JP5803653B2 - 内燃機関の異常判定装置 - Google Patents

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    • F02D41/0055Special engine operating conditions, e.g. for regeneration of exhaust gas treatment apparatus

Description

本発明は、EGR装置(排ガス循環システム)の異常(EGRガス供給部の閉塞)が発生したことを精度良く判定することができる内燃機関の異常判定装置に関する。
従来より、各気筒から排出された排ガスを「一つの共通EGRガス通路と、各気筒に対応するようにその共通EGRガス通路から分岐した個別のEGRガス供給部(EGRガス供給口を含む。)と」、を通して各気筒に循環するEGR装置が知られている。このようなEGR装置において、何れかの気筒に対するEGRガス供給部が閉塞すると、その閉塞したEGR供給部に対する気筒に供給される混合気の空燃比(その気筒の空燃比)は他の気筒に供給される混合気の空燃比(他の気筒の空燃比)に対してリーン側に偏移する。従って、各気筒に供給される混合気の空燃比(各気筒の空燃比)が不均衡となり、エミッションの悪化をもたらす可能性がある。このような「何れかのEGRガス供給部の閉塞が発生した異常状態」は、本明細書及び特許請求の範囲において「EGRガス供給部閉塞異常状態」とも称呼される。
そこで、従来技術の一つ(以下、「従来装置」と称呼する。)は、排ガスが集合する排気集合部又はその下流の排気通路に配設された空燃比センサの出力値により表される空燃比(以下、「検出空燃比」と称呼する。)を監視し、EGRガス供給部閉塞異常状態が発生したか否かを判定するようになっている。
より具体的に述べると、この従来装置は、EGRガスの各気筒への供給が停止されている状態において検出空燃比の「単位時間あたりの変化量(以下、「空燃比変化率」と称呼する。)」を取得するとともに、EGRガスの各気筒への供給が実行されている状態において空燃比変化率を取得する。以下、EGRガスの各気筒への供給が停止されている状態は「EGRガス停止状態」と称呼され、EGRガスの各気筒への供給が実行されている状態は「EGRガス供給状態」と称呼される。
検出空燃比は「各気筒から排出された排ガスの空燃比の変化」に対応して時間的に変化する。従って、何らの異常も生じていない場合(即ち、正常状態にある場合)、各気筒から排出される空燃比は互いに略等しいので、図1の(A)に示したように、「EGRガス停止状態における空燃比変化率ΔAFoffの大きさ(=傾きα1)の平均値AveΔAFoff」と「EGRガス供給状態における空燃比変化率ΔAFonの大きさ(=傾きα2)の平均値AveΔAFon」とは実質的に等しくなる。即ち、平均値AveΔAFoffに対する平均値AveΔAFonの比Kkairi(=AveΔAFon/AveΔAFoff)は略「1」になる。
これに対し、EGRガス供給部閉塞異常状態が発生すると、「EGRガス供給口を含むEGRガス供給部」が閉塞した気筒にはEGRガスの代わりに空気(新気)が余分に流入するから、その気筒の空燃比は他の気筒の空燃比に比べてリーン側に移行する。但し、この状態は、EGRガス供給状態において生じ、EGRガス停止状態においては生じない。その結果、図1の(B)に示したように、「EGRガス供給状態における空燃比変化率ΔAFonの大きさ(=傾きα4)の平均値AveΔAFon」は「EGRガス停止状態における空燃比変化率ΔAFoffの大きさ(=傾きα3)の平均値AveΔAFoff」よりも顕著に大きくなる。即ち、上記比Kkairiは「1」よりも格段に大きい値となる。
そこで、従来装置は、EGRガス停止状態における空燃比変化率ΔAFoffに対応したパラメータ(例えば、AveΔAFoff)とEGRガス供給状態における空燃比変化率ΔAFonに対応したパラメータ(例えば、AveΔAFon)とを取得し、それらの相違(乖離)の程度に基づいてEGRに起因する空燃比気筒間インバランス状態が発生したか否かを判定するようになっている(例えば、特許文献1を参照。)。
国際公開 WO2011/055463号明細書
しかしながら、空燃比変化率は機関回転速度及び吸入空気量の影響を受けて変化するから、平均値AveΔAFoffに対応する空燃比変化率(基本データ)を取得した期間(第1期間)の機関回転速度及び吸入空気量と、平均値AveΔAFonに対応する空燃比変化率(基本データ)を取得した期間(第2期間)の機関回転速度及び吸入空気量と、がそれぞれ相違すると、それら(平均値AveΔAFoff及び平均値AveΔAFon)を単純に比較した場合にはEGRガス供給部閉塞異常状態が発生しているか否かを精度良く判定できないという問題がある。
これに対し、平均値AveΔAFoffに対応する空燃比変化率(基本データ)を取得する運転領域と、平均値AveΔAFoffに対応する空燃比変化率(基本データ)を取得する運転領域と、を互いに同じ狭い範囲に限定することも考えられるが、その場合、それらの空燃比変化率を取得する機会が激減する。よって、EGRガス供給部閉塞異常状態が発生しているか否かの判定が大きく遅れるという問題がある。
本発明は、上述した課題に対処するためになされた。即ち、本発明の目的の一つは、EGRガス供給部閉塞異常状態が発生しているか否かの判定を、精度良く且つ大きな遅れなく実行することが可能な内燃機関の異常判定装置を提供することにある。
本発明の異常判定装置は、複数の気筒を備える多気筒内燃機関に適用される装置であり、EGRガス供給手段と、EGRガス供給制御手段と、空燃比センサと、変化率対応値取得手段と、異常判定手段と、を備える。
前記EGRガス供給手段は複数のEGRガス供給部を備える。複数のEGRガス供給部のそれぞれは、前記機関の排気通路の一つの排気集合部に排ガスを排出するように構成された「前記複数の気筒のうちの少なくとも2以上の気筒(好ましくは3以上)」のそれぞれに対応して配設され、前記2以上の気筒のそれぞれの燃焼室(気筒)に外部EGRガスを供給するようになっている。
前記EGRガス供給制御手段は、
前記機関の運転状態が所定のEGR実行条件を満たしたとき前記複数のEGRガス供給部を通して前記外部EGRガスの供給を行うEGRガス供給状態を実現し、且つ、
前記機関の運転状態が前記EGR実行条件を満たしていないとき前記外部EGRガスの供給を停止するEGRガス停止状態を実現する。
前記空燃比センサは、「前記排気集合部」又は「前記排気通路の前記排気集合部よりも下流側の部位」に配設される。前記空燃比センサは、それが配設された部位の排ガスの空燃比に応じた出力値を発生する。
前記変化率対応値取得手段は、前記空燃比センサの出力値又は同空燃比センサの出力値により表される検出空燃比、の所定時間あたりの変化量を基本データとして取得する。この基本データは、前記空燃比センサの出力値の時間微分値又は前記検出空燃比の時間微分値に実質的に等しい。更に、前記変化率対応値取得手段は、前記基本データに応じて変化する変化率対応値を同基本データに基づいて取得する。
前記変化率対応値は、例えば、以下のような値であってもよい。
・前記基本データの絶対値を特定期間(例えば、クランク角が720°回転する期間)に亘って平均化した値(上述した平均値AveΔAFoff及び平均値AveΔAFon)。
・その平均化した値を複数の特定期間に対して求め、それらの値を平均化した値。
・特定期間において取得された複数の基本データの絶対値のうちの最大値。
・その最大値を複数の特定期間に対して求め、それらの値を平均化した値。
即ち、変化率対応値は、基本データに応じて変化する値(基本データの大きさが大きいほど大きくなる値)であればよい。
前記異常判定手段は、
前記EGRガス停止状態が実現されているときに取得された前記変化率対応値であるEGR停止中対応値と、前記EGRガス供給状態が実現されているときに取得された前記変化率対応値であるEGR供給中対応値と、に基づいて前記複数のEGRガス供給部のうちの一つが閉塞したEGRガス供給部閉塞異常状態が発生したか否かの異常判定を実行する。
