JP2014016644A - 光ファイバの接続部構造、レーザ光源装置、および光伝送方法 - Google Patents

光ファイバの接続部構造、レーザ光源装置、および光伝送方法 Download PDF

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達也 畑野
Yoshihiro Emori
芳博 江森
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Abstract

【課題】信頼性が高い光ファイバの接続部構造、レーザ光源装置、および光伝送方法を提供すること。
【解決手段】レーザ光を出力する出力光ファイバと、前記出力光ファイバと第1の接続点で接続された光ファイバと、前記第1の接続点を載置する熱伝導性基材と、を備え、前記熱伝導性基材において前記第1の接続点の外周には、シリコーン系の熱伝導性コンパウンドからなる熱伝導性保護材が形成され、前記シリコーン系の熱伝導性コンパウンドは、窒化ホウ素をフィラーとして含む光ファイバの接続部構造。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ファイバの接続部構造、レーザ光源装置、および光伝送方法に関する。
従来、光源装置として、カスケードラマン共振器を用いた高出力の光ファイバレーザが開示されている。たとえば、非特許文献1に開示される光ファイバレーザは、イッテルビウム(Yb)イオン添加型光ファイバレーザ(YDFL)からなる励起用光ファイバレーザと、カスケードラマン共振器とから構成される。そして、この光ファイバレーザにおいては、励起用光ファイバレーザは波長1117nmの励起用レーザ光を出力し、カスケードラマン共振器は、この励起用レーザ光を受付け、カスケードラマン共振器内における誘導ラマン散乱現象によって波長1480nmの高出力のレーザ光を発生させ、出力する。
また、上記YDFL、あるいはカスケードラマン共振器を用いた光ファイバレーザは、種々のレーザ加工装置用の光源装置としても用いることができる。この場合、光源装置から出力される高出力のレーザ光は、デリバリ用光ファイバによって所望の場所まで伝送され、レーザ加工の用に供される。
S. G. Grubb, et al., "High-Power 1.48 μm Cascaded Raman Laser in Germanosilicate Fibers," in Optical Amplifiers and Their Applications(1995), paper SaA4.
ところで、上記YDFLの出力側の光ファイバ、カスケードラマン共振器の光ファイバ、およびデリバリ用光ファイバは、各光ファイバの用途に応じてその光学特性が設計されているため、それぞれが異なるモードフィールド径を有している。たとえば、カスケードラマン共振器用の光ファイバは、非線形光学現象である誘導ラマン散乱現象を効率よく発生させるために、モードフィールド径が小さくなるように設計されている。
その結果、これらの光ファイバを融着接続等によって接続する場合に、モードフィールド径の不整合によって、接続点において接続損失が生じることとなる。この接続損失により失われた光エネルギーは、接続点で熱エネルギーに変換され、接続点を温度上昇させる。ところが、上記のようにレーザ光が高出力である場合には、接続損失が比較的小さい値であっても、熱エネルギーへの変換による発熱量が大きくなるため、接続点を保護するための保護材等が高温となり、損傷あるいは変質するおそれがあり、装置の信頼性が低下するという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、信頼性が高い光ファイバの接続部構造、レーザ光源装置、および光伝送方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る光ファイバの接続部構造は、レーザ光を出力する出力光ファイバと、前記出力光ファイバと第1の接続点で接続された光ファイバと、前記第1の接続点を載置する熱伝導性基材と、を備え、前記熱伝導性基材において前記第1の接続点の外周には、シリコーン系の熱伝導性コンパウンドからなる熱伝導性保護材が形成され、前記シリコーン系の熱伝導性コンパウンドは、窒化ホウ素をフィラーとして含むことを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバの接続部構造は、上記の発明において、前記熱伝導性保護材が形成された前記第1の接続点近傍における前記光ファイバの外周に、少なくとも前記形成されるべき光ファイバの外周よりも高い屈折率を有する光漏洩用保護材をさらに備えることを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバの接続部構造は、上記の発明において、前記出力光ファイバと前記光ファイバとは、それぞれ、コア部と、前記コアの周囲に形成されたクラッド部と、前記クラッド部の周囲に形成された被覆部とを有するとともに、前記第1の接続点近傍において前記各被覆部が除去されて、前記第1の接続点で互いに融着接続されていることを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバの接続部構造は、上記の発明において、前記熱伝導性基材は溝部を有し、前記各被覆部の端部は前記溝部に収容されることを特徴とする。
