JP2016150792A - シート搬送装置および記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シートを搬送ベルトに吸着させて搬送するシート搬送装置においてベルトの裏側の起き得る摩擦を低減して高い精度のシート搬送を可能とする。
【解決手段】吸引チャンバ204内に生じさせた負圧が搬送ベルト201を介してシート102に作用しシート102を搬送ベルト201に吸着させる。この構成において、ベルト面保持ローラ205を複数配置する。これにより、−8kPaという比較的強い吸着圧を作用させても、搬送ベルト201がシート搬送のために走行するときの、搬送ベルトの裏面と吸引チャンバなどの吸引機構との摩擦を小さくすることができる。その結果、コックリングなどが抑制されてシートを平坦に保つことができるとともに、高い精度でシート搬送を行うことができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、シート搬送装置および記録装置に関し、詳しくは、シートを搬送ベルトに吸着させて搬送するための構成に関するものである。
特許文献1には、記録装置で用いる記録媒体などのシートを搬送ベルトに吸着させて搬送する機構が開示されている。詳しくは、同文献には、複数の吸引孔が設けられたサクションベルトが二つのローラに掛け渡され、このベルトにシートを負圧吸引するとともにベルトを移動させることにより、シートを搬送することが記載されている。そして、その負圧吸引機構は、サクションボックスの上部に設けられた天板部に形成された吸引孔を介してサクションベルトを吸引し、さらにそのベルトに設けられた複数の孔を介してシートを吸引するものである。これにより、例えば、記録動作でシートに吐出されたインクによってシートが波打ついわゆるコックリングや、カールを生じても、それを成形して記録動作やその後の所定の処理においてシートを平坦に保つことができる。
特開2012−116099号公報
しかしながら、特許文献1に示すような、吸引孔が設けられたベルトを用いてシートを吸着する構成では、吸引されつつ移動するベルトの裏面と吸引孔が設けられた天板との間で比較的大きな摩擦を生じる。その結果、その摩擦力によってベルトの移動精度、すなわち、シートの搬送速度などの搬送精度が低下することがある。特に、コックリングなど、高い記録精度を実現するべく搬送されるシートの変形を抑えてシートの高い精度の平坦度が求められる場合は、吸引力を増すことによって上記摩擦力に起因した問題は重大になる。
本発明の目的は、シートを搬送ベルトに吸着させて搬送する機構においてベルトの裏側で起き得る摩擦を低減して高い精度のシート搬送を可能とするシート搬送装置および記録装置を提供することである。
そのために本発明は、シートを吸引するための複数の孔が設けられた搬送ベルトと、前記搬送ベルトの裏面側に設けられ、前記複数の孔を介して当該搬送ベルトの上のシートに負圧を作用せるための吸引チャンバとを有し、吸引チャンバは、前記搬送ベルトの裏面に当接する複数の回転部材が設けられていることを特徴とする。
以上の構成によれば、シートを搬送ベルトに吸着させて搬送する機構においてベルトの裏側で起き得る摩擦が低減されて高い精度のシート搬送が可能となる。
本発明の一実施形態に係る記録装置を模式的に示す斜視図である。 吸引機構を示す断面図である。 ベルト面保持ローラの詳細を示す斜視図である。 外部大気圧に対する吸引チャンバ内の負圧とコックリングの評価との関係を説明する図である。 ローラ間のピッチとたわみ量との関係を異なる吸着圧について示す図である。 第2の実施形態に係る吸引チャンバ上に設けられるベルト面保持ローラを示す図である。 吸引機構を説明する図である。 本発明の第3の実施形態に係る吸引機構を説明する図である。 本発明の第4実施形態に係る搬送ベルトを示す図である。 第4実施形態に係る吸引チャンバの構成を示す図である。
図1は、本発明の一実施形態に係る記録装置を模式的に示す斜視図である。図1において、記録媒体としてのシート102は、シートを巻き取って形成されるシートロール103Aが不図示の駆動機構によって回転し繰り出されることによって記録部に給紙される。
記録部で記録されたシートは、同じく回転する巻き取り側のシートロール103Bに巻き取られる。記録部に給紙されたシート102は、その詳細が後述される吸引機構によって搬送ベルト201に吸着されて搬送される。搬送ベルト201は、ベルト駆動ローラ202A、ベルトテンションローラ202Bおよび二つの記録面位置決めローラ203により保持されている。そして、搬送ベルト201は、ベルト駆動ローラ202Aが不図示の駆動機構によって回転することによって走行(移動)することができる。テンションローラ202は、搬送ベルトに張力を与える。
