JPS6341804A - 油漏洩検知用光フアイバセンサおよびその使用方法 - Google Patents

油漏洩検知用光フアイバセンサおよびその使用方法

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JPS6341804A
JPS6341804A JP61185296A JP18529686A JPS6341804A JP S6341804 A JPS6341804 A JP S6341804A JP 61185296 A JP61185296 A JP 61185296A JP 18529686 A JP18529686 A JP 18529686A JP S6341804 A JPS6341804 A JP S6341804A
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種子 彰
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小菅 卓
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、化学プラントや燃料パイプラインにおける油
等の漏洩を光を利用して無電源で検知できる油漏洩検知
用光ファイバセンサおよびその使用方法に関し、特に、
地下水等の水を検知せずに油等を積極的に検知すること
のできる油漏洩検知用光ファイバセンサおよびその使用
方法に関するものである。
〔従来の技術〕
第4図は従来の油漏洩検知用光ファイバセンサを示す斜
視図、第5図は油漏洩検知用光ファイバセンサの漏洩検
知原理を示す説明図である。第4図、第5図において、
1はコア部、2は光ファイハのクラッド部、3はクラッ
ド部2を所定長だけ切り欠きコア部1を露出させて形成
された漏洩検知光センサ部、4は油である。
油4の漏洩検知を第4図の光ファイバセンサで行なう原
理は、各部の屈折率の違いを利用したものである。ここ
で、コア部1の屈折率をnl、クラッド部2の屈折率を
02、油4の屈折率をnaとすると、クラッド部2とコ
ア部1とで構成された光ファイバセンサを伝搬する光の
伝搬角(以下「ファイバ臣n界伝参角」という)θ1と
油で取り囲まれたコア部2を伝搬する光の伝搬角(以下
「検知臨界伝搬角」という)θaは、次式+11と(2
)で求められる。
θ1 =90−s i n−’ (n2/n 1) ・
・・・−(11θa=90 ’−s i n−’ (n
a/n 1) −−(2)ここで、n 1 = 1.4
80.  n 2 = 1.458とすると、θ1#9
0°−−80.11 ” =9.89 ’また、センサ
部ではn2=1.ooであるので、(1)式により、伝
搬角は47.49度以下である。すなわち、伝搬角9.
89度以上の光はコア部1から漏洩して消失してしまい
、コア部1を伝搬する光は伝搬角9.89度以下の光、
つまり0〜9.89度の光だけである。
またn a = 1.480とすると、θa=O度とな
る。
すなわち、コア部1が油で取り囲まれた場合は、コア部
1を伝搬して来た光はすべて外部へ漏洩してしまうこと
になる。
従って、コア部1がn1以上の屈折率の物質で取り囲ま
れた場合は、コア部1内の伝搬モードの光はすべて漏洩
検知光センサ部3で漏洩モードに変換され、これにより
、その物質を検知することができる。これを光パルス試
験器(OTDR)を用いて後方散乱光を計測すれば、漏
洩の発生時刻と発生位置を検知することができる。
上述したような油漏洩検知用光ファイバセンサでは、油
の屈折率がコア部1の屈折率n1以上の場合には光はす
べて漏洩し、その油を検知することができるが、例えば
ジェット燃料の屈折率nj(= 1.438)のような
小さい屈折率となると、油付着による臨界伝搬角13.
