JP2006043889A - 画像記録装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、紙粉や大気中の粉塵によるインクジェットヘッドの不吐出や吐出曲がりを防止し、エアーフロー等によるインク滴の着弾ミスを防止して、装置内に新たに空気流路を構築することで、高画質で高信頼性のある画像記録装置を提供する。
【選択図】 図1
Description
また、図13に示した従来の画像記録装置において、インクジェットヘッド100周辺における紙粉や大気中のダストといった粉塵113は、図14に示すような流れになる。この流れでは、紙粉113の一部が吸着孔103を通り、プラテン112の下方に流れるものと、インクジェットヘッド100側に流れるものとがある。インクジェットヘッド100側に流れた場合、粉塵113がインク滴を吐出するノズル140に付着する場合がある。これにより不吐出や吐出曲がりが発生し、画像にずれやにじみが生じ画質を著しく劣化させてしまう虞がある。
図1には本発明の画像記録装置に係る第1の実施形態の構成例を示すものである。以下の説明において、図中、記録媒体の搬送方向をX軸方向又は副走査方向とし、この搬送方向と直交する方向をY軸方向又は主走査方向又は記録媒体の幅方向としている。X軸及びY軸方向に直行する方向をZ軸方向又は上下方向とする。
紙粉13は、記録媒体7が給紙ローラ8と当接の際、給紙ローラ8とレジストローラ9との間でループ形成後に記録媒体が平坦になる際、或いはレジストローラ9とバックアップローラ10との間でループ形成後に記録媒体が平坦になる際の急激な記録媒体の姿勢変化時に最も多く発生する。また、レジストローラ9及びバックアップローラ10においても、記録媒体7との速度差を持つため、摩擦により紙粉が発生する。本実施形態のインクジェット記録装置の構成においては、ベルト搬送を採用しているため、吸着ファン6が必要になり、そのため記録装置内にエアーフローが発生する。
図1を参照して記録媒体7が装置本体内に搬送された際に、装置内に発生した粉塵を排出するエアーの流れを説明する。給紙ローラ8、レジストローラ9及びバックアップローラ10を含んだ部屋にはループ形成時により、紙粉が大量に発生する。また、記録媒体7に付着した画像記録装置外部の大気中のダストも共に運ばれ、部屋全体に粉塵を含む汚れたエアーが充満する。汚れたエアーは排気ファン16を用いて矢印41に示す経路で装置外に排気される。バックアップローラ10は記録媒体7と当接するため、この部分を通じてインクジェットヘッド1方向へ紙粉が流れる頻度は少ない。
インクジェットヘッド1を含む部屋は、仕切り板15a及び仕切り板15bから排紙口23まで区切られ、連通している。フィルタ付きファンユニット21が取り込んだクリーンエアー31は、フロントカバー24とガイド板26及びリアカバー25とガイド板26との間に形成された2つの流路に沿ってガイド板26の下部の隙間を介して搬送ベルト方向に流れ込む。流れ込んだクリーンエアー31の多くは、ガイド板30があるために搬送ベルト4より下方には流れ込まず、排紙口23方向へ流れる。搬送ベルト4下方に流れた一部のクリーンエアーはリアパネル25側のガイド板30の下に設けられた排気ファン29により装置外へ排出される。インクジェットヘッド1は2つのガイド板26に挟まれ、上部が開口されていないため流路が形成されず、直接インクジェットヘッド1にクリーンエアー31は流れ込まない。
図7は画像記録装置本体を上方から見たときの断面図を示し、記録媒体7は搬送ベルト4上に吸着・搬送されていない状態である。ここでは説明のためインクジェットヘッド1を図示しない。
装置内は仕切り板15a、仕切り板15bにより給紙ローラ8、レジストローラ9、バックアップローラ10を含む給紙部とインクジェットヘッド1、搬送ベルト4、排紙口23を含む画像記録部の2つの部屋に区切られる。給紙部では図示しない紙ガイドと記録媒体7との当接により大量の紙粉や空気中のダストといった粉塵が発生する。これらの粉塵を画像記録部に侵入させないためレジストローラ9とバックアップローラ10の間から排気ファン16を通じてレジストローラ9とバックアップローラ10の間に位置する粉塵を吸引して装置外へ排出している。
図1に示した上方に設けられたフィルタ付きファンユニット21からダクト22を経由して送り込まれたクリーンエアー31はフロントカバー24とガイド板26の間の空間33とリアカバー25とガイド板26の間の空間34へ流れ込み、空間33、空間34は共に外気に対して正圧の状態を保持する。図6に示すように空間33及び空間34に流れたクリーンエアー31はガイド板26と搬送ベルト4のY軸方向の隙間42を経由して搬送ベルト4の方向へ引き込まれる。搬送ベルト4上に記録媒体7がない場合、吸着ファン6により空間33及び空間34のクリーンエアー31が搬送ベルト4方向へ引き込まれ、ベルトプラテン2の吸着孔3を経由して吸気ファン6で吸引され、排気ファン29により画像記録装置本体から外部に排気される。正圧の状態を保持することによりフロントカバー24及びリアカバー25からは大気中の粉塵等が装置内に侵入することを防止する機能を有する。
本実施形態の構成部位について、前述した第1の実施形態と同等の部位には同じ参照符号を付してその詳細な説明は省略する。本実施形態は図9に示すように2枚のガイド板26に挟まれたインクジェットヘッド1の上方に開口部36が開口される構成である。
