JP5732946B2 - 記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録装置に関するものである。
インクジェットプリンター等の記録装置では、記録用紙等の被記録媒体に対して記録処理を行う際に、被記録媒体が記録ヘッドに対して一定の姿勢(平行)となるようにプラテンで支持する必要がある。
特に、被記録媒体としてロール紙を用いる場合には、ロール紙の端部が巻きぐせ(カール)によりプラテンから浮き上がってしまうので、浮き上がりを押さえるためにプラテンにロール紙を吸引する紙吸引部を設けたものがある。
この紙吸引部は、通常、プラテンに多数の吸引孔を設けて、プラテンの裏面側に内蔵したファンにより各吸引孔を介して外気を吸引することで、ロール紙をプラテン上に吸着保持(負圧吸引)するようになっている。
ロール紙等の被記録媒体をプラテン上に載置し、搬送する場合には、被記録媒体のサイズ変更(幅方向の寸法変化)や搬送状態(位置)等によっては、必ずしも全ての吸引孔が被記録媒体により覆われているとは限らない。つまり、被記録媒体により覆われていない、開放状態の吸引孔が存在するため、この吸引孔から空気が漏れてしまう(エアーリークが発生する)ことになる。
そして、このような開放状態の吸引孔の数が多くなると、被記録媒体を吸着する吸着力が低下して、被記録媒体の浮き上がりを抑えることが不完全となってしまう。
このため、特許文献1に示すように、多数の吸引孔を形成したプラテンの裏面側に、この多数の吸引孔を段階的に開閉するシャッター機構を設け、被記録媒体の搬送状態等に応じてシャッター機構を動作させるプリンター装置が提案されている。
特開2002−205855号公報
特許文献1に開示された発明では、プラテンの裏面側に配置した平板状のシャッター部材をカム機構により往復移動させる構成となっている。そして、プラテンの吸引孔とシャッター部材に形成された吸引孔を重ね合わせ、その重なり合いの程度により吸引孔の開口面積を調整するようになっている。
しかしながら、上述した発明では、特に大型のプリンターに適用した場合に空気漏れが発生しやすいという問題がある。プラテンの吸引孔をシャッター部材(スライド部材)で閉じた際に空気漏れを抑えるためには、プラテンとシャッター部材を密着させる必要がある。ところが、大型のプリンターでは、プラテン及びシャッター部材の面積が大きくなるため、プラテンの裏面側に配置されたシャッター部材は自重により撓みやすく、これらを互いに密着させることは必ずしも容易ではないからである。
このように、プラテンの下方の圧力室側に配置して、プラテンの裏面側から吸引孔を塞ぐ構造の場合、吸着エリアを仕切る構造部に剛性や密着性が求められるため、機能性と操作性とがトレードオフになってしまう。
また、従来のシャッター部材は薄い金属板を板金加工することによって作製されるため、大判なものほど平坦度を出すのが難しい。シャッター部材の平坦性が低ければ、プラテンとの密着性が悪くなり、吸引孔から空気漏れが生じやすくなる。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、被記録媒体を確実に吸引保持することができるとともに、機能性及び操作性を向上することのできる記録装置を提供することを目的とする。
本発明の記録装置は、被記録媒体に対して記録処理を施す記録処理部と、前記被記録媒体を支持する媒体支持面から裏面に貫通する複数の第1吸引孔が形成された媒体支持部と、 前記裏面側に、それぞれが少なくとも1つの前記第1吸引孔に連通する複数の第1吸引部と、前記複数の第1吸引部の前記媒体支持部とは反対側に配置される第2吸引部と、前記複数の第1吸引部と前記第2吸引部との間に配置され、各第1吸引部と前記第2吸引部とを連通させる複数の第2吸引孔が形成された壁部と、前記第1吸引孔および前記第2吸引孔を介して前記媒体支持面上に配置された前記被記録媒体を吸引する吸引機構と、前記媒体支持面よりも小さい面積を有し、前記壁部の裏面側に当該壁部と平行に配置されるとともに前記被記録媒体の搬送方向に交差する方向に沿って平行移動可能であり、前記平行移動の方向に長さが異なるとともに前記複数の第2吸引孔を選択的に閉塞可能な閉塞部が設けられたスライド部材と、を備え、前記スライド部材は、前記壁部の前記裏面側に平行に配置されたスライド板と、前記スライド板上に配置された複数の前記閉塞部と、から構成されることを特徴とする。
これによれば、壁部の裏面側に配置されたスライド部材が媒体支持面よりも小さい面積を有するものであることから、壁部の裏面側に載置される構成であってもスライド部材がその自重によって撓みにくくなり、閉塞部を壁部に密着させることができる。このため、第2吸引孔に対する閉塞部の密着性を確保しやすく、閉塞すべき吸引孔からの空気漏れが防止される。これにより、スライド部材としての機能性および操作性を低下させることなく、壁部に設けられた第2吸引孔を閉塞部によって選択的に閉塞させることができ、被記録媒体を媒体支持面に対して吸着保持することができる。これにより記録精度を維持できる。
