JP5786143B2 - ファイバー部品及びレーザ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ファイバーレーザ装置に用いる接続部を有するファイバー部品及びこれを用いたレーザ装置に関し、特にファイバー部品の放熱に関する。
近年、レーザは、歪みが少なく溶接速度が速い等の理由で溶接に用いられたり、切断速度が速く切断面がきれい等の理由で切断に使われたりしている。特に、ファイバー導光ができる固体レーザのうちファイバーレーザは、高出力化、ビーム品質の良さ等から急速に普及しつつある。
ファイバーレーザは、その構成のほとんどが直径1mm以下の細い光ファイバーからなっており、その中を高い出力のレーザが伝搬することから、例えば、光ファイバー同士の融着接続部でモード変換され発生した光によって、光ファイバーが発熱し焼損することがある。この光ファイバーの発熱や焼損は、ファイバーレーザの高出力化に伴い、大きな課題となっている。
まず、レーザに使用される石英からなるコアを備える一般的な光ファイバーの主な構造を図10Aから図10Dに示す。図10A、図10Bは、石英からなるコアを備える一般的な光ファイバーの構造を示す光の伝播方向に沿った面の断面図である。図10C、図10Dは、石英からなるコアを備える一般的な光ファイバーの構造を示す光の伝播方向に垂直な面の断面図である。
図10A、図10Cにおいて、レーザ光が伝搬するコア201は主に石英ガラスであり、その外側に樹脂層があり、樹脂層には、内側の被覆樹脂203と外側の被覆樹脂204とが形成されている。
図10B、図10Dに示すコア201は、石英ガラスや石英ガラスに励起媒質やゲルマニウムなどがドープされており、その外側の主に石英ガラスや石英ガラスにフッ素がドープされたクラッド202と屈折率差を有している。その外側に樹脂層があり、樹脂層には、内側の被覆樹脂203と外側の被覆樹脂204とが形成されている。
更に石英ガラスを成分に含む部分が3層以上になっている光ファイバーもあるが、ここでは図示しない。
以降、図10A、図10Cに示す構成の光ファイバーを例にとり説明する。図11A、図11B、図11Cは、一般的な光ファイバーの構成と屈折率を示す断面図である。
被覆される樹脂層は、図11Aから図11Cに例を示すように、内側の被覆樹脂203と外側の被覆樹脂204の屈折率差により様々なパターンがある。更に、樹脂被覆が3層以上の場合もあるが、ここでは図示しない。ここで、図11Aから図11Cの左側は屈折率を示し、左側に行くほど屈折率が高いことを示す。
図12Aから図12Cに従来技術に係る光ファイバーの融着接続の例を図示する。図12A、図12B、図12Cは、従来技術に係るファイバー部品の構成を示す断面図である。
図12Aに、光ファイバー1本同士の場合の融着接続部206を示す。光ファイバーは、融着の前に被覆樹脂を除去し、所定の長さにコア201を割断した後に、コア201を溶融させて融着するのが一般的である(例えば、特許文献1を参照)。従って、融着後の融着接続部206近傍は樹脂被覆がされていない。
しかし、被覆樹脂がないと強度が低くなることなどから、樹脂によりリコートされることがある。その例を図12Bに示す。融着接続部206近傍の被覆樹脂が除去された部分はリコート樹脂207で融着後に被覆されている(例えば、特許文献2を参照)。
また、融着接続部206近傍で漏れた光による発熱対策として、図12Cに示すように、漏出した光を熱に変換するとともに該熱を外部に放散する放熱板208を使う。この放熱板208により、融着接続部206を覆うとともに融着接続部206を収容溝209内で固定し、融着接続部206から漏出した光を透過する樹脂部材からなるリコート樹脂207を用いている(例えば、特許文献3を参照)。
しかし、従来技術として示した発明の発熱対策では、融着接続部206に必ずリコート樹脂が必要という課題を有していた。
ファイバー部品によっては、融着接続部206近傍での光ファイバーからの光の漏れが大きく、樹脂でリコートすると焼損する恐れがあるため、リコートできないものもあり、その場合には、適用できない。
更に、リコート樹脂部分で逃がしきれなかった光が、コア201から被覆樹脂に漏洩し、被覆樹脂で発熱し、焼損することがあった。
特開平1−191807号公報 特開2009−115918号公報 特開2007−271786号公報
