JP5824617B2 - パン生地生成機及びそのパン生地を用いた製パン機 - Google Patents

パン生地生成機及びそのパン生地を用いた製パン機 Download PDF

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Description

本発明は、主として一般家庭で手軽にパンを焼くことができる製パン機に関して、生米を用いたパン生地を生成するパン生地生成機及びそのパン生地を用いた製パン機に関する。
古くから食パンや菓子パン等のパン作りは、温度管理が難しいイースト菌を必要とすること、捏ねを十分に行わなければ出来映えの良いものが得られず業務用の製パン機に頼っていた。
例えば、パン作りの一連の工程は、先ず、水を始めとして小麦粉、塩、砂糖、スキムミルク、シヨートニングのミックス粉と、ドライイーストを水に触れないようにしてパンケース内に投入した後、それぞれの材料を十分に混合する捏ね工程と、その後捏ね上った生地を休めて25〜32度程度に加温して発酵させて膨らませる一次発酵工程と、その後、生地を僅かの時間捏ねて生地中の余分なガス(気泡)を抜くガス抜き工程と、その後生地内に残ったガスをつぶさないようにして成形する生地丸め工程と、さらにその後、生地を1時間程度休ませて発酵させる二次発酵工程と、その後160〜180度で焼く焼成工程とから構成されており、これらの工程を順序よく進めなければならない。
そこで、パン材料の捏ねから焼成までの種々の工程をマイクロコンピュータのプログラムに基づいて自動的に実行する製パン機でき、一般家庭で手軽にパンを焼くことができる製パン機が世の中に普及してきている(例えば、特許文献1参照)。
図6は特許文献1に記載された製パン機のレーズン入り食パンの調理工程図である。図6に示すように、従来の製パン機はパン材料の捏ねから焼成までの種々の工程をマイクロコンピュータのプログラムに基づいて自動的に実行するようになっていて、一般家庭で手軽にパンを焼くことができるようになっている。
また、低コストで取り扱いが簡単な製パン機能付き炊飯器も考えられた(例えば、特許文献2参照)。
図7は特許文献2に記載された製パン機能付き炊飯器の炊飯時の状態を示す断面図である。
図7に示すように、製パン機能付き炊飯器によれば、容器1は加熱室2内に着脱自在に設けられ、容器1の開口部は内蓋3によって選択的に塞ぐことが可能となり、練り羽根4はモータと制御部とによって選択的に回転される。そのため、内蓋3を付すことで容器1を密封して炊飯を行うことができ、内蓋3を取り外した状態で練り羽根4を回転させて製パンを行うことができる。従って、容器1を共通にして炊飯と製パンを行うことができるので、コスト的に有利である。また、容器1を加熱室2から取り外して洗浄作業、洗米を入れる作業などを行うことができるとともに、容器1を加熱室2に入れるだけで係合部を介して練り羽根4とモータとの連結が行われるので、取り扱いが簡単である。
さらに、近年、食生活の欧米化、消費者の嗜好の変化等により米の消費量が低迷してきていることから、この低迷に歯止めをかけ、より米の消費量の増大を図る取り組みが推進されている。その推進策として、米を主原料としたこれまでの加工食品、例えば餅、煎餅、団子等以外にも広げるべく、米を主原料にした製パン技術が開発され、米粉パンが市販されている。この米粉パンは、小麦粉パンに比べて、含有水分量が多く、しっとりした重みと良好な感触が得られ、また餅のように喉に詰まる恐れが少なく、更に少量を食するだけで満腹感が得られることから、消費者間で人気を博しており、更にまた、小麦粉を混入しない米粉パンは小麦アレルギーを持つ消費者にとって待望された食材となってきている。
そこで、より簡易に米粉パンができるように、米粉を入手しなくても、製パン機で、家庭にある米をそのまま粉砕してパンにする装置が考えられた(例えば、特許文献3参照)。