その際、前記異常判定手段は、
(1)前記取得されたEGR停止中対応値を、同EGR停止中対応値の前記基本データを取得した期間である第1期間における前記機関の回転速度が特定機関回転速度であり且つ同第1期間における前記機関の吸入空気量が特定吸入空気量である場合のEGR停止中対応値へと変換することにより、正規化後EGR停止中対応値を取得し、且つ、
(2)前記取得されたEGR供給中対応値を、同EGR供給中対応値の前記基本データを取得した期間である第2期間における前記機関の回転速度が前記特定機関回転速度であり且つ同第2期間における前記機関の吸入空気量が前記特定吸入空気量であり且つ同第2期間における前記外部EGRガスのEGR率が特定EGR率である場合のEGR供給中対応値へと変換することにより、正規化後EGR供給中対応値を取得し、更に、
(3)前記正規化後EGR停止中対応値と前記正規化後EGR供給中対応値との大小関係を評価することにより、前記異常判定を実行する。
前記正規化後EGR停止中対応値と前記正規化後EGR供給中対応値との大小関係を評価する手法は特に限定されない。例えば、前記正規化後EGR停止中対応値に対する前記正規化後EGR供給中対応値の比、その比の逆数、及び、前記正規化後EGR停止中対応値と前記正規化後EGR供給中対応値との差、等が、それぞれに対応する閾値以上であるか否かを判定することにより、前記正規化後EGR停止中対応値と前記正規化後EGR供給中対応値との大小関係が評価され得る。
この異常判定装置によれば、EGR停止中対応値は前記特定機関回転速度及び前記特定吸入空気量で得られる値(即ち、正規化後EGR停止中対応値)へと変換され、EGR供給中対応値は前記特定機関回転速度及び前記特定吸入空気量で得られる値(即ち、正規化後EGR供給中対応値)へと変換され、その後、前記正規化後EGR停止中対応値と前記正規化後EGR供給中対応値との大小関係が評価される。
換言すると、EGRガス供給部閉塞異常状態が発生したか否かを判定する際に用いる「前記正規化後EGR停止中対応値及び前記正規化後EGR供給中対応値」は、それぞれの元となる基本データが同一の「特定機関回転速度及び特定吸入空気量」にて得られた値に基づいた値となる。従って、EGR停止中対応値の計算の元となったデータ(即ち、基本データ)を取得した期間(第1期間)の機関回転速度及び吸入空気量と、EGR供給中対応値の計算の元となったデータ(即ち、基本データ)を取得した期間(第2期間)の機関回転速度及び吸入空気量と、がそれぞれ相違する場合であっても、本発明の異常判定装置は、EGRガス供給部閉塞異常状態が発生したか否かを精度良く判定することができる。更に、EGR停止中対応値及びEGR供給中対応値を取得する運転領域を狭い範囲に限定する必要がないので、本発明の異常判定装置は、EGRガス供給部閉塞異常状態が発生したか否かを大きな遅れなく判定することができる。
この場合、前記異常判定手段は、第1変換関係を記憶していて、その第1変換関係と、「前記EGR停止中対応値が実際に取得されたときの前記第1期間における実際の機関回転速度、前記EGR停止中対応値が実際に取得されたときの前記第1期間における実際の吸入空気量、前記実際に取得されたEGR停止中対応値」と、に基づいて、前記異常判定に使用される前記正規化後EGR停止中対応値を取得するように構成され得る。
前記第1変換関係は、前記EGR停止中対応値、前記第1期間における機関回転速度、前記第1期間における吸入空気量及び前記正規化後EGR停止中対応値、の間の関係を規定する関係である。前記第1変換関係は予め実験等により求められている。
同様に、前記異常判定手段は、第2変換関係を記憶していて、その第2変換関係と、「前記EGR供給中対応値が実際に取得されたときの前記第2期間における実際の機関回転速度、前記EGR供給中対応値が実際に取得されたときの前記第2期間における実際の吸入空気量、前記実際に取得されたEGR供給中対応値」と、に基づいて、前記異常判定に使用される前記正規化後EGR供給中対応値を取得するように構成され得る。
前記第2変換関係は、前記EGR供給中対応値、前記第2期間における機関回転速度、前記第2期間における吸入空気量及び前記正規化後EGR供給中対応値、の間の関係を規定する関係である。前記第2変換関係は予め実験等により求められている。
これによれば、簡単な構成により、正規化後EGR停止中対応値及び正規化後EGR供給中対応値を取得することができる。
本発明装置の他の目的、他の特徴及び付随する利点は、以下の図面を参照しつつ記述される本発明装置の各実施形態についての説明から容易に理解されるであろう。
図1は、各状態における「検出空燃比の波形、及び、異常判定に関連するパラメータ」について示した一覧表である。 図2は、本発明の実施形態に係る異常判定装置が適用される内燃機関の概略平面図である。 図3は、排ガスの空燃比と空燃比センサの出力値との関係を示したグラフである。 図4は、本発明の実施形態に係る異常判定装置の作動を示したフローチャートである。 図5は、図2に示したCPUが実行するルーチンを示したフローチャートである。 図6は、図2に示したCPUが実行するルーチンを示したフローチャートである。 図7は、図2に示したCPUが実行するルーチンを示したフローチャートである。 図8は、図2に示したCPUが実行するルーチンを示したフローチャートである。 図9は、図2に示したCPUが実行するルーチンを示したフローチャートである。
以下、本発明の実施形態に係る内燃機関の異常判定装置(以下、単に「判定装置」とも称呼する。)について図面を参照しながら説明する。この判定装置は、内燃機関に供給される混合気の空燃比(機関の空燃比)を制御する空燃比制御装置の一部であり、更に、燃料噴射量を制御する燃料噴射量制御装置及びEGR制御装置の一部でもある。
(構成)
図2は、この実施形態に係る判定装置を、4サイクル・火花点火式・多気筒(直列4気筒)・内燃機関10に適用したシステムの概略構成を示している。内燃機関10は、機関本体部20と、吸気系統30と、排気系統40と、EGRガス供給装置50と、を含む。
機関本体部20は、シリンダブロック部及びシリンダヘッド部を含む。機関本体部20は、複数の気筒(燃焼室)21を備えている。各気筒は、図示しない「吸気ポート及び排気ポート」と連通している。吸気ポートと燃焼室21との連通部は図示しない吸気弁により開閉される。排気ポートと燃焼室21との連通部は図示しない排気弁により開閉される。各燃焼室21には図示しない点火プラグが配設されている。
吸気系統30は、インテークマニホールド31、吸気管32、複数の燃料噴射弁33、スロットル弁34及びスロットル弁アクチュエータ35を備えている。
インテークマニホールド31は、複数の枝部31aとサージタンク31bとを備えている。複数の枝部31aのそれぞれの一端は、複数の吸気ポートのそれぞれに接続されている。複数の枝部31aの他端はサージタンク31bに接続されている。
吸気管32の一端はサージタンク31bに接続されている。吸気管32の他端には図示しないエアフィルタが配設されている。
燃料噴射弁33は、一つの気筒(燃焼室)21に対して一つずつ配設されている。燃料噴射弁33は吸気ポートに設けられている。即ち、複数の気筒のそれぞれは、他の気筒とは独立して燃料供給を行う燃料噴射弁33を備えている。燃料噴射弁33は、噴射指示信号に応答し、正常である場合に「その噴射指示信号に含まれる指示燃料噴射量の燃料」を吸気ポート(従って、燃料噴射弁33に対応する気筒)に噴射・供給するようになっている。
スロットル弁34は、吸気管32内に回動可能に配設されている。スロットル弁34は、吸気通路の開口断面積を可変とするようになっている。スロットル弁34は、スロットル弁アクチュエータ35により吸気管32内で回転駆動されるようになっている。
排気系統40は、エキゾーストマニホールド41、エキゾーストパイプ42、エキゾーストパイプ42に配設された上流側触媒43、及び、上流側触媒43よりも下流においてエキゾーストパイプ42に配設された「図示しない下流側触媒」を備えている。
