JP2012196832A - 画像記録装置 - Google Patents

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    • B41J13/10Sheet holders, retainers, movable guides, or stationary guides
    • B41J13/22Clamps or grippers
    • B41J13/223Clamps or grippers on rotatable drums
    • B41J13/226Clamps or grippers on rotatable drums using suction

Abstract

【課題】インクによる紙伸び考慮して記録媒体を保持し、高精細な画像を記録する画像記録装置の提供。
【解決手段】画像記録装置は、インク滴の着弾による記録媒体の紙伸びによって浮きが発生することを防止するために、記録媒体の搬送部の表面に設けた凹部13の吸引力を媒体支持面12の吸引力よりも弱くすることによって、記録前の記録媒体が凹部に引き込まれることを抑制し、凹部13の深さを最小限にするとともに、画像の位置精度を高めて高画質な画像を記録する。
【選択図】図3

Description

本発明は、記録媒体を吸着して搬送する搬送手段を備え、インクを記録媒体上に吐出して画像を記録する画像記録装置に関する。
一般に、インクジェット方式の画像記録装置は、記録ヘッドのノズルから吐出されたインク滴が記録媒体に着弾することによって画像が記録される。このとき、記録媒体例えば、コピー用紙等の普通紙の場合には、インクを吸収することで記録媒体が膨張して、面方向においては、紙伸びが発生して、記録面に皺(凹凸)を生じさせる場合がある。このように、記録媒体に皺が生じると、皺の凸部分、即ち、紙浮き部分が記録ヘッドに接触して記録ヘッドを破損させる、又は記録画像の品位が損なわれる等の種々の問題となる。
これらの問題を解決するために、例えば、特許文献1や特許文献2には、記録媒体の支持面(非記録面)と接する搬送機構の保持面に複数の溝を設け、これらの溝に吸引孔を開口して、記録媒体を吸着保持することにより、紙伸びによって生じた紙伸び部分を溝の中に吸い付けることで、紙浮き部分の発生を抑制する技術が開示されている。
特開2000−191175号公報 特開平8−156351号公報
上述した特許文献1及び2において、記録媒体の保持面に形成される溝の大きさ(深さや幅)は、記録動作が終了した時点で、記録媒体に生じた伸び量と、どの程度の紙浮きが発生するかを予測した上で設計される。
記録動作終了時は、画像記録に必要なインクが全て記録媒体に吸収されることになり、そのインク量に応じて紙伸びが大きくなるとすれば、記録動作終了時にて、記録媒体に発生する伸び量が最大となる。つまり、記録媒体に発生する最大伸び量を想定した上で、その最大伸び量に余裕を持って吸収できる程度に、溝の大きさが決定される。
このようして大きさが決められた溝が形成された保持面を有する画像記録装置で、マルチパス記録のように、記録媒体の同一領域に対して、時間差をおいて複数回記録動作を行う場合、以下のような問題が発生する。
図17(a)は、画像記録を開始する前の搬送機構の保持面上に保持された記録媒体9の理想的な状態を記録媒体搬送方向(上流側又は下流側)から見た例を示している。図17(b)は、保持面上に保持された記録媒体の実際の状態例を示している。図17(c)は、画像記録を終了した記録媒体の状態例を示している。
本来、記録開始前においては、図17(a)に示すように、記録媒体9は、保持面12上にて、平面を維持された状態でなければならない。しかしながら、溝の大きさは、記録媒体に発生する最大伸び量に基づいて決められるため、例えば、4パス記録で画像記録を行う場合、4回目の画像記録終了時における記録媒体の伸び量を想定した上で決められる。このため、溝の大きさが大きくなる。しかも溝内に吸引負圧が働くため、記録開始前にもかかわらず(伸びも発生していないにもかかわらず)、図17(b)に示すように、溝内に記録媒体が引きずり込まれている。
つまり、画像記録が始まる前から、すでに溝内に記録媒体が入り込んでいるため、4パス記録が終了した時点では、実際に発生した記録媒体の伸び量を吸収することができなくなり、図17(c)に示すように、保持面12よりも飛び出た吐出部分18、即ち、紙浮きが生じてしまう虞がある。
そこで本発明は、インクによる紙伸びを考慮して記録媒体を保持し、高精細な画像を記録する画像記録装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に従う実施形態は、記録媒体を吸着保持する保持部と、前記保持部に向けて記録媒体を供給する供給部と、前記保持部に対向して配置され、該保持部に保持されている前記記録媒体に向けてインク滴を吐出する記録ヘッドと、前記保持部に保持される前記記録媒体及び、前記記録ヘッドの少なくとも一方を移動させる搬送部と、前記搬送部によって前記記録ヘッドに対して前記記録媒体が相対的に移動されている間に、前記記録ヘッドからインク滴を吐出させて画像記録を行うものであって、且つ前記記録媒体の同一記録領域に対して、時間をおいて複数回画像記録させる記録制御部と、を有する画像記録装置であって、前記保持部は、前記記録ヘッドに対する前記記録媒体の相対移動方向及びそれに交差する方向の少なくとも一方に沿って、凹凸が連続するように、交互にそれぞれ複数形成される凹部及び凸部と、前記凹部及び凸部上に位置する前記記録媒体を、それぞれ前記凹部及び凸部に吸着させようとする吸着力を発生する吸着部と、を有し、前記保持部に対して前記記録媒体が供給される位置における前記凸部にて吸着力を発生させると共に、当該位置における前記凹部にて発生させる吸着力が、0もしくは当該位置における凸部の吸着力よりも弱くなるように構成される画像記録装置を提供する。
