JP5840078B2 - 薄膜形成装置及び薄膜形成方法 - Google Patents

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本発明は、ノズル孔から薄膜材料の液滴を吐出させて基板に薄膜パターンを形成する薄膜形成装置、及び薄膜形成方法に関する。
プリント配線板にソルダーレジストのパターンを形成する従来の方法について説明する。まず、表面に回路パターンが形成されたプリント配線板の全面に、感光性のソルダーレジストを塗布する。所定のマスクパターンを用いて、ソルダーレジスト膜を露光し、その後現像することにより、ソルダーレジストのパターンが形成される。
ソルダーレジストを液滴化して、プリント配線板の所望の領域にのみ液滴を付着させ、硬化させることにより、ソルダーレジストのパターンを形成する技術が注目されている。ソルダーレジストの液滴は、複数のノズル孔からプリント配線板に向けて吐出される。プリント配線板の表面に付着した液滴に紫外線を照射することにより、液滴を硬化させることができる。プリント配線板をXYステージに保持して、X方向またはY方向に移動させながら、複数のノズル孔の各々から所定のタイミングで液滴を吐出させることにより、所定のパターンの薄膜が形成される。
特開2004−104104号公報
基板をX方向及びY方向に移動させる構成を採用すると、薄膜形成装置を設置するために、少なくとも1方向に関して基板の寸法の2倍の寸法を有するフットプリントを確保しなければならない。
本発明の目的は、フットプリントを小さくすることが可能な薄膜形成装置、及び薄膜形成方法を提供することである。
本発明の一観点によると、
処理対象物である基板を保持面に保持するステージと、
前記ステージの前記保持面に対向し、前記保持面に保持された基板に向けて薄膜材料の液滴を吐出する複数のノズル孔が設けられたノズルユニットと、
前記保持面に垂直な仮想直線を回転中心として、前記ステージ及び前記ノズルユニットの一方を他方に対して回転させる回転駆動機構と、
前記ノズルユニットからの液滴の吐出を制御する制御装置と
を有し、
前記制御装置は、前記回転中心を中心とする円周上に分布する前記液滴が着弾可能な点の個数が、外周側において相対的に多く、内周側において相対的に少なくなるように、前記ノズルユニットを制御するとともに、
形成すべき薄膜のパターンを定義した画像データに基づいて、前記回転駆動機構及び前記ノズルユニットを制御する薄膜形成装置が提供される。
本発明の他の観点によると、
薄膜を形成すべき塗布表面を有する基板を、前記塗布表面に対して垂直な仮想直線を回転中心として回転させる工程と、
回転している前記基板の前記塗布表面に向けて、複数のノズル孔から薄膜材料の液滴を吐出させて前記薄膜材料を前記塗布表面に付着させる工程と
を有し、
前記薄膜材料を前記塗布表面に付着させる工程において、前記回転中心を中心とする円周上に分布する前記液滴が着弾可能な点の個数が、外周側において相対的に多く、内周側において相対的に少なくなるように、前記薄膜のパターンを定義した画像データに基づいて、前記液滴を吐出させる薄膜形成方法が提供される。
ステージまたはノズルユニットの一方を回転させる構成とすることにより、装置のフットプリントを小さくすることが可能になる。
図1は、実施例1による薄膜形成装置の概略図である。 図2Aは、実施例1による薄膜形成装置のステージ及びノズルユニットの平面図であり、図2Bは、薄膜が形成された基板の平面図である。 図3は、実施例1による薄膜形成装置で形成される薄膜パターンの画素の分布を示す図である。 図4A及び図4Bは、それぞれ実施例1及び比較例による薄膜形成装置のフットプリントの大きさを示す図である。 図5は、実施例2による薄膜形成装置のステージ及びノズルユニットの平面図である。 図6は、実施例3による薄膜形成装置のステージ及びノズルユニットの平面図である。 図7は、実施例4による薄膜形成装置のステージ及びノズルユニットの平面図である。 図8は、実施例5による薄膜形成装置のステージ及びノズルユニットの平面図である。 図9は、実施例6による薄膜形成装置のステージ、ノズルユニット及び基板の平面図である。 図10A及び図10Bは、実施例7による薄膜形成装置のステージ及びノズルユニットの平面図である。 図11は、実施例8による薄膜形成装置の概略図である。 図12A及び図12Bは、実施例8による薄膜形成装置のステージ及びノズルユニットの平面図である。 図13は、実施例9による薄膜形成装置の概略図である。 図14は、実施例10による薄膜形成装置の概略図である。 図15は、実施例11による薄膜形成装置の概略図である。
