JP5835031B2 - アナログデジタル変換器(adc),その補正回路およびその補正方法 - Google Patents

アナログデジタル変換器(adc),その補正回路およびその補正方法 Download PDF

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Description

本発明は,ADC,その補正回路およびその補正方法に関する。
アナログデジタル変換器(ADC:Analog Digital Converter)は,アナログ入力信号をデジタル出力信号に変換する回路である。アナログデジタル変換のサンプリング周波数を高くするために,複数のADC(ADCチャネル)を設け,その複数のADCが時分割で順々にアナログ入力信号をデジタル出力信号に変換するタイムインタリーブADCが提案されている。タイムインタリーブADCは,以下の特許文献1,2に記載されている。
タイムインタリーブADCは,高速動作が可能であるが,各ADCの特性が異なっていたり,各ADCが動作するタイミングの関係がずれていたりするとS/N比が低下することがある。ADCチャネル間の誤差を補正する方法として,フォアグランドキャリブレーションとバックグランドキャリブレーションとが提案されている。前者は,ADCの通常動作時間以外に補正用の時間を必要とする。一方,後者は,ADCの通常動作中に補正をするので,経時変化や温度変化などにより発生する誤差もバックグランドで補正することができる。バックグランドキャリブレーション回路については,非特許文献1に記載されている。
上記のバックグランドキャリブレーション回路によれば,タイムインタリーブ(時分割)で動作する複数のADCチャネルのうち少なくとも一つに適応フィルタを設け,複数のADCチャネルの出力を加算した加算出力に基づいて適応フィルタの係数を演算している。加算出力のスプリアス信号成分を抑制するように適応フィルタの係数を制御することで,タイムインタリーブのサンプリングタイミングのずれ(スキュー)に起因して発生する誤差(スキュー誤差)であるスプリアス信号成分(誤差信号成分,イメージ信号成分)を抑制する。
特開2005−348156号公報 特開2008−11189号公報
しかしながら,上記の適応フィルタの係数としてデルタ関数に代えてsinc関数を利用する場合,適応フィルタのタップの精度で位相シフト制御を行う場合は所望の位相シフト制御が可能であるが,タップの精度より小さい精度で位相シフト制御を行う場合は適応フィルタの特性が周波数依存性を持つ。したがって,アナログ入力信号が高周波になると,周波数依存性に起因して,所望の位相シフト制御が困難または不可能になる。
そこで,本発明の目的は,高周波のアナログ入力信号に対してもスキュー誤差を補正するバックグランドキャリブレーションを行うADCとその補正回路を提供することにある。
実施の形態の第1の側面によれば,アナログ入力信号をサンプリング周波数でサンプリングしてデジタル出力信号に変換するアナログデジタル変換器(以下ADC)であって,
前記アナログ入力信号をタイムインタリーブで前記デジタル出力信号に変換する複数のADCチャネルと,
前記複数のADCチャネルがそれぞれ出力するチャネルデジタル信号を合成して前記デジタル出力信号を生成するチャネル合成器と,
前記複数のADCチャネルの少なくとも一つの出力と前記チャネル合成器との間に設けられた適応フィルタと,
前記デジタル出力信号に含まれるスキュー誤差を検出し,前記スキュー誤差に応じて前記適応フィルタの係数を生成し前記適応フィルタに設定する補正回路とを有し,
前記補正回路は,第1のステップで,前記スキュー誤差に応じて前記適応フィルタが前記チャネルデジタル信号の位相を進めるかまたは遅延させるかのいずれか一方方向に位相シフトするように前記係数を設定し,第2のステップで,前記スキュー誤差に応じて前記一方方向と逆方向に位相シフトするように前記係数を設定し,前記スキュー誤差が所望レベルに抑制される係数を前記適応フィルタに設定する。
上記のADCは,入力周波数にかかわらずスキュー誤差を抑制することができる。
タイムインタリーブ型のADCを示す図である。 2分周したサンプリングクロックΦA,ΦBの一例を示す図である。 スキュー誤差を示す図である。 タイムインタリーブ型のADCの例を示す図である。 スキュー誤差検出回路10を説明する図である。 適応フィルタ7の回路図である。 適応フィルタの動作を示す図である。 sinc関数の波形を示す図である。 sinc関数によるフィルタ係数を使用した場合の適応フィルタの動作を示す図である。 sinc関数h(n)の位相シフト量(遅延量)FDが非整数の例の波形を示す図である。 伝達関数Hの周波数特性を示す図である。 微分値H’の特性を示す図である。 群遅延D(ω)の周波数特性を示す図である。 群遅延特性D(ω)と周波数特性H(ω)の具体的な波形例を示す図である。 sinc関数による係数が設定される適応フィルタの群遅延D(ω)の周波数特性とスキュー補正制御を示す図である。 入力信号が高周波の場合のスキュー補正制御の問題点を示す図である。 本実施の形態における第1のスキュー補正方法を説明する図である。 本実施の形態における第2のスキュー補正方法を説明する図である。 第1の実施の形態におけるタイムインタリーブADCの構成図である。 図19のタイムインタリーブADCのスキュー補正回路20の動作を示すフローチャート図である。 第2の実施の形態におけるタイムインタリーブADCの構成図である。 図21のタイムインタリーブADCのスキュー補正回路20の動作を示すフローチャート図である。
図1は,タイムインタリーブ型のADCを示す図である。タイムインタリーブ型のADCは,アナログ入力信号A_INをタイムインタリーブでデジタル出力信号に変換する複数(図1の例では2個)のADCチャネル100,200と,複数のADCチャネル100,200がそれぞれ出力するチャネルデジタル信号D1,D2を合成してデジタル出力信号D_OUTを生成するチャネル合成器1とを有する。チャネル合成器1は,例えば加算器である。
アナログ入力信号A_INは,スイッチSW1,SW2を介してそれぞれのADCチャネル100,200に入力される。スイッチSW1,SW2は,サンプリング周波数fsのサンプリングクロックSCLKに同期して,タイムインタリーブでオンとオフを繰り返す。図1の例では2個のADCチャネルを有するので,スイッチSW1,SW2は,サンプリング周波数fsのサンプリングクロックSCLKを2分周(N個のチャネルならN分周)した周波数fs/2のサンプリングクロックΦA,ΦBの立ち上がりエッジ(または立ち下がりエッジ)に同期してオンし,それぞれのサンプリングクロックΦA,ΦBがHレベル(またはLレベル)の間のアナログ入力信号A_INをそれぞれ対応するADCチャネル100,200に入力する。
ADCチャネル100,200はそれぞれADC回路を有し,入力したアナログ入力信号A_INをデジタル信号D1,D2に変換する。ADCチャネルが有するADC回路は,サンプリング周波数fsのサンプリングクロックSCLKを2分周した周波数fs/2の周期,つまり,サンプリング周波数fsの2倍の周期2/fsでAD変換を行う。したがって,ADCチャネルのADC回路はサンプリング周期の2倍の周期でAD変換を行えばよい。
