JP5812151B2 - 窒化物基板の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は窒化物基板の製造方法に関する。
AlN(窒化アルミニウム)結晶は、6.2eVの広いエネルギバンドギャップ、約3.3WK-1cm-1の高い熱伝導率および高い電気抵抗を有している。このため、AlN結晶などの窒化物結晶は、光デバイスや電子デバイスなどの半導体デバイス用の基板材料として注目されている。
このような窒化物結晶の製造方法が、たとえば特開2007−197276号公報(特許文献1)に開示されている。この特許文献1には、以下の工程によりIII−V族窒化物半導体基板を製造している。具体的には、c面またはオフ角を有する異種基板上にIII−V族窒化物半導体膜を成長させる。その後、異種基板上に金属膜を堆積し、熱処理してIII−V族窒化物半導体膜に空隙を形成する。次に、金属膜上にIII−V族窒化物半導体結晶を堆積させる。次に、異種基板を剥離して、c軸が表面に対して略垂直、またはc軸が表面に対して所定の角度だけ傾斜しているIII−V族化合物半導体結晶を得る。次に、このIII−V族窒化物半導体結晶の裏面を研磨して平坦面とする。このIII−V族窒化物半導体結晶から異種基板、III−V族窒化物半導体膜および金属膜を除去することにより、III−V族窒化物半導体基板を製造している。このように製造されるIII−V族窒化物半導体結晶からなる半導体基板の表面は、アズグロウンである。
特開2007−197276号公報
しかし、上記特許文献1では、アズグロウンでIII−V族窒化物半導体結晶を成長させている。つまり、III−V族窒化物半導体基板の表面のオフ角は、III−V族窒化物半導体結晶の成長条件のみで制御している。このため、高い歩留まりで、オフ角を制御したIII−V族窒化物半導体基板を製造することは困難であるという問題があった。
したがって、本発明は、表面のオフ角を制御した窒化物基板を歩留まりを向上して製造する窒化物基板の製造方法を提供することである。
本発明の一態様に係る窒化物基板の製造方法は、以下の工程を備えている。まず、表面と、この表面と反対側の裏面とを含む窒化物結晶をc軸方向に成長させる。そして、窒化物結晶から、窒化物基板を切り出す。この切り出す工程では、窒化物結晶の表面および裏面を通り、かつ窒化物結晶の表面および裏面の曲率半径の中心を結んだ線分を通らない平面に沿って、窒化物結晶から窒化物基板を切り出す。
本発明者は鋭意研究の結果、窒化物結晶の表面および裏面の曲率半径の中心を結んだ線分を通る平面に沿って窒化物結晶から窒化物基板を切り出すと、窒化物基板の表面にはオフ角が0である部分を含むことを見い出した。このため、本発明の他の局面における窒化物基板の製造方法によれば、表面に直交する軸と、a軸またはm軸とのなすオフ角は、常に0よりも大きくなるようにオフ角を制御した窒化物基板を製造することができる。また、窒化物結晶からオフ角を制御して窒化物基板を切り出すので、成長させた窒化物結晶の状態によらず、安定してオフ角を制御した窒化物基板を製造することができる。したがって、特性の高いエピタキシャル層を形成するためにオフ角が制御された窒化物基板を、歩留まりを向上して製造することができる。
上記窒化物基板の製造方法において好ましくは、上記切り出す工程では、第1の領域と、第1の領域を取り囲む第2の領域とを有する表面を含み、オフ角が第2の領域の第1の点で最小値をとるように窒化物基板を切り出す。
これにより、第1の領域のオフ角をより大きくできるので、窒化物基板上にエピタキシャル層を形成する際にステップ成長をより促進することができる。このため、内周側に位置する第1の領域上に、より特性の高いエピタキシャル層を形成することができる。エピタキシャル層を用いて作製する基板、デバイス等において、外周側は一般的に使用頻度が低く、内周側は一般的に使用頻度が高い。したがって、この基板、デバイス等において、使用される頻度の高い領域の特性をより向上するこができるので、より特性の高いエピタキシャル層を形成するためにオフ角が制御された窒化物基板を、歩留まりを向上して製造することができる。
上記窒化物基板の製造方法において好ましくは、上記切り出す工程では、第2の領域が窒化物基板のエッジから2mm以内になるように窒化物基板を切り出す。また上記窒化物基板において好ましくは、第2の領域は、エッジから2mm以内である。
これにより、窒化物基板のエッジから2mm以内の第2の領域を除いた広い領域を第1の領域とすることができる。このため、この広い第1の領域を、特性の高いエピタキシャル層等に使用することができる。
上記窒化物基板の製造方法において好ましくは、上記切り出す工程では、オフ角が第2の領域の第2の点で最大値をとり、かつ第2の点から第1の点にかけてオフ角が単調減少するように、窒化物基板を切り出す。
これにより、内周側に位置する第1の領域ではオフ角の最小値および最大値を含まないので、オフ角が0でなく、かつオフ角のばらつきを抑制することができる。このため、内周側に位置する第1の領域上に、より特性の高いエピタキシャル層等を形成することができる。
上記窒化物基板の製造方法において好ましくは、切り出す工程では、a面またはm面からc軸方向に傾斜した平面と平行な平面に沿って窒化物結晶から窒化物基板を切り出す。また上記窒化物基板において好ましくは、表面は、a面またはm面からc軸方向に傾斜している。
これにより、この窒化物基板を用いて作成したエピタキシャル層等の特性をより向上することができる。
上記窒化物基板の製造方法において好ましくは、上記切り出す工程後に、窒化物基板の表面の研磨および研削の少なくとも一方を行なう工程をさらに備えている。
これにより、窒化物基板の表面を平坦に加工することができる。このため、この窒化物基板を用いてエピタキシャル層等を容易に作成することができる。
上記窒化物基板の製造方法において好ましくは、上記切り出す工程では、複数枚の窒化物基板を切り出す。これにより、窒化物基板の1枚当たりの製造コストを低減することができる。
