JP2008069750A - 排気熱回収装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】上記事実を考慮して、排気熱を回収しない運転状態で排気ガスの熱交換流路への流入を抑制することができる排気熱回収装置を得る。
【解決手段】排気熱回収システム10では、排気ガスを流通させるためのガス流路22と、ガス流路22の外周を覆って設けられ冷媒との熱交換を行う排気ガスを流通させるための排気ガス熱交換路38と、ガス流路22を開閉する流路切替バルブ24と、排気ガス熱交換路38における排気ガス流れ方向の上流側とガス流路22とを連通する熱交換ガス入口38Aと、排気ガス熱交換路38の排気ガス流れ方向下流端側とガス流路22とを連通する熱交換ガス出口38Bと、流路切替バルブ24がガス流路22を開放する状態で、熱交換ガス入口38Aから排気ガス熱交換路38へのガス流を抑制する方向の負圧を生じさせる負圧発生構造と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば自動車等の排気ガスと冷媒との熱交換を行って排気熱を回収する排気熱回収装置に関する。
内燃機関の排気ガスと冷却水との熱交換を行う排気熱回収部を、排気系の主流を成すマフラ部の外周側に設けた排気熱回収マフラが知られている(例えば、特許文献1参照)。この排気熱回収マフラでは、マフラ部の上流の排気管における排気熱回収部への分岐部よりも下流に配置したバタフライ弁で該排気管を開閉することで、排気ガスが主にマフラ部を流通する状態と、排気ガスが排気熱回収部を流通する状態とを切り替えるようになっている。
特開2006−105124号公報 特開2006−77741号公報 特開2004−245127号公報 特開2005−201578号公報
しかしながら、上記の如き従来の技術では、排気ガスの流量が多くなる運転状態では、バタフライ弁がマフラ部に連通する排気管を開放している状態でも排気ガスの一部が排気熱回収部に流れ込む問題が懸念される。
本発明は、上記事実を考慮して、排気熱を回収しない運転状態で排気ガスの熱交換流路への流入を抑制することができる排気熱回収装置を得ることが目的である。
請求項1記載の発明に係る排気熱回収装置は、排気ガスを流通させるためのガス流路と、前記ガス流路の外周を覆って設けられ、冷媒との熱交換を行う排気ガスを流通させるための熱交換流路と、前記ガス流路を開閉する弁装置と、前記熱交換流路における排気ガス流れ方向の上流側と前記ガス流路とを連通する熱交換ガス入口と、前記熱交換流路の排気ガス流れ方向下流端側と前記ガス流路とを連通する熱交換ガス出口と、前記ガス流路を排気ガスが流通するのに伴って、前記熱交換ガス入口から前記熱交換流路へのガス流入を抑制する方向の負圧を生じさせる負圧発生構造と、を備えている。
請求項1記載の排気熱回収装置では、弁装置がガス流路を閉止している場合、排気ガスは、熱交換ガス入口から熱交換流路に導入され、熱交換流路を流通しつつ冷媒との熱交換を行って、熱交換ガス出口からガス流路に戻り、所定の排出部から排出される。一方、弁装置がガス流路を開放している場合には、排気ガスは、主にガス流路を流れ、所定の排出部から排出される。ここで、本排気熱回収装置では、負圧発生構造を備えるため、排気ガスがガス流路を流通するのに伴って、熱交換ガス入口(の近傍)には、熱交換流路からガスを吸い出す方向の負圧が発生する。このため、熱交換ガス出口が開放されていても、該熱交換ガス入口から熱交換流路に排気ガスが導入されることが抑制又は防止される。
このように、請求項1記載の排気熱回収装置では、排気熱を回収しない運転状態で排気ガスの熱交換流路への流入を抑制することができる。
請求項2記載の発明に係る排気熱回収装置は、請求項1記載の排気熱回収装置において、前記負圧発生構造は、少なくとも排気ガス流量が所定流量である場合に、前記熱交換ガス入口に生じさせる負圧が前記熱交換ガス出口に生じる負圧と同等になるように構成されている。
請求項2記載の排気熱回収装置では、弁装置がガス流路を開放している場合、排気ガスの主流は上記の通りガス流路に生じるので、ガス流路における熱交換ガス出口の近傍では熱交換流路からガスを吸い出す方向の負圧が発生する。排気ガス流量が所定の流量である場合には、上記した熱交換ガス出口の近傍での負圧と、負圧発生構造が熱交換ガス入口近傍で生じる負圧とが同等になるので、熱交換流路でのガス流が効果的に抑制又は防止される。なお、所定の排気ガス流量は、排気ガス排出する内燃機関の高負荷運転(例えば、常用域の上限又は最高出力発生時)の際の流量として設定することが望ましい。
請求項3記載の発明に係る排気熱回収装置は、請求項1又は請求項2記載の排気熱回収装置において、前記負圧発生構造は、排気ガス流れ方向の下流側に向けて流路断面積を徐々に広げるように傾斜され前記熱交換流路と前記ガス流路とを隔てるテーパ筒壁に、前記熱交換ガス入口を形成して構成されている。
請求項3記載の排気熱回収装置では、ガス流路(の排気ガス流れ方向中間部)にテーパ筒壁が設けられているため、ガス流路を流れる排気ガス流は、テーパ筒壁の内面からの剥離(渦)を生じる。このテーパ筒壁に熱交換ガス入口が設けられているので、弁装置がガス流路を閉止する状態では、テーパ筒壁からの排気ガス流れの剥離に伴って、熱交換ガス入口の近傍で負圧が発生する。このように、単にテーパ筒壁に熱交換ガス入口を設ける簡単な構成で負圧発生構造を得ることができる。
