JP2008121452A - 排気弁構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構造でチャタリングを抑制することができる排気弁構造を得る。
【解決手段】排気バルブ装置10は、一端側において回動軸52廻りに回転可能支持され排気ガスの圧力に応じて回動軸52廻りに回転して排気ガス案内パイプ38の開口端を開閉するバルブ54が、その他端側に設けられたガス流集中部82を有する。ガス流集中部82は、バルブ54による排気ガス案内パイプ38の開度が所定開度以下の場合に排気ガスの流れを集中させるようになっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば自動車等の排気ガスを排出するための排気系に設けられ、排気ガスの圧力で動作する排気弁構造に関する。
排気ガスの圧力により排気ガス流路の開閉を行う排気圧感応バルブが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−266837号公報 特開2002−303120号公報
しかしながら、上記従来の技術では、チャタリング(バルブ本体と弁座との繰り返し衝突)を防止するために、全閉からの開放動作初期にはバルブ本体が排気ガス流路の軸線方向に変位する構成であるため、バルブ本体を全閉側に付勢するばねを板ばねとしたり、排気ガスの流通領域内に配置したりする等の制約があった。
本発明は、上記事実を考慮して、簡単な構造でチャタリングを抑制することができる排気弁構造を得ることが目的である。
請求項1記載の発明に係る排気弁構造は、一端側において支軸廻りに回転可能支持され、排気ガスの圧力に応じて前記支軸廻りに回転することで排気ガス流路の開口端を開閉する弁体と、前記弁体及び前記排気ガス流路の流路壁の少なくとも一方における前記弁体の他端側に設けられ、前記弁体による前記排気ガス流路の開度が所定開度以下の場合に排気ガスの流れを集中させるためのガス流集中部と、を備えている。
請求項1記載の排気弁構造では、例えば重力や付勢部材の付勢力によって弁体が排気ガス流路を閉止している状態から、排気ガスの圧力が上昇すると、弁体は、排気ガスの圧力に応じて支軸廻りに回動し、排気ガス流路を開放する。ここで、弁体及び排気ガス流路の流路壁における支軸とは反対側、すなわち開放動作により弁体が排気ガス流路の開口端から最も大きく離間する側にガス流集中部を設けたので、排気ガス流量の少ない状態では、排気ガスは、主にガス流集中部を流れる。これにより、弁体を支軸廻りに回動させるモーメント(以下、回動モーメントという)の腕が最長となる部分で局所的に弁体の上下流の圧力差が大きくなり、弁体が重力や付勢部材の付勢力に抗して排気ガス流路を開放する状態が長時間維持される。
このように、請求項1記載の排気弁構造では、簡単な構造でチャタリングを抑制することができる。
請求項2記載の発明に係る排気弁構造は、請求項1記載の排気弁構造において、前記弁体における前記排気ガス流路を閉止する閉止姿勢で排気ガスの圧力を受ける受圧部は、前記排気ガス流路の軸心部における排気ガス流れ方向の位置が、前記支軸の排気ガス流れ方向における位置に一致するか、又は該支軸の排気ガス流れ方向よりも排気ガス流れ方向の上流側に位置している。
請求項2記載の排気弁構造では、弁体の受圧部に作用する排気ガスの圧力による該弁体の回動モーメントの腕の長さが、受圧部が支軸よりも排気ガス流れ方向下流側に位置する場合よりも短いので、弁体が開動作を開始する排気ガス圧力が高くなる。このため、弁体は、低い排気ガス圧力で開動作することが抑制され、比較的高い排気ガス圧力で回動作初期に比較的大きな開度を得ることができる。これにより、チャタリングの発生が一層効果的に抑制される。
請求項3記載の発明に係る排気弁構造は、一端側において支軸廻りに回転可能に支持された弁体が、排気ガスの圧力に応じて前記支軸廻りに回転することで、排気ガス流路の開口端を閉止する閉止姿勢と該開口端を開放する開放姿勢とをとり得る排気弁構造であって、前記弁体は、前記閉止姿勢で前記排気ガス流路の開口端に突き当てられる環状のシール部と、前記閉止姿勢で排気ガスの圧力を受け得るように前記排気ガス流路内に入り込む板状の受圧部と、前記シール部と受圧部とを連結する筒状に形成されると共に、前記閉止姿勢で他の部分よりも前記排気ガス流路の内面から離間して位置するガス流集中部が前記支軸から最も離間した部分に形成されている連結部と、を含んで構成されている。
請求項3記載の排気弁構造では、弁体は、シール部を排気ガス流路の開口端(弁座)に突き当てられると共に受圧部が排気ガス流路内に入り込んだ姿勢が閉止姿勢とされ、連結部は排気ガス流路の内周面を向いている。そして、例えば重力や付勢部材の付勢力によって弁体が排気ガス流路を閉止している状態から、排気ガスの圧力が上昇すると、弁体は、排気ガスの圧力に応じて支軸廻りに回動し、排気ガス流路を開放する。
