JPH07148074A - 製パン器 - Google Patents

製パン器

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JPH07148074A
JPH07148074A JP32585293A JP32585293A JPH07148074A JP H07148074 A JPH07148074 A JP H07148074A JP 32585293 A JP32585293 A JP 32585293A JP 32585293 A JP32585293 A JP 32585293A JP H07148074 A JPH07148074 A JP H07148074A
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JP
Japan
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bread
blade
stirring
kneading
slope
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JP32585293A
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English (en)
Inventor
Toshinobu Tanimoto
元 敏 信 谷
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Funai Electric Co Ltd
Original Assignee
Funai Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 正方向回転と逆方向回転を交互に行う撹拌に
よって混練を行うキメ細かなパン生地をつくる製パン器
を提供する。 【構成】 撹拌羽根3は回転軸Xを含む平面に面対称の
2枚の羽根31,41から成り、一方の羽根は正逆両回
転のいずれの回転方向に対しても後方に大きく倒れた上
向のA斜面35または45と、これに連設された後方に
小さく倒れた上向のB斜面34または44から成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は主として家庭用の製パン
器に関し、特に製パン処理ケースに投入したパン材料を
混練してパン生地をつくるための効率のよい製パン器に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、家庭用の製パン器として、小麦
粉、水およびイースト菌などを密閉容器内に配設された
製パン処理ケースに投入し、該ケース内で混練してパン
生地をつくり、これを一次発酵および二次発酵させたの
ち焼成してパンを焼き上げる工程が一般的である。この
中の混練工程では製パン処理ケース内に投入した小麦
粉、水およびイースト菌などのパン材料を製パン処理ケ
ース内の底面で回転する撹拌羽根を用いて撹拌すること
によって行われる。このような従来の代表的な製パン器
71を図7に示す。
【0003】ここで、72は製パン処理ケースであり、
73は撹拌羽根、75は突起部、76はガラス蓋、78
は内部ケース、79は回路基板、80は製パン器本体、
81は操作盤、82は撹拌用モータ、83はパン焼成用
メインヒータである。撹拌羽根73は、羽根の進行方向
に向かい羽根の上部側程後方に倒れるよう傾斜した板状
の斜面から成る。回転軸受部と前記の斜面を有する羽根
は、合成樹脂で一体成形されるのが常である。
【0004】このような構造の撹拌羽根73を製パン処
理ケース72の底部にて回転させると、投入されたパン
材料は前記斜面と接触するが、羽根の回転進行方向に対
して、羽根上部側程後方に傾斜しているため、回転にと
もなってパン材料は羽根の上方に押上げられる。すなわ
ち、これによって製パン処理ケース72の底部にあるパ
ン材料は羽根の回転につれて順次上方に移動してパン材
料を混合撹拌される結果、パン材料が均一に混練される
ものである。
【0005】以上のような撹拌進行に伴い次第に小麦粉
のグルテン状のねばりを出すが、これによりパン材料が
次第に粘土状となる。これが団子状になり、団子状のま
まのパン生地が撹拌羽根73と連れ回りをするのを防ぐ
ため、製パン処理ケース72の内壁に突起部75が設け
られる。パン材料は撹拌羽根73および製パン処理ケー
ス72の内壁の突起部75による構成で混練されてパン
