JP5638354B2 - 周波数シンセサイザおよび周波数シンセサイザ用の位相振幅変換方法 - Google Patents

周波数シンセサイザおよび周波数シンセサイザ用の位相振幅変換方法 Download PDF

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Description

本発明は、無線通信装置などに用いられる周波数シンセサイザおよび周波数シンセサイザ用の位相振幅変換方法に関し、特に、小形化および低スプリアス化を実現するための周波数シンセサイザおよび周波数シンセサイザ用の位相振幅変換方法に関するものである。
図13は、従来の周波数シンセサイザの構成図である。図13に示す周波数シンセサイザは、位相アキュムレータ110、位相振幅変換回路120、およびD−A変換器130で構成されている(例えば、非特許文献1参照)。ここで、位相振幅変換回路120は、1の補数演算回路121、乗算回路122、傾きデータ用回路123、基点データ用回路124、加算回路127、および符号制御回路128を備えて構成されている。
出力周波数を定めるLビットの制御信号kが位相アキュムレータ110に入力される。位相アキュムレータ110は、外部からのクロック信号(図示していない)に同期して、制御信号kを累積加算し、位相データθを位相振幅変換回路120に出力する。
位相振幅変換回路120は、クロック信号に同期して、位相データθに対応した正弦波(または余弦波)の振幅を表すデジタル信号Dをデジタルアナログ(D−A)変換器130に出力する。さらに、D−A変換器130は、クロック信号に同期して、デジタル信号Dに応じたアナログ信号Aを外部に出力する。
次に、図13に示す位相振幅変換回路120の内部の動作について説明する。位相アキュムレータ110から入力する位相データθのうち、最上位ビットMSB1が符号制御回路128に入力され、MSB1を除いた位相データθが1の補数演算回路121に入力される。
1の補数演算回路121は、MSB1を除いた位相データθの最上位ビットMSB2に基づき、MSB1とMSB2を除いた位相データθより1の補数演算を行い、演算結果θ1を出力する。そして、θ1の上位ビットMSB3(ビット数は1以上の自然数)が傾きデータ用回路123と基点データ用回路124に入力される。
傾きデータ用回路123は、MSB3に応じた傾きデータを算出し、乗算回路122に出力する。一方、基点データ用回路124は、MSB3に応じた基点データを算出し、加算回路127に出力する。
乗算回路122は、MSB3を除いたθ1の位相データLSBと、傾きデータ用回路123から得た傾きデータとを乗算し、乗算結果を加算回路127に出力する。加算回路127は、乗算回路122による乗算結果と、基点データ用回路124から得た基点データとを加算し、加算結果を符号制御回路128に出力する。そして、符号制御回路128は、MSB1に基づき、加算回路127による加算結果の符合を制御し、符号制御した加算結果Dを、D−A変換器130に出力する。
ここで、位相振幅変換回路120は、正弦波(または余弦波)の対象性を利用して、0〜90度の範囲で線形に変化する位相データを、直線近似方式を用いて非線形な振幅データに近似変換している。さらに、位相振幅変換回路120は、近似の精度を高めるために、位相データを複数のセグメントに分割(通常は等間隔)する。
図14は、位相データに対する振幅データと誤差データの特性を示す説明図である。ここでは、セグメント数が2の場合を例示している。位相データに対する振幅データの特性を示した図14(a)中、実線は理論特性、点線は近似特性である。非線形な振幅特性を、基点データ(図14(a)中の○印)からの直線近似で表している。
ここで、位相データに対する誤差データの特性を示した図14(b)から分かるように、直線近似による振幅データと理想特性には誤差が生じる。しかしながら、セグメント数を多くすることで、シンセサイザ出力におけるスプリアスレベルを低減できる。
先の図13に示す周波数シンセサイザと同様に、直線近似方式を用いた別構成のシンセサイザがある。図15は、図13とは異なる構成を備えた従来の周波数シンセサイザの構成図である。図15に示す周波数シンセサイザは、位相アキュムレータ110、位相振幅変換回路120、およびD−A変換器130で構成されている(例えば、非特許文献1参照)。ここで、位相振幅変換回路120は、1の補数演算回路121、第2の1の補数演算回路121a、補正データ用回路126、加算回路127、および符号制御回路128を備えて構成されている。
出力周波数を定めるLビットの制御信号kが位相アキュムレータ110に入力される。位相アキュムレータ110は、外部からのクロック信号(図示していない)に同期して、制御信号kを累積加算し、位相データθを位相振幅変換回路120に出力する。
位相振幅変換回路120は、クロック信号に同期して、位相データθに対応した正弦波(または余弦波)の振幅を表すデジタル信号Dをデジタルアナログ(D−A)変換器130に出力する。さらに、D−A変換器130は、クロック信号に同期して、デジタル信号Dに応じたアナログ信号Aを外部に出力する。
次に、図15に示す周波数シンセサイザでの位相振幅変換回路120の内部の動作について説明する。なお、先の図13に示す周波数シンセサイザと同様の動作については、説明を省略する。