また、本発明に係るレーザ光源装置は、上記の発明の光ファイバの接続部構造と、前記出力光ファイバに前記レーザ光を出力するレーザ光源と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る光伝送方法は、上記の発明の光ファイバの接続部構造の前記出力光ファイバからレーザ光を出力し、前記レーザ光を前記第1の接続点を介して前記光ファイバに入力して前記レーザ光を前記光ファイバで伝送し、前記第1の接続点で前記レーザ光から発生する漏洩光を前記熱伝導性保護材を用いて外部に放出することを特徴とする。
本発明によれば、光ファイバの接続点における発熱量を低減できるため、信頼性が高い光ファイバの接続部構造、レーザ光源装置、および光伝送方法を実現できるという効果を奏する。
図1は、実施の形態1に係る光源装置の模式図である。 図2は、基材近傍の具体的構造について説明する図である。 図3は、介挿光ファイバのモードフィールド径と、接続点における接続損失および保護材の温度との関係の一例を模式的に示す図である。 図4は、実施の形態1の変形例に係る光源装置の基材近傍の具体的構造について説明する図である。
以下に、図面を参照して本発明に係る光ファイバの接続部構造、レーザ光源装置、および光伝送方法の実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る光源装置の模式図である。この光源装置100は、光源としての光ファイバレーザFLと、カスケードラマン共振器CRRと、介挿光ファイバ13と、基材14、15とを備えている。
光ファイバレーザFLは、nを2以上の整数として、励起光源である半導体レーザ素子11〜1nと、半導体レーザ素子11〜1nが出力する励起光を導波するマルチモード光ファイバ21〜2nと、マルチモード光ファイバ21〜2nが導波した励起光を結合し、ダブルクラッド光ファイバ5から出力させるTFB(Tapered Fiber Bundle)3、4と、各ダブルクラッド光ファイバ5と接続点C1、C4において接続するダブルクラッド型の光ファイバグレーティング6、7と、光ファイバグレーティング6、7と接続点C2、C3において接続するダブルクラッド型の希土類元素添加光ファイバ8と、TFB4に接続した出力光ファイバ9とを備える。
半導体レーザ素子11〜1nが出力する励起光の波長は915nm近傍である。また、光ファイバグレーティング6は、中心波長が1177nmであり、中心波長およびその周辺の約2nmの幅の波長帯域における反射率が約100%であり、波長915nmの光はほとんど透過する。また、光ファイバグレーティング7は、中心波長が1117nmであり、中心波長における反射率が10〜30%程度であり、反射波長帯域の半値全幅が約1nmであり、波長915nmの光はほとんど透過する。したがって、光ファイバグレーティング6、7は、波長1117nmの光に対して光共振器を構成する。また、希土類元素添加光ファイバ8は、コア部に増幅物質であるイッテルビウム(Yb)イオンが添加された増幅光ファイバである。また、出力光ファイバ9のモードフィールド径は約9〜10μmである。
一方、カスケードラマン共振器CRRは、接続光ファイバとしての光ファイバグレーティング10と、光ファイバグレーティング10と接続点C5において接続するラマンファイバ11と、ラマンファイバ11と接続点C6において接続する光ファイバグレーティング12とを備えている。
ラマンファイバ11は、誘導ラマン散乱を効率よく発生させるために、モードフィールド径を約6μmと小さくして、光学非線形性を高めている。光ファイバグレーティング10は、互いに異なる波長の光を反射する5つの光ファイバグレーティングからなり、各光ファイバグレーティングの反射中心波長は、入力側から1480nm、1390nm、1310nm、1240nm、1175nmになっている。一方、光ファイバグレーティング12は、互いに異なる波長の光を反射する6つの光ファイバグレーティングからなり、各光ファイバグレーティングの反射中心波長は、入力側から1480nm、1175nm、1240nm、1310nm、1390nm、1117nmになっている。なお、ラマンファイバ11との接続性を確保するために、光ファイバグレーティング10、12も、モードフィールド径が約6μmである。
