JP2014183808A - コンバイン - Google Patents

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Hakuro Takahashi
伯郎 高橋
Wahei Ishiga
和平 石賀
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Abstract

【課題】引継搬送装置と穀稈供給搬送装置との間での穀稈の引き継ぎ時のガイド部を設けた場合におけるメンテナンス性を確保することのできるコンバインを提供すること。
【解決手段】コンバイン1に、穀稈を脱穀装置6に搬送するフィードチェン装置20と、穀稈をフィードチェン装置20へ受け渡すシンクロチェン装置30と、シンクロチェン装置30側に取り付けられると共に、シンクロチェン装置30に対してフィードチェン装置20が存在する側とは反対の側に配設され、上縁部の少なくとも一部がシンクロチェン装置30の搬送作用域よりも上方に位置する内側スクレーパ60と、フィードチェン装置20側に取り付けられると共に、フィードチェン装置20に対してシンクロチェン装置30が存在する側に配設され、上縁部の少なくとも一部がシンクロチェン装置30の搬送作用域よりも上方に位置する外側スクレーパ50と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、コンバインに関する。
コンバインは、刈取装置で刈り取った穀稈を穀稈供給搬送装置で脱穀装置に供給搬送し、脱穀装置で脱穀処理をした穀粒を穀粒タンクで貯留した後、穀粒タンク内の穀粒を、螺旋式搬送装置等の排出コンベヤによって排出可能に構成されている。また、従来のコンバインの中には、刈取装置の搬送装置から穀稈を受け継ぐ穀稈供給搬送装置の穂先側に、引継搬送装置を設けているものがある。
例えば、特許文献1に記載されたコンバインでは、穀稈供給搬送装置の内側に、刈取装置の搬送装置の搬送速度に同調して駆動されて搬送装置から穀稈を引き継ぐ引継チェンを有する引継搬送装置を設けている。さらに、特許文献1では、引継チェンの前端部は供給搬送チェンの前端部より前側とし、挾扼杆の挾持始端部よりも前側の供給搬送チェンの外側、即ち、引継チェンと供給搬送チェンと外側にかけて、縦板状のガイド部材を設けている。これにより、穀稈の搬送時に、引継チェン側から供給搬送チェン側に向かうに従って引継チェンの搬送作用を小さくしながら供給搬送チェンで引き継ぐことができるため、この2つのチェン間の速度差による穀稈姿勢の乱れを抑制することができ、引継搬送装置から穀稈供給搬送装置への穀稈の受け渡しを良好なものにすることができる。
特開2012−200230号公報
しかしながら、引継搬送装置の引継チェンは、刈取装置側から伝達される駆動力により駆動しているため、引継チェンから供給搬送チェンにかけてガイド部を設けた場合、駆動部分のメンテナンスを行い難くなる虞があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、引継搬送装置と穀稈供給搬送装置との間での穀稈の引き継ぎ時のガイド部を設けた場合におけるメンテナンス性を確保することのできるコンバインを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るコンバインは、機体フレーム(2)の前部に設けられた刈取装置(10)と、前記刈取装置(10)の後側に設けられた脱穀装置(6)と、前記刈取装置(10)で刈り取られた穀稈を前記脱穀装置(6)に供給する穀稈供給搬送装置(20)と、側面視において一部が前記穀稈供給搬送装置(20)と重なって配設され、且つ、前記刈取装置(10)で刈り取られた穀稈を前記穀稈供給搬送装置(20)へ受け渡す引継搬送装置(30)と、前記引継搬送装置(30)側に取り付けられると共に、該引継搬送装置(30)に対して前記穀稈供給搬送装置(20)が存在する側とは反対の側に配設され、上縁部の少なくとも一部が前記引継搬送装置(30)の搬送作用域よりも上方に位置する第1スクレーパ(60)と、前記穀稈供給搬送装置(20)側に取り付けられると共に、該穀稈供給搬送装置(20)に対して前記引継搬送装置(30)が存在する側に配設され、上縁部の少なくとも一部が前記引継搬送装置(30)の搬送作用域よりも上方に位置する第2スクレーパ(50)と、を備えることを特徴とする。
また、上記コンバインにおいて、前記穀稈供給搬送装置(20)は、その前部に配置された縦向きの回動支点を中心として、後部を外側方へ向けて回動可能な構成としたことが好ましい。
また、上記コンバインにおいて、前記引継搬送装置(30)は、前記刈取装置(10)の上下動に応じて前記刈取装置(10)側の部位が上下するように回動することが好ましい。
また、上記コンバインにおいて、前記刈取装置(10)の上下回動用の回動軸(18)と前記引継搬送装置(30)の上下回動用の回動軸(38)とを連結部材(80)で連結することにより、前記引継搬送装置(30)は、前記刈取装置(10)の上下動に連動して回動する構成としたことが好ましい。
また、上記コンバインにおいて、前記連結部材(80)を長さ調節自在な構成としたことが好ましい。
また、上記コンバインにおいて、前記引継搬送装置(30)は、該引継搬送装置(30)に回転駆動力を伝達する動力伝達機構(70)の出力軸(72)に接続されており、
前記連結部材(80)は、前記動力伝達機構(70)における動力の入力側の軸である入力軸(71)と前記出力軸(72)との間に配設されていることが好ましい。
また、上記コンバインにおいて、前記引継搬送装置(30)には、該引継搬送装置(30)の前部を下方回動させる方向へ付勢する付勢手段(88)が設けられていることが好ましい。