[実施例1]
図1に、実施例1による薄膜形成装置の概略図を示す。定盤20の上に、回転駆動機構21によりステージ25が支持されている。ステージ25の上面(保持面)に、プリント配線板等の基板30が保持される。ステージ25の保持面に平行な方向をX方向及びY方向とし、保持面の法線方向をZ方向とするXYZ直交座標系を定義する。回転駆動機構21は、Z軸に平行な仮想直線を回転中心として、定盤20に対してステージ25を回転させる。
定盤20の上方に、支柱26によって梁27が支えられている。梁27に、ノズルユニット支持機構41及び撮像装置42が取り付けられている。ノズルユニット支持機構41に、ノズルユニット40が支持されている。撮像装置42及びノズルユニット40は、ステージ25に保持された基板30に対向する。ノズルユニット支持機構41はノズルユニット40を定盤20に対して昇降(Z方向に移動)させる。
撮像装置42は、基板30の表面に形成されている配線パターン、アライメントマーク、基板30に形成された薄膜パターン等を撮像する。撮像されて得られた画像データが、制御装置33に入力される。ノズルユニット40は、複数のノズル孔から基板30に向けて、紫外線硬化型の薄膜材料の液滴、例えばソルダーレジスト等の液滴を吐出する。吐出された薄膜材料が、基板30の表面に付着する。
制御装置33が、移動機構21、ノズルユニット40、及び撮像装置42を制御する。制御装置33には、基板30に形成すべき薄膜パターンの画像データ等が記憶されている。オペレータが、入力装置35を通して制御装置33に、種々の指令(コマンド)や、制御に必要な数値データを入力する。入力装置35には、例えばキーボード、タッチパネル、ポインティングデバイス等が用いられる。制御装置33は、出力装置36からオペレータに対して各種情報を出力する。出力装置36には液晶ディスプレイ等が用いられる。
図2Aに、ステージ25及びノズルユニット40の平面図を示す。平面視において、ステージ25に基板30が内包される。ステージ25は、Z軸に平行な回転中心43を中心として回転する。基板30の平面形状は、例えば長方形または正方形である。基板30は、その中心が回転中心43と一致するように、ステージ25に保持される。
ノズルユニット40が、回転中心43から半径方向に伸びる。ノズルユニット40の、ステージ25に対向する面に、複数のノズル孔45が配置されている。ノズル孔45は、回転中心43を中心とする円の半径方向に沿って、等間隔に配置されている。半径方向に沿って配置された複数のノズル孔45を含むノズル列46の長さは、ステージ25を1回転させたとき、基板30の表面の全域がノズル列46の直下を通過するように設定されている。すなわち、ノズル列46は、基板30の対角線の長さの1/2以上である。ステージ25を回転させながら、ノズル孔45から薄膜材料の液滴を吐出させることにより、基板30の表面に薄膜材料を付着させることができる。
ノズル列46に並走するように、紫外光源47が配置されている。紫外光源47は、基板30の表面の、半径方向に長い領域に紫外線を照射する。紫外光源47は、ステージ25の回転によって、液滴の着弾点が移動する方向に関して、ノズルユニット40よりも下流側に配置されている。このため、基板30の表面に着弾した薄膜材料は、着弾した直後に、紫外光源47から放射された紫外線に照射され、硬化される。これにより、液状材料の面内方向の広がりを抑制することができる。
図2Bに、薄膜が形成された基板30の平面図を示す。基板30の表面に、ソルダーレジストの薄膜31が形成されている。図2Bでは、薄膜材料で覆われる領域にハッチングが付されている。一例として、1枚の基板30から、複数のプリント配線板が切り出される。図2Bでは、4行2列にプリント配線板が配置された例を示している。行方向及び列方向に隣り合うプリント配線板の間には、余白領域32が確保されている。余白領域32には薄膜が形成されない。基板30をステージ25(図2A)に保持するとき、ステージ25の回転中心43が余白領域32内に位置するように、位置合わせされる。
