JP2001010898A - 結晶基板およびその製造方法 - Google Patents

結晶基板およびその製造方法

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JP2001010898A
JP2001010898A JP11178668A JP17866899A JP2001010898A JP 2001010898 A JP2001010898 A JP 2001010898A JP 11178668 A JP11178668 A JP 11178668A JP 17866899 A JP17866899 A JP 17866899A JP 2001010898 A JP2001010898 A JP 2001010898A
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Akitaka Kimura
明隆 木村
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NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】裏面が粗研磨のサファイアC面基板上に結晶成
長により形成されたGaN層は、表面モフォロジーが悪
いという問題があった。 【解決手段】本発明の結晶基板は、裏面が鏡面に研磨さ
れたサファイア基板上にエピタキシャル成長により半導
体層を形成したことを特徴とする。半導体層は、一般式 InAlGA1−x−yN(0≦x≦1,0≦y≦
1) で表される。またその上に第2の半導体層を形成する場
合もある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サファイア基板上
に半導体層を形成した結晶基板に関し、特に、半導体層
が一般式InxAlyGa1-x-yN(0≦x≦1、0≦y
≦1)で表される半導体(以下、窒化物系半導体)の結
晶基板およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】窒化ガリウムは、燐化インジウムや砒化
ガリウムなどの他の化合物半導体に比べ、禁制帯エネル
ギーが3.4eVと大きい。そのため、窒化物系半導体
を用いた素子(以下窒化物系半導体素子)、特に、緑か
ら紫外の比較的短い波長で発光する素子(以下窒化物系
半導体発光素子)、例えば発光ダイオード(以下窒化物
系発光ダイオード)や半導体レーザ(以下窒化物系半導
体レーザ)が実現されている(例えば、S.Nakam
ura et al.,Jpn.J.Appl.Phy
s.,35(1996)L74など) (従来例1)図6は、窒化物系半導体を用いた素子の例
で、サファイア(0001)面(「C面」と呼ばれる)
基板上に従来の結晶成長方法により半導体層が形成され
た、代表的な窒化物系半導体レーザの概略断面図(切断
面を示すハッチングは、図が見づらくなるので省略し
た。以下、全ての断面図において同様の理由で切断面の
ハッチングは省略する。)である(S.Nakamur
a et al.,Jpn.J.Appl.Phy
s.,35(1996)L74)。図6に於いて、この
窒化物系半導体レーザは、サファイア(0001)面基
板601上に、成長温度550℃で成長した厚さ300
オングストロームのアンドープの窒化ガリウム低温成長
バッファ層602、珪素が添加された厚さ3μmのn型
窒化ガリウムコンタクト層603、珪素が添加された厚
さ0.1μmのn型In0.1Ga0.9N層604、珪素が
添加された厚さ0.4μmのn型Al0.15Ga0.85Nク
ラッド層605、珪素が添加された厚さ0.1μmのn
型窒化ガリウム光ガイド層606、厚さ25オングスト
ロームのアンドープのIn0.2Ga0.8N量子井戸層と厚
さ50オングストロームのアンドープのIn0.05Ga
0.95N障壁層からなる26周期の多重量子井戸構造活性
層607、マグネシウムが添加された厚さ200オング
ストロームのp型Al0.2Ga0.8N層608、マグネシ
ウムが添加された厚さ0.1μmのp型窒化ガリウム光
ガイド層609、マグネシウムが添加された厚さ0.4
μmのp型Al0.15Ga0.85Nクラッド層610、マグ
ネシウムが添加された厚さ0.5μmのp型窒化ガリウ
ムコンタクト層611、ニッケル(第1層)および金
(第2層)からなるp電極612、チタン(第1層)お
よびアルミニウム(第2層)からなるn電極613が形
成されている。各半導体層602、603、604、6
05、606、607、608、609、610、61
1の形成は有機金属化学気相成長(MOVPE)法を用
いた結晶成長により行われた。この窒化物系半導体レー
ザの半導体層を結晶成長により形成する際に用いた、サ
ファイア(0001)面基板裏面の研磨状態は、文献に
記述がなく、不明である。通常は、結晶成長に当たり、
特別にサファイア基板を鏡面研磨することはない。
【0003】(従来例2)図7は裏面が粗研磨のサファ
イアC面基板上に結晶成長によりGaN層を形成した結
晶基板の概略断面図である。この図7の結晶基板は、裏
面粗研磨のサファイアC面基板201上に、成長圧力1
00Torr、成長温度550℃、トリメチルガリウム
(以下、TMGaと記す)供給量16.9μmol/m
