JP5776687B2 - 検査用接触子及び検査用治具 - Google Patents
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Description
この特許文献1には、第二実施形態として、この一対のプランジャより大きい径を有するコイルばねにこの一対のプランジャを挿入して形成されるコンタクトプローブが開示されている。このようにコンタクトプローブを形成することにより、検査点に接触する側のプランジャはより大きな接触圧で接触し、配線プレートに接触する側のプランジャはより小さな接触圧で接触することが可能となる。また、二重構造であるので小スペースで取り付け可能である。
更に、狭ピッチ化に対応するために直径を小さくした接触子を製作すると、十分な接触圧が得られないので、検査点表面に形成された酸化膜を十分に破ることができず、検査を行う際に接触抵抗値が安定しないという問題を有していた。
請求項2記載の発明は、前記内側筒体の内側下筒部が前記検査点と当接していない場合に、前記第二板状部材と前記電極体により、前記外側筒体と前記内側筒体が挟持され、前記第一切欠部及び前記第二切欠部が収縮されていることを特徴とする請求項1記載の検査用治具を提供する。
請求項3記載の発明は、前記内側筒体の内側下筒部が前記検査点と当接していない場合に、前記第一切欠部が、自然長で保持され、前記第二切欠部が、前記内側筒体が前記第二板状部材と前記電極体に挟持されることにより収縮されていることを特徴とする請求項1記載の検査用治具を提供する。
請求項4記載の発明は、前記内側筒体の内側下筒部が前記検査点と当接していない場合に、前記第一切欠部が、前記外側筒体が前記第二板状部材と前記電極体に挟持されることにより収縮され、前記第二切欠部が、自然長で保持されていることを特徴とする請求項1記載の検査用治具を提供する。
請求項5記載の発明は、前記内側筒体は、該内側筒体の前記固定部と前記検査点の間の該内側筒体の周縁に長軸方向に形成される螺旋状の切欠を備えることを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載の検査用治具を提供する。
請求項6記載の発明は、前記第一切欠部が収縮する長さは、前記電極体表面から前記第二板状部材の表面までの距離と前記外側筒体の長さにより調整されていることを特徴とする請求項1乃至5いずれかに記載の検査用治具を提供する。
請求項7記載の発明は、被検査対象となる複数の検査点を有する被検査物と、該検査点間の電気的特性を検査する検査装置とを電気的に接続する検査用治具であって、前記検査装置と電気的に接続される電極部を複数備える電極体と、前記電極部と前記検査点を電気的に接続する検査用接触子と、前記検査用接触子を保持する保持体を備え、前記検査用接触子は、先端開口部が前記電極部と当接する電極端となる外側筒体と、前記外側筒体の後端開口部から突出されるとともに該外側筒体内部に電気的に接続されて同軸に配置され、先端開口部が前記検査点に圧接される検査端となる導電性の内側筒体とを備え、前記外側筒体は、前記電極端となる先端開口部を有する外側上筒部と、前記外側上筒部と同一径で、先端開口部が該外側上筒部の後端開口部と連通連結されるとともに、周縁に長軸方向に形成される螺旋状の切欠を備える筒状の第一切欠部と、前記第一切欠部と同一径で、該第一切欠部の後端開口部と連通連結される外側下筒部を有し、前記内側筒体は、前記検査端となる先端開口部を有する内側下筒部と、前記内側下筒部と同一径で、先端開口部が該内側下筒部の後端開口部と連通連結されるとともに、周縁に長軸方向に形成される螺旋状の切欠を備える筒状の第二切欠部と、前記第二切欠部と同一径で、該第二切欠部の後端開口部と連通連結されるとともに、前記外側筒体の内部に配置される内側上筒部とを有し、前記外側筒体と前記内側筒体は、前記外側下筒部と前記内側上筒部を電気的に接続するとともに固定する固定部を有し、前記保持体は、前記外側筒体の電極端を前記電極部へ案内する第一案内孔を有する第一板状部材と、前記第一板状部材と所定間隔を有して配置されるとともに前記内側筒体の検査端を前記検査点へ案内する第二案内孔を有する第二板状部材を備えることを特徴とする検査用治具を提供する。
請求項8記載の発明は、前記外側筒体は、前記検査端と前記検査点が非接触状態である場合において、該外側筒体の先端開口部が電極部に圧接され、後端開口部が前記第二板状部材に圧接されることを特徴とする請求項7記載の検査用治具を提供する。
請求項9記載の発明は、前記内側筒体の後端開口部は、常に前記外側上筒部内に収容されていることを特徴とする請求項7又は8記載の検査用治具を提供する。
請求項10記載の発明は、前記外側筒体の先端開口部は、該外側筒体の長軸方向に対して直角な端面を有することを特徴とする請求項7乃至9いずれかに記載の検査用治具を提供する。
請求項11記載の発明は、被検査対象となる被検査物の複数の検査点と、該検査点間の電気的特性を検査する検査装置と電気的に接続される検査用治具の電極体に複数備えられた電極部とを電気的に接続する検査用接触子であって、前記検査用接触子は、先端開口部が前記電極体の表面と当接する電極端となる外側筒体と、前記外側筒体の後端開口部から突出されるとともに該外側筒体内部に電気的に接続されて同軸に配置され、先端開口部が前記検査点に圧接される検査端となる導電性の内側筒体とを備え、前記外側筒体は、前記電極端となる先端開口部を有する外側上筒部と、前記外側上筒部と同一径で、先端開口部が該外側上筒部の後端開口部と連通連結されるとともに、周縁に長軸方向に形成される螺旋状の切欠を備える筒状の第一切欠部と、前記第一切欠部と同一径で、該第一切欠部の後端開口部と連通連結される外側下筒部を有し、前記内側筒体は、前記検査端となる先端開口部を有する内側下筒部と、前記内側下筒部と同一径で、先端開口部が該内側下筒部の後端開口部と連通連結されるとともに、周縁に長軸方向に形成される螺旋状の切欠を備える筒状の第二切欠部と、前記第二切欠部と同一径で、該第二切欠部の後端開口部と連通連結されるとともに、前記内側下筒部が検査点に当接した場合に前記電極部へ圧接される内側上筒部とを有し、前記外側筒体と前記内側筒体は、前記外側下筒部と前記内側下筒部を電気的に接続するとともに固定する固定部を有することを特徴とする検査用接触子を提供する。
