JP6560978B2 - 拡がり角測定装置、拡がり角測定方法、及びファイバレーザ装置 - Google Patents

拡がり角測定装置、拡がり角測定方法、及びファイバレーザ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6560978B2
JP6560978B2 JP2015254137A JP2015254137A JP6560978B2 JP 6560978 B2 JP6560978 B2 JP 6560978B2 JP 2015254137 A JP2015254137 A JP 2015254137A JP 2015254137 A JP2015254137 A JP 2015254137A JP 6560978 B2 JP6560978 B2 JP 6560978B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
laser
optical fiber
divergence angle
clad
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2015254137A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017116465A (ja
Inventor
祐司 松岡
祐司 松岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP2015254137A priority Critical patent/JP6560978B2/ja
Publication of JP2017116465A publication Critical patent/JP2017116465A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6560978B2 publication Critical patent/JP6560978B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Optical Couplings Of Light Guides (AREA)
  • Lasers (AREA)
  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)

Description

本発明は、拡がり角測定装置、拡がり角測定方法、及びファイバレーザ装置に関する。
近年、産業分野で用いられる高出力レーザ装置として、ファイバレーザ装置が注目されている。このファイバレーザ装置は、従来の高出力レーザ装置(例えば、炭酸ガスレーザ装置)に比べて、ビーム品質(BPP或いはM)が優れており集光性が高いという特徴を有する。このため、従来の炭酸ガスレーザ装置等に代えてファイバレーザ装置を用いれば、加工時間を短縮することができ、省エネルギーを図ることが可能である。
このようなファイバレーザ装置では、例えば経時劣化等によって、射出されるレーザ光の拡がり角が大きくなる可能性が考えられる。レーザ光の拡がり角が大きくなると、ビーム品質が悪化して加工特性が変化してしまう。このため、ファイバレーザ装置の性能を維持するためには、レーザ光の拡がり角をモニタし、モニタ結果に応じてファイバレーザ装置のメンテナンスを行う必要がある。
以下の特許文献1には、レーザビームの拡がり角を測定する従来技術の一例が開示されている。具体的に、以下の特許文献1には、測定対象のレーザビームの一部をビームスプリッタで分岐して測定用レンズ(焦点距離f)で集光し、集光位置におけるビーム直径dをCCD(Charge Coupled Device:電荷結合素子)カメラで計測し、ビーム拡がり角θを、θ=d/fなる計算式によって求める技術が開示されている。
特開平10−47938号公報
ところで、現状において、ファイバレーザ装置は、出力パワーが数十[W]程度の低出力のもの、数百[W]程度の中出力のもの、数[kW]程度の高出力ものものが実現されている。今後、高出力のファイバレーザ装置の研究開発は、出力パワーをより高める方向で行われると考えられ、将来的には数十〜百[kW]程度の出力パワーを有するファイバレーザ装置が実現される可能性がある。
上述した特許文献1に開示された技術では、測定対象のレーザビームの一部をビームスプリッタで分岐する必要があることから、高出力化されたファイバレーザ装置から射出されるレーザ光の拡がり角を、実動作状態でモニタすることは難しいという問題がある。また、上述した特許文献1に開示された技術では、ビームスプリッタ及び測定レンズ等の光学素子に加えて、CCDカメラ等の撮像素子が必要になることから、測定装置が大型化してしまうという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、簡便な構成で高出力のレーザ光の拡がり角を測定することが可能な拡がり角測定装置、拡がり角測定方法、及びファイバレーザ装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本出願の発明者は、光ファイバ内を伝搬するレーザ光の拡がり角が大きいほど光ファイバから射出されるレーザ光の拡がり角が大きいことに着目した。
即ち、本発明の拡がり角測定装置は、光ファイバ内を伝搬するレーザ光(L)の拡がり角をモニタする拡がり角測定装置(14)であって、前記レーザ光を伝搬させるコア(C)、クラッド(CL1)、及び被覆(CV)を有する光ファイバ(13、FB)と、少なくとも前記光ファイバの長手方向における第1位置及び第2位置で前記クラッドから漏出する前記レーザ光を受光する受光部(23)と、前記第1位置で漏出する前記レーザ光の受光量と前記第2位置で漏出する前記レーザ光の受光量との比に基づいて、前記レーザ光の拡がり角を求める演算部(24)とを備えることを特徴としている。
また、本発明の本発明の拡がり角測定装置は、前記光ファイバにおいて前記受光部よりも光入力側に設けられ、前記コアを伝搬する前記レーザ光の一部を前記コアから前記クラッドに漏洩させる漏洩部(22)を備えることを特徴としている。
また、本発明の本発明の拡がり角測定装置は、前記光ファイバにおいて前記漏洩部よりも光入力側に設けられ、前記クラッドを伝搬するクラッド光を除去するクラッド光除去部(21)を備えることを特徴としている。
また、本発明の本発明の拡がり角測定装置は、前記漏洩部が、前記光ファイバが曲線状に湾曲した湾曲部(Q)を備える事を特徴としている。
また、本発明の本発明の拡がり角測定装置は、前記クラッド光除去部が、前記光ファイバの周方向の少なくとも一部の前記被覆が除去された被覆除去領域(31)を備えることを特徴としている。