68度となり、光ファイバセンサの伝搬光は略9.89
度以下の伝搬角の光しかないため、新たな光の漏洩は起
きず、検知不可能であった。そこで、ジェット燃料の屈
折率よりも小さい屈折率のコア部を用いる必要があった
こ発明が解決しようとする問題点〕 しかし、ジェット燃料の屈折率よりも小さい屈折率のコ
ア部の材料として、伝送損失の小さいものは存在せず、
このためジェット燃料を長距離の光ファイバセンサで検
知することは不可能であった。検知距離は長くても最大
Loomであった。
そこで、ジェット燃料のような屈折率の小さい油(以下
「屈折率小の油」という)でも長距離の検知ができる光
ファイバセンサが要望されていた。
〔問題点を解決するための手段〕
このような要望に応えるために本発明は、円柱形状のコ
ア部とこのコア部を半周以上に渡って取り囲むクラッド
部とを有し、漏洩光により検知対象液体を検知する油漏
洩検知用光ファイバセンサにおいて、コア部の屈折率を
検知対象液体の屈折率よりも大きくし、クラッド部の屈
折率を検知対象液体の屈折率よりも小さくするようにし
たものである。
さらに、使用方法として、円柱形状のコア部とこのコア
部を半周以上に渡って取り囲むクラッド部とを有し、漏
洩光により検知対象液体を検知し、コア部の屈折率を検
知対象液体の屈折率よりも大きくし、クラッド部の屈折
率を検知対象液体の屈折率よりも小さくした油漏洩検知
用光ファイバセンサに対して、検知対象液体の屈折率と
コア部の屈折率とで定まる臨界伝搬角以上の伝搬角の光
を主に入射するようにしたものである。
〔作用〕
本発明においては、コア部の屈折率と屈折率小の油の屈
折率とにより定まる臨界伝搬角より大きく、コア部の屈
折率とクラッド部の屈折率とにより定まる臨界伝搬角よ
り小さい伝搬角の光は漏洩モードとなり消失する。
〔実施例〕
従来の油検知の原理では、H2<nl<naとなるよう
に屈折率を選んでいた。これは、n2<nlの条件で伝
搬できるファイバ伝搬角θ1  ((11式参照)以下
の光がすべて漏洩モードとなる条件であった。しかし、
検知対象液体としての油を検知するには、すべての光が
漏洩モードとなる必要はなく、一部の光が漏洩モードと
なっても充分に大きな漏洩割合となれば、油の検知が可
能であり、nl<naの条件は必要でない。このことに
着目して本発明がなされた。
次に本発明の原理について説明する。本発明においては
、屈折率の関係をn2<nj(屈折率小の油の屈折率)
くnlとする。この場合、コア部の屈折率n1と屈折率
小の油たとえばジェット燃料の屈折率njとにより定ま
る検知臨界伝搬角θJは、 θj=90°−s i n−’ (n j/n l) 
<01となる。ここで、θ1はコア部の屈折率とクラッ
ド部の屈折率とにより定まるファイバ伝搬角であるので
、θj−81の範囲の光が漏洩光損失となる。従って、
“θ1−θjの範囲の光が多いほど感度は向上するが、
θj〜θ1の範囲の光が存在しなければ、ジェット燃料
の検知はできない。逆にθj〜θ1の範囲の光だけを入
射できれば、100%漏洩光となり、完全に検知できる
。一般に、感度は、伝搬光0〜θ1に対するθj〜θl
の漏洩可能光の割合に比例する。
次に、フッ素樹脂クラッドファイバ(コア部2に純粋石
英、クラッド部lにフッ素樹脂ディフエンサを使用した
ファイバ)を例としてジェット燃料の検知について説明
する。コア部2の屈折率n1 = 1.458、クラッ
ド部の屈折率n 2 = 1.358であるので、ファ
イバ伝搬角θ1=21.34度、検知伝搬角θj=11
.25度である。従って、伝r4角11.25度〜21
.34度の光が仏殿モートから漏洩モードに変換され、
損失が発生し、これによりジェット燃料を検知すること
ができる。
一方、屈折率n w = 1.333の水では、その伝
&角θW=23.90度である。ところが、ファイバ伝
搬角はθ1=21.34度以下に制限されているので、
水により新たな損失は発生しない。従って、水を検知す
ることはできない。
すなわち、この光ファイバセンサは、非検知対象液体と