請求項12記載の発明は、前記外側筒体の前記第一切欠部と前記内側筒体の前記第二切欠部のいずれか若しくは両方が収縮した場合に、前記外側筒体の前記先端開口部と前記内側筒体の前記後端開口部が同一平面上に存在することを特徴とする請求項11記載の検査用接触子を提供する。
請求項13記載の発明は、前記内側筒体は、該内側筒体の前記固定部と前記検査端の間の該内側筒体の周縁に長軸方向に形成される螺旋状の切欠を備えることを特徴とする請求項11又は12記載の検査用接触子を提供する。
請求項14記載の発明は、前記外側筒体の先端開口部は、該外側筒体の長軸方向に対して直角な端面を有し、前記内側筒体の後端開口部は、該内側筒体の長軸方向に対して直角な端面を有することを特徴とする請求項11乃至13いずれかに記載の検査用接触子を提供する。
請求項15記載の発明は、被検査対象となる被検査物の複数の検査点と、該検査点間の電気的特性を検査する検査装置と電気的に接続される検査用治具の電極体に複数備えられた電極部とを電気的に接続する検査用接触子であって、前記検査用接触子は、先端開口部が前記電極部と当接する電極端となる外側筒体と、前記外側筒体の後端開口部から突出されるとともに該外側筒体内部に電気的に接続されて同軸に配置され、先端開口部が前記検査点に圧接される検査端となる導電性の内側筒体とを備え、前記外側筒体は、前記電極端となる先端開口部を有する外側上筒部と、前記外側上筒部と同一径で、先端開口部が該外側上筒部の後端開口部と連通連結されるとともに、周縁に長軸方向に形成される螺旋状の切欠を備える筒状の第一切欠部と、前記第一切欠部と同一径で、該第一切欠部の後端開口部と連通連結される外側下筒部を有し、前記内側筒体は、前記検査端となる先端開口部を有する内側下筒部と、前記内側下筒部と同一径で、先端開口部が該内側下筒部の後端開口部と連通連結されるとともに、周縁に長軸方向に形成される螺旋状の切欠を備える筒状の第二切欠部と、前記第二切欠部と同一径で、該第二切欠部の後端開口部と連通連結されるとともに、前記外側筒体の内部に配置される内側上筒部とを有し、前記外側筒体と前記内側筒体は、前記外側下筒部と前記内側上筒部を電気的に接続するとともに固定する固定部を有することを特徴とする検査用接触子を提供する。
請求項16記載の発明は、前記内側筒体の前記後端開口部は、常に前記外側上筒部内に収容されていることを特徴とする請求項15記載の検査用接触子を提供する。
請求項17記載の発明は、前記外側筒体の前記先端開口部は、該外側筒体の長軸方向に対して直角な端面を有することを特徴とする請求項15又は16記載の検査用接触子を提供する。
請求項18記載の発明は、前記検査用接触子は、前記内側筒体内に配置された導電性の棒状部材を備え、前記棒状部材は、前記内側上筒部又は前記内側下筒部に固定されるとともに、前記内側筒体の先端開口部から延設されていることを特徴とする請求項11乃至17いずれかに記載の検査用接触子を提供する。
また、この検査用接触子は、外側筒体と内側筒体に夫々弾性部として収縮機能する切欠部が、検査点から電極部間において並列配置される構成を有しているので、検査のために十分な接触圧を生じさせることができる。したがって、十分な接触圧を有する検査用接触子を、この検査用治具に用いるので、従来の検査用治具に比して検査用治具を容易に製作することができる。
さらに、2つの切欠部が並列に配置されて負荷荷重を大きくすることができるため、検査点に押圧された際に収縮する長さを有効に確保することができる。このため、検査点の高さや、検査用接触子の長さにバラツキがあっても、検査用接触子を長く設けることなく、安定して接触することができる。
またさらに、検査用接触子が検査点に接触して検査端が圧接される場合には、外側筒体の先端開口部と内側筒体の後端開口部の両方が電極体表面に圧接されることになるので、検査用接触子が安定して接続されることになり、検査点に対して安定した接触を提供することができる。
請求項2記載の発明によれば、内側筒体が検査点と当接していない場合に、第二板状部材と電極体により、外側筒体及び内側筒体が挟持されて第一及び第二切欠部が収縮している状態になるので、検査前後において、電極体と内側筒体と外側筒体が常に当接していることになる。このため、内側筒体と外側筒体が電極体と離間することなく当接することになり、電極体の耐久性を向上させることができる。
請求項3記載の発明によれば、内側筒体が検査点と当接していない場合に、第一切欠部が自然長に保持され、第二切欠部が第二板状部材と電極体により内側筒体を挟持することで収縮されるため、非検査時には第二切欠部のみの収縮力を利用することにより検査用接触子が保持され、検査時には第一及び第二切欠部の両切欠部の収縮力を利用することで検査点を押圧することができる。このため、検査前後において、検査用接触子の生み出す圧力を調整することができる。
請求項4記載の発明によれば、内側筒体が検査点と当接していない場合に、第二切欠部が自然長に保持され、第一切欠部が第二板状部材と電極体により外側筒体を挟持することで収縮されるため、非検査時には第一切欠部のみの収縮力を利用することにより検査用接触子が保持され、検査時には第一及び第二切欠部の両切欠部の収縮力を利用することで検査点を押圧することができる。このため、検査前後において、検査用接触子の生み出す圧力を調整することができる。
請求項5記載の発明によれば、検査用接触子の内側筒体の内側下筒部に切欠部を設けることにより、検査用接触子は、検査点に押圧された際に収縮する量(長さ)を長くすることができる。このように検査用接触子が、より長い収縮量を有することになるので、検査点の高さにバラツキがある場合、あるいは検査用接触子の長さにバラツキがある場合でも、十分に検査用接触子が収縮し、安定して接触することができる。