また、前記複数の閉塞部は、前記平行移動の方向の位置に従って、順次、長さが異なる構成としてもよい。
これによれば、スライド部材の平行移動量に応じて、複数の第2吸引孔を段階的に開閉することができるので、被記録媒体の幅に合わせて、吸引機構による吸引量を可変制御することができる。
また、前記媒体支持部と前記壁部との間に配置されるとともに、前記被記録媒体の搬送方向に交差する方向で隣り合う前記複数の第1吸引部同士を仕切る仕切部が複数設けられている構成としてもよい。
これによれば、各第1吸引部が少なくとも1つの第1吸引孔に連通していることから、仕切部によって仕切られた複数の第1吸引部と第2吸引部とを連通させる第2吸引孔を選択的に閉塞させることによって、被記録媒体の存在しない領域に位置する第1吸引孔からの空気漏れを抑制して、被記録媒体の存在する領域に位置する他の第1吸引孔による被記録媒体の吸着力が低下してしまうのを防止することができる。これにより、幅寸法の異なる被記録媒体の側部を媒体支持面に対して吸着保持させることができる。

また、前記閉塞部が、前記壁部に向かって弾性変形された状態で組み込まれている構成としてもよい。
これによれば、閉塞部による第2吸引孔の閉塞状態を確保することができる。
また、前記被記録媒体の搬送方向に並ぶ複数の前記第2吸引孔によって形成される孔列を前記搬送方向に複数有し、前記孔列ごとに前記スライド部材が複数設けられている構成としてもよい。
これによれば、媒体支持面上に載置された被記録媒体の側部を搬送方向に沿って広い範囲に亘って吸着させることができるので、被記録媒体の記録対象領域を良好な姿勢で保持することができる。また、各第1吸引部に連通する複数の第2吸引孔を介して、この第1吸引部内を迅速に負圧にすることができるので、媒体支持面上に載置された被記録媒体を素早く吸着保持することが可能となり、記録処理時間を短縮することができる。
第1実施形態に係るインクジェットプリンターの概略構成を示す側面図。 インクジェットプリンターの概略構成を示す上面図。 吸引機構およびシャッター機構と壁部の構成を模式的に示す断面図。 シャッター機構と壁部の構成を示す斜視図。 シャッター機構と壁部との位置関係を模式的に示す断面図。 媒体支持テーブルの吸引機構を駆動した際の作用を示す断面図。 (a)はスライド板の初期位置を示す概略断面図、(b)は、スライド板を初期位置からX方向に向けて一段階だけ移動させた場合を示す概略断面図。 第2実施形態に係るシャッター機構の概略構成を示す平面図。
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
[第1実施形態]
図1は、本実施形態に係るインクジェットプリンターの概略構成を示す側面図である。図2は、インクジェットプリンター1の概略構成を示す上面図である。図3は、吸引機構およびシャッター機構と壁部の構成を模式的に示す断面図である。
図1に示すように、インクジェットプリンター(記録装置)1は、給送部10と、記録部(記録処理部)20と、排出部40とを備えている。
給送部(媒体搬送部)10は、被記録媒体(被支持媒体)の一例であるロール紙Rを記録部20へ給送することができるように設けられている。具体的には、ロール媒体ホルダ11を有し、ロール媒体ホルダ11がロール状のロール紙Rを保持している。そして、ロール状のロール紙Rを回動させることにより、搬送方向下流側(Y軸の矢印方向)の記録部20へ、第1ローラ12を介して、ロール状態を解いた状態のロール紙Rを給送することができるように構成されている。
記録部20は、給送部10から送られたロール紙Rに対して液体の一例であるインクを吐出して記録を実行することかできるように設けられている。
具体的には、記録部20は、キャリッジ21と、記録ヘッド22と、媒体支持テーブル24と、カール押さえ部301等とを有している。
キャリッジ21は、媒体支持テーブル24と対向し、不図示の第2ガイド軸に案内されながら、不図示のキャリッジモーターの動力によって、ロール紙Rの搬送方向Yに移動することができるように設けられている。
なお、図1では、キャリッジ21が媒体支持テーブル24より搬送方向上流側へ退避した状態を示している。
また、記録ヘッド22は、キャリッジ21に設けられ、搬送方向Yにおいてキャリッジ21と一体に移動することができるように設けられている。
さらに、記録ヘッド22は、幅方向Xにおいて、キャリッジ21に対して相対的に移動することができるように構成されている。具体的には、不図示の第2ガイド軸に案内されながら、不図示の記録ヘッドモーターの動力によって、幅方向Xに移動することができるように設けられている。