生地となり、発酵のうえ焼成されてパンが出来上がる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、混練工程にお
いてさらにパン材料をより均一に撹拌して混練工程を完
全にしキメ細かな十分に練り込まれたパン生地を作るた
めには撹拌方向を正逆両方向に交互に行うのが効果的で
ある。ところが前記のような従来の撹拌羽根を有する製
パン器は、撹拌羽根の構造が一方向回転にのみ対応可能
なものとなっているために、逆方向回転に対応できなか
った。
【0007】例えば、前記の撹拌羽根と突起部の構造で
逆方向回転させると、パン材料と撹拌羽根の板状斜面の
裏側が接触することになるため、逆方向回転に伴ってパ
ン材料が下方に押下げられて製パン処理ケース72の底
部で、底部付近にあるパン材料だけが羽根の進行方向に
つれて移動してしまう状態となり、混練状態が生じない
まま撹拌羽根が回転してしまうので、撹拌し混練を行う
ことが困難であった。
【0008】このように、従来の構造で逆回転の混練を
行うと、混練効果が得られないのでキメ細かな、十分に
練り込まれたパン生地を作るには適さなかった。
【0009】そこで本発明は、正方向回転と逆方向回転
を交互に行う撹拌による混練によって、キメ細かなパン
生地をつくる製パン器の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明に係る製パン器は、本体内に設置した製パン処理
ケースと該製パン処理ケース底部に回動自在に設けたパ
ン材料を混練するための撹拌羽根を具備した製パン器に
おいて、前記撹拌羽根は回転軸を含む平面に対して面対
称構造の2枚羽根から成り、該撹拌羽根は正逆両回転の
いづれの方向に回転してもその一方の羽根がパン材料を
混練できることを特徴とする。
【0011】
【作用】回転軸を含む平面に対して面対称構造の2枚の
羽根から成る撹拌羽根を、正方向に回転させると、2枚
の羽根の一方(甲羽根)は、回転方向に向かい後方に倒
れるように傾斜した上向の斜面でパン材料と接触してパ
ン材料を順次押上げながら、パン材料を撹拌して混練す
る。すなわち正方向回転時には甲羽根が撹拌混練を行
う。
【0012】このとき他方の羽根(乙羽根)は前記の正
方向回転において、回転方向に向かって羽根の上部側が
前方に倒れるよう傾斜した下向の斜面でパン材料と接触
するが、傾斜が下向き状態にあるから、パン材料は製パ
ン処理ケースの底部で、底部にあるパン材料だけが移動
回転する。
【0013】つぎに回転方向を逆転させて、撹拌羽根を
逆方向に回転させると、乙羽根は、逆回転方向に向かい
後方に倒れるよう傾斜した上向の斜面でパン材料と接触
して、パン材料を順次押し上げながらパン材料を撹拌し
て混練する。すなわち前記正方向回転時とは反対に、乙
羽根が撹拌混練を行う。
【0014】このとき甲羽根は、逆回転方向に向かい前
方に倒れるよう傾斜した下向斜面でパン材料と接触する
が、傾斜が下向き状態にあるから、パン材料は製パン処
理ケースの底部で、底部にあるパン材料だけが移動回転
する。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、本発明に係る製パン器の実施例の要部透
視斜視図であり、図2は、図1の上面図である。さらに
図3は、図1に示す撹拌羽根の側面図である。また、図
4は、本発明に係る製パン器の実施例の断面図である。
【0016】図4において、本発明に係る実施例の製パ
ン器1は、円筒形の製パン器本体10を備え、時間設定
および選択操作用などの操作盤11が製パン器本体10
の正面中央に設けられるとともに、ドーム型のガラス蓋
6が製パン器本体10の上部に開閉可能に取付けられ、
製パン器本体10とガラス蓋6とによって密閉容器型の
製パン器1が構成される。
【0017】前記の製パン器本体10の内部には、円筒
型の内部ケース8が配置されるとともに、制御を司る回
路基板9が設けられる。
【0018】内部ケース8内には上部が開口の円筒形の
製パン処理ケース2が取付けられると共に、製パン処理
ケース2に投入されたパン材料を混練する攪拌羽根3が
ケース底部に正逆回転自在に配置され、また上記攪拌に
より団子状となったパン生地が、攪拌羽根3と連れ回り
することを防止する突起部5が、製パン処理ケース2の
内側面に固設される。尚、12は撹拌羽根3を駆動する
モータ、13はパン材料を焼成するメインヒータであ
る。
【0019】つぎに、撹拌羽根3および製パン処理ケー