請求項6記載の発明によれば、第一切欠部の収縮する長さが、電極体表面と第二板状部材の表面までの距離に応じて、外側筒体の長さにより調整されるため、容易に第一切欠部が有する収縮力を適宜に調整することができる。
請求項7記載の発明によれば、夫々に螺旋状の切欠部を備えた外側筒体と内側筒体が同軸上に配置され、かつ電気的に接続されて固定されているので、これらの外側筒体と内側筒体は一つの検査用接触子として機能することになる。外側筒体と内側筒体に設けられた切欠部は、外側筒体と内側筒体に一体的に夫々形成されており、長軸方向に収縮する弾性部として機能する。すなわち、この検査用接触子は、外側筒体と内側筒体と固定部のみから形成されていることになる。このため、コイルスプリングを用いる検査用接触子よりも部品点数を低減し、検査用接触子を簡素に形成することができる。
また、この検査用接触子は、内側筒体の直径より外側筒体の直径が大きくなるため、略同じ長さや形状を有する切欠部が形成されていても、外側筒体の方が内側筒体に比してより大きな接触圧を有することになる。このため、内側筒体と外側筒体を組み合わせることにより、検査のために十分な接触圧を生じさせることができる。したがって、十分な接触圧を有する検査用接触子をこの検査用治具に用いるので、従来の検査用治具に比して検査用治具を容易に製作することができる。
さらに、この検査用接触子は、外側筒体と内側筒体に夫々弾性部として機能する切欠部が、検査点から電極部間において直列配置される構成を有しているので、これらの切欠部が並列配置された場合より、検査点に押圧された際に収縮する長さをより十分に確保することができ、検査用接触子の長さにバラツキがある場合でも、検査点に過度の打痕を付けることがない。
請求項8記載の発明によれば、外側筒体は、非接触状態において、その両端開口部が電極体表面及び第二板状部材と夫々圧接しているので、検査用接触子を安定して検査用治具内に保持することができる。
請求項9記載の発明によれば、内側筒体の後端開口部が常に電極部に接触していないので、被検査物に検査端が接触する際に内側筒体の後端開口部が電極部に離接動作を行うことがないため、検査用治具の耐久性を向上させることができる。
また、内側上筒部が外側筒体の第一切欠部のガイドとして機能するので、検査用接触子を略直動に収縮させることができる。
請求項10記載の発明によれば、外側筒体の先端開口部の端面は平面であるため、検査用治具の電極部と安定して接触することができる。
請求項11記載の発明によれば、夫々に螺旋状の切欠部を備えた外側筒体と内側筒体が同軸上に配置され、かつ電気的に接続されて固定されているので、これらの外側筒体と内側筒体は一つの検査用接触子として機能することになる。外側筒体と内側筒体に設けられた切欠部は、外側筒体と内側筒体に一体的に夫々形成されており、長軸方向に収縮する弾性部として機能する。すなわち、この検査用接触子は、外側筒体と内側筒体と固定部のみから形成されていることになる。このため、コイルスプリングを用いる検査用接触子よりも部品点数を低減し、検査用接触子を簡素に形成することができる。
また、この検査用接触子は、外側筒体と内側筒体に夫々弾性部として機能する切欠部が、検査端から電極端間において並列配置される構成を有しているので、検査のために十分な接触圧を生じさせることができる。
また、検査点に押圧された際に収縮する長さを十分に確保することができるので、検査点の高さにバラツキがある場合、あるいは検査用接触子の長さにバラツキがある場合にも、検査点に安定して接触することができる。
請求項12記載の発明によれば、検査用接触子が検査用治具内に保持されるときに、外側筒体の先端開口部と内側筒体の後端開口部が電極体表面に接触することになるので、電極体表面に接触する面積が増加し、より安定して検査用治具内に保持されることができる。
請求項13記載の発明によれば、検査用接触子の内側筒体の内側下筒部にも切欠部を設けることにより、検査用接触子は、検査点に押圧された際に収縮する量(長さ)をより長くすることができる。このように検査用接触子が、より長い収縮量を有することになるので、検査点の高さにバラツキがある場合、あるいは検査用接触子の長さにバラツキがある場合にも、より十分に検査用接触子が収縮し、検査点に安定して接触することができる。
請求項14記載の発明によれば、外側筒体の先端開口部と内側筒体の他端開口部の端面は平面であるため、検査用治具の電極体表面と安定して接触することができる。このため、コイルスプリングの端面が電極部に当接する検査用接触子を形成する場合に、コイルスプリングの端面を電極部に安定して接触させるために必要な、コイルスプリングの端面を平面化する処理が不要となるので、コイルスプリングを用いる検査用接触子よりも容易に形成することができる。
請求項15記載の発明によれば、夫々に螺旋状の切欠部を備えた外側筒体と内側筒体が同軸上に配置され、かつ電気的に接続されて固定されているので、これらの外側筒体と内側筒体は一つの検査用接触子として機能することになる。外側筒体と内側筒体に設けられた切欠部は、外側筒体と内側筒体に一体的に夫々形成されており、長軸方向に収縮する弾性部として機能する。すなわち、この検査用接触子は、外側筒体と内側筒体と固定部のみから形成されていることになる。このため、コイルスプリングを用いる検査用接触子よりも部品点数を低減し、検査用接触子を簡素に形成することができる。
また、この検査用接触子は、内側筒体の直径より外側筒体の直径が大きくなるため、略同じ長さや形状を有する切欠部が形成されていても、外側筒体の方が内側筒体に比してより大きな接触圧を有することになる。このため、内側筒体と外側筒体を組み合わせることにより、検査のために十分な接触圧を生じさせることができる。
さらに、この検査用接触子は、外側筒体と内側筒体に夫々弾性部として機能する切欠部が、検査端から電極端間において直列配置される構成を有しているので、これらの切欠部が並列に配置される場合よりも検査点に押圧された際に収縮する長さをより十分に確保することができ、検査点の高さにバラツキがある場合、あるいは検査用接触子の長さにバラツキがある場合にも、検査点に過度な打痕を付けることがない。