すなわち、記録ヘッド22は、媒体支持テーブル24と対向する範囲において、搬送方向であるY方向(副走査方向)および幅方向であるX方向(主走査方向)へ移動することができるように構成されている。
そして、記録ヘッド22における媒体支持テーブル24と対向する面に設けられたノズル列23からインクを吐出することにより、ロール紙Rに記録を実行することができる。
媒体支持テーブル(媒体吸着支持装置)24は、ロール紙Rをその裏面側から支持することができるように設けられている。媒体支持テーブル24は、ロール紙Rを支持する媒体支持面25a(図2)を有するプラテン(媒体支持部)25と、複数の圧力室(第1吸引部)27Aおよび圧力室(第2吸引部)27Bを形成する圧力室形成体45と、上記圧力室27A,27Bに対して負圧を供給する吸引機構28とを備えている。
図2に示すように、プラテン25には、例えば、内径が数mm程度の貫通孔からなる吸引孔(第1吸引孔)26が、ロール紙Rを支持する媒体支持面25aの略全体に亘って形成されている。具体的には、内径2〜3mmの吸引孔26が、プラテン25の長手方向であるY方向(ロール紙Rの搬送方向)と、幅方向であるX方向(ロール紙R)の幅方向)とに、それぞれ配列形成されている。
図3に示すように、圧力室形成体45は、その内側に、底部とは離間して平行に配置された壁部30と有する、所謂二重床構造をなすもので、プラテン25の裏面側に当該プラテン25とも離間して配置されている。圧力室形成体45は、プラテン25の裏面側に配置される複数の圧力室27Aと、これら複数の圧力室27Aのプラテン25とは反対側であって壁部30の裏面側に配置された圧力室27Bとを有する。そして、相対的に大きい圧力室27B上に複数の圧力室27Aが積層された構成とされている。
各圧力室27A(本実施形態では6つ)は、プラテン25に形成された複数の吸引孔26を介して外部と連通している。ここで、各圧力室27Aに開口する吸引孔26の数は1つであっても複数であっても良い。複数の圧力室27Aは、プラテン25の短手方向、つまり、ロール紙Rの搬送方向に交差する方向(紙幅方向)に並んでおり、同方向で隣り合う圧力室27A同士は仕切部33によって仕切られている。
複数の仕切部33(本実施形態では5つ)は、圧力室形成体45の長辺方向(ロール紙Rの搬送方向)に延在する板部材であって、プラテン25と壁部30との間を繋ぐようにして立設され、プラテン25に形成された多数の吸引孔26のうち紙幅方向で隣り合う吸引孔26どうしの間に配置されている。
壁部30には、当該壁部30の厚さ方向を貫通する吸引孔(第2吸引孔)32が複数形成されている。この吸引孔32は圧力室27Aごとに1つずつ形成されており、これら吸引孔32を介して各圧力室27Aと圧力室27Bとが連通することになる。
本実施形態では、各圧力室27Aに対応して、ロール紙Rの搬送方向に交差する方向(壁部30の短手方向)に並ぶ複数の吸引孔32により構成される孔列Lが、ロール紙Rの搬送方向の中央付近(壁部30の長手方向中央付近)に位置しており、同方向に延在する各圧力室27Aに対して負圧を効率良く供給できるようになっている。
吸引孔32は、壁部30の長手方向に沿って所定の長さを有する長孔であり、各仕切部33の近傍に形成されている。ここで、吸引孔32の平面視形状や数、壁部30の長手方向における孔列Lの位置については適宜変更が可能であり、上述したものに限られない。
複数の圧力室27Aはプラテン25を天面とするとともに壁部30を底面とする小型の密閉空間であり、圧力室27Bは複数の圧力室27Aの底面、すなわち壁部30を天面とする大型の密閉空間である。そして、この圧力室27Bの底面(圧力室形成体45の底面)に接続されるように、圧力室形成体45に吸引機構28が連結されている。なお、圧力室27Bの側面に接続されるように、圧力室形成体45に吸引機構28が連結されていてもよい。
圧力室形成体45の内部には、壁部30に形成された多数の吸引孔32を選択的に開閉することのできるシャッター機構50が設けられている。このシャッター機構50の構成等については、後述する。
吸引機構28は、吸引孔32を介して連通状態にある圧力室27A,27Bの内部の空気を吸引して各空間内を負圧にするものである。具体的には、軸流ファン29により、圧力室27A,27Bの内部の空気を吸引するように構成されている。これにより、プラテン25に形成された多数の吸引孔26を介して外気が吸引されて、プラテン25上に載置されたロール紙Rを媒体支持面25aに吸着保持するようになっている。
図2および図3に示すように、カール押さえ部301は、プラテン25上に載置されたロール紙Rの側端Raを、媒体支持面25aに向けて押さえることにより、ロール紙Rの側端Raがカールしてプラテン25から離間する、所謂浮き上がりを防止するものである。
