JP5236081B2 - 光コンバイナ、及び、それを用いるファイバレーザ装置 - Google Patents

光コンバイナ、及び、それを用いるファイバレーザ装置 Download PDF

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Description

本発明は、光コンバイナ、及び、それを用いるファイバレーザ装置に関する。
ファイバレーザ装置においては、希土類元素が添加されるコアがクラッドに被覆される増幅用光ファイバに励起光が入力され、この励起光により信号光等のレーザ光が増幅される。そして、増幅されたレーザ光は、増幅用光ファイバの一方側のコアから出力される。
このようなファイバレーザ装置においては、励起光を増幅用光ファイバに入力するため、光コンバイナが用いられる場合がある。下記特許文献1には、このような光コンバイナの一例が記載されている。
下記特許文献1に記載の光コンバイナにおいては、信号光等のレーザ光を伝播するレーザ光伝播用ファイバ、及び、励起光を伝播する励起光伝播用ファイバが、コア及びクラッドを有するダブルクラッドファイバに融着されている。具体的には、信号光等のレーザ光を伝播するレーザ光伝播用ファイバの端部と励起光を伝播する励起光伝播用ファイバの端部とがバンドルされて、レーザ光伝播用ファイバの側面と励起光伝播用ファイバの側面とが互いに融着される。そして、レーザ光伝播用ファイバのコアと、コア及びクラッドを有するダブルクラッドファイバのコアとの位置が合わされて、レーザ光伝播用ファイバの端面、及び、励起光伝播用ファイバの端面が、ダブルクラッドファイバの端面に融着される。こうして、ダブルクラッドファイバのコアとレーザ光伝播用ファイバのコアとの間でレーザ光が伝播され、励起光伝播用ファイバとダブルクラッドファイバのクラッドとの間で励起光が伝播される(特許文献1)。
特表2007-506119号公報
ところで、ファイバレーザ装置には、増幅用光ファイバの励起光が入力される側からレーザ光が出力される、いわゆる後方励起型のファイバレーザ装置がある。このようなファイバレーザ装置に上記特許文献1に記載の光コンバイナを用いる場合、励起光伝播用ファイバを励起光源に接続し、ダブルクラッドファイバを増幅用光ファイバに接続することで、増幅用光ファイバで増幅されたレーザ光が、光コンバイナのダブルクラッドファイバとレーザ光伝播用ファイバとを介して出力される。しかし、このようなファイバレーザ装置においては、励起光源に損傷が生じる場合がある。
そこで、本発明は、励起光源に損傷を与えることを抑制するファイバレーザ装置を達成できる光コンバイナ、及び、それを用いるファイバレーザ装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明者は、上記特許文献1に記載の光コンバイナを用いたファイバレーザ装置において、励起光源に損傷が生じる原因について鋭意検討を行った。その結果、上記特許文献1に記載の光コンバイナにおいては、ダブルクラッドファイバからレーザ光伝播用ファイバにレーザ光が伝播されるときに、レーザ光の一部が励起光伝播用ファイバに入力される場合があることが分かった。そして、この励起光伝播用ファイバに入力されるレーザ光が、励起光源に損傷を与える場合があることが分かった。
そこで、本発明者は、さらにレーザ光の一部が励起光伝播用ファイバに入力される原因について鋭意研究を行った。その結果、上記特許文献1に記載の光コンバイナのように、ダブルクラッドファイバの端面とレーザ光伝播用ファイバの端面とが融着されている光コンバイナにおいては、ダブルクラッドファイバとレーザ光伝播用ファイバとの間でレーザ光が伝播される際、ダブルクラッドファイバとレーザ光伝播用ファイバとの融着部において、レーザ光の散乱や反射等が生じる場合がある。この場合、散乱や反射等をしたレーザ光は、レーザ光伝播用ファイバのコアから漏えいすることがある。そして、漏えいしたレーザ光は、レーザ光伝播用ファイバの側面と励起光伝播用ファイバの側面とが互いに融着された融着部において、レーザ光伝播用ファイバから励起光伝播用ファイバに入力されるという結論に至った。
そこで、本発明者はさらに検討を重ねて、本発明をするに至った。
すなわち、本発明は、励起光源からの励起光を伝播し、コアとクラッドとを有する励起光伝播用ファイバと、前記励起光よりも長波長のレーザ光を伝播し、コアとクラッドとを有するレーザ光伝播用ファイバと、前記レーザ光、及び、前記レーザ光を伝播し、コアとクラッドとを有するラージエリアファイバと、備え、前記レーザ光伝播用ファイバの前記コアと前記ラージエリアファイバの前記コアとが、前記ラージエリアファイバの長手方向に重なるように、前記レーザ光伝播用ファイバの一方側の端面と前記ラージエリアファイバの一方側の端面とが融着されると共に、前記励起光伝播用ファイバの前記コアと前記ラージエリアファイバの前記クラッドとが、前記ラージエリアファイバの長手方向に重なるように、前記励起光伝播用ファイバの一方側の端面と前記ラージエリアファイバの前記一方側の端面とが融着され、前記レーザ光伝播用ファイバと前記励起光伝播用ファイバとが、互いに非融着状態とされ、前記ラージエリアファイバの前記一方側の端面上において、前記レーザ光伝播用ファイバと前記励起光伝播用ファイバとの周囲に空間が形成されていることを特徴とする光コンバイナである。
このような光コンバイナによれば、励起光伝播用ファイバのコアとラージエリアファイバのクラッドとが、ラージエリアファイバの長手方向に重なるように、励起光伝播用ファイバの一方側の端面とラージエリアファイバの一方側の端面とが融着されるため、励起光伝播用ファイバからラージエリアファイバのクラッドに励起光が入力される。また、レーザ光伝播用ファイバのコアとラージエリアファイバのコアとが、ラージエリアファイバの長手方向に重なるように、レーザ光伝播用ファイバの一方側の端面とラージエリアファイバの一方側の端面とが融着されるため、ラージエリアファイバとレーザ光伝播用ファイバとの間でレーザ光の伝播がされる。このとき、ラージエリアファイバとレーザ光伝播用ファイバとが融着される部分において、レーザ光の散乱や反射等が生じて、レーザ光がレーザ光伝播用ファイバのコアから漏えいする場合においても、レーザ光伝播用ファイバと励起光伝播用ファイバとが非融着状態とされるため、漏えいしたレーザ光が励起光伝播用ファイバに入力されることが抑制できる。また、ラージエリアファイバの一方側の端面上において、レーザ光伝播用ファイバと励起光伝播用ファイバとの周囲に空間が形成されているため、漏えいしたレーザ光が励起光伝播用ファイバに入力されることがより抑制できる。従って、このような光コンバイナを用いることにより、励起光源に損傷を与えることを抑制するファイバレーザ装置を達成することができる。