請求項16記載の発明によれば、内側筒体の後端開口部が常に電極部に接触していないので、被検査物に検査端が接触する際に内側筒体の後端開口部が電極部に離接動作を行うことがないため、検査用治具の耐久性を向上させることができる。
また、内側上筒部が外側筒体の第一切欠部のガイドとして機能するので、検査用接触子を略垂直に収縮させることができる。
請求項17記載の発明によれば、外側筒体の先端開口部の端面は平面であるため、検査用治具の電極部と安定して接触することができる。このため、コイルスプリングの端面が電極部に当接する検査用接触子を形成する場合に、コイルスプリングの端面を電極部に安定して接触させるために必要な、コイルスプリングの端面を平面化する処理が不要となるので、コイルスプリングを用いる検査用接触子よりも容易に形成することができる。
請求項18記載の発明によれば、内側筒体の内部に導電性の棒状部材が配置され、棒状部材の先端が内側筒体の先端開口部から延設されている。このため、棒状部材は検査用接触子の一部として機能し、延設されている側の棒状部材の先端が確実に検査点に当接することができるので、検査点と検査用接触子を確実に電気的に接続することができる。
図1は、本発明に係る検査用治具の第一実施形態を示す概略構成図である。本発明に係る検査用治具1は、複数の接触子2、これら接触子2を多針状に保持する保持体3、この保持体3を支持するとともに各接触子2と接触して導通状態となる電極部41(図5参照)を有する電極体4、電極部41から電気的に接続されて延設される導線部5を備える。
尚、図1では、複数の接触子2として三本の接触子が示されるとともに夫々に対応する三本の導線部5が示されているが、これらは三本に限定されるものではなく、検査対象に設定される検査点に応じて決められる。
このように構成することで、基板の微細化及び複雑化に対応することができるとともに、部品点数を低減して簡素化し、十分な接触圧や収縮量を有する接触子及びこの接触子を用いた検査用治具を提供する。
この第一接触子2は、電極体4が有する電極部41に圧接する電極端2aと、被検査物8が有する検査点81に圧接する検査端2bとを備え、電極部41と検査点81を電気的に接続する。
尚、外側筒体21の一端開口部21a及び他端開口部21b、並びに、内側筒体22の一端開口部22a及び他端開口部22bは、夫々、[発明の効果]における、外側筒体の先端開口部及び後端開口部、並びに、内側筒体の後端開口部及び先端開口部に相当する。
また、外側上筒部211及び第一切欠部212及び外側下筒部213の夫々の一端開口部と他端開口部は、[発明の効果]における、外側上筒部及び第一切欠部及び外側下筒部の先端開口部と後端開口部に夫々相当する。
また更に、内側上筒部221及び第二切欠部222及び内側下筒部223の夫々の一端開口部と他端開口部は、[発明の効果]における、外側上筒部及び第二切欠部及び外側下筒部の後端開口部と先端開口部に夫々相当する。
外側筒体21は導電性の材料で形成されるが、この材料としては、導電性を有する材料であれば特に限定されない。外側筒体21の材料としては、例えば、ニッケルやニッケル合金やパラジウム合金を例示することができる。
尚、図4で示される第一切欠部212の長さx2と第二切欠部222の長さy2は、検査用治具1に取付けられた状態であるので、自然長よりも収縮した状態の長さであり、無負荷状態の長さとは異なる。
外側上筒部211の他端開口部211bは、後述する第一切欠部212の一端開口部212aと連通連結される。
このように形成することで、後述する第一切欠部212が収縮した際に、第一切欠部212と第一板状部材31に形成される第一案内孔31hの開口端周縁が接触することを防止し、また、第一切欠部212と第二切欠部222同士が接触することを防止することができる。
この一端開口部212aは、外側上筒部211の他端開口部211bと連通連結され、他端開口部212bは、外側下筒部213の一端開口部213aと連通連結されている。このため、第一切欠部212は、外側上筒部211と外側下筒部213の間に配置されることになる。
尚、この第一切欠部212が有する弾性伸縮の特性は、切欠部の幅やピッチや長さや筒状部材の厚さの調整、筒状部材の材料の種類、筒状部材に加える各種処理(熱的処理や化学的処理等)等により適宜調整可能であり、使用者により適宜調整される。尚、図3で示される第一切欠部212には、一つの切欠部が形成されているが、所定間隔を有して二つの切欠部を対称的に形成することもできるし、三つ以上の切欠部を形成することもできる。
外側下筒部213の長軸方向の長さx3は、第二板状部材32に外側筒体21の他端開口部21bが当接することができる長さに形成される。
また、内側筒体22の一端開口部22aは、電極部41と接触して導通状態となり、電極部41と内側筒体22の電気的接続を可能とする。なお、この内側筒体22の一端開口部22aが、第一接触子2の電極端2aに相当することになる(図2参照)。
内側筒体22の長軸方向の長さは、外側筒体21の長さより長く形成されることが好ましい。これは、第一接触子2が保持体3に装着される際に、外側筒体21の他端開口部21bの端面が第二板状部材32と当接し、内側筒体21が電極部41と検査点81を電気的に接続するので、内側筒体22の他端開口部22bは、後述する保持体3の第二板状部材32に設けられた第二案内孔32hから検査点81側に突出する必要があるためである。また、外側筒体21と内側筒体22を組み合わせて第一接触子2を形成する場合に、外側筒体21の一端開口部21aと内側筒体22の一端開口部22aを揃えて固定部で固定することにより、容易に第一接触子2を組み立てることもできる。
内側上筒部221の他端開口部221bは、後述する第二切欠部222の一端開口部222aと連通連結される。
このように形成することで、第一切欠部212と後述する第二切欠部222が収縮運動を行う場合に、外側筒体21の第一切欠部212と内側筒体22の第二切欠部222が、夫々の切欠部同士が接触することを防止することが望ましい。