具体的には、カール押さえ部301は、柔軟性および可僥性を有した一対の帯状フィルムからなるカール押さえ部材31を備えている。各カール押さえ部材31は、プラテン25のX方向の両端側(ロール紙Rの幅方向の両端)において、Y方向(ロール紙Rの搬送方向)に沿って同方向の全域に亘って配置される。
なお、カール押さえ部材31は、例えば厚みが0.5mm以下、幅が30mm程度である。また、素材としては、例えばポリイミド等を用いることができる。
各カール押さえ部材31の両端(Y方向の端部)は、それぞれ、カール押さえ取付部35に連結されている。カール押さえ取付部35は、それぞれ、プラテン25の幅方向(X方向)とほぼ同一の長さを有する部材であって、プラテン25の長手方向(Y方向)の端部から離間した位置に、幅方向に沿って、インクジェットプリンター1の基体部(不図示)に固定されている。
また、カール押さえ取付部35は、カール押さえ部材31の両端を、それぞれX方向に沿って移動可能に連結している。これにより、各カール押さえ部材31は、その両端をカール押さえ取付部35に沿って移動させることで、プラテン25の幅方向(X方向)の任意位置において、プラテン25の長手方向(Y方向)に平行に配置される。
したがって、プラテン25の上面に載置したロール紙Rの幅方向(X方向)の両端を、長手方向(Y方向)の全域に亘って押さえることが可能となっている。
図1に示す排出部40は、巻き取りローラ41を有し、記録部20から送られたロール紙Rを、巻き取りローラ41に巻き取るように構成されている。
なお、排出部40は、記録部20から送られたロール紙Rを巻き取りローラ41で巻き取る際に、ロール紙Rの撓みを取り除くテンショナーや、記録部20から送られたロール紙Rを加熱乾燥処理する乾燥部を備えることもある。
次に、媒体支持テーブル24に設けられたシャッター機構50の構成について詳述する。
図4はシャッター機構と壁部の構成を示す斜視図、図5は、シャッター機構と壁部との位置関係を示す上面図である。
図4および図5に示すように、シャッター機構50は、上述したように、ロール紙Rのサイズ変更(幅寸法の変更)に応じて、プラテン25に形成された多数の吸引孔32を選択的に開閉することができるものであって、プラテン25に形成された多数の吸引孔26に対して選択的に吸着力を作用させる。
シャッター機構50は、壁部30の裏面側に平行に配置されたスライド板52と、壁部30に設けられた複数の吸引孔32を選択的に閉塞可能な複数の閉塞部34と、から構成されている。
スライド板52は、プラテン25の短手方向に長さを有する平面視矩形状を呈する板状部材であって、壁部30の裏面と向かい合う表面上に複数の閉塞部34(本実施形態では5つ)が設けられている。複数の閉塞部34は、壁部30に形成された多数の吸引孔32に対応させるべく、互いに所定の間隔をおいて配置されている。つまり、スライド板52上に配置された閉塞部34が壁部30の吸引孔32と上面視で重なるように列状に配置されている。
ここで、全ての吸引孔32を閉塞する必要はないことから、孔列Lの最も外側に位置する一つの吸引孔32a(32)に対応する閉塞部34は設けなくてもよい。詳しくは後述するが、スライド板52の引き出し方向(平行移動方向)から最も離れている吸引孔32に対応する閉塞部34は設けなくてもよい。これにより、本実施形態のインクジェットプリンター1で対応可能なロール紙Rの最大幅寸法よりも小さい幅寸法を有するロール紙Rを吸着保持できる。
このスライド板52は、壁部30に平行に配置された状態で、X方向(プラテン25およびロール紙Rの幅方向)に、手動または自動で平行移動可能に構成されている。具体的には、スライド板52は、+X方向に、所定の間隔(ピッチ)で段階的に平行移動できるようになっている。例えば、6mm間隔(ピッチ)で段階的に平行移動することができ、図3および図4に示す初期位置から、X方向に向けて、6mm、12mm、18mm、24mm、30mm…等の位置に平行移動できるようになっている。
本実施形態では、スライド板52を壁部30に沿って平行移動させるので、その際の負荷を小さくするためにスライド板52の厚みを数mm程度にすることが好適である。
また、閉塞部34は、数mm程度の高さ(厚み)を有していることが好適であり、ゴムなどの弾性部材や空気を通しにくいスポンジ、樹脂材料等によって構成されていることが好ましい。後述するように、スライド板52を平行移動させて任意の吸引孔32上に対応する閉塞部34を対向配置させることにより、吸引孔32を閉塞することができる。
スライド板52は、閉塞部34を壁部30側に向かって弾性変形(圧縮変形)させた状態で圧力室27B内に組み込まれている。例えば、厚さ12mmの閉塞部34の場合、その厚さの50%が潰された状態となっている。
