JP6481307B2 - アナログデジタル変換器、半導体集積回路、及びアナログデジタル変換方法 - Google Patents

アナログデジタル変換器、半導体集積回路、及びアナログデジタル変換方法 Download PDF

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Description

本発明は、アナログデジタル変換器、半導体集積回路、及びアナログデジタル変換方法に関する。
タイムインタリーブ型のアナログデジタル変換器(ADC:Analog-to-Digital Converter)は、複数のアナログデジタル変換回路(AD変換回路)を有し、それら複数のAD変換回路が時分割で順々にアナログ入力信号をデジタル出力信号に変換するADCであり、高速動作を実現できる。しかし、タイムインタリーブ型のADCは、複数のAD変換回路間のゲインミスマッチ(各AD変換回路の振幅の相違)やスキュー(各AD変換回路が動作するタイミング間隔のずれ)によって、AD変換精度が劣化してしまうことがある。
タイムインタリーブ型のADCにおける複数のAD変換回路間の誤差を補正する方法として様々な方法が提案されている(例えば、特許文献1〜3、非特許文献1等参照)。また、ADCの通常動作時間以外で誤差の補正処理を行うフォアグランド補正と、ADCの通常動作中に誤差の補正処理を行うバックグランド補正とがある。バックグランド補正では、誤差の検出動作と補正動作とを通常のAD変換動作を妨げることなく処理することができる。
図8は、ゲイン補正機能及びスキュー補正機能を有する従来のタイムインタリーブ型のADCの構成例を示す図である。タイムインタリーブ型のADCは、複数のAD変換回路801A、801Bを有する。ここで、タイムインタリーブ型のADCの入力信号をcos(ωinnT+θ)とすると、各AD変換回路801A、801Bからの出力信号y(n)は、下記式(1)で表される。なお、下記式(1)において、AD変換回路801AのゲインをG1とし、AD変換回路801BのゲインをG2としたとき、G=(G1+G2)/2、ΔG=G1−G2である。また、ωinは入力角周波数であり、ωsはタイムインタリーブ型のADCの動作角周波数(サンプリング角周波数)であり、Tはタイムインタリーブ型のADCの動作周期である。また、θは初期位相であり、nは0以上の整数とする。
Figure 0006481307
この出力信号y(n)に対して、図9に示すゲイン補正部802の乗算器904により(−1)nを乗算することで、下記式(2)で表される信号yc(n)が得られる。出力信号y(n)に対して(−1)nを乗算することは、サンプリング周波数fs/2(fs=ωs/2π)の周波数シフトに相当する。
Figure 0006481307
そして、ゲイン補正部802の乗算器905により出力信号y(n)と信号yc(n)とを乗算することで、下記式(3)で表される出力が得られる。
Figure 0006481307
ここで、入力信号の角周波数ωinが、タイムインタリーブ型のADCの動作角周波数ωsの1/4でない場合には、式(3)において三角関数の項は平均すると0とみなせる。したがって、乗算器905の出力y(n)・yc(n)を累積加算するゲイン補正部802の累積加算器906の出力は、下記式(4)に示すようになる。このゲイン補正の検出値を用いてゲイン補正部802の加算器901によりゲイン補正する。
Figure 0006481307
一方、入力信号の角周波数ωinが、タイムインタリーブ型のADCの動作角周波数ωsの1/4である場合には、式(3)にωin=ωs/4を代入すると、乗算器905の出力y(n)・yc(n)は、下記式(5)に示すようになり、
Figure 0006481307
累積加算器906により平均化すると下記式(6)に示すようにゲイン補正の検出値は、式(4)と異なるものとなる。
Figure 0006481307
これを用いてゲイン補正部802の加算器901によりゲイン補正すると正確な誤差補正を行うことができない。そこで、図9に示すように、従来においては、図10に示すような周波数特性を有しωs/4の成分を低減するノッチフィルタ903を、AD変換回路801A、801Bに係る出力を選択して出力するマルチプレクサー902の後段に設け、入力信号の角周波数ωinがωs/4である場合には補正を行わないようにしている。
また、タイムインタリーブ型のADCの入力信号をcos(ωinnT+θ)とすると、スキュー(時間のずれ)を含む各AD変換回路801A、801Bからの出力信号y(n)は、下記式(7)で表される。なお、下記式(7)において、AD変換回路801AのゲインをG1とし、AD変換回路801BのゲインをG2としたとき、G=(G1+G2)/2である。また、ωinは入力角周波数であり、ωsはタイムインタリーブ型のADCの動作角周波数(サンプリング角周波数)であり、Tはタイムインタリーブ型のADCの動作周期である。また、Δtはスキュー(時間のずれ)であり、θは初期位相であり、nは0以上の整数とする。下記式(7)においては、Δt<<1のとき、cos((ωinΔt)/2)≒(ωinΔt)/2、sin((ωinΔt)/2)≒1となることを利用し展開している。
Figure 0006481307
その出力信号y(n)に対して、スキュー補正部803の乗算器807により(−1)nを乗算することで、下記式(8)で表される信号yc(n)が得られる。
Figure 0006481307
