JP2018119418A - 排気熱回収器 - Google Patents

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Abstract

【課題】内管の後端部が開放されている場合に、内管から熱交換部へ排気ガスが流入することを抑制する。【解決手段】流路60における熱交換部70よりも流通方向下流側だけでなく、流路60へ排気ガスを導く導入部分にも絞り部51が設けられている。絞り部51、82では、流路断面積が所定の範囲に制限されることで、排気ガスの流速が高められている。流速が高いと、ベルヌーイの定理により、圧力が低下するため、流路60への導入部分での圧力と、流路60における熱交換部70よりも流通方向下流側での圧力との差が小さくなる。これにより、インナーパイプ20の内部の排気ガスが、第一絞り部51及び流路60を通じて、熱交換部70へ流入しくい。したがって、インナーパイプ20における下流側パイプ24の下流部24Cが開放されている場合に、インナーパイプ20から熱交換部70へ排気ガスが流入することを抑制できる。【選択図】図1

Description

本発明は、排気熱回収器に関する。
特許文献1には、排気熱回収器が開示されている。特許文献1の排気熱回収器では、パンチングパイプの後端部をバルブで閉じることで、パンチングパイプの内部の排気ガスがパンチングパイプの孔を通じてパンチングパイプの径方向外側へ流入し、パンチングパイプの径方向外側の熱交換部で、排気ガスの熱が回収される。
特開2010−24907号公報
特許文献1の排気熱回収器では、パンチングパイプが、例えば、外管の内部に配置される内管として構成され、排気熱を回収しない場合において、内管の後端部が開放される。内管の後端部が開放されると、内管の内部の排気ガスは、内管の後端部を通じて、車両後方へ流通するが、内管の内部の排気ガスの一部が、内管の孔を通じて内管の径方向外側へ流入する場合がある。排気ガスが内管の径方向外側へ流入すると、内管の径方向外側の熱交換部で、排気ガスの熱が回収されてしまう。
本発明は、上記事実を考慮して、内管の後端部が開放されている場合に、内管から熱交換部へ排気ガスが流入することを抑制できる排気熱回収器を得ることが目的である。
請求項1に係る排気熱回収器は、エンジンからの排気ガスを車両後方側へ流通させる内管と、前記内管の外周に前記内管の軸方向に沿って配置され、前記内管の後端部よりも車両後方側に延出された外管と、前記内管の後端部を開閉するバルブと、前記内管の内部に対して車両後方側へ向かって開口する流入口を有し、前記内管の内部から前記流入口を通じて流入した排気ガスを車両前方側へ流通させ、該排気ガスを前記内管に形成された孔を通じて前記内管の径方向外側へ導く第一絞り部と、前記内管と前記外管との間に形成され、前記孔を通じて前記内管の径方向外側へ導かれた排気ガスを、前記内管の径方向外側で車両後方側へ流通させる流路と、前記内管の径方向外側に配置され、前記流路を流通する排気ガスと冷媒との間で熱交換する熱交換部と、前記流路における前記熱交換部よりも流通方向下流側に設けられた第二絞り部と、を備える。
なお、絞り部とは、流路断面積が所定の範囲に制限されることで、排気ガスの流速が高められた部分をいう。
請求項1に係る排気熱回収器によれば、エンジンからの排気ガスが、内管を車両後方側へ流通する。バルブによって内管の後端部が閉鎖されると、内管の内部の排気ガスは、内管の内部から流入口を通じて第一絞り部に流入する。第一絞り部に流入した排気ガスは、第一絞り部を車両前方側へ流通し、内管に形成された孔を通じて、内管の径方向外側へ導かれる。
内管の径方向外側へ導かれた排気ガスは、内管と外管との間に形成された流路を、内管の径方向外側で車両後方側へ流通する。流路を流通する排気ガスは、熱交換部において、冷媒との間で熱交換される。熱交換部において熱交換された排気ガスは、第二絞り部を流通する。
一方、バルブによって内管の後端部が開放されると、内管の内部の排気ガスは、内管の後端部を通じて、外管における内管の後端部よりも車両後方側へ延出された部分へ流入する。また、内管の内部の排気ガスの一部が、第一絞り部、内管の孔及び流路を通じて、熱交換部へ向かおうとする。
