JP3771454B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、排気の一部を吸気通路に還流する排気還流装置を備えた内燃機関の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、排気還流装置は、排気中のNOxの低減や燃費の向上などを目的として、内燃機関の所定の運転条件下で、排気の一部を吸気通路に還流するものである。このため、排気還流装置を作動させると、排気中のカーボンや炭化水素が排気還流弁や還流ポートなどに流れ込み、これらの詰まりを生じさせ、このことが、排気還流弁や還流ポートを含む排気還流系の流量劣化の大きな要因になっている。排気還流弁の異常を判定する装置としては、例えば特開平7−180615号公報に開示されたものが知られている。この判定装置は、内燃機関の減速時の燃料供給停止中に、排気還流弁を開弁し、その前後で吸気管内圧を検出し、その間の変化量が所定値に満たないときに、排気還流弁に異常が発生していると判定するものである。また、この判定装置では、異常と判定された場合には、その原因が解消されるまでの間、排気還流制御が中止されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、この従来の判定装置では、排気還流弁の開弁前後における吸気管内圧の変化量と所定値と比較することによって、排気還流弁の異常の有無が判定される。しかし、吸気管内圧は、内燃機関のポンプ能力(回転数、大気圧や、吸排気弁のバルブオーバーラップ量など)や、吸気開口面積(スロットル弁の開度、吸気2次エア弁の開度や、ブレーキのマスターパックなど)などの様々な要因の影響を受けるため、ばらつきやすいという特性がある。特に、バルブオーバーラップ量やブレーキのマスターパックについては、これを検出する適当な手段がないことから、それによる影響を把握するのが困難である。
【0004】
このため、検出した吸気管内圧の変化量を所定値と単純に比較する従来の判定手法では、排気還流系の詰まりなどによる流量劣化の度合を推定することが困難であるため、正常か異常かという粗い判定を行わざるを得ない。その結果、排気還流系の流量劣化が生じるのに伴い、その分、同一吸気管内圧での吸入空気量割合が増大した状態になっていたとしても、異常と判定されるまでは、正常な状態と同じ燃料供給制御および点火時期の制御が行われるため、燃料量および点火時期が最適値からずれてしまい、排気特性や運転性に悪影響を及ぼす。また、異常と判定されるまでの間、排気還流弁も正常状態と同じ開度で制御されるため、流量劣化の原因が、排気還流弁の下流側でのカーボンなどの堆積によるポート詰まりである場合には、排気還流弁の下流側に還流能力を超えた流量負荷が加わり続けることになる。その結果、排気還流弁と下流側ポートとの間の圧力が上がるとともに、カーボンの堆積が促進され、流量劣化の進行を早めてしまう。
【0005】
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、排気還流系の流量劣化に応じて排気還流量を適切に制御できるとともに、流量劣化の進行を抑制することができる内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明は、内燃機関1の排気通路((実施形態における(以下、本項において同じ)排気管10)と吸気通路(吸気管2)とを連通する排気還流通路12と、排気還流通路に設けられた排気還流弁13を含む排気還流系を有する内燃機関1において、排気還流通路12を介して吸気通路に還流される排気還流量を、排気還流弁13の作動量(実リフト量LACT)に応じて制御する内燃機関の制御装置であって、内燃機関1の減速運転時に内燃機関1への燃料供給を停止する燃料供給停止手段(ECU5)と、吸気通路内の圧力(吸気管内絶対圧PBA)を検出する圧力検出手段(吸気管内絶対圧センサ6)と、燃料供給停止中に排気還流弁13を開閉したときに検出された吸気管内圧力の変化に応じて、排気還流弁13の作動量の上限を規制する作動量規制手段(ECU5、上限リフト量LLIFT)と、を備えていることを特徴とする。
【0007】
この制御装置によれば、内燃機関の減速運転時における燃料供給停止中に排気還流弁を開閉するとともに、そのときに検出された吸気管内圧力の変化に応じて、排気還流弁の作動量の上限が規制される。排気還流弁の開閉前後における吸気管内圧力の変化は、排気還流通路と排気還流弁とを含む排気還流系の流量劣化の状態を反映する。したがって、この吸気管内圧力の変化に応じ、排気還流弁の作動量の上限を、それによって制御される排気還流量が排気還流系の還流能力以下になるような量に設定することによって、還流能力を超えた流量負荷が加わるのを防止できる。その結果、カーボンの堆積およびそれによる流量劣化の進行を抑制することができる。また、流量劣化が生じても、排気還流制御を中止せずに行えるとともに、規制した排気還流量を損失なく吸気通路に供給できるので、例えば燃料量および点火時期を、規制した排気還流量に応じて設定することにより、これらを適切に制御することが可能になる。
【0008】
請求項2に係る発明は、請求項1の内燃機関の制御装置において、燃料供給停止時に排気還流弁13を開閉したときに検出された吸気管内圧力PBAの変化に応じて、排気還流系21の流量劣化の度合を推定する流量劣化推定手段(ECU5、移動平均値DPEMA)をさらに備え、作動量規制手段は、推定された排気還流系21の流量劣化の度合に応じて、排気還流弁13の作動量の上限を規制することを特徴とする。
【0009】
