JP5524655B2 - ローカル信号光ファイバカプリング方法及びローカル信号光ファイバカプリング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光ファイバケーブルの建設・保守時に、通信光や試験光を光線路設備に対して自在に入出力させる技術に関する。
光通信サービスを安定提供していくためには、光ファイバケーブルの保守業務が重要であり、光パルス試験や光損失試験あるいは心線対照といった光線路の特性評価やハンドリングに関する技術は欠かせない。しかしながら、近年、経済的な光ネットワークを構築するために1本の光線路を光スプリッタによって複数本の線路に分岐するPON(Passive Optical Network)通信システムが主流となっている。このシステムにおいては1本の光線路側(所内)から試験光を入力した場合、光スプリッタにより全ての分岐線路にその試験光が分配されるため、前述した試験や対照が全く実行できないという問題がある。この場合、作業者は分岐線路の接続部を一時的に抜き取って(サービスを一時的に停止して)、光線路の保守業務を遂行している。
また、所外の光線路設備に対して、道路の拡幅工事や橋の架け替え工事、あるいは他の設備工事(電気や水道などの新設・修理)によって、通信ルートの変更を余儀なく強いられる工事がしばしば発生している(以後、支障移転工事と称する)。この支障移転工事に対して、光線路の切替接続時間をできる限り短縮させ、通信復旧時間をできる限り短くするための技術が商用化された(例えば、特許文献1を参照。)。しかしながら、本技術は光コネクタをもつ設備であることが大前提であり、ルート変更の範囲と光コネクタ設置箇所が一致しない場合は、大規模な工事になることは免れていない。
上記課題に対して、光線路の任意の場所から自由に通信光や試験光を入出力する技術がこれまでにも要望されており、光ファイバの側面から信号光を入出力する技術として、ローカルインジェクション/ディテクション技術を用いた光線路切替技術(例えば、特許文献2を参照。)がある。
特許第3573606号 特開昭61−77019号公報
しかしながら、特許文献1や2のような装置は、信号光を受光する効率が光コネクタで接続した場合より35〜45dB低い。このため、特許文献1や2のような装置を通信サービスや通信設備の試験へ適用した場合、その受光効率の低さから光アンプを利用したとしても各種試験装置に求められる最低受光レベルに達せず、実用化に課題があった。
そこで、上記課題を解決するために、本発明は、光ファイバ側面における信号光の入出射効率を向上させるローカル信号光ファイバカプリング方法及びローカル信号光ファイバカプリング装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るローカル信号光ファイバカプリング方法及びローカル信号光ファイバカプリング装置は、第1光ファイバの結合部のコア径を小さくし、第1光ファイバの結合部に近接させた第2光ファイバの端面と結合部とを屈折率整合剤で覆うこととした。
具体的には、本発明に係るローカル信号光ファイバカプリング方法は、第1光ファイバの結合部のコア径が他の部分のコア径より小さくなるように前記第1光ファイバを延伸する第1手順と、前記第1光ファイバの前記結合部を弧状に曲げ、前記結合部の中心の略接線方向から第2光ファイバの端面を前記結合部へ近接させる第2手順と、前記第1光ファイバのクラッドの屈折率に略等しい屈折率整合剤を前記第1光ファイバの前記結合部から前記第2光ファイバ端面に至る範囲に塗布する第3手順と、を順次実行し、前記第1光ファイバと前記第2光ファイバとを光学的に接続する。
本発明に係るローカル信号光ファイバカプリング方法は、前記第1光ファイバを伝搬する第1信号光の一部を前記結合部でクラッド伝搬させ、前記結合部のクラッドから出射する前記第1信号光を前記第2光ファイバの端面に受光させることを特徴とする。
本発明に係るローカル信号光ファイバカプリング装置は、弧状であり、且つ他の部分より小さいコア径の結合部を有する第1光ファイバと、前記第1光ファイバの前記結合部の中心の略接線方向から端面を前記結合部へ近接するように配置された第2光ファイバと、前記第1光ファイバのクラッドの屈折率に略等しく、前記第1光ファイバの前記結合部から前記第2光ファイバ端面に至る範囲に塗布された屈折率整合剤と、を備える。