請求項4記載の発明に係る排気熱回収装置は、排気ガスを流通させるためのガス流路と、前記ガス流路の外側に設けられ冷媒との熱交換を行う排気ガスを流通させるための熱交換流路とを隔てる内筒と、前記ガス流路を開閉するための弁装置と、前記内筒の排気ガス流れ方向の上流側に連続し、該内筒に向けて流路断面積を徐々に拡大するテーパ状に形成されたテーパ筒壁と、前記テーパ筒壁を貫通して設けられ、前記熱交換流路における排気ガス流れ方向の上流側部分と前記ガス流路とを連通する熱交換ガス入口と、前記熱交換流路における排気ガス流れ方向の下流側部分と前記ガス流路とを連通する熱交換ガス出口と、を備えている。
請求項4記載の排気熱回収装置では、弁装置がガス流路を閉止している場合、排気ガスは、熱交換ガス入口から熱交換流路に導入され、熱交換流路を流通しつつ冷媒との熱交換を行って、熱交換ガス出口からガス流路に戻り、所定の排出部から排出される。一方、弁装置がガス流路を開放している場合には、排気ガスは、主にガス流路を流れ、所定の排出部から排出される。このとき、排気ガス流れ方向の下流に向けて流路断面積が広がるテーパ筒壁内に導入された排気ガス流は、テーパ筒壁の内面からの剥離を生じる(渦が発生する)。ここで、本排気熱回収装置では、テーパ筒壁に熱交換ガス入口が設けられているので、弁装置がガス流路を閉止する状態では、テーパ筒壁からの排気ガス流れの剥離に伴って、熱交換ガス入口の近傍で負圧が発生する。このため、熱交換ガス出口が開放されていても、該熱交換ガス入口から熱交換流路に排気ガスが導入されることが抑制又は防止される。
このように、請求項4記載の排気熱回収装置では、排気熱を回収しない運転状態で排気ガスの熱交換流路への流入を抑制することができる。
請求項5記載の発明に係る排気熱回収装置は、排気ガスを流通させるためのガス流路と、前記ガス流路の外側に設けられ冷媒との熱交換を行う排気ガスを流通させるための熱交換流路とを隔てる内筒と、前記ガス流路を開閉するための弁装置と、前記内筒における排気ガス流れ方向の上流側に設けられ、前記ガス流路に排気ガスを導入するための湾曲流路と、前記内筒における前記湾曲流路の内周側に連続する部分を貫通して設けられ、前記熱交換流路における排気ガス流れ方向の上流側部分と前記ガス流路とを連通する熱交換ガス入口と、を備えている。
請求項5記載の排気熱回収装置では、弁装置がガス流路を閉止している場合、排気ガスは、熱交換ガス入口から熱交換流路に導入され、熱交換流路を流通しつつ冷媒との熱交換を行って、該熱交換流路から排出される。一方、弁装置がガス流路を開放している場合には、排気ガスは、主にガス流路を流れ、所定の排出部から排出される。この際、排気ガスは湾曲流路を経由して内筒内側のガス流路に至るため、排気ガスの主流は湾曲流路の外周側に偏る(偏流が生じる)。このため、内筒における湾曲流路の内周側では排気ガスの流量が小さく、該内筒における湾曲流路の内周側に設けられた熱交換ガス入口から熱交換流路へのガス流入が抑制される。
このように、請求項5記載の排気熱回収装置では、排気熱を回収しない運転状態で排気ガスの熱交換流路への流入を抑制することができる。
請求項6記載の発明に係る排気熱回収装置は、排気ガスを流通させるためのガス流路と、前記ガス流路の外周を覆って設けられ、冷媒との熱交換を行う排気ガスを流通させるための熱交換流路と、前記ガス流路を閉止すると共に前記熱交換流路を開放する第1状態と、前記ガス流路を開放すると共に前記熱交換流路を閉止する第2状態とを選択的に切り替え得る弁装置と、を備えている。
請求項6記載の排気熱回収装置では、弁装置を第1状態に切り替える(選択する)と、ガス流路が閉止され、排気ガスは熱交換流路に導入される。これにより、排気ガスと冷媒との熱交換が行われる。一方、弁装置を第2状態に切り替える(選択する)と、ガス流路が開放され、排気ガスはガス流路を流通する。この第2状態をとる弁装置は、熱交換流路を閉止するので、排気熱を回収しない運転状態で排気ガスが熱交換流路を流れることが防止される。
このように、請求項6記載の排気熱回収装置では、排気熱を回収しない運転状態で排気ガスの熱交換流路への流入を抑制することができる。
以上説明したように本発明に係る排気熱回収装置は、排気熱を回収しない運転状態で排気ガスの熱交換流路への流入を抑制することができるという優れた効果を有する。
本発明の第1の実施形態に係る排気熱回収装置が適用された排気熱回収システム10について、図1乃至図3に基づいて説明する。なお、以下の説明で、単に上流・下流の語を用いるときは、排気ガスの流れ方向の上流・下流を示すものとする。
図3には、排気熱回収システム10の概略全体構成が模式的なフロー図にて示されている。この図に示される如く、排気熱回収システム10は、自動車の内燃機関エンジン12の排気ガスが有する熱をエンジン冷却水との熱交換によって回収し、暖房やエンジン12の暖機促進等に利用する装置である。
エンジン12には、排気ガスを導出する排気経路を構成する排気管14が接続されている。排気管14による排気ガスの排出経路上には、上流側から順に触媒コンバータ16、排気熱回収用熱交換器18、メインマフラ20が配設されている。触媒コンバータ16は、内蔵した触媒16Aによって通過する排気ガスを浄化するように構成されている。消音器としてのメインマフラ20は、排気ガスを大気中に排出するのに伴って生じる排気音を低減するように構成されている。
