JP4337560B2 - 単結晶窒化ガリウム基板を製造する方法、窒化ガリウム基板、および窒化物半導体エピタクシャル基板 - Google Patents

単結晶窒化ガリウム基板を製造する方法、窒化ガリウム基板、および窒化物半導体エピタクシャル基板 Download PDF

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本発明は、単結晶窒化ガリウム基板を製造する方法、窒化ガリウム基板、および窒化物半導体エピタクシャル基板に関する。
文献1(特開2001−196632号公報)には、窒化物系化合物半導体発光素子が記載されている。窒化物系化合物半導体発光素子は、結晶方位が<0001>方向より0.05度以上2度以下の範囲で傾斜したGaN基板上に、窒化物系化合物半導体からなるアクセプタドーピング層と活性層を有している。
文献2(特開2000−223743号公報)は、窒化物系半導体発光素子が記載されている。窒化物系半導体発光素子は、GaNからなる基板の上面に窒化物系半導体からなる発光層を形成してなる。窒化物系半導体発光素子の基板の上面がC面に対して0.03以上10度以下の角度で傾斜している。
文献3(特開2000−22212号公報)は、GaNウエハが記載されている。GaNウエハは、研磨により作製される。GaNウエハのオフ角が3度以内、オフ角のばらつきがその面内において4度以内、GaNウエハの反りが200マイクロメートル以内でである。
特開2001−196632号公報 特開2000−223743号公報 特開2000−22212号公報
文献1および文献2には、窒化物半導体発光素子が記載されている。これらの窒化物半導体発光素子はGaN基板を有している。GaNウエハをペレットに分割して作製され、窒化物半導体発光素子のサイズは大きくても1ミリメートル程度である。文献1および文献2に記載されているような窒化物半導体発光素子は、GaNウエハの一部の領域からしか得られない。なぜなら、基板の全面にわたって所望の角度分布を示すGaNウエハが得られていないからである。
したがって、求められていることは、好適な特性の窒化物半導体素子がウエハのより多くの領域において作製されることである。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、より多くの窒化物半導体素子を提供できるGaN基板、およびこのGaN基板を作製する方法を提供することを目的としており、また、このGaN基板を用いる窒化物半導体エピタキシャル基板を提供することを目的とする。
本発明の一側面は、単結晶窒化ガリウム基板を製造する方法である。この方法は、(a)気相成長法によって所定の軸の方向に成長された窒化ガリウム単結晶のインゴットを、前記所定の軸に対して傾斜する所定の平面に沿って切断して、一または複数の単結晶窒化ガリウム基板を作製する工程を備え、前記インゴットは凸状または凹状に反っており、前記インゴットにおけるC面の曲率半径は1.5m以上であり、前記単結晶窒化ガリウム基板の主面は鏡面仕上げされており、前記窒化ガリウム基板の前記主面は、前記窒化ガリウム基板のエッジから3ミリメートル以内の第1の領域と、前記第1の領域に囲まれた第2の領域とを有しており、前記主面に直交する軸と前記窒化ガリウム基板のC軸との成すオフ角度は、前記単結晶窒化ガリウム基板の前記主面上の前記第1の領域にある第1の点で最小値をとる。
この方法によれば、インゴットを所定の平面に沿って切断して単結晶窒化ガリウム基板が作製され、この単結晶窒化ガリウム基板ではオフ角度が主面の第1の領域内の第1の点で最小値をとる。
本発明の別の側面によれば、単結晶窒化ガリウム基板を製造する方法である。この方法は、(a)気相成長法によって成長された窒化ガリウム単結晶のインゴットを所定の平面に沿ってスライスして一または複数の単結晶GaNスライスを作製する工程と、(b)前記単結晶GaNスライスのスライス面の研磨および研削の少なくとも一方を行うことによって加工された主面を有する単結晶窒化ガリウム基板を形成する工程とを備え、前記インゴットは凸状または凹状に反っており、前記インゴットにおけるC面の曲率半径は1.5m以上であり、前記所定の平面は、前記インゴットの長手方向にのびる軸に対して傾斜しており、前記窒化ガリウム基板の前記主面は、前記窒化ガリウム基板のエッジから3ミリメートル以内の第1の領域と、前記第1の領域に囲まれた第2の領域とを有しており、前記主面に直交する軸と前記窒化ガリウム基板のC軸との成す角度は、前記単結晶窒化ガリウム基板の前記主面上の第1の点で最小値をとり、前記第1の点は前記第1の領域にある。
この方法によれば、インゴットを所定の平面に沿ってスライスして単結晶GaNスライスを作製するので、オフ角度が主面の第1の領域内の第1の点で最小値をとる単結晶窒化ガリウム基板が作製される。
本発明の方法では、前記窒化ガリウム基板の主面に直交する軸は、前記第1および第2の領域において前記窒化ガリウム基板のC軸とゼロより大きい角度を成すようにしてもよい。
この方法によれば、オフ角度がゼロである領域が無い単結晶窒化ガリウム基板が作製される。
本発明の方法では、前記オフ角度は、前記窒化ガリウム基板の前記主面上の第2の点で最大値をとり、前記主面に直交する軸と前記窒化ガリウム基板のC軸との成す角度は、前記第1の点と前記第2の点とを結ぶ線分上において実質的に単調に変化するようにしてもよい。
この方法によれば、主面上の第1の点と第2の点とを結ぶ線分上において実質的に単調に変化するので、主面の第2の領域において、オフ角度がゼロである領域が無い単結晶窒化ガリウム基板が作製される。