図15に示す位相振幅変換回路120において、第1の1の補数演算回路121は、MSB1を除いた位相データθの最上位ビットMSB2に基づき、MSB1とMSB2を除いた位相データθより1の補数演算を行い、演算結果θ1を出力する。
第2の1の補数演算回路121aは、θ1の最上位ビットMSB3を入力とし、MSB3に基づき、MSB3を除いた位相データθ1より1の補数演算を行い、演算結果D2を加算回路127に出力する。
一方、補正データ用回路126は、θ1に応じた補正データD3を加算回路127に出力する。加算回路127は、θ1(D1)、D2とD3の加算を行い、加算結果を符号制御回路128に出力する。
図16は、位相データに対する振幅データと誤差データの特性を示す説明図である。ここでは、セグメント数が2の場合を例示している。位相データに対する振幅データの特性を示した図16(a)中、実線は理論特性、点線はD3を加算しない場合の近似特性である。D3を加算していないと誤差が生じる。
しかしながら、位相データに対する誤差データの特性を示した図16(b)から分かるように、D3を用いて振幅補正を行うことで、誤差がほぼゼロとなる。この結果、シンセサイザ出力におけるスプリアスレベルを低減できる。
J.M.Pierre Langlois 他、"Novel Approach to the Design of Direct Digital Frequency Synthesizers Based on Linear Interpolation、" IEEE Transactions on Circuits and Systems−II、Vol.50、No.9、pp.567〜578、Sept. 2003 A.Yamagishi 他、"A 2−V、2GHz Low−Power Direct Digital Frequency Synthesizer Chip−Set for Wireless Communication、"IEEE Journal of Solid−State Circuits、Vol.33、No.2、pp.210−217、Feb.1998
しかしながら、従来技術には、以下のような課題がある。
先の図13に示す従来の周波数シンセサイザでは、セグメント数を大きくすることでスプリアスレベルを低減することができる。しかしながら、セグメント数を大きくすると、傾きデータ用回路123と基点データ用回路124の回路規模が大きくなり、コストが高くなる。さらに、消費電力も回路規模に合わせて増えるといった課題があった。
また、先の図15に示す従来の周波数シンセサイザでは、位相データθ1に応じた補正データD3を用いることで、スプリアスレベルを低減することができる。しかしながら、D3のビット数とスプリアスレベルは、相反する関係(ビット数が低いとスプリアスレベルが高まる)にある。
そのため、低スプリアス特性を得るには、D3のビット数を高める必要があり、その結果、補正データ用回路126の回路規模が大きくなり、コストが高くなる。さらに、消費電力も回路規模に合わせて増えるといった課題があった。
本発明は、前記のような課題を解決するためになされたものであり、回路規模および消費電力の大幅な増加を伴うことなしに、低スプリアス特性となる周波数シンセサイザおよび周波数シンセサイザ用の位相振幅変換方法を得ることを目的とする。
本発明に係る周波数シンセサイザは、外部からのクロック信号に同期して、外部からの周波数制御信号を累積加算して、周波数制御信号の累積加算値を出力し、累積加算値が上限値に到達すると累積加算値をオーバーフロー処理する位相アキュムレータと、位相アキュムレータからの累積加算値に対応する振幅データのデジタル信号を出力する位相振幅変換回路と、位相振幅変換回路からのデジタル信号に対応する振幅データのアナログ信号を出力するデジタルアナログ変換回路とを備えた周波数シンセサイザにおいて、位相振幅変換回路は、累積加算値に対する振幅データの特性における位相データ範囲を複数のセグメントに分割し、各セグメントの始点を基点としてセグメントごとに直線近似するとともに、直線近似をすることによる誤差の変化幅が最も大きいセグメントにおける誤差データと逆極性となるようにして定めた補正データを、全セグメントで共通化した補正データとして採用し、セグメントごとに、直線近似をすることによる誤差の変化幅に応じて、全セグメントで共通化した補正データに対応する位相データ範囲の中から、セグメントごとに適切な個別位相データ範囲を特定してセグメントごとの個別補正データを決定し、それぞれのセグメントに応じた個別補正データを用いて、セグメントごとに誤差補正を行い、デジタル信号を出力するものである。
また、本発明に係る周波数シンセサイザ用の位相振幅変換方法は、外部からのクロック信号に同期して、外部からの周波数制御信号を累積加算して、周波数制御信号の累積加算値を出力し、累積加算値が上限値に到達すると累積加算値をオーバーフロー処理する位相アキュムレータ処理ステップと、位相アキュムレータ処理ステップからの累積加算値に対応する振幅データのデジタル信号を出力する位相振幅変換処理ステップと、位相振幅変換処理ステップからのデジタル信号に対応する振幅データのアナログ信号を出力するデジタルアナログ変換処理ステップとを備えた周波数シンセサイザ用の位相振幅変換方法において、位相振幅変換処理ステップは、累積加算値に対する振幅データの特性における位相データ範囲を複数のセグメントに分割し、各セグメントの始点を基点としてセグメントごとに直線近似するとともに、直線近似をすることによる誤差の変化幅が最も大きいセグメントにおける誤差データと逆極性となるようにして定めた補正データを、全セグメントで共通化した補正データとして採用し、セグメントごとに、直線近似をすることによる誤差の変化幅に応じて、全セグメントで共通化した補正データに対応する位相範囲データの中から、セグメントごとに適切な個別位相データ範囲を特定してセグメントごとの個別補正データを決定し、それぞれのセグメントに応じた個別補正データを用いて、セグメントごとに誤差補正を行い、デジタル信号を出力するものである。
