JP4963511B2 - 排気弁構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載される内燃機関の排気経路上に設けられる排気弁構造に関する。
一般に、この種の排気弁構造は、排気ガスの流路切替えや排気ガスの流量制御等を目的として、内燃機関の排気経路上に設けられている。
従来、このような排気弁構造は、内燃機関としてのエンジンから排出される排気ガスの熱をエンジン冷却水と熱交換により回収し、暖房やエンジンの暖機促進等に利用する排気熱回収システムに適用されている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載の排気熱回収システムは、排気系熱交換器をバイパスするためのバイパス流路上に設けられ、排気ガスの圧力に応じてバイパス流路を開閉することによって、排気ガスがエンジン冷却水との熱交換を行う排気熱回収モードと、排気ガスがバイパス流路を通過するノーマルモードとを切替えるようになっている。
この排気熱回収システムを構成する排気弁構造は、内部にバイパス流路が形成されたインナパイプに接続されて、内部空間をバイパス流路の下流端とする略矩形箱状のバルブハウジングと、バルブハウジングに対して回動軸を介して回動可能に取り付けられたバルブと、を備えている。バルブハウジングは、その排気ガスの流れ方向に沿う各側壁に、排気ガスの流れ方向と直交する方向に対向する一対の主排気口が形成され、かつ排気ガスの流れ方向の下流端を封止するエンドプレートの下部に、排気ガス流路の断面積に比べて小面積の副排気口が形成されている。また、バルブは、一対の主排気口を開閉するための主弁部と副排気口を開閉するための副弁部とを含んで構成されている。
このように構成された特許文献1に記載の排気弁構造にあっては、バルブの回動軸の一端にリターンスプリングが係止されており、バルブは、このリターンスプリングの付勢力によって主弁部および副弁部が主排気口、副排気口をそれぞれ閉止する閉止姿勢をとるようになっている。一方で、バルブに作用する排気ガスの圧力が所定値以上になると、バルブは、リターンスプリングの付勢力に抗して回動し、閉止姿勢から主排気口、副排気口をそれぞれ開放する開放姿勢をとるようになっている。
そして、この排気弁構造では、バイパス流路を伝わってきた排気脈動が一対の主弁部に均一に作用するため、一方の主弁部に作用する排気脈動に基づく力が、他方の主弁部に作用する排気脈動に基づく力の反力となる。このため、排気脈動によってバルブをバルブハウジングに対して変位させようとする力が、相殺される。その結果、この排気弁構造では、一対の主弁部に作用する排気脈動によるバルブのチャタリングが抑制される。
また、上述の排気弁構造では、主弁部とともに排気脈動が作用する副弁部の受圧面積が小面積の副排気口に応じて小さくされているので、副弁部を排気脈動に対して鈍感な構造とすることができる。このため、副弁部に作用する排気脈動によるバルブのチャタリングが抑制される。
また、この特許文献1に記載の排気弁構造において、バルブハウジングの主排気口の周縁部とバルブの主弁部との間には、ワイヤメッシュが介装されており、排気ガスの漏れを防止するシール機能を果たすようになっている。
特開2008−101479号公報
しかしながら、上述のような従来の特許文献1に記載された排気弁構造にあっては、バルブのチャタリングを抑制することにより、チャタリングに伴う異音の発生を抑制するものの、チャタリングが確実に防止されるものではなく、チャタリングが生じた際には、異音の発生を抑制することができないという問題があった。
また、従来の排気弁構造においては、バルブハウジングとバルブとの間にワイヤメッシュを介装していたが、シール機能を果たすために設けられるものであって、このワイヤメッシュは、チャタリング時の衝撃を吸収して打撃音の発生を抑制するものではない。
このため、従来のように、バルブハウジングとバルブとの間にワイヤメッシュを介装しただけでは、チャタリング発生時の衝撃を吸収することができず、結果としてチャタリングに伴う異音の発生を防止するには不十分であるという問題があった。
本発明は、上述のような従来の問題を解決するためになされたもので、チャタリング発生時の衝撃に伴う衝撃音の発生を防止することができる排気弁構造を提供することを目的とする。