上記によれば、窒化物結晶からオフ角を制御して窒化物基板を切り出すことによって、表面に直交する軸と、m軸またはa軸とのなすオフ角が0よりも大きくなるように、窒化物基板を歩留まりを向上して製造することができる。
本発明の実施の形態における窒化物基板を概略的に示す斜視図である。 本発明の実施の形態における窒化物基板を上方(表面側)から見たときのオフ角を示す模式図である。 本発明の実施の形態における窒化物基板を上方(表面側)から見たときのオフ角を示す模式図である。 本発明の実施の形態における窒化物基板を上方(表面側)から見たときのオフ角を示す模式図である。 本発明の実施の形態における窒化物基板を上方(表面側)から見たときのオフ角を示す模式図である。 (A)および(B)は、本発明の実施の形態における窒化物結晶を概略的に示す断面図である。 本発明の実施の形態における窒化物結晶の製造に使用可能な成長装置である。 本実施の形態における窒化物結晶を上方から見たときの概略平面図である。 図8においてIX−IX線に沿う断面図であり、窒化物結晶の結晶方位を概略的に示す模式図である。 図8においてX−X線に沿う断面図であり、窒化物結晶の結晶方位を概略的に示す模式図である。 本発明の実施の形態における窒化物結晶を示す断面図である。 本発明の実施の形態における窒化物結晶を示す別の断面図である。 本発明の実施の形態における窒化物結晶を示す別の断面図である。 比較例で得られた窒化物基板を表面に垂直な方向から見たときのオフ角を示す模式図である。 比較例で得られた窒化物基板を垂直な方向から見たときのオフ角を示す模式図である。 比較例で得られた窒化物基板を垂直な方向から見たときのオフ角を示す模式図である。 実施例1において、半径r、中心Oの円弧の一部として近似できるような表面22aを持つ、直径2Rの窒化物結晶を、およそのa軸方向から見た模式図である。 実施例1において、半径r、中心Oの円弧の一部として近似できるような表面22aを持つ、直径2Rの窒化物結晶を、およそのa軸方向から見た模式図である。 実施例1において、切断平面V2をさらに考察するための模式図である。 実施例1において、切断平面V2をさらに考察するための模式図である。 実施例1において、切断平面V2をさらに考察するための模式図である。 実施例1において、切断平面V2をさらに考察するための模式図である。 実施例1において、切断平面V2をさらに考察するための模式図である。 実施例1において、切断平面V3を考察するための模式図である。 実施例1において、切断平面V3を考察するための模式図である。 実施例1において、切断平面V4を考察するための模式図である。 実施例2において、窒化物結晶を切断する箇所を指定する方法を説明するための模式図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には、同一の参照符号を付し、その説明は繰り返さない。また、本明細書中においては、個別方位を[]、集合方位を<>、個別面を()、集合面を{}でそれぞれ示している。また、負の指数については、結晶学上、”−”(バー)を数字の上に付けることになっているが、本明細書中では、数字の前に負の符号を付けている。
図1は、本実施の形態における窒化物基板を概略的に示す斜視図である。まず、図1を参照して、本実施の形態における窒化物基板について説明する。
図1に示すように、窒化物基板10は、表面11を含んでいる。表面11は、第1の領域12と、第1の領域12を取り囲む第2の領域13とを有している。つまり、第1の領域12は窒化物基板10の表面11において内周側に位置し、第2の領域13は窒化物基板10の表面11において外周側に位置している。本実施の形態における第1の領域12は、窒化物基板10の表面11において、表面11上に形成するエピタキシャル層のうち、基板またはデバイスに用いられるエピタキシャル層を形成する領域である。表面11上に形成するエピタキシャル層のうち、基板またはデバイスに用いられない第2の領域13は、たとえばエッジからの距離tが2mm以内である。
図2〜図5は、本実施の形態における窒化物基板を上方(表面側)から見たときのオフ角を示す模式図である。図2〜図5において、矢印はオフ角の大きさと方向とを示すベクトルである。また、図2〜図5において、aとはa軸方向、mとはm軸方向、cとはc軸方向を指し、窒化物基板10の表面11の中央での方向を示す。図2〜図5に示すように、表面11に直交する軸と、m軸またはa軸とのなすオフ角は、表面11の全面に渡って0よりも大きい。つまり、表面11は、オフ角が0の領域を含んでいない。
図2〜図4に示すように、表面11のオフ角の大きさは同じであってもよく、図5に示すように、表面11のオフ角の大きさにばらつきがあってもよい。また図2〜図5に示すようにオフ角の方向は常に一定であってもよく、異なっていてもよい(図示せず)。
図5に示すように、表面11のオフ角の大きさにばらつきがある場合には、オフ角は、第2の領域13の第1の点13aで最小値をとっている。このオフ角は、第2の領域13の第2の点13bで最大値をとっている。第2の点13bから第1の点13aにかけてオフ角は単調減少している。なお、単調減少とは、第2の点13bから第1の点13aに向けて、オフ角の大きさが常に同じまたは減少しており、かつ第2の点13bのオフ角よりも第1の点13aのオフ角が小さいことを意味する。つまり、単調減少とは、第2の点13bから第1の点13aに向けてオフ角が増加している部分が含まれていない。
また表面11は、a面またはm面からc軸方向に傾斜している。なお、c面とは、{0001}面を意味し、(0001)面、(000−1)面、およびそれらと平行な面を含んでいる。m軸方向とは、<1−100>方向を意味し、[1−100]方向、[10−10]方向、[−1100]方向、[−1010]方向、[01−10]方向および[0−110]方向を含んでいる。またa軸方向とは、<11−20>方向を意味し、[11−20]方向、[1−210]方向、[−2110]方向、[−1−120]方向、[−12−10]方向および[2−1−10]方向を含んでいる。