ここで、弁体の連結部における支軸から最も離間した部分すなわち開放姿勢で排気ガス流路の開口端から最も大きく離間する部分にガス流集中部を設けたので、排気ガス流量が少なく連結部が排気ガス流路の内周面に対し排気ガス流れ方向にオーバラップしている状態では、排気ガスは、ガス流集中部を主に流れる。これにより、弁体を支軸廻りに回動させるモーメント(以下、回動モーメントという)の腕が最長となる部分で局所的に弁体の上下流の圧力差が大きくなり、弁体が重力や付勢部材の付勢力に抗して排気ガス流路を開放する状態が長時間維持される。
このように、請求項3記載の排気弁構造では、簡単な構造でチャタリングを抑制することができる。
請求項4記載の発明に係る排気弁構造は、請求項3記載の排気弁構造において、前記受圧部は、前記閉止姿勢で前記排気ガス流路の軸線と交差する位置が、前記支軸の前記排気ガス流路の軸線方向における位置に一致するか、又は該支軸の前記排気ガス流路の軸線方向における位置よりも排気ガス流れ方向の上流側に位置している。
請求項4記載の排気弁構造では、弁体の受圧部に作用する排気ガスの圧力による該弁体の回動モーメントの腕の長さが、受圧部が支軸よりも排気ガス流れ方向下流側に位置する場合よりも短いので、弁体が開動作を開始する排気ガス圧力が高くなる。このため、弁体は、低い排気ガス圧力で開動作することが抑制され、比較的高い排気ガス圧力で回動作初期に比較的大きな開度を得ることができる。これにより、チャタリングの発生が一層効果的に抑制される。
請求項5記載の発明に係る排気弁構造は、請求項2又は請求項4記載の排気弁構造において、前記受圧部は、前記閉止姿勢で前記排気ガス流路の軸線との直交面に沿う平板状に形成されている。
請求項5記載の排気弁構造では、受圧部が排気ガス流路の軸線との直交面に沿う平板状に形成されているため、受圧部の面積を小さくすることができる。このため、弁体が開動作を開始する排気ガスの圧力を一層高くすることができ、チャタリングが効果的に抑制される。
以上説明したように本発明に係る排気弁構造は、簡単な構造でチャタリングを抑制することができるという優れた効果を有する。
本発明の実施形態に係る排気弁構造としての排気バルブ装置10について、図1乃至図6に基づいて説明する。先ず、排気バルブ装置10が適用された排気系熱交換器14について説明し、その後、本発明の主要部である排気弁構造としての排気バルブ装置10の詳細構成を説明することとする。なお、以下の説明で、単に上流・下流の語を用いるときは、排気ガスの流れ方向の上流・下流を示すものとする。また、説明の便宜上、各図に適宜矢印F、矢印U、矢印Wにて示す方向を、それぞれ前方向、上方向、幅方向とする。
(排気系熱交換器の構成)
図6には、排気系熱交換器14が適用された車両用排気系構造(排気熱回収システム)10の概略全体構成がフロー図にて示されている。この図に示される如く、車両用排気系構造11は、自動車の内燃機関であるエンジン12の排気ガスが有する熱をエンジン冷却水との熱交換によって回収し、暖房やエンジン12の暖機促進等に利用する排気系熱交換器14を含んで構成されている。
具体的には、エンジン12には、排気ガスを導出する排気経路を構成する排気管15が接続されている。排気管15による排気ガスの排出経路上には、上流側から順に触媒コンバータ16、熱交換器としての排気系熱交換器14、メインマフラ18が配設されている。触媒コンバータ16は、内蔵した触媒16Aによって通過する排気ガスを浄化するように構成されている。消音器としてのメインマフラ18は、浄化後の排気ガスを大気中に排出するのに伴って生じる排気音を低減(消音)するように構成されている。
また、車両用排気系構造11は、排気ガスが排気系熱交換器14(後述する熱交換部14A)をバイパスするためのバイパス流路20、該バイパス流路20を開閉するための流路切替バルブとしての排気バルブ装置10を備えている。これにより、車両用排気系構造11では、排気ガスがエンジン冷却水との熱交換を行う排気熱回収モードと、排気ガスがバイパス流路20を通過するノーマルモードとを切り替え得る構成とされている。
さらに、車両用排気系構造11は、排気系熱交換器14の熱交換部14A(後述するエンジン冷却水流路34)に排気ガスと熱交換を行う冷媒としてのエンジン冷却水を循環するための冷媒流路としての冷却水循環路24を備えている。この実施形態で、冷却水循環路24は、エンジン12と排気系熱交換器14とを直列に連通している。また、図示は省略するが、冷却水循環路24上には、ヒータ熱源としてのヒータコアが配設されている。
そして、この実施形態に係る車両用排気系構造11では、バイパス流路20は排気系熱交換器14の内部に設けられており、排気バルブ装置10は、排気系熱交換器14における熱交換部14Aに対し下流に配設されている。以下、排気系熱交換器14について具体的に説明する。