本発明に係る排気弁構造は、上記目的達成のため、(1)排気ガスの流路を形成するとともに弁座部を有する筒状部材と、前記流路を閉止および開放する弁体と、前記弁座部に固定されるとともに、前記流路の閉止時に前記弁体に当接するワイヤメッシュと、を備え、前記弁体は、前記流路の閉止時に前記ワイヤメッシュに当接する外周面部を有し、前記ワイヤメッシュは、前記弁座部に固定される筒状の固定部と、前記流路の下流側に向かうに従い徐々に拡径するよう前記固定部に一体成形され、前記流路の閉止時に前記弁体に当接して前記弁体からの荷重を受ける当接部とから構成され、前記弁座部は、前記固定部が固定される筒状のメッシュ支持部と、前記メッシュ支持部に対して径方向外方に向けて屈曲するとともに、前記当接部を保持する屈曲部とを有し、前記当接部は、前記流路の閉止時に前記外周面部に当接する内周面部と、前記屈曲部に沿って前記径方向外方に向かう拡径方向の端部に形成された変形面部とを有し、前記内周面部が、前記屈曲部に対して径方向内方側に傾斜している構成を有する。
この構成により、本発明は、内周面部が、弁座部の屈曲部に対して径方向内方側に傾斜しているので、弁体の外周面部との当接時に弁体から受ける荷重を変形面部に対して作用させることができる。このため、本発明は、弁体の外周面部が当接部の内周面部に当接した際に、弁体から受ける荷重により変形面部を弾性変形させることができる。
したがって、変形面部の弾性変形作用によりチャタリング発生時の衝撃を吸収することができる。すなわち、弁体とワイヤメッシュとの当接時において弁座部にかかる荷重を従来に比べて低減させることができる。その結果、本発明は、チャタリング発生時の衝撃に伴う衝撃音の発生を防止することができる。
また、本発明に係る排気弁構造は、上記(1)に記載の排気弁構造において、(2)前記当接部は、前記屈曲部に保持される被保持面部を有し、前記変形面部が、前記内周面部の前記拡径方向の周縁と前記被保持面部の前記拡径方向の外縁とを通る平面より前記拡径方向に離隔した頂縁部を有する。
この構成により、本発明は、変形面部が、内周面部の拡径方向の周縁と被保持面部の拡径方向の外縁とを通る平面より拡径方向に離隔した頂縁部を有するので、弁体の外周面部がワイヤメッシュの内周面部に当接したとき、弁体から受ける荷重により変形面部を拡径方向に容易に弾性変形させることができる。
このため、本発明は、変形面部の弾性変形作用によりチャタリング発生時の衝撃を吸収することができ、衝撃音の発生を防止することができる。
また、本発明に係る排気弁構造は、上記(2)に記載の排気弁構造において、(3)前記変形面部は、前記被保持面部に対して所定の角度で切り欠かれた切欠面部を有し、前記内周面部への前記弁体の当接時に前記弁体から受ける荷重により、前記切欠面部が前記弁座部側に倒れ込むよう変形する構成を有する。
この構成により、本発明は、変形面部が、被保持面部に対して所定の角度で切り欠かれた切欠面部を有する。また、変形面部は、内周面部への弁体の当接時に弁体から受ける荷重により、切欠面部が弁座部側に倒れ込むよう変形するようにした。
このため、本発明は、切欠面部の倒れ込みによりチャタリング発生時の衝撃を吸収することができ、衝撃音の発生を防止することができる。
また、本発明に係る排気弁構造は、上記(1)ないし(3)に記載の排気弁構造において、(4)前記当接部が、前記固定部より肉厚に構成されている。
この構成により、本発明は、当接部が固定部より肉厚に構成されているので、当接部における衝撃吸収性を向上させることができる。
また、本発明は、当接部のみを肉厚にすることにより、固定部の厚みを従来通りの厚みとすることができ、例えばスポット溶接による弁座部への固定の際にも影響がない。このため、本発明は、従来通りの生産技術性および組み付け性を確保することができる。
また、本発明に係る排気弁構造は、上記(1)に記載の排気弁構造において、(5)前記変形面部を、径方向断面形状を円弧状としてもよい。
本発明によれば、チャタリング発生時の衝撃に伴う衝撃音の発生を防止することができる排気弁構造を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る排気弁構造が適用される排気バルブ装置を含む車両用排気系構造の概略を示す概略構成図である。 本発明の実施の形態に係る排気熱回収装置を示す正面図である。 本発明の実施の形態に係る排気熱回収装置の側断面図である。 図2におけるA−A矢視断面を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る排気弁構造に適用されるバルブ本体を示す図である。 図5におけるB−B矢視断面を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る排気弁構造の一部拡大断面図である。 本発明の実施の形態に係る排気弁構造の作用を説明する模式図であって、(a)は、ワイヤメッシュが弾性変形する前の状態を示す図であり、(b)は、ワイヤメッシュが弾性変形した状態を示す図である。 チャタリング発生時の騒音レベルについて、本実施の形態に係る排気弁構造と従来の排気弁構造とを比較した図である。 従来形状のワイヤメッシュが適用された排気弁構造を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る排気弁構造において、バルブ本体が閉じられた状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係るワイヤメッシュの変形例を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