一方、介挿光ファイバ13は、接続点C7において出力光ファイバ9と接続し、接続点C8において光ファイバグレーティング10と接続している。介挿光ファイバ13のモードフィールド径は、光ファイバグレーティング10のモードフィールド径である約6μmと出力光ファイバ9のモードフィールド径である約9〜10μmとの間の値である約8μmである。なお、上記各光ファイバは、いずれも石英ガラス系の光ファイバである。また、上記接続点C1〜C8は、いずれも融着接続されているものである。
また、上記接続点C7、C8は、それぞれ熱伝導性の高いアルミニウムからなる板状の基材14、15に載置されている。つぎに、基材14、15近傍の具体的構造について説明する。図2は、基材14、15近傍の具体的構造について説明する図である。なお、図2において、出力光ファイバ9、光ファイバグレーティング10、介挿光ファイバ13については長手方向に沿った断面構造を示している。図2に示すように、出力光ファイバ9は、コア部9aの外周に、クラッド部9bと、被覆部9cとが順次形成された構造を有している。同様に、光ファイバグレーティング10は、コア部10aの外周に、クラッド部10bと、被覆部10cとが順次形成された構造を有している。同様に、介挿光ファイバ13は、コア部13aの外周に、クラッド部13bと、被覆部13cとが順次形成された構造を有している。なお、被覆部9c、10c、13cは、融着接続のために接続点C7、C8の周囲では除去されている。
また、基材14、15の表面には溝14a、15aがそれぞれ形成されており、接続点C7、C8は溝14a、15a内にそれぞれ収容されている。また、溝14a、15a内において、接続点C7、C8の外周には、ウレタンアクリレートプレポリマー等の樹脂等からなる保護材16、17が形成されている。なお、この保護材16、17の屈折率は、出力光ファイバ9、光ファイバグレーティング10、介挿光ファイバ13の各クラッド部9b、10b、13bの屈折率よりも高くなっている。
つぎに、この光源装置100の動作について説明する。まず、光ファイバレーザFLにおいて、半導体レーザ素子11〜1nが波長915nm近傍の励起光を出力すると、マルチモード光ファイバ21〜2nが各励起光を導波し、TFB3、4が、導波した各励起光を結合してダブルクラッド光ファイバ5に出力する。ダブルクラッド光ファイバ5は結合した励起光をマルチモードで伝搬する。その後、光ファイバグレーティング6、7がダブルクラッド光ファイバ5を伝搬した励起光を透過して、希土類元素添加光ファイバ8に到達させる。
希土類元素添加光ファイバ8に到達した励起光は、希土類元素添加光ファイバ8の内側クラッド内をマルチモードで伝搬しながら、希土類元素添加光ファイバ8のコア部に添加したYbイオンを光励起し、波長1117nmを含む波長帯域を有する蛍光を発光させる。この蛍光は、光ファイバグレーティング6、7が構成する光共振器内をシングルモードで往復しながら、Ybイオンの誘導放出作用により増幅され、発振波長1117nmにおいてレーザ発振する。そして、光ファイバレーザFLは、出力光ファイバ9からレーザ光を出力する。
出力光ファイバ9から出力したレーザ光は、接続点C7、介挿光ファイバ13、接続点C8を順次通過し、光ファイバグレーティング10からカスケードラマン共振器CRRに入力する。
ここで、モードフィールド径が大きく異なる出力光ファイバ9と光ファイバグレーティング10とが直接接続しているとすると、その接続点で大きな接続損失が発生する。その結果、接続点をレーザ光が通過した場合の発熱量が大きくなる。
しかしながら、本実施の形態1に係る光源装置100では、出力光ファイバ9と光ファイバグレーティング10との間に、両者のモードフィールド径の間の値のモードフィールド径を有する介挿光ファイバ13を介挿しているので、発生すべき接続損失が各接続点C7、C8に分散され、1つの接続点あたりでの発熱量も低減される。その結果、接続点C7、C8を保護する保護材16、17の温度上昇による損傷あるいは変質が抑制され、装置の信頼性が高くなる。
なお、出力光ファイバ9から出力したレーザ光や励起光の一部が、接続点C7、C8において漏洩する場合がある。このような漏洩光が、クラッド部13b、10bを伝搬し、光ファイバグレーティング10の被覆部10cに到達すると、被覆部10cを損傷するおそれがある。しかしながら、本実施の形態1に係る光源装置100では、保護材16、17の屈折率が、クラッド部9b、10b、13bの屈折率よりも高くなっている。したがって、漏洩光はすみやかに保護材16、17に放出され、保護材16、17はこの漏洩光をすみやかに外部に放出する。その結果、被覆部10cの損傷が防止され、信頼性がさらに高くなる。