図2は,2分周したサンプリングクロックΦA,ΦBの一例を示す図である。理想的には,サンプリングクロックΦAのオン・デューティ比は50%であるが,図2に示されるようにHレベルの期間が1/fs+Δt/2,Lレベルの期間が1/fs-Δt/2となると,サンプリングクロックΦAと位相が反転しているサンプリングクロックΦBの立ち上がりエッジは,理想的なタイミング1/fsよりも-Δt/2だけタイミングが早まっている。このようなADCのサンプリングタイミングのずれ(スキュー)に起因して,AD変換されたチャネルデジタル出力信号D1,D2にはスキュー誤差が発生する。
図3は,スキュー誤差を示す図である。図3の(1)にはアナログ入力信号finが示され,(2)には,周期1/fsのサンプリングタイミングと,ADCチャネル100,200がAD変換するデジタル出力信号D1,D1とが示されている。一例として,アナログ入力信号A_INは正弦波または余弦波のいずれかである。図2に示したように,両チャネルのサンプリングタイミングにスキューΔtが存在していると,一方のADCチャネルのサンプリングタイミングのちょうど中間のタイミングからずれたタイミングで他方のADCチャネルがサンプリングする。その結果,図3(2)に示したように,周期1/fsのサンプリングタイミングで両方のADCチャネルのデジタル出力信号D1,D2をみると,デジタル出力信号D1,D2は,スキューΔtに対応する位相差を有する。
図3(2)の例では,ADCチャネル100側のデジタル出力信号D1のほうがADCチャネル200側のデジタル出力信号D2よりも位相が遅れている例である。
その結果,デジタル出力信号D1,D2を合成器1で合成すると,合成デジタル出力信号D_OUTは,元のアナログ入力信号A_INに図3(3)で示すようなスキュー誤差dtを有する。このスキュー誤差dtは,デジタル出力信号D1,D2の差D2-D1であり,上記のスキューΔtが大きくなるほど,このスキュー誤差dtの振幅が大きくなる。サンプリングクロックのスキューΔtがゼロの場合は,図3(2)のデジタル出力信号D1,D2の位相は一致し,図3(3)に示すスキュー誤差dtは全てのサンプリングタイミングでゼロになる。
このように,2つのデジタル出力D1,D2の波形の差がサンプルクロックのスキューにより発生する誤差,スキュー誤差であり,2つのADCチャネルの出力を合成したデジタル出力信号D_OUTに含まれる。デジタル出力D1をサンプリングしてAD変換した値は,図3(3)の横軸上の白丸のとおりスキュー誤差はゼロであるが,デジタル出力D2をサンプリングしてAD変換した値は,図3(3)の黒丸のとおりデジタル出力D2,D1の差D2-D1に対応する誤差を有する。つまり,合成されたデジタル出力信号D_OUTには,アナログ入力信号成分(デジタル出力D1の値)に加えて,サンプリングクロックΦBでのデジタル出力D1,D2の差分であるスキュー誤差によるイメージ信号成分(スプリアス成分)が含まれている。
図3(3)に示されるとおり,このスキュー誤差は,サンプリングクロックΦB(周波数fs/2)の周期2/fs毎に発生し,アナログ入力信号(D1の波形)の周期1/finの包絡線の値に対応する値を有し,アナログ入力信号とは位相がπ/2ずれている。したがって,このスキュー誤差に起因するイメージ信号成分は,サンプリング周波数fsの2分の1の高周波fs/2と,アナログ入力信号(D1の波形)の周波数finの低周波とを有する波形であり,その周波数はfs/2-finである。
図4は,タイムインタリーブ型のADCの例を示す図である。この例は,スキュー誤差であるイメージ信号成分をバックグランドでキャリブレーションするADCである。この例も,2個のADCチャネル100,200を有する例である。
図4のタイムインタリーブ型のADCは,図1と同様に,2個のADCチャネル100,200と,それらのデジタル出力D1,D2を合成する加算器1とを有する。さらに,ADCは,第2チャネルのADC200のデジタル出力D2の位相を進めるか遅延させかの位相シフトをする適応フィルタ7を有する。そして,図4のADCは,補正回路20を有し,補正回路20は,加算器1により合成されたデジタル出力信号D_OUTからスキュー誤差を検出し,デジタル出力D2のスキューに対応して位相シフトして,合成デジタル出力信号D_OUTのスキュー誤差を抑制またはなくすように適応フィルタ7の係数S6を生成する。この補正回路20は,合成デジタル出力信号D_OUTからスキュー誤差を検出するスキュー誤差検出回路10と,そのスキュー誤差の平均値dt(n)を生成するアキュムレータ5と,スキュー誤差の平均値dt(n)に基づいて適応フィルタ7の係数S6を生成する係数演算器6とを有する。
すなわち,図3に示されるとおり,スキュー誤差dtはサンプリング周期1/fsの2倍の周期2/fsで発生し,且つ,スキューΔtの大きさに比例する振幅で変動する。そこで,補正回路20は,スキューΔtに対応する値としてスキュー誤差の平均値dt(n)(スキュー誤差推定量とも称する。)を求めて,そのスキュー誤差の平均値dt(n)を抑制するような係数S6を適応フィルタ7に設定する。つまり,適応フィルタ7に対して,図3(2)に示したスキューΔtに対応する位相シフトを行う係数S6を設定する。
より具体的には,補正回路20は,スキュー誤差検出回路10とアキュムレータ5とによりデジタル出力信号D_OUTからスキュー誤差推定量dt(n)を演算で求め,係数演算器6によりその推定量に基づいてフィルタ係数S6を算出する。ここで,nはサンプリング回数である。適応フィルタ7はそのフィルタ係数S6に応じて第2のADCチャネル200のデジタル出力D2を位相シフトした信号のデジタル値に補正する。そして,その結果得られたデジタル出力信号D_OUTから再度スキュー誤差推定量dt(n)を演算し,フィルタ係数S6を算出する。このような処理をスキュー誤差推定量dt(n)がゼロに漸近するまで繰り返すことで,スキュー誤差が校正される。
図5は,スキュー誤差検出回路10を説明する図である。図5(1)には,横軸を正規化した周波数,縦軸をパワーに対応させて,アナログ入力信号成分(周波数fin)とスキュー誤差によるイメージ成分(周波数fs/2-fin)とが示されている。
スキュー誤差検出回路10は,合成デジタル出力信号D_OUT(またはy(n))にサンプリングタイミングn毎に符号が+1,−1,+1,−1と反転する信号(−1)nを乗算する周波数シフト回路2を有する。この信号(−1)nは,サンプル周期1/fsの2倍の周期2/fsで変化する信号であり,その周波数はfs/2である。
したがって,周波数シフト回路2は,乗算回路からなる一種のミキサ回路である。したがって,その出力yd1(n)は,図5(2)に示されるように,周波数fs/2-finのイメージ成分は,信号(−1)nの周波数fs/2との差である周波数finにシフトされ,周波数finの入力信号は,信号(−1)nの周波数fs/2との差である周波数fs/2-finにシフトされる。
さらに,図3(3)に示したとおり,入力信号finとイメージ成分の信号(スキュー誤差信号)とは,位相がπ/2ずれている。そこで,スキュー誤差検出回路10は,周波数シフト回路2の出力の位相を−π/2シフトする位相シフト回路3を有する。この位相シフト回路3による−π/2シフトにより,図5(1)に示される合成デジタル出力信号y(n)の入力信号成分とイメージ成分とは,位相が一致または反転した信号になり,図5(2)に示される位相シフト回路3の出力信号yd1(n)のイメージ成分と入力信号成分も,同様である。