まず、図1を参照して、本発明の実施の形態に係る排気弁構造が適用される排気バルブ装置を含む車両用排気系構造について、説明する。なお、以下の説明において、単に上流・下流の語を用いるときは、排気ガスの流れ方向の上流・下流をそれぞれ表すものとする。
図1に示すように、車両用排気系構造10は、排気管2と、触媒コンバータ3と、熱交換器としての排気熱回収装置4と、消音器としてのメインマフラ5とを含んで構成されている。
排気管2は、車両に搭載された内燃機関としてのエンジン1に接続され、エンジン1から排出された排気ガスを導出する排気通路が内部に形成されている。また、この排気管2によって形成された排気通路上には、上流側から順に、上述の触媒コンバータ3、排気熱回収装置4、メインマフラ5が配設されている。
触媒コンバータ3は、内蔵した触媒3Aによって通過する排気ガスを浄化するようになっている。
排気熱回収装置4は、エンジン1から排出された排気ガスが有する熱をエンジン冷却水との熱交換によって回収し、暖房やエンジン1の暖機促進等に利用するようになっている。
また、排気熱回収装置4の内部には、導入流路7と、排気ガス流路8と、冷却水流路11とが形成されている。
導入流路7は、上流側からの排気ガスが導入される流路であり、排気ガスがエンジン冷却水との熱交換を行わない場合には、導入された排気ガスの大部分を下流側に排出する流路としても機能する。
排気ガス流路8は、排気ガスがエンジン冷却水との熱交換を行う際に流通する流路である。冷却水流路11は、排気熱回収装置4において、排気ガスと熱交換を行う冷媒としてのエンジン冷却水が流通する流路である。
また、この導入流路7の下流端には、流路切替バルブとしての排気バルブ装置20が設けられている。この排気バルブ装置20は、導入流路7を開閉することにより、導入された排気ガスが導入流路7を介してそのまま下流側に排出される流路、および導入された排気ガスが排気ガス流路8を介して下流側に排出される流路のいずれかに切替えるようになっている。これにより、車両用排気系構造10においては、排気ガスが排気ガス流路8を通過することによりエンジン冷却水との熱交換を行う排気熱回収モードと、排気ガスが排気ガス流路8を介さず導入流路7をそのまま通過するノーマルモードとが切替え可能とされる。
さらに、車両用排気系構造10において、排気熱回収装置4の冷却水流路11には、冷却水流路11内を流通するエンジン冷却水を循環するための冷却水循環路12が連通されている。本実施の形態において、冷却水循環路12は、エンジン1と排気熱回収装置4とを直列に連通している。また、図示を省略しているが、冷却水循環路12上には、ヒータ熱源としてのヒータコアが配設されている。
メインマフラ5は、浄化後の排気ガスを大気中に排出するのに伴って生じる排気音を低減(消音)するようになっている。
次いで、図2〜図4を参照して、排気熱回収装置4について、詳細に説明する。
図2および図3に示すように、排気熱回収装置4は、内筒部15と、外筒部16と、排気バルブ装置20とを含んで構成されている。内筒部15および外筒部16は、いわゆる排気管である。
内筒部15の上流側の端部(上流端)には、上流側から排気ガスが導入される排気ガス導入口15aが形成されるとともに、上流側の構成部材が接続されている。一方、内筒部15の下流側の端部(下流端)には、開口部15bが形成されるとともに、後述するステイ部材30が接続されている。
また、内筒部15の外周側面には、内筒部15の内外空間を連通する多数の連通孔15cが形成されている。さらに、内筒部15の内部には、上述の導入流路7が形成されている。
内筒部15と外筒部16との間には、熱回収排気ガス流路8a、8bおよびエンジン冷却水流路11a、11bが形成されている。これら熱回収排気ガス流路8a、8bおよびエンジン冷却水流路11a、11bは、内筒部15の外周側から径方向外方に向かって、熱回収排気ガス流路8a、エンジン冷却水流路11a、熱回収排気ガス流路8bおよびエンジン冷却水流路11bの順に配列されている。なお、熱回収排気ガス流路8a、8bは、図1に示す排気ガス流路8を構成し、エンジン冷却水流路11a、11bは、図1に示す冷却水流路11を構成している。
内側のエンジン冷却水流路11aと外側のエンジン冷却水流路11bとは、複数箇所において連通部Hにより連通されており、この連通部Hを介して相互にエンジン冷却水が流通可能なように構成されている。
