JP5139944B2 - コンバインの穀粒排出用オーガの操作装置 - Google Patents

コンバインの穀粒排出用オーガの操作装置 Download PDF

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Description

本発明は、旋回用アクチュエータにより機体に対して旋回操作自在に且つ昇降アクチュエータにより前記機体に対して昇降操作自在に構成された穀粒排出用オーガと、前記穀粒排出用オーガの旋回操作指令及び昇降操作指令を指令する手動操作式の指令手段と、前記指令手段の指令情報に基づいて、前記旋回用アクチュエータ及び前記昇降アクチュエータの作動を制御する手動操作処理を実行する制御手段と、前記機体に対する格納用旋回位置において格納用高さに下降される前記穀粒排出用オーガを係合保持するように前記機体に装備された格納用保持具とが設けられたコンバインの穀粒排出用オーガの操作装置に関する。
上述したコンバインの穀粒排出用オーガの操作装置は、コンバインの機体が備える穀粒タンクに貯留された穀粒を排出するための穀粒排出用オーガを、昇降及び旋回させるために用いられるものである。
つまり、コンバインにおいては、圃場や路上等において走行させるときには、穀粒排出用オーガを、機体に装備した格納用保持具に係合保持させる格納状態に操作することになり、そして、穀粒を排出させるときには、機体を穀粒排出箇所に移動させた状態で、穀粒排出用オーガを、穀粒排出に適した旋回位置で且つ穀粒排出に適した昇降位置に操作することになるが、このような穀粒排出用オーガの操作を、手動操作式の指令手段にて旋回操作指令及び昇降操作指令を指令することにより行えるものである。
ちなみに、穀粒の排出作業は、一般に、圃場の横側脇に停車した穀粒運搬用車両の荷台やその車両が装備する穀粒収納袋に排出する形態で行われるものであり、したがって、穀粒排出作業の手順は、機体に備えられた穀粒タンクが満杯になる等の穀粒排出タイミングになると、機体を穀粒運搬用車両の近くに移動させ、その状態において、格納状態にある穀粒排出用オーガを、穀粒排出に適した旋回位置で且つ穀粒排出に適した昇降位置に操作し、穀粒排出作業が終了すると、穀粒排出用オーガを格納状態に操作する手順となる。
従来のコンバインの穀粒排出用オーガの操作装置は、制御手段が、手動操作式の指令手段にて旋回操作指令が指令されると、その指令が指令されている間は、旋回アクチュエータを作動させ続ける形態で、旋回用アクチュエータの作動を制御するように構成されていた。ちなみに、昇降用アクチュエータについても、制御手段は、手動操作式の指令手段にて昇降操作指令が指令されると、その指令が指令されている間は、昇降用アクチュエータを作動させ続ける形態で、昇降用アクチュエータの作動を制御するように構成されていた(例えば、特許文献1参照。)。
尚、上記特許文献1にも開示されている如く、コンバインの穀粒排出用オーガの操作装置においては、穀粒排出用オーガの自動旋回機能を備えさせて、穀粒排出用オーガの操作の簡略化を図ることが行われている。
つまり、自動旋回指令を指令する手動操作式の自動旋回指令手段、穀粒排出用オーガが格納用保持具に係合保持された格納状態であるか否かを検出する格納検出手段、及び、目標旋回位置を設定する目標旋回位置設定手段が設けられ、そして、制御手段が、格納検出手段にて格納状態が検出されていないときに自動旋回指令手段にて自動旋回指令が指令された場合には、最大上昇位置に穀粒排出用オーガを上昇し、その後、格納用旋回位置に穀粒排出用オーガを旋回し、次に、格納用保持具にて係合保持するように穀粒排出用オーガを下降させるべく、旋回用アクチュエータ及び昇降用アクチュエータの作動を制御し、かつ、格納検出手段にて格納状態が検出されているときに自動旋回指令手段にて自動旋回指令が指令された場合には、最大上昇位置に穀粒排出用オーガを上昇し、その後、目標旋回
位置に穀粒排出用オーガを旋回させるように穀粒排出用オーガを下降させるべく、旋回用アクチュエータ及び昇降用アクチュエータの作動を制御する自動操作処理を実行するように構成されている。
したがって、穀粒排出作業を行うときには、この自動操作処理を用いるようにすれば、穀粒排出作業において穀粒排出用オーガを簡単に操作できるものとなるのであるが、この自動操作処理は、安全性の確保のために、穀粒排出用オーガを最大上昇位置に位置させた状態で旋回させることになるため、穀粒排出作業を行う箇所に、電線や樹木の枝等、穀粒排出用オーガを最大上昇位置にて旋回させることを妨げる障害が存在する場合には、この自動操作処理を用いることができないため、手動操作式の指令手段にて旋回操作指令及び昇降操作指令を指令しながら、穀粒排出用オーガを操作することになる。
特開2008−109911号公報
従来のコンバインの穀粒排出用オーガの操作装置においては、手動操作式の指令手段にて旋回操作指令及び昇降操作指令を指令しながら、穀粒排出用オーガを機体に装備した格納用保持具に係合保持させる操作、つまり、穀粒排出のために格納用保持具から離れた位置に旋回及び昇降された穀粒排出用オーガを手動操作により格納用保持部具に係合保持させることが行い難いものであった。