図8は特許文献3に記載された従来の生地製造器の断面図、図9は加熱調理食品生地製造工程の全体フローチャートである。
図9に示すように、加熱調理食品生地製造方法は、所定量の穀物粒と所定量の液体の混合物の中で粉砕ブレードを回転させて穀物粒を粉砕する粉砕工程#20と、粉砕穀物粒と液体の混合物からなる生地原料を練りブレードで生地に練り上げる練り工程#30からなる。
そして、穀物粒からパン用の生地を製造するときは、図8に示すように生地製造器11を次のように用いる。蓋12を外し、容器13の中に所定量の穀物粒と所定量の液体を入れた後、再び蓋12を嵌め込んで、粉砕前含浸工程#10を実行する。粉砕前含浸工程#10の間、加熱手段14で容器を加熱し、液体(この場合は水)の温度を上げると含浸が進む。粉砕前含浸工程の最初でブレード15を回転させ、その後も時々ブレード15を回転させて穀物粒の表面に傷をつけると、穀物粒の吸液が促され、含浸を早く完了させることができる。
粉砕工程#20に入ったらブレード15を高速回転させ、穀物粒を粉砕する。これにより、粉砕穀物粒と液体の混合物からなる生地原料が形成される。練り工程#30ではブレード15を低速回転させ、生地原料を捏ねて一つにつながった生地を練り上げる。
練り工程#30の冒頭で蓋12を開け、所定量のグルテンと、必要に応じ所定量の調味材料を生地原料に投入する。蓋12を閉じ、ブレード15を低速回転させて、生地原料及びそれに投入されたグルテンや調味材料を混練する。この過程で生地の温度が上昇するので、後に投入される発泡誘起材料がドライイーストである場合には、適当なタイミングで冷却手段16により容器11を冷却し、中の生地を冷やす。なお冷却の場合も加熱の場合も、容器11の温度を温度センサ17で監視し、正確な温度が得られるようにする。
発泡誘起材料を投入する時機になったら、蓋12を開けて生地に所定量の発泡誘起材料を投入する。蓋12を閉め、ブレード15を低速回転させて生地と発泡誘起材料を混練し、生地を完成させる。
その後、生地を容器11から取り出して、あるいは生地を容器11に入れたままで、生地の発泡が進むのを待つ。所望の発泡を得られたら生地をパン焼き装置に入れ、パンを焼く。
このように、同一の容器11内で粉砕前含浸工程#10から練り工程#30まで進行させることにより、ある工程から他の工程に移行する際に内容物を別の容器に移し替える必要がなく、時間を短縮できる。また、穀物粒や生地原料の一部が前の工程で使用した容器の内面に残り、少しずつ目減りするという問題もなくなる。
特開2002−360441号公報 特開2008−18122号公報 特開2010−35475号公報
しかしながら、特許文献1で用いられるパンの材料は、小麦粉を主原料とするものを主としてあり、特に、生米を材料として改善されたものではなく、また、特許文献2では炊飯機能は有するもの、特許文献1と同様に、製パンに関しては生米を材料として改善されたものではない。
さらに、特許文献3では、米粉を入手しなくても、より簡易に米粉パンができるように、製粉工程を経ることなく穀物粒(具体的には米粒)から加熱調理食品生地を製造する方法として、所定量の穀物粒と所定量の液体の混合物の中で粉砕ブレード15を回転させて穀物粒を粉砕する粉砕工程を有するようになっているが、所定量の穀物粒を粉砕するようになっているため、どうしても、粉砕に関する課題を生じてしまっていた。
そして、粉砕に関する課題としては、液体の混合物の中で粉砕ブレード15を高速で回転させて穀物粒を衝突により粉砕するときには、非常に大きな音が伴い、夜間に穀物粒を粉砕することがためらわれるという心配もあった。なお、穀物粒の粉砕が悪いと、穀物粒が歯にあたりパンの食感が非常に悪くなる。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、静音なパン生地生成機を提供することを目的とする。