外筒部16は、エンジン冷却水流路11bを形成する外周壁を構成するとともに、排気通路上におけるバルブ装置20の配設箇所よりさらに下流側に延出している。外筒部16の下流端には、外筒部16内を通過した排気ガスを排出する排出口16aが形成されている。また、外筒部16の下流端は、下流側の排気管2(図1参照)に接続されている。
内筒部15の外周面と外筒部16の上流端との間は、閉塞部材17によって閉塞されており、導入された排気ガスが所望の流路へ案内されるようになっている。また、内筒部15の外周面とエンジン冷却水流路11aを形成する冷却水流路部材18の下流端との間は、閉塞部材19によって閉塞されており、導入された排気ガスが所望の流路へ案内されるようになっている。
外筒部16の底部近傍には、冷却水導入ホース21が接続されており、この冷却水導入ホース21の内部に形成された冷却水導入通路は、エンジン冷却水流路11a、11bに連通している。エンジン冷却水は、冷却水導入ホース21を介してエンジン冷却水流路11a、11bに導入される。
また、外筒部16の上部には、冷却水排出ホース22が接続されており、この冷却水排出ホース22の内部に形成された冷却水排出通路は、外側のエンジン冷却水流路11bに連通している。加熱されたエンジン冷却水は、冷却水排出ホース22を介して排気熱回収装置4の外部に導出される。
排気バルブ装置20は、図2〜図5に示すように、ステイ部材30と、バルブ本体31と、回動シャフト32と、ねじりコイルばね33と、シリンダ型のアクチュエータ34(図2参照)とを含んで構成されている。
ステイ部材30は、内筒部15の下流端に一端が接続され、他端に向かうに従い径方向外方に拡径する筒状の部材で構成されている。ステイ部材30には、スポット溶接などの固定方法により後述するワイヤメッシュ60が固定されている。
バルブ本体31は、ビスなどの締結部材35を介して回動シャフト32に取り付けられている。バルブ本体31は、回動シャフト32の正逆方向への回転に応じて、内筒部15の開口部15bを開閉するようになっている。
回動シャフト32は、その一端側が図中、斜め下方(例えば、水平方向に対して下方45度)に向けて外筒部16から露出するよう、外筒部16に貫通して設けられている。ここで、上述の斜め下方とは、本実施の形態に係る排気バルブ装置20が車両に搭載された状態における方向を指す。
すなわち、回動シャフト32は、外筒部16内に架設された円筒部材からなるシャフトケース36内に収容されており、シャフトケース36内の両端に固定された軸受36a、36bに回転自在に支持されている。シャフトケース36の軸方向中央部には、窓部36cが形成されており、この窓部36cによりバルブ本体31の可動領域が確保されている。
また、シャフトケース36の一端側は、回動シャフト32の一端側と同様、外筒部16から露出している。このシャフトケース36の一端側には、シールド部材37が連結されており、このシールド部材37の内部には、回動シャフト32の一端側やねじりコイルばね33などの構成部材が収容されている。シールド部材37は、外筒部16から放射されるねじりコイルばね33への放射熱を遮断するとともに、車両走行中における前方からの撥ね水、撥ね泥などが回動シャフト32やねじりコイルばね33などに付着してしまうことを防止するものである。
ねじりコイルばね33は、外筒部16から露出した回動シャフト32の一端側に設けられ、一端がシールド部材37に係合され、他端が回動シャフト32の一端側の先端部に係合されている。そして、ねじりコイルばね33は、バルブ本体31が開口部15bを閉止する方向に回動シャフト32を回転付勢するようになっている。
なお、回動シャフト32の一端側に設けられるばねは、ねじりコイルばね33に限定されるものではなく、回動シャフト32を回転付勢することができるものであれば、その他のばねを採用してもよい。
また、回動シャフト32の一端側には、アクチュエータ34と連動するアクチュエータ接続部38が設けられている。このアクチュエータ接続部38は、アクチュエータ34の後述する伸縮ロッド34aが回動シャフト32の偏芯位置で当接可能なように、回動シャフト32に固設された当接部材からなる。
アクチュエータ34は、ブラケット34bを介して外筒部16に固定されており、伸縮可能な伸縮ロッド34aを有している。伸縮ロッド34aの先端部は、シールド部材37に形成された挿通孔を介してシールド部材37内に挿入されている。
アクチュエータ34は、伸縮ロッド34aを伸長させることにより、伸縮ロッド34aの先端部でアクチュエータ接続部38を押圧し、ねじりコイルばね33の回転付勢力に抗して回動シャフト32を、バルブ本体31が開口部15bを開放する方向に回転させるようになっている。