本発明に係るローカル信号光ファイバカプリング装置の前記第1光ファイバは、伝搬する第1信号光の一部を前記結合部でクラッド伝搬し、前記第2光ファイバは、前記結合部のクラッドから出射する前記第1信号光を端面で受光することを特徴とする。
第1光ファイバの結合部ではコア径が小さくなっているので、第1信号光は強度プロファイルが広がりクラッド伝搬する。さらに、第1光ファイバの結合部は弧状であり、屈折率整合剤が塗布されているため、クラッド伝搬する第1信号光は、屈折率整合剤へ伝搬し、屈折率整合剤中に配置された第2光ファイバの端面に結合することができる。このため、本発明は、第1信号光が第1光ファイバから第2光ファイバの端面へ到達するまでの反射や屈折による損失を低減することができる。
一方、本発明に係るローカル信号光ファイバカプリング方法は、前記第2光ファイバを伝搬してきた第2信号光を前記第2光ファイバの端面から前記第1光ファイバの前記結合部へ出射させ、前記第1光ファイバの前記結合部でクラッド伝搬した前記第2信号光を前記第1光ファイバの他の部分でコアへ導くことを特徴とする。
本発明に係るローカル信号光ファイバカプリング装置の前記第2光ファイバは、伝搬してきた第2信号光を端面から前記第1光ファイバの前記結合部へ出射し、前記第1光ファイバは、前記結合部に入射された前記第2信号光を前記結合部でクラッド伝搬し、他の部分のコアへ導くことを特徴とする。
第2光ファイバの端面から出射された第2信号光は、屈折率整合剤を伝搬して第1光ファイバの結合部のクラッドに結合し、第1光ファイバの結合部をクラッド伝搬する。第1光ファイバの他の部分はコア径が大きいため、クラッド伝搬した第2信号光はコアに導かれる。このため、本発明は、第2信号光が第2光ファイバの端面から第1光ファイバへ到達するまでの反射や屈折による損失を低減することができる。
従って、本発明は、光ファイバ側面における信号光の入出射効率を向上させるローカル信号光ファイバカプリング方法及びローカル信号光ファイバカプリング装置を提供することができる。
本発明に係るローカル信号光ファイバカプリング方法は、前記第2光ファイバの端面における光軸方向と前記第1光ファイバの前記結合部の中心における接線方向との角度が10°以上20°以下であることを特徴とするが好ましい。
本発明に係るローカル信号光ファイバカプリング装置の前記第2光ファイバの端面における光軸方向と前記第1光ファイバの前記結合部の中心における接線方向との角度が10°以上20°以下であることを特徴とするが好ましい。
第2光ファイバを第1光ファイバの結合部に近接させる角度を上記の範囲に設定することで、入出射効率を向上させることができる。
本発明は、光ファイバ側面における信号光の入出射効率を向上させるローカル信号光ファイバカプリング方法及びローカル信号光ファイバカプリング装置を提供することができる。さらに本発明は、光線路設備の任意の場所から自由に通信光や試験光を入出射させられるため、光線路設備に制約されずローカル信号光を入出力技術を提供することができる。
本発明に係るローカル信号光ファイバカプリング方法を説明する図である。(a)は、第1手順を説明する図である。(b)は、第2手順を説明する図である。(c)は、第3手順を説明する図である。 本発明に係るローカル信号光ファイバカプリング方法における信号光の流れや強度のイメージ図である。(a)は、第1手順でのイメージ図である。(b)は、第2手順でのイメージ図である。(c)は、第3手順でのイメージ図である。 本発明に係るローカル信号光ファイバカプリング方法の第1手順を説明する図である。 本発明に係るローカル信号光ファイバカプリング装置を説明する図である。 本発明に係るローカル信号光ファイバカプリング装置で発生する結合損失を説明する図である。(a)は、光源の送出パワーを測定する系を説明する図である。(b)は、第2光ファイバから第1光ファイバへ信号光が結合される際の結合損失の測定を説明する図である。(c)は、第1光ファイバから第2光ファイバへ信号光が結合される際の結合損失の測定を説明する図である。
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施例であり、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