熱交換器としての排気熱回収用熱交換器18は、排気ガスとエンジン冷却水との熱交換によって排気ガスの熱をエンジン冷却水に回収させる構成とされている。また、この排気熱回収用熱交換器18内には、排気ガスのガス流路22、該ガス流路22を開閉するための弁装置としての流路切替バルブ24が配設されており、排気ガスがエンジン冷却水との熱交換を行う排気熱回収モードと、排気ガスがガス流路22を通過するノーマルモードとを切り替え得る構成とされている。以下、具体的に説明する。
図1に示される如く、排気熱回収用熱交換器18は、それぞれ円筒状に形成された内筒26と外筒28とを含み、排気ガス流通部を構成するシェル30を備えている。さらに、シェル30は、排気管14よりも大径とされた外筒28の上流端28Aと排気管14における触媒コンバータ16側に位置する部分とを接続するコニカル胴32と、外筒28の下流端28Bと排気管14におけるメインマフラ20側に位置する部分とを接続するコニカル胴34とを備えている。
また、この実施形態では、コニカル胴32の内側に、排気管14よりも大径とされた内筒26の上流端26Aと排気管14における触媒コンバータ16側に位置する部分とを接続するテーパ筒壁としてのコニカル胴35が設けられている。
したがって、シェル30の内部には、コニカル胴32(及び外筒28における上流端28A側の一部)の内側空間である排気ガス入口ヘッダ部(分岐集合部)36と、内筒26と外筒28との間に形成された円筒状空間である熱交換流路としての排気ガス熱交換路38と、内筒26の内部空間であり流路切替バルブ24が配設された上記のガス流路22と、コニカル胴34(及び外筒28における下流端28B側の一部)の内側空間である排気ガス出口ヘッダ部(合流集合部)40とが形成されている。排気ガス入口ヘッダ部36は、コニカル胴35を貫通して形成された熱交換ガス入口38Aによって、排気ガス熱交換路38側とガス流路22側とが連通する(分岐部が形成される)構成とされている。
また、この実施形態では、排気ガス熱交換路38における排気ガス出口ヘッダ部40との合流部分、すなわち内筒26の下流側開口端26Bの外周側部分が、熱交換ガス出口38Bとされている。したがって、この実施形態では、排気管14、コニカル胴35(排気ガス入口ヘッダ部36)、内筒26(ガス流路22)、コニカル胴34(排気ガス出口ヘッダ部40)、排気管14が本発明におけるガス流路を構成している。このようにガス流路22の周囲に排気ガス熱交換路38が同軸的に配置されている排気熱回収用熱交換器18は、ノーマルモードでの背圧が小さくなる構成である。また、この排気熱回収用熱交換器18では、表面温度が低くなり自動車の他の部品との間隔を小さく設定して車両スペースを有効利用することができる構成である。さらに、この排気熱回収用熱交換器18では、外筒28(シェル30)内を通過する排気ガス温(エネルギ)が低く、またノーマルモードでは排気ガス熱交換路38が断熱層として機能するので、外筒28からの放射音が低減されるようになっている。
さらに、シェル30の排気ガス熱交換路38内には、冷却水管42が配設されており、排気熱回収用熱交換器18におけるエンジン冷却水の流通路である冷却水熱交換路44を構成している。この実施形態では、冷却水管42は、二重円筒の内側に円筒形状の冷却水熱交換路44が形成された例を示しているが、例えば、多数の直管の集合体や1条若しくは複数条の螺旋管として構成されても良い。冷却水管42は、冷却水流れ方向の上流側部分が外筒28を貫通して設けられた入口ポート46に接続されると共に、冷却水流れ方向の下流側部分が外筒28を貫通して設けられた出口ポート48に接続されている。この実施形態では、入口ポート46は、出口ポート48よりもシェル30における下流側に配設されており、排気熱回収用熱交換器18は向流型熱交換器とされている。
この排気熱回収用熱交換器18では、流路切替バルブ24が内筒26(ガス流路22)を閉止している場合には、排気ガスが排気ガス熱交換路38に流れることで熱交換機能を果たし、流路切替バルブ24が内筒26を開放している場合には、排気ガスが主にガス流路22を流れて排気ガスバイパス機能を果たす構成とされている。なお、冷却水管42が配設された排気ガス熱交換路38の流動抵抗(圧力損失)は、開放されているガス流路22の流動抵抗に対し十分に大きく、流路切替バルブ24が内筒26を開放している場合には、排気ガスが主にガス流路22を流れる構成とされている。
また、排気熱回収システム10を構成する排気熱回収用熱交換器18では、本発明における負圧発生構造の作用によって、流路切替バルブ24が内筒26を開放している場合には、排気ガスが排気ガス熱交換路38を流れ難い構成とされている。この実施形態では、熱交換ガス入口38Aが形成されたコニカル胴35がガス流路22に向かう排気ガスの流れを剥離させることで、熱交換ガス入口38Aの近傍に排気ガス熱交換路38からガスを吸い出す方向の負圧Pniを発生させる構成とされている。排気ガス流れの剥離(に伴い渦)を生じさせるコニカル胴35の内面の軸線(マクロ的な排気ガスの流れ方向)に対する傾斜角θは、7°以上として設定されている。