また、上記光コンバイナにおいて、前記励起光伝播用ファイバは、複数であることが好ましい。
このように構成することで、より多くの励起光伝播用光をラージエリアファイバに入力することができる。
また、上記光コンバイナにおいて、前記レーザ光伝播用ファイバの前記クラッドの外径は、前記励起光伝播用ファイバの前記コアの直径以下であることが好ましい。
このように構成することで、例えば、7本のファイバ(レーザ光伝播用ファイバ1本と励起光伝播用ファイバ6本)を最密に配置したとき、中央に配置したレーザ光伝播用ファイバと、その周囲に配置した6本の励起光伝播用ファイバとの間に空間ができ、漏えいしたレーザ光が励起光伝播用ファイバに入力されることをより抑制することができる。
また、本発明は、励起光を出力する励起光源と、上記の光コンバイナと、前記励起光により励起される希土類元素が添加されるコアと、クラッドとを有する増幅用光ファイバと、を備え、前記増幅用光ファイバの一方側には、前記希土類元素が放出する自然放出光の一部の波長帯域の光を反射する第1FBGが形成されると共に、前記増幅用光ファイバの他方側には、前記第1FBGが反射する光と同じ波長の光を前記第1FBGよりも低い反射率で反射する第2FBGが形成され、前記光コンバイナは、前記励起光伝播用ファイバが前記励起光源と接続されると共に、前記ラージエリアファイバが前記増幅用光ファイバの前記他方側と接続されることを特徴とするファイバレーザ装置である。
このようなファイバレーザ装置によれば、励起光が光コンバイナを介して増幅用光ファイバの他方側から入力され、増幅用光ファイバのコアに添加される希土類元素が励起状態とされて自然放出光を放出する。この自然放出光は、第1FBGと第2FBGとの間を往復してレーザ光として増幅される。そしてレーザ光の一部が、第2FBGを透過して増幅用光ファイバの他方側から出力される。増幅用光ファイバから出力されるレーザ光は、光コンバイナのラージエリアファイバのコアを伝播して、レーザ光伝播用ファイバに入力され、レーザ光伝播用ファイバから出力される。このとき、ラージエリアファイバとレーザ光伝播用ファイバとが融着される部分において、レーザ光の散乱等が生じて、レーザ光伝播用ファイバのコアからレーザ光が漏えいする場合においても、励起光伝播用ファイバとレーザ光伝播用ファイバとが非融着状態とされるため、漏えいしたレーザ光が励起光伝播用ファイバに入力されることが抑制される。従って、励起光伝播用ファイバと接続される励起光源に損傷を与えることが抑制できる。
また、上記ファイバレーザ装置において、励起光を出力する第2励起光源を更に備えると共に、上記の光コンバイナを第2光コンバイナとして更に備え、前記第2光コンバイナは、前記励起光伝播用ファイバが前記第2励起光源と接続されると共に、前記ラージエリアファイバが前記増幅用光ファイバの前記一方側と接続されることが好ましい。
このような構成によれば、増幅用光ファイバの一方側と他方側とから励起光が入力されるため、より強度の強いレーザ光を出力することができる。一方、レーザ光が第1FBGと第2FBGとの間を往復するとき、レーザ光の一部が第1FBGを透過する場合がある。この場合、第1FBGを透過するレーザ光は、第2光コンバイナのラージエリアファイバのコアを伝播して、レーザ光伝播用ファイバに入力される。このとき、ラージエリアファイバとレーザ光伝播用ファイバとが融着される部分において、レーザ光の散乱等が生じて、レーザ光がレーザ光伝播用ファイバのコアから漏えいする場合においても、第2光コンバイナにおいては、漏えいしたレーザ光が励起光伝播用ファイバに入力されることが抑制される。従って、第2光コンバイナの励起光伝播用ファイバと接続される第2励起光源に損傷を与えることが抑制できる。
また、本発明は、励起光を出力する励起光源と、上記の光コンバイナと、前記励起光により励起される希土類元素が添加されるコアと、クラッドとを有し、一方側から前記希土類元素の誘導放出により増幅される前記励起光よりも長波長の種レーザ光が入力される増幅用光ファイバと、を備え、前記光コンバイナは、前記励起光伝播用ファイバが前記励起光源と接続されると共に、前記ラージエリアファイバが前記増幅用光ファイバの他方側と接続されることを特徴とするファイバレーザ装置である。
このようなファイバレーザ装置によれば、励起光が光コンバイナを介して増幅用光ファイバの他方側から入力され、増幅用光ファイバのコアに添加される希土類元素が励起状態とされる。そして、増幅用光ファイバの一方側からは種レーザ光が入力されるため、この種レーザ光による希土類元素の誘導放出により種レーザ光は増幅される。増幅された種レーザ光は、レーザ光として増幅用光ファイバの他方側から光コンバイナのラージエリアファイバに入力されて、ラージエリアファイバのコアを伝播し、レーザ光伝播用ファイバに入力され、レーザ光伝播用ファイバから出力される。従って、光増幅回路内のコア伝播損失を低くすることができるので、励起光からレーザ光へのエネルギー変換効率を高くすることができる。また、ラージエリアファイバからレーザ光伝播用ファイバにレーザ光が伝播するときにラージエリアファイバとレーザ光伝播用ファイバとが融着される部分において、レーザ光の散乱等が生じて、レーザ光伝播用ファイバのコアからレーザ光が漏えいする場合がある。しかし、このような場合においても、漏えいしたレーザ光は、励起光伝播用ファイバに入力されることが抑制される。従って、励起光伝播用ファイバと接続される励起光源に損傷を与えることが抑制できる。
さらに上記ファイバレーザ装置において、励起光を出力する第2励起光源を更に備えると共に、上記の光コンバイナを第2光コンバイナとして更に備え、前記第2光コンバイナは、前記励起光伝播用ファイバが前記第2励起光源と接続されると共に、前記ラージエリアファイバが前記増幅用光ファイバの前記一方側と接続され、前記種レーザ光は、前記第2光コンバイナを介して前記増幅用光ファイバに入力されることが好ましい。
このような構成によれば、第2励起光源からの励起光が第2光コンバイナを介して入力され、種レーザ光が、第2光コンバイナのレーザ光伝播用ファイバを介して増幅用光ファイバに入力される。そして、増幅用光ファイバの一方側と他方側から励起光が入力されるため、より強度の強いレーザ光を出力することができる。このとき、出力端において増幅されたレーザ光の一部が反射される場合がある。この場合、反射されたレーザ光は、増幅用光ファイバから第2光コンバイナに伝播する。このとき、第2光コンバイナにおけるラージエリアファイバとレーザ光伝播用ファイバとが融着される部分において、反射されたレーザ光が励起光伝播用ファイバに入力されることが抑制される。また、第2光コンバイナにおいて、レーザ光伝播用ファイバからラージエリアファイバに種レーザ光が伝播する際、種レーザ光の反射等が生じ、レーザ光伝播用ファイバのコアから漏えいする場合においても、第2光コンバイナにおいては、漏えいした種レーザ光が励起光伝播用ファイバに入力されることが抑制される。従って、第2光コンバイナの励起光伝播用ファイバと接続される第2励起光源に損傷を与えることが抑制できる。
