JP2006240185A - 画像記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の画像記録装置では、記録媒体をプラテンに吸着させるために画像記録部から流れるエアーが搬送された記録媒体によってプラテン部を遮断されるためにプラテン下部に流れ込まない。結果として記録媒体先端部の近傍にある画像記録部の周辺のエアー流が加速し、インクの記録媒体への着弾位置精度を悪化させ、画像品質を劣化させてしまう
【解決手段】本発明は記録媒体をプラテンに確実に吸着するために必要な画像記録部7周辺の圧力とベルトプラテン6周辺の圧力の差圧が必要最小限になるように風量を制御し、さらに画像記録部7及びプラテン部16に設けたエアーダンパ25で圧力を制御することでエアーフロー等による着弾ずれがなく、高画質で高信頼性のある画像を記録する画像記録装置である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、記録媒体に対して画像を記録する画像記録装置に関する。
一般に、近年普及している、例えばインクジェットプリンタなどの画像記録装置は、例えば記録紙、OHP用紙といった記録媒体を搬送する搬送部(ベルトプラテン)を有している。画像記録装置は、記録時にはベルトプラテン上に複数個形成された吸気孔の全てが1つの連結孔を介して吸引ポンプを含む負圧源に連結され、常に吸引状態になる構造である。この構造において、搬送される記録媒体の記録媒体幅寸法がプラテンの幅方向の幅寸法よりも小さい場合、記録媒体が通過しないプラテン領域が発生する。記録媒体が通過しない領域の吸気孔は開口状態となり、空吸引によりプラテンの吸引性能を低下させ、プラテンに搬送された記録媒体ヘの効率のよい吸着や確実な吸着が行われない虞がある。
そこで、記録媒体とプラテンの幅寸法が異なっても、記録媒体をプラテンに確実かつ安定して吸引吸着させることが可能なインクジェット記録装置が特許文献1に開示されている。
特許文献1に開示されるインクジェット記録装置は、図10に示すように、記録媒体を一定の方向に搬送する記録媒体搬送機構、記録ヘッド130と搬送経路を挟んで対向する位置に配設され、少なくとも記録媒体の搬送方向と直交する方向にそって間隔をあけて開設される複数の吸引孔141を有する板状のプラテン140、プラテン140に裏面側に吸気ダクト150を介して接続される吸気ファン160を備えている。また吸気ダクト150周辺に設けられた吸引エリアは、吸引エリア変更手段170を有している。吸引エリア変更手段は、プラテンの吸引エリアを記録媒体の搬送方向の搬送幅方向Wに応じて変更する。
これにより、プラテン140は記録媒体の幅寸法に対応した効率のよい吸引吸着が行われる。さらに、記録媒体は幅寸法や記録時に載るインク量等の条件の違いにもかかわらずプラテンに対して確実に吸着されることで平滑な状態に保たれ、高画質に記録される。
また、図11に示す装置内に侵入した紙粉に対して画像劣化対策を施したインクジェット記録装置が特許文献2に開示されている。
特許文献2に開示されている画像記録装置201は、表面上に記録媒体を吸引孔によって固定する記録媒体固定手段202と、記録媒体固定手段内部を吸引するための吸引手段203,204と、吸引手段203,204からの排気を記録装置201内部に排出するための排出手段206を備えている。さらに、画像記録装置201は、装置外部からの空気をファン205によりフィルタ208により粉塵を除去しながら画像記録装置201内に空気を送り込む。
画像記録装置201は、吸引手段203,204からの排気を再び記録装置201内に戻すことにより、記録装置201内を常時加圧状態に保持する。
よって画像記録装置201は、記録装置201の隙間からゴミなどの塵挨が侵入することを防止すると共に、排気中の塵挨が記録装置201内に再び侵入することを防止することができる。
また、従来の画像記録装置を図12に示す。図12はインクヘッド173上部に配置されている吸引ファン174により装置内に流入されたエアーがインクヘッド173対向部に配置されたプラテン172を通じてプラテンファン175方向に流入する状態を示すものである。
このインクヘッド173周辺における記録媒体171とエアーの関係について以下の図を参照して説明する。図13〜図15は、記録媒体171がプラテン172上を搬送される際、インクヘッド173上部に設けられた吸気ファン174から流れるエアーの流路をそれぞれ示している。
図13ではブラック(K)のインクヘッド173のノズル下まで搬送された記録媒体171がプラテン172の吸引エリアを遮蔽する。この遮蔽により装置内の圧力P1は、徐々に上昇し且つベルトプラテン176内の圧力P2は、徐々に下降する。吸引エリアが遮蔽されていないシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)のインクジェットヘッド173周辺の風速は徐々に上昇する。
図14ではマゼンタ(M)のインクジェットヘッド173まで搬送された記録媒体171はプラテン172の吸引エリアの大部分を遮蔽する。この遮蔽により画像記録部177内の圧力P1は、更に上昇し、且つベルトプラテン176内の圧力P2は、更に下降する。その結果、吸引エリアが遮蔽されていないイエロー(Y)のインクジェットヘッド151周辺の風速が上昇し、且つノズル表面の横切るような早いエアーの流れが発生する。
特開2000−153604公報 特開2001−191614公報
前述した特許文献1では記録媒体搬送方向に搬送される記録媒体に対応して有効吸引エリアを制御することは、記録媒体毎にサイズが異なっていたり、記録時における記録媒体のペーパーギャップも異なるため、メカニカル的に簡易に実施することは困難である。