また、本発明の本発明の拡がり角測定装置は、前記受光部が、前記第1位置に設けられた第1受光素子(PD1)と、前記第2位置に設けられた第2受光素子(PD2)と、前記第1受光素子及び前記第2受光素子に対向して設けられ、前記光ファイバの周方向の少なくとも一部の前記被覆が除去された被覆除去領域(41)とを備えることを特徴としている。
また、本発明の本発明の拡がり角測定装置は、前記演算部で求められた前記レーザ光の拡がり角を示す第1情報、或いは前記演算部で求められた前記レーザ光の拡がり角が予め規定された範囲内であるか否かを示す第2情報を表示する表示部(25)を備えることを特徴としている。
本発明の拡がり角測定方法は、光ファイバ内を伝搬するレーザ光(L)の拡がり角をモニタする拡がり角測定方法であって、前記レーザ光を伝搬させるコア(C)、クラッド(CL1)、及び被覆(CV)を有する光ファイバ(13、FB)の、少なくとも長手方向における第1位置及び第2位置で前記クラッドから漏出する前記レーザ光を受光する受光ステップと、前記第1位置で漏出する前記レーザ光の受光量と前記第2位置で漏出する前記レーザ光の受光量との比に基づいて、前記レーザ光の拡がり角を求める演算ステップとを有することを特徴としている。
本発明のファイバレーザ装置は、上記の何れかに記載の拡がり角測定装置を備えることを特徴としている。
また、本発明のファイバレーザ装置は、複数のファイバレーザユニット(11)と、前記複数のファイバレーザユニットから射出された複数の出力光を光学的に結合させる出力コンバイナ(12)とを備え、前記拡がり角測定装置が、前記出力コンバイナの光出力側に設けられていることを特徴としている。
本発明によれば、少なくとも光ファイバの長手方向における第1位置及び第2位置でクラッドから漏出するレーザ光を受光し、第1位置で漏出するレーザ光の受光量と第2位置で漏出するレーザ光の受光量との比に基づいて、レーザ光の拡がり角を求めるようにしているため、簡便な構成で高出力のレーザ光の拡がり角を測定することが可能であるという効果がある。
本発明の第1実施形態による拡がり角測定装置を備えるファイバレーザ装置の全体構成を示すブロック図である。 ファイバレーザ装置で用いられる光ファイバの断面図である。 本発明の第1実施形態による拡がり角測定装置に設けられる出力クラッド光除去部の平面図である。 図3中のA−A線に沿う断面矢視図である。 本発明の第1実施形態による拡がり角測定装置に設けられる受光部の平面図である。 図5中のA−A線に沿う断面矢視図である。 拡がり角測定装置の受光部においてクラッドから漏出するレーザ光の漏れ光の分布を示すシミュレーション結果である。 拡がり角測定装置の受光部においてクラッドから漏出するレーザ光の漏れ光の計測結果の一例を示す図である。 本発明の第2実施形態による拡がり角測定装置の漏洩部の構成例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態による拡がり角測定装置、拡がり角測定方法、及びファイバレーザ装置について詳細に説明する。尚、以下で参照する図面では、理解を容易にするために、必要に応じて各部材の寸法の縮尺を適宜変えて図示することがある。
〔第1実施形態〕
〈ファイバレーザ装置の全体構成〉
図1は、本発明の第1実施形態による拡がり角測定装置を備えるファイバレーザ装置の全体構成を示すブロック図である。図1に示す通り、ファイバレーザ装置1は、複数のファイバレーザユニット11、出力コンバイナ12、デリバリファイバ13、拡がり角測定装置14、及びコネクタ15を備えており、コネクタ15から外部に向けてレーザ光Lを射出する。尚、ファイバレーザ装置1が、例えばレーザ加工に用いられるものである場合には、レーザ光Lはコネクタ15の先のヘッド(図示省略)から被加工面に向けて射出される。
ファイバレーザユニット11は、内部に光共振器(図示省略)を備えており、光共振器により増幅されたレーザ光Lを出力する。ファイバレーザ装置1にファイバレーザユニット11が複数設けられているのは、高出力のレーザ光Lを得るためである。尚、ファイバレーザユニット11の内部に設けられる光共振器は、例えば周知の光共振器を用いることができるため、ここでの詳細な説明は省略する。
出力コンバイナ12は、複数のファイバレーザユニット11から出力される複数の出力光を光学的に結合する。具体的に、出力コンバイナ12の内部では、ファイバレーザユニット11の各々から延びる光ファイバが束ねられて1本にされており(溶融延伸により1本にされており)、その1本にされた光ファイバがデリバリファイバ13の一端に融着接続されている。デリバリファイバ13は、伝送媒体として機能する光ファイバであり、出力コンバイナ12で結合されたレーザ光Lを伝送する。
拡がり角測定装置14は、出力コンバイナ12の光出力側に設けられており、デリバリファイバ13内を伝搬するレーザ光Lの拡がり角をモニタし、レーザ光Lの拡がり角を示す情報(第1情報)、或いはレーザ光Lの拡がり角が予め規定された範囲内であるか否かを示す情報(第2情報)を表示する。ここで、上記のレーザ光Lの拡がり角を示す情報は、レーザ光Lの拡がり角そのものを示す情報であっても良く、レーザ光Lの拡がり角を開口数(NA:Numerical Aperture)に換算した値であっても良い。尚、拡がり角測定装置14の詳細については後述する。コネクタ15は、レーザ光Lの射出端として機能するものであり、デリバリファイバ13の他端に接続されている。
上記「レーザ光Lの拡がり角」は、レーザ光Lの伝播方向と光ファイバの中心軸とのなす角(角度θ)をいう。デリバリファイバ13内を伝搬するレーザ光Lの拡がり角が大きいほどデリバリファイバ13(コネクタ15)から射出されるレーザ光の拡がり角が大きくなる傾向があるため、デリバリファイバ13内を伝搬するレーザ光Lの拡がり角を求めることによりデリバリファイバ13(コネクタ15)から射出されるレーザ光の拡がり角を求めることができる。また、上記「拡がり角を開口数に換算した値」とは、sinθにより定義される値である。
ここで、ファイバレーザ装置1で用いられる光ファイバについて説明する。図2は、ファイバレーザ装置で用いられる光ファイバの断面図である。図2に示す通り、ファイバレーザ装置1内の各部の光ファイバには、ダブルクラッドファイバが用いられる。光ファイバFBは、円柱状のコアC、コアCの外側面を覆う円筒状のインナークラッドCL1、インナークラッドCL1の外側面を覆う円筒状のアウタークラッドCL2、及びアウタークラッドCL2の外側面を覆う円筒状の外被FJを有する。