表面11の少なくとも第1の領域12におけるオフ角は、0.15°以上2°未満が好ましく、0.3°以上0.7°未満がより好ましい。この範囲の場合、少なくとも第1の領域12上に、特性の高いエピタキシャル層を形成することができる。
本実施の形態の窒化物基板10は、表面11が矩形の板状である。表面11が矩形の場合、表面11のエッジ上の一点と、他の点との距離の最大値が5mm以上であることが好ましい。また、表面11が円形または楕円形の場合、最も長い直径が10mm以上であることが好ましい。
窒化物基板10は、たとえばInxAlyGa(1-x-y)N(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦1)であり、窒化ガリウム(GaN)、AlN、AlGaNなどであることが好ましい。
続いて、本実施の形態における窒化物基板の製造方法について説明する。
図6(A)および(B)は、本実施の形態における窒化物結晶を概略的に示す断面図である。図7は、本実施の形態における窒化物結晶の製造に使用可能な成長装置である。図6(A)、(B)および図7に示すように、まず、窒化物結晶22を成長させる。この窒化物結晶22は、窒化物基板10を製造するためのインゴットである。本実施の形態では、たとえば昇華法により窒化物結晶22を成長させる。
ここで、図7を参照して、本実施の形態における成長装置100の主要な構成について説明する。この成長装置100は、昇華法により結晶成長する装置である。
図7に示すように、成長装置100は、坩堝101と、加熱体121と、反応容器123と、加熱部125とを主に備えている。
坩堝101は、たとえばグラファイト製である。この坩堝101は、排気口101aを有している。この坩堝101の周りには、坩堝101の内部と外部との通気を確保するように加熱体121が設けられている。この加熱体121の周りには、反応容器123が設けられている。この反応容器123の外側中央部には、加熱体121を加熱するための高周波加熱コイルなどの加熱部125が設けられている。
加熱体121および反応容器123の一方端部には、反応容器123内に配置された坩堝101へたとえば窒素ガスなどのキャリアガスを流すための導入口121a、123aと、反応容器123の外部へキャリアガスを排出するための排出口121b、123bとを有している。また、反応容器123の上部および下部には、坩堝101の上方および下方の温度を測定するための放射温度計127a、127bが設けられている。
なお、上記成長装置100は、上記以外の様々な要素を含んでいてもよいが、説明の便宜上、これらの要素の図示および説明は省略する。
まず、下地基板21を準備する。下地基板は特に限定されず、SiC(炭化珪素)基板などの異種基板であってもよく、成長させる窒化物結晶22と同じ材料であってもよい。本実施の形態では、下地基板21として、たとえば(0001)面の主表面を有するSiC基板を準備する。この下地基板21を坩堝101の上部に設置する。このとき、下地基板21の表面は平坦化されており、下地基板21の昇華を抑制するために、裏面側にはたとえばグラファイト製の下地基板保護材が密着するように設置する。
その後、原料17を準備する。窒化物結晶22としてAlN結晶を成長させる場合には、原料17はたとえばAlN粉末等を用いる。この原料17を、下地基板21と互いに向かい合うように、坩堝101の下部に設置する。
その後、反応容器123内に窒素ガスを流しながら、加熱部125を用いて加熱体121を加熱することにより、坩堝101内の温度を上昇させる。そして、原料17が昇華する温度まで原料17を加熱する。この加熱により、原料17が昇華して昇華ガスを生成する。この昇華ガスを、原料17よりも低温に設置されている下地基板21の表面に再度固化させる。本実施の形態では、たとえば下地基板21の温度を2000℃に、原料17の温度を2200℃になるように加熱して、30μmの厚みを有する窒化物結晶を成長させ、さらに100時間窒化物結晶を成長させる。これにより、たとえば10mmの厚みを有する窒化物結晶を成長させることができる。その後、室温(たとえば25℃)まで冷却して、成長装置100から取り出す。これにより、下地基板21上に窒化物結晶を成長させることができる。その後、原料17をさらに補充して、窒化物結晶上にさらに窒化物結晶をさせる。これにより、図6(A)または(B)に示すように、たとえば19mmの厚みを有する窒化物結晶22が得られる。この窒化物結晶22の表面22aは、凹状に反っている。また窒化物結晶22の裏面22bも反っている場合がある。表面22aおよび裏面22bの反りは図6(B)のように同様の場合もあり、図6(A)のように異なっている場合もある。なお、図6(B)に示すように、下地基板21は、窒化物結晶22の成長により昇華している場合がある。
なお、本実施の形態では、窒化物結晶22の成長方法として昇華法を採用したが、特に昇華法に限定されず、たとえばHVPE(Hydride Vapor Phase Epitaxy:ハイドライド気相成長)法、MBE(Molecular Beam Epitaxy:分子線エピタキシ)法、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition:有機金属化学気相堆積)法などの気相成長法、フラックス法、高窒素圧溶液法などの液相法などを採用することができる。
たとえばHVPE法により窒化物結晶22を成長させる場合は、たとえば以下のように行なう。まず、下地基板21を準備する。下地基板21として、たとえば(111)面が主表面であるGaAs(ガリウム砒素)基板を用いる。その後、下地基板21上にマスクを形成し、HVPE法により窒化物結晶22を成長させる。窒化物結晶22として、たとえば10mmの厚みを有するGaN結晶を成長させる。その後、下地基板をたとえば王水でエッチングして除去する。これにより、図6(B)に示す窒化物結晶22が得られる。