図3に、基板30(図2B)に形成すべき薄膜パターンを構成する画素の配置を示す。基板30を直線的に走査しながら薄膜材料の液滴を着弾させる通常の方法の場合には、薄膜パターンを構成する画素の位置は、2次元直交座標で表される。実施例においては、画素46の位置が極座標で表される。具体的には、回転中心43を原点とした基準方位44からの方位角θと、半径方向の距離rとからなる極座標(r,θ)で、各画素49の位置が表される。
基板30に形成すべき薄膜パターンの画像データは、一般的にはガーバーフォーマットで提供される。制御装置33は、形成すべき薄膜のパターンを定義したガーバーフォーマット等の画像データに基づいて、画素49の位置が極座標(r,θ)で表された画像データを生成する。この極座標で表された画像データに基づいて、制御装置33が、回転駆動機構21(図1)及びノズルユニット40(図1)を制御する。これにより、基板30の表面に、所望の薄膜パターン31(図2B)を形成することができる。
薄膜パターンを構成する画素49は、回転中心43からの距離に依らず、周方向に関する画素49の周期(ピッチ)を同一にすることが好ましい。例えば、半径rの位置の画素数をNrとすると、2πr/Nrが一定になるように、画素49を配置することが好ましい。また、半径方向のピッチと、周方向のピッチとを等しくすることが好ましい。このように画素49を配置することにより、基板30の面内に画素49を均等に分布させることができる。
必ずしも、2πr/Nrが厳密に一定になるように画素49を配置しなくてもよい。例えば、回転中心43を中心とする円周上に分布する画素49の個数が、外周側において相対的に多く、内周側において相対的に少なくなるようにすればよい。このように画素49を配置することにより、単位方位角あたりの画素数を同一にする場合に比べて、画素49の分布を均一に近づけることができる。
ここで、「画素」は、ノズル孔45から吐出された液滴が着弾可能な点(着弾目標点)と言い換えることができる。制御装置33(図1)は、各画素49に液滴が着弾するように、回転駆動機構21(図1)及びノズルユニット40(図1)を制御する。
相対的に外周側の画素49は、相対的に内周側の画素49よりも、円周方向の移動速度が速い。相対的に外周側に配置されたノズル孔45は、相対的に内周側に配置されたノズル孔45よりも、液滴を吐出させることができる周波数の上限値が高い特性を有する。外周側のノズル孔45の吐出周波数の上限値を高く設定することにより、相対的に移動速度が速い外周側の画素49の移動に追随して、薄膜材料の液滴を吐出させることができる。
図4Aを参照して、薄膜形成装置の設置に必要な領域(フットプリント)について説明する。以下、基板30の平面形状が正方形である場合について考察する。基板30の一辺の長さをLで表す。基板30の中心が回転中心43と一致する。基板30を1回転させるのに必要なフットプリントは、半径(1/(21/2))×Lの円形と等しい。この円形に外接する正方形の面積は、2×Lである。基板30の全域に薄膜材料の液滴を着弾させるために、ノズル列46の長さを(1/(21/2))×Lとすればよい。
図4Bに、基板30をX方向及びY方向に直線的に並進移動させて薄膜パターンを形成する場合に必要となるプットプリントを示す。ノズル列46の長さは、図4Aの場合と同一とする。ノズル列46に直交する方向に関する基板30のストロークはLになる。このため、ノズル列46に直交する方向に関するプットプリントの寸法は、2×Lになる。ノズル列46に平行な方向に関するフットプリントの寸法は、(2−(1/21/2))×Lになる。このため、フットプリントの面積は、約2.58×Lになる。
図4A及び図4Bに示したように、実施例1による薄膜形成装置のフットプリントは、基板30を並進移動させる構造の薄膜形成装置のフットプリントより小さい。実施例1による薄膜形成装置のように、基板30を並進移動させる構成に代えて回転移動させる構成とすることにより、装置のフットプリントを小さくすることができる。さらに、基板30を並進移動させる構成では、相互に直交する2方向の移動機構を備える必要がある。これに比べて、実施例1による構成では、1つの回転駆動機構を備えればよい。このため、装