搬送ベルト201によって搬送されるシート102が、記録ヘッド101に対向する位置に来ると、記録ヘッド101から記録データ応じたインク吐出なされシート102上に画像などの記録が行われる。記録ヘッド101として、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの4色のインクをそれぞれ吐出する、4つの記録ヘッドが設けられている。それぞれの記録ヘッドには不図示のインク供給系、電気駆動回路が接続されており、これにより、搬送されるシート102に対してそれぞれのインクを吐出してカラー記録を行う。
記録が終了したシート102の部分は搬送ベルト201により搬送され、搬送路において記録ヘッド101の下流側に設けられた乾燥部104により乾燥、定着が行われる。乾燥機104は、加熱ヒーターでも良いし、マイクロウェーブ発生装置でも良いが、本実施形態ではIRヒーターを用いている。
記録ヘッド101および乾燥機104が設けられる範囲に略対向する位置の搬送ベルト201の裏面側に吸引機構が設けられている。吸引機構は、主に吸引チャンバ204によって構成される。吸引チャンバ204には、不図示の吸引ポンプが接続しており、これにより、チャンバ内を大気圧よりも低い負圧の状態にすることができる。搬送ベルト201には、不図示の復数の孔が設けられており、この吸引チャンバ204の負圧はこの復数の孔を介して搬送ベルト上のシート102に作用してシート102を搬送ベルト201に吸着させる。これにより、シート102にコックリングやカールが生じていてもシートを平坦な状態に保って搬送することができ、結果として、記録ヘッド101とシート102と距離を精度良く一定に維持することができる。また、この際、搬送ベルト201の上面の位置は、記録面位置決めローラ203によって精度良く定められている。
(第1実施形態)
図2(a)および(b)は、本発明の第1の実施形態に係る主に吸引機構を示す断面図である。これら図に示すように、吸引チャンバ204は、回転部材として、複数のベルト面保持ローラ205(ローラ部材)を備え、それらのベルト面保持ローラ205は搬送ベルト201の裏面に当接して支持するものである。
吸引チャンバ204そのものは、概ね直方体形状をしており、上面を除いた5つの面が、不図示の真空ポンプと接続するためのダクトを除いて平面の壁によって形成されている。この、概ね直方体形状の吸引チャンバ204の内部には、復数の孔が形成された多孔板207が設けられており、これらの孔を介して多孔板207の上部と下部との間で空気連通することができる。多孔板207の上面には、複数のベルト面保持ローラホルダ206が複数設けられており、それぞれのベルト面保持ローラホルダ206にはベルト面保持ローラ205が回転可能に設けられている。このように、吸引チャンバ204の上面では、複数のベルト面保持ローラ205が配列して搬送ベルト201を移動可能に支持している。
図3(a)は、図2(a)および(b)に示した、ベルト面保持ローラ205の詳細を示す斜視図である。図3(a)に示すように、ベルト面保持ローラ205は細長いローラを、吸引チャンバ204の、シート搬送方向と交差する方向の幅全体に延在するよう配置したものである。そして、この細長いローラがシート搬送方向に複数配列している。図3(b)は、他の形態に係るベルト面保持ローラ205を示す同様の斜視図である。この形態は、1つの列に比較的短いローラを複数配列したものであり、これにより、ローラを形成する部材の剛性が比較的低い場合でも搬送ベルトの支持および吸引に適応させることができる。
吸引チャンバ204の周囲が搬送ベルト201と接触する領域(図2(a)および(b)参照)には、シーリング部材208が設けられている。記録面位置決めローラの上端、シーリング部材208の上端、およびベルト面保持ローラ205の上端が、ほぼ同一平面上になるように配置されており、これらの面で搬送ベルト201が各ローラと回転接触またはシーリング部材と摺動する。