なお、スライド板52はその殆どが圧力室27Bの内部に略収容されている。ただし、スライド板52は壁部30に沿ってX方向に平行移動するため、圧力室形成体45の側壁45aには、スライド板52の一部(端部)が挿通される開口45A設けられており、スライド板52の一端部が圧力室27B(圧力室形成体45)の外側に突出するように配置されている。
具体的に、圧力室形成体45の側壁45aに設けられた開口45Aには、空気が漏れないように、不図示の気密機構が設けられている。そして、スライド板52を開口45Aから圧力室27B内に挿入し、開口45Aからスライド板52を引き出すことで、スライド板52を+X方向に向けて平行移動できるように構成されている。
また、複数の閉塞部34は、X方向に短辺方向が沿う平面視矩形状に形成され、吸引孔32を覆うことのできる大きさで形成されている。本実施形態では、スライド板52の移動方向(X方向)に沿う各閉塞部34の長さ(幅)が、閉塞部34のX方向(プラテン25およびロール紙Rの幅方向)の配置位置に応じて異なっている。
具体的には、スライド板52の移動方向一方側(−X方向側)に配置された閉塞部34a(34)の幅W1は、吸引孔32の幅W0よりも長く形成されている。この閉塞部34aに対してX方向で隣り合う閉塞部34bは、閉塞部34aの幅W1よりも+X方向に長さを有する。さらに、+X方向に向かうに従って、閉塞部34c、閉塞部34d、閉塞部34eは、その幅寸法のみが段階的に+X方向に行くにしたがって長くなるように形成されており、閉塞部34a〜34eの幅は、W1<W2<W3<W4<W5の関係となっている。
一方、複数の閉塞部34の長辺方向(Y方向)の長さL1は一定であって、吸引孔32の長さL2よりも長くなるように形成されている。このように、各閉塞部34によってそれぞれに対応する吸引孔32の閉塞が可能な構成とされている。
また、各吸引孔32の内周縁には面取り処理が施される。特に、吸引孔32の圧力室27B側の内周縁は、閉塞部34と接触し、擦れ合うので、面取り処理の他、各種の低摩擦処理を施すことが好ましい。
なお、吸引孔32や閉塞部34の数や形状等は、図示したものに限らず適宜変更が可能である。
次に、上記構成を備えるシャッター機構50の作用について説明する。
図3に示した状態、すなわちシャッター機構50の初期状態(スライド板52の初期位置)では、壁部30に形成された複数の吸引孔32は全て開放されており、これら各吸引孔32を介して圧力室27A,27Bが連通している。
この初期状態において、媒体支持テーブル24の圧力室27Bに連結された吸引機構28を駆動して、軸流ファン29を回転させて圧力室27Bの内部を負圧にする。すると、壁部30の各吸引孔32を介して圧力室27Aの内部が負圧になり、プラテン25に形成された全ての吸引孔26を介して、プラテン25の媒体支持面25a上の空気(外気)が吸引される。これにより、ロール紙Rを媒体支持面25aに吸着保持することができる。
より詳細には、以下に示すように作用する。
図6は、媒体支持テーブル24の吸引機構を駆動した際の作用を示す断面図である。
尚、図5および図6において、ロール紙(被記録媒体)R1の幅寸法(X方向の長さ)はプラテン25の幅寸法と略同じ場合を示す。
図6(a)に示すように、ロール紙Rがプラテン25上に送られた状態で、オペレーターがカール押さえ部材31のX方向の位置をロール紙R1の側端Raと対向する位置に合わせ、ロール紙R1の各側端Ra上にカール押さえ部材31を載置させる。
このとき、カール押さえ部材31の外側端E1をロール紙R1の側端Raよりも外側に位置するように配置してプラテン25と接触させる。一方、カール押さえ部材31の内側端E2をロール紙Rの側端Raより内側に位置するように配置して、ロール紙R1の側端Raと接触させる。
一対のカール押さえ部材31には、ロール紙R1をプラテン25側へと押さえる力が作用しているので、一対のカール押さえ部材31の外側端E1をプラテン25と少なくとも線接触させることができるとともに、一対のカール押さえ部材31の内側端E2をロール紙Rの側端Raと接触させることができる。
そして、上述したように、複数の吸引孔26は、プラテン25の媒体支持面25aにおいて少なくともロール紙R1の側端Raおよびカール押さえ部材31と対向する領域に設けられている。したがって、吸引機構28を駆動することにより、プラテン25とロール紙R1とカール押さえ部材31により囲まれた空間Aの空気が吸引孔26を介して吸引される。
したがって、図6(b)に示すように、ロール紙R1および一対のカール押さえ部材31は、プラテン25に密に接触した状態となり、媒体支持テーブル24に吸着保持された状態となる。このようにして、ロール紙R1をプラテン25の媒体支持面25aに沿った平面状態で吸着保持することができる。
次に、ロール紙R1に代えて、ロール紙R1よりも幅寸法が狭いロール紙(被記録媒体)R2を媒体支持テーブル24に吸着保持させる場合について説明する。
