被覆除去領域を有する例を挙げたが、被覆除去領域の数は特に限定されない。例えば入力側クラッド光除去部が3つ以上の被覆除去領域を有していてもよい。この場合、3つ以上の被覆除去領域のうちの一部の被覆除去領域のみが、光入力側から受光部側に向かうにつれてクラッド光の除去能力が大きくなるという関係を満たしていてもよい。出力側クラッド光除去部についても、入力側クラッド光除去部と同様である。
上記実施形態では、フォトダイオードよりも光入力側に位置する2つの被覆除去領域が一つの筐体内に収容され、フォトダイオードの位置よりも光出力側に位置する2つの被覆除去領域が一つの筐体内に収容された例を示した。このように、フォトダイオードよりも光入力側に位置する複数の被覆除去領域、およびフォトダイオードよりも光出力側に位置する複数の被覆除去領域は、必ずしも一つの筐体内にまとめて収容されていなくてもよい。例えばフォトダイオードよりも光入力側および光出力側に位置する複数の被覆除去領域のうちの一部は、受光部用クラッド光除去部の筐体に収容されていてもよい。上記実施形態で言えば、入力側クラッド光除去部16の第2の被覆除去領域22Bは、第3の被覆除去領域22Cとともに受光部用クラッド光除去部17の筐体に収容されていてもよい。また、出力側クラッド光除去部18の第4の被覆除去領域22Dは、第3の被覆除去領域22Cとともに受光部用クラッド光除去部17の筐体に収容されていてもよい。
その他、ファイバレーザ装置の各構成要素の形状、寸法、配置、材料等に関する具体的な記載は、上記実施形態に限らず、適宜変更が可能である。例えば上記実施形態では、光ファイバとしてダブルクラッドファイバを用いた例を示したが、シングルクラッドファイバを用いてもよい。
本発明は、例えば材料加工等に用いるファイバレーザ装置、および光パワーモニタ装置に利用が可能である。
1…ファイバレーザ装置、2…ファイバレーザユニット、3…出力コンバイナ、5,35…光パワーモニタ装置、8…光ファイバ、9…コア、10…インナークラッド、11…アウタークラッド、12…外被、13…被覆、15…フォトダイオード(受光部)、16…入力側クラッド光除去部、17…受光部用クラッド光除去部、18…出力側クラッド光除去部、22…被覆除去領域、22A…第1の被覆除去領域、22B…第2の被覆除去領域、22C…第3の被覆除去領域、22D…第4の被覆除去領域、22E…第5の被覆除去領域。

Claims (9)

  1. 出力光を伝播させるコアおよびクラッドを有する光ファイバと、
    前記光ファイバから漏出した前記出力光を受光する受光部と、
    前記光ファイバにおいて前記受光部の位置よりも光入力側に設けられ、前記光ファイバを伝播するクラッド光を除去する入力側クラッド光除去部と、
    前記光ファイバにおいて前記受光部の位置よりも光出力側に設けられ、前記光ファイバを伝播するクラッド光を除去する出力側クラッド光除去部と、を備え、
    前記光ファイバは、前記クラッドの外側を覆う被覆を備え、
    前記光ファイバの中心軸に垂直な断面において、前記クラッドと前記受光部の受光面との間に前記被覆が設けられていることを特徴とする光パワーモニタ装置。
  2. 前記出力側クラッド光除去部の前記クラッド光の除去能力は、前記入力側クラッド光除去部の前記クラッド光の除去能力よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の光パワーモニタ装置。
  3. 記入力側クラッド光除去部および前記出力側クラッド光除去部は、前記光ファイバの周方向の少なくとも一部の前記被覆が除去された被覆除去領域を含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光パワーモニタ装置。
  4. 前記入力側クラッド光除去部は、複数の前記被覆除去領域を含むことを特徴とする請求項3に記載の光パワーモニタ装置。
  5. 前記入力側クラッド光除去部における前記複数の被覆除去領域のうちの少なくとも一部は、光入力側から前記受光部側に向かうにつれて前記クラッド光の除去能力が順次大きくなることを特徴とする請求項4に記載の光パワーモニタ装置。
  6. 前記出力側クラッド光除去部は、複数の前記被覆除去領域を含むことを特徴とする請求項3から請求項5までのいずれか一項に記載の光パワーモニタ装置。
  7. 前記出力側クラッド光除去部における前記複数の被覆除去領域のうちの少なくとも一部は、光出力側から前記受光部側に向かうにつれて前記クラッド光の除去能力が順次大きくなることを特徴とする請求項6に記載の光パワーモニタ装置。
  8. 請求項1から請求項までのいずれか一項に記載の光パワーモニタ装置を備えたことを特徴とするファイバレーザ装置。
  9. 複数のファイバレーザユニットと、
    前記複数のファイバレーザユニットから射出された複数の出力光を光学的に結合させる出力コンバイナと、を備え、
    前記光パワーモニタ装置は、前記出力コンバイナの光出力側に設けられていることを特徴とする請求項に記載のファイバレーザ装置。
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