本発明の方法では、前記オフ角度は前記窒化ガリウム基板の前記主面上の閉じない曲線上においてゼロより大きいある値であり、前記曲線は前記主面のエッジにおいて終端しているようにしてもよい。
この方法によれば、オフ角度がゼロである領域が、デバイス作製領域内に無い単結晶窒化ガリウム基板が作製される。
また、本発明の方法では、前記所定の平面は、前記インゴットの前記窒化ガリウム単結晶内のいずれのC軸とも直交しない。
本発明の別の側面は、単結晶の窒化ガリウムから成り主面を有する窒化ガリウム基板である。この基板では、前記主面に直交する軸と前記窒化ガリウム基板のC軸との成すオフ角度は、主面にわたってゼロより大きい。
この窒化ガリウム基板によれば、オフ角度が主面にわたってゼロより大きいので、良好な表面モフォロジの半導体膜が窒化ガリウム基板上に形成できる。
本発明の更なる別の側面は、単結晶の窒化ガリウムから成り主面を有する窒化ガリウム基板である。窒化ガリウム基板では、前記窒化ガリウム基板の前記主面は、前記窒化ガリウム基板のエッジから3ミリメートル以内の第1の領域と、前記第1の領域と異なる第2の領域とを有しており、前記主面に直交する軸と前記窒化ガリウム基板のC軸との成すオフ角度は、前記主面の前記第2の領域にわたってゼロより大きい。
この窒化ガリウム基板によれば、オフ角度が主面の第2の領域にわたってゼロより大きいので、第2の領域において良好な表面モフォロジーを有する半導体膜が窒化ガリウム基板上に形成できる。
本発明の窒化ガリウム基板では、前記オフ角度は、前記単結晶窒化ガリウム基板の前記主面上の第1の点で最小値をとり、前記第1の点は前記第1の領域にあるようにしてもよい。
この方法によれば、インゴットを所定の平面に沿ってスライスして単結晶GaNスライスを作製するので、オフ角度が主面の第1の領域内の第1の点で最小値をとる単結晶窒化ガリウム基板が作製される。少なくとも第2の領域において良好な表面モフォロジーを有する半導体膜が窒化ガリウム基板上に形成できる。
本発明の窒化ガリウム基板では、前記オフ角度は前記窒化ガリウム基板の前記主面上の閉じない曲線上においてゼロより大きいある値であり、前記曲線は前記主面のエッジにおいて終端しているようにしてもよい。
この基板によれば、オフ角度がゼロである領域が、デバイス作製領域内に無い単結晶窒化ガリウム基板が作製される。
本発明の窒化ガリウム基板では、前記窒化ガリウム基板のエッジ上の一の点と前記窒化ガリウム基板のエッジ上の別の点との距離の最大値は、10ミリメートル以上であることが好ましい。
この窒化ガリウム基板によれば、そのエッジ上の一の点と別の点との距離の最大値が10ミリメートル以上である窒化ガリウム基板を提供することができる。
本発明の窒化ガリウム基板では、前記窒化ガリウム基板の前記主面の面積は、直径2インチの円の面積以上であることが好ましい。
この窒化ガリウム基板によれば、その主面の面積が直径2インチの円の面積より大きい窒化ガリウム基板を提供することができる。
本発明の窒化ガリウム基板によれば、前記オフ角度は、前記主面の前記第2の領域にわたって0.15度以上であることが好ましい。この窒化ガリウム基板上に形成されるIII族窒化物半導体膜の表面モフォロジーは六角錘状のパターンを示さない。
本発明の窒化ガリウム基板によれば、前記オフ角度は、前記主面の前記第2の領域にわたって0.3度以上であることが好ましい。この窒化ガリウム基板上に形成されるIII族窒化物半導体膜はマクロステップ状の表面モフォロジーを示さない。
本発明の窒化ガリウム基板では、前記オフ角度は、前記主面の前記第2の領域にわたって2度未満であることが好ましい。この窒化ガリウム基板上に形成されるIII族窒化物半導体膜は大きなスクラッチ状の突起が目立つことがない。
本発明の窒化ガリウム基板では、前記オフ角度は、前記主面の前記第2の領域にわたって0.7度以下であることが好ましい。この窒化ガリウム基板上に形成されるIII族窒化物半導体膜は、0.7度以下のオフ角の範囲では、表面モフォロジーはスクラッチ状の凹凸を示すところ無く、表面粗さ(Rms)は最大0.5ナノメートル程度まで小さくなる。
本発明の更なる別の側面によれば、窒化物半導体エピタクシャル基板は、上記の窒化ガリウム基板と、前記窒化ガリウム基板上に設けられた一または複数のIII族窒化物半導体膜とを備える。
この窒化物半導体エピタクシャル基板によれば、III族窒化物半導体膜は、良好な表面モフォロジを示す。
本発明の更なる別の側面によれば、窒化物半導体エピタクシャル基板は、上記の窒化ガリウム基板と、前記窒化ガリウム基板上に設けられた第1導電型AlX1GaY1In1−X1−Y1N(0≦X1≦1、0≦Y1≦1、0≦X1+Y1≦1)膜と、前記窒化ガリウム基板上に設けられたAlX2GaY2In1−X2−Y2N(0≦X2≦1、0≦Y2≦1、0≦X2+Y2≦1)膜を含む活性層と、前記窒化ガリウム基板上に設けられた第2導電型AlX3GaY3In1−X3−Y3N(0≦X3≦1、0≦Y3≦1、0≦X3+Y3≦1)膜とを備える。
この窒化物半導体エピタクシャル基板によれば、第1導電型AlX1GaY1In1−X1−Y1N膜と、AlX2GaY2In1−X2−Y2N膜と、第2導電型AlX3GaY3In1−X3−Y3N膜は、良好な表面モフォロジを示す。
本発明の上記の目的および他の目的、特徴、並びに利点は、添付図面を参照して進められる本発明の好適な実施の形態の以下の詳細な記述から、より容易に明らかになる。
以上説明したように、本発明によれば、より多くの窒化物半導体素子を提供できるGaN基板、およびこのGaN基板を作製する方法を提供することができ、また、このGaN基板を用いる窒化物半導体エピタキシャル基板を提供することができる。