この構成によれば、流量劣化推定手段が、吸気管内圧力の変化に応じて排気還流系の流量劣化の度合を推定し、推定された流量劣化の度合に応じて、排気還流弁の作動量の上限が規制される。したがって、排気還流量が流量劣化の度合に応じて設定されることで、排気還流制御を可能な範囲で最大限に適切に行うことができ、それに応じて、燃料量および点火時期もより適切に制御できる。
【0010】
請求項3に係る発明は、請求項1または2の内燃機関の制御装置において、排気還流弁13の作動遅れを検出する作動遅れ検出手段(ECU5、リフト量センサ14、換算流量比QLACT/QLMAP)と、排気還流弁13の開弁時に、検出された排気還流弁13の作動遅れが大きいほど、内燃機関1へ供給する燃料量(燃料噴射時間TOUT)を増量側に補正する燃料量補正手段(ECU5、EGR補正係数KEGR)と、をさらに備えていることを特徴とする。
【0011】
この構成では、排気還流弁の作動遅れを検出するとともに、排気還流弁の開弁時には、検出された作動遅れが大きいほど、燃料量が増量側に補正される。排気還流弁の開弁時にその作動遅れが大きいと、還流排気の供給が遅れるのに伴って吸入空気量が増加し、混合気がリーン化するので、その場合に上記のように燃料量を増量側に補正することによって、空燃比を適切に制御することができる。
【0012】
また、請求項4に係る発明は、請求項1または2の内燃機関の制御装置において、排気還流弁13の作動遅れを検出する作動遅れ検出手段(ECU5、流量比QLACT/QLMAP、EGR補正係数KEGR)と、排気還流弁13の開弁時に、検出された排気還流弁13の作動遅れが大きいほど、内燃機関1の点火時期IGLOGを遅角側に補正する点火時期補正手段(ECU5、補正係数KIGE)と、をさらに備えていることを特徴とする。
【0013】
この構成では、排気還流弁の開弁時に、検出された排気還流弁の作動遅れが大きいほど、点火時期が遅角側に補正される。排気還流弁の開弁時にその作動遅れが大きいと、吸入空気量が増加し、それに応じて燃料量が増量されることによって、燃焼温度が高くなり、NOx生成量が増える傾向になるので、上記のように点火時期を遅角側に補正することにより、排気特性を向上させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。図1は、本実施形態による制御装置、およびこれを適用した内燃機関の概略構成を示している。
【0015】
この内燃機関(以下「エンジン」という)1は、例えば4気筒タイプのものであり、その吸気管2(吸気通路)には、吸気マニホルド2aの上流側にスロットル弁3が設けられるとともに、スロットル弁3をバイパスする、制御弁4a付きの吸気2次エア通路4が設けられている。スロットル弁3の下流側には吸気管内絶対圧センサ6(圧力検出手段)が取り付けられており、吸気管2内の圧力を吸気管内絶対圧PBAとして検出し、その検出信号を、後述するECU5に送る。
【0016】
吸気管2のスロットル弁3よりも下流側で吸気弁1aの少し上流側には、エンジン1の燃焼室1cに向けて燃料を噴射する燃料噴射弁7が、気筒ごとに設けられている。各燃料噴射弁7の燃料噴射時間TOUT、すなわちエンジン1へ供給される燃料量は、ECU5からの駆動信号によって制御される。また、各気筒の燃焼室1cに臨むように点火プラグ8が設けられており、その点火時期IGLOGも、ECU5からの駆動信号によって制御される。
【0017】
また、このエンジン1では、吸気弁1aおよび排気弁1bを駆動する吸気カムおよび排気カム(いずれも図示せず)がそれぞれ、低速カムとそれよりも高いカム山を有する高速カムとから成り、これらの低速カムおよび高速カムが、カムプロフィール切換機構(以下「VTEC」という)9によって切り換えられるように構成されている。この切換により、吸気弁1aおよび排気弁1bのバルブタイミングが、低速バルブタイミング(以下「LoV/T」という)と、それよりもバルブリフト量および充填効率の高い高速バルブタイミング(以下「HiV/T」という)に切り換えられる。このVTEC9の動作もまた、ECU5からの駆動信号により制御される。
【0018】
一方、エンジン1の排気管10(排気通路)には、空燃比センサ11が取り付けられている。この空燃比センサ11は、排気中の酸素濃度(空燃比)に応じた検出信号LAFをECU5に出力する。なお、排気管10の空燃比センサ11よりも下流側には、排気中のNOx、HC、COの浄化を行う三元触媒(図示せず)が設けられている。
【0019】
この排気管10と、吸気管2のスロットル弁3よりも下流側との間には、排気の一部を吸気管2に還流するための排気還流通路(以下「EGR管」という)12が設けられ、その途中には、排気還流量を制御する排気還流弁(以下「EGR弁」という)13が取り付けられている。これらのEGR管12およびEGR弁13によって排気還流系21が構成される。EGR弁13は、ソレノイドを有する電磁弁で構成され、その弁体(図示せず)のリフト量(作動量)はECU5からの駆動信号によって制御される。また、EGR弁13には、その実際のリフト量(実リフト量)LACTを検出するリフト量センサ14(作動遅れ検出手段)が設けられており、その検出信号はECU5に送られる。
【0020】
また、エンジン1のクランク軸1dの周囲には、エンジン回転数(NE)センサ15および気筒判別センサ(図示せず)が取り付けられている。エンジン回転数センサ15は、エンジン1の各気筒の吸入行程開始時の上死点(TDC)よりも所定角度前のクランク角度位置で、TDC信号パルスを出力する。ECU5は、このTDC信号パルスから、エンジン回転数NEを算出する。また、気筒判別センサは、特定の気筒の所定のクランク角度位置で気筒判別信号パルスを出力するものであり、その信号パルスもECU5に送られる。
【0021】