光ファイバFBの構成要素のうち、コアCとインナークラッドCL1とは、例えばガラスにより構成されている。アウタークラッドCL2と外被FJとは、例えば樹脂により構成されている。以下、アウタークラッドCL2と外被FJとをまとめて、被覆CVということもある。また、インナークラッドCL1を単にクラッドということもある。
ここで、デリバリファイバ13を構成する光ファイバFBの諸元は、例えば以下の通りである。
コアC:組成…石英ガラス、直径…100[μm]、屈折率…1.46
インナークラッドCL1:組成…フッ素添加石英ガラス、外径…360[μm]、屈折率…1.44
アウタークラッドCL2:組成…シリコン、外径…500[μm]、屈折率…3.9
〈拡がり角測定装置の構成〉
図1に示す通り、拡がり角測定装置14は、デリバリファイバ13を構成する光ファイバFB、出力クラッド光除去部21(クラッド光除去部)、漏洩部22、受光部23、演算部24、及び表示部25を備える。このような拡がり角測定装置14は、前述の通り、デリバリファイバ13内を伝搬するレーザ光Lの拡がり角のモニタ等を行う。
出力クラッド光除去部21は、デリバリファイバ13内を、出力コンバイナ12からコネクタ15に向かう方向(以下、出力方向Dという)に伝搬するレーザ光Lのクラッド光を除去する。この出力クラッド光除去部21は、光ファイバFB上の漏洩部22及び受光部23の位置よりも光入力側に設けられている。漏洩部22は、コアCを伝搬するレーザ光Lの一部をコアCからクラッドに漏洩させる。この漏洩部22は、光ファイバFB上の出力クラッド光除去部21と受光部23との間に設けられている。
受光部23は、光ファイバFBのクラッドから漏出したレーザ光Lの漏れ光を受光する。具体的に、受光部23は、光ファイバFBの長手方向における異なる位置(第1位置及び第2位置)でクラッドから漏出したレーザ光Lの漏れ光を受光する。レーザ光Lの漏れ光を、光ファイバFBの長手方向における異なる位置で受光するのは、光ファイバFB内を伝搬するレーザ光Lの拡がり角をモニタするためである。尚、受光部23は、光ファイバFB上の出力クラッド光除去部21及び漏洩部22の位置よりも光出力側に設けられている。
ここで、上述した出力クラッド光除去部21、漏洩部22、及び受光部23の詳細を順に説明する。図3は、本発明の第1実施形態による拡がり角測定装置に設けられる出力クラッド光除去部の平面図である。図4は、図3中のA−A線に沿う断面矢視図である。これら図3,図4に示す通り、出力クラッド光除去部21は、上面に溝30Mを有する筐体30と、光ファイバFBの周方向の少なくとも一部の被覆CVが除去された被覆除去領域31とを備える。
筐体30は、例えば黒アルマイト処理が施されたアルミニウム等の金属材料で構成されている。但し、筐体30の構成材料は特に限定されない。溝30Mの内部に、被覆除去領域31が設けられた光ファイバFBが収容されている。光ファイバFBは、被覆除去領域31が溝30Mの開口側(図4における上方)を向くように配置されている。溝30Mの形状及び寸法は、特に限定されない。
被覆除去領域31においては、被覆CVの一部又は全部が、光ファイバFBの長手方向及び周方向の双方において除去されている。被覆CVが除去された箇所では、光ファイバFBのインナークラッドCL1が溝30Mの開口側に露出した露出部32となり、被覆除去領域31の上面が封止材33(詳細は後述する)により覆われた状態となる。
図4に示す例は、光ファイバFBの周方向における被覆CVの一部が除去された例である。光ファイバFBの周方向における被覆CVの一部を除去する場合には、光ファイバFBの全周のうちのどの程度の被覆CVを除去するか、即ち、全周360°のうちの何度分にあたる被覆CVを除去するかは、必要とされるクラッド光除去能力に応じて適宜設定される。
また、光ファイバFBの長手方向については、図3に示す例の通り、被覆CVが連続的に除去され、インナークラッドCL1が連続的に露出していてもよい。或いは、図示は省略するが、被覆が断続的に除去され、インナークラッドCL1の露出部分と非露出部分とが交互に設けられていてもよい。光ファイバFBの長手方向の被覆を除去する部分の長さについても、必要とされるクラッド光除去能力に応じて適宜設定される。
溝30Mの内部における光ファイバFBの周囲の空間には、封止材33が充填されている。封止材33は、例えば光透過性を有するシリコーン樹脂により構成される。これにより、溝30Mの内部における光ファイバFBの位置が固定される。封止材33は、インナークラッドCL1の屈折率と等しい屈折率、或いはインナークラッドCL1の屈折率よりも高い屈折率を有する材料で構成されている。即ち、被覆除去領域31において、インナークラッドCL1は、インナークラッドCL1の屈折率と等しい屈折率、或いはインナークラッドCL1の屈折率よりも高い屈折率を有する封止材33と接する。そのため、インナークラッドCL1内を伝搬してきた光は、インナークラッドCL1から封止材33を経て外部に漏出する。
図3に示す通り、溝30Mの長手方向の両端には、シール材34が設けられている。これにより、光ファイバFBは、筐体30の長手方向の端部において筐体30に固定される。シール材34は、例えばシリコーン樹脂により構成される。シール材34を構成するシリコーン樹脂は、光透過性を有していてもよいし、光透過性を有していなくてもよい。
漏洩部22は、図1に示す通り、光ファイバFBが曲線状に湾曲した湾曲部Qを備えている。本実施形態の場合、湾曲部Qにおいては、光ファイバFBがコイル状に複数回巻回されている。例えば、コイルの直径は110[mm]であり、コイルを構成する光ファイバFBの全長は20[m]である。光ファイバFBのコアCを伝搬してきたレーザ光Lの一部は、漏洩部22においてクラッドに漏洩する。そのため、漏洩部22の出力側においては、光ファイバFBのコアCを伝搬する光とクラッドを伝搬するクラッド光とが存在する。
尚、本実施形態では、一例としてコイルの直径を110[mm]としたが、コイルの直径は、例えば110〜130[mm]程度にすることが望ましい。コイルの直径が110[mm]未満であると、コアCの伝搬損失が大きくなる場合がある。コイルの直径が130[mm]よりも大きいと、コアCからクラッドへの光の漏洩量が少なすぎて、受光部23で検出するのに充分な量のクラッド光が得られない場合がある。
図5は、本発明の第1実施形態による拡がり角測定装置に設けられる受光部の平面図である。図6は、図5中のA−A線に沿う断面矢視図である。尚、図5は、図6中の蓋45を開けた状態を示している。これら図5,図6に示す通り、受光部23は、上面に溝40Mを有する筐体40、光ファイバFBの周方向の少なくとも一部の被覆CVが除去された被覆除去領域41、フォトダイオードPD1(第1受光素子)、フォトダイオードPD2(第2受光素子)、及び蓋45を備える。
