JP5811850B2 - 風味改良素材 - Google Patents
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Description
また畜肉フレーバー成分の解析はいくつかの文献等で見受けられる(非特許文献1、非特許文献2、非特許文献3、非特許文献4)。
非特許文献3は発酵ソーセージの分析に関するものであり、フレーバー化合物が100個以上とそれらの濃度の記載がある。しかしながらこれらの化合物を全て分析値どおりに再現するのは実際上困難である。また濃度が高い成分のみを使用してもフレーバーは再現されないことがわかっている。非特許文献4はフレーバー化合物が100個以上とそれらの濃度の記載がある。しかしながらこれらの化合物を全て分析値どおりに再現するのは実際上困難である。また濃度が高い成分のみを使用してもフレーバーは再現されないことがわかっている。更に、非特許文献4はローストした鶏肉の油分のドリップを抽出したフレーバー組成物に関する報告であり、本フレーバーはローストチキンの脂香に特化しており、畜肉本来のまろやかさやふくらみを生み出すフレーバーに関しては記載も示唆もない。また、これら報告の一部の化合物を分析値どおりに配合しても、効果が弱い、または余分な香気がつくなど、畜肉だし本来の好ましい香気および/又は風味を付与するには至らなかった。上記の背景下において、本発明の目的は、より汎用的に使用でき、強い香気、風味向上効果を持つことのできる食品素材を提供することにある。
1. (i)デカン酸、(ii)オクタン酸、(iii)アセトール、フルフラール、メチルテトラヒドロフラノン、2−アセチル−5−メチルフランのいずれか1種以上、のいずれかを添加することによる、香気および/又は風味が改善された飲食品の製造方法であって、(i)デカン酸の配合量をA重量部、(ii)オクタン酸の配合量をB重量部、(iii)アセトール、フルフラール、メチルテトラヒドロフラノン、2−アセチル−5−メチルフランの合計の配合量をC重量部としたとき、A+B+C=100となるように換算したときに、下記(a)(b)(c)(d)(e)のいずれかの配合となるように飲食品に添加することを特徴とする製造方法。
(a)0≦A≦60、0≦B≦100、0≦C≦100、3A+B≦180
(b)0≦A≦60、0≦B≦90、0≦C≦100、3A+B≦180
(c)0≦A≦50、0≦B≦50、50≦C≦100
(d)0≦A≦40、60≦B≦100、0≦C≦40
(e)0≦A≦40、60≦B≦90、0≦C≦40
2. (i)デカン酸、(ii)オクタン酸、(iii)アセトール、フルフラール、メチルテトラヒドロフラノン、2−アセチル−5−メチルフランのいずれか1種以上、を添加することによる、香気および/又は風味が改善された飲食品の製造方法であって、(i)デカン酸の配合量をA重量部、(ii)オクタン酸の配合量をB重量部、(iii)アセトール、フルフラール、メチルテトラヒドロフラノン、2−アセチル−5−メチルフランの合計の配合量をC重量部としたとき、A+B+C=100となるように換算したときに、下記(a)(b)(c)(d)(e)のいずれかの配合となるように飲食品に添加することを特徴とする製造方法。
(a)0<A≦60、0<B<100、0<C<100、3A+B≦180
(b)0<A≦60、0<B≦90、0<C<100、3A+B≦180
(c)0<A≦50、0<B≦50、50≦C<100
(d)0<A≦40、60≦B<100、0<C≦40
(e)0<A≦40、60≦B≦90、0<C≦40
3. (i)デカン酸、(ii)オクタン酸、(iii)アセトール、フルフラール、メチルテトラヒドロフラノン、2−アセチル−5−メチルフランのいずれか1種以上、のいずれか2成分以上を含むことを特徴とする発明1記載の製造方法。
4. テトラデカン酸、ヘキサデカン酸、オクタデカン酸、オレイン酸、のいずれか1種以上を更に添加することを特徴とする発明1ないし3記載の製造方法。
5. 飲食品に添加する、(i)デカン酸、(ii)オクタン酸、(iii)アセトール、フルフラール、メチルテトラヒドロフラノン、2−アセチル−5−メチルフランのいずれか1種以上、の合計量が10ppb以上1000ppm以下であることを特徴とする発明1ないし4記載の製造方法。