本発明に係る周波数シンセサイザおよび周波数シンセサイザ用の位相振幅変換方法によれば、位相データに対する振幅データの特性をセグメントごとに直線近似するとともに、全セグメントで共通化した補正データの特性に基づく誤差補正を行う構成を備えることにより、回路規模および消費電力の大幅な増加を伴うことなしに、低スプリアス特性となる周波数シンセサイザおよび周波数シンセサイザ用の位相振幅変換方法を得ることができる。
本発明の実施の形態1による周波数シンセサイザを示す構成図である。 本発明の実施の形態1における位相データに対する振幅データと誤差データの特性を示す説明図である。 本発明の実施の形態1におけるセグメント2での位相データに対する誤差データおよび補正データの特性を示した説明図である。 本発明の実施の形態1におけるセグメント1での位相データに対する誤差データおよび補正データの特性を示した説明図である。 本発明の実施の形態1におけるセグメント1での位相データに対する、先の図4(b)とは異なる補正データの特性を示した説明図である。 本発明の実施の形態2による周波数シンセサイザを示す構成図である。 本発明の実施の形態2における位相データに対する振幅データと誤差データの特性を示す説明図である。 本発明の実施の形態2におけるセグメント1、2での位相データに対するそれぞれの補正データの特性を示した説明図である。 本発明の実施の形態3による周波数シンセサイザを示す構成図である。 本発明の実施の形態4による周波数シンセサイザを示す構成図である。 先の実施の形態2における図6の構成に対して係数乗算回路を付加した場合の、本発明の実施の形態4による周波数シンセサイザを示す構成図である。 先の実施の形態3における図9の構成に対して係数乗算回路を付加した場合の、本発明の実施の形態4による周波数シンセサイザを示す構成図である。 従来の周波数シンセサイザの構成図である。 位相データに対する振幅データと誤差データの特性を示す説明図である。 図13とは異なる構成を備えた従来の周波数シンセサイザの構成図である。 位相データに対する振幅データと誤差データの特性を示す説明図である。
以下、本発明の周波数シンセサイザおよび周波数シンセサイザ用の位相振幅変換方法の好適な実施の形態につき図面を用いて説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1による周波数シンセサイザを示す構成図である。本実施の形態1における周波数シンセサイザは、位相アキュムレータ10、位相振幅変換回路20、およびデジタルアナログ(D−A)変換器30で構成されている。ここで、位相振幅変換回路20は、1の補数演算回路21、乗算回路22、傾きデータ用回路23、基点データ用回路24、範囲変換回路25、補正データ用回路26、加算回路27、および符号制御回路28を備えて構成されている。
位相アキュムレータ10は、図示していないがクロック信号に同期して、Lビットの制御信号kを累積加算し、位相データθを位相振幅変換回路20に出力する。なお、位相アキュムレータ10では、その累積加算値θが上限値(2L−1)以上になると、オーバーフロー処理によって、新しい累積加算値θが(累積加算値−2L)となる。
位相振幅変換回路20は、クロック信号に同期して、位相データθに対応した正弦波(または余弦波)の振幅を表すデジタル信号DをD−A変換器30に出力する。さらに、D−A変換器30は、クロック信号に同期して、デジタル信号Dに応じたアナログ信号Aを外部に出力する。
次に、図1に示す位相振幅変換回路20の内部動作について、詳細に説明する。位相アキュムレータ10から入力する位相データθのうち、最上位ビットMSB1が符号制御回路28に入力され、MSB1を除いた位相データθが1の補数演算回路21に入力される。
1の補数演算回路21は、MSB1を除いた位相データθの最上位ビットMSB2に基づき、MSB1とMSB2を除いた位相データθより1の補数演算を行い、演算結果θ1を、乗算回路22、傾きデータ用回路23、基点データ用回路24、範囲変換回路25のそれぞれに出力する。
傾きデータ用回路23は、θ1の上位ビットMSB3(ビット数は1以上の自然数)を入力とし、MSB3に応じた傾きデータを算出し、乗算回路22に出力する。また、基点データ用回路24は、θ1の上位ビットMSB3(ビット数は1以上の自然数)を入力とし、MSB3に応じた基点データを算出し、加算回路27に出力する。そして、乗算回路22は、MSB3を除いたθ1の位相データLSBと傾きデータ用回路23から出力された傾きデータを乗算し、乗算結果を加算回路27に出力する。
また、範囲変換回路25は、θ1を入力とし、MSB3に基づき、MSB3を除いたθ1の位相データLSBの変換を行い、変換後のLSBを補正データ用回路26に出力する。そして、補正データ用回路26は、範囲変換回路25から出力された変換後のLSBを入力とし、変換後のLSBに基づく補正データを算出し、加算回路27に出力する。