さらに、乗算器807から出力された信号yc(n)を位相シフト回路808によりπ/2位相シフトすると下記式(9)で示される信号yd(n)が得られる。
Figure 0006481307
そして、乗算器809により出力信号y(n)と信号yd(n)とを乗算することで、下記式(10)で表される出力が得られる。
Figure 0006481307
ここで、入力信号の角周波数ωinが、タイムインタリーブ型のADCの動作角周波数ωsの1/4でない場合には、式(10)において三角関数の項は平均すると0とみなせる。したがって、乗算器809の出力y(n)・yd(n)を累積加算する累積加算器810の出力は、下記式(11)に示すようになる。このスキュー補正の検出値を用いてスキュー補正部803の係数生成部811により係数値を生成して適応フィルタ804に設定しスキュー補正する。
Figure 0006481307
一方、入力信号の角周波数ωinが、タイムインタリーブ型のADCの動作角周波数ωsの1/4である場合には、式(10)にωin=ωs/4を代入すると、乗算器905の出力y(n)・yd(n)は、下記式(12)に示すようになり、
Figure 0006481307
累積加算器810により平均化すると下記式(13)に示すようにスキュー補正の検出値は、式(11)と異なるものとなる。
Figure 0006481307
これを用いてスキュー補正部803の係数生成部811により係数値を生成して適応フィルタ804に設定しスキュー補正すると正確な誤差補正を行うことができない。そこで、図8に示すように、従来においては、図10に示すような周波数特性を有しωs/4の成分を低減するノッチフィルタ806を、AD変換回路801A、801Bに係る出力を選択して出力するマルチプレクサー805の後段に設け、入力信号の角周波数ωinがωs/4である場合にはスキュー補正を行わないようにしている。
特開2013−191956号公報 特開2013−74308号公報 特開2013−31055号公報
S.M.Jamal et al., "Calibration of Sample-Time Error in a Two-Channel Time-Interleaved Analog-to-Digital Converter," IEEE Trans. Circuits Syst. I, vol. 51, pp.130-139, Jan. 2004
前述した従来のタイムインタリーブ型のADCでは、入力信号の角周波数ωinが、タイムインタリーブ型のADCの動作角周波数ωsの1/4である場合には、ゲイン補正やスキュー補正を正確に行うことができなかった。これは、ωin≠ωsである場合には、図11(A)に示すように、デジタル出力信号における入力信号の成分Inputと誤差信号の成分(イメージ信号成分)Imageとが異なる周波数成分となるのに対して、ωin=ωsである場合には、図11(B)に示すように、デジタル出力信号における入力信号の成分Inputと誤差信号の成分(イメージ信号成分)Imageとが同じ周波数成分となり区別することができないことによる。
本発明の目的は、入力信号の周波数によらず、任意の周波数で誤差の補正処理を実行することができるアナログデジタル変換器を提供することにある。
アナログデジタル変換器の一態様は、アナログ入力信号をタイムインタリーブでデジタル出力信号に変換する複数のアナログデジタル変換回路と、アナログデジタル変換回路に係るゲイン補正処理を実行する補正回路とを有する。補正回路は、アナログデジタル変換回路の出力信号と出力信号をπ/2位相シフトした信号とを混合した信号を用いて補正処理を実行する。
開示のアナログデジタル変換器は、入力信号の周波数がサンプリング周波数の1/4の場合であっても誤差を検出して補正処理を行うことができ、任意の周波数で誤差の補正処理を実行することが可能となる。
本発明の第1の実施形態によるアナログデジタル変換器の構成例を示す図である。 第1の実施形態におけるゲイン補正部の構成例を示す図である。 第1の実施形態におけるスキュー補正部の構成例を示す図である。 本発明の第2の実施形態によるアナログデジタル変換器の構成例を示す図である。 本発明の第3の実施形態によるアナログデジタル変換器の構成例を示す図である。 本発明の第4の実施形態によるアナログデジタル変換器の構成例を示す図である。 本発明の実施形態によるアナログデジタル変換器を有する半導体集積回路の構成例を示す図である。 従来のアナログデジタル変換器の構成例を示す図である。 従来のアナログデジタル変換器のゲイン補正部の構成例を示す図である。 ノッチフィルタの周波数特性を示す図である。 入力成分とイメージ成分とを示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、第1の実施形態によるタイムインタリーブ型のアナログデジタル変換器(ADC)の構成例を示す図である。タイムインタリーブ型のADCは、アナログ入力信号をタイムインタリーブでデジタル出力信号に変換する複数(本例では2個)のAD変換回路101A、101Bを有する。図1には、AD変換回路101Aを基準として、AD変換回路101Bのゲイン補正及びスキュー補正を行う例を示している。
アナログ入力信号は、それぞれのAD変換回路101A、101Bに入力され、サンプリング周波数fs(角周波数ωs=2πfs)で、AD変換回路101A、101Bにより交互にサンプリングされデジタル出力信号に変換される。言い換えれば、AD変換回路101A、101Bは、サンプリング周波数fsの周期分ずらしたタイミングで、かつサンプリング周波数fsの2倍の周期でサンプリングして、アナログ入力信号をタイムインタリーブでデジタル出力信号に変換する。