ここで、請求項1の構成では、流路における熱交換部よりも流通方向下流側だけでなく、内管の孔を通じて流路へ排気ガスを導く導入部分にも絞り部(第一絞り部)が設けられている。絞り部では、流路断面積が所定の範囲に制限されることで、排気ガスの流速が高められている。流速が高いと、ベルヌーイの定理により、圧力が低下するため、流路への導入部分にも絞り部(第一絞り部)を設けることで、流路への導入部分での圧力と、流路における熱交換部よりも流通方向下流側での圧力との差が小さくなる。
これにより、内管の内部の排気ガスの一部が、第一絞り部、内管の孔及び流路を通じて、熱交換部へ流入しくい。したがって、請求項1の構成によれば、内管の後端部が開放されている場合に、内管から熱交換部へ排気ガスが流入することを抑制できる。
本発明は、上記構成としたので、内管の後端部が開放されている場合に、内管から熱交換部へ排気ガスが流入することを抑制できるという優れた効果を有する。
本実施形態に係る排気熱回収器を示す側断面図である。 図1に示す排気熱回収器において、バルブでインナーパイプの後端部を閉鎖した状態を示す側断面図である。
以下に、本発明に係る実施形態の一例を図面に基づき説明する。なお、各図に示される矢印RR及び矢印UPは、それぞれ、車両後方側、車両上方側を示している。また、以下の説明では、車両の前後方向及び車両の上下方向を、それぞれ、単に、前後、上下と表現する場合がある。また、以下の説明では、排気ガスの流通方向上流側、及び排気ガスの流通方向下流側を、それぞれ、単に、上流側、下流側と表現する場合がある。
(排気熱回収器10)
まず、本実施形態に係る排気熱回収器10の構成について説明する。図1は、排気熱回収器10を示す側断面図である。
排気熱回収器10は、水などの冷媒と排気ガスとの間で熱交換することで排気ガスの熱を回収し、その熱を再利用する機能を有している。具体的には、排気熱回収器10は、インナーパイプ20と、アウターパイプ30と、バルブ40と、シールドパイプ50と、第一絞り部51と、流路60と、熱交換部70と、セパレータ80と、第二絞り部82と、を備えている。これらの各構成部分の具体的な構成について、以下、説明する。
(インナーパイプ20)
インナーパイプ20は、車両(自動車)のエンジンからの排気ガスを車両後方側へ流通させる内管の一例である。具体的には、インナーパイプ20は、上流側パイプ22と、下流側パイプ24と、を有している。
上流側パイプ22は、インナーパイプ20の上流側部分(前方側部分)を構成するパイプである。具体的には、上流側パイプ22は、上流部22Aと、下流部22Cと、連結部22Bと、を有している。
上流部22Aは、排気熱回収器10に対する車両前方側(上流側)に配置された排気管102に接続される。この上流部22Aには、上流部22Aをその径方向(厚み方向)に貫通する複数の円孔22H(孔の一例)が形成されている。複数の円孔22Hは、上流部22Aの周方向に沿って一列に配置されている。
下流部22Cは、上流部22Aに対して下流側に配置された部分である。この下流部22Cは、上流部22Aよりも小径とされている。
連結部22Bは、上流部22Aの下流端と下流部22Cの上流端とを連結する部分である。連結部22Bは、上流部22Aの下流端から下流部22Cの上流端にかけて、徐々に縮径されるテーパ状に形成されている。
下流側パイプ24は、インナーパイプ20の下流側部分を構成するパイプである。下流側パイプ24は、上流側パイプ22に対して下流側に配置されている。具体的には、下流側パイプ24は、上流部24Aと、下流部24Cと、を有している。
上流部24Aは、上流端部の外周面が、上流側パイプ22の下流部22Cの下流端部の内周面に接合されている。この上流部24Aは、上流側パイプ22の下流部22Cの下流端部から車両後方側へ延出されている。
下流部24Cは、上流部24Aの下流端から車両後方側へ延出されている。この下流部24Cは下流側に向けて徐々に拡径されたテーパ状に形成されている。下流部24Cは、インナーパイプ20の後端部を構成している。
(アウターパイプ30)
アウターパイプ30は、インナーパイプ20の外周にインナーパイプ20の軸方向に沿って配置された外管の一例である。このアウターパイプ30は、インナーパイプ20の下流部24Cよりも車両後方側に延出されている。具体的には、アウターパイプ30は、上流側パイプ32と、中間パイプ33と、下流側パイプ34と、を有している。