エキゾーストマニホールド41は、複数の枝部41aと集合部41bとを備えている。複数の枝部41aのそれぞれの一端は、複数の排気ポートのそれぞれに接続されている。複数の枝部41aのそれぞれの他端は集合部41bに集合している。この集合部41bは、複数(2以上であり、本例では4つ)の気筒から排出された排ガスが集合する部分であるから、排気集合部HKとも称呼される。
エキゾーストパイプ42は集合部41bに接続されている。排気ポート、エキゾーストマニホールド41及びエキゾーストパイプ42は、排気通路を構成している。
上流側触媒43及び下流側触媒のそれぞれは三元触媒装置(排気浄化用の触媒)である。各触媒は、各触媒に流入するガスの空燃比が「三元触媒のウインドウ内の空燃比(例えば、理論空燃比)」であるとき、HC,CO,Hなどの未燃成分を酸化するとともに窒素酸化物(NOx)を還元する機能を有する。この機能は触媒機能とも称呼される。更に、各触媒は、酸素を吸蔵(貯蔵)する酸素吸蔵機能を有する。各触媒は、酸素吸蔵機能により空燃比が理論空燃比から偏移したとしても未燃成分及び窒素酸化物を浄化することができる。つまり、酸素吸蔵機能により、ウインドウの幅が拡大する。酸素吸蔵機能は、触媒に担持されているセリア(CeO)等の酸素吸蔵材によってもたらされる。
EGRガス供給装置(排気還流システム)50は、外部EGR通路を構成する排気還流管51、及び、EGR制御弁52を含んでいる。
排気還流管51の一端51aは、エキゾーストマニホールド41の集合部41b(排気集合部HK)、又は、エキゾーストパイプ42の上流側触媒43よりも上流位置、に接続されている。排気還流管51の他端は、気筒数と同じ数の枝部に分岐している。この枝部は、便宜上「EGRガス供給部」とも称呼される。その枝部の端部は開口していて、EGRガス供給口51bを形成している。複数のEGRガス供給口51bのそれぞれは、インテークマニホールド31の複数の枝部31aのそれぞれに配設されている。
即ち、EGRガス供給装置50は、少なくとも2以上の気筒(好ましくは3以上、本例は総ての気筒)のそれぞれに対応して配設される複数の「EGRガス供給口51bを含むEGRガス供給部」を備え、それぞれの気筒の燃焼室21にそれぞれのEGRガス供給部を通して外部EGRガスを供給するようになっている。なお、本明細書において単に「EGRガス」というとき、そのEGRガスは排気還流管51を通過する外部EGRガスを意味する。
EGR制御弁52は排気還流管51に配設されている。EGR制御弁52は、DCモータを駆動源として内蔵している。EGR制御弁52は、そのDCモータへの指示信号であるデューティ比DEGRに応答して弁開度を変更し、それにより排気還流管51の通路断面積を変更するようになっている。デューティ比DEGRが「0」であるとき、EGR制御弁52は排気還流管51を完全に遮断する。このとき、EGRガスが燃焼室21に供給されない状態であるEGRガス停止状態が実現される。デューティ比DEGRが「0」でないとき、EGR制御弁52はデューティ比DEGRが大きいほど排気還流管51の通路断面積を大きくする。このとき、EGRガスが燃焼室21に供給される状態であるEGRガス供給状態が実現される。
このシステムは、熱線式エアフローメータ61、スロットルポジションセンサ62、水温センサ63、クランクポジションセンサ64、インテークカムポジションセンサ65、空燃比センサ66及びアクセル開度センサ67を備えている。
エアフローメータ61は、吸気管32内を流れる吸入空気の質量流量(吸入空気流量)Gaに応じた信号を出力するようになっている。即ち、吸入空気量Gaは、単位時間あたりに機関10に吸入される吸入空気量を表す。
スロットルポジションセンサ62は、スロットル弁34の開度(スロットル弁開度)を検出し、スロットル弁開度TAを表す信号を出力するようになっている。
水温センサ63は、内燃機関10の冷却水の温度を検出し、冷却水温THWを表す信号を出力するようになっている。冷却水温THWは、機関10の暖機状態(機関10の温度)を表すパラメータである。
クランクポジションセンサ64は、クランク軸が10°回転する毎に幅狭のパルスを有するとともに同クランク軸が360°回転する毎に幅広のパルスを有する信号を出力するようになっている。この信号は、後述する電気制御装置70によって機関回転速度NEに変換される。
インテークカムポジションセンサ65は、インテークカムシャフトが所定角度から90度、次いで90度、更に180度回転する毎に一つのパルスを出力するようになっている。後述する電気制御装置70は、クランクポジションセンサ64及びインテークカムポジションセンサ65からの信号に基づいて、基準気筒(例えば第1気筒)の圧縮上死点を基準とした絶対クランク角度CAを取得するようになっている。この絶対クランク角度CAは、基準気筒の圧縮上死点において「0°クランク角度」に設定され、クランク軸の回転角度に応じて720°クランク角度まで増大し、その時点にて再び0°クランク角度に設定される。
空燃比センサ66は、エキゾーストマニホールド41の集合部41b(排気集合部HK)と上流側触媒43との間の位置において「エキゾーストマニホールド41及びエキゾーストパイプ42の何れか」に配設されている。
空燃比センサ66は、例えば、特開平11−72473号公報、特開2000−65782号公報及び特開2004−69547号公報等に開示された「拡散抵抗層を備える限界電流式広域空燃比センサ」である。
空燃比センサ66は、図示しない「金属からなる中空円筒体の保護カバー」と、図示しない「保護カバー内部に収容された空燃比検出部」と、を備える。保護カバーには貫通孔が複数設けられている。排気通路内を流れる排ガスは、この保護カバーの側面の貫通孔を通過して空燃比検出部に到達し、その後、保護カバーの下面の貫通孔を通して保護カバー外に流出する。空燃比検出部は固体電解質層を含む。
空燃比センサ66は、図3に示したように、空燃比センサ66に到達している排ガスの空燃比(検出空燃比abyfs、上流側空燃比abyfs)に応じた出力値Vabyfsを出力する。出力値Vabyfsは、検出空燃比abyfsがリーンになるほど(大きくなるほど)大きくなる。後述する電気制御装置70は、図3に示したテーブル(空燃比変換テーブルMapabyfs(Vabyfs))を用いて出力値Vabyfsを空燃比abyfsに変換する。この変換された空燃比は「検出空燃比abyfs」と称呼される。
図2に示したアクセル開度センサ67は、運転者によって操作されるアクセルペダルAPの操作量Accp(アクセルペダル操作量、アクセルペダルAPの開度)を表す信号を出力するようになっている。アクセルペダル操作量Accpは、アクセルペダルAPの操作量が大きくなるとともに大きくなる。
電気制御装置70は、「CPU、CPUが実行するプログラム、テーブル(マップ、関数)及び定数等を予め記憶したROM、CPUが必要に応じてデータを一時的に格納するRAM、バックアップRAM、並びに、ADコンバータを含むインターフェース等」からなる周知のマイクロコンピュータである。
電気制御装置70は、上述したセンサ等と接続され、CPUにそれらのセンサからの信号を供給するようになっている。更に、電気制御装置70は、CPUの指示に応じて、各気筒に対応して設けられた図示しない点火プラグ(実際にはイグナイタ)、各気筒に対応して設けられた燃料噴射弁33、スロットル弁アクチュエータ35及びEGR制御弁52等に駆動信号(指示信号)を送出するようになっている。
なお、電気制御装置70は、取得されたアクセルペダルの操作量Accpが大きくなるほどスロットル弁開度TAが大きくなるように、スロットル弁アクチュエータに指示信号を送出するようになっている。即ち、電気制御装置70は、運転者により変更される機関10の加速操作量(アクセルペダル操作量Accp)に応じて「機関10の吸気通路に配設されたスロットル弁34」の開度を変更するスロットル弁駆動手段を備えている。
(判定装置の作動の概要)