AD変換回路101A、101Bの出力信号は、マルチプレクサー102により選択的に出力される。なお、図1に示すタイムインタリーブ型のADCが有するマルチプレクサー102、106、111、116、及びデマルチプレクサー105、109、113は、タイムインタリーブ型のADC、言い換えればAD変換回路101A、101Bのサンプリングタイミングに同期して動作する。
例えば、マルチプレクサー102は、サンプリングタイミングに応じて、AD変換回路101Aの出力信号を有効とする期間においてAD変換回路101Aからの出力信号を選択して出力し、AD変換回路101Bの出力信号を有効とする期間においてAD変換回路101Bからの出力信号を選択して出力する。また、例えばマルチプレクサー102は、サンプリングタイミングに応じて、AD変換回路101Aの出力信号を有効とする期間においてマルチプレクサー102の出力を一方の出力(AD変換回路101Aに対応する出力ライン)に出力し、AD変換回路101Bの出力信号を有効とする期間においてマルチプレクサー102の出力を他方の出力(AD変換回路101Bに対応する出力ライン)に出力する。
π/2位相シフト回路103は、マルチプレクサー102の出力(AD変換回路101A、101Bの出力)の位相をπ/2シフトさせる。加算器104は、マルチプレクサー102の出力とπ/2位相シフト回路103の出力とを加算する。すなわち、加算器104は、AD変換回路101A、101Bの出力信号と、AD変換回路101A、101Bの出力信号の位相をπ/2シフトさせた信号とを混合した信号を生成する。
デマルチプレクサー105は、加算器104の出力を複数の出力のうちの何れかに出力する。デマルチプレクサー105は、AD変換回路101Aの出力信号を有効とする期間において加算器104の出力を一方の出力よりマルチプレクサー106に供給し、AD変換回路101Bの出力信号を有効とする期間において加算器104の出力を他方の出力より乗算器107を介してマルチプレクサー106に供給する。
マルチプレクサー106は、デマルチプレクサー105から供給される加算器104の出力をゲイン補正部108及びデマルチプレクサー109に出力する。マルチプレクサー106は、AD変換回路101Aの出力信号を有効とする期間においてデマルチプレクサー105の一方の出力を選択して出力し、AD変換回路101Bの出力信号を有効とする期間において乗算器107を介して供給されるデマルチプレクサー105の他方の出力を選択して出力する。
ゲイン補正部108は、マルチプレクサー106の出力を基に、タイムインタリーブ型のADCが有するAD変換回路101A、101B間のゲインミスマッチの大きさに応じたゲイン補正値を検出し、誤差補正処理(ゲイン補正処理)を制御する。ゲイン補正部108は、図2に示すように乗算器201、202、及び累積加算器203を有する。
乗算器201は、マルチプレクサー106の出力に、サンプリングタイミングn毎に+1、−1と反転する信号(−1)nを乗算する。すなわち、乗算器202の出力は、前述した式(2)に対応する出力となる。マルチプレクサー106の出力に対して(−1)nを乗算することは、サンプリング周波数fs/2(fs=ωs/2π)の周波数シフトに相当する。これにより、角周波数ωinの入力信号成分は角周波数(ωs/2)−ωinにシフトされ、角周波数(ωs/2)−ωinの誤差信号成分(イメージ信号成分)は角周波数ωinにシフトされる。
乗算器202は、マルチプレクサー106の出力と、乗算器201の出力とを乗算する。すなわち、乗算器202の出力は、前述した式(3)に対応する出力となる。ここで、乗算器202に入力されるステップサイズは、フィードバック制御の速度を制御するためのものであり、ステップサイズが大きければ収束が速くなり、小さければ収束が遅くなる。
累積加算器203は、乗算器202の出力を累積加算してAD変換回路101A、101B間のゲイン誤差の平均を求める。累積加算器203により検出されたゲイン補正値に応じて乗算器107、114を制御することにより、AD変換回路101Bの出力に対してゲイン誤差を補正するための処理が行われ、AD変換回路101A、101B間のゲイン補正が行われる。
デマルチプレクサー109は、マルチプレクサー106の出力を複数の出力のうちの何れかに出力する。デマルチプレクサー109は、AD変換回路101Aの出力信号を有効とする期間においてマルチプレクサー106の出力を一方の出力よりマルチプレクサー111に供給し、AD変換回路101Bの出力信号を有効とする期間においてマルチプレクサー106の出力を他方の出力より適応フィルタ110を介してマルチプレクサー111に供給する。
マルチプレクサー111は、デマルチプレクサー109から供給されるマルチプレクサー106の出力をスキュー補正部112に出力する。マルチプレクサー111は、AD変換回路101Aの出力信号を有効とする期間においてデマルチプレクサー109の一方の出力を選択して出力し、AD変換回路101Bの出力信号を有効とする期間において適応フィルタ110を介して供給されるデマルチプレクサー109の他方の出力を選択して出力する。