また、エンジン1の本体には、エンジン水温センサ16が取り付けられている。エンジン水温センサ16は、エンジン1の本体内を循環する冷却水の温度であるエンジン水温TWを検出し、その検出信号をECU5に出力する。ECU5にはさらに、大気圧センサ17から大気圧PAを表す検出信号が、車速センサ18から、エンジン1を搭載した車両の速度(車速)VPを表す検出信号が、それぞれ入力される。
【0022】
ECU5は、本実施形態において、燃料供給停止手段、作動量規制手段、流量劣化推定手段、作動遅れ検出手段、燃料量補正手段および点火時期補正手段を構成するものである。ECU5は、I/Oインターフェース、CPU、RAMおよびROM(いずれも図示せず)などからなるマイクロコンピュータで構成されている。前述した吸気管内絶対圧センサ6などの各種センサからの検出信号はそれぞれ、I/OインターフェースでA/D変換や整形がなされた後、CPUに入力される。
【0023】
CPUは、これらの検出信号に応じ、ROMに記憶された制御プログラムなどに従って、各種の演算・制御処理を行う。具体的には、各種センサからの検出信号に応じてエンジン1の運転状態を判別し、その結果に基づき、例えばエンジン1が所定の減速運転状態にあるときには、エンジン1への燃料供給を停止する(以下「減速F/C運転」という)。また、EGR管12やEGR弁13の詰まりなどによる排気還流系21の流量劣化を監視するとともに、その結果およびエンジン1の運転状態に応じて、EGR弁13へのリフト量指令値LCMDを決定する。
【0024】
さらに、CPUは、エンジン1の運転状態およびEGR弁13の作動状態などに応じて、燃料噴射弁7の燃料噴射時間TOUTを、次式(1)によって算出する。
TOUT=TIM×KCMDT×KEGR×KTOTAL ・・・(1)
ここで、TIMは、基本燃料噴射時間であり、エンジン回転数NEおよび吸気管内絶対圧PBAに応じて設定されたTIマップ(図示せず)を検索することによって、算出される。KCMDTは、空燃比のフィードバック制御運転領域において、空燃比センサ11の検出結果に応じて設定される空燃比補正係数である。
【0025】
KEGRは、排気還流を実行しているとき(EGR弁13が開弁しているとき)に、それに伴う吸入空気量の減少に合わせて燃料噴射量を減少させるべく、1.0よりも小さな値に設定されるEGR補正係数であり、その詳細については後述する。また、KTOTALは、エンジン水温TWに応じて設定される水温補正係数KTWなど、上記以外のすべての補正係数を乗算したものである。
【0026】
CPUはさらに、点火時期IGLOG(上死点を基準とした進角量)を、次式(2)によって算出する。
IGLOG=IGMAP+IGCR ・・・(2)
IGMAPは、エンジン回転数NEおよび吸気管内絶対圧PBAに応じて設定されたIGマップ(図示せず)を検索することによって算出された基本マップ値を、上記EGR補正係数KEGRなどに応じて補正した基本点火時期であり、その詳細については後述する。また、IGCRは、エンジン1の運転状態に応じて設定される補正項である。
【0027】
以下、図2〜図17を参照しながら、ECU5で実行される制御処理について説明する。これらの制御処理は、TDC信号の発生に同期して実行される。また、以下の説明では、ROMに記憶されている固定のデータについては、その先頭に「#」を付し、他のデータと区別して表すものとする。
【0028】
図2および図3は、EGR流量モニタ処理のフローチャートを示している。この処理は、減速F/C運転中にEGR弁13を開弁した前後の吸気管内絶対圧PBAの変化から、EGR管12を流れる排気還流量(以下「EGR流量」という)をモニタ(監視)することによって、排気還流系21の詰まりなどによる流量劣化を判定するものである。
【0029】
本処理ではまず、ステップ21(「S21」と図示。以下同じ)において、モニタ許可フラグF_MCNDが「1」であるか否かを判別する。このモニタ許可フラグF_MCNDは、別個の判定処理(図示せず)において、エンジン1が減速F/C運転中であり、かつエンジン回転数NE、吸気管内絶対圧PBA、エンジン水温TWおよび車速VPなどが、それぞれの所定範囲内にあるときに、EGR流量モニタの実行条件が成立しているとして、「1」に設定されるものである。このステップ21の答がNO、すなわちEGR流量モニタの実行条件が成立していないときには、開弁指令フラグF_EGROPNおよび吸気圧検出終了フラグF_EGRPBBを、それぞれ「0」に設定した(ステップ22、23)後、通常の排気還流制御を実行し(ステップ24)、本プログラムを終了する。
【0030】
前記ステップ21の答がYESで、EGR流量モニタの実行条件が成立しているときには、判定終了フラグF_DONEが「1」であるか否かを判別する(ステップ25)。この答がYES、すなわちF_DONE=1であって、後述するEGR流量が正常か否かの判定がすでに終了しているときには、前記ステップ22〜24を実行し、本プログラムを終了する。
【0031】
一方、ステップ25の答がNOで、EGR流量の判定が終了していないときには、吸気圧検出終了フラグF_EGRPBBが「1」であるか否かを判別する(ステップ26)。この吸気圧検出終了フラグF_EGRPBBは、後述するように、EGR弁13の開弁前の吸気管内絶対圧PBAの検出が終了したときに「1」にセットされるものであり、最初はこの値が「0」であるので、ステップ27に進み、その時点で検出された吸気管内絶対圧PBAを、開弁前吸気圧PBEGRBFとして記憶する。次いで、エンジン回転数NEに応じ、図4に示す#DPBEGFCNテーブルを検索して求めた補正値を、開弁前補正値DPBEGRBFとして設定する(ステップ28)。この#DPBEGFCNテーブルでは、補正値#DPBEGFCNは、エンジン回転数NEが低いほど、より大きな値に設定されている。