つまり,図3(2)(3)で説明したとおり,ADCチャネルCh2側がCh1側に対して位相が遅れているか進んでいるかに依存して,スキュー誤差dtを-π/2シフトした信号は,入力信号D2と位相が逆相または同相になる。
そこで,スキュー誤差検出回路10内の乗算器4は,合成デジタル出力信号y(n)と位相シフト回路3の出力信号yd1(n)とを乗算し,合成デジタル出力信号y(n)の入力信号成分と位相シフト回路3の出力信号yd1(n)のイメージ成分との乗算値と,合成デジタル出力信号y(n)のイメージ成分と位相シフト回路3の出力信号yd1(n)の入力信号成分との乗算値とを加算した値を出力する。その結果,乗算器4は,イメージ成分の振幅に比例した値を出力する。しかも,乗算器4の出力のスキュー誤差dtは,ADCチャネルCh2側がCh1側に対して位相が遅れているか進んでいるかに依存して極性が逆になる。乗算された信号の周波数は一致しているので,この出力には周波数成分は含まれていない。
ただし,乗算器4の出力dtはスキュー誤差に対応した値を有するが,スキュー誤差は,図3(3)に示したように変動している。そこで,補正回路20内のアキュムレータ5が,乗算器4の出力を積分して平均化し,そのAC成分を除去する。したがって,アキュムレータ5が出力するスキュー誤差の平均値dt(n)は,サンプリングタイミング毎に更新される平均値であり,スキューΔtの大きさに対応する値である。そして,スキュー誤差の平均値dt(n)は,スキューの方向も極性で示している。
最後に,係数演算回路6は,サンプリングクロックSCLK(fs)に同期して,スキューの大きさに対応するスキュー誤差の平均値dt(n)に基づいて,スキュー誤差を抑制するように適応フィルタ7の位相シフト量を設定する係数S6を演算し,係数S6を適応フィルタ7に設定する。このフィードバック制御をサンプリングクロック(またはそれを分周したクロック)に同期して繰り返すことで,スキュー誤差の平均値dt(n)がゼロに近づくように抑制される。
なお,乗算器4には,ステップサイズStep Sizeが係数として与えられている。このステップサイズは,フィードバック制御の速度を制御するための係数であり,ステップサイズが大きければフィードバック制御がより速く収束するがオーバシュートやアンダーシュートも大きくなり,ステップサイズが小さければオーバシュートやアンダーシュートは小さくなるものの収束が遅くなる。
図6は,適応フィルタ7の回路図である。適応フィルタ7は,nビットの入力デジタル信号x(t)を係数S6によって所望の波形に補正した出力デジタル信号y(t)を出力する。本実施の形態では,適応フィルタ7は,係数S6によって入力デジタル信号x(t)の位相を,所望のシフト量シフトした出力デジタル信号y(t)を出力する。
適応フィルタ7は,入力デジタル信号x(t)を1クロック遅延する遅延フリップフロップDFFをビット数分だけ有する遅延回路11を複数有する。さらに,適応フィルタ7は,各遅延回路11の入力ノードと出力ノードをタップとし,そのタップのデジタル値と,係数演算回路6が出力する各タップに設定する係数S6とをそれぞれ乗算する複数の乗算器12と,これらの乗算器12の出力を加算する加算器13とを有する。加算器13のデジタル出力が出力デジタル信号y(t)である。図6の適応フィルタ7は,タップ数が多いほど高い次数のフィルタになる。
図7は,適応フィルタの動作を示す図である。図7には,入力デジタル信号x(t)と,係数S6として使用されるデルタ関数δ(t)と,出力デジタル信号y(t)とが示されている。横軸は時間軸であるとともに,図6に示した適応フィルタ内のタップ位置にも対応する。
適応フィルタ7は,入力デジタル信号x(t)を全て通過させる全通過型フィルタである。そのため,適応フィルタ7は,以下の式(1)のように,入力デジタル信号x(t)とディラックのデルタ関数δ(t)の畳み込み演算を実行する。
Figure 0005835031
ここで,Tは定数,Nはタップ数である。
図7(1)と式(1)に示されるとおり,入力デジタル信号x(t)は,時間Tのサンプリング間隔で変化するデジタル値であり,デルタ関数δ(t)は時間t=0(中央のタップ)では所定の大きさを有し,それ以外では0の大きさを有する。したがって,適応フィルタの複数の乗算器12は,中央のタップ(t=0)の入力デジタル信号x(t)を時間t=0のデルタ関数δ(t)の値と乗算し,他のタップ(t=0以外)の入力デジタル信号x(t)を時間t=0以外の値0と乗算し,それらの加算値を出力する。そして,適応フィルタ7は,サンプリングクロックに同期して,サンプリング間隔で遅延シフトされる入力デジタル信号x(t)の中央タップの入力デジタル値を,順次出力する。つまり,図7(1)に示されるように,出力デジタル信号y(t)は,各サンプリングタイミングを中心とするサンプリング周期毎に順次異なるデジタル値を有する。
次に,係数S6による位相シフトについて説明する。図7(2)に示すように,係数演算回路6が,デルタ関数δ(t)を時間軸上で右側にシフトさせて(つまりタップ位置を右側にシフト),例えば時間2Tでゼロ以外の所定の値になり,時間2T以外では0になるようにする。このような係数に設定されると,図7(2)の適応フィルタが出力する時間nTでの出力デジタル信号y(t)は,入力デジタル信号x(t)の時間(n+2)Tでのデジタル値となる。つまり,図7(2)の出力デジタル信号y(t)は,入力デジタル信号x(t)の位相を2タップだけ左にシフトした,つまり位相を遅らせた信号になる。適応フィルタ内の複数のタップには時間の経過とともに入力デジタル信号x(t)がシフトしていくので,タップ位置を左にシフトすることは,2クロック過去の信号を出力することを意味し,入力デジタル信号の位相を遅延させることになる。逆に,デルタ関数δ(t)を左側にシフトさせれば,位相を進めることができる。
このように,デルタ関数δ(t)の位相をシフトして適応フィルタに係数を設定することで,適応フィルタは入力デジタル信号の位相をいずれかの方向にシフトして出力することができる。以上が,図4の補正回路20と適応フィルタ7についての説明である。
[適応フィルタで改善すべき点]
次に,係数S6がディラックのデルタ関数ではなく,sinc関数の場合について説明する。図4の補正回路20の係数演算回路6は,回路構成上の理由から,ディラックのデルタ関数のような理想的な係数ではなく,sinc関数による係数で実現される。しかし,sinc関数によるフィルタ係数を利用した場合に,以下のような改善すべき点がある。
図8は,sinc関数の波形を示す図である。そして,sinc関数h(n)は,以下の式(2)で表される。
Figure 0005835031
ここで,FDは,適応フィルタ7の複数のタップに対応する横軸方向の位相シフト量(または遅延量)である。図8から明らかなとおり,横軸nが位相シフト量FD(図8ではFD=3)と等しければ(n=FD=3),sinc関数h(n)の出力は1になり,横軸nが位相シフト量FD(FD=3)以外であれば,sinc関数h(n)の出力は0になる。適応フィルタ7は,このようなsinc関数h(n)によるフィルタ係数を利用することで,デルタ関数δ(t)によるフィルタ係数と同様に全通過型のフィルタになる。
図9は,sinc関数によるフィルタ係数を使用した場合の適応フィルタの動作を示す図である。sinc関数h3によるフィルタ係数を使用した場合は,タップmTでの入力デジタル信号x(t)が出力される。そして,sinc関数h5によるフィルタ係数を使用した場合は,タップ(m+2)Tでの入力デジタル信号x(t)が出力され,位相がシフトする(遅れる)。
