JPH05154056A - パン製造機とそのパン製造機を用いたパンの製造方法 - Google Patents

パン製造機とそのパン製造機を用いたパンの製造方法

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JPH05154056A
JPH05154056A JP32020291A JP32020291A JPH05154056A JP H05154056 A JPH05154056 A JP H05154056A JP 32020291 A JP32020291 A JP 32020291A JP 32020291 A JP32020291 A JP 32020291A JP H05154056 A JPH05154056 A JP H05154056A
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bread
kneading
container
blade
bread container
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JP32020291A
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Takahiro Oshita
孝博 大下
Hiroshi Nonoguchi
博 野々口
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 所定のパン材料を投入するだけで焼きたての
パンができるパン製造機において、パン容器の軸受部の
耐久性を向上するとともに、パン容器コーナー部に粉や
膜が付着したまま残るのを防ぐことを目的とする。 【構成】 混練工程において、練り羽根29の回転方向
を一方向のみにすることにより、パン容器30の軸受部
35の耐久性向上や衝撃音と練り羽根29の割れを防止
でき、練りパターンを改善したり、練り羽根29の先端
部を反回転方向に傾けて形成したり、パン容器30への
パン材料のセットを固体材料52を先に入れ最後に水5
1を入れる方法により、練り羽根29の回転方向を一方
向のみにしても、パン容器30の内壁に粉や膜が付着し
残るのを防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、所定のパン材料を投入
するだけで、焼きたてのパンができ上がるパン製造機お
よびそのパン製造機を用いたパンの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】以下従来のパン製造機について説明す
る。図4および図5に示すように、シャーシ1には焼成
室4とモータ5が取り付けられ、焼成室4内にはパン材
料を混練する練り羽根6を具備し着脱自在なパン容器7
と、ヒータ8と、パン容器7の温度を検知する温度検知
部9が配設されている。2は本体上、3は本体下であ
る。パン容器7は断面が四隅コーナーが円弧状の長方形
で、モータ5により駆動される軸10と軸受部11と内
壁中央より練り羽根6の反回転方向に寄った位置に垂直
に突設された複数のリブ12を具備し、練り羽根6は軸
10に着脱される軸嵌合部13と、この軸嵌合部13に
回動自在に設けられる羽根板14とで構成されている。
15は焼成室4の上端開口部を開閉する蓋、16は前記
温度検知部9により検知された温度情報に基づいてモー
タ5やヒータ8の通電を制御し、混練,ねかし,発酵,
焼成の各工程を制御する制御装置を内蔵し、焼き上げ時
間の設定や調理のスタートなどを行う操作部材である。
17はモータ5を駆動するコンデンサ、18はモータ5
の回転力を練り羽根6に伝達するベルト、19は電源コ
ードである。
【0003】この従来のパン製造機を用いたパンの製造
方法は、図6(a)に示すように、パン材料のパン容器
7へのセットは、最初に水51をパン容器7に入れた
後、図6(b)に示すように、その上から小麦粉や砂糖
等の固体材料52をセットし、最後に図6(c)に示す
ように、イースト53を水51に触れないよう山盛り状
になった固体材料52の最上部にセットしていた。そし
て運転をスタートすると、図5に示したように練り羽根
6が、正転,停止,逆転を反復し矢印Bで示した正逆二
方向の回転をする(表1)に示すような練りパターンで
パン材料を混練し、小麦粉と水を結合させてグルテンを
形成し、これらを順次結合させて一塊のパン生地に仕上
げていた。
【0004】
【表1】
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成および方法では、下記の問題を有していた。
【0006】正逆二方向の回転をする(表1)に示した
ような練りパターンでパン材料を混練していたため、混