筐体40は、図3,図4に示す筐体30と同様のものであり、例えば黒アルマイト処理が施されたアルミニウム等の金属材料で構成されている。但し、筐体40の構成材料は特に限定されない。溝40Mの内部に、被覆除去領域41が設けられた光ファイバFBが収容されている。光ファイバFBは、被覆除去領域41が溝40Mの開口側(図6における上方)を向くように配置されている。溝40Mの形状及び寸法は、特に限定されない。
被覆除去領域41においては、被覆CVの一部又は全部が、光ファイバFBの長手方向及び周方向の双方において除去されている。被覆CVが除去された箇所では、光ファイバFBのインナークラッドCL1が溝40Mの開口側に露出した露出部42となり、被覆除去領域41の上面が封止材43により覆われた状態となる。尚、封止材43は、例えば光透過性を有するシリコーン樹脂により構成される。
フォトダイオードPD1,PD2は、例えば赤外線フォトダイオードであり、光ファイバFBの長手方向における異なる位置に設けられており、各々の位置においてクラッドから漏出するレーザ光Lの漏れ光を受光する。図6に示す通り、フォトダイオードPD1,PD2は、蓋45側に取り付けられている。被覆除去領域41は、フォトダイオードPD1,PD2の受光面Rに対向して設けられている。受光部23は、漏洩部22においてコアCからクラッドに漏洩したクラッド光を被覆除去領域41においてクラッドの外部に漏出させ、そのクラッド光をフォトダイオードPD1,PD2に入射させることでレーザ光Lの拡がり角を測定する機能を有する。
図5に示す通り、光ファイバFBの中心軸に垂直な方向から見て、フォトダイオードPD1,PD2は、被覆除去領域41と重なる位置に設けられている。フォトダイオードPD1,PD2は、被覆除去領域41の長手方向において、互いの位置が異なるのであればどの位置に設けられていてもよい。但し、詳細は後述するが、クラッドから漏出するレーザ光Lの漏れ光の分布(光ファイバFBの長手方向における分布)は、レーザ光Lの拡がり角に応じて異なる。このため、フォトダイオードPD1,PD2は、レーザ光Lの漏れ光の分布を考慮した位置に設けるのが好ましい。
受光部23には、図6に示す通り、筐体40の溝40Mの上方を覆う蓋45が設けられている。蓋45の材料は特に限定されないが、例えば筐体40と同じアルミニウムで構成されている。フォトダイオードPD1,PD2は、蓋45を貫通するように取り付けられることにより、光ファイバFBの被覆除去領域41の上方に位置する。即ち、光ファイバFBに被覆除去領域41が設けられたことにより、光ファイバFBのインナークラッドCL1はフォトダイオードPD1,PD2の受光面Rと対向する。この構成により、フォトダイオードPD1,PD2は、光ファイバFBから漏出したクラッド光の多くを受光することができる。
但し、被覆除去領域41は、必ずしもフォトダイオードPD1,PD2の受光面Rと対向していなくてもよい。このような構成にしても、光ファイバFBから漏出したクラッド光は溝40Mの内面で反射、散乱するため、フォトダイオードPD1,PD2はクラッド光を受光することができる。
演算部24は、フォトダイオードPD1,PD2から出力される受光信号に基づいて、光ファイバFB内を伝搬するレーザ光Lの拡がり角を求める。具体的には、フォトダイオードPD1から出力される受光信号で示される受光量(レーザ光Lの受光量)と、フォトダイオードPD2から出力される受光信号で示される受光量との比に基づいてレーザ光Lの拡がり角を求める。また、演算部24は、ファイバレーザ装置1で許容し得るレーザ光Lの拡がり角の最大値である閾値を記憶しており、レーザ光Lの拡がり角が閾値を超えたか否かを判断する。
表示部25は、例えばランプや液晶表示装置等の表示装置を備えており、演算部24で求められたレーザ光Lの拡がり角を示す情報、或いはレーザ光Lの拡がり角が予め規定された範囲内であるか否かを示す情報を表示する。例えば、表示部25は、レーザ光Lの拡がり角そのものを表示し、或いはレーザ光Lの拡がり角を開口数(NA)に換算した値を表示する。また、表示部25は、レーザ光Lの拡がり角が、上記の閾値を超えた場合には、例えばランプを点灯させる。
〈拡がり角の測定原理〉
次に、拡がり角測定装置14によるレーザ光Lの拡がり角の測定原理について説明する。図7は、拡がり角測定装置の受光部においてクラッドから漏出するレーザ光の漏れ光の分布を示すシミュレーション結果である。尚、図7に示すグラフは、拡がり角測定装置14に設けられた被覆除去領域41(図5参照)の出力方向Dにおける位置を横軸にとり、レーザ光Lの漏れ光量を縦軸にとってある。尚、縦軸は、被覆除去領域41の光入力側における端部(図5中に示す位置X1)におけるレーザ光Lの漏れ光量を基準として正規化している。
図7を参照すると、レーザ光Lの漏れ光量の出力方向Dにおける分布は、レーザ光Lの拡がり角(NA)に応じて、異なる分布になるのが分かる。具体的には、レーザ光Lの漏れ光量は、レーザ光Lの拡がり角(NA)が大きい場合には、被覆除去領域41の光入力側における端部(位置X1)の近傍で急激に減少する分布になり、レーザ光Lの拡がり角(NA)が小さい場合には、出力方向Dに進むに従ってレーザ光Lの漏れ光量がなだらかに減少する分布になることが分かる。
例えば、レーザ光Lの拡がり角が、NA換算で0.2である場合には、レーザ光Lの漏れ光量は、位置Xの近傍で急激に減少し、位置X1の近傍以外の位置では殆ど零となる分布になる。これに対し、レーザ光Lの拡がり角が、NA換算で0.02である場合には、レーザ光Lの漏れ光量は、出力方向Dに進むに従ってレーザ光Lの漏れ光量がなだらかに減少していき、被覆除去領域41の光出力側における端部(位置X2)では、位置X1での漏れ光量の約半分程度となる分布になる。
つまり、光ファイバFBのコアCを伝搬するレーザ光Lの拡がり角が大きいと、漏洩部22においてコアCからクラッドに漏洩するレーザ光Lの拡がり角も大きくなり、位置X1の近傍でレーザ光Lの漏れ光量が多くなる分布となる。これに対し、光ファイバFBのコアCを伝搬するレーザ光Lの拡がり角が小さいと、漏洩部22においてコアCからクラッドに漏洩するレーザ光Lの拡がり角も小さくなるため、出力方向Dに沿って少しずつレーザ光Lが漏れる分布となる。
このように、光ファイバFBのコアCを伝搬するレーザ光Lの拡がり角と、受光部23においてクラッドから漏出するレーザ光Lの漏れ光の分布との間には相関があり、出力方向Dにおけるレーザ光Lの漏れ光の減り方は、レーザ光Lの拡がり角に応じて大きく異なる。拡がり角測定装置14は、このような相関を利用して光ファイバFBのコアCを伝搬するレーザ光Lの拡がり角を測定している。