置のコスト低減を図ることができる。
[実施例2]
図5に、実施例2による薄膜形成装置に用いられているノズルユニット40及び紫外光源47の平面図を示す。以下、実施例1との相違点について説明し、同一の構成については説明を省略する。
実施例2においては、回転中心43から遠ざかるに従って、回転中心43を中心とする円周方向に並ぶノズル孔45の個数が、段階的に多くなっている。例えば、ノズル列46が、半径方向に関して3つの領域R1、R2、R3に区分されている。領域R1が最も内周側に配置され、領域R3が最も外周側に配置される。領域R1、R2、R3において、それぞれ1個、2個、3個のノズル孔45が円周方向に並んでいる。なお、半径方向には、複数のノズル孔45が等間隔に並んでいる。
回転中心43を中心とする1つの円周上に分布する画素49(図3)の数は、内周側において相対的に少なく、外周側において相対的に多い。1つの円周に1つのノズル孔45を対応付けると、外周側のノズル孔45は、内周側のノズル孔45に比べて、液滴の吐出周波数を高くしなければならない。液滴の吐出周波数には、ノズル孔の構造上の上限値が存在する。ノズル孔45の吐出周波数の上限値、及び周方向の画素ピッチにより、最外周の画素の周方向の移動速度が決まる。このとき、内周側のノズル孔45は、吐出可能周波数の上限値よりも低い周波数で駆動される。
実施例2による薄膜形成装置では、外周側において円周方向により多くのノズル孔45が配置されている。このため、外周側に位置するノズル孔45の1つ当たりの吐出周波数を下げることができる。言い換えると、薄膜形成時の基板30の回転速度を速くすることができる。また、内周側のノズル孔45を、より上限値に近い周波数で駆動することが可能になる。
[実施例3]
図6に、実施例3による薄膜形成装置に用いられているノズルユニット40及び紫外光源47の平面図を示す。以下、実施例2との相違点について説明し、同一の構成については説明を省略する。
実施例3では、ノズルユニット40が複数のノズルヘッド48で構成されている。複数のノズルヘッド48は、同一の構造を有する。すなわち、すべてのノズルヘッド48において、ノズル孔45の配置のパターンが同一である。各ノズルヘッド48に設けられている複数のノズル孔45が、回転中心43を通過する仮想直線39と平行に並ぶ。
実施例2の場合と同様に、ノズルユニット40が半径方向に関して3つの領域R1、R2、R3に区分されている。領域R1が最も内周側に配置され、領域R3が最も外周側に配置される。領域R1には、1個のノズルヘッド48が配置されている。領域R2には、2個のノズルヘッド48が、仮想直線39と平行な姿勢で配置されている。領域R3には、3個のノズルヘッド48が、仮想直線39と平行な姿勢で配置されている。このため、領域R1、R2、R3において、それぞれ仮想直線39と直交する方向に1個、2個、3個のノズル孔45が並ぶ。すなわち、領域R2、R3において、2個、3個のノズル孔45が、近似的に円周方向に並んでいる。このため、実施例2と同様に、薄膜形成時の基板30の回転速度を速くすることができる。また、内周側のノズル孔45を、より上限値に近い周波数で駆動することが可能になる。
さらに、実施例2においては、ノズルヘッド48の各々に対応して、紫外光源47が配
置されている。ノズルヘッド48と、それに対応する紫外光源47との相対位置関係は、すべてのノズルヘッド48において同一である。このため、どのノズル孔45から吐出された薄膜材料の液滴も、基板30に着弾後、直ちに硬化させることができる。
[実施例4]
図7に、実施例4による薄膜形成装置に用いられているノズルユニット40及び紫外光源47の平面図を示す。以下、実施例3との相違点について説明し、同一の構成については説明を省略する。
実施例4では、複数のノズルヘッド48の各々のノズル孔45が、回転中心43を中心とした円の半径方向と平行に配列している。すなわち、ノズルヘッド48が放射状に配置されている。実施例3においては、領域R3において、3個のノズル孔48が仮想直線39と直交する方向に並んでいた。このため、厳密には、3個のノズル孔48は、円周に沿って並んでいるとはいえない。実施例4においては、領域R3において、3個のノズル孔48が、回転中心43を中心とする円周に沿って並ぶ。このため、図3に示したように画素49の位置が極座標で表されている画像データと、ノズル孔45の配置との整合性が高い。