説明を加えると、手動操作により穀粒排出用オーガを格納用保持具に係合保持させるには、穀粒排出用オーガを格納用保持具にて係合保持される高さよりも高い位置に昇降させ、次に、穀粒排出用オーガを格納用保持具の直上方の格納用旋回位置に旋回させて停止させ、その後、穀粒排出用オーガを下降させて格納用保持具に係合保持させることになり、そして、穀粒排出用オーガを格納用保持具の直上方の格納用旋回位置に旋回させて停止させる際には、穀粒排出用オーガと格納保持具との相対位置を目視にて確認しながら、穀粒排出用オーガが格納用保持具の直上方の格納用旋回位置に旋回したことを判別して、旋回指令を指令することを停止させることになる。
しかしながら、穀粒排出用オーガと格納保持具との相対位置は、穀粒排出用オーガと格納用保持具が上下方向に離れて位置する等の理由により、目視にては正確に認識し難いものであるため、穀粒排出用オーガが格納用保持具の直上方の格納用旋回位置であると判別して旋回を停止して、穀粒排出用オーガを下降させた際に、穀粒排出用オーガの旋回位置が格納用旋回位置とはずれていることがあり、このような場合においては、穀粒排出用オーガの下降を一旦停止し、穀粒排出用オーガを旋回させてその旋回位置を調整し、再度、穀粒排出用オーガを下降させることになる等、穀粒排出用オーガを格納用保持具に保持させる操作が手間取る虞があり、改善が望まれるものであった。
本発明は、上記実情に鑑みて為されたものであって、その目的は、手動操作により穀粒排出用オーガを格納用保持部具に係合保持させることを良好に行うことが可能なコンバインの穀粒排出用オーガの操作装置を提供する点にある。
本発明にかかるコンバインの穀粒排出用オーガの操作装置の特徴は
回用アクチュエータにより機体に対して旋回操作自在に且つ昇降アクチュエータにより前記機体に対して昇降操作自在に構成された穀粒排出用オーガと、
記穀粒排出用オーガの旋回操作指令及び昇降操作指令を指令する手動操作式の指令手段と、
記指令手段の指令情報に基づいて、前記旋回用アクチュエータ及び前記昇降アクチュエータの作動を制御する手動操作処理を実行する制御手段と、
前記機体に装備され、前記機体に対する格納用旋回位置において格納用高さに下降され前記穀粒排出用オーガを係合保持する格納用保持具と
前記機体の走行を検出する走行検出手段と、
前記穀粒排出用オーガの前記機体に対する旋回位置を検出する旋回位置検出手段と、
前記穀粒排出用オーガの昇降位置を検出する昇降位置検出手段と、
警報を発する警報手段と、が設けられ
記制御手段、前記手動操作処理において前記指令手段の旋回操作指令により前記旋回アクチュエータを作動させるときに、前記旋回位置検出手段の検出情報に基づいて、前記穀粒排出用オーガが前記格納用旋回位置から離れる位置から前記格納用旋回位置に旋回されたことを判別すると、その穀粒排出用オーガの旋回を強制停止させるように前記旋回アクチュエータの作動を制御し、
前記制御手段は、前記走行検出手段が前記機体の走行を検出したときに、前記昇降位置検出手段の検出情報に基づいて前記昇降位置が前記格納用高さよりも設定許容上昇量以上高いこと、及び、前記旋回位置検出手段の検出情報に基づいて前記旋回位置が前記格納用旋回位置から設定許容旋回量以上離れていること、のうち少なくとも何れか一方を判別すると、前記警報手段を作動させる警報処理を実行する点にある。
すなわち、指令手段の旋回操作指令により旋回アクチュエータを作動させるとき、つまり、手動操作により穀粒排出用オーガを旋回操作するときに、制御手段が、旋回位置検出手段の検出情報に基づいて、穀粒排出用オーガが格納用旋回位置から離れる位置から格納用旋回位置に旋回されたことを判別すると、指令手段より旋回操作指令が指令されていても、穀粒排出用オーガの旋回が強制停止されることになる。
このように、手動操作により穀粒排出用オーガを旋回操作するときに、穀粒排出用オーガが格納用旋回位置に旋回されると強制停止されるものであるから、穀粒排出のために格納用保持具から離れた位置に旋回及び昇降された穀粒排出用オーガを手動操作により格納用保持部具に係合保持させる際において、穀粒排出用オーガを格納用保持具の直上方の格納用旋回位置に旋回操作することを的確に行えるものとなるため、穀粒排出用オーガを格納用保持部具に係合保持させることを良好に行うことができるものとなる。
説明を加えると、手動操作により穀粒排出用オーガを格納用保持具に係合保持させるには、穀粒排出用オーガを格納用保持具にて係合保持される高さよりも高い位置に昇降させ、次に、穀粒排出用オーガを格納用保持具の直上方の格納用旋回位置に旋回させて停止させ、その後、穀粒排出用オーガを下降させて格納用保持具に係合保持させる手順にて行うことになるが、格納用保持具にて係合保持される高さより高い位置において、指令手段の旋回操作指令により格納用旋回位置に向けて旋回する穀粒排出用オーガは、格納用旋回位置に旋回すると、指令手段の旋回操作指令に拘わらずその格納用旋回位置に強制的に停止されるものとなるから、指令手段にて旋回操作指令を指令するだけの簡単な操作にて穀粒排出用オーガを格納用旋回位置に的確に旋回操作することができるものとなるのであり、そして、このように穀粒排出用オーガを格納用旋回位置に的確に旋回操作することができる結果、その後、穀粒排出用オーガを下降させて、格納用保持具に的確に係合保持させることができるのである。