図8は、拡がり角測定装置の受光部においてクラッドから漏出するレーザ光の漏れ光の計測結果の一例を示す図である。尚、図8に示すグラフは、図7に示すグラフと同様に、拡がり角測定装置14に設けられた被覆除去領域41(図5参照)の出力方向Dにおける位置を横軸にとり、レーザ光Lの漏れ光量を縦軸にとってある。尚、縦軸は、漏れ光量のピーク値を基準として正規化している。
図8に示すグラフは、受光部23の蓋45(図6参照)を取り外した状態で、計測用フォトダイオードを出力方向Dに沿って移動させつつ、計測用フォトダイオードの受光信号を計測して得られたものである。計測用フォトダイオードを用いた計測は、レーザ光Lの拡がり角がNA換算で0.093である場合と、NA換算で0.138である場合とで行った。尚、レーザ光Lの拡がり角の切り替えは、出力コンバイナ12に設けられた複数の入力ポートのうち、レーザ光を入射させる入力ポートを変えることによって行った。
図8を参照すると、図7に示すシミュレーション結果とは異なり、位置X1,X2の間における位置X11でピークが現れ、出力方向Dに進むに従ってレーザ光Lの漏れ光量がなだらかに減少する分布が得られた。このような分布が得られたのは、計測用フォトダイオードの受光面がある程度の面積を有するためであると考えられる。つまり、計測用フォトダイオードの受光面の中央部が位置X1の近傍に配置されている場合には、受光面には被覆除去領域41に対向しない領域(被覆CVに対向する領域)が生ずるが、受光面の中央部が位置X11に配置される場合にはこのような領域が生じなくなり受光面に入射する漏れ光の光量が多くなることから、ピークが現れると考えられる。
また、図8に示すグラフでは、漏れ光量のピーク値を基準として正規化していることから、ピークが現れる位置X11では、レーザ光Lの拡がり角がNA換算で0.093である場合と、NA換算で0.138である場合とでは、漏れ光量がほぼ同じ値「1」になることが分かる。また、図8を参照すると、出力方向Dにおけるレーザ光Lの漏れ光の減り方(位置X11からX2までの漏れ光の変化の仕方)は、レーザ光Lの拡がり角がNA換算で0.093である場合と、NA換算で0.138である場合とでは、大きく異なることが分かる。
図8に示す計測結果は、図7にシミュレーション結果とはさほど一致しないが、レーザ光Lの拡がり角に応じて出力方向Dにおけるレーザ光Lの漏れ光の減り方が大きく異なっているため、前述の相関が得られていることには変わらない。このため、計測用レーザダイオードを用いて、レーザ光Lの拡がり角と、出力方向Dにおけるレーザ光Lの漏れ光の分布との関係を予め求めておけば、出力方向Dにおけるレーザ光Lの漏れ光の分布を測定することにより、レーザ光Lの拡がり角を求めることができる。
ここで、上述の通り、出力方向Dにおけるレーザ光Lの漏れ光の減り方は、レーザ光Lの拡がり角に応じて大きく異なる。このため、レーザ光Lの拡がり角と、光ファイバFBの長手方向における少なくとも2点の漏れ光量との関係を予め求めておき、その2点における漏れ光量をそれぞれ測定することによってもレーザ光Lの拡がり角を求めることが可能である。拡がり角測定装置14は、光ファイバFBの長手方向における異なる位置に配置された2つのフォトダイオードPD1,PD2から出力される受光信号に基づいて、光ファイバFB内を伝搬するレーザ光Lの拡がり角を求めるようにしている。
光ファイバFBの長手方向における点の漏れ光量を測定する場合には、フォトダイオードPD1から出力される受光信号で示される受光量と、フォトダイオードPD2から出力される受光信号で示される受光量との比が、レーザ光Lの拡がり角に応じて大きく変化することが望ましい。このため、受光部23のフォトダイオードPD1は、例えば図8に示すピークが現れる位置X11に設けられ、フォトダイオードPD2は、例えば図8に示す漏れ光量の差が顕著となる位置X12に設けられる。
拡がり角測定装置14の演算部24は、フォトダイオードPD1,PD2から出力される受光信号で示される受光量の比と、レーザ光Lの拡がり角とが対応付けられたテーブルを予め記憶している。そして、フォトダイオードPD1,PD2から出力される受光信号を用いて受光量の比を求め、求めた比に対応付けられているレーザ光Lの拡がり角をテーブルから得ることで、レーザ光Lの拡がり角を求める。
〈ファイバレーザ装置の動作〉
ファイバレーザ装置1の電源が投入されると、ファイバレーザユニット11の各々からのレーザ光の射出が開始される。ファイバレーザユニット11から射出されたレーザ光Lは、出力コンバイナ12で光学的に結合されてデリバリファイバ13を構成する光ファイバFBに入射する。尚、出力コンバイナ12から出力される光には、光ファイバFBのコアC内を伝搬するレーザ光Lと、インナークラッドCL1内を伝搬する迷光L1とがある。迷光L1には、例えばファイバレーザユニット11内で吸収しきれなかった励起光が含まれる。
出力コンバイナ12から出力された光は、最初に出力クラッド光除去部21に到達する。ここで、光ファイバFBのコアCを伝搬するレーザ光Lは、出力クラッド光除去部21を通過するが、インナークラッドCL1を伝搬する迷光L1は、出力クラッド光除去部21の被覆除去領域31(図3,図4参照)から光ファイバFBの外部空間に漏れ、除去される。
光ファイバFBのコアCを伝搬するレーザ光Lが漏洩部22に到達すると、光ファイバFBがコイル状に巻回されていることによってレーザ光Lの一部がコアCからインナークラッドCL1に漏洩する。ここでの漏洩量は、コアCを伝搬するレーザ光Lのパワーに比例する。即ち、レーザ光Lのパワーが大きい程、漏洩量が多くなり、レーザ光Lのパワーが小さい程、漏洩量が少なくなる。コアCからインナークラッドCL1に漏洩した光L2は、光ファイバFBの被覆CVによりインナークラッドCL1に閉じ込められながら出力方向に伝搬する。以下、説明の便宜上、コアCからインナークラッドCL1に漏洩した光L2を漏洩クラッド光という。
漏洩クラッド光L2は、受光部23の被覆除去領域41(図5,図6参照)から光ファイバFBの外部空間に漏れ、フォトダイオードPD1,PD2に入射する(受光ステップ)。出力クラッド光除去部21において、インナークラッドCL1内の迷光L1は既に除去されているため、受光部23に入射する前のクラッド光の大部分は、漏洩部22で生じた漏洩クラッド光L2となる。尚、フォトダイオードPD1,PD2の各々における漏洩クラッド光L2の受光量は、漏洩クラッド光L2の拡がり角(コアCを伝搬するレーザ光Lの拡がり角)に応じたものとなる。