一方で、アクチュエータ34の伸縮ロッド34aが収縮しているときには、ねじりコイルばね33の回転付勢力によって、バルブ本体31が開口部15bを閉止する方向に回動シャフト32が回転されるようになっている。
次に、図3を参照して、上述のように構成された排気熱回収装置4を流通する排気ガスの流れについて説明する。
図3に示すように、エンジン1(図1参照)の作動によりエンジン1から排出された排気ガスは、上流側に配設された排気管2や触媒コンバータ3を経て、排気ガス導入口15aから内筒部15の導入流路7に導入される。
ここで、バルブ本体31が開口部15bを閉止している状態、すなわちバルブ本体31が閉状態であると、導入流路7に導入された排気ガスは、連通孔15cを介して熱回収排気ガス流路8aに導かれ、図中、矢印で示す方向に向かって流れる。
熱回収排気ガス流路8aを流れる排気ガスは、エンジン冷却水流路11a内を流通するエンジン冷却水との間で熱交換を行った後、閉塞部材17内で反転して熱回収排気ガス流路8bに導入される。
熱回収排気ガス流路8bを流れる排気ガスは、エンジン冷却水流路11aおよびエンジン冷却水流路11b内を流通するエンジン冷却水との間で熱交換を行った後、熱回収排気ガス流路8bから図中、矢印で示す方向に向かって外筒部16の下流側に流れる。
熱回収排気ガス流路8bを通過した排気ガスは、外筒部16の排出口16aから下流側の排気管2(図1参照)に排出される。
なお、冷却水導入ホース21(図2参照)からエンジン冷却水流路11a、11b内に導入されたエンジン冷却水は、熱回収排気ガス流路8a、8bを流通する排気ガスとの熱交換によって加熱され、冷却水排出ホース22から排気熱回収装置4の外部に導出される。
一方で、排気熱回収装置4で排気ガスの熱を回収しない場合、あるいは回収する熱量を抑える場合には、バルブ本体31が開放される。バルブ本体31が内筒部15の開口部15bを開放している状態、すなわちバルブ本体31が開状態とされると、導入流路7から連通孔15cを介して熱回収排気ガス流路8aに導かれていた排気ガスの大部分が、導入流路7を上流から下流に向かってそのまま通過し、開放された開口部15bを介して内筒部15の外部に排出されて、外筒部16の排出口16aから下流側の排気管2(図1参照)に排出される。このとき、熱回収排気ガス流路8a、8bに導入される排気ガスが、大幅に減少するため、回収される排気ガスの熱量が抑制される。
ところで、排気バルブ装置20においては、バルブ本体31に作用する排気ガスの圧力とねじりコイルばね33の回転付勢力とが平衡した場合、排気ガスの脈動によりバルブ本体31がバタつく、いわゆるチャタリングが生じることがある。一般に、チャタリングが生じると、バルブ本体とステイ部材とが繰り返し衝突し、この衝突による衝撃音が車室内まで伝播するような大きな異音となるという問題があった。
本実施の形態においては、このようなチャタリングに伴う衝撃音を防止するため、以下に説明する排気弁構造を排気バルブ装置20に適用した。
図6を参照して、本実施の形態に係る排気バルブ装置20に適用される排気弁構造について説明する。
図6に示すように、排気弁構造50は、上述の内筒部15と、バルブ本体31とを含んで構成されている。なお、本実施の形態における内筒部15は、本発明に係る筒状部材を構成し、バルブ本体31は、本発明に係る弁体を構成している。
内筒部15は、上述した通り、排気ガスの流路として導入流路7を形成するとともに、ステイ部材30を有している。このステイ部材30は、内筒部15の一端すなわち下流端に固定されている。なお、本実施の形態におけるステイ部材30は、本発明に係る弁座部を構成している。
ステイ部材30は、内筒部15の内周側に連結され、ワイヤメッシュ60を支持するようになっている。すなわち、ステイ部材30とバルブ本体31との間には、ワイヤメッシュ60が介装されている。
ワイヤメッシュ60は、メッシュ状に編み込まれた例えばステンレス製の線材をプレスにより成形したものであり、線材が比較的密な状態で形成されている。また、ワイヤメッシュ60は、環状に成形されており、開口部15bの全周に亘って設けられている。
また、ワイヤメッシュ60は、バルブ本体31が開口部15bを閉止した際、すなわち導入流路7の閉止時に、バルブ本体31が当接するようになっている。なお、ステイ部材30およびワイヤメッシュ60の詳細については、後述する。
バルブ本体31は、導入流路7の閉止時にワイヤメッシュ60に当接する外周面部31aを有している。また、バルブ本体31は、図中、反時計方向に回動することにより、外周面部31aがステイ部材30およびワイヤメッシュ60から離隔するようになっている。
