JP2007044914A - 画像記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の画像記録装置の構成では、記録媒体をプラテンに吸着させるために画像記録部から流れるエアーは、搬送された記録媒体によりプラテン部を遮断されるためプラテン下部に流れ込まない。結果として搬送された記録媒体先端部にある画像記録部の周辺のエアー流が加速し、インクの記録媒体への着弾位置精度を悪化させ、画像品質を劣化させてしまう。
【解決手段】本発明は目的を達成するために、記録媒体2に画像記録する画像記録部7と、画像記録部7に対向配置し、記録媒体2を吸着搬送する搬送部6と、画像記録部7と搬送部6を接続し、中間エアーダンパ23を有するバイパス37と、ファン21,28と、を設け、画像記録部7と搬送部6の圧力差が最小限になるようファン21,28、中間エアーダンパ23を制御してエアーフロー等による着弾ずれがなく、高品質な画像を記録する画像記録装置を提供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、記録媒体に対して画像を記録する画像記録装置に関する。
一般に、近年普及している、例えばインクジェットプリンタなどの画像記録装置は、例えば記録紙、OHP用紙等の記録媒体を搬送する搬送部(ベルトプラテン)を有している。画像記録装置は、記録時にはベルトプラテン上に複数個形成された吸気孔の全てが1つの連結孔を介して吸引ポンプを含む負圧源に連結され、常に吸引状態になる構造である。この構造において、搬送される記録媒体の記録媒体幅寸法がプラテンの幅方向の幅寸法よりも小さい場合、搬送の際に記録媒体が載置されないプラテン領域が発生する。記録媒体が載置・吸引されない領域の吸気孔は、開口状態となり、空吸引によりプラテンの吸引性能が低下し、プラテンに搬送された記録媒体ヘの効率のよい吸着や確実な吸着が行われない虞がある。
そこで、記録媒体がプラテンの幅寸法に満たない寸法であっても、記録媒体をプラテンに確実かつ安定して吸引吸着させることが可能なインクジェット記録装置が特許文献1に開示されている。
特許文献1に開示されているインクジェット記録装置は、図13に示すように、記録媒体を一定の方向に搬送する記録媒体搬送機構と、記録ヘッド130と搬送経路を挟んで対向する位置に配設され、少なくとも記録媒体の搬送方向と直交する方向にそって間隔をあけて開設される複数の吸引孔141を有する板状のプラテン140と、プラテン140に裏面側に吸気ダクト150を介して接続される吸気ファン160と、を備えている。また吸気ダクト150周辺に設けられた吸引エリアには、吸引エリア変更手段170が設けられている。吸引エリア変更手段170は、プラテンの吸引エリアを記録媒体の搬送方向の幅Wに応じて変更する。
これによりプラテン140は、記録媒体の幅寸法に対応した効率のよい吸引吸着が行われる。さらに記録媒体は、幅寸法や記録時に載るインク量等の条件の違いにもかかわらずプラテンに対して確実に吸着されることで平滑な状態に保たれ、高画質に記録される。
また装置内に侵入した紙粉に対して画像劣化対策を施した記録装置が特許文献2に開示されている。
図2に示す記録装置201は、記録媒体を吸引孔に吸着して固定する記録媒体固定手段と、記録媒体固定手段内部を吸引するための吸引手段と、吸引手段からの排気を記録装置201内部に排出するための排出手段を備えている。
画像記録装置201は、記録ドラム202内部から吸引管203を介してエアーブロア204により吸引された空気を画像記録装置201内に再びに戻し記録装置201内を十分に加圧して記録装置201内を常時加圧状態に保持する。
よって画像記録装置201は、記録装置201の隙間からゴミなどの塵挨が侵入することを防止すると共に、排気された塵挨が記録装置201内に再び侵入することを防止することができる。
また、従来の画像記録装置を図15に示す。この画像記録装置は、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各インクヘッド173上方に配置されている吸引ファン174によりフィルタ178を介して装置内に流入されたエアーを画像記録部177内のインクヘッド173に対向して配置されたプラテン172を通じてベルトプラテン176内のプラテンファン175方向に流出させる構成である。
このインクヘッド173周辺における記録媒体171とエアー流路の関係について以下の図16〜図18を参照して説明する。図16〜図18は、記録媒体171がプラテン172上を搬送される際、インクヘッド173上部に設けられた吸気ファン174から流れるエアーの流路それぞれを示している。
ブラック(K)のインクヘッド173のノズル下まで搬送された記録媒体171は、プラテン172の吸引エリアを遮蔽する。この遮蔽により画像記録部177内の圧力P1は、徐々に上昇し、且つベルトプラテン176内の圧力P2は、徐々に下降する。吸引エリアが遮蔽されていないシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)のインクジェットヘッド173周辺の風速は、徐々に上昇する。
図17に示すようにマゼンタ(M)のインクジェットヘッド173まで搬送された記録媒体171は、プラテン172の吸引エリアの大部分を遮蔽する。この遮蔽により画像記録部177内の圧力P1は、図16に示した状態に比べ更に上昇し且つベルトプラテン176内の圧力P2は、更に下降する。その結果、吸引エリアが遮蔽されていないイエロー(Y)のインクジェットヘッド173周辺の風速がさらに上昇し、且つヘッド表面の横切るような早いエアーの流れが発生する。
特開2000−153604号公報 特開2001−191614号公報
前述した特許文献1では記録媒体搬送方向に搬送される記録媒体に対応して有効吸引エリアを制御することは、記録媒体によりサイズが異なり、記録時における記録媒体のインターバルも異なるためメカニカル的に簡易に実施することは困難である。
さらに、記録媒体幅の有効エリアが一定に開放されたプラテン140は、記録媒体がプラテン140に搬送された際に記録媒体をプラテン140に吸着する為に必要な風量をプラテン140に発生させる必要がある。吸着させるために必要なエアーは、搬送された記録媒体によってプラテン140を遮断するために記録媒体先端部の近傍にある記録ヘッド130の周辺のエアー流が加速され、インクの記録媒体への着弾位置精度を悪化させ、結果として画像品質を劣化させてしまう。
特許文献2では、エアーブロア204から空気を排出管206を介して記録装置201内部に戻しており、記録装置201内を正圧にしていうる。しかし、レーザヘッド等の記録部周辺の空気の流れについては全く考慮されていない。 また、図15に示した従来の画像記録装置においては、例えば図17,18に示すように記録媒体171の搬送状態によってインクジェとヘッド173周辺の風速が上昇し、インクの記録媒体171への着弾精度を悪化させ、画像品質を劣化させてしまう。
本発明は目的を達成するために、記録媒体に画像を記録する画像記録部と、画像記録部の近傍エリアと画像記録部の近傍以外のエリアを隔離している画像記録部のカバー部と、画像記録部と対向して設けられ、複数の孔を介して形成される吸引エリアを吸引することにより記録媒体を固定する記録媒体固定部と、画像記録部のカバー部内から記録媒体固定部への空気の流れを発生させるエアー流発生部と、画像記録部と記録媒体固定部の間に吸引エリアと異なる少なくとも1つのエアー流路と、空気の流れを制御するエアー流制御部と、を具備することを特徴とする画像記録装置を提供する。