練工程においてパン生地による衝撃的負荷が羽根板14
を介して軸10に繰り返しかかり、特に練り羽根6の回
転方向の転換時に強く、軸10は傾く方向に繰り返しこ
じられ、軸10と軸受部11の間には微小な隙間が生
じ、軸受部11の内部にパン生地が浸入しやすかった。
また練り羽根6の回転を利用してパン生地が軸10から
離れるようにすることもできるが、回転方向が変わると
逆にパン生地が軸10に引き寄せられてしまうので、パ
ン生地の軸受部11への浸入を防ぐことは不可能であっ
た。さらに逆転時は羽根板14が倒れパン生地の混練が
弱くなるため、つの分混練時間が長く必要になりパン生
地が軸受部11に浸入しやすくなっていた。このように
パン生地が軸受部11に浸入すると、焼成工程で軸受部
11に高熱がかかった際に内部に浸入したパン生地が炭
化し、これが軸受部11の内部に浸入してくる水で膨潤
され、軸10と軸受部11の隙間や習動部を圧迫してい
た。これらが繰り返される内に軸10の回転が次第に固
くなり、最終的には軸10が固着してパン生地の混練が
できなくなるという問題点を有していた。
【0007】上記の問題点は練り羽根6の回転方向を一
方向のみにすれば解決できるが、そうすると別の新たな
問題が発生していた。すなわちパン生地の混練工程で
は、長方形のパン容器7だと内壁と練り羽根6の先端の
間隔が最も広いコーナー部に、小麦粉や膜状のパン生地
が付着したままになる。この粉や膜をパン生地の塊に取
り込むには、パン生地の塊をコーナー部に止めて練るこ
とが必要であり、従来の構成では練り羽根6の回転方向
を一方向のみにすると、図5のようにパン容器7の四つ
のコーナーの内の二つのコーナーでは、練り羽根6の回
転に伴いパン容器7の内壁と練り羽根6の先端の間隔が
狭くなっていくため、パン生地の塊はリブ12の抵抗を
受けて止まったまま練られ、最初付着していた粉や膜は
パン生地の塊に取り込まれていた。しかし残りの二つの
コーナー部では、その手前で上記間隔が広くなっていく
ため、パン生地の塊は止まることなく練り羽根6と一緒
に回ってしまい、最初に付着した粉や膜が最後まで残っ
てしまうという問題点を有していた。
【0008】また図6に示したようにパン材料をセット
すると、タイマー運転時は軸10と軸受部11の上部に
水51を張った状態で一晩放置する形になり、水51の
軸受部11への浸入量が増し内部に詰まった炭化したパ
ン生地が膨潤しやすくなるため、軸10の固着が加速さ
れ軸受部11の寿命が短くなるとともに、水51の上か
ら固体材料52を入れるとパン容器7の内壁に膜が形成
されやすく、それが最後まで残ってしまうという問題点
を有していた。
【0009】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、第1の目的は、パン生地の軸受部への浸入を低減
し、軸受部の耐久性を向上することであり、第2の目的
は、練りを一方向回転のみで行っても、練りパターンを
改善することにより、パン容器の内壁に付着する粉や膜
が最後まで残るのを防ぐことである。
【0010】また第3の目的は、パン容器と練り羽根の
形状を改善することにより、パン容器の内壁に付着する
粉や膜が最後まで残るのを防ぐことであり、さらに、第
4の目的は、パン容器へのパン材料のセットの順序を改
善することにより、軸受部の耐久性を向上するととも
に、パン容器の内壁に付着する粉や膜が最後まで残るの
を防ぐことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の第1の目的を達成
するために本発明のパン製造機は、パン容器は水平断面
がコーナー部を円弧状にしたほぼ四角形で練り羽根はパ
ン容器の軸に着脱される軸嵌合部と、そこに固定的に突
設される回転方向が一方向のみの羽根を有した構成とし
たものである。
【0012】第2の目的を達成するために本発明のパン
製造機は、制御装置がパン材料の練りにおいて、最初に
モータの回転と停止時間を一秒以下に設定して小刻みな
動きを繰り返し、小麦粉と水が結合し一塊のパン生地に
まとまる前に十秒以上の連続的な練りを一回または複数
回行った後、モータの停止時間を回転時間よりも長く設
定したパターンを繰り返し、最後に連続的な練りを数秒
の停止を挟んで行う練りパターンを有する構成としたも
のである。
【0013】また第3の目的を達成するために本発明の
パン製造機は、パン容器は水平断面がコーナー部を円弧
状にした正方形または正方形に近い四角形でかつ、羽根
板はその先端部を練り羽根の回転軸と羽根板の先端を結
ぶ直線に対し、反回転方向に傾けて形成した構成とした
ものである。
【0014】さらに第4の目的を達成するために本発明
のパンの製造方法は、最初にイーストをパン容器の底に