本発明に係るコンバインによれば、引継搬送装置と穀稈供給搬送装置との間での穀稈の引き継ぎを円滑なものとしながら、この引継搬送装置や穀稈供給搬送装置の駆動部のメンテナンス性を確保することができる。
図1は、実施形態に係るコンバインの側面図である。 図2は、図1のA部詳細図である。 図3は、図2に示すシンクロチェン装置の側面図である。 図4は、図3のB−B矢視図である。 図5は、図4のC−C矢視図である。 図6は、シンクロチェン装置と刈取装置との連結についての説明図である。 図7は、図1に示す株元搬送装置の平面図である。 図8は、図7のD部詳細図である。 図9は、図8のE−E矢視図である。 図10は、図8のF−F矢視図である。
以下に、本発明に係るコンバインの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
〔実施形態〕
図1は、実施形態に係るコンバインの側面図である。なお、以下の説明では、本実施形態に係るコンバイン1の通常の使用態様時における前後方向、左右方向、上下方向を、各部位においてもそれぞれ前後方向、左右方向、上下方向として説明する。具体的には、前後方向は、コンバイン1の長さ方向であり、左右方向は幅方向、上下方向は高さ方向である。このうち、前方は、刈取り作業時におけるコンバイン1の進行方向であり、左方は、前方に向かって左手方向であり、下方は、重力が作用する方向である。なお、これらの方向は、説明をわかりやすくするために便宜上定義したものであり、これらの方向によって本発明が限定されるものではない。
作業車両の一例であるコンバイン1は、機体フレーム2と、機体フレーム2の前方側に取り付けられた刈取装置10と、機体フレーム2の下方側に取り付けられた走行装置3と、機体フレーム2の後方側に取り付けられることにより刈取装置10の後側に設けられた脱穀装置6とを有している。また、コンバイン1には、動力源となるエンジン(図示省略)が搭載されている。
走行装置3は、左右一対の履帯4を有し、左右一対の履帯4には、エンジンから動力が伝達される。左右一対の履帯4は、エンジンから動力が伝達されることで周回し、走行装置3は、周回する左右一対の履帯4により、コンバイン1を走行させる。
刈取装置10は、穀稈を分草する分草体11と、分草された穀稈を引き起こす引起装置12と、引起装置12の後方に配設され、引起装置12で引き起こされた穀稈の根元を切断する刈刃13とを有している。刈取装置10は、圃場に立毛する穀稈を分草体11で分草し、分草した穀稈を引起装置12で引き起こし、引き起こした穀稈を刈刃13で刈り取る。
さらに、刈取装置10には、刈刃13の上方の後方側に、刈刃13によって刈り取った穀稈を搬送する刈取穀稈搬送装置15が配設されている。この刈取穀稈搬送装置15は、刈り取った穀稈の株元側を搬送する株元搬送装置16と、穀稈の穂先側を搬送する穂先搬送装置17と、を備えている。また、刈取穀稈搬送装置15の後方には、穀稈供給搬送装置であるフィードチェン装置20が配設されており、刈刃13で刈り取り、刈取穀稈搬送装置15で搬送された穀稈は、フィードチェン装置20により脱穀装置6に供給する。このフィードチェン装置20は、機体フレーム2の幅方向における左端寄りの位置に配設されている。
刈取装置10の後方側において左右方向の一方側(右側)には、計器等の各種の情報を表示する表示部や、操作レバー類等の各種の操作を行う操作部が備えられる操縦室5が設けられている。また、操縦室5の後方側には、脱穀装置6が脱穀した穀粒を一時的に貯蔵するためのグレンタンク7が配置されている。
グレンタンク7の後方側には、内部に貯蔵された穀粒を外部へ排出する穀粒排出オーガ8が設けられている。穀粒排出オーガ8は、旋回や伸縮可能に設けられていると共に、内部に螺旋軸を有しており、グレンタンク7内の穀粒を搬送して任意の位置に排出することが可能になっている。
図2は、図1のA部詳細図である。フィードチェン装置20は、エンジンから伝達される動力によって周回しながら穀稈を刈取装置10側から脱穀装置6に搬送するフィードチェン21を備えており、フィードチェン21は、フィードチェンレール22によって支持されている。即ち、フィードチェン21は、刈取装置10側から脱穀装置6側にかけて前後方向に延在するフィードチェンレール22上を摺動しながら、フィードチェンレール22よって支持されている。このフィードチェンレール22は、フィードチェン支持アーム24に連結されており、フィードチェン支持アーム24は、機体フレーム2に設置される刈取懸架台26に、回動自在に取り付けられている。
詳しくは、刈取懸架台26は、フィードチェン装置20の前端付近の下方で機体フレーム2に設置されている。フィードチェン支持アーム24は、この刈取懸架台26に対して、前端付近の位置が、略上下方向に向かう回動支点であるフィードチェン回動支点Pを中心として回動自在に接続されている。これにより、フィードチェン21やフィードチェンレール22を含むフィードチェン装置20は、フィードチェン回動支点Pを中心として左右方向に回動可能になっている。即ち、フィードチェン装置20は、その前部に配置された縦向きのフィードチェン回動支点Pを中心として、後部を外側方へ向けて回動可能な構成になっている。
また、フィードチェン装置20の前端付近には、刈取装置10で刈り取られた穀稈をフィードチェン装置20よりも先に受け取ってフィードチェン装置20へ受け渡す引継搬送装置であるシンクロチェン装置30が配設されている。このシンクロチェン装置30は、機体側面視において一部がフィードチェン装置20と重なって配設されており、詳しくは、フィードチェン装置20よりも機体内側に位置している。