この一端開口部222aは、内側上筒部221の他端開口部221bと連通連結され、他端開口部222bは、内側下筒部223の一端開口部223aと連通連結されている。このため、第二切欠部222は、内側上筒部221と内側下筒部223の間に配置されることになる。
尚、この第二切欠部222が有する弾性伸縮の特性は、切欠部の幅やピッチや長さや筒状部材の厚さの調整、筒状部材の材料の種類、筒状部材に加える各種処理(熱的処理や化学的処理等)等により適宜調整可能であり、使用者により適宜調整される。尚、図3(b)で示される第二切欠部222には、一つの切欠部が形成されているが、所定間隔を有して二つの切欠部を対称的に形成することもできるし、三つ以上の切欠部を形成することもできる。
内側下筒部223の長軸方向の長さy3は、外側上筒部211と同様に、第二切欠部222が第二板状部材32や第一切欠部212と接触しないように設定されることが望ましい。また、検査点81に内側下筒部223の他端開口部223bが当接して内側筒体22の第二切欠部222が収縮しても、内側筒体22の他端開口部22bが第二板状部材32から突出することができる長さを有するように形成される(図5参照)。
外側筒体21の第一切欠部212は、第一案内孔31hの内部に配置されず、且つ、内側筒体22の外側上筒部221の外側周囲に配置される。また、内側筒体22の第二切欠部222は、第二案内孔32hの内部に配置されず、且つ、外側筒体21の外側下筒部213の内部に配置される。
これらの条件に設定して各部材を形成することにより、各切欠部の動作をより確実にして第一接触子2を好適に実施することができる。
このように第二案内孔32hを形成することにより、第一接触子2が保持体3に挿入されたときに、第一接触子2の外側筒体21の他端開口部21bを、第二板状部材32表面の第二案内孔32h周縁に係止させることになる。これは、第二案内孔32hの直径と外側筒体22の外径に差があるためである。尚、このとき、内側筒体22の他端開口部22bは、第二板状部材32の第二案内孔32hから突出して配置されることになる。
この第二案内孔32hは、第一接触子2の検査端2bを検査点81へ案内するが、より具体的には、第一接触子2の内側筒体22の他端開口部22bを検査点81へ案内することになる。
これは、第一接触子2が保持体4に保持されて電極部41に取付けられた状
態において、内側下筒部223が第二案内孔32hから貫通支持されることができるためである。
尚、このとき、内側筒体22の一端開口部22aも電極部41に圧接されているので、内側筒体22と電極部41の確実な接続が可能となる。
このように上孔と下孔を形成することにより、第一接触子2を第一案内孔31hから挿入し、保持体3に装着させたときに、外側筒体21の他端開口部21bの外径と下孔の径の相違により、外側筒体21を係止し、内側筒体22のみを第二案内孔32hから突出するように配置することもできる。
例えば、検査点81が図4に示されるピッチより更に狭ピッチで配置されている場合には、電極部41は外側筒体21の外径より小さく形成され、内側筒体22の一端開口部22aのみが電極部41に当接するように配置されることが望ましい。尚、このとき外側筒体21の一端開口部21aは、電極部41周辺の電極体4表面に当接することになる。
以上が、本発明の第一実施形態の検査用治具1の構成の説明である。
図5は、第一接触子を用いた検査用治具の検査時の状態を示す概略断面図である。
検査を行う際には、検査用治具1を検査装置(図示せず)に装着し、導線5が検査装置の制御手段と電気的に接続されることになる。
検査装置は、被検査物8を載置する載置台をxyz軸方向に夫々移動させる移動手段を備えており、被検査物8の複数の検査点81に、所定の第一接触子2の検査端2bが圧接されるように、載置台をxyz軸方向に移動させて検査を行う。
このとき、所定の検査点81に所望の検査端2bが当接すると、まず、検査端2bとなる内側筒体22の他端開口部22bが圧接されることになるので、内側筒体22の第二切欠部222が収縮することになる。この場合、外側筒体21は内側筒体22と固定部23により固定されているので、外側筒体21の第一切欠部212も同時に収縮することになる。そして、これらの切欠部212、222が収縮することにより、検査点81と電極部41は、第一接触子2を介して、第一及び第二切欠部212、222の復元力を合算した値の接触圧で電気的に接続されることになる。
以上が第一実施形態の検査用治具の説明である。
図7に示した検査用治具10と第一実施形態の検査用治具1との主要な相違点は、保持体に保持される検査用接触子の構成が相違することである。以下の説明では、主に相違する検査用接触子の構成部分について説明し、同一の部分についてはできるだけ説明を省略する。
第二接触子20は、図6で示される如く、外側筒体21と内側筒体22と固定部23を有している。
このように形成することで、保持体3に第二接触子20が保持される際に、第一切欠部212が収縮した際に、第一切欠部212が第一板状部材31の第一案内孔31hの開口部周縁に接触することを防止することができる。
このような具体的な条件として、例えば、「x2<y1」となる条件を設定することができる。ただし、この内側上筒部221の長さy1は、第二接触子20の検査端20aが検査点81に圧接したときに外側筒体21の第一切欠部212が収縮しても、内側上筒部221の一端開口部221aが第一切欠部212と接触しないように調整して配置されることが望ましい。
これは、一端開口部221aが外側上筒部211の内部に収容されるように配置することにより一端開口部221aが第一切欠部212と接触することを防止し、一端開口部221aが電極部41と離接動作を繰り返すことを防止するためである。また、内側上筒部が外側筒体の第一切欠部の収縮時のガイドとして機能することになるので、第二接触子20を略垂直に収縮させることができるためである。
