JP7489464B2 - 固定構造、光デバイス、及びレーザ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、樹脂体を用いて光ファイバを支持体に固定する固定構造に関する。また、本発明は、そのような固定構造を備えた光デバイス、及び、そのような光デバイスを備えたレーザ装置に関する。
光ファイバの被覆除去区間と被覆区間との境界を覆う樹脂体によって光ファイバを支持体に固定する固定構造が広く用いられている。例えば、特許文献1には、光ファイバの被覆除去区間と被覆区間との境界を覆う案内接着剤(上述した樹脂体に相当)によって光ファイバを末端部分(上述した支持体に相当)に固定する固定構造が開示されている。なお、被覆区間とは、光ファイバのクラッドが被覆により覆われた区間のことを指し、被覆除去区間とは、被覆が除去されクラッドが露出した区間のことを指す。
日本国公開特許公報「特表2016-533543号公報」
しかしながら、従来の固定構造においては、被覆除去区間において光ファイバのクラッドから樹脂体へと漏出した光が被覆区間において被覆に入射して被覆を発熱させることがあり、このことが固定構造の信頼性の低下させる要因となっていた。
本発明の一態様は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、被覆除去区間において光ファイバのクラッドから樹脂体へと漏出した光が被覆区間において被覆に入射することによって生じ得る被覆の発熱を抑え、信頼性の高い固定構造を実現することを目的とする。また、本発明の一態様は、そのような固定構造を用いることによって、信頼性の高い光デバイスを実現することを目的とする。また、本発明の一態様は、そのような光デバイスを用いることによって、信頼性の高いレーザ装置を実現することを目的とする。
本発明の一態様に係る固定構造は、光ファイバと、前記光ファイバを収容するための溝が形成された支持体と、前記溝の内部において前記光ファイバの被覆区間と被覆除去区間との境界を覆い、前記光ファイバを前記支持体に固定する樹脂体と、を備えており、前記樹脂体は、前記溝の途中で前記溝の外部に広がっている。
本発明の一態様に係る光デバイスは、本発明の一態様に係る固定構造を備えている。
本発明の一態様に係るレーザ装置は、本発明の一態様に係る光デバイスを備えている。
本発明の一態様によれば、被覆除去区間において光ファイバのクラッドから樹脂体へと漏出した光が被覆区間において被覆に入射することによって生じ得る被覆の発熱を抑え、信頼性の高い固定構造を実現することができる。また、本発明の一態様は、そのような固定構造を用いることによって、信頼性の高い光デバイスを実現することができる。また、本発明の一態様は、そのような光デイバスを用いることによって、信頼性の高いレーザ装置を実現することができる。
本発明の一実施形態に係る固定構造を備えた光デバイスの構成を示す側面図である。 図1に示す光デバイスのAA’断面を示す断面図である。 図1に示す光デバイスのBB’断面を示す断面図である。 図1~図3に示す固定構造において、溝の内部を逆方向に伝搬する光のパワーの測定結果を示すグラフである。 (a)は、実施例に係る固定構造の斜視図、及び、その温度分布図であり、(b)は、比較例に係る固定構造の斜視図、及び、その温度分布図である。 5サンプルの実施例及び7サンプルの比較例について、光ファイバの被覆の温度上昇とその偏差との相関を示したグラフである。 図1に示す光デバイスを備えたレーザ装置のブロック図である。
(光デバイスの構成)
本発明の一実施形態に係る固定構造10を含む光デバイス1について、図1~3を参照して説明する。図1は、光デバイス1の構成を示す側面図である。図2は、固定構造10のAA’断面(図1参照)を示す断面図である。図3は、固定構造10のBB’断面(図1参照)を示す断面図である。
光デバイス1は、加工対象物にレーザ光を照射するための装置である。光デバイス1は、図1に示すように、光ファイバ11と、支持体12と、樹脂体13と、太径ファイバ14と、ガラスブロック15と、を備えている。光デバイス1においては、光ファイバ11と、支持体12と、樹脂体13と、が固定構造10を構成している。なお、光デバイス1は、不図示の筐体を備えていてもよい。この場合、支持体12、樹脂体13、太径ファイバ14、及びガラスブロック15が、その筐体に収容され、光ファイバ11が、その筐体に引き込まれる。