スキュー補正部112は、マルチプレクサー111の出力を基に、タイムインタリーブ型のADCが有するAD変換回路101A、101B間のスキュー(時間のずれ、言い換えればサンプリングタイミングのずれ)の大きさに応じたスキュー補正値を検出し、誤差補正処理(スキュー補正処理)を制御する。スキュー補正部112は、図3に示すように乗算器301、303、π/2位相シフト回路302、累積加算器304、及び係数生成部305を有する。
乗算器301は、マルチプレクサー111の出力に、サンプリングタイミングn毎に+1、−1と反転する信号(−1)nを乗算する。すなわち、乗算器301の出力は、前述した式(8)に対応する出力となる。マルチプレクサー111の出力に対して(−1)nを乗算することは、サンプリング周波数fs/2(fs=ωs/2π)の周波数シフトに相当する。これにより、角周波数ωinの入力信号成分は角周波数(ωs/2)−ωinにシフトされ、角周波数(ωs/2)−ωinの誤差信号成分(イメージ信号成分)は角周波数ωinにシフトされる。π/2位相シフト回路302は、乗算器301の出力の位相をπ/2シフトさせる。すなわち、π/2位相シフト回路302の出力は、前述した式(9)に対応する出力となる。
乗算器303は、マルチプレクサー111の出力と、π/2位相シフト回路302の出力とを乗算する。すなわち、乗算器303の出力は、前述した式(10)に対応する出力となる。ここで、乗算器302に入力されるステップサイズは、図2に示したゲイン補正部108の乗算器202に入力されるステップサイズと同様のものである。
累積加算器304は、乗算器303の出力を累積加算してAD変換回路101A、101B間のスキュー誤差の平均を求める。係数生成部305は、累積加算器304により検出されたスキュー補正値に応じて適応フィルタ110、115に設定する係数を生成する。このようにしてスキュー補正値に応じた係数を適応フィルタ110、115に設定することにより、AD変換回路101Bの出力に対して位相を進めるか遅延させるかの位相シフト(位相調整)が行われ、AD変換回路101A、101B間のスキュー補正が行われる。
デマルチプレクサー113は、マルチプレクサー102の出力(AD変換回路101A、101Bの出力)を複数の出力のうちの何れかに出力する。デマルチプレクサー113は、AD変換回路101Aの出力信号を有効とする期間においてマルチプレクサー102の出力を一方の出力よりマルチプレクサー116に供給し、AD変換回路101Bの出力信号を有効とする期間においてマルチプレクサー102の出力を他方の出力より乗算器114及び適応フィルタ115を介してマルチプレクサー116に供給する。
乗算器114は、ゲイン補正部108による制御に応じて、マルチプレクサー102の出力、すなわちAD変換回路101Bの出力信号をゲイン補正する。また、適応フィルタ115は、スキュー補正部112による制御に応じて、マルチプレクサー102の出力、すなわちAD変換回路101Bの出力信号をスキュー補正する。
マルチプレクサー116は、デマルチプレクサー113から供給されるマルチプレクサー102の出力をデジタル出力信号として出力する。マルチプレクサー116は、AD変換回路101Aの出力信号を有効とする期間においてデマルチプレクサー113の一方の出力、すなわちAD変換回路101Aの出力信号を選択して出力する。また、マルチプレクサー116は、AD変換回路101Bの出力信号を有効とする期間において、乗算器114及び適応フィルタ115によりゲイン補正及びスキュー補正されたデマルチプレクサー113の他方の出力、すなわちAD変換回路101Bの出力信号を選択して出力する。
ここで、本実施形態におけるタイムインタリーブ型のADCでは、π/2位相シフト回路103及び加算器104により、AD変換回路101A、101Bの出力信号と、AD変換回路101A、101Bの出力信号の位相をπ/2シフトさせた信号とを混合した信号を生成し、その混合した信号を用いてAD変換回路101A、101B間のゲイン補正処理及びスキュー補正処理を実行する。
前述したように、入力信号の角周波数ωinが、タイムインタリーブ型のADCの動作角周波数ωsの1/4である場合、AD変換回路101A、101Bの出力信号を基に検出されるゲイン補正値及びスキュー補正値は、下記式(14)及び式(15)で表される。
Figure 0006481307
本実施形態では、さらにAD変換回路101A、101Bの出力信号の位相をπ/2シフトさせた信号(θをθ+π/2とした信号)を用いることで、下記式(16)及び式(17)に表されるような、式(14)及び式(15)に対して逆相の成分を有するゲイン補正値及びスキュー補正値が検出される。
Figure 0006481307
このように、AD変換回路101A、101Bの出力信号と、AD変換回路101A、101Bの出力信号の位相をπ/2シフトさせた信号とを混合した信号を用いることで、式(14)〜式(17)から明らかなように、入力信号の角周波数ωinが、タイムインタリーブ型のADCの動作角周波数ωsの1/4であっても、ゲイン補正値及びスキュー補正値を正確に得ることができる。式(14)と式(15)との差分は(G・ΔG)となり、式(16)と式(17)との差分は、−(G2・ωs・Δt)/4となり、ゲインミスマッチ(ΔG)の大きさに比例したゲイン補正値及びスキュー(Δt)の大きさに比例したスキュー補正値が得られる。したがって、本実施形態によれば、入力信号の角周波数ωinにはかかわらず任意の周波数でゲイン誤差及びスキュー誤差を検出し、AD変換回路101A、101B間のゲイン補正処理及びスキュー補正処理を実行することが可能となる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