in、NH 3供給量0.18μmol/min、成長速
度1オングストローム/secでMOVPE法により厚
さ300オングストロームのGaN低温バッファ層10
2成長し、引き続き、成長圧力100Torr、成長温
度1050℃、TMGa供給量92.8μmol/mi
n、NH3供給量0.18mol/min、成長速度
0.24μm/hrでMOVPE法により厚さ1.5μ
mのGaN層103をGaN低温バッファ層102の上
に成長したものである。図10に、図7に概略断面図が
示されたGaN層103の表面の光学顕微鏡写真を示
す。表面の凹凸が大きく、表面モフォロジーが悪いこと
が観察される。このときのサファイア基板裏面の原子間
力顕微鏡(AFM)像を図15に示す。AFMの測定に
よれば、この領域のサファイア基板裏面の凹凸の代表的
な二乗平均(RMS)が179.84nmであった。
【0004】上記図7に示す結晶基板の表面モフォロジ
ーが悪いGaN層103上に、図6に示すような半導体
多層構造を形成すると、半導体多層構造を構成する半導
体層の結晶性が劣り、特性の優れた窒化物系半導体素子
は得られない。このことは以下、図8、図9に示す結晶
基板の上に半導体多層構造を形成しても同様のことが起
こる。
【0005】(従来例3)有機金属化学気相成長法を用
いてサファイア基板上に形成したGaN膜には、109
cm-2程度の高い密度の貫通転位が存在する。近年、こ
の高い転位密度を低減するためには、ELO(Epit
axial Lateral Overgrowth)
技術の採用が有効であることが明らかになった。
【0006】このELO技術を用いた水素化物気相成長
(ハイドライドVPE)法によりGaN層を形成した結
晶基板の断面図を図8に示す(A.Usui et a
l.,Jpn.J.Appl.Phys.,36(19
97)L899)。図8に於いて、上記図7に示した例
と同じ粗さに裏面を粗研磨したサファイアC面基板20
1上に、成長圧力100Torr、成長温度550℃、
TMGa供給量16.9μmol/min、NH3供給
量0.18μmol/min、成長速度1オングストロ
ーム/secでMOVPE法により成膜した厚さ300
オングストロームのGaN低温バッファ層102に続
き、成長圧力100Torr、成長温度1050℃、T
MGa供給量92.8μmol/min、NH3供給量
0.18mol/min、成長速度0.24μm/hr
でMOVPE法により成膜した厚さ1.5μmのGaN
層103が形成されている。このGaN層103上に
は、GaN層103の<11−20>方向に、幅2μm
のストライプ状の開口部を挾んで互いに平行に延在する
幅5μmの複数のストライプ状酸化珪素膜から成る酸化
珪素マスク1101が、熱化学気相堆積(熱CVD)法
により形成されている。この酸化珪素マスク1101の
開口部に選択的に、ELO技術を用いたハイドライドV
PE法により、厚さ100μmのGaN層1102が形
成されている。このときのハイドライドVPE法の成長
条件は、成長圧力760Torr、GaCl供給量1.
79mmol/min、NH3供給量0.045mol
/min、成長速度100μm/hrである。図12
は、図8に概略断面図が示されたGaN層1102の表
面の光学顕微鏡写真である。ELOによるGaN層11
02も表面の凹凸が大きく、表面モフォロジーが悪いこ
とが観察される。
【0007】(従来例4)図9は、ELO技術を用いた
有機金属化学気相成長法(MOVPE)法によりGaN
層を形成した結晶基板の断面図である(S.Nakam
ura et al.,Appl.Phys.Let
t.,72(1998)211)。図9に於いて、上記
図7に示した例と同じ粗さに裏面を粗研磨したサファイ
アC面基板201上に、成長温度550℃でMOVPE
法により成膜された厚さ300オングストロームのGa
N低温バッファ層102に続き、成長温度1050℃で
MOVPE法により成膜された厚さ1.5μmのGaN
層103が形成されている。このGaN層103上に
は、前記GaN層103の<1−100>方向に、幅2
μmのストライプ状の開口部を挾んで互いに平行に延在
する幅5μmの複数のストライプ状酸化珪素膜から成る
酸化珪素マスク1101が、熱化学気相堆積(熱CV
D)法により形成されている。この酸化珪素マスク11
01の開口部に選択的に、厚さ10μmのGaN層12
02が、ELO技術を用いたMOVPE法により形成さ
れている。このMOVPEにより成長したGaN層12
02もハイドライドVPE法によるGaN層1102と
同様、表面の凹凸が大きく、表面モフォロジーが悪い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図7のGaN層103
や図8、図9のGaN層1102、1202のように、
裏面が粗研磨のサファイアC面基板上に結晶成長された
GaN層は、表面モフォロジーが悪いという問題があ
り、表面モフォロジーの悪い結晶基板上に図6に示すよ
うな半導体層602〜611を積層・形成して半導体レ
ーザ等の窒化物系半導体素子を作製しても特性の良いも
のは得られない。このため、サファイア基板上に形成さ
れる半導体層の表面モフォロジーの改善が望まれる。
【0009】本発明は、この、サファイア基板上に形成