また、本特徴構成であれば、走行検出手段にて機体の走行が検出されたときに、昇降位置検出手段の検出情報に基づいて穀粒排出用オーガの昇降位置が格納用保持具に係合保持される格納用高さよりも設定許容上昇量以上高いことを判別した場合、及び、旋回位置検出手段の検出情報に基づいて穀粒排出用オーガの旋回位置が格納用旋回位置から設定許容旋回量以上離れていることを判別した場合には警報手段が作動されるものであるから、作業者は、警報手段の作動により、穀粒排出用オーガが走行に適する状態で無いことを認識して、穀粒排出用オーガを格納用保持具に係合保持される格納状態に操作することになる。
つまり、穀粒排出用オーガを機体に装備した格納用保持具に係合保持させる格納状態にすれば、穀粒排出用オーガが機体の外方に大きく突出することを回避できるものとなるから、コンバインにおいては、圃場や路上等において走行させるときには、穀粒排出用オーガを格納用保持具に係合保持させる格納状態にする必要があるが、例えば、手動操作式の指令手段にて旋回操作指令及び昇降操作指令を指令しながら、穀粒排出用オーガを格納用保持具に係合保持する格納状態に操作しながら、穀粒排出作業を行うようにする場合において、穀粒排出用オーガを格納用保持具に係合保持する操作を行う途中において、休憩等のため作業を中断した際には、作業を再開するときに、穀粒排出用オーガを格納用保持具に係合保持するように操作したのちに、機体の走行を開始する必要があるが、穀粒排出用オーガを格納用保持具に係合保持するように操作することを忘れて、機体の走行を開始することがある等、諸々の原因により、穀粒排出用オーガを格納用保持具に係合保持する格納状態にしないで、機体の走行を開始することがある。
このような状況において、穀粒排出用オーガの昇降位置が格納用保持具に係合保持される格納用高さよりも設定許容上昇量以上高い場合や、穀粒排出用オーガの旋回位置が格納用旋回位置から設定許容旋回量以上離れている場合には、警報手段が作動されるため、作業者は、穀粒排出用オーガが走行に適する状態で無いことを認識して、穀粒排出用オーガを格納用保持具に係合保持される格納状態に操作することになるのである。
従って、特徴構成によれば、手動操作により穀粒排出用オーガを格納用保持具に係合保持させることを良好に行うことが可能であると共に、穀粒排出用オーガが機外に大きく突出する状態で走行することを回避することができるコンバインの穀粒排出用オーガの操作装置を提供できるのである。
さらに、
前記設定許容旋回量は、前記穀粒排出用オーガの先端部が、機体左右方向において、機体横外部よりも外側に位置しない範囲で設定されていると好適である。
さらに、前記設定許容旋回量は、平面視において前記穀粒排出用オーガが運転座席と重複しない範囲で設定されていると好適である。
さらに、
前記旋回位置検出手段としてのポテンショメータが設けられ、
前記制御手段は、前記ポテンショメータの検出情報に基づいて、前記穀粒排出用オーガが前記格納用旋回位置から離れる位置から前記格納用旋回位置に旋回されたこと、及び、前記旋回位置検出手段の検出情報に基づいて前記旋回位置が前記格納用旋回位置から設定許容旋回量以上離れていること、を判別すると好適である。
さらに、
前記制御手段、前記指令手段の旋回操作指令により前記旋回用アクチュエータを作動させるときに、前記格納用旋回位置にて前記穀粒排出用オーガの旋回を強制停止させた場合において、前記指令手段の旋回操作指令が一旦解除され、再び旋回操作指令が指令されると、その旋回操作指令により前記旋回用アクチュエータを作動させると好適である
すなわち、メンテナンスを行うとき等、格納用旋回位置を超えて穀粒排出用オーガを旋回させる必要があるときには、指令手段の旋回操作指令を一旦解除して、再び旋回操作指令を指令するように指令手段を操作することにより、穀粒排出用オーガをさらに旋回させることができるのである。
ちなみに、格納用旋回位置にて穀粒排出用オーガの旋回を強制停止させた後、指令手段の旋回操作指令が設定時間継続されると、穀粒排出用オーガの旋回を再開させるように構成することが考えられるこの構成の場合においては、作業者が、穀粒排出用オーガが格納用旋回位置に旋回されたことに気づかずに、指令手段にて旋回操作指令を指令し続けて、穀粒排出用オーガが不必要に旋回を開始する虞があるが、本第2特徴構成によれば、穀粒排出用オーガが不必要に旋回を開始する虞を回避できるものとなる。
従って、特徴構成によれば、操作性の向上を図ることができるコンバインの穀粒排出用オーガの操作装置を提供できるのである。
さらに、
自動旋回指令を指令する手動操作式の自動旋回指令手段、及び、前記穀粒排出用オーガが前記格納用保持具に係合保持された格納状態であるか否かを検出する格納検出手段が設けられ、
前記制御手段、前記格納検出手段にて前記格納状態が検出されていないときに前記自動旋回指令手段にて自動旋回指令が指令された場合には、最大上昇位置に前記穀粒排出用オーガを上昇し、その後、前記格納用旋回位置に前記穀粒排出用オーガを旋回し、次に、前記格納用保持具にて係合保持するように前記穀粒排出用オーガを下降させるべく、前記旋回用アクチュエータ及び前記昇降用アクチュエータの作動を制御する自動操作処理を実行すると好適である。
すなわち、穀粒排出用オーガを最大上昇位置に位置させた状態で旋回させても、電線や樹木の枝等、穀粒排出用オーガの移動を妨げる障害が存在しない場合には、自動旋回指令手段にて自動旋回指令を指令するだけの簡単な操作により、穀粒排出用オーガを格納用保持具に係合保持させる格納状態に操作できるのである。