本発明は紙粉や大気中のダストによるインクジェットヘッドの不吐出や吐出曲がりを防止し、外部からのダストの浸入やベルトプラテン側から画像記録部に紙粉やその他の浮遊したコンタミが逆流することを防止し、記録媒体をプラテンに確実に吸着するために必要な画像記録部の圧力とベルトプラテンの圧力の差圧が必要最小限になるように風量を制御し、さらに画像記録部とプラテン部の間に設けた流路内のエアーダンパにより圧力を制御することでエアーフロー等による着弾ずれがなく、高画質で高信頼性のある画像記録装置を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1、図2を参照して第1の実施形態について説明をする。図1は本実施形態における画像記録装置の内部構成を示す概略的な側面図である。図2は図1に示す画像記録装置1において記録媒体がプラテンを遮蔽する状態を示す図である。
以下の各実施形態の説明において、図中、記録媒体の搬送方向をX軸方向又は副走査方向とし、この搬送方向と直交する方向をY軸方向又は主走査方向又は記録媒体の幅方向としている。X軸及びY軸方向に直行する方向をZ軸方向又は上下方向とする。
第1の実施形態に係る画像記録装置1は、記録装置本体3と、記録装置本体3を覆う装置カバー部4と、給紙部5と、搬送部(ベルトプラテン)6と、画像記録部7と、塵挨防止部8と、排出部9と、を設けている。
記録装置本体3は、給紙部5と、ベルトプラテン6と、画像記録部7と、を図示しないフレームにより保持する。なお、本実施形態は、給紙部5の一部が装置カバー部4の外に配置されているが、給紙部5全体を装置カバー部4内に配置することも可能である。さらにカバー部27は、吐出されたインクが記録媒体2に着弾するまでの経路を含む画像記録部7の近傍エリアと、画像記録部7の近傍以外のエリアとに隔離している。
給紙部5は、給紙トレイ10と、ピックアップローラ11と、レジストレーションローラ対12と、バックアップローラ対13と、を備えている。給紙トレイ10は、所定の長さに裁断された記録媒体2を収容する。ピックアップローラ11及びレジストレーションローラ対12は、記録媒体2を搬送するための搬送用駆動手段である。
ピックアップローラ11の下流側に配置されたレジストレーションローラ対12は、記録媒体2の搬送向きに対するズレ補正を行う機能を有している。またレジストレーションローラ対12は、長手方向中心軸がY軸方向に延在するように配置されている。
レジストレーションローラ対12は、ピックアップローラ11から搬送された記録媒体2をバックアップローラ対13を介してベルトプラテン6に搬送する構成である。
バックアップローラ対13の構成については後述する。
バックアップローラ対13は、レジストレーションローラ対12と協働して、記録媒体2の搬送方向に対する斜行のズレ補正を行う機能を有している。給紙部5は、給紙トレイ10からベルトプラテン6までの間に、図示しない搬送経路を有している。ピックアップローラ11並びにレジストレーションローラ対12は、記録媒体2を搬送経路に沿って搬送する。
なお、給紙部5において、ピックアップローラ11並びにレジストレーションローラ対12は、図示しないモータ等からなる動力源にクラッチを介して接離可能に接続されている。
記録媒体2を搬送する搬送手段であるベルトプラテン6は、たとえば3つのプラテンローラ14と、プラテンローラ14に掛け渡された無端ベルトであるベルト15と、プラテンローラ14に挟まれて配置されたプラテン部16と、により構成されている。また、記録媒体2の搬送方向において、プラテン部16の上流側には、前述したバックアップローラ対13を設けている。バックアップローラ対13は、上流側のプラテンローラ14と、プラテンローラ14に対向するように配置される従動ローラからなるバックアップローラ18と、で構成される。よって記録媒体2は、レジストレーションローラ対12及びバックアップローラ対13を経てベルトプラテン6に搬送される。
ベルトプラテン6は、給紙部5から搬送された記録媒体2を吸着し、インクジェットヘッド26のノズルと対向するように所定の搬送方向に沿って下流方向に搬送する。ベルト15上には図示されていない開口した多数の孔を有し、さらにベルト15の搬送速度は、レジストレーションローラ対12の搬送速度より遅く設定されている。
プラテン部16内には、記録媒体搬送面に配置された多数の開口した孔19と、プラテン20と、プラテンファン21と、プラテン部16内の圧力測定及び圧力制御のためのプラテン部圧力センサー22と、バイパス37と、が設けられている。
プラテンファン21は、ベルト15上に設けられた開口した多数の孔及びプラテン部16の記録媒体搬送面に対して配置された孔19を通じて吸引する。給紙部5から搬送された記録媒体2は、ベルト15上に吸着されつつ、ベルト15の移動に伴い搬送される。
ベルトプラテン6と対向するように配置されている画像記録部7には、例えば、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)等の4色のインクを吐出するインクジェットヘッド26が設けられている。各インクジェットヘッド26は、複数のノズル有し、それぞれにインクを吐出させて画像記録を行うこれらのノズルは、等間隔に列状に配列されノズル列を構成している。各インクジェットヘッド26は搬送方向に重なるように配置され、重力方向(垂直下方向)ヘインクを吐出するようにノズル吐出口が設けられている。各ノズル列は、主走査方向に沿って、記録媒体2の幅全体に渡って画像記録を行うように、長さが設定されている。インクジェットヘッド26は、シリアルヘッド(固定ヘッド)タイプの記録ヘッドである。
画像記録部7には、装置内に侵入した大気中のダストや記録媒体2と各搬送ローラとの当接から発生する紙粉等からなる粉塵による画像記録の劣化を防止し、高精度の画像記録を行うため、画像記録部7の周辺の空間を囲うカバー部27が設けられている。このカバー部27は、吐出されたインクが記録媒体2に着弾するまでの経路を含む画像記録部7の近傍エリアと、画像記録部7の近傍以外のエリアと、に隔離している。カバー部27は、画像記録部7の圧力測定及び圧力制御のための画像記録部圧力センサー24及びバイパス37を設けている。
塵挨防止部8は、吸引ファン28と、吸引フィルタ29と、及び排気ファン30,31と、を備えている。
吸引ファン28は、外部から画像記録装置1内にエアーを取り込むための吸引装置である。吸引ファン28は、吸引フィルタ29を前方に配置して画像記録装置1内にクリーンエアーを流入させる。
画像記録部7は、プラテン部16に対向する面と吸引ファン28以外は略密閉されたカバー部27により囲われているため、吸引ファン28により吸引されたクリーンエアーはインクジェットヘッド26へ送風される。
また、バックアップローラ対13の下流側上方には仕切り板32が設けられている。さらにプラテンローラ14の上流側下方には仕切り板33が設けられている。仕切り板32及び仕切り板33は、エアーフローを仕切る機能を有しているため、記録媒体搬送能力を低下させることなく、簡便に給紙部5からインクジェットヘッド1へ流れる紙粉を減少するように作用する。
排気ファン30は、給紙部5において記録媒体2とピックアップローラ11やバックアップローラ対13が当接した際に発生した紙粉や、給紙トレイ10から給紙された記録媒体2に付着した大気中のダストを排気する。
さらに仕切り板32、仕切り板33及びカバー部27により仕切られているため、吸引ファン28から取り込まれたクリーンエアーに給紙部5において記録媒体2とピックアップローラ11やバックアップローラ対13が当接した際に発生した紙粉や、給紙トレイ10から給紙された記録媒体2に付着した大気中のダストが混入することはない。
ベルトプラテン6の下方に設けられた排気ファン31は、ベルトプラテン6の下部に流れ込んだ一部のエアーを装置外部に排気する。
画像記録部7及びプラテン部16を繋ぐバイパス37は、経路中に中間エアーダンパ23を設けている。