6. (i)デカン酸、(ii)オクタン酸、(iii)アセトール、フルフラール、メチルテトラヒドロフラノン、2−アセチル−5−メチルフランのいずれか1種以上、のいずれかを含む香気および/又は風味付与組成物であり、(i)デカン酸の配合量をA重量部、(ii)オクタン酸の配合量をB重量部、(iii)アセトール、フルフラール、メチルテトラヒドロフラノン、2−アセチル−5−メチルフランの合計の配合量をC重量部としたとき、A+B+C=100となるように換算したときに、下記(a)(b)(c)(d)(e)のいずれかの配合とすることを特徴とする香気および/又は風味付与組成物。
(a)0≦A≦60、0≦B≦100、0≦C≦100、3A+B≦180
(b)0≦A≦60、0≦B≦90、0≦C≦100、3A+B≦180
(c)0≦A≦50、0≦B≦50、50≦C≦100
(d)0≦A≦40、60≦B≦100、0≦C≦40
(e)0≦A≦40、60≦B≦90、0≦C≦40
7. (i)デカン酸、(ii)オクタン酸、(iii)アセトール、フルフラール、メチルテトラヒドロフラノン、2−アセチル−5−メチルフランのいずれか1種以上、を含む香気および/又は風味付与組成物であり、(i)デカン酸の配合量をA重量部、(ii)オクタン酸の配合量をB重量部、(iii)アセトール、フルフラール、メチルテトラヒドロフラノン、2−アセチル−5−メチルフランの合計の配合量をC重量部としたとき、A+B+C=100となるように換算したときに、下記(a)(b)(c)(d)(e)のいずれかの配合とすることを特徴とする香気および/又は風味付与組成物。
(a)0<A≦60、0<B<100、0<C<100、3A+B≦180
(b)0<A≦60、0<B≦90、0<C<100、3A+B≦180
(c)0<A≦50、0<B≦50、50≦C<100
(d)0<A≦40、60≦B<100、0<C≦40
(e)0<A≦40、60≦B≦90、0<C≦40
8. (i)デカン酸、(ii)オクタン酸、(iii)アセトール、フルフラール、メチルテトラヒドロフラノン、2−アセチル−5−メチルフランのいずれか1種以上、のいずれか2成分以上を含むことを特徴とする発明6記載の組成物。
9. テトラデカン酸、ヘキサデカン酸、オクタデカン酸、オレイン酸のいずれか1種以上を更に含有することを特徴とする発明6ないし8記載の組成物。
10. 発明6ないし9記載の組成物を含む食品であって、(i)デカン酸、(ii)オクタン酸、(iii)アセトール、フルフラール、メチルテトラヒドロフラノン、2−アセチル−5−メチルフランのいずれか1種以上、の合計量が10ppb以上1000ppm以下であることを特徴とする食品。
11. 発明6ないし9記載の組成物を添加することによる食品の香気および/又は風味改善方法であって、(i)デカン酸、(ii)オクタン酸、(iii)アセトール、フルフラール、メチルテトラヒドロフラノン、2−アセチル−5−メチルフランのいずれか1種以上、の合計量が食品中で10ppb以上1000ppm以下であることを特徴とする方法。
12. 発明6ないし9記載の組成物を添加することによる香気および/又は風味の改善された食品の製造方法であって、(i)デカン酸、(ii)オクタン酸、(iii)アセトール、フルフラール、メチルテトラヒドロフラノン、2−アセチル−5−メチルフランのいずれか1種以上、の合計量が食品中で10ppb以上1000ppm以下であることを特徴とする製造方法。
本発明者は鋭意研究を重ねた結果、畜肉だし汁の寄与成分に関して、意外なことに非特許文献の分析値でもっとも濃度が高いものを集めるのではなく、数多くある成分のうち(i)デカン酸、(ii)オクタン酸、(iii)アセトールの香気成分が関与していることがわかった。しかしガスクロマトグラフ質量分析計(GC−MS)にて上記3成分の定量測定を実施し、定量結果を用い鶏だしや豚だし等の畜肉だしの再現を水溶液や畜肉スープ、エキス上で実施したものの、その香気は元の畜肉だし汁からは程遠いものであった。
全体的に(i)デカン酸、(ii)オクタン酸、(iii)アセトール、フルフラール、メチルテトラヒドロフラノン、2−アセチル−5−メチルフランのいずれか1種以上、は1成分よりも2成分が含まれていた方が、更に好ましくは2成分よりも3成分とも含まれていた方が官能的に優れていることが判明した。本実施例の結果においては、全ての境界領域でその数値を含む、「以上」「以下」(すなわち「≦」のこと)よりも、その数値を含まない「より上」「より下」(すなわち「<」のこと)でより好ましい結果となることが判明した。よって本発明の範囲は全ての境界領域でその境界線を含むが、より好ましい範囲としてその境界線を含まないものも含まれる。
