JP5818988B2 - 3−アミノメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルアミンの調製方法 - Google Patents

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Description

本発明は、脂肪族アミンを調製するための方法に関する。具体的には、本発明は、3−シアノ−3,5,5−トリメチルシクロヘキサノンの水素化により3−アミノメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルアミンを調製するための方法に関する。
3−アミノメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルアミン(すなわち、イソホロンジアミン、IPDAと略記)は、3−イソシアナトメチレン−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルイソシアネート(すなわち、イソホロンジイソシアネート、IPDIと略記)またはポリアミドなどの物質を調製するための出発原料として使用され、さらにエポキシ樹脂用硬化剤としても使用される。3−アミノメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルアミンは、3−シアノ−3,5,5−トリメチルシクロヘキサノン(すなわち、イソホロンニトリル、IPNと略記)をアンモニアと反応させることによって、3−シアノ−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルイミン(すなわち、イソホロンニトリルイミン、IPNIと略記)を形成し、続いてアンモニアの存在下、触媒による方法により、IPNIを水素と還元的アミノ化反応させることによって、工業的規模で調製する。上記反応プロセスは以下の通りである。
還元的アミノ化反応は、収率を改善するために複数のステップで行うことができる。欧州特許出願公開第0394968号は、多段階方式でIPDAを調製するための方法を開示しており、この方法では、IPNIのイミノ基を選択的に水素化し、続いてより激しい反応条件下(より高い圧力および温度)でニトリル基を水素化する。欧州特許出願公開第0394968号における開示によると、これらの反応は、IPNIと平衡状態にある3−シアノ−3,5,5−トリメチルシクロヘキサノンの還元により、3−シアノ−3,5,5−トリメチルシクロヘキサノールを形成する反応を還元するような方式で行われる。しかし、他の副生成物の部分、例えば環式化合物などは、実施例の中で3〜7%であった。
塩基性触媒(複数可)または塩基性化合物(複数可)の存在下で還元的アミノ化反応を行った場合、高収率を達成することができる。ドイツ出願公開第4010227号で開示されている方法では、塩基性触媒の存在下で還元的アミノ化反応を部分的に行うことによって高収率が得られる。
欧州特許出願公開第0623585号では、塩基性成分を有する触媒をドープすることで、還元的アミノ化においてより高い収率をもたらすことができることが開示されている。ドイツ出願公開第19747913号は、イミンおよびニトリルを水素化することによってアミンを形成するための方法、特に第四級アンモニウム水酸化物を加えることによって収率を改善するIPDAの方法を開示している。
中国出願公開第101568516号は、水素化触媒の存在下で、3−シアノ−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルイミンを含有する供給流を水素およびアンモニアと反応させることによってIPDAを調製するための方法であって、3−シアノ−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルイミンの一部を反応させた後で、それに続く反応過程中に生成した反応混合物をアンモニア以外の塩基性化合物および/または塩基性触媒と接触させることによって、反応混合物の塩基性を増加させることを特徴とする方法を開示している。この方法は、反応生成物中のイソホロンジアミンの収率をある程度改善することができるが、3−シアノ−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルイミン(すなわち、アミノニトリル、IPANと略記)の含有量も生成物中において比較的に高い。その1つの例は、イソホロンジアミンの収率が比較的高いこの反応生成物中に、比較的に高い含有量のアミノニトリルも存在することを示している(実施例4を参照されたい。イソホロンジアミンの収率は98.4%であり、アミノニトリル含有量は0.4%である)。