従来の課題を解決するために、本発明のパン生地生成機は、被調理材を収容する有底の容器と、前記容器を加熱する加熱手段と、回転軸に連結し回転すると共に前記容器内の被調理材を撹拌しつぶす撹拌手段と、前記被調理材の温度を直接的或いは間接的に検出する温度検出手段と、前記撹拌手段と前記加熱手段を制御する制御部と、前記容器の内側底面凸部及び凹部のうちの少なくとも一方を前記容器の半径方向に複数形成した係合部とを備え、前記撹拌手段は、一辺を略法線方向に配置した平板形状の撹拌部と、前記容器の底面に略平行の平板形状で形成されたつぶし部とを有し、前記撹拌部の平板形状の一端部と前記つぶし部の平板形状の一端部とを前記撹拌手段の回転方向側で曲面に形成して一体構成とし、前記撹拌手段は前記容器に前記被調理材の一部の少なくとも生米と水を投入し炊飯して作成したごはんを撹拌し、作成されたごはんを前記撹拌部と前記つぶし部との曲面に沿って前記つぶし部と前記容器の底面との間隙に押し込み、前記係合部に衝突させながらつぶし捏ねるものである。
先ずは、容器に生米と水を投入し炊飯してごはんを作成する。そして、撹拌手段が回転して生米に比べて柔らかくなったごはんをつぶす。特に、撹拌手段に押され容器の底面付近を移動するごはんは、係合部に移動を制限されるので、撹拌手段や移動する他のごはんから強いせん断力を受けてつぶされ、パン生地が生成される。
本発明のパン生地生成機は、生米を炊飯して作成したごはんをつぶすので、パン生地生成する際に静音化が図れる。
発明の第1の実施の形態におけるパン生地生成機及びそのパン生地を用いた製パン機の構成図 同パン生地生成機及びそのパン生地を用いた製パン機の要部斜視図 同パン生地生成機及びそのパン生地を用いた製パン機の工程のフロー図 本発明の第2の実施の形態におけるパン生地生成機の要部斜視図 本発明の第2の他の実施の形態におけるパン生地生成機の要部斜視図 従来の食材入り食パンの調理フロー図 従来の製パン機能付き炊飯器の炊飯時の状態を示す断面図 従来のパン生地製造器の断面図 従来の加熱調理食品生地製造工程の全体フロー図
従来の課題を解決するために、第1の発明のパン生地生成機は、被調理材を収容する有底の容器と、前記容器を加熱する加熱手段と、回転軸に連結し回転すると共に前記容器内の被調理材を撹拌しつぶす撹拌手段と、前記被調理材の温度を直接的或いは間接的に検出する温度検出手段と、前記撹拌手段と前記加熱手段を制御する制御部と、前記容器の内側底面凸部及び凹部のうちの少なくとも一方を前記容器の半径方向に複数形成した係合部とを備え、前記撹拌手段は、一辺を略法線方向に配置した平板形状の撹拌部と、前記容器の底面に略平行の平板形状で形成されたつぶし部とを有し、前記撹拌部の平板形状の一端部と前記つぶし部の平板形状の一端部とを前記撹拌手段の回転方向側で曲面に形成して一体構成とし、前記撹拌手段は前記容器に前記被調理材の一部の少なくとも生米と水を投入し炊飯して作成したごはんを撹拌し、作成されたごはんを前記撹拌部と前記つぶし部との曲面に沿って前記つぶし部と前記容器の底面との間隙に押し込み、前記係合部に衝突させながらつぶし捏ねるものである。
先ずは、容器に被調理材の一部の少なくとも生米と水を投入し炊飯してごはんを作成する。そして、撹拌手段が回転して生米に比べて柔らかくなったごはんをつぶす。特に、撹拌手段に押され容器の底面付近を移動するごはんは、撹拌手段と係合部との間に入り込み、係合部の凸部に当る或いは凹部に入り込み移動を制限されるので、撹拌手段や移動する他のごはんから強いせん断力を受けてつぶされる。
また、係合部の凸部に衝突し乗り越えたごはんは撹拌手段の下面とこすれ合い、すりつぶされる。この結果、ごはんのつぶし性能が向上し、パン生地が生成される。