された半導体層の表面モフォロジーを、極めて簡便な方
法で改善するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の結晶基板は、裏
面が鏡面に研磨されたサファイア基板と、この裏面が鏡
面に研磨されたサファイア基板上にエピタキシャル成長
により形成された半導体層とから成ることを特徴として
いる。特に、エピタキシャル成長した半導体層が一般式
InxAlyGa1-x-yN(0≦x≦1、0≦y≦1)で
表される半導体層であるのが望ましい。
【0011】本発明の第2の結晶基板は、裏面が鏡面に
研磨されたサファイア基板と、裏面が鏡面に研磨された
サファイア基板上にエピタキシャル成長により形成され
た第1の半導体層と、第1の半導体層上にマスクレスE
LOにより形成された第2の半導体層とから成ることを
特徴とする結晶基板である。
【0012】本発明の第3の結晶基板は、裏面が鏡面に
研磨されたサファイア基板上に、エピタキシャル成長に
より第1の半導体層が形成され、第1の半導体層上に開
口部を有するマスクを備え、さらに、開口部を介して第
2の半導体層がELOにより第1の半導体層上に形成さ
れたことを特徴とする結晶基板である。
【0013】本発明の第4の結晶基板は、裏面が鏡面に
研磨されたサファイア基板上に、エピタキシャル成長に
より第1の半導体層が形成され、前記第1の半導体層一
部領域がエッチング除去され、ELOにより第2の半導
体層が前記第1の半導体層上に形成されたことを特徴と
する結晶基板である。
【0014】特に、上記第2〜第4の結晶基板におい
て、第1の半導体層が一般式InxAlyGa1-x-y
(0≦x≦1、0≦y≦1)で表される半導体層であ
り、第2の半導体層が一般式InuAlwGa1-u-w
(0≦u≦1、0≦w≦1)で表される半導体層である
のが望ましい。また、第1〜第4の結晶基板において、
サファイア基板裏面の凹凸が100nm以下であること
が好ましい。
【0015】本発明の結晶基板の製造方法は、裏面が鏡
面に研磨されたサファイア基板上に半導体層をエピタキ
シャル成長することを特徴とする結晶基板の製造方法で
ある。特に、この製造方法において、裏面が鏡面に研磨
されたサファイア基板上に、一般式InxAlyGa
1-x-yN(0≦x≦1、0≦y≦1)で表される半導体
層をエピタキシャル成長することが望ましい。また、半
導体層を有機金属化学気相成長法によりエピタキシャル
成長することが望ましい。
【0016】本発明の第2の結晶基板の製造方法は、裏
面が鏡面に研磨されたサファイア基板上に、エピタキシ
ャル成長により第1の半導体層を形成する工程と、第1
の半導体層上にマスクレスELOにより第2の半導体層
を形成する工程とを有することを特徴とする結晶基板の
製造方法である。
【0017】本発明の第3の結晶基板の製造方法は、裏
面が鏡面に研磨されたサファイア基板上に、エピタキシ
ャル成長により第1の半導体層を形成する工程と、第1
の半導体層上に開口部を有するマスクを形成する工程
と、開口部を介して第2の半導体層をELOにより第1
の半導体層上に形成する工程とを有することを特徴とす
る結晶基板の製造方法である。
【0018】本発明の第4の結晶基板の製造方法は、裏
面が鏡面に研磨されたサファイア基板上に、エピタキシ
ャル成長により第1の半導体層を形成する工程と、第1
の半導体層の一部領域をエッチングにより除去する工程
と、前記第1の半導体層のエッチングされないで残った
表面に選択的にELOにより成長して第2の半導体層を
前記第1の半導体層上に形成する工程とを有することを
特徴とする結晶基板の製造方法である。
【0019】上記第2〜第4の結晶基板の製造方法にお
いて、第1の半導体層が一般式In xAlyGa1-x-y
(0≦x≦1、0≦y≦1)で表される半導体層であ
り、第2の半導体層が一般式InuAlwGa1-u-w
(0≦u≦1、0≦w≦1)で表される半導体層である
ことが望ましい。また、第2の半導体層を有機金属化学
気相成長法或いは水素化物気相成長法により成長するこ
とが好ましい。さらに、上記第1〜第4の結晶基板の製
造方法において、サファイア基板裏面の凹凸が、100
nm以下であることが好ましい。
【0020】(作用)発明者らは、鋭意実験を重ねた結
果、前記表面モフォロジーの悪さは、サファイアの熱伝
導率が、III−V族化合物半導体の結晶成長の際に用
いられる他の基板の熱伝導率に比べ、悪いことに起因し
ていることに思い至った。III−V族化合物半導体の
結晶成長用の基板としては、サファイア以外に、In
P、GaAs、SiCなどが挙げられる。サファイアの
熱伝導率は100℃において25.12[W・m-1・K
-1]であるが、InPの熱伝導率は300Kにおいて
0.74×102[W・m-1・K-1]、GaAsの熱伝
導率は300Kにおいて0.48×102[W・m-1
-1]、6H−SiCの熱伝導率は300Kにおいて
3.6×102[W・m-1・K-1]である。通常、半導
体結晶の成長の際には、基板の裏面がカーボン製のサセ
プタに接した状態で、基板およびサセプタを反応管内に
導入する。しかる後に、ヒータ、ランプ、高周波などを
用いてサセプタを加熱することにより、基板を数百ない
し千数百℃に加熱することになる。しかしながら、基板