アミノニトリルは、IPDAを調製するための方法における中間体生成物であり、その沸点は255℃である。IPDAのcis異性体は沸点253℃を有し、trans異性体の方は、沸点250℃を有する。これらの沸点が同様のため、慣用的な手段を使用してIPDAからアミノニトリルを分離するのは難しい。したがって、生成物の品質を良くするためには、アミノニトリルは、水素化による反応プロセスにおいてできるだけIPDAに変換すべきである。
現在、既存の、IPDAの調製方法には以下の欠点が存在する:反応生成物中のアミノニトリル含有量をできるだけ低くするために、より長い滞留時間を可能にする水素化反応段階がしばしば必要となり、この結果、水素化によりアミノニトリルが完全にIPDAへと変換されるためには、水素化反応段階において多量の触媒(複数可)が必要となる。しかし、多量の水素化触媒(複数可)の使用は、触媒コストの増加と共に、反応器の容量の拡大および反応装置への投資の増加を意味する。
本発明の目的は、3−アミノメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルアミンを調製するための方法を提供することである。反応収率において損失が生じない場合、本方法は、生成物中のアミノニトリル含有量が低く、したがって反応の滞留時間を効果的に短縮し、水素化反応段階における触媒消費量を大いに削減し、これによって従来の技術において存在する欠点を克服することを確実にする。
上記目的を達成するために、本発明の技術的解決策が以下の通り提供される。
3−アミノメチル−3,5,5−トリメチル−シクロヘキシルアミンを調製するための方法は、
a)3−シアノ−3,5,5−トリメチル−シクロヘキサノンをNH3と反応させることによって、3−シアノ−3,5,5−トリメチル−シクロヘキシルイミンを含有する生成物を得るステップと、
b)水素、NH3および第1の水素化触媒の存在下でステップa)の生成物を塩基性化合物と混合することによって、3−アミノメチル−3,5,5−トリメチル−シクロヘキシルアミンおよび3−シアノ−3,5,5−トリメチル−シクロヘキシルアミンを含有する生成物を得るステップであり、第1の水素化触媒上の空間速度が0.5〜10gの3−シアノ−3,5,5−トリメチル−シクロヘキサノン/ml(触媒)/時、好ましくは1〜5gの3−シアノ−3,5,5−トリメチル−シクロヘキサノン/ml(触媒)/時、より好ましくは1.5〜2gの3−シアノ−3,5,5−トリメチル−シクロヘキサノン/ml(触媒)/時であるステップと、
c)水素、NH3および第2の水素化触媒の存在下でステップb)の生成物を酸性化合物と混合するステップであり、ステップb)の生成物中の3−シアノ−3,5,5−トリメチル−シクロヘキシルアミンが3−アミノメチル−3,5,5−トリメチル−シクロヘキシルアミンに変換されるステップと
を含む。
本発明による方法では、ステップa)は、20〜100℃の温度および0.5〜30MPaの圧力、好ましくは20〜70℃の温度および10〜30MPaの圧力、より好ましくは40〜60℃の温度および10〜30MPaの圧力で行われる。
本発明の方法によると、触媒は、ステップa)のNH3と3−シアノ−3,5,5−トリメチル−シクロヘキサノンとのイミド化反応中に使用してもよいし、しなくてもよい。触媒がステップa)で使用される場合、触媒は、酸性金属酸化物、無機イオン交換樹脂または有機イオン交換樹脂、例えばアルミナ、チタニア、ジルコニア、シリカ、ゼオライトなどとすることができる。触媒上の空間速度は、0.5〜20gのIPN/ml(触媒)/時、好ましくは1〜10gのIPN/ml(触媒)/時、より好ましくは2〜6gのIPN/ml(触媒)/時である。
ステップa)において、NH3対と3−シアノ−3,5,5−トリメチル−シクロヘキサノンのモル比は、5:1〜200:1、好ましくは10:1〜100:1、より好ましくは20:1〜80:1である。