[実施例5]
図8に、実施例5による薄膜形成装置に用いられているノズルユニット40及び紫外光源47の平面図を示す。以下、実施例4との相違点について説明し、同一の構成については説明を省略する。
実施例4では、複数のノズルヘッド48が回転中心43を通過する1本の仮想直線の近傍に配置されていた。実施例5では、図8に示すように、中心角にして、より広い範囲にノズルヘッド48が配置されている。例えば、領域R1の1個のノズルヘッド48は、方位角0°の位置に配置されている。領域R2の2個のノズルヘッド48は、それぞれ方位角45°及び−45°の位置に配置されている。領域R3の3個のノズルヘッド48は、それぞれ90°、0°、−90°の位置に配置されている。ノズルヘッド48と、それに対応する紫外光源47との相対位置関係は、実施例4の場合と同一である。実施例5のように、ノズルヘッド48を、周方向に関して、より広い範囲に分布させてもよい。
[実施例6]
図9に、実施例6による薄膜形成装置に用いられているステージ25、ノズルユニット40及び紫外光源47の平面図を示す。以下、実施例1との相違点について説明し、同一の構成については説明を省略する。
実施例1では、ステージ25(図2A)に1枚の基板30を保持し、回転中心43と基板30の中心とを一致させた。実施例6では、図9に示すように、ステージ25に複数の基板30が保持される。例えば、複数の基板30が、ステージ25の回転中心43を中心とする円周に沿って、n回回転対称の位置に配置される。図9では、半径が異なる2つの円周に沿って基板30を配したが、1つの円周に沿って基板30を配置してもよいし、3つの以上の円周に沿って基板30を配置してもよい。
ステージ25を回転させると、各基板30が、回転中心43を中心として公転する。基板30がノズルユニット40の直下を通過するときに、基板30に薄膜材料の液滴が付着する。薄膜形成装置のフットプリントは大きくなるが、基板30の1枚あたりのフットプリントを小さくすることができる。
[実施例7]
図10A及び図10Bを参照して、実施例7による薄膜形成装置について説明する。以下、実施例1との相違点について説明し、同一の構成については説明を省略する。
図10Aに示すように、実施例7においては、ノズルユニット40に設けられたノズル列46の長さが、基板30の対角線の長さの1/2より短い。例えば、ノズル列46の長さが、基板30の対角線の長さの1/4である。このため、基板30を1回転させただけでは、基板30の表面の全域に薄膜を形成することができない。
実施例7による薄膜形成装置においては、ノズルユニット40が直動機構50を介して梁27に支持されている。直動機構50は、制御装置33(図1)からの制御を受けて、ノズルユニット40をノズル列46の長さ方向、すなわち回転中心43を中心とする円の半径方向に移動させる。
薄膜形成時には、ノズル列46の一端を回転中心43に一致させた状態で、基板30を1回転させながら薄膜材料の液滴をノズルユニット40から吐出させる。これにより、半径がノズル列46の長さに等しい円形の領域Q1に薄膜を形成することができる。領域Q1よりも外側の領域Q2には、薄膜が形成されない。図10Aに示したノズルユニット40の位置で薄膜が形成される領域に、右上がりのハッチングを付している。
図10Bに示すように、ノズルユニット40を、回転中心43から遠ざかる方向に、ノズル列46の長さに相当する距離だけ移動させる。この状態で、基板30を回転させながら、ノズルユニット40から薄膜材料の液滴を吐出させる。これにより、領域Q1よりも外側の領域Q2に薄膜を形成することができる。図10Bに示したノズルユニット40の位置で薄膜が形成される領域に、右下がりのハッチングを付している。
実施例7のように、基板30の寸法に比べてノズル列46の長さが短い場合、ノズルユニット40をノズル列46の長さ方向に移動させることにより、基板30の全域に薄膜を形成することができる。
[実施例8]