また、本発明は、励起光を出力する励起光源と、上記の光コンバイナと、前記励起光により励起される希土類元素が添加されるコアと、クラッドとを有する増幅用光ファイバと、を備え、前記増幅用光ファイバの一方側には、前記希土類元素が放出する自然放出光の一部の波長帯域の光を反射する第1FBGが形成されると共に、前記増幅用光ファイバの他方側には、前記第1FBGが反射する光と同じ波長の光を前記第1FBGよりも低い反射率で反射する第2FBGが形成され、前記光コンバイナは、前記励起光伝播用ファイバが前記励起光源と接続されると共に、前記ラージエリアファイバが前記増幅用光ファイバの前記一方側と接続されることを特徴とするファイバレーザ装置である。
このようなファイバレーザ装置によれば、出射端側のコア伝播損失を低減することができるので、励起光からレーザ光へのエネルギー変換効率を高くすることができる。また、レーザ光が、第1FBGと第2FBGとの間で共振する際、レーザ光の一部が第1FBGを透過する場合がある。第1FBGを透過するレーザ光は、光コンバイナのラージエリアファイバのコアを伝播して、レーザ光伝播用ファイバに入力される。このとき、ラージエリアファイバとレーザ光伝播用ファイバとが融着される部分において、レーザ光の散乱等が生じて、レーザ光伝播用ファイバのコアから漏えいする場合においても、漏えいしたレーザ光が励起光伝播用ファイバに入力されることが抑制される。従って、励起光伝播用ファイバと接続される励起光源に損傷を与えることを抑制できる。
また、本発明は、励起光を出力する励起光源と、上記の光コンバイナと、前記励起光により励起される希土類元素が添加されるコアと、クラッドとを有し、一方側から前記希土類元素の誘導放出により増幅される前記励起光よりも長波長の種レーザ光が入力される増幅用光ファイバと、を備え、前記光コンバイナは、前記励起光伝播用ファイバが前記励起光源と接続されると共に、前記ラージエリアファイバが前記増幅用光ファイバの一方側と接続され、前記種レーザ光は、前記光コンバイナを介して前記増幅用光ファイバに入力されることを特徴とするファイバレーザ装置である。
このようなファイバレーザ装置によれば、種レーザ光が、光コンバイナのレーザ光伝播用ファイバからラージエリアファイバを介して増幅用光ファイバに入力されると共に、励起光が、光コンバイナの励起光伝播用ファイバからラージエリアファイバを介して、増幅用光ファイバに入力される。そして、増幅用光ファイバにおいて、種レーザ光が増幅されて出力される。このとき、出力端においてレーザ光の一部が反射される場合がある。この場合、反射されたレーザ光は、増幅用光ファイバからラージエリアファイバを介してレーザ光伝播用ファイバに伝播する。このとき、ラージエリアファイバとレーザ光伝播用ファイバとが融着される部分において、反射されたレーザ光が励起光伝播用ファイバに入力されることが抑制される。また、ラージエリアファイバとレーザ光伝播用ファイバとが融着される部分において、レーザ光伝播用ファイバからラージエリアファイバに種レーザ光が伝播する際に、種レーザ光の反射等が生じて、レーザ光伝播用ファイバのコアから種レーザ光が漏えいする場合においても、漏えいした種レーザ光がマルチモードファイバに入力されることが抑制される。従って、マルチモードファイバと接続される励起光源に損傷を与えることが抑制できる。
さらに上記ファイバレーザ装置において、前記光コンバイナのラージエリアファイバのコアには、前記励起光により励起される希土類元素が添加され、前記増幅用光ファイバと前記ラージエリアファイバとが同じ構成とされ、前記光コンバイナの前記ラージエリアファイバは、前記増幅用光ファイバが延長させてなる部分により構成されることが好ましい。
このような構成によれば、ラージエリアファイバにおいてもレーザ光の増幅が行われ、さらにラージエリアファイバと増幅用光ファイバの接続部がなくなるため、接続部におけるレーザ光の散乱等によるレーザ光の消失を防止でき、より強度の強いレーザ光を出力できる。また、ラージエリアファイバと増幅用光ファイバとを同じ構成にすることで、安価にファイバレーザ装置を構成することができる。
本発明によれば、励起光源に損傷を与えることを抑制するファイバレーザ装置を達成できる光コンバイナ、及び、それを用いるファイバレーザ装置が提供される。
本発明の第1実施形態に係るファイバレーザ装置を示す図である。 図1に示す光コンバイナを示す斜視図である。 図2に示すダブルクラッドファイバの断面の構造を示す断面図である。 図2に示す光コンバイナのマルチモードファイバ及びシングルモードファイバの融着部における断面からダブルクラッドファイバ側を覗いた構造を示す断面図である。 図1に示す増幅用光ファイバの断面の構造を示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係るファイバレーザ装置を示す図である。 本発明の第3実施形態に係るファイバレーザ装置を示す図である。 本発明の第4実施形態に係るファイバレーザ装置を示す図である。 本発明の第5実施形態に係るファイバレーザ装置を示す図である。 本発明の第6実施形態に係るファイバレーザ装置を示す図である。
以下、本発明に係るファイバレーザ装置の好適な実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るファイバレーザ装置を示す図である。
図1に示すように、ファイバレーザ装置200は、ファブリペロー型のファイバレーザ装置である。ファイバレーザ装置200は、励起光源26と、励起光源26と接続される光コンバイナ100と、光コンバイナ100と接続される増幅用光ファイバ50とを主な構成として備える。
励起光源26は、複数の励起光出力用のダイオードレーザ(LD)25から構成され、それぞれのLD25は、例えば915nmの励起光を出力する。
図2は、図1に示す光コンバイナ100を示す斜視図である。図2に示すように光コンバイナ100は、ラージエリアファイバとしてのダブルクラッドファイバ30と、ダブルクラッドファイバ30の一方側の端面35において融着される複数の励起光伝播用ファイバとしてのマルチモードファイバ20、及び、マルチモードファイバ20と共にダブルクラッドファイバ30の一方側の端面35において融着されるレーザ光伝播用ファイバとしてのシングルモードファイバ10とを備える。このようにマルチモードファイバ20及びシングルモードファイバ10は、ダブルクラッドファイバ30の一方側の端面35において融着されることで、融着部110が形成されている。