次に、判定装置の作動の概要について図4に示した概略フローチャートを参照しながら説明する。判定装置(実際には電気制御装置70のCPU)は、ステップ400から以下に述べるステップ410乃至ステップ470の処理を順に行い、その後ステップ480に進む。
ステップ410:判定装置は、EGRガス停止状態における空燃比変化率ΔAFoffを所定の期間(本例において、720°クランク角に相当する期間)において単位時間が経過する毎に複数取得する。以下、720°クランク角に対応する期間は「単位燃焼サイクル期間」とも称呼される。単位燃焼サイクル期間は、一つの空燃比センサ66に到達する排ガスを排出している総ての気筒において各一回の燃焼行程が終了するのに要するクランク角が経過する期間であると定義される。
空燃比変化率ΔAFoffは、単位時間(サンプリング時間、例えば、4ms)における検出空燃比abyfsの変化量であり、EGRガス停止状態において現時点にて取得された検出空燃比abyfsから単位時間前に取得された検出空燃比abyfs(=abyfsold)を減じることにより取得される。空燃比変化率ΔAFoffはEGRガス停止状態における検出空燃比abyfsの時間微分値(dabyfs/dt)に相当する。従って、空燃比変化率ΔAFoffは正の値にもなり、負の値にもなる。本例において、EGRガス停止状態は、冷却水温THWがEGR許可温度閾値THWegrth未満であるときに実現される。なお、空燃比変化率ΔAFoffは「基本データ」の一つである。
更に、判定装置は、一つの単位燃焼サイクル期間において取得した複数の「空燃比変化率ΔAFoffの絶対値」の平均値AveΔAFoffを求める。このとき、判定装置は、その単位燃焼サイクル期間における「機関回転速度NEの平均値AveNEoff及び吸入空気量Gaの平均値AveGaoff」も併せて取得する。判定装置は、「平均値AveΔAFoff、機関回転速度NEの平均値AveNEoff及び吸入空気量Gaの平均値AveGaoff」を複数の単位燃焼サイクル期間に対して取得する。
ステップ420:判定装置は、複数の単位燃焼サイクル期間に対して取得された複数の「平均値AveΔAFoff」の平均値を「EGR停止中対応値Poff」として取得する。更に、判定装置は、その複数の単位燃焼サイクル期間に対して取得された複数の「機関回転速度NEの平均値AveNEoff」の平均値を「EGR停止中機関回転速度平均値PNEoff」として取得するとともに、その複数の単位燃焼サイクル期間に対して取得された複数の「吸入空気量Gaの平均値AveGaoff」の平均値を「EGR停止中吸入空気量平均値PGaoff」として取得する。
EGR停止中機関回転速度平均値PNEoffは、取得されたEGR停止中対応値Poffの基本データ(空燃比変化率ΔAFoff)を取得した期間(即ち、第1期間)における機関回転速度に相当する。更に、EGR停止中吸入空気量平均値PGaoffは、第1期間における吸入空気量に相当する。
なお、判定装置は、一つの単位燃焼サイクル期間に対して取得した平均値AveΔAFoffを「EGR停止中対応値Poff」として取得してもよい。この場合、EGR停止中機関回転速度平均値PNEoffはその単位燃焼サイクル期間の機関回転速度NEの平均値AveNEoffとなり、EGR停止中吸入空気量平均値PGaoffはその単位燃焼サイクル期間の吸入空気量Gaの平均値AveGaoffとなる。
ステップ430:判定装置は、EGR停止中対応値Poff、EGR停止中機関回転速度平均値PNEoff及びEGR停止中吸入空気量平均値PGaoffと、正規化後EGR停止中対応値Poffstdと、の関係(便宜上、「第1変換関係」とも称呼される。)をルックアップテーブル(マップ)形式にてROMに記憶している。判定装置は、この第1関係(テーブル)に、ステップ420にて取得された実際の「EGR停止中対応値Poff、EGR停止中機関回転速度平均値PNEoff及びEGR停止中吸入空気量平均値PGaoff」を適用することにより、実際の正規化後EGR停止中対応値Poffstdを取得する。
正規化後EGR停止中対応値Poffstdは、ステップ420にて取得されたEGR停止中対応値Poffが、特定機関回転速度NEstd及び特定吸入空気量Gastdにて取得されたとした場合のEGR停止中対応値である。即ち、EGR停止中対応値Poffは、機関回転速度NE及び吸入空気量Gaの影響を受けて変化するので、機関回転速度NE及び吸入空気量Gaの影響を排除する必要がある。そこで、判定装置は、EGR停止中対応値Poffを正規化後EGR停止中対応値Poffstdへと変換する。この変換は、EGR停止中対応値Poffの正規化(又は、無次元化)とも称呼される。
ステップ440:判定装置は、EGRガス供給状態における空燃比変化率ΔAFonを所定の期間(本例において、単位燃焼サイクル期間)において単位時間が経過する毎に複数取得する。空燃比変化率ΔAFonは空燃比変化率ΔAFoffと同様、EGRガス供給状態において現時点にて取得された検出空燃比abyfsから単位時間前に取得された検出空燃比abyfs(=abyfsold)を減じることにより取得される。従って、空燃比変化率ΔAFonは正の値にもなり、負の値にもなる。本例において、EGRガス供給状態は、冷却水温THWがEGR許可温度閾値THWegrth以上であるときに実現される。なお、空燃比変化率ΔAFonは「基本データ」の一つである。
更に、判定装置は、一つの単位燃焼サイクル期間において取得した複数の「空燃比変化率ΔAFonの絶対値」の平均値AveΔAFonを求める。このとき、判定装置は、その単位燃焼サイクル期間における「機関回転速度NEの平均値AveNEon及び吸入空気量Gaの平均値AveGaon」も併せて取得する。判定装置は、「平均値AveΔAFon、機関回転速度NEの平均値AveNEon及び吸入空気量Gaの平均値AveGaon」を複数の単位燃焼サイクル期間に対して取得する。
ステップ450:判定装置は、その複数の単位燃焼サイクル期間に対して取得された複数の「平均値AveΔAFon」の平均値を「EGR供給中対応値Pon」として取得する。更に、判定装置は、その複数の単位燃焼サイクル期間に対して取得された複数の「機関回転速度NEの平均値AveNEon」の平均値を「EGR供給中機関回転速度平均値PNEon」として取得するとともに、その複数の単位燃焼サイクル期間に対して取得された複数の「吸入空気量Gaの平均値AveGaon」の平均値を「EGR供給中吸入空気量平均値PGaon」として取得する。
EGR供給中機関回転速度平均値PNEonは、取得されたEGR供給中対応値Ponの基本データ(空燃比変化率ΔAFon)を取得した期間(即ち、第2期間)における機関回転速度に相当する。更に、EGR供給中吸入空気量平均値PGaonは、第2期間における吸入空気量に相当する。
なお、判定装置は、一つの単位燃焼サイクル期間に対して取得した平均値AveΔAFonを「EGR供給中対応値Pon」として取得してもよい。この場合、EGR供給中機関回転速度平均値PNEonはその単位燃焼サイクル期間の機関回転速度NEの平均値AveNEonとなり、EGR供給中吸入空気量平均値PGaonはその単位燃焼サイクル期間の吸入空気量Gaの平均値AveGaonとなる。
ステップ460:判定装置は、EGR供給中対応値Pon、EGR供給中機関回転速度平均値PNEon及びEGR供給中吸入空気量平均値PGaonと、正規化後EGR供給中対応値Ponstdと、の関係(便宜上、「第2変換関係」とも称呼される。)をルックアップテーブル(マップ)形式にてROMに記憶している。判定装置は、この第2関係(テーブル)に、ステップ450にて取得された実際の「EGR供給中対応値Pon、EGR供給中機関回転速度平均値PNEon及びEGR供給中吸入空気量平均値PGaon」を適用することにより、実際の正規化後EGR供給中対応値Ponstdを取得する。