図8は、本実施の形態における窒化物結晶を上方から見たときの概略平面図である。図9および図10は、図8においてIX−IX線およびX−X線に沿う断面図であり、窒化物結晶の結晶方位を概略的に示す模式図である。図9および図10において、一点鎖線は各位置でのc軸方向、a軸方向またはm軸方向を示す。上述したように成長させた窒化物結晶22の表面22aは、図6(A)、(B)、図9および図10に示すように、凹に反っている。本実施の形態では、窒化物結晶22をc軸方向に成長させているため、あるいは窒化物結晶22において表面22a、裏面22bまたはその内部の格子面の反りのため、窒化物結晶22の位置によってc軸、a軸またはm軸の向きは異なっている。
なお、本実施の形態では、窒化物結晶22から窒化物基板10を切り出すため、インゴットとして厚みの大きな窒化物結晶22を成長させている。厚みの大きな窒化物結晶22を成長させると、窒化物結晶22の表面22aには反りが生じる。このため、窒化物結晶22の表面22aとa軸またはm軸とのなすオフ角は、表面22aの位置によってばらついている。また、裏面22bについても同様である。
また窒化物結晶22の表面22aの場所ごとにc軸、m軸、a軸の向きが異なっていることは、たとえばX線回折(X-ray Diffraction:XRD)法により測定される。裏面22bにおいても同様に測定される。また窒化物結晶22の内部についても、その箇所を露出させることで同様に測定される。
次に、窒化物結晶22から、第1の領域12と、第1の領域12を取り囲む第2の領域13とを有する表面11を含む窒化物基板10を切り出す。この切り出す工程では、表面11に直交する軸と、m軸またはa軸とのなすオフ角が0よりも大きくなるように窒化物基板10を切り出す。
この切り出す工程では、表面11に直交する軸と、m軸またはa軸とのなすオフ角が、第2の領域13の第1の点13aで最小値をとるように窒化物基板10を切り出すことが好ましい。また第2の領域13が窒化物基板10のエッジから2mm以内になるように窒化物基板10を切り出すことが好ましい。また切り出す工程では、オフ角が第2の領域13の第2の点で最大値をとり、かつ第2の点13bから第1の点13aにかけてオフ角が単調減少するように窒化物基板10を切り出すことが好ましい。
ここで、切り出す工程をより具体的に説明する。図11は、本実施の形態における窒化物結晶22を示す断面図である。図11において、aとはa軸方向、mとはm軸方向、cとはc軸方向を指し、窒化物結晶22の中央における各軸の方向を表す。窒化物結晶22において表面22aと裏面22bとの曲率半径が同じとみなせる場合には、たとえば図11に示すように、表面22aの中央におけるm面に平行な平面T1、T2に沿って、窒化物結晶22から窒化物基板10を切り出す。この平面T1、T2は、窒化物結晶22の表面22aおよび裏面22bのm軸と直交しない。平面T1、T2に沿って切り出した窒化物基板10の表面11のオフ角は、それぞれ図2および図3に示すようになる。平面T2は、平面T1よりもm面からc軸方向への傾斜が大きいため、オフ角が大きい。
図12は、本実施の形態における窒化物結晶22を示す別の断面図である。図12において、aとはa軸方向、mとはm軸方向、cとはc軸方向を指し、窒化物結晶22の中央における各軸を表す。窒化物結晶22において表面22aと裏面22bとの曲率半径が同じとみなせる場合には、たとえば図12に示すように、表面22aの中央におけるm面からc軸方向に傾斜した平面と平行な平面U1、U2に沿って、窒化物結晶22から窒化物基板10を切り出す。平面U1、U2は、窒化物結晶の成長方向(中心のc軸方向)から傾斜した面である。本実施の形態では、平面U1、U2は、窒化物結晶22の表面22aの中心におけるc面に垂直な平面から0.2°傾斜させている。この平面U1、U2は、窒化物結晶22の表面22aおよび裏面22bのm軸と直交しない。平面U1、U2に沿って切り出した窒化物基板10の表面11のオフ角は、それぞれ図4および図3に示すようになり、互いにオフ角の向きは逆である。
図13は、本実施の形態における窒化物結晶22を示す別の断面図である。図13において、aとはa軸方向、mとはm軸方向、cとはc軸方向を指し、窒化物結晶22の表面22aの中心における各軸の方向を表す。図13に示すように、窒化物結晶22をc軸方向に成長させる場合には、窒化物結晶22の表面22aおよび裏面22bを通り、かつ窒化物結晶22の表面22aおよび裏面22bの曲率半径の中心(中心O1と中心O2)、およびそれらの間(中心O1と中心O2とを結んだ線分)を通らない平面W1に沿って、窒化物結晶22から窒化物基板10を切り出す。つまり、平面W1は、窒化物結晶22の表面22aおよび裏面22bのm軸と直交しない。さらに言い換えると、平面W1は、窒化物結晶22の表面22aの曲率半径の中心O1と、裏面22bの曲率半径の中心O2との間に位置しない。つまり、平面W1は、窒化物結晶22の全体にわたってm軸と直交しない。平面W1に沿って切り出した窒化物基板10の表面11のオフ角は、図5に示すようになる。
ここで、「表面22aおよび裏面22bの曲率半径」とは、窒化物結晶22の表面22aおよび裏面22bの曲線を円弧に近似した時の半径を意味する。また、「曲率半径の中心」とは、上記で近似した円弧の中心を意味する。
また、たとえばXRD法により測定した窒化物結晶22の結晶方位に基づけば、図11〜図13に示すように、窒化物結晶22から窒化物基板10を切り出すことができる。
なお、平面U1、U2、W1のように、a面またはm面からc軸方向に傾斜した平面と平行な平面に沿って窒化物結晶22から窒化物基板10を切り出すことが好ましい。特に、窒化物結晶22の中央に位置するa面またはm面からc軸方向に傾斜している平面と平行な平面に沿って窒化物結晶22から窒化物基板10を切り出すことが好ましい。窒化物結晶22の中央とは、窒化物結晶22の表面22aが多角形状のとき、その表面22aにおいて中央部を挟んで対向する任意に特定される2辺に内接する円の直径のうち最大の長さの中心を意味する。また窒化物結晶22の表面22aが円状または楕円状のとき、その表面22aにおいて任意に特定される直径のうち最大の長さの中心を意味する。