図1は、本実施形態のローカル信号光ファイバカプリング方法を説明する図である。ローカル信号光ファイバカプリング方法は、第1光ファイバ4の結合部6のコア径が他の部分のコア径より小さくなるように第1光ファイバ4を延伸する第1手順(図1(a))と、第1光ファイバ4の結合部6を弧状に曲げ、結合部6の中心の略接線方向から第2光ファイバ7の端面7aを結合部6へ近接させる第2手順(図1(b))と、第1光ファイバ4のクラッドの屈折率に略等しい屈折率整合剤8を第1光ファイバ4の結合部6から第2光ファイバ7の端面7aに至る範囲に塗布する第3手順(図(c))と、を順次実行し、第1光ファイバ4と第2光ファイバ7とを光学的に接続する。また、1はストッパ、2はV溝ブロック、3は放電針、5は延伸機である。
まず、図1(a)に示すように第1光ファイバ4をV溝ブロック2に設置し、その側面を放電針3によってアーク放電させ、光ファイバ製造時と同程度のガラス転移温度(約1200℃)に加熱しながら、延伸機5によって第1光ファイバ4のコア径が細くなるように延伸する。ここで、加熱手段としてアーク放電以外にもセラミックヒータや赤外線レーザ等の熱源でもよい。
次に、図1(b)に示すようにアーク放電させた結合部6を含む第1光ファイバ4に対して光ファイバの通過損失が1〜2dBとなる半径27mm程度の曲げを形成し、その接線方向から第2光ファイバ7の端面7aを近づける。ここで、第2光ファイバ7を、接線方向から10°〜20°の角度をつけて設置するとよい。
続いて、図1(c)に示すように弧状の結合部6の外側と第2光ファイバ7の端面7aとを包み込むように屈折率整合剤8を塗布する。
図2(a)〜(c)は、図1(a)〜(c)における第1光ファイバ4と第2光ファイバ7を通過する信号光の流れや強度をイメージしたものである。
9は第1信号光の強度プロファイル(コア伝搬状態)、10は第1信号光の強度プロファイル(クラッド伝搬状態)、11は第1信号光(結合部6通過前)、12は結合部6通過中の第1信号光(整合剤塗布前)、13は漏洩する第1信号光(整合剤塗布前)、13’は漏洩する第1信号光(整合剤塗布後)、14は結合部6通過後の第1信号光(整合剤塗布前)、15は第2信号光、16は漏洩する第2信号光(整合剤塗布前)、17は結合部6通過後の第2信号光(整合剤塗布前)、17’は結合部6通過後の第2信号光(整合剤塗布後)、18は結合部6通過後の第1信号光(整合剤塗布前)、18’は結合部6通過後の第1信号光(整合剤塗布後)、19は第2光ファイバから出射された第2信号光、50はクラッド、51はコア、である。なお、図2(b)と図2(c)に記載の矢印の大きさは、各信号光の強度を表している。
まず、図2(a)は、第1手順によって形成された結合部6を通過する第1信号光の強度プロファイルの変化を表している。コア51に閉じ込められた状態で伝搬してきた第1信号光が、結合部6で一時的にクラッド50と空気を境界面とするクラッド伝搬に変化し、当該部6を通過後、再びコア伝搬する様子を示している。この時、第1光ファイバ4が直線状態にあるため、曲げに伴う第1信号光12の強度低下は生じない。但し、第1信号光12は結合部6でその強度プロファイルに広がりが生じる。
次に、図2(b)は、手段2における結合部6付近の第1信号光11および第2信号光15の進行方向とその透過強度の変化を表している。第2手順では、結合部6を含む第1光ファイバ4を曲げているため、結合部6のクラッド50から第1信号光11が漏洩する(整合剤塗布前の第1信号光13)。しかしながら、結合部6はクラッド50と空気との比屈折率差が30%超えており、曲げ半径27mm程度では、その境界面において完全反射となるため、漏洩する第1信号光(整合剤塗布前)13は僅かである。一方、第2光ファイバ7の端面7aから送出された第2信号光19は結合部6を経由して、第1光ファイバ4のコア51に向けて入射される。しかしながら、第2信号光19は、結合部6において比屈折率差が30%超える境界面への入射となる。例えば、第2信号光19を結合部6の接線方向から10°で入射した場合(入射角は80°)、第2信号光19は、結合部6の接線方向から約47°(屈折角は約43°)の角度で屈折され、コア51に進むことになる。これは、コア51中をシングルモード伝搬させるために必要な入射角(約85°)から大きく逸脱しており、結果としてコア51の外に放射される(整合剤塗布前の漏洩する第2信号光16)。従って、第2手順の段階では、第1信号光も第2信号光も、第1光ファイバ4の側面と第2光ファイバ7の端面7aとの間で入出力するまでには至らない。