エアー流制御部34は、ファンコントローラ35と、ダンパコントローラ36と、を備えている。エアー流制御部34は、電気的に画像記録部圧力センサー24と、プラテン部圧力センサー22と、接続する。画像記録部圧力センサー24は、画像記録部7の圧力情報をエアー流制御部34に伝達し、プラテン部圧力センサー22はプラテン部16の圧力情報をエアー流制御部34にそれぞれの情報信号を伝達する構成を備える。ファンコントローラ35は、吸引ファン28及びプラテンファン21の風量を任意に変更する。ダンパコントローラ36は、中間エアーダンパ23の開閉を制御する。
エアー流制御部34は、画像記録部圧力センサー24及びプラテン部圧力センサー22から伝達される画像記録部7及びプラテン部16の圧力情報に基づき、画像記録部7の圧力P1がプラテン部16の圧力P2より高くなるようにファンコントローラ35へ指示を行い、この指示に基づき吸引ファン28及びプラテンファン21のそれぞれの風量が制御される。さらに、エアー流制御部34は、ダンパコントローラ36に指示を与えて、中間エアーダンパ23の駆動制御を行っている。
図1及び図2を参照して第1の実施形態に係る画像記録装置における記録媒体2の搬送及びエアーによる吸着方法について詳細に説明する。
給紙トレイ10に収容された記録媒体2は、駆動したピックアップローラ11によって取り出される。取り出された記録媒体2は、図示しない搬送経路に沿ってレジストレーションローラ対12に向けて搬送される。記録媒体2は、矩形形状のカットシート状であり、長手方向に中心軸を有しているものとする。また、記録媒体2の先端は、長手方向と直交する幅方向に沿って延びているものとする。
記録媒体2が、レジストレーションローラ対12に到達するまでに、ピックアップローラ11の取り出し状態や摩擦等の種々の要因により記録媒体2先端の向きがレジストレーションローラ対12の長手方向に対して、傾斜した状態(斜行)が発生する。この斜行状態の記録媒体2の画像記録領域とインクジェットヘッド26による画像記録領域との間にズレが生じる。つまり、記録媒体2に記録される画像のはみ出しが発生する。
そこでズレ補正のために、停止状態のレジストレーションローラ対12に記録媒体2を当接させ、さらに所定時間、ピックアップローラ11が記録媒体2を送り込む。この記録媒体2は、記録媒体搬送経路から中央側が浮き上がりループ状に湾曲する。湾曲した記録媒体2は、ピックアップローラ11からの搬送力及び記録媒体2の復元力により、記録媒体2の端部がレジストレーションローラ対12に適合するようにレジストレーションローラ対12に押しつけられる。そして、記録媒体2の先端は、レジストレーションローラ対12の長手方向全体に渡って接触する。この結果、記録媒体2の搬送幅方向は、レジストレーションローラ対12の長手方向と一致し、記録媒体2の長手方向中心軸が、記録媒体2の搬送方向と一致し、ズレが補正される。
このズレ補正後、レジストレーションローラ対12は、駆動を開始し、記録媒体2をベルトプラテン6に向かって搬送する。記録媒体2の先端がレジストレーションローラ対12からバックアップローラ対13に到達した際にも、前述した浮き上がりによる記録媒体2のズレ補正が行われる。
記録媒体2と各搬送ローラが当接して発生する紙粉は、排気ファン30により装置外部に排出される。この際、仕切り板32,33は、紙粉が搬送方向に流れ込むことを防止する。なお、プラテンファン21は、記録媒体2がバックアップローラ対13に到達する前のタイミングに駆動を開始し、且つプラテンローラ14が駆動を開始する。
記録媒体2がバックアップローラ対13に到達する前のタイミングに駆動したプラテンファン21は、ベルト15上の図示されていない多数の小径の孔及びプラテン20を経由して、ベルト15上に負圧を発生させる。
プラテンファン21によるエアー吸引は、カバー部27によって略密閉されている画像記録部7からベルト15上の図示されていない多数の小径の孔及びプラテン20を経由してベルトプラテン6に流入するエアー量を増加させる。
これにより画像記録部7内の圧力P1が減少する。圧力減少を防止するため、画像記録部圧力センサー24によって伝送された画像記録部7内の圧力情報に基づきエアー流制御部34がファンコントローラ35へ指示を行い吸引ファン28の風量が増加される。画像記録部7内に流入するエアーの増加は、画像記録部7内の圧力を上昇させ略同一圧に保持する。
次に記録媒体2は、バックアップローラ対13からベルト15上に吸着搬送されながらプラテン20の多数の孔19を徐々に遮蔽する。多数の孔19が記録媒体2により遮蔽されることにより、画像記録部7からプラテン20を通過してプラテン部16へ流れ込むエアー流量を減少させる。このエアー流量の減少によりプラテン部16の圧力P2が遮断前に比べて減少する。
一方、画像記録部7は吸引ファン28からエアーを取り込み、且つ流出するエアーは記録媒体2によって遮断されているため画像記録部7の圧力P1は上昇する。これにより、画像記録部7の圧力P1とプラテン部16の圧力P2の圧力差は大きくなる。その際、画像記録部7の圧力P1の圧力情報及びプラテン部16の圧力P2の圧力情報は画像記録部圧力センサー24及びプラテン部圧力センサー22を通じてエアー流制御部34に伝達される。
エアー流制御部34は、ファンコントローラ35によって吸引ファン28及びプラテンファン21の風量を記録媒体2がプラテン部16に吸着するのに必要な圧力で、且つ記録媒体2がプラテン部16を遮断する前の適正な差圧、例えば略同一圧に保つように制御する。
さらに、図2に示すように記録媒体2がプラテン20の孔19を完全に遮蔽するように搬送されると吸引ファン28により流入したエアーが画像記録部7に溜まり画像記録部7の圧力P1は急激に上昇する。
また、プラテン部16の圧力P2は記録媒体2がプラテン20を完全に遮蔽しエアーが流入されないため急激に減少する。
よって、エアー流制御部34は、記録媒体2がプラテン20の孔19が完全に遮蔽されることで発生する急激な圧力の変動に対応して、ダンパコントローラ36に指示して、中間エアーダンパ23を開放させる。
開放した中間エアーダンパ23は、バイパス37を通じてエアーを画像記録部7からプラテン部16へ送り込むことで急激な圧力の変動を緩和するように制御する。
記録媒体2がプラテン20のベルト15上を排出部9方向へ搬送されるに従い、記録媒体2の後端がブラック(K)のインクジェットヘッド26を通り過ぎ、開放された孔19が現れ、記録媒体2による完全遮蔽が解除される。これにより中間エアーダンパ23がエアー流制御部34のダンパコントローラ36によって閉鎖され、画像記録部7の圧力低下或いは、プラテン部16の圧力低下を防止する。
記録媒体2が排出部9に搬送されるに伴い、記録媒体2により遮蔽される面積が減少し、吸引ファン28とプラテンファン21はエアー流制御部34のファンコントローラ35により多くエアー流量を流入させ、画像記録部7の圧力低下或いは、プラテン部16の圧力低下を防止する。
その後、記録媒体2の排出部9への排出に伴い、プラテンファン21は停止し、それに伴って吸引ファン28のエアー流量も減少する。
本実施形態における画像記録装置1は、画像記録部7の圧力P1とベルトプラテン6の圧力P2の差圧が必要最小限になるように画像記録部7の圧力P1とプラテン部16の圧力P2の圧力情報により、吸引ファン28及びプラテンファン21のエアー流量を制御する。
さらに、バイパス37に設けられた中間エアーダンパ23が適切な差圧になるように必要に応じて開口し、バイパス37を通じてエアーを送り込み高速で搬送される記録媒体2によって変動する画像記録部7の圧力P1とベルトプラテン6の圧力P2の圧力を適正に制御する。
バイパス37に組み込まれている制御された中間エアーダンパ23は、画像記録部7とプラテン部16の差圧をより迅速に必要最小限の値に制御することができる。