しての水を検知することなく、検知対象液体としてのジ
ェット燃料を検知できるセンサである。なお、クラッド
部1に使用したフッ素樹脂は、従来のシリコン樹脂より
強度が5倍もあり、加工性もよい。
以上の実施例は、第2図の従来のセンサに対しても、構
成を同じくして屈折率を変更すれば、適用できるもので
あるが、従来のセンサはクラッド部1の無い部分のみで
油を検知できるものであり、不連続に油を検知するもの
である。すなわち、クラッド部1の回りに油が存在する
場合は、その油を検知することができない。
油を連続的に検知できるセンサの例を第1図に示す。第
1図において第2図と同一部分又は相当部分には同一符
号が付しである。第1図の光ファイバセンサは、第2図
に示す不連続な従来の漏洩検知光センサ部3とは異なり
、連続的に油の漏洩を検知するものである。このため、
本センサにおいては、直線状のコア部1の外周面とクラ
ッド部2の外周面との最短距離を、光ファイバを伝搬す
る光が外部に漏洩しないクラッド部2の最小の厚さ即ち
エバネッシエント波長厚さtより少し小さめとしている
。これにより、連続的漏洩検知用センサ部5が形成され
、油の検知を連続的に行なうことができる。なお、第1
図においては、コア部1を1本しか示してないが、これ
を多数本としてクラッド部2の外周部に配設することに
より、光ファイバセンサの全周に渡って油を検知するこ
とができる。
第1図の油漏洩検知用光ファイバセンサのコア部1の屈
折率n 1 = 1.458とし、クラッド部2の屈折
率n 2 = 1.358とすると、θ1=21.34
度、θj=11.25度である。第1図において、伝搬
光6はファイバ臨界伝搬角θ1よりも小さい伝確角の光
であり、伝搬光7はファイバ)n界伝搬角θ1よりも大
きい伝搬角の光であ。従って、伝搬光6はコア部1から
漏洩することなく伝搬するが、伝搬光7はコア部1と空
気との境界の漏洩検知光センサ部5においては漏洩しな
いが、コア部1とクラッド部2との境界では漏洩光7a
、7bとなって漏洩してしまう。これを、第2図を用い
て説明する。
第2図において、曲線Aはコア部1 (屈折率=1.4
58)と空気(屈折率=1.0OO)との境界における
光のエネルギー反射率を示し、曲″!aBはコア部1 
(屈折率=1.458)とクラッド部2 (屈折率=1
.358)との境界における光のエネルギー反射率、曲
線Cはコア部1 (屈折率=1.458)と油(屈折率
=1.430)との境界における光のエネルギー反射率
、曲vADはコア部1 (屈折率=1.458)と水(
屈折率=1.333)との境界における光のエネルギー
反射率を示す。
伝搬光7の伝搬角を22度とすると、曲線Aに示すよう
にコア部1と空気との境界におけるエネルギー反射率は
伝搬角46度以下で反射率100%であるので、伝搬光
7はコア部1の上部(漏洩検知光センサ部5近傍)では
全反射となる。しかし、曲線已に示すようにコア部1と
クラッド部との境界におけるエネルギー反射率は低段角
22度では略20′3/6であり、略80%は透過光と
なり漏洩してしまう。従って、伝搬角22度の光7は数
回の反射により殆ど消失してしまう。
一方、伝搬光6の伝搬角を20度とすると、曲ki B
から分かるように、伝搬光6は全反射し、漏洩すること
はない。伝搬光6を油検知に使用すると、コア部1と油
との境界におけるエネルギー反射率を示す曲線りから分
かるように、伝搬光6は上記コア部1と油との境界にお
いて100%通過光通過光漏洩してしまう。これにより
、油を検知することができる。また、伝搬光6の伝搬角
を12度とすると、曲線りから分かるように、その反射
率が10%となり、すべての光が漏洩することはなくな
り、油の検知はや\不完全となる。従って、伝搬光6の
伝搬角は、屈折率やファイバ長などを条件として、曲v
ABと曲線Cとの中間に最適な角度が存在することにな
る。
第3図は本発明の第2の実施例を示す正面図である。第
3図において、1は1つの直線状に形成されたコア部、
2は油よりも低い屈折率を有しコア部1の半周以上を覆
うクラッド部、5はコア部1のクラッド部2に覆われて