図11に、実施例8による薄膜形成装置の概略図を示す。以下、実施例7との相違点について説明し、同一の構成については説明を省略する。
実施例7では、ノズルユニット40を半径方向に移動させる直動機構50(図10A、図10B)が備えられていた。実施例8では、ノズルユニット40を半径方向に移動させる代わりに、直動機構51がステージ25を半径方向(ノズルユニット40に設けられているノズル列の長さ方向)に移動させる。
図12Aに示すように、薄膜形成時には、ノズル列46の一端を回転中心43に一致させた状態で、基板30を1回転させながら薄膜材料の液滴をノズルユニット40から吐出させる。これにより、円形の領域Q1に薄膜を形成することができる。
次に、図12Bに示すように、ステージ25を、ノズル列46の長さに相当する距離だけ、半径方向に移動させる。この状態で、基板30を回転させながら、ノズルユニット40から薄膜材料の液滴を吐出させる。これにより、領域Q1よりも外側の領域Q2に薄膜を形成することができる。
実施例8のように、ステージ25を半径方向に移動させても、実施例7と同様に基板30の全域に薄膜を形成することができる。
[実施例9]
図13に、実施例9による薄膜形成装置の概略図を示す。以下、実施例1との相違点について説明し、同一の構成については説明を省略する。
実施例1では、ステージ25が回転駆動機構21によって回転した。これに対し、実施例9では、ステージ25を回転させる構成に代えて、回転駆動機構52が、Z方向に平行な仮想直線を回転中心として、ノズルユニット40を定盤20に対して回転させる。ノズルユニット40に設けられたノズル列の長さは、実施例1による薄膜形成装置のノズル列46(図2A)の長さと同一である。実施例9のように、ノズルユニット46を回転させる構成を採用することも可能である。
[実施例10]
図14に、実施例10による薄膜形成装置の概略図を示す。以下、実施例8(図11)との相違点について説明し、同一の構成については説明を省略する。
実施例8では、ステージ25が、回転駆動機構21により回転し、直動機構51により半径方向に移動した。これに対し、実施例10では、ステージ25が回転する構成に代えて、ノズルユニット40が、回転駆動機構52により定盤20に対して回転する。ノズルユニット40に設けられたノズル列の長さは、実施例8による薄膜形成装置のノズル列46(図12A)の長さと同一である。実施例10のように、ノズルユニット40を回転させ、ステージ25を半径方向に移動させてもよい。
[実施例11]
図15に、実施例11による薄膜形成装置の概略図を示す。以下、実施例10(図14)との相違点について説明し、同一の構成については説明を省略する。
実施例10では、ノズルユニット40が回転駆動機構52(図14)によって回転し、ステージ25が直動機構51(図14)によって半径方向に移動した。これに対し、実施例11では、ステージ25を半径方向に移動させる構成に代えて、ノズルユニット40が直動機構50によって定盤20に対して半径方向に移動する。ノズルユニット40に設けられたノズル列の長さは、実施例10による薄膜形成装置のノズル列46(図14)の長さと同一である。実施例11のように、ノズルユニット40を回転させ、かつ半径方向に移動させてもよい。
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
20 定盤
21 回転駆動機構
25 ステージ
26 支柱
27 梁
30 基板
31 薄膜パターン
32 余白領域
33 制御装置
35 入力装置
36 出力装置
39 仮想直線
40 ノズルユニット
41 ノズルユニット支持機構
42 撮像装置
43 回転中心
44 基準方位
45 ノズル孔
46 ノズル列
47 紫外光源
48 ノズルヘッド
49 画素
50 直動機構
51 直動機構
52 回転駆動機構

Claims (14)

  1. 処理対象物である基板を保持面に保持するステージと、
    前記ステージの前記保持面に対向し、前記保持面に保持された基板に向けて薄膜材料の液滴を吐出する複数のノズル孔が設けられたノズルユニットと、
    前記保持面に垂直な仮想直線を回転中心として、前記ステージ及び前記ノズルユニットの一方を他方に対して回転させる回転駆動機構と、
