JP5814535B2 - コンバイン - Google Patents

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Description

本発明は、自走機体にグレンタンクが備えられ、このグレンタンクの穀粒を排出スクリ
ューにより排出するアンローダが前記グレンタンクの後方側に備えられ、前記アンローダ
が、排出側端部を上方に向かわせる格納姿勢と、排出側端部を外側方に向かわせる排出姿
勢とに切換自在となるように前後向き姿勢の揺動軸芯周りで揺動自在に備えられているコ
ンバインに関する。
上記のように構成されたコンバインとして特許文献1には、機体フレームに対して上側
取付軸により旋回自在にグレンタンクが支持されると共に、このグレンタンクの後面にア
ンローダ(文献では、排出用縦オーガ)を連結した構成が示されている。この特許文献1
では、グレンタンクの後面側に連結されるタンク側メタル部と、中間メタル部と、オーガ
側メタル部とを有しており、オーガ側メタル部に対してアンローダを連結している。尚、
特許文献1ではアンローダは伸縮自在に構成されている。
特許文献1のコンバインでは、中間メタル部が機体フレームに連結固定され、この中間
メタル部に対してオーガ側メタル部を横軸回動自在に連結することによりアンローダ(排
出用オーガ)が揺動自在に連結されている。
特開2010‐98966号公報
本発明の目的は、アンローダの揺動を可能にする構成を備えたコンバインを合理的に構
成する点にある。
一特徴構成では、以下のコンバインが提供される。
自走機体にグレンタンクが備えられ、
前記グレンタンクが、自走機体に収納される作業姿勢と、自走機体から横方向に張り出す点検姿勢とに切換自在となるように前記グレンタンクより後方側で縦向き姿勢の縦軸芯周りで旋回自在に支持され、
前記グレンタンクの後下部に連結されるエルボーユニットと、前記エルボーユニットから上方に延出すると共に延出端部が排出側端部となるように設けられ、かつ、排出スクリューが内装された排出筒と、を有するアンローダが備えられ、
前記アンローダが、前記排出側端部を上方に向かわせる格納姿勢と、前記排出側端部を外側方に向かわせる排出姿勢とに切換自在となるように前後向き姿勢の揺動軸芯周りで揺動自在に構成され
記格納姿勢及び前記排出姿勢のうち少なくとも一方の前記アンローダの姿勢を維持する保持機構が備えられ
前記縦軸芯と同軸芯上に配置される支柱状部材が、前記グレンタンクに連結され、
前記保持機構が、前記アンローダの揺動姿勢を維持する姿勢維持機構を備え、
前記姿勢維持機構は、前記支柱状部材に支持されているコンバイン。
別の一特徴構成では、以下のコンバインが提供される。
自走機体にグレンタンクが備えられ、
前記グレンタンクが、自走機体に収納される作業姿勢と、自走機体から横方向に張り出す点検姿勢とに切換自在となるように前記グレンタンクより後方側で縦向き姿勢の縦軸芯周りで旋回自在に支持され、
前記グレンタンクの後下部に連結されるエルボーユニットと、前記エルボーユニットから上方に延出すると共に延出端部が排出側端部となるように設けられ、かつ、排出スクリューが内装された排出筒と、を有するアンローダが備えられ、
前記アンローダが、前記排出側端部を上方に向かわせる格納姿勢と、前記排出側端部を外側方に向かわせる排出姿勢とに切換自在となるように前後向き姿勢の揺動軸芯周りで揺動自在に構成され、
前記格納姿勢及び前記排出姿勢のうち少なくとも一方の前記アンローダの姿勢を維持する保持機構が備えられ、
前記縦軸芯と同軸芯上に配置される支柱状部材が前記グレンタンクに連結され、
前記アンローダが、前記グレンタンクと一体的に前記縦軸芯周りで旋回自在に構成され、
前記支柱状部材が、前記自走機体に対して前記縦軸芯周りに旋回自在に支持されるとともに、前記グレンタンクが前記作業姿勢にある状態において、前記支柱状部材と前記格納姿勢にある前記アンローダとが後面視において一部が重複する位置に配置されているコンバイン。
さらに別の一特徴構成では、以下のコンバインが提供される。
自走機体にグレンタンクが備えられ、
前記グレンタンクが、自走機体に収納される作業姿勢と、自走機体から横方向に張り出す点検姿勢とに切換自在となるように前記グレンタンクより後方側で縦向き姿勢の縦軸芯周りで旋回自在に支持され、
前記グレンタンクの後下部に連結されるエルボーユニットと、前記エルボーユニットから上方に延出すると共に延出端部が排出側端部となるように設けられ、かつ、排出スクリューが内装された排出筒と、を有するアンローダが備えられ、
前記アンローダが、前記排出側端部を上方に向かわせる格納姿勢と、前記排出側端部を外側方に向かわせる排出姿勢とに切換自在となるように前後向き姿勢の揺動軸芯周りで揺動自在に構成され、
前記格納姿勢及び前記排出姿勢のうち少なくとも一方の前記アンローダの姿勢を維持する保持機構が備えられ、
前記縦軸芯と同軸芯上に配置される支柱状部材が前記グレンタンクに連結され、
前記アンローダが、前記グレンタンクと一体的に前記縦軸芯周りで旋回自在に構成され、
前記保持機構が、前記アンローダの揺動姿勢を維持する姿勢維持機構を備え、
前記姿勢維持機構が、前記支柱状部材に備えられた支持体と、前記アンローダの外壁面に備えられた係合板と、前記支持体に一端が支持された連結ロッドとを備え、
複数の係合部が前記係合板に、前記アンローダの長手方向に沿って設けられ、
前記連結ロッドの他端が、前記複数の係合部の何れかに対して選択的に係合することによって、前記アンローダを複数の揺動姿勢に維持可能に構成されているコンバイン。
さらに別の一特徴構成では、以下のコンバインが提供される。
自走機体にグレンタンクが備えられ、