搬送ベルト201は、SUS(ステンレス)製のベルトであり、エッチングによって複数の孔が空けられている。搬送ベルト201のサイズは、900mm幅のシート102に対応できるよう950mm幅とし、記録後の乾燥工程におけるシート搬送をも考慮して搬送長さは2mである。上述したようにシーリング部材208は搬送ベルト201と接触し、これによって吸引チャンバ204内を密封し、吸引チャンバ204内の負圧が外部の大気によって低下しないようにすることができる。なお、搬送ベルト201の駆動に伴い摺動することから、シーリング部材208はその摩擦抵抗が低い樹脂を用いることが望ましい。この樹脂摩擦部材は、好ましくは摩擦係数が0.5以下である。また、シーリング部材208は、乾燥機104内で熱に晒されることから、耐熱性があることが望ましい。本実施形態ではシーリング部材208に、PTFEを用い、その耐熱温度は100℃以上である。
図4は、上述した搬送ベルトの吸引構成における、外部大気圧に対する吸引チャンバ204内の負圧とコックリングの評価との関係を説明する図である。吸引チャンバ204内を減圧することにより、シート102は大気圧との差圧によって搬送ベルト201に吸着される。従って、大気圧と吸引チャンバ204内の圧力(負圧)との差圧を以下、吸着圧と称する。図4は、シートの種類ごとの、吸着圧と視認できるコックリングの状態との関係を示している。シート102に対して付与されるインクの量は20g/m2としている。この20g/m2という量は、通常インクジェット記録方式で用いられているイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのインクで画像形成する上で一般的に最大打ち込み量とされる量である。また、吸着圧は、大気圧を基準とした負(マイナス)の圧力として表している。図4の表中、「○」は視認できるコックリングが安定して発生しない条件、「×」は、コックリングが常に発生する条件、「△」はコックリングが発生したりしなかったり不安定な条件の範囲である。図4に示すとおり、概ね吸着圧(絶対値)が5kPaでコックリング抑制効果が表れ始め、5.5kPaより大きな吸着圧ではコックリングを安定して抑制することができることがわかる。この5.5kPaという値は、記録ヘッドとシートの擦れ等を考慮してシートを平坦にすることを意図した、従来の吸着圧(1kPa以下)と比べてより大きな値である。実際の設計ではマージンを見込み、本実施形態では1.5倍の安全率をとって吸着力を8kPaとしている。
ところで、以上のように比較的大きな吸着圧とすると、この吸着圧によって、各々のベルト面保持ローラ205間で搬送ベルト201がたわむことになる。図5(a)および(b)は、ローラ間のピッチとたわみ量との関係を、吸着圧が−5kPaと本実施形態の−8kPaについて示す図である。図5(b)に示すように、本実施形態では、搬送ベルト201の厚さを0.5mmとして、ベルト面保持ローラ205間のピッチを50mmとする。これにより、吸着圧を−8kPaとしても、ベルトのたわみ量を0.1mm以下に抑えることができる。
以上説明したように、吸引チャンバ204内に生じさせた負圧が搬送ベルト201を介してシート102に作用しシート102を搬送ベルト201に吸着させる。その際、ベルト面保持ローラ205を複数配置したことにより、約900mm×約2mという広い範囲に−8kPaという比較的強い吸着圧を作用させても、搬送ベルト201がシート搬送のために走行するときの、搬送ベルトの裏面と吸引チャンバなどの吸引機構との摩擦を小さくすることができる。その結果、コックリングなどが抑制されてシートを平坦に保つことができるとともに、高い精度でシート搬送を行うことができる。
(第2実施形態)
図6は、本発明の第2の実施形態に係る吸引チャンバ上に設けられるベルト面保持ローラ205の配置を示す図である。また、図7(a)〜(c)は、主に吸引機構を説明する図である。第1実施形態と異なる点は、ベルト面保持ローラ205を千鳥状に配置したことと、シーリング部材208の面がある領域に対応して、搬送ベルト上部にシーリング補助ローラ210を設けたことの二点である。
吸引チャンバによる吸着圧を大きくした場合、シーリング部材208と搬送ベルト201との間の面に生じ得るわずかな隙間を介した空気漏れが問題になることがある。例えば、記録に用いるインクおよびシートの種類の組み合わせによっては、コックリングが生じ易く、またはコックリングによる波うちが大きくなることがあり、これに対応するため吸着圧をより大きくすることがある。
図7(c)から明らかなように、シーリング補助ローラ210は、吸引チャンバ204の上部おける4辺のシーリング部材208の面が存在する領域に対応して、搬送ベルト201およびそれによって搬送されるシート102上に設けられる。詳しくは、上記4辺のうち、シート102の搬送方向に交差する方向に延在する二つの辺の領域に対応してそれぞれの辺に対応した長さのシーリング補助ローラ210Aが設けられる。また、上記4辺のうち、シート102の搬送方向に沿った二つの辺の領域に対応してそれぞれの領域の幅に対応した長さのシーリング補助ローラ210Bが設けられる。そして、これらのシーリング補助ローラ210(210A、210B)は、それぞれ不図示のローラ支持部材によって、搬送ベルト201によって搬送されるシート102を所定の圧力で押圧しながら、回転できるように支持されている。