排気系熱交換器14は、排気ガスの熱を冷媒としてのエンジン冷却水に回収する構成とされており、図5に示される如く該排気ガスの流路とエンジン冷却水の流路とを隔てる隔壁パイプ26を備えている。この実施形態では、隔壁パイプ26は、そのパイプ壁の内外に螺旋状に形成された螺旋溝26A、26Bが形成されている。螺旋溝26A、螺旋溝26Bは、排気ガスとエンジン冷却水との熱交換を行う熱交換部14Aの略全長に亘り形成されており、隔壁パイプ26の前後は、熱交換部14Aに対し前後にそれぞれ延設された排気ガス導入部26C、排気ガス排出部26Dとされている。
隔壁パイプ26の内側には、略円筒状に形成されたバイパス管部としてのインナパイプ28が同軸的に配置されている。この隔壁パイプ26とインナパイプ28との間に形成された空間が、排気系熱交換器14の排気ガス流路30とされている。また、隔壁パイプ26は、略円筒状に形成されると共に同軸的に配置されたアウタパイプ32にて外周側から覆われている。この隔壁パイプ26とアウタパイプ32との間の空間が排気系熱交換器14のエンジン冷却水流路34とされている。
排気系熱交換器14では、排気ガス流れ方向におけるエンジン冷却水流路34の形成範囲が、排気ガスとエンジン冷却水との熱交換が行われる熱交換部14Aとされており、インナパイプ28は熱交換部14Aよりも上流側及び下流側に突出している。この排気系熱交換器14におけるインナパイプ28内の空間は、排気系熱交換器14における熱交換部14Aをバイパスするための上流したバイパス流路20とされている。
より具体的には、図5に示される如く、インナパイプ28の上流端28Aは、排気管15の下流端が接続されており、インナパイプ28の下流端28Bは、排気ガス案内パイプ38の上流端38Aに略同軸的に接続されている。なお、排気ガス案内パイプ38に代えて、インナパイプ28を下流側に延長しても良い。この排気ガス案内パイプ38(又はインナパイプ28)の内部空間が排気バルブ装置10にて開閉され、本発明における排気ガス流路に相当する。
また、隔壁パイプ26におけるアウタパイプ32(エンジン冷却水流路34)よりも上流に突出した排気ガス導入部26C(熱交換部14Aよりも上流部分)の前端は、インナパイプ28の上流端28Aの外周面に気密状態で接続されている。さらに、隔壁パイプ26におけるアウタパイプ32(エンジン冷却水流路34)よりも下流に突出した隔壁パイプ26の排気ガス排出部26D(熱交換部14Aよりも下流部分)は、エンドパイプ40を介して排気ガス案内パイプ38に気密状態で接続されている。
そして、インナパイプ28における隔壁パイプ26の排気ガス導入部26Cの内側に位置する部分には、該インナパイプ28内の空間であるバイパス流路20と排気系熱交換器14の排気ガス流路30と連通する透孔42が設けられている。すなわち、透孔42が排気ガス流路30とバイパス流路20との分岐部を構成している。一方、エンドパイプ40には、排気ガス流路30の内外を連通する透孔44が設けられている。透孔44及び排気ガス案内パイプ38の下流側開口端38Bは、上流側開口端46Aがエンドパイプ40に気密状態で接続されたシェルとしての熱交換器後部シェル46内の空間である排気ガス出口ヘッダ48において、それぞれ開口している。
したがって、排気系熱交換器14では、熱交換部14Aをバイパスしてバイパス流路20を通過した排気ガスは、排気ガス案内パイプ38の内側を経由して熱交換器後部シェル46内の排気ガス出口ヘッダ48に至り、一方、透孔42を経由して排気ガス流路30を通過した排気ガスは、排気ガス案内パイプ38の外側、透孔44を経由して熱交換器後部シェル46内の排気ガス出口ヘッダ48に至る構成とされている。
一方、図5に示される如く、排気系熱交換器14のアウタパイプ32における排気ガス流れ方向の下流端側は、エンジン冷却水流路34にエンジン冷却水を導入するための冷却水入口パイプ70が接続されている。また、アウタパイプ32における排気ガス流れ方向の上流端側には、エンジン冷却水流路34からエンジン冷却水を排出するための冷却水出口パイプ72が接続されている。冷却水入口パイプ70及び冷却水出口パイプ72は、冷却水循環路24に、少なくともエンジン冷却水流れに沿ってエンジン12と直列となるように接続されている。
以上により、排気系熱交換器14は、排気ガスの流れ方向とエンジン冷却水の流れ方向とが反対向きである向流型熱交換器とされており、この実施形態では、排気系熱交換器14は、排気ガスが螺旋溝26Aに沿って螺旋状の流れを生じると共に、エンジン冷却水が螺旋溝26Bに沿って排気ガスとは逆向きの螺旋状の流れを生じることで、コンパクトで熱交換効率の高い構成とされている。また、排気系熱交換器14では、バイパス流路20を通過することによる排気ガスの圧力損失(背圧)が、排気ガス流路30を通過することによる排気ガスの圧力損失に対し十分に小さく、バルブ54が開放姿勢をとる場合に排気ガスは主にバイパス流路20を流通するようになっている。