図3は、図2に示すダブルクラッドファイバ30の断面の構造を示す断面図である。図3に示すように、ダブルクラッドファイバ30は、コア31と、コア31を被覆するクラッド32と、クラッド32を被覆する樹脂クラッド33とから構成される。クラッド32の屈折率はコア31の屈折率よりも低く、樹脂クラッド33の屈折率はクラッド32の屈折率よりも大幅に低くされる。また、コア31の直径は、例えば10μmとされ、クラッドの外径は、例えば450μmとされ、樹脂クラッド33の外径は、例えば550μmとされる。また、コア21を構成する材料としては、例えば、石英の屈折率を上昇させるゲルマニウム等の元素が添加された石英が挙げられ、クラッド22を構成する材料としては、例えば、石英の屈折率を低下させるフッ素等の元素が添加された石英が挙げられ、樹脂クラッド33を構成する材料としては、例えば、紫外線硬化樹脂が挙げられる。
図4は、図2に示す光コンバイナ100のマルチモードファイバ20及びシングルモードファイバ10の融着部110における断面からダブルクラッドファイバ30側を覗いた構造を示す断面図である。
図4に示すように、それぞれのマルチモードファイバ20は、コア21と、コア21を被覆するクラッド22とを有する。クラッド22の屈折率は、コア21の屈折率よりも大幅に低くされる。また、マルチモードファイバ20のコア21の直径は、例えば、上記のようにダブルクラッドファイバ30のクラッド32の外径が450μmとされる場合、150μmとされ、クラッド22の外径が190μmとされる。また、マルチモードファイバ20のコア21を構成する材料としては、例えば、石英が挙げられ、クラッド22を構成する材料としては、例えば、フッ素が添加されコア21よりも屈折率が低くされた石英や、紫外線硬化樹脂が挙げられる。なお、図2は、クラッド22が樹脂から成る場合を示している。
シングルモードファイバ10は、コア11と、コア11を被覆するクラッド12とを有する。クラッド12の屈折率は、コア11の屈折率よりも低くされている。また、コア11の直径は、ダブルクラッドファイバ30のコア31の直径と同じ直径とされ、クラッド12の外径は、マルチモードファイバ20のコア21の直径以下とされ、例えば、上記のようにマルチモードファイバ20のコア21の外径が150μmとされるとき125μmとされる。また、シングルモードファイバ10のコア11を構成する材料としては、例えば、ゲルマニウムが添加された石英が挙げられ、クラッド12を構成する材料としては、例えば、添加物のない石英が挙げられる。
図2、図4に示すように、ダブルクラッドファイバ30は、マルチモードファイバ20とシングルモードファイバ10と接続される一方側の端部付近において、樹脂クラッド33が剥離されている。また、各マルチモードファイバ20は、ダブルクラッドファイバ30と接続される一方側の端部付近において、クラッド22が剥離されている。そして、複数のマルチモードファイバ20のコア21とダブルクラッドファイバ30のクラッド32とが、ダブルクラッドファイバ30の長手方向に重なるように、マルチモードファイバ20の一方側の端面とダブルクラッドファイバ30の一方側の端面35とが融着されている。なお、マルチモードファイバ20のクラッド22が石英から成る場合には、各マルチモードファイバ20は、一方側の端部付近において、クラッド22が剥離されなくても良い。
さらに、シングルモードファイバ10のコア11の中心軸とダブルクラッドファイバ30のコア31の中心軸とが、直線上に並ぶようにされて、コア11とコア31とがダブルクラッドファイバ30の長手方向に重なるように、シングルモードファイバ10の一方側の端面とダブルクラッドファイバ30の一方側の端面35とが融着されている。
つまり、ダブルクラッドファイバ30の一方側の端面35上において、シングルモードファイバ10が複数のマルチモードファイバ20により囲まれるようにして、シングルモードファイバ10の一方側の端面とマルチモードファイバ20の一方側の端面が、ダブルクラッドファイバ30の一方側の端面35に融着されている。
このとき、シングルモードファイバ10とマルチモードファイバ20とは、非融着状態とされて、シングルモードファイバ10とマルチモードファイバ20とが離間した状態で、それぞれダブルクラッドファイバ30と融着されている。なお、図2、図4においては、6本のマルチモードファイバ20がシングルモードファイバ10を取り囲むように、最密充填された状態で融着されており、シングルモードファイバ10の直径がマルチモードファイバ20のコア21の直径以下とされるため、シングルモードファイバ10とマルチモードファイバ20とが、十分に離間している。
このようなシングルモードファイバ10及びマルチモードファイバ20とダブルクラッドファイバ30との融着は次のように行う。なお、以下の説明においては、図2、図4に示すようにシングルモードファイバ10の周りに6本のマルチモードファイバ20が配置される場合について説明する。
まず、マルチモードファイバ20のクラッド22が、上述のように樹脂から成る場合について説明する。マルチモードファイバ20のクラッド22が樹脂から成る場合には、まず、図2に示すように、それぞれのマルチモードファイバ20の一方の端部付近において、クラッド22を剥離する。また、長さ方向に沿って割れている一組の半割れ管を準備して、これらの半割れ管を組み合わせて管体状のフェルールとし、半割れ管同士の位置がずれないようにリング状のゴム等で固定する。そして、シングルモードファイバ10の周りに6本のマルチモードファイバ20が配置されるように束ねて、このフェルールの貫通孔内にそれぞれのマルチモードファイバ20及びシングルモードファイバ10を挿入する。そして、それぞれのマルチモードファイバ20及びシングルモードファイバ10の端面が平面を有する部材の平面に当接するようにして、シングルモードファイバ10の端面とそれぞれのマルチモードファイバ20の端面とが面一になるように調整をして、シングルモードファイバ10及びそれぞれのマルチモードファイバ20をクランプにより固定する。次にフェルールの貫通孔内に挿入されたシングルモードファイバ10及びそれぞれのマルチモードファイバ20を融着装置にセットして、シングルモードファイバ10及びそれぞれのマルチモードファイバ20の端面と、ダブルクラッドファイバ30の端面35とを所定の間隔をあけて対向させる。このときシングルモードファイバ10の端面及びそれぞれのマルチモードファイバ20の端面が、多少揃っていない場合には、シングルモードファイバ10の端面及びそれぞれのマルチモードファイバ20の端面を、ダブルクラッドファイバ30の端面35に1本ずつ押し当てて調整をして、再びクランプにより固定をする。次に、シングルモードファイバ10とマルチモードファイバ20とを予加熱せずに、ダブルクラッドファイバ30の端部のみを選択的に予加熱し、ダブルクラッドファイバ30の端面35を僅かに溶融する。熱源としては、COレーザを用いることが、選択的に加熱を行うことができる観点から好ましい。そして、シングルモードファイバ10及びマルチモードファイバ20をダブルクラッドファイバ30の端面35に押し込むようにして、シングルモードファイバ10の端面及びそれぞれのマルチモードファイバ20の端面と、ダブルクラッドファイバ30の端面35とを接触させる。そして、シングルモードファイバ10及びそれぞれのマルチモードファイバ20の端面付近と、ダブルクラッドファイバ30の端面35付近とを更に加熱し、その後冷却することで、シングルモードファイバ10及びそれぞれのマルチモードファイバ20と、ダブルクラッドファイバ30とを端面接続する。そして、フェルールをそれぞれの半割れ管に分解して、それぞれの半割れ管を取り外す。このようにフェルールを取り外すことにより、マルチモードファイバ20のコア21からフェルールに励起光が漏れることを防止することができる。