上流側パイプ32は、アウターパイプ30の上流側部分を構成するパイプである。この上流側パイプ32は、上流側部分(前端側部分)が縮径されている。この上流側部分がインナーパイプ20の上流側パイプ22の上流部22Aに接合されている。
下流側パイプ34は、アウターパイプ30の下流側部分を構成するパイプである。この下流側パイプ34は、下部34Bにおいて、インナーパイプ20の軸方向(車両前後方向)に沿ったストレート形状とされている。下流側パイプ34の上部34Aは、上側へ突出する凸状に形成されている。これにより、バルブ40を配置する配置スペースが確保されている。
また、下流側パイプ34は、インナーパイプ20の後端部よりも車両後方側へ延び出ている。下流側パイプ34の下流端部(後端部)は、排気熱回収器10に対する車両後方側(下流側)に配置された排気管104に接続される。
中間パイプ33は、インナーパイプ20の軸方向(車両後方)に沿って一定の径とされたパイプで構成されている。中間パイプ33の上流端部の内周面及び下流端部の内周面は、それぞれ、上流側パイプ32の下流端部の外周面、下流側パイプ34の上流端部の外周面に接合されている。
(バルブ40)
バルブ40は、インナーパイプ20における下流側パイプ24の下流部24Cを開閉する弁である。具体的には、バルブ40は、弁体42と、バルブ軸42と、支持部材44と、を有している。
弁体42は、車両前後方向視にて円形とされた略円盤状に形成されている。弁体42は、車両後方側に向けて徐々に拡径されている。弁体42は、インナーパイプ20における下流側パイプ24の下流部24Cの内側に嵌まって、下流部24Cの開口を閉じることが可能な大きさ及び形状とされている。
支持部材44は、一端部が弁体42の背面(弁体42が図2に示す閉じた状態において車両後方側の面)に固定されている。支持部材44の他端部は、バルブ軸42の外周に固定されている。これにより、弁体42は、バルブ軸42に支持される。
バルブ軸42は、インナーパイプ20における下流部24Cと、アウターパイプ30の下流側パイプ34の上部34Aとの間で、車両幅方向に沿って配置されている。このバルブ軸42は、弁体42が下流部24Cの開口を開く開位置(図1に示す位置)と、下流部24Cの開口を閉じる閉位置(図2に示す位置)と、の間を回転するようになっている。バルブ軸42は、サーモアクチュエータなどの駆動部により、開位置と、閉位置との間を回転する。
(シールドパイプ50及び第一絞り部51)
シールドパイプ50は、インナーパイプ20の内側に配置され、インナーパイプ20との間に第一絞り部51を形成するパイプである。シールドパイプ50は、上流部52と、下流部56と、連結部54と、を有している。
上流部52は、その外周面が、インナーパイプ20の上流側パイプ22の上流部22Aの内周面に接合されている。上流部52の外周面は、具体的には、円孔22Hよりも上流側(前方側)であって、上流部22Aと排気管102との接続部分よりも下流側(後方側)において、上流部22Aの内周面に接合されている。
下流部56は、上流部52に対して下流側に配置された部分である。この下流部56は、上流部52よりも小径とされている。これにより、下流部56の外周面は、上流部22Aの内周面に対して、隙間を有した状態で対向している。下流部56の外周面は、具体的には、円孔22Hよりも下流側(後方側)において、上流部22Aの内周面に対して対向している。
連結部54は、上流部52の下流端と下流部56の上流端とを連結する部分である。連結部54は、上流部52の下流端から下流部56の上流端にかけて、徐々に縮径されるテーパ状に形成されている。これにより、連結部54の外周面は、下流側に行くにつれて、徐々に、上流部22Aの内周面から離れている。連結部54の外周面は、円孔22Hに対して対向している。
そして、連結部54の外周面及び下流部56の外周面と、上流部22Aの内周面との間の隙間が、第一絞り部51として構成される。第一絞り部51は、インナーパイプ20の内部に対して下流側(後方側)へ向かって開口する流入口53を有している。この流入口53は、シールドパイプ50の下流部56の下流端と、インナーパイプ20の上流側パイプ22の上流部22Aの下流端と、の間に形成されている。この流入口53を通じて、インナーパイプ20の内部から第一絞り部51へ排気ガスが流入する。