つまり、自動旋回指令手段の自動旋回指令にて開始される自動操作処理は、安全性の確保のために、穀粒排出用オーガを最大上昇位置に位置させた状態で旋回させることになるため、穀粒排出作業を行う箇所に、電線や樹木の枝等、穀粒排出用オーガを最大上昇位置にて旋回させることを妨げる障害が存在する場合には、この自動操作処理を用いることができないため、手動操作式の指令手段にて旋回操作指令及び昇降操作指令を指令しながら、穀粒排出用オーガを操作することになるが、上述した障害が存在しない場合には、自動操作処理を用いた簡単な操作により、穀粒排出用オーガを格納用保持具に係合保持させる格納状態に操作できるのである。
従って、特徴構成によれば、第1又は第2特徴構成いずれかの作用効果に加えて、簡単な操作により、穀粒排出用オーガを格納用保持具に係合保持される格納状態に操作することができるコンバインの穀粒排出用オーガの操作装置を提供できるのである。
以下、本発明のコンバインの穀粒排出用オーガの操作装置の実施形態について、図面に基づいて説明する。
図1及び図2に示すように、コンバインは、左右一対のクローラ走行装置1の上部に設けた機体Vの前部に、刈取部3が横軸芯周りで上下揺動操作自在な状態で付設され、機体Vには、操縦部2、刈取穀稈を脱穀・選別する脱穀部4、脱穀部4にて選別回収された穀粒を貯留する穀粒タンク5、及び穀粒タンク5に貯留された穀粒を機外に排出するための穀粒排出用オーガ9等が装備されている。
穀粒タンク5の底部に前後方向に沿う状態で底部スクリューコンベア7が設けられ、その底部スクリューコンベア7の搬送終端部から上方に向けてベベルギア連動される状態で縦送りスクリューコンベア8が延設され、この縦送りスクリューコンベア8の上部には、ベベルギア連動される状態で前記穀粒排出用オーガ9が、横軸芯P1周りに揺動操作自在で、且つ、縦軸芯P2周りに旋回操作自在に装備されている。すなわち、穀粒排出用オーガ9が、旋回用アクチュエータとしての旋回用電動モータM2により、機体Vに対して旋回操作自在で、且つ、昇降アクチュエータとしての昇降用油圧シリンダ15により、機体Vに対して昇降操作自在に設けられている。
図2は、穀粒排出用オーガ9が格納用旋回位置HPに旋回した状態を示し、そして、図1及び図2に示すように、機体Vには、この格納用旋回位置HPに旋回した状態で下降される穀粒排出用オーガ9を係合保持する状態で受け止めるU字状の格納用保持具30が装備されており、圃場内や路上での走行時等においては、穀粒排出用オーガ9を格納用保持具30に係合保持させる格納状態にすることになる。
また、格納用保持具30には、穀粒排出用オーガ9が格納用保持具30に係合保持された格納状態であるか否かを検出する格納検出手段として、マイクロスイッチで構成された格納スイッチ31が設けられており、この格納スイッチ31は、穀粒排出用オーガ9の外装ケース9Bの下端面が格納スイッチ31に当接することでオン状態になることにより、穀粒排出用オーガ9が格納状態にあることを検出することになる。
底部スクリューコンベア7の搬送始端部には、機体右前部に設けたエンジンEから底部スクリューコンベア7への動力伝達を断続するベルトテンション式の排出クラッチ13の出力プーリ13Aが装着されている。さらに、縦送りスクリューコンベア8は、底部スクリューコンベア7にベベルギアを介して連動連結された縦コンベアスクリュー8Aと、それを覆うとともに穀粒タンク5に連通接続された円筒ケース8Bとからなる。
穀粒排出用オーガ9は、オーガスクリュー9Aとこれを覆う外装ケース9Bとから構成されるものであって、外装ケース9Bは、縦コンベアスクリュー8Aの円筒ケース8Bに回動ケース6を介して連通接続されており、回動ケース6が、縦送りスクリューコンベア8の円筒ケース8Bに縦軸芯P2周りに相対回動可能に接続されるとともに、穀粒排出用オーガ9の外装ケース9Bに横軸芯P1周りに相対回動可能に接続されている。
前記排出クラッチ13を入り状態と切り状態とに切り換え操作するためのクラッチ操作用の電動モータM1(図5参照)が備えられ、このクラッチ操作用の電動モータM1(以下、クラッチモータと略称する)を正転方向に駆動することで排出クラッチ13が入り状態に切り換えられ、クラッチモータM1を逆転方向に駆動することで排出クラッチ13が切り状態に切り換えられるように構成されている。
この排出クラッチ13を入り状態に切り換えると、底部スクリューコンベア7、縦送りスクリューコンベア8及び穀粒排出用オーガ9が、排出クラッチ13を介して伝達されるエンジンEの動力で駆動されて、穀粒タンク5に貯留された穀粒が穀粒排出用オーガ9の先端部の穀粒排出口10から排出される排出作動状態となり、排出クラッチ13を切り状態に切り換えると、底部スクリューコンベア7、及び、縦送りスクリューコンベア8の駆動が停止されて、穀粒が穀粒排出用オーガ9の先端部の穀粒排出口10から排出されない排出停止状態となるように構成されている。