さらに、排気熱回収用熱交換器18では、図2(B)に示される如く、流路切替バルブ24が内筒26を開放している場合に熱交換ガス入口38Aの近傍で生じる負圧Pniは、エンジン12の所定の運転状態(における排気ガスの流量)において、熱交換ガス出口38Bの近傍で生じる負圧Pnoとほぼ等しくなる(Pni≒Pno)ように、傾斜角θ等が決められている。この実施形態では、エンジン12の所定の運転状態は、例えば最高出力の75%以上の出力を発生する運転条件とされている。すなわち、排気熱回収システム10では、エンジン12の熱負荷の大きい場合をターゲットに、排気ガス流量に対する依存性が比較的大きい負圧Pnoに対し、排気ガス流量に対する依存性が小さい負圧Pniを略一致させるように構成されている。
また、排気熱回収システム10では、流路切替バルブ24は、図示しない制御装置としてのECUによって制御され、例えば、エンジン12の暖機促進要求がされた場合、エンジン冷却水温が低いときに暖房要求がされた場合などにガス流路22を閉止するようになっている。
一方、図3に示される如く、排気熱回収システム10は、エンジン冷却水の熱を暖房用に回収するフロントヒータコア50、リヤヒータコア52、及びエンジン冷却水をフロントヒータコア50、リヤヒータコア52に循環させるヒータ温水路54を備えている。フロントヒータコア50とリヤヒータコア52とは、並列に配置されている。そして、ヒータ温水路54におけるリヤヒータコア52の下流側に排気熱回収用熱交換器18が配置されている。すなわち、ヒータ温水路54におけるリヤヒータコア52側に入口ポート46が配置されると共に、ヒータ温水路54におけるエンジン12の上流側に出口ポート48が配置されている。この実施形態では、排気熱回収用熱交換器18は、エンジン冷却水の系統においては、フロントヒータコア50に対し並列でかつリヤヒータコア52に対し直列に配置されている。
したがって、排気熱回収システム10では、図3のヒータ温水路54上に示す矢印の通りエンジン冷却水が流れるようになっている。これにより、エンジン12を通った高温の温水がフロントヒータコア50及びリヤヒータコア52を通る際に熱交換されて暖房に利用され、リヤヒータコア52にて降温されたエンジン冷却水が排気熱回収用熱交換器18に導入されて上記排気ガスと熱交換する構成である。排気熱回収用熱交換器18を通過したエンジン冷却水は、フロントヒータコア50を通過したエンジン冷却水と共にエンジン12に戻されるようになっている。このように、排気熱回収用熱交換器18は、例えば暖房機能の観点からは、エンジン12によって加熱される前のエンジン冷却水を予熱する予熱器として機能する構成である。なお、図3に示される構成に代えて、例えば、フロントヒータコア50及びリヤヒータコア52をエンジン12の下流で分岐すると共に排気熱回収用熱交換器18(入口ポート46)の上流で合流する並列配置としても良く、図3の構成に対しフロントヒータコア50とリヤヒータコア52との配置を入れ替えた構成としても良く、フロントヒータコア50及びリヤヒータコア52をエンジン12の下流で分岐すると共に排気熱回収用熱交換器18(出口ポート48)の下流で合流する並列配置としても良く、フロントヒータコア50及びリヤヒータコア52をエンジン12と排気熱回収用熱交換器18(入口ポート46)との間に直列に配置しても良い。
この実施形態では、狭義には排気熱回収用熱交換器18が本発明における排気熱回収装置に相当し、広義には、排気熱回収システム10の排気ガス系統が本発明における排気熱回収装置に相当し、より広義には排気熱回収システム10全体が本発明における排気熱回収装置に相当する。
次に、本第1の実施形態の作用を説明する。
上記構成の排気熱回収システム10では、エンジン12の始動直後のように冷却水温が低いときに暖房要求又はエンジン12の暖機促進要求があった場合、ECUは流路切替バルブ24を閉駆動してガス流路22を閉止させる。すなわち、排気熱回収モードを選択する。すると、図2(A)に示される如く、エンジン12の排気ガスはガス流路22を流れず、排気熱回収用熱交換器18において熱交換ガス入口38Aから排気ガス熱交換路38に導入される。
排気ガス熱交換路38に導入された排気ガスは、冷却水熱交換路44を流れるエンジン冷却水との間で熱交換を行い、エンジン冷却水に排気熱を回収させる。このエンジン冷却水がエンジン12やフロントヒータコア50、リヤヒータコア52を循環することで、排気熱が暖機や暖房に利用される。排気ガス熱交換路38にてエンジン冷却水との熱交換を行った排気ガスは、熱交換ガス出口38B、排気ガス出口ヘッダ部40を経由してガス流路22と合流し、排気管14、メインマフラ20を経由して系外に排出される。
一方、例えばエンジン冷却水温が所定温度以上の温度になった場合やエンジン12に高出力の出力要求があった場合等に、ECUは流路切替バルブ24を開駆動してガス流路22を開放させる。すなわち、ノーマルモードに切り替える。すると、図2(B)に示される如く、エンジン12の排気ガスは、主にガス流路22を流れ、排気ガス出口ヘッダ部40、排気管14、メインマフラ20を経由して系外に排出される。
このとき、熱交換ガス出口38Bの近傍(排気ガス出口ヘッダ部40)では、ガス流路22、排気ガス出口ヘッダ部40を通過する排気ガスの流れに伴って、排気ガス熱交換路38内のガスを排気ガス出口ヘッダ部40に吸い出す方向の負圧Pnoが生じる。
