JP2020034664A - クラッドモード光除去構造、レーザ装置、及びクラッドモード光除去構造の製造方法 - Google Patents

クラッドモード光除去構造、レーザ装置、及びクラッドモード光除去構造の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】クラッドモード光による局所的な発熱を安価に抑制しつつ、クラッドモード光を除去することができるクラッドモード光除去構造を提供する。【解決手段】クラッドモード光除去構造1は、光ファイバ10のクラッド14内を伝搬するクラッドモード光を除去するために用いられる。クラッドモード光除去構造1は、光ファイバ10を保持するファイバ保持部20と、光ファイバ10の長手方向に沿って所定の長さでクラッド14の全周を被覆材12から露出させたクラッド露出部16と、ファイバ保持部20上に光ファイバ10の長手方向に離間して配置される複数の高屈折率樹脂部50を備える。高屈折率樹脂部50は、クラッド14の屈折率以上の屈折率を有する。高屈折率樹脂部50のそれぞれは、クラッド14の周方向に沿ってクラッド露出部16の外周に接触するように形成される。【選択図】図2

Description

本発明は、クラッドモード光除去構造、レーザ装置、及びクラッドモード光除去構造の製造方法に係り、特にファイバレーザなどのレーザ装置における光ファイバのクラッドを伝搬するクラッドモード光を除去するクラッドモード光除去構造に関するものである。
近年、10kWを超える高い出力を得ることが可能な高出力ファイバレーザが実用化されている。しかしながら、このような高出力ファイバレーザ中に存在する融着部や出力コンバイナなどにおいては、光ファイバのコアに結合することなく光ファイバのクラッドに沿って伝搬するクラッドモード光が生じる。このクラッドモード光は、高出力ファイバレーザのシステムの出力によっては数100Wに達することがあり、この場合、システムの動作が不安定になったり、システムの信頼性が低下したりする可能性がある。
したがって、このようなクラッドモード光は効果的に除去されて安全に処理される必要があるが、このようなクラッドモード光を処理するための構造として、光ファイバの被覆材の一部を除去してクラッドを露出させ、このクラッドが露出した部分(クラッド露出部)をクラッドの屈折率以上の屈折率を有する高屈折率樹脂で覆った構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような構成によれば、光ファイバのクラッドを伝搬してきたクラッドモード光が、クラッド露出部において高屈折率樹脂に入射することとなるため、光ファイバのクラッド中からクラッドモード光を除去することができる。
この高屈折率樹脂は高い光透過性を有するものであるが、その透過率は100%ではないため、クラッドモード光の一部は高屈折率樹脂に吸収されて高屈折率樹脂が発熱する。システム全体の高出力化に伴い、クラッドモード光の総量も増加しているため、このような高屈折率樹脂の発熱は無視できないものとなってきており、特許文献1のように、被覆材の周方向の一部のみを除去して、高屈折率樹脂に入射するクラッドモード光の量を制御して高屈折率樹脂の局所的な発熱を避けることもなされている。
このように高屈折率樹脂に入射するクラッドモード光の量を適切に制御するためには、被覆材を除去する領域をサブミリメートルオーダーで微細に調整する必要がある。しかしながら、このような被覆材の除去は機械的に行われることが多く、被覆材をサブミリメートルオーダーで精度良く除去することが難しい。また、レーザ加工により高精度に被覆材を除去することも考えられるが、レーザ光を用いた加工を製造工程に導入することは製造コストの上昇を招く。
特許第6010565号明細書
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、クラッドモード光による局所的な発熱を安価に抑制しつつクラッドモード光を除去することができるクラッドモード光除去構造を提供することを第1の目的とする。
また、本発明は、高出力化が可能なレーザ装置を提供することを第2の目的とする。
さらに、本発明は、クラッドモード光による局所的な発熱を安価に抑制しつつクラッドモード光を除去することができるクラッドモード光除去構造を容易に製造することができる方法を提供することを第3の目的とする。
本発明の第1の態様によれば、クラッドモード光による局所的な発熱を安価に抑制しつつクラッドモード光を除去することができるクラッドモード光除去構造が提供される。このクラッドモード光除去構造は、光ファイバのクラッド内を伝搬するクラッドモード光を除去するために用いられる。上記クラッドモード光除去構造は、上記光ファイバを保持するファイバ保持部と、上記光ファイバの長手方向に沿って所定の長さで上記クラッドの全周のうち少なくとも一部を被覆材から露出させたクラッド露出部と、上記ファイバ保持部上に上記光ファイバの長手方向に離間して配置される複数の高屈折率樹脂部を備える。上記複数の高屈折率樹脂部は、上記クラッドの屈折率以上の屈折率を有している。また、上記複数の高屈折率樹脂部のそれぞれは、上記クラッドの周方向に沿って上記クラッド露出部の外周に接触するように形成される。なお、本発明における「クラッド」は、光ファイバが複数のクラッドを有する場合には、最外層のクラッドを意味する。