本発明によれば、インクによる紙伸びを考慮して記録媒体を保持し、高精細な画像を記録する画像記録装置を提供することができる。
図1は、第1の実施形態における画像記録装置の主要部の構造を示す図である。 図2は、記録ヘッドのインク吐出面に形成されたノズル列を示す図である。 図3は、プラテンドラムの全体的な外観構成を示す図である。 図4は、図3におけるプラテンドラムの外周部の一部の詳細な構造と、その断面構造を示す図である。 図5は、プラテンドラムの外周部に吸着された記録動作前の記録媒体の状態を示す図である。 図6は、プラテンドラムの外周部に吸着された記録動作後の記録媒体の状態を示す図である。 図7は、第1の実施形態の変形例におけるプラテンドラムの外周部の一部の詳細な構造と、その断面構造を示す図である。 図8は、第2の実施形態におけるプラテンドラムの外周部の一部の詳細な構造と、その断面構造を示す図である。 図9は、第2の実施形態の変形例におけるプラテンドラムの外周部の一部の詳細な構造と、その断面構造を示す図である。 図10は、第3の実施形態における画像記録装置の主要部の構造を表した図である。 図11は、プラテンドラムの外周および閉塞部材の構造を表した図である。 図12は、第4の実施形態における画像記録装置の主要部の構造を示す図である。 図13は、画像記録装置の搬送ベルトの構造を概念的に示す図である。 図14は、プラテンの構造を表した図である。 図15は、第5の実施形態における画像記録装置の主要部の構造を示す図である。 図16は、プラテンの構造を示す図である。 図17は、記録動作が行われた記録媒体が吸着された状態におけるプラテンドラムの外周部の断面構造を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態に係る画像記録装置の画像記録部の主要構成部を示す図である。尚、図1に示す構成部位は、本発明の要旨に必要な主要部分のみを示しており、図示していないが、画像記録装置における記録制御部及び操作部等の通常の構成は有しているものとする。
画像記録装置は、記録媒体9を格納する記録媒体供給部3と、複数の搬送用ローラと、記録媒体9を保持し搬送するプラテンドラム1と、画像記録部2と、画像が記録された記録媒体9を収容する記録媒体収容部8とで構成される。
記録媒体供給部3は、カットシート状の記録媒体9を1枚以上格納する。プラテンドラム1は、金属製の中空のドラム形状を成している。プラテンドラム1は、図示しない駆動部により回転中心15を中心に回転し、ドラム表面には、多数の吸着孔が開口されている。さらに、プラテンドラム1の内部は、図示しない吸引ファン等からなる減圧手段によって減圧されている。
画像記録部2は、複数の記録ヘッド2a,2b,2c,2dにより構成される。図2に示すように、記録ヘッド2a〜2dは、それぞれにインク吐出面となる底面に一定の間隔(ノズルピッチ)Pで複数のノズルが並んだノズル列19が形成されている。記録ヘッド2a〜2dは、記録媒体の幅以上の記録領域(ノズル列長)を有するラインヘッドである。
これらの記録ヘッド2a〜2dは、プラテンドラム1の外周面上方に予め定めた間隔(ギャップ)を離間して配置されており、記録媒体9が下方を通過する際に、それぞれに異なるインク色のインクを吐出する。記録ヘッド2a〜2dがある。また、記録ヘッド2a〜2dは、ノズル列方向(記録媒体9の幅方向又は主走査方向)にノズルピッチ以下の距離で移動させる移動機構を有している。本実施形態において、記録ヘッド2a〜2dが1/4(P/4)ピッチずつ3回の移動を伴い、4回の画像記録を行う4パス記録を行う高画質記録を一例として説明する。
剥離ブレード6は、先端をプラテンドラム1のドラム表面に当接又は待避するように構成される。剥離ブレード6は、ドラム表面に当接することにより、画像記録が完了した記録媒体9をプラテンドラム1から剥がして、矢印d4に沿って送り、排出ローラ7によって記録媒体収容部8へ排出する。
この画像記録装置による画像記録について説明する。
まず、ユーザからの記録動作の開始指示により、外部機器からの画像データが入力される。ピックアップローラ41によって記録媒体供給部3から記録媒体9が1枚ずつ取り出され、給紙ローラ4に送出される。記録媒体9は、給紙ローラ4及び図示しないガイドによって矢印d1に沿ってプラテンドラムとピンチローラの間に送られる。
給紙ローラ4によって送られてきた記録媒体9は、回転するプラテンドラム1に吸着され、矢印d2の方向に搬送される。記録媒体9がこれらの記録ヘッドの下方を通過するときに、記録ヘッド2a〜2dからインク滴が吐出されて記録媒体9の上に最初の部分画像(ドット)が記録される。
最初の部分画像が記録された記録媒体9は、回転により矢印d3及び矢印d2の方向へ搬送され、再度、記録ヘッド2a〜2dの下方を通過する。記録媒体9が記録ヘッド2a〜2dに達する前に、記録ヘッド2a〜2dは1/4ピッチを移動し、最初の部分画像から1/4ピッチ分をずれた位置に次の部分画像を記録する。以下同様に、記録媒体9は、3回の移動を伴う4回の記録ヘッド下方を通過して、その都度、部分画像を記録する。このような画像記録により、記録媒体の幅方向の解像度が記録ヘッド2の解像度の4倍の画像が記録される。4回の画像記録が行われた記録媒体9は、剥離ブレード6によってプラテンドラム1から剥がされ、矢印d4に沿って進み、排紙ローラ7によって記録媒体収容部8へ排出される。
次に、図3乃至図6を参照して、記録媒体を吸着保持するプラテンドラムについて説明する。