本発明の方法によると、ステップa)のイミド化反応は、水素雰囲気下または水素なしで行ってもよい。好ましくは、ステップa)のイミド化反応は、水素雰囲気下で行われ、水素対IPNのモル比は、3:1〜1000:1、好ましくは4:1〜500:1、より好ましくは10:1〜500:1、さらに好ましくは15:1〜300:1、および特に好ましくは20:1〜100:1である。
本発明の方法によると、IPNのイミド化反応は、アルコールまたはエーテルなどの溶媒の存在下で行うことができる。溶媒の例として、エタノール、ブタノールまたはテトラヒドロフランが挙げられる。好ましくは、IPNのイミド化反応は、溶媒の不在下で行われる。
本発明の方法によると、IPNのイミド化反応は、好ましくは持続的方式で行われる。通常、IPNのイミド化反応は、好ましくは管状反応器である圧力容器内で行われる。管状反応器は、イミド化反応の触媒の形成に対して有用な固定床の形態で存在してもよい。好ましくは、IPNおよびNH3の供給流は反応器の底部へと入り、物質は反応器上部から放出される。イミド化反応の物質は一般的にIPNI、アンモニアおよび未反応のIPNを含有する。IPNのIPNIへの変換率は、通常80%以上、さらに90%以上まで、最大95%以上までである。
本発明の方法によると、ステップb)の生成物は、IPDAとアミノニトリルとを主に含む。好ましくは、ステップb)の生成物において、アミノニトリルの含有量は5〜20重量%、好ましくは10〜15重量%である。
ステップb)において適切な塩基性化合物として、アルカリ金属化合物、例えば、アルカリ金属の酸化物、水酸化物もしくは炭酸塩、またはアルカリ土類金属の酸化物、水酸化物もしくは炭酸塩、または希土類金属の酸化物、水酸化物もしくは炭酸塩などが挙げられるが、アルカリ金属の酸化物、水酸化物もしくは炭酸塩、またはアルカリ土類金属の酸化物、水酸化物もしくは炭酸塩が好ましい。より好ましくは、塩基性化合物は、Li2O、Na2O、K2O、Rb2O、Cs2O、LiOH、NaOH、KOH、RbOH、CsOH、Li2CO3、Na2CO3、K2CO3、Rb2CO3、MgO、CaO、SrO、BaO、Mg(OH)2、Ca(OH)2、Sr(OH)2、Ba(OH)2、MgCO3、CaCO3、SrCO3またはBaCO3であってよく、最も好ましいものはLiOH、NaOHまたはKOHであってよい。
本発明の方法によると、ステップa)のイミド化反応の生成物を塩基性化合物と混合し、続いてステップb)を実行した、次いで生成した混合物を水素化反応器内に導入する。[ステップb)の塩基性化合物]対[ステップa)の3−シアノ−3,5,5−トリメチル−シクロヘキサノン]の質量比は、1:100〜1:1000である。好ましくは、塩基性化合物は、溶液の形態で使用され、この溶媒は水、アルコールまたはエーテルなどとすることができる。好ましくは、塩基性化合物は、塩基性化合物のアルコール溶液の形態で、より好ましくは塩基性化合物のメタノールまたはエタノール溶液の形態で使用される。溶液の濃度は、0.1〜10重量%、好ましくは1〜5重量%である。
ステップb)は、50〜130℃の温度および10〜30MPaの圧力、好ましくは60〜100℃の温度および15〜20MPaの圧力で行われる。NH3対IPNのモル比は、5:1〜200:1、好ましくは10:1〜100:1、より好ましくは20:1〜80:1である。さらに、水素対IPNのモル比は、3:1〜1000:1、好ましくは4:1〜500:1、より好ましくは10:1〜500:1、またより好ましくは15:1〜300:1、特に好ましくは20:1〜100:1である。水素は、イミド化反応後、ただし水素化反応以前にIPNI物質と混合することができ、または水素は開始時にIPNおよびNH3と混合することができる。
本発明による方法において、ステップc)の適切な酸性化合物は有機酸である。好ましくは、有機酸はC1〜C40有機一酸、C1〜C40有機二酸またはC1〜C40有機ポリ酸とすることができる。より好ましくは、有機酸はC1〜C16有機一酸、C1〜C16有機二酸またはC1〜C16有機ポリ酸とすることができる。またより好ましくは、有機酸は、ギ酸、酢酸、メトキシ酢酸、プロピオン酸、カプロン酸、ラウリン酸、安息香酸、フタル酸、フェニル酢酸、2−エチルヘキサン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、またはスベリン酸;特に好ましくはギ酸または酢酸とすることができる。