この切り出す工程では、複数枚の窒化物基板10を切り出すことが好ましい。窒化物結晶22の大きさがたとえば10mm以上の場合、容易に複数枚の窒化物基板10を切り出すことができる。
窒化物基板10を切り出す方法は特に限定されず、たとえば切断など機械的な除去方法を用いることができる。切断とは、外周刃を持つスライサー、内周刃を持つスライサー、ワイヤーソーなどで機械的に窒化物結晶22から窒化物基板10を切り出すことをいう。
このように製造された窒化物基板10は、表面に直交する軸と、a軸またはm軸とのなすオフ角が0である領域を含まない。
次に、必要に応じて、窒化物基板10の表面の研磨および研削の少なくとも一方を行なう。なお、研削とは、砥石を回転させながら表面に接触させて、厚さ方向に削り取ることをいう。窒化物基板10は、研磨および研削の際に脱粒を抑制できるので、表面11を容易に平坦にすることができる。なお、窒化物基板10の裏面の研磨および研削の少なくとも一方をさらに行なってもよい。
本実施の形態では、ダイヤモンド砥粒を固定した砥石を用いて窒化物基板10の整形加工をし、その後ダイヤモンド砥粒を用いて窒化物基板10の表面11の研削または研磨をする。
以上の工程を実施することにより、たとえば400μm〜450μmの厚みを有する複数枚の窒化物基板10を製造することができる。
次に、本実施の形態における窒化物基板10の製造方法により製造される窒化物基板10の効果について説明する。
本実施の形態では、表面22aおよび裏面22bのm軸およびa軸と直交しない図11の平面T1、T2、図12の平面U1、U2に沿って、窒化物結晶22から窒化物基板10を切り出している。これにより、図2、図3、図4、図3にそれぞれ示すように、表面に直交する軸と、m軸またはa軸とのなすオフ角が0よりも大きくなる窒化物基板10を製造することができる。
一方、比較例では、表面22aおよび裏面22bの少なくとも一方がm軸またはa軸と直交する図11の平面T3、図12の平面U3に沿って、窒化物結晶22から窒化物基板50(図14参照)を切り出している。この比較例の場合には表面22a、裏面22bがともにm軸またはa軸と直交するので、図14に示すように、窒化物基板50の表面51の全面においてオフ角が0になる。なお、図14は、比較例で得られた窒化物基板を表面に垂直な方向から見たときのオフ角を示す模式図である。図14において、aとはa軸方向、mとはm軸方向、cとはc軸方向を指し、窒化物基板50の表面51の中央での方向を示す。図14において、矢印が記載されていないのは、窒化物基板50の表面51全体において、オフ角を示すベクトルの大きさが0のためである。
このように、製造した本実施の形態における窒化物基板10の表面11および比較例における窒化物基板50の表面51上にエピタキシャル層をそれぞれ形成させる。オフ角を有する領域上に形成したエピタキシャル層は横方向に結晶成長するため、窒化物基板10の表面11上に成長したエピタキシャル層は良好な表面モフォロジーを有する。つまり、本実施の形態のようにオフ角が全面に形成された表面11を有する窒化物基板10上には、特性の高いエピタキシャル層を形成することができる。このため、エピタキシャル層を用いて作製される基板、デバイス等の特性を広範囲で向上することができる。したがって、本実施の形態の窒化物基板10は、表面11上に形成されるエピタキシャル層およびそれを用いたデバイスの特性が向上するようにオフ角を制御することができる。
一方、オフ角が0の領域上には特性の高いエピタキシャル層を形成することができない。このため、比較例における窒化物基板50の表面51上に成長したエピタキシャル層は良好なモフォロジーを得られない。つまり、比較例のようにオフ角が全面に形成されていない表面51を有する窒化物基板50上には、特性の高いエピタキシャル層を形成することができない。このため、このエピタキシャル層を用いて作製される基板、デバイス等の特性を向上することはできない。したがって、比較例の窒化物基板50は、表面51上に形成されるエピタキシャル層およびそれを用いたデバイスの特性が向上するようにオフ角を制御することができない。
さらに、本発明者は窒化物結晶22から窒化物基板10を切り出す位置と角度とについて鋭意研究した結果、図13に示すように、窒化物結晶22の表面22aおよび裏面22bの曲率半径の中心O1、O2を通る平面W2、W3で切断すると、切り出した窒化物基板の表面のオフ角が0になることを本発明者は見出した。このため、本実施の形態では、図13に示すように、窒化物結晶22の表面22aおよび裏面22bを通り、かつ窒化物結晶22の表面22aおよび裏面22bの曲率半径の中心O1、O2を通らない平面W1(曲率半径の中心O1、O2を結んだ線分を通らない平面W1)に沿って、窒化物結晶22から窒化物基板10を切り出している。これにより、図5に示すように、表面に直交する軸と、m軸またはa軸とのなすオフ角が0よりも大きくなる窒化物基板10を製造することができる。
また比較例として、窒化物結晶22の表面22aおよび裏面22bを通り、かつ窒化物結晶22の表面22aおよび裏面22bの曲率半径の中心O1、O2を通る平面W2、W3に沿って、窒化物結晶22から窒化物基板50を切り出している。これにより、図15および図16に示すように、表面51に直交する軸と、m軸またはa軸とのなすオフ角が0である第1の点53aを有する第2の領域53と、第2の領域53の内周側に位置する第1の領域52とを含む窒化物基板50が製造される。なお、図15および図16は、比較例で得られた窒化物基板を表面に垂直な方向から見たときのオフ角を示す模式図である。図15および図16において、矢印はオフ角の大きさと方向とを示すベクトルである。図15および図16において、aとはa軸方向、mとはm軸方向、cとはc軸方向を指し、窒化物基板50の表面51の中央での方向を示す。
また窒化物結晶22の表面22aおよび裏面22bの曲率半径が異なる場合には、図13に示すように、窒化物結晶22の表面22aおよび裏面22bの曲率半径の中心O1、O2を結んだ線分を通らない平面W1に沿って、窒化物結晶22から窒化物基板10を切り出すと、第2の領域13の第1の点13aでオフ角の最小値をとる窒化物基板10を製造することができる。