穀粒排出用オーガ9の旋回操作の駆動構成について説明すると、図3に示すように、回動ケース6の外側面に、旋回駆動用の大径ギア11が固着され、その大径ギア11に咬合するピニオンギア12を回転駆動する旋回用電動モータM2が、縦送りスクリューコンベ8に固定され、この旋回用電動モータM2を正逆転駆動するに伴って、穀粒排出用オーガ9が縦軸芯P2周りに旋回操作され、かつ、旋回用電動モータM2を停止させるに伴って旋回停止するように構成されている。図中、Ryは、穀粒排出用オーガ9の機体Vに対する旋回位置を検出する旋回位置検出手段としての、多回転型のポテンショメータを利用した旋回位置検出センサであって、旋回用電動モータM2で駆動されるピニオンギア12によって旋回駆動用の大径ギア11と同時に回動操作されるようになっている。
尚、図2に示すように、穀粒排出用オーガ9が旋回可能な旋回可能範囲が予め設定されており、上記旋回位置検出センサRyの検出情報に基づいて、穀粒排出用オーガ9がその旋回可能範囲の左限界位置LE及び右限界位置REに達したときには、自動的に穀粒排出用オーガ9の旋回を停止すべく、旋回用電動モータM2が制御されるように構成されている。
次に、穀粒排出用オーガ9の昇降操作の駆動構成について説明すると、図3に示すように、穀粒排出用オーガ9の基端部と、回動ケース6との間に、昇降用油圧シリンダ15が設けられ、この昇降用油圧シリンダ15を伸長させるに伴って穀粒排出用オーガ9が横軸芯P1周りで上昇操作され、かつ、昇降用油圧シリンダ15を短縮させるに伴って穀粒排出用オーガ9が横軸芯P1周りで下降操作されるように構成されている。なお、穀粒排出用オーガ9が昇降操作範囲の最大上昇位置UEにあるときにオン作動する上限スイッチ14が設けられている。図中、Uyは、穀粒排出用オーガ9の昇降位置を検出する昇降位置検出手段としての、伸縮型のポテンショメータを利用した昇降位置検出センサであって、昇降用油圧シリンダ15の伸縮に伴って伸縮操作されるようになっている。
穀粒排出用オーガ9の旋回操作指令及び昇降操作指令を指令する手動操作式の指令手段Dとして、操縦部2に装備されたレバー式の操作部20と、作業者が携帯して使用する無線リモコン42とが設けられている。
前記操作部20について説明を加えれば、図4及び図5に示すように、中央位置に復帰するように付勢されて前後方向並びに左右方向夫々に十字揺動操作自在な操作レバー20Aが備えられ、操作レバー20Aを前方側に倒した状態では上昇指令スイッチS1がオン作動して、昇降操作指令のひとつである上昇指令が指令され、操作レバー20Aを手前側に倒した状態では下降指令スイッチS2がオン作動して、昇降操作指令のひとつである下降指令が指令され、操作レバー20Aを左側に倒した状態では右旋回指令スイッチS3がオン作動して、旋回操作指令のひとつである右旋回指令が指令され、操作レバー20Aを右側に倒した状態では左旋回指令スイッチS4がオン作動して、旋回操作指令のひとつである左旋回指令が指令されるように構成されている。また、上記操作レバー20Aを中央位置に復帰させた状態では、穀粒排出用オーガ9の旋回操作及び昇降操作についての指令は指令されないので、操作レバー20Aを手指にて左右前後の何れかの方向に倒した状態から手指を離すことにより中央位置に復帰させて、上昇指令、下降指令、左旋回指令、右旋回指令を停止させることができる。
また、操作部20には、自動旋回指令を指令するための自動旋回指令手段Daとしての自動スイッチ21と、自動旋回指令により後述の如く自動的に移動される穀粒排出用オーガ9の移動を停止させる移動停止指令を指令する停止スイッチ22と、穀粒排出オーガ9を格納用旋回位置から離れて旋回させるときの目標旋回位置である目標排出位置を設定するための排出位置設定ボリューム23と、穀粒排出用オーガ9の穀粒排出作動の開始を指令する排出開始指令及び穀粒排出用オーガ9の穀粒排出作動の停止を指令する排出停止指令を指令するための2位置切換式のトグルスイッチで構成されたクラッチ入切スイッチ24とが設けられている。
前記無線リモコン42は、穀粒運搬車両Nへの穀粒排出作業を行うときに、穀粒運搬車両Nの近くにいる作業者が穀粒排出用オーガ9を操作する場合に利用するものであり、図6に示すように、作業者が容易に持ち運び可能なように小型軽量の装置として構成され、かつ、各種の指令情報に基づいて搬送波の周波数を変化させる無線信号を指令用無線信号として送信するように構成されている。
説明を加えると、無線リモコン42には、穀粒排出用オーガ9を上昇作動させる上昇指令を指令する上昇指令スイッチ43、及び、穀粒排出用オーガ9を下降作動させる下降指令を指令する下降指令スイッチ44が、昇降操作指令としての上昇指令及び下降指令を指令するように設けられ、穀粒排出用オーガ9を左旋回作動させる左旋回指令を指令する左旋回指令スイッチ45、及び、穀粒排出用オーガ9を右旋回作動させる右旋回指令を指令する右旋回指令スイッチ46が、旋回操作指令としての左旋回指令及び右旋回指令を指令するように設けられ、さらに、穀粒排出用オーガ9を格納用旋回位置又は目標排出位置に移動させるための自動旋回指令を指令する自動旋回指令手段Daとしての自動スイッチ47、穀粒排出用オーガ9の穀粒排出作動を開始させる排出開始指令を指令する排出スイッチ49、及び、穀粒排出用オーガ9の旋回昇降作動及び穀粒排出用オーガ9の穀粒排出作動を強制的に停止させる停止指令を指令する停止スイッチ50が設けられている。
尚、無線リモコン42に設けられる上記の各スイッチは、指で押し操作するとオンして指を離すとオフするようにオフ状態に復帰付勢される構成となっている。