本発明は、リコート樹脂が無くても、樹脂の発熱を抑制し、焼損しないファイバー部品とそのファイバー部品を使用したレーザ装置を提供する。
本発明のファイバー部品は、光ファイバーの融着接続部を有するファイバー部品であって、第1の光ファイバーと、第2の光ファイバーと、融着接続部と、を備えている。ここで、第1の光ファイバーは、光を伝搬させて送り出す光ファイバーである。第2の光ファイバーは、第2のコアと、第2のコアよりも屈折率が低く第2のコアを被覆する第1の内側被覆樹脂と、第1の内側被覆樹脂を被覆する第1の外側被覆樹脂と、を有し、光が伝搬する先の光ファイバーである。融着接続部は、第1の光ファイバーと第2の光ファイバーとを接続する。そして、本発明のファイバー部品は、融着接続部に隣接した領域において、第2の光ファイバーの第1の外側被覆樹脂および第1の内側被覆樹脂が除去された樹脂被覆除去部と、樹脂除去部に隣接した領域において、第2の光ファイバーの第1の外側被覆樹脂が除去されて第1の内側被覆樹脂が露出した境界部を有する。第1のコアは、融着接続部に近づくにつれて断面積が小さくなる構成からなる。
この構成により、熱に変わる光を効率よく逃がし、被覆樹脂の発熱温度を抑制し、光ファイバーの焼損を防ぐことができる。
また、本発明のレーザ装置は、上記記載のファイバー部品を使用した構成からなる。
この構成により、熱に変わる光を効率よく逃がし、被覆樹脂の発熱温度を抑制し、光ファイバーの焼損を防ぐことができるので、高い信頼性のレーザ装置を実現できる。
図1は、本発明の実施の形態1におけるファイバー部品の構成を示す断面図である。 図2は、本発明の実施の形態1におけるファイバー部品の中の光の伝搬を示す断面図である。 図3Aは、本発明の実施の形態1におけるファイバー部品の光ファイバーの形状を示す断面図である。 図3Bは、本発明の実施の形態1におけるファイバー部品の光ファイバーの別の形状を示す断面図である。 図4は、本発明の実施の形態2におけるファイバー部品の構成を示す断面図である。 図5は、本発明の実施の形態3におけるファイバー部品の構成を示す断面図である。 図6は、本発明の実施例における測定系の構成を示す平面図である。 図7は、本発明の実施例における比較のために使用した従来のファイバー部品の構成を示す断面図である。 図8Aは、本発明の実施例における温度測定結果を示すグラフである。 図8Bは、本発明の実施例における温度測定結果を示すグラフである。 図9は、本発明の実施の形態1から3におけるファイバー部品を使用したレーザ装置の一例を示す概略構成図である。 図10Aは、石英からなるコアを備える一般的な光ファイバーの構造を示す光の伝播方向に沿った面の断面図である。 図10Bは、石英からなるコアを備える一般的な光ファイバーの構造を示す光の伝播方向に沿った面の断面図である。 図10Cは、石英からなるコアを備える一般的な光ファイバーの構造を示す光の伝播方向に垂直な面の断面図である。 図10Dは、石英からなるコアを備える一般的な光ファイバーの構造を示す光の伝播方向に垂直な面の断面図である。 図11Aは、一般的な光ファイバーの構成と屈折率を示す断面図である。 図11Bは、一般的な光ファイバーの構成と屈折率を示す断面図である。 図11Cは、一般的な光ファイバーの構成と屈折率を示す断面図である。 図12Aは、従来技術に係るファイバー部品の構成を示す断面図である。 図12Bは、従来技術に係るファイバー部品の構成を示す断面図である。 図12Cは、従来技術に係るファイバー部品の構成を示す断面図である。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照しながら説明する。以下の図面においては、同じ構成要素については同じ符号を付しているので説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるファイバー部品の構成を示す断面図である。図2は、本発明の実施の形態1におけるファイバー部品の中の光の伝搬を示す断面図である。図3A、図3Bは、本発明の実施の形態1におけるファイバー部品の光ファイバーの形状を示す断面図である。