本発明による方法において、[ステップc)の酸性化合物]対[ステップa)の3−シアノ−3,5,5−トリメチル−シクロヘキサノン]の質量比は、1:100〜1:1000である。酸性化合物は、好ましくは溶液の形態で使用され、溶媒は水、アルコールまたはエーテルなどとすることができる。アルコール溶液中の酸性化合物が好ましい。より好ましくは、メタノールまたはエタノール溶液中の酸性化合物がむしろ好ましい。溶液の濃度は、0.1〜10重量%、好ましくは1〜5重量%である。
ステップc)は、50〜130℃の温度および10〜30MPaの圧力、好ましくは100〜130℃の温度および15〜20MPaの圧力で行われる。触媒上の空間速度は、0.5〜20gのIPN/ml(触媒)/時、好ましくは0.5〜15gのIPN/ml(触媒)/時、より好ましくは5〜15gのIPN/ml(触媒)/時である。[ステップc)の水素]対[ステップa)の3−シアノ−3,5,5−トリメチル−シクロヘキサノン]のモル比は、3:1〜1000:1、好ましくは4:1〜500:1、より好ましくは10:1〜500:1、またより好ましくは15:1〜300:1、特に好ましくは20:1〜100:1である。
ステップb)の第1の水素化触媒およびステップc)の第2の水素化触媒は、同じでも異なってもよい。水素化反応において使用される触媒は、活性成分としてコバルトまたはニッケルを有する水素化触媒、例えば担持コバルト/ニッケル触媒または骨格コバルト/ニッケル触媒、好ましくは担持/骨格コバルト触媒、より好ましくはラネーコバルトである。
本発明の方法によると、ステップb)およびステップc)の水素化反応は、両方とも圧力容器内で持続的に行われ、この圧力容器は、例えば、水素化反応器、好ましくは管状反応器、より好ましくはトリクルベッド反応器とすることができる。水素化反応器は、サーモスタット反応器または温度可変反応器であってよく、これは例えば、断熱性反応器とすることができる。
3−シアノ−3,5,5−トリメチル−シクロヘキシルアミン(すなわち、アミノニトリル)は、3−シアノ−3,5,5−トリメチル−シクロヘキシルイミンの部分的水素化の生成物である。アミノニトリルの沸点はIPDAの沸点と同様であるため、蒸留などの手段でIPDAからアミノニトリルを分離するのは難しい。IPDAの純度を改善するため、反応プロセス中に水素化によりアミノニトリルをIPDAにできるだけ変換することが必要である。通常、精製されたIPDA中において示される不純物としてのアミノニトリルの量は、0.15重量%未満またはさらにより低い必要がある。
研究において、添加剤の導入、特に塩基性化合物の導入が、前の段階における水素化反応速度を改善するため、特にイミン基の水素化速度を大いに改善するために多大な助けとなり得ることが見出された。しかし、発明者らは、圧倒的大多数のアミノニトリルがIPDAに変換された後、例えば80〜90%のアミノニトリルが水素化によりIPDAに変換された後、塩基性化合物添加剤の存在が、残りのアミノニトリルのIPDAへの水素化変換にとって不利になることをさらに見出した。さらに、塩基性化合物添加剤の濃度がより高いほど、残りのアミノニトリルをIPDAへと水素化変換するためにより長い滞留時間が必要とされる。
これらの研究において本発明の発明者らは、残りのアミノニトリルのIPDAへの水素化変換の速度は、反応生成物が5%〜20%のアミノニトリルを含有する場合、反応混合物に酸性化合物を添加することによって促進することができ、これによって、触媒量が削減され、アミノニトリルの水素化反応に必要とされる滞留時間が大いに短縮されることを驚くべきことに見出した。さらに、反応生成物中のアミノニトリルの含有量は、0〜0.15重量%しかなく、通常0.1重量%未満、またはさらに0.05重量%未満である。水素化触媒の使用量は、既存の方法における水素化触媒の使用量の30〜50重量%に相当する量まで削減することができ、これによって、水素化反応器の大きさ、反応装置の投資および生産コストが削減される。
本発明の方法の1つの実施形態による概略図である。 本発明の方法の別の実施形態による概略図である。
本発明のさらなる例示を以下の実施例を介して行うが、本発明はこれらによって限定されるものではない。