本発明の知見は、例示として示された添付図面を参照して以下の詳細な記述を考慮することによって容易に理解できる。引き続いて、添付図面を参照しながら、本発明の単結晶窒化ガリウム基板を製造する方法、窒化ガリウム基板、および窒化物半導体エピタクシャル基板に係る実施の形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付する。
(第1の実施の形態)
図1(A)は、単結晶窒化ガリウム基板を製造する方法を示す図面である。図1(B)は、III−V化合物半導体基板を示す図面である。図1(C)は、図1(A)に示されたI−I線に沿ってとられた断面図を示す。
まず、気相成長法によって形成された窒化ガリウム単結晶のインゴットを準備する。図1(A)を参照すると、窒化ガリウム単結晶のインゴット1が示されている。窒化ガリウムインゴット1は、例えば次にように作製される。図1(B)に示されるようなGaAs(111)単結晶基板といったIII−V化合物半導体基板3上にマスクを形成する。このマスクは、[11−2]方向および[−110]方向にそれぞれアレイ状に配列された窓を有する。マスクの窓に低温でGaNバッファ層を成長する。次いで、高温において、ハイドライド気相成長(HVPE)法といった気相成長法を用いてGaNバッファ層およびマスクの上に別のGaN層をエピタキシャル成長する。この後に、GaAs基板を除去してGaN単結晶基板5を製造する。GaAs基板3は王水でエッチングすることによって除去できる。GaN単結晶基板5上に、少なくとも10ミリメートルの厚みを有するGaNエピタキシャル層を厚く形成してGaNインゴット1を形成する。
単結晶インゴット1は、気相成長法によって所定の軸Axの方向に成長している。一方、図1(B)に示されるように、III−V化合物半導体基板3は、実質的に反っていない。図1(A)に示された単結晶インゴット1は、その作製条件および/またはインゴットの厚さに応じて、凸または凹形状に反っている。図1(C)において、ガリウム面1aは凹に反った曲面であり、単結晶インゴット1内のC面((0001)面)3a、3b、3cが模式的に示されている。
図2(A)および図2(B)は、I−I線に沿った断面を示す。図2(A)には、いくつかのC軸C1、C2、C3が示されている。軸AxがあるC軸に沿って伸びている。例えば、X方向における軸C1と軸C2との間隔D、D、Dは、Z軸の座標が大きくなるにつれて、狭くなっている。これらのC面は、凸面または凹面に沿って伸びている。
窒化ガリウム基板は、例えば、次のような方法を用いて製造することができる。単結晶インゴット1を所定の平面S1、S2、S3に沿って切断して一または複数の単結晶窒化ガリウム基板を作製する。所定の軸は、インゴット1の長手方向に伸びる軸Axに対して傾斜している。
所定の平面S1、S2、S3は、インゴット1内のいずれのC軸とも直交していない。平面S1、S2、S3は、インゴット1に交差しない軸Oxに直交する。例えば、平面S1(平面S2、S3も同様に)とC軸との成す角度は、X軸上の座標値が大きくなるにつれて、実質的に単調に小さくなる。
図2(B)には、図2(A)と同様に、いくつかのC軸C1、C2、C3が示されている。軸Ax、OxがあるC軸に沿って伸びている。軸Oxは、インゴット1の長手方向に伸びている。
図2(B)に示された例では、単結晶インゴット1を所定の平面T1、T2、T3に沿って切断して一または複数の単結晶窒化ガリウム基板を作製する。
所定の平面T1、T2、T3は、インゴット1内のC軸とも直交している。平面T1、T2、T3は、インゴット1内の軸Oxに直交する。例えば、ある一を通過するC軸と平面T1(平面T2、T3も同様に)との成す角度は、該一が軸Oxから離れるにつれて、実質的に単調に大きくなる。
図3(A)は、図2(A)に示された方法によって得られた単結晶窒化ガリウム基板を示す図面である。単結晶窒化ガリウム基板7の主面7aは鏡面仕上げされている。単結晶窒化ガリウム基板7の主面7aは、エッジから3ミリメートル以内の第1の領域7bと、第1の領域7bに囲まれる第2の領域7cとを有する。図3(A)の破線7dは、第1の領域7aと第2の領域7bとの境界を示す。
図3(B)は、インゴット1を平面S1、S2、S3でスライスして作製された単結晶窒化ガリウム基板の一基板の断面を示す図面であり、この断面は、II−II線にそってとられている。図3(C)は、インゴット1を平面T1、T2、T3でスライスして作製された単結晶窒化ガリウム基板のうちの一基板の断面を示す図面である。図3(B)および図3(C)に示された断面には、いくつのC軸が実線で描かれている。図3(C)に示された単結晶窒化ガリウム基板9では、基板の中心付近のある点でオフ角がゼロであり、この点から離れるにつれてオフ角(Ang1、Ang2:Ang1<Ang2)が大きくなっている。一方、図3(B)に示された単結晶窒化ガリウム基板7では、基板7の主面7a内には、オフ角がゼロである領域は無い。実施の形態に係る方法によれば、インゴット1を所定の平面に沿って切断して単結晶窒化ガリウム基板7が作製され、単結晶窒化ガリウム基板7では、オフ角度が主面7aの第1の領域内7bの第1の点(基板7では、基板のエッジ上の点7e)で最小値をとる。この基板7では、オフ角がゼロに近い領域上に形成された膜では、表面モフォロジは六角錘状の外観を示し、半導体デバイスの特性をさらに向上するための妨げとなる可能性がある。オフ角度は、主面7aの第2の領域7cの全体にわたってゼロより大きく、また単結晶窒化ガリウム基板7の主面7a上の第1の領域7b内の点7eにおいて最小値をとる。この最小値は、ゼロより大きい。