前記グレンタンクが、自走機体に収納される作業姿勢と、自走機体から横方向に張り出す点検姿勢とに切換自在となるように前記グレンタンクより後方側で縦向き姿勢の縦軸芯周りで旋回自在に支持され、
前記グレンタンクの後下部に連結されるエルボーユニットと、前記エルボーユニットから上方に延出すると共に延出端部が排出側端部となるように設けられ、かつ、排出スクリューが内装された排出筒と、を有するアンローダが備えられ、
前記アンローダが、前記排出側端部を上方に向かわせる格納姿勢と、前記排出側端部を外側方に向かわせる排出姿勢とに切換自在となるように前後向き姿勢の揺動軸芯周りで揺動自在に構成され、
前記格納姿勢及び前記排出姿勢のうち少なくとも一方の前記アンローダの姿勢を維持する保持機構が備えられ、
前記縦軸芯と同軸芯上に配置される支柱状部材が、前記グレンタンクに連結され、
前記アンローダが、前記グレンタンクと一体的に前記縦軸芯周りで旋回自在に構成され、
前記縦軸芯の軸受部が、前記前後向き姿勢の揺動軸芯の下方に配置されているコンバイン。
さらに別の一特徴構成では、以下のコンバインが提供される。
自走機体にグレンタンクが備えられ、
前記グレンタンクが、自走機体に収納される作業姿勢と、自走機体から横方向に張り出す点検姿勢とに切換自在となるように前記グレンタンクより後方側で縦向き姿勢の縦軸芯周りで旋回自在に支持され、
前記グレンタンクの後下部に連結されるエルボーユニットと、前記エルボーユニットから上方に延出すると共に延出端部が排出側端部となるように設けられ、かつ、排出スクリューが内装された排出筒と、を有するアンローダが備えられ、
前記アンローダが、前記排出側端部を上方に向かわせる格納姿勢と、前記排出側端部を外側方に向かわせる排出姿勢とに切換自在となるように前後向き姿勢の揺動軸芯周りで揺動自在に構成され、
前記格納姿勢及び前記排出姿勢のうち少なくとも一方の前記アンローダの姿勢を維持する保持機構が備えられ、
前記縦軸芯と同軸芯上に配置される支柱状部材が、前記グレンタンクに連結され、
前記支柱状部材の下端部に、前記支柱状部材よりも小径の支持部材が前記縦軸芯と同軸芯上に連結され、
前記支持部材の下端が、前記自走機体の機体フレームに連結された軸受体に対して回転自在に支持されているコンバイン。
さらに別の一特徴構成では、以下のコンバインが提供される。
自走機体にグレンタンクが備えられ、
前記グレンタンクが、自走機体に収納される作業姿勢と、自走機体から横方向に張り出す点検姿勢とに切換自在となるように前記グレンタンクより後方側で縦向き姿勢の縦軸芯周りで旋回自在に支持され、
前記グレンタンクの後下部に連結されるエルボーユニットと、前記エルボーユニットから上方に延出すると共に延出端部が排出側端部となるように設けられ、かつ、排出スクリューが内装された排出筒と、を有するアンローダが備えられ、
前記アンローダが、前記排出側端部を上方に向かわせる格納姿勢と、前記排出側端部を外側方に向かわせる排出姿勢とに切換自在となるように前後向き姿勢の揺動軸芯周りで揺動自在に構成され、
前記格納姿勢及び前記排出姿勢のうち少なくとも一方の前記アンローダの姿勢を維持する保持機構が備えられ、
前記縦軸芯と同軸芯上に配置される支柱状部材が、前記グレンタンクに連結され、
前記アンローダの内側方に隣接したスペースに、燃料タンクが備えられているコンバイン。
次に、上述した特徴構成のいずれかに備えると、一層好適な特徴構成を列挙する。
特徴構成では、前記軸受部が、前記自走機体の機体フレームの後部に連結されたブラケットと、前記ブラケットに設けられた軸受体とを備える。
一特徴構成では、前記アンローダが、このアンローダを前記揺動軸芯周りで揺動自在に支持するジョイント機構を介して、前記グレンタンクの前記後下部に連結支持されている。
この構成によると、グレンタンクを縦軸芯周りで旋回させる際にはグレンタンクと一体的にオーガが旋回する。つまり、特許文献1に記載されるようにオーガの基端部分にグレンタンクの旋回を許容するために分離を実現する構造を備える必要がない。
一特徴構成では、前記揺動軸芯の位置が、前記縦軸芯の位置より自走機体の幅方向で外側に配置されている。
この構成によると、縦軸芯の位置より自走機体の幅方向で外側に揺動軸芯を配置しているので、縦軸芯に妨げられることなく揺動軸芯をグレンタンクの外側部に配置することが可能となり、揺動によりオーガの排出側端部を横方向に向けた場合には、揺動軸芯が自走機体の中央側にあるものと比較して排出側端部を自走機体から大きく離間させることも可能となる。
従って、グレンタンクの旋回とアンローダの揺動とを可能にする構成の簡素化を実現し、アンローダの寸法を長くすることなくアンローダからの穀粒の排出位置を自走機体から離間させ得るコンバインが構成された。
一特徴構成では、前記アンローダがジョイント機構を介して前記揺動軸芯周りで揺動自在に支持され、
前記グレンタンクの底部の穀粒を後方側に搬送する底スクリューが備えられ、この底スクリューから前記排出スクリューに穀粒を送る前記エルボーユニットの基端側に前記ジョイント機構が形成されるとともに、このエルボーユニットの内部に前記底スクリューの回転力を前記排出スクリューに伝えるベベルギヤ機構が備えられている。
これによると、グレンタンクに貯留されている穀粒を底スクリューからエルボーユニットに送り、このエルボーユニットからオーガの排出スクリューに送ることにより、穀粒の排出が実現する。また、エルボーユニットの内部にベベルギヤ機構を備えているので伝動構造が簡単になる。
一特徴構成では、前記アンローダの排出スクリューの回転軸芯より前側に前記縦軸芯が配置されている。