ここで、前述した屈折角が約43°であること、及びシングルモード伝搬させるために必要な入射角が約85°であることの根拠について説明する。
まず、屈折角が約43°については、光線学における反射と屈折の法則(スネルの法則)によって定義されており、次式[数1]によって求められる。
air・sin(φ)=nclad・sin(φ) ・・・[数1]
airは空気の屈折利率、ncladはクラッド50の屈折率、φは第2光ファイバ7から出射された第2信号光19が結合部6で入射さる際に法線方向となす角度(入射角)、φは第2光ファイバ7から出射された第2信号光19が結合部6で入射後に法線方向となす角度(屈折角)を表している。一般的に、空気の屈折利率nairは1、クラッド50の屈折率ncladは1.45であり、いま、入射角φ=80°で入射したことから、それらを[数1]に代入すると、屈折角φとして42.8°(約43°)が算出される。
次に、シングルモード伝搬させるために必要な入射角(約85°)については、次の伝搬モードの条件式[数2]より求めることができる。
2π/λ・nclad・sin(θ)・a−φ=N・π ・・・[数2]
λは第2信号光15の波長、ncladはクラッド50の屈折率、θはコア伝搬時の反射角、aは結合部6の半径、φは空気とクラッド50との境界面で全反射するときのグース・ヘンシェンシフト量、Nは整数である。いま、第2信号光15の波長を1.31μm、コア51の屈折率ncladを1.46、結合部6の半径aを4μm、シングルモード伝搬する時のNは‘0’であり、グース・ヘンシェンシフト量φはπで近似されることから、これらを[数2]に代入してクラッド伝搬時の反射角θを求めると約6.4°となり、これを法線方向に対する入射角に換算すると約85°(≒90°−6.4°)となる。
図2(c)は、第3手順における結合部6付近の第1信号光11および第2信号光15の進行方向とその透過強度の変化を表している。第3手順では第2手順の構成および配置を維持したまま結合部6と第2光ファイバ7の端面7aとの間をクラッド50と同程度の屈折率の屈折率整合剤8で充填している。これにより、第2手順での結合部6におけるクラッド50と空気を境界面とする完全反射が消失し、屈折率整合剤8側へ多くの第1信号光13’(整合剤塗布後)が透過する。そして、第1信号光(整合剤塗布後)13’は、結合部6および屈折率整合剤8を介して第2光ファイバ7のコア51へ入力される。一方、第2信号光15は、屈折率整合剤8が塗布されることによりクラッド50から第2光ファイバ7のコア51に至るまでの屈折率がほぼ同じになるため、その間ではほぼ直進することになる。これにより、第1光ファイバ4をシングルモード伝搬させるための入射角(85〜90°)が得られる。従って、第1信号光及び第2信号光は、第3手順で、第1光ファイバ4の側面と第2光ファイバ7の端面7aとの間で入出力することができる。
(実施例)
図3は、アーク放電で第1手順を実行した様子である。本実施例では結合部6のクラッド径を第1光ファイバ4の他の部分のクラッド径の約3分の1に細径化している。この時、第1光ファイバ4を曲げず、結合部6に屈折率整合剤8を塗布しない状態で第1光ファイバ4を通過する第1信号光の通過損失は1.1dBであった。また、結合部6に屈折率整合剤8を塗布した状態での第1信号光の通過損失(以後、これを整合剤付き通過損失と呼ぶ)は2.3dBであった。これは、結合部6に屈折率整合剤8を塗布したことで、第1光ファイバ4の結合部6においてクラッド伝搬している第1信号光が屈折率整合剤8の方へ漏洩したためである。
図4は、第1手順後さらに第2手順と第3手順を順次実行したときの様子を説明する図である。すなわち、図4は、弧状であり、且つ他の部分より小さいコア径の結合部6を有する第1光ファイバ4と、第1光ファイバ4の結合部6の中心の略接線方向から端面7aを結合部6へ近接するように配置された第2光ファイバ7と、第1光ファイバ4のクラッドの屈折率に略等しく、第1光ファイバ4の結合部6から第2光ファイバ7の端面7aに至る範囲に塗布された屈折率整合剤8と、を備えるローカル信号光ファイバカプリング装置である。20は入光治具である。第1光ファイバ4の結合部6に屈折率整合剤8を塗布すると同時に、第1光ファイバ4を半径27mmで曲げた。この結果、第1信号光の整合剤付き通過損失は16dBまで増加した。この形状を保ちながら第2光ファイバ7の端面7aを入光治具20で結合部6付近にセットし、第1信号光が第1光ファイバ4から第2光ファイバ7へ、および第2信号光が第2光ファイバ7から第1光ファイバ4へローカル的にカプリングさせる際に生じる結合損失を測定した。