セットし、その上から小麦粉や砂糖等の固体材料をセッ
トして、最後に水などの液体材料をセットする方法とし
たものである。
【0015】
【作用】この構成により第1の手段では、練り時間を短
縮するとともに、パン生地の軸受部への浸入を低減でき
るため、軸受部の耐久性を向上することができる。
【0016】第2の手段では、練りの回転方向を一方向
のみにしても、練り始め時のパン材料の飛散とパン容器
内壁へのパン生地膜の付着を防ぎながら、なるべく多く
の粉をパン生地の塊に取り込むことができるとともに、
練りの停止時間を長く設定することにより、パン生地の
塊の位置が自重で下がりコーナー部に残る粉も取り込む
ため、パン容器の内壁に付着する粉や膜が最後まで残る
のを防ぐことができる。
【0017】また第3の手段では、練り羽根の先端部を
反回転方向に傾けて形成することにより、パン生地がパ
ン容器の内壁に押し付けながら練られるため、各コーナ
ー部の止まり粉や膜を拾いやすくなるとともに、パン容
器をほぼ正方形に形成することにより、パン生地が四つ
のコーナー部に均等に止まるため、パン容器の内壁に付
着する粉や膜が最後まで残るのを防ぐことができる。
【0018】さらに第4の手段では、パン容器にパン材
料セットする際、最初に粉を入れ最後に水を入れること
により、水が軸受部に浸入するのを防げるため、軸受部
の耐久性を向上することができるとともに、パン容器の
内壁に膜が形成されにくいため、内壁に付着する膜が最
後まで残るのを防ぐことができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。
【0020】図1に示すように、外かくはシャーシ20
に取り付けられ板金で形成した本体下21と、この本体
下21の上方に取り付けられ樹脂で形成した本体上22
とで構成され、シャーシ20にはモータ23と焼成室2
4が取り付けられている。モータ23の回転は小プーリ
25からベルト26を介して、大プーリ27とコネクタ
ー下28に伝達される。
【0021】焼成室24の内部には、繰り羽根29を具
備しパン材料がセットされる着脱自在なパン容器30
と、ヒータ31と、パン容器30の温度を検知する温度
検知部32が配されている。パン容器30は水平断面が
コーナー部で円弧状にしたほぼ正方形であり、コネクタ
ー下28に当接するコネクター上33を下端に挿着され
た軸34と、軸34を回転自在に支持する軸受部35
と、軸34の外周に挿入圧着され水やパン生地の洩れを
防ぐオイルシール36を具備している。
【0022】焼成室24を開閉する内蓋39は本体上2
2に回動自在に軸支される外蓋40に取り付けられ、内
蓋39と外蓋40の間にはイーストをセットするイース
ト容器41が配設されている。42はソレノイド43に
より開閉される弁、44は焼成室24の外周に配設され
た遮熱板、45は本体上22と焼成室24を固定する固
定枠である。46は温度検知部32により検知された温
度情報に基づいてモータ23やヒータ31などの通電を
制御し混練,ねかし,発酵,焼成の各工程を制御する制
御装置で、LCD,スイッチ,抵抗,コンデンサー,マ
イコンなどの各種電子部品を具備した複数の基板で構成
されている。47はソレノイド43と制御装置46を内
蔵し、本体上22の上部に取り付けられる操作部材で、
メニューや焼上げ時間の設定や調理のスタート等を行う
ものである。48は操作部材47の上面に貼り付けら
れ、パン容器30へパン材料をセットする手順を説明し
た注意書き、49はモータ23を駆動するコンデンサ、
50は電源コードである。
【0023】図2に示すように、練り羽根29は軸34
に着脱される軸嵌合部37と、軸嵌合部37に固定的に
設けられる羽根板38とで構成され、回転軸となる軸嵌
合部37の中心と羽根板38の先端を結ぶ直線に対し、
羽根板38の先端部を矢印Aで示した回転方向の反対方
向に傾けて形成している。
【0024】以上のように構成されたパン製造機につい
て、パン材料のセットと混練工程における動作を図2と
図3に基づいて説明する。パン材料のセットは図3に示
すように、最初にイースト53をパン容器30の底にセ
ットし、その上から小麦粉,砂糖,塩,ドライミルク,
バターなどの固体材料52をセットして、最後に水51
をセットする。ただし図1に示した実施例のように、イ
ースト容器41を具備するものについては、イースト5
3をパン容器30ではなくイースト容器41にセット
し、イースト53以外の材料のみ図3のような手順でセ
ットする。いづれにしても水51は最後にセットし、軸
34の周囲は固体材料52で覆われているため、軸34
が水51に触れることはなくなる。また水51はパン容
器30の下方まで浸透しないため、固体材料52と水5
1が結合してできるパン生地の膜が内壁に形成付着され