(iii)アセトール、フルフラール、メチルテトラヒドロフラノン、2−アセチル−5−メチルフランはこのうちのいずれかの成分を含めば良いが、(i)(ii)(iii)の配合割合を計算するときは、(iii)に該当する成分の合計で計算する。
ちなみに豚肉に含まれる3成分は、(i)の配合量をA重量部、(ii)の配合量をB重量部、(iii)の配合量をC重量部としたとき、A+B+C=100となるように換算したときには、60<A<100、0<B<40、0<C<40、3A+B>180となることも判明した。
本発明において、テトラデカン酸、ヘキサデカン酸、オクタデカン酸、オレイン酸の含有量は喫食事の最終食品に対して、0.01〜1000ppm、好ましくは0.1〜100ppm、が好ましい。含有量がこれ以下だと効果が分かりづらいため、この範囲が好ましい。含有量はこれ以上でも良いがこれ以上含有しても顕著な効果は見られにくい。
<豚肉だしの作製>
豚もも肉を5分間下ゆでし、あくを取り除いて前処理とした。前処理した豚肉1.6kg、水10.1kgを寸胴にいれ沸騰するまで強火で加熱し、沸騰したら弱火にして4時間煮込んだ。あくは加熱および煮込み中に随時取り除いた。4時間煮込んだ後、煮込んだ液をクッキングペーパーでろ過し、豚肉だしとした。
<豚肉だしへの香味および/又は風味付与成分の各種割合での添加>
実施例1で作製した豚肉だしに、デカン酸、オクタン酸、アセトールの3成分をそれぞれ10%単位の割合で変化させ、3成分の合計濃度が61.05ppmとなるように添加した。3成分を添加していない豚肉だしをコントロールとした。
官能評価は、十分に訓練された5名の専門パネルを用いて実施し、畜肉だしの香気および/又は風味の好ましさについて、コントロールを5点とし、10点満点およびフリーコメントで評価した。結果を図1に示す
全体的にデカン酸、オクタン酸、アセトール類は1成分よりも2成分が含まれていた方が、更に好ましくは2成分よりも3成分とも含まれていた方が官能的に優れていることが判明した。本実施例の結果においては、全ての境界領域でその数値を含む、「以上」「以下」(すなわち「≦」のこと)よりも、その数値を含まない「より上」「より下」(すなわち「<」のこと)でより好ましい結果となることが判明した。よって本発明の範囲は全ての境界領域でその境界線を含むが、より好ましい範囲としてその境界線を含まないものも含まれる。
<豚肉だしへの香気および/又は風味付与組成物の各種濃度での添加>
前述で作製した豚肉だしに、デカン酸、オクタン酸、アセトールをそれぞれ10%、10%、80%の割合(配合1)もしくはデカン酸、オクタン酸、アセトールをそれぞれ62.6%、34.7%、2.7%の割合(配合2)で、3成分の合計濃度が1ppb、10ppb、100ppb、10ppm、1000ppm、1%となるように添加した。3成分を添加していないものをコントロールとした。
官能評価は、十分に訓練された3名の専門パネルを用いて実施し、畜肉だし香気および/又は風味の好ましさについて、コントロールを5点とし、10点満点およびフリーコメントで評価した。結果を表1に示す。
<畜肉系風味調味料の作製>
下記表2の配合にて食品原料を混合し、粉末の畜肉系風味調味料を作製した。なおこれらの食品原料は全て市販品であった。
表2の畜肉系風味調味料1.3gを98.7gのお湯に溶かし、1.3%の畜肉系風味調味料を作成した。これに、(i)デカン酸、(ii)オクタン酸、(iii)アセトール、フルフラール、メチルテトラヒドロフラノン、2−アセチル−5−メチルフランのうちいずれか1種、をそれぞれ(i)8%、(ii)8%、(iii)84%の割合(配合1)、もしくは、それぞれ(i)31%、(ii)49%、(iiii)20%の割合(配合2)、もしくはそれぞれ(i)80%、(ii)10%、(iii)10%の割合(配合3)で、(i)(ii)(iiii)の3成分の合計濃度が61.05ppmとなるように添加した。3成分を添加していない畜肉系風味調味料をコントロールとした。