外側筒体21の第一切欠部212は、第一案内孔31hの内部に配置されず、且つ、内側筒体22の内側上筒部221を内部に収容する。また、外側筒体21の外側上筒部221は、内側筒体22内側上筒部221を収容し、内側上筒部221は、内側筒体22が収縮した場合でも一端開口部22aが電極部41に接触しないように配置される。また、内側筒体22の第二切欠部222は、第二案内孔32hの内部に配置されず、且つ、外側筒体21の外側下筒部213の内部に配置される。
これらの条件に設定して各部材を形成することにより、各切欠部が接触することを防止して第二接触子20を好適に実施することができる。
以上が第二実施形態の検査用接触子20(第二接触子20)の説明である。
保持体3は、第二接触子20を保持する部材でありその他の構成や形状等は第一実施例の保持体3と同様である。
これは、第二接触子20が保持体3に保持されて電極部41に取付けられた状態において、第二接触子20の外側筒体21は第一案内孔31hに貫通支持されており、外側筒体21の第一切欠部212が収縮動作をする場合に、第一切欠部212が第一案内孔31h周縁の第一板状部材31に接触しないようにすることが望ましいためである。
これは、上述の如く、第二接触子20が保持体3に保持されて電極部41に取付けられた状態において、第二接触子20の内側筒体22は第二案内孔32hに貫通支持されており、内側筒体22の第二切欠部222が収縮する場合に、第二切欠部222が第二案内孔32h周縁の第二板状部材32に接触すること防止するためである。
尚、本第二接触子20を形成している筒状部材の製造方法には、第一実施形態の第一接触子2を形成している筒状部材の製造方法と同様の製造方法を用いることができる。
以上が、本発明に係る第二実施形態の検査用治具10の構成の説明である。
保持体3に第二接触子20を挿入し、保持体3を検査用治具10に取付ける方法については、第一実施形態の検査用治具1と同様であるため、説明を省略する。
検査を実施するために、所定の検査点81に所望の検査端20bが当接すると、まず、検査端20bとなる内側筒体22の他端開口部22bが圧接されることになるので、内側筒体22の第二切欠部222が収縮することになる。このとき、外側筒体21は内側筒体22と固定部23により固定されているので、第二切欠部222が収縮するのと略同時に外側筒体21の第一切欠部212も収縮することになる。これらの切欠部が収縮して、検査点81を圧接することにより、検査点81と電極部41は、第二接触子20を介して、第一及び第二切欠部212、222の復元力を合成した値の接触圧によって電気的に接続されることになる。
尚、外側筒体21の一端開口部21aは常に電極部41に接触しており、内側筒体22の一端開口部22aは他端開口部22bが検査点81に圧接されても電極部41には当接しないので、検査点81に検査端20bが接触するたびに外側筒体21の一端開口部21aや内側筒体22の一端開口部22aが電極部41に離接動作を繰り返すことがない。このため、検査用治具10の耐久性の向上を図ることができる。
以上が第二実施形態の検査用治具10の説明である。
また、第三接触子200は、第一接触子2と類似する構成を有しているので、同一の構成については同一の符号を付して説明している。
中筒部224の長軸方向の長さは、内側上筒部221と同様に、第二切欠部222が第一切欠部212と接触することがないように設定されることが望ましい。また、後述する第三切欠部225が第二板状部材32表面の第二案内孔32h周縁と接触することがないように設定されることが望ましい。
尚、この第三切欠部225が有する弾性伸縮の特性は、切欠部の幅や長さや筒状部材の厚さの調整、筒状部材の材料の種類、筒状部材に加える各種処理(熱的処理や化学的処理等)等により適宜調整可能であり、使用者により適宜調整される。尚、第三切欠部225の切欠形状は、図中では一つであるが、複数設けても構わない。
外側筒体21の第一切欠部212は、第一案内孔31hの内部に配置されず、且つ、内側筒体220の外側上筒部221の外側周囲に配置され、且つ、内側筒体220の第二切欠部222の外側周囲に配置されない。また、内側筒体220の第二切欠部222は、外側筒体21の第一切欠部212の内部に配置されず、且つ、外側筒体21の外側下筒部213の内部に配置される。また、内側筒体220の第三切欠部225は、第二案内孔32hの内部に配置されず、且つ、外側筒体21の外側下筒部213の内部に配置される。
これらの条件に設定して各部材を形成することにより、各切欠部が他の切欠部や各板状部材と接触することを防止して第三接触子200を好適に実施することができる。
尚、この第三接触子200の内側筒体220は、固定部23を挟んで、二つの切欠部が形成されており、この固定部23を中心として配置されていることになる。本第三接触子200を形成している筒状部材の製造方法には、第一実施形態の第一接触子2を形成している筒状部材の製造方法と同様の製造方法を用いることができる。
以上が第三実施形態の検査用接触子200(第三接触子200)の説明である。
第三実施形態の検査用治具100の保持体3の機能や構成は、第一実施形態の保持体3と同様であるので説明を省略する。
ただし、保持体3を構成する第一板状部材31や第二板状部材32の厚さ、及び両板状部材間の距離は、第三接触子200の第一切欠部212と第一板状部材31の接触、及び、第一切欠部212と第二切欠部222の接触、及び第三切欠部225と第二板状部材32の接触を防止できるように夫々調整されることが望ましい。
例えば、検査点81が図9に示されるピッチより更に狭ピッチで配置されている場合には、電極部41は外側筒体21の外径より小さく形成され、内側筒体220の一端開口部220aのみが電極部41に当接するように配置されることが望ましい。尚、このとき外側筒体21の一端開口部21aは、電極部41周辺の電極体4表面に当接することになる。
検査を実施する際に、所定の検査点81に所望の検査端200bが当接すると、まず、検査点81に当接する内側筒体220の他端開口部220bが圧接されることになるので、内側筒体220の第三切欠部225が収縮することになる。