にくくなる。
【0025】次に混練工程は、軸嵌合部37に羽根板3
8を固定して形成した練り羽根29により、一方向のみ
の回転で行い、従来は羽根板38が倒れた状態で回転す
るため練りにあまり効かなかった逆転を廃止することに
より、練りの強さを維持しながら練り時間を半減するこ
とができるとともに、回転方向の転換時の衝撃が軸34
にかからないため、軸34を傾けようとするこじり力が
弱まり、軸34とオイルシール36の間に隙間が生じる
のを防ぐことができる。
【0026】混練は具体的には(表2)示すような練り
パターンで行われる。
【0027】
【表2】
【0028】最初に0.5秒以下の回転と停止により小
刻みな動きを数十回繰り返すと、固体材料52や水51
の飛散が小さくなる。次に固体材料52と水51が結合
して一塊のパン生地にまとまる前に25秒の連続的な練
りを一回行うと、パン容器30の内壁特にコーナー部に
水が浸透しにくくなるため、一旦付着するとパン生地に
取り込みにくい膜状のパン生地が内壁に形成されるのを
防ぐことができる。次にモータ23の回転時間を1秒以
下にし、かつ停止時間を回転時間の5倍以上長く設定し
たパターンを数十回繰り返すと、パン生地の塊がパン容
器30の四つのコーナー部にランダム、かつ均等に止ま
るとともに、停止中に自重で位置が下がりコーナー部に
残る粉を均等に取り込んでいくことができる。こうして
パン容器30の内壁に付着する粉や膜を残らずパン生地
の塊の中に取り込んだ後、最後に25秒および60秒の
連続的な練りを5秒および2秒の停止を挟んで行い、良
質なグルテンを生成してパン生地を仕上げていく。ここ
で、グルテンとは、小麦粉に水を加えて練ることによ
り、小麦粉中に含まれるたんぱく質のグリアジンとグル
テニンが互いに結びついて網目構造になったもので、パ
ンの骨格の役目を果たしパンのふくらみと歯ごたえをも
たらすとともに、おいしいパンを焼き上げる決め手とな
るものである。
【0029】また混練工程中パン生地は図2に示すよう
に、反回転方向に傾けて形成した羽根板38の先端部の
回転により、パン容器30の内壁に押し付けられるよう
にして練られ、コーナー部の内壁が垂直方向のリブと同
様な抵抗となるため、パン生地の塊を四つのコーナー部
に止めて練ることができる。しかも水平断面をほぼ正方
形に形成しているため、四つのコーナー部はいづれも同
等の抵抗になり、パン生地が止まる条件が同等になるの
で、パン生地を四つのコーナー部に均等に止めることが
できる。
【0030】以上のように本実施例によれば、練り羽根
29の羽根板38を固定して形成し、その回転方向を一
方向のみにすることにより、回転方向の転換時に生じて
いた衝撃をなくすとともに、練り時間を大幅に短縮する
ことができるため、パン生地の軸受部35への浸入を低
減し軸受部35の耐久性を向上することができるととも
に、方向転換時に生じていた衝撃音や練り羽根29の軸
嵌合部37の割れなども防止することができる。しかも
短時間で強く練り上げることができるので、小麦粉より
酵素活性力が強くグルテン生成力が弱い全粒粉の混練に
おいて生地温の上昇に伴う酵素活性の増大や過発酵を防
ぎながら強いグルテンを作り、最適なパン生地を練り上
げることができる。
【0031】また上記の混練の動作で説明したように、
(表2)のような練りパターンで混練を行うことによ
り、小麦粉や水等のパン材料がパン容器30の外に飛散
するのを防ぐとともに、軸受部35の耐久性向上のため
練り羽根29の回転方向を一方向のみにしても、パン容
器の内壁に付着する粉や膜が最後まで残るのを防ぐこと
ができるため、パンの外皮をきれいに仕上げ、出来ばえ
を向上することができる。
【0032】またパン容器30の水平断面がコーナー部
を円弧状にしてほぼ正方形で形成するとともに、練り羽
根29の回転軸と羽根板38の先端を結ぶ直線に対し、
羽根板38の先端部を反回転方向に傾けて形成すること
により、パン生地がパン容器30コーナー部の内壁に押
し付けながら練られるため、練り羽根29の回転方向を
一方向のみにしてもパン生地の塊を各コーナー部に止め
て練ることができ、粉や膜を取り込むことができる。し
かもパン容器30をほぼ正方形に形成することにより、
パン生地が四つのコーナー部に均等に止まるため、パン
容器30の内壁に付着する粉や膜が最後まで残るのをむ
らなく防ぐことができる。
【0033】また最初にイースト53をパン容器30の
底にセットし、その上から小麦粉や砂糖などの固体材料
52をセットして、最後に水51などの液体材料をセッ
トすることにより、水51が軸受部35に浸入するのを
防げるため、軸受部35の耐久性を向上することができ
るとともに、パン容器30の内壁に膜が形成されにくい
ため、内壁に膜が最後まで残るのを防ぐことができる。