そして、加算回路27は、乗算回路22からの乗算結果、基点データ用回路24からの基点データ、および補正データ用回路26からの補正データを加算し、加算結果を符号制御回路28に出力する。
そして、符号制御回路28は、MSB1に基づき、加算回路27から出力された加算結果の符合を制御し、符号制御した加算結果をデジタル信号Dとして、D−A変換器30に出力する。
ここで、位相振幅変換回路20は、正弦波(または余弦波)の対象性を利用して、0〜90度の範囲で線形に変化する位相データを、非線形な振幅データに変換している。その際、0〜90度の位相データの範囲を複数のセグメントに分割し、セグメント毎に直線近似および誤差補正を行う。
以下に、セグメント毎の直線近似と誤差補正について述べる。なお、本説明では、0〜90度の位相データを2つに等分割した場合について説明するが、3つ以上に等分割した場合、あるいは2つ以上に不等分割した場合にも、同様の効果を奏する。
図2は、本発明の実施の形態1における位相データに対する振幅データと誤差データの特性を示す説明図である。ここでは、説明を簡略化するために、セグメント数が2の場合を例示している。位相データに対する振幅データの特性を示した図2(a)中、実線は理論特性、点線は直線近似特性である。セグメント毎に、基点データ(図2(a)中の○印)を始点とし、傾きデータに応じた傾きの直線で1次近似を行う。
このような1次近似の結果、位相データに対する誤差データの特性を示した図2(b)のように、誤差が生じる。これに対して、本実施の形態1では、次に述べる誤差補正により、誤差の量を低減している。
図2(b)に示すように、位相に対する誤差特性は、セグメント毎に異なる。従って、非特許文献2に開示されている周波数シンセサイザのように、0〜90度の位相データに応じた補正データを生成、または保持することは、回路規模の増加につながる。そこで、本実施の形態1では、補正データの共通化を図ることで、回路規模の増加を最小限に抑えている。
ここでは、まず始めに、誤差の変化幅が大きいセグメント2を用いて補正データの特性を定める。図3は、本発明の実施の形態1におけるセグメント2での位相データに対する誤差データおよび補正データの特性を示した説明図である。なお、ここで使用する位相データの範囲は、0〜45度とする。
図3(a)に示す位相データの範囲(0〜45度)に対するセグメント2の誤差データの特性とは逆特性となるように、補正データの特性を定める。この結果、図3(b)のような位相データの範囲(0〜45度)に対する補正データの特性となる。
次に、誤差の変化幅が小さいセグメント1の補正について説明する。図4は、本発明の実施の形態1におけるセグメント1での位相データに対する誤差データおよび補正データの特性を示した説明図である。なお、ここで使用する位相データの範囲は、先の図3におけるセグメント2の場合と同様に、0〜45度とする。
先の図3と同様に、図4(a)に示す位相データの範囲(0〜45度)に対するセグメント1の誤差特性とは逆特性となるように、補正データの特性を定める。ただし、図4(b)に示すように、セグメント1における補正データの特性は、先の図3(b)に示したセグメント2の補正データの一部を利用することで、誤差の逆特性を得ている。
そのために、使用する位相データの範囲を0〜45度ではなく、例えば、0〜θy度(θyは、0度<θy<45度)に狭くする。図1に示す周波数シンセサイザにおける位相振幅変換回路20内の範囲変換回路25は、上述した図4(b)における位相データの範囲を適切な値に変換することで、セグメント1、2のそれぞれに対する補正データの共通化を実現している。
すなわち、誤差の変化幅が大きいセグメントを用いて定めた1つの補正データを基にして、セグメントごとに、使用する補正データの位相データ範囲を適切な値に変更することで、補正データの共通化を実現している。
なお、図4(b)では、位相データの使用範囲を0〜θy度とし、0度を開始点とする場合について説明した。しかしながら、本発明における位相データの使用範囲は、0度を開始点とする場合に限定されるものではない。図5は、本発明の実施の形態1におけるセグメント1での位相データに対する、先の図4(b)とは異なる補正データの特性を示した説明図である。
図5に示すように、開始点を0度以外の位相θx(θxは、0度<θx<45度)としてもよい。開始点をθxにすると、補正データに振幅のオフセットが生じる可能性がある。この場合、範囲変換回路25は、基点データを適切な値に修正することで、補正データの特性を最適にすることができる。
以上のように、実施の形態1によれば、位相データに対する振幅データの特性をセグメントごとに直線近似するとともに、全セグメントで共通化した補正データの特性に基づく誤差補正を行う構成を備えている。この結果、従来の周波数シンセサイザと比較して、回路規模および消費電力の大幅な増加を伴わずに、低スプリアス特性を実現する周波数シンセサイザを得ることができる。
なお、上述した実施の形態1では、補正データ用回路26の回路構成については述べていないが、入力データをアドレスとし保存しているデータを出力するメモリであってもよく、入力データに基づき演算結果を出力する演算回路であってもよい。
実施の形態2.