なお、フェルールの内径が大きすぎれば、シングルモードファイバ10及びそれぞれのマルチモードファイバ20の束の外形が大きくなりすぎるため好ましくなく、フェルールの内径が小さすぎれば、フェルールにシングルモードファイバ10やマルチモードファイバ20を挿入するときに引っかかってしまい好ましくない。そこで、例えば、シングルモードファイバ10のクラッド12の外径、及び、マルチモードファイバ20のコア21の直径が、それぞれ105μmである場合には、フェルールの内径が320μm程度であることが好ましい。
次に、マルチモードファイバ20のクラッド22が、石英から成る場合について説明する。マルチモードファイバ20のクラッド22が石英から成る場合には、マルチモードファイバ20のクラッド22が樹脂から成る場合と異なり、それぞれのマルチモードファイバ20の一方の端部付近において、クラッド22を剥離しない。また、上記とは異なり半割れ管から構成されるのではなく、通常の管状のフェルールを準備する。そして、マルチモードファイバ20のクラッド22が樹脂から成る場合と同様にして、フェルールの貫通孔内にそれぞれのマルチモードファイバ20及びシングルモードファイバ10を挿入して、シングルモードファイバ10の端面とそれぞれのマルチモードファイバの端面とが面一になるように調整をして、シングルモードファイバ10及びそれぞれのマルチモードファイバ20をクランプにより固定する。そして、マルチモードファイバ20のクラッド22が樹脂から成る場合と同様にして、シングルモードファイバ10及びそれぞれのマルチモードファイバ20を融着装置にセットして、シングルモードファイバ10及びそれぞれのマルチモードファイバ20の端面と、ダブルクラッドファイバ30の端面35とを端面接続する。なお、マルチモードファイバ20のクラッド22が石英から成る場合には、マルチモードファイバ20のコア21は、ダブルクラッドファイバ30との接続面までクラッド22により被覆されているため、コア21を伝播する励起光の漏えいが防止されている。従って、マルチモードファイバ20のクラッド22が樹脂から成る場合と異なり、フェルールは取り外さなくても良い。
なお、マルチモードファイバ20のクラッド22が樹脂から成る場合と同様にして、フェルールの内径は、大きすぎても、小さすぎても好ましくない。そこで、例えば、シングルモードファイバ10のクラッド12の外径、及び、マルチモードファイバ20のクラッド22の外径が、それぞれ125μmである場合には、フェルールの内径は377μm〜380μm程度であることが好ましい。
また、マルチモードファイバ20のクラッド22が樹脂から成る場合も石英から成る場合においても、ダブルクラッドファイバ30のクラッド32の外形が、フェルールの内径と同様であるか、フェルールの内径よりも1〜5μm程度大きいことが、マルチモードファイバ20の端面が、ダブルクラッドファイバ30の端面からはみ出て融着されてしまうことを防止できる観点から好ましい。
また、それぞれのマルチモードファイバ20の他方側の端部は、図1に示すように励起光源26の各LD25と接続されており、シングルモードファイバ10の他方側の端部は、自由端となっている。また、ダブルクラッドファイバ30の他方側の端部は、増幅用光ファイバ50と接続されている。
図5は、図1に示す増幅用光ファイバ50の断面の構造を示す断面図である。図5に示すように、増幅用光ファイバ50は、コア51と、コア51を被覆するクラッド52と、クラッド52を被覆する樹脂クラッド53とから構成される。クラッド52の屈折率はコア51の屈折率よりも低く、樹脂クラッド53の屈折率はクラッド52の屈折率よりも大幅に低くされる。また、コア51の直径は、ダブルクラッドファイバ30のコア31の直径と同じ大きさとされ、クラッド52の外径は、ダブルクラッドファイバ30のクラッド32の外径と同じ大きさとされ、樹脂クラッド53の外径は、ダブルクラッドファイバ30の樹脂クラッド33の外径と同じ大きさとさる。また、コア51を構成する材料としては、例えば、励起光源26から出力される励起光により励起状態とされるエルビウム等の希土類元素、及び、石英の屈折率を上昇させるゲルマニウム等の元素が添加された石英が挙げられ、クラッド52を構成する材料としては、例えば、石英の屈折率を低下させるフッ素等の元素が添加された石英が挙げられ、樹脂クラッド53を構成する材料としては、例えば、紫外線硬化樹脂が挙げられる。
増幅用光ファイバ50の光コンバイナ100が接続される側と反対側である一方側の端部側には、第1FBG(Fiber Bragg Grating)55が設けられており、増幅用光ファイバの光コンバイナ100が接続される側である他方側の端部側には第2FBG56が設けられている。第1FBG55は、増幅用光ファイバ50のコア51に添加されている希土類元素が励起状態とされる場合に放出する自然放出光の一部の波長帯域の光を99%以上反射する構成とされている。一方、第2FBG56は、その波長帯域の光を50%以下の反射率で反射する構成とされている。
また、増幅用光ファイバ50の一方側の端部には、シングルモードファイバ41が接続されており、シングルモードファイバ41の増幅用光ファイバ50と接続される側の端部と反対側の端部は、無反射終端42と接続されている。
次に、ファイバレーザ装置200におけるレーザ光の増幅及び出力について説明する。