本発明において、3−シアノ−3,5,5−トリメチル−シクロヘキシルイミン、3−アミノメチル−3,5,5−トリメチル−シクロヘキシルアミンおよびアミノニトリルの定量的分析がガスクロマトグラフィーにより実施され、クロマトグラフィーの分析条件は以下の通りである。
カラム:Agilent HP−5(大きさ:30m×0.32mm×0.25mm)
入り口温度:280℃
スプリット比:30:1
カラム流速:1.5ml/分
カラム温度:100℃、0.5分;
15℃/分の速度で260℃まで増加させ、これを8分間維持する
検出器温度:280℃、H2流速:35ml/分
気流速度:350ml/分
本発明の方法の1つの実施形態を図1に示す。触媒の存在下、IPNおよびNH3をイミド化反応器1に送り込む。次いで塩基性化合物を水素と一緒に反応物質に導入し、続いて反応物質を第1段階の水素化反応器2に導入する。NH3および水素ならびに水素化触媒の存在下、反応物質を反応させる。続いて、酸性化合物を反応物質に加え、続いて反応物質を第2段階の水素化反応器3に導入し、NH3および水素ならびに水素化触媒の存在下、反応物質を反応させることによって、最終生成物、すなわちIPDAを得る。
図2は、以下の実施例および比較例の特定の技術的プロセスを例示している。図2において、記号R1は、内部高さ75mmおよび直径20mmの管状反応器であるイミド化反応器を表し;記号R2は、内部高さ150mmおよび直径20mmのトリクルベッド反応器である第1段階の水素化反応器を表し;記号R3−0、R3−1、R3−2、R3−3、およびR3−4は、トリクルベッド反応器を用いた異なる容積を有する第2段階の水素化反応器をそれぞれ表す。具体的には、反応器R3−0は、内部高さ450mmおよび直径20mmを有し、反応器R3−1は、内部高さ150mmおよび直径20mmを有し、反応器R3−2は、内部高さ120mmおよび直径20mmを有し、反応器R3−3は、内部高さ60mmおよび直径20mmを有し、ならびに反応器R3−4は、内部高さ37.5mmおよび直径20mmを有する。試験を行う場合、反応器R3−0、R3−1、R3−2、R3−3およびR3−4のうちの1台のみを第2段階の水素化反応器として使用する。
反応器R1は、直径0.5mmを有する、23mlのγ−Al23球で満たす。反応器R2、R3−0、R3−1、R3−2、R3−3およびR3−4は、47ml、141ml、47ml、37ml、18ml、11mlの16〜30メッシュの大規模な固定床ラネーコバルト触媒でそれぞれ満たす。
(比較例1)
図2に示されている図を参照した場合、反応器R1内の温度は40℃に制御し、反応器R2内の温度は60℃に制御し、反応器R3−0内の温度は130℃に制御した。反応器R1、R2、およびR3−0内の圧力はすべて15MPaに制御した。IPNの充填速度は80g/時間であった。NH3の充填速度は168g/時間であった。水素の流速は1100NL/時間であった。反応物質を反応器R2に導入し、続いて質量濃度5%NaOHのメタノール溶液を、16g/時間の充填速度で反応器R2に加えた。各反応器内の各触媒上の空間速度は以下の通りであった。
装置を100時間作動した後、試料を反応器R1の出口から回収し、ガスクロマトグラフィーで分析すると、3−シアノ−3,5,5−トリメチル−シクロヘキシルイミンの含有量は95%であった。別の試料を反応器R2の出口から回収し、ガスクロマトグラフィーで分析すると、IPDAの含有量は80%であり、アミノニトリルの含有量は15%であった。さらなる別の試料を反応器R3−0の出口から回収し、ガスクロマトグラフィーを分析すると、IPDAの含有量は97.9%であり、アミノニトリルの含有量は0.14%であった。
(実施例1)
図2に示されている図を参照した場合、反応器R1内の温度は40℃に制御し、反応器R2内の温度は60℃に制御し、反応器R3−0内の温度は130℃に制御した。反応器R1、R2、およびR3−0内の圧力はすべて15MPaに制御した。IPNの充填速度は80g/時間であった。NH3の充填速度は168g/時間であった。水素の流速は1100STAN L/時間であった。反応物質を反応器R2に導入し、続いて質量濃度5%のNaOHのメタノール溶液を、充填速度16g/時間で反応器R2に加えた。各反応器内の各触媒上の空間速度は以下の通りであった。