そして、排気系熱交換器14は、排気ガス案内パイプ38の下流側開口端38Bを開閉するための排気バルブ装置10を備えている。以下、排気バルブ装置10の詳細構成を説明する。
(排気バルブ装置の構成)
図1にも示される如く、排気バルブ装置10は、熱交換器後部シェル46に支持された支軸としての回動軸52廻りに回動することで、排気ガス案内パイプ38の下流側開口端38Bを閉止する閉止姿勢(図1参照)と、該閉止位置から矢印A方向に回動して排気ガス案内パイプ38の下流側開口端38Bを開放する開放姿勢(図5の想像線参照)とをとり得る弁体としてのバルブ54を備えている。閉止姿勢に位置するバルブ54は、排気ガス案内パイプ38における下流側開口端38B廻りに設けられた弁座(シール)55に当接する構成とされている。
図2に示される如く、回動軸52は、排気ガス案内パイプ38に固定されたフレーム56に取り付けられた軸受ホルダ57に保持された軸受58、フレーム56に取り付けられた軸受ホルダ59に保持された軸受60によって、長手方向に離間した2箇所で熱交換器後部シェル46に対し回転自在に支持されている。バルブ54は、アーム62を介して回動軸52と一体回転可能に連結されている。これにより、バルブ54は、回動軸52廻りに回動することで上記した閉止姿勢と開放姿勢とをとり得る。また、回動軸52における熱交換器後部シェル46の外側に突出した端部にはレバー64が固定されており、レバー64にはストッパ66が設けられている。
ストッパ66には、一端が熱交換器後部シェル46に係止された(図3参照)付勢部材としてのリターンスプリング68の他端が係止されている。回動軸52は、リターンスプリング68の付勢力によってバルブ54が閉止姿勢をとる方向に付勢されている。これにより、排気系熱交換器14では、排気ガスの圧力が低い場合には、リターンスプリング68の付勢力によってバルブ54が排気ガス案内パイプ38すなわちバイパス流路20を閉止し、排気ガスが熱交換部14Aの排気ガス流路30を流通するようになっている。一方、排気ガスの圧力が所定値以上になると、バルブ54はリターンスプリング68の付勢力に抗して排気ガスの圧力に応じた開放姿勢をとるようになっている。この実施形態では、上記した内燃機関エンジンが最高出力を発生する場合の排気ガスの圧力によって、バルブ54は、排気ガスの圧力による最大開度となる開放姿勢をとる設定とされている。
また、この実施形態では、排気バルブ装置10は、排気ガスと熱交換を行うエンジン冷却水の温度が所定温度(この実施形態では80℃)以上である場合には、排気ガスの圧力に依らず強制的にバルブ54を開放姿勢で保持するために、リターンスプリング68の付勢力に抗するバルブ駆動力、保持力を生じる図示しないサーモアクチュエータ74を備えている。サーモアクチュエータ74は、冷却水入口パイプ70から分岐した分岐部70Aに設けられており、排気ガスの圧力による開放姿勢よりも開度が大きい全開姿勢(閉止姿勢から矢印A方向に略90°回動した姿勢)に保持するようになっている。このサーモアクチュエータ74については、公知の構造を採用することができるので、その構成の説明は省略する。
以上説明した排気バルブ装置10を構成するバルブ54は、図1に示される如く、閉止姿勢で弁座55に当接するシール部76と、閉止姿勢で排気ガス案内パイプ38に入り込み排気ガスの圧力を受ける受圧部78と、受圧部78とシール部76とを連結する連結短筒部80とを有して構成されている。
より具体的には、排気バルブ装置10では、排気ガス案内パイプ38の下流側開口端38Bが、該排気ガス案内パイプ38の軸線CLとの直交面に対し、回動軸52から遠い側が近い側に対し排気ガス流れ方向の下流側に位置するように連続的に傾斜されている(片テーパ状とされている)。これに倣って、弁座55は、排気ガス案内パイプ38の軸線CLとの直交面に対し傾斜されて座面(シール面)が楕円形状とされている。したがって、シール部76は、略楕円環状でかつ平板状に形成されている。
同様に、受圧部78は、排気ガス案内パイプ38の軸線CLに対し傾斜(シール部76と略平行と)されると共に、シール部76と同軸的な略楕円平板状に形成されている。この実施形態では、アーム62は、受圧部78における受圧面とは反対側の面に固定されている。
連結短筒部80は、略楕円テーパ筒状を成しており、シール部76の内縁と受圧部78の外縁とを滑らかに連続させている。図1およびに示される如く、連結短筒部80は、バルブ54の閉止姿勢で、排気ガス案内パイプ38の内周面38Cとの間に隙間Cが形成されるように、該内周面38C側を向いている。