第一絞り部51では、流入口53からインナーパイプ20における上流側(前方側)へ流路が形成されている。さらに、第一絞り部51の流路の下流端は、円孔22Hと連通している。
これにより、第一絞り部51では、インナーパイプ20の内部から流入口53を通じて流入した排気ガスを前方側へ流通させて、その排気ガスを円孔22Hを通じてインナーパイプ20の径方向外側へ導く。
第一絞り部51では、流路断面積が所定の範囲に制限されることで、排気ガスの流速が高められている。なお、第一絞り部51は、少なくとも、流路幅(シールドパイプ50の径方向に沿った幅)が、円孔22Hの孔径よりも小さくされている。また、第一絞り部51の上下流側(インナーパイプ20の内部流路及び円孔22H)よりも、流路断面積が狭くされることで、排気ガスの流速が高くされていることが望ましい。
(流路60)
流路60は、インナーパイプ20とアウターパイプ30との間に形成された流路である。流路60は、第一絞り部51から円孔22Hを通じてインナーパイプ20の径方向外側へ導かれた排気ガスを、インナーパイプ20の径方向外側で車両後方側へ流通させる。流路60を流通した排気ガスは、アウターパイプ30におけるインナーパイプ20の下流部22Cよりも車両後方側へ延出した延出部37の内部を通って、排気管104へ流入する。
(熱交換部70)
熱交換部70は、インナーパイプ20の径方向外側に配置されており、流路60を流通する排気ガスと冷媒との間で熱交換する熱交換部である。冷媒としては、一例として、エンジン冷却水が用いられる。具体的には、熱交換部70は、複数のフィン72と、水路形成パイプ74と、断熱材76と、を有している。
各フィン72は、インナーパイプ20の周方向を厚み方向とする板状に形成されている。複数のフィン72は、インナーパイプ20の周方向に沿って、間隔をおいて配置されている。流路60を流通する排気ガスは、複数のフィン72の間を通過するようになっている。
断熱材76は、断熱性を有する材料によって円筒状に形成されており、インナーパイプ20と同軸で配置されている。断熱材76の材料としては、例えば、ムライトやインタラム(スリーエム社の商品名)を挙げることができるが、これらに限定されない。
水路形成パイプ74は、冷媒としてのエンジン冷却水を流通させる水路75を形成するためのパイプである。水路形成パイプ74は、前端部及び後端部が縮径されて、中間パイプ33の外周面に接合されている。これにより、水路形成パイプ74の軸方向中間部の内周面と、中間パイプ33の外周面との間に、水路75が形成されている。水路形成パイプ74には、水路75に冷却水を流入させる流入口(図示省略)と、水路75から冷却水を流出させる流出口(図示省略)と、が形成されている。なお、本実施形態では、水路形成パイプ74は、二部品で構成されているが、一部品で構成されていてもよい。
熱交換部70では、流路60を流通する排気ガスの熱が、複数のフィン72及び中間パイプ33を通じて、水路75を流通する冷却水に伝わる。これにより、流路60を流通する排気ガスと冷却水との間で熱交換がなされる。なお、前述の中間パイプ33は、熱交換部70の一部を構成するものと把握することができる。
(セパレータ80及び第二絞り部82)
セパレータ80は、インナーパイプ20の径方向外側であってアウターパイプ30の内側に配置されており、流路60に第二絞り部82を形成するパイプである。
セパレータ80は、円筒部85と、フランジ部83と、を有している。円筒部85は、円筒状に形成されており、内周面が、インナーパイプ20における上流側パイプ22の下流部22Cの外周面に接合されている。
フランジ部83は、円筒部85の前端部から円筒部85の径方向外側へ張り出している。このフランジ部83の外周端部とアウターパイプ30の下流側パイプ34との間に第二絞り部82が形成されている。第二絞り部82では、流路断面積が所定の範囲に制限されることで、排気ガスの流速が高められている。具体的には、第二絞り部82は、流路60における第二絞り部82の前後(上下流側)よりも、流路断面積が狭くされることで、排気ガスの流速が高くされている。