前述した第1の実施形態では、タイムインタリーブ型のADCが有するAD変換回路の出力信号と、その出力信号の位相をπ/2シフトさせた信号とを混合した信号を生成する回路を、ゲイン補正部及びスキュー補正部とは分けてその前段に設けていた。第1の実施形態に示したような構成では、余計な回路が多く、回路規模が大きくなってしまう。そこで、以下に説明する第2の実施形態では、AD変換回路の出力信号と、その出力信号の位相をπ/2シフトさせた信号とを混合した信号を生成する回路をスキュー補正部内に組み込んだ構成とする。
図4は、第2の実施形態によるタイムインタリーブ型のADCの構成例を示す図である。第2の実施形態によるタイムインタリーブ型のADCは、アナログ入力信号をタイムインタリーブでデジタル出力信号に変換する複数のAD変換回路01A、01Bを有する。図4には、AD変換回路401Aを基準として、AD変換回路401Bのゲイン補正及びスキュー補正を行う例を示している。なお、第2の実施形態におけるゲイン補正については、従来と同様であり、入力信号の角周波数ωinが、タイムインタリーブ型のADCの動作角周波数ωsの1/4である場合には、ゲイン補正は行わない。
アナログ入力信号は、第1の実施形態と同様に、それぞれのAD変換回路401A、401Bに入力され、サンプリング周波数fs(角周波数ωs=2πfs)で、AD変換回路401A、401Bにより交互にサンプリングされデジタル出力信号に変換される。AD変換回路401A、401Bの出力信号は、ゲイン補正部402にてゲイン補正処理され出力される。ゲイン補正部402は、図8に示したゲイン補正部802と同様である。ゲイン補正部402にてゲイン補正処理されたAD変換回路401A、401Bの出力信号は、スキュー補正部403に入力される。
スキュー補正部403は、適応フィルタ404、マルチプレクサー405、π/2位相シフト回路406、乗算器407、410、411、加算器408、409、累積加算器412、及び係数生成部413を有する。ゲイン補正部402の出力は、AD変換回路401Aの出力信号がそのままマルチプレクサー405に入力され、AD変換回路401Bの出力信号が適応フィルタ404を介してマルチプレクサー405に入力される。
マルチプレクサー405は、ゲイン補正部402からのAD変換回路401A、401Bの出力信号を、π/2位相シフト回路406、乗算器407、及び加算器408に出力するとともに、デジタル出力信号として出力する。マルチプレクサー405は、AD変換回路401Aの出力信号を有効とする期間においてゲイン補正部402からのAD変換回路401Aの出力信号を選択して出力し、AD変換回路401Bの出力信号を有効とする期間において適応フィルタ404を介して供給されるゲイン補正部402からのAD変換回路401Bの出力信号を選択して出力する。
π/2位相シフト回路406は、マルチプレクサー405の出力の位相をπ/2シフトさせる。乗算器407は、マルチプレクサー405の出力に信号(−1)を乗算する。マルチプレクサー405の出力に対して信号(−1)を乗算することは、(π/2)+(π/2)=πの位相シフト(逆相にすること)に相当する。
加算器408は、マルチプレクサー405の出力とπ/2位相シフト回路406の出力とを加算して出力する。すなわち、加算器408は、AD変換回路401A、401Bの出力信号と、AD変換回路401A、401Bの出力信号の位相をπ/2シフトさせた信号とを混合した信号を生成する。
また、加算器409は、π/2位相シフト回路406の出力と乗算器407の出力とを加算して出力する。すなわち、加算器409は、位相をπ/2シフトさせたAD変換回路401A、401Bの出力信号と、位相をπ/2シフトさせたAD変換回路401A、401Bの出力信号の位相をさらにπ/2シフトさせた信号とを混合した信号を生成する。
乗算器410は、加算器409の出力に、サンプリングタイミングn毎に+1、−1と反転する信号(−1)nを乗算する。乗算器411は、加算器408の出力と、乗算器410の出力とを乗算する。ここで、乗算器410に入力されるステップサイズは、第1の実施形態におけるステップサイズと同様のものである。
累積加算器412は、乗算器411の出力を累積加算してAD変換回路401A、401B間のスキュー誤差の平均を求める。係数生成部413は、累積加算器412により検出されたスキュー補正値に応じて適応フィルタ404に設定する係数を生成する。このようにしてスキュー補正値に応じた係数を適応フィルタ404に設定することにより、AD変換回路401Bの出力に対して位相を進めるか遅延させるかの位相シフト(位相調整)が行われ、AD変換回路401A、401B間のスキュー補正が行われる。
ここで、図4に示したスキュー補正部403と、図3に示した第1の実施形態におけるスキュー補正部112とを比較すると、信号(−1)nを乗算する乗算器を設ける位置が異なっているが、伝達関数的には順番を入れ替えても結果に変わりはない。