このとき、外側筒体21と内側筒体220は固定部23により固定されているので、第三切欠部225が収縮するのと略同時に外側筒体21の第一切欠部212と内側筒体220の第二切欠部222も収縮することになる。これらの切欠部が収縮して、検査点81を圧接することにより、検査点81と電極部41は、第三接触子200を介して電気的に接続されることになる。
尚、外側筒体21の一端開口部21aと内側筒体220の一端開口部220aは常に電極部41に接触しているので、検査点81に検査端200bが接触するたびに外側筒体21の一端開口部21aと内側筒体220の一端開口部220aが電極部41に離接動作を繰り返すことがない。このため、電極部41の劣化を防止して検査用治具100の耐久性の向上を図ることができる。
以上が第三実施形態の検査用治具100の説明である。
なお、この空間長さvは、第四接触子2Aを保持体3に装着した場合に空間ができる長さであれば特に限定されない。
また、これら第一乃至第五接触子の上端部及び下端部の先端は、夫々端面となるように形成されているが、この形状に限られず、例えばこれらの先端に先鋭形状となるようなテーパ部を形成したり、複数の凸部を有するクラウン形状に形成したりすることもできる。
10・・第二実施形態における検査用治具
100・第三実施形態における検査用治具
1A・・第四実施形態における検査用治具
1B・・第五実施形態における検査用治具
2・・・第一実施形態における検査用接触子(第一接触子)
20・・第二実施形態における検査用接触子(第二接触子)
200・第三実施形態における検査用接触子(第三接触子)
2A・・第四実施形態における検査用接触子(第四接触子)
2B・・第五実施形態における検査用接触子(第五接触子)
21・・外側筒体
22・・内側筒体(第一実施形態及び第二実施形態)
220・内側筒体(第三実施形態)
22A・内側筒体(第四実施形態)
22B・内側筒体(第五実施形態)
23・・固定部
3・・・保持体
31・・第一板状部材
31h・第一案内孔
32・・第二板状部材
32h・第二案内孔
4・・・電極体
41・・電極部
5・・・導線
8・・・被検査物
81・・検査点
Claims (18)
- 被検査対象となる複数の検査点を有する被検査物と、該検査点間の電気的特性を検査する検査装置とを電気的に接続する検査用治具であって、
前記検査装置と電気的に接続される電極部を複数備える電極体と、
前記電極部と前記検査点を電気的に接続する検査用接触子と、
前記検査用接触子の一端を前記電極部へ案内する第一板状部材と、前記検査用接触子の他端を前記検査点へ案内する第二板状部材を有して、該検査用接触子を保持する保持体を備え、
前記検査用接触子は、
一端開口が前記第二板状部材に当接される外側筒体と、
前記外側筒体の内部に且つ同軸に配置されるとともに、該外側筒体の一端開口から延出して配置される内側筒体とを有し、
前記外側筒体は、
前記第二板状部材と当接する一方開口部を有する外側下筒部と、
前記外側下筒部の他方開口部と連通連結されるとともに該外側下筒部と同一径の筒形状に形成されるとともに、該筒形状の壁面に長軸方向の螺旋状の切欠を備える第一切欠部と、
前記第一切欠部と同一径の筒形状に形成されるとともに、該第一切欠部と連通連結される外側上筒部を有し、
前記内側筒体は、
前記検査点と電気的に接続される一方開口部を有する内側下筒部と、
前記内側下筒部の他方開口部と連通連結されるとともに該内側下筒部と同一径の筒形状に形成されるとともに、該筒形状の壁面に長軸方向の螺旋状の切欠を備える第二切欠部と、
前記第二切欠部と同一径の筒形状に形成されるとともに、該第二切欠部と連通連結される内側上筒部を有し、
前記外側筒体と前記内側筒体は、前記外側下筒部と前記内側下筒部で固定される固定部を有してなり、
前記内側筒体の内側下筒部が前記検査点に圧接されて検査が実施される場合に、該検査点と前記電極体により前記内側筒体と前記外側筒体が挟持され、前記第一切欠部と前記第二切欠部が収縮されていることを特徴とする検査用治具。 - 前記内側筒体の内側下筒部が前記検査点と当接していない場合に、
前記第二板状部材と前記電極体により、前記外側筒体と前記内側筒体が挟持され、前記第一切欠部及び前記第二切欠部が収縮されていることを特徴とする請求項1記載の検査用治具。 - 前記内側筒体の内側下筒部が前記検査点と当接していない場合に、
前記第一切欠部が、自然長で保持され、
前記第二切欠部が、前記内側筒体が前記第二板状部材と前記電極体に挟持されることにより収縮されていることを特徴とする請求項1記載の検査用治具。 - 前記内側筒体の内側下筒部が前記検査点と当接していない場合に、
前記第一切欠部が、前記外側筒体が前記第二板状部材と前記電極体に挟持されることにより収縮され、
前記第二切欠部が、自然長で保持されていることを特徴とする請求項1記載の検査用治具。 - 前記内側筒体は、該内側筒体の前記固定部と前記検査点の間の該内側筒体の周縁に長軸方向に形成される螺旋状の切欠を備えることを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載の検査用治具。
- 前記第一切欠部が収縮する長さは、前記電極体表面から前記第二板状部材の表面までの距離と前記外側筒体の長さにより調整されていることを特徴とする請求項1乃至5いずれかに記載の検査用治具。
- 被検査対象となる複数の検査点を有する被検査物と、該検査点間の電気的特性を検査する検査装置とを電気的に接続する検査用治具であって、
前記検査装置と電気的に接続される電極部を複数備える電極体と、
前記電極部と前記検査点を電気的に接続する検査用接触子と、
前記検査用接触子を保持する保持体を備え、
前記検査用接触子は、
先端開口部が前記電極部と当接する電極端となる外側筒体と、
前記外側筒体の後端開口部から突出されるとともに該外側筒体内部に電気的に接続されて同軸に配置され、先端開口部が前記検査点に圧接される検査端となる導電性の内側筒体とを備え、