本実施の形態1のファイバー部品として、図1に示す光100の伝搬元となる複数本の光ファイバー(以下、「第1の光ファイバー」とする。)101Aを1本の光の伝播先となる2層被覆の光ファイバー(以下、「第2の光ファイバー」とする。)102に融着接続部6で接続した構成のものを例にとって説明する。この構成は、大出力のレーザ光を得るために複数のレーザ光源からの光100をそれぞれの光ファイバーを介して複数本の光ファイバーで伝搬し、この伝搬した光100を1本の光ファイバー、例えば第2の光ファイバー102に集めて導光する構成である。
図1に示すように、第1の光ファイバー101Aは、第2の光ファイバー102に融着接続部6で接続されている。第2の光ファイバー102は、光100が伝搬するコア1、内側の被覆樹脂3および外側の被覆樹脂4を備え、内側と外側との2層被覆の被覆樹脂を有している。
融着接続部6に隣接した領域20のうち融着接続部6の近傍は、2層の被覆樹脂3、4が、ともに除去されている。続いて所定の寸法にわたり、内側の被覆樹脂3が外側の被覆樹脂4に覆われていない部分である内側被覆樹脂露出部(以下、「露出部」とする。)5Aを構成する。その先は、外側の樹脂の被覆が始まる部分である外側被覆樹脂端5Bとなる。
以上のように構成されたファイバー部品について説明する。
光100は、複数本の光ファイバーから構成される第1の光ファイバー101Aから2層被覆の1本の光ファイバーである第2の光ファイバー102へ伝搬する。第2の光ファイバー102は、図11Bに示す屈折率プロファイルのものを用いる。図11Bに示す屈折率プロファイルの第2の光ファイバー102は、コア1の屈折率より内側の被覆樹脂3の屈折率の方が低くなっているため、コア1内の光は、その多くが界面で全反射をしてコア1内を伝搬するので伝送効率が高い。
しかしながら、融着接続部6で伝送される光の状態に乱れがあるとコア1より光が幾分漏れることがある。図11Bに示す屈折率プロファイルの光ファイバーでは、コア1から漏れた光の多くは内側の被覆樹脂3を伝搬するため、光が樹脂に吸収され発熱するので、焼損しやすい。
融着接続部6の左側である、第1の光ファイバー101Aのコア1の直径は約105μmであり、融着接続部6の右側である第2の光ファイバー102のコア1の直径は200μmである。図1に示すように、複数本の光ファイバーから構成される第1の光ファイバー101Aのコア1は、融着接続部6に近づくにつれて、断面積が小さくなっている。例えば、7本の第1の光ファイバー101Aを第2の光ファイバー102に接続する場合、第1の光ファイバー101Aのコア1の直径は、例えば、約67μm以下まで細くする。また、3本の第1の光ファイバー101Aを第2の光ファイバー102に接続する場合、第1の光ファイバー101Aのコア1の直径は、例えば、約93μm以下まで細くする。さらに、第1の光ファイバー101Aが19本の場合、融着接続部6における1本の第1の光ファイバー101Aのコア1の直径は、例えば、約40μm以下まで細くする。さらに、第1の光ファイバー101Aが37本の場合、融着接続部6における1本の第1の光ファイバー101Aのコア1の直径は、例えば、約29μm以下まで細くする。
なお、融着接続部6における1本の第1の光ファイバー101Aのコア1の直径は、第2の光ファイバー102のコア1の直径に応じて設定される。融着接続部6における第1の光ファイバー101Aの本数と、第2の光ファイバー102のコア1の直径に対する第1の光ファイバー101Aのコア1直径の割合(以下、直径比率という)との関係は、以下の関係が好ましい。
第1の光ファイバー101Aの本数が3本であれば46%以下、4本であれば41%以下、7本であれば33%以下、19本であれば20%以下、37本であれば14%以下、61本であれば11%以下、91本であれば9%以下の直径比率が好ましい。
図2は、第2の光ファイバー102の露出部5Aで漏れた光11の伝搬の状態を示す第2の光ファイバー102の断面図である。融着接続部6で状態が変化した光100は、内側の被覆樹脂3が外側の被覆樹脂4に覆われていない部分である露出部5Aで、コア1から内側の被覆樹脂3に漏出する。
この漏れた光11の大半は、特に、コア1の界面の屈折率差が変化する内側の被覆樹脂3がコア1を覆い始める部分に集中しやすい。しかしながら、本実施の形態1の特徴的な構成である露出部5Aを設けることで、漏れた光11の一部は、内側の被覆樹脂3から外側に逃げる。これにより、内側の被覆樹脂3を伝搬する漏れた光11の量が軽減され、その結果、漏れた光11が被覆樹脂3で吸収される量が減るので、被覆樹脂3を含む樹脂部での発熱温度を下げることができる。