【0032】
次いで、その時点のエンジン回転NEを、開弁前回転数NEGLMTとして記憶する(ステップ29)とともに、吸気圧検出終了フラグF_EGRPBBを「1」にセットする(ステップ30)。次に、ダウンカウントタイマTFSに所定時間#TMFS(例えば2秒)をセットし、これをスタートさせる(ステップ31)とともに、開弁指令フラグF_EGROPNを「0」にセットし(ステップ32)、本プログラムを終了する。
【0033】
前記ステップ30で吸気圧検出終了フラグF_EGRPBBが「1」にセットされた後は、前記ステップ26の答がYESになるので、次いでステップ33に進み、開弁指令フラグF_EGROPNを「1」にセットし、EGR流量モニタのためにEGR弁13を開弁するようにする。次いで、その時点で検出された吸気管内絶対圧PBAを、開弁後吸気圧PBEGRAFとして記憶する(ステップ34)。次に、ステップ28と同様にして、エンジン回転数NEに応じ、図4の#DPBEGFCNテーブルから補正値#DPBEGFCNを求め、開弁後補正値DPBEGRAFとして設定する(ステップ35)。
【0034】
次いで、これまでに求めた開弁前・開弁後吸気圧PBEGRBF、PBEGRAF、開弁前・開弁後補正値DPBEGRBF、DPBEGRAFを用い、次式(3)によって、補正後変化量DPBEGRを算出する(ステップ36)。
同式から明らかなように、この補正後変化量DPBEGRは、EGR13の開弁前後における吸気管内絶対圧PBAの変化量(PBEGRAF−PBEGRBF)を、エンジン回転数NEに応じた開弁前後の補正値DPBEGRBF、DPBEGRAFで補正したものであり、これにより、EGR弁13の開弁時のエンジン回転数NEによる吸気管内絶対圧PBAへの影響が排除される。
【0035】
次いで、算出した補正後変化量DPBEGRを用いて、基準化後変化量DPBETを算出する(ステップ37)。図5はこの算出サブルーチンを示している。この算出処理ではまず、エンジン回転数NEに応じ、図6に示す#DPESTDHN/#DPESTDLNテーブルを検索し、求めた値を基準変化量DPBESTDNとして記憶する(ステップ51)。これらの#DPESTDHN/#DPESTDLNテーブルは、排気還流系21に詰まりなどによる流量劣化が生じていない正常な状態で、EGR弁13を全開したときの開弁前後における吸気管内絶対圧PBAの変化量を、異なるエンジン回転数NEに対して測定した結果をテーブル化したものであり、エンジン回転数NEが小さいほど、大きい傾向を示す。また、#DPESTDHN/#DPESTDLNテーブルはそれぞれ、大気圧PAが平地圧#PAH(例えば760mmHg)および高地圧#PAL(例えば460mmHg)のときに得られた平地用および高地用のものであり、大気圧PAが#PAH値と#PAL値の間にあるときには、基準変化量DPBESTDNは補間計算によって求められる。
【0036】
次に、上記基準変化量DPBESTDN、および図2のステップ36で算出した補正後変化量DPBEGRを用い、次式(4)によって、基準化後変化量DPBETを算出する(ステップ52)。
DPBET=(DPBEGR/DPBESTDN)×171.2mmHg・・・(4)
ここで、DPBEGR/DPBESTDNは、排気還流系21が正常な状態で得られるべき基準変化量DPBESTDNに対して、実際に得られた補正後変化量DPBEGRがどの程度の割合にあるか、すなわち正常状態に対する排気還流系21の流量劣化の度合を表す。また、値171.2mmHgは、排気還流系21が正常状態にあることを表す基準値である。
【0037】
次いで、算出した基準化後変化量DPBETを、後述する移動平均値DPEMAを算出するための記憶値DPESPTとしてストアした(ステップ53)後、基準化後変化量DPBETが基準値Δ171.2mmHg以上であるか否かを判別する(ステップ54)。この答がYES、すなわちDPBET≧Δ171.2mmHgのときには、基準化後変化量DPBETを基準値Δ171.2mmHgに制限した(ステップ55)後、NOのときにはそのまま、ステップ56に進む。
【0038】
このステップ56では、基準化後変化量DPBETが、その所定値#DPBFSH以上であるか否かを判別する。この所定値#DPBFSHは、後述するEGR弁13のリフト量規制を行わなくても、排気還流系21のカーボンの堆積による流量劣化が進行しないような詰まり率(例えば10%以下)に相当する値として、設定される。この答がNOで、DPBET<#DPBFSHのときには、図2のステップ31でスタートさせたダウンカウントタイマTFSの値が「0」であるか否かを判別する(ステップ57)。その答がNO、すなわちEGR弁13の開弁後、所定時間#TMFSが経過していないときには、基準化後変化量DPBETの算出が終了していないとして、変化量算出終了フラグF_PBEENDを「0」にセットし(ステップ58)、本プログラムを終了する。
【0039】
一方、前記ステップ57の答がYESで、EGR弁13の開弁後、所定時間#TMFSが経過したとき、または前記ステップ56の答がYESで、DPBET≧#DPBFSHのときには、基準化後変化量DPBETの算出が終了したとして、そのことを表すために、変化量算出終了フラグF_PBEENDを「1」にセットする(ステップ59)。次いで、カウンタNSPLITの値が所定回数#NSPLMT(例えば6回)以上であるか否かを判別し(ステップ60)、所定回数#NSPLMTに達していないときには、カウンタNSPLITをインクリメントした(ステップ61)後、達したときにはそのまま、ステップ62に進む。
【0040】
このステップ62では、前記ステップ53で記憶した基準化後変化量DPBETの記憶値DPBETを用い、次式(5)によって、基準化後変化量DPBETの移動平均値DPEMAを算出する。