まず、励起光源26の複数のLD25から励起光が出力される。出力される励起光は、例えば、915nmの波長である。励起光源26から出力される励起光は、それぞれのLD25が接続されるぞれぞれのマルチモードファイバ20によりマルチモード光として伝播され、融着部110においてダブルクラッドファイバ30のクラッド32に入力される。ダブルクラッドファイバ30のクラッド32に入力される励起光は、ダブルクラッドファイバ30のコア31とクラッド32とによりマルチモード光として伝播され、増幅用光ファイバ50の他方側の端部から第2FBG56を介して増幅用光ファイバ50に入力される。増幅用光ファイバ50に入力される励起光は、増幅用光ファイバ50のコア51とクラッド52により伝播され、励起光の一部は、増幅用光ファイバ50のコア51に添加された希土類元素に吸収される。このため、希土類元素は励起状態となる。そして、励起状態となった希土類元素は、特定の波長の自然放出光を放出する。このときの自然放出光は、例えば、上記のように励起光の波長が915nmとされる場合に、中心波長が1070nmの光である。
この自然放出光を元に、第1FBG55と第2FBG56で構成される共振器でレーザ発振が起こる。そして、第2FBG56を一部のレーザ光が透過する。
第2FBG56を透過するレーザ光は、増幅用光ファイバ50の他方側から出力される。そして、増幅用光ファイバ50から出力されるレーザは、光コンバイナ100のダブルクラッドファイバ30に入力されて、ダブルクラッドファイバ30のコア31によりシングルモード光として伝播される。そして、ダブルクラッドファイバ30を伝播するレーザ光は、融着部110において、シングルモードファイバ10に入力され、シングルモード光として伝播する。そして、シングルモードファイバ10の自由端となっている他方側の端部からレーザ光が出力される。
なお、第1FBG55を透過する光は、シングルモードファイバ41を伝播して無反射終端42で熱に変換される。
本実施形態におけるファイバレーザ装置200によれば、励起光が光コンバイナ100を介して増幅用光ファイバ50の他方側の端部から入力され、増幅用光ファイバ50の希土類元素が励起状態とされて自然放出光を放出する。この自然放出光は、第1FBG55と第2FBG56との間を往復してレーザ光として増幅される。そしてレーザ光の一部が、第2FBG56を透過して増幅用光ファイバ50の他方側の端部から出力される。増幅用光ファイバ50から出力されるレーザ光は、光コンバイナ100のダブルクラッドファイバ30のコア31を伝播して、シングルモードファイバ10に入力され、シングルモードファイバ10から出力される。このとき、ダブルクラッドファイバ30とシングルモードファイバ10とが融着される融着部110において、レーザ光の散乱が生じて、シングルモードファイバ10のコア11からレーザ光が漏えいする場合においても、マルチモードファイバ20とシングルモードファイバ10とが非融着状態とされるため、漏えいしたレーザ光がマルチモードファイバ20に入力されることが抑制される。従って、漏えいしたレーザ光がマルチモードファイバ20を介して励起光源26の各LD25に入力されることが抑制され、励起光源26に損傷を与えることが抑制できる。
また、本実施形態においては、シングルモードファイバ10とマルチモードファイバ20とが離間しているため、漏えいしたレーザ光がマルチモードファイバ20に入力されることがより抑制できる。
さらに、本実施形態においては、複数のマルチモードファイバ20がダブルクラッドファイバ30に融着されているため、多くのマルチモード光をダブルクラッドファイバ30に入力することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図6を参照して詳細に説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等の構成要素については、同一の参照符号を付して重複する説明は省略する。図6は、本発明の第2実施形態に係るファイバレーザ装置を示す図である。
図6に示すように、本実施形態のファイバレーザ装置210は、第1FBG55が形成される増幅用光ファイバ50の一方側の端部が、第2光コンバイナ100aと接続されており、第2光コンバイナ100aが、第2励起光源26aと接続されている点で、第1実施形態と異なる。
また、第2光コンバイナ100aは、シングルモードファイバ10におけるダブルクラッドファイバ30と接続される側の端部と反対側の端部が、自由端となっておらず、無反射終端42と接続されている点で光コンバイナ100と異なり、他の構成は光コンバイナ100と同じ構成とされる。そして、第2光コンバイナ100aのダブルクラッドファイバ30におけるシングルモードファイバ10及びマルチモードファイバ20と接続される側の端部と反対側の端部は、増幅用光ファイバ50の一方側の端部と接続されている。
また、第2励起光源26aは、励起光源26と同じ構成とされ、第2励起光源26aを構成する各LD25は、第2光コンバイナ100aの各マルチモードファイバ20と接続されている。
本実施形態におけるファイバレーザ装置210によれば、増幅用光ファイバ50の一方側の端部側と他方側の端部側から励起光が入力されるため、より強度の強いレーザ光を出力することができる。一方、レーザ光が第1FBG55と第2FBG56との間を往復するとき、レーザ光の一部が第1FBG55を透過する場合がある。第1FBG55を透過するレーザ光は、第2光コンバイナ100aのダブルクラッドファイバ30のコア31を伝播して、シングルモードファイバ10に入力される。このとき、ダブルクラッドファイバ30とシングルモードファイバ10とが融着される融着部110において、散乱等により、シングルモードファイバ10のコア11からレーザ光が漏えいする場合においても、第2光コンバイナ100aにおいては、漏えいしたレーザ光がマルチモードファイバ20に入力されることが抑制される。従って、第2光コンバイナ100aのマルチモードファイバ20と接続される第2励起光源26aに損傷を与えることが抑制できる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について図7を参照して詳細に説明する。なお、第2実施形態と同一又は同等の構成要素については、同一の参照符号を付して重複する説明は省略する。図7は、本発明の第3実施形態に係るファイバレーザ装置を示す図である。
図7に示すように、本実施形態のファイバレーザ装置220は、光コンバイナ100を備えておらず、増幅用光ファイバ50の第2FBG56が設けられる側の他方側の端部には、シングルモードファイバ43が設けられている点で、第2実施形態と異なる。従って、増幅用光ファイバ50で増幅され、第2FBG56を介して出力されるレーザ光は、シングルモードファイバ43の増幅用光ファイバ50と接続される側と反対側の端部から出力される。
本実施形態のファイバレーザ装置220によれば、出射端側のコア伝播損失を低減することができるので、励起光からレーザ光へのエネルギー変換効率を高くすることができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について図8を参照して詳細に説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等の構成要素については、同一の参照符号を付して重複する説明は省略する。図8は、本発明の第4実施形態に係るファイバレーザ装置を示す図である。