光ファイバ11は、レーザ光を導波するための構成である。本実施形態においては、光ファイバ11として、円柱状のコア11aと、コア11aを取り囲む円筒状のクラッド11bと、クラッド11bを取り囲む円筒状の被覆11cと、を備えた光ファイバを用いている。コア11a及びクラッド11bは、主に石英により構成されており、被覆11cは、主に樹脂により構成されている。被覆11cは、光ファイバ11の一方の端部を含む区間において除去されている。光ファイバ11において、クラッド11bが被覆11cに覆われた区間のことを「被覆区間」と呼び、被覆11cが除去されクラッド11bが露出した区間のことを「被覆除去区間」と呼ぶ。
支持体12は、光ファイバ11を直線状に支持するための構成である。本実施形態においては、支持体12として、鍔部12bと、鍔部12bの一方の側に設けられた基板部12aと、鍔部12bの他方の側に設けられたフェルール部12cと、を備えた支持体を用いている。支持体12は、銅により一体成形されており、表面に金メッキが施されている。基板部12aは、主面が長方形の板状の部分である。基板部12aの一方の面には、この面を長手方向に横断する溝12a1と、この溝12a1の両側に配置され、この面を長手方向に横断するリブ12a2と、が形成されている。光ファイバ11は、この溝12a1の内部に収容され、鍔部12bの中心に設けられた貫通穴を通って、フェルール部12cに挿通される。この際、光ファイバ11は、被覆区間と被覆除去区間との境界が溝12a1の内部に位置するように配置される。
樹脂体13は、溝12a1に収容された光ファイバ11を支持体12に固定するための構成である。本実施形態においては、樹脂体13として、溝12a1の内部に注入された液体樹脂を硬化させることにより得られた樹脂体を用いている。この液体樹脂は、光硬化性樹脂であってもよいし、熱硬化性樹脂であってもよい。前者の場合、液体樹脂の硬化は、液体樹脂に特定の波長帯域に属する光(例えば、紫外線)を照射することによって実現される。後者の場合、液体樹脂の硬化は、液体樹脂を加熱することによって実現される。
光ファイバ11から出射されたレーザ光は、太径ファイバ14及びガラスブロック15を介して加工対象物に照射される。本実施形態においては、太径ファイバ14として、一端がテーパ状に縮径された円柱状の光ファイバを用いると共に、ガラスブロック15として、一端がテーパ状に縮径された円柱状のガラスブロックを用いている。光ファイバ11の出射端面は、太径ファイバ14の小径側端面に融着接続されており、太径ファイバ14の太径側端面は、ガラスブロック15の小径側端面に融着されている。
(固定構造の特徴)
光デバイス1において、固定構造10は、光ファイバ11と、支持体12と、樹脂体13と、を備えている。支持体12には、図1及び図3に示すように、光ファイバ11を収容するための溝12a1が形成されている。樹脂体13は、図1及び図3に示すように、溝12a1の内部において光ファイバ11の被覆区間と被覆除去区間との境界を覆い、光ファイバ11を支持体12に固定している。
固定構造10の特徴は、樹脂体13が溝12a1の途中で溝12a1の外部に広がっている点である。この特徴を実現するために、本実施形態に係る固定構造10においては、図1及び図2に示すように、溝12a1の途中で溝12a1と交わる(本実施形態においては直交する)他の溝12a3を支持体12に形成している。また、図1及び図3に示すように、溝12a1の両側に設けられたリブ12a2を溝12a1の途中で途切れさせている。これにより、樹脂体13を形成する際に、溝12a1に注入される液体樹脂が溝12a1の途中で溝12a3に侵入する。このため、この液体樹脂を硬化することにより形成される樹脂体13は、図1及び図2に示すように、溝12a1の途中で溝12a1の外部に広がった形状を取ることになる。