同式に示すように、移動平均値DPEMAは、今回から(NSPLIT−1)回前までに算出されたNSPLIT個の基準化後変化量DPBETの平均値である。
【0041】
以上のように、図5の処理によれば、基準化後変化量DPBETは、減速F/C運転中におけるEGR弁13の開弁前後における吸気管内絶対圧PBAの変化量を補正した補正後変化量DPBEGRと、排気還流系21が正常な状態で得られるべき基準変化量DPBESTDNとの比(DPBEGR/DPBESTDN)として算出されるので、正常状態に対する排気還流系21の流量劣化の度合を表す。また、移動平均値DPEMAは、過去NSPLIT回分の基準化後変化量DPBETの平均値であり、平均化によって吸気管内絶対圧PBAやEGR流量のばらつきが補償されていることで、信頼性が高い。したがって、この移動平均値DPEMAをパラメータとして、排気還流系21の流量劣化の度合をより適正に評価することができる。後述するように、この移動平均値DPEMAに基づいて、EGR弁13の上限リフト量LLIFTが算出される。
【0042】
図2および図3に戻り、前記ステップ37に続くステップ38では、変化量算出終了フラグF_PBEENDが「1」であるか否かを判別し、その答がNOのときには、本プログラムを終了する。一方、ステップ38の答がYESで、基準化後変化量DPBETの算出が終了しているときには、算出した基準化後変化量DPBETが判定値#DPBFS(例えば20mmHg)以上か否かを判別する(ステップ39)。この答がYESで、DPBET≧#DPBFSのときには、排気還流系21の流量劣化の度合が低く、EGR流量が正常であると判定して、そのことを表すために、流量正常フラグF_OKを「1」にセットする(ステップ40)。
【0043】
一方、ステップ39の答がNOで、DPBET<#DPBFSのときには、排気還流系21の流量劣化の度合が高く、EGR流量が正常でないと判定して、そのことを表すために、流量正常フラグF_OKを「0」にセットする(ステップ41)とともに、流量異常フラグF_FSDを「1」にセットする(ステップ42)。
【0044】
次いで、ステップ43では、基準化後変化量DPBETおよび判定値#DPBFSを、それぞれの記憶値M6ERRRT、M6EGRLTとしてバックアップRAMに記憶する。次に、EGR流量の判定が終了したことを表すために、判定終了フラグF_DONEを「1」にセットした(ステップ44)後、前記ステップ24に進み、通常の排気還流制御を実行する。すなわち、EGR流量が正常でないと判定された場合においても、排気還流制御は中止されず、引き続き実行される。なお、ステップ39の判定では、移動平均化処理をしていない基準化後変化量DPBETを判定値#DPBFSと比較しているが、EGR流量の正常/異常をより精度良く判定することが必要な場合には、基準化後変化量DPBETに代えて移動平均値DPEMAを使用する。
【0045】
図7は、EGR弁13のリフト量指令値LCMDの算出処理のフローチャートを示している。なお、この処理では、燃料噴射時間TOUTのEGR補正係数KEGRのマップ値KEGRMAPの検索が、併せて実行される。この処理ではまず、エンジン回転数NEおよび吸気管内絶対圧PBAに応じ、#LCMDIMマップを検索して求めた値を、リフト量指令値LCMDの基本指令値LCMDNとして設定する(ステップ71)。図示しないが、この#LCMDIMマップは、NE値またはPBA値が高いほど、基本指令値LCMDNがより大きな値になるように設定されている。
【0046】
次いで、VTECフラグF_VTEC1が「1」であるか否かを判別する(ステップ72)。この答がYES、すなわちVTC9によってバルブタイミングがHiV/Tに設定されているときには、エンジン回転数NEおよび吸気管内絶対圧PBAに応じ、HiV/T用の#KEGRIM_Hマップ(図示せず)を検索して求めた値を、EGR補正係数KEGRのマップ値KEGRMAPとして設定する(ステップ73)。一方、ステップ72の答がNOで、バルブタイミングがLoV/Tのときには、HiV/T用とは別個に設定されたLoV/T用の#KEGRIM_Lマップ(図示せず)を用い、上記と同様にして、LoV/T用のマップ値KEGRMAPを検索し、設定する(ステップ74)。なお、これらのマップ値KEGRMAPは、平地条件かつ定常状態で設定されている。
【0047】
次に、ステップ75に進み、前述した燃料噴射時間TOUTの空燃比補正係数KCMDTに応じ、図8に示す#KEAFテーブルを検索して求めた値を、リフト量指令値LCMDの空燃比補正係数KEAFXとして設定するとともに、車速VPに応じ、図9に示す#KEVPLSテーブルを検索して求めた値を、車速補正係数KEVPLSXとして設定する。図8の#KEAFテーブルは、KCMDT値が大きいほど、空燃比補正係数KEAFXがより大きくなるように、図9の#KEVPLSテーブルは、車速VPが大きいほど、車速補正係数KEVPLSXがより大きくなるように、それぞれ設定されている。
【0048】
次いで、ステップ76において、図5のステップ62で算出した基準化後変化量DPBETの移動平均値DPEMAに応じ、図10に示す#LLIFTNテーブルを検索して求めた値を、EGR弁13の上限リフト量LLIFTとして設定する。この#LLIFTNテーブルは、移動平均値DPEMAが小さいほど、すなわち排気還流系21の流量劣化の度合が高いほど、上限リフト量LLIFTがより小さくなるように設定されている。また、上限リフト量LLIFTは、それにより制御されるEGR流量が、排気還流系21の流量劣化度合に応じた還流能力以下になるような量に設定されている。
【0049】