図8に示すように、本実施形態のファイバレーザ装置300は、増幅用光ファイバ50の一方側の端部が、種レーザ光源60と接続されており、増幅用光ファイバ50には、第1FBG55及び第2FBG56が設けられていない点で、第1実施形態と異なる。
種レーザ光源60は、増幅用光ファイバ50のコア51に添加される希土類元素が放出する誘導放出により増幅される種レーザ光を出力する。上述のように励起光源26から、例えば915nmの励起光が出力される場合、種レーザ光源60からは、例えば、波長が1070nmの種レーザ光が出力される。
このようなファイバレーザ装置300においては、励起光源26の複数のLD25から出力される励起光により増幅用光ファイバ50のコア51に添加された希土類元素に吸収される。このため、希土類元素は励起状態となる。そして、種レーザ光源60から出力される種レーザ光が増幅用光ファイバ50に入力すると、励起状態となった希土類元素による誘導放出により種レーザ光は増幅されて、増幅用光ファイバ50の他方側の端部からレーザ光として出力される。出力されるレーザ光は、第1実施形態と同様にして、光コンバイナ100におけるシングルモードファイバ10の自由端から出力される。
本実施形態におけるファイバレーザ装置300によれば、光増幅回路内のコア伝播損失を低くすることができるので、励起光からレーザ光へのエネルギー変換効率を高くすることができる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態について図9を参照して詳細に説明する。なお、第4実施形態と同一又は同等の構成要素については、同一の参照符号を付して重複する説明は省略する。図9は、本発明の第5実施形態に係るファイバレーザ装置を示す図である。
図9に示すように、本実施形態のファイバレーザ装置310は、増幅用光ファイバ50の一方側の端部が、第2光コンバイナ100aと接続されており、第2光コンバイナ100aが、第2励起光源26aと接続されている点で、第1実施形態と異なる。
第2光コンバイナ100aは、シングルモードファイバ10におけるダブルクラッドファイバ30と接続される側の端部と反対側の端部が、自由端となっておらず、種レーザ光源60と接続されている点で光コンバイナ100と異なり、他の構成は光コンバイナ100と同じ構成とされる。そして、第2光コンバイナ100aのダブルクラッドファイバ30におけるシングルモードファイバ10及びマルチモードファイバ20と接続される側の端部と反対側の端部は、増幅用光ファイバ50の一方側の端部と接続されている。
また、第2励起光源26aは、励起光源26と同じ構成とされ、第2励起光源26aを構成する各LD25は、第2光コンバイナ100aの各マルチモードファイバ20と接続されている。
本実施形態におけるファイバレーザ装置310によれば、種レーザ光が、第2光コンバイナ100aのシングルモードファイバ10を介して増幅用光ファイバ50に入力される。そして、増幅用光ファイバ50の一方側と他方側から励起光が入力されるため、より強度の強いレーザ光を出力することができる。このとき、出力端においてレーザ光の一部が反射される場合がある。この場合、反射されたレーザ光は、増幅用光ファイバ50から第2光コンバイナ100aに伝播する。このとき、第2光コンバイナ100aにおけるダブルクラッドファイバ30とシングルモードファイバ10とが融着される部分において、反射されたレーザ光がマルチモードファイバ20に入力されることが抑制される。また、第2光コンバイナ100aにおいて、シングルモードファイバ10からダブルクラッドファイバ30に種レーザ光が伝播する際、種レーザ光の反射等が生じ、シングルモードファイバ10のコア11から種レーザ光が漏えいする場合においても、第2光コンバイナ100aにおいては、漏えいした種レーザ光がマルチモードファイバ20に入力されることが抑制される。従って、第2光コンバイナ100aのマルチモードファイバ20と接続される第2励起光源26aに損傷を与えることが抑制できる。
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態について図10を参照して詳細に説明する。なお、第5実施形態と同一又は同等の構成要素については、同一の参照符号を付して重複する説明は省略する。図10は、本発明の第6実施形態に係るファイバレーザ装置を示す図である。
図10に示すように、本実施形態のファイバレーザ装置320は、光コンバイナ100を備えていない点で、第5実施形態と異なる。従って、増幅用光ファイバ50で種レーザ光が増幅されて出力されるレーザ光は、増幅用光ファイバ50の他方側の端部から出力される。
本実施形態のファイバレーザ装置320によれば、出射端側のコア伝播損失を低減することができるので、励起光からレーザ光へのエネルギー変換効率を高くすることができる。
以上、本発明について、第1〜第6実施形態を例に説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。
例えば、第1〜第6実施形態において、ラージエリアファイバとして、ダブルクラッドファイバ30を用い、レーザ光伝播用ファイバとして、シングルモードファイバ10を用い、励起光伝播用ファイバとしてマルチモードファイバ20を用いたが、本発明はこれに限らない。例えば、ラージエリアファイバとして、コアが3つ以上のクラッドにより被覆される光ファイバを用いても良い。さらに、レーザ光伝播用ファイバとして、数モードの光を伝播する光ファイバを用いてもよく、ラージエリアファイバよりも直径の小さいダブルクラッドファイバ等を用いても良い。さらに励起光伝播用ファイバとして、ダブルクラッドファイバを用いても良い。
また、例えば、第1、第2、第4〜6実施形態において、光コンバイナ100(100a)のダブルクラッドファイバ30のコア31には希土類元素が添加されていない構成としたが、本発明はこれに限らない。例えば、ダブルクラッドファイバ30のコア31に希土類元素を添加して、増幅用光ファイバ50とダブルクラッドファイバ30とを同じ構成としても良い。この場合、ダブルクラッドファイバ30においてもレーザ光の増幅が行われるためより強度の強いレーザ光を出力することができる。さらにこの場合、光コンバイナ100(100a)におけるダブルクラッドファイバ30は、増幅用光ファイバ50が延長されてなる部分により構成されることが好ましい。この場合、ダブルクラッドファイバ30と増幅用光ファイバ50の接続部がなくなるため、接続部におけるレーザ光の散乱等によるレーザ光の消失を防止できる。また、ダブルクラッドファイバ30と増幅用光ファイバ50とを同じ構成にすることで、安価にファイバレーザ装置を構成することができる。