このような構成では、光ファイバのクラッド露出部に接触する複数の高屈折率樹脂部の屈折率が光ファイバのクラッドの屈折率以上であるため、光ファイバのクラッドを伝搬するクラッドモード光は、クラッド露出部におけるクラッドと高屈折率樹脂部との界面で高屈折率樹脂部に入射し、高屈折率樹脂部又はファイバ保持部で吸収されて熱に変換される。このような高屈折率樹脂部が光ファイバの長手方向に離間して配置されているため、光ファイバのクラッドを伝搬するクラッドモード光をそれぞれの高屈折率樹脂部で段階的に熱に変換して除去することが可能となり、除去するクラッドモード光の量を適切に制御して局所的な発熱を抑制することができる。このような高屈折率樹脂部の形成はレーザ加工装置のような高価な設備を必要としないため、クラッドモード光による局所的な発熱を安価に抑制することが可能である。
上記クラッドモード光除去構造は、上記ファイバ保持部に接続され、上記ファイバ保持部から熱を放出する放熱部をさらに備えていてもよい。このような構成により、高屈折率樹脂部を介して熱に変換されたクラッドモード光をファイバ保持部から放熱部を通じて効率的に外部に放出することができる。
上記ファイバ保持部には、上記複数の高屈折率樹脂部が配置される複数の樹脂溝が形成されていてもよい。このような樹脂溝に高屈折率樹脂部を配置することにより、光ファイバからより離れた位置でクラッドモード光を熱に変換することができるので、クラッドモード光により生じる熱が光ファイバに与える影響を低減することができる。また、上述した放熱部をファイバ保持部に接続する場合には、放熱部により近い位置でクラッドモード光を熱に変換することができるので、クラッドモード光により生じた熱を効率的に外部に放出することが可能となる。
上記クラッド露出部は、上記クラッドの全周が上記被覆材から露出している部分を含んでいてもよい。この場合には、クラッドの全周が上記被覆材から露出している部分においては被覆材が存在しないため、処理できるクラッドモード光のパワーが被覆材によって制限を受けない。このため、より高パワーのクラッドモード光を処理することができる。
上記クラッド露出部は、上記クラッドの全周のうち一部が上記被覆材から露出している部分を含んでいてもよい。このような構成とすることで、被覆材の全周の一部にクラッド露出部が覆われ、これにより補強されるため、クラッドモード光除去構造の機械的強度を向上させることができる。
また、上記複数の高屈折率樹脂部の少なくとも1つが上記クラッド露出部の外周に接触する領域の周方向の範囲は、上記光ファイバの光軸を中心として25度から180度の範囲であることが好ましい。
本発明の第2の態様によれば、高出力化が可能なレーザ装置が提供される。このレーザ装置は、レーザ光源と、上記レーザ光源に接続された光ファイバと、上述したクラッドモード光除去構造とを備える。上記クラッドモード光除去構造は、上記レーザ光源に接続された上記光ファイバのクラッド内を伝搬するクラッドモード光を除去するように構成されている。
このような構成によれば、上述したクラッドモード光除去構造により、クラッドモード光による局所的な発熱を安価に抑制しつつクラッドモード光を除去することができるため、レーザ装置の高出力化を実現することが可能となる。
本発明の第3の態様によれば、クラッドモード光による局所的な発熱を安価に抑制しつつクラッドモード光を除去することができるクラッドモード光除去構造を容易に製造することができる方法が提供される。この方法によれば、光ファイバのクラッド内を伝搬するクラッドモード光を除去するクラッドモード光除去構造が製造される。この方法では、光ファイバの長手方向に沿って所定の長さで被覆材を除去して、上記光ファイバのクラッドの全周のうち少なくとも一部を上記被覆材から露出させたクラッド露出部を形成し、上記クラッドの屈折率以上の屈折率を有する複数の高屈折率樹脂部をファイバ保持部上に長手方向に離間させて形成し、上記光ファイバの上記クラッド露出部を上記ファイバ保持部上の上記複数の高屈折率樹脂部に接触させた状態で、上記光ファイバを上記ファイバ保持部に固定する。
それぞれの高屈折率樹脂部で除去されるクラッドモード光の量は、それぞれの高屈折率樹脂部とクラッド露出部との間の接触面積を調整することで制御することができるが、これらの高屈折率樹脂部の形成は光ファイバの被覆材の除去よりも容易に制御することができるので、上述した方法によれば、それぞれの高屈折率樹脂部で除去されるクラッドモード光の量の制御が容易になる。したがって、クラッドモード光による局所的な発熱を安価に抑制しつつ、クラッドモード光を除去することができるクラッドモード光除去構造を容易に製造することができる。