また、窒化ガリウム基板7の主面7aに直交する軸は、第1および第2の領域7b、7cにおいて窒化ガリウム基板7のC軸とゼロより大きい角度(Ang3、Ang4:Ang3<Ang4)を成す。この製造方法によれば、オフ角度がゼロである領域が無い単結晶窒化ガリウム基板が作製される。この窒化ガリウム基板7によれば、オフ角度が主面にわたってゼロより大きいので、良好な表面モフォロジーを有する半導体膜が窒化ガリウム基板上に形成できる。
図3(D)は、単結晶窒化ガリウム基板を製造する方法の変形例によって作製された単結晶窒化ガリウム基板を示す図面である。この方法でも、気相成長法によって所定の軸Axの方向に成長された窒化ガリウム単結晶のインゴット1を所定の平面S1、S2、S3に沿ってスライスして一または複数の単結晶GaNスライスを作製する。例えば、この単結晶GaNスライスのスライス面の研磨および研削の少なくとも一方を行うことによって加工された主面を有する単結晶窒化ガリウム基板11を形成する。
この製造方法によれば、インゴットを所定の平面に沿ってスライスして単結晶GaNスライスを作製するので、オフ角度が主面の第1の領域内の第1の点で最小値をとる単結晶窒化ガリウム基板11が作製される。
オフ角度は、単結晶窒化ガリウム基板11の主面11a上の第1の領域11b内の点11eにおいて最小値をとる。この最小値は、本実施例では、ゼロである。一般に、半導体デバイスの作製においては、基板11の外周領域(例えば、基板のエッジから3ミリメートルの領域)11bは、半導体デバイスを作製するために利用しない。これ故に、この外周領域11b内に、オフ角がゼロである点あるいは領域が設けられていても良い。
この窒化ガリウム基板11によれば、オフ角度が主面の第2の領域11cにわたってゼロより大きいので、第2の領域11cにおいて良好な表面モフォロジーを有する半導体膜が該窒化ガリウム基板11上に形成される。
図3(B)(および図3(D))に示された基板7(11)において、オフ角は、窒化ガリウム基板7(11)の主面7a(11a)上の第1の点7e(11e)で最小値をとり、第2の点7f(11f)で最大値をとる。オフ角度は、最小値を示す点7e(11e)と最大値を示す点7f(11f)とを結ぶ線分上において実質的に単調に変化する。この基板7、11によれば、オフ角は、この線分上において実質的に単調に変化するので、作製される単結晶窒化ガリウム基板7、11は、主面7a(11a)の第2の領域7c(11c)においてオフ角度がゼロである領域を有さない。
窒化ガリウム基板7、11では、窒化ガリウム基板7、11のエッジ上の第1の点と窒化ガリウム基板7、11のエッジ上の第2の点との距離の最大値は、10ミリメートル以上であるようにできる。また、窒化ガリウム基板7、11によれば、その主面7a、11aの面積が直径2インチの円の面積以上である窒化ガリウム基板を提供することができる。
図4は、窒化ガリウム基板上に形成された窒化ガリウム膜の表面粗さと、オフ角との関係を示す図面である。横軸は窒化ガリウム基板のオフ角を示し、縦軸は窒化ガリウム膜の表面粗さ(平均自乗平方根粗さ:Rms)を示す。窒化ガリウム基板上に形成された窒化ガリウム膜の厚さは、2マイクロメートルである。
実験においてオフ角が正確に調整された窒化ガリウム基板を使用するために、既に説明された方法により製造された2インチ径の窒化ガリウム基板を切断して10ミリメートル角の実験用の基板を特別に作製する。発明者が入手できる2インチ径の窒化ガリウム基板のオフ角のばらつきは約0.3度であるので、実験用の基板におけるのオフ角のばらつきは、約0.06度以内の範囲と見積もられる。実験用の各基板の厚みのばらつきは約1マイクロメートル以下の範囲である。
これらの実験用基板上に窒化ガリウム膜を成長する。該窒化ガリウム膜に行われたホール測定では、移動度は200cm/Vsecであり、キャリア濃度は5×1018cm−3である。X線回折法を用いた(0002)面のOMEGAスキャンの半値幅は100arcsecであり、窒化ガリウム膜は良好な結晶品質を有している。この測定には、薄膜材料結晶性解析X線回折装置(本実施例では、X’Pert MRDシステム、日本フィリップス社製)を用いる。
エピタキシャル膜の表面を原子間力顕微鏡(AFM)を測定している。図4に示されるように、0.5度以上の角度の領域において、オフ角が増加するにつれて表面粗さも増加している。窒化ガリウム基板上に成長された窒化ガリウム膜といった窒化ガリウム系膜の表面を微分干渉顕微鏡を用いて観察すると、その表面モフォロジーは以下のように分類される。
図4において、0.15度以下のオフ角の範囲OA1では、六角錘状の突起/窪みが現れる。0.15度より大きく0.3度以下のオフ角の範囲OA2では、ステップ状の凹凸が現れる。0.3度より大きく0.7度以下のオフ角の範囲OA3では、平坦な表面が現れる。0.7度より大きく2度未満のオフ角の範囲OA4では、スクラッチ状のパターンが現れる。2度より大きいオフ角の範囲では、大きなスクラッチ状のパターンが現れる。
上記の実施の形態に係る単結晶窒化ガリウム基板の主面においては、オフ角が調整されている。この窒化ガリウム基板上に、窒化ガリウム膜といったAlGaIn1−X−YN(0≦X1≦1、0≦Y1≦1、0≦X1+Y1≦1)膜を成長することによって、以下に示すように良好な表面モフォロジーおよび表面粗さ(Rms)が実現される。