フォトダイオードPD1,PD2からは、漏洩クラッド光L2の受光量に応じた受光信号が出力される。この受光信号が入力されると、演算部24では、フォトダイオードPD1,PD2からの受光信号を用いて受光量の比を求め、求めた比に対応付けられているレーザ光Lの拡がり角をテーブルから取得する処理が行われる。このような処理が行われることでコアCを伝搬するレーザ光Lの拡がり角が求められる(演算ステップ)。求められたレーザ光Lの拡がり角(或いは、NA換算値)は、表示部25に表示される。
また、レーザ光Lの拡がり角が求められた場合には、求められた拡がり角が予め設定された閾値(ファイバレーザ装置1で許容し得るレーザ光Lの拡がり角の最大値)を超えているか否かが、演算部24で判断される。仮に、求められた拡がり角が閾値を超えていると判断された場合には、例えば表示部25がランプを点灯させる。このランプが点灯することによって、レーザ光Lの拡がり角がファイバレーザ装置1で許容し得るレーザ光Lの拡がり角の最大値を超えた旨を知ることができる。
以上の通り、本実施形態では、受光部23において光ファイバFBのクラッドから漏出するレーザ光を、光ファイバFBの長手方向における異なる位置に設けられたフォトダイオードPD1,PD2で受光し、フォトダイオードPD1,PD2の受光量の比に基づいてレーザ光Lの拡がり角を求めるようにしている。このため、簡便な構成で高出力のレーザ光Lの拡がり角を測定することが可能である。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態による拡がり角測定装置について説明する。本実施形態の拡がり角測定装置の基本構成は、第1実施形態と同様であるが、漏洩部の構成が第1実施形態と異なる。図9は、本発明の第2実施形態による拡がり角測定装置の漏洩部の構成例を示す図である。尚、図9において、図1に示す構成要素には同一の符号を付してある。
本実施形態の拡がり角測定装置は、図9(a)に示す通り、光ファイバFBの融着接合点からなる漏洩部22を備える。即ち、図9(a)に示す漏洩部22は、2本の光ファイバFBが互いの端面を突き合わせた状態で、且つ僅かに偏心させた状態で融着接合されたものである。このような漏洩部22では、光ファイバFBのコアを伝搬するレーザ光Lの一部がクラッドに漏洩して、漏洩クラッド光L2となる。
或いは、本実施形態の拡がり角測定装置は、図9(b)に示す通り、外径が異なる光ファイバFB1が光ファイバFBに介挿された漏洩部22を備える。即ち、図9(b)に示す漏洩部22は、2本の光ファイバFBの間に外径が異なる光ファイバFB1が配置され、一方の光ファイバFBと光ファイバFB1とが、互いの端面を突き合わせた状態で融着接合され、且つ、他方の光ファイバFBと光ファイバFB1とが、互いの端面を突き合わせた状態で融着接合されたものである。このような漏洩部22でも、光ファイバFBのコアを伝搬するレーザ光Lの一部がクラッドに漏洩して、漏洩クラッド光L2となる。
或いは、本実施形態の拡がり角測定装置は、図9(c)に示す通り、光ファイバFBの一部に形成されたテーパー部TPからなる漏洩部22を備える。即ち、図9(c)に示す漏洩部22は、光ファイバFBの外径が徐々に絞られていき、その後に再び元の外径に戻るテーパー部TPが光ファイバFBの一部に形成されたものである。このような漏洩部22でも、光ファイバFBのコアを伝搬するレーザ光Lの一部がクラッドに漏洩して、漏洩クラッド光L2となる。
本実施形態においても、簡便な構成で高出力のレーザ光Lの拡がり角を測定することが可能である。また、本実施形態では、図1に示す通り、光ファイバFBが曲線状に湾曲した湾曲部Qを備える必要がないため、第1実施形態よりも簡便な構成であり、且つ小型化を図ることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に制限されることなく、本発明の範囲内で自由に変更が可能である。例えば、上記実施形態では、光ファイバFB内を伝搬するレーザ光Lの拡がり角をモニタするだけであったが、ファイバレーザユニット11の発光及び非発光を制御しつつ、光ファイバFB内を伝搬するレーザ光Lの拡がり角をモニタするようにしても良い。このようにすることで、性能が劣化しているファイバレーザユニット11を特定することが可能である。
また、上記実施形態では、拡がり角測定装置14が出力コンバイナ12よりも光出力側に設けられている例について説明した。しかしながら、拡がり角測定装置14は、ファイバレーザユニット11内にそれぞれ設けられていても良い。
また、上記実施形態では、拡がり角測定装置14が1つの出力クラッド光除去部21を備える例について説明したが、拡がり角測定装置14は、複数個の出力クラッド光除去部21を備えていても良い。このように、複数個の出力クラッド光除去部21を設けることで、例えばファイバレーザ装置が更に高出力化された場合であっても、レーザ光Lの拡がり角を測定することが可能になる。
また、上記実施形態では、光ファイバFBの長手方向における異なる位置でクラッドから漏出したレーザ光Lの漏れ光を、2つのフォトダイオードPD1,PD2を用いて測定する例について説明した。しかしながら、光ファイバFBの長手方向における異なる位置でクラッドから漏出したレーザ光Lの漏れ光を、1つのフォトダイオードのみを用いて測定するようにしても良い。また、漏れ光の測定位置は2点に限られる訳ではなく、3点以上であっても良い。
また、上記実施形態では、フォトダイオードPD1,PD2から出力される受光信号で示される受光量の比とレーザ光Lの拡がり角とが対応付けられたテーブルを用いて、レーザ光Lの拡がり角を求めるようにしていた。しかしながら、必ずしもレーザ光Lの拡がり角を求める必要は無く、レーザ光Lの拡がり角の悪化だけを判定するようにしても良い。例えば、ファイバレーザ装置1で許容し得るレーザ光Lの拡がり角の最大値に対応する比(フォトダイオードPD1,PD2から出力される受光信号で示される受光量の比)を予め記憶しておき、フォトダイオードPD1,PD2から出力される受光信号を用いて求めた受光量の比が、予め記憶している比を超えたか否かを判定することで、レーザ光Lの拡がり角が悪化下か否かを判定するようにしても良い。
その他、ファイバレーザ装置の各構成要素の形状、寸法、配置、材料等に関する具体的な記載は、上記実施形態に限らず、適宜変更が可能である。例えば上記実施形態では、光ファイバとしてダブルクラッドファイバを用いた例を示したが、シングルクラッドファイバを用いてもよい。
1…ファイバレーザ装置、11…ファイバレーザユニット、12…出力コンバイナ、13…デリバリファイバ、14…拡がり角測定装置、21…出力クラッド光除去部、22…漏洩部、23…受光部、24…演算部、25…表示部、31…被覆除去領域、41…被覆除去領域、C…コア、CL1…インナークラッド、CV…被覆、FB…光ファイバ、L…レーザ光、PD1…フォトダイオード、PD2…フォトダイオード、Q…湾曲部