つぎに、カスケードラマン共振器CRRにおいて、光ファイバグレーティング10を介してラマンファイバ11に光ファイバレーザFLからの波長1117nmのレーザ光が入力すると、ラマン散乱の第一ストークス波長に対応する波長1175nmのラマン散乱光(以下、第一ストークス光と称する)が発生し、ラマン増幅される。増幅した第一ストークス光は光ファイバグレーティング10、12が構成する光共振器によって多重反射してその強度が高められ、やがて励起光として機能して第二ストークス光を発生させる。以下、同様の作用により順次第三〜第五ストークス光が発生する。ここで、光ファイバグレーティング12においては、第五ストークス光に対応する波長1480nmの光を反射する光ファイバグレーティングの反射率が低いので、この波長1480nmの光が光ファイバグレーティング12から外部に出力する。なお、光ファイバグレーティング12は反射波長が1117nmの光ファイバグレーティングを有しているため、光ファイバレーザFLが出力する波長1117nmのレーザ光はカスケードラマン共振器CRRの外部への出力が阻止され、ラマンファイバ11内部で効率的に利用される。
以上説明したように、本実施の形態1に係る光源装置100は、信頼性が高いものとなる。
つぎに、介挿光ファイバ13のモードフィールド径の設定方法について説明する。たとえば、接続点C7、C8における発熱量が同程度になるようにモードフィールド径を設定することがより好ましい。
また、図3は、介挿光ファイバ13のモードフィールド径と、接続点C7、C8における接続損失および保護材16、17の温度との関係の一例を模式的に示す図である。なお、線L1、L2は、それぞれ接続点C7、C8における接続損失を示している。また、値a1は、出力光ファイバ9のモードフィールド径を示し、値a2は、光ファイバグレーティング10のモードフィールド径を示している。また、線L3は、保護材16、17について、所望の信頼性を確保できるような許容温度とする。介挿光ファイバ13のモードフィールド径を設定する際には、値a1とa2との間で、保護材16、17の許容温度を越えないような接続損失を実現できるモードフィールド径とすればよい。また、たとえば、モードフィールド径の異なる複数の介挿光ファイバを接続して、さらに接続損失を分散するようにしてもよい。
なお、上記実施の形態1では、接続点C7、C8の外周に屈折率の高い保護材16、17を形成しているが、熱伝導性の高い保護材を形成してもよい。以下、このような保護材を備える実施の形態1の変形例に係る光源装置について説明する。この変形例は、実施の形態1と同一の光ファイバレーザFL、カスケードラマン共振器CRR、介挿光ファイバ13、基材14、15を備えている。
図4は、実施の形態1の変形例に係る光源装置の基材14、15近傍の具体的構造について説明する図である。この変形例では、基材14、15の溝14a、15a内において、接続点C7、C8の外周には、たとえばシリコーン系の熱伝導性コンパウンド等からなる熱伝導性保護材18、19が形成されている。さらには、接続点C7近傍における介挿光ファイバ13の外周と、接続点C8近傍における光ファイバグレーティング10の外周とには、それぞれ、たとえば保護材16、17と同じ材料からなる光漏洩用保護材20、21が形成されている。この光漏洩用保護材20の屈折率は、介挿光ファイバ13のクラッド部13bの屈折率よりも高く、光漏洩用保護材21の屈折率は、光ファイバグレーティング10のクラッド部10bの屈折率よりも高くなっている。
この変形例では、接続点C7、C8の外周に熱伝導性保護材18、19が形成されているので、より発熱量が大きくなっても、熱伝導性保護材18、19の温度上昇が抑制されるため、信頼性がさらに高くなる。すなわち、より高出力の光源装置を実現できる。また、光漏洩用保護材20、21が、接続点C7、C8に対して光出力側に形成されているので、実施の形態1における保護材16、17と同様に、漏洩光をすみやかに外部に放出する。その結果、被覆部10cの損傷が防止され、信頼性がさらに高くなる。
なお、熱伝導性保護材18、19の材料については、接続点C7、C8において漏洩する光を吸収しないような特性を有するものがより好ましい。また、クラッド部9b、10b、13bの屈折率よりも高いものがより好ましい。
(実施例)
本発明の実施例として、図1に示す構造を有する光ファイバレーザおよびカスケードラマン共振器を作製し、これらを、介挿光ファイバを介して、融着接続によって接続した。そして、図4に示すように、各光ファイバの接続点周辺を、基材の溝に収容し、その外周の所定箇所に熱伝導性保護材と光漏洩用保護材とを形成した。なお、光ファイバレーザは波長1117nmで光強度が95Wのレーザ光を出力できるようにし、出力光ファイバのモードフィールド径を9.5μmとした。一方、カスケードラマン共振器は光ファイバグレーティングのモードフィールド径を6μmとした。また、介挿光ファイバのモードフィールド径を8μmとした。また、基材として、長さ60mm、幅10mm、厚さ2mmで、溝の幅が2mmおよび深さが1mmのアルミニウム板を用いた。また、熱伝導性保護材として、米国コメリクス社製のT644を使用した。また、光漏洩用保護材として、JSR社製デソライト(登録商標)を使用した。