上記のようにsinc関数による係数を設定するようにしても,位相シフト量(遅延量)FDが整数の場合は,デルタ関数による係数と同様の位相シフト制御を行うことができる。ただし,タイムインタリーブADCにおけるADCチャネル間のスキュー量は,サンプルクロックの周期よりも短い時間であり,位相シフト量(遅延量)FDを非整数(小数点以下)の精度で設定することが必要になる。
図10は,sinc関数h(n)の位相シフト量(遅延量)FDが非整数の例の波形を示す図である。この例では,位相シフト量FDはFD=3.2と非整数である。そのため,適応フィルタ内の各タップの乗算器に入力される係数は,n=3で1に近い大きな値をとるが,n=−2〜2,4〜8ではゼロにはならない。ただし,n=3の大きな値とn=4の比較的大きな値とにより,位相シフト量がn=3.2に制御される。また,n=3,4以外の比較的小さい値により,適応フィルタ内の対応する乗算器は比較的小さな乗算値を出力する。したがって,位相シフト量FDが非整数の場合は,適応フィルタ7の出力デジタル信号y(t)は入力デジタル信号x(t)とは異なる値になる。
以下の式(3)は図8のような一つのタップのみ係数が1で他のタップの係数が0の場合の適応フィルタ7の伝達関数Hdである。つまり,理想的な伝達関数Hdである。
Figure 0005835031
つまり,この伝達特性Hdでは,入力デジタル信号x(t)の位相がFDだけシフトされた出力デジタル信号y(t)が生成される。
次に,sinc関数の係数を利用した適応フィルタの伝達特性Hは,以下の式(4)のとおりである。つまり,sinc関数h(n)を採用したことで理想的な伝達関数Hdに誤差が加えられる。
Figure 0005835031
その結果,式(4)と(3)の差分が誤差Eになり,次の式(5)のとおりである。
Figure 0005835031
この誤差Eは,ナイキスト角周波数ωs,つまりω=πの場合は,次の式(6)のとおりである。
Figure 0005835031
図11は,伝達関数Hの周波数特性を示す図である。式(5)(6)に示された誤差は,入力デジタル信号x(t)が低周波の場合は,ほとんど無視できる程度であり,伝達関数Hは理想値1になる。しかし,高周波になると誤差が大きくなり,伝達関数Hは位相シフト量FDが正の場合は高い周波数帯で低下し,負の場合は上昇する(破線)。なお,図11のaは,任意の値である。
sinc関数による係数を設定した場合に適応フィルタの伝達関数Hが,図11のような周波数特性になる理由は,概ね以下のとおりである。つまり,図10のようなsinc関数によるフィルタ係数は,中央のピーク値以外は振幅が小さく,且つ正と負になっている。したがって,アナログ入力信号finが低周波の場合は,適応フィルタ内の複数のタップでの振幅はなだらかに変化し,図10の係数との畳み込み演算では,真ん中のタップ以外のタップの乗算値の累積値は,正の係数と負の係数とで概ね相殺されて,理想値に近い値が出力される。これが,図11の低周波領域で伝達関数はH=1になっている理由である。伝達関数H=1とは,適応フィルタが入力信号をそのまま通過させて出力することを意味する。
一方,アナログ入力信号が高周波になると,適応フィルタ内の複数のタップでの入力信号の振幅は大きく変動し,フィルタ係数の正と負の値による相殺効果が弱められ,誤差が大きくなる。その結果,高周波領域では伝達関数Hは理想値1から下降または上昇する。伝達関数が理想値1から下降または上昇することは,適応フィルタの出力信号が入力信号と等しくなく誤差を有していることを意味する。
このような周波数特性は,適応フィルタのタップ数が多い場合は,上記の相殺効果が強められ,より高い周波数までH=1となるが,逆にタップ数が少ない場合は,相殺効果は弱くなり,低い周波数でも伝達関数がH=1から下降または上昇する特性になる。
次に,適応フィルタの群遅延量(位相シフト量)について説明する。以下の式(7)は適応フィルタ7の周波数応答である。すなわち,適応フィルタ7の周波数特性は,振幅特性G(ω)と位相特性θ(ω)とを有する。また,この式(7)は,前述の式(4)の伝達関数Hに対応する。
Figure 0005835031
一方,上記の式(7)から,適応フィルタ7の群遅延特性(位相シフト量)D(ω)は,位相特性θ(ω)を角周波数ωで微分したものであり,以下の式(8)のとおりである。
Figure 0005835031
そこで,式(7)の対数をとると以下の式(9)が導かれる。
Figure 0005835031
ここでlnは対数を表す。
式(9)を角周波数ωで微分すると,以下の式(10)を得る。
Figure 0005835031
そこで,式(8)に式(10)を代入すると,適応フィルタ7の群遅延D(ω)は,以下の式(11)のとおりになる。
Figure 0005835031
式11から,群遅延D(ω)は,式(7)つまり式(4)の伝達関数Hの微分値H’に対応する特性を有する。この微分値H’は,図11の特性を角周波数ωで微分したものである。
図12は,微分値H’の特性を示す図である。図11の伝達関数Hのグラフの傾きがH’になる。したがって,図12の微分値H’は,低周波数領域では0,高周波数領域でHが下降するところでマイナスになり,一方上昇するところでプラスになる。
図13は,群遅延D(ω)の周波数特性を示す図である。式(11)は,H’にFDが加えられているので,図13の特性図は,FDが正の場合は縦軸の正の方向にシフトした実線の特性になり,FDが負の場合は縦軸の負の方向にシフトした破線の特性になる。そして,正の位相シフト量FDの絶対値を大きくすると特性は正の方向に移動し,負の位相シフト量FDの絶対値を大きくすると特性は負の方向に移動する。また,群遅延が下降または上昇する周波数f4は,適応フィルタが高次元(タップ数が多い)ほど高くなり,一方,低次元(タップ数が少ない)ほど低くなる。
図14は,群遅延特性D(ω)と周波数特性H(ω)の具体的な波形例を示す図である。図14に示されるとおり,適応フィルタ7の伝達関数の周波数特性H(ω)は,高周波領域で僅かに低下している。H(ω)の拡大図でその低下が見て取れる。それに伴い,H(ω)の微分値に対応する群遅延特性D(ω)は,高周波領域でマイナス側に低下している。このように,具体的な波形例は,図13の群遅延の周波数特性と一致する。
このように,適応フィルタにsinc関数による係数を設定して,位相をシフトしようとすると,入力信号が低周波の場合は,遅延量FDに対応した方向に位相シフトさせることができるが,高周波では必ずしもそのようにはならない。入力信号が高周波では遅延量FDに対して位相シフトの方向が低周波とは逆になるのである。しかも,図13の特性は,周波数f4より高い領域での実線の低下(または破線の上昇)の傾きは,遅延量FDを大きくするとより急峻になることが確認された。
図13で説明したように,sinc関数による係数を利用した適応フィルタの場合は,その群遅延量D(ω)は,特異な周波数特性を有する。このような周波数特性に起因して,図4に示した補正回路20によるスキュー誤差抑制のフィードバック制御を工夫する必要がある。以下,その点について説明する。
図15は,sinc関数による係数が設定される適応フィルタの群遅延D(ω)の周波数特性とスキュー補正制御を示す図である。仮に,適応フィルタへの入力信号の周波数がfinであるとする。この周波数finは,サンプリング周波数fs/2に対して十分に低周波である。