光デバイス1を利用した加工を行うと、加工対象物に照射されるレーザ光が光ファイバ11側からガラスブロック15側へと順方向に伝搬すると共に、加工対象物にて反射された光などがガラスブロック15側から光ファイバ11側へと逆方向に伝搬することがある。この際、逆方向に伝搬する光の一部が、被覆除去区間において光ファイバ11のクラッド11bから樹脂体13へと漏出する。そして、被覆除去区間において光ファイバ11のクラッド11bから樹脂体13へと漏出した光が、溝12a1の内部に形成された樹脂体13を伝搬して光ファイバ11の被覆11cに入射し、光ファイバ11の被覆11cを発熱させることがある。これに対して、固定構造10においては、樹脂体13が溝12a1の途中で溝12a1の外部に広がっている。このため、被覆除去区間において光ファイバ11のクラッド11bから樹脂体13に漏出した光の一部は、光ファイバ11の被覆11cに入射する前に、溝12a1の外部(具体的には溝12a3)に広がった樹脂体13に導かれる。したがって、被覆除去区間において光ファイバ11のクラッド11bから樹脂体13へと漏出した光において、光ファイバ11の被覆11cに入射する光が占める割合を小さく抑えることができる。その結果、被覆除去区間において光ファイバ11のクラッド11bから樹脂体13へと漏出した光が光ファイバ11の被覆11cに入射した場合に生じ得る光ファイバ11の被覆11cの発熱を小さく抑えることができる。このため、信頼性の高い固定構造10を実現することができる。その結果、信頼性の高い光デバイス1を実現することができる。
なお、樹脂体13の屈折率は、光ファイバ11のクラッド11bの屈折率よりも低いことが好ましい。これにより、被覆除去区間において光ファイバ11のクラッド11bから樹脂体13へと漏出する光を少なくすることができる。したがって、光ファイバ11の被覆11cに入射する光の強度を更に小さくすることができる。その結果、被覆除去区間において光ファイバ11のクラッド11bから樹脂体13へと漏出した光が光ファイバ11の被覆11cに入射した場合に生じ得る光ファイバ11の被覆11cの発熱を更に小さく抑えることができる。
また、溝12a1は、図2に示すように、U字溝であることが好ましい。これにより、溝12a1の内部に形成された樹脂体13から光ファイバ11が受ける応力が均一(軸対称)に近づく。その結果、光ファイバ11が受ける応力が不均一(非軸対象)である場合に生じ得るビーム品質の劣化を抑制することが可能になる。
また、溝12a3は、図1に示すように、支持体12の平面視において溝12a1に対して線対称に形成されていることが好ましい。これにより、溝12a1及び溝12a3の内部に形成された樹脂体13から光ファイバ11が受ける応力が均一(線対称)に近づく。その結果、光ファイバ11が受ける応力が不均一(非線対称)である場合に生じ得るビーム品質の劣化を抑制することが可能になる。
また、溝12a1の底部には、図3に示したように、樹脂体13の広がる範囲を規制するための凹部12a4が形成されていることが好ましい。これにより、樹脂体13を形成する際に溝12a1に注入される液体樹脂が凹部12a4を超えて鍔部12bの近傍にまで侵入し、これを硬化することにより得られる樹脂体13が意図せぬ形状になる(その結果として、光ファイバ11に意図せぬ応力が作用する)ことを防止することができる。
なお、本実施形態においては、樹脂体13の広がり方が溝12a1によって規定されている。このため、溝12a1と交わる他の溝12a3を形成することによって、樹脂体13を溝12a1の外部に広げている。ただし、本発明は、これに限定されない。例えば、樹脂体13の広がり方は、リブ12a2により規定されていてもよい。この場合、溝12a1と交わる他の溝12a3を形成せずとも、リブ12a2を溝12a1の途中で途切れさせるだけで、樹脂体13を溝12a1の外部に広げることができる。
(効果の検証)
固定構造10において、溝12a1の内部に形成された樹脂体13を逆方向に伝搬する光のパワーを数値実験により求めた結果を図4に示す。図4は、溝12a1の内部に形成された樹脂体13を逆方向に伝搬する光のパワーを、図3に示すz軸に沿ってプロットしたグラフである。ここで、z軸は、光ファイバ11の光軸と平行な軸であり、その原点は、溝12a3の開始点に設定されている。なお、数値実験に際しては、溝12a3のz軸方向の幅を2mmとした。また、光ファイバ11のクラッド11bの屈折率は1.45とし、空気の屈折率は1とし、樹脂体13の屈折率は1.41とした。また、z=-2からz=0までの区間においては、樹脂体13が溝12a1を隈なく埋め尽くしているものとし、z=0からz=2までの区間においては、樹脂体13が溝12a1及び溝12a3を隈なく埋め尽くしているものとした。