    前記ノズルユニットからの液滴の吐出を制御する制御装置と
    を有し、
    前記制御装置は、前記回転中心を中心とする円周上に分布する前記液滴が着弾可能な点の個数が、外周側において相対的に多く、内周側において相対的に少なくなるように、前記ノズルユニットを制御するとともに、
    形成すべき薄膜のパターンを定義した画像データに基づいて、前記回転駆動機構及び前記ノズルユニットを制御する薄膜形成装置。
  2. 前記回転中心から遠ざかるに従って、前記回転中心を中心とする円周方向に並ぶノズル孔の個数が、段階的に多くなっている請求項1に記載の薄膜形成装置。
  3. 前記ノズルユニットは、前記ノズル孔の配置のパターンが同一の複数のノズルヘッドを含み、前記ノズルヘッドの各々は、第1の方向に配列した複数のノズル孔からなるノズル列を含み、前記ノズル列が前記回転中心を中心とする半径方向に沿う姿勢で配置されており、内周側よりも外周側において、より多くの前記ノズルヘッドが周方向に並んでいる請求項1または2に記載の薄膜形成装置。
  4. 相対的に外周側に配置された前記ノズル孔は、相対的に内周側に配置された前記ノズル孔よりも、液滴を吐出させることができる周波数の上限値が高い特性を有する請求項1または2に記載の薄膜形成装置。
  5. さらに、前記ステージ、前記ノズルユニット、及び前記回転駆動機構を支持する定盤を有し、
    前記回転駆動機構は、前記定盤に対して前記ステージを回転させる請求項1乃至3のいずれか1項に記載の薄膜形成装置。
  6. さらに、前記ステージを、前記定盤に対して前記回転中心を中心とする半径方向に並進移動させる並進移動機構を有する請求項5に記載の薄膜形成装置。
  7. さらに、前記ノズルユニットを、前記定盤に対して前記回転中心を中心とする半径方向に並進移動させる並進移動機構を有する請求項5に記載の薄膜形成装置。
  8. さらに、前記ステージ、前記ノズルユニット、及び前記回転駆動機構を支持する定盤を有し、
    前記回転駆動機構は、前記定盤に対して前記ノズルユニットを回転させる請求項1乃至3のいずれか1項に記載の薄膜形成装置。
  9. さらに、前記ステージを、前記定盤に対して前記回転中心を中心とする半径方向に並進移動させる並進移動機構を有する請求項8に記載の薄膜形成装置。
  10. さらに、前記ノズルユニットを、前記定盤に対して前記回転中心を中心とする半径方向に並進移動させる並進移動機構を有する請求項8に記載の薄膜形成装置。
  11. 前記薄膜材料は、紫外線の照射によって硬化する材料であり、
    さらに、前記ステージに保持された基板の表面に紫外線を照射する紫外光源を有する請求項1乃至10のいずれか1項に記載の薄膜形成装置。
  12. 前記紫外光源から放射された紫外線は、前記保持面のうち、前記回転中心を中心とする半径方向に長い平面形状を有する被照射領域に照射され、
    前記ノズル孔から吐出される前記薄膜材料の液滴の着弾点の移動方向に関して、前記ノズルユニットよりも下流側に前記紫外光源が配置されている請求項11に記載の薄膜形成装置。
  13. 前記制御装置は、形成すべき薄膜のパターンを定義した前記画像データに基づいて、前記回転中心を原点とした方位角と、半径方向の距離とで表される極座標で表された画像データを生成し、前記極座標で表された画像データに基づいて、前記回転駆動機構及び前記ノズルユニットを制御する請求項1乃至12のいずれか1項に記載の薄膜形成装置。
  14. 薄膜を形成すべき塗布表面を有する基板を、前記塗布表面に対して垂直な仮想直線を回転中心として回転させる工程と、
    回転している前記基板の前記塗布表面に向けて、複数のノズル孔から薄膜材料の液滴を吐出させて前記薄膜材料を前記塗布表面に付着させる工程と
    を有し、
    前記薄膜材料を前記塗布表面に付着させる工程において、前記回転中心を中心とする円周上に分布する前記液滴が着弾可能な点の個数が、外周側において相対的に多く、内周側において相対的に少なくなるように、前記薄膜のパターンを定義した画像データに基づいて、前記液滴を吐出させる薄膜形成方法。
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