図5は、上記カプリング時に生じる結合損失を測定する実験系を表す。21は1.49μm光源、22は光パワーメータ、23は無反射器、24は信号光である。
まず、図5(a)は、結合損失の測定に用いる1.49μm光源21の送出パワーPを光パワーメータ22で測定する系を説明する図である。この時の送出パワーPは+1.3dBmであった。図5(b)は、光源21から信号光24を第2光ファイバ7へ入力し、第2光ファイバ7から第1光ファイバ4へ通過する信号光24の受光パワーPを光パワーメータ22で測定する様子を説明する図である。この時の受光パワーPは−16.3dBmであった。図5(c)は、光源21から信号光24を第1光ファイバ4へ入力し、第1光ファイバ4から第2光ファイバ7へ通過する信号光24の受光パワーPを測定する様子を説明する図である。この時の受光パワーPは−16.7dBmであった。ここで、第1光ファイバ4と第2光ファイバ7の各々に30mの長さをもたせたのは、クラッドを伝搬した信号光24を減衰させ、シングルモード伝搬する信号光24以外の光をパワーメータ22で検出しないようにするためである。
上述の結果から、第2光ファイバ7から第1光ファイバ4へ通過する際の結合損失として17.6dB(=P−P)、また、第1光ファイバ4から第2光ファイバ7へ通過する際の結合損失として18.0dB(=P−P)が得られた。これは、第1手順を実行せず、第2手順での光ファイバ曲げ(曲げ半径が27mm)、かつ、第3手順での屈折率整合剤8の塗布のみの整合剤付き通過損失と比較すると、約40dB向上した。
本発明は、光線路の建設、保守に実施する光パルス試験、心線対照、支障移転時の現用信号光のルート切替に利用することができる。
1:ストッパ
2:V溝ブロック
3:放電針
4:第1光ファイバ
5:延伸機
6:結合部(加熱部)
7:第2光ファイバ
8:屈折率整合剤
9:第1信号光の強度プロファイル(コア伝搬状態)
10:第1信号光の強度プロファイル(クラッド伝搬状態)
11:第1信号光(結合部6通過前)
12:結合部6通過中の第1信号光(整合剤塗布前)
13:漏洩する第1信号光(整合剤塗布前)
13’:漏洩する第1信号光(整合剤塗布後)
14:結合部6通過後の第1信号光(整合剤塗布前)
15:第2信号光
16:漏洩する第2信号光(整合剤塗布前)
17:結合部6通過後の第2信号光(整合剤塗布前)
17’:結合部6通過後の第2信号光(整合剤塗布後)
18:結合部6通過後の第1信号光(整合剤塗布前)
18’:結合部6通過後の第1信号光(整合剤塗布後)
19:第2光ファイバから出射された第2信号光
20:入光治具
21:1.49μm光源
22:光パワーメータ
23:無反射器
24:信号光
50:クラッド
51:コア

Claims (3)

  1. 現用光線路である第1光ファイバの任意箇所を結合部として加熱し、前記結合部のコア径が他の部分のコア径より小さくなるように前記第1光ファイバを延伸する第1手順と、
    前記第1光ファイバの前記結合部を弧状に曲げ、前記弧状の外側且つ前記結合部の中心の接線と10°以上20°以下の角度をなす方向からルート切替用の第2光ファイバの端面を前記結合部へ近接させて設置する第2手順と、
    前記第1光ファイバのクラッドの屈折率に略等しい屈折率整合剤を前記第1光ファイバの前記結合部から前記第2光ファイバ端面に至る範囲に塗布する第3手順と、
    を順次実行し、前記第1光ファイバの前記結合部で前記第1光ファイバと前記第2光ファイバとを光学的に接続するローカル信号光ファイバカプリング方法。
  2. 前記第1光ファイバを伝搬する第1信号光の一部を前記結合部でクラッド伝搬させ、前記結合部のクラッドから出射する前記第1信号光を前記第2光ファイバの端面に受光させることを特徴とする請求項1に記載のローカル信号光ファイバカプリング方法。
  3. 前記第2光ファイバを伝搬してきた第2信号光を前記第2光ファイバの端面から前記第1光ファイバの前記結合部へ出射させ、前記第1光ファイバの前記結合部でクラッド伝搬した前記第2信号光を前記第1光ファイバの他の部分でコアへ導くことを特徴とする請求項1又は2に記載のローカル信号光ファイバカプリング方法。
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