また、発生した差圧は、ベルトプラテン部16側から画像記録部7に紙粉やその他の浮遊したコンタミが逆流することを防止し、記録媒体2をベルトプラテン6に確実に吸着し、且つインクジェットヘッド26周辺のエアーの風速を最低限に維持することができる。略同一圧に保たれた圧力は、画像記録部7を囲うカバー部27の外から大気中のダストといった塵挨が画像記録部7に進入することを防止する。よって、インクジェットヘッド26に塵埃を付着させることもなく、インクジェットヘッドから吐出したインク滴の着弾精度を風速によって悪化させることがなく画像の劣化を防止できる。又、常に必要最小限のエアー流量を画像記録部7に送り込んでいるため、吸引フィルタ29の寿命を長くすることができる。
本発明の第1の実施形態では、画像記録部7及びプラテン部16の画像記録部圧力センサー24及びプラテン部圧力センサー22の圧力情報に基づいてエアー流制御部34が、吸引ファン28、プラテンファン21、中間エアーダンパ23を制御している。しかしそれに限定されることなく、記録媒体2の種類、大きさ、搬送速度、ペーパーギャップ情報を記録媒体2が搬送される前に本装置に入力することで、差圧を予測し、制御することも可能である。
本実施形態は、バイパス37経路中に設けた中間エアーダンパ23を例にとって圧力差を必要最小限に留めるように説明した。しかし、中間エアーダンパ23として例えば、次に示す構成部でもよい。
図3、図4及び図5を参照して中間エアーダンパの別の構成と、その際の圧力制御方法を詳細に説明する。
図3は、ダンパ扉が弾性部材、例えばバネにより開放されている構成図である。図4は、ダンパ扉がバランス検知器、例えばバランサーにより開放されている構成図である。図5は、調整蓋がバネにより開放されている構成図である。
図3に示すように一定以上の圧力が加わったバネ25はダンパ扉38を開口する。開口されたダンパ扉38は、バイパス37の流路を開放し、メカニカル的に画像記録部7とプラテン部16の圧力差を必要最小限になるように制御を行う。
図4に示すように一定以上の圧力を感知したバランサー39はダンパ扉38を開口する。開口されたダンパ扉38は、バイパス37の流路を開放し、メカニカル的に画像記録部7とプラテン部16の圧力差を必要最小限になるように制御を行う。
図5に示すように一定以上の圧力が加わったバネ25は調整蓋40を開口する。開口された調整蓋40は、バイパス37の流路を開放し、メカニカル的に画像記録部7とプラテン部16の圧力差を必要最小限になるように制御を行う。
本実施形態では中間エアーダンパの構成は、上記に例を用いて説明したがこれに限定されることなく、他にも多々代用が可能である。
次に、図面を参照して本発明の第2の実施形態について詳細に説明する。
図6、図7、図8、図9及び図10を参照し本発明に係る第2の実施形態について説明をする。図6は、本実施形態における画像記録装置の内部構成を示す概略的な側面図である。図7は、図6に示す画像記録装置において、記録媒体がプラテンを遮蔽した状態を示す図である。図8は、記録装置本体を記録媒体の搬送方向に対して本体中央部で垂直に分割した場合の概念的な断面図を示している。図9は、フロントカバーが閉じた状態を示す図である。図10は、フロントカバーが開いた状態を示す図である。
第2の実施形態に係る画像記録装置41は、記録装置本体43と、記録装置本体43を覆う装置カバー部44と、給紙部45と、搬送部(ベルトプラテン)46と、画像記録部47と、塵挨防止部48と、排出部49と、を設けている。
記録装置本体43は、給紙部45と、ベルトプラテン46と、画像記録部47と、を図示しないフレームにより保持する。なお、本実施形態は、給紙部45の一部が装置カバー部44の外に配置されているが、給紙部45全体を装置カバー部44内に配置することも可能である。
給紙部45は、給紙トレイ50と、ピックアップローラ51と、レジストレーションローラ対52と、バックアップローラ対53と、を備えている。給紙トレイ50は、所定の長さに裁断された記録媒体42を収容する。ピックアップローラ51及びレジストレーションローラ対52は、記録媒体42を搬送するための搬送用駆動手段である。
ピックアップローラ51の下流側に配置されたレジストレーションローラ対52は、記録媒体42の搬送向きに対するズレ補正を行う機能を有している。またレジストレーションローラ対52方向は、長手方向中心軸がY軸方向に延在するように配置されている。
レジストレーションローラ対52により搬送された記録媒体42は、バックアップローラ対53を介してベルトプラテン46に搬送される。
バックアップローラ対53の構成については後述する。
バックアップローラ対53は、レジストレーションローラ対52と協働して、記録媒体42の搬送向きに対するズレ補正を行う機能も有している。給紙部45は、給紙トレイ50からベルトプラテン46のまでの間には、図示しない搬送経路を有している。ピックアップローラ51並びにレジストレーションローラ対52は、記録媒体42を搬送経路に沿って搬送する。
なお、給紙部45において、ピックアップローラ51並びにレジストレーションローラ対52は、図示しないモータ等からなる動力源にクラッチを介して接離可能に接続されている。
記録媒体42を搬送する搬送手段であるベルトプラテン46は、3つのプラテンローラ54と、プラテンローラ54に掛け渡された無端ベルトであるベルト55と、プラテンローラ54に挟まれて配置されたプラテン部56と、により構成されている。また、記録媒体42の搬送方向において、プラテン部56の上流側には、前述したバックアップローラ対53を設けている。バックアップローラ対53は、上流側のプラテンローラ54と、プラテンローラ54に対向するように配置される従動ローラからなるバックアップローラ58と、で構成される。よって記録媒体42はレジストレーションローラ対52及びバックアップローラ対53を経てベルトプラテン46に搬送される。
ベルトプラテン46は、給紙部45から搬送された記録媒体42を吸着し、インクジェットヘッド66のノズルと対向するように所定の搬送方向に沿って下流方向に搬送する。ベルト55上には図示されていない開口した多数の孔を有し、さらにベルト55の搬送速度は、レジストレーションローラ対52の搬送速度より遅く設定されている。
プラテン部56内には、記録媒体搬送面に配置された多数の開口した孔59と、プラテン60と、プラテンファン61と、プラテン部56内の圧力測定及び圧力制御のためのプラテン部圧力センサー62と、バイパス84と、が設けられている。
プラテンファン61は、ベルト55上に設けられた開口した多数の孔及びプラテン部56の記録媒体搬送面に対して配置された孔59を通じて吸引する。給紙部45から搬送された記録媒体42は、ベルト55上に吸着されつつ、ベルト15の移動に伴い搬送される。
ベルトプラテン46と対向するように配置されている画像記録部47には、例えば、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)等の4色のインクを吐出するインクジェットヘッド66が設けられている。各インクジェットヘッド66は、複数のノズルを有して、それぞれにインクを吐出させて画像記録を行う。これらのノズルは、等間隔に列状に配列されノズル列を構成している。各インクジェットヘッド66は搬送方向に重なるように配置され、重力方向(垂直下方向)ヘインクを吐出するようにノズル吐出口が設けられている。各ノズル列は、主走査方向に沿って、記録媒体42の幅全体に渡って画像記録を行うように、長さが設定されている。インクジェットヘッド66は、シリアルヘッド(固定ヘッド)タイプの記録ヘッドである。
画像記録部47は、装置内に侵入した大気中のダストや記録媒体42と各搬送ローラとの当接から発生する紙粉等からなる粉塵による画像記録の劣化を防止し、高精度の画像記録を行うためカバー部67が、設けられている。このカバー部67は、吐出されたインクが記録媒体42に着弾するまでの経路を含む画像記録部47の近傍エリアと、画像記録部47の近傍以外のエリアと、に隔離している。カバー部67は、画像記録部47の圧力測定及び圧力制御のための画像記録部圧力センサー64及びバイパス84を設けている。また画像記録部47の上方には、反転ユニット80が設置されている。