例えば、ゼロより大きく2度未満のオフ角の範囲では、表面モフォロジーは六角錘状のパターン、ステップ状の凹凸、原子ステップあるいはスクラッチ状のパターンを示しており、表面粗さ(Rms)は最大2ナノメートル程度まで小さくなる。この基板を用いて作製された発光ダイオードはほぼ均一に発光する。2ナノメートル未満の表面粗さ(Rms)の表面は、厚さ1〜5ナノメートル程度の井戸層を含む量子井戸構造活性層の下地として好適である。
例えば、0.15度より大きく2.0度未満のオフ角の範囲では、表面モフォロジーはステップ状の凹凸、原子ステップあるいはスクラッチ状のパターンを示しており、表面粗さ(Rms)は最大2.0ナノメートル程度である。この基板を用いて作製された発光ダイオードはほぼ均一に発光する。
例えば、ゼロより大きく0.7度以下のオフ角の範囲では、表面モフォロジーは六角錘状のパターン、ステップ状の凹凸、あるいは原子ステップのパターンを示しており、表面粗さ(Rms)は最大0.5ナノメートル程度まで小さくなる。この基板を用いて作製された発光ダイオードは、ほぼ均一に発光する。
例えば、0.15度より大きく0.7度以下のオフ角の範囲では、表面モフォロジーはステップ状の凹凸あるいは原子ステップを示しており、表面粗さ(Rms)は最大0.5ナノメートル程度まで小さくなる。この基板を用いて作製された発光ダイオードは、均一に発光する。
例えば、0.3度より大きく0.7度以下のオフ角の範囲では、表面モフォロジーは、原子ステップを示す平坦性を示しており、表面粗さ(Rms)は最大0.3ナノメートル程度まで小さくなる。この発光ダイオードは全面で均一に発光する。例えば、2インチ径の窒化ガリウム基板のオフ角のばらつきが約0.3度であるので、この窒化ガリウム基板のほぼ全面で良好な表面モフォロジーが得られる。
図5は、図3(B)に示された単結晶窒化ガリウム基板の主面におけるオフ角の分布を示す図面である。オフ角の最小値および最大値は、基板13のエッジから3ミリメートルまでの領域にある。この基板13では、オフ角は0.3度以上0.7度以下の範囲に分布している。図5に示された分布では、図の下から上に順に、オフ角0.3〜0.4度、0.4〜0.5度、0.5〜0.6度、0.6〜0.7度の帯状の各領域が並んでいる。この基板(2インチサイズ)13上にIII族窒化物膜をエピタキシャル成長したときに、エピタキシャル膜の全体にわたって、表面モフォロジが良好になる。
図6は、図3(D)に示された単結晶窒化ガリウム基板の主面におけるオフ角の分布を示す図面である。図6に示された分布では、オフ角0〜0.2度の領域の次に、図の下から上に順に、オフ角0.2〜0.4度、0.4〜0.6度、0.6〜0.8度、0.8〜1.0度、1.0〜1.2度、1.2〜1.4度、1.4〜1.6度、1.6〜1.8度、1.8〜2.0度の帯状の各領域が並んでいる。この基板15では、基板のエッジに近い一点において、オフ角がゼロである。この点から離れるにつれて、オフ角は大きくなる。基板のエッジ上に他端では、オフ角が2度以下であり2度に近い角度になっている。
図7は、別の単結晶窒化ガリウム基板の主面におけるオフ角の分布を示す図面である。この基板17では、基板17の主面内には、オフ角がゼロである点がない。図7に示された分布では、オフ角0.15〜0.2度の領域の次に、図の下から上に順に、オフ角0.2〜0.25度、0.25〜0.3度、0.3〜0.35度、0.35〜0.4度、0.4〜0.45度、0.45〜0.5度、0.5〜0.55度、0.55〜0.60度、0.65〜0.70度、0.70〜0.75度の帯状の各領域が並んでいる。オフ角の最小値および最大値は、基板のエッジから3ミリメートルまでの領域にある。オフ角の最小値は、0.15度であり、最大値は0.7度である。このオフ角の範囲の基板上に窒化ガリウム膜をエピタキシャル成長すると、ステップ状もしくは平坦な表面モフォロジを示す基板を有する。C面の曲率半径は、5.5メートルである。
オフ角がゼロである基準点からの距離L、曲率半径Rおよびオフ角Angleを用いて、オフ角Angleが小さいとき、
Angle=L/R
と表される。図8は、基準点からの距離と、オフ角との関係を示す図面である。図8では、曲率半径に関していくつかのラインL1、L2、L3、L4、L5、L6が描かれており、これらのラインは、インゴットのC面の曲率半径に対応する。ラインL1、L2、L3、L4、L5、L6は、それぞれ、曲率半径1メートル、1.5メートル、2メートル、2.5メートル、3メートル、5メートルを示す。2インチサイズの基板において、オフ角をゼロより大きく2度以下の範囲にするためには、曲率半径は1.5メートル以上である。また、図5に示されたオフ角の分布を有する基板は、曲率半径は7.5メートルであるインゴットを用いて作製される。
以上説明したように、窒化ガリウムインゴットは、凹または凸状に反っている。このインゴットを研削および研磨の少なくともいずれか一方を行うことによって平坦な基板を作製すると、オフ角度は基板の主面において分布を示す。基板の主面において、等しいオフ角を示すラインは、ほぼ同心円のまたは同心円の円弧によって表される。
基板上にIII族窒化物単結晶膜をエピタキシャル成長するとき、オフ角がゼロである或いはゼロに近い領域では、表面モフォロジが良くない。この領域上に形成された半導体デバイスの特性も、良好な表面モフォロジを示す領域上に形成された半導体デバイスに比べて良好でない。基板の素子形成領域がオフ角がゼロであるあるいはゼロに近い領域を含むと、半導体生産における歩留まりを下げる。
基板の主面上にオフ角がゼロである領域が無ければ、エピタキシャル層の表面モフォロジが改善し、この結果、半導体デバイスの歩留まりが向上する。