そして、図1に示される如く、連結短筒部80における回動軸52から最も遠い部分(図1では下端)には、ガス流集中部(ガス逃がし部)82が設けられている。図3(A)及び図3(B)に示される如く、ガス流集中部82は、連結短筒部80における回動軸52から最も遠い部分を径方向外向きに凹となるように凹ませて形成されており、排気ガス流れ方向の上流側の端部が受圧部78において該上流側を向いて開口するガス入口部82Aとされると共に、排気ガス流れ方向の下流側の端部は、シール部76まで至っている。
これにより、排気バルブ装置10では、図4に示される如く、バルブ54による排気ガス案内パイプ38の開度が小さい場合(例えば、回動軸52廻りの回動角θが5°以下の場合)に、ガス流集中部82の設置部分が周方向の他の部分よりも広いガス流路を形成し、ガス流集中部82に排気ガス流れが集中する構成とされている。
以上説明した排気バルブ装置10のバルブ54は、シール部76、受圧部78、ガス流集中部82を有する連結短筒部80を含む各部が、一体に形成されている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
上記構成の車両用排気系構造11では、エンジン冷却水温が低い場合には、サーモアクチュエータ74に対しバルブ54がフリーとされ、排気バルブ装置10は自圧バルブとして作用する。このため、排気ガスの圧力が低い運転条件では、リターンスプリング68の付勢力によって排気ガス案内パイプ38すなわちバイパス流路20が閉止され、排気ガスは、熱交換部14Aの排気ガス流路30を流れ、エンジン冷却水流路34を流れるエンジン冷却水との熱交換が行われる。これにより、内燃機関エンジンの暖機促進や、低温始動時の暖房維持が果たされる。
例えば加速や登坂等の内燃機関エンジンの出力が増す運転条件で、排気ガスの圧力が上昇すると、この排気ガスの圧力を受けたバルブ54は、リターンスプリング68の付勢力に抗し矢印A方向に回動し、開放姿勢に至る。これにより、排気ガスは、主にバイパス流路20を流れ、排気ガス流路30を流れる場合と比較して背圧が低減される。すなわち、自圧バルブとして機能する排気バルブ装置10を備えた車両用排気系構造11では、内燃機関エンジンの暖気等のための排気熱回収よりも出力確保のための背圧低減が優先される場合に、排気ガスが熱交換部14Aをバイパスしてバイパス流路20を流れることで、自動的に背圧の低減が果たされる。そして、内燃機関エンジンが最高出力を発生する際には、その排気ガスの圧力でバルブ54が排気ガスの圧力による最大開度となる。
また、車両用排気系構造11では、エンジン冷却水温が80℃以上になると、サーモアクチュエータ74によりバルブ54が全開位置に移動し、該全開位置で保持される。これにより、排気ガスは主にバイパス流路20を流れ、排気ガス案内パイプ38、熱交換器後部シェル46の排気ガス出口ヘッダ48を経由して排気管15から排出される。すなわち、排気熱の回収が不要な運転状態では、排気ガス流路が自動的にバイパス流路20に切り替えられる。
ここで、車両用排気系構造11では、バルブ54にガス流集中部82を設けたため、エンジン12の低負荷時、すなわち排気ガス流量が少なく排気脈動を生じ易い運転条件で、バルブ54のチャタリングが抑制される。具体的には、図4に示される如くバルブ54の開度が小さくなるエンジン12の低負荷時には、排気ガス圧(バルブ54の上下流の圧力差)が低下してリターンスプリング68の付勢力にてバルブ54は閉止姿勢側に戻る方向に変位するとシール部76が弁座55に当接し易いが、排気バルブ装置10では、バルブ54の小開度状態において回動軸52から最も遠い部分であるガス流集中部82に排気ガス流れが集中するため、リターンスプリング68の付勢力に抗する力が維持され易い(開放姿勢を長時間維持することができる)。すなわち、バルブ54における周方向の特定部位に排気ガス流れを集中させることで該特定部分の上下流での圧力差を確保し、かつこの特定部分が回動軸52廻りのモーメントアームを最長にする部分(回動軸52から最も離間した部分)であるため、排気ガス流量が少ない運転条件でリターンスプリング68の付勢力に抗する力を得ることができる。
しかも、ガス流集中部82を設けることで、バルブ54が所定開度(回動軸52廻りの回動角で5°相当)に至った場合のガス流集中部82による排気ガスの流路断面積と、該所定開度よりも小さい開度での排気ガスの流路断面積との差小さくなるので、換言すれば、チャタリングを生じ易い小開度(回動軸52廻りの回動角で5°以下)でガス流集中部82を通過する排気ガス流れが維持されるので、上記したリターンスプリング68の付勢力に抗する力を得る効果が、バルブ54の微小開度でも発揮され、チャタリングの発生が効果的に抑制される。