正規化後EGR供給中対応値Ponstdは、ステップ450にて取得されたEGR供給中対応値Ponが、特定機関回転速度NEstd及び特定吸入空気量Gastdにて取得されたとした場合のEGR供給中対応値である。即ち、EGR供給中対応値Ponは、EGR停止中対応値Poffと同様、機関回転速度NE及び吸入空気量Gaの影響を受けて変化するので、機関回転速度NE及び吸入空気量Gaの影響を排除する必要がある。そこで、判定装置は、EGR供給中対応値Ponを正規化後EGR供給中対応値Ponstdへと変換する。この変換も、EGR供給中対応値Ponの正規化(又は、無次元化)とも称呼される。
次に、判定装置は、ステップ470に進み、下記の(1)式に示したように、正規化後EGR供給中対応値Ponstdを正規化後EGR停止中対応値Poffstdによって除することにより、乖離度パラメータKkairiを算出する。即ち、乖離度パラメータKkairiは、Poffstdに対するPonstdの比である。

Kkairi=Ponstd/Poffstd …(1)
この乖離度パラメータKkairiは、正規化後EGR停止中対応値Poffstdと正規化後EGR供給中対応値Ponstdとの大小関係を評価するための値であり、乖離度評価値とも称呼される。換言すると、乖離度パラメータKkairiは、正規化後EGR停止中対応値Poffstdと正規化後EGR供給中対応値Ponstdとの乖離程度を示すパラメータである。
次に、判定装置はステップ480に進み、乖離度パラメータKkairiが閾値乖離程度Kkairith以上であるか否かを判定する。閾値乖離程度Kkairithは「1」に(微小な)所定値(マージンβ)を加えた値に設定されている。このとき、図1を参照して説明したように、EGRガス供給部閉塞異常状態が発生していると、乖離度パラメータKkairiは「1」に比べて顕著に大きい値となり、従って、閾値乖離程度Kkairith以上となる。
そこで、判定装置は、乖離度パラメータKkairiが閾値乖離程度Kkairith以上である場合、ステップ480にて「Yes」と判定してステップ485に進み、EGRガス供給部閉塞異常状態が発生していると判定する。その後、判定装置はステップ495に進み、処理を終了する。
これに対し、乖離度パラメータKkairiが閾値乖離程度Kkairith未満である場合、判定装置はステップ480にて「No」と判定してステップ490に進み、EGRガス供給部閉塞異常状態は発生していないと判定する。その後、判定装置はステップ495に進み、処理を終了する。
(第1変形例)
判定装置は、図4のステップ410にて、一つの単位燃焼サイクル期間において取得した複数の「空燃比変化率ΔAFoff」のうち、正の値を有する空燃比変化率ΔAFoffを選択し、その選択した正の値を有する空燃比変化率ΔAFoffの平均値を平均値AveΔAFoffとして採用してもよい。この場合、判定装置は、図4のステップ440においても、一つの単位燃焼サイクル期間において取得した複数の「空燃比変化率ΔAFon」のうち、正の値を有する空燃比変化率ΔAFonを選択し、その選択した正の値を有する空燃比変化率ΔAFonの平均値を平均値AveΔAFonとして採用してもよい。
この場合、判定装置は、図4のステップ490に進んだとき、正規化後EGR停止中対応値Poffstdが閾値ΔOFFth以上であるか、又は、正規化後EGR供給中対応値Ponstd閾値ΔONth以上である場合、「特定気筒燃料噴射弁リーンインバランス状態」が発生したと判定してもよい。更に、正規化後EGR停止中対応値Poffstdが閾値ΔOFFth未満であり、且つ、正規化後EGR供給中対応値Ponstd閾値ΔONth未満である場合、判定装置は「燃料噴射弁及びEGR供給装置は正常である(或いは、特定気筒燃料噴射弁リーンインバランス状態は発生しておらず、且つ、EGRガス供給部閉塞異常状態も発生していない。)。」と判定してもよい。なお、特定気筒燃料噴射弁リーンインバランス状態」は、各気筒に対して配設された燃料噴射弁33のうちの一つが指示燃料噴射量よりも過少な量の燃料を噴射する特性となった状態であり、「燃料噴射弁リーンずれ異常状態」とも称呼される。
(第2変形例)
判定装置は、図4のステップ410にて、空燃比センサ66の出力値Vabyfsの単位時間(サンプリング時間、例えば、4ms)における変化量を、空燃比変化率ΔAFoffとして求めてもよい。この場合、判定装置は、図4のステップ440にて空燃比センサ66の出力値Vabyfsの単位時間(サンプリング時間、例えば、4ms)における変化量を、空燃比変化率ΔAFonとして求める。
(実際の作動)
次に、判定装置の実際の作動について説明する。
<燃料噴射量制御>
CPUは、図5に示したルーチンを任意の気筒のクランク角が吸気上死点前の所定クランク角度(例えば、BTDC90°CA)となる毎に、その気筒(以下、「燃料噴射気筒」とも称呼する。)に対して繰り返し実行するようになっている。従って、所定のタイミングになると、CPUはステップ500から処理を開始し、以下に述べるステップ510乃至ステップ550の処理を順に行い、ステップ595に進んで本ルーチンを一旦終了する。
ステップ510:CPUは、「エアフローメータ61により計測された吸入空気流量Ga、クランクポジションセンサ64の信号に基いて取得された機関回転速度NE、及び、ルックアップテーブルMapMc」に基いて「燃料噴射気筒に吸入される空気量」である「筒内吸入空気量Mc(k)」を取得する。
ステップ520:CPUは、上流側目標空燃比abyfrを機関10の運転状態に応じて設定する。この判定装置において、上流側目標空燃比abyfrは特別な場合を除き理論空燃比stoichに設定される。
ステップ530:CPUは、筒内吸入空気量Mc(k)を上流側目標空燃比abyfrで除することにより基本燃料噴射量Fbaseを求める。
ステップ540:CPUは、基本燃料噴射量Fbaseにメインフィードバック量DFiを加えることにより、指示燃料噴射量(最終燃料噴射量)Fiを算出する。フィードバック量DFiは、検出空燃比abyfsが上流側目標空燃比abyfrよりも小さい(リッチである)とき減少され、検出空燃比abyfsが上流側目標空燃比abyfrよりも大きい(リーンである)とき増大される。
ステップ550:CPUは、指示燃料噴射量Fiの燃料が燃料噴射気筒に対応して設けられている燃料噴射弁33から噴射されるように、その燃料噴射弁33に対して噴射指示信号を送出する。
<EGR制御>
次に、「EGR制御」を実行するための処理について説明する。CPUは、所定時間が経過する毎に、図6にフローチャートにより示した「EGR制御ルーチン」を実行するようになっている。
従って、所定のタイミングになると、CPUは図6のステップ600から処理を開始してステップ610に進み、冷却水温THWがEGR許可温度閾値THWegrth以上であるか否かを判定する。即ち、CPUはステップ610にて、EGR許可条件が成立しているか否かを判定する。EGR許可条件は、例えば、負荷KLが所定値以上であること、及び/又は、負荷KLの変化率が所定変化率以下であること等の他の条件であってもよい。
冷却水温THWがEGR許可温度閾値THWegrth以上でない場合、CPUはステップ610にて「No」と判定してステップ620に進み、デューティ比DEGRを「0」に設定する。この結果、EGR制御弁52が全閉となるので、EGRガス(外部EGRガス)は機関10(燃焼室21)に供給されない。即ち、EGRガス停止状態が実現させられる。
次に、CPUはステップ630に進んでデューティ比DEGRが「0」より大きいか否かを判定する。この場合、デューティ比DEGRは「0」であるので、CPUはステップ630にて「No」と判定してステップ640に進み、EGR供給フラグXEGRの値を「0」に設定する。その後、CPUはステップ695に進んで本ルーチンを一旦終了する。