図3は、プラテンドラムの全体的な外観構成を示す図である。図4(a)は、図3におけるプラテンドラムの一部(図3に示す領域10)の拡大した表面部分を示し、図4(b)は、その断面構造を示す図である。図5は、プラテンドラムに吸着保持された記録媒体の記録開始前の状態を示す図である。図6(a),(b)は、記録媒体に生じた紙伸びの窪みを凹部に吸引した状態を示す図である。
プラテンドラム1の外周部の表面には、凸部となる媒体支持面12と、後述する記録媒体9の紙伸び部分を引き込むための凹部13と、が交互に環状に形成されている。 図4(a),(b)に示すように、プラテンドラム1の外周面に設けられた媒体支持面12と凹部13には、それぞれ記録媒体を吸引負圧で保持するための吸引孔11が開口されている。媒体支持面12は、画像記録を行う記録媒体の裏面側を吸着保持して支持する面であり、前述したように記録ヘッド2との間でギャップを空けて配置されている。図示していないが、プラテンドラム1の気体(空気)を排気する吸引ファンが設けられている。排気によりプラテンドラム1内を外気圧よりも低くすることで、吸引孔11に吸引力を与えている。
凹部13は、プラテンドラム1の外周面(媒体支持面12)の回転方向に沿って形成された環状の溝であり、プラテンドラム1の回転軸方向に沿って所定間隔毎に複数形成されている。このため、プラテンドラム1の外周面には、媒体支持面12と凹部13が交互に配設される。また、媒体支持面12と凹部13の互いの表面積の割合は、例えば、同じになるように形成されている。勿論、この割合は限定されるものではなく、使用する記録媒体9の紙伸びの状況に応じて、設計時に適宜、変更することは可能である。
本実施形態では、吸引孔11は、媒体支持面12に形成されているものと、凹部13に形成されているものとは、同じ形状(孔径が同じ)である。しかし、媒体支持面12に形成されている吸引孔11の個数が、凹部13に形成されている吸引孔11の個数よりも多い。より具体的には、単一表面積当たりに形成される吸引孔の個数(吸引孔が占める面積)は、凹部13よりも媒体支持面12のほうが多く(又は、上記面積を大きく)している。このように形成することにより、媒体支持面12上で発生する吸引負圧(吸引力)を、凹部13上で発生する吸引負圧(吸引力)よりも大きくしている。
このように、吸引孔11がそれぞれに形成された媒体支持面12及び凹部13に対して、記録媒体9が供給されると、吸引孔11からの吸引負圧によって、記録媒体9が媒体支持面12上に吸着される。この時、凹部13に発生する吸引力は、媒体支持面12に発生する吸引力よりも弱いので、記録媒体は媒体支持面2上にて強固に吸着され、凹部13内にはほとんど引き込まれることがない。よって、図5に示すように、媒体支持面12と同じ高さ位置でほぼ平らな状態でプラテンドラム1の表面(媒体支持面12上)に保持される。
次に、記録媒体9がプラテンドラム1の回転に従って搬送され、記録ヘッド2a〜2dの下方を通過する際に、1パス目のインクが吐出されて部分画像の記録が行われる。このインクが記録媒体に着弾すると、記録媒体9に紙伸びが発生する。この時、記録媒体9は、媒体支持面12に強く吸着されて固定されているため、発生した紙伸びは、凹部13に拡がりを集中する。図6(a)に示すように、凹部13で生じた記録媒体9の紙伸びによるたるみは、吸引孔11の吸引により凹部側に引き込まれる。
最終的に、4回の記録動作が終了した後、つまり、記録媒体が最も伸びた状態においては、図6(b)に示すように、その伸びた分は全て凹部13内に引き込まれる。この結果、記録媒体9の紙伸びによる弛み部分は、前述した図17(c)に示すように、山状に飛び出ることは抑制される。
以上のことから、本実施形態においては、媒体支持面12に発生させる吸引力が、凹部13に発生させる吸引力よりも大きくなるように、媒体支持面12に形成する吸引孔11の個数を、凹部13に形成する吸引孔11の個数よりも多くする、換言すれば、媒体支持面12に形成する全ての吸引孔11における開口面積の合計を、凹部13に形成する全ての吸引孔11における開口面積の合計よりも大きくしている。このため、記録開始前(インク着弾前又は、伸び発生前)において、記録媒体9が凹部13内に引き込まれることがなく、且つ記録途中に記録媒体9に発生する紙伸びを凹部13内に引き込むことができる。これと共に、記録終了後の最大伸び量を全て凹部13内にて収容することができ、媒体支持面12より記録ヘッド2側に凸の発生、即ち紙浮きの発生を抑制することができる。
また、本実施形態では、媒体支持面12の吸着力は、いずれの媒体支持面12でも同じとしたが、記録媒体9の幅方向(搬送方向と直交する方向)の両端部分を保持する媒体支持面12は、他の面よりも吸着力を更に強くすることが好ましい。なぜならば、記録媒体9の中央部等では、両側に媒体支持面12が配置されているため、凹部13の吸引力があっても、記録媒体9は比較的に凹部13に引き込まれ難い。
しかし、記録媒体9の幅方向における両端を吸着保持する媒体支持面12は、さらに外側の媒体支持面12には保持されないため、1つの媒体支持面12のみで記録媒体9が凹部13に引き込まれないように吸着を行う必要がある。従って、記録媒体9の中央部に比較すると、記録媒体9の両端側は、凹部13に引き込まれやすいからである。従って、プラテンドラム1において、中央側の媒体支持面12に形成される吸引孔11の単位面積あたりの数よりも、外辺側の媒体支持面12に形成される吸引孔11の単位面積あたりの数を多くすることが考えられる。ただし、これは使用する記録媒体9が1種類で決まっている場合、もしくは、プラテンドラム1に支持された記録媒体の、プラテンドラム1の回転軸方向の長さ(幅)が決まっている場合に限られる。