ス2内壁に設ける突起部5について、図1〜図3に基づ
き詳説する。図1は、本発明に係る製パン器の実施例
の、製パン処理ケース2の透視斜視図で、底部2Aに回
転自在に嵌め込まれた撹拌羽根3は、回転軸Xを含む平
面S(図2)に対して面対称構造の2枚の甲羽根31と
乙羽根41から成り、甲羽根31と乙羽根41と軸受部
4は合成樹脂等で一体に形成されている。
【0020】以下、羽根の構成について図1〜図3に基
づき説明すると、2枚の羽根のうち甲羽根31は正回転
αにおいて、回転方向に向かい羽根の上部側が後方に角
度θ1で大きく倒れるよう傾斜した上向のA斜面35
と、このA斜面35の下端にその上端を接して連設され
た、後方に角度θ2で小さく倒れるよう傾斜した上向の
B斜面34を備える。
【0021】また、乙羽根41は正回転αにおいて、回
転方向に向かい羽根の上部側が前方に角度θ1で大きく
倒れるよう傾斜した下向のD斜面42と、このD斜面4
2の下端にその上端を接して連設された、前方に角度θ
2で小さく倒れるよう傾斜した下向のC斜面43を備え
る。
【0022】さらに、逆回転βにおいては、乙羽根41
は、回転方向に向かい羽根の上部側が後方に角度θ1で
大きく倒れるよう傾斜した上向のA斜面45と、このA
斜面45の下端にその上端を接して連設された、後方に
角度θ2で小さく倒れるよう傾斜した上向のB斜面44
を備え、一方、甲羽根31は逆回転βにおいて、回転方
向に向かい羽根の上部側が前方に角度θ1で大きく倒れ
るよう傾斜した下向のD斜面32と、このD斜面32の
下端にその上端を接して連設された、前方に角度θ2で
小さく倒れるよう傾斜した下向のC斜面33を備える。
なお、甲羽根、乙羽根共に軸受部4に対しては一方寄り
へ若干量l(図2)オフセットにあり、このオフセット
によりパン材料を突起部5へ押しつける効果が増す。
【0023】ここで製パン時の工程について説明する
と、まず所定のパン材料を製パン処理ケース2に投入し
て蓋を閉じ、操作盤11のスイッチをオンすると、予熱
工程が開始し、予熱工程の終了とともに、攪拌羽根3が
回転駆動されてパン材料が攪拌される混練工程に移行
し、パン生地が作られる。混練工程が完了後に、パン生
地の発酵工程に移行し、発酵工程完了後に焼成工程に入
る。
【0024】いま、予熱工程が終了して混練工程を開始
させる際、撹拌羽根3をまず正方向αに回転させると、
2枚の羽根の一方である甲羽根31は、回転方向に向か
い羽根上部側が後方に急傾斜したA斜面35と、このA
斜面35に連設された後方に緩傾斜したB斜面34がパ
ン材料と接触してパン材料を順次押上げながら撹拌して
パン材料を混練する。すなわち正方向回転時には、甲羽
根31が混練を行う。
【0025】このとき他方の乙羽根41は前記の正方向
α回転において、回転方向に向かい羽根上部側が前方に
急傾斜した下向のD斜面42と、このD斜面42に連設
された、前方に緩傾斜した下向のC斜面43がパン材料
と接触するが、両斜面の傾斜が下向き状態にあるから、
パン材料は製パン処理ケース2の底部2Aで、底部付近
にある僅かな量のパン材料だけ羽根の回転とともに移動
するだけなので、撹拌されず混練はない。
【0026】つぎに回転方向を逆転させて、撹拌羽根3
を逆方向βに回転させると、乙羽根41は、逆回転方向
に向かい羽根上部側が後方に急傾斜した上向のA斜面4
5と、このA斜面45に連設された、後方に緩傾斜した
上向のB斜面44がパン材料と接触して、パン材料を順
次押上げながら撹拌してパン材料を混練する。すなわち
前記正方向回転時とは反対に、乙羽根41が混練を行
う。
【0027】このとき甲羽根31のD斜面32とC斜面
33がパン材料と接触するが、両斜面の傾斜が下向き状
態にあるから、パン材料は製パン処理ケース2の底部2
Aで、底部付近にある僅かな量のパン材料だけ羽根の回
転とともに移動するだけなので、撹拌されず混練はな
い。
【0028】製パン処理ケース内周2Bに複数個設ける
突起部5は、撹拌羽根3の正逆両回転方向α、βのそれ
ぞれに対して、製パン処理ケース内周2Bに沿ってそれ
ぞれ徐々に製パン処理ケース中心方向に隆起するE斜面
52とF斜面51を備える。E斜面52は、撹拌羽根3
の正方向回転時にパン材料が団子状になって転がるのを
防止し、またF斜面51は、撹拌羽根3の逆方向回転時
にパン材料が団子状になって転がるのを防止して、グル
テン状にする効果を高める。尚、この突起部5は図7の
ように棒状でもよい。
【0029】ところで、混練工程においては、イースト