窒化物基板10の表面11上において、内周側に位置する第1の領域12上に形成されたエピタキシャル層は、基板、デバイス等に使用される。このため、本実施の形態では、基板、デバイス等に実質的に使用しない領域として窒化物基板10の第2の領域13のオフ角が最小値となるように、窒化物基板10のオフ角を制御している。したがって、窒化物基板10を用いてエピタキシャル層を形成して基板、デバイス等に用いる場合に、使用する領域、つまり第1の領域12の特性をより向上できるようにオフ角を制御することができる。
加えて、本実施の形態では、オフ角が制御された表面11を有するように窒化物結晶22から窒化物基板10を切り出している。このため、窒化物結晶22の状態によらず(つまり窒化物結晶22の成長条件等に依存せず)、安定してオフ角を制御した窒化物基板10を製造することができる。したがって、特性の高いエピタキシャル層を形成するためにオフ角が制御された窒化物基板10を、歩留まりを向上して製造することができる。
c軸方向に窒化物結晶22を成長させると、一般的にc軸方向に対して凹状に反る。この反りの形状から、本実施の形態ではm軸またはa軸とのなすオフ角の分布を制御するように窒化物基板10を切り出している。このため、表面のm軸またはa軸とのなすオフ角を制御した窒化物基板10を歩留まりを向上して製造することができる。
本実施例では、窒化物結晶から、表面に直交する軸と、m軸またはa軸とのなすオフ角が0よりも大きくなるように窒化物基板を切り出す工程における切断方法について検討した。
(切断方法1)
図17および図18は、半径r、中心Oの円弧の一部として近似できるような(曲率半径rで、曲率半径の中心Oの)表面22aを持つ、直径2Rの窒化物結晶を、およそのa軸方向から見た模式図である。ここでは簡単化のために窒化物結晶の厚みを無視する。
まず、図17に示す例において、m面のオフ角が0であるような窒化物基板を切り出す方法を考える。この場合、たとえば平面V1で表されるような、窒化物結晶の表面22aに垂直な平面で切断することにより、窒化物基板が得られる。これを一般化すれば、中心Oを通る直線で表されるような面のうち、窒化物結晶と共有部分を持つような面はすべてこれに該当する。
次に、図18に示す例において、m面のオフ角がβであるような窒化物基板を切り出す方法を考える。この場合、図17の結果を踏まえるとわかるように、中心Oを少し外れた平面V2で表されるような平面で切断すればよい。
図19〜図21は、切断平面V2をさらに考察するための模式図である。図17に示す例および図18に示す例では、窒化物結晶の形状を半径r、中心Oの円弧の一部として考えたが、図20および図21に示すように窒化物結晶の形状(表面22a)を円弧全体へと拡張して考察する。この場合、m面のオフ角がβであるような窒化物基板を切り出すための切断平面V2としては、中心Oの周りの半径ρ(ρ=r×sinβ)の領域を通らないような任意の面(図20および図21における領域Aを通る任意の面)が該当することがわかる。言い換えれば、平面V2は、中心Oからの距離がρであるような任意の面が該当する。中心Oからの距離とは、中心Oから任意の面に対して下ろした垂線の長さを意味している。
しかし、実際には窒化物結晶は半径r、中心Oの円弧の一部でしかないので、窒化物結晶を切断できる平面V2はこのうちの一部である。この様子を表したのが図22および図23である。窒化物結晶から、実際にオフ角がβであるような窒化物基板を切断できる平面V2は、図22および図23における領域Bの部分であることがわかる。なおここでは簡単のため、オフ角βを窒化物結晶の表面22aの法線の左側にとる場合のみを示し、右側にとる場合を省略している。
したがって、上記考察に基づくと、m面のオフ角がβであるような窒化物基板を切り出す平面V2の条件は次の2点となることがわかった。すなわち、平面V2は(1)中心Oからの距離がρであることと、(2)窒化物結晶の表面22aと共有部分を持つ、という条件である。
以上から、窒化物結晶の表面22aを円弧で近似した場合の中心Oの位置、曲率半径r、および窒化物結晶の直径2Rについて、それぞれX線回折、定規、ノギスなどで測定すれば、オフ角がβである窒化物基板を得るための切断平面V2を容易に決定し、切断できることがわかった。
(切断方法2)
図24および図25を参照して、m面のオフ角がβ1からβ2(β1<β2)の範囲にあるような窒化物基板を切り出す方法を考える。図24および図25は、切断平面V3を考察するための模式図である。
上述した切断方法1と同様に考えると、m面のオフ角がβ1からβ2であるような窒化物基板を切り出す平面V3の条件は次の2点となることがわかった。すなわち、平面V3は(1)中心Oからの距離ρがr×sinβ1<ρ<r×sinβ2を満たすこと(図24および図25の領域C)と、(2)窒化物結晶の表面22aと共有部分を持つ、という条件である。
以上から、窒化物結晶の表面22aを円弧で近似した場合の中心Oの位置、曲率半径r、および窒化物結晶の直径2Rについて、それぞれX線回折、定規、ノギスなどで測定すれば、オフ角がβ1からβ2である窒化物基板を得るための切断平面V3を容易に決定し、切断できることがわかった。
(切断方法3)
図26を参照して、上述した切断方法1および2において簡単化のために無視していた窒化物結晶の厚みの影響を考える。図26は、切断平面V4を考察するための模式図である。
用意した窒化物結晶に対して表面22aと裏面22bとをX線回折測定すると、窒化物結晶は、半径r1、中心O1の円弧の一部として近似できるような表面22aと、半径r2、中心O2の円弧の一部として近似できるような裏面22bとを持つことがわかる。これまでの議論から、中心O1のまわりにはオフ角β1からβ2(β1<β2)の範囲によって決まる半径r1×sinβ1、r1×sinβ2の球面を考え、同じく中心O2のまわりにはr2×sinβ1、r2×sinβ2の球面を考えればよい。