このように、第1の実施形態に係る車両用排気系構造11では、簡単な構造でチャタリングを抑制することができる。これにより、チャタリングに伴うバタツキ音(パタパタ音)が防止され、またバルブ54すなわち排気バルブ装置10の寿命が長くなる。
次に、本発明の他の実施形態を説明する。なお、上記第1の実施形態又は前出の構成と基本的に同一の部品、部分については、第1の実施形態又は前出の構成と同一の符号を付して説明を省略し、また図示を省略する場合がある。
(第2の実施形態)
図7には、本発明の第2の実施形態に係る排気バルブ装置90が図1に対応する側断面図にて示されている。この図に示される如く、排気バルブ装置90は、受圧部78、連結短筒部80を有するバルブ54に代えて、受圧部92、連結短筒部94を有するバルブ96を備える点で、第1の実施形態とは異なる。
受圧部92は、略円板状に形成されており、バルブ96の閉止姿勢で排気ガス案内パイプ38の軸線CLとの直交面に沿って配置されるようになっている。そして、この実施形態では、バルブ96の閉止姿勢において、受圧部92における排気ガス流れ方向の上流側を向く受圧面92Aは、排気ガス案内パイプ38の軸線CLと直交すると共に回動軸52の軸線を通る仮想直線Lに沿って位置する構成とされている。換言すれば、受圧部92の受圧面92Aは、排気ガス流れ方向(矢印F方向と平行な排気ガス案内パイプ38、インナパイプ28の軸線方向)における位置が、回動軸52の排気ガス流れ方向における位置に一致している。
これにより、バルブ96は、受圧部92に作用する排気ガス圧力による回動軸52廻りの回動モーメントが、バルブ54における回動軸52よりも排気ガス流れ方向下流側に位置する受圧部78に作用する排気ガス圧力による回動軸52廻りの回動モーメントに対して、小さくなる構成とされている。具体的には、受圧部92、受圧部78の軸心部に排気ガス圧力による集中荷重が作用すると仮定した場合、バルブ54のモーメントアーム長さL54(図1参照)よりもバルブ96のモーメント長さL96(図7参照)の方が短くなっている。
連結短筒部94は、バルブ96の閉止姿勢で排気ガス案内パイプ38の軸線CLとの直交面に沿う受圧部92と、該直交面に対し傾斜して弁座55に当接するシール部76とを連結するので、連結短筒部80とは形状が異なる。具体的には、連結短筒部94は、回動軸52から離間するほど、排気ガス案内パイプ38の内周面38Cとの排気ガス流れ方向のオーバラップ量が大きくなる構成とされている。そして、この連結短筒部94には、ガス流集中部98が設けられている。
ガス流集中部98は、バルブ54のガス流集中部82と同様に、連結短筒部94における回動軸52から最も遠い部分を径方向外向きに凹となるように凹ませて形成されており、排気ガス流れ方向の上流側の端部が受圧部92において該上流側を向いて開口するガス入口部98Aとされると共に、排気ガス流れ方向の下流側の端部は、シール部76まで至っている。
以上説明した排気バルブ装置90のバルブ96は、シール部76、受圧部92、ガス流集中部98を有する連結短筒部94を含む各部が、一体に形成されている。排気バルブ装置90の他の構成は、排気バルブ装置10の対応する構成と同じである。
したがって、第2の実施形態に係る排気バルブ装置90によっても、バルブ96における回動軸52から最も離間した部分に設けたられたガス流集中部98に排気ガス流れを集中させることができ、第1の実施形態に係る車両用排気系構造11と同様の作用によって同様の効果を得ることができる。すなわち、バルブ96のチャタリングを抑制することができる
また、排気バルブ装置90では、受圧部92の受圧面92Aが排気ガス流れ方向において回動軸52と同じ位置に位置しているため、換言すれば、上記した如く、バルブ96の回動軸52廻りのモーメントアーム長さL96がバルブ54の回動軸52廻りのモーメントアーム長さL54よりも短いため、リターンスプリング68の付勢力に抗してバルブ96を開駆動する排気ガス圧力が高くなる。これにより、バルブ96は、比較的(バルブ54よりも)排気ガス圧力が高くなってから開駆動されるので、該開駆動後の開度が比較的大きくなり(弁座55に当接するまでのストロークが長くなり)、チャタリングが抑制される。すなわち、上記したガス流集中部への排気ガス流れの集中によるチャタリング防止効果と併せて、効果的にチャタリングを抑制することができる。
さらに、排気バルブ装置90では、閉止姿勢をとるバルブ96の受圧部92が排気ガス案内パイプ38との直交面に沿って配置される構成であるため、受圧面積(排気ガスの圧力をバルブ96の開駆動力に変換する有効面積)が小さく(バルブ54と比較して小さく)、バルブ96を開駆動する排気ガス圧力が一層高くなる。すなわち、バルブ96のチャタリングが効果的に抑制される。