(本実施形態の作用効果)
次に、本実施形態の作用効果を説明する。
本実施形態に係る排気熱回収器10によれば、エンジンからの排気ガスが、インナーパイプ20を車両後方側へ流通する。図2に示されるように、バルブ40によって、インナーパイプ20における下流側パイプ24の下流部24Cが閉鎖されると、インナーパイプ20の内部の排気ガスは、インナーパイプ20の内部から流入口53を通じて第一絞り部51に流入する。第一絞り部51に流入した排気ガスは、第一絞り部51を車両前方側へ流通し、インナーパイプ20の円孔22Hを通じて、インナーパイプ20の径方向外側へ導かれる。
インナーパイプ20の径方向外側へ導かれた排気ガスは、インナーパイプ20とアウターパイプ30との間に形成された流路60を車両後方側へ流通する。流路60を流通する排気ガスは、熱交換部70において、水路75を流通する冷却水との間で熱交換される。熱交換部70において熱交換された排気ガスは、第二絞り部82を流通し、流路60からアウターパイプ30の延出部37の内部を通じて、排気管104へ流入する。
一方、図1に示されるように、バルブ40によって、インナーパイプ20における下流側パイプ24の下流部24Cが開放されると、インナーパイプ20の内部の排気ガスは、下流側パイプ24の下流部24Cからアウターパイプ30の延出部37の内部を通じて、排気管104へ流入する。
また、インナーパイプ20の内部の排気ガスの一部が、第一絞り部51、円孔22H及び流路60を通じて、熱交換部70へ向かおうとする。
ここで、本実施形態の構成では、流路60における熱交換部70よりも流通方向下流側だけでなく、円孔22Hを通じて流路60へ排気ガスを導く導入部分にも絞り部(第一絞り部51)が設けられている。絞り部では、流路断面積が所定の範囲に制限されることで、排気ガスの流速が高められている。流速が高いと、ベルヌーイの定理により、圧力が低下するため、流路60への導入部分にも絞り部(第一絞り部51)を設けることで、流路60への導入部分での圧力と、流路60における熱交換部70よりも流通方向下流側での圧力との差が小さくなる。
これにより、インナーパイプ20の内部の排気ガスの一部が、第一絞り部51、円孔22H及び流路60を通じて、熱交換部70へ流入しくい。したがって、本実施形態の構成によれば、インナーパイプ20における下流側パイプ24の下流部24Cが開放されている場合に、インナーパイプ20から熱交換部70へ排気ガスが流入することを抑制できる。これにより、排気ガスの熱の回収を望まない場合において、排気ガスの熱が回収されることが抑制される。
本発明は、上記の実施形態に限るものではなく、その主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形、変更、改良が可能である。
10 排気熱回収器
20 インナーパイプ(内管の一例)
22H 円孔(孔の一例)
24C 下流部(後端部の一例)
30 アウターパイプ(外管の一例)
40 バルブ
51 第一絞り部
53 流入口
60 流路
70 熱交換部
82 第二絞り部

Claims (1)

  1. エンジンからの排気ガスを車両後方側へ流通させる内管と、
    前記内管の外周に前記内管の軸方向に沿って配置され、前記内管の後端部よりも車両後方側に延出された外管と、
    前記内管の後端部を開閉するバルブと、
    前記内管の内部に対して車両後方側へ向かって開口する流入口を有し、前記内管の内部から前記流入口を通じて流入した排気ガスを車両前方側へ流通させ、該排気ガスを前記内管に形成された孔を通じて前記内管の径方向外側へ導く第一絞り部と、
    前記内管と前記外管との間に形成され、前記孔を通じて前記内管の径方向外側へ導かれた排気ガスを、前記内管の径方向外側で車両後方側へ流通させる流路と、
    前記内管の径方向外側に配置され、前記流路を流通する排気ガスと冷媒との間で熱交換する熱交換部と、
    前記流路における前記熱交換部よりも流通方向下流側に設けられた第二絞り部と、
    を備える排気熱回収器。
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