次いで、図7を参照して、本実施の形態に係るステイ部材30およびワイヤメッシュ60の詳細について説明する。
図7に示すように、ステイ部材30は、ワイヤメッシュ60が固定される筒状の筒状部30aと、筒状部30aに一体形成され、筒状部30aに対して径方向外方に向けて屈曲した屈曲部30bとから構成されている。この屈曲部30bは、ワイヤメッシュ60を保持するようになっている。なお、本実施の形態における筒状部30aは、本発明に係るメッシュ支持部を構成している。
ワイヤメッシュ60は、ステイ部材30の筒状部30aに固定される筒状の固定部61と、この固定部61に一体成形され、導入流路7の閉止時にバルブ本体31の外周面部31aに当接してバルブ本体31からの荷重を受ける当接部62とから構成されている。
この当接部62は、固定部61から導入流路7の下流側(図7中、右方向)に向かうに従い徐々に拡径し、バルブ本体31の当接時においてステイ部材30にかかる荷重を拡径方向(図7中、矢印Aで示す)に分散させる形状からなる。
すなわち、当接部62は、固定部61より肉厚に構成されており、その径方向の厚みDが固定部61の径方向の厚みDよりも大きく(D>D)設定されている。
具体的には、当接部62は、導入流路7の閉止時にバルブ本体31の外周面部31aに当接する内周面部62aと、屈曲部30bに保持される被保持面部62bと、ワイヤメッシュ60の拡径方向の端部に形成され、バルブ本体31から受ける荷重により弾性変形する変形面部62cとを含んで構成されている。
内周面部62aは、固定部61の内周面に対して径方向外方に向けて所定の角度θで傾斜している。したがって、内周面部62aは、固定部61の内周面の下流端から導入流路7の下流側(図7中、右方向)に向かうに従い徐々に拡径している。
さらに、内周面部62aは、ステイ部材30の屈曲部30bに対して径方向内方側に傾斜した構成である。すなわち、内周面部62aは、屈曲部30bおよび被保持面部62bと平行な平面Pに対して所定の角度θで径方向内方側に傾斜している。なお、内周面部62aは、屈曲部30bに対して平行であってもよい。
また、傾斜角度θ、θは、内周面部62aの拡径方向の長さを一定としたとき、内周面部62aの拡径方向の周縁71と平面Pとの距離dを適宜変更することにより、任意の傾斜角度に設定することが可能である。
変形面部62cは、周縁71と被保持面部62bの拡径方向の外縁72とを通る平面Pより拡径方向に離隔した頂縁部73を有している。この頂縁部73は、平面Pに対して距離dだけ拡径方向に離隔している。
ここで、上述の距離dおよびdは、バルブ本体31から受ける荷重によるステイ部材30への衝撃を最も吸収できるような当接部62の形状となるよう、予め実験的に求めた最適な値に設定される。
さらに、変形面部62cは、被保持面部62bに対して所定の角度θで切り欠かれた切欠面部75を有しており、この切欠面部75は、頂縁部73と外縁72との間に形成されている。このため、変形面部62cは、内周面部62aへのバルブ本体31の当接時にバルブ本体31から受ける荷重により、切欠面部75がステイ部材30側に倒れ込むよう弾性変形するようになっている。
なお、上述の所定の角度θは、切欠面部75のステイ部材30側への倒れ込みを許容できる角度に設定される。
次に、図8を参照して、本実施の形態に係るワイヤメッシュ60の作用について説明する。
図8(a)は、バルブ本体31とワイヤメッシュ60との当接時において、ワイヤメッシュ60が弾性変形する前の状態を示す模式的な図であり、図8(b)は、バルブ本体31とワイヤメッシュ60との当接時において、ワイヤメッシュ60が弾性変形した状態を示す模式的な図である。
図8(a)に示すように、バルブ本体31の外周面部31aがワイヤメッシュ60の内周面部62aに当接すると、内周面部62aが平面Pに対して所定の角度θで径方向内方側に傾斜しているため(図7参照)、ワイヤメッシュ60を介してステイ部材30に係る荷重は、図中矢印で示すように屈曲部30bの垂線Lに対して拡径方向(図中、矢印Aで示す)側に分散される。
すなわち、バルブ本体31の当接時、ワイヤメッシュ60がバルブ本体31から受ける荷重は、変形面部62cの頂縁部73あるいは切欠面部75に向けて作用することとなる。
次いで、図8(b)に示すように、ワイヤメッシュ60の当接部62は、バルブ本体31から受ける荷重によって、変形面部62cが拡径方向に伸長するとともに、切欠面部75がステイ部材30側に倒れ込むよう弾性変形する。
このワイヤメッシュ60の弾性変形により、チャタリング発生時においてバルブ本体31が閉止されたときの衝撃が吸収される。このため、チャタリング発生時にバルブ本体31からステイ部材30に加えられる荷重が低減される。このため、チャタリング発生時の衝撃に伴う衝撃音の発生が抑制される。