これによると、縦軸芯をグレンタンクに近い位置に配置できるため、グレンタンクを旋回自在に支持するアーム類の大型化を抑制できる。また、縦軸芯より後方側に排出スクリューの回転軸芯を配置しているので、例えば、縦軸芯と同軸芯に支柱状となる部材(グレンタンクを旋回自在に支持する部材)を配置しても、この部材とアンローダの干渉を避けることが可能となる。
一特徴構成では、前記縦軸芯と同軸芯上に配置される支柱状部材が前記グレンタンクに連結され、この支柱状部材が、前記自走機体に対して前記縦軸芯周りに旋回自在に支持されると共に、前記グレンタンクが前記作業姿勢にある状態において、前記支柱状部材と前記格納姿勢にある前記アンローダとが後面視において一部が重複する位置に配置されている。
これによると、支柱状部材の上下寸法を長くすることも容易となり、支柱状部材によりグレンタンクを旋回自在に安定的に支持できる。また、この支柱状部材とアンローダとを自走機体の横幅方向で近接させているので、小さいスペースに配置することも可能となる。
特徴構成では、前記支柱状部材は、前記自走機体の機体フレームに立設された縦フレ
ームに回転自在に支持されている。
一特徴構成では、一対の支持プレートが前記支持部材を前後位置から挟み込む状態で備えられ、
前記アンローダが、このアンローダを前記揺動軸芯周りで揺動自在に支持するジョイント機構を介して、前記グレンタンクの前記後下部に連結支持され、
前記一対の支持プレートの一方に前記ジョイント機構が連結されている
特徴構成では、前記燃料タンクが、前記自走機体の機体フレームに支持されている。
一特徴構成では、前記燃料タンクは、側面視において、前記格納姿勢にある前記アンローダと重複している。
一特徴構成では、前記燃料タンクの給油口が、前記燃料タンクの上面のうち機体横外方に偏位した位置に備えられている。
一特徴構成では、前記自走機体の機体フレームの後部に、後方向きに突出するブラケットが連結され、
前記グレンタンクが、前記自走機体に収納される作業姿勢と、前記自走機体から横方向に張り出す点検姿勢とに切換自在となるように縦向き姿勢の縦軸芯周りで旋回自在に前記ブラケットに支持され、
前記燃料タンクは、前記ブラケットよりも後方に突出する状態で配設されている。
一特徴構成では、前記グレンタンクが、前記自走機体に収納される作業姿勢と、前記自走機体から横方向に張り出す点検姿勢とに切換自在となるように縦向き姿勢の縦軸芯周りで旋回自在に支持され、
前記アンローダが、前記揺動軸芯周りで揺動自在に前記グレンタンクの後面に連結支持されるとともに、前記グレンタンクと一体的に前記縦軸芯周りで旋回自在に構成されている。
尚、前記アンローダの揺動姿勢を維持する姿勢維持機構が、前記支柱状部材に備えられた支持体と、前記アンローダの外壁面に備えられアンローダの長手方向に沿って複数の係合部を有する係合板と、前記支持体に一端が支持され他端が前記係合板の複数の係合部の何れかに対して選択的に係合可能な連結ロッドとを備えて構成されても良い。
これによると、グレンタンクの旋回時に支柱状部材が縦軸芯周りでグレンタンクと一体的に回転するため、このグレンタンクの旋回時には、支柱状部材に備えた支持体と、アンローダの係合板と、連結ロッドとが一体的に回転する形態となり、これらの相対的な位置関係が変化しない。このような構成から、例えば、連結ロッドの一端を固定系に支持する構成を採用した場合のように、グレンタンクの旋回を許容するため連結ロッドの一端を回転自在に固定系に支持する等の構成が不要となり姿勢維持機構の構成が単純となる。また、支持体に一端が支持された連結ロッドの他端を、アンローダの外壁面に備えた係合板の複数の係合部の何れか係合させることでアンローダの揺動姿勢を無理なく維持できる。
普通型コンバイン全体の右側面図である。 普通型コンバイン全体の平面図である。 グレンタンク後部とアンローダとを示す側面図である。 アンローダと支柱状部材とを示す後面図である。 エルボーユニット部の縦断側面図である。 アンローダと支柱状部材との横断平面図である。 アンローダと支柱状部材との基端部を示す後面図である。 排出クラッチの概念図である。 揺動状態にあるアンローダを示す後面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔全体構成〕
図1及び図2にコンバインの一例としての普通型コンバインが示されている。
この普通型コンバインは、左右一対のクローラ走行装置1で走行する自走機体Aの前部
位置に運転部Bと、刈取前処理部Cとを備えると共に、この刈取前処理部Cからの穀稈が
投入される脱穀処理部Dと、脱穀処理部Dからの穀粒を貯留するグレンタンクEとを自走
機体Aに備えている。
グレンタンクEは、自走機体Aの後部位置の縦向き姿勢の縦軸芯Y周りでの旋回により
自走機体Aに収納される作業姿勢(図2において実線で示す姿勢)と、自走機体Aから横
方向に張り出す点検姿勢(図2において仮想線で示される姿勢)とに切換自在に支持され
、このグレンタンクEの後面にはアンローダFが備えられている。このアンローダFは、
図9に示すように、排出側端部を上方に向かわせる格納姿勢と、排出側端部を外側方に向
かわせる排出姿勢とに切換自在となるように前後向き姿勢の揺動軸芯X周りで揺動自在に
備えられている。また、自走機体Aの後端部でグレンタンクEの後方位置には燃料タンク
4が備えられている。
運転部Bの運転座席2の下方位置にはエンジン3が配置され、自走機体Aの前部の中央
位置にはエンジン3からの駆動力を左右のクローラ走行装置1に伝えるミッションケース
(図示せず)が備えられている。このミッションケースにはエンジン3からの駆動力を無
段階に変速する無段変速装置が備えられると共に、左右のクローラ走行装置1に伝える駆
動力の断続を行う操向クラッチ(図示せず)が内蔵されている。
刈取前処理部Cは、植立穀稈の穂先側をリール5の回転作動によりで掻き起こし、その