そして、図5に示すように、無線リモコン42には、上記した各操作スイッチの情報を送信する信号送信機53が内蔵されており、各操作スイッチにより操作指令が指令されると、その操作指令に対応する指令コードに基づいて搬送波を変調した変調波を指令用無線信号として出力するように構成されている。
図5に示すように、前記機体Vには、制御手段として、マイクロコンピュータ利用の制御装置Hが設けられ、この制御装置Hに、前記操作部20からの情報が信号線を用いて入力され、並びに、前記無線リモコン42からの指令用無線信号が受信器58及び信号処理装置59を通して入力され、さらに、旋回位置検出センサRy、昇降位置検出センサUy、上限スイッチ14、格納スイッチ31の検出情報が信号線を用いて入力されるように構成されている。
そして、制御装置Hは、操作部20及び無線リモコン42の指令情報、つまり、上昇指令、下降指令、左旋回指令及び右旋回指令に基づいて、旋回用電動モータM2及び昇降用油圧シリンダ15の作動を制御する手動操作処理を実行するように構成され、また、手動操作処理において左旋回指令及び右旋回指令に基づいて旋回用電動モータM2を作動させるときに、旋回位置検出センサRyの検出情報に基づいて、穀粒排出用オーガ9が格納用旋回位置から離れる位置から格納用旋回位置に旋回されたことを判別すると、その穀粒排出用オーガ9の旋回を強制停止させるように旋回用電動モータM2の作動を制御するように構成され、さらには、手動操作処理において左旋回指令及び右旋回指令に基づいて旋回用電動モータM2を作動させるときに、格納用旋回位置にて穀粒排出用オーガ9の旋回を強制停止させた場合において、操作部20又は無線リモコン42からの左旋回指令及び右旋回指令が一旦解除され、再び左旋回指令及び右旋回指令が指令されると、その左旋回指令及び右旋回指令により旋回用電動モータM2を作動させるように構成されている。
また、制御装置Hは、格納スイッチ31にて格納状態が検出されていないときに、操作部20の自動スイッチ21又は無線リモコン42の自動スイッチ47にて自動旋回指令が指令された場合には、最大上昇位置に穀粒排出用オーガ9を上昇し、その後、格納用旋回位置に穀粒排出用オーガ9を旋回し、次に、格納用保持具30にて係合保持するように穀粒排出用オーガ9を下降させるべく、旋回用電動モータM2及び昇降用油圧シリンダ15の作動を制御し、且つ、格納スイッチ31にて格納状態が検出されているときに、操作部20の自動スイッチ21又は無線リモコン42の自動スイッチ47にて自動旋回指令が指令された場合には、最大上昇位置に穀粒排出用オーガ9を上昇し、その後、目標旋回位置に粒排出用オーガ9を旋回させるべく、旋回用電動モータM2及び昇降用油圧シリンダ15の作動を制御する自動操作処理を実行するように構成されている。
図5に示すように、前記操縦部2には、機体Vに装備の走行変速手段(図示せず)を変速操作する走行変速レバー32が設けられている。この走行変速レバー32は、ニュートラル位置N、ニュートラル位置Nよりも前方側の前進位置F、及び、ニュートラル位置Nよりも後方側の後進位置Rに揺動操作されることにより、走行変速手段を変速操作するように構成されている。そして、機体Vの走行を検出する走行検出手段として、走行変速レバー32の操作位置を検出するポテンショメータ式の走行検出センサTyが設けられ、この走行検出センサTyの検出情報が信号線により前記制御装置Hに入力され、また、警報手段Aとして、警報時に鳴動するブザーBz及び警報時に警報を表す情報を表示する表示パネルPnが備えられている。
そして、制御装置Hは、走行検出センサTyにて機体Vの走行が検出されたとき、つまり、走行変速レバー32が前進位置Fや後進位置Rに揺動操作されたことが検出されたとき、昇降位置検出センサUyの検出情報に基づいて穀粒排出用オーガ9の昇降位置が格納用保持具30に係合保持される格納用高さよりも設定許容上昇量Q1以上高いことを判別した場合、及び、旋回位置検出センサRyの検出情報に基づいて穀粒排出用オーガ9の旋回位置が格納用旋回位置から設定許容旋回量以上離れていることを判別した場合には、ブザーBz及び表示パネルPnを警報作動させる警報処理を実行するように構成されている
次に、制御装置Hが実行する制御動作について、図7に示すフローチャートに基づいて説明する。
先ず、図10に詳細を示す警報処理を実行し(ステップ#A1)、次に、上昇指令が入力されている間は、穀粒排出用オーガ9を上昇作動させ(ステップ#A2及びステップ#A3)、下降指令が入力されている間は、穀粒排出用オーガ9を下降作動させ(ステップ#A4及びステップ#A5)、左旋回指令が入力されている間は、穀粒排出用オーガ9を左旋回作動させ(ステップ#A6及びステップ#A7)、右旋回指令が入力されている間は、穀粒排出用オーガ9を右旋回作動させることになる(ステップ#A8及びステップ#A9)。ちなみに、上昇指令、下降指令、左旋回指令、及び、右旋回指令による制御作動が、手動操作処理に対応することになる。
なお、上述の上昇指令、下降指令、左旋回指令、右旋回指令の各操作指令に基づく制御動作は、その操作指令が制御装置Hに入力されなくなると停止することになる。
又、排出開始指令が入力されると、穀粒を排出する排出開始制御を実行し(ステップ#A10及びステップ#A11)、さらに、自動旋回指令が入力されると、図9に詳細を示す自動操作処理を実行することになる(ステップ#A12及びステップ#A13)。