【0034】なお、本実施例ではパン容器30の内壁に
垂直方向のリブを設けなかったが、このリブを設けても
よい。また練り羽根29の羽根板38も、本実施例のよ
うに必ずしも途中で屈曲させる必要はなく、一直線状の
平板で形成していても、その向きが回転軸と羽根板38
の先端を結ぶ直線に対し、練り羽根29の反回転方向に
向いていればよい。
【0035】
【発明の効果】以上の実施例の説明からも明らかなよう
に本発明は、練り羽根の羽根板を固定して形成し、その
回転方向を一方向のみにした構成により、パン容器軸受
部の耐久性を向上するとともに、練り時の衝撃音や練り
羽根の割れも防止し、全粒粉パンの出来ばえを向上する
こともでき、またパン材料の練りにおいて、最初に小刻
みな動きを繰り返して連続的な練りを一回または複数回
行った後、モータの停止時間を回転時間よりも長く設定
したパターンを繰り返し、最後に連続的な練りを数秒の
停止を挟んで行う練りパターンを有する制御装置を備え
た構成により、回転方向を一方向のみにしてもパン容器
の内壁に付着する粉や膜が最後まで残るのを防ぎ、パン
の外皮をきれいに仕上げ、出来ばえを向上することがで
き、さらに、パン容器をほぼ正方形に形成するととも
に、羽根板の先端部を反回転方向に傾けて形成した構成
により、回転方向を一方向のみにしても、パン容器の内
壁に付着する粉や膜が最後まで残るのをむらなく防ぐこ
とができる優れたパン製造機を実現できるものである。
【0036】またパン容器にパン材料をセットする際、
固体材料を先に入れて最後に水を入れる方法により、軸
受部の耐久性を向上するとともに、パン容器の内壁に膜
が付着するのを防止することができる優れたパンの製造
方法を実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のパン製造機の概念を示す断
面略図
【図2】同パン製造機のパン容器の平面略図
【図3】同パン製造機のパン材料をパン容器にセットす
る手順を示すフロー図
【図4】従来のパン製造機の概念を示す断面略図
【図5】同パン製造機のパン容器の平面略図
【図6】同パン製造機のパン材料をパン容器にセットす
る手順を示すフロー図
【符号の説明】
23 モータ 29 練り羽根 30 パン容器 34 軸 35 軸受部 36 オイルシート 37 軸嵌合部 38 羽根板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パンの材料を混練する練り羽根を有した
    パン容器と、ヒータや温度検知部を配設した焼成室と、
    前記練り羽根を駆動するモータと、前記温度検知部によ
    り検知される温度情報に基づいて前記ヒータおよび前記
    モータへの通電を制御する制御装置を備えたパン製造機
    であって、前記パン容器は水平断面がコーナー部を円弧
    状にしたほぼ四角形で、前記練り羽根は前記パン容器の
    軸に着脱される軸嵌合部と、そこに固定的に突設される
    回転方向が一方向のみの羽根板を有するパン製造機。
  2. 【請求項2】 制御装置は、パン材料の練りにおいて最
    初に、モータの回転時間と停止時間をそれぞれ一秒以下
    に設定して小刻みな動きを繰り返し、固体材料と水が結
    合し一塊のパン生地にまとまる前に十秒以上の連続的な
    練りを一回または複数回行った後、前記モータの停止時
    間を回転時間よりも長く設定した練りパターンを繰り返
    し、最後に連続的な練りを数秒の停止を挟んで行う練り
    パターンを有する請求項1記載のパン製造機。
  3. 【請求項3】 パン容器は水平断面がコーナー部を円弧
    状にした正方形または正方形に近い四角形で、かつ、羽
    根板はその先端部を練り羽根の回転軸と前記羽根板の先
    端を結ぶ直線に対し、反回転方向に傾けて形成した請求
    項1または2記載のパン製造機。
  4. 【請求項4】 請求項1,2,3のいずれかに記載のパ
    ン製造機を用いて最初にイーストをパン容器の底にセッ
    トし、その上に小麦粉や砂糖などの固体材料をセットし
    て、最後に水などの液体材料をセットするパンの製造方
    法。
JP32020291A 1991-12-04 1991-12-04 パン製造機とそのパン製造機を用いたパンの製造方法 Pending JPH05154056A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004305344A (ja) * 2003-04-04 2004-11-04 Tetsuyoshi Tominaga パン焼き機
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