更に、インクジェットヘッド1及び図示しないヘッド支持体の隙間から搬送ベルト4方向へ僅かに流れるエアーは粉塵を含まないクリーンエアー31の一部であるためインクジェットヘッド1に粉塵が付着する危険性はない。
本実施形態の構成部位について、前述した第1の実施形態と同等の部位には同じ参照符号を付してその詳細な説明は省略する。
図10は排紙口23周辺の拡大図を示す。排紙口23周辺はインクジェットヘッド1、搬送ベルト4、搬送ベルト駆動ローラ5、記録媒体7、排紙ローラ38、仕切り板39を備え、図1に示したように、画像記録装置を覆うカバーの中に配置されている。
第1の実施形態では、クリーンエアー31はフロントカバー24とガイド板26の間の空間33及びリアカバー25とガイド板26の間の空間34を通り、排紙口23方向に流れる。フロントカバー24側及びリアカバー25側の端部には多くのクリーンエアー31が流入するが排紙口23中央付近のエアーの流入量は少量である。このため周囲環境にエアーが流れている際には排紙口から大気が逆流する虞がある。そのため、インクジェットヘッド1と排紙ローラ38間にスリットを施した仕切り板39を排紙口長手方向全域に配置した。
これにより、排紙口外からの大気中の粉塵の侵入を抑えられる。排気口23のスリット幅は、より狭い方がエアーの侵入を抑えられるが、本実施形態では通紙性を確保するために3mmとしている。スリット部を中心として排紙側に対して傾きを持たせて設置することで通紙性能をアップしている。
以上のように、排紙口の開口付近に仕切り板を設けることで大気中の粉塵が装置内に入り込むのを最小限に抑えられ、インクジェットヘッドに粉塵が付着することを防止できる。
上記の実施の形態においては、インクジェットヘッド1が記録媒体7の最大幅をカバーできる固定ヘッドとしたが、インクジェットヘッド1を記録媒体7の幅方向である主走査方向に移動する画像記録装置であっても同様に適用できる。
次に図11を参照して本発明に係る第4の実施形態について説明をする。
本実施形態の構成部位について、前述した第1の実施形態と同等の部位には同じ参照符号を付してその詳細な説明は省略する。
図11は回転する円筒状プラテンを用いた構成である。
記録媒体7がインクジェットヘッド1に対して水平に搬送されるベルトプラテンを設けていたが、回転する円筒状のプラテンを設けても、同様に適用できる。円筒状プラテン44には図示しない記録媒体吸着機構が備わっており、円筒状プラテン44には吸着用の穴が施されている。
Claims (9)
- 記録媒体へインクを吐出して画像を記録する記録手段と、
前記記録手段のインクを吐出する吐出口と対向位置に設けられたプラテンに前記記録媒体を搬送する給紙部と、
前記記録手段のインクを吐出する吐出口と対向するプラテン上に搬送された記録媒体を排紙口へ搬送する記録媒体搬送部と、
前記記録媒体搬送部に設けられ、搬送時に負圧により前記記録媒体を吸着する吸着部と、
前記給紙部と前記記録媒体搬送部との間に生じる粉塵を取り除くための排気ファンと、
を具備することを特徴とした画像形成装置であって、
前記画像形成装置は外装にカバー部材を具備し、前記記録手段を含む空間において粉塵を取り除いたエアーでカバー部材の内部を正圧に保持すること
を特徴とする画像記録装置。 - 前記カバー部材と前記インクジェットヘッド部の間に前記粉塵を取り除くエアーをガイドするガイド板を具備し、
前記インクジェットヘッド部と前記プラテン部の隙間は前記インクジェットヘッド部と前記ガイド部材の間の隙間より狭いことを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。 - 前記粉塵を取り除いたエアーは前記排紙口方向に流れることを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
- 前記画像記録装置は電気基板を具備し、前記粉塵を取り除くエアーは前記電気基板冷却及び/又は前記インクジェットヘッドの放熱のための冷却に使用されることを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
- 前記排紙口と前記インクジェットヘッドの間に仕切り板を設けたことを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
- 前記給紙部と前記インクジェットヘッド部の間の空間に仕切り板を設けたことを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
- 前記粉塵を取り除いたエアーは粉塵除去フィルタを介し、装置外から取り込むことを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
- 前記粉塵を取り除いたエアーは粉塵除去フィルタを介し、装置外から取り込み前記インクジェットヘッド部と前記カバー部材の間を通り、一部は前記インクジェットヘッド部と前記プラテン部を介し、前記プラテン部より下方から装置外へ排気され、一部は前記インクジェットヘッド部と前記カバー部材の間を介し、前記排紙口から装置外へ排気されることを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
- 前記インクジェットヘッドはラインヘッドであることを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
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