穀稈の株元をカッター6で切断し、刈り取られた穀稈(刈取穀稈)の全稈を横送オーガ7
によって横方向に送り、この刈取穀稈の全稈をフィーダ8により脱穀処理部Dに投入する
ように構成されている。また、この刈取前処理部Cは、後端部の横軸心(図外)周りで上
下揺動自在に連結されるとともに、この上下揺動を行う油圧シリンダ等のアクチュエータ
を備えており、このアクチュエータの作動による揺動量の設定により穀稈の刈取高さの調
節が可能に構成されている。
〔搭乗運転部〕
前記運転部Bには、前記エンジン3の上方側を覆う箱状のエンジンカバー11を備え、
このエンジンカバー11の上面に運転者が着座できるように運転座席2を備えている。こ
のエンジンカバー11の外側部には吸気ケース11Aが形成され、この吸気ケース11A
の外面側には冷却風の吸気するため防塵網が張設された吸気部11Bが形成されている。
運転座席2の前方側には自走機体Aの操向制御と刈取前処理部Cの昇降を制御する操向レ
バー12を備え、運転座席2の左側部には自走機体Aの走行速度を制御する変速レバー1
3と、刈取前処理部Cと脱穀処理部Dとを駆動する状態と停止させる状態を現出する作業
レバー14を備えている。また、吸気ケース11Aの上部の前面側には排出クラッチレバ
ー15が備えられている。
操向レバー12は、非操作状態で中立姿勢に維持されるものであり、この中立姿勢を基
準にして左右方向に揺動操作を行うことにより、ミッションケースに内蔵された操向クラ
ッチを制御して自走機体Aの操向(旋回)を実現する。また、この操向レバー12を前後
方向に操作することで前述したアクチュエータを制御して刈取前処理部Cの昇降を実現す
る。また、変速レバー13は前後方向への操作により無段変速装置を変速操作して走行速
度の変更を実現する。作業レバー14は前後方向への操作により脱穀処理部Dに対する動
力の断続を行うクラッチの入り切りを行うと共に、刈取前処理部Cに対する動力の断続を
行うクラッチの入り切りを行う。
図8に示すように、エンジン3からの駆動力をグレンタンクEの排出系に伝える排出ク
ラッチGが備えられ、この排出クラッチGを操作するように前述した排出クラッチレバー
15が連係している。このような構成から、この排出クラッチレバー15を入り位置に操
作することにより排出クラッチGを入り操作してエンジン3からの駆動力をグレンタンク
Eの底スクリュー21に伝え、更に、アンローダFを駆動してグレンタンクEからの穀粒
の排出を実現する。
〔脱穀部〕
前記脱穀処理部Dは、扱室に供給された刈取穀稈の扱き処理を行うように自走機体Aの
前後方向に沿う姿勢の軸芯周りに駆動回転する軸流型の扱胴(図示せず)を備えると共に
、この扱胴の扱き処理によって得られた処理物から穀粒を選別する選別処理装置(図示せ
ず)を備えている。この選別処理装置において選別された穀粒は揚穀装置9がグレンタン
クEに供給し、穀粒以外の藁屑等は、選別処理装置から自走機体Aの後方に落下放出され
ることになる。
〔グレンタンクとアンローダ〕
図3〜図9に示すように、前記グレンタンクEは、タンク本体20に貯留した穀粒を後
方に向けて送り出す底スクリュー21をタンク本体20の底部に備えている。タンク本体
20の底壁20Bは貯留した穀粒を自走機体Aの外側方に流下させるように傾斜面に形成
され、このような構造であるため、底スクリュー21は、自走機体Aの外側に偏位した位
置に配置されている。図8に示すように、底スクリュー21のスクリュー軸21Aの前端
をタンク本体20の前壁20fから前方に突設し、この突設部位にベベルギヤ22を介し
て連結する横向き姿勢の中間軸23がタンク本体20の前壁20fの下部に備えられてい
る。
前述した排出クラッチGは、中間軸23に対してエンジン3からの駆動力を伝えるベル
トテンション式に構成され、排出クラッチレバー15は、このクラッチ機構のベルトのテ
ンションを調節することにより、動力の断続を行うように構成されている。
底スクリュー21のスクリュー軸21Aの軸芯と揺動軸芯Xとが一致しており、タンク
本体20の後壁20rには底スクリュー21から送られる穀粒をアンローダFに送るエル
ボーユニット30が備えられている。このエルボーユニット30は、図3及び図5に示す
ように、横向き姿勢の筒状の基端部31と、これに対して直交する姿勢で連なる筒状の延
出部32とを有すると共に、基端部31が、グレンタンクに連結する固定筒31Aと、こ
の固定筒31Aに対して揺動軸芯Xと同軸芯上に配置される回転筒31Bと、この固定筒
31Aと回転筒31Bとを互いに回転自在に連結するジョイント機構31Cを有している
ジョイント機構31Cは、固定筒31Aと回転筒31Bとを揺動軸芯Xを中心にして揺
動自在に連結する構造を有すると共に、回転筒31Bを抜け止め状態で保持する複数の保
持体33を備えており、この保持体33と回転筒31Bとの相対回転を許容するためのブ
ッシュやカラー等を備えている。保持体33は、グレンタンクEと一体的に回転する支持
プレート62に支持されている。図面には示していないが、基端部31には内部の塵埃を
排出する開口が形成され、この開口を閉じる蓋体が着脱自在に備えられ、この開口を開放
して内部の塵埃を排出と、内部の点検とを行えるように構成されている。
アンローダFは、排出筒41と、この排出筒41の内部に配置される排出スクリュー4
2とを備えると共に、排出側端部には排出筒41の長手方向と直交する方向に穀粒を案内
する排出ガイド43を備えている。排出スクリュー42の基端側はスクリュー軸42Aに
対して2条のスクリューを形成した2重スクリューとして構成され、この基端側では穀粒
を確実に搬送できるようにしている。尚、スクリュー軸42Aは、回転軸芯Zを中心にし