なお、第2の実施形態では、受圧面92Aを回動軸52(の軸心)と排気ガス流れ方向の同じ位置に配置する例を示したが、本発明はこれに限定されず、受圧面92Aの軸心を回動軸52の軸心よりも排気ガス流れ方向の上流側に配置しても良い。受圧部92を排気ガス案内パイプ38の軸心に対し傾斜させる構成においても同じである。
(第3の実施形態)
図8には、本発明の第3の実施形態に係る排気バルブ装置100が図1に対応する側断面図にて示されている。この図に示される如く、排気バルブ装置100は、シール部76、連結短筒部94を有するバルブ96に代えて、シール部102、連結短筒部104を有するバルブ106を備える点で、第1の実施形態とは異なる。
シール部102は、回動軸52に最も近い部分のシール面102Aと、回動軸52から最も遠い部分のシール面102Bとが排気ガス案内パイプ38の軸線CLに対して、第1及び第2の実施形態に係るシール部76と同様に傾斜している。シール面102Aに隣接するシール面102Cは、排気ガス案内パイプ38の軸線CLに対する直交面に略沿っており(該築港面との成す角が小さく)、シール面102Cとシール面102Bとの間に形成されたシール面102Dは、排気ガス案内パイプ38の軸線CLに対する傾斜角がシール面102A、102Bの対応する傾斜角に対し小さく設定されている。この実施形態では、シール面102Dの排気ガス案内パイプ38の軸線CL(との直交面)との成す角は、略45°とされている。
排気ガス案内パイプ38の下流側開口端38Bには、シール部102と全周に亘り当接可能な弁座108が弁座55に代えて設けられている。また、連結短筒部104は、受圧部92とシール部102とを連結するように形成されている点を除き、連結短筒部94と同様に構成されており、回動軸52から最も離間した部分にガス流集中部98を有する。排気バルブ装置100の他の構成は、排気バルブ装置90の対応する構成と同じである。
したがって、第3の実施形態に係る排気バルブ装置100によっても、第1及び第2の実施形態に係る車両用排気系構造11、90と同様の作用によって同様の効果を得ることができる。すなわち、バルブ106のチャタリングを抑制することができる
また、排気バルブ装置100では、シール部102が、排気ガス案内パイプ38の軸線CL(との直交面)に対する傾斜角の異なるシール面102A及びシール面102B、シール面102C、シール面102Dを有するため、バルブ106が開放姿勢から閉止姿勢に至る際のバルブ106と弁座108との当接音が抑制される。特に、シール面102Cは、弁座108に当接する際の回動軸52廻りの回動軌跡(接線方向)との直交面に対し傾斜しているので、弁座108と線接触に近い形態で当接することとなり、当接音が効果的に抑制される。
これにより、排気バルブ装置100では、バルブ106のチャタリングが生じた場合でも、異音(バタツキ音)が抑制される。
なお、第3の実施形態では、シール部102がシール面102A及びシール面102B、シール面102C、シール面102Dを有する例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、シール部102が排気ガス案内パイプ38の軸線CL(との直交面)に対する傾斜角の異なる複数のシール面を有していれば足り、各種形状をとり得る。この場合でも、シール面102Cのように、弁座108と先接触に近い形態で当接するシール面を設けることが望ましい。
また、第3の実施形態では、バルブ106がシール部102、連結短筒部104、受圧部92を有して構成された例を示したが、本発明はこれに限定されず。例えば、バルブ106に代えて、シール部102、受圧部78、及びこれらを連結する連結短筒部を有して構成されたバルブを採用しても良い。
(第4の実施形態)
図9には、本発明の第4の実施形態に係る排気バルブ装置110が図1に対応する側断面図にて示されている。この図に示される如く、排気バルブ装置110は、受圧部92の受圧面92Aにワイヤメッシュ112が設けられている点で、第3の実施形態に係る100とは異なる。排気バルブ装置110の他の構成は、第3の実施形態の対応する構成と同じである。
したがって、第4の実施形態に係る排気バルブ装置110によっても、第1乃至第3の実施形態に係る車両用排気系構造11、90、100と同様の作用によって同様の効果を得ることができる。すなわち、バルブ106のチャタリングを抑制することができる
また、排気バルブ装置100では、ワイヤメッシュ112がチャタリングの原因となる排気脈動(排気ガス圧力の変動)を減衰(吸収)するため、排気脈動に起因するチャタリングが効果的に抑制される。
なお、第4の実施形態では、バルブ106にワイヤメッシュ112を設けた例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、バルブ54、バルブ96にワイヤメッシュ112を設けた構成としても良い。