装置を100時間作動した後、質量濃度5%のギ酸のメタノール溶液を充填速度16g/時間で反応混合物に加え、続いて反応混合物を反応器R3−0に導入した。装置を200時間作動した後、試料を反応器R1の出口から回収すると、3−シアノ−3,5,5−トリメチル−シクロヘキシルイミンの含有量は95%であった。別の試料を反応器R2の出口から回収し、ガスクロマトグラフィーで分析すると、IPDAの含有量は80%であり、アミノニトリルの含有量は15%であった。さらなる別の試料を反応器R3−0の出口から回収し、ガスクロマトグラフィーで分析すると、IPDAの含有量は、98.5%であり、アミノニトリルの含有量は0.01%であった。
実施例1と比較例1との比較から、部分的に水素化したイミン含有反応物流への酸性化合物の添加により、生成物中のアミノニトリル含有量を効果的に削減することができると考えることができる。
(実施例2)
図2に示されている図を参照した場合、反応器R1内の温度は40℃に制御し、反応器R2内の温度は60℃に制御し、反応器R3−0、R3−1、R3−2、R3−3およびR3−4のそれぞれの中の温度は130℃に制御した。反応器R1、R2、R3−0、R3−1、R3−2、R3−3およびR3−4のそれぞれの中の圧力はすべて15MPaに制御した。IPNの充填速度は80g/時間であった。NH3の充填速度は168g/時間であった。水素の流速は1100STAN L/時間であった。質量濃度5%のNaOHのメタノール溶液を充填速度16g/時間で反応混合物に加え、続いて反応混合物を反応器R2に導入した。質量濃度5%のギ酸のメタノール溶液を充填速度16g/時間で反応混合物に加え、続いて反応混合物を第2段階の水素化反応器に導入した。各反応器内の各触媒上の空間速度は以下の通りであった。
試験装置を300時間、400時間、500時間、および600時間作動した場合、第1段階の水素化反応の生成物をそれぞれ反応器R3−1、R3−2、R3−3およびR3−4に切り替えた。50時間切り替えた後、試料を反応器R3−1、R3−2、R3−3およびR3−4のそれぞれの出口からそれぞれ回収し、ガスクロマトグラフィーで分析することによって、IPDAおよびアミノニトリルの含有量を求めた。結果は以下の表に示されている通りである。
実施例2と比較例1との比較から、部分的に水素化した生成物への酸性化合物の添加により、第2段階の水素化反応に必要な触媒量を、酸性化合物が部分的に水素化した生成物に加えられなかった場合に必要な触媒量の1/12に削減することができると考えられるが、ただし、実施例2および比較例1の最終生成物中のアミノニトリルの含有量は同じものとする。
(実施例3)
反応器R1内の温度を60℃に制御し、反応器R2内の温度を100℃に制御し、反応器R3−0内の温度を100℃に制御した。反応器R1、R2、およびR3−0内の圧力はすべて20MPaに制御した。IPNの充填速度は80g/時間であった。NH3の充填速度は650g/時間であった。水素の流速は220STAN L/時間であった。質量濃度1%のLiOHのジメチルエーテル溶液を充填速度8g/時間で反応混合物に加え、続いて反応混合物を反応器R2に導入した。質量濃度1%のフタル酸の水溶液を充填速度8g/時間で反応混合物に加え、続いて反応混合物を反応器R3−0に導入した。
装置を100時間作動した後、試料を反応器R1の出口から回収し、ガスクロマトグラフィーで分析すると、3−シアノ−3,5,5−トリメチル−シクロヘキシルイミンの含有量は94%であった。別の試料を反応器R2の出口から回収し、ガスクロマトグラフィーで分析すると、IPDAの含有量は81%であり、アミノニトリルの含有量は14.5%であった。
試験を開始した時点では、反応器R3−0を第2段階の水素化反応器として使用した。反応を200時間、300時間、400時間、および500時間実施した後、反応器R3−1、R3−2、R3−3およびR3−4を第2段階の水素化反応器としてそれぞれ切り替えた。
各反応器内の各触媒上の空間速度は以下の通りであった。
反応器R3−0を50時間作動した後、ならびに50時間の切替えが終了した後、相当する反応器の出口から試料を回収し、そのIPDAおよびアミノニトリル含有量を分析した。結果は以下の表に示されている通りである。
(実施例4)