また、停止指令が入力されると、穀粒排出用オーガ9が自動旋回指令に基づいて旋回及び昇降作動している場合は、その旋回昇降作動を停止し、穀粒排出用オーガ9が排出開始指令に基づいて排出作動している場合は、その排出作動を停止することになる(ステップ#A14及びステップ#A15)。
手動操作処理において穀粒排出用オーガ9を旋回させる処理について、右旋回指令が入力されているときの右旋回制御を代表として、図8に基づいて説明する。
この右旋回制御においては、まず強制停止後か否かを判別し(ステップ#B1)、強制停止後であれば、さらに指令が一旦解除されたか否かを判別する(ステップ#B2)。指令が一旦解除されたことが判別されると、その後右旋回指令が解除されるまで右旋回作動を実行する(ステップ#B3及びステップ#B4)。
又、ステップ#B1において強制停止後であることが判別されていないときは、離れた位置から格納用旋回位置HPになったことが判別されたときには強制停止の状態を継続し(ステップ#B5及びステップ#B6)、離れた位置から格納用旋回位置HPになったことが判別されていないときには、その後右旋回指令が解除されるまで右旋回作動を実行する(ステップ#B7及びステップ#B8)。
尚、左旋回指令が入力されているときの左旋回指令についても同様であるので、説明は省略する。
次に、自動旋回指令が入力されている間の自動操作処理について、図9に基づいて説明する。
この自動操作処理においては、まず格納スイッチ31に基づいて穀粒排出用オーガが格納位置か否かを判別し(ステップ#C1)、格納位置でなければ上限スイッチ14にて検出される最大上昇位置UEまで穀粒排出用オーガを上昇させるべく、昇降用油圧シリンダ15を伸長作動させる上昇操作を実行し、上限スイッチ14にて最大上昇位置UEが検出されると穀粒排出用オーガの上昇を停止する(ステップ#C2〜#C4)。次に、旋回位置検出センサRyにて格納用旋回位置HPが検出されるまで旋回用電動モータM2を駆動する旋回操作を実行し、旋回位置検出センサRyにて格納用旋回位置HPが検出されると穀粒排出用オーガの旋回を停止する(ステップ#C5〜#C7)。次に、設定下降時間(例えば5秒間)が経過するまで昇降用油圧シリンダ15を短縮作動させる下降操作を実行し、設定下降時間が経過すると穀粒排出用オーガの下降を停止する(ステップ#C8〜#C10)。
又、ステップ#C1において、穀粒排出用オーガが格納位置であれば、上限スイッチ14にて検出される最大上昇位置UEまで穀粒排出用オーガを上昇させるべく、昇降用油圧シリンダ15を伸長作動させる上昇操作を実行し、上限スイッチ14にて最大上昇位置UEが検出されると穀粒排出用オーガ上昇を停止する(ステップ#C11〜#C13)。次に、旋回位置検出センサRyにて目標排出位置が検出されるまで旋回用電動モータM2を駆動する旋回操作を実行し、旋回位置検出センサRyにて目標排出位置が検出されると穀粒排出用オーガの旋回を停止する(ステップ#C14〜#C16)。
次に、警報処理について、図10に基づいて説明する。
先ず、走行検出センサTyに基づいて走行中か否かを判別し(ステップ#D1)、走行中であれば、さらに昇降位置検出センサUyに基づいて設定許容上昇量Q1か否かを判別する(ステップ#D2)。そして、ステップ#D2において、昇降位置検出センサUyが検出する上昇位置が設定許容上昇量で無ければ、操縦部2に備えられたブザーBz及び表示パネルPnに警報を出力させる警報作動を実行する(ステップ#D4)。又、ステップ#D2において、昇降位置検出センサUyが検出する上昇位置が設定許容上昇量Q1であるときには、さらに、旋回位置検出センサRyが検出する旋回位置が設定許容旋回量Q2か否かを判別し(ステップ#D3)、設定許容旋回量Q2で無ければ、操縦部2に備えられたブザーBz及び表示パネルPnに警報を出力させる警報作動を実行する(ステップ#D4)。
〔別実施形態〕
以下、別実施形態を列記する。
(イ)上記実施形態では、格納用旋回位置HPにて穀粒排出用オーガの旋回を強制停止させた場合において、指令手段の旋回操作指令が一旦解除された後再び旋回操作指令が指令されたときに、再度穀粒排出用オーガ9を旋回作動させるように構成しているが、例えば、指令手段の旋回操作指令が設定時間(例えば5秒間)継続して指令されると、再度穀粒排出用オーガ9を旋回作動させるように構成してもよい。
(ロ)上記実施形態では、自動旋回指令が指令されたときの穀粒排出用オーガ9の下降を設定下降時間(例えば5秒間)経過後に停止するように構成しているが、格納用保持具30に備えた格納スイッチ31にて格納が検出されたときや、昇降位置検出センサUyにて格納用の昇降位置が検出されたときに穀粒排出用オーガ9の下降を停止させるように構成することも可能である。
(ハ)上記実施形態では、警報手段AとしてブザーBz及び表示パネルPnを用いるもの
を例示したが、ブザーBz又は表示パネルPnのいずれか一方のみを備えるように構成してもよい。又、警報を作業者に通知できる手段であればよく、音声による通知等他の方式を適用してもよい。
さらに、上記実施形態では、ブザーBz及び表示パネルPnを操縦部2に備えた構成を例示したが、無線リモコン42に備えるように構成してもよく、その設置位置は種々変更可能である。