次に、ステップ77に進み、エンジン水温TWに応じ、図11に示す#KETWNテーブルを検索して求めた値を、水温補正係数KETWとして設定する。この#KETWNテーブルは、エンジン水温TWが低いほど、水温補正係数KETWがより小さくなるように設定されている。
【0050】
次いで、ステップ78に進み、次式(6)により、前記ステップ71で設定したリフト量指令値LCMDの基本指令値LCMDNに、ステップ75および77で設定した空燃比補正係数KEAFX、車速補正係数KEVPLSXおよび水温補正係数KETWなどを乗算することによって、EGR弁13のリフト量指令値LCMDを算出する。
ここで、KEPRO値は、量産補正係数である。
【0051】
次に、算出したリフト量指令値LCMDが、ステップ76で設定した上限リフト量LLIFTよりも大きいか否かを判別する(ステップ79)。この答がNOのときには、そのまま本プログラムを終了する。一方、ステップ79の答がYES、すなわちLCMD>LLIFTのときには、リフト量指令値LCMDを上限リフト量LLIFTに規制した(ステップ80)後、本プログラムを終了する。
【0052】
以上のように、図7の処理によれば、リフト量指令値LCMDが上限リフト量LLIFTに規制される。この上限リフト量LLIFTは、上述したように設定されているので、このようなリフト量指令値LCMDの規制によって、排気還流系21にその還流能力を超えた流量負荷が加わるのを防止できる。その結果、排気還流系21でのカーボンの堆積、およびそれによる流量劣化の進行を抑制することができる。また、上限リフト量LLIFTを設定する際のパラメータとして用いられる移動平均値DPEMAは、前述したように、複数個の基準化後変化量DPBETの平均値であるので、吸気管内絶対圧PBAのばらつきを補償しながら、流量劣化の度合に応じて、上限リフト量LLIFTを適切に設定でき、したがって、EGR流量を適切に規制できるとともに、排気還流制御を可能な範囲で最大限に行うことができる。さらに、規制したEGR流量を損失なく吸気管2に供給できるので、燃料噴射時間TOUTおよび点火時期IGLOGを、設定したリフト量指令値LCMDに応じて設定することにより、これらを適切に制御することができる。
【0053】
図12および図13は、前記式(1)に適用される燃料噴射時間TOUTのEGR補正係数KEGRを算出する処理のフローチャートを示している。この処理ではまず、指定のフェールセーフ(F/S)が検知済みであるか否か(ステップ81)、始動モードフラグF_STMODが「1」であるか否か(ステップ82)、およびスロットル全開フラグF_WOTが「1」であるか否か(ステップ83)をそれぞれ判別する。これらのステップ81〜83の答のいずれかがYES、すなわち、指定のフェールセーフが検知済みであるか、あるいはエンジン1が始動モードまたはスロットル弁3を全開とする高負荷運転状態にあるときには、排気還流を実行する基本的な条件が成立していないとして、EGR補正係数の今回値KEGR(n)から#T回(例えば 回)前値KEGR(n−#T)までを、すべて1.0に設定する(ステップ84)とともに、今回用いるEGR補正係数KEGRを1.0に設定し(ステップ85)、EGR補正係数KEGRによる補正を行わないようにする。
【0054】
一方、前記ステップ81〜83の答がいずれもNOのときには、平地での差圧PBGに応じ、図14に示す#KQEGRNテーブルを検索してEGR流量係数KQEGRを求め、平地時EGR流量係数KQEGR1として設定する(ステップ86)。このEGR流量係数KQEGRは、大気圧PAと吸気管内絶対圧PBAとの差圧PBGが変化すると、それに応じて実際のEGR流量が変化するので、差圧PBGが所定の大きな基準差圧PBGREF(例えば550mmHg)のときのEGR流量を1.0として、各差圧PBGでの流量比率を求めたものである。また、平地での差圧PBGとは、平地大気圧(760mmHg)と現時点での吸気管内絶対圧PBAとの差圧である。
【0055】
次に、ステップ86と同様にして、現在の差圧PBGに応じ、図14の#KQEGRNテーブルからEGR流量係数を検索し、現在時EGR流量係数KQEGR2として設定する(ステップ87)。現在の差圧PBGとは、現時点での大気圧PAと吸気管内絶対圧PBAとの差圧である。
【0056】
次いで、EGR実行判定フラグF_EGRが「1」であるか否かを判別し(ステップ88)、その答がNO、すなわちエンジン1が排気還流制御の実行領域にないときには、EGR補正係数の今回値KEGR(n)を1.0に設定する(ステップ89)。一方、排気還流制御の実行領域にあるときには、EGR弁13の実リフト量LACTがその所定値#LACTFGよりも大きいか否を判別し(ステップ90)、LACT≦#LACTFGのときには、EGR流量が非常に小さく、EGR補正係数KEGRによる補正は不要であるとして、前記ステップ89を実行し、その今回値KEGR(n)を1.0に設定する。
【0057】
一方、前記ステップ90でLACT>#LACTFGのときには、ステップ91に進み、図7のステップ71で検索したリフト量指令値LCMDの基本指令値LCMDNに応じ、図15に示す#QEGRNテーブルを検索した値を、基本指令値LCMDNに対応する換算EGR流量QLMAPとして設定する。この#QEGRNテーブルは、EGR弁13のリフト量をEGR流量に換算するためのものであり、EGR弁13がもつリフト量−流量特性に従って設定されている。この例では、リフト量−流量が非リニアな関係になっている。
【0058】
次のステップ92では、上記ステップ91と同様にして、EGR弁13の実リフト量LACTに応じ、図15の#QEGRNテーブルを検索した値を、実リフト量LACTに対応する換算EGR流量QLACTとして設定する。
【0059】