がサファイアの場合には、InP等の半導体基板に比べ
て前記のようにサファイアの熱伝導率が悪いために、サ
ファイア基板の裏面の凹凸に起因して、サファイア基板
面内に微小な温度分布が生じる。この温度分布が原因
で、サファイア基板上に結晶成長により形成されたGa
N層の表面モフォロジーの悪化が生じる。GaNのみな
らず、窒化物系半導体は一般にサファイア基板上に形成
されることが多いが、サファイア基板の裏面の凹凸に起
因して、形成された窒化物系半導体の表面モフォロジー
が悪化することはGaNの場合と同様である。
【0021】図8や図9に示したように、通常、窒化物
系半導体に於けるELOは、サファイア基板上に形成さ
れたGaN層上に於いて実施するが、その結果形成され
たGaN層1102やGaN層1202の表面モフォロ
ジーは、サファイア基板上に形成されたGaN層103
の表面モフォロジーを反映したものとなる。例えば、図
12は図10に表面の光学顕微鏡写真が示されたGaN
層103上にELO技術を用いたハイドライドVPE法
により形成されたGaN層1102の表面の光学顕微鏡
写真である。図12および図10の比較より、GaN層
103の上にELO技術により形成されたGaN層11
02の表面が、ELOを実施する前の下地層であるGa
N層103の表面モフォロジーをそのまま引き継いでい
る様子が観察される。このように、従来は、半導体層を
形成する基板表面は鏡面研磨されているが、裏面は粗研
磨されたサファイア基板を用いているため、その上に成
長・成膜した半導体層の表面モフォロジーが悪化する。
【0022】本発明は、裏面を鏡面研磨したサファイア
基板を用いており、裏面が鏡面研磨されたサファイア基
板では基板裏面がサセプタに均一に接触するため、熱伝
導が基板面内で均一に行われ、基板面内の温度分布むら
は生じない。この結果、結晶成長方法に依らず、サファ
イア基板上に成長する半導体層は基板面内で一様に成長
し、表面モフォロジーが改善された結晶基板が得られ
る。このことは、GaN層のみならず、窒化物系半導体
やSi等の半導体においても裏面が鏡面研磨されたサフ
ァイア基板を用いると、サファイア基板の温度むらが解
消されるので、GaN層の場合と同様に表面モフォロジ
ーが改善される。また、サファイア基板の熱伝導は面方
位依存性がないから、C面以外の面、例えば、(1−1
02)面(「R面」と呼ばれる)、(11−20)面
(「A面」と呼ばれる)、(−1100)面(「M面」
と呼ばれる)等のサファイア基板でも基板裏面が鏡面で
あればC面の場合と同様に表面モフォロジーが改善され
る。
【0023】サファイア基板上に形成した半導体層表面
の粗さとサファイア基板裏面の粗さとの関係を示す図1
6から分るように、サファイア基板裏面の凹凸が100
nmを越えると半導体層表面の凹凸が急激に大きくな
り、表面モフォロジーが急速に悪化する。このことか
ら、裏面鏡面研磨サファイア基板裏面の粗さは、基板裏
面の凹凸が100nm以下であればよい。特に、基板裏
面の凹凸が10nm以下であればさらに好ましい。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図
面を参照して以下に詳しく説明する。
【0025】(第1の実施の形態)図1は、本発明の実
施の一形態である、窒化物系半導体結晶基板の概略断面
図である。図1に示すように、この結晶基板は、裏面鏡
面研磨のサファイアC面基板101上に、従来例2と同
じ成長条件、則ち、成長圧力100Torr、成長温度
550℃、TMGa供給量16.9μmol/min、
NH3供給量0.18μmol/min、成長速度1オ
ングストローム/secでMOVPE法により厚さ30
0オングストロームのGaN低温バッファ層102を成
長した後、成長圧力100Torr、成長温度1050
℃、TMGa供給量92.8μmol/min、NH3
供給量0.18mol/min、成長速度0.24μm
/hrでMOVPE法により厚さ1.5μmのGaN層
103をGaN低温バッファ層102の上に形成した構
成である。
【0026】この実施の形態で用いたサファイアC面基
板101の裏面のAFM像を図14(a)(図15と同
一スケール)、(b)(図14(a)の拡大AFM像)
に示す。このAFM像で示した領域の基板裏面凹凸の代
表的な二乗平均(RMS)は0.415nmであった。
図11は、図1に概略断面図が示されたGaN層103
の表面の光学顕微鏡写真である。表面の凹凸が少なく、
表面モフォロジーが良好であることが観察される。
【0027】(第2の実施の形態)従来例3と同じ成長
条件で、ELO技術を用いて作製した本発明の窒化物系
半導体結晶基板の概略断面図を図2に示す。図2に於い
て、裏面を第1の実施の形態と同じように鏡面研磨した
サファイアC面基板101上に、成長圧力100Tor
r、成長温度550℃、TMGa供給量16.9μmo
l/min、NH3供給量0.18μmol/min、
成長速度1オングストローム/secでMOVPE法に
より厚さ300オングストロームのGaN低温バッファ
層102を成膜し、続いて、成長圧力100Torr、
成長温度1050℃、TMGa供給量92.8μmol
/min、NH3供給量0.18mol/min、成長
速度0.24μm/hrでMOVPE法により厚さ1.