図7(a)はスライド板52の初期位置を示す概略断面図、(b)は、スライド板52を初期位置からX方向に向けて一段階だけ移動させた場合を示す概略断面図である。
例えば、ロール紙R2の幅寸法は、ロール紙R1よりも、吸引孔26のX方向の配置ピッチ分(1ピッチ)だけ狭いものとする。このようなロール紙R2をプラテン25の媒体支持面25aに載置する際には、所謂片端合わせ(端部基準)で載置する。
プラテン25上に載置されたロール紙R2の幅寸法がロール紙R1よりも狭い場合には、吸引機構28を駆動するに先立って、オペレーターがスライド板52を初期位置(図5)から+X方向に向けて平行移動させる。ロール紙R2の場合、幅寸法がロール紙R1よりも吸引孔26のX方向の配置ピッチ分(1ピッチ分)だけ狭いので、スライド板52を初期位置から+X方向に向けて1段階だけ移動させる。
上述したように、シャッター機構50の初期位置(スライド板52の初期位置)では、壁部30に設けられた全ての吸引孔32は開放状態とされている。この初期位置から、スライド板52を+X方向に向けて所定の距離だけ移動させると、図7(a)に示すように、スライド板52に設けられた複数の閉塞部34のうち、スライド板52の移動方向(X方向)でも最も外側に位置する吸引孔32aに対して閉塞部34eが対向し、この吸引孔32a内に閉塞部3eの一部が入り込むようにして開口が閉塞され、圧力室27’(27)が圧力室27Bと遮断される。また、ロール紙R2が存在する領域に位置する複数の吸引孔32は開放されており、これら開放状態にある5つの吸引孔32を介して各圧力室27Aと圧力室27Bとが連通する。
また、スライド板52の+X方向への移動と同時に、カール押さえ部材31の一方を−X方向に移動して、ロール紙R2の側端Raと対向する位置に合わせる。
そして、上記した状態で吸引機構28を駆動することにより、図7(b)に示すように、ロール紙R2はプラテン25の媒体支持面25aに吸着保持された状態となる。
このとき、プラテン25に形成された多数の吸引孔26のうち、最も+X方向に配置された吸引孔26の上方には、ロール紙R2およびカール押さえ部材31が存在しない状態である。このため、従来の媒体支持テーブル24では、吸引機構28を駆動すると、ロール紙R2が存在しない領域に位置する吸引孔26から常に外気が吸引されるため、ロール紙R2がする領域に位置する他の吸引孔26の吸着力が低下してしまい、ロール紙R2をプラテン25に対して十分に吸着保持させることができない場合があった。
これに対して、本実施形態における媒体支持テーブル24では、スライド板52を+X方向に移動させることにより、最も外側(+X方向)の吸引孔32aが閉塞部34eによって閉塞されるので、閉塞された吸引孔32aに対応する吸引孔26から外気が吸引されることが殆どなくなる。
したがって、ロール紙R2が存在する領域に位置する他の複数の吸引孔26の吸着力が低下することもない。これにより、ロール紙R1よりも幅寸法の狭いロール紙R2の場合であっても、ロール紙R1の場合と略同一の吸着力で、プラテン25の媒体支持面25aに吸着保持させることができる。
さらに、ロール紙R1,R2よりも幅寸法が狭い(X方向の長さが短い)ロール紙等をプラテン25に吸着保持させる場合には、その幅寸法に応じて、オペレーターがスライド板52およびカール押さえ部材31をX方向に向けて平行移動させる。
このように、幅寸法の異なるロール紙R(R2)を吸着させる場合であっても、ロール紙Rが存在しない領域に位置する吸引孔32を閉塞することによって、ロール紙R1の場合と略同様の吸着力を維持することができ、プラテン25の媒体支持面25aに対してロール紙R2を良好に吸着保持させることができる。
以上、説明したように、本実施形態に係るインクジェットプリンター1によれば、プラテン25の裏面側に設けられ、複数の圧力室27Aとこれに対応する圧力室27Bとの間に配置された壁部30の全ての吸引孔32が開放された状態においては、全ての吸引孔26から外気を吸引してロール紙R1を吸着保持することができる。
そして、幅寸法の異なるロール紙(例えば、ロール紙R2)に代えた場合には、スライド板52を壁部30に対して平行に移動させることで、ロール紙R2が載置されていない吸引孔26に対応する吸引孔32を閉塞部34により選択的に閉塞し、この状態で吸引を行う。これにより、ロール紙R2が存在する領域に対応する吸引孔26からが行きを吸引してロール紙R2を吸着保持することができる。
例えば、吸引機構28が1つの場合、ロール紙Rの幅寸法に応じて吸着力を発生させる領域を制御しないと、ロール紙R2に対する吸引力が低下してしまうという不具合が生じる。