また、上記した各実施形態では、排気バルブ装置10、90、100、110が排気系熱交換器14に適用された例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、マフラ装置やマフラ装置上流の排気管に排気バルブ装置10、90、100、110を適用しても良い。したがって、排気バルブ装置10、90、100、110は、サーモアクチュエータ74を有する構成に限定されないことは言うまでもない。
さらに、上記した各実施形態では、ガス流集中部82、98がバルブ54、96、106に設けられた例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、排気ガス案内パイプ38の下流側開口端38B近傍に、径方向内向きに凹でかつ排気ガス流れ方向の下流向きに(弁座55、108において)開口し、シール部76、102によって閉止し得るガス流集中部を設けても良い。
本発明の第1の実施形態に係る排気バルブ装置を示す側断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る排気バルブ装置を示す背面図である。 本発明の第1の実施形態に係る排気バルブ装置を構成するバルブを示す図であって、(A)は正面図、(B)は一部切り欠いた斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る排気バルブ装置の微小開度の側断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る排気バルブ装置が適用された排気系熱交換器の側断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る排気バルブ装置が適用された車両用排気系構造の概略構成を示すフロー図である。 本発明の第2の実施形態に係る排気バルブ装置を示す側断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る排気バルブ装置を示す側断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る排気バルブ装置を示す側断面図である。
符号の説明
10 排気バルブ装置(排気弁構造)
38 排気ガス案内パイプ(排気ガス流路)
52 回動軸(支軸)
54 バルブ(弁体)
76 シール部
78 受圧部
80 連結短筒部(連結部)
82 ガス流集中部
90・100・110 排気バルブ装置(排気弁構造)
92 受圧部
94・104 連結短筒部(連結部)
96.106 バルブ
98 ガス流集中部
102 シール部

Claims (5)

  1. 一端側において支軸廻りに回転可能支持され、排気ガスの圧力に応じて前記支軸廻りに回転することで排気ガス流路の開口端を開閉する弁体と、
    前記弁体及び前記排気ガス流路の流路壁の少なくとも一方における前記弁体の他端側に設けられ、前記弁体による前記排気ガス流路の開度が所定開度以下の場合に排気ガスの流れを集中させるためのガス流集中部と、
    を備えた排気弁構造。
  2. 前記弁体における前記排気ガス流路を閉止する閉止姿勢で排気ガスの圧力を受ける受圧部は、前記排気ガス流路の軸心部における排気ガス流れ方向の位置が、前記支軸の排気ガス流れ方向における位置に一致するか、又は該支軸の排気ガス流れ方向よりも排気ガス流れ方向の上流側に位置している請求項1記載の排気弁構造。
  3. 一端側において支軸廻りに回転可能に支持された弁体が、排気ガスの圧力に応じて前記支軸廻りに回転することで、排気ガス流路の開口端を閉止する閉止姿勢と該開口端を開放する開放姿勢とをとり得る排気弁構造であって、
    前記弁体は、
    前記閉止姿勢で前記排気ガス流路の開口端に突き当てられる環状のシール部と、
    前記閉止姿勢で排気ガスの圧力を受け得るように前記排気ガス流路内に入り込む板状の受圧部と、
    前記シール部と受圧部とを連結する筒状に形成されると共に、前記閉止姿勢で他の部分よりも前記排気ガス流路の内面から離間して位置するガス流集中部が前記支軸から最も離間した部分に形成されている連結部と、
    を含んで構成されている排気弁構造。
  4. 前記受圧部は、前記閉止姿勢で前記排気ガス流路の軸線と交差する位置が、前記支軸の前記排気ガス流路の軸線方向における位置に一致するか、又は該支軸の前記排気ガス流路の軸線方向における位置よりも排気ガス流れ方向の上流側に位置している請求項1記載の排気弁構造。
  5. 前記受圧部は、前記閉止姿勢で前記排気ガス流路の軸線との直交面に沿う平板状に形成されている請求項2又は請求項4記載の排気弁構造。
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