さらに、上記ファイバ保持部から熱を放出する放熱部を上記ファイバ保持部に接続してもよい。このような放熱部により、高屈折率樹脂部を介して熱に変換されたクラッドモード光をファイバ保持部から効率的に放熱外部に放出することができる。
また、上記複数の高屈折率樹脂部を形成する際に、上記ファイバ保持部に形成された複数の樹脂溝に上記複数の高屈折率樹脂部を配置してもよい。このような樹脂溝に高屈折率樹脂部を配置することで高屈折率樹脂部を所定の位置に正確に配置することができるので、高屈折率樹脂部とクラッド露出部との間の接触面積のばらつきを抑制することができる。したがって、それぞれの高屈折率樹脂部で除去されるクラッドモード光の量をより正確に制御することができる。
本発明によれば、光ファイバのクラッドを伝搬するクラッドモード光による局所的な発熱を安価に抑制しつつ、クラッドモード光を除去することができる。
図1は、本発明の第1の実施形態におけるクラッドモード光除去構造を模式的に示す平面図である。 図2は、図1のA−A線断面図である。 図3は、図1のB−B線断面図である。 図4は、図1のC−C線断面図である。 図5Aは、図1に示すクラッドモード光除去構造を製造する工程を模式的に示す断面図である。 図5Bは、図1に示すクラッドモード光除去構造を製造する工程を模式的に示す断面図である。 図5Cは、図1に示すクラッドモード光除去構造を製造する工程を模式的に示す断面図である。 図5Dは、図1に示すクラッドモード光除去構造を製造する工程を模式的に示す断面図である。 図6は、本発明の第2の実施形態におけるクラッドモード光除去構造を模式的に示す断面図であり、図1のA−A線断面に対応するものである。 図7は、本発明の第2の実施形態におけるクラッドモード光除去構造を模式的に示す断面図であり、図1のC−C線断面に対応するものである。 図8は、本発明の第3の実施形態におけるクラッドモード光除去構造を模式的に示す断面図であり、図1のA−A線断面に対応するものである。 図9は、本発明の第3の実施形態におけるクラッドモード光除去構造を模式的に示す断面図であり、図1のC−C線断面に対応するものである。 図10は、本発明の第4の実施形態におけるクラッドモード光除去構造を模式的に示す断面図であり、図1のA−A線断面に対応するものである。 図11は、本発明の第4の実施形態におけるクラッドモード光除去構造を模式的に示す断面図であり、図1のC−C線断面に対応するものである。 図12は、本発明に係るクラッドモード光除去構造を適用可能なファイバレーザの一例を示す模式図である。 図13は、本発明に係るクラッドモード光除去構造を適用可能なファイバレーザの他の例を示す模式図である。 図14は、図13に示すファイバレーザにおける増幅用光ファイバを模式的に示す断面図である。
以下、本発明に係るクラッドモード光除去構造及びレーザ装置の実施形態について図1から図14を参照して詳細に説明する。なお、図1から図14において、同一又は相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。また、図1から図14においては、各構成要素の縮尺や寸法が誇張されて示されている場合や一部の構成要素が省略されている場合がある。
図1は、本発明の第1の実施形態におけるクラッドモード光除去構造1を模式的に示す平面図、図2は、図1のA−A線断面図、図3は、図1のB−B線断面図、図4は、図1のC−C線断面図である。図1及び図2に示すように、本実施形態におけるクラッドモード光除去構造1は、光ファイバ10を保持するファイバ保持部20と、ファイバ保持部20上に載置される蓋部材30と、ファイバ保持部20に接続されたヒートシンク(放熱部)40とを備えている。なお、図1では、理解を容易にするため、蓋部材30を外した状態を示している。
図2に示すように、光ファイバ10は、コア11と、コア11を被覆するクラッド14と、クラッド14を被覆する被覆材12とを含んでおり、被覆材12は長手方向に沿って所定の長さで除去されている。これにより、光ファイバ10の被覆材12からクラッド14が露出するクラッド露出部16が形成されている。本実施形態では、クラッド露出部16は、被覆材12の全周が長手方向に沿って一定の長さで除去されることによって形成されており、クラッド露出部16においてはクラッド14の全周が被覆材12から露出している。
図1、図3、及び図4に示すように、ファイバ保持部20の上面21の中央には、光ファイバ10の軸方向に沿って延びるファイバ溝22が形成されており、このファイバ溝22内の空間Sに光ファイバ10の一部(クラッド露出部16)が収容されている。また、光ファイバ10のクラッド露出部16を挟む両側のファイバ溝22には、RTV(Room Temperature Vulcanizing)樹脂やUV硬化型樹脂などからなる固定樹脂24が充填されており、この固定樹脂24によって光ファイバ10がファイバ保持部20に保持及び固定されている。