また、撹拌手段に押され容器の底面付近を移動するごはんは、係合部の凸部に当る或いは凹部に入り込み移動を制限されるので、撹拌手段や移動する他のごはんから強いせん断力を受けてつぶされる。その際、ごはんは係合部の凸部或いは凹部に沿って移動しながら断続的にせん断力を受けるので、十分につぶされて小径化する。
その後、ごはんが水に溶けて粘度が上り、おもちのようになり、撹拌手段に押されると、ごはんは容器の中央(撹拌手段の上)へ移動を始める。しかし、係合部の凸部或いは凹部に案内されて容器の外縁へ移動するごはんの粘性が、容器の中央に集まろうとするごはんを再び容器の底面へ引きずり込む。この結果、容器の中央に集まろうとするごはんは、さらに撹拌手段によりつぶされてパン生地全体のキメが細かくなる。
2の発明は、特に第1の発明の容器の内側側面は凸部及び凹部のうちの少なくとも一方を有する係合部を前記容器の軸方向にさらに形成したことにより、撹拌手段に押され容器の側面付近を移動するごはんは、係合部の凸部に当る或いは凹部に入り込み移動を制限されるので、撹拌手段や移動する他のごはんから強いせん断力を受けてつぶされる。その際、ごはんは係合部の凸部或いは凹部に沿って移動しながら断続的にせん断力を受けるので、十分につぶされて小径化する。
3の発明は、特に第1または2の発明の容器に被調理材の一部の生米と水を投入し炊飯してごはんを作成するときに、米のでんぷんの糊化が始まるデンプン糊化温度以下で加熱するようにしたことにより、通常の炊飯に比べて低温なので炊飯時の加熱量を小さくでき、該機器の機体温度の上昇を抑えることが出来るようになる。また、作成されたデンプン糊化が弱いごはんは粘りけが少ないので膨らみやすく、ふっくらしたパンができるようになる。なお、作成されたごはんは、デンプン糊化が弱いのでごはんに芯が残るが、脆いので撹拌手段によりつぶれる。
4の発明は、特に第1〜3のいずれか1つの発明のパン生地生成機において、制御部は温度検出手段で検出された被調理材の温度に基づき加熱手段を制御し被調理材の混合から焼成までを制御することをさらに備え、前記撹拌手段は容器に前記被調理材の一部の少なくとも生米と水を投入し炊飯して作成したごはんを撹拌しながらつぶした後に、前記容器にイースト菌などの前記被調理材の残りを投入してパンを作成することにより、音が静かで、生米から簡単においしいパンができるようになる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の第1の実施の形態におけるパン生地生成機及びそのパン生地を用いた製パン機の構成図、図2は本発明の第1の実施の形態における要部斜視図、図3は本発明の第1の実施の形態におけるごはんを用いて作成するパン生地、製パンの工程のフロー図である。
図1、図2に示すように、本実施の形態におけるパン生地生成機は、機器本体21内部に設けた焼成室22と、焼成室22内に着脱自在に収納され被調理材を収容する有底の容器23が配設してある。この容器23には、Dカット部を形成した回転軸24が底面を貫通して配置され、回転軸24は動力伝達手段25を介してモータ26と連結している。撹拌手段27は撹拌部28とつぶし部29と副つぶし部30及びボス31とから一体構成されている。特に、撹拌部28は一辺を略法線に配置し垂直に倒立した長方形の平板形状であり、つぶし部29は容器23の底面に平行に設け、かつボス31の半径程度の幅の長方形の平板形状であり、副つぶし部30は撹拌部28とつぶし部29の端部で容器23の側周面に平行に設け、ボス31は回転軸24に嵌合している。撹拌部28とつぶし部29及び副つぶし部30は互いの接触部には曲面に形成している。