て回転自在に支持され、排出筒41の上端には穀粒の排出方向の照明を行うライト45が
備えられている。
エルボーユニット30の基端部31の内部には、底スクリュー21のスクリュー軸21
Aの一部が挿入され、エルボーユニット30の延出部32の内部には排出スクリュー42
の一部が挿入されている。底スクリュー21の搬送終端位置のスクリュー軸21Aには穀
粒を掻き上げる回転プレート21Bが備えられ、このスクリュー軸21Aの駆動力を排出
スクリュー42のスクリュー軸42Aに伝えるように互いに直交する軸芯周りで回転する
一対のベベルギヤ44Gを有するベベルギヤ機構44がエルボーユニット30の内部に備
えられている。
このような伝動構造から、底スクリュー21の駆動力をエルボーユニット30のベベル
ギヤ機構44を介して排出スクリュー42に伝えることが可能となり、グレンタンクEの
穀粒を底スクリュー21から排出スクリュー42に搬送し、アンローダFの搬出端から排
出できるように構成されている。
このアンローダFでは、底スクリュー21の回転方向が、グレンタンクEを後方から見
て左回り(反時計方向)に設定され、アンローダFから穀粒を搬出する際には、アンロー
ダFの排出筒41に対して、このアンローダFを格納姿勢に向かわせるトルクが作用する
(図9を参照)。これにより穀粒を排出する際にはアンローダFの排出側端部を持ち上げ
る方向に力が常に作用することになる。尚、底スクリュー21の形状の変更により、回転
方向を逆向きに設定することも可能であり、このように回転方向を設定した場合には、穀
粒の搬出時にはアンローダFの排出側端部を下げる方向に力が作用することになる。
グレンタンクEのタンク本体20の後壁20rには、縦軸芯Yを同軸芯となる支柱状部
材25がブラケット26により連結固定されている。この支柱状部材25は、円柱状に成
形され、その下端部に中間体60が連結している。この中間体60の下面に円筒状で支柱
状部材25より小径で縦軸芯Yと同軸芯上に支持部材61が連結し、この支持部材61の
下端が機体フレーム50に連結するブラケット50Aに備えた軸受体51に対して回転自
在に支持されている。
支持部材61を前後位置から挟み込む状態で、支持部材61と中間体60とエルボーユ
ニット30の基端部31とに連結する一対の支持プレート62が備えられ、一対の支持プ
レート62の一方に対して前述した保持体33が備えられている。これにより、グレンタ
ンクEが縦軸芯Yを中心にして旋回自在に支持されることになり、この旋回時にはグレン
タンクEと、アンローダFと、エルボーユニット30と、支柱状部材25と、中間体60
と、支持部材61と、支持プレート62とが一体的に旋回することになる。
機体フレーム50には、支柱状部材25に隣接する位置で縦軸芯Yと平行する縦姿勢の
縦フレーム52が備えられ、この縦フレーム52に前述した回転支持体53が備えられて
いる。この回転支持体53が環状に成形され支柱状部材25の外周面を回転自在に抱き込
んでいる。また、支持部材61が支柱状部材25より小径であるため、エルボーユニット
30の基端部31を支持部材61に近接配置することにより、平面視において支柱状部材
25と基端部31とが一部重複する位置関係にして支柱状部材25とエルボーユニット3
0との近接配置を実現している(図6を参照)。
図6に示すように、支柱状部材25には水平姿勢で後方に突出する保持プレート27が
連結固定状態で備えられ、この保持プレート27にはアンローダFの排出筒41が嵌り込
む半円状の凹部27Aが形成されている。この保持プレート27の上面には排出筒41の
外面を抱き込む円弧状の固定板28が備えられ、この固定板28の両端部には凹状となる
掛止部28Aが屈曲により形成されている(保持プレート27及びその凹部27A並びに
固定板28及びその掛止部28Aは、格納姿勢維持機構の一例かつ保持機構の一例)。ま
た、この保持プレート27とアンローダFの排出筒41との間にはアンローダFの揺動姿
勢を維持する姿勢維持機構(保持機構の一例)Hが備えられている。
このコンバインでは、縦軸芯YをグレンタンクEの後壁20rに近接する位置に配置し
、この縦軸芯Yを基準にして自走機体Aの横幅方向での外側に揺動軸芯Xを配置し、縦軸
芯Yより後方位置にアンローダFの回転軸芯Zを設定している。
このように、縦軸芯Yより揺動軸芯Xが自走機体Aの外側に配置され、底スクリュー2
1が自走機体Aの外側に偏位して配置されているので、アンローダFが全体的に自走機体
Aの外側部に配置されることになり、アンローダFの排出側端部を外側に揺動させた場合
には排出位置と機体との距離を大きくする。
また、図4に示すように、グレンタンクEが作業姿勢にあり、アンローダFが格納姿勢
にある状態において、支柱状部材25とアンローダFの排出筒41とが後面視において一
部が重複する位置に配置されている。これにより、支柱状部材25とアンローダFとを自
走機体Aの横幅方向で近接させることで、これらを小さいスペースに配置することも可能
にしている。
姿勢維持機構Hは、図4、図6、図9に示すように、保持プレート27の上面に備えら
れた支持体55と、排出筒41に外壁面に備えられアンローダFの長手方向に沿って複数
の係合部56Aを有する係合板56と、支持体55に一端が支持され他端が係合板56の
複数の係合部56Aの何れかに対して選択的に係合可能な連結ロッド57とで構成されて
いる。この姿勢維持機構Hは、保持プレート27が支柱状部材25に連結していることか
ら、グレンタンクEが縦軸芯Yを中心にして旋回しても、支持体55と係合板56と連結
ロッド57との相対位置関係が維持されアンローダFの姿勢を安定的に維持できるものに
している。
複数の係合部56Aのうち、排出側端部に近い位置のものは単純な貫通孔として形成さ