5μmのGaN層103を成膜する。さらに、GaN層
103上に、GaN層103の<11−20>方向に、
幅2μmのストライプ状の開口部を挾んで互いに平行に
延在する幅5μmの複数のストライプ状酸化珪素膜から
成る酸化珪素マスク1101を、熱化学気相堆積(熱C
VD)法により形成する。この後、ELO技術を用いた
ハイドライドVPE法により、酸化珪素マスク1101
の開口部にのみ選択的に、厚さ100μmのGaN層1
102を形成して結晶基板ができあがる。なお、GaN
層1102を成長する際のハイドライドVPE法の成長
条件は、成長圧力760Torr、GaCl供給量1.
79mmol/min、NH3供給量0.045mol
/min、成長速度100μm/hrとした。
【0028】この実施の形態も第1の実施の形態と同様
にサファイア基板101の裏面が鏡面研磨処理が施して
あるために、GaN層103の表面モフォロジーが良好
である。そのため、GaN層103の上にELO技術を
用いたハイドライドVPE法により形成されたGaN層
1102の表面モフォロジーも、図13に示す光学顕微
鏡写真にみられるように、また良好であった。
【0029】(第3の実施の形態)図3は、本発明の実
施の一形態である、シリコン・オン・サファイア(SO
S)結晶基板の概略断面図である。図3に於いて、裏面
を第1の実施の形態と同じように鏡面研磨したサファイ
ア(1−102)面基板(R面基板)1501上に、成
長温度700℃でガスソース分子ビームエピタキシー
(ガスソースMBE)法により厚さ1μmのシリコン層
1502を形成して結晶基板を得た。この実施の形態に
おいても、上記窒化物系半導体を形成した場合と同様、
裏面粗研磨のサファイア基板を用いた場合に比べてシリ
コン層1502表面の凹凸が少なく、表面モフォロジー
が改善されていることが確認された。
【0030】(第4の実施の形態)図4は、マスクレス
ELO技術を用いて作製した、本発明の実施の一形態で
ある、窒化物系半導体結晶基板の概略断面図である。図
4に於いて、裏面を第1の実施の形態の場合と同じよう
に鏡面研磨したサファイアC面基板101上に、従来例
2と同じ成長条件、則ち、成長圧力100Torr、成
長温度550℃、TMGa供給量16.9μmol/m
in、NH3供給量0.18μmol/min、成長速
度1オングストローム/secでMOVPE法により厚
さ300オングストロームのGaN低温バッファ層10
2を成長し、続いて、成長圧力100Torr、成長温
度1050℃、TMGa供給量92.8μmol/mi
n、NH3供給量0.18mol/min、成長速度
0.24μm/hrでMOVPE法により厚さ1.5μ
mのGaN層103をGaN低温バッファ層102の上
に成長した後、マスクレスELO技術を用いたMOVP
Eにより、成長圧力100Torr、成長温度770
℃、TMGa供給量23.2μmol/min、TMI
n供給量19.8μmol/min、NH3供給量0.