一方、CPUがステップ610の処理を実行する時点において、冷却水温THWがEGR許可温度閾値THWegrth以上であると、CPUはステップ610にて「Yes」と判定してステップ650に進み、その時点の「負荷KL及び機関回転速度NE」をテーブルMapDEGR(KL,NE)に適用することにより、デューティ比DEGRを決定する。即ち、CPUは、負荷KL及び機関回転速度NEに基いてデューティ比DEGRを算出し、そのデューティ比DEGRに基く指示信号をEGR制御弁52に送出する。この結果、テーブルMapDEGR(KL,NE)により求められるデューティ比DEGRが「0」でなければ、EGR制御弁52がデューティ比DEGRに応じて開弁され、EGRガスが各EGRガス供給口51bを通して各気筒の燃焼室21に供給されるので、EGRガス供給状態が実現させられる。
次に、CPUはステップ630に進み、デューティ比DEGRが「0」より大きいか否かを判定する。この場合、デューティ比DEGRは「0」より大きければ、CPUはステップ630にて「Yes」と判定してステップ660に進み、EGR供給フラグXEGRの値を「1」に設定する。従って、EGR供給フラグXEGRは、その値が「1」であるときにEGRガス供給状態が実現されていることを示し、その値が「0」であるときにEGRガス停止状態が実現されていることを示す。その後、CPUはステップ695に進んで本ルーチンを一旦終了する。
<正規化後EGR停止中対応値の取得>
次に、「正規化後EGR停止中対応値」を取得するための処理について説明する。CPUは、4ms(4ミリ秒=所定の一定サンプリング時間ts)が経過する毎に、図7にフローチャートにより示したルーチンを実行するようになっている。
従って、所定のタイミングになると、CPUはステップ700から処理を開始してステップ705に進み、パラメータ取得許可フラグXkyokaの値が「1」であるか否かを判定する。
このパラメータ取得許可フラグXkyokaは、イニシャルルーチンにおいて「0」に設定されるようになっている。更に、パラメータ取得許可フラグXkyokaは、図示しないルーチンを実行することにより、基準気筒(本例では第1気筒)が圧縮上死点に達した時点において、下記の取得許可条件の総てが成立することによりパラメータ取得条件が成立しているとき「1」に設定される。更に、パラメータ取得許可フラグXkyokaは、パラメータ取得条件が不成立であるとき直ちに「0」に設定される。取得許可条件は以下に述べる条件に限定されない。
(取得許可条件1)アクセルペダル操作量Accpの単位時間あたりの変化量ΔAccpが閾値アクセルペダル変化量ΔAccpth以下である状態が所定時間以上継続している。
(取得許可条件2)吸入空気流量Gaが閾値吸入空気流量Gath以上である状態が所定時間以上継続している。
(取得許可条件3)機関回転速度NEが閾値回転速度NEth以下である状態が所定時間以上継続している。
いま、パラメータ取得許可フラグXkyokaの値が「1」であると仮定する。この場合、CPUはステップ705にて「Yes」と判定してステップ710に進み、EGR供給フラグXEGRの値が「0」であるか否かを判定する。
このとき、EGR供給フラグXEGRの値が「0」であると、CPUはステップ710にて「Yes」と判定し、以下に述べるステップ715乃至ステップ730の処理を順に行ってステップ735に進む。
ステップ715:CPUは、本ルーチンを前回実行したときに得た検出空燃比abyfsを前回の検出空燃比abyfsoldとして記憶する。
ステップ720:CPUは、その時点の空燃比センサ66の出力値VabyfsをAD変換することにより取得する。
ステップ725:CPUは、空燃比センサ66の出力値Vabyfsを図3に示した空燃比変換テーブルMapabyfs(Vabyfs)に適用することにより、今回の検出空燃比abyfsを取得する。
ステップ730:CPUは、以下の値をステップ730内の式に従って更新する。
・EGRガス停止状態における空燃比変化率ΔAFoff
・空燃比変化率ΔAFoffの絶対値の積算値SAFoff
・機関回転速度NEの積算値SNEoff
・吸入空気量Gaの積算値SGaoff
・積算回数カウンタCnoff
次に、CPUはステップ735に進み、第1気筒の圧縮上死点を基準としたクランク角CA(絶対クランク角CA)が720°クランク角になっているか否かを判定する。このとき、絶対クランク角CAが720°クランク角未満であると、CPUはステップ735にて「No」と判定してステップ795に直接進み、本ルーチンを一旦終了する。
一方、CPUがステップ735の処理を行う時点において、絶対クランク角CAが720°クランク角になっていると、CPUはそのステップ735にて「Yes」と判定してステップ740に進む。CPUは、そのステップ740にて、以下の値をステップ740内の式に従って更新する。
・空燃比変化率ΔAFoffの絶対値|ΔAFoff|の平均値AveΔAFoff
・平均値AveΔAFoffの積算値Soff
・機関回転速度NEの平均値AveNEoff
・機関回転速度NEの平均値AveNEoffの積算値SNoff
・吸入空気量Gaの平均値AveGaoff
・吸入空気量Gaの平均値AveGaoffの積算値SGoff
・積算回数カウンタCsoff
次に、CPUはステップ745に進み、カウンタCsoffの値が閾値Csoffth以上であるか否かを判定する。このとき、カウンタCsoffの値が閾値Csoffth未満であると、CPUはそのステップ745にて「No」と判定し、ステップ795に直接進んで本ルーチンを一旦終了する。なお、閾値Csoffthは自然数であり、2以上であることが望ましい。
一方、CPUがステップ745の処理を行う時点において、カウンタCsoffの値が閾値Csoffth以上であると、CPUはそのステップ745にて「Yes」と判定し、以下に述べるステップ748乃至ステップ754の処理を順に行い、その後、ステップ795に進んで本ルーチンを一旦終了する。
ステップ748:CPUは、ステップ748内の式に従ってEGR停止中対応値Poffを算出する。
ステップ750:CPUは、ステップ750内の式に従ってEGR停止中機関回転速度(平均値)PNEoff及びEGR停止中吸入空気量(平均値)PGaoffを算出する。
ステップ752:CPUは、上述した第1変換関係を規定したテーブルMapPoffstd(Poff,
PNEoff, PGaoff)にステップ748及びステップ750にて求めた「Poff、PNEoff及びPGaoff」を適用することにより、正規化後EGR停止中対応値Poffstdを算出する。
ステップ754:CPUは、EGR停止中対応値取得完了フラグXPoffの値を「1」に設定する。なお、フラグXPoffの初期値は「0」である。
一方、CPUがステップ705に進んだ際にパラメータ取得許可フラグXkyokaの値が「1」でない場合、及び、CPUがステップ710に進んだ際にEGR供給フラグXEGRの値が「0」でない場合、CPUはステップ760に進む。そして、CPUはステップ760にて各値(例えば、ΔAFoff,SAFoff,SNEoff, SGaoff,Cnoff等)を「0」に設定(クリア)し、その後、ステップ795に直接進んで本ルーチンを一旦終了する。以上のようにして、正規化後EGR停止中対応値Poffが取得される。
<正規化後EGR供給中対応値の取得>
次に、「正規化後EGR供給中対応値」を取得するための処理について説明する。CPUは、4ms(4ミリ秒=所定の一定サンプリング時間ts)が経過する毎に、図8にフローチャートにより示したルーチンを実行するようになっている。
従って、所定のタイミングになると、CPUはステップ800から処理を開始してステップ805に進み、パラメータ取得許可フラグXkyokaの値が「1」であるか否かを判定する。
いま、パラメータ取得許可フラグXkyokaの値が「1」であると仮定する。この場合、CPUはステップ805にて「Yes」と判定してステップ810に進み、EGR供給フラグXEGRの値が「1」であるか否かを判定する。
このとき、EGR供給フラグXEGRの値が「1」であると、CPUはステップ810にて「Yes」と判定し、以下に述べるステップ815乃至ステップ830の処理を順に行ってステップ835に進む。なお、ステップ815乃至ステップ825の処理は、図7のステップ715乃至ステップ725の処理と同じであるので、説明を省略する。