本実施の形態2では、先の実施の形態1と比較して、より簡易な構成の周波数シンセサイザについて説明する。なお、先の実施の形態1における図1と同一符号で示す部分については、同一または相当部分を示し、説明を省略する。
図6は、本発明の実施の形態2による周波数シンセサイザを示す構成図である。本実施の形態2における周波数シンセサイザは、位相アキュムレータ10、位相振幅変換回路20、およびデジタルアナログ(D−A)変換器30で構成されている。ここで、位相振幅変換回路20は、1の補数演算回路21、基点データ用回路24、範囲変換回路25、補正データ用回路26、加算回路27、および符号制御回路28を備えて構成されている。
本実施の形態2における図6の構成は、先の実施の形態1における図1の構成と比較すると、乗算回路22および傾きデータ用回路23を備えていない点が異なっている。
次に、図6に示す位相振幅変換回路20の内部動作について、詳細に説明する。位相アキュムレータ10から入力する位相データθのうち、最上位ビットMSB1が符号制御回路28に入力され、MSB1を除いた位相データθが1の補数演算回路21に入力される。
1の補数演算回路21は、MSB1を除いた位相データθの最上位ビットMSB2に基づき、MSB1とMSB2を除いた位相データθより1の補数演算を行い、演算結果θ1を、加算回路27、基点データ用回路24、範囲変換回路25のそれぞれに出力する。
基点データ用回路24、範囲変換回路25、および補正データ用回路26の動作は、先の実施の形態1の場合と同様であり、説明を省略する。
加算回路27は、1の補数演算回路21からの演算結果(MSB3を除いたθ1の位相データLSB)、基点データ用回路24からの基点データ、および補正データ用回路26からの補正データを加算し、加算結果を符号制御回路28に出力する。
そして、符号制御回路28は、MSB1に基づき、加算回路27から出力された加算結果の符合を制御し、符号制御した加算結果をデジタル信号Dとして、D−A変換器30に出力する。
図7は、本発明の実施の形態2における位相データに対する振幅データと誤差データの特性を示す説明図である。ここでは、説明を簡略化するために、セグメント数が2の場合を例示している。位相データに対する振幅データの特性を示した図7(a)中、実線は理論特性、点線は直線近似特性である。セグメント毎に、基点データ(図7(a)中の○印)を始点とし、LSBの増加率に応じた傾きの直線で1次近似を行う。
このような1次近似の結果、位相データに対する誤差データの特性を示した図7(b)のように、誤差が生じる。これに対して、本実施の形態2では、次に述べる誤差補正により、誤差の量を低減している。
図7(b)に示すように、本実施の形態2では近似で用いる直線の傾きが一定であり、この場合には、位相データに対する誤差特性がセグメント毎に大きく異なる可能性がある。そこで、本実施の形態2では、全てのセグメントで使用範囲を変更することを前提とし、変更範囲で誤差を十分補正できる補正データを用いることとする。
図8は、本発明の実施の形態2におけるセグメント1、2での位相データに対するそれぞれの補正データの特性を示した説明図である。この図8に示すように、セグメント1に対しては、図8(a)に示す範囲の補正データの特性を適用し、セグメント2に対しては、図8(b)に示す範囲の補正データの特性を適用するように、セグメントごとに位相データの使用範囲の適正化を図っている。
以上のように、実施の形態2によれば、傾きデータ用回路と乗算回路を不要とした上で、位相データに対する振幅データの特性をセグメントごとに直線近似するとともに、全セグメントで共通化した補正データの特性に基づく誤差補正を行う構成を備えている。この結果、先の実施の形態1の周波数シンセサイザよりも、さらに回路規模および消費電力の低減し、低スプリアス特性を実現する周波数シンセサイザを得ることができる。
実施の形態3.