反応器R1内の温度を50℃に制御し、反応器R2内の温度を80℃に制御し、反応器R3−0内の温度を115℃に制御した。反応器R1、R2、およびR3−0内の圧力をすべて18MPaに制御した。IPNの充填速度は80g/時間であった。NH3の充填速度は344g/時間であった。水素の流速は550STAN L/時間であった。質量濃度2.5%のK2CO3の水溶液を、充填速度16g/時間で反応混合物に加え、続いて反応混合物を反応器R2に導入した。質量濃度2.5%のラウリン酸のTHF溶液を、充填速度16g/時間で反応混合物に加え、続いて反応混合物を反応器R3−0に導入した。
装置を100時間作動した後、試料を反応器R1の出口から回収し、ガスクロマトグラフィーで分析すると、3−シアノ−3,5,5−トリメチル−シクロヘキシルイミンの含有量は96%であった。別の試料を反応器R2の出口から回収し、ガスクロマトグラフィーで分析すると、IPDAの含有量は82.5%であり、アミノニトリルの含有量は13.5%であった。
試験を開始した時点では、反応器R3−0を第2段階の水素化反応器として使用した。反応を200時間、300時間、400時間、および500時間実施した後、反応器R3−1、R3−2、R3−3およびR3−4を第2段階の水素化反応器としてそれぞれ切り替えた。
各反応器内の各触媒上の空間速度は以下の通りであった。
反応器R3−0を50時間作動した後、ならびに50時間の切替えが終了した後、試料を相当する反応器の出口から回収し、そのIPDAおよびアミノニトリルの含有量を分析した。結果は以下の表に示されている通りである。
(実施例5)
反応器R1内の温度を80℃に制御し、反応器R2内の温度を110℃に制御し、反応器R3−0内の温度を120℃に制御した。反応器R1、R2、およびR3−0内の圧力をすべて20MPaに制御した。IPNの充填速度は160g/時間であった。NH3の充填速度は344g/時間であった。水素の流速は1000STAN L/時間であった。質量濃度4%のLiOHのエタノール溶液を、充填速度16g/時間で反応混合物に加え、続いて反応混合物を反応器R2に導入した。質量濃度2.5%の酢酸のエタノール溶液を、充填速度8g/時間で反応混合物に加え、続いて反応混合物を反応器R3−0に導入した。
装置を100時間作動した後、試料を反応器R1の出口から回収し、ガスクロマトグラフィーで分析すると、3−シアノ−3,5,5−トリメチル−シクロヘキシルイミンの含有量は93%であった。別の試料を反応器R2の出口から回収し、ガスクロマトグラフィーで分析すると、IPDAの含有量は79.5%であり、アミノニトリルの含有量は19.5%であった。
試験を開始した時点で、反応器R3−0を第2段階の水素化反応器として使用した。反応を200時間、300時間、400時間、および500時間実施した後、反応器R3−1、R3−2、R3−3およびR3−4を第2段階の水素化反応器としてそれぞれ切り替えた。
各反応器内の各触媒上の空間速度は以下の通りであった。
反応器R3−0を50時間作動した後、ならびに切替えの50時間が終了した後、試料を相当する反応器の出口から回収し、そのIPDAおよびアミノニトリルの含有量を分析した。結果は以下の表に示されている通りである。

Claims (18)

  1. 3−アミノメチル−3,5,5−トリメチル−シクロヘキシルアミンを調製するための方法であって、
    a)3−シアノ−3,5,5−トリメチル−シクロヘキサノンをNH3と反応させることによって、3−シアノ−3,5,5−トリメチル−シクロヘキシルイミンを含有する生成物を得るステップと、
    b)水素、NH3および第1の水素化触媒の存在下、ステップa)の生成物を塩基性化合物と混合することによって、3−アミノメチル−3,5,5−トリメチル−シクロヘキシルアミンおよび3−シアノ−3,5,5−トリメチル−シクロヘキシルアミンを含有する生成物を得るステップであって、第1の水素化触媒上の空間速度が、3−シアノ−3,5,5−トリメチル−シクロヘキサノン0.5〜10g/ml(触媒)/時であり、前記塩基性化合物が、アルカリ金属の酸化物、水酸化物もしくは炭酸塩、またはアルカリ土類金属の酸化物、水酸化物もしくは炭酸塩、または希土類金属の酸化物、水酸化物もしくは炭酸塩であるステップと、
    c)水素、NH3および第2の水素化触媒の存在下、ステップb)の生成物を酸性化合物と混合するステップであって、ステップb)の生成物中の前記3−シアノ−3,5,5−トリメチル−シクロヘキシルアミンが3−アミノメチル−3,5,5−トリメチル−シクロヘキシルアミンに変換され、酸性化合物が、C1〜C40有機一酸、C1〜C40有機二酸またはC1〜C40有機ポリ酸であるステップと