容器23の内側底面には、内へ2mm程度突出したリム状の凸部32を中央付近から外縁にかけて放射状に(半径方向に)形成し、かつ容器23の内側周面には、内へ2mm程度突出したリム状の凸部33を容器23の軸方向である底面付近から上部にかけて形成して係合部34を設けている。つぶし部29と凸部32との間隙及び副つぶし部30と凸部33との間隙は、約1mm以上に設定されおり、間隙が狭いと生米が通過しなくなる。
また、機器本体21の上部には開口部を覆う開閉自在な外蓋35が設けてあり、焼成室
22内の下方の容器23の外周に位置して外周部より容器23を加熱する加熱手段36が設けてある。そして、容器23の温度を検知して被調理材の温度を間接的に検出する温度検出手段37が容器23に当接して設けてあり、温度検出手段37で検出された被調理材の温度に基づき、機器本体21上部に配設した操作部38で設定された設定内容に対応する所定のシーケンスで、制御部39によって加熱手段36および撹拌手段27(モータ26)を駆動制御し被調理材の炊飯、つぶしあるいは混合から焼成までを自動的に行うようになっている。
また、機器本体21の上部の外蓋35の内部には、イースト菌を自動投入するイースト菌自動投入器40と、グルテンなどの粉を投入する粉自動投入器41とが配設している。
なお、温度検出手段37で検出された被調理材の温度が所定の温度より低いときは、加熱手段36で加熱するとともに、逆に温度検出手段37で検出された被調理材の温度が所定の温度より高いときは、被調理材の発酵時間を短縮するなど、温度検出手段37で検出する温度によって加熱手段36を調整するようにしてある。
以上のように構成されたパン生地生成機について、それぞれの工程のパン生地の生成とパン生地を用いた製パンについて説明する。
まず事前準備として、使用者が容器23に生米と水を所定量投入するとともに、イースト菌自動投入器40にはイースト菌を、粉自動投入器41にはグルテン、塩、砂糖を夫々所定量投入し、準備が完了したら、スタートボタンを押して、図3に示すように該機器のパン生地の生成を開始し、続いてパン生地を用いた製パンを開始させる。なお、該機器は、温度検出手段37検出された被調理材の温度に基づき、加熱手段36と撹拌手段27及び送風ファン40を駆動制御し、炊飯、つぶし、捏ね、ねかせ、発酵、焼き上げを組み合わせて、炊飯したごはんを用いたパン生地を作成し、続いて製パンする。
ステップ211では、制御部39が間欠的に駆動し、動力伝達手段25を介して減速して回転軸24を回転させるので、撹拌手段27が米と水をゆっくりと間欠的に回転する。同時に、制御部39が温度検出手段37で検出する温度によって加熱手段36を調整して、炊飯のための加熱温度を生米のでんぷんの糊化が始まるデンプン糊化温度(α化温度近傍、具体的には60〜65℃)に維持する。
そして、所定期間が経過すると、生米の表面が水分を含み溶け出して白濁した湯に柔らかくなったごはん粒が沈んだ状態でステップ211を終了する。
なお、撹拌手段27が生米と水(湯)の状態で撹拌することで、生米の吸水を早く均一にすることができ、また、湯の温度分布を平均にすることができる。また、容器23に生米と水を投入し炊飯してごはんを作成するときに、通常の炊飯する温度より低いデンプン糊化温度で加熱するようにしてあるので、炊飯時の加熱量を小さくでき、該機器の機体温度の上昇を抑えることが出来るようになる。
次にステップ212が開始され、ステップ211と同様に制御部39がモータ26を駆動して撹拌手段27をゆっくりと撹拌するように回転させる。そして、デンプン糊化温度で炊飯されたごはんは生米に比べて柔らかいので回転する撹拌手段27によりつぶされる。特に、撹拌部28はごはんを押し退けながら撹拌部28とつぶし部29との曲面に沿ってつぶし部29と容器23の底面との間隙に押し込む。そして、撹拌部28に押し込まれ、容器23の底面に沿って回転方向と反対に移動するごはんは係合部34の凸部32に衝突して移動を制限されるので、つぶし部29や移動する他のごはんから強いせん断力を受けてつぶされる。その際、ごはんは係合部34の凸部32に沿って移動しながら断続的に