いない部分に全長に渡り形成された漏洩検知光センサ部
、6はテフロンの多孔質膜である。このような構成のセ
ンサにおいては、コア部1は特に偏心する必要はない。
この第2の実施例においても、第1の実施例と同様な屈
折率の構成とすることにより、油の検知を行なうことが
できる。
以上の実施例はフッ素樹脂タララドファイバを例として
説明したが、本発明はこれに限らず、他の物質でも、水
の屈折率くコア部の屈折率く油の屈折率であれば、同様
の効果を奏する。また、王妃実施例は検知対象液体を油
として説明したが、上記条件と同様に、非検知対象液体
の屈折率〈コア部の屈折率く検知対象液体の屈折率を満
足すれば、検知対象液体および非検知対象液体がいかな
る液体であっても、本発明を適用することができる。
なお、nj<n2<nlの関係が成立する場合は、61
〈θjであるので、油付着により新たな漏洩光損失が発
注することはない。従って、この場合は、油を検知する
ことはできない。
上述したことから、クラッド部2の屈折率が水の屈折率
n、 (= 1.333)より高い場合は水を検知する
ことは無く、検知すべき油の屈折率がクラッド部2の屈
折率より高い場合は油の検知が可能であることが分かる
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明は、コア部の屈折率を検知対
象液体の屈折率より高くし、クラッド部の屈折率を検知
対象液体の屈折率より低(することにより、漏洩光損失
が必ず生ずるようにすることができるので、検知対象液
体の屈折率がコア部より低くても検知対象液体を必ず検
知できる効果がある。
また、コア部を取り囲む検知対象液体の屈折率とコア部
の屈折率とで定まる伝搬角以上の伝搬角の光を主に光フ
ァイバに入射することにより、検知対象液体が存在する
場合に伝搬光の殆どを漏洩光とすることができるので、
検知対象液体の検知を感度良く行なうことができる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係ねる油漏洩検知用光ファイバセンサ
の一実施例を示す斜視図、第2図は伝搬角に対するエネ
ルギー反射率を示すグラフ、第3図は本発明の第2の実
施例を示す正面図、第4図は従来の油漏洩検知用光ファ
イバセンサを示す斜視図、第5図はその原理を説明する
ための説明図である。 1・・・クラッド部、2・・・コア部、3・・・センサ
部、4・・・油、5・・・連続的漏洩検知用センサ部。 特許出願人    日本鋼管工事株式会社大野 豊

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)円柱形状のコア部とこのコア部を半周以上に渡っ
    て取り囲むクラッド部とを有し、漏洩光により検知対象
    液体を検知する油漏洩検知用光ファイバセンサにおいて
    、前記コア部の屈折率を前記検知対象液体の屈折率より
    も大きくし、前記クラッド部の屈折率を前記検知対象液
    体の屈折率よりも小さくしたことを特徴とする油漏洩検
    知用光ファイバセンサ。
  2. (2)クラッド部は、フッ素樹脂により形成されたこと
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の油漏洩検知用
    光ファイバセンサ。
  3. (3)円柱形状のコア部とこのコア部を半周以上に渡っ
    て取り囲むクラッド部とを有し、漏洩光により検知対象
    液体を検知し、前記コア部の屈折率を前記検知対象液体
    の屈折率よりも大きくし、前記クラッド部の屈折率を前
    記検知対象液体の屈折率よりも小さくした油漏洩検知用
    光ファイバセンサに対して、前記検知対象液体の屈折率
    と前記コア部の屈折率とで定まる臨界伝搬角以上の伝搬
    角の光を主に入射することを特徴とする油漏洩検知用光
    ファイバセンサの使用方法。
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