このように側面視においてフィードチェン装置20と重なって配設されているシンクロチェン装置30は、フィードチェン装置20の前端付近では、フィードチェン装置20よりも上方に位置している。シンクロチェン装置30において、このようにフィードチェン装置20よりも上方に位置している部分は、上方側の軌跡(搬送作用域)が、後方に向かうに従ってフィードチェン装置20の軌跡(搬送作用域)に近付き、所定の位置でフィードチェン装置20の軌跡よりも下方に位置するように形成されている。これにより、刈取穀稈搬送装置15で搬送された穀稈は、フィードチェン装置20の上方に位置するシンクロチェン装置30で受け取り、シンクロチェン装置30で後方に搬送することにより、フィードチェン装置20に受け渡すことが可能になっている。
図3は、図2に示すシンクロチェン装置の側面図である。図4は、図3のB−B矢視図である。図5は、図4のC−C矢視図である。シンクロチェン装置30は、エンジンから伝達される動力によって周回しながら穀稈を刈取穀稈搬送装置15から受け取ってフィードチェン装置20に向けて搬送することにより刈取装置10側から脱穀装置6側に搬送するシンクロチェン31を備えている。このシンクロチェン31は、シンクロチェンレール32によって支持されている。即ち、シンクロチェン31は、前後方向に延在するシンクロチェンレール32上を摺動しながら、シンクロチェンレール32よって支持されている。
シンクロチェン31は、シンクロチェン31に対して回転駆動力を伝達する側の回転軸である駆動軸34に取り付けられる駆動側スプロケット35と、シンクロチェン31が周回することに伴って回転をする従動軸36に取り付けられる従動側スプロケット37との間に掛け回されている。これらの駆動軸34と従動軸36とは、従動軸36がシンクロチェン装置30における前端側に位置し、駆動軸34がシンクロチェン装置30における後端側に位置している。
また、従動軸36には、張力調節機構40が連結されており、張力調節機構40が有するテンションボルト41を調節することにより、略前後方向における従動軸36の位置を移動させることが可能になっている。これにより、張力調節機構40は、従動軸36と駆動軸34との間隔を調節することができ、シンクロチェン31の張力を調節することが可能になっている。
このシンクロチェン装置30には、シンクロチェン装置30に回転駆動力を伝達する動力伝達機構であるギアケース70における出力側の軸である出力軸72に接続されており、シンクロチェン装置30は、ギアケース70から伝達される回転駆動力により、駆動することができる。この出力軸72は、シンクロチェン装置30の駆動軸34になっており、即ち、シンクロチェンレール32に回転駆動力を伝達する駆動側スプロケット35は、ギアケース70の出力軸72に取り付けられている。
詳しくは、ギアケース70は、シンクロチェン31よりも機体幅方向における内側に配設されており、出力軸72は、ギアケース70から機体幅方向における外側に向かって設けられている。駆動側スプロケット35は、この出力軸72を駆動軸34として、一体回転可能に取り付けられている。
このギアケース70は、ギアケース70における動力の入力側の軸である入力軸71から入力される回転駆動力を所定の変速比で変速し、出力軸72から出力することにより、シンクロチェンレール32に伝達する。この入力軸71も、出力軸72と同様に、ギアケース70から機体幅方向における外側に向かって設けられている。
また、シンクロチェン装置30側には、上端の縁部の少なくとも一部がシンクロチェン装置30の軌跡(搬送作用域)よりも上方に位置する第1スクレーパである内側スクレーパ60が配設されている。この内側スクレーパ60は、シンクロチェン装置30とフィードチェン装置20との間での穀稈の引き継ぎを行う際のガイド部として設けられている。内側スクレーパ60は、シンクロチェン装置30に対してフィードチェン装置20が存在する側とは反対の側に配設されており、即ち、内側スクレーパ60は、幅方向におけるシンクロチェン装置30の内側に配設されている。
この内側スクレーパ60は、板状に形成される内側スクレーパプレート61と、丸棒状の内側スクレーパ杆62とを有しており、内側スクレーパプレート61の厚さ方向が機体幅方向になる向きで、シンクロチェンレール32に取り付けられている。内側スクレーパプレート61は、駆動軸34寄りの部分の上側に位置する縁部である上縁部の形状が、シンクロチェン31における上方側の部分の軌跡の形状に概ね沿った形状で形成されており、前後方向において駆動軸34が位置する部分に近い位置で、シンクロチェン31の軌跡(搬送作用域)よりも上方に位置している。
内側スクレーパ杆62は、このように内側スクレーパプレート61におけるシンクロチェン31の軌跡よりも上方に位置している部分に設けられており、若干上向きで後方に向かう方向に所定の長さで延在している。詳しくは、内側スクレーパプレート61の上方の縁部は、後方に向かうに従って若干上方に向かう向きで形成されており、内側スクレーパ杆62は、この内側スクレーパプレート61の上方の縁部の延長線上に配設されている。このため、内側スクレーパプレート61及び内側スクレーパ杆62は、後方に向かうに従って、シンクロチェン31の軌跡に対して上方に離間している。
また、機体幅方向におけるシンクロチェン装置30の外側には、内側スクレーパ60と同様に、上端の縁部の少なくとも一部がシンクロチェン装置30の軌跡(搬送作用域)よりも上方に位置する第2スクレーパである外側スクレーパ50が配設されている。この外側スクレーパ50は、内側スクレーパ60と同様に、シンクロチェン装置30とフィードチェン装置20との間での穀稈の引き継ぎを行う際のガイド部として設けられており、内側スクレーパ60とは異なり、フィードチェン装置20側に取り付けられている。詳しくは、外側スクレーパ50は、取付部材55により、フィードチェン装置20のフィードチェンレール22に取り付けられており、フィードチェン装置20に対してシンクロチェン装置30が存在する側に配設されている。