また、吸引チャンバ204の負圧(の絶対値)を大きくすると、搬送ベルト201の表面はベルト面保持ローラ205の配置に応じてわずかながら凹凸が生じる場合がある。そこで、図6に示すように、ベルト面保持ローラ205の配置を千鳥状にすることによって、ベルト面保持ローラ205によるベルト201の支持ポイントの密度を高くする。これにより、搬送ベルト201に生じ得る上記凹凸の密度を高くして個々の凹凸自体の変形を小さくできローラによる支持に起因した搬送ベルトの平面度の低下を抑制することができる。この結果、凹凸が大きくなることによる、インクの着弾位置への影響を低減することができる。また、ベルト面保持ローラ205の下側には多孔質板207Aが設けられる。すなわち、本実施形態では、第1実施形態で示した多孔板の代わりに多孔質体を用いる。これにより、チャンバ上部の気圧ムラを抑制することができる。
このように、本実施形態は、第1実施形態について上述した効果に加え、吸引のための負圧を高くした場合にも、吸引チャンバからの空気漏れを抑制でき、また、搬送ベルトの平面度の低下を抑制することができる。
(第3実施形態)
図8(a)および(b)は、本発明の第3の実施形態に係る吸引機構を説明する図である。上述した第1実施形態と異なる点は、ベルト面保持ローラ205の代わりに、球形形状のベルト面保持ボール305を用いる点である。
図8(a)に示すように、ベルト面保持ボール305は、吸引チャンバ204の上面に敷き詰められるように配置される。図8(b)に示すように、これらのベルト面保持ボール305はそれぞれ、第2実施形態と同様の多孔質板207A(孔は不図示)上に設けられた対応するベルト面保持ボールホルダ306によって、回転可能に保持されている。
この本実施形態は、第1実施形態について上述した効果に加え、複数のベルト面保持ボールの配列密度を増すことができるものである。これにより、搬送ベルトの平面度の低下を抑制することができる。
(第4実施形態)
図9は、本発明の第4実施形態に係る搬送ベルト201を示す図であり、図10(a)〜(c)は吸引チャンバ204の構成を示す図である。
搬送ベルト201は、第1実施形態と同様にSUS製である。SUS製のベルトは、通常、平面ベルトを溶接等の手段で接合した無端ベルトとする。そして、接合を行った接合部は、シートの搬送方向に対して斜めの方向に延在するものである。すなわち、接合部は溶接によって他の部分と剛性が異なることがある。この場合、搬送ベルト201と駆動ローラ202A、202Bとの接触関係がつなぎ部において他と異なり、それによってシートの搬送誤差を生じることがある。そこで、図9に示すように、搬送ベルト201のつなぎ目401をシート搬送方向に対して斜め(非垂直)にする。これにより、シートの搬送誤差が、シート搬送方向に対して垂直な方向に沿って一度に生じないようにすることができる。すなわち、ベルトのつなぎ目は、シート搬送方向と上記つなぎ目の斜めの方向とが交差する部分である、小さな部分で駆動ローラと順次接触する。これにより、上記小さな部分に起因して順次発生し得る搬送誤差は小さなものとすることができる。
吸引チャンバ204は、記録するシート102の幅に応じてチャンバのサイズを変更できるよう構成されたものである。図10(a)および(c)に示すように、吸引チャンバ204を構成する周囲の壁は、二つの部分204A、204Bに分割される。そして、これらの二つの部分は、接続部材220A、220Bによって接続される。具体的には、接続部材220A、220Bを二つの部分204A、204Bにビスなどで固定することにより、二つの部分の接続を行うことができる。そして、例えば幅の広いシートを用いて記録する際は、図10(a)に示すような、ベルト面保持ローラ205の列を4つとし、吸引チャンバ204の幅を広くする。また、比較的幅の狭いシートを記録する際は、図10(b)に示すように、ベルト面保持ローラ205の列数を3つとして、吸引チャンバ204の幅を狭くする。この幅の変更では、上述のとおり、接続部材220A、220Bによる上記二つの部分204A、204Bの固定位置を変更するとともに、多孔板207を含むベルト面保持ローラ205の列ごとのユニットを列数に応じて変更、交換する。