ここで、排気熱回収システム10を構成する排気熱回収用熱交換器18では、熱交換ガス入口38Aをコニカル胴35に設けているため、ノーマルモードにおいてコニカル胴35で排気ガスの剥離が生じ、これに伴って熱交換ガス入口38Aの近傍では渦が生じ、排気ガス熱交換路38内のガスを排気ガス入口ヘッダ部36、コニカル胴35内に吸い出す方向の負圧Pnoが生じる。このため、排気ガスの正圧によって、熱交換ガス入口38Aから排気ガス熱交換路38に排気ガスが流入することが抑制又は防止される。
これにより、エンジン冷却水への熱回収が不要であるノーマルモードにおいて排気熱がエンジン冷却水に回収されることが抑制又は防止され、エンジン冷却水を冷却するためのラジエータの負荷が軽減される。
しかも、排気熱回収システム10では、エンジン12が最高出力に近い出力を発揮する運転状態、換言すれば熱負荷の高い運転状態において、熱交換ガス入口38Aの近傍における負圧Pniが熱交換ガス出口38Bの近傍における負圧Pnoが略一致するので、負圧Pnoによって排気ガス熱交換路38に排気ガス流れが生じることが抑制又は防止される。すなわち、排気熱回収用熱交換器18では、排気ガス熱交換路38の排気ガス流れが殆どなくなり、エンジン冷却水への熱回収(冷却水の昇温)が一層効果的に抑制又は防止される。これにより、熱負荷の高い状態でラジエータの負荷を軽減することができる。
したがって、排気熱回収システム10では、ノーマルモードで排気ガスが排気ガス熱交換路38を流れてしまう排気熱回収用熱交換器を備えた構成と比較して、ラジエータの小型化(大型化の防止)に寄与することができる。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。なお、上記第1の実施形態又は前出の構成と基本的に同一の部品・部分については、上記第1の実施形態又は前出の構成と同一の符号を付して説明を省略し、図示を省略する場合がある。
(第2の実施形態)
図4には、本発明の第2の実施系に係る排気熱回収装置が適用された排気熱回収システム60の要部が断面図にて示されている。この図に示される如く、排気熱回収システム60は、コニカル胴35を備えた排気熱回収用熱交換器18に代えて、内筒26が排気管14と略同径とされた排気熱回収用熱交換器62を備える点で、第1の実施形態に係る排気熱回収システム10とは異なる。
排気熱回収用熱交換器62は、内筒26の上流端26A側に、排気管14の一部を構成する湾曲管(エルボ管)64が連続(一体化)され又は一体的に接続されている。湾曲管64の湾曲方向は、円直面に沿う方向、水平面に沿う方向、これらに交差する面に沿う方向等、各種方向を採用することができる。
上記湾曲管64を有する排気熱回収システム60では、内筒26内のガス流路22に導入される排気ガスは、慣性によって、湾曲管64の外周64A側の流量が大きく、内周64B側の流量が少ない偏流を生じるようになっている。
そして、排気熱回収用熱交換器62では、内筒26における湾曲管64の内周64B側に連続する部分を貫通して、ガス流路22と排気ガス熱交換路38を連通する熱交換ガス入口38Aを形成することで、コニカル胴32(及び外筒28の上流端28A側の一部)の内側に排気ガス入口ヘッダ部36が形成されている。すなわち、排気熱回収用熱交換器62では、熱交換ガス入口38Aから排気ガス入口ヘッダ部36に導入された排気ガスは、該排気ガス入口ヘッダ部36にて周方向に分散しつつ排気ガス熱交換路38に流入するようになっている。
排気熱回収システム60の他の構成は、排気熱回収システム10の対応する構成と同じである。すなわち、排気熱回収用熱交換器62の他の構成は、排気熱回収用熱交換器18の対応する構成と同じである。なお、この実施形態では、狭義には排気熱回収用熱交換器62及び湾曲管64が本発明における排気熱回収装置に相当する。
排気熱回収システム60の作用について、排気熱回収システム10の作用と異なる部分を主に説明する。
上記構成の排気熱回収システム60では、排気熱回収モードにおける作用は、排気熱回収システム10の排気熱回収モードにおける作用と同じである。この排気熱回収システム60では、湾曲管64から内筒26内のガス流路22に排気ガスが流入するノーマルモードにおいて、湾曲管64の外周64A側の流量が大きく内周64B側の流量が小さい偏流が生じるため、ガス流路22において湾曲管64の内周64Bに連続する側の流量が小さい。
このため、ノーマルモードにおいては、熱交換ガス入口38Aから排気ガス入口ヘッダ部36すなわち排気ガス熱交換路38への排気ガスの流入が著しく抑制される。これにより熱回収が不要であるノーマルモードにおいて排気熱がエンジン冷却水に回収されることが抑制又は防止され、エンジン冷却水を冷却するためのラジエータの負荷が軽減される点は、第1の実施形態に係る排気熱回収システム10と同じである。
なお、上記した第1及び第2の実施形態では、流路切替バルブ24としてバタフライ弁を備えた例を示したが、本発明はこれに限定されず、各種構造の弁装置を採用することができるのはいうまでもない。
(第3の実施形態)