外側スクレーパ50も、板状に形成される外側スクレーパプレート51と、丸棒状の外側スクレーパ杆52とを有しており、外側スクレーパプレート51の厚さ方向が幅方向になる向きで、取付部材55によってフィードチェンレール22に取り付けられている。外側スクレーパプレート51は、駆動軸34寄りの部分の上側に位置する縁部である上縁部の形状が、シンクロチェン31における上方側の部分の軌跡の形状に概ね沿った形状で形成されており、前後方向において駆動軸34が位置する部分に近い位置で、シンクロチェン31の軌跡(搬送作用域)よりも上方に位置している。
外側スクレーパ杆52は、このように外側スクレーパプレート51における上側の縁部に沿って形成され縁部に取り付けられており、若干上向きで後方に向かう向きで、外側スクレーパプレート51よりも後方に延在している。詳しくは、外側スクレーパプレート51の上方の縁部は、後方に向かうに従って若干上方に向かう向きで形成されており、外側スクレーパ杆52は、この外側スクレーパプレート51の上方の縁部に沿って形成され、且つ、この縁部の後方側への延長線上にも配設されている。このため、外側スクレーパプレート51及び外側スクレーパ杆52は、後方に向かうに従って、シンクロチェン31の軌跡に対して上方に離間している。
図6は、シンクロチェン装置と刈取装置との連結についての説明図である。刈取装置10は、コンバイン1の走行時や刈り取り作業時には、必要に応じて上下動することが可能になっており、シンクロチェン装置30は、この刈取装置10の上下動に応じて、刈取装置10側の部位が上下する方向に回動するように構成されている。詳しくは、シンクロチェン装置30は、当該シンクロチェン装置30における後端寄りに位置する駆動軸34を回動軸とし、駆動軸34を中心として全体が回動することにより、刈取装置10側の端部側である前端側が上下する方向に、回動するようになっている。
一方、刈取装置10は、シンクロチェン装置30の前端近傍の下方側に、当該刈取装置10が上下動する際における刈取装置10の上下回動用の回動軸である刈取装置回動軸18を有している。この刈取装置回動軸18は、機体幅方向に延びる軸になっており、刈取装置10は、刈取装置回動軸18を中心として全体が回動することにより、分草体11や引起装置12、刈刃13が、上下動するようになっている。
シンクロチェン装置30の駆動軸34は、連結部材80により、この刈取装置10の刈取装置回動軸18と連結されている。連結部材80は、刈取装置10の刈取装置回動軸18に取り付けられる刈取装置側ステー81と、シンクロチェン装置30の上下回動用の回動軸であるシンクロチェン装置回動軸38に取り付けられるシンクロチェン側ステー82と、この刈取装置側ステー81とシンクロチェン側ステー82とを連結する連結アーム83と、を有している。なお、シンクロチェン側ステー82が取り付けられるシンクロチェン装置回動軸38は、シンクロチェン装置30の駆動軸34周りに設けられており、シンクロチェン装置回動軸38を回動させることにより、シンクロチェン装置30全体が回動するようになっている。
連結アーム83は、ギアケース70の入力軸71と出力軸72との間に配設されて略前後方向に延在することにより、刈取装置側ステー81とシンクロチェン側ステー82とを連結している。これにより、連結部材80は、刈取装置回動軸18とシンクロチェン装置回動軸38とを連結しており、刈取装置回動軸18の回動を、シンクロチェン装置回動軸38に伝達し、シンクロチェン装置30を回動させることが可能になっている。
また、この連結部材80の連結アーム83は、当該連結アーム83の長さを調節する調節ボルト84を有しており、これにより連結部材80は、長さ調節自在な構成になっている。このように構成される連結部材80は、調節ボルト84で連結アーム83の長さを調節することにより、刈取装置回動軸18の回動に対するシンクロチェン装置回動軸38の回動状態を調節することが可能になっている。
さらに、シンクロチェン装置30には、当該シンクロチェン装置30に対して付勢力を付与する付勢手段であるスプリング88が接続されている。スプリング88は、シンクロチェン装置30の前部を下方回動させる方向へシンクロチェン装置30に対して付勢している。つまり、シンクロチェン装置30は、このスプリング88により、刈取装置10側の端部側が下方に向かう方向に回動する方向への付勢力が付与されている。
図7は、図1に示す株元搬送装置の平面図である。刈取穀稈搬送装置15が有する株元搬送装置16は、分草体11で分草して刈刃13で刈り取った穀稈を、株元搬送チェンレール91に摺動しながら回転軸が略鉛直方向になる向きで周回する株元搬送チェン90により、シンクロチェン装置30側に搬送するように構成されている。このため、株元搬送チェン90と株元搬送チェンレール91とにより構成される穀稈の搬送路は、複数の条ごとに形成されている。
株元搬送装置16においてこのように形成される穀稈の搬送路は、搬送方向における下流側に向かうに従って、数が減少している。つまり、株元搬送装置16は、複数の条で受け取った穀稈を、1つにまとめてシンクロチェン装置30側に供給することができるようになっている。具体的には、株元搬送チェン90により構成される搬送路は、搬送方向において上流側では、機体幅方向において複数が形成されており、搬送方向における下流側に向かうに従って、搬送路同士が合流している。
具体的には、株元搬送チェン90により構成される搬送路は、機体フレーム2の前後方向における前側、即ち、機体前後方向における前側では複数が形成されており、機体前後方向における後側になるに従って搬送路同士が合流している。このように、機体前後方向における後側に向かうに従って合流する搬送路は、最終的には、機体幅方向において最も右側に位置する搬送路に全て搬送路が合流する。