次いで、図9を参照して、チャタリング発生時における衝撃音について、本実施の形態に係るワイヤメッシュ60が適用された排気弁構造50と従来形状のワイヤメッシュが適用された排気弁構造とを比較して説明を行う。
なお、図9において比較を行う従来形状のワイヤメッシュは、図10に示すように、径方向の厚みが一様であり、かつバルブ本体131に当接する当接部162の形状が平板形状からなるものである。
図9において、横軸は、エンジン回転数(rpm)を示し、縦軸は、騒音レベル(dB)を示している。また、図中、太破線は、従来形状のワイヤメッシュが適用された排気弁構造であって、バルブ本体にウェイトを設けていない排気弁構造(以下、単に従来排気弁構造(ウェイトなし)という)を示すものである。図中、細破線は、従来形状のワイヤメッシュが適用された排気弁構造であって、バルブ本体にウェイトを設けた排気弁構造(以下、単に従来排気弁構造(ウェイトあり)という)を示すものである。一方、図中、太実線は、本実施の形態に係る排気弁構造50を示すものである。
図9に示すように、従来排気弁構造(ウェイトなし)が、チャタリング発生時における騒音レベル(dB)が最も大きく、次いで従来排気弁構造(ウェイトあり)、排気弁構造50の順に騒音レベル(dB)が低減されている。
ここで、従来排気弁構造(ウェイトあり)が従来排気弁構造(ウェイトなし)と比較して騒音レベル(dB)が低減されているが、これは本体バルブにウェイトを設けることによりチャタリング自体を抑制しているためである。
このように、本実施の形態に係る排気弁構造50は、ウェイトを設けてチャタリング対策を施した従来排気弁構造(ウェイトあり)よりもチャタリング発生時における騒音レベル(dB)が低減されている。
したがって、本実施の形態に係る排気弁構造50においては、チャタリング防止を目的としたウェイトを設ける必要もなく、かつワイヤメッシュ60の形状のみの変更によりチャタリング発生時における騒音レベル(dB)を低減させることができる。このため、排気弁構造50のコスト低減および軽量化を図ることができる。
また、従来、前述した図10に示す排気弁構造100に加えて、図10中、上部すなわちバルブ本体131の回動支点側のみワイヤメッシュを2枚積層した排気弁構造も存在する。しかしながら、このようなワイヤメッシュを2枚積層した排気弁構造にあっては、バルブ本体が閉じられた際、ワイヤメッシュの下部とバルブ本体との間に隙間ができてしまう。このため、この従来のワイヤメッシュを2枚積層した排気弁構造を例えば排気熱回収装置に適用したときには、効率的に排気熱を利用することができず、暖房やエンジンの暖機促進などの各種性能が十分に発揮できないおそれがある。
これに対して、本実施の形態に係る排気弁構造50では、図11に示すように、ワイヤメッシュ60がステイ部材30の全周に亘って設けられているため、バルブ本体31が閉じられた際にもワイヤメッシュ60とバルブ本体31との間に隙間を生じさせることがない。このため、本実施の形態に係る排気弁構造50では、例えばエンジン始動直後のコールドスタート時の排気熱回収量を確実に確保することができ、暖房やエンジン1の暖機促進などの各種性能を十分に発揮させることができる。
以上のように、本実施の形態に係る排気弁構造50は、ワイヤメッシュ60が導入流路7の下流側に向かうに従い徐々に拡径し、バルブ本体31の当接時においてステイ部材30にかかる荷重を拡径方向に分散させる形状からなるので、バルブ本体31とワイヤメッシュ60との当接時においてステイ部材30にかかる荷重を従来に比べて低減させることができる。このため、チャタリング発生時の衝撃に伴う衝撃音の発生を防止することができる。
また、本実施の形態に係る排気弁構造50において、ワイヤメッシュ60は、内周面部62aがステイ部材30の屈曲部30bに対して径方向内方側に傾斜しているので、バルブ本体31の外周面部31aとの当接時にバルブ本体31から受ける荷重を変形面部62cに対して作用させることができる。このため、バルブ本体31の外周面部31aが当接部62の内周面部62aに当接した際に、バルブ本体31から受ける荷重により変形面部62cを弾性変形させることができる。
したがって、変形面部62cの弾性変形作用によりチャタリング発生時の衝撃を吸収することができる。その結果、上述したように、チャタリング発生時の衝撃に伴う衝撃音の発生を防止することができる。
また、本実施の形態に係る排気弁構造50において、ワイヤメッシュ60は、変形面部62cが、内周面部62aの拡径方向の周縁71と被保持面部62bの拡径方向の外縁72とを通る平面Pより拡径方向(図7中、矢印Aで示す方向)に離隔した頂縁部73を有するので、外周面部31aが内周面部62aに当接したとき、バルブ本体31から受ける荷重により変形面部62cを拡径方向に容易に弾性変形させることができる。