菌を維持するために温度を例えば摂氏28度以下に制御
する必要がある。このため、混練工程における温度上昇
を避けるべく、撹拌混練動作の途中に適当な時間の休止
を設けるのが効果的である。例えば図5の混練工程タイ
ミングチャートに示すように、1分間の正方向回転によ
る混練ののち、10秒の休止を置いてパン材料の温度を
下げ、ついで1分間の逆回転による混練ののち、10秒
の休止を設け、この後、1分間の正方向回転による混練
を行う。
【0030】さらに、混練が進行するにつれて、パン生
地の温度上昇傾向が強まるから、休止時間を一定にして
混練の周期を徐々に短縮することが効果的である。例え
ば図5のタイミングチャートでは、20秒づつ短縮して
いる。
【0031】前記の混練周期の制御をはじめ、製パン器
全体の動作の制御のために、回路基板にCPUが搭載さ
れる。このCPUは、例えば図6に示すような撹拌羽根
回転用モータ回路の切換えスイッチを切換えるシーケン
ス制御等も実行する。これによって、モータを所定の周
期で正逆回転させるものである。
【0032】
【発明の効果】前記のように、本発明に係る製パン器
は、その撹拌羽根を、回転軸を含む平面に対して面対称
構造の2枚の羽根で構成し、一方の羽根は正回転におい
て、回転方向に向かい後方に倒れて傾斜した上向の斜面
がパン材料に接触し撹拌することにより混練し、また逆
回転においては他方の羽根の上向の斜面とパン材料に接
触し撹拌することによって混練する。よって正方向回転
時には、一方の羽根が撹拌することにより混練を行い、
逆方向回転時には他方の羽根が撹拌することによって混
練を行うから、撹拌による混練を正逆両方向に交互に行
うことが可能になる。すなわち、正逆両回転によるパン
材料の均一な撹拌による混練が効果的に行われる。この
結果、十分に練り込まれたキメ細かなパン生地の仕上が
りを可能にするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る製パン器の実施例の要部透視斜視
図である。
【図2】図1の上面図である。
【図3】図1に示す撹拌羽根の側面図である。
【図4】本発明に係る製パン器の実施例の断面図であ
る。
【図5】混練工程タイミングチャートである。
【図6】撹拌羽根回転用モータ回路の回路図である。
【図7】従来の製パン器の断面図である。
【符号の説明】
1 製パン器 2 製パン処理ケース 3 攪拌羽根 4 軸受部 5 突起部 6 ガラス蓋 8 内部ケース 9 回路基板 10 製パン器本体 11 操作盤 31 甲羽根 41 乙羽根 32,42 D斜面 33,43 C斜面 34,44 B斜面 35,45 A斜面 51 F斜面 52 E斜面 α 正回転方向 β 逆回転方向 X 回転軸

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体内に設置した製パン処理ケースと該
    製パン処理ケース底部に回動自在に設けたパン材料を混
    練するための撹拌羽根を具備した製パン器において、前
    記撹拌羽根は回転軸を含む平面に対して面対称構造の2
    枚羽根から成り、該撹拌羽根は正逆両回転のいづれの方
    向に回転してもその一方の羽根がパン材料を混練できる
    ことを特徴とする製パン器。
JP32585293A 1993-11-30 1993-11-30 製パン器 Pending JPH07148074A (ja)

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JP32585293A JPH07148074A (ja) 1993-11-30 1993-11-30 製パン器

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JP32585293A JPH07148074A (ja) 1993-11-30 1993-11-30 製パン器

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ID=18181345

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JP32585293A Pending JPH07148074A (ja) 1993-11-30 1993-11-30 製パン器

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