第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、AD変換回路401A、401Bの出力信号と、AD変換回路401A、401Bの出力信号の位相をπ/2シフトさせた信号とを混合した信号を用いることで、入力信号の角周波数ωinが、タイムインタリーブ型のADCの動作角周波数ωsの1/4であっても、スキュー補正値を正確に得ることができる。したがって、入力信号の角周波数ωinにはかかわらず任意の周波数でスキュー誤差を検出し、AD変換回路401A、401B間のスキュー補正処理を実行することが可能となる。また、スキュー補正部403において、AD変換回路401A、401Bの出力信号と、AD変換回路401A、401Bの出力信号の位相をπ/2シフトさせた信号とを混合した信号を生成する回路と、スキュー補正処理を行う回路との一部を共通化することで、回路面積の増大を抑制することができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
図5は、第3の実施形態によるタイムインタリーブ型のADCの構成例を示す図である。第3の実施形態におけるタイムインタリーブ型のADCでは、ゲイン補正処理に係る回路部とスキュー補正処理に係る回路部とで、AD変換回路の出力信号とそれをπ/2位相シフトした信号とを混合した信号を生成する回路を共通化している。
第3の実施形態によるタイムインタリーブ型のADCは、アナログ入力信号をタイムインタリーブでデジタル出力信号に変換する複数のAD変換回路501A、501Bを有する。図5には、AD変換回路501Aを基準として、AD変換回路501Bのゲイン補正及びスキュー補正を行う例を示している。アナログ入力信号は、第1の実施形態と同様に、それぞれのAD変換回路501A、501Bに入力され、サンプリング周波数fs(角周波数ωs=2πfs)で、AD変換回路501A、501Bにより交互にサンプリングされデジタル出力信号に変換される。
AD変換回路501Aの出力信号は、マルチプレクサー502に入力される。また、AD変換回路501Bの出力信号は、乗算器503及び適応フィルタ504を介してマルチプレクサー502に入力される。マルチプレクサー502は、AD変換回路01A、01Bの出力信号を、乗算器505に出力するとともに、デジタル出力信号として出力する。マルチプレクサー502は、AD変換回路501Aの出力信号を有効とする期間においてAD変換回路501Aの出力信号を選択して出力し、AD変換回路501Bの出力信号を有効とする期間において乗算器503及び適応フィルタ504を介して供給されるAD変換回路501Bの出力信号を選択して出力する。
乗算器505は、マルチプレクサー502の出力に、サンプリングタイミングn毎に+1、−1と反転する信号(−1)nを乗算する。π/2位相シフト回路506は、乗算器505の出力の位相をπ/2シフトさせる。乗算器507は、乗算器505の出力に信号(−1)を乗算する。乗算器507により信号(−1)を乗算することは、乗算器505の出力に対する(π/2)+(π/2)=πの位相シフト(逆相にすること)に相当する。
加算器508は、乗算器505の出力とπ/2位相シフト回路506の出力とを加算して出力する。すなわち、加算器508は、AD変換回路501A、501Bの出力信号と、AD変換回路501A、501Bの出力信号の位相をπ/2シフトさせた信号とを混合した信号を生成する。
また、加算器509は、π/2位相シフト回路506の出力と乗算器507の出力とを加算して出力する。すなわち、加算器509は、位相をπ/2シフトさせたAD変換回路501A、501Bの出力信号と、位相をπ/2シフトさせたAD変換回路501A、501Bの出力信号の位相をさらにπ/2シフトさせた信号とを混合した信号を生成する。
乗算器510は、加算器508の出力に、サンプリングタイミングn毎に+1、−1と反転する信号(−1)nを乗算する。乗算器511は、加算器508の出力と乗算器510の出力とを乗算する。なお、乗算器511に入力されるステップサイズは、第1の実施形態におけるステップサイズと同様のものである。累積加算器512は、乗算器511の出力を累積加算してAD変換回路501A、501B間のゲイン誤差の平均を求める。累積加算器512により検出されたゲイン補正値に応じて乗算器503を制御することにより、AD変換回路501Bの出力に対してゲイン誤差を補正するための処理が行われ、AD変換回路501A、501B間のゲイン補正が行われる。
乗算器513は、乗算器510の出力と加算器509の出力とを乗算する。なお、乗算器513に入力されるステップサイズは、第1の実施形態におけるステップサイズと同様のものである。累積加算器514は、乗算器513の出力を累積加算してAD変換回路501A、501B間のスキュー誤差の平均を求める。係数生成部515は、累積加算器514により検出されたスキュー補正値に応じて適応フィルタ504に設定する係数を生成する。このようにしてスキュー補正値に応じた係数を適応フィルタ504に設定することにより、AD変換回路501Bの出力に対して位相を進めるか遅延させるかの位相シフト(位相調整)が行われ、AD変換回路501A、501B間のスキュー補正が行われる。
第3の実施形態によれば、AD変換回路501A、501Bの出力信号とそれをπ/2位相シフトさせた信号とを混合した信号を用いることで、入力信号の角周波数ωinがタイムインタリーブ型のADCの動作角周波数ωsの1/4であっても、ゲイン補正値及びスキュー補正値を正確に得ることができる。したがって、入力信号の角周波数ωinにはかかわらず任意の周波数でゲイン誤差及びスキュー誤差を検出し、AD変換回路501A、501B間のゲイン補正処理及びスキュー補正処理を実行することが可能となる。また、AD変換回路の出力信号とそれをπ/2位相シフトした信号とを混合した信号を生成する回路を、ゲイン補正処理に係る回路部とスキュー補正処理に係る回路部と共通化することで、複雑な回路をそれぞれで設ける必要がなくなり、回路面積をさらに低減することができる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