[第1の実施形態の変形例]
次に、第1の実施形態の変形例について説明する。
図7(a)は、変形例における媒体支持面と凹部を市松模様状に配置した例を示す図、図7(b)に記録媒体の搬送方向Yから見た側面構造を示す図、図7(c)は、図7(a)に示す破線L1で示した位置の断面構造を示す図である。
前述した第1の実施形態では、媒体支持面12及び凹部13は、プラテンドラム1の回転方向、即ち、記録媒体の搬送方向に平行に伸びた連続した領域として形成している。本変形例は、図7(a)に示すように、媒体支持面12と凹部13が共に四角形状の領域からなり、これらを交互に市松模様状に配置した例である。
本変形例では、例えば、凹部13には、中央に1個の吸引孔11を設け、媒体支持面12には、複数個(この例では、9個)の凹部13と同じ開口径の吸引孔11を設けた例である。
本変形例によれば、前述した第1の実施形態と同様な作用効果を得ることができる。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態について説明する。
図8(a)は、本実施形態におけるプラテンドラム1の外周面の一部を拡大して示し、図8(b)は、その断面構造を示している。尚、他の構成については、前述した第1の実施形態と同等であるものとする。
前述した第1の実施形態では、同じ開口径の吸着孔11を凹部13よりも媒体支持面12により多く設けて、媒体支持面12の方の吸着力を大きくする構成であった。第2の実施形態では、凹部13の吸着孔11よりも媒体支持面12の吸着孔の開口径を大きくすることによって、媒体支持面12の吸着力を大きくする構成である。
つまり、媒体支持面12に形成する吸引孔23の開口径を、凹部に形成する吸引孔11の開口径よりも大きく形成する。換言すれば、媒体支持面12に形成する全ての吸引孔23の開口面積の合計を、凹部13に形成する全ての吸引孔11の開口面積の合計よりも大きくしている。
以上説明した本実施形態によれば、媒体支持面12に発生させる吸引力が凹部13に発生させる吸引力よりも大きくなり、前述した第1の実施形態と同等の作用効果を得ることができる。
つまり、記録開始前(インク着弾前・伸び発生前)において、記録媒体9が凹部13内に引き込まれることがなく、且つ記録途中に記録媒体9に発生する紙伸びを凹部13内に引き込むことができる。これと共に、記録終了後の最大伸び量を全て凹部13内にて収容することができ、媒体支持面13より記録ヘッド2側に凸の発生、即ち紙浮きの発生を抑制することができる。
[第2の実施形態の変形例]
次に、第2の実施形態の変形例について説明する。
図9(a)は、変形例における媒体支持面12と凹部13を市松模様状に配置した例を示す図、図9(b)に記録媒体の搬送方向Yから見た側面構造を示す図、図9(c)は、図9(a)に示す破線L2で示した位置の断面構造を示す図である。
前述した第1の実施形態の変形例では、市松模様状に配置された媒体支持面12と凹部13とに形成される吸引孔11を同じ開口径で配置数を変えて、凹部13よりも媒体支持面12の吸着力を大きくする構成であった。
本変形例は、同じく市松模様状に配置された媒体支持面12と凹部13とに形成される吸引孔11の開口径を変えて、凹部13よりも媒体支持面12の吸着力を大きくする構成である。変形例では、凹部13よりも媒体支持面12の開口径を大きくして、媒体支持面12の吸着力を大きくする構成である。本変形例では、媒体支持面12と凹部13とには、共に1つの吸引孔24及び吸引口11を形成したが、媒体支持面12に形成する吸引孔24の開口面積の合計が凹部13に形成する全ての吸引孔11における開口面積の合計よりも大きければ、吸引口の数は特に限定されるものではない。
本変形例によれば、前述した第1の実施形態の変形例と同様な作用効果を得ることができる。
[第3の実施形態]
次に、第3の実施形態について説明する。
図10は、第3の実施形態における画像記録装置の主要部の構造を示す図である。図11は、第3の実施形態におけるプラテンドラムの外周および閉塞部材の構造を表した図である。尚、本実施形態の構成部位と前述した図1における構成部位と同等のものには、同じ参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
本実施形態のプラテンドラム1は、外周面の媒体支持面12及び凹部13の両方の吸引孔11で吸引を行う吸着領域17と、媒体支持面12の吸引孔では吸引を行い凹部13の吸引孔11では吸引を停止または抑制する非吸引領域16に分割する構成である。
プラテンドラム1において、給紙ローラ4から供給された記録媒体9の先端がプラテンドラム1の外周面に当たる位置20を中心として、例えば、プラテンドラム1の中心角で前後10°の範囲を非吸着領域16とする。即ち、図11に示す非吸着領域の開始点(吸着領域の終了点)28から反時計回り方向に回った非吸着領域の終了点(吸着領域の開始点)29までを非吸着領域16と設定している。勿論、前後10°に限定されるものではない。また、これ以外の吸着領域17は、非吸着領域の終了点29から反時計回り方向に回って非吸着領域の開始点28までの領域とする。
非吸着領域16を形成するために、図10に示すように、プラテンドラム1の外周面部分の内側に閉塞部材21が宛がわれるように設けられる。この閉塞部材21は、不図示の保持部によって、一定の位置に固定保持されている。
図11には、非吸着領域16を形成するためのプラテンドラム1の外周面部分と閉塞部材21の断面の構造を示す。閉塞部材21は、外周面部分の内面と近接するように設けられた凸部22と、通気孔24が設けられた凹部25とで 構成される。凸部22がプラテンドラム1の凹部13に設けられた吸引孔11をプラテンドラム1の内側から塞ぐ構造となっている。プラテンドラム1の媒体支持面12の吸引孔11は、閉塞部材21の通気孔24を連通して吸引を行う。