図5(A)及び図5(B)には、本発明の第3の実施系に係る排気熱回収装置が適用された排気熱回収システム70の要部がそれぞれ断面図にて示されている。これらの図に示される如く、排気熱回収システム70は、コニカル胴35を備えた排気熱回収用熱交換器18に代えて、内筒26が排気管14と略同径とされた排気熱回収用熱交換器72を備える点で、第1の実施形態に係る排気熱回収システム10とは異なる。また、排気熱回収システム70は、流路切替バルブ24に代えて流路切替バルブ74を備える点で、第1の実施形態に係る排気熱回収システム10とは異なる。
排気熱回収用熱交換器72は、内筒26の上流端26Aと、上流側の排気管14とが離間しており、この離間部分が、熱交換ガス入口38Aとされてコニカル胴32の内側に排気ガス入口ヘッダ部36を形成している。図5(A)乃至図5(C)に示される如く、内筒26の上流端26Aと外筒28の上流端28Aとの間には、リング状二形成された仕切板76が、内外周共にほぼ気密となるように配設されている。これにより、排気ガス入口ヘッダ部36と排気ガス熱交換路38とは仕切板76にて仕切られている。
図5(C)に示される如く、仕切板76は、その周方向の一部が貫通して形成され、排気ガス入口ヘッダ部36から排気ガス熱交換路38に排気ガスを導入するための熱交換ガス入口76Aを有する。
流路切替バルブ74は、ガス流路22を開閉するための第1弁体78と、熱交換ガス入口76Aを開閉するための第2弁体80とを有する。この実施形態では、第1弁体78、第2弁体80は、それぞれ共通の回動軸82に一体的に回動するように固定されている。回動軸82は、内筒26の上流端26Aの近傍で、熱交換ガス入口76Aとガス流路22との間を仕切るように延在している(図5(C)参照)。そして、流路切替バルブ74では、回動軸82廻りの回動によって、図5(A)に示される如く第1弁体78がガス流路22を閉止すると共に第2弁体80が熱交換ガス入口76Aを開放する第1状態としての排気熱回収モードと、図5(B)に示される如く第1弁体78がガス流路22を開放すると共に第2弁体80が熱交換ガス入口76Aを閉止する第2状態としてのノーマルモードとを選択的にとり得る構成とされている。
排気熱回収システム70の他の構成は、排気熱回収システム10の対応する構成と同じである。すなわち、排気熱回収用熱交換器72の他の構成は、排気熱回収用熱交換器18の対応する構成と同じである。
排気熱回収システム70の作用について、排気熱回収システム10の作用と異なる部分を主に説明する。
上記構成の排気熱回収システム70では、流路切替バルブ74がガス流路22を閉止しつつ熱交換ガス入口76Aを開放している排気熱回収モードにおいて排気ガスは、排気管14から排気ガス入口ヘッダ部36、熱交換ガス入口76Aを経由して排気ガス熱交換路38に導入される。その後の作用は、第1の実施形態に係る排気熱回収システム10の排気熱回収モードにおける作用と同じである。
一方、ノーマルモードでは、排気ガスは、排気管14から排気ガス入口ヘッダ部36を経由してガス流路22に導入される。ここで排気熱回収システム70では、ノーマルモードにおいて流路切替バルブ74の第2弁体80が熱交換ガス入口76Aを閉止するため、排気ガスが排気ガス熱交換路38に流入することが効果的に防止される。これにより熱回収が不要であるノーマルモードにおいて排気熱がエンジン冷却水に回収されることが抑制又は防止され、エンジン冷却水を冷却するためのラジエータの負荷が軽減される点は、第1の実施形態に係る排気熱回収システム10と同じである。
(第4の実施形態)
図6(A)及び図6(B)には、本発明の第4の実施系に係る排気熱回収装置が適用された排気熱回収システム90の要部がそれぞれ断面図にて示されている。これらの図に示される如く、排気熱回収システム90を構成する排気熱回収用熱交換器92は、ガス流路22の上流側に設けられた流路切替バルブ74に代えて、ガス流路22の下流側に設けられた流路切替バルブ94を備える点で、第3の実施形態に係る排気熱回収システム70とは異なる。
排気熱回収用熱交換器92は、内筒26の上流端26A側には仕切板76が設けられておらず、排気ガス入口ヘッダ部36と排気ガス熱交換路38との間の部分が全周に亘る熱交換ガス入口38Aとされている。一方、排気熱回収用熱交換器92では、内筒26の下流側開口端26Bと外筒28との間に仕切板96が配設されており、この仕切板96には熱交換ガス出口96Aが周方向の一部に形成されている。図示は省略するが、仕切板96は正面視(軸方向視)で仕切板76と同じ形状に形成されている。この実施形態では、排気ガス出口ヘッダ部40は、コニカル胴34及び外筒28における下流端28B側部分の内側空間として形成されている。
流路切替バルブ94は、ガス流路22を開閉するための第1弁体98と、熱交換ガス出口96Aを開閉するための第2弁体100とを有する。この実施形態では、第1弁体98、第2弁体100は、それぞれ共通の回動軸102に一体的に回動するように固定されている。回動軸102は、内筒26の下流側開口端26Bの近傍で、熱交換ガス出口96Aとガス流路22との間を仕切るように延在している。そして、流路切替バルブ94では、回動軸102廻りの回動によって、図6(A)に示される如く第1弁体98がガス流路22を閉止すると共に第2弁体100が熱交換ガス出口96Aを開放する第1状態としての排気熱回収モードと、図6(B)に示される如く第1弁体98がガス流路22を開放すると共に第2弁体100が熱交換ガス出口96Aを閉止する第2状態としてのノーマルモードとを選択的にとり得る構成とされている。