図8、図9及び図10に示すように、画像記録部47からバイパス84及びプラテンファン61を介してプラテン部56に流れたエアー流は、プラテン排出流路管85と、フロントカバー86に一体的に組み込まれたフロントカバー冷却流路管87と、中間エアーフィルタ88と、中間ファン89と、を通過して画像記録部47に戻る循環経路を流れている。
フロントカバー冷却流路管87の装置外との遮蔽部材には、熱伝導性の良い金属板90が設けられている。このフロントカバー冷却流路管87は、流路開口部91と、流路遮蔽部材92と、により形成される。中間エアーフィルタ88は、清掃可能或いは交換可能であり、フロントカバー冷却流路管87の排出部に接続し、中間ファン89によって画像記録部47内に流れるエアーの塵挨を除去する様に設置されている。
一方、画像記録部47への大気中のダストといった塵挨の流入を防止するために、常に画像記録部47内を記録装置本体43内よりも正圧に保つ必要があり、そのために必要なエアー流量を外気から吸引する吸引ファン68は、外気より循環路に送り込むようにフロントカバー冷却流路管87の上流側に設けられている。
塵挨防止部48は、フロントカバー冷却流路管87上流に設けられた吸引ファン68と、フロントカバー冷却流路管87下流に設けられた中間エアーフィルタ88と、中間ファン89と、排気ファン70と、を備えている。
また、バックアップローラ対53の下流側上方には仕切り板72が設けられている。さらにプラテンローラ54の上流側下方には仕切り板73が設けられている。さらに仕切り板72及び仕切り板73は、エアーフローを仕切る機能を有しているため、記録媒体搬送能力を劣化させることなく、簡便に給紙部45からインクジェットヘッド66へ流れる紙粉を減少するように作用する。
排気ファン70は、給紙部45において記録媒体42とピックアップローラ51やバックアップローラ対53が当接した際に発生した紙粉や、給紙トレイ50から給紙された記録媒体42に付着して取り込まれた大気中のダストを排出する。
画像記録部47及びプラテン排出流路管85を繋ぐバイパス84は、経路中に中間エアーダンパ78を設けている。
エアー流制御部74は、ダンパコントローラ76を備える。エアー流制御部74は、画像記録部圧力センサー64と、プラテン部圧力センサー62と、接続する。画像記録部圧力センサー64は、画像記録部47の圧力情報をエアー流制御部74に伝達し、プラテン部圧力センサー62はプラテン部56の圧力情報をエアー流制御部74にそれぞれの圧力情報を伝達する構成を備える。ダンパコントローラ76は、電気的に中間エアーダンパ78と接続し、中間エアーダンパ78の開閉を制御する構成である。
次に、図6、図7、図8、図9及び図10を参照して画像記録装置における記録媒体の搬送及びエアーによる吸着方法について詳細に説明する。
給紙トレイ50に収容された記録媒体42は、駆動したピックアップローラ51によって取り出される。取り出された記録媒体42は、図示しない搬送経路に沿ってレジストレーションローラ対52に向けて搬送される。記録媒体42は、矩形形状のカットシート状であり、長手方向に中心軸を有しているものとする。また、記録媒体42の先端は、長手方向と直交する幅方向に沿って延びているものとする。
記録媒体42が、レジストレーションローラ対52に到達するまでに、ピックアップローラ51の取り出し状態や摩擦等の種々の要因により記録媒体42先端の向きがレジストレーションローラ対52の長手方向に対して、傾斜した状態(斜行)が発生する。この斜行状態の記録媒体42の画像領域とインクジェットヘッド26による画像記録領域との間にズレが生じる。つまり、記録媒体42に記録される画像のはみ出しが発生する。
そこでズレ補正のために、停止状態のレジストレーションローラ対52に記録媒体42を当接させ、さらに所定時間、ピックアップローラ51が記録媒体42を送り込む。この記録媒体42は、記録媒体搬送経路から中央側が浮き上がりループ状に湾曲する。湾曲した記録媒体42は、ピックアップローラ51からの搬送力及び記録媒体42の復元力により、記録媒体42の端部がレジストレーションローラ対52に適合するようにレジストレーションローラ対52に押しつけられる。そして、記録媒体42の先端は、レジストレーションローラ対52の長手方向全体に渡って接触する。この結果、記録媒体42の搬送幅方向は、レジストレーションローラ対52の長手方向と一致し、記録媒体42の長手方向中心軸が、記録媒体42の搬送方向と一致し、ズレが補正される。
このズレ補正後、レジストレーションローラ対52は、駆動を開始し、記録媒体42をベルトプラテン46に向かって搬送する。記録媒体42の先端がレジストレーションローラ対52からバックアップローラ対53に到達した際にも、前述した浮き上がりによる記録媒体42のズレ補正が行われる。
記録媒体42と各搬送ローラが当接して発生する紙粉は、排気ファン70により装置外部に排出される。この際、仕切り板72,73は、紙粉が搬送方向に流れ込むことを防止する。なお、プラテンファン61は、記録媒体42がバックアップローラ対53に到達する前のタイミングに駆動を開始し、プラテンローラ54が駆動を開始する。
記録媒体42は、バックアップローラ対53からベルト55上に吸着搬送されながらプラテン60の多数の孔59を徐々に遮蔽する。プラテン60の一部を遮蔽した記録媒体42は、画像記録部47からプラテン60を通過してプラテン部56に流れ込むエアー流量を少なくさせ、プラテン部56の圧力P2は、記録媒体42によって遮断される前に比べ減少する。
一方、画像記録部47は、装置内部に設けられた循環経路を経由してエアーを取り込み、且つ流出するエアーは、記録媒体42によって遮断されているため画像記録部47の圧力P1は上昇する。これにより、画像記録部47の圧力P1とプラテン部56の圧力P2の差圧は、大きくなる。その際、画像記録部47の圧力P1の圧力情報及びプラテン部56の圧力P2の圧力情報は、画像記録部圧力センサー64及びプラテン部圧力センサー62を通じてエアー流制御部74に伝達される。伝達されたエアー流制御部74は、ダンパコントローラ76を経由して、中間エアーダンパ78を開放し、画像記録部47とプラテン部56の差圧の変動が発生しない様に例えば略同一圧になるように制御している。
また、開放された中間エアーダンパ78は、バイパス84を通じてエアーを画像記録部47からプラテン部56へ送り込むことで急激な圧力の変動が発生しないように制御している。
また、ベルトプラテン46側から画像記録部47に紙粉やその他の浮遊したコンタミが逆流しない程度の風速で、且つ記録媒体42をプラテン60に吸着するのに必要な画像記録部47の圧力P1とベルトプラテン46の圧力P2の差圧が必要最小限になるように、画像記録部47の圧力P1とプラテン部56の圧力P2の圧力情報により、中間エアーダンパ78を制御する。これにより高速で搬送される記録媒体42によって変動する画像記録部47の圧力P1とベルトプラテン46の圧力P2の圧力を適正に制御する。
さらに図7に示すように、記録媒体42がプラテン60を完全に遮蔽するように搬送されると中間ファン89により流入したエアーが画像記録部47に溜まり、画像記録部47の圧力P1は急激に上昇する。また、プラテン部56の圧力P2は、記録媒体42がプラテン60を完全に遮蔽しエアーが流入されないため急激に減少し差圧が大きくなる。よって、記録媒体42がプラテン60を完全に遮蔽することで発生する急激な圧力の変動に対応して差圧が必要最小限になるようにエアー流制御部74は、ダンパコントローラ76を経由して中間エアーダンパ78を開口している。開口した中間エアーダンパ78は、バイパス84を通じてエアーを画像記録部47からプラテン部56へ送り込むことで急激な圧力の変動が発生しないように制御している。