図15(A)では,ADCチャネル200側のデジタル信号D2に含まれているスキューを抑制するために適応フィルタで必要な位相シフト量(遅延量)がSK1の場合である。適応フィルタで位相シフト量をSK1にするためには,sinc関数の位相シフト量もSK1にする必要がある。そこで,この場合は,図4の係数演算回路6が, sinc関数の位相シフト量FDを矢印のスキュー補正方向SCD1にΔt1,Δt2と制御しながら係数を演算し,その係数を適応フィルタに設定することで,スキュー誤差の平均値dt(n)を抑制させ,やがて,目標の位相シフト量SK1と一致させることができる。
一方,図15(B)では,ADCチャネル200側のデジタル信号D2に含まれているスキューを抑制するために必要な位相シフト量(遅延量)がSK2とSK1とは符号が逆転している場合である。この場合も,図4の係数演算回路6が,sinc関数の位相シフト量FDを矢印のスキュー補正方向SCD2に−Δt1,−Δt2と制御しながら係数を演算し,その係数を適応フィルタに設定することで,スキュー誤差の平均値dt(n)を抑制させ,やがて,目標の位相シフト量SK2と一致させることができる。
図16は,入力信号が高周波の場合のスキュー補正制御の問題点を示す図である。この例では,入力信号の周波数finがサンプリング周波数fs/2に近い高周波であり,適応フィルタの群遅延が設定した遅延量FDに対して逆の極性になるゼロクロス点の周波数f1よりも高い例である。
図16(A)では,スキュー補正に必要な位相シフト量(遅延量)がSK3である。この場合,図15(A)と同様に,係数演算回路6が,sinc関数の位相シフト量FDをスキュー補正方向SCD3にΔt1,Δt2と制御しながら係数を演算して適応フィルタに設定しても,入力信号の周波数finがゼロクロス点の周波数f1よりも高いため,適応フィルタの遅延量は逆極性の方向に変化する。したがって,位相シフト量FDをスキュー補正方向SDC3にいくら増加させても,適応フィルタの遅延量をスキュー補正に必要な遅延量SK3にすることはできない。
そこで,図16(B)のように,適応フィルタのタップ数を増加させて次数を上げれば,矢印の方向(高周波方向)に周波数特性をシフトさせることができる。そして,図15のように適応フィルタの係数制御を行えばよい。しかしながら,適応フィルタのタップ数を増やすと,回路規模が大きくなり,消費電力,チップ面積が増大するので,好ましい方法ではない。
[本実施の形態におけるスキュー補正方法]
図17は,本実施の形態における第1のスキュー補正方法を説明する図である。この例では,図16と同様に,スキュー補正に必要な位相シフト量(遅延量)がSK4であり,入力信号の周波数finはゼロクロス点の周波数f1より高い。つまり,f1<fin<fs/2の場合である。
第1のスキュー補正方法では,図17中のステップ1(Step 1)のように,位相シフト量(遅延量)SK4が得られるように,係数演算回路6が,sinc関数の位相シフト量FDをスキュー補正方向SCD4-1にΔt1,Δt2と制御しながら係数を演算し,その係数を適応フィルタに設定する。しかし,図1の例では,入力信号の周波数finがゼロクロス点周波数f1より高いので,位相シフト方向は逆方向になり,したがって,スキュー誤差dt(t)は逆に大きくなる。その理由は,図16(A)に示されるように,群遅延の周波数特性は,ゼロクロス点の周波数f1より高い周波数帯域では,位相シフト量FDを正方向に増大させるほど,適応フィルタの位相シフトは,負方向に増大するからである。
そこで,位相シフト量FDが許容される最大値に達しても,スキュー誤差の平均値dt(t)が抑制されない場合は,ステップ2(Step 2)のように,係数演算回路6が,sinc関数の位相シフト量FDの極性を反転させ,スキュー補正方向SCD4-2にFD=−Δt3からFDの絶対値を増大させるように係数を演算して制御する。位相シフト量FDが負の場合は,適応フィルタの位相シフトは,周波数fin(>f1)では,正の方向になり,位相シフト量FDの絶対値を増大させると,正方向に位相シフト量(遅延量)が増大する。つまり,f1より高い周波数では周波数特性の傾きが急峻になる。そのため,図17のステップ2に示されるように,適応フィルタに必要な位相シフトSK4を持たせることができ,スキュー誤差dt(t)は抑制される。
図17では,スキュー補正に必要な位相シフト量(遅延量)が正の方向のSK4であるが,負の位相シフト量である場合も同様の制御が可能である。つまり,係数演算回路6は,最初に,位相シフト量FDを負の値から徐々にFDの絶対値を増大するように制御し,最大値に達したら,極性を反転して正の値から徐々にFDの絶対値を増大すればよい。
図18は,本実施の形態における第2のスキュー補正方法を説明する図である。この例では,図17と異なり,入力信号の周波数finがゼロクロス点の周波数f1より低く,群遅延が低下し始める周波数f2(群遅延が負極性の場合は増加し始める周波数)より高い。つまり,f2<fin<f1の場合である。このように,入力信号の周波数finがゼロクロス点の周波数f1より低い場合は,図17の第1のスキュー補正方法ではスキューを抑制することはできない。
図18の第2のスキュー補正方法によれば,ステップ1,ステップ2の補正制御は図17と同じである。すなわち,ステップ1で,係数演算回路6は,位相シフト量FDを正の値から徐々にFDの絶対値を増大するように制御し,それが最大値に達したら,ステップ2で,極性を反転して負の値から徐々にFDの絶対値を増大する。しかし,周波数finがf2<fin<f1であるので,適応フィルタの周波数finに対する群遅延をSK5に整合させることができない。
そこで,ステップ2で位相シフト量FDの絶対値が最大値に達したら,ステップ3で,適応フィルタのタップ数を減らしてフィルタ次数を減らす。タップ数を減らすためには,適応フィルタの両端側の乗算器12に設定する係数をゼロにして,その乗算器12の出力が加算器13に加算されないようにすればよい。フィルタの次数が低下すると,群遅延の周波数特性は,群遅延量が低下(または上昇)する周波数が低くなる。そこで,入力信号の周波数finがゼロクロス点の周波数f2より高くなるまで,フィルタの次数を低下させる。その上で,ステップ2と同様に,負の値から徐々に位相シフト量FDの絶対値を徐々に増大させる。その結果,入力信号の周波数finでは群遅延量が正の方向に増大し,必要な遅延量SK5の群遅延量を周波数finに対して与えることができる。
[第1の実施の形態におけるタイムインタリーブADC]
図19は,第1の実施の形態におけるタイムインタリーブADCの構成図である。図4と異なる構成は,スキュー誤差検出回路10とアキュムレータ5との間に,スキュー誤差dtの極性を反転する極性反転回路12を設けたことと,スキュー誤差の平均値dt(n)が最大値MAXに達したか否かを判定するコンパレータ17と,図17で説明したステップStep1,2で説明したステップStep1,2,3を制御する状態制御回路18と,適応フィルタ7の次数を決定するフィルタ次数決定回路19とを設けたことである。
極性反転回路10は,極性反転のためにスキュー誤差dtに(-1)を乗算する乗算器14と,スキュー誤差検出回路10の出力を極性反転せずに出力するか,極性反転して出力するかを制御信号S18-1に基づいて選択するマルチプレクサ13とを有する。また,アキュムレータ5は,極性反転回路12の出力を1クロック遅延する遅延FF回路15と,極性反転回路12の出力である現在のスキュー誤差dtに遅延回路15の出力を加算する加算器16とを有する。したがって,アキュムレータ5の出力は,スキュー誤差検出回路10でステップサイズStep Sizeにより所定比率で縮小されたスキュー誤差dtを累積したスキュー誤差の平均値dt(n)になる。また,状態制御回路18は,ケース制御信号S18-1により極性反転回路12の極性反転の有無を制御し,リセット制御信号S18-2によりアキュムレータ5の累積値をリセットする。