Claims (9)

  1. 光ファイバ内を伝搬するレーザ光の拡がり角をモニタする拡がり角測定装置であって、
    前記レーザ光を伝搬させるコア、クラッド、及び被覆を有する光ファイバと、
    前記コアを伝搬する前記レーザ光の一部を前記コアから前記クラッドに漏洩させる漏洩部と、
    前記光ファイバにおいて前記漏洩部よりも光出力側に設けられ、少なくとも前記光ファイバの長手方向における異なる位置である第1位置及び第2位置で前記クラッドから漏出する前記レーザ光を受光する受光部と、
    前記第1位置で漏出する前記レーザ光の受光量と前記第2位置で漏出する前記レーザ光の受光量との比に基づいて、前記レーザ光の拡がり角を求める演算部と
    を備えることを特徴とする拡がり角測定装置。
  2. 前記光ファイバにおいて前記漏洩部よりも光入力側に設けられ、前記クラッドを伝搬するクラッド光を除去するクラッド光除去部を備えることを特徴とする請求項1記載の拡がり角測定装置。
  3. 前記漏洩部は、前記光ファイバが曲線状に湾曲した湾曲部を備える事を特徴とする請求項1記載の拡がり角測定装置。
  4. 前記クラッド光除去部は、前記光ファイバの周方向の少なくとも一部の前記被覆が除去された被覆除去領域を備えることを特徴とする請求項2記載の拡がり角測定装置。
  5. 前記受光部は、前記第1位置に設けられた第1受光素子と、
    前記第2位置に設けられた第2受光素子と、
    前記第1受光素子及び前記第2受光素子に対向して設けられ、前記光ファイバの周方向の少なくとも一部の前記被覆が除去された被覆除去領域と
    を備えることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載の拡がり角測定装置。
  6. 前記演算部で求められた前記レーザ光の拡がり角を示す第1情報、或いは前記演算部で求められた前記レーザ光の拡がり角が予め規定された範囲内であるか否かを示す第2情報を表示する表示部を備えることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか一項に記載の拡がり角測定装置。
  7. 光ファイバ内を伝搬するレーザ光の拡がり角をモニタする拡がり角測定方法であって、
    前記レーザ光を伝搬させるコア、クラッド、及び被覆を有する光ファイバの漏洩部において、前記コアを伝搬する前記レーザ光の一部を前記コアから前記クラッドに漏洩させる漏洩ステップと、
    前記光ファイバの前記漏洩部よりも光出力側に設けられた受光部において、少なくとも前記光ファイバの長手方向における異なる位置である第1位置及び第2位置で前記クラッドから漏出する前記レーザ光を受光する受光ステップと、
    前記第1位置で漏出する前記レーザ光の受光量と前記第2位置で漏出する前記レーザ光の受光量との比に基づいて、前記レーザ光の拡がり角を求める演算ステップと
    を有することを特徴とする拡がり角測定方法。
  8. 請求項1から請求項6の何れか一項に記載の拡がり角測定装置を備えることを特徴とするファイバレーザ装置。
  9. 複数のファイバレーザユニットと、
    前記複数のファイバレーザユニットから射出された複数の出力光を光学的に結合させる出力コンバイナとを備え、
    前記拡がり角測定装置は、前記出力コンバイナの光出力側に設けられている
    ことを特徴とする請求項8記載のファイバレーザ装置。
JP2015254137A 2015-12-25 2015-12-25 拡がり角測定装置、拡がり角測定方法、及びファイバレーザ装置 Expired - Fee Related JP6560978B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015254137A JP6560978B2 (ja) 2015-12-25 2015-12-25 拡がり角測定装置、拡がり角測定方法、及びファイバレーザ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015254137A JP6560978B2 (ja) 2015-12-25 2015-12-25 拡がり角測定装置、拡がり角測定方法、及びファイバレーザ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017116465A JP2017116465A (ja) 2017-06-29
JP6560978B2 true JP6560978B2 (ja) 2019-08-14