ステップ830:CPUは、以下の値をステップ830内の式に従って更新する。
・EGRガス供給状態における空燃比変化率ΔAFon
・空燃比変化率ΔAFonの絶対値の積算値SAFon
・機関回転速度NEの積算値SNEon
・吸入空気量Gaの積算値SGaon
・積算回数カウンタCnon
次に、CPUはステップ835に進み、絶対クランク角CAが720°クランク角になっているか否かを判定する。このとき、絶対クランク角CAが720°クランク角未満であると、CPUはステップ835にて「No」と判定してステップ895に直接進み、本ルーチンを一旦終了する。
一方、CPUがステップ835の処理を行う時点において、絶対クランク角CAが720°クランク角になっていると、CPUはそのステップ835にて「Yes」と判定してステップ840に進む。CPUは、そのステップ840にて、以下の値をステップ840内の式に従って更新する。
・空燃比変化率ΔAFonの絶対値|ΔAFon|の平均値AveΔAFon
・平均値AveΔAFonの積算値Son
・機関回転速度NEの平均値AveNEon
・機関回転速度NEの平均値AveNEonの積算値SNon
・吸入空気量Gaの平均値AveGaon
・吸入空気量Gaの平均値AveGaonの積算値SGon
・積算回数カウンタCson
次に、CPUはステップ845に進み、カウンタCsonの値が閾値Csonth以上であるか否かを判定する。このとき、カウンタCsonの値が閾値Csonth未満であると、CPUはそのステップ845にて「No」と判定し、ステップ895に直接進んで本ルーチンを一旦終了する。なお、閾値Csonthは自然数であり、2以上であることが望ましい。
一方、CPUがステップ845の処理を行う時点において、カウンタCsonの値が閾値Csonth以上であると、CPUはそのステップ845にて「Yes」と判定し、以下に述べるステップ848乃至ステップ854の処理を順に行い、その後、ステップ895に進んで本ルーチンを一旦終了する。
ステップ848:CPUは、ステップ848内の式に従ってEGR供給中対応値Ponを算出する。
ステップ850:CPUは、ステップ850内の式に従ってEGR供給中機関回転速度(平均値)PNEon及びEGR供給中吸入空気量(平均値)PGaonを算出する。
ステップ852:CPUは、上述した第2変換関係を規定したテーブルMapPonstd(Pon,
PNEon, PGaon)にステップ848及びステップ850にて求めた「Pon、PNEon及びPGaon」を適用することにより、正規化後EGR供給中対応値Ponstdを算出する。
ステップ854:CPUは、EGR供給中対応値取得完了フラグXPonの値を「1」に設定する。なお、フラグXPonの初期値は「0」である。
一方、CPUがステップ805に進んだ際にパラメータ取得許可フラグXkyokaの値が「1」でない場合、及び、CPUがステップ810に進んだ際にEGR供給フラグXEGRの値が「1」でない場合、CPUはステップ860に進む。そして、CPUはステップ860にて各値(例えば、ΔAFon,SAFon,SNEon, SGaon,Cnon等)を「0」に設定(クリア)し、その後、ステップ895に直接進んで本ルーチンを一旦終了する。以上のようにして、正規化後EGR供給中対応値Ponが取得される。
<異常判定>
次に、異常判定を実施するための処理について説明する。CPUは、所定時間が経過する毎に、図9にフローチャートにより示したルーチンを実行するようになっている。従って、所定のタイミングになると、CPUはステップ900から処理を開始してステップ910に進み、EGR停止中対応値取得完了フラグXPoffの値が「1」であるか否かを判定する。EGR停止中対応値取得完了フラグXPoffの値が「1」でなければ、CPUはステップ910にて「No」と判定してステップ995に直接進み、本ルーチンを一旦終了する。
一方、EGR停止中対応値取得完了フラグXPoffの値が「1」であると、CPUはステップ910にて「Yes」と判定してステップ920に進み、EGR供給中対応値取得完了フラグXPonの値が「1」であるか否かを判定する。EGR供給中対応値取得完了フラグXPonの値が「1」でなければ、CPUはステップ920にて「No」と判定してステップ995に直接進み、本ルーチンを一旦終了する。
これに対し、EGR供給中対応値取得完了フラグXPonの値が「1」であると、CPUはステップ920にて「Yes」と判定してステップ930に進み、上述した乖離度パラメータKkairiを算出する。次いで、CPUはステップ940に進み、乖離度パラメータKkairiが閾値乖離程度Kkairith以上であるか否かを判定する。
そして、CPUは、乖離度パラメータKkairiが閾値乖離程度Kkairith以上であれば、CPUはステップ940にて「Yes」と判定してステップ950に進み、EGRガス供給部閉塞異常状態が発生していると判定する。その後、判定装置はステップ995に進み、処理を終了する。これに対し、乖離度パラメータKkairiが閾値乖離程度Kkairith未満である場合、判定装置はステップ940にて「No」と判定してステップ960に進み、EGRガス供給部閉塞異常状態は発生していないと判定する。その後、判定装置はステップ995に進み、処理を終了する。
以上、説明したように、本発明の実施形態に係る内燃機関の異常判定装置は、EGRガス供給手段(51、52)と、EGRガス供給制御手段(図6のルーチンを参照。)と、空燃比センサ(66)と、を備える。
更に、この異常判定装置は、
前記空燃比センサの出力値又は同空燃比センサの出力値により表される検出空燃比、の所定時間あたりの変化量を基本データとして取得するとともに(図4のステップ410及びステップ440、図7のステップ715乃至ステップ725、図8のステップ815乃至ステップ825を参照。)、同基本データに応じて変化する変化率対応値(Poff、Pon)を同基本データに基づいて取得する変化率対応値取得手段(図4のステップ420及びステップ450、図7のステップ748、図8のステップ848を参照。)と、
前記EGRガス停止状態が実現されているときに取得された前記変化率対応値であるEGR停止中対応値(Poff)と、前記EGRガス供給状態が実現されているときに取得された前記変化率対応値であるEGR供給中対応値(Pon)と、に基づいて前記複数のEGRガス供給部のうちの一つが閉塞したEGRガス供給部閉塞異常状態が発生したか否かの異常判定を実行する異常判定手段(図4のステップ480乃至ステップ490、図9のルーチンを参照。)と、を備える。
更に、前記異常判定手段は、
前記取得されたEGR停止中対応値(Poff)を、同EGR停止中対応値の前記基本データを取得した期間である第1期間における前記機関の回転速度(PNEoff)が特定機関回転速度であり且つ同第1期間における前記機関の吸入空気量(PGaoff)が特定吸入空気量である場合のEGR停止中対応値へと変換することにより、正規化後EGR停止中対応値(Poffstd)を取得し(図4のステップ430、図7の特にステップ752を参照。)、且つ、
前記取得されたEGR供給中対応値(Pon)を、同EGR供給中対応値の前記基本データを取得した期間である第2期間における前記機関の回転速度(PNEon)が前記特定機関回転速度であり且つ同第2期間における前記機関の吸入空気量(PGaon)が前記特定吸入空気量である場合のEGR供給中対応値へと変換することにより、正規化後EGR供給中対応値(Ponstd)を取得し(図4のステップ460、図8の特にステップ852を参照。)、
前記正規化後EGR停止中対応値(Poffstd)と前記正規化後EGR供給中対応値(Ponstd)との大小関係を評価することにより、前記異常判定を実行するように構成されている(図4のステップ470乃至ステップ490、図9の特にステップ940乃至ステップ960を参照。)。