先の実施の形態2では、LSBの増加率に応じた傾きの直線で1次近似を行うことで、先の実施の形態1よりも簡易な構成を実現する周波数シンセサイザについて説明した。これに対して、本実施の形態3では、LSBの増加率に固定値の係数を乗算した傾きの直線で1次近似を行うことで、先の実施の形態1よりも簡易な構成を実現する周波数シンセサイザについて説明する。なお、先の実施の形態1における図1、および先の実施の形態2における図6と同一符号で示す部分については、同一または相当部分を示し、説明を省略する。
図9は、本発明の実施の形態3による周波数シンセサイザを示す構成図である。本実施の形態3における周波数シンセサイザは、位相アキュムレータ10、位相振幅変換回路20、およびデジタルアナログ(D−A)変換器30で構成されている。ここで、位相振幅変換回路20は、1の補数演算回路21、基点データ用回路24、範囲変換回路25、補正データ用回路26、加算回路27、符号制御回路28、および係数乗算回路29を備えて構成されている。
本実施の形態3における図9の構成は、先の実施の形態1における図1の構成と比較すると、乗算回路22および傾きデータ用回路23の代わりに、係数乗算回路29を備えている点が異なっている。
次に、図9に示す位相振幅変換回路20の内部動作について、詳細に説明する。位相アキュムレータ10から入力する位相データθのうち、最上位ビットMSB1が符号制御回路28に入力され、MSB1を除いた位相データθが1の補数演算回路21に入力される。
1の補数演算回路21は、MSB1を除いた位相データθの最上位ビットMSB2に基づき、MSB1とMSB2を除いた位相データθより1の補数演算を行い、演算結果θ1を、係数乗算回路29、基点データ用回路24、範囲変換回路25のそれぞれに出力する。
係数乗算回路29は、MSB3を除いたθ1の位相データLSBを入力とし、係数乗算回路29にあらかじめ保存されている固定値の係数をLSBに乗算し、乗算結果を加算回路27に出力する。
基点データ用回路24、範囲変換回路25、および補正データ用回路26の動作は、先の実施の形態1の場合と同様であり、説明を省略する。
加算回路27は、係数乗算回路29からの乗算結果、基点データ用回路24からの基点データ、および補正データ用回路26からの補正データを加算し、加算結果を符号制御回路28に出力する。
そして、符号制御回路28は、MSB1に基づき、加算回路27から出力された加算結果の符合を制御し、符号制御した加算結果をデジタル信号Dとして、D−A変換器30に出力する。
本実施の形態3の周波数シンセサイザでは、先の実施の形態2における図6の構成と比較して、係数乗算回路29をさらに備えている。この構成により、近似する直線の傾きを任意の値に設定することができ、先の実施の形態2の周波数シンセサイザよりも補正データの設計の自由度を高めることができる。この結果、スプリアスレベルのさらなる低減が可能となる。ただし、回路規模と消費電力については、先の実施の形態2の周波数シンセサイザよりも、係数乗算回路29の分は増加することとなる。
以上のように、実施の形態3によれば、傾きデータ用回路と乗算回路の代わりに係数乗算回路を用いて、位相データに対する振幅データの特性をセグメントごとに直線近似するとともに、全セグメントで共通化した補正データの特性に基づく誤差補正を行う構成を備えている。この結果、先の実施の形態1の周波数シンセサイザよりも、さらに回路規模および消費電力の低減し、先の実施の形態2の周波数シンセサイザよりも、スプリアスレベルのさらなる低減を実現する周波数シンセサイザを得ることができる。
実施の形態4.
本実施の形態4では、セグメント毎に補正データの振幅を設定する機能を備えた周波数シンセサイザについて説明する。なお、先の実施の形態1における図1、先の実施の形態2における図6、および先の実施の形態3における図9と同一符号で示す部分については、同一または相当部分を示し、説明を省略する。
図10は、本発明の実施の形態4による周波数シンセサイザを示す構成図である。本実施の形態4における周波数シンセサイザは、位相アキュムレータ10、位相振幅変換回路20、およびデジタルアナログ(D−A)変換器30で構成されている。ここで、位相振幅変換回路20は、1の補数演算回路21、乗算回路22、傾きデータ用回路23、基点データ用回路24、範囲変換回路25、補正データ用回路26、加算回路27、符号制御回路28、および係数乗算回路29aを備えて構成されている。
本実施の形態4における図10の構成は、先の実施の形態1における図1の構成と比較すると、係数乗算回路29aをさらに備えている点が異なっている。
次に、図10に示す位相振幅変換回路20の内部動作について、詳細に説明する。位相アキュムレータ10から入力する位相データθのうち、最上位ビットMSB1が符号制御回路28に入力され、MSB1を除いた位相データθが1の補数演算回路21に入力される。
1の補数演算回路21は、MSB1を除いた位相データθの最上位ビットMSB2に基づき、MSB1とMSB2を除いた位相データθより1の補数演算を行い、演算結果θ1を乗算回路22、傾きデータ用回路23、基点データ用回路24、範囲変換回路25、係数乗算回路29aのそれぞれに出力する。
乗算回路22、傾きデータ用回路23、基点データ用回路24、および範囲変換回路25の動作は、先の実施の形態1の場合と同様であり、説明を省略する。