れ、揺動軸芯Xに近い位置の複数のものは排出筒41の長手方向に沿う姿勢のスリット5
6Bにより連なる状態で形成されている。連結ロッド57は基端軸部57Aと、先端軸部
57Bとを長手方向に対して直交する姿勢に折り曲げた形状であり、基端軸部57Aを支
持体55の貫通孔に挿通して抜け止め状態で支持し、先端軸部57Bには着脱可能にワッ
シャやピンを備えている。
揺動軸芯Xを中心にしたアンローダFの揺動姿勢は人為操作によって設定されるもので
あり、アンローダFを格納姿勢に維持する場合には、連結ロッド57の先端軸部57Bを
排出側端部に近い位置の係合部56Aに挿入して(係合させて)ワッシャやピン等で抜け
止めを行うことによりアンローダFが格納姿勢に維持できる。特に、この格納姿勢では固
定板28の両端の掛止部28Aに対してゴム製の保持ベルト58(図6を参照)の両端部
を掛止連結することで、この保持ベルト58の張力を排出筒41に作用させて安定的に格
納姿勢に維持できるようにしている。
また、アンローダFの揺動姿勢を人為操作で設定した状態において、連結ロッド57の
先端軸部57Bを、係合板56の複数の係合部56Aの何れかを選択して掛止し、ワッシ
ャやピン等で抜け止めを行うことで、その揺動姿勢を維持できることになる。特に、この
揺動姿勢を維持する場合において、複数の係合部56Aがスリット56Bによって連なっ
ているので、アンローダFの姿勢を切り換える場合にもワッシャやピン等で抜け止めを取
り外す必要がなく手間を掛けずに済むものにしている。
尚、この姿勢維持機構Hとしてロッドを用いるものに限るものではなく、例えば、支持
体55と係合板56との間にワイヤを備え、係合板56に対するワイヤの連結位置を変更
できる構成を採用することも可能である。このようにワイヤを用いるものでは、ワイヤが
線状で柔軟に変形する性質であるため姿勢維持機構Hの配置の自由度が増し、配設スペー
スも小さくできる。
また、姿勢維持機構Hとして、例えば、軸体やヒンジにより折り曲げ自在に連結する一
対のリンク板を用い、このリンク板の一方を支持体55に揺動自在に連結し、リンク板の
他方を排出筒41に揺動自在に連結する構成を用いても良い。この構成では、一対のリン
ク板が折り曲げられた状態でアンローダFが格納姿勢となり、一対のリンク板が伸長姿勢
にある状態でアンローダFが排出姿勢となり、この2つの姿勢にのみ設定可能となるが排
出姿勢ではアンローダFの姿勢を安定的に維持することになる。
更に、アンローダFの揺動姿勢を決めるための電動モータや油圧シリンダ等を備えても
良い。このように構成することにより作業者が人力によってアンローダFの姿勢を決める
必要がなく、姿勢維持機構Hを備えずに済むものとなる。
〔実施形態の作用・効果〕
このように、本発明のコンバインでは、グレンタンクEの穀粒をアンローダFによって
排出する場合には運転座席2の側部の排出クラッチレバー15の操作により底スクリュー
21を駆動することにより、この底スクリュー21がグレンタンクEの穀粒をエルボーユ
ニット30から排出筒41に送り、この排出筒41から外部に排出できる。
アンローダFは、格納姿勢においてグレンタンクEの上面から大きく突出しないように
長さが規制されるものである。しかしながら、アンローダFは、自走機体Aの幅方向での
外側に偏位する揺動軸芯Xを中心にして揺動自在に支持されているため、排出姿勢に設定
した際には、排出側端部を自走機体Aから大きく離間させることを可能にしている。また
、排出筒41の揺動姿勢の設定により排出方向を任意に設定でき、この揺動姿勢を姿勢維
持機構Hによって維持できるので排出方向を安定させることが可能となる。
特に、アンローダFの揺動姿勢を維持する姿勢維持機構Hを備え、この姿勢維持機構H
が、タンク本体20に連結された支柱状部材25に連結された支持体55と、アンローダ
Fの排出筒41の外面に形成された係合板56と、これらの間に備えられる連結ロッド5
7とで構成されるため、グレンタンクEの旋回姿勢に拘わらずアンローダFの姿勢を維持
できるものにしている。
縦軸芯Yと同軸芯上に配置される支柱状部材25の上部がグレンタンクEに対してブラ
ケット26により連結固定され、この支柱状部材25の中間部分が回転支持体53により
旋回自在に自走機体Aの機体フレーム50に支持されている。また、支柱状部材25の下
側に縦軸芯Yと同軸芯上で支持部材61が連結し、この支持部材61の下端部が軸受体5
1により旋回自在に自走機体Aのブラケット50Aに支持されている。更に、支持部材6
1に連結する一対の支持プレート62がエルボーユニット30の基端部31に連結してい
る。これにより、グレンタンクEと一体的に回転する回転系(支柱状部材25と支持部材
61)に対して、グレンタンクEの上部位置と下部位置と対して長いスパンで連結する状
態で、しかも、この回転系(支柱状部材25と支持部材61)の中間部分と下端部分とが
自走機体Aに対して縦軸芯Yを中心にして旋回自在に支持されるためグレンタンクEの安
定的な旋回が実現する。
縦軸芯YがグレンタンクEの後壁20rに近接する位置に配置されているので、グレン
タンクEを支持するアーム類の大型化を抑制でき、縦軸芯Yより後方側に排出スクリュー
42の回転軸芯Zを配置しているので、例えば、縦軸芯Yと同軸芯に支柱状部材25が配
置されるものの、この支柱状部材25とアンローダFの干渉を避けることが可能となる。
また、グレンタンクEが作業姿勢にある状態において、支柱状部材25と格納姿勢にある
アンローダFとが後面視において一部が重複する位置に配置されているため、支柱状部材
25とアンローダFとを小さいスペースに配置することが可能となる。
本発明は、普通型のコンバインに限らず、自脱型のコンバインにも利用することができ