一方、一般に、基板の外周部は、気相エピタキシャル成長を行うときに、例えばガスの流れの不均一に起因して半導体デバイスの特性を低下させる。これ故に、基板の外周部は、半導体デバイスの作製には利用されない。故に、オフ角がゼロである点が基板の外周部にあるように、基板をスライスすることが好適である。
図5、図6、図7を参照すると、単結晶窒化ガリウム基板の主面において、等しいオフ角を有する線が示されている。これらの線は、ゼロより大きないくつかのオフ角に対して描かれている。これらの曲線は、主面のエッジ(基板のエッジ)において終端しており、窒化ガリウム基板7、11の主面7a、11a上の閉じない曲線である。これらは、実質的に凸曲線である。
窒化ガリウム基板7、11によれば、オフ角度は、主面7a、11aの第2の領域にわたって0.15度以上であることが好ましい。この窒化ガリウム基板7、11上に形成されるIII族窒化物半導体膜の表面モフォロジーは六角錘状のパターンを示さない。また、好ましくは、オフ角度は、主面7a、11aの第1および第2の領域にわたって0.15度以上であることが好ましい。
窒化ガリウム基板7、11によれば、オフ角度は、主面7a、11aの第2の領域にわたって0.3度以上であることが好ましい。この窒化ガリウム基板7、11上に形成されるIII族窒化物半導体膜は実質的に平坦な表面モフォロジーを示す。また、好ましくは、オフ角度は、主面7a、11aの第1および第2の領域にわたって0.3度以上であることが好ましい。
窒化ガリウム基板7、11では、オフ角度は、主面7a、11aの第2の領域7c、11cにわたって2度未満であることが好ましい。この窒化ガリウム基板上に形成されるIII族窒化物半導体膜は大きなスクラッチ状の凹凸が目立つことがない。
窒化ガリウム基板7、11では、オフ角度は、主面7a、11aの第2の領域7c、11cにわたって0.7度以下であることが好ましい。この窒化ガリウム基板7、11上に形成されるIII族窒化物半導体膜は、0.7度以下のオフ角の範囲では、表面モフォロジーは六角錘状のパターン、ステップ状の凹凸、あるいは原子ステップのパターンを示しており、表面粗さ(Rms)は最大0.5ナノメートル程度まで小さくなる。また、好ましくは、オフ角度は、主面7a、11aの第1および第2の領域7b、7c、11b、11cにわたって0.7度以下であることが好ましい。
以上説明したように、本実施の形態によれば、より多くの窒化物半導体素子を提供できるGaN基板、およびこのGaN基板を作製する方法が提供される。
(第2の実施の形態)
図9(A)〜図9(C)、図10(A)および図10(B)は、本実施の形態に係る窒化物半導体エピタクシャル基板を形成する方法及び窒化ガリウム系半導体デバイスを製造する方法を示す図面である。
単結晶窒化ガリウム基板21を準備する。この単結晶窒化ガリウム基板21は、第1の実施の形態において説明された方法により作製されることができる。III族窒化物膜の成長に先立って、図9(A)に示されるように、OMVPE装置23内において窒化ガリウム基板21の前処理を行う。OMVPE装置23のサセプタ25上に窒化ガリウム基板21を置く。プロセスガスを流しながら窒化ガリウム基板21を熱処理して、窒化ガリウム基板21の表面21aの平坦化を行う。この平坦化により、機械研磨によって生じた窒化ガリウム基板21の表面21aの研磨キズを小さくできる。好適な実施例では、プロセスガスはアンモニア(NH)および水素(H)を含むことができる。
図9(B)に示されるように、原料ガスを用いて窒化ガリウム基板21の主面21a上に窒化ガリウム系膜29を形成する。本実施例では、OMVPE装置23を用いてGaN膜を窒化ガリウム基板21の主面21a上に直接に成長している。サセプタ温度は前処理温度より高い温度に設定されている。原料ガスは、トリメチルガリウム(TMG)、アンモニア(NH)、水素(H)および窒素(N)を含むことができる。必要な場合には、n型ドーパントのためにシラン(SiH)を使用できる。この工程の後に、窒化ガリウム基板上に形成されたIII族窒化物膜を含む窒化物半導体エピタクシャル基板32が得られる。
図9(C)に示されるように、デバイス領域を形成する。デバイス領域のために、例えば活性層といった一または複数の別のIII族窒化物膜31を窒化ガリウム基板21の主面21a上に形成する。活性層は、例えば単一量子井戸(SQW)構造または多重量子井戸(MQW)構造を有することができる。本実施例では、多重量子井戸構造を有する活性層を形成する。GaN膜の成長におけるサセプタ温度よりサセプタ温度を低くする。多重量子井戸構造の井戸層のために、例えばInGaN膜が成長される。また、障壁層のために、井戸層のInGaN半導体よりバンドギャップが大きいInGaN膜が成長される。例えば、発光ダイオードを作製するために、5つの薄い井戸層を有する多重量子井戸構造を作製する。この工程の後に、窒化ガリウム基板上に形成された複数のIII族窒化物膜を有する窒化物半導体エピタクシャル基板が得られる。
次いで、図9(C)に示されるように、更なる別のIII族窒化物膜33を窒化ガリウム基板21の主面21a上に形成する。本実施例では、OMVPE装置23を用いてAlGaN膜を活性層上に成長している。サセプタ温度は活性層の成膜の際の温度より高い。原料ガスは、トリメチルガリウム(TMG)、トリメチルアルミニウム(TMA)、アンモニア(NH)、水素(H)および窒素(N)を含むことができる。必要な場合には、p型ドーパントのためにビスシクロペンタディエニルマグネシウム(CPMg)を用いることができる。例えば、MgドープのAlGaN膜を形成して、p型AlGaN膜を得る。この工程の後に、窒化ガリウム基板上に形成された複数のIII族窒化物膜を有する窒化物半導体エピタクシャル基板が得られる。