補正データ用回路26は、範囲変換回路25から出力される変換後のLSBを入力とし、変換後のLSBに基づき、補正データを係数乗算回路29aに出力する。
係数乗算回路29aは、1の補数演算回路21からのMSB3と補正データ用回路26からの補正データを入力とし、MSB3に基づき、係数を補正データに乗算し、乗算結果を加算回路27に出力する。
加算回路27は、乗算回路22からの乗算結果、基点データ用回路24からの基点データ、および係数乗算回路29aからの補正データを加算し、加算結果を符号制御回路28に出力する。
そして、符号制御回路28は、MSB1に基づき、加算回路27から出力された加算結果の符合を制御し、符号制御した加算結果をデジタル信号Dとして、D−A変換器30に出力する。
本実施の形態4の周波数シンセサイザでは、先の実施の形態1における図1の構成と比較して、係数乗算回路29aをさらに備えている。この構成により、セグメント毎に補正データの振幅を設定することができ、先の実施の形態1の周波数シンセサイザよりも補正データの設計の自由度を高めることができる。この結果、スプリアスレベルのさらなる低減が可能となる。ただし、回路規模と消費電力については、先の実施の形態1の周波数シンセサイザよりも、係数乗算回路29aの分は増加することとなる。
以上のように、実施の形態4によれば、位相データに対する振幅データの特性をセグメントごとに直線近似するとともに、全セグメントで共通化した補正データの特性に基づく誤差補正を行う構成を備え、さらに、係数乗算回路を備える構成により、セグメント毎に補正データの振幅を設定できる。この結果、先の実施の形態1の周波数シンセサイザよりも、スプリアスレベルのさらなる低減を実現する周波数シンセサイザを得ることができる。
なお、上述した実施の形態4における図10では、実施の形態1における図1の構成に対して係数乗算回路29aを付加した場合について説明した。これと同様に、実施の形態2における図6の構成に対して係数乗算回路29aを付加した場合、あるいは実施の形態3における図9の構成に対して係数乗算回路29aを付加した場合にも、同様の効果を得ることができる。
図11は、先の実施の形態2における図6の構成に対して係数乗算回路29aを付加した場合の、本発明の実施の形態4による周波数シンセサイザを示す構成図である。また、図12は、先の実施の形態3における図9の構成に対して係数乗算回路29aを付加した場合の、本発明の実施の形態4による周波数シンセサイザを示す構成図である。なお、これらのシンセサイザの動作については、すでに述べられているので、説明を省略する。
10 位相アキュムレータ、20 位相振幅変換回路、21 1の補数演算回路、22 乗算回路、23 傾きデータ用回路、24 基点データ用回路、25 範囲変換回路、26 補正データ用回路、27 加算回路、28 符号制御回路、29 係数乗算回路、29a 係数乗算回路、30 D−A変換器。

Claims (6)

  1. 外部からのクロック信号に同期して、外部からの周波数制御信号を累積加算して、前記周波数制御信号の累積加算値を出力し、前記累積加算値が上限値に到達すると前記累積加算値をオーバーフロー処理する位相アキュムレータと、
    前記位相アキュムレータからの前記累積加算値に対応する振幅データのデジタル信号を出力する位相振幅変換回路と、
    前記位相振幅変換回路からの前記デジタル信号に対応する振幅データのアナログ信号を出力するデジタルアナログ変換回路と
    を備えた周波数シンセサイザにおいて、
    前記位相振幅変換回路は、前記累積加算値に対する前記振幅データの特性における位相データ範囲を複数のセグメントに分割し、各セグメントの始点を基点としてセグメントごとに直線近似するとともに、前記直線近似をすることによる誤差の変化幅が最も大きいセグメントにおける誤差データと逆極性となるようにして定めた補正データを、全セグメントで共通化した補正データとして採用し、セグメントごとに、前記直線近似をすることによる誤差の変化幅に応じて、前記全セグメントで共通化した補正データに対応する位相データ範囲の中から、セグメントごとに適切な個別位相データ範囲を特定してセグメントごとの個別補正データを決定し、それぞれのセグメントに応じた前記個別補正データを用いて、セグメントごとに誤差補正を行い、前記デジタル信号を出力する
    ことを特徴とする周波数シンセサイザ。
  2. 請求項1に記載の周波数シンセサイザにおいて、
    前記位相振幅変換回路は、
    前記位相アキュムレータからの前記累積加算値に応じて、1の補数演算を行うことで第1の演算結果を出力する1の補数演算回路と、
    前記1の補数演算回路から出力される前記第1の演算結果に応じて、近似用直線の傾きデータを出力する傾きデータ用回路と、
    前記1の補数演算回路から出力される前記第1の演算結果と前記傾きデータ用回路から出力される前記傾きデータとを乗算することで第1の乗算結果を出力する乗算回路と、
    前記1の補数演算回路から出力される前記第1の演算結果に応じて、前記基点に相当する近似用直線の基点データを出力する基点データ用回路と、
    前記1の補数演算回路から出力される前記第1の演算結果に応じて、前記第1の演算結果の値を変換することで前記個別位相データ範囲を特定する範囲変換回路と、
    前記範囲変換回路により特定された前記個別位相データ範囲に応じて、誤差補正データを出力する補正データ用回路と、