詳しくは、株元搬送装置16から穀稈を供給するフィードチェン装置20は、機体幅方向における左端付近に配設されているため、株元搬送装置16の複数の搬送路のうち、最も右側に位置する搬送路は、右端側から左端側にかけて形成されている。このため、株元搬送装置16が有する複数の搬送路は、このように機体幅方向における右端から左端にかけて形成される、最も右側に位置する搬送路に対して、全て合流している。
図8は、図7のD部詳細図である。株元搬送装置16が有する複数の搬送路のうち、最も右側に位置する搬送路の株元搬送チェンレール91は、2分割に分割されている。具体的には、株元搬送チェンレール91は、搬送方向の下流側における端部付近で、移動可能な移動チェンレール92と、移動をしない固定チェンレール93とに分割されている。
最も右側に位置する搬送路は、機体前後方向における前側から後側に向かうに従って、機体幅方向における右端から左端に向かう方向に形成されているため、搬送方向下流側の端部付近に位置する株元搬送チェンレール91の分割部分は、機体幅方向における左端寄りに位置している。詳しくは、機体幅方向における最も右側に位置する搬送路を形成する株元搬送チェン90の駆動スプロケット100は、搬送路における下流端付近に位置しており、株元搬送チェンレール91の分割部分は、この駆動スプロケット100の近傍に位置している。
図9は、図8のE−E矢視図である。移動チェンレール92と固定チェンレール93との分割部分は、移動チェンレール92に形成される移動側ボス95と、固定チェンレール93に形成される固定側ボス96とに対してボルト97を抜き差しすることにより、連結したり切り離したりする。詳しくは、移動チェンレール92には、固定チェンレール93側の端部における下面側に、移動チェンレール92の形成方向に開口した所定の長さの孔を有する移動側ボス95が設けられている。同様に、固定チェンレール93には、移動チェンレール92側の端部における下面側に、固定チェンレール93の形成方向に開口した所定の長さの孔を有する固定側ボス96が設けられている。
さらに、固定側ボス96における移動チェンレール92が位置する側の端部の反対側の端部には、株元搬送チェンレール91の分割部分の連結や切り離しに用いるボルト97と螺合するナット98が取り付けられている。移動側ボス95や固定側ボス96に形成される孔は、このボルト97の外径よりも若干大きい内径で形成されている。
図10は、図8のF−F矢視図である。移動チェンレール92における上流側の端部は、チェンレール支持部材105によって支持されている。移動チェンレール92は、チェンレール支持部材105に対して、略鉛直方向に向かって形成される回動支点ピン106によって回動自在に接続されている。即ち、移動チェンレール92は、回動支点ピン106を中心として回動自在にチェンレール支持部材105に連結されている。
本実施形態に係るコンバイン1は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。コンバイン1の運転時は、作業者が運転室の各操作手段を操作することにより、コンバイン1を走行させたり、穀稈の刈り取りを行ったりする。このように、コンバイン1が運転する際には、動力源であるエンジンが駆動し、エンジンで発生した動力が各動作部に伝達されることにより、コンバイン1は所望の動作を行う。即ち、エンジンで発生した動力は、走行時における駆動力以外にも用いられる。例えば、エンジンで発生した動力の一部は、刈取装置10に伝達され、刈取装置10の駆動に用いられる。
刈取装置10の駆動時には、穀稈を刈刃13で刈り取り、刈り取った穀稈を刈取穀稈搬送装置15によってフィードチェン装置20に向けて搬送する。その際に、刈取穀稈搬送装置15は、穀稈の株元側が機体幅方向における左側に位置し、穂先側が機体幅方向における右側に位置する横向きになるように、穀稈をフィードチェン装置20に向けて搬送しつつ、立った状態の穀稈を徐々に寝かせる方向に向きを変更する。
これにより、フィードチェン装置20側に供給される際には、穀稈は横向きの姿勢で供給されるが、フィードチェン装置20の前端付近では、フィードチェン装置20の上方にシンクロチェン装置30(図2参照)が位置しているため、フィードチェン装置20側に供給される穀稈は、まずシンクロチェン装置30に供給される。このシンクロチェン装置30とフィードチェン装置20とは、共に穀稈を横向きの姿勢で搬送することが可能になっている。
ここで、刈取穀稈搬送装置15やフィードチェン装置20の搬送速度について説明すると、刈取穀稈搬送装置15は、コンバイン1の走行時の速度に応じて無段階で搬送速度が変化するのに対し、フィードチェン装置20は、搬送速度が固定速、或いは複数段で変速する速度になっている。このように、刈取穀稈搬送装置15とフィードチェン装置20とでは、搬送速度に差があるため、刈取穀稈搬送装置15からフィードチェン装置20への穀稈の搬送の引継ぎを、円滑に行うことができるように、シンクロチェン装置30を介在させて引継ぎを行う。
具体的には、シンクロチェン装置30は、搬送速度が刈取穀稈搬送装置15とほぼ等速になっており、即ち、シンクロチェン装置30は刈取穀稈搬送装置15と同様に、コンバイン1の走行時の速度に応じて無段階で搬送速度が変化する。このため、刈取穀稈搬送装置15からシンクロチェン装置30への穀稈の受け渡しは、円滑に行われる。
シンクロチェン装置30は、刈取穀稈搬送装置15から受け渡された穀稈を後方に搬送するが、シンクロチェン装置30における後端寄りの位置には、シンクロチェン装置30とフィードチェン装置20との間での穀稈の引き継ぎを行う際のガイド部として、外側スクレーパ50と内側スクレーパ60とが設けられている(図3〜図5参照)。これらの外側スクレーパ50と内側スクレーパ60とは、シンクロチェン31の左右両側に配設されると共に、上側の縁部がシンクロチェン31の軌跡よりも上方に位置している。