前述した第1及び第2の実施形態における記録媒体の吸着時において、凹部13の吸引孔11は、弱くともある程度の吸引が行われているので、記録媒体9が媒体支持面12に吸着される際に、多少は凹部13に引き込まれている。
それに対し、本実施形態では、プラテンドラム1への記録媒体9の吸着時に、非吸着領域16で吸着されるので凹部13の吸引孔11による吸引を受けることなく、媒体支持面12の吸引孔11のみで吸引を行っている状態でプラテンドラム1の外周面に吸着される。
吸着された記録媒体9は、プラテンドラム1の回転によって、吸着領域17に達し、凹部13の吸引孔11によっても吸引が行われる。このとき、記録媒体9はすでに媒体支持面12で吸着して保持されているため、凹部13の吸引孔11によって吸引が行われても記録媒体9は凹部13にほとんど引き込まれない。
この結果、記録媒体9は、媒体支持面12の高さ位置で、平らな状態で吸着、保持され高画質に画像記録を行うのに適した状態になる。そして、記録媒体9上にインクが吐出されて記録媒体9が伸びたときに、記録媒体が吸着領域17を通過する間に伸びた分だけが凹部13に引き込まれるようになる。
[第4の実施形態]
次に、第4の実施形態について説明する。
図12は、第4の実施形態における画像記録装置の主要部の構造を示す図である。図13は、画像記録装置の搬送ベルトの構造を概念的に示す図である。図14は、プラテンの構造を示す図である。尚、本実施形態の構成部位と前述した図1における構成部位と同等のものには、同じ参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
本実施形態の画像記録装置は、記録媒体9を格納する記録媒体供給部3と、複数の搬送用ローラと、記録媒体9を保持し搬送するベルト搬送機構31と、画像記録部2と、画像が記録された記録媒体9を収容する記録媒体収容部8とで構成される。本実施形態において、記録媒体供給部3、画像記録部2及び、記録媒体収容部8は、第1の実施形態と同等であり、記録媒体の搬送機構がプラテンドラム1に代わって、ベルトプラテンを用いている。
記録媒体供給部3には、カットシート状の記録媒体9を1枚以上格納する。
ベルト搬送機構31は、駆動ローラ32、従動ローラ33及びテンションローラ34に掛け渡された搬送ベルト35、搬送ベルト35を支持するプラテン36と、プラテン36の下方に配置される減圧チャンバ37、減圧チャンバ37の下方に設けられた減圧手段である吸引ファン38と、で構成される。
駆動ローラ32は、制御部(図示せず)からの指示により、モータ等の駆動源(図示せず)により回転して、搬送ベルト35を回転させる。
搬送ベルト35は、殆ど伸びのない弾性部材により形成され、図13に示すように、外周面に図4に示すと同様な凸形状の媒体支持面12及び凹部13が形成され、それぞれに吸引孔11が予め定めた間隔を空けて開口されている。
図13に示すように、搬送ベルト35は、外周面に凸形状の媒体支持面12及び凹部13が形成され、それぞれに同じ開口径の複数の吸引孔11が開口されている。この時、前述したと同様に、媒体支持面12に発生させる吸引力が、凹部13に発生させる吸引力よりも大きくなるように、媒体支持面12に形成する吸引孔11の個数を、凹部13に形成する吸引孔11の個数よりも多くする、換言すれば、媒体支持面12に形成する全ての吸引孔11における開口面積の合計を、凹部13に形成する全ての吸引孔11における開口面積の合計よりも大きくしている。
プラテン36は、金属等の硬質材料の平板からなり、図14に示すように、プラテン36は、記録媒体9の搬送方向に伸びた通気孔39,40が交互に開口するように設けられている。プラテン36上に搬送ベルト34を配置した際に、通気孔39は、媒体支持面12と対向し、通気孔40は、凹部13と対向するように配置されている。本実施形態では、通気孔39は、給紙ローラ4に搬入された記録媒体9の先端部が吸着できる位置から排出ローラ7に排出される記録媒体9の後端部が吸着できる位置までの間を開口するように形成されている。
また、通気孔40は、図14に示す位置40aから排出ローラ7に排出される記録媒体9の後端部が吸着できる位置までの間を開口するように形成されている。記録媒体9が記録ヘッド2aに到達する前に凹部13に吸着されるように、位置40aは、搬送方向から見て記録ヘッド2aの手前(上流側)に設定される。
従って、媒体支持面12の吸引孔11はプラテン36の上流から下流までのほぼ全域で吸着する。一方、凹部13の吸引孔11は、記録ヘッド2aより搬送方向下流側から記録媒体9を吸着する。
また、吸引ファン38は、例えば、電動ファン等により構成され、減圧チャンバ37内を排気することにより外気の気圧の差によって減圧され、重ね合わせられた搬送ベルト35の通気孔39,40から吸引を行う。従って、搬送ベルト35上に記録媒体9が載置された場合には、通気孔39,40による吸引により、記録媒体9は、媒体支持面12に吸着保持される。従って、記録媒体9は、搬送ベルト35に載置されると共に、通気孔39によって媒体支持面12に吸着保持された後、通気孔40に達して、凹部13による記録媒体への吸引が開始される。
このように構成されたベルト搬送機構31を備える画像記録装置による画像記録について説明する。
ユーザからの画像記録の指示により、記録動作を開始する。まず、ピックアップローラ41によって、記録媒体供給部3から記録媒体9が1枚ずつ取り出され、給紙ローラ4に送られる。供給された記録媒体9は、給紙ローラ4によって、矢印d5に沿って搬送ベルト35に送られる。