従って、EGR停止中対応値(Poff)の計算の元となったデータ(即ち、基本データ)を取得した期間(第1期間)の機関回転速度及び吸入空気量と、EGR供給中対応値(Pon)の計算の元となったデータ(即ち、基本データ)を取得した期間(第2期間)の機関回転速度及び吸入空気量と、がそれぞれ相違する場合であっても、上記判定装置は、EGRガス供給部閉塞異常状態が発生したか否かを精度良く判定することができる。更に、EGR停止中対応値及びEGR供給中対応値を取得する運転領域を狭い範囲に限定する必要がないので、上記判定装置は、EGRガス供給部閉塞異常状態が発生したか否かを大きな遅れなく判定することができる。
本発明は上記実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。例えば、図7のステップ752においては、第1変換関係を規定したテーブルMapPoffstd(Poff, PNEoff, PGaoff)に実際の「Poff、PNEoff及びPGaoff」を適用することにより正規化後EGR停止中対応値Poffstdが算出された。これに対し、図7のステップ752において、テーブルMapKoffstd(Poff,
PNEoff, PGaoff)に実際の「Poff、PNEoff及びPGaoff」を適用することにより補正係数Koffを求め、この補正係数Koffを実際のEGR停止中対応値Poffに乗じることにより、正規化後EGR停止中対応値Poffstdを算出してもよい。この場合においても、第1変換関係を用いて正規化後EGR停止中対応値Poffstdを求めていると言うことができる。
同様に、図8のステップ852においては、第2変換関係を規定したテーブルMapPonstd(Pon,
PNEon, PGaon)に実際の「Pon、PNEon及びPGaon」を適用することにより正規化後EGR供給中対応値Ponstdが算出された。これに対し、図8のステップ852において、テーブルMapKonstd(Pon, PNEon, PGaon)に実際の「Pon、PNEon及びPGaon」を適用することにより補正係数Konを求め、この補正係数Konを実際のEGR供給中対応値Ponに乗じることにより、正規化後EGR供給中対応値Ponstdを算出してもよい。この場合においても、第2変換関係を用いて正規化後EGR供給中対応値Ponstdを求めていると言うことができる。
更に、第2変換関係を規定したテーブルMapPonstd又はMapKonstdの引数としてEGR率を加えてもよい。EGR率は、Gaとデューティ比DEGRから求めることができる。
更に、乖離度パラメータKkairiとして、Ponstdに対するPoffstdの比(=Poffstd/Ponstd)を用いてもよい。この場合、乖離度パラメータKkairiが「1よりも小さい所定値」以下であるとき、判定装置は、EGRガス供給部閉塞異常状態が発生していると判定する。加えて、乖離度パラメータKkairiとして、値Ponstd/(Ponstd+Poffstd)を用いてもよく、その逆数を用いてもより。更に、乖離度パラメータKkairiとして、PonstdととPoffstdとの差(=Ponstd−Poffstd)を用いてもよい。この場合、判定装置は、差(=Ponstd−Poffstd)が所定の閾値以上であるとき、EGRガス供給部閉塞異常状態が発生していると判定する。
更に、内燃機関10は、機関10及び電動機の少なくとも一方が発生するトルクを車両の駆動輪に接続された駆動軸に伝達することによって走行するハイブリッド車両に搭載されていてもよい。
10…内燃機関、21…燃焼室、31…インテークマニホールド、31a…枝部、31b…サージタンク、32…吸気管、33…燃料噴射弁、40…排気系統、41…エキゾーストマニホールド、41a…枝部、41b…集合部、42…エキゾーストパイプ、50…EGRガス供給装置、51…排気還流管、51b…ガス供給口、52…EGR制御弁、63…水温センサ、66…空燃比センサ、70…電気制御装置。

Claims (2)

  1. 複数の気筒を有する多気筒内燃機関の排気通路の一つの排気集合部に排ガスを排出するように構成された同複数の気筒のうちの少なくとも2以上の気筒のそれぞれに対応して配設されるとともに同2以上の気筒のそれぞれの燃焼室に外部EGRガスをそれぞれ供給する複数のEGRガス供給部を備えたEGRガス供給手段と、
    前記機関の運転状態が所定のEGR実行条件を満たしたとき前記複数のEGRガス供給部を通して前記外部EGRガスの供給を行うEGRガス供給状態を実現し、且つ、前記機関の運転状態が前記EGR実行条件を満たしていないとき前記外部EGRガスの供給を停止するEGRガス停止状態を実現するEGRガス供給制御手段と、
    前記排気集合部又は前記排気通路の前記排気集合部よりも下流側の部位に配設されるとともにその配設された部位の排ガスの空燃比に応じた出力値を発生する空燃比センサと、
    前記空燃比センサの出力値又は同空燃比センサの出力値により表される検出空燃比、の所定時間あたりの変化量を基本データとして取得するとともに、同基本データに応じて変化する変化率対応値を同基本データに基づいて取得する変化率対応値取得手段と、
    前記EGRガス停止状態が実現されているときに取得された前記変化率対応値であるEGR停止中対応値と、前記EGRガス供給状態が実現されているときに取得された前記変化率対応値であるEGR供給中対応値と、に基づいて前記複数のEGRガス供給部のうちの一つが閉塞したEGRガス供給部閉塞異常状態が発生したか否かの異常判定を実行する異常判定手段と、
    を備える内燃機関の異常判定装置において、
    前記異常判定手段は、
    前記取得されたEGR停止中対応値を、同EGR停止中対応値の前記基本データを取得した期間である第1期間における前記機関の回転速度が特定機関回転速度であり且つ同第1期間における前記機関の吸入空気量が特定吸入空気量である場合のEGR停止中対応値へと変換することにより、正規化後EGR停止中対応値を取得し、且つ、
    前記取得されたEGR供給中対応値を、同EGR供給中対応値の前記基本データを取得した期間である第2期間における前記機関の回転速度が前記特定機関回転速度であり且つ同第2期間における前記機関の吸入空気量が前記特定吸入空気量であり且つ同第2期間における前記外部EGRガスのEGR率が特定EGR率である場合のEGR供給中対応値へと変換することにより、正規化後EGR供給中対応値を取得し、更に、
    前記正規化後EGR停止中対応値と前記正規化後EGR供給中対応値との大小関係を評価することにより、前記異常判定を実行するように構成された異常判定装置。
  2. 請求項1に記載の内燃機関の異常判定装置において、
    前記異常判定手段は、
    前記EGR停止中対応値、前記第1期間における機関回転速度、前記第1期間における吸入空気量及び前記正規化後EGR停止中対応値、の間の関係を規定する第1変換関係を予め記憶しており、前記EGR停止中対応値が実際に取得されたときの前記第1期間における実際の機関回転速度、前記EGR停止中対応値が実際に取得されたときの前記第1期間における実際の吸入空気量、前記実際に取得されたEGR停止中対応値及び前記第1変換関係に基づいて前記異常判定に使用される正規化後EGR停止中対応値を取得するように構成され、且つ、
    前記EGR供給中対応値、前記第2期間における機関回転速度、前記第2期間における吸入空気量、前記第2期間におけるEGR率及び前記正規化後EGR供給中対応値、の間の関係を規定する第2変換関係を予め記憶しており、前記EGR供給中対応値が実際に取得されたときの前記第2期間における実際の機関回転速度、前記EGR供給中対応値が実際に取得されたときの前記第2期間における実際の吸入空気量、前記EGR供給中対応値が実際に取得されたときの前記第2期間における実際のEGR率、前記実際に取得されたEGR供給中対応値及び前記第2変換関係に基づいて前記異常判定に使用される前記正規化後EGR供給中対応値を取得するように構成された、
    異常判定装置。
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