図6は、第4の実施形態によるタイムインタリーブ型のADCの構成例を示す図である。第4の実施形態におけるタイムインタリーブ型のADCは、ゲイン補正処理についてのみAD変換回路の出力信号とそれをπ/2位相シフトした信号とを混合した信号を用いて実行するようにしたものである。
第4の実施形態によるタイムインタリーブ型のADCは、アナログ入力信号をタイムインタリーブでデジタル出力信号に変換する複数のAD変換回路601A、601Bを有する。図6には、AD変換回路601Aを基準として、AD変換回路601Bのゲイン補正及びスキュー補正を行う例を示している。なお、第4の実施形態におけるスキュー補正については、従来と同様であり、入力信号の角周波数ωinが、タイムインタリーブ型のADCの動作角周波数ωsの1/4である場合には、スキュー補正は行わない。
アナログ入力信号は、第1の実施形態と同様に、それぞれのAD変換回路601A、601Bに入力され、サンプリング周波数fs(角周波数ωs=2πfs)で、AD変換回路601A、601Bにより交互にサンプリングされデジタル出力信号に変換される。AD変換回路601Aの出力信号は、マルチプレクサー602及びスキュー補正部610に出力される。また、AD変換回路601Bの出力信号は、乗算器603を介して、マルチプレクサー602及びスキュー補正部610に出力される。マルチプレクサー602は、AD変換回路601A、601Bの出力信号をゲイン補正部604に出力する。
ゲイン補正部604は、π/2位相シフト回路605、加算器606、乗算器607、608、及び累積加算器609を有する。π/2位相シフト回路605は、マルチプレクサー602の出力の位相をπ/2シフトさせる。加算器606は、π/2位相シフト回路605の出力とマルチプレクサー602の出力とを加算する。すなわち、加算器606は、AD変換回路601A、601Bの出力信号と、AD変換回路601A、601Bの出力信号の位相をπ/2シフトさせた信号とを混合した信号を生成する。
乗算器607は、加算器606の出力に、サンプリングタイミングn毎に+1、−1と反転する信号(−1)nを乗算する。乗算器608は、加算器606の出力と、乗算器607の出力とを乗算する。ここで、乗算器607に入力されるステップサイズは、第1の実施形態におけるステップサイズと同様のものである。累積加算器609は、乗算器608の出力を累積加算してAD変換回路601A、601B間のゲイン誤差の平均を求める。累積加算器609により検出されたゲイン補正値に応じて乗算器603を制御することにより、AD変換回路601Bの出力に対してゲイン誤差を補正するための処理が行われ、AD変換回路601A、601B間のゲイン補正が行われる。
スキュー補正部610は、図8に示したスキュー補正部803と同様であり、供給されるAD変換回路601A、601Bの出力信号に対するスキュー補正を行うデジタル出力信号を出力する。
第4の実施形態によれば、AD変換回路601A、601Bの出力信号と、それをπ/2位相シフトさせた信号とを混合した信号を用いることで、入力信号の角周波数ωinが、タイムインタリーブ型のADCの動作角周波数ωsの1/4であってもゲイン補正値を正確に得ることができる。したがって、入力信号の角周波数ωinにはかかわらず任意の周波数でゲイン誤差を検出し、AD変換回路601A、601B間のゲイン補正処理を実行することが可能となる。また、ゲイン補正部604において、AD変換回路601A、601Bの出力信号とそれをπ/2位相シフトさせた信号とを混合した信号を生成する回路と、ゲイン補正処理を行う回路との一部を共通化することで、回路面積の増大を抑制することができる。
なお、前述した第1〜第4の実施形態では、2つのAD変換回路を有するタイムインタリーブ型のADCを示したが、これに限定されるものではない。タイムインタリーブ型のADCが有するAD変換回路の数は任意である。例えば、N個のAD変換回路を有する場合には、それぞれのAD変換回路が、サンプリング周波数fsの周期分ずらしたタイミングで、かつサンプリング周波数fsのN倍の周期でサンプリングして、アナログ入力信号をタイムインタリーブでデジタル出力信号に変換すればよい。また、基準とするAD変換回路に対して、ゲイン補正処理やスキュー補正処理を行う補正回路をそれぞれ設けることで、AD変換回路間のゲイン補正やスキュー補正を行えば良い。
図7は、本発明の実施形態によるタイムインタリーブ型のADCを有する半導体集積回路の構成例を示す図である。図7には、本実施形態によるタイムインタリーブ型のADCをGPS受信機に適用した例を示している。
アンテナANTは、GPS衛星から送信された電波を受信するGPSアンテナであり、ローノイズのプリアンプ(LNA)を内部に有する。高周波増幅部701は、アンテナANTにより受信した信号を増幅する。ミキサ(周波数変換器)702は、局部発振器703から供給される発振信号を用いて、受信した電波(RF信号)を中間周波数(IF)信号に変換する。中間周波数増幅部704は、ミキサ702より出力される中間周波数(IF)信号を増幅する。