図10(c)は、本実施形態の他の形態に係る吸引チャンバ204を示し、ベルト面保持ローラ205の列ごとのユニットを、所定の間隔をおいて配置したものである。これにより、シート幅が狭いときは、間隔を詰めるようにベルト面保持ローラ205の列ごとのユニットを配置し、シート幅が広いときは、図10(c)に示す配置とすることができる。なお、図10(c)に示す列間の距離を空ける形態は、搬送ベルト201の凹凸が発生する原因となるため、一般的には図10(a)および(b)のような形態が好ましい。
なお、以上の説明は、インクジェット方式で、ロール紙を供給し、記録媒体をロール紙として回収する形態で説明してきたが、もちろん、インクジェット方式以外の記録方式でも良いし、枚葉式のシートを用いる記録装置にも適用可能である。
101 記録ヘッド
102 シート
201 搬送ベルト
202A ベルト駆動ローラ
202B ベルトテンションローラ
204 吸引チャンバ
205 ベルト面保持ローラ
206 ベルト面保持ローラホルダ
207 多孔板
208 シーリング部材
210A、210B シーリング補助ローラ
305 ベルト面保持ボール
306 ベルト面保持ボールホルダ
401 ベルトつなぎ部

Claims (15)

  1. シートを吸引するための複数の孔が設けられた搬送ベルトと、
    前記搬送ベルトの裏面側に設けられ、前記複数の孔を介して当該搬送ベルトの上のシートに負圧を作用せるための吸引チャンバと
    を有し、
    前記吸引チャンバは、前記搬送ベルトの裏面に当接する複数の回転部材が設けられていることを特徴とするシート搬送装置。
  2. 前記回転部材は、前記シートの搬送方向に対して交差する方向に延在するローラ部材であることを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
  3. 前記回転部材は、球形形状であることを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
  4. 前記複数の回転部材は、前記搬送ベルトの裏面に当接する複数の列として設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のシート搬送装置。
  5. 前記複数の回転部材は、前記搬送ベルトの裏面に当接する千鳥状の配列として設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のシート搬送装置。
  6. 前記吸引チャンバの前記複数の回転部材の下側に、多孔質体からなる多孔質板が設けられたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載のシート搬送装置。
  7. 前記吸引チャンバにおいて、前記搬送ベルトの裏面との接触する前記回転部材が配置された周囲に樹脂からなる樹脂摩擦部材が設けられたことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載のシート搬送装置。
  8. 前記樹脂摩擦部材と前記搬送ベルトとの摩擦係数は0.5以下であることを特徴とする請求項7に記載のシート搬送装置。
  9. 前記吸引チャンバに発生させる負圧が5kPaより大きいことを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載のシート搬送装置。
  10. 前記樹脂摩擦部材の耐熱温度は100℃以上であることを特徴とする請求項7ないし9のいずれか1項に記載のシート搬送装置。
  11. 前記搬送ベルトの前記樹脂摩擦部材に対応する領域を回転部材で押圧する手段を有することを特徴とする請求項7ないし10のいずれか1項に記載のシート搬送装置。
  12. 前記搬送ベルトは平面ベルトを接合してなる無端ベルトであり、前記接合を行った接合部が、前記シートの搬送方向に対して斜めの方向に延在することを特徴とする請求項1ないし11のいずれか1項に記載のシート搬送装置。
  13. 搬送されるシートのサイズに応じて前記吸引チャンバの形状を変更するための変更手段を有することを特徴とする請求項1ないし12のいずれか1項に記載のシート搬送装置。
  14. 請求項1ないし13のいずれか1項に記載のシート搬送装置によって搬送されるシートに記録を行う記録部を具えたことを特徴とする記録装置。
  15. 前記記録部で記録が行われたシートを前記搬送ベルトに吸着したまま乾燥を行う乾燥部をさらに具えたことを特徴とする請求項14に記載の記録装置。
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