続いて、図9(C)に示されるように、更なる別の窒化ガリウム系膜35を窒化ガリウム基板21の主面21a上に形成する。本実施例では、OMVPE装置23を用いてMgドープのGaN膜をp型AlGaN膜上に成長して、p型GaN膜を得る。この工程によって、窒化ガリウム基板上に形成された複数のIII族窒化物膜を有する窒化物半導体エピタクシャル基板37が得られる。
この後に、図10(A)に示されるように、窒化ガリウム基板21の裏面21b上にn型のオーミック電極39を形成する。p型のオーミック電極41およびパッド電極43は、図9(C)に示される工程において作製されたエピタキシャル膜上に形成される。
パッド電極を形成した後に、図10(B)に示される破線CUT1、CUT2に沿って基板を分離して、発光ダイオードといった半導体発光デバイス51を得る。これらの製造工程を用いて、III族窒化物半導体デバイスを製造できる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、窒化ガリウム系半導体素子を製造する方法が提供される。本実施の形態によれば、また、窒化物半導体エピタクシャル基板が作製される。この窒化物半導体エピタクシャル基板は、オフ角が所定の分布を示す単結晶窒化ガリウム基板と、該窒化ガリウム基板上に設けられた一または複数のIII族窒化物半導体層とを備える。この窒化物半導体エピタクシャル基板によれば、III族窒化物半導体膜は、良好な表面モフォロジを示す。
本実施の形態に係る窒化物半導体エピタキシャル基板を作製する方法を利用して下記の窒化物半導体エピタクシャル基板を作製することができる。その窒化物半導体エピタクシャル基板は、オフ角が所定の分布を示す単結晶窒化ガリウム基板と、該窒化ガリウム基板上に設けられた第1導電型AlX1GaY1In1−X1−Y1N(0≦X1≦1、0≦Y1≦1、0≦X1+Y1≦1)層と、該窒化ガリウム基板上に設けられたAlX2GaY2In1−X2−Y2N(0≦X2≦1、0≦Y2≦1、0≦X2+Y2≦1)層を含む活性層と、該窒化ガリウム基板上に設けられた第2導電型AlX3GaY3In1−X3−Y3N(0≦X3≦1、0≦Y3≦1、0≦X3+Y3≦1)層とを備える。活性層は、第1導電型AlX1GaY1In1−X1−Y1N層と、第2導電型AlX3GaY3In1−X3−Y3N層との間に設けられている。この窒化物半導体エピタクシャル基板によれば、第1導電型AlX1GaY1In1−X1−Y1N層、AlX2GaY2In1−X2−Y2N層および第2導電型AlX3GaY3In1−X3−Y3N層が、良好な表面モフォロジを示す。
一実施例のエピタキシャル基板では、
n型GaN基板の厚さ:400マイクロメートル、
n型GaN膜の厚さ:1マイクロメートル、
アンドープIn0.15Ga0.85N井戸層:2ナノメートル、
アンドープIn0.01Ga0.99N障壁層:15ナノメートル、
p型AlGaN層:20ナノメートル、
p型GaN層:50ナノメートル、
である。
図11(A)は、図2(A)に示された方法により作製された基板を用いるエピタキシャル基板のフォトルミネッセンス波長の分布を示す図面である。図11(B)は、図11(A)に示された分布のヒストグラムを示す。主面上におけるオフ角は、0.15度以上0.7度以下の範囲に分布している。図12(A)は、同じエピタキシャル基板のフォトルミネッセンス強度の分布を示す図面である。図12(B)は、図12(B)に示された分布のヒストグラムを示す。図11(A)および図12(A)は、2インチ窒化ガリウム基板を用いて作製されたエピタキシャル基板に対して行われた測定値を示す。
図11(A)および図11(B)の測定結果によれば、平均値441.5ナノメートルであり、標準偏差1.65ナノメートル、分布幅−2ナノメートル〜+2ナノメートルである。
図12(A)および図12(B)の測定結果では、強度の標準偏差SIGを平均値AVEで割った値(SIG/AVE)は15パーセント程度であり、発光は面内でほぼ均一であることがわかる。一方、基板のオフ角が、ゼロ度以上0.15度未満の範囲および2度を超える角度の範囲にも分布している基板を用いた場合、これらの範囲においてフォトルミネッセンス強度が低下したり、フォトルミネッセンス波長が長波長にシフトしたりする。これらは半導体デバイスの歩留まりを低下させる。
好適な実施の形態において本発明の原理を図示し説明してきたが、本発明は、そのような原理から逸脱することなく配置および詳細において変更され得ることは、当業者によって認識される。本実施の形態では、例えば、発光ダイオードといった半導体発光素子を説明したけれども、本発明は、本実施の形態に開示された特定の構成に限定されるものではない。また、本実施の形態では、窒化ガリウム基板上に形成された窒化ガリウム膜について例示的に説明しているけれども、III族窒化物半導体(AlInGa1―X−YN、0≦X<1、0≦Y<1、0≦X+Y<1)膜を形成することもできる。したがって、特許請求の範囲およびその精神の範囲から来る全ての修正および変更に権利を請求する。