さらに、外側スクレーパ50と内側スクレーパ60とは、後方に向かうに従って、シンクロチェン31の軌跡に対して上方に離間している。このため、シンクロチェン装置30で穀稈を後方に搬送している際に、穀稈が外側スクレーパ50や内側スクレーパ60が配設されている位置に到達した場合、穀稈は後方に搬送されるに従って徐々にシンクロチェン31から上方に離れる。
つまり、横向きの姿勢でシンクロチェン装置30によって搬送されて外側スクレーパ50や内側スクレーパ60が配設される位置に到達した穀稈は、外側スクレーパ50や内側スクレーパ60の上側の縁部に支持されながらこの縁部に沿って移動する。この場合、外側スクレーパ50の上側の縁部には外側スクレーパ杆52が設けられ、内側スクレーパ60の上側の縁部には内側スクレーパ杆62が設けられており、穀稈は外側スクレーパ杆52や内側スクレーパ杆62に対して摺動しながら外側スクレーパ杆52や内側スクレーパ杆62に沿って搬送される。外側スクレーパ50と内側スクレーパ60とは、これらのように穀稈を支持することにより、シンクロチェン装置30とフィードチェン装置20との間での穀稈の引き継ぎを行う際のガイドを行う。
一方、シンクロチェン装置30とフィードチェン装置20は、搬送速度は異なっているが、穀稈を搬送する際における穀稈の向きと搬送方向は同じ方向になっている。このため、シンクロチェン31から上方に離れた穀稈は、フィードチェン装置20で受け取り、フィードチェン装置20で後方に搬送する。これにより、フィードチェン装置20は、搬送速度が異なる刈取穀稈搬送装置15から穀稈を円滑に受け取り、脱穀装置6へ向けて搬送する。
また、コンバイン1の運転時には、必要に応じて刈取装置10を上下させるが、刈取装置10を上下方向に移動させる場合には、刈取装置10全体を、刈取装置回動軸18(図6参照)を中心として回動させる。これにより、刈取装置10は、分草体11や引起装置12、刈刃13、さらに、刈取穀稈搬送装置15が一体となって回動し、上下方向に移動する。
このように刈取装置10を回動させた場合、刈取装置回動軸18の回動時における回転トルクは、連結部材80を介してシンクロチェン装置30のシンクロチェン装置回動軸38に伝達される。つまり、刈取装置回動軸18の回動時における回転トルクは、まず、刈取装置回動軸18に取り付けられる連結部材80の刈取装置側ステー81から、前後方向の力として連結アーム83に伝達される。連結アーム83に伝達された前後方向の力は、シンクロチェン側ステー82に入力され、シンクロチェン側ステー82によって回転トルクとしてシンクロチェン装置回動軸38に入力される。シンクロチェン装置回動軸38は、この回転トルクによって回動し、シンクロチェン装置回動軸38が回動することにより、シンクロチェン装置30は全体がシンクロチェン装置回動軸38を中心として回動する。
シンクロチェン装置30は、シンクロチェン装置回動軸38と中心として回動した場合、刈取装置10側の端部側、即ち、従動軸36側が上下する方向に回動する。つまり、シンクロチェン装置30は、刈取装置10が上方に移動する方向に刈取装置10全体が回動すると、刈取装置10側の端部である従動軸36側が上方へ移動する方向に、シンクロチェン装置30全体が回動する。反対に、刈取装置10が下方に移動する方向に刈取装置10全体が回動すると、シンクロチェン装置30は、スプリング88によって刈取装置10側の端部側が下方に向かう方向の付勢力が付与されているため、シンクロチェン装置30は、この端部側が下方へ移動する方向に、全体が回動する。
このように、シンクロチェン装置30は、刈取装置10が上下動をすると、その上下動に連動して、刈取装置10側の端部側が同じ方向に上下動する方向に、シンクロチェン装置30全体が回動する。刈取装置10が上下動をすると、刈取穀稈搬送装置15も上下動をするが、シンクロチェン装置30は、刈取装置10側の端部側が同じ方向に上下動する方向に、シンクロチェン装置30全体が回動するので、シンクロチェン装置30は、刈取穀稈搬送装置15の上下動に追従する状態になる。このため、シンクロチェン装置30は、刈取穀稈搬送装置15の上下位置に関わらず、刈取穀稈搬送装置15から穀稈を受け取ることができる。
なお、これらのように刈取装置10の上下動に合わせてシンクロチェン装置30を回動させることのできる連結部材80は、調節ボルト84で連結アーム83の長さを調節することにより、刈取装置回動軸18に対するシンクロチェン装置回動軸38の相対角度を調節することができる。これにより、連結部材80は、調節ボルト84を調節することにより、刈取装置10に対するシンクロチェン装置30の相対角度を調節することができ、シンクロチェン装置30における刈取装置10側の端部側の部分と刈取穀稈搬送装置15との距離を調節することができる。
また、コンバイン1のメンテナンス時は、フィードチェン装置20は、刈取懸架台26に対してフィードチェン回動支点Pを中心として回動させることにより、機体幅方向における外方に開くことができる(図2参照)。つまり、フィードチェン装置20は、機体幅方向における左端寄りに配設されているため、フィードチェン装置20は、フィードチェン回動支点Pを中心として左側に開くことができる。