図1及び図2に示すように、ファイバ保持部20のファイバ溝22の底面22Aには、光ファイバ10のクラッド14の屈折率以上の屈折率を有する樹脂からなる複数の高屈折率樹脂部50が長手方向に離間して形成されている。この高屈折率樹脂部50は、光ファイバ10のクラッド露出部16の外周に接触するように形成されている。より具体的には、図4に示すように、それぞれの高屈折率樹脂部50は、クラッド14の周方向に沿って所定の幅でクラッド露出部16の外周に接触するように形成されている。このような高屈折率樹脂部50は、弾性変形が可能な材料から形成されていることが好ましく、例えばゲル状の樹脂やエラストマー材料からなる樹脂などを高屈折率樹脂部50の材料として用いることができる。
より具体的には、高屈折率樹脂部50に光ファイバ10のクラッド露出部16が押し付けられており、これにより高屈折率樹脂部50が変形して高屈折率樹脂部50がクラッド14の周方向に所定の長さでクラッド露出部16の外周に接触している。この高屈折率樹脂部50がクラッド露出部16に接触する領域の周方向の範囲は、光ファイバ10の光軸を中心として25度〜180度の範囲であることが好ましい。
本実施形態では、ファイバ保持部20のファイバ溝22内の空間Sには空気が存在しており、空気の屈折率は光ファイバ10のクラッド14の屈折率よりも低い。一方で、クラッド露出部16に接触している高屈折率樹脂部50の屈折率は光ファイバ10のクラッド14の屈折率以上である。したがって、光ファイバ10のクラッド14を伝搬するクラッドモード光は、クラッド露出部16におけるクラッド14と空気との界面では反射する一方で、クラッド14と高屈折率樹脂部50との界面では高屈折率樹脂部50に入射することとなる。高屈折率樹脂部50に入射したクラッドモード光は、高屈折率樹脂部50又はファイバ保持部20のファイバ溝22の底面22Aで吸収されて熱に変換される。この熱は、ファイバ保持部20からヒートシンク40を介して外部に放出される。このようにして、光ファイバ10のクラッド14を伝搬するクラッドモード光をクラッド14から除去することができる。
本実施形態では、複数の高屈折率樹脂部50が形成されているため、光ファイバ10のクラッド14を伝搬するクラッドモード光は、それぞれの高屈折率樹脂部50で段階的に除去される。したがって、それぞれの高屈折率樹脂部50とクラッド露出部16との接触面積を調整することで、それぞれの高屈折率樹脂部50で除去されるクラッドモード光の量を適切に制御することができる。特に、高屈折率樹脂部50の形成は、後述するように、機械的に被覆材12を除去するよりも容易に制御することができるので、それぞれの高屈折率樹脂部50で除去されるクラッドモード光の量の制御が容易である。また、高屈折率樹脂部50の形成はレーザ加工装置のような高価な設備を必要としないため、クラッドモード光による局所的な発熱を安価に抑制することが可能である。
また、光ファイバ10を伝搬するレーザ光は上流側の方がより高パワーであるため、上流側に位置する高屈折率樹脂部50がクラッド露出部16に接触する面積を下流側に位置する高屈折率樹脂部50がクラッド露出部16に接触する面積よりも小さくすることで、多量のクラッドモード光が局所的に上流側の高屈折率樹脂部50に放射されることを抑制することができ、局所的な発熱を防止することができる。
従来のクラッドモード光除去構造では、除去されるクラッドモード光の量を制御するためにクラッド露出部に被覆材の一部を残さなければならないが、この被覆材はナイロンなどから形成され、他の構成要素に比べて耐熱性が低い。したがって、従来のクラッドモード光除去構造では、処理できるクラッドモード光のパワーは、この残存した被覆材によって制限される。これに対して、本実施形態では、クラッド露出部16では、被覆材12が全周にわたって除去されているため、処理できるクラッドモード光のパワーが被覆材12によって制限を受けることがない。このため、より高パワーのクラッドモード光を処理することができる。
次に、本実施形態におけるクラッドモード光除去構造1を製造する方法について図5Aから図5Dを参照して説明する。上述したクラッドモード光除去構造1を製造する際には、まず、図5Aに示すように、例えばカンナ状の刃を使って光ファイバ10の被覆材12を長手方向に沿って所定の長さで除去し、全周にわたってクラッド14が露出したクラッド露出部16を形成する。このとき、後述する実施形態のように、被覆材12の全周のうち一部のみを除去して、クラッド14の全周のうち一部が露出したクラッド露出部16を形成してもよい。
クラッド露出部16を形成する前又は形成した後に、図5Bに示すように、ファイバ保持部20のファイバ溝22の底面22A上に、光ファイバ10のクラッド14の屈折率よりも高い屈折率を有する樹脂を例えばディスペンサなどを用いて所定のパターンで形成し、高屈折率樹脂部50を形成する。この高屈折率樹脂部50のパターンは特に限定されるものではないが、ファイバ保持部20のファイバ溝22の長手方向(光ファイバ10の長手方向)に沿って複数の高屈折率樹脂部50が互いに離間したパターンとする。この高屈折率樹脂部50のパターニングは、ディスペンサを用いたものに限られるものではなく、例えばフォトリソグラフィ技術を用いて高屈折率樹脂部50のパターンを形成してもよい。