また、外側の被覆樹脂4には、外側被覆樹脂端5Bで内側の被覆樹脂3から漏出する光があっても、内側の被覆樹脂3を伝搬する光が軽減されているので、ここでの漏出する光も軽減されている。
以上のような作用によって、漏れた光11が外側の被覆樹脂4に吸収され熱に変わる量が軽減され、樹脂部での発熱温度を下げることができる。
なお、内側の被覆樹脂3が外側の被覆樹脂4に覆われていない部分である露出部5Aは、図3Aに示すように内側の被覆樹脂3の厚みが薄くても同様の効果を奏する。図3Aのような構造に第2の光ファイバー102を形成するには、外側の被覆樹脂4の除去を内側の被覆樹脂3も多少除去する程度に十分行えばよい。
あるいは、図3Bに示すように、第2の光ファイバー102の構造が、外側の被覆樹脂4の除去を内側の被覆樹脂3とともにテーパ形状となるように形成してもよい。この場合でも、内側の被覆樹脂3が外側の被覆樹脂4に覆われていない部分があれば同様の効果を奏する。この図3Bの構成は、露出部5Aを設ける被覆除去の作業が行い易く、テーパ形状の傾きで露出部5Aの長さを制御できる。また、内側の被覆樹脂3がコア1を覆い始める部分の密着もよく、コア1から漏れた光11があっても特定の箇所に集中することを防止しやすい点でより効果が高い。
すなわち、本実施の形態1のファイバー部品は、光ファイバーの融着接続部6を有するファイバー部品であって、第1の光ファイバー101Aと、第2の光ファイバー102と、融着接続部6と、を備えている。ここで、第1の光ファイバー101Aは、光100を伝搬させて送り出す光ファイバーである。第2の光ファイバー102は、少なくとも2層の樹脂からなる樹脂被覆部に被覆され、光100が伝搬する先の光ファイバーである。融着接続部6は、第1の光ファイバー101Aと第2の光ファイバー102とを接続する。そして、本実施の形態1のファイバー部品は、融着接続部6に隣接した領域20において、第2の光ファイバー102の被覆された樹脂の一部が除去された樹脂被覆除去部と樹脂被覆部との境界部で、樹脂被覆部の最も内側にある層の樹脂の外側が露出し、他の被覆樹脂に覆われていない部分を有する構成からなる。
この構成により、熱に変わる漏れた光11を効率よく逃がし、被覆樹脂の発熱温度を抑制し、光ファイバーの焼損を防ぐことができる。
また、第1の光ファイバー101Aおよび第2の光ファイバー102の少なくともいずれかは、複数本のファイバーを束ねたものである構成としてもよい。この構成により、大出力のレーザ光を出力光として出射することができる。
また、境界部での最も内側にある層の樹脂の外側の断面形状をテーパ形状とした構成としてもよい。この構成により、露出部5Aの長さを制御でき、コア1から漏れた光11が、特定の箇所に集中することを防止できる。
なお、上述の構成でファイバー部品を製作した後、中空のガラス管(図示せず)などの保持部材を用いて融着接続部6の保護を行うとよい。すなわち、融着接続部6を保護する保持部材を設けた構成としてもよい。この構成により、リコート樹脂を用いずに実用的な強度が得られ、リコートの損傷もなく安定して光ファイバーの発熱を防止できる。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2におけるファイバー部品の構成を示す断面図である。本実施の形態2では、光100の伝播元、伝播先とも1本のファイバーを融着接続する構成のものを説明する。
図4に示すように、2層被覆の光100の伝播元となる1本の光ファイバーである第1の光ファイバー101Bと、2層被覆の光100の伝播先となる1本の光ファイバーである第2の光ファイバー102は、融着接続部6で接続されている。光100は、第1の光ファイバー101Bから第2の光ファイバー102へ伝搬する。第2の光ファイバー102は、光100が伝搬するコア1、内側の被覆樹脂3、外側の被覆樹脂4を備えている。
融着接続部6の近傍では、2層の被覆とも被覆樹脂3、4は除去されている。続いて所定の寸法にわたり内側の被覆樹脂3が外側の被覆樹脂4に覆われていない部分である露出部5Aが、第1の光ファイバー101Bおよび第2の光ファイバー102にそれぞれ構成されている。その先は、図4に示すように外側の樹脂の被覆が始まる部分である外側被覆樹脂端5Bとなる。
以上のように構成されたファイバー部品について説明する。