また、本実施の形態に係る排気弁構造50において、ワイヤメッシュ60は、変形面部62cが被保持面部62bに対して所定の角度θで切り欠かれた切欠面部75を有する。また、変形面部62cは、内周面部62aへのバルブ本体31の当接時にバルブ本体31から受ける荷重により、切欠面部75がステイ部材30側に倒れ込むよう変形するようにした。このため、切欠面部75の倒れ込みによりチャタリング発生時の衝撃を吸収することができ、衝撃音の発生を防止することができる。
また、本実施の形態に係る排気弁構造50において、ワイヤメッシュ60は、当接部62が固定部61より肉厚に構成されているので、当接部62における衝撃吸収性を向上させることができる。
また、ワイヤメッシュ60は、当接部62のみを肉厚にすることにより、固定部61の厚みを従来通りの厚みとすることができ、例えばスポット溶接によるステイ部材30への固定の際にも影響がない。このため、従来通りの生産技術性および組み付け性を確保することができる。
なお、本実施の形態に係る排気弁構造50においては、ワイヤメッシュ60の変形面部62cの形状を、切欠面部75を含む多面形状としたが、これに限らず、例えば図11に示すワイヤメッシュ80のように、変形面部82cが径方向断面形状を円弧状としてもよい。さらに、内周面部82aの径方向断面形状を円弧状としてもよいし、内周面部82aおよび変形面部82cの両面部を連続的に接続し、これら両面部の径方向断面形状を円弧状としてもよい。
また、本実施の形態においては、排気弁構造50が排気熱回収装置4の排気バルブ装置20に適用される例について説明したが、これに限らず、車両用排気系構造10におけるその他の構成要素、例えばメインマフラ5が備える可変バルブ装置などに適用してもよい。
さらに、本実施の形態においては、バルブ本体31がアクチュエータ34によりその開閉が制御可能な例について説明したが、これに限らず、バルブ本体31が排気ガスの圧力で開閉する自圧式バルブであってもよい。
以上説明したように、本発明に係る排気弁構造は、チャタリング発生時の衝撃に伴う衝撃音の発生を防止することができ、車両に搭載される内燃機関の排気経路上に設けられる排気弁構造に有用である。
7 導入流路(流路)
15 内筒部(筒状部材)
30 ステイ部材(弁座部)
30a 筒状部(メッシュ支持部)
30b 屈曲部
31 バルブ本体(弁体)
31a 外周面部
50 排気弁構造
60、80 ワイヤメッシュ
61 固定部
62 当接部
62a、82a 内周面部
62b 被保持面部
62c、82c 変形面部
71 周縁
72 外縁
73 頂縁部
75 切欠面部

Claims (5)

  1. 排気ガスの流路を形成するとともに弁座部を有する筒状部材と、前記流路を閉止および開放する弁体と、前記弁座部に固定されるとともに、前記流路の閉止時に前記弁体に当接するワイヤメッシュと、を備え、
    前記弁体は、前記流路の閉止時に前記ワイヤメッシュに当接する外周面部を有し、
    前記ワイヤメッシュは、前記弁座部に固定される筒状の固定部と、前記流路の下流側に向かうに従い徐々に拡径するよう前記固定部に一体成形され、前記流路の閉止時に前記弁体に当接して前記弁体からの荷重を受ける当接部とから構成され、
    前記弁座部は、前記固定部が固定される筒状のメッシュ支持部と、前記メッシュ支持部に対して径方向外方に向けて屈曲するとともに、前記当接部を保持する屈曲部とを有し、
    前記当接部は、前記流路の閉止時に前記外周面部に当接する内周面部と、前記屈曲部に沿って前記径方向外方に向かう拡径方向の端部に形成された変形面部とを有し、
    前記内周面部が、前記屈曲部に対して径方向内方側に傾斜していることを特徴とする排気弁構造。
  2. 前記当接部は、前記屈曲部に保持される被保持面部を有し、
    前記変形面部が、前記内周面部の前記拡径方向の周縁と前記被保持面部の前記拡径方向の外縁とを通る平面より前記拡径方向に離隔した頂縁部を有することを特徴とする請求項に記載の排気弁構造。
  3. 前記変形面部は、前記被保持面部に対して所定の角度で切り欠かれた切欠面部を有し、前記内周面部への前記弁体の当接時に前記弁体から受ける荷重により、前記切欠面部が前記弁座部側に倒れ込むよう変形することを特徴とする請求項に記載の排気弁構造。
  4. 前記当接部が、前記固定部より肉厚に構成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の排気弁構造。
  5. 前記変形面部が、径方向断面形状を円弧状としたことを特徴とする請求項に記載の排気弁構造。
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