このようにフィードチェン装置20を回動させて開いた場合、フィードチェン装置20に取り付けられている外側スクレーパ50も、フィードチェン装置20と一体となって回動する。これにより、フィードチェン装置20を開いた部分における前端付近では、シンクロチェン装置30が外部に対して開放された状態になる。また、シンクロチェン装置30に取り付けられる内側スクレーパ60は、機体幅方向におけるシンクロチェン装置30の内側に取り付けられているため、シンクロチェン装置30は、内側スクレーパ60によっても覆われていない状態になっている。これにより、シンクロチェン装置30のメンテナンスを行うことができる。つまり、フィードチェン装置20を開くことにより、機体幅方向における外側からシンクロチェン装置30を覆うものがなくなるので、例えば、張力調節機構40を調節することによってシンクロチェン31の張力の調節を行う等のメンテナンスを行うことができる。
また、刈取装置10の刈取穀稈搬送装置15が有する株元搬送装置16は、複数の搬送路のうち、機体幅方向において最も右側に位置する搬送路に全て合流しているため、最も右側に位置する搬送路には、穀稈が詰まり易くなっている(図7〜図10参照)。このため、この搬送路に穀稈が詰まった場合には、移動チェンレール92を移動させることにより、穀稈を取り除く。具体的には、移動チェンレール92と固定チェンレール93とを連結しているボルト97を回し、ナット98から外すことにより、ボルト97を移動側ボス95と固定側ボス96とから抜き取る。これにより、移動チェンレール92と固定チェンレール93とは切り離される。
移動チェンレール92を固定チェンレール93から切り離したら、移動チェンレール92の前端に位置する回動支点ピン106を中心として、移動チェンレール92を回動させる。これにより、移動チェンレール92を、穀稈の搬送路から離間させる方向に回動させることができるため、株元搬送チェン90を撓ませたりしながら、詰まった穀稈を取り除くことができる。
穀稈を取り除いたら、回動支点ピン106を中心として移動チェンレール92を回動させて移動側ボス95と固定側ボス96との双方の孔が連通する状態にし、ボルト97をナット98に螺合させつつ、ボルト97を移動側ボス95と固定側ボス96との双方の孔に差し込む。この状態でボルト97をナット98に螺合させて固定することにより、移動側ボス95と固定側ボス96とを連結し、移動チェンレール92を固定チェンレール93に連結する。これらの株元搬送チェンレール91の分割部分は、機体幅方向における左端寄りに位置しているため、移動チェンレール92と固定チェンレール93との切り離しや連結の作業は、機体の左側から行うことができる。
以上の実施形態に係るコンバイン1は、穀稈の搬送時のガイド部として、シンクロチェン装置30の機体幅方向における内側に取り付けられる内側スクレーパ60と、フィードチェン装置20の機体幅方向における内側に取り付けられる外側スクレーパ50を備えている。これにより、フィードチェン装置20を開くのみで、シンクロチェン装置30を覆う部材を取り除くことができ、シンクロチェン装置30を開放することができる。この結果、シンクロチェン装置30とフィードチェン装置20との間での穀稈の引き継ぎ時のガイド部を設けた場合におけるメンテナンス性を確保することができる。つまり、シンクロチェン装置30とフィードチェン装置20との間での穀稈の引き継ぎを円滑なものとしながら、このシンクロチェン装置30やフィードチェン装置20の駆動部のメンテナンス性を確保することができる。また、このようにメンテナンス性を確保することにより、シンクロチェン装置30等に穀稈が詰まった場合でも、詰まった穀稈を取り除き易くすることができる。
また、外側スクレーパ50と内側スクレーパ60とを設けることにより、機体幅方向におけるシンクロチェン装置30の両側にガイド部を設置することができるので、シンクロチェン装置30とフィードチェン装置20との間での穀稈の引き継ぎを行う際のガイド性を向上させることができる。この結果、倒伏した稲や、雑草の多い圃場、少量刈り取り時の搬送の乱れた穀稈を搬送する際におけるシンクロチェン装置30の終端部での詰まりを抑制することができる。
また、外側スクレーパ50と内側スクレーパ60とには、穀稈が接触する部分に外側スクレーパ杆52や内側スクレーパ杆62を設けたので、穀稈を搬送する際に、板の角部等で穀稈が摺れることに起因する穀稈の切断を防止することができる。この結果、穀稈の切断を防止しつつ、穀稈の引き継ぎ時のガイドを行うことができる。
また、フィードチェン装置20は、その前部に配置された縦向きのフィードチェン回動支点Pを中心として、後部を外側方へ向けて回動可能な構成としたため、より容易にシンクロチェン装置30を開放することができる。この結果、より確実に、シンクロチェン装置30やフィードチェン装置20の駆動部のメンテナンス性を確保することができる。
また、シンクロチェン装置30は、刈取装置10の上下動に応じて刈取装置10側の部位が上下するように回動するため、刈取装置10の上下動に合わせて上下動する刈取穀稈搬送装置15とシンクロチェン装置30との相対的な位置関係を、所定の範囲内にすることができる。この結果、シンクロチェン装置30での穀稈の引継ぎ性能を向上させることができ、より円滑に穀稈の引継ぎを行うことができる。
また、刈取装置10の刈取装置回動軸18と、シンクロチェン装置30のシンクロチェン装置回動軸38とを連結部材80で連結することにより、シンクロチェン装置30を刈取装置10の上下動に合わせて回動させるため、シンクロチェン装置30を連動させる際の部品点数を少なくすることができる。この結果、製造コストの上昇を抑えつつ、シンクロチェン装置30での穀稈の引継ぎ性能を向上させることができる。
また、連結部材80は、連結アーム83の長さの調節が可能であるため、刈取装置10の上下動に対するシンクロチェン装置30の回動状態を調節することができる。この結果、シンクロチェン装置30での穀稈の引継ぎ性能を、より確実に向上させることができる。