る。
4 燃料タンク
21 底スクリュー
24 排出スクリュー
25 支柱状部材
27 保持プレート(格納姿勢維持機構、保持機構)
27A 凹部(格納姿勢維持機構、保持機構)
28 固定板(格納姿勢維持機構、保持機構)
28A 掛止部(格納姿勢維持機構、保持機構)
30 エルボーユニット
31C ジョイント機構
41 排出筒
42 排出スクリュー
44 ベベルギヤ機構
50 機体フレーム
50A ブラケット
51 軸受体
52 縦フレーム
55 支持体
56 係合板
56A 係合部
57 連結ロッド
58 保持ベルト
61 支持部材
62 支持プレート
A 自走機体
E グレンタンク
F アンローダ
H 姿勢維持機構(保持機構)
X 揺動軸芯
Y 縦軸芯
Z 回転軸芯

Claims (18)

  1. 自走機体にグレンタンクが備えられ、
    前記グレンタンクが、自走機体に収納される作業姿勢と、自走機体から横方向に張り出す点検姿勢とに切換自在となるように前記グレンタンクより後方側で縦向き姿勢の縦軸芯周りで旋回自在に支持され、
    前記グレンタンクの後下部に連結されるエルボーユニットと、前記エルボーユニットから上方に延出すると共に延出端部が排出側端部となるように設けられ、かつ、排出スクリューが内装された排出筒と、を有するアンローダが備えられ、
    前記アンローダが、前記排出側端部を上方に向かわせる格納姿勢と、前記排出側端部を外側方に向かわせる排出姿勢とに切換自在となるように前後向き姿勢の揺動軸芯周りで揺動自在に構成され
    記格納姿勢及び前記排出姿勢のうち少なくとも一方の前記アンローダの姿勢を維持する保持機構が備えられ
    前記縦軸芯と同軸芯上に配置される支柱状部材が、前記グレンタンクに連結され、
    前記保持機構が、前記アンローダの揺動姿勢を維持する姿勢維持機構を備え、
    前記姿勢維持機構は、前記支柱状部材に支持されているコンバイン。
  2. 自走機体にグレンタンクが備えられ、
    前記グレンタンクが、自走機体に収納される作業姿勢と、自走機体から横方向に張り出す点検姿勢とに切換自在となるように前記グレンタンクより後方側で縦向き姿勢の縦軸芯周りで旋回自在に支持され、
    前記グレンタンクの後下部に連結されるエルボーユニットと、前記エルボーユニットから上方に延出すると共に延出端部が排出側端部となるように設けられ、かつ、排出スクリューが内装された排出筒と、を有するアンローダが備えられ、
    前記アンローダが、前記排出側端部を上方に向かわせる格納姿勢と、前記排出側端部を外側方に向かわせる排出姿勢とに切換自在となるように前後向き姿勢の揺動軸芯周りで揺動自在に構成され、
    前記格納姿勢及び前記排出姿勢のうち少なくとも一方の前記アンローダの姿勢を維持する保持機構が備えられ、
    前記縦軸芯と同軸芯上に配置される支柱状部材が、前記グレンタンクに連結され、
    前記アンローダが、前記グレンタンクと一体的に前記縦軸芯周りで旋回自在に構成され、
    前記支柱状部材が、前記自走機体に対して前記縦軸芯周りに旋回自在に支持されるとともに、前記グレンタンクが前記作業姿勢にある状態において、前記支柱状部材と前記格納姿勢にある前記アンローダとが後面視において一部が重複する位置に配置されているコンバイン。
  3. 自走機体にグレンタンクが備えられ、
    前記グレンタンクが、自走機体に収納される作業姿勢と、自走機体から横方向に張り出す点検姿勢とに切換自在となるように前記グレンタンクより後方側で縦向き姿勢の縦軸芯周りで旋回自在に支持され、
    前記グレンタンクの後下部に連結されるエルボーユニットと、前記エルボーユニットから上方に延出すると共に延出端部が排出側端部となるように設けられ、かつ、排出スクリューが内装された排出筒と、を有するアンローダが備えられ、
    前記アンローダが、前記排出側端部を上方に向かわせる格納姿勢と、前記排出側端部を外側方に向かわせる排出姿勢とに切換自在となるように前後向き姿勢の揺動軸芯周りで揺動自在に構成され、
    前記格納姿勢及び前記排出姿勢のうち少なくとも一方の前記アンローダの姿勢を維持する保持機構が備えられ、
    前記縦軸芯と同軸芯上に配置される支柱状部材が、前記グレンタンクに連結され、
    前記アンローダが、前記グレンタンクと一体的に前記縦軸芯周りで旋回自在に構成され、
    前記保持機構が、前記アンローダの揺動姿勢を維持する姿勢維持機構を備え、
    前記姿勢維持機構が、前記支柱状部材に備えられた支持体と、前記アンローダの外壁面に備えられた係合板と、前記支持体に一端が支持された連結ロッドとを備え、
    複数の係合部が前記係合板に、前記アンローダの長手方向に沿って設けられ、
    前記連結ロッドの他端が、前記複数の係合部の何れかに対して選択的に係合することによって、前記アンローダを複数の揺動姿勢に維持可能に構成されているコンバイン。
  4. 自走機体にグレンタンクが備えられ、
    前記グレンタンクが、自走機体に収納される作業姿勢と、自走機体から横方向に張り出す点検姿勢とに切換自在となるように前記グレンタンクより後方側で縦向き姿勢の縦軸芯周りで旋回自在に支持され、
    前記グレンタンクの後下部に連結されるエルボーユニットと、前記エルボーユニットから上方に延出すると共に延出端部が排出側端部となるように設けられ、かつ、排出スクリューが内装された排出筒と、を有するアンローダが備えられ、
    前記アンローダが、前記排出側端部を上方に向かわせる格納姿勢と、前記排出側端部を外側方に向かわせる排出姿勢とに切換自在となるように前後向き姿勢の揺動軸芯周りで揺動自在に構成され、