光100は、光100の伝播元となる第1の光ファイバー101Bから第2の光ファイバー102へ伝搬する。第2の光ファイバー102は、図11Bに示す屈折率プロファイルのものを用いる点で上述の実施の形態1と同じである。
融着接続部6で伝送される光100の状態に乱れがあるとコア1より光100が幾分漏れることがある。図11Bに示す屈折率プロファイルの光ファイバーは、コア1から漏れた光11の多くは内側の被覆樹脂3を伝搬するため、漏れた光11が樹脂に吸収され発熱するので、焼損しやすい。
本実施の形態2でも上述の実施の形態1と同じように露出部5Aを設けている。図2に示すように、コア1から内側の被覆樹脂3に漏れた光11の一部は内側の被覆樹脂3から外側に逃げるため、内側の被覆樹脂3を伝搬する光が軽減される。これにより、被覆樹脂3で漏れた光11を吸収する量が低減されるので、樹脂部での発熱温度を下げることができる。
また、外側の被覆樹脂4には、外側被覆樹脂端5Bで内側の被覆樹脂3から漏れた光11があっても、内側の被覆樹脂3を伝搬する光が軽減されているので、ここでの漏れた光11も軽減されている。
すなわち、本実施の形態2のファイバー部品は、光ファイバーの融着接続部6を有するファイバー部品であって、第1の光ファイバー101Bと、第2の光ファイバー102と、融着接続部6と、を備えている。ここで、第1の光ファイバー101Bは、光100を伝搬させて送り出す光ファイバーである。第2の光ファイバー102は、少なくとも2層の樹脂からなる樹脂被覆部に被覆され、光100が伝搬する先の光ファイバーである。融着接続部6は、第1の光ファイバー101Bと第2の光ファイバー102とを接続する。そして、本実施の形態のファイバー部品は、融着接続部6に隣接した領域20において、第2の光ファイバー102の被覆された樹脂の一部が除去された樹脂被覆除去部と樹脂被覆部との境界部で、樹脂被覆部の最も内側にある層の樹脂の外側が露出し、他の被覆樹脂に覆われていない部分を有する構成からなる。
この構成により、熱に変わる漏れた光11を効率よく逃がし、被覆樹脂の発熱温度を抑制し、光ファイバーの焼損を防ぐことができる。
以上のような作用によって、漏れた光11が外側の被覆樹脂4に吸収され熱に変わる量が軽減されるので、樹脂部での発熱温度を下げることができる。
なお、内側の被覆樹脂3が外側の被覆樹脂4に覆われていない部分である露出部5Aは、図3Aに示すように内側の被覆樹脂3の厚みが薄くても同様の効果を奏する。図3Aのような構造に第2の光ファイバー102を形成するには、外側の被覆樹脂4の除去を内側の被覆樹脂3も多少除去する程度に十分行えばよい。
あるいは、図3Bに示すように、外側の被覆樹脂4の除去を内側の被覆樹脂3とともにテーパ形状となるように行なってもよく、内側の被覆樹脂3が外側の被覆樹脂4に覆われていない部分があれば同様の効果を奏する。この構成は、露出部5Aを設ける被覆除去の作業が行い易く、テーパ形状の傾きで露出部5Aの長さを制御できる。また、内側の被覆樹脂3が、コア1を覆い始める部分の密着もよく、コア1から漏れた光11があっても特定の箇所に集中することを防止しやすい点でより効果が高い。
(実施の形態3)
図5は、本発明の実施の形態3におけるファイバー部品の構成を示す断面図である。本実施の形態3では、光100の伝播元、伝播先とも1本の光ファイバーを融着接続する構成で、かつ、融着接続部6の近傍を樹脂でリコートしたものを説明する。
図5に示すように、光100の伝播元となる1本の光ファイバーである第1の光ファイバー101Cと、2層被覆の光100の伝播先となる1本の光ファイバーである第2の光ファイバー102は、融着接続部6で接続されている。光100は、第1の光ファイバー101Cから第2の光ファイバー102へ伝搬する。第2の光ファイバー102は、光100が伝搬するコア1、内側の被覆樹脂3、外側の被覆樹脂4を備えている。
第1の光ファイバー101Cおよび第2の光ファイバー102のそれぞれの融着接続部6の近傍は、被覆樹脂3、4からなる2層の被覆とも除去されている。続いて所定の寸法にわたり内側の被覆樹脂3が、外側の被覆樹脂4に覆われていない部分である露出部5Aが第2の光ファイバー102に構成されている。露出部5Aに隣接した部分は、外側の樹脂の被覆が始まる部分である外側被覆樹脂端5Bとなる。
さらに本実施の形態3では、図5に示すように融着接続部6の近傍の少なくとも被覆を削除した部分をリコート樹脂7でリコートしている。
以上のように構成されたファイバー部品について説明する。