これに対して、本実施形態の構成によれば、ロール紙R2が存在しない領域に位置する吸引孔32を選択的に閉塞することにより、これに対応する吸引孔26を介してプラテン25上の空気を吸引することができなくなる。このため、ロール紙R2が存在する領域に位置する吸引孔26に対して吸引力を効果的に作用させることができる。したがって、ロール紙R2に対する吸引力が十分に得られるため、幅寸法の異なるロール紙R2であっても、媒体支持面25aに確実に吸引保持させることができる。
また、スライド板52の平面視における大きさは、プラテン25のそれよりも大幅に小さいものとなっている。このため、壁部30の裏面側に配置される構成であっても、スライド板52が自重により撓みにくくなり、閉塞部34を壁部30に密着させることができる。このため、吸引孔32に対する閉塞部34の閉塞性を確保しやすく、閉塞すべき吸引孔32からの空気漏れが防止される。これにより、シャッター機構50としての機能性および操作性を低下させることなく、壁部30に設けられた吸引孔32を閉塞部34によって選択的に閉塞させて、ロール紙Rを吸着保持することができる。
また、スライド板52の平行移動方向がロール紙Rの幅方向に一致するので、ロール紙Rの幅寸法の変化に応じて、吸引孔32を選択的に開閉させることができる。つまり、スライド板52の移動方向に並ぶ複数の閉塞部34(34a〜34e)のそれぞれは、スライド板52の移動方向における配置位置に従って、順次、長さが異なっているので、スライド板52の平行移動量に応じて、複数の吸引孔32を段階的・選択的に開閉することができる。よって、ロール紙Rの幅寸法に合わせて吸引機構28による吸引量(出力)を可変制御することが可能になる。
さらに、スライド板52の移動方向に沿って閉塞部34の延在長さを段階的に異ならせることで、スライド板52の移動距離を最小限に抑えられる。このため、装置の設置領域も最小限に抑えることができる。
また、吸引孔32の内周面を面取り加工するなど、スライド板52の閉塞部34との摩擦を低減する処理を施すことにより、長期間に亘って吸引孔32の閉塞時の空気漏れを抑えることができる。
さらに、閉塞部34の表面あるいは壁部30の上面に対して科学的な処理を施すことにより、これらの摩擦抵抗を低減させるようにしてもよい。
また、1つの圧力室27Aに1つの吸引孔26が連通する構成であっても、1つの圧力室27Aに複数の吸引孔26が連通する構成となっていても良い。
また、スライド板52は薄い金属板を板金加工することによって作製される。
本実施形態のスライド板52は、従来のものに比べて小型で撓みにくい構成となっている。また、各閉塞部34が圧力室形成体45内に組み込む前の厚さから略半分程度にまで圧縮させた状態であるため、吸引孔32に対向配置された際に吸引孔32内に一部が入り込むように若干弾性復帰することで、吸引孔32が閉塞されるようになっている。
このため、たとえスライド板52の平坦度が低くても閉塞効果への影響は少ないと言える。したがって、本実施形態の構成であれば、板金による加工精度に起因する空気漏れが生じるような不具合は生じにくい。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態の記録装置の構成について、シャッター機構60の構成を中心に述べる。
先の実施形態では、圧力室27Aごとに吸引孔32が1つずつ設けられていたが、本実施形態においては、1つの圧力室27Aに対して複数の吸引孔32が設けられており、これら吸引孔32の増加に応じて複数のスライド板52を備えたシャッター機構60を具備する。
図8は、シャッター機構60の概略構成を示す平面図である。
図8に示すように、本実施形態の壁部30には、複数の吸引孔32からなる孔列Lが壁部30の長手方向に沿って複数形成されている。本実施形態では4つの孔列Lを設けたがこれに限られることはない。また、壁部30の裏面側には、各孔列Lに対応するスライド板52が複数(4つ)設けられており、これらを不図示の連結部材によって部分的に連結された構成としておくことで、各スライド板52を同時にスライド方向へと移動させることができる。例えば、スライド板52の圧力室形成体45から外側へと突出するスライド板52の一端側どうしが連結された構成としてもよい。
このように、1つの圧力室27に連通する吸引孔32の数を増やすことによって、吸引機構28によって各圧力室27内を迅速に負圧にすることができるので、プラテン25上に載置されたロール紙Rを素早く吸着してすぐに印刷処理を開始することができる。よって、記録処理時間が短縮される。
また、プラテン25の媒体支持面25a上に載置されたロール紙Rの側部を搬送方向に沿って広い範囲に亘って吸着させることができるので、ロール紙Rの印刷対象領域を良好な姿勢で保持することができる。これにより、印刷精度を向上させることができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
なお、上述した実施形態においては、記録装置としてインクジェットプリンターを例にして説明したが、インクジェットプリンターに限られず、複写機およびファクシミリ等の装置であってもよい。