排気熱回収システム90の他の構成は、排気熱回収システム70(排気熱回収システム10)の対応する構成と同じである。すなわち、排気熱回収用熱交換器92の他の構成は、排気熱回収用熱交換器72(排気熱回収用熱交換器18)の対応する構成と同じである。
排気熱回収システム90の作用について、排気熱回収システム70の作用と異なる部分を主に説明する。
上記構成の排気熱回収システム90では、流路切替バルブ94がガス流路22を閉止しつつ熱交換ガス出口96Aを開放している排気熱回収モードにおいて排気ガスは、排気管14から排気ガス入口ヘッダ部36を経由して排気ガス熱交換路38に導入され、排気ガス熱交換路38での熱交換後、熱交換ガス出口96A、排気ガス出口ヘッダ部40を経由してガス流路22に合流する。その後の作用は、第1の実施形態に係る排気熱回収システム10の排気熱回収モードにおける作用と同じである。
一方、ノーマルモードでは、排気ガスは、排気管14から排気ガス入口ヘッダ部36を経由してガス流路22に導入される。ここで排気熱回収システム90では、ノーマルモードにおいて流路切替バルブ94の第2弁体100が熱交換ガス出口96Aを閉止するため、排気ガスが排気ガス熱交換路38に流入することが効果的に防止される。これにより熱回収が不要であるノーマルモードにおいて排気熱がエンジン冷却水に回収されることが抑制又は防止され、エンジン冷却水を冷却するためのラジエータの負荷が軽減される点は、第1の実施形態に係る排気熱回収システム10と同じである。
(第5の実施形態)
図7(A)及び図7(B)には、本発明の第5の実施系に係る排気熱回収装置が適用された排気熱回収システム110の要部がそれぞれ断面図にて示されている。これらの図に示される如く、排気熱回収システム110を構成する排気熱回収用熱交換器112は、2つの弁体98、100を有する流路切替バルブ94に代えて、1つの弁体116でガス流路22と排気ガス熱交換路38とを閉止し得る流路切替バルブ114を備える点で、第5の実施形態に係る排気熱回収システム90とは異なる。
排気熱回収用熱交換器112は、内筒26が上下流側共に排気管14に連続(一体化)され又は一体的に接続されている。排気ガス入口ヘッダ部36は、コニカル胴32の内側で内筒26を貫通する熱交換ガス入口38Aを形成することで構成されている。熱交換ガス入口38Aは、内筒26の周方向に沿って複数設けられている。排気ガス出口ヘッダ部40は、排気熱回収システム90と同様に、コニカル胴34及び外筒28における下流端28B側部分の内側に位置し、内筒26の周方向の所定範囲に該内筒26を貫通して熱交換ガス出口38Bを形成することで構成されている。
流路切替バルブ114は、ガス流路22を閉止する状態と、熱交換ガス出口38Bを閉止する状態とを選択的にとり得る単一の弁体116を備えている。弁体116は、熱交換ガス出口38Bの上流側縁部の近傍で排気ガス熱交換路38とガス流路22と野間を通過するように配設された回動軸118廻りに回動可能とされ、該回動によって、上記の通り、ガス流路22を閉止する状態と、熱交換ガス出口38Bを閉止する状態とを選択的にとり得る。この実施形態では、弁体116は、円形断面の内筒26に形成された熱交換ガス出口38Bを閉止するために、円弧状断面を有すると共に円弧の周方向中央部において回動軸118に支持又は固定されている。
排気熱回収システム110の他の構成は、排気熱回収システム90(排気熱回収システム10)の対応する構成と同じである。すなわち、排気熱回収用熱交換器112の他の構成は、排気熱回収用熱交換器92(排気熱回収用熱交換器18)の対応する構成と同じである。
排気熱回収システム110の作用について、排気熱回収システム90の作用と異なる部分を主に説明する。
上記構成の排気熱回収システム110では、流路切替バルブ114がガス流路22を閉止して熱交換ガス出口38Bを開放している排気熱回収モードにおいて排気ガスは、排気管14から排気ガス入口ヘッダ部36を経由して排気ガス熱交換路38に導入され、排気ガス熱交換路38での熱交換後、排気ガス出口ヘッダ部40、熱交換ガス出口38Bを経由してガス流路22に合流する。その後の作用は、第1の実施形態に係る排気熱回収システム10の排気熱回収モードにおける作用と同じである。
一方、ノーマルモードでは、排気ガスは、排気管14から排気ガス入口ヘッダ部36を経由してガス流路22に導入される。ここで排気熱回収システム90では、ノーマルモードにおいて流路切替バルブ114の弁体116が熱交換ガス出口38Bを閉止するため、排気ガスが排気ガス熱交換路38に流入することが効果的に防止される。これにより熱回収が不要であるノーマルモードにおいて排気熱がエンジン冷却水に回収されることが抑制又は防止され、エンジン冷却水を冷却するためのラジエータの負荷が軽減される点は、第1の実施形態に係る排気熱回収システム10と同じである。
なお、上記した各実施形態では、内筒26、外筒28、コニカル胴35、湾曲管64等が円形断面を有する例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、これらの一部又は全部が矩形断面を有して構成されていても良い。この構成では、例えば弁体116を平板状に構成することができる。