光100は、光100の伝播元となる第1の光ファイバー101Cから第2の光ファイバー102へ伝搬する。第2の光ファイバー102は、図11Bに示す屈折率プロファイルのものを用いる点で上述の実施の形態1、2と同じである。
融着接続部6で伝送される光100の状態に乱れがあるとコア1より光100が幾分漏れることがある。本実施の形態3では、融着接続部6などで状態が変化した光100は、リコート樹脂7の部分で、漏れた光11としてその多くは外へ散乱光として逃げる。しかしながら、漏れた光11の一部は内側の被覆樹脂3を伝搬するため、漏れた光11が樹脂に吸収され発熱するので、焼損しやすい。
本実施の形態3でも上述の実施の形態2と同じように露出部5Aを設けているので、図2のように、漏れた光11の一部は内側の被覆樹脂3から逃げる。そのため、内側の被覆樹脂3を伝搬する漏れた光11が軽減され、樹脂部での発熱温度を下げることができる。
また、外側の被覆樹脂4には、外側被覆樹脂端5Bで内側の被覆樹脂3から漏れた光11があっても、内側の被覆樹脂3を伝搬する漏れた光11が軽減されているので、ここでの漏れた光11も軽減されている。
すなわち、本実施の形態3のファイバー部品は、光ファイバーの融着接続部6を有するファイバー部品であって、第1の光ファイバー101Cと、第2の光ファイバー102と、融着接続部6と、を備えている。ここで、第1の光ファイバー101Cは、光100を伝搬させて送り出す光ファイバーである。第2の光ファイバー102は、少なくとも2層の樹脂からなる樹脂被覆部に被覆され、光100が伝搬する先の光ファイバーである。融着接続部6は、第1の光ファイバー101Cと第2の光ファイバー102とを接続する。そして、本実施の形態のファイバー部品は、融着接続部6に隣接した領域20において、第2の光ファイバー102の被覆された樹脂の一部が除去された樹脂被覆除去部と樹脂被覆部との境界部で、樹脂被覆部の最も内側にある層の樹脂の外側が露出し、他の被覆樹脂に覆われていない部分を有する構成からなる。
この構成により、熱に変わる漏れた光11を効率よく逃がし、被覆樹脂の発熱温度を抑制し、光ファイバーの焼損を防ぐことができる。
以上のような作用によって、リコート樹脂7を用いた場合でも、本実施の形態1、2と同様の効果があり、漏れた光11が外側の被覆樹脂4に吸収され熱に変わる量が軽減され、樹脂部での発熱温度を下げることができる。
なお、内側の被覆樹脂3が外側の被覆樹脂4に覆われていない部分である露出部5Aは、図3Aに示すように内側の被覆樹脂3の厚みが薄くても同様の効果を奏する。図3Aのような構造に第2の光ファイバー102を形成するには、外側の被覆樹脂4の除去を内側の被覆樹脂3も多少除去する程度に十分行えばよい。
あるいは、図3Bに示すように、外側の被覆樹脂4の除去を内側の被覆樹脂3とともにテーパ形状となるように行なってもよく、内側の被覆樹脂3が外側の被覆樹脂4に覆われていない部分があれば同様の効果を奏する。この構成は、露出部5Aを設ける被覆除去の作業が行い易く、テーパ形状の傾きで露出部5Aの長さを制御できる。また、内側の被覆樹脂3が、コア1を覆い始める部分の密着もよく、コア1から漏れた光11があっても特定の箇所に集中することを防止しやすい点でより効果が高い。
[実施例1]
次に、本実施の形態1から3で説明したファイバー部品の実施例について具体的に説明する。図6は、本発明の実施例における測定系の構成を示す平面図である。図7は、本発明の実施例における比較のために使用した従来のファイバー部品の構成を示す断面図である。図8A、図8Bは、本発明の実施例における温度測定結果を示すグラフである。
図1に示し実施の形態1で説明したファイバー部品の実施例と、露出部5Aがないこと以外は図1と同じ構成の図7に示す比較例とを製作し、以下の条件で温度測定を行い、ファイバー部品の実施例の効果を検証した。
図6には、図1では示されていないレーザダイオードLDが図示されており、図1は、図6の第1の光ファイバー101Aの融着接続部6を拡大したものである。
図1と図7に示す光100の伝播元となる複数本の光ファイバーからなる第1の光ファイバー101Aには、コア1の直径が約105μm、クラッドの直径が125μmのクラッドファイバーを用いた。コアとクラッド間のNAは0.15である。集合する光ファイバーの本数は7本とした。