(ニ)上記実施形態では、旋回アクチュエータとして電動モータを例示し、昇降用アクチュエータとして油圧シリンダを例示したが、これに限るものでは無く、例えば電動モータに代えて油圧モータを用いたものや、油圧シリンダに代えて電動モータを用いる構成としてもよい。
コンバインの全体側面図 コンバインの全体平面図 穀粒排出用オーガの旋回及び昇降の操作構成を示す要部の拡大側面図 コンバイン本体側の操作部の平面図 コンバイン本体側の制御部の制御ブロック図 無線リモコンの斜視図 オーガの作動制御のフローチャート 右旋回制御のフローチャート 自動操作処理のフローチャート 警報処理のフローチャート
穀粒排出用オーガ
15 昇降用油圧シリンダ(昇降用アクチュエータ)
M2 旋回用電動モータ(旋回用アクチュエータ)
20 操作部
21 自動スイッチ(自動旋回指令手段)
30 格納用保持具
31 格納スイッチ(格納検出手段)
32 走行変速レバー
42 無線リモコン
47 自動旋回ボタン
機体
制御装置
指令手段
Da 自動旋回指令手段
警報手段
Ry 旋回位置検出センサ(旋回位置検出手段)
Ty 走行検出手段
Uy 昇降位置検出手段
Bz ブザー(警報手段)
Pn 表示パネル(警報手段)
HP 格納用旋回位置
UE 最大上昇位置
Q1 設定許容上昇量
Q2 設定許容旋回量

Claims (6)

  1. 旋回用アクチュエータにより機体に対して旋回操作自在に且つ昇降アクチュエータにより前記機体に対して昇降操作自在に構成された穀粒排出用オーガと、
    前記穀粒排出用オーガの旋回操作指令及び昇降操作指令を指令する手動操作式の指令手段と、
    前記指令手段の指令情報に基づいて、前記旋回用アクチュエータ及び前記昇降アクチュエータの作動を制御する手動操作処理を実行する制御手段と、
    前記機体に装備され、前記機体に対する格納用旋回位置において格納用高さに下降され前記穀粒排出用オーガを係合保持する格納用保持具と
    前記機体の走行を検出する走行検出手段と、
    前記穀粒排出用オーガの前記機体に対する旋回位置を検出する旋回位置検出手段と、
    前記穀粒排出用オーガの昇降位置を検出する昇降位置検出手段と、
    警報を発する警報手段と、が設けられ、
    前記制御手段、前記手動操作処理において前記指令手段の旋回操作指令により前記旋回アクチュエータを作動させるときに、前記旋回位置検出手段の検出情報に基づいて、前記穀粒排出用オーガが前記格納用旋回位置から離れる位置から前記格納用旋回位置に旋回されたことを判別すると、その穀粒排出用オーガの旋回を強制停止させるように前記旋回アクチュエータの作動を制御し、
    前記制御手段は、前記走行検出手段が前記機体の走行を検出したときに、前記昇降位置検出手段の検出情報に基づいて前記昇降位置が前記格納用高さよりも設定許容上昇量以上高いこと、及び、前記旋回位置検出手段の検出情報に基づいて前記旋回位置が前記格納用旋回位置から設定許容旋回量以上離れていること、のうち少なくとも何れか一方を判別すると、前記警報手段を作動させる警報処理を実行するコンバインの穀粒排出用オーガの操作装置。
  2. 前記設定許容旋回量は、前記穀粒排出用オーガの先端部が、機体左右方向において、機体横外部よりも外側に位置しない範囲で設定されている請求項1に記載のコンバインの穀粒排出用オーガの操作装置。
  3. 前記設定許容旋回量は、平面視において前記穀粒排出用オーガが運転座席と重複しない範囲で設定されている請求項1または2に記載のコンバインの穀粒排出用オーガの操作装置。
  4. 前記旋回位置検出手段としてのポテンショメータが設けられ、
    前記制御手段は、前記ポテンショメータの検出情報に基づいて、前記穀粒排出用オーガが前記格納用旋回位置から離れる位置から前記格納用旋回位置に旋回されたこと、及び、前記旋回位置検出手段の検出情報に基づいて前記旋回位置が前記格納用旋回位置から設定許容旋回量以上離れていること、を判別する請求項1から3の何れか一項に記載のコンバインの穀粒排出用オーガの操作装置。
  5. 前記制御手段、前記指令手段の旋回操作指令により前記旋回用アクチュエータを作動させるときに、前記格納用旋回位置にて前記穀粒排出用オーガの旋回を強制停止させた場合において、前記指令手段の旋回操作指令が一旦解除され、再び旋回操作指令が指令されると、その旋回操作指令により前記旋回用アクチュエータを作動させる請求項1から4の何れか一項に記載のコンバインの穀粒排出用オーガの操作装置。
  6. 自動旋回指令を指令する手動操作式の自動旋回指令手段、及び、前記穀粒排出用オーガが前記格納用保持具に係合保持された格納状態であるか否かを検出する格納検出手段が設けられ、
    前記制御手段、前記格納検出手段にて前記格納状態が検出されていないときに前記自動旋回指令手段にて自動旋回指令が指令された場合には、最大上昇位置に前記穀粒排出用オーガを上昇し、その後、前記格納用旋回位置に前記穀粒排出用オーガを旋回し、次に、前記格納用保持具にて係合保持するように前記穀粒排出用オーガを下降させるべく、前記旋回用アクチュエータ及び前記昇降用アクチュエータの作動を制御する自動操作処理を実行する請求項1から5の何れか一項に記載のコンバインの穀粒排出用オーガの操作装置。
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