図20は,図19のタイムインタリーブADCのスキュー補正回路20の動作を示すフローチャート図である。このスキュー補正によれば,スキュー補正回路20は,図18の3つのステップを順番に行う。以下,図20のフローチャートに沿って,図20のスキュー補正回路20の動作を説明する。
[ステップ1 Step 1]
まず,ステップ1では,状態制御回路18は,case制御信号S18-1を0に設定して極性反転回路12を非反転にし,リセット制御信号S18-2をリセット状態にしてアキュムレータ5内の遅延FF回路15をリセットし累積値をリセットする。そして,スキュー誤差の平均値dt(n)の大きさと極性に応じて,係数演算回路6は,必要な位相シフト量(遅延量)FDを計算し,sinc関数により係数S6を計算し,適応フィルタ7の各タップの乗算器12(図6参照)に係数S6を設定する(S50)。その結果,得られるスキュー誤差の平均値dt(n)がゼロになれば(または所望の小さいレベルまで抑制されれば),スキュー補正制御は終了する(S51のYES)。しかし,スキュー誤差の平均値dt(n)がゼロにならなければ(S51のNO),その絶対値が適応フィルタの許容最大値MAXに達しない間は(S52のNO),工程S50を繰り返す。これによりスキュー誤差の平均値dt(n)はゼロに漸近する。スキュー誤差の平均値dt(n)の絶対値が最大値MAXに達しているか否かは,コンパレータ17が判定し,その結果が状態制御回路18に伝えられる。
上記のステップ1でのスキュー補正制御は,図17,図18で説明した通りである。スキュー誤差の平均値dt(n)の極性に応じて,係数演算回路6は,必要な位相シフト量(遅延量)FDの極性を決定し,また,スキュー誤差の平均値dt(n)の大きさに応じて,係数演算回路6は,必要な位相シフト量(遅延量)FDの大きさを決定する。この位相シフト量(遅延量)FDが,図17,18の縦軸の群遅延量に対応する。
[ステップ2 Step 2]
コンパレータ17が,ステップ1で,スキュー誤差の平均値dt(n)が最大値MAXに達したことを検出したら(S52のYES),状態制御回路18は,case制御信号S18-1を1に設定し,リセット制御信号S18-2をリセット状態にして,ステップ2の制御に入る。これにより,スキューエラー検出回路10が出力するスキュー誤差dtの極性が反転され,累積値もリセットされる。
そして,スキュー誤差の平均値dt(n)の大きさと極性に応じて,係数演算回路6は,必要な位相シフト量(遅延量)FDを計算し,sinc関数により係数S6を計算し,適応フィルタ7の各タップの乗算器12に設定する(S54)。この工程S54が,スキュー誤差の平均値dt(n)がゼロにならないで(S55のNO),その絶対値が最大値MAXに達しない(S56のNO)間は,繰り返される。
このステップ2では,極性反転回路12の極性反転により,係数演算回路6は,適応フィルタに必要な位相シフト量SK4を極性反転した架空の位相シフト量-SK4に応じて係数S6を設定する。したがって,補正回路20は,位相シフト量FDを負側でその絶対値を徐々に大きくして,スキュー誤差の平均値dt(n)を抑制するように補正制御する。
図17の例の場合は,このステップ2で適応フィルタに必要な位相シフト量SK4に対応する係数S6が設定されて,スキュー誤差の平均値が適切に抑制され,スキュー補正制御は終了する。しかし,図18の例の場合は,このステップ2ではスキュー誤差の平均値dt(n)は適切に抑制されず,スキュー誤差の平均値dt(n)が最大値MAXに達する(S56のYES)。
[ステップ3 Step 3]
ステップ2で,コンパレータ17がスキュー誤差の平均値dt(n)が最大値MAXに達したことを検出したら(S56のYES),状態制御回路18は,リセット制御信号S18-2をリセット状態にし,case制御信号S18-1は1のまま,フィルタ次数を下げるようにフィルタ次数決定回路19を制御する(S58)。これにより,スキュー補正はステップ3に入る。このフィルタ次数を下げる制御に応答して,係数演算回路6は,適応フィルタ7の両側の乗算器12への係数をゼロにする。
そして,ステップ2と同様に,スキュー誤差の平均値dt(n)の大きさと極性に応じて,係数演算回路6は,必要な位相シフト量(遅延量)FDを計算し,sinc関数により係数S6を計算し,適応フィルタ7の各タップの乗算器12に設定する(S59)。この工程S59が,スキュー誤差の平均値dt(n)がゼロにならないで(S60のNO),その絶対値が最大値MAXに達しない(S61のNO)間は,繰り返される。
スキュー誤差の平均値dt(n)の絶対値が最大値MAXに達すると(S61のYES),コンパレータ17の検出信号に応答して,状態制御回路18は,再度リセット制御信号S18-2をリセット状態にし,適応フィルタの次数を減らす制御を行い(S58),同様にステップ2の制御を繰り返す。そして,やがて,スキュー誤差の平均値dt(n)が適切に抑制されたら,スキュー補正を終了する。
以上のスキュー補正制御により,入力信号の周波数finがゼロクロス点の周波数f1より大きくても,さらに,周波数f1とf2の間の場合でも,スキュー補正回路20は,適応フィルタの係数を適切に設定し,次数を適切なレベルに制御して,スキュー補正を行う。
[第2の実施の形態におけるタイムインタリーブADC]
図21は,第2の実施の形態におけるタイムインタリーブADCの構成図である。図19と異なる構成は,バンドパスフィルタ21と振幅判定回路22とを有しcase制御信号を極性反転回路12のマルチプレクサ13に供給するcase制御信号生成回路30と,スキュー誤差の平均値dt(n)をcase制御信号が1の場合にコンパレータ17に入力するアンドゲート23とが追加されていることである。
そして,case制御信号生成回路30が,ケース1のスキュー補正制御をするか,スキュー誤差dtの極性を反転してケース2,3のスキュー補正制御をするかを,合成デジタル出力信号y(n)の周波数に基づいて判定する。すなわち,case制御信号生成回路30が,合成デジタル出力信号y(n)に含まれている入力信号の周波数finが,図17や図18のように,f2<finであるか否かを判定する。
そのために,バンドパスフィルタ21が周波数f2よりも低い周波数を通過させるローパスフィルタであれば,そのフィルタ21の出力の振幅が基準値よりも高い場合は,fin<f2と判定されて,case制御信号は0に設定され,極性反転回路12は極性反転しない。この場合は,スキュー補正制御はステップ1だけを実行する。一方,フィルタ21の出力振幅が基準値よりも低い場合は,f2<finと判定されて,極性反転回路12は極性反転する。この場合は,スキュー補正制御はステップ2,3を実行する。ステップ2からステップ3への切り替わりをコンパレータ17が判定するので,アンドゲート23は,case制御信号が1の場合のみスキュー誤差の平均値dt(n)をコンパレータ17に入力する。
なお,case制御信号生成回路30は,ADCチャネル100または200の出力を入力しても良い。