    前記格納姿勢及び前記排出姿勢のうち少なくとも一方の前記アンローダの姿勢を維持する保持機構が備えられ、
    前記縦軸芯と同軸芯上に配置される支柱状部材が、前記グレンタンクに連結され、
    前記アンローダが、前記グレンタンクと一体的に前記縦軸芯周りで旋回自在に構成され、
    前記縦軸芯の軸受部が、前記前後向き姿勢の揺動軸芯の下方に配置されているコンバイン。
  5. 前記軸受部が、前記自走機体の機体フレームの後部に連結されたブラケットと、前記ブラケットに設けられた軸受体とを備える請求項4に記載のコンバイン。
  6. 前記アンローダが、このアンローダを前記揺動軸芯周りで揺動自在に支持するジョイント機構を介して、前記グレンタンクの前記後下部に連結支持されている請求項4又は5に記載のコンバイン。
  7. 前記揺動軸芯の位置が、前記縦軸芯の位置より前記自走機体の幅方向で外側に配置されている請求項4〜6のいずれか一項に記載のコンバイン。
  8. 前記アンローダがジョイント機構を介して前記揺動軸芯周りで揺動自在に支持され、
    前記グレンタンクの底部の穀粒を後方側に搬送する底スクリューが備えられ、この底スクリューから前記排出スクリューに穀粒を送る前記エルボーユニットの基端側に前記ジョイント機構が形成されるとともに、このエルボーユニットの内部に前記底スクリューの回転力を前記排出スクリューに伝えるベベルギヤ機構が備えられている請求項4〜7のいずれか一項に記載のコンバイン。
  9. 前記アンローダの排出スクリューの回転軸芯より前側に前記縦軸芯が配置されている請求項4〜8のいずれか一項に記載のコンバイン。
  10. 自走機体にグレンタンクが備えられ、
    前記グレンタンクが、自走機体に収納される作業姿勢と、自走機体から横方向に張り出す点検姿勢とに切換自在となるように前記グレンタンクより後方側で縦向き姿勢の縦軸芯周りで旋回自在に支持され、
    前記グレンタンクの後下部に連結されるエルボーユニットと、前記エルボーユニットから上方に延出すると共に延出端部が排出側端部となるように設けられ、かつ、排出スクリューが内装された排出筒と、を有するアンローダが備えられ、
    前記アンローダが、前記排出側端部を上方に向かわせる格納姿勢と、前記排出側端部を外側方に向かわせる排出姿勢とに切換自在となるように前後向き姿勢の揺動軸芯周りで揺動自在に構成され、
    前記格納姿勢及び前記排出姿勢のうち少なくとも一方の前記アンローダの姿勢を維持する保持機構が備えられ、
    前記縦軸芯と同軸芯上に配置される支柱状部材が、前記グレンタンクに連結され、
    前記支柱状部材の下端部に、前記支柱状部材よりも小径の支持部材が前記縦軸芯と同軸芯上に連結され、
    前記支持部材の下端が、前記自走機体の機体フレームに連結された軸受体に対して回転自在に支持されているコンバイン。
  11. 前記支柱状部材は、前記自走機体の機体フレームに立設された縦フレームに回転自在に支持されている請求項10に記載のコンバイン。
  12. 対の支持プレートが、前記支持部材を前後位置から挟み込む状態で備えられ、
    前記アンローダが、このアンローダを前記揺動軸芯周りで揺動自在に支持するジョイント機構を介して、前記グレンタンクの前記後下部に連結支持され、
    前記一対の支持プレートの一方に前記ジョイント機構が連結されている請求項10又は11に記載のコンバイン。
  13. 自走機体にグレンタンクが備えられ、
    前記グレンタンクが、自走機体に収納される作業姿勢と、自走機体から横方向に張り出す点検姿勢とに切換自在となるように前記グレンタンクより後方側で縦向き姿勢の縦軸芯周りで旋回自在に支持され、
    前記グレンタンクの後下部に連結されるエルボーユニットと、前記エルボーユニットから上方に延出すると共に延出端部が排出側端部となるように設けられ、かつ、排出スクリューが内装された排出筒と、を有するアンローダが備えられ、
    前記アンローダが、前記排出側端部を上方に向かわせる格納姿勢と、前記排出側端部を外側方に向かわせる排出姿勢とに切換自在となるように前後向き姿勢の揺動軸芯周りで揺動自在に構成され、
    前記格納姿勢及び前記排出姿勢のうち少なくとも一方の前記アンローダの姿勢を維持する保持機構が備えられ、
    前記縦軸芯と同軸芯上に配置される支柱状部材が、前記グレンタンクに連結され、
    前記アンローダの内側方に隣接したスペースに、燃料タンクが備えられているコンバイン。
  14. 前記燃料タンクが、前記自走機体の機体フレームに支持されている請求項13に記載のコンバイン。
  15. 前記燃料タンクは、側面視において、前記格納姿勢にある前記アンローダと重複している請求項13又は14に記載のコンバイン。
  16. 前記燃料タンクの給油口が、前記燃料タンクの上面のうち機体横外方に偏位した位置に備えられている請求項13〜15のいずれか一項に記載のコンバイン。
  17. 前記自走機体の機体フレームの後部に、後方向きに突出するブラケットが連結され、
    前記グレンタンクが、前記作業姿勢と前記点検姿勢とに切換自在となるように前記縦軸芯周りで旋回自在に前記ブラケットに支持され、
    前記燃料タンクは、前記ブラケットよりも後方に突出する状態で配設されている請求項13〜16のいずれか一項に記載のコンバイン。
  18. 前記グレンタンクが、前記作業姿勢と前記点検姿勢とに切換自在となるように前記縦軸芯周りで旋回自在に前記ブラケットに支持され、
    前記アンローダが、前記グレンタンクと一体的に前記縦軸芯周りで旋回自在に構成されている請求項13〜17のいずれか一項に記載のコンバイン。
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