また、上記した各実施形態では、各種形態の排気熱回収用熱交換器を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、第2に実施形態における熱交換ガス入口38Aに代えて、第3の実施形態に係る熱交換ガス入口76Aを湾曲管64の内周64B側に設けても良い。
本発明の第1の実施形態に係る排気熱回収システムを構成する排気熱回収用熱交換器の概略全体構成を示す側断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る排気熱回収システムを構成する排気熱回収用熱交換器の排気ガス流れを示す図であって、(A)は排気熱回収モードの側断面図、(B)はノーマルモードの側断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る排気熱回収システムの概略全体構成を示すシステムフロー図である。 本発明の第2の実施形態に係る排気熱回収システムを構成する排気熱回収用熱交換器を示す側断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る排気熱回収システムを構成する排気熱回収用熱交換器を示す図であって、(A)は排気熱回収モードの側断面図、(B)はノーマルモードの側断面図、(C)は仕切板を示す軸直角断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る排気熱回収システムを構成する排気熱回収用熱交換器の排気ガス流れを示す図であって、(A)は排気熱回収モードの側断面図、(B)はノーマルモードの側断面図である。 本発明の第5の実施形態に係る排気熱回収システムを構成する排気熱回収用熱交換器の排気ガス流れを示す図であって、(A)は排気熱回収モードの側断面図、(B)はノーマルモードの側断面図である。
符号の説明
10 排気熱回収システム(排気熱回収装置)
18 排気熱回収用熱交換器(排気熱回収装置)
22 ガス流路
24 流路切替バルブ(弁装置)
26 内筒
35 コニカル胴(テーパ筒壁)
38A 熱交換ガス出口
38B 熱交換ガス出口
60・70・90・110 排気熱回収システム(排気熱回収装置)
62・72・92・112 排気熱回収用熱交換器(排気熱回収装置)
64 湾曲管(湾曲流路)
74・94・114 流路切替バルブ
76A 熱交換ガス入口
96A 熱交換ガス出口

Claims (6)

  1. 排気ガスを流通させるためのガス流路と、
    前記ガス流路の外周を覆って設けられ、冷媒との熱交換を行う排気ガスを流通させるための熱交換流路と、
    前記ガス流路を開閉する弁装置と、
    前記熱交換流路における排気ガス流れ方向の上流側と前記ガス流路とを連通する熱交換ガス入口と、
    前記熱交換流路の排気ガス流れ方向下流端側と前記ガス流路とを連通する熱交換ガス出口と、
    前記ガス流路を排気ガスが流通するのに伴って、前記熱交換ガス入口から前記熱交換流路へのガス流入を抑制する方向の負圧を生じさせる負圧発生構造と、
    を備えた排気熱回収装置。
  2. 前記負圧発生構造は、少なくとも排気ガス流量が所定流量である場合に、前記熱交換ガス入口に生じさせる負圧が前記熱交換ガス出口に生じる負圧と同等になるように構成されている請求項1記載の排気熱回収装置。
  3. 前記負圧発生構造は、排気ガス流れ方向の下流側に向けて流路断面積を徐々に広げるように傾斜され前記熱交換流路と前記ガス流路とを隔てるテーパ筒壁に、前記熱交換ガス入口を形成して構成されている請求項1又は請求項2記載の排気熱回収装置。
  4. 排気ガスを流通させるためのガス流路と、前記ガス流路の外側に設けられ冷媒との熱交換を行う排気ガスを流通させるための熱交換流路とを隔てる内筒と、
    前記ガス流路を開閉するための弁装置と、
    前記内筒の排気ガス流れ方向の上流側に連続し、該内筒に向けて流路断面積を徐々に拡大するテーパ状に形成されたテーパ筒壁と、
    前記テーパ筒壁を貫通して設けられ、前記熱交換流路における排気ガス流れ方向の上流側部分と前記ガス流路とを連通する熱交換ガス入口と、
    前記熱交換流路における排気ガス流れ方向の下流側部分と前記ガス流路とを連通する熱交換ガス出口と、
    を備えた排気熱回収装置。
  5. 排気ガスを流通させるためのガス流路と、前記ガス流路の外側に設けられ冷媒との熱交換を行う排気ガスを流通させるための熱交換流路とを隔てる内筒と、
    前記ガス流路を開閉するための弁装置と、
    前記内筒における排気ガス流れ方向の上流側に設けられ、前記ガス流路に排気ガスを導入するための湾曲流路と、
    前記内筒における前記湾曲流路の内周側に連続する部分を貫通して設けられ、前記熱交換流路における排気ガス流れ方向の上流側部分と前記ガス流路とを連通する熱交換ガス入口と、
    を備えた排気熱回収装置。
  6. 排気ガスを流通させるためのガス流路と、
    前記ガス流路の外周を覆って設けられ、冷媒との熱交換を行う排気ガスを流通させるための熱交換流路と、
    前記ガス流路を閉止すると共に前記熱交換流路を開放する第1状態と、前記ガス流路を開放すると共に前記熱交換流路を閉止する第2状態とを選択的に切り替え得る弁装置と、
    を備えた排気熱回収装置。
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