次に、高屈折率樹脂部50の上方に光ファイバ10のクラッド露出部16が位置するように、光ファイバ10をファイバ保持部20のファイバ溝22に沿って配置する。そして、図5Cに示すように、クラッド露出部16をファイバ溝22内に収容するとともに、クラッド露出部16を高屈折率樹脂部50に接触させる。このとき、高屈折率樹脂部50が弾性を有するため、クラッド露出部16に押し付けられることによって高屈折率樹脂部50が変形し、クラッド露出部16の外周に周方向に沿って接触することとなる。
この状態で、図5Dに示すように、クラッド露出部16の長手方向の両側のファイバ溝22に固定樹脂24を注入し、これを硬化させることにより光ファイバ10をファイバ保持部20に固定する。その後、ファイバ保持部20の上部に蓋部材30を載置することで図2に示すクラッドモード光除去構造1が完成する。
上述したように、それぞれの高屈折率樹脂部50では光ファイバ10のクラッド14を伝搬するクラッドモード光を除去することができるが、それぞれの高屈折率樹脂部50で除去されるクラッドモード光の量は、それぞれの高屈折率樹脂部50とクラッド露出部16との間の接触面積を調整することで制御することができる。これらの高屈折率樹脂部50の形成は光ファイバ10の被覆材12の除去よりも容易に制御することができるので、それぞれの高屈折率樹脂部50で除去されるクラッドモード光の量の制御が容易になる。したがって、本実施形態によれば、クラッドモード光による局所的な発熱を安価に抑制しつつクラッドモード光を除去することができるクラッドモード光除去構造1を容易に製造することが可能である。
図6及び図7は、本発明の第2の実施形態におけるクラッドモード光除去構造101を模式的に示す断面図であり、図6は図1のA−A線断面に対応し、図7は図1のC−C線断面に対応するものである。本実施形態では、ファイバ保持部20上に蓋部材30が載置されていないが、ファイバ保持部20のファイバ溝22に、光ファイバ10のクラッド14の屈折率よりも低い屈折率を有する低屈折率樹脂130が充填されている。これにより、光ファイバ10のクラッド露出部16及び被覆材12の一部が低屈折率樹脂130に覆われ、ファイバ溝22の底面22Aに形成された高屈折率樹脂部50も低屈折率樹脂130に覆われる。このような構成によっても第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
図8及び図9は、本発明の第3の実施形態におけるクラッドモード光除去構造201を模式的に示す断面図であり、図8は図1のA−A線断面に対応し、図9は図1のC−C線断面に対応するものである。本実施形態におけるファイバ保持部20のファイバ溝22の底面22Aには、ファイバ溝22よりもさらに深くなった樹脂溝260が形成されている。この樹脂溝260は、高屈折率樹脂部50のパターンに対応して形成されており、それぞれの樹脂溝260の内部に上述した高屈折率樹脂部50が形成されている。
上述した第1の実施形態では、高屈折率樹脂部50はファイバ溝22の底面22Aでファイバ保持部20に接触するが、本実施形態では、樹脂溝260の内部に高屈折率樹脂部50を形成することで、高屈折率樹脂部50は、ファイバ溝22の底面22Aよりも光ファイバ10から離れた樹脂溝260の底面でファイバ保持部20に接触することとなる。したがって、第1の実施形態よりも光ファイバ10から離れた位置でクラッドモード光を熱に変換することができることとなり、クラッドモード光により生じる熱が光ファイバ10に与える影響を低減することができる。また、ファイバ保持部20にヒートシンク40を接続する場合には、第1の実施形態よりもヒートシンク40に近い位置でクラッドモード光を熱に変換することができるので、クラッドモード光により生じる熱を効率的に外部に放出することができる。
また、上述した第1の実施形態では、高屈折率樹脂部50をファイバ溝22の底面22Aに形成する際に、樹脂の広がりなどを考慮しながら所望のパターンとなるように塗布する樹脂の量を制御する必要があり、高屈折率樹脂部50を形成する作業が煩雑になりやすい。これに対して、本実施形態では、ファイバ保持部20の底面22Aに高屈折率樹脂部50のパターンに対応した樹脂溝260が形成されているため、この樹脂溝260の内部に樹脂を注入することで、樹脂の広がりなどを考慮することなく比較的簡単に高屈折率樹脂部50のパターンを形成することができる。また、このような樹脂溝260をファイバ保持部20に形成することは、一般的に、塗布する樹脂の量を制御することよりも簡単である。また、樹脂溝260に高屈折率樹脂部50を配置することで、高屈折率樹脂部50を所定の位置に正確に配置することができるので、高屈折率樹脂部50とクラッド露出部16との間の接触面積のばらつきを抑制することができる。したがって、それぞれの高屈折率樹脂部50で除去されるクラッドモード光の量をより正確に制御することができる。