図1(A)は、単結晶窒化ガリウム基板を製造する方法を示す図面である。図1(B)は、III−V化合物半導体基板を示す図面である。図1(C)は、図1(A)に示されたI−I線に沿ってとられた断面図を示す。 図2(A)および図2(B)は、図1に示されたI−I線に沿ったインゴットの断面を示す。 図3(A)は、単結晶窒化ガリウム基板を示す図面である。図3(B)は、インゴットを平面S1、S2、S3でスライスして作製された単結晶窒化ガリウム基板の一基板をII−II線にそってとられた断面を示す図面である。図3(C)は、インゴットを平面T1、T2、T3でスライスして作製された単結晶窒化ガリウム基板の一基板の断面を示す図面である。図3(D)は、単結晶窒化ガリウム基板を製造する方法の変形例によって作製された単結晶窒化ガリウム基板を示す図面である。 図4は、窒化ガリウム基板上に形成された窒化ガリウム膜の表面粗さと、オフ角との関係を示す図面である。 図5は、図3(B)に示された単結晶窒化ガリウム基板の主面におけるオフ角の分布を示す図面である。 図6は、図3(D)に示された単結晶窒化ガリウム基板の主面におけるオフ角の分布を示す図面である。 図7は、別の単結晶窒化ガリウム基板の主面におけるオフ角の分布を示す図面である。 図8は、基準点からの距離と、オフ角との関係を示す図面である。 図9(A)、図9(B)および図9(C)は、本実施の形態に係る窒化物半導体エピタクシャル基板を形成する方法及び窒化ガリウム系半導体デバイスを製造する方法を示す図面である。 図10(A)および図10(B)は、本実施の形態に係る窒化物半導体エピタクシャル基板を形成する方法及び窒化ガリウム系半導体デバイスを製造する方法を示す図面である。 図11(A)は、図2(A)に示された方法により作製された基板を用いるエピタキシャル基板のフォトルミネッセンス波長の分布を示す図面である。図11(B)は、図11(A)に示された分布のヒストグラムを示す。主面上におけるオフ角は、0.15度以上0.7度以下の範囲に分布している。 図12(A)は、図2(A)に示された方法により作製された基板を用いるエピタキシャル基板のフォトルミネッセンス強度の分布を示す図面である。図12(B)は、図12(A)に示された分布のヒストグラムを示す。
符号の説明
1…窒化ガリウム単結晶のインゴット、3…III−V化合物半導体基板、5…GaN単結晶基板、3a、3b、3c…単結晶インゴットのC面((0001)面)、C1、C2、C3…単結晶インゴットのC軸、D、D、D…軸C1と軸C2との間隔、S1、S2、S3、T1、T2、T3…切断位置を示す平面、7…単結晶窒化ガリウム基板、7a…主面、7b…第1の領域、7c…第2の領域、11…単結晶窒化ガリウム基板、11a…主面、11b…第1の領域、11c…第2の領域、7e、11e…基板の第1の点、7f、11f…基板上の第2の点、21…単結晶窒化ガリウム基板、23…OMVPE装置、25…サセプタ、29…窒化ガリウム膜、31…III族窒化物半導体膜、32…化物半導体エピタクシャル基板、33…III族窒化物半導体膜、35…III族窒化物半導体膜、37…半導体エピタクシャル基板、39…n型のオーミック電極、41…p型のオーミック電極、43…パッド電極、51…半導体発光デバイス

Claims (6)

  1. 単結晶窒化ガリウム基板を製造する方法であって、
    気相成長法によって所定の軸の方向に成長された窒化ガリウム単結晶のインゴットを、前記所定の軸に対して傾斜する所定の平面に沿って切断して、一または複数の単結晶窒化ガリウム基板を作製する工程を備え、
    前記インゴットは凸状または凹状に反っており、
    前記インゴットにおけるC面の曲率半径は1.5m以上であり、
    前記単結晶窒化ガリウム基板の主面は鏡面仕上げされており、
    前記窒化ガリウム基板の前記主面は、前記窒化ガリウム基板のエッジから3ミリメートル以内の第1の領域と、前記第1の領域に囲まれた第2の領域とを有しており、
    前記主面に直交する軸と前記窒化ガリウム基板のC軸との成すオフ角度は、前記単結晶窒化ガリウム基板の前記主面上の前記第1の領域にある第1の点で最小値をとる、方法。
  2. 単結晶窒化ガリウム基板を製造する方法であって、
    気相成長法によって成長された窒化ガリウム単結晶のインゴットを所定の平面に沿ってスライスして一または複数の単結晶GaNスライスを作製する工程と、
    前記単結晶GaNスライスのスライス面の研磨および研削の少なくとも一方を行うことによって加工された主面を有する単結晶窒化ガリウム基板を形成する工程と
    を備え、
    前記インゴットは凸状または凹状に反っており、
    前記インゴットにおけるC面の曲率半径は1.5m以上であり、
    前記所定の平面は、前記インゴットの長手方向にのびる軸に対して傾斜しており、
    前記窒化ガリウム基板の前記主面は、前記窒化ガリウム基板のエッジから3ミリメートル以内の第1の領域と、前記第1の領域に囲まれた第2の領域とを有しており、
    前記主面に直交する軸と前記窒化ガリウム基板のC軸との成すオフ角度は、前記単結晶窒化ガリウム基板の前記主面上の前記第1の領域にある第1の点で最小値をとる、方法。
  3. 前記窒化ガリウム基板の主面に直交する軸は、前記第1および第2の領域において前記窒化ガリウム基板のC軸とゼロより大きい角度を成す、請求項1また請求項2に記載された方法。
  4. 前記オフ角度は、前記窒化ガリウム基板の前記主面上の第2の点で最大値をとり、
    前記オフ角度は、前記第1の点と前記第2の点とを結ぶ線分上において実質的に単調に変化する、請求項1から請求項3のいずれかに記載された方法。
  5. 前記オフ角度は、前記窒化ガリウム基板の前記主面上の閉じない曲線上においてゼロより大きいある値であり、
    前記曲線は、前記主面のエッジにおいて終端している、請求項1から請求項4のいずれかに記載された方法。
  6. 前記所定の平面は、前記インゴットの前記窒化ガリウム単結晶内のいずれのC軸とも直交しない、請求項1から請求項5のいずれかに記載された方法。

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