図22は,図21のタイムインタリーブADCのスキュー補正回路20の動作を示すフローチャート図である。このスキュー補正によれば,スキュー補正回路20は,case制御信号生成回路30のcase制御信号に応じて(S62),ステップ1の制御(S50〜S52)を行うか,ステップ2,3の制御(S54〜S61)を行う。したがって,第1の実施の形態の図20の動作フローチャートのように,ステップ1,2,3を順番に行わず,ステップ1を行うか,ステップ2,3を行うかになり,第1の実施の形態よりもスキュー補正工程を短くすることができる。
第2の実施の形態においても,ステップ1,2,3のスキュー補正制御は,第1の実施の形態と同じである。
以上説明したとおり,本実施の形態におけるタイムインタリーブADCによれば,入力信号の周波数finが高周波であっても,適切にスキュー補正制御を行うことができる。
上記の実施の形態をまとめると以下のとおりである。
(付記1)
アナログ入力信号をサンプリング周波数でサンプリングしてデジタル出力信号に変換するアナログデジタル変換器(以下ADC)であって,
前記アナログ入力信号をタイムインタリーブで前記デジタル出力信号に変換する複数のADCチャネルと,
前記複数のADCチャネルがそれぞれ出力するチャネルデジタル信号を合成して前記デジタル出力信号を生成するチャネル合成器と,
前記複数のADCチャネルの少なくとも一つの出力と前記チャネル合成器との間に設けられた適応フィルタと,
前記デジタル出力信号に含まれるスキュー誤差を検出し,前記スキュー誤差に応じて前記適応フィルタの係数を生成し前記適応フィルタに設定する補正回路とを有し,
前記補正回路は,第1のステップで,前記スキュー誤差に応じて前記適応フィルタが前記チャネルデジタル信号の位相を進めるかまたは遅延させるかのいずれか一方方向に位相シフトするように前記係数を設定し,第2のステップで,前記スキュー誤差に応じて前記一方方向と逆方向に位相シフトするように前記係数を設定し,前記スキュー誤差が所望レベルに抑制される係数を前記適応フィルタに設定するADC。
(付記2)
付記1において,
前記補正回路は,前記第1のステップで前記係数に対応する位相シフト量が上限値に達したら,前記第2のステップで前記係数を設定するADC。
(付記3)
付記2において,
前記補正回路は,さらに,前記第2のステップで前記係数に対応する位相シフト量が上限値に達したら,前記適応フィルタの次数を減じた後に前記第2のステップによる前記係数の設定を行う第3のステップを,前記スキュー誤差が所望レベルに抑制されるまで行うADC。
(付記4)
付記1において,
前記補正回路は,前記チャネルデジタル信号またはデジタル出力信号の周波数が基準周波数より低い場合は,前記第1のステップによる前記係数の設定を行い,高い場合は前記第2のステップによる前記係数の設定を行うADC。
(付記5)
付記4において,
前記補正回路は,さらに,前記第2のステップで前記係数に対応する位相シフト量が上限値に達したら,前記適応フィルタの次数を減じた後に前記第2のステップによる前記係数の設定を行う第3のステップを,前記スキュー誤差が所望レベルに抑制されるまで行うADC。
(付記6)
付記1乃至5のいずれかにおいて,
前記適応フィルタは,前記チャネルデジタル信号をクロックに同期して順次ラッチする複数の遅延ラッチ回路と,前記複数の遅延ラッチ回路の入力または出力の信号と係数とをそれぞれ乗算する複数の乗算器と,前記乗算器の出力を加算する加算器とを有し,
前記補正回路は,前記複数の乗算器に入力する複数の係数をsinc関数に基づいて生成する係数演算回路を有するADC。
(付記7)
付記6において,
前記係数演算回路は,前記位相シフト量に対応して前記sinc関数の位相をシフトして前記複数の係数を生成するADC。
(付記8)
付記6において,
前記係数演算回路は,前記複数の係数の一部をゼロに設定することで前記適応フィルタの次数を減じるADC。
(付記9)
付記6において,
前記補正回路は,前記デジタル出力信号に含まれるスキュー誤差を検出するスキュー誤差検出回路を有し,
前記係数演算回路は,前記スキュー誤差の極性に応じて前記位相シフトの方向を決定し,前記スキュー誤差の大きさに応じて前記位相シフトの量を決定するADC。
(付記10)
付記9において,
前記補正回路は,さらに,前記スキュー誤差を監視して前記複数のステップ間の遷移を制御する状態制御回路を有するADC。
(付記11)
アナログ入力信号をサンプリング周波数でサンプリングしてデジタル出力信号に変換するアナログデジタル変換器(以下ADC)であって,
前記アナログ入力信号をタイムインタリーブで前記デジタル出力信号に変換する複数のADCチャネルと,
前記複数のADCチャネルがそれぞれ出力するチャネルデジタル信号を合成して前記デジタル出力信号を生成するチャネル合成器と,
前記複数のADCチャネルの少なくとも一つの出力と前記チャネル合成器との間に設けられた適応フィルタとを有するADCの補正回路において,
前記デジタル出力信号に含まれるスキュー誤差を検出するスキュー誤差検出回路と,
前記スキュー誤差に応じて前記適応フィルタの係数を生成し前記適応フィルタに設定する係数演算回路とを有し,
前記係数演算回路は,第1のステップで,前記スキュー誤差に応じて前記適応フィルタが前記チャネルデジタル信号の位相を進めるかまたは遅延させるかのいずれか一方方向に位相シフトするように前記係数を設定し,第2のステップで,前記スキュー誤差に応じて前記一方方向と逆方向に位相シフトするように前記係数を設定して,前記スキュー誤差が所望レベルに抑制される係数を前記適応フィルタに設定するADCの補正回路。
(付記12)
付記11において,
前記係数演算回路は,前記第1のステップで前記係数に対応する位相シフト量が上限値に達したら,前記第2のステップで前記係数を設定するADCの補正回路。
(付記13)
付記12において,
前記係数演算回路は,さらに,前記第2のステップで前記係数に対応する位相シフト量が上限値に達したら,前記適応フィルタの次数を減じた後に前記第2のステップによる前記係数の設定を行う第3のステップを,前記スキュー誤差が所望レベルに抑制されるまで行うADCの補正回路。
(付記14)
付記11において,
前記係数演算回路は,前記チャネルデジタル信号またはデジタル出力信号の周波数が基準周波数より低い場合は,前記第1のステップによる前記係数の設定を行い,高い場合は前記第2のステップによる前記係数の設定を行うADCの補正回路。
(付記15)
付記14において,
前記係数演算回路は,さらに,前記第2のステップで前記係数に対応する位相シフト量が上限値に達したら,前記適応フィルタの次数を減じた後に前記第2のステップによる前記係数の設定を行う第3のステップを,前記スキュー誤差が所望レベルに抑制されるまで行うADCの補正回路。
(付記16)
付記11乃至15のいずれかにおいて,
前記適応フィルタは,前記チャネルデジタル信号をクロックに同期して順次ラッチする複数の遅延ラッチ回路と,前記複数の遅延ラッチ回路の入力または出力の信号と係数とをそれぞれ乗算する複数の乗算器と,前記乗算器の出力を加算する加算器とを有し,
前記補正回路は,前記複数の乗算器に入力する複数の係数をsinc関数に基づいて生成する係数演算回路を有するADCの補正回路。
(付記17)
アナログ入力信号をサンプリング周波数でサンプリングしてデジタル出力信号に変換するアナログデジタル変換器(以下ADC)であって,
前記アナログ入力信号をタイムインタリーブで前記デジタル出力信号に変換する複数のADCチャネルと,