また、第4〜第6実施形態において、ファイバレーザ装置300〜320は、種レーザ光源60を備えるものとしたが、本発明はこれに限らず、種レーザ光源60は、ファイバレーザ装置の外部に備えられ、ファイバレーザ装置の外部から種レーザ光が入力されるものとしても良い。
本発明によれば、励起光源に損傷を与えることを抑制するファイバレーザ装置を達成できる光コンバイナ、及び、それを用いるファイバレーザ装置が提供される。
10・・・シングルモードファイバ
11・・・コア
12・・・クラッド
20・・・マルチモードファイバ
21・・・コア
22・・・クラッド
26、26a・・・励起光源
30・・・ダブルクラッドファイバ
31・・・コア
32・・・クラッド
33・・・樹脂クラッド
35・・・端面
50・・・増幅用光ファイバ
51・・・コア
52・・・クラッド
53・・・樹脂クラッド
60・・・種レーザ光源
100、100a・・・光コンバイナ
200、210、220、300、310、320・・・ファイバレーザ装置

Claims (10)

  1. 励起光源からの励起光を伝播し、コアとクラッドとを有する励起光伝播用ファイバと、
    前記励起光よりも長波長のレーザ光を伝播し、コアとクラッドとを有するレーザ光伝播用ファイバと、
    前記レーザ光、及び、前記レーザ光を伝播し、コアとクラッドとを有するラージエリアファイバと、
    を備え、
    前記レーザ光伝播用ファイバの前記コアと前記ラージエリアファイバの前記コアとが、前記ラージエリアファイバの長手方向に重なるように、前記レーザ光伝播用ファイバの一方側の端面と前記ラージエリアファイバの一方側の端面とが融着されると共に、
    前記励起光伝播用ファイバの前記コアと前記ラージエリアファイバの前記クラッドとが、前記ラージエリアファイバの長手方向に重なるように、前記励起光伝播用ファイバの一方側の端面と前記ラージエリアファイバの前記一方側の端面とが融着され、
    前記レーザ光伝播用ファイバと前記励起光伝播用ファイバとが、互いに非融着状態とされ
    前記ラージエリアファイバの前記一方側の端面上において、前記レーザ光伝播用ファイバと前記励起光伝播用ファイバとの周囲に空間が形成されていることを特徴とする光コンバイナ。
  2. 前記励起光伝播用ファイバは、複数であることを特徴とする請求項1に記載の光コンバイナ。
  3. 前記レーザ光伝播用ファイバの前記クラッドの外径は、前記励起光伝播用ファイバの前記コアの直径以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の光コンバイナ。
  4. 励起光を出力する励起光源と、
    請求項1からいずれか1項に記載の光コンバイナと、
    前記励起光により励起される希土類元素が添加されるコアと、クラッドとを有する増幅用光ファイバと、
    を備え、
    前記増幅用光ファイバの一方側には、前記希土類元素が放出する自然放出光の一部の波長帯域の光を反射する第1FBGが形成されると共に、前記増幅用光ファイバの他方側には、前記第1FBGが反射する光と同じ波長の光を前記第1FBGよりも低い反射率で反射する第2FBGが形成され、
    前期光コンバイナは、前記励起光伝播用ファイバが前記励起光源と接続されると共に、前記ラージファイバが前記増幅用ファイバの前記他方側と接続される
    ことを特徴とするファイバレーザ装置。
  5. 励起光を出力する第2励起光源を更に備えると共に、
    請求項1からのいずれか1項に記載の光コンバイナを第2光コンバイナとして更に備え、
    前記第2光コンバイナは、前記励起光伝播用ファイバが前記第2励起光源と接続されると共に、前記ラージファイバが前記増幅用ファイバの前記一方側と接続されることを特徴とする請求項に記載のファイバレーザ装置。
  6. 励起光を出力する励起光源と、
    請求項1からいずれか1項に記載の光コンバイナと、
    前記励起光により励起される希土類元素が添加されるコアと、クラッドとを有し、一方側から前記希土類元素の誘導放出により増幅される前記励起光よりも長波長の種レーザ光が入力される増幅用光ファイバと、
    を備え、
    前記光コンバイナは、前記励起光伝播用ファイバが前記励起光源と接続されると共に、前記ラージファイバが前記増幅用ファイバの前記他方側と接続される
    ことを特徴とするファイバレーザ装置。
  7. 励起光を出力する第2励起光源を更に備えると共に、
    請求項1からのいずれか1項に記載の光コンバイナを第2光コンバイナとして更に備え、
    前記第2光コンバイナは、前記励起光伝播用ファイバが前記第2励起光源と接続されると共に、前記ラージファイバが前記増幅用ファイバの前記一方側と接続されることを特徴とする請求項に記載のファイバレーザ装置。
  8. 励起光を出力する励起光源と、
    請求項1からいずれか1項に記載の光コンバイナと、
    前記励起光により励起される希土類元素が添加されるコアと、クラッドとを有する増幅用光ファイバと、
    を備え、
    前記増幅用光ファイバの一方側には、前記希土類元素が放出する自然放出光の一部の波長帯域の光を反射する第1FBGが形成されると共に、前記増幅用光ファイバの他方側には、前記第1FBGが反射する光と同じ波長の光を前記第1FBGよりも低い反射率で反射する第2FBGが形成され、
    前期光コンバイナは、前記励起光伝播用ファイバが前記励起光源と接続されると共に、前記ラージファイバが前記増幅用ファイバの前記一方側と接続され
    ことを特徴とするファイバレーザ装置。
  9. 励起光を出力する励起光源と、
    請求項1からいずれか1項に記載の光コンバイナと、
    前記励起光により励起される希土類元素が添加されるコアと、クラッドとを有し、一方側から前記希土類元素の誘導放出により増幅される種レーザ光が入力される増幅用光ファイバと、
    を備え、
    前記光コンバイナは、前記励起光伝播用ファイバが前記励起光源と接続されると共に、前記ラージファイバが前記増幅用ファイバの前記一方側と接続され、
    前記種レーザ光は、前記光コンバイナを介して前記増幅用光ファイバに入力される
    ことを特徴とするファイバレーザ装置。
  10. 前記光コンバイナにおけるラージエリアファイバのコアには、前記励起光により励起される希土類元素が添加され、前記増幅用ファイバと前記ラージエリアファイバとが同じ構成とされ、前記光コンバイナにおける前記ラージエリアファイバは、前記増幅用ファイバが延長させてなる部分により構成されることを特徴とする請求項からまたはのいずれか1項に記載のファイバレーザ装置。
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