したがって、m面のオフ角がβ1からβ2であるような窒化物基板を切り出す平面V4の条件は、次の3点となることがわかった。すなわち、平面V4は(1)中心O1からの距離ρがr1×sinβ1<ρ<r1×sinβ2を満たすこと(図26の領域D1)と、(2)中心O2からの距離ρがr2×sinβ1<ρ<r2×sinβ2を満たすこと(図26における領域D2)と、(3)窒化物結晶の表面22aおよび裏面22bと共有部分を持つ、という条件である。
以上から、窒化物結晶の表面22aおよび裏面22bを円弧で近似した場合の中心O1、O2の位置、曲率半径r1、r2、および窒化物結晶の直径2Rについて、それぞれX線回折、定規、ノギスなどで測定すれば、オフ角がβ1からβ2である窒化物基板を得るための切断平面V4を容易に決定し、切断できることがわかった。
なお、窒化物結晶の成長厚み方向への曲率半径の変化は、良好な結晶においては単調に変化していると考えられるので、ここで考えたように表面と裏面に着目するだけで精度よく切断ができる。
また、窒化物結晶の表面および裏面以外のc面についても、同様に中心、曲率半径の円弧を増やして考えることができる。そのように考える効果としては、曲率半径の成長厚み方向の変化をより正確に捉えることができ、切断した窒化物基板内でのオフ角分布をさらに向上できる。たとえば、窒化物結晶22の品質が良好でない場合や、下地基板21としてオフ角を有する基板を用いて窒化物結晶22をc軸方向に成長した場合には、表面および裏面以外のc面について中心、曲率半径の円弧を増やして同様の考察をすることにより、オフ角を制御した基板を採取するための切断面をより精度良く決定することができる。窒化物結晶22の内部のc面における、中心、曲率半径についてはその箇所を露出させるなどして、X線回折(XRD)法により測定できる。
ここで、上記切断方法1〜3では、m面に対してオフ角を有する窒化物基板の切断方法について検討したが、a面に対してオフ角を有する窒化物基板の切断方法にも同様に適用できる。つまり、上記切断方法1〜3は、表面に直交する軸と、m軸またはa軸とのなすオフ角が0よりも大きくなるように窒化物基板を切り出す切断方法に適用できる。
窒化物基板の表面に含まれる第1の領域と、第1の領域を取り囲む第2の領域に関して、第2の領域がエッジから2mm以内になるように窒化物基板を切り出す方法についても同様に考えることができる。すなわち、後述する実施例2で特定する切断点1および2の座標を補正して切断すれば、第2の領域をエッジから2mm以内になるように切り出すことができる。
本実施例では、窒化物結晶を成長させ、この窒化物結晶から、表面に直交する軸と、m軸またはa軸とのなすオフ角が0よりも大きくなるように窒化物基板を切り出す具体的な切断方法について検討した。この切断方法について検討するために、図27に示す窒化物結晶に固定された座標系を定義して、切断位置の特定した。
図27は、本実施例において、窒化物結晶を切断する箇所を指定する方法を説明するための模式図である。図27に示すように、座標原点は窒化物結晶の裏面22b中央とし、y軸方向はc軸(=結晶の回転対称な軸)とし、z軸方向はワイヤーソーのワイヤー往復方向とした。オフ角を有するm面(a面)の窒化物基板を採取する際には、a軸(m軸)の向きを手前方向(z方向)とした。切断はこの座標系の指定する2点の切断点(切断点1、2)を通るようにワイヤーを用いて行なった。なお、切断点1および2の座標をそれぞれ(x1,y1)、(x2,y2)とした。また、ワイヤーは鉛直方向に切り進むため、切断面が鉛直になるように治具(図示せず)で窒化物結晶を傾斜させた。
詳細は、以下の本発明例1〜3および比較例1に記載する。本発明例1〜3および比較例1の製造条件および製造した窒化物基板の結果を下記の表1に記載する。
Figure 0005812151
(本発明例1)
主面が(0001)面である2インチのSiC基板を準備し、これを下地基板21として、昇華法によりAlN単結晶を成長した。
具体的には、図6に示す坩堝101の上部に下地基板21を設置した。このとき、下地基板21の表面は平坦化されており、下地基板21の昇華を抑制するために、裏面側にはグラファイト製の下地基板保護材が密着するように設置した。またAlN粉末原料を準備し、これを原料17として、下地基板21と互いに向かい合うように、坩堝101の下部に設置した。
その後、反応容器123内に窒素ガスを流しながら、加熱部125を用いて加熱体121を加熱することにより、坩堝101内の温度を上昇させた。下地基板21の温度を2000℃に、原料17の温度を2200℃になるように加熱して、30μmの厚みを有するAlN単結晶を成長させ、さらに100時間AlN単結晶を成長させた。その後、室温まで冷却し、SiC基板を除去した。これにより、c軸方向に約10mmの成長厚みを有する窒化物結晶22としてのAlN単結晶を得た。
得られたAlN単結晶の表面と裏面との両方で、結晶性をX線回折を用いて評価したところ、半値幅が100秒程度の良好な単結晶であることがわかった。多くの点での(0002)ロッキングカーブ測定の結果から、この単結晶は反っており、その反りの状態は、c軸方向を上にした状態で上に凹な回転対称な形状であることがわかった。表面の曲率半径は1.0mで、裏面の曲率半径は1.1mであった。c面の形状は円弧で近似できることが確認された。模式的に書くと図26および図27のような状態であることが確認された。
この単結晶を面方位を確認した状態でワイヤーソーにセットし、表1に示す切断点1、切断点2を通る平面でAlN単結晶を切断することにより、AlN基板1枚を採取した。
その後、ダイヤモンド砥粒を含む砥石で研削加工を行ない、さらにダイヤモンド砥粒を含むスラリーを用いて研磨を行なった。これにより、本発明例1のAlN基板を製造した。研削・研磨により、本発明例1の窒化物基板の表面を平坦に加工することができた。このため、後述する研削・研磨をしなかった本発明例2の窒化物基板と比べて、本発明例1の窒化物基板を用いてエピタキシャル層をより容易に作製することができた。