記録媒体42がプラテン60のベルト55上を排出部49方向へ搬送されていくと記録媒体42によるプラテン60の完全遮蔽が解除される。これにより中間エアーダンパ78がエアー流制御部74のダンパコントローラ76によって閉口され、画像記録部47の圧力低下或いは、プラテン部56の圧力低下を防止する。
次に図8、図9及び図10を参照して装置カバー部44内を循環するエアーについて詳細に説明をする。
バイパス84及びプラテンファン61によって吸引された画像記録部47周辺に排出されたエアー流は、プラテン排出流路管85を経由し、吸引ファン68によって装置外部から吸入されたエアー流と合流する。合流したエアー流は、フロントカバー冷却流路管87を通過する際に、フロントカバー冷却流路管87に設けられた金属板90を通じてエアー流中に含まれた熱を効率よく装置外部に放出する。また、エアー流の流路開口部91に設けられた流路遮蔽部材92は、フロントカバー86の開放と同時に流路を遮蔽するため流路中に粉塵が流入することを防止している。
さらにフロントカバー冷却流路87を通過したエアーは、簡易に交換可能或いは、洗浄可能な中間エアーフィルタ88を経由し、中間ファン89によってクリーンエアーとして再び画像記録部47内に送り出され、循環する。そしてクリーンエアーは図示されていない整流板によりインクジェットヘッド方向に流れを変え再びインクジェットヘッド66を冷却する。
本実施形態における画像記録装置41は、画像記録部47の圧力P1とベルトプラテン46の圧力P2の差圧が必要最小限になるように画像記録部圧力センサー64とプラテン部圧力センサー62を経由してエアー流制御部74に伝達する。伝達されたエアー流制御部74は、ダンパコントローラ76を経由して中間エアーダンパ78を開口させバイパス84にエアーを送り込むことで差圧を制御している。容易な圧力制御であるエアー流制御部74を用いることで、プラテン60上に最適な差圧を達成することができる。
また、発生した圧力差はベルトプラテン46側から画像記録部47に紙粉やその他の浮遊したコンタミが逆流することや略同一圧に保つことで画像記録部47を囲うカバー部67の外部から大気中のダストといった塵挨が画像記録部47に進入することを防止する。画像記録エリアの直前に設けている中間エアーフィルタ88は、吸引部分に設ける必要が無いために清掃可能或いは、交換可能である。装置内部は略同一圧に保たれているため記録媒体42をベルトプラテン46に確実に吸着し、且つインクジェットヘッド66周辺のエアーの風速を最低限に維持することができるので、インクジェットヘッド66から吐出したインク滴の着弾精度を悪化させることがなく画像の劣化を防止できる。
装置内部にエアーの流路を設けた画像記録装置41は、ベルトプラテン46側から画像記録部47に紙粉やその他の浮遊したコンタミが逆流及び付着することを防止し、記録媒体42をベルトプラテン46に確実に吸着し、且つインクジェットヘッド66周辺のエアーの最低限に維持された風速は、インクジェットヘッド66から吐出したインク滴を正確に着弾させることができる。
さらに放熱量の多い画像記録素子であるインクジェットヘッド66から発生した熱は、プラテンファン61及びバイパス84からプラテン排出流路管85を経由しフロントカバー冷却流路管87を通過する際に、金属板90から熱を装置外に放熱し効率よく冷却を行うことができる。また、循環経路内から金属板90を経由して放熱することは、新たに冷却装置を取り付けることがなく装置を拡大する必要がなく、それに伴うコスト増といった経済的なメリットがでてくる。
本発明の第2の実施形態では、画像記録部47及びプラテン部56の画像記録部圧力センサー64及びプラテン部圧力センサー62の圧力情報に基づいてエアー流制御部74が、プラテンファン61、及び中間エアーダンパ78を制御している。しかしそれに限定されることなく、記録媒体42の種類、大きさ、搬送速度、ペーパーギャップ情報を記録媒体42が搬送される前に本装置に入力することで、差圧を予測し制御することも可能である。
次に図11を参照して本発明に係る第3の実施形態について詳細に説明をする。
図11は装置記録装置本体を記録媒体の搬送方向に対して本体中央部で垂直に分割した場合の概念的な断面図を示している。
また、本実施形態の構成部位について、前述した第2の実施形態と同等の部位には同じ参照符号を付してその詳細な説明は省略する。
さらに、本実施形態の搬送系及び画像記録部47とプラテン部56の圧力差に関する構成及び動作は前述した第2の実施形態と同様なため省略する。
本実施形態の構成は画像記録装置41に熱伝導率の良い金属性のベース板をベース板冷却流路管97と一体に設け、フロントカバー冷却流路管87と、中間エアーフィルタ88と、中間ファン89と、を介し、装置カバー部44内にエアーを循環させる流路を設けた構成である。またベース板冷却流路管97の下流側にはプラテン部56の圧力を常に保つように設定されているエアー流規制板96及びエアーフィルタ95を設けている。
図11を参照して装置カバー部44内を循環するエアーについて詳細に説明をする。
画像記録部47周辺のエアー流は、バイパス84及びプラテンファン61を経由して、プラテン排出流路管85と、吸引部94と、ベース板冷却流路管97と、エアー流規制板96と、フロントカバー86に設けられたフロントカバー冷却流路管87と、中間エアーフィルタ88と、中間ファン89と、を通り画像記録部47に循環する。
さらに中間ファン89によって発生した負圧により装置外部からベース板冷却流路管97の排出口周辺に設けられたエアーフィルタ95を経由して入り込んだエアー流は、フロントカバー冷却流路管87でベース板冷却流路管97を経由してきたエアー流と合流する。合流したエアー流は、中間エアーフィルタ88を経由して画像記録部47に循環する。
ベース板冷却流路管97と一体となった金属性のベース板は熱容量が大きく、ベース板冷却流路管97でエアー流に含まれた熱を効率良くベース板に吸収することやベース板から装置外へ放熱することが可能である。また、ベース板冷却流路管97排出口に設けられたエアー流規制板96は、エアー流の中間ファン89への流入を規制することで新たに吸引ファンを設けなくても不足したエアー流量がエアーフィルタを通じて装置外部から取り入れ装置内で循環を行う。
本実施形態は、中間エアーフィルタ88が装置外部取り入れ口の下流に設けられることにより、ファン、エアーダンパ及びエアーフィルタをそれぞれ1個にすることができ、装置のコストダウンを行うことが出来る。
また、循環路中に設けられたベース板冷却流路管97は、熱容量の大きなベース板に効率よく循環しているエアー流に含まれた熱を吸収させることができるため、装置内部にエアーに対しての新たな冷却手段を設ける必要が無く小型化が可能である。
さらに、エアー流の循環は、装置内の蓄熱を防止し、画像記録装置41の装置コストを削減することができ、循環エアーを使用することは、外気から取り込むエアー流量を最小限にすることができ、フィルタの寿命を長くし、ランニングコストを軽減することが出来る。
本実施形態ではフロントカバー冷却流路管87をフロント部分に設けたが、これに限らずリアカバー及びトップカバーに設けて循環経路を構成しても良い。
次に図12を参照して本発明に係る第4の実施形態について詳細に説明をする。
本実施形態の構成部位について、前述した第2の実施形態と同等の部位には同じ参照符号を付してその詳細な説明は省略する。
図12は装置記録装置本体を記録媒体の搬送方向に対して本体中央部で垂直に分割した場合の断面図を示している。
さらに、本実施形態の搬送系及び画像記録部47とプラテン部56の圧力差に関する説明は前述した第2の実施形態と同様なため省略する。