図4に示すグラフによれば、以下のことが分かる。すなわち、z=-2からz=0までの、樹脂体13が溝12a1の内部にのみ形成されている第1の区間においては、溝12a1の内部に形成された樹脂体13を逆方向に伝搬する光のパワーが略一定になる。そして、z=0からz=2までの、樹脂体13が溝12a1の外部に広がっている第2の区間においては、溝12a1の内部に形成された樹脂体13を逆方向に伝搬する光のパワーが急減少する。そして、z=2以上の、樹脂体13が溝12a1の内部にのみ形成されている第3の区間においては、溝12a1の内部に形成された樹脂体13を逆方向に伝搬する光のパワーが略一定になる。第3の区間において溝12a1の内部に形成された樹脂体13を逆方向に伝搬する光のパワーは、第1の区間において溝12a1の内部に形成された樹脂体13を逆方向に伝搬する光のパワーの1/8の程度である。これは、光ファイバ11の被覆11cに到達する光のパワーが十分に小さいことを意味する。
図5の(a)は、固定構造10(実施例)の斜視図、及び、その温度分布図である。図5の(b)は、溝12a3を省略して樹脂体13が溝12a1の外部に広がらないようにした固定構造10(比較例)の斜視図、及び、その温度分布である。いずれの温度分布図も、光ファイバ11のクラッド11bを光が逆方向に伝搬しているときのものである。図5に示す温度分布図によれば、樹脂体13が溝12a1の外部に広がらない上記比較例においては、光ファイバ11の被覆11cの温度が100℃程度に達するのに対して、樹脂体13が溝12a1の外部に広がる上記実施例においては、光ファイバ11の被覆11cの温度が40℃程度に抑えられていることが分かる。すなわち、溝12a3を設けて樹脂体13を溝12a1の外部に広げることで、被覆除去区間において光ファイバ11のクラッド11bから樹脂体13へと漏出した光に起因する光ファイバ11の被覆11cの発熱を小さく抑えられることが確かめられた。
図6は、5サンプルの上記実施例及び7サンプルの上記比較例について、光ファイバ11の被覆11cの温度上昇とその偏差との相関を示したグラフである。なお、図6に示すグラフにおいては、光ファイバ11の被覆11cの温度上昇と支持体12の温度上昇との差を横軸に取り、標準偏差の倍数を縦軸に取っている。図6に示すグラフによれば、上記比較例においては、被覆11cの温度上昇の平均値が支持体12の温度上昇よりも30℃程度高いのに対して、上記実施例においては、被覆11cの温度上昇の平均値が支持体12の温度上昇と同程度であることが分かる。また、図6に示すグラフによれば、上記比較例においては、被覆11cの温度上昇のバラつきが大きく、被覆11cに深刻な問題を引き起こす極端な温度上昇が生じる確率が高いのに対して、上記実施例においては、被覆11cの温度上昇のバラつきが小さく、上記のようなことが生じる確率が低いことが分かる。すなわち、上記実施例の信頼性は、上記比較例の信頼性よりも高いことが分かる。
(レーザ装置)
上述した光デバイス1は、加工用のレーザ装置に利用することができる。図7は、このようなレーザ装置20の構成を示すブロック図である。
レーザ装置20は、レーザ光源21と、デリバリファイバ22と、光デバイス23と、を備えている。レーザ光源21は、レーザ光を生成するための構成である。レーザ光源21は、固体レーザであってもよいし、液体レーザであってもよいし、気体レーザであってもよいし、ファイバレーザであってもよい。デリバリファイバ22は、レーザ光源21にて生成されたレーザ光を導波するための構成である。デリバリファイバ22は、シングルモードファイバであってもよいし、マルチモードファイバであってもよい。光デバイス23は、デリバリファイバ22を導波された光を加工対象物Wに照射するための構成である。光デバイス23として、上述した光デバイス1を用いることで、信頼性の高いレーザ装置20を実現することができる。
〔まとめ〕
以上のように、本発明の態様1に係る固定構造は、光ファイバと、前記光ファイバを収容するための溝が形成された支持体と、前記溝の内部において前記光ファイバの被覆区間と被覆除去区間との境界を覆い、前記光ファイバを前記支持体に固定する樹脂体と、を備えており、前記樹脂体は、前記溝の途中で前記溝の外部に広がっている。
上記の構成によれば、被覆除去区間において光ファイバのクラッドから樹脂体に漏出した光が被覆区間において光ファイバの被覆に入射し難くなる。したがって、樹脂体が溝の内部にのみ形成されている場合と比べて、光ファイバの被覆の発熱を小さく抑えることができる。その結果、樹脂体が溝の内部のみに形成されている場合と比べて、固定構造の信頼性を高めることができる。