なお、本実施形態において、第2の実施形態のように、ファイバ保持部20上に蓋部材30を載置せずに、ファイバ保持部20のファイバ溝22に低屈折率樹脂130を充填してもよい。
図10及び図11は、本発明の第4の実施形態におけるクラッドモード光除去構造301を模式的に示す断面図であり、図10は図1のA−A線断面に対応し、図11は図1のC−C線断面に対応するものである。上述した第1の実施形態のクラッド露出部16は、被覆材12の全周が長手方向に沿って一定の長さで除去されることによって形成されているが、本実施形態におけるクラッド露出部16は、被覆材12の全周のうち一部が長手方向に沿って一定の長さで除去されることによって形成されている。これにより、クラッド露出部16においてはクラッド14の全周のうち一部が被覆材12から露出することとなる。このような構成とすることで、被覆材12の全周のうち除去されずに残った部分によってクラッド露出部16が補強されるため、クラッドモード光除去構造301の機械的強度を向上させることができる。
なお、本実施形態において、第2の実施形態のように、ファイバ保持部20上に蓋部材30を載置せずに、ファイバ保持部20のファイバ溝22に低屈折率樹脂130を充填してもよい。これに加えて、あるいはこれに代えて、第3の実施形態のように、ファイバ保持部20のファイバ溝22の底面22Aに樹脂溝260を形成し、この樹脂溝260に高屈折率樹脂部50を形成してもよい。
上述した各実施形態におけるクラッドモード光除去構造は、ファイバレーザなどのレーザ装置においてクラッドモード光を除去したい箇所に適用することができる。
図12は、本発明に係るクラッドモード光除去構造を適用可能なレーザ装置の一例を示す模式図である。図12に示すレーザ装置2101は、ファイバレーザとして構成されており、レーザ光源としての光ファイバ増幅器2102とレーザ出射部2160とを備えている。光ファイバ増幅器2102は、光共振器2110と、光共振器2110の前方から光共振器2110に励起光を導入する複数の前方励起光源2120Aと、これらの前方励起光源2120Aが接続された前方インラインコンバイナ2122Aと、光共振器2110の後方から光共振器2110に励起光を導入する複数の後方励起光源2120Bと、これらの後方励起光源2120Bが接続された後方インラインコンバイナ2122Bとを備えている。光共振器2110は、イットリウム(Yb)やエルビウム(Er)などの希土類イオンが添加されたコアを有する増幅用光ファイバ2112と、増幅用光ファイバ2112及び前方インラインコンバイナ2122Aと接続される高反射ファイバブラッググレーディング(High Reflectivity Fiber Bragg Grating(HR−FBG))2114と、増幅用光ファイバ2112及び後方インラインコンバイナ2122Bと接続される低反射ファイバブラッググレーディング(Output Coupler Fiber Bragg Grating(OC−FBG))2116とから構成されている。例えば、増幅用光ファイバ2112は、コアの周囲に形成された内側クラッドと、内側クラッドの周囲に形成された外側クラッドとを有するダブルクラッドファイバによって構成される。
また、図12に示すように、光ファイバ増幅器2102は、後方インラインコンバイナ2122Bから延びる第1のデリバリファイバ2130と、この第1のデリバリファイバ2130と融着接続部2140で融着接続される第2のデリバリファイバ2150とをさらに有している。この第2のデリバリファイバ2150の下流側の端部には増幅用光ファイバ2112からのレーザ発振光を例えば被処理物に向けて出射するレーザ出射部2160が設けられている。
前方励起光源2120A及び後方励起光源2120Bとしては、例えば、波長915nmの高出力マルチモード半導体レーザ(LD)を用いることができる。前方インラインコンバイナ2122A及び後方インラインコンバイナ2122Bは、それぞれ前方励起光源2120A及び後方励起光源2120Bから出力される励起光を結合して上述した増幅用光ファイバ2112の内側クラッドに導入するものである。これにより、増幅用光ファイバ2112の内側クラッドの内部を励起光が伝搬する。
HR−FBG2114は、周期的に光ファイバの屈折率を変化させて形成されるもので、所定の波長帯の光を100%に近い反射率で反射するものである。OC−FBG2116は、HR−FBG2114と同様に、周期的に光ファイバの屈折率を変化させて形成されるもので、HR−FBG2114で反射される波長帯の光の一部(例えば10%)を通過させ、残りを反射するものである。このように、HR−FBG2114と増幅用光ファイバ2112とOC−FBG2116とによって、HR−FBG2114とOC−FBG2116との間で特定の波長帯の光を再帰的に増幅してレーザ発振を生じさせる光共振器2110が構成される。