ADC705は、本実施形態におけるタイムインタリーブ型のADCであり、中間周波数増幅部704より出力されるアナログ信号をタイムインタリーブでデジタル信号に変換して出力する。コード相関部706は、各衛星固有のC/Aコードと比較してコード復調を実行する。CPU処理部707は、C/Aコードを復調して、例えば位置の算出に必要な衛星に軌道データや各種補正データが含まれる航法メッセージ・データを作成する。
なお、前記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
101 アナログデジタル変換回路
102、106、111、116 マルチプレクサー
103 位相シフト回路
104 加算器
105、109、113 デマルチプレクサー
107、114 乗算器
108 ゲイン補正部
110、115 適応フィルタ
112 スキュー補正部
201、202 乗算器
203 累積加算器
301、303 乗算器
302 位相シフト回路
304 累積加算器
305 係数生成部

Claims (10)

  1. アナログ入力信号をサンプリング周波数でサンプリングしてデジタル出力信号に変換するアナログデジタル変換器であって、
    前記アナログ入力信号をタイムインタリーブで前記デジタル出力信号に変換する複数のアナログデジタル変換回路と、
    前記アナログデジタル変換回路の出力信号と前記出力信号をπ/2位相シフトした信号とを混合した信号を用いて、前記アナログデジタル変換回路に係るゲイン補正処理を実行する補正回路とを有することを特徴とするアナログデジタル変換器。
  2. 前記補正回路は、前記複数のアナログデジタル変換回路の各々の出力信号と前記出力信号をπ/2位相シフトした信号とを混合した信号を生成し、前記混合した信号を用いてゲイン補正値を検出し、前記ゲイン補正値に基づいて、前記複数のアナログデジタル変換回路の間のゲイン誤差の補正処理を行うゲイン補正回路を有することを特徴とする請求項1記載のアナログデジタル変換器。
  3. 前記ゲイン補正回路は、前記ゲイン補正値を前記複数のアナログデジタル変換回路の少なくとも1つの出力信号に乗算することにより、前記ゲイン誤差の補正処理を行うことを特徴とする請求項記載のアナログデジタル変換器。
  4. 前記補正回路は、さらに、前記アナログデジタル変換回路の出力信号と前記出力信号をπ/2位相シフトした信号とを混合した信号を用いて、前記アナログデジタル変換回路に係るスキュー補正処理を実行することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のアナログデジタル変換器。
  5. 前記補正回路は、前記複数のアナログデジタル変換回路の各々の出力信号と前記出力信号をπ/2位相シフトした信号とを混合した信号を生成し、前記混合した信号を用いてスキュー補正値を検出し、前記スキュー補正値に基づいて、前記複数のアナログデジタル変換回路の間のスキューの補正処理を行うスキュー補正回路を有することを特徴とする請求項4記載のアナログデジタル変換器。
  6. 前記スキュー補正回路は、前記スキュー補正値に応じて前記複数のアナログデジタル変換回路の少なくとも1つの出力信号の位相をシフトすることにより、前記スキューの補正処理を行うことを特徴とする請求項5記載のアナログデジタル変換器。
  7. アナログ入力信号をサンプリング周波数でサンプリングしてデジタル出力信号に変換するアナログデジタル変換器と、
    前記デジタル出力信号に信号処理を施す処理回路とを有し、
    前記アナログデジタル変換器は、
    前記アナログ入力信号をタイムインタリーブで前記デジタル出力信号に変換する複数のアナログデジタル変換回路と、
    前記アナログデジタル変換回路の出力信号と前記出力信号をπ/2位相シフトした信号とを混合した信号を用いて、前記アナログデジタル変換回路に係るゲイン補正処理を実行する補正回路とを有することを特徴とする半導体集積回路。
  8. 前記補正回路は、前記複数のアナログデジタル変換回路の各々の出力信号と前記出力信号をπ/2位相シフトした信号とを混合した信号を生成し、前記混合した信号を用いてゲイン補正値を検出し、前記ゲイン補正値に基づいて、前記複数のアナログデジタル変換回路の間のゲイン誤差の補正処理を行うゲイン補正回路を有することを特徴とする請求項記載の半導体集積回路。
  9. 前記補正回路は、前記複数のアナログデジタル変換回路の各々の出力信号と前記出力信号をπ/2位相シフトした信号とを混合した信号を生成し、前記混合した信号を用いてスキュー補正値を検出し、前記スキュー補正値に基づいて、前記複数のアナログデジタル変換回路の間のスキューの補正処理を行うスキュー補正回路を有することを特徴とする請求項7又は8記載の半導体集積回路。
  10. 複数のアナログデジタル変換回路を有し、アナログ入力信号をサンプリング周波数でサンプリングしてデジタル出力信号に変換するアナログデジタル変換器のアナログデジタル変換方法であって、
    前記複数のアナログデジタル変換回路が、前記アナログ入力信号をタイムインタリーブで前記デジタル出力信号に変換し、
    前記アナログデジタル変換回路の出力信号と前記出力信号をπ/2位相シフトした信号とを混合した信号を生成し、
    生成した前記混合した信号を用いて、前記アナログデジタル変換回路に係るゲイン補正処理を実行することを特徴とするアナログデジタル変換方法。
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