    を含む方法。
  2. ステップb)の生成物中の3−シアノ−3,5,5−トリメチル−シクロヘキシルアミンの含有量が5〜20重量%ある、請求項1に記載の方法。
  3. ステップb)の生成物中の3−シアノ−3,5,5−トリメチル−シクロヘキシルアミンの含有量が10〜15重量%である、請求項2に記載の方法。
  4. ステップc)の酸性化合物がギ酸、酢酸、メトキシ酢酸、プロピオン酸、カプロン酸、ラウリン酸、安息香酸、フタル酸、フェニル酢酸、2−エチルヘキサン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、またはスベリン酸ある、請求項に記載の方法。
  5. [ステップc)の酸性化合物]対[ステップa)の3−シアノ−3,5,5−トリメチル−シクロヘキサノン]の質量比が1:100〜1:1000である、請求項に記載の方法。
  6. ステップc)の酸性化合物が酸性化合物の溶液の形態であり、溶媒が水、アルコールまたはエーテルあり、前記溶液の濃度が0.1〜10重量%ある、請求項に記載の方法。
  7. 溶媒がメタノールまたはエタノールであり、前記溶液の濃度が1〜5重量%である、請求項6に記載の方法。
  8. ステップb)の塩基性化合物が、2O、Na2O、K2O、Rb2O、Cs2O、LiOH、NaOH、KOH、RbOH、CsOH、Li2CO3、Na2CO3、K2CO3、Rb2CO3、MgO、CaO、SrO、BaO、Mg(OH)2、Ca(OH)2、Sr(OH)2、Ba(OH)2、MgCO3、CaCO3、SrCO3またはBaCO3 ある、請求項1からまでのいずれか1項に記載の方法。
  9. [ステップb)の塩基性化合物]対[ステップa)の3−シアノ−3,5,5−トリメチル−シクロヘキサノン]の質量比が1:100〜1:1000である、請求項1からまでのいずれか1項に記載の方法。
  10. ステップb)の塩基性化合物が塩基性化合物の溶液の形態であり、溶媒が水、アルコールまたはエーテルあり、前記溶液の濃度が0.1〜10重量%ある、請求項1からまでのいずれか1項に記載の方法。
  11. 溶媒がメタノールまたはエタノールであり、前記溶液の濃度が1〜5重量%である、請求項10に記載の方法。
  12. ステップa)が、温度20〜100℃および圧力0.5〜30MPa行われ、ステップb)が、温度50〜130℃および圧力10〜30MPa行われ、ステップc)が、温度50〜130℃および圧力10〜30MPa行われる、請求項1から11までのいずれか1項に記載の方法。
  13. ステップc)の触媒上の空間速度が、3−シアノ−3,5,5−トリメチル−シクロヘキサノン0.5〜20g/ml(触媒)/時ある、請求項1から12までのいずれか1項に記載の方法。
  14. 酸性金属酸化物、無機イオン交換樹脂または有機イオン交換樹脂ある触媒の存在下でステップa)が行われ、前記触媒上の空間速度が3−シアノ−3,5,5−トリメチル−シクロヘキサノン0.5〜20g/ml(触媒)/時ある、請求項1から13までのいずれか1項に記載の方法。
  15. ステップb)の第1の水素化触媒およびステップc)の第2の水素化触媒が同じまたは異なり、第1の水素化触媒および第2の水素化触媒が、活性成分としてコバルトまたはニッケルを有する独立した水素化触媒ある、請求項1から14までのいずれか1項に記載の方法。
  16. [ステップa)およびステップb)のNH3]対[3−シアノ−3,5,5−トリメチル−シクロヘキサノン]のモル比が5:1〜200:1あり、[ステップb)およびステップc)の水素]対[3−シアノ−3,5,5−トリメチル−シクロヘキサノン]のモル比が3:1〜1000:1ある、請求項1から15までのいずれか1項に記載の方法。
  17. ステップa)が水素の存在下で行われ、水素対3−シアノ−3,5,5−トリメチル−シクロヘキサノンのモル比が3:1〜1000:1ある、請求項1から16までのいずれか1項に記載の方法。
  18. ステップb)およびステップc)が、水素化反応器で行われる、請求項1から17までのいずれか1項に記載の方法。
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