18mol/min、成長速度1オングストローム/s
ecの条件で厚さ0.1μmのIn0.1Ga0.9N層16
01をGaN層103の上に形成して結晶基板とした。
【0031】この、マスクレスELO技術を用いたMO
VPE法により形成されたIn0.1Ga0.9N層1601
も第2の実施の形態と同様に表面モフォロジーが良好で
あった。
【0032】(第5の実施の形態)図5は、本発明の実
施の一形態である、窒化物系半導体結晶基板の概略断面
図である。図5に於いて、裏面鏡面研磨のサファイアC
面基板101上に、MOVPE法により、成長温度55
0℃で厚さ300オングストロームのGaN低温バッフ
ァ層102に続き、成長温度1050℃で厚さ1.5μ
mのGaN層103を成長した後、エッチングによりG
aN層103表面に溝を形成した。この後、溝を形成し
たGaN層103の上に、ELO技術を用いたMOVP
Eにより成長温度1050℃で厚さ0.5μmのAl
0.1Ga0.9N層1701を成長して結晶基板とした。
【0033】GaN低温バッファ層102およびGaN
層103形成時の詳細な成長条件は従来例2と同じであ
る。Al0.1Ga0.9N層1701の成長条件は、成長圧
力100Torr、TMGa供給量92.8μmol/
min、TMAl供給量0.995μmol/min、
NH3供給量0.18mol/min、成長速度2.6
7μm/hrであった。
【0034】この実施の形態においてもAl0.1Ga0.9
N層1701の表面モフォロジーが改善されているのが
確認された。
【0035】本発明は、上記第1〜第5の実施の形態に
示された結晶基板およびその製造方法に限られるもので
はない。本発明の結晶基板およびその製造方法は、その
趣旨を逸脱しない範囲で、あらゆる半導体結晶基板およ
びその製造方法に於いて有効である。例えば、上記実施
の形態では、主に窒化物系半導体結晶基板およびその製
造方法に関して述べたが、上記(作用)の欄で説明した
理由により、他の種類の半導体を用いた結晶基板および
その製造方法に於いても、サファイア基板を用いる場合
には、本発明の採用が極めて有効である。また、上記第
2の実施の形態に於いては、選択成長用マスクとして酸
化珪素マスク1101を用いたが、他の絶縁膜、例えば
窒化珪素または酸化アルミニウムまたは酸化チタンまた
はこれらの多層膜等を用いている場合でも、本発明の採
用は有効である。なお、酸化珪素マスク1101のスト
ライプ方向および形状が本発明と無関係であることは言
うまでもない。さらに、実施の形態では、C面及びR面
を表面とするサファイア基板にのみ言及したが、他の
面、例えば(11−20)面(A面)または(1−10
0)面(M面)、(1−102)面(R面)などを表面
とするサファイア基板に関しても、本発明の採用は有効
である。
【0036】
【発明の効果】第1の実施の形態に於いては、サファイ
ア基板101の裏面に鏡面研磨処理が施してあることか
ら、サファイア基板の裏面の凹凸に起因して、基板面内
に生じる温度分布が少ない。よって、この温度分布に起
因して生じるGaN層の表面モフォロジーの悪化を抑制
することが出来た。
【0037】第2の実施の形態に於いては、GaN層1
03をMOVPE法により形成する際に用いたサファイ
ア基板101の裏面に鏡面研磨処理が施してあるため
に、GaN層103の表面モフォロジーが良好である。
そのため、ELO技術を用いたハイドライドVPE法に
より形成されたGaN層1102の表面モフォロジーも
また良好であった。
【0038】第3の実施の形態に於いては、サファイア
基板101上に低温バッファ層102およびGaN層1
03をMOVPE法により形成した第1の実施の形態と
同様、裏面粗研磨のサファイア(1−102)面基板を
用いた場合に比べ、表面の凹凸の少ない、表面モフォロ
ジーの良好なシリコン層1502が形成された。
【0039】第4の実施の形態に於いては、第1の実施
の形態と同様、表面の凹凸が少なく、表面モフォロジー
が良好なIn0.1Ga0.9N層1601が形成された。こ
れは、裏面鏡面研磨のサファイアC面基板101を用い
たためにIn0.1Ga0.9N層1601の下のGaN層1
03の表面モフォロジーが良好であること、および、同
理由によりIn0.1Ga0.9N層1601自体の表面モフ
ォロジーが良好であることの双方が影響しているためで
ある。
【0040】第5の実施の形態に於いては、第1の実施
の形態と同様、表面の凹凸が少なく、表面モフォロジー
が良好なAl0.1Ga0.9N層1701が形成された。こ
れは、裏面鏡面研磨のサファイアC面基板101を用い
たためにAl0.1Ga0.9N層1701の下のGaN層1
03の表面モフォロジーが良好となること、および、同
理由によりAl0.1Ga0.9N層1701自体の表面モフ
ォロジーが良好となることの双方が影響しているためで
ある。
【0041】第1の実施の形態に於いて用いたサファイ
アC面基板101の裏面の原子間力顕微鏡(AFM)像
を図14(a)、(b)に示す((a)は図15と同じ
スケール(縦軸のフルスケールが4μm)、(b)は
(a)の拡大図(縦軸のフルスケールが20nm))。
この領域の凹凸の代表的な二乗平均(RMS)は0.4
15nmである。一方、従来例2に於いて用いたサファ
イアC面基板201の裏面のAFM像を図15に示す。
この領域の凹凸の代表的なRMSは179.84nmで
ある。
【0042】図16に、第2の実施の形態に示されたよ
うな、ELO技術を用いたハイドライドVPE法により
形成された厚さ100μmのGaN層の、サファイア基