このような構成のレーザ装置2101において、上述したクラッドモード光除去構造を、例えば、光ファイバ増幅器2102において第1のデリバリファイバ2130と第2のデリバリファイバ2150とを融着接続する融着接続部2140に適用することができる。このように、融着接続部2140にクラッドモード光除去構造を適用することで、増幅用光ファイバ2112にて吸収されずに第1のデリバリファイバ2130のクラッドを伝搬する励起光や増幅用光ファイバ2112のコアから漏れ出たレーザ光などのクラッドモード光が熱に変換され、クラッドモード光から変換された熱を効果的に処理することができる。また、クラッドモード光により生じる熱による光ファイバの温度上昇が効果的に抑制されることにより、光ファイバの信頼性が損なわれることが防止され、レーザ装置の信頼性を確保しつつ高出力化を実現することが可能となる。
なお、本発明に係るクラッドモード光除去構造は、融着接続部2140に限られず、クラッドモード光を除去したい任意の箇所に設けてよいことは言うまでもない。例えば、光ファイバ増幅器2102の前方インラインコンバイナ2122Aや後方インラインコンバイナ2122Bに適用してもよい。
また、図12に示す例では、HR−FBG2114側とOC−FBG2116側の双方に励起光源2120A,2120Bとコンバイナ2122A,2122Bが設けられており、双方向励起型のファイバレーザとなっているが、HR−FBG2114側とOC−FBG2116側のいずれか一方にのみ励起光源とコンバイナを設置することとしてもよい。また、光共振器2110内でレーザ発振させるための反射手段としてFBGに代えてミラーを用いることもできる。
図13は、本発明に係るクラッドモード光除去構造を適用可能なレーザ装置の他の例を示す模式図である。図13に示すレーザ装置3201は、ファイバレーザとして構成されており、レーザ光源としての光ファイバ増幅器3202とレーザ出射部3260とを備えている。光ファイバ増幅器3202は、信号光を発生させる信号光発生器3210と、励起光を発生させる複数の励起光源3220と、信号光発生器3210からの信号光と励起光源3220からの励起光とを結合して出力する光カプラ3222と、光カプラ3222の出力端3224に端部が接続された増幅用光ファイバ3212と、増幅用光ファイバ3212と融着接続部3240で融着接続されるデリバリファイバ3250を備えている。デリバリファイバ3250の下流側の端部には、増幅用光ファイバ3212からのレーザ発振光を例えば被処理物に向けて出射するレーザ出射部3260が設けられている。
図14は、増幅用光ファイバ3212を模式的に示す断面図である。図14に示すように、増幅用光ファイバ3212は、信号光発生器3210により生成された信号光を伝搬するコア3214と、コア3214の周囲に形成された内側クラッド3216と、内側クラッド3216の周囲に形成された外側クラッド3218とを有するダブルクラッドファイバによって構成される。コア3214は、例えばYbなどの希土類元素が添加されたSiO2からなり、信号光を伝搬する信号光導波路となっている。内側クラッド3216は、コア3214の屈折率よりも低い屈折率の材料(例えばSiO2)からなる。外側クラッド3218は、内側クラッド3216の屈折率よりも低い屈折率の樹脂(例えば低屈折率ポリマー)からなる。これにより、内側クラッド3216は励起光を伝搬する励起光導波路となる。
信号光発生器3210からの信号光は、増幅用光ファイバ3212のコア3214の内部を伝搬し、励起光源3220からの励起光は増幅用光ファイバ3212の内側クラッド3216及びコア3214の内部を伝搬する。励起光がコア3214を伝搬する際に、コア3214に添加された希土類元素イオンが励起光を吸収して励起され、誘導放出によってコア3214中を伝搬する信号光が増幅される。
このような構成のレーザ装置3201において、例えば増幅用光ファイバ3212とデリバリファイバ3250とを融着接続する融着接続部3240に上述したクラッドモード光除去構造を適用することができる。このように、光ファイバ増幅器3202の融着接続部3240にクラッドモード光除去構造を適用することで、増幅用光ファイバ3212にて吸収されなかった励起光や増幅用光ファイバ3212のコアから漏れ出たレーザ光などのクラッドモード光を効果的に熱に変換して除去することができ、この熱を効果的に処理することができる。
なお、本発明に係るクラッドモード光除去構造は、融着接続部3240に限られず、クラッドモード光を除去したい任意の箇所に設けることができることは言うまでもない。例えば、信号光発生器3210からの信号光と励起光源3220からの励起光とを結合して出力する光カプラ3222に適用してもよい。
また、上述の実施形態では本発明に係るクラッドモード光除去構造をファイバレーザに適用した例を説明したが、ファイバレーザに限られず、半導体レーザなど、レーザ光源を有するレーザ装置に本発明を適用できることは言うまでもない。