記録媒体9は、搬送ベルト35に載置されると共に、凹部13による吸引がない状態で、媒体支持面12のみの吸引により、媒体支持面12の高さ位置で、平らな状態で吸着保持される。その後、駆動ローラ32が矢印d6の方向に回転することによって、搬送ベルト35は矢印d7の方向に回転し、搬送ベルト35と共に記録媒体9が矢印d8の方向に搬送される。
この搬送により、記録媒体9は位置40aを通過する。位置40aは、記録ヘッド2aよりも搬送方向上流側に設定される。この時、通気孔40に達して、凹部13による記録媒体への吸引が開始される。前述したように、記録媒体9は、すでに媒体支持面12の高さ位置で平らな状態で保持されているため、凹部13による吸引が開始されても、記録媒体9は、凹部13には引き込まれずに、平らな状態を維持する。
記録媒体9が記録ヘッド2a〜2dの下方を通過する際に、インク滴が吐出されて記録媒体9の上に画像が記録される。インク滴が吐出された記録媒体9に発生した紙伸びは、記録が行われた時点から凹部13の吸引孔11によっても吸引され、弛み部分は凹部に引き込まれる。画像記録が行われた記録媒体9は、矢印d9に沿って進み、排紙ローラ7によって記録媒体収容部8へ排出される。
以上説明したように、本実施形態は、記録開始前(インク着弾前又は、伸び発生前)において、記録媒体9が凸部である媒体支持面12で平らな状態で保持され、記録途中に記録媒体9に発生する紙伸びを凹部13内に引き込むことができる。また、記録終了後の最大伸び量を全て凹部13内にて収容することができ、媒体支持面12より記録ヘッド2側に凸の発生、即ち紙浮きの発生を抑制することができる。
[第5の実施形態]
次に、第5の実施形態について説明する。
図15は、第5の実施形態における画像記録装置の主要部の構造を示す図である。図16は、プラテンの構造を示す図である。尚、本実施形態の構成部位と前述した第4の実施形態における構成部位と同等のものには、同じ参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
本実施形態は、前述した第4の実施形態の画像記録装置に対して、ベルト搬送機構31が、分離壁により空間を分離された2つの減圧チャンバ37a,37bと、吸引能力が異なる2つの減圧手段であるファン38a,38bと、新たな通気孔が設けられたプラテン42と、を備える構成である。その他の構成部位は、前述した第4の実施形態と同等である。
図15に示すように、本実施形態のベルト搬送機構31は、記録媒体9における搬送方向の記録ヘッド2aの上流側に減圧チャンバ(第2の減圧チャンバ)37bが配置され、その下流側に減圧チャンバ(第1の減圧チャンバ)37aが配置される。減圧チャンバ37aの下方には、ファン38aに設けられており、減圧チャンバ37a内を排気して、外気圧に対して減圧する。同様に、減圧チャンバ37bの下方には、ファン38bに設けられており、減圧チャンバ37b内を排気して、外気圧に対して減圧する。
図16は、本実施形態のプラテン42の構成を示している。このプラテン42には、記録媒体9の搬送方向に伸びた通気孔43,44a,44bが設けられている。これらのうち、通気孔43は、搬送ベルト35の凹部13に開口される吸引孔11と列状に重なりを持ち、給紙ローラ4に搬入された記録媒体9の先端部が吸着できる位置から排出ローラ7に排出される記録媒体9の後端部が吸着できる位置までの間を開口するように形成されている。
また、通気孔44aは、媒体支持面12の吸引孔11と列状に対向するように、記録ヘッド2aの下方の位置から排出される記録媒体9の後端部が吸着できる位置までの間を開口するように形成されている。これらの通気孔43は、前述した通気孔39に相当し、通気孔44aは、前述した通気孔40に相当する。通気孔44bは、搬入された記録媒体9の先端部が吸着できる位置から記録ヘッド2aの手前までの間で、媒体支持面12の吸引孔11と列状に重なりを持つように開口し、上流側から通気孔44aと連なるように設けられている。
図15に示すように、減圧チャンバ37a,37bの上面にプラテン42が設けられており、減圧チャンバ37aと通気孔43,44aが連通し、減圧チャンバ37bと通気孔44bが連通する。これらの通気孔43,44a,44bを通じて、記録媒体9を保持するための吸引が行われる。本実施形態では、ファン38bは、ファン38aよりも吸引力が強く、即ち通気孔44bは、通気孔43,44aよりも強力な吸着力となるように設定されている。
従って、記録媒体9は、給紙ローラ4から搬送ベルト35に受け渡された際に、通気孔44bが通気孔43よりも強力に吸着するため、搬送ベルト35の凹部13よりも媒体支持面12に強く吸着され、媒体支持面12の高さ位置で、平らな状態で吸着保持される。その後、駆動ローラ32が矢印d6の方向に回転することによって、搬送ベルト35は矢印d7の方向に回転し、搬送ベルト35と共に記録媒体9が矢印d8の方向に搬送される。
この搬送により記録媒体9は、通気孔44bから通気孔44aに移動して、通気孔43による吸引と同等な吸引となる。この時、記録媒体9は、すでに媒体支持面12の高さ位置で平らな状態で保持されているため、凹部13による吸引が開始されても、記録媒体9は、凹部13には引き込まれずに、平らな状態を維持する。
記録媒体9が記録ヘッド2a〜2dの下方を通過する際に、インク滴が吐出されて記録媒体9の上に画像が記録される。インク滴が吐出された記録媒体9に発生した紙伸びは、記録が行われた時点から凹部13の吸引孔11によっても吸引され、弛み部分は凹部に引き込まれる。画像記録が行われた記録媒体9は、矢印d9に沿って進み、排紙ローラ7によって記録媒体収容部8へ排出される。