板裏面の粗さと、最上層のGaN層表面の荒さとの関係
を示す。サファイア基板裏面の粗さはAFMにより、最
上層のGaN層表面の荒さは表面粗さ測定装置により測
定した。図14〜図16より、サファイア基板上に半導
体層を形成した結晶基板の表面平坦性の向上には、サフ
ァイア基板の裏面の凹凸が、好ましくは100nm程度
以下であり、さらに好ましくは10nm程度以下である
ことが分る。
【0043】以上の説明から分るように、裏面を鏡面研
磨したサファイア基板上に半導体層をエピタキシャル成
長して結晶基板を形成する本発明によれば、表面が平坦
な結晶基板が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 裏面鏡面研磨のサファイアC面基板上にG
aN層が形成された、本発明の一実施の形態の窒化物系
半導体結晶基板の概略断面図である。
【図2】 裏面鏡面研磨のサファイアC面基板上に形
成されたGaN層上にELO技術を用いたハイドライド
VPE法によりGaN層が形成された、第2の実施の形
態の窒化物系半導体結晶基板の概略断面図である。
【図3】 裏面鏡面研磨のサファイア(1−102)
面基板上にシリコン層が形成された、第3の実施の形態
の結晶基板の概略断面図である。
【図4】 裏面鏡面研磨のサファイアC面基板上に形
成されたGaN層上にマスクレスELO技術を用いたM
OVPE法によりIn0.1Ga0.9N層が形成された、第
4の実施の形態の窒化物系半導体結晶基板の概略断面図
である。
【図5】 裏面鏡面研磨のサファイアC面基板上に形
成されたGaN層上にELO技術を用いたMOVPE法
によりAl0.1Ga0.9N層が形成された、第5の実施の
形態の窒化物系半導体結晶基板の概略断面図である。
【図6】 半導体層部分が従来の結晶成長方法により
C面サファイア基板上に形成された、従来の代表的な窒
化物系半導体レーザの概略断面図である。
【図7】 裏面粗研磨のサファイア基板上にGaN層
が形成された、従来の窒化物系半導体結晶基板の概略断
面図である。
【図8】 裏面粗研磨のサファイア基板上に形成され
たGaN層上にELO技術を用いたハイドライドVPE
法によりGaN層が形成された、従来の窒化物系半導体
結晶基板の概略断面図である。
【図9】 裏面粗研磨のサファイア基板上に形成され
たGaN層上にELO技術を用いたMOVPE法により
GaN層が形成された、従来の窒化物系半導体結晶基板
の概略断面図である。
【図10】 裏面粗研磨のサファイア基板上に形成さ
れた、従来の窒化物系半導体結晶基板(図7の結晶基
板)の表面光学顕微鏡写真を示す図である。
【図11】 裏面鏡面研磨のサファイアC面基板上に
GaN層が形成された、第1の実施の形態の窒化物系半
導体結晶基板の表面光学顕微鏡写真を示す図である。
【図12】 裏面粗研磨のサファイアC面基板上に形
成されたGaN層上にELO技術を用いたハイドライド
VPE法によりGaN層が形成された、従来の窒化物系
半導体結晶基板(図8の結晶基板)の表面光学顕微鏡写
真を示す図である。
【図13】 本発明の結晶成長方法により、裏面鏡面
研磨のサファイアC面基板上に形成されたGaN層上に
ELO技術を用いたハイドライドVPE法によりGaN
層が形成された、第2の実施の形態の窒化物系半導体結
晶基板の表面光学顕微鏡写真を示す図である。
【図14】 第1の実施の形態に於いて用いた、裏面
鏡面研磨のサファイアC面基板裏面のAFM像を示す図
である。(a)は図15と同一スケール(縦軸のフルス
ケールが4μm)の図、(b)は(a)の拡大図(縦軸
のフルスケールが20nm)である。
【図15】 従来例2に於いて用いた、裏面粗研磨の
サファイアC面基板裏面のAFM像を示す図である。
【図16】 ELO技術を用いたハイドライドVPE
法により形成された厚さ100μmのGaN層の、サフ
ァイア基板裏面の粗さと、最上層のGaN層表面の粗さ
との関係を示す図である。
【符号の説明】
101 裏面鏡面研磨のサファイアC面基板 102 GaN低温バッファ層 103 GaN層 201 裏面粗研磨のサファイアC面基板 601 サファイアC面基板 602 窒化ガリウム低温成長バッファ層 603 n型窒化ガリウムコンタクト層 604 n型In0.1Ga0.9N層 605 n型Al0.15Ga0.85Nクラッド層 606 n型窒化ガリウム光ガイド層 607 In0.2Ga0.8N/In0.05Ga0.95N多重量
子井戸活性層 608 p型Al0.2Ga0.8N層 609 p型窒化ガリウム光ガイド層 610 p型Al0.15Ga0.85Nクラッド層 611 p型GaNコンタクト層 612 ニッケルおよび金からなるp電極 613 チタンおよびアルミニウムからなるn電極 1101 酸化珪素マスク 1102 ELO技術を用いたハイドライドVPE法に
より形成されたGaN層 1202 ELO技術を用いたMOVPE法により形成
されたGaN層 1501 裏面鏡面研磨のサファイア(1−102)面
基板 1502 シリコン層 1601 In0.1Ga0.9N層 1701 Al0.1Ga0.9N層

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裏面が鏡面に研磨されたサファイア基板
    上に、エピタキシャル成長により半導体層が形成された
    ことを特徴とする結晶基板。
  2. 【請求項2】 裏面が鏡面に研磨されたサファイア基板
    上に、エピタキシャル成長により一般式InxAlyGa
    1-x-yN(0≦x≦1、0≦y≦1)で表される半導体