本実施形態は、プラテンファン61から排出されたエアーがバイパス84と、プラテン排出流路管85と、吸引部94と、架台98と、フロントカバー冷却流路管87と、中間エアーフィルタ88と、中間ファン89と、を介して画像記録部47に循環する構成である。
画像記録装置41に設けられた架台98は、記録装置本体43を操作しやすい高さに支持する構造体で、発熱源である記録媒体搬送のモータ、コントロール基板等の無い直方体の形状である。架台98内部には、供給インクボトル99と、廃液タンク100と、が設けられ、取り出せるように図示していない扉を設けている。
扉が閉じた際は、架台98内部の密閉が維持されるように扉と架台98本体との間はゴム等の弾性部材で気密にしている。架台98は、金属性のカバーで覆われており、カバーを介して架台98内部の熱を外部へ効率よく発熱する構成である。
架台98から排出されたエアー流は、フロントカバー冷却流路管87を経由して中間エアーフィルタ88へ排出される。又、フロントカバー冷却流路管87の上流には、エアーを取り込む吸引ファン93が配設されている。更に中間エアーフィルタ88は、画像記録部47に接続されており、中間エアーフィルタ88によって塵挨を除去されたエアーが画像記録部47に送り込まれる構造となっている。
次に、図12を参照して装置カバー部44内を循環するエアー流について詳細に説明をする。
発熱した画像記録部47のインクジェットヘッド66を冷却し、インクジェットヘッド66で加温されたエアー流は、バイパス84及びプラテンファン61によってプラテン部56と、プラテン排出流路管85と、吸引部94と、を経由して架台98に送り込まれる。熱伝導性の良い金属製のカバーで密閉されている架台98は、加温されたエアー流の熱を金属製のカバーを経由して装置外に放熱する。又、架台98内部に設けられた熱容量の大きい供給インクボトル98及び廃液タンク100は、架台98内部を通過するエアー流に含まれた熱を除去される。熱が除去されたエアー流はフロントカバー冷却流路管87と、中間エアーフィルタ88と、中間ファン89と、を経由して画像記録部47に循環する。
さらに中間ファン89によって発生した負圧により架台98の排出口に設けられたエアーフィルタ95から吸引ファン93を経由して入り込んだ装置外部からのエアー流は、フロントカバー冷却流路管87の上流で架台98を経由してきたエアー流と合流する。合流したエアー流は、中間エアーフィルタ88を経由して画像記録部47に循環する。
本実施形態は、画像記録部47から排出されたエアーを画像記録装置以外の架台98といった別ユニットを経由し循環することでエアー流は、循環経路中に配置された金属性の熱容量の高い架台98を通過し、さらに、通過の際に熱容量の大きい供給インクボトル99及び廃液タンク100を経由して放熱を行うために装置内に新たに冷却装置を設ける必要がない。
これにより、循環経路の一部とする架台98を経由して画像記録部47に送り込まれた冷却されたエアー流は、画像記録装置41の装置コストを削減することができ、エアー流を循環させて使用することで、外気からの取り込むエアー流量を最小限にすることができ、フィルタの寿命を長くし、ランニングコストを軽減することが可能である。
本実施形態は架台98を例にとって説明したが、本発明はこれに限定されることなく熱容量の高い別ユニットを用いても良い。さらに、本実施形態は架台98を循環経路に組み込んでいるが、装置本体とは別の発熱源の少ないユニットに循環経路を設け、別ユニットによって循環エアーを冷却させても良い。
本発明は以下の付記の通りに、本出願の他の特徴的な技術事項を含んでいる。
(付記1)
記録媒体に画像を記録する画像記録部と、
前記記録媒体を吸引によって固定する記録媒体固定部と、
前記画像記録部から前記記録媒体固定部に空気が吸引されるエアー流手段と、
前記記録媒体固定部から排出されたエアーを前記画像記録部に循環させる循環管と、
前記循環管と一体となり、放熱手段を有する外装カバーと、
前記外装カバー内に設けられた開口部と、
を具備することを特徴とする画像記録装置。
(付記2)
前記外装カバーには、熱伝導性の高い材質が具備されていることを特徴とする付記1に記載の画像記録装置。
(付記3)
前記熱伝導性の高い材質は、金属であることを特徴とする付記2に記載の画像記録装置。
(付記4)
前記放熱手段は、前記循環管の下方に設けられることを特徴とする付記1に記載の画像記録装置。
(付記5)
前記循環管は、扉と一体となっており、前記扉により流路管が遮断される場合は、遮断されら流路管の上流及び下流の前記開口部を自動的に遮蔽する遮蔽手段を取り付けられていることを特徴とする付記1に記載の画像記録装置。
(付記6)
記録媒体に画像を記録する画像記録部と、
前記記録媒体を吸引によって固定する記録媒体固定部と、
前記画像記録部から記録媒体固定部に空気が吸引されるエアー流手段と、
前記記録媒体固定部から排出されたエアーを前記画像記録部に循環させる循環管と、
前記循環管に設けられた前記画像記録部よりも低温のユニットと、
を具備することを特徴とする画像記録装置。
(付記7)
記録媒体に画像を記録する画像記録部と、
記録媒体を吸引によって固定する記録媒体固定部と、
前記画像記録部から記録媒体固定部に空気が吸引されるエアー流手段と、
前記記録媒体固定部から排出されたエアーを前記画像記録部に循環させる循環管と、
前記循環管に設けられ、前記エアーに含む熱を吸収する熱吸収手段と、
を具備することを特徴とする画像記録装置。
(付記8)
前記熱吸収手段は、前記循環管と一体となっていることを特徴とする付記7に記載の画像記録装置。
(付記9)
前記熱吸収手段は、ボトルであることを特徴とする付記7に記載の画像記録装置。
本発明に係る第1の実施形態における画像記録装置の内部構成を示す概略的な側面図である。 図1における画像記録装置において記録媒体がプラテンを遮蔽した際に中間エアーダンパが開口している状態を示す図である。 中間エアーダンパにバネを設けた構成を示す図である。 中間エアーダンパにバランサーを設けた構成を示す図である。 バネ及び調整蓋を設けた構成を示す図である。 本発明に係る第2の実施形態における画像記録装置の内部構成を示す概略的な側面図である。 図6における画像記録装置において記録媒体がプラテンを遮蔽した際に中間エアーダンパが開口している状態を示す図である。 第2の実施形態の画像記録装置本体を記録媒体の搬送方向に対して本体中央部で垂直に分割した断面図を示している。 第2の実施形態の画像記録装置本体におけるフロントカバーが閉じた状態を示す図である。 第2の実施形態の画像記録装置本体におけるフロントカバーが開いた状態を示す図である。 第3の実施形態の画像記録装置本体を記録媒体の搬送方向に対して本体中央部で垂直に分割した断面図を示している。 第4の実施形態の画像記録装置本体を記録媒体の搬送方向に対して本体中央部で垂直に分割した断面図を示している。 従来のエアー吸引を用いた構成例を示す図である。 従来の画像記録装置全体におけるエアーフローの流れを示す図である。 従来の画像記録装置における装置上部からエアーを流入させる概略的なプラテン部周辺の内部構成を示す図である。 図15におけるプラテン部周辺を示す図である。 図15におけるプラテン部周辺を示す図である。 図15におけるプラテン部周辺を示す図である。
符号の説明