前記複数のADCチャネルがそれぞれ出力するチャネルデジタル信号を合成して前記デジタル出力信号を生成するチャネル合成器と,
前記複数のADCチャネルの少なくとも一つの出力と前記チャネル合成器との間に設けられた適応フィルタとを有するADCの補正方法において,
前記デジタル出力信号に含まれるスキュー誤差を検出し,
第1のステップで,前記スキュー誤差に応じて前記適応フィルタが前記チャネルデジタル信号の位相を進めるかまたは遅延させるかのいずれか一方方向に位相シフトするように前記係数を前記適応フィルタに設定し,
第2のステップで,前記スキュー誤差に応じて前記一方方向と逆方向に位相シフトするように前記係数を前記適応フィルタに設定し,
前記スキュー誤差が所望レベルに抑制される係数を前記適応フィルタに設定するADCの補正方法。
(付記18)
付記17において,
前記第1のステップで前記係数に対応する位相シフト量が上限値に達したら,前記第2のステップで前記係数を設定するADCの補正方法。
(付記19)
付記18において,
さらに,前記第2のステップで前記係数に対応する位相シフト量が上限値に達したら,前記適応フィルタの次数を減じた後に前記第2のステップによる前記係数の設定を行う第3のステップを,前記スキュー誤差が所望レベルに抑制されるまで行うADCの補正方法。
100,200:ADCチャネル
1:合成器
5:アキュムレータ
6:係数演算回路
7:適応フィルタ
10:スキュー誤差検出回路

Claims (10)

  1. アナログ入力信号をサンプリング周波数でサンプリングしてデジタル出力信号に変換するアナログデジタル変換器(以下ADC)であって,
    前記アナログ入力信号をタイムインタリーブで前記デジタル出力信号に変換する複数のADCチャネルと,
    前記複数のADCチャネルがそれぞれ出力するチャネルデジタル信号を合成して前記デジタル出力信号を生成するチャネル合成器と,
    前記複数のADCチャネルの少なくとも一つの出力と前記チャネル合成器との間に設けられた適応フィルタと,
    前記デジタル出力信号に含まれるスキュー誤差を検出し,前記スキュー誤差に応じて前記適応フィルタの係数を生成し前記適応フィルタに設定する補正回路とを有し,
    前記補正回路は,第1のステップで,前記スキュー誤差に応じて前記適応フィルタが前記チャネルデジタル信号の位相を進めるかまたは遅延させるかのいずれか一方方向に位相シフトするように前記係数を設定し,第2のステップで,前記スキュー誤差に応じて前記一方方向と逆方向に位相シフトするように前記係数を設定し,前記スキュー誤差が所望レベルに抑制される係数を前記適応フィルタに設定するADC。
  2. 請求項1において,
    前記補正回路は,前記第1のステップで前記係数に対応する位相シフト量が上限値に達したら,前記第2のステップで前記係数を設定するADC。
  3. 請求項2において,
    前記補正回路は,さらに,前記第2のステップで前記係数に対応する位相シフト量が上限値に達したら,前記適応フィルタの次数を減じた後に前記第2のステップによる前記係数の設定を行う第3のステップを,前記スキュー誤差が所望レベルに抑制されるまで行うADC。
  4. 請求項1において,
    前記補正回路は,前記チャネルデジタル信号またはデジタル出力信号の周波数が基準周波数より低い場合は,前記第1のステップによる前記係数の設定を行い,高い場合は前記第2のステップによる前記係数の設定を行うADC。
  5. 請求項4において,
    前記補正回路は,さらに,前記第2のステップで前記係数に対応する位相シフト量が上限値に達したら,前記適応フィルタの次数を減じた後に前記第2のステップによる前記係数の設定を行う第3のステップを,前記スキュー誤差が所望レベルに抑制されるまで行うADC。
  6. 請求項1乃至5のいずれかにおいて,
    前記適応フィルタは,前記チャネルデジタル信号をクロックに同期して順次ラッチする複数の遅延ラッチ回路と,前記複数の遅延ラッチ回路の入力または出力の信号と係数とをそれぞれ乗算する複数の乗算器と,前記乗算器の出力を加算する加算器とを有し,
    前記補正回路は,前記複数の乗算器に入力する複数の係数をsinc関数に基づいて生成する係数演算回路を有するADC。
  7. 請求項6において,
    前記係数演算回路は,前記位相シフト量に対応して前記sinc関数の位相をシフトして前記複数の係数を生成するADC。
  8. アナログ入力信号をサンプリング周波数でサンプリングしてデジタル出力信号に変換するアナログデジタル変換器(以下ADC)であって,
    前記アナログ入力信号をタイムインタリーブで前記デジタル出力信号に変換する複数のADCチャネルと,
    前記複数のADCチャネルがそれぞれ出力するチャネルデジタル信号を合成して前記デジタル出力信号を生成するチャネル合成器と,
    前記複数のADCチャネルの少なくとも一つの出力と前記チャネル合成器との間に設けられた適応フィルタとを有するADCの補正回路において,
    前記デジタル出力信号に含まれるスキュー誤差を検出するスキュー誤差検出回路と,
    前記スキュー誤差に応じて前記適応フィルタの係数を生成し前記適応フィルタに設定する係数演算回路とを有し,
    前記係数演算回路は,第1のステップで,前記スキュー誤差に応じて前記適応フィルタが前記チャネルデジタル信号の位相を進めるかまたは遅延させるかのいずれか一方方向に位相シフトするように前記係数を設定し,第2のステップで,前記スキュー誤差に応じて前記一方方向と逆方向に位相シフトするように前記係数を設定して,前記スキュー誤差が所望レベルに抑制される係数を前記適応フィルタに設定するADCの補正回路。
  9. 請求項8において,
    前記適応フィルタは,前記チャネルデジタル信号をクロックに同期して順次ラッチする複数の遅延ラッチ回路と,前記複数の遅延ラッチ回路の入力または出力の信号と係数とをそれぞれ乗算する複数の乗算器と,前記乗算器の出力を加算する加算器とを有し,
    前記補正回路は,前記複数の乗算器に入力する複数の係数をsinc関数に基づいて生成する係数演算回路を有するADCの補正回路。
  10. アナログ入力信号をサンプリング周波数でサンプリングしてデジタル出力信号に変換するアナログデジタル変換器(以下ADC)であって,
    前記アナログ入力信号をタイムインタリーブで前記デジタル出力信号に変換する複数のADCチャネルと,
    前記複数のADCチャネルがそれぞれ出力するチャネルデジタル信号を合成して前記デジタル出力信号を生成するチャネル合成器と,
    前記複数のADCチャネルの少なくとも一つの出力と前記チャネル合成器との間に設けられた適応フィルタとを有するADCの補正方法において,
    前記デジタル出力信号に含まれるスキュー誤差を検出し,
    第1のステップで,前記スキュー誤差に応じて前記適応フィルタが前記チャネルデジタル信号の位相を進めるかまたは遅延させるかのいずれか一方方向に位相シフトするように前記係数を前記適応フィルタに設定し,
    第2のステップで,前記スキュー誤差に応じて前記一方方向と逆方向に位相シフトするように前記係数を前記適応フィルタに設定し,
    前記スキュー誤差が所望レベルに抑制される係数を前記適応フィルタに設定するADCの補正方法。
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