    層が形成されたことを特徴とする結晶基板。
  3. 【請求項3】 裏面が鏡面に研磨されたサファイア基板
    上に、エピタキシャル成長により第1の半導体層が形成
    され、さらに、前記第1の半導体層上にマスクレスEL
    Oにより第2の半導体層が形成されたことを特徴とする
    結晶基板。
  4. 【請求項4】 裏面が鏡面に研磨されたサファイア基板
    上に、エピタキシャル成長により第1の半導体層が形成
    され、前記第1の半導体層上に開口部を有するマスクを
    備え、さらに、前記開口部を介して第2の半導体層がE
    LOにより前記第1の半導体層上に形成されたことを特
    徴とする結晶基板。
  5. 【請求項5】 裏面が鏡面に研磨されたサファイア基板
    上に、エピタキシャル成長により第1の半導体層が形成
    され、前記第1の半導体層一部領域がエッチング除去さ
    れ、ELOにより第2の半導体層が前記第1の半導体層
    上に形成されたことを特徴とする結晶基板。
  6. 【請求項6】 第1の半導体層が一般式InxAlyGa
    1-x-yN(0≦x≦1、0≦y≦1)で表される半導体
    層であり、第2の半導体層が一般式InuAlwGa
    1-u-wN(0≦u≦1、0≦w≦1)で表される半導体
    層である請求項3〜請求項5記載の結晶基板。
  7. 【請求項7】 サファイア基板裏面の凹凸が100nm
    以下であることを特徴とする請求項1〜請求項6記載の
    結晶基板。
  8. 【請求項8】 裏面が鏡面に研磨されたサファイア基板
    上に半導体層をエピタキシャル成長することを特徴とす
    る結晶基板の製造方法。
  9. 【請求項9】 裏面が鏡面に研磨されたサファイア基板
    上に、一般式InxAlyGa1-x-yN(0≦x≦1、0
    ≦y≦1)で表される半導体層をエピタキシャル成長す
    ることを特徴とする結晶基板の製造方法。
  10. 【請求項10】 半導体層を有機金属化学気相成長法に
    よりエピタキシャル成長することを特徴とする請求項8
    または請求項9記載の結晶基板の製造方法。
  11. 【請求項11】 裏面が鏡面に研磨されたサファイア基
    板上に、エピタキシャル成長により第1の半導体層を形
    成する工程と、前記第1の半導体層上にマスクレスEL
    Oにより第2の半導体層を形成する工程とを有すること
    を特徴とする結晶基板の製造方法。
  12. 【請求項12】 裏面が鏡面に研磨されたサファイア基
    板上に、エピタキシャル成長により第1の半導体層を形
    成する工程と、前記第1の半導体層上に開口部を有する
    マスクを形成する工程と、前記開口部を介して第2の半
    導体層をELOにより前記第1の半導体層上に形成する
    工程とを有することを特徴とする結晶基板の製造方法。
  13. 【請求項13】 裏面が鏡面に研磨されたサファイア基
    板上に、エピタキシャル成長により第1の半導体層を形
    成する工程と、前記第1の半導体層の一部領域をエッチ
    ングにより除去する工程と、前記第1の半導体層のエッ
    チングされないで残った表面に選択的にELOにより成
    長して第2の半導体層を前記第1の半導体層上に形成す
    る工程とを有することを特徴とする結晶基板の製造方
    法。
  14. 【請求項14】 第1の半導体層が一般式InxAly
    1-x-yN(0≦x≦1、0≦y≦1)で表される半導
    体層であり、第2の半導体層が一般式InuAlwGa
    1-u-wN(0≦u≦1、0≦w≦1)で表される半導体
    層であることを特徴とする請求項11〜請求項13記載
    の結晶基板の製造方法。
  15. 【請求項15】 第2の半導体層を有機金属化学気相成
    長法により成長することを特徴とする請求項11〜請求
    項14記載の結晶基板の製造方法。
  16. 【請求項16】 第2の半導体層を水素化物気相成長法
    により成長することを特徴とする請求項11〜請求項1
    4記載の結晶基板の製造方法。
  17. 【請求項17】 サファイア基板裏面の凹凸が、100
    nm以下であることを特徴とする請求項9〜請求項16
    記載の結晶基板の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002050577A (ja) * 2000-08-03 2002-02-15 Namiki Precision Jewel Co Ltd サファイヤ基板とその製造方法
JP2007294518A (ja) * 2006-04-21 2007-11-08 Hitachi Cable Ltd 窒化物系半導体基板及びその製造方法並びに窒化物系半導体発光デバイス用エピタキシャル基板
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US9039834B2 (en) 2002-04-15 2015-05-26 The Regents Of The University Of California Non-polar gallium nitride thin films grown by metalorganic chemical vapor deposition

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