また、上述した実施形態においては、被記録媒体の一例としてロール紙Rを挙げて説明したが、単票紙やフィルム材であってもよい。
また、吸引機構28の軸流ファン29の数は1つに限らず、複数備えるようにしてもよい。
また、上述の実施形態においては、記録装置として、インク等の液体を噴射するインクジェットプリンター(液体噴射装置)を例にして説明したが、インク以外の他の液体を噴射したり、吐出したりする液体噴射装置に適用することができる。液体噴射装置が噴射可能な液体は、機能材料の粒子が分散または溶解されている液状態、ジェル状の流状態を含む。
また、上述した実施形態において、記録装置(液体噴射装置)から噴射される液体としては、インクのみならず、特定の用途に対応する液体を適用可能である。液体噴射装置に、その特定の用途に対応する液体を噴射可能な噴射ヘッドを設け、その噴射ヘッドから特定の用途に対応する液体を噴射して、その液体を所定の物体に付着させることによって、所定のデバイスを製造可能である。例えば、液体噴射装置は、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、及び面発光ディスプレイ(FED)の製造等に用いられる電極材、色材等の材料を所定の分散媒(溶媒)に分散(溶解)した液体(液状体)を噴射する液体噴射装置に適用可能である。
また、流体噴射装置としては、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置であってもよい。
さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置、ジェルを噴射する流状体噴射装置であってもよい。そして、これらのうちいずれか一種の液体噴射装置に本発明を適用することができる。
1…インクジェットプリンター(記録装置)、L…孔列、Y…搬送方向、20…記録部(記録処理部)、25…プラテン(媒体支持部)、25a…媒体支持面、26,32,32a…吸引孔、26…吸引孔(第1吸引孔)、27A…圧力室(第1吸引部)、27B…圧力室(第2吸引部)、28…吸引機構、30…壁部、31…カール押さえ部材、32…吸引孔(第2吸引孔)、33…仕切部、34,34a,34b,34c,34d,34e…閉塞部、L1,L2…長さ、R1,R2…ロール紙(被記録媒体)

Claims (5)

  1. 被記録媒体に対して記録処理を施す記録処理部と、
    前記被記録媒体を支持する媒体支持面から裏面に貫通する複数の第1吸引孔が形成された媒体支持部と、
    前記裏面側に、それぞれが少なくとも1つの前記第1吸引孔に連通する複数の第1吸引部と、
    前記複数の第1吸引部の前記媒体支持部とは反対側に配置される第2吸引部と、
    前記複数の第1吸引部と前記第2吸引部との間に配置され、各第1吸引部と前記第2吸引部とを連通させる複数の第2吸引孔が形成された壁部と、
    前記第1吸引孔および前記第2吸引孔を介して前記媒体支持面上に配置された前記被記録媒体を吸引する吸引機構と、
    前記媒体支持面よりも小さい面積を有し、前記壁部の裏面側に当該壁部と平行に配置されるとともに前記被記録媒体の搬送方向に交差する方向に沿って平行移動可能であり、前記平行移動の方向に長さが異なるとともに前記複数の第2吸引孔を選択的に閉塞可能な閉塞部が設けられたスライド部材と、を備え
    前記スライド部材は、前記壁部の前記裏面側に平行に配置されたスライド板と、前記スライド板上に配置された複数の前記閉塞部と、から構成される
    ことを特徴とする記録装置。
  2. 前記複数の閉塞部は、前記平行移動の方向の位置に従って、順次、長さが異なる
    ことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記媒体支持部と前記壁部との間に配置されるとともに、前記被記録媒体の搬送方向に交差する方向で隣り合う前記複数の第1吸引部同士を仕切る仕切部が複数設けられている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の記録装置。
  4. 前記閉塞部が、前記壁部に向かって弾性変形された状態で組み込まれている
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の記録装置。
  5. 前記被記録媒体の搬送方向に交差する方向に並ぶ複数の前記第2吸引孔によって形成される孔列を前記搬送方向に複数有し、前記孔列ごとに前記スライド部材が複数設けられている
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の記録装置。
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