また、連結部材80の連結アーム83は、ギアケース70の入力軸71と出力軸72との間に配設されているため、シンクロチェン装置30を刈取装置10の上下動に合わせて回動させるための部材を、デッドスペースに配置することができる。この結果、シンクロチェン装置30を刈取装置10の上下動に連動させる際の構成をコンパクトなものにすることができる。
また、シンクロチェン装置30には、スプリング88により、シンクロチェン装置30の前部を下方に回動させる方向への付勢力が付与されているため、刈取装置10を下げたときにシンクロチェン装置30が中途半端な高さで止まることを防止できる。この結果、刈取装置10とシンクロチェン装置30との間での穀稈の引継ぎ性能を確保することができる。
また、刈取装置10の刈取穀稈搬送装置15が有する株元搬送装置16の株元搬送チェンレール91のうち、機体幅方向において最も右側に位置する搬送路の株元搬送チェンレール91を2分割にして回動可能にしたので、穀稈が詰まったときに、容易に穀稈を取り除くことができる。この結果、より確実にメンテナンス性を向上させることができる。
〔変形例〕
なお、上述したコンバイン1では、株元搬送装置16は、最も右側に位置する搬送路を構成する株元搬送チェン90の株元搬送チェンレール91のうち、一方の株元搬送チェンレール91のみ2分割にしているが、この搬送路を形成する株元搬送チェン90の双方の株元搬送チェンレール91を2分割にしてもよい。このように、2つの株元搬送チェンレール91を2分割にすることにより、穀稈が詰まった際に、より確実に取り除くことができる。
また、刈取装置10の刈取穀稈搬送装置15には、最も右側に位置する穀稈の搬送路を構成する株元搬送チェン90や穂先搬送装置17のラグにカバーを設け、このカバーの上方に後方を照らす作業灯を配置するのが好ましい。操縦室5は、機体幅方向における右側に位置しているため、このように作業灯を配置することにより、夜間の右側方の視認性を向上させることができ、乗り降りのためのサイドステップの視認性を向上させることができる。
また、コンバイン1は、上述した実施形態、及び変形例で用いられている構成等を適宜組み合わせてもよく、または、上述した構成以外を用いてもよい。コンバイン1の構成に関わらず、穀稈の搬送時のガイド部として、内側スクレーパ60と外側スクレーパ50を設けることにより、シンクロチェン装置30とフィードチェン装置20との間での穀稈の引き継ぎ時のガイド部を設けた場合におけるメンテナンス性を確保することができる。
1 コンバイン
2 機体フレーム
3 走行装置
5 操縦室
6 脱穀装置
7 グレンタンク
8 穀粒排出オーガ
10 刈取装置
15 刈取穀稈搬送装置
16 株元搬送装置
17 穂先搬送装置
18 刈取装置回動軸
20 フィードチェン装置(穀稈供給搬送装置)
21 フィードチェン
22 フィードチェンレール
30 シンクロチェン装置(引継搬送装置)
31 シンクロチェン
32 シンクロチェンレール
34 駆動軸
36 従動軸
40 張力調節機構
50 外側スクレーパ(第2スクレーパ)
51 外側スクレーパプレート
52 外側スクレーパ杆
60 内側スクレーパ(第1スクレーパ)
61 内側スクレーパプレート
62 内側スクレーパ杆
70 ギアケース(動力伝達機構)
71 入力軸
72 出力軸
80 連結部材
83 連結アーム
84 調節ボルト
88 スプリング(付勢手段)
90 株元搬送チェン
91 株元搬送チェンレール

Claims (7)

  1. 機体フレームの前部に設けられた刈取装置と、
    前記刈取装置の後側に設けられた脱穀装置と、
    前記刈取装置で刈り取られた穀稈を前記脱穀装置に供給する穀稈供給搬送装置と、
    側面視において一部が前記穀稈供給搬送装置と重なって配設され、且つ、前記刈取装置で刈り取られた穀稈を前記穀稈供給搬送装置へ受け渡す引継搬送装置と、
    前記引継搬送装置側に取り付けられると共に、該引継搬送装置に対して前記穀稈供給搬送装置が存在する側とは反対の側に配設され、上縁部の少なくとも一部が前記引継搬送装置の搬送作用域よりも上方に位置する第1スクレーパと、
    前記穀稈供給搬送装置側に取り付けられると共に、該穀稈供給搬送装置に対して前記引継搬送装置が存在する側に配設され、上縁部の少なくとも一部が前記引継搬送装置の搬送作用域よりも上方に位置する第2スクレーパと、
    を備えることを特徴とするコンバイン。
  2. 前記穀稈供給搬送装置は、その前部に配置された縦向きの回動支点を中心として、後部を外側方へ向けて回動可能な構成とした請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記引継搬送装置は、前記刈取装置の上下動に応じて前記刈取装置側の部位が上下するように回動する請求項1または2に記載のコンバイン。
  4. 前記刈取装置の上下回動用の回動軸と前記引継搬送装置の上下回動用の回動軸とを連結部材で連結することにより、前記引継搬送装置は、前記刈取装置の上下動に連動して回動する構成とした請求項3に記載のコンバイン。
  5. 前記連結部材を長さ調節自在な構成とした請求項4に記載のコンバイン。
  6. 前記引継搬送装置は、該引継搬送装置に回転駆動力を伝達する動力伝達機構の出力軸に接続されており、
    前記連結部材は、前記動力伝達機構における動力の入力側の軸である入力軸と前記出力軸との間に配設されている請求項4または5に記載のコンバイン。
  7. 前記引継搬送装置には、該引継搬送装置の前部を下方回動させる方向へ付勢する付勢手段が設けられている請求項3〜6のいずれか1項に記載のコンバイン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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