せん断力を受けるので、十分につぶされて小径化する。
また、撹拌部28により副つぶし部30と容器23の周面との間隙に押し込まれ、容器23の周面に沿って移動するごはんは凸部33に衝突して移動を制限されるので、副つぶし部30や移動する他のごはんからせん断力を受けてつぶされる。
また、係合部34の凸部32に衝突し乗り越えたごはんはつぶし部29とこすれ合い、すりつぶされる。
その後、ごはんが小径化するにしたがって溶けてお湯の粘度が高くなり、おかゆのようになると、撹拌部28に押されて容器23の底面に沿って回転方向に移動するごはんは、係合部34の凸部32に衝突して移動を制限されるので、移動する他のごはんからせん断力を受けてつぶされる。
さらに時間が経過すると、ごはんはおもちのようになって、撹拌部28に押されると、ごはんは自身の重さに逆らって、容器23の中央(撹拌手段27の上)へ移動を始める。この状態では、副つぶし部30と容器23の周面との間隙にはごはんは侵入しなくなる。しかし、係合部34の凸部32に案内されて容器23の中央付近から外縁へ移動するごはんが、自身の粘性により容器23の中央に集まろうとするごはんを再び容器23の底面へ引きずり込む。言い換えると、外縁へ移動するごはんが、容器23の中央に集まろうとする作用を抑制する。この結果、容器23の中央に集まろうとするごはんは、撹拌手段27によりつぶされる。
また、撹拌部28がごはんを上方へも押し上げるので、ごはん粒は衝突し、粘性によりこすれ合いせん断力が働き、つぶれていく。
これらの結果、パン生地全体のキメが細かくなる。また、生米を衝突により粉砕しないので、生米の微小化に伴う音は著しく小さいという効果がある。なお、ステップ211で作成されたごはんは、デンプン糊化が弱いのでごはんに芯が残るが、脆いので撹拌手段27につぶされる。
ステップ213で、イースト菌自動投入器40がイースト菌を、粉自動投入器41がグルテン、塩、砂糖を容器23に投入する。
ステップ214で、制御部39が撹拌手段27をゆっくりと撹拌するようにモータ26を駆動する。おもちのようなごはん、イースト菌、グルテン、塩、砂糖が混合して捏ねられる。
ステップ214で、所定のねかし期間が経過するとパン生地が完成する(ステップ216)。使用者は完成したパン生地を取り出して、他の調理に使用してもよい(ステップ217)。
そして、ステップ218で焼き上げる。焼き上がったら完成(ステップ219)で、容器23から取り出して完了する(ステップ220)。
この結果、生米と水を投入し炊飯してごはんを作成したものに、容器23に被調理材の残りを投入してパンを作成するようにしてあるので、製パンに適した炊飯条件で作成したごはんが得られ、できあがりが安定した炊飯したごはんの製パンができるようになる。
なお、ステップ211で作成されたデンプン糊化が弱いごはんは粘りけが少ないので膨
らみやすく、ふっくらしたパンができるようになる。
このように、炊飯中の撹拌と炊飯中の温度をα化温度以下で加熱することを組み合わせてあるので、より、炊飯時間を短縮化が図れるようになる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2におけるパン生地生成機について説明する。
図4は本発明の実施の形態2を示す要部斜視図を示すものである。
以下、実施の形態1と同一部分については同一符号を付して説明を省略する。実施の形態1と異なるところは、容器42の底面全面に凸部43Aを半径方向に、かつ断続的に設け、さらに回転方向に隣り合った凸部43Bは凸部43Aに対して半径方向に異なる配置した組を複数個形成して係合部44を設けた点である。すなわち、凸部43は回転方向に必ず配置されている。