1:画像記録装置、2:記録媒体、3:記録装置本体、4:装置カバー部、5:給紙部、6:搬送部(ベルトプラテン)、7:画像記録部、8:塵挨防止部、9:排出部、10:給紙トレイ、11:ピックアップローラ、12:レジストレーションローラ対、13:バックアップローラ対、14:プラテンローラ、15:ベルト、16:プラテン部、18:バックアップローラ、19:孔、20:プラテン、21:プラテンファン、22:プラテン部圧力センサー、23:中間エアーダンパ、24:画像記録部圧力センサー、25:バネ、26:インクジェットヘッド、27:カバー部、28:吸引ファン、29:吸引フィルタ、30,31:排気ファン、32,33:仕切り板、34:エアー流制御部、35:ファンコントローラ、36:ダンパコントローラ、37:バイパス、38:ダンパ扉、39:バランサー、40:調整蓋、41:画像記録装置、42:記録媒体、43:記録装置本体、44:装置カバー部、46:搬送部(ベルトプラテン)、47:画像記録部、48:塵挨防止部、49:排出部、50:給紙トレイ、51:ピックアップローラ、52:レジストレーションローラ対、53:バックアップローラ対、54:プラテンローラ、55:ベルト、56:プラテン部、58:バックアップローラ、59:孔、60:プラテン、61:プラテンファン、62:プラテン部圧力センサー、64:画像記録部圧力センサー、66:インクジェットヘッド、67:カバー部、68,93:吸引ファン、70:排気ファン、72:仕切り板、74:エアー流制御部、76:ダンパコントローラ、78:中間エアーダンパ、80:反転ユニット、84:バイパス、85:プラテン排出流路、86:フロントカバー、87:フロントカバー冷却流路、88:中間エアーフィルタ、89:中間ファン、90:金属板、91:流路開口部、92:流路遮蔽部材、94:吸引部、95:エアーフィルタ、96:エアー流規制板、97:ベース板冷却流路、98:架台、99:供給インクボトル、100:廃液タンク。

Claims (21)

  1. 記録媒体に画像を記録する画像記録部と、
    前記画像記録部の近傍エリアと前記画像記録部の近傍以外のエリアを隔離している画像記録部のカバー部と、
    前記画像記録部と対向して設けられ、複数の孔を介して形成される吸引エリアを吸引することにより前記記録媒体を固定する記録媒体固定部と、
    前記画像記録部のカバー部内から前記記録媒体固定部への空気の流れを発生させるエアー流発生部と、
    前記画像記録部と前記記録媒体固定部の間に前記吸引エリアと異なる少なくとも1つのエアー流路と、
    前記空気の流れを制御するエアー流制御部と、
    を具備することを特徴とする画像記録装置。
  2. 前記エアー流制御部は、前記画像記録部及び/または前記記録媒体固定部からのエアー圧力情報に基づき、前記エアー流発生部を介してエアー流を制御することを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 前記エアー流制御部は、前記画像記録部と前記記録媒体固定部の差圧情報に基づき、前記エアー流発生部によるエアー流を制御することを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  4. 前記エアー流制御部は、前記記録媒体固定部上の前記吸引エリアからのエアー流速情報に基づき、前記エアー流発生部によるエアー流を制御することを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  5. 前記エアー流制御部は、前記記録媒体を前記記録媒体固定部上に吸引させるために必要な前記吸引エリアからの風量情報に基づき、前記エアー流発生部によるエアー流を制御することを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  6. 前記記録媒体を前記記録媒体固定部上に吸引する前記吸引エリアに必要な前記風量情報は、前記記録媒体固定部上の前記吸引エリアの前記記録媒体による遮蔽率情報及び各種記録媒体を前記吸引エリアに密着させることに必要な吸引エリア面の差圧であることを特徴とする請求項5に記載の画像記録装置。
  7. 前記記録媒体固定部上の前記吸引エリアの前記記録媒体による前記遮蔽率情報とは、記録媒体サイズ、記録媒体搬送方向、ペーパーギャップ、前記記録媒体の搬送状況情報によって算出できるものであることを特徴とする請求項6に記載の画像記録装置。
  8. 前記エアー流発生部は、ファンであり、前記エアー流制御部は、前記ファンのコントローラであることを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  9. 前記エアー流発生部は、ファンであり、前記エアー流制御部は、エアーダンパであることを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  10. 前記エアーダンパは、前記エアー流路に設けられていることを特徴とする請求項9に記載の画像記録装置。
  11. 前記エアー流路は、複数配置され、前記記録媒体固定部内に設けられた複数の負圧室にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項10に記載の画像記録装置。
  12. 前記画像記録部と前記記録媒体固定部との間の流路が、前記記録媒体固定部上の前記吸引エリアと風量を制御できる流路からなることを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  13. 前記吸引エリアにおいて前記画像記録部から前記記録媒体固定部への風量が所定の値になるように前記エアー流制御部が、前記エアー流発生部を制御することを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  14. 前記画像記録部と、前記記録媒体固定部と、前記エアー流発生部と、は、前記画像記録部、前記記録媒体固定部、前記エアー流発生部、前記画像記録部の順で循環エアー流路を形成していることを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  15. 前記循環エアー流路の経路中に前記エアー流制御部によるエアー流路中からの排気が無いことを特徴とする請求項14に記載の画像記録装置。
  16. 前記循環エアー流路の経路中に塵挨除去手段があることを特徴とする請求項14に記載の画像記録装置。
  17. 前記循環エアー流路の経路中に外気取り入れ手段があることを特徴とする請求項14に記載の画像記録装置。
  18. 前記循環エアー流路の経路中にエアー流規制板が設けられていることを特徴とする請求項14に記載の画像記録装置。
  19. 記録媒体へインクを吐出して画像を記録する画像記録部と、
    前記画像記録部と対向して設けられ、複数の孔を介して形成される吸引エリアを吸引することにより前記記録媒体を固定する記録媒体固定部と、
    前記画像記録部のインクを吐出する吐出口と対向するように前記記録媒体を搬送する記録媒体搬送部と、
    前記画像記録部から記録媒体固定部へ空気の流れを発生させるエアー流発生部と、
    前記画像記録部周辺の画像記録部周辺エリアを略密閉に覆い、前記画像記録部周辺エリアと外部とを遮断するカバー部と、
    前記エアー流制御部を駆動させて前記カバー部内の前記画像記録部周辺エリア及び前記吸引エリアを略同一圧に保持するために前記空気の流れを制御するエアー流制御部と、
    を具備することを特徴とする画像記録装置。
  20. 前記画像記録装置は、
    前記画像記録部周辺エリア及び前記吸引エリア内の圧力検知を行う圧力検知器と、
    前記画像記録部周辺エリア及び前記吸引エリア内の圧力制御を行う圧力制御部と、
    前記エアー流発生部と、
    前記画像記録部周辺エリアと前記吸引エリアを繋ぐバイパスと、
    を具備し、
    前記圧力検知器からの検知信号を受けた前記エアー流制御部が前記圧力制御部及び前記エアー流発生部を駆動制御することで前記画像記録部周辺エリア及び前記吸引エリアを略同一圧に保持することを特徴とする請求項19に記載の画像記録装置。
  21. 前記画像記録装置は、
    前記バイパスに前記圧力制御部を具備することを特徴とする請求項20に記載の画像記録装置。
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