本発明の態様2に係る固定構造においては、態様1の構成に加えて、前記支持体には、前記溝と交わる他の溝が形成されており、前記樹脂体は、前記他の溝の内部に広がっている、という構成が採用されている。
上記の構成によれば、溝に注入した液体樹脂を硬化することによって樹脂体を形成する場合に、樹脂体を溝の途中で溝の外部に広げることが容易になる。
本発明の態様3に係る固定構造においては、態様2の構成に加えて、前記他の溝は、前記支持体の平面視において、前記溝に対して線対称に形成されている、という構成が採用されている。
上記の構成によれば、樹脂体から光ファイバに作用する不均一な応力によって生じ得るビーム品質の低下を抑えることができる。
本発明の態様4に係る固定構造においては、態様1~3の何れかの構成に加えて、前記樹脂体の屈折率は、前記光ファイバのクラッドの屈折率よりも低い、という構成が採用されている。
上記の構成によれば、光ファイバの被覆の発熱を更に小さく抑えることができる。
本発明の態様5に係る固定構造においては、態様1~4の何れかの構成に加えて、前記溝は、U字溝である、という構成が採用されている。
上記の構成によれば、樹脂体から光ファイバに作用する不均一な応力によって生じ得るビーム品質の低下を抑えることができる。
本発明の態様6に係る固定構造においては、態様1~5の何れかの構成に加えて、前記溝の底には、前記樹脂体の広がる範囲を規制するための凹部が形成されている、という構成が採用されている。
上記の構成によれば、樹脂体が意図せぬ形状になり、その結果として、光ファイバに意図せぬ応力が働くという事態が生じ難くなる。
本発明の態様7に係る光デバイスは、態様1~6の何れかに係る固定構造を備えている。
上記の構成によれば、従来の固定構造を備えた光デバイスよりも信頼性の高い光デバイスを実現することができる。
本発明の態様8に係るレーザ装置は、態様7に係る光デバイスを備えている。
上記の構成によれば、従来の光デバイスを備えたレーザ装置よりも信頼性の高いレーザ装置を実現することができる。
(付記事項)
本発明は、上述した実施形態に限定されるものでなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。上述した実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても、本発明の技術的範囲に含まれる。
1 光デバイス
10 固定構造
11 光ファイバ
11a コア
11b クラッド
11c 被覆
12 支持体
12a 基板部
12a1 溝
12a2 リブ
12a3 溝
12a4 凹部
13 樹脂体
14 太径ファイバ
15 ガラスブロック
20 レーザ装置
21 レーザ光源
22 デリバリファイバ
23 光デバイス

Claims (6)

  1. 光ファイバと、
    前記光ファイバを収容するための溝、及び、前記溝と平面交差する他の溝が形成された支持体と、
    前記溝の内部において前記光ファイバの被覆区間と被覆除去区間との境界を覆い、前記光ファイバを前記支持体に固定する樹脂体と、を備えており、
    前記溝の長手方向は、前記光ファイバの中心軸方向に沿っており、且つ、前記他の溝の長手方向は、前記中心軸方向と交わっており、
    前記樹脂体は、前記溝の途中で前記他の溝の内部に広がっており、
    前記樹脂体の屈折率は、前記光ファイバのクラッドの屈折率よりも低い、
    ことを特徴とする固定構造。
  2. 前記他の溝は、前記支持体の平面視において、前記溝に対して線対称に形成されている、
    ことを特徴とする請求項に記載の固定構造。
  3. 前記溝は、U字溝である、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の固定構造。
  4. 前記溝の底には、前記樹脂体の広がる範囲を規制するための凹部が形成されている、
    ことを特徴とする請求項1~の何れか一項に記載の固定構造。
  5. 請求項1~の何れか一項に記載の固定構造を備えている光デバイス。
  6. 請求項に記載の光デバイスを備えているレーザ装置。
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