そして、ステップ212で、撹拌手段27に押され容器42の底面に沿って移動するごはんは、凸部43に当り移動を幾度となく制限されるので、撹拌手段27や移動する他のごはんから強いせん断力を頻繁に受けてつぶされる。その際、ごはんは凸部43Aを回避し迂回するように移動方向を変更し、続いて凸部43Bに当り再びする回避し迂回するように移動方向を変更ので、ごはんはさらに他のごはんからせん断力を受けて十分につぶされて小径化する。
その後、ごはんが水に溶けて粘度が上りおもちのようになり、容器42の中央(撹拌手段27の上)へ移動を始める。しかし、係合部44の凸部43に案内されて容器42の外縁へ移動するごはんが、自身の粘性により容器42の中央に集まろうとするごはんを再び容器23の底面へ引きずり込む。この結果、容器42の中央に集まろうとするごはんは、撹拌手段27によりつぶされるので、パン生地全体のキメが非常に細かくなる。
なお、図5に示すように、容器42の底面全面に凹部45Aを半径方向に、かつ断続的に設け、さらに回転方向に隣り合った凹部45Bは凹部45Aに対して半径方向に異なる配置した組を複数個形成して係合部46を設けても同様の効果が得られる。
以上のように、本発明のパン生地生成機及びそのパン生地を用いた製パン機は、上記実施の形態に示した構成に限定されず種々の形態のものに適用できるものであり、小麦粉を主とした従来のパンを作成できない装置で炊飯したごはんで製パンする装置や、小麦粉を主とした従来のパンも作成でき炊飯したごはんで製パン出来る装置、などの本発明の技術範囲において種々の形態を包含するものである。
23、42 容器
24 回転軸
27 撹拌手段
32、33、43 凸部
34、44、46 係合部
36 加熱手段
37 温度検出手段
39 制御部
45 凹部

Claims (4)

  1. 被調理材を収容する有底の容器と、
    前記容器を加熱する加熱手段と、
    回転軸に連結し回転すると共に前記容器内の被調理材を撹拌しつぶす撹拌手段と、
    前記被調理材の温度を直接的或いは間接的に検出する温度検出手段と、
    前記撹拌手段と前記加熱手段を制御する制御部と、
    前記容器の内側底面凸部及び凹部のうちの少なくとも一方を前記容器の半径方向に複数形成した係合部とを備え、
    前記撹拌手段は、一辺を略法線方向に配置した平板形状の撹拌部と、前記容器の底面に略平行の平板形状で形成されたつぶし部とを有し、前記撹拌部の平板形状の一端部と前記つぶし部の平板形状の一端部とを前記撹拌手段の回転方向側で曲面に形成して一体構成とし、
    前記撹拌手段は前記容器に前記被調理材の一部の少なくとも生米と水を投入し炊飯して作成したごはんを撹拌し、作成されたごはんを前記撹拌部と前記つぶし部との曲面に沿って前記つぶし部と前記容器の底面との間隙に押し込み、前記係合部に衝突させながらつぶし捏ねるパン生地生成機。
  2. 容器の内側側面は凸部及び凹部のうちの少なくとも一方を有する係合部を前記容器の軸方向にさらに形成した請求項1に記載のパン生地生成機。
  3. 容器に被調理材の一部の生米と水を投入し炊飯してごはんを作成するときに、生米のでんぷんの糊化が始まるデンプン糊化温度以下で加熱するようにした請求項1または2に記載のパン生地生成機。
  4. 請求項1〜3記載のいずれか1項に記載のパン生地生成機において、制御部は温度検出手段で検出された被調理材の温度に基づき加熱手段を制御し被調理材の混合から焼成までを制御することをさらに備え、前記撹拌手段は容器に前記被調理材の一部の少なくとも生米と水を投入し炊飯して作成したごはんを撹拌しながらつぶした後に、前記容器にイースト菌などの前記被調理材の残りを投入してパンを作成する製パン機。
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