前記外側筒体は、
前記電極端となる先端開口部を有する外側上筒部と、
前記外側上筒部と同一径で、先端開口部が該外側上筒部の後端開口部と連通連結されるとともに、周縁に長軸方向に形成される螺旋状の切欠を備える筒状の第一切欠部と、
前記第一切欠部と同一径で、該第一切欠部の後端開口部と連通連結される外側下筒部を有し、
前記内側筒体は、
前記検査端となる先端開口部を有する内側下筒部と、
前記内側下筒部と同一径で、先端開口部が該内側下筒部の後端開口部と連通連結されるとともに、周縁に長軸方向に形成される螺旋状の切欠を備える筒状の第二切欠部と、
前記第二切欠部と同一径で、該第二切欠部の後端開口部と連通連結されるとともに、前記外側筒体の内部に配置される内側上筒部とを有し、
前記外側筒体と前記内側筒体は、前記外側下筒部と前記内側上筒部を電気的に接続するとともに固定する固定部を有し、
前記保持体は、
前記外側筒体の電極端を前記電極部へ案内する第一案内孔を有する第一板状部材と、
前記第一板状部材と所定間隔を有して配置されるとともに前記内側筒体の検査端を前記検査点へ案内する第二案内孔を有する第二板状部材を備えることを特徴とする検査用治具。 - 前記外側筒体は、前記検査端と前記検査点が非接触状態である場合において、該外側筒体の先端開口部が電極部に圧接され、後端開口部が前記第二板状部材に圧接されることを特徴とする請求項7記載の検査用治具。
- 前記内側筒体の後端開口部は、常に前記外側上筒部内に収容されていることを特徴とする請求項7又は8記載の検査用治具。
- 前記外側筒体の先端開口部は、該外側筒体の長軸方向に対して直角な端面を有することを特徴とする請求項7乃至9いずれかに記載の検査用治具。
- 被検査対象となる被検査物の複数の検査点と、該検査点間の電気的特性を検査する検査装置と電気的に接続される検査用治具の電極体に複数備えられた電極部とを電気的に接続する検査用接触子であって、
前記検査用接触子は、
先端開口部が前記電極体の表面と当接する電極端となる外側筒体と、
前記外側筒体の後端開口部から突出されるとともに該外側筒体内部に電気的に接続されて同軸に配置され、先端開口部が前記検査点に圧接される検査端となる導電性の内側筒体とを備え、
前記外側筒体は、
前記電極端となる先端開口部を有する外側上筒部と、
前記外側上筒部と同一径で、先端開口部が該外側上筒部の後端開口部と連通連結されるとともに、周縁に長軸方向に形成される螺旋状の切欠を備える筒状の第一切欠部と、
前記第一切欠部と同一径で、該第一切欠部の後端開口部と連通連結される外側下筒部を有し、
前記内側筒体は、
前記検査端となる先端開口部を有する内側下筒部と、
前記内側下筒部と同一径で、先端開口部が該内側下筒部の後端開口部と連通連結されるとともに、周縁に長軸方向に形成される螺旋状の切欠を備える筒状の第二切欠部と、
前記第二切欠部と同一径で、該第二切欠部の後端開口部と連通連結されるとともに、前記内側下筒部が検査点に当接した場合に前記電極部へ圧接される内側上筒部とを有し、
前記外側筒体と前記内側筒体は、前記外側下筒部と前記内側下筒部を電気的に接続するとともに固定する固定部を有することを特徴とする検査用接触子。 - 前記外側筒体の前記第一切欠部と前記内側筒体の前記第二切欠部のいずれか若しくは両方が収縮した場合に、前記外側筒体の前記先端開口部と前記内側筒体の前記後端開口部が同一平面上に存在することを特徴とする請求項11記載の検査用接触子。
- 前記内側筒体は、該内側筒体の前記固定部と前記検査端の間の該内側筒体の周縁に長軸方向に形成される螺旋状の切欠を備えることを特徴とする請求項11又は12記載の検査用接触子。
- 前記外側筒体の先端開口部は、該外側筒体の長軸方向に対して直角な端面を有し、
前記内側筒体の後端開口部は、該内側筒体の長軸方向に対して直角な端面を有することを特徴とする請求項11乃至13いずれかに記載の検査用接触子。 - 被検査対象となる被検査物の複数の検査点と、該検査点間の電気的特性を検査する検査装置と電気的に接続される検査用治具の電極体に複数備えられた電極部とを電気的に接続する検査用接触子であって、
前記検査用接触子は、
先端開口部が前記電極部と当接する電極端となる外側筒体と、
前記外側筒体の後端開口部から突出されるとともに該外側筒体内部に電気的に接続されて同軸に配置され、先端開口部が前記検査点に圧接される検査端となる導電性の内側筒体とを備え、
前記外側筒体は、
前記電極端となる先端開口部を有する外側上筒部と、
前記外側上筒部と同一径で、先端開口部が該外側上筒部の後端開口部と連通連結されるとともに、周縁に長軸方向に形成される螺旋状の切欠を備える筒状の第一切欠部と、
前記第一切欠部と同一径で、該第一切欠部の後端開口部と連通連結される外側下筒部を有し、
前記内側筒体は、
前記検査端となる先端開口部を有する内側下筒部と、
前記内側下筒部と同一径で、先端開口部が該内側下筒部の後端開口部と連通連結されるとともに、周縁に長軸方向に形成される螺旋状の切欠を備える筒状の第二切欠部と、
前記第二切欠部と同一径で、該第二切欠部の後端開口部と連通連結されるとともに、前記外側筒体の内部に配置される内側上筒部とを有し、
前記外側筒体と前記内側筒体は、前記外側下筒部と前記内側上筒部を電気的に接続するとともに固定する固定部を有することを特徴とする検査用接触子。 - 前記内側筒体の前記後端開口部は、常に前記外側上筒部内に収容されていることを特徴とする請求項15記載の検査用接触子。
- 前記外側筒体の前記先端開口部は、該外側筒体の長軸方向に対して直角な端面を有することを特徴とする請求項15又は16記載の検査用接触子。
- 前記検査用接触子は、前記内側筒体内に配置された導電性の棒状部材を備え、
前記棒状部材は、前記内側上筒部又は前記内側下筒部に固定されるとともに、前記内側筒体の先端開口部から延設されていることを特徴とする請求項11乃至17いずれかに記載の検査用接触子。
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