図1と図7に示す伝播先の1本の光ファイバーである第2の光ファイバー102には、コア1の直径が250μmの2層被覆の光ファイバーを用いた。コア1と内側の被覆樹脂3の間のNAは0.46である。
図1に示す露出部5Aの長さは、例えば約2mmに設定した。図7の比較例の構成では露出部5Aは設けない。
7本の伝播元ファイバーである第1の光ファイバー101Aは、集合熱延し、光100の伝播先となる第2の光ファイバー102に融着接続する。このようにして実験用試料として、実施例と比較例に示すファイバー部品を多数製作した。
実験に用いた測定系を図6に示す。
温度の計測に先立ち、第1の光ファイバー101Aからレーザ光を入射し第2の光ファイバー102から出たレーザ光をパワーメータ10で計測して透過率を求めた。求めた透過率によって、本発明の実施例と比較例とも2つのグループに分けた。
光ファイバーの接続は、透過率を100%に近づけることを理想とするが、接続の状態で透過する光の状態に乱れを生じ、透過率にロスを生じる。透過率が97%以上、98%以下のものをグループAとし、実施例、比較例とも10本のファイバ部品を選別した。また、透過率が94%以上、95%以下のものをグループBとし、これらも同様に実施例、比較例とも10本のファイバ部品を選別した。以上の計40本のファイバー部品で温度計測を行った。
温度計測には、摂氏20度に空調された実験室で、ファイバー部品には風が当たらないようにし、第1の光ファイバー101Aに合計80Wのレーザ光を入射し、図6中の領域21に配置された被覆樹脂端5、露出部5Aまたは外側被覆樹脂端5B(いずれも図示せず)近傍の最高温度を、日本アビオニクス製の赤外線サーモグラフィ9を用いて測定した。
最高温度部の面積が特定できないため、赤外線サーモグラフィ9の分解能より、最高温度部の面積が小さい場合、実際の温度より低く測定されることが考えられる。したがって、ファイバー部品と赤外線サーモグラフィの距離を約15cmとほぼ一定にして測定した。
測定の結果を図8Aのグラフに示す。実施例のグループAは白丸、グループBは黒丸、比較例のグループAは白抜三角、グループBは黒三角でプロットしている。
実施例、比較例共に、透過率の低いグループBは、グループAより高い温度結果であったが、実施例の試料群はグロープA、Bとも、比較例に対し低い温度であった。この結果により、実施例のファイバー部品の試料群は、熱に変わる漏れた光11を効率よく逃がし、被覆樹脂の発熱温度を抑制する効果は顕著なものがあったと考えられる。
特に、比較例のファイバー部品で、最高温度となっている部分は狭い点として測定され、かかる点ではグループAで1個、グループBで3個の焼損があった。そのため、最高温度は測定できなかった。当該グラフ上で120℃のラインで三角形を逆さにプロットした試料は焼損による測定不能を示している。
以上の測定結果からは、融着接続部6で状態が変化したレーザ光の一部の漏れた光11が、内側の被覆樹脂3がコア1を覆い始める部分に集中しやすく、比較例では、状態のバラツキが最高温度を生ずる狭い点となっていると考察される。
また、本発明の特徴的な構成である露出部5Aを設けることで、光100の一部は内側の被覆樹脂3から逃げるため、最高温度となって測定される狭い点が生じにくく、ばらつきの少ない僅かな温度上昇で留まるものと考察される。
[実施例2]
次に、上述の実施例のグループAの構成で、露出部5Aの長さを変えて、ファイバー部品の実施例の効果を検証した。
実施例2の試料の製作、実験条件、測定系は実施例1と同じである。異なるのは露出部5Aの長さをパラメータとした点のみである。露出部5Aの長さは、約0.5mmから約2.5mmまで、約0.5mm毎に変えた試料を製作した。試料の露出部5Aの長さ精度は、キーエンス製マイクロスコープで測定した結果±0.2mm程度であった。
0.5mmごとの露出部5Aの各長さでそれぞれ10個の試料を用いて最高温度の計測を行い、その平均値をグラフにプロットした。その結果を図8Bに示す。
図8Bに示すように、露出部5Aの長さが最も小さい0.5mmのファイバー部品でも焼損はなく、実施例1の比較例グループAの焼損していないものの平均温度である約70℃より10℃以上低い。これにより、実施例のファイバー部品は、露出部5Aを形成することにより、熱に変わる漏れた光11を効率よく逃がし、被覆樹脂の発熱温度を抑制する効果認められたと考えられる。