次いで、ステップ93に進み、図7のステップ73または74で設定したマップ値KEGRMAP、前記ステップ86、87で設定した平地時・現在時EGR流量係数KQEGR1、KQEGR2、およびステップ91、92で設定した換算EGR流量QLMAP、QLACTを用い、次式(7)によって、EGR補正係数KEGRを算出する。
【0060】
この式(7)は、次のような趣旨に基づいて設定されている。すなわち、EGR補正係数KEGRのマップ値KEGRMAPは、前述したように、平地条件かつ定常状態で設定されている。これに対し、式(7)中のQLACT/QLMAPは、基本指令値LCMDNに対応する換算EGR流量に対する、実リフト量LACTに対応する換算EGR流量の流量比であるので、過渡状態においては、ECU5からの指令に対するEGR弁13の作動遅れを表す。したがって、この換算流量比QLACT/QLMAPを式(7)中に上記のように適用することによって、EGR弁13の作動遅れの影響を排除することができる。
【0061】
例えば、EGR弁13の開弁時にその作動遅れが大きい場合には、実リフト量LACTの変化が遅れ、還流排気の供給が遅れるのに伴って吸入空気量が増加する傾向にあるのに対し、式(7)によれば、小さなQLACT値が適用されるのに応じて、EGR補正係数KEGRがより大きな値として算出される。その結果、燃料噴射時間TOUTが増大補正(燃料噴射量が増量補正)されることで、吸入空気量の増加による混合気のリーン化を防止でき、空燃比を適切に制御できる。なお、EGR弁13の作動遅れを表すパラメータとして、実リフト量LACT/基本指令値LCMDNを採用することも可能であるが、図15の#QEGRNテーブルに示されるように、EGR弁13のリフト量−流量の関係は必ずしもリニアではないので、LACT/LCMDNではなく、その換算流量比QLACT/QLMAPを用いた方が、EGR弁13の作動遅れの補償をより適切に行える。
【0062】
同様に、KQEGR2/KQEGR1は、平地での差圧PBGに応じたEGR流量係数に対する、現在時の差圧PBGに応じたEGR流量係数の比、すなわち流量比であるので、これを適用することによって、大気圧の変動の影響を排除することができる。
【0063】
上記ステップ93に続くステップ94では、上述のようにして算出したEGR補正係数の今回値KEGR(n)が、マップ値KEGRMAPよりも小さいか否かを判別する。この答がYESで、KEGR(n)<KEGRMAPのときには、今回値KEGR(n)をマップ値KEGRMAPに設定した(ステップ95)後、NOのときにはそのまま、ステップ96に進む。
【0064】
このステップ96では、今回用いるEGR補正係数KEGRを、#T(TDC)回前の算出値KEGR(n−#T)に設定する。これは、EGR弁13が開弁されても、その後、還流排気がEGR弁13、その下流側のEGR管12および吸気管2を経由して、燃焼室1cに実際に達するまでには時間遅れがあるので、これを補償するためである。なお、#Tの値は、実験などによって決定される。これにより、排気還流の遅れを補償しながら、EGR補正係数KEGRを良好に適用することができる。
【0065】
図16は、前述した式(2)に適用される点火時期IGLOGの基本点火時期IGMAPを算出する処理のフローチャートを示している。この処理ではまず、エンジン回転数NEおよび吸気管内絶対圧PBAに応じ、IGマップ(図示せず)を検索して求めた値を、基本マップ値IGMAPNとして設定する(ステップ101)。
【0066】
次いで、エンジン1が排気還流機構を有するタイプのものか否かを判別し(ステップ102)、有する場合には、指定のフェールセーフが検知済みであるか否かを判別する(ステップ103)。その答がNOのときには、EGR補正係数KEGRが、その所定値#KEGRMよりも小さいか否かを判別する(ステップ104)。なお、本処理で用いられるEGR補正係数KEGRは、図13のステップ96などで設定された#T(TDC)回前の算出値KEGR(n−#T)値である。ステップ104の答がYESで、KEGR<#KEGRMのときには、ある程度のEGR流量が確保されているとして、ステップ105以降に進み、基本点火時期IGMAPのEGR補正項DIGEGRを算出する。
【0067】
まず、ステップ105では、VTECフラグF_VTEC1が「1」であるか否かを判別する。この答がYESで、バルブタイミングがHiV/Tに設定されているときには、エンジン回転数NEおよび吸気管内絶対圧PBAに応じ、HiV/T用の#DIGEM_Hマップ(図示せず)を検索して求めた値を、EGR補正項DIGEGRのマップ値DIGEGRNとして設定する(ステップ106)。一方、ステップ105の答がNOで、バルブタイミングがLoV/Tのときには、HiV/T用とは別個に設定されたLoV/T用の#DIGEM_Lマップ(図示せず)を用い、上記と同様にして、LoV/T用のマップ値DIGEGRNを検索し、設定する(ステップ107)。
【0068】
次いで、EGR補正係数KEGRに応じ、図17に示す#KIGENテーブルを検索して求めた値を、補正係数KIGEとして設定する(ステップ108)。この#KIGENテーブルは、EGR補正係数KEGRが大きいほど、すなわちEGR率が小さいほど、補正係数KIGEがより小さくなるように設定されている。
【0069】
次に、ステップ109に進み、次式(8)により、ステップ106または107で設定したマップ値DIGEGRNに、補正係数KIGEを乗算することによって、EGR補正項DIGEGRを算出する。
DIGEGR=IGMAPN×KIGE ・・・(8)
【0070】
次いで、点火時期補正フラグF_EGRMを「1」にセットした(ステップ110)後、ステップ111において、次式(9)により、ステップ101で求めた基本マップ値IGMAPNに、EGR補正項DIGEGRを加算することによって、基本点火時期IGMAPを算出し、本プログラムを終了する。