このとき、出力光ファイバと介挿光ファイバとの接続点A(図1の接続点C7に対応)の接続損失は0.3dBであった。また、介挿光ファイバと光ファイバグレーティングとの接続点B(図1の接続点C8に対応)の接続損失は0.27dBであった。
つぎに、室温において、光ファイバレーザから波長1117nmで光強度が95Wのレーザ光を出力させたところ、カスケードラマン共振器から波長1480nmで強度が47.5Wのレーザ光が出力した。このとき、接続点Aでは、レーザ光のうち、その接続損失によって、約6.34Wの光エネルギーが失われ、その一部が熱に変換されたと考えられる。また、接続点Bでは、レーザ光のうち、接続点Aでの損失も考慮して、約5.34Wのエネルギーが失われ、その一部が熱に変換されたと考えられる。
そして、温度変動が収束した後に熱伝導性保護材の温度を測定したところ、接続点Aにおいては41℃、接続点Bにおいては45℃であり、いずれの熱伝導性保護材も損傷はなかった。また、光漏洩用保護材の温度を測定したところ、接続点A近傍においては51℃、接続点Bにおいては45℃であり、いずれの光漏洩用保護材も損傷はなかった。
なお、上記実施の形態1では、接続光ファイバである光ファイバグレーティング10のモードフィールド径は、出力光ファイバ9のモードフィールド径よりも小さい。しかしながら、本発明は、接続光ファイバのモードフィールド径が出力光ファイバのモードフィールド径よりも大きい場合にも適用できる。また、上記実施の形態1では、光源が光ファイバレーザであるが、出力光ファイバから光を出力する光源であれば特に限定はされない。また、接続光ファイバも、たとえばデリバリ用光ファイバとでき、特に限定はされない。
1〜1n 半導体レーザ素子
1〜2n マルチモード光ファイバ
3、4 TFB
5 ダブルクラッド光ファイバ
6、7、10、12 光ファイバグレーティング
8 希土類元素添加光ファイバ
9 出力光ファイバ
9a、10a、13a コア部
9b、10b、13b クラッド部
9c、10c、13c 被覆部
11 ラマンファイバ
13 介挿光ファイバ
14、15 基材
14a、15a 溝
16、17 保護材
18、19 熱伝導性保護材
20、21 光漏洩用保護材
100 光源装置
C1〜C8 接続点
CRR カスケードラマン共振器
FL 光ファイバレーザ
L1〜L3 線

Claims (6)

  1. レーザ光を出力する出力光ファイバと、
    前記出力光ファイバと第1の接続点で接続された光ファイバと、
    前記第1の接続点を載置する熱伝導性基材と、
    を備え、前記熱伝導性基材において前記第1の接続点の外周には、シリコーン系の熱伝導性コンパウンドからなる熱伝導性保護材が形成され、
    前記シリコーン系の熱伝導性コンパウンドは、窒化ホウ素をフィラーとして含むことを特徴とする光ファイバの接続部構造。
  2. 前記熱伝導性保護材が形成された前記第1の接続点近傍における前記光ファイバの外周に、少なくとも前記形成されるべき光ファイバの外周よりも高い屈折率を有する光漏洩用保護材をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバの接続部構造。
  3. 前記出力光ファイバと前記光ファイバとは、それぞれ、コア部と、前記コアの周囲に形成されたクラッド部と、前記クラッド部の周囲に形成された被覆部とを有するとともに、前記第1の接続点近傍において前記各被覆部が除去されて、前記第1の接続点で互いに融着接続されていることを特徴とする請求項1または2に記載の光ファイバの接続部構造。
  4. 前記熱伝導性基材は溝部を有し、前記各被覆部の端部は前記溝部に収容されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の光ファイバの接続部構造。
  5. 請求項1〜4のいずれか一つに記載の光ファイバの接続部構造と、
    前記出力光ファイバに前記レーザ光を出力するレーザ光源と、
    を備えることを特徴とするレーザ光源装置。
  6. 請求項1〜4のいずれか一つに記載の光ファイバの接続部構造の前記出力光ファイバからレーザ光を出力し、
    前記レーザ光を前記第1の接続点を介して前記光ファイバに入力して前記レーザ光を前記光ファイバで伝送し、
    前記第1の接続点で前記レーザ光から発生する漏洩光を前記熱伝導性保護材を用いて外部に放出することを特徴とする光伝送方法。
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