以上説明したように、本実施形態によれば、記録開始前(インク着弾前又は、伸び発生前)において、記録媒体9が凸部である媒体支持面12で平らな状態で保持され、記録途中に記録媒体9に発生する紙伸びを凹部13内に引き込むことができる。また、記録終了後の最大伸び量を全て凹部13内にて収容することができ、媒体支持面12より記録ヘッド2側に凸の発生、即ち紙浮きの発生を抑制することができる。
以上の前述した各実施形態及びそれらの変形例は、搬送ベルトの凹部における吸引力を媒体支持面における吸引に対して、吸引無し又は吸引を弱くすることにより、供給された記録媒体が搬送ベルトに載置され、記録ヘッドに到達する前は、即ちインク滴の着弾による画像記録前は、凹部による吸引により引き込まれることを抑制し、媒体支持面における吸引により搬送ベルト上に平らな状態で保持される。さらに、画像記録時又は画像記録完了時には、インクによる紙伸びの撓みをすべて、凹部で吸収することができる。この結果、高精細な画像を記録するのに適した状態で記録媒体が保持されるとともに、インク記録による紙伸び量を吸収するための凹部の深さを最小限にすることができる。
尚、前述した実施形態及び変形例では、記録ヘッドが固定されたラインヘッド又は、走査方向(記録媒体の幅方向)に微小移動するラインヘッドと、画像記録中に搬送機構により搬送される記録媒体とを一例として説明しているが、これに限らず、画像記録時に走査移動する記録ヘッドと、画像記録時に行送り程度に搬送される記録媒体とであっても容易に適用できる。つまり、移動する記録ヘッドと固定された記録媒体により画像記録を行う画像記録装置、固定される記録ヘッドと移動する記録媒に画像記録を行う画像記録装置、又は、記録ヘッドと記録媒体は相対的に移動して画像記録を行う画像記録装置に適用できる。
以上説明した各実施形態は本発明における以下の要旨を含んでいる。
(1)インク滴を吐出する複数のノズルを備えた記録ヘッドと、
吸着手段を備えた凹部と吸着手段を備えた媒体支持面を表面に備えて記録媒体を吸着して搬送する記録媒体搬送手段とを有し、
凹部の吸着力を媒体支持面の吸着力よりも弱くしたことを特徴とする画像記録装置。
(2)前記凹部における単位面積あたりの吸引孔の数を前記媒体支持面における単位面積当たりの吸引孔の数よりも小さくしたことを特徴とする前記(1)項に記載の画像記録装置。
(3)前記凹部における吸引孔の面積を前記媒体支持面における吸引孔の面積よりも小さくしたことを特徴とする前記(1)項に記載の画像記録装置。
(4)インク滴を吐出する複数のノズルを備えた記録ヘッドと、
吸着手段を備えた凹部と吸着手段を備えた媒体支持面を表面に備えて記録媒体を吸着して搬送する記録媒体搬送手段とを有し、
記録媒体搬送方向の上流における前記凹部の吸着力を、前記記録媒体搬送方向の下流における前記凹部の吸着力よりも弱く、または停止したことを特徴とする画像記録装置。
(5)インク滴を吐出する複数のノズルを備えた記録ヘッドと、
吸着手段を備えた凹部と吸着手段を備えた媒体支持面を表面に備えて記録媒体を吸着して搬送する記録媒体搬送手段とを有し、
前記記録媒体を前記記録媒体搬送手段に載置するときの前記凹部の吸着力を、前記記録媒体に少なくとも最初のインクが塗布された時点よりも後の前記凹部の吸着力よりも弱く、または停止したことを特徴とする画像記録装置。
1…プラテンドラム、2…画像記録部(記録ヘッド)、2a,2b,2c,2d…記録ヘッド、3…記録媒体供給部、4…給紙ローラ、5…ピンチローラ、6…剥離ブレード、7…排出ローラ、8…記録媒体収容部、9…記録媒体、10…領域、11,23,24…吸引孔、12…媒体支持面(保持面)、13,25…凹部、14…窪み、15…回転中心、16…非吸着領域、17…吸着領域、18…吐出部分、19…ノズル列、20,40a…位置、21…閉塞部材、22…凸部、24,39,40,43,44a,44b…通気孔、28…非吸着領域の開始点(吸着領域の終了点)、29…非吸着領域の終了点(吸着領域の開始点)、31…ベルト搬送機構、32…駆動ローラ、33…従動ローラ、34…テンションローラ、35…搬送ベルト、36,42…プラテン、37,37a,37b…減圧チャンバ、38,38a,38b…吸引ファン、41…ピックアップローラ。

Claims (10)

  1. 記録媒体を吸着保持する保持部と、
    前記保持部に向けて記録媒体を供給する供給部と、
    前記保持部に対向して配置され、該保持部に保持されている前記記録媒体に向けてインク滴を吐出する記録ヘッドと、
    前記保持部に保持される前記記録媒体及び、前記記録ヘッドの少なくとも一方を移動させる搬送部と、
    前記搬送部によって前記記録ヘッドに対して前記記録媒体が相対的に移動されている間に、前記記録ヘッドからインク滴を吐出させて画像記録を行うものであって、且つ前記記録媒体の同一記録領域に対して、時間をおいて複数回画像記録させる記録制御部と、
    を有する画像記録装置であって、
    前記保持部は、
    前記記録ヘッドに対する前記記録媒体の相対移動方向及びそれに交差する方向の少なくとも一方に沿って、凹凸が連続するように、交互にそれぞれ複数形成される凹部及び凸部と、
    前記凹部及び凸部上に位置する前記記録媒体を、それぞれ前記凹部及び凸部に吸着させようとする吸着力を発生する吸着部と、
    を有し、
    前記保持部に対して前記記録媒体が供給される位置における前記凸部にて吸着力を発生させると共に、当該位置における前記凹部にて発生させる吸着力が、0もしくは当該位置における凸部の吸着力よりも弱くなるように構成されることを特徴とする画像記録装置。
  2. 前記保持部は、