さらに、図8Bに示すように露出部5Aの長さが1.0mm以上であれば、その効果は顕著に認められ、露出部5Aの長さを0.5mmとしたものより20℃以上低い温度であり、室温に対しても10℃程度の温度上昇で収まり安定した効果が得られた。
以上のように、光100が伝搬する先の第2の光ファイバー102の樹脂被覆除去部と樹脂被覆部との境界部で、樹脂被覆部の最も内側にある樹脂が外側の被覆樹脂に覆われていない部分を有することで、光ファイバーの焼損を防ぐことができることが検証できた。
また、樹脂被覆部の最も内側にある樹脂が、外側の被覆樹脂に覆われていない部分の長さを1mm以上とすれば、その効果が顕著であることも検証できた。
図9は、本発明の実施の形態1から3におけるファイバー部品を使用したレーザ装置110の一例を示す概略構成図である。図9に示すようにレーザダイオードLDからのレーザを受けた第1の光ファイバー101Aを複数有している。複数の第1の光ファイバー101Aと第2の光ファイバー102が融着接続部6により接続されている。第2の光ファイバー102は、ファイバブラッググレーティング111を介して、発振ファイバー103に接続される。発振ファイバー103と、発振ファイバー103の両端に接続されたファイバブラッググレーティング111,112によって、レーザ共振器が構成されている。この構成により、発振ファイバー103で発振された高出力のレーザ113を出射するレーザ装置110が構成できる。
なお、発振ファイバー103は、直径が10μmのコアと、コアを中心にした直径が200μmのクラッドとが断面を構成するファイバーである。コアには、イッテルビウム(Yb)がドーピングされており、エネルギーを外部から加えることによりレーザがさらに励起される。
すなわち、本発明のレーザ装置110は、上述の実施の形態1から3のいずれかに記載のファイバー部品を使用した構成としてもよい。この構成により、ファイバー部品内の熱に変わる漏れた光11を効率よく逃がし、被覆樹脂の発熱温度を抑制し、光ファイバーの焼損を防ぐことができる。これにより、安全で高信頼性のレーザ装置110が実現できる。
本発明のファイバー部品およびこれを使用したレーザ装置は、高出力であってもファイバーの焼損が無く、安全に使用することができ、高出力のレーザ装置などに適用すると有用である。
1,201 コア
3,4,203,204 被覆樹脂
5 被覆樹脂端
5A 露出部
5B 外側被覆樹脂端
6,206 融着接続部
7,207 リコート樹脂
9 赤外線サーモグラフィ
10 パワーメータ
11 漏れた光
20,21 領域
100 光
101A,101B,101C 第1の光ファイバー
102 第2の光ファイバー
103 発振ファイバー
110 レーザ装置
111,112 ファイバブラッググレーティング
113 レーザ
LD レーザダイオード

Claims (5)

  1. 光ファイバーの融着接続部を有するファイバー部品であって、
    第1のコアを有し、光を送り出す第1の光ファイバーと、
    第2のコアと、前記第2のコアよりも屈折率が低く前記第2のコアを被覆する第1の内側被覆樹脂と、前記第1の内側被覆樹脂を被覆する第1の外側被覆樹脂と、を備え、前記光が伝播する先の第2の光ファイバーと、
    前記第1の光ファイバーと前記第2の光ファイバーとを接続する融着接続部と、
    を備え、
    前記融着接続部に隣接した領域において、前記第2の光ファイバーの前記第1の外側被覆樹脂および前記第1の内側被覆樹脂が除去された樹脂被覆除去部と、
    前記樹脂除去部に隣接した領域において、前記第2の光ファイバーの前記第1の外側被覆樹脂が除去されて前記第1の内側被覆樹脂が露出した境界部を有し、
    前記第1のコアは、前記融着接続部に近づくにつれて断面積が小さくなるファイバー部品。
  2. 前記第1の光ファイバーは複数である請求項1に記載のファイバー部品。
  3. 前記境界部での前記第1の内側被覆樹脂の外側の断面形状をテーパ形状とした請求項1または2に記載のファイバー部品。
  4. 前記融着接続部を保護する保持部材を設けた請求項1から3のいずれかに記載のファイバー部品。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載のファイバー部品を使用したレーザ装置。
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