官能評価は、十分に訓練された2名の専門パネルを用いて実施し、畜肉だし香気および/又は風味の好ましさについて、コントロールを5点とし、10点満点およびフリーコメントで評価した。結果を表3に示す。
<畜肉系風味調味料へのテトラデカン酸、ヘキサデカン酸、オクタデカン酸、オレイン酸を含む風味組成物の添加>
実施例3同様に、表2の畜肉系風味調味料1.3gを98.7gのお湯に溶かし、1.3%の畜肉系風味調味料を作成した。これに、(i)デカン酸、(ii)オクタン酸、(iii)アセトール、をそれぞれ(i)11%、(ii)2%、(iii)87%の割合で、合計濃度が13.8ppmとなるよう添加したものをベース調味料液として使用した。ベース調味料液に、テトラデカン酸(終濃度10.1ppm)、ヘキサデカン酸(終濃度5.95ppm)、オクタデカン酸(終濃度0.90ppm)、オレイン酸(終濃度2.30ppm)のうちいずれかを各終濃度となるように添加した。(i)(ii)(iii)の3成分を添加していないものをコントロールとした。
官能評価は、十分に訓練された4名の専門パネルを用いて実施し、畜肉だし香気および/又は風味の好ましさについて、コントロールを5点とし、10点満点およびフリーコメントで評価した。結果を表4に示す。
Claims (8)
- (i)デカン酸、(ii)オクタン酸、(iii)アセトール、フルフラール、メチルテトラヒドロフラノン、2-アセチル-5-メチルフランのいずれか1種以上、を添加することによる、香気および/又は風味が改善された飲食品の製造方法であって、(i)デカン酸の配合量をA重量部、(ii)オクタン酸の配合量をB重量部、(iii)アセトール、フルフラール、メチルテトラヒドロフラノン、2-アセチル-5-メチルフランの合計の配合量をC重量部としたとき、A+B+C=100となるように換算したときに、0<A≦50、0<B≦50、50≦C<100となるように飲食品に添加することを特徴とする製造方法。
- テトラデカン酸、ヘキサデカン酸、オクタデカン酸、オレイン酸、のいずれか1種以上を更に添加することを特徴とする請求項1記載の製造方法。
- 飲食品に添加する、(i)デカン酸、(ii)オクタン酸、(iii)アセトール、フルフラール、メチルテトラヒドロフラノン、2-アセチル-5-メチルフランのいずれか1種以上、の合計量が10ppb以上1000ppm以下であることを特徴とする請求項1又は2記載の製造方法。
- (i)デカン酸、(ii)オクタン酸、(iii)アセトール、フルフラール、メチルテトラヒドロフラノン、2-アセチル-5-メチルフランのいずれか1種以上、を含む香気および/又は風味付与組成物であり、(i)デカン酸の配合量をA重量部、(ii)オクタン酸の配合量をB重量部、(iii)アセトール、フルフラール、メチルテトラヒドロフラノン、2-アセチル-5-メチルフランの合計の配合量をC重量部としたとき、A+B+C=100となるように換算したときに、0<A≦50、0<B≦50、50≦C<100とすることを特徴とする香気および/又は風味付与組成物。
- テトラデカン酸、ヘキサデカン酸、オクタデカン酸、オレイン酸 のいずれか1種以上を更に含有することを特徴とする請求項4記載の組成物。
- 請求項4又は5記載の組成物を含む食品であって、(i)デカン酸、(ii)オクタン酸、(iii)アセトール、フルフラール、メチルテトラヒドロフラノン、2-アセチル-5-メチルフランのいずれか1種以上、の合計量が10ppb以上1000ppm以下であることを特徴とする食品。
- 請求項4又は5記載の組成物を添加することによる食品の香気および/又は風味改善方法であって、(i)デカン酸、(ii)オクタン酸、(iii)アセトール、フルフラール、メチルテトラヒドロフラノン、2-アセチル-5-メチルフランのいずれか1種以上、の合計量が食品中で10ppb以上1000ppm以下であることを特徴とする方法。
- 請求項4又は5記載の組成物を添加することによる香気および/又は風味の改善された食品の製造方法であって、(i)デカン酸、(ii)オクタン酸、(iii)アセトール、フルフラール、メチルテトラヒドロフラノン、2-アセチル-5-メチルフランのいずれか1種以上、の合計量が食品中で10ppb以上1000ppm以下であることを特徴とする製造方法。
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