なお、本明細書において使用した用語「上」や「底」などの位置関係を示す用語は、図示した実施形態との関連において使用されているのであり、装置の相対的な位置関係によって変化するものである。
これまで本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。
1 クラッドモード光除去構造
10 光ファイバ
11 コア
12 被覆材
14 クラッド
16 クラッド露出部
20 ファイバ保持部
22 ファイバ溝
22A 底面
24 固定樹脂
30 蓋部材
40 ヒートシンク(放熱部)
50 高屈折率樹脂部
101,201,301 クラッドモード光除去構造
130 低屈折率樹脂
260 樹脂溝
2101 レーザ装置
2102 光ファイバ増幅器
2110 光共振器
2112 増幅用光ファイバ
2114 HR−FBG
2116 OC−FBG
2120A,2120B 励起光源
2122A,2122B インラインコンバイナ
2130 第1のデリバリファイバ
2140 融着接続部
2150 第2のデリバリファイバ
2160 レーザ出射部
3201 レーザ装置
3202 光ファイバ増幅器
3210 信号光発生器
3212 増幅用光ファイバ
3214 コア
3216 内側クラッド
3218 外側クラッド
3220 励起光源
3222 光カプラ
3224 出力端
3240 融着接続部
3250 デリバリファイバ
3260 レーザ出射部

Claims (10)

  1. 光ファイバのクラッド内を伝搬するクラッドモード光を除去するクラッドモード光除去構造であって、
    前記光ファイバを保持するファイバ保持部と、
    前記光ファイバの長手方向に沿って所定の長さで前記クラッドの全周のうち少なくとも一部を被覆材から露出させたクラッド露出部と、
    前記ファイバ保持部上に前記光ファイバの長手方向に離間して配置される複数の高屈折率樹脂部であって、前記クラッドの屈折率以上の屈折率を有する複数の高屈折率樹脂部と
    を備え、
    前記複数の高屈折率樹脂部のそれぞれは、前記クラッドの周方向に沿って前記クラッド露出部の外周に接触するように形成される、
    クラッドモード光除去構造。
  2. 前記ファイバ保持部に接続され、前記ファイバ保持部から熱を放出する放熱部をさらに備える、請求項1に記載のクラッドモード光除去構造。
  3. 前記ファイバ保持部には、前記複数の高屈折率樹脂部が配置される複数の樹脂溝が形成される、請求項1又は2に記載のクラッドモード光除去構造。
  4. 前記クラッド露出部は、前記クラッドの全周が前記被覆材から露出している部分を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載のクラッドモード光除去構造。
  5. 前記クラッド露出部は、前記クラッドの全周のうち一部が前記被覆材から露出している部分を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載のクラッドモード光除去構造。
  6. 前記複数の高屈折率樹脂部の少なくとも1つが前記クラッド露出部の外周に接触する領域の周方向の範囲は、前記光ファイバの光軸を中心として25度から180度の範囲である、請求項1から5のいずれか一項に記載のクラッドモード光除去構造。
  7. レーザ光源と、
    前記レーザ光源に接続された光ファイバと、
    請求項1から6のいずれか一項に記載のクラッドモード光除去構造と
    を備え、
    前記クラッドモード光除去構造は、前記レーザ光源に接続された前記光ファイバのクラッド内を伝搬するクラッドモード光を除去するように構成される、
    レーザ装置。
  8. 光ファイバのクラッド内を伝搬するクラッドモード光を除去するクラッドモード光除去構造を製造する方法であって、
    光ファイバの長手方向に沿って所定の長さで被覆材を除去して、前記光ファイバのクラッドの全周のうち少なくとも一部を前記被覆材から露出させたクラッド露出部を形成し、
    前記クラッドの屈折率以上の屈折率を有する複数の高屈折率樹脂部をファイバ保持部上に長手方向に離間させて形成し、
    前記光ファイバの前記クラッド露出部を前記ファイバ保持部上の前記複数の高屈折率樹脂部に接触させた状態で、前記光ファイバを前記ファイバ保持部に固定する、
    クラッドモード光除去構造の製造方法。
  9. さらに、前記ファイバ保持部から熱を放出する放熱部を前記ファイバ保持部に接続する、請求項8に記載のクラッドモード光除去構造の製造方法。
  10. 前記複数の高屈折率樹脂部を形成する際に、前記ファイバ保持部に形成された複数の樹脂溝に前記複数の高屈折率樹脂部を配置する、請求項8又は9に記載のクラッドモード光除去構造の製造方法。
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