    前記乗算回路から出力される前記第1の乗算結果と、前記基点データ用回路から出力される前記基点データと、前記補正データ用回路から出力される前記誤差補正データとを加算することで加算結果を出力する加算回路と、
    前記位相アキュムレータからの前記累積加算値に応じて、前記加算回路から出力される前記加算結果の符号を制御する符号制御回路と
    を有することを特徴とする周波数シンセサイザ。
  3. 請求項1に記載の周波数シンセサイザにおいて、
    前記位相振幅変換回路は、
    前記位相アキュムレータからの前記累積加算値に応じて、1の補数演算を行うことで第1の演算結果を出力する1の補数演算回路と、
    前記1の補数演算回路から出力される前記第1の演算結果に応じて、前記基点に相当する近似用直線の基点データを出力する基点データ用回路と、
    前記1の補数演算回路から出力される前記第1の演算結果に応じて、前記第1の演算結果の値を変換することで前記個別位相データ範囲を特定する範囲変換回路と、
    前記範囲変換回路により特定された前記個別位相データ範囲に応じて、誤差補正データを出力する補正データ用回路と、
    前記1の補数演算回路から出力される前記第1の演算結果と、前記基点データ用回路から出力される前記基点データと、前記補正データ用回路から出力される前記誤差補正データとを加算することで加算結果を出力する加算回路と、
    前記位相アキュムレータからの前記累積加算値に応じて、前記加算回路から出力される前記加算結果の符号を制御する符号制御回路と
    を有することを特徴とする周波数シンセサイザ。
  4. 請求項1に記載の周波数シンセサイザにおいて、
    前記位相振幅変換回路は、
    前記位相アキュムレータからの前記累積加算値に応じて、1の補数演算を行うことで第1の演算結果を出力する1の補数演算回路と、
    前記1の補数演算から出力される前記第1の演算結果に所定の係数を乗算することで第2の乗算結果を出力する係数乗算回路と、
    前記1の補数演算回路から出力される前記第1の演算結果に応じて、前記基点に相当する近似用直線の基点データを出力する基点データ用回路と、
    前記1の補数演算回路から出力される前記第1の演算結果に応じて、前記第1の演算結果の値を変換することで前記個別位相データ範囲を特定する範囲変換回路と、
    前記範囲変換回路により特定された前記個別位相データ範囲に応じて、誤差補正データを出力する補正データ用回路と、
    前記係数乗算回路から出力される前記第2の乗算結果と、前記基点データ用回路から出力される前記基点データと、前記補正データ用回路から出力される前記誤差補正データとを加算することで加算結果を出力する加算回路と、
    前記位相アキュムレータからの前記累積加算値に応じて、前記加算回路から出力される前記加算結果の符号を制御する符号制御回路と
    を有することを特徴とする周波数シンセサイザ。
  5. 請求項ないしのいずれか1項に記載の周波数シンセサイザにおいて、
    前記補正データ用回路と前記加算回路との間に設けられ、前記1の補数演算から出力される前記第1の演算結果に応じた係数を、前記補正データ用回路から出力される前記誤差補正データに乗算し、前記係数を乗算後の誤差補正データを前記加算回路に出力する第2の係数乗算回路をさらに有し、
    前記加算回路は、前記補正データ用回路から出力される前記誤差補正データを用いて前記加算結果を算出する代わりに、前記第2の係数乗算回路から出力される前記係数を乗算後の誤差補正データを用いて前記加算結果を算出する
    ことを特徴とする周波数シンセサイザ。
  6. 外部からのクロック信号に同期して、外部からの周波数制御信号を累積加算して、前記周波数制御信号の累積加算値を出力し、前記累積加算値が上限値に到達すると前記累積加算値をオーバーフロー処理する位相アキュムレータ処理ステップと、
    前記位相アキュムレータ処理ステップからの前記累積加算値に対応する振幅データのデジタル信号を出力する位相振幅変換処理ステップと、
    前記位相振幅変換処理ステップからの前記デジタル信号に対応する振幅データのアナログ信号を出力するデジタルアナログ変換処理ステップと
    を備えた周波数シンセサイザ用の位相振幅変換方法において、
    前記位相振幅変換処理ステップは、前記累積加算値に対する前記振幅データの特性における位相データ範囲を複数のセグメントに分割し、各セグメントの始点を基点としてセグメントごとに直線近似するとともに、前記直線近似をすることによる誤差の変化幅が最も大きいセグメントにおける誤差データと逆極性となるようにして定めた補正データを、全セグメントで共通化した補正データとして採用し、セグメントごとに、前記直線近似をすることによる誤差の変化幅に応じて、前記全セグメントで共通化した補正データに対応する位相範囲データの中から、セグメントごとに適切な個別位相データ範囲を特定してセグメントごとの個別補正データを決定し、それぞれのセグメントに応じた前記個別補正データを用いて、セグメントごとに誤差補正を行い、前記デジタル信号を出力する
    ことを特徴とする周波数シンセサイザ用の位相振幅変換方法。
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