Family

ID=59231893

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015254137A Expired - Fee Related JP6560978B2 (ja) 2015-12-25 2015-12-25 拡がり角測定装置、拡がり角測定方法、及びファイバレーザ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6560978B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018163014A (ja) * 2017-03-24 2018-10-18 株式会社フジクラ 拡がり角測定装置、拡がり角測定方法、レーザ装置、及びレーザシステム
WO2019189317A1 (ja) * 2018-03-29 2019-10-03 株式会社フジクラ 光検出装置及びレーザシステム
JP6596544B1 (ja) * 2018-06-22 2019-10-23 株式会社フジクラ 光検出装置及びレーザ装置
JP6902568B2 (ja) 2019-03-14 2021-07-14 株式会社フジクラ レーザ装置およびレーザ装置の製造方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3491464B2 (ja) * 1996-05-30 2004-01-26 富士電機ホールディングス株式会社 レーザビーム拡がり角測定装置
PL2567202T3 (pl) * 2010-03-23 2023-04-17 Ophir Optronics Solutions Ltd. Aparat do monitorowania lasera poprzez rozpraszanie wiązki
US8988669B2 (en) * 2013-04-23 2015-03-24 Jds Uniphase Corporation Power monitor for optical fiber using background scattering
JP6314008B2 (ja) * 2014-03-20 2018-04-18 オリンパス株式会社 内視鏡システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017116465A (ja) 2017-06-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2018173844A1 (ja) 拡がり角測定装置、拡がり角測定方法、レーザ装置、及びレーザシステム
JP6552060B2 (ja) 非接触光パワー測定のためのシステム及び方法
JP6560978B2 (ja) 拡がり角測定装置、拡がり角測定方法、及びファイバレーザ装置
US8988669B2 (en) Power monitor for optical fiber using background scattering
JP6461647B2 (ja) 光パワーモニタ装置およびファイバレーザ装置
JP6334952B2 (ja) 光パワーモニタ装置、ファイバレーザおよび光パワーモニタ方法
JP6723695B2 (ja) 光パワーモニタ装置およびファイバレーザ装置
KR102217718B1 (ko) 멀티 모드-멀티 모드 광섬유 컴바이너를 갖는 초고출력 광섬유 레이저 시스템
JP5873541B1 (ja) 光パワーモニタ装置および光パワーモニタ方法
JP6116030B2 (ja) 光パワー監視装置、光パワー監視方法および光パワー監視装置を用いたレーザ発生装置
JP4702846B2 (ja) 光ファイバ接続点における接続損失判定方法
Mukhopadhyay et al. Coupling of a laser diode to monomode elliptic core fiber via upside down tapered microlens on the fiber tip: Estimation of coupling efficiency with consideration for possible misalignments by ABCD matrix formalism
JP6623598B2 (ja) 光導波路素子の評価装置及び評価方法
JP2017212461A (ja) 光学システム
JP2019175886A (ja) ファイバレーザ装置
JP6072116B2 (ja) パルスファイバレーザ装置
Zhang et al. High power 2 μm picosecond laser delivery in a low loss Nested hollowcore anti-resonant fiber
JP5524655B2 (ja) ローカル信号光ファイバカプリング方法及びローカル信号光ファイバカプリング装置
Gattass et al. Bend loss in multimode chalcogenide fiber at infrared wavelengths
Walbaum et al. Measurement and removal of cladding light in high power fiber systems
Osório et al. Hollow-core fiber-based speckle displacement sensor
Lee et al. Photonic Lantern with Tapered Multi-core Fiber
Wang et al. Study on the testing technology of the strong bending losses from the optical fiber cables released from the bobbin
Stacey et al. Demonstration of multimode interference effect for PCF connectors
Walbaum et al. Guidelines on measurement procedures for high power fibre optics

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180620

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20181019

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190322

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190416

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190528

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190625

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190722

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6560978

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees