JP2014173521A - エンジンヘッドカバーにおける燃料インジェクタ接続部よりエンジン内部へのほこり侵入防止構造 - Google Patents
エンジンヘッドカバーにおける燃料インジェクタ接続部よりエンジン内部へのほこり侵入防止構造 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】エンジンヘッドカバー100は、外側カバー11と内側カバー12とによって内部空間100aが形成され、外側カバー11には、内部空間100aに連通し外部から空気を導入する空気導入口14と、内部空間100aに連通し外部に空気を放出するとともに燃料インジェクタ22が貫通しうる空気放出口18とが設けられ、空気導入口14と内部空間100aとにより導風通路16が構成され、導風通路16にはエアフィルタ15が設けられ、内部空間100aが空気放出口18の外部に対して正圧状態にある。
【選択図】図1
Description
また、インシュレータ3は発泡形成のため、形状のばらつきが大きく、隙間8aを塞ぐには限界があった。
これによって、空気導入口から取り込まれた空気はエアフィルタを通ってエンジンフィルターの内部空間に流入した後、空気放出口から吹き出すように流出する。
また、この発明に係るエンジンヘッドカバーは、振動吸収部材と導風通路とを仕切るリブが設けられてもよい。
さらに、空気導入口に空気を送り込むファンを備えてもよい。
またさらに、空気導入口が外部に向かって末広がりとなっていてもよい。
実施の形態1.
本実施の形態1に係るエンジンヘッドカバー100について、図1〜3を参照して説明する。
図2に示すように、エンジン本体(図示せず)の上に設けられる略凸形状のエンジンヘッドカバー100は外側カバー11及び外側カバー11の内側に配置される内側カバー12から構成される二重構造となっている。従って、外側カバー11と内側カバー12とに囲まれて形成された空間はエンジンヘッドカバー100の内部空間100aを構成する。また、図3に示すように、外側カバー11及び内側カバー12には、エンジン本体に固定されている複数の燃料インジェクタ22を貫通させるための開口が設けられている。内側カバー12の開口には円環状のシール部材17が取り付けられ、開口内に配置される燃料インジェクタ22とのシールがなされている。そして、図1及び3に示すように、燃料インジェクタ22には燃料パイプ22aが各々接続され、燃料パイプ22aは、外側カバー11に設けられた開口である空気放出口18を貫通して外部に延出する。空気放出口18の径は、燃料インジェクタ22の径より大きく設定され、燃料インジェクタ22及び燃料パイプ22aを配置した状態でエンジンヘッドカバー100の内部空間100aと外側カバー11の外部とが隙間18aを介して連通している。また、燃料インジェクタ22は、燃料パイプ22aを介して燃料が供給されるように構成されている。
ここで、内側カバー12は第1のヘッドカバーを構成し、外側カバー11は第2のヘッドカバーを構成する。また、それぞれの燃料インジェクタ22及び燃料パイプ22aは、本実施の形態における機器に相当する。
ここで、前方とは車両の進行方向と同じ向きをいい、車両走行時の走行風W1の上流側であり、以下の説明に置いてFと表す。また、前方の反対方向、すなわち走行風W1の下流側を後方とし、以下の説明においてRと表す。
なお、ウレタン19は振動吸収部材を構成する。
まず、空気導入口14の前方Fにはエンジン冷却用のファン30が設けられているが、このファン30の回転によって風W2が生成される。ファン30が空気導入口14の前方Fに設けられていることにより、ファン30は風W2を空気導入口14に送り込むことができる。この風W2は、エアフィルタ15によって埃等の異物を除去されるとともに、エンジンヘッドカバー100の内部空間100aに形成された導風通路16に流れ込む。すなわち、ファン30はエンジンヘッドカバー100の内部空間100aに空気を送り込む。次に、導風通路16を前方から後方に向かって流通する空気W3は空気放出口18に向かって流れていく。そして、空気W3は、空気放出口18と燃料パイプ22aとの隙間18aから風W4となってエンジンヘッドカバー100の外部へ吹き出す(図3参照)。すなわち、エンジンヘッドカバー100の内部空間100aは外部に対して正圧状態となる。ここで、正圧状態とは、エンジンヘッドカバー100の内部空間100aの気圧が空気放出口18の外部の気圧よりも大きく、内部空間100aの空気が空気放出口18を介して外部に放出される状態をいう。
なお、車両の走行時の走行風W1が空気導入口14に吹き付けた場合も同様に、走行風W1は空気導入口14から導風通路16に流入して、空気放出口18と燃料パイプ22aとの隙間18aから外部に吹き出す。
また、空気導入口14にエアフィルタ15が設けられることにより、内部空間100aに流入する空気(風W1,W2)からはあらかじめ異物が除去され、より確実に燃料インジェクタへの埃等の異物の侵入を防止することができる。
この発明の実施の形態2に係るエンジンヘッドカバー200について、図4及び5を用いて説明する。
図4に示すように、エンジンヘッドカバー200の外側カバー41の前方には空気導入口44が設けられている。空気導入口44は、実施の形態1の空気導入口14のように突出して取り付けられてはおらず、外側カバー11に直接、開口として設けられている。また、図5に示すように、外側カバー41には実施の形態1のようなリブは設けられていない状態で、ウレタン19に導風通路16が形成されている。このエンジンヘッドカバー200においても、図4及び5に示すように、外部から空気導入口44に吹き付けた風W1,W2は、エンジンヘッドカバー100の内部空間100aの導風通路16を通過し(空気W3)、空気放出口18と燃料インジェクタ22との隙間18aから風W4として外部に吹き出す。
また、エンジンヘッドカバー200のその他の構成については、図1〜3に示されるエンジンヘッドカバー100と同様であるので、以下詳細な説明は省略する。
また、エアフィルタ15の設けられる位置は空気導入口14又は44に限定されず、機器のある位置よりも空気導入口14又は44側であれば、導風通路16の途中すなわち内部空間100aに設けられてもよい。
また、導風通路16は、エンジンヘッドカバー100又は200に取り付けられる機器の数や空気放出口18の数に応じて、複数形成されてもよい。
またさらに、振動吸収部材はウレタン19に限定されず、他の材料であってもよい。
さらに、外側カバー11又は41を貫通してエンジンヘッドカバー100又は200に取り付けられる機器は燃料インジェクタ22に限定されず、他の機器であってもよい。
Claims (5)
- 第1のヘッドカバーと第2のヘッドカバーとを備え、前記双方によって内部に空間が形成されるエンジンヘッドカバーであって、
前記第2のヘッドカバーには、前記空間に連通し外部から空気を導入する空気導入口と、前記空間に連通し外部に空気を放出するとともに機器が貫通しうる空気放出口とが設けられ、
前記空気導入口と前記空間とにより導風通路が構成され、
前記導風通路には、エアフィルタが設けられ、
前記空間が前記空気放出口の外部に対して正圧状態にあるエンジンヘッドカバー。 - 前記空間には振動吸収部材が設けられ、
前記振動吸収部材によって前記導風通路が形成される請求項1に記載のエンジンヘッドカバー。 - 前記振動吸収部材と前記導風通路とを仕切るリブが設けられる請求項2に記載のエンジンヘッドカバー。
- 前記空気導入口に空気を送り込むファンを備える請求項1〜3のいずれか記載のエンジンヘッドカバー。
- 前記空気導入口が外部に向かって末広がりとなっている請求項1〜4のいずれか記載のエンジンヘッドカバー。
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