製造したAlN基板について、X線回折でオフ角の面内マッピング測定を行ない、分布の範囲を調べたところ、表面はほぼm面でオフ角がゼロの領域を含まず、表面の全領域において特にエピタキシャル成長に好ましいオフ角を備えたAlN基板が得られた。
(本発明例2)
主面が(111)面である3インチのGaAs基板を準備し、このGaAs基板の表面の全体を薄いマスクによって被覆した。マスクの材料はGaNがその上に直接に成長しないような性質を持つものとして、SiO2(二酸化ケイ素)を使用した。このマスクに窓を形成し、この窓を通してGaNをHVPE法によりエピタキシャル成長させた。
成長に用いたHVPE炉は、縦長の炉の内部上方にGaボートが設けられ、これにはGa融液が収容されていた。炉の下方にはサセプタが設けられ、その上にGaAs基板をセットした。炉の周囲にはヒ−タがあって炉を加熱した。水素ガスとHClガスとの混合ガスがガス導入口から導入された。HClがGaと反応してGaClを合成し、GaClがガス状となって下方へ流れた。ガス導入口から水素ガスとNH3ガスの混合ガスが導入された。GaClがNH3と反応して、GaNを合成し、GaAs基板の上に堆積した。はじめに低温(490℃)でバッファ層を成長した後、昇温して高温(1010℃)でエピタキシャル成長を行なった。このようにして、窒化物結晶22として、20mmの厚みを有するGaN単結晶を成長させた。その後、下地基板を王水でエッチングして除去した。これにより、図6(B)に示す窒化物結晶22としてのGaN単結晶が得られた。
得られたGaN単結晶の表面と裏面との両方で、本発明例1と同様に結晶性を評価したところ、半値幅が100秒程度であることがわかった。また、反り形状をX線回折を用いて確認した(表1参照)。
それを元に、表1に記載の切断点1、2を通る平面でワイヤースライスを行なって、2枚のGaN基板を採取し、本発明例2のGaN基板を製造した。本発明例2では切断後に研削・研磨を行なわなかったため、本発明例1と比べ表面を平坦に加工できなかったが、この窒化物基板を用いてもエピタキシャル層を形成できた。
製造したGaN基板についてオフ角の分布を評価したところ、ほぼm面でオフ角0を含まない表面を有するGaN基板であることを確認した。
(本発明例3)
本発明例2と同様のHVPE炉で成長したGaN単結晶を用意し、同様に得られたGaN単結晶の表面と裏面との両方で、結晶性が100秒程度であること、反り形状をX線回折を用いて確認した(表1参照)。
それを元に、ここでは、ほぼa面の基板を得るために、ワイヤーソーへのセット方向を本発明例2とは変えた。具体的には表1に記載の切断点1、2を通る平面でワイヤースライスを行なって、2枚の基板を採取した。切断後に本発明例1と同様に研削・研磨を行なった。これにより、本発明例3のGaN基板を製造した。
製造したGaN基板のX線回折測定によりオフ角の分布を評価したところ、ほぼa面でオフ角0を含まない表面を有するGaN基板であることを確認した。
(比較例1)
本発明例1と同様の反り形状のAlN単結晶を用意し、本発明例1〜3とは異なる切断方法である、表1に記載の切断平面に沿ってワイヤーソーで切断した。切断後に本発明例1と同様に研削・研磨を行なった。
製造したAlN基板のX線回折測定によりオフ角の分布を評価したところ、m面の基板が得られたが、エピ成長に好ましくないオフ角0のAlN基板であった。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した実施の形態ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 窒化物基板、11,22a 表面、12 第1の領域、13 第2の領域、13a 第1の点、13b 第2の点、17 原料、21 下地基板、22 窒化物結晶、22b 裏面、100 成長装置、101 坩堝、101a 排気口、121 加熱体、121a,123a 導入口、121b,123b 排出口、123 反応容器、125 加熱部、127a,127b 放射温度計、T1,T2,T3,U1,U2,U3,W1,W2,W3,V1,V2,V3,V4 平面、O,O1,O2 中心。

Claims (6)

  1. 表面と、前記表面と反対側の裏面とを含む窒化物結晶をc軸方向に成長させる工程と、
    前記窒化物結晶から、窒化物基板を切り出す工程とを備え、
    前記切り出す工程では、前記窒化物結晶の前記表面および前記裏面を通り、かつ前記窒化物結晶の前記表面および前記裏面の曲率半径の中心を結んだ線分を通らない平面に沿って、前記窒化物結晶から前記窒化物基板を切り出す、窒化物基板の製造方法。
  2. 前記切り出す工程では、第1の領域と、前記第1の領域を取り囲む、前記窒化物基板のエッジからの距離が2mm以内である第2の領域とを有する表面を含み、前記窒化物基板の表面に直交する軸と、m軸またはa軸とのなすオフ角が前記第2の領域の第1の点で最小値をとるように前記窒化物基板を切り出す、請求項1に記載の窒化物基板の製造方法。
  3. 前記切り出す工程では、前記オフ角が前記第2の領域の第2の点で最大値をとり、かつ前記第2の点から前記第1の点にかけて前記オフ角が単調減少するように、前記窒化物基板を切り出す、請求項2に記載の窒化物基板の製造方法。
  4. 前記切り出す工程では、a面またはm面からc軸方向に傾斜した平面と平行な前記平面に沿って前記窒化物結晶から前記窒化物基板を切り出す、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の窒化物基板の製造方法。
  5. 前記切り出す工程後に、前記窒化物基板の表面の研磨および研削の少なくとも一方を行なう工程をさらに備えた、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の窒化物基板の製造方法。
  6. 前記切り出す工程では、複数枚の前記窒化物基板を切り出す、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の窒化物基板の製造方法。
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