    該保持部に対して前記記録媒体が供給される位置における前記凹部にて発生させる吸着力は、画像記録位置に対応する位置または当該位置よりも前記記録媒体の相対移動方向下流側の位置における前記凹部にて発生させる吸着力よりも弱くなるように構成されることを特徴とする請求項1記載の画像記録装置。
  3. 前記保持部は、
    前記吸着部による吸着力を記録媒体に作用させるため、前記凹部及び凸部にそれぞれ形成される複数の吸引孔と、
    記録媒体が供給される位置における前記凹部に形成される複数の吸引孔を閉塞する閉塞部と、
    を有することを特徴とする請求項1または2記載の画像記録装置。
  4. 前記保持部は、
    前記吸着部による吸着力を記録媒体に作用させるため、前記凹部及び凸部にそれぞれ形成される複数の吸引孔を有すると共に、
    前記凹部に形成される単位面積あたりの吸引孔の数が、前記凸部に形成される単位面積あたりの吸引孔の数よりも少なくなるように構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の画像記録装置。
  5. 前記保持部は、
    前記吸着部による吸着力を記録媒体に作用させるため、前記凹部及び凸部にそれぞれ形成される複数の吸引孔を有すると共に、
    前記凹部に形成される単位面積あたりの複数の吸引孔の面積の総和が、前記凸部に形成される単位面積あたりの複数の吸引孔の面積の総和よりも小さくなるように構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の画像記録装置。
  6. クレイムチェック時に出てきたクレイム案
    記録媒体を吸着保持する保持部と、
    前記保持部に向けて前記記録媒体を供給する給紙部と、
    前記保持部に対向して配置され、前記保持部に保持されている前記記録媒体に向けて、インク滴を吐出する記録ヘッドと、
    前記保持部に保持される前記記録媒体及び、前記記録ヘッドの少なくとも一方を移動させる搬送部と、
    前記搬送部によって前記記録ヘッドに対して前記記録媒体が相対的に移動されている間に、前記記録ヘッドからインク滴を吐出させて画像記録を行うものであって、且つ、前記記録媒体の同一記録領域に対して、時間をおいて複数回画像記録させる記録制御部と、
    を有する画像記録装置であって、
    前記保持部は、
    前記記録ヘッドに対する前記記録媒体の相対移動方向及びそれに交差する方向の少なくとも一方に沿って、凹凸が連続するように、交互にそれぞれ複数形成される凹部及び凸部と、
    前記凹部及び凸部上に位置する前記記録媒体を、それぞれ前記凹部及び凸部に吸着させようとする吸着力を発生する吸着部と、
    を有し、
    前記保持部に対して前記記録媒体が供給される位置における前記凸部にて吸着力を発生させると共に、当該位置における前記凸部にて発生させる吸着力が、当該位置における前記凹部にて発生させる吸着力よりも強くなるように構成されることを特徴とする画像記録装置。
  7. 第1の吸引負圧を生成することで、前記凹部上に位置する記録媒体を前記凹部に吸着させる第1の吸引部と、
    前記第1の吸引負圧よりもより負圧の程度が大きい第2の吸引負圧を生成することで、前記凸部上に位置する前記記録媒体を前記凸部に吸着させる第2の吸引部と、を有することを特徴とする請求項6記載の画像記録装置。
  8. (提案書クレイム1:吸引孔)※修正箇所はクレイム1と同様。
    記録媒体を吸着保持する保持部と、
    前記保持部に向けて前記記録媒体を供給する給紙部と、
    前記保持部に対向して配置され、該保持部に支持されている前記記録媒体に向けてインク滴を吐出する記録ヘッドと、
    前記保持部に支持される前記記録媒体及び前記記録ヘッドの少なくとも一方を移動させる搬送部と、
    前記搬送部によって前記記録ヘッドに対して前記記録媒体が相対的に移動されている間に、前記記録ヘッドからインク滴を吐出させて画像記録を行うものであって、且つ、前記記録媒体の同一記録領域に対して、時間をおいて複数回画像記録させる記録制御部と、
    を有する画像記録装置であって、
    前記保持部は、
    前記記録ヘッドに対する前記記録媒体の相対移動方向及びそれに交差する方向の少なくとも一方に沿って、凹凸が連続するように、交互にそれぞれ複数形成される凹部及び凸部と、
    前記凹部及び凸部上に位置する前記記録媒体を、それぞれ前記凹部及び凸部に吸着させようとする吸着力を発生する吸着部と、
    を有し、
    前記吸着部による吸着力を記録媒体に作用させるため、前記凹部及び凸部にそれぞれ形成される吸引孔と、
    を有し、
    前記凹部における吸着力が、0もしくは前記凸部における吸着力よりも弱くなるように構成されることを特徴とする画像記録装置。
  9. 前記保持部は、
    前記吸着部による吸着力を記録媒体に作用させるため、前記凹部及び凸部にそれぞれ形成される複数の吸引孔を有すると共に、
    前記凹部に形成される単位面積あたりの吸引孔の数が、前記凸部に形成される単位面積あたりの吸引孔の数よりも少なくなるように構成されていることを特徴とする請求項8記載の画像記録装置。
  10. 前記保持部は、
    前記吸着部による吸着力を記録媒体に作用させるため、前記凹部及び凸部にそれぞれ形成される複数の吸引孔を有すると共に、
    前記凹部に形成される単位面積あたりの複数の吸引孔における面積の総和が、前記凸部に形成される単位面積あたりの複数の吸引孔における面積の総和よりも小さくなるように構成されていることを特徴とする請求項8記載の画像記録装置。
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