【0071】
以上のように、図16の処理によれば、EGR補正項DIGEGRは、基本点火時期IGMAPを算出する際の加算項として適用されるとともに、その補正係数KIGEが上述したように算出されることで、EGR補正係数KEGRが大きいほど、より小さな値に、すなわち遅角側に設定される。したがって、例えばEGR率が小さい場合には、EGR補正係数KEGRがより大きな値に設定されるのに応じて、点火時期IGLOGが遅角側に補正される。また例えば、EGR弁13の開弁時にその作動遅れが大きい場合には、前述したようにEGR補正係数KEGRがより大きな値に設定されるので、それに応じて点火時期IGLOGを遅角側に補正でき、したがって、開弁時のEGR弁13の作動遅れに伴うNOx生成量の増大を防止でき、排気特性を向上させることができる。
【0072】
一方、前記ステップ102〜104の判別結果により、エンジン1が排気還流機構を有しないとき、指定のフェールセーフが検知済みのとき、あるいはKEGR(n)≧KEGRMAPが成立し、EGR流量が非常に小さいと推定されるときには、EGR補正項DIGEGRを0(deg)に設定する(ステップ112)とともに、点火時期補正フラグF_EGRMを「0」にセットした(ステップ113)後、前記ステップ111を実行し、本プログラムを終了する。すなわち、これらの場合には、EGR補正項DIGEGRによる補正はなされない。
【0073】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の内燃機関の制御装置は、排気還流系の流量劣化に応じて排気還流量を適切に制御できるとともに、流量劣化の進行を抑制することができるなどの効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による制御装置、およびこれを適用した内燃機関の概略構成を示す図である。
【図2】EGR流量モニタ処理を示すフローチャートである。
【図3】図2の処理の残りの部分を示すフローチャートである。
【図4】#DPBEGFCNテーブルの一例である。
【図5】基準化後変化量DPBETの算出サブルーチンを示すフローチャートである。
【図6】#DPESTDHN/#DPESTDLNテーブルの一例である。
【図7】EGR弁のリフト量指令値LCMDの算出処理を示すフローチャートである。
【図8】#KEAFテーブルの一例である。
【図9】#KEVPLSテーブルの一例である。
【図10】上限リフト量を設定するための#LLIFTNテーブルの一例である。
【図11】#KETWNテーブルの一例である。
【図12】EGR補正係数KEGRの算出処理を示すフローチャートである。
【図13】図12の処理の残りの部分を示すフローチャートである。
【図14】#KQEGRNテーブルの一例である。
【図15】#QEGRNテーブルの一例である。
【図16】基本点火時期IGMAPの算出処理を示すフローチャートである。
【図17】#KIGENテーブルの一例である。
【符号の説明】
1 内燃機関
2 吸気管(吸気通路)
5 ECU(燃料供給停止手段、作動量規制手段、流量劣化推定手段、作動遅れ検出手段、燃料量補正手段、点火時期補正手段)
6 吸気管内絶対圧センサ(圧力検出手段)
10 排気管(排気通路)
12 排気還流通路
13 排気還流弁
14 リフト量センサ(作動遅れ検出手段)
21 排気還流系
DPEMA 移動平均値(流量劣化推定手段)
IGLOG 点火時期
KEGR EGR補正係数(燃料量補正手段)
KIGE 補正係数(点火時期補正手段)
LACT 実リフト量(作動量)
LLIFT 上限リフト量(作動量規制手段)
PBA 吸気管内絶対圧(吸気通路内の圧力)
TOUT 燃料噴射時間(燃料量)
Claims (4)
- 内燃機関の排気通路と吸気通路とを連通する排気還流通路と、当該排気還流通路に設けられた排気還流弁とを含む排気還流系を有する内燃機関において、前記排気還流通路を介して前記吸気通路に還流される排気還流量を、前記排気還流弁の作動量に応じて制御する内燃機関の制御装置であって、
前記内燃機関の減速運転時に当該内燃機関への燃料供給を停止する燃料供給停止手段と、
前記吸気通路内の圧力を検出する圧力検出手段と、
前記燃料供給停止中に前記排気還流弁を開閉したときに検出された前記吸気管内圧力の変化に応じて、前記排気還流弁の前記作動量の上限を規制する作動量規制手段と、
を備えていることを特徴とする内燃機関の制御装置。 - 前記燃料供給停止時に前記排気還流弁を開閉したときに検出された前記吸気管内圧力の変化に応じて、前記排気還流系の流量劣化の度合を推定する流量劣化推定手段をさらに備え、
前記作動量規制手段は、前記推定された前記排気還流系の流量劣化の度合に応じて、前記排気還流弁の前記作動量の上限を規制することを特徴とする、請求項1に記載の内燃機関の制御装置。 - 前記排気還流弁の作動遅れを検出する作動遅れ検出手段と、
前記排気還流弁の開弁時に、前記検出された前記排気還流弁の作動遅れが大きいほど、前記内燃機関へ供給する燃料量を増量側に補正する燃料量補正手段と、
をさらに備えていることを特徴とする、請求項1または2に記載の内燃機関の制御装置。 - 前記排気還流弁の作動遅れを検出する作動遅れ検出手段と、
前記排気還流弁の開弁時に、前記検出された前記排気還流弁の作動遅れが大きいほど、前記内燃機関の点火時期を遅角側に補正する点火時期補正手段と、
をさらに備えていることを特徴とする、請求項1または2に記載の内燃機関の制御装置。
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