さらに、記録媒体幅の有効エリアが一定に開放されたプラテン140は、記録媒体がプラテン140に搬送された際に記録媒体をプラテン140に吸着する為に必要な風量をプラテン140に発生させる必要がある。吸着させるために必要なエアーは、搬送された記録媒体によってプラテン140を遮断するため、記録媒体先端部の近傍にある記録ヘッド130の周辺のエアー流が加速され、インクの記録媒体への着弾位置精度を悪化させ、結果として画像品質を劣化させてしまう。
特許文献2では、吸引手段203,204からの排気を再び記録装置201内に戻すことは開示されているが、記録媒体固定手段202と、画像記録装置201内の画像記録部のエアーの流れ、圧力に関しては何ら考慮されていない。
また、図12に示した従来の画像記録装置において発生した早いエアーの流れは、インクジェットヘッド173から吐出されるインク滴を本来着弾するべき位置とは大きく異なる位置に着弾させてしまうことになり、着弾位置精度が悪化されて、画像の品質が劣化してしまう。
さらに、常に最大限の風量をインクジェットヘッド173に送り込むためフィルタ178の使用期間が短くなってしまう欠点がある。フィルタ178の詰まりは、風量低下を招き、ベルトプラテン176側からインクジェットヘッド173に紙粉やその他の浮遊したコンタミが逆流してしまう。
さらにフィルタ詰まりによる風量低下は検出されないため紙粉やその他の浮遊したコンタミの逆流は記録時まで確認できない。記録媒体171とプラテン172によってプラテン172の圧力が装置外より低くなる危険性もあり、装置外のコンタミを装置内に流入させる可能性もある。
そこで本発明は、記録媒体をプラテンに確実に吸着するために必要な圧力とベルトプラテンの圧力の差圧が必要最小限になるように風量を制御し、さらに画像記録部及びプラテン部に設けたエアーダンパで圧力を制御することでエアーフロー等による着弾ずれがなく、紙粉や大気中のダストによるインクジェットヘッドの不吐出や吐出曲がりを防止し、外部からのダストの浸入やベルトプラテン側から画像記録部に紙粉やその他の浮遊したコンタミが逆流することを防止し、高画質で高信頼性のある画像記録装置を提供することを目的とする。
本発明は目的を達成するために、記録媒体へインクを吐出して画像を記録する画像記録部と、記録媒体を吸引により固定する記録媒体固定部と、画像記録部のインクを吐出する吐出口と対向するように記録媒体を搬送する記録媒体搬送部と、画像記録部から記録媒体固定手段へ空気の流れを発生させるエアー流発生部と、空気の流れを制御するエアー流制御部と、画像記録装置は画像記録部周辺の画像記録部周辺エリア及び記録媒体を吸引する記録媒体固定手段に設けられる吸引エリアを略密閉に覆うカバー部とを具備し、エアー流制御部を駆動させてカバー部内の画像記録部周辺エリア及び吸引エリアを略同一圧に保持することを特徴とする画像記録装置を提供する。
本発明は、記録媒体をプラテンに確実に吸着するために必要な圧力とベルトプラテンの圧力の差圧が必要最小限になるように風量を制御し、さらに画像記録部及びプラテン部に設けたエアーダンパで圧力を制御することでエアーフロー等による着弾ずれがなく、紙粉や大気中のダストによるインクジェットヘッドの不吐出や吐出曲がりを防止し、外部からのダストの浸入やベルトプラテン側から画像記録部に紙粉やその他の浮遊したコンタミが逆流することを防止し、高画質で高信頼性のある画像記録装置を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1、図2を参照して第1の実施形態について説明する。図1は本実施形態における画像記録装置の内部構成を示す概略的な側面図である。図2は図1に示す画像記録装置1において、記録媒体がプラテンを遮蔽する状態を示す図である。
以下の各実施形態の説明において、図中、記録媒体の搬送方向をX軸方向又は副走査方向とし、この搬送方向と直交する方向をY軸方向又は主走査方向又は記録媒体の幅方向としている。X軸及びY軸方向に直行する方向をZ軸方向又は上下方向とする。
第1の実施形態に係る画像記録装置1は、記録装置本体3、記録装置本体3を覆うカバー部4、給紙部5、搬送部(ベルトプラテン)6、画像記録部7、塵挨防止部8、及び排出部9を設けている。
記録装置本体3は、給紙部5、ベルトプラテン6及び画像記録部7を図示しないフレームにより保持する。なお、本実施形態は、給紙部5の一部がカバー部4の外に配置されているが、給紙部5全体をカバー部4内に配置することも可能である。
給紙部5は、給紙トレイ10、ピックアップローラ11、レジストレーションローラ対12及びバックアップローラ対13を備えている。給紙トレイ10は、所定の長さに裁断された記録媒体2を収容する。ピックアップローラ11及びレジストレーションローラ対12は、記録媒体2を搬送するための搬送用駆動手段である。
さらに、記録媒体2の搬送向きに対するズレ補正を行う機能を有している。ピックアップローラ11の下流側に配置されたレジストレーションローラ対12方向は長手方向中心軸がY軸方向に延在するように配置されている。
レジストレーションローラ対12は、ピックアップローラ11から搬送された記録媒体2をバックアップローラ対13を介してベルトプラテン6に搬送する構成である。
バックアップローラ対13の構成については後述する。バックアップローラ対13は、レジストレーションローラ対12と協働して、記録媒体2の搬送向きに対するズレ補正を行う機能も有している。給紙部5は、給紙トレイ10からベルトプラテン6までの間には、図示しない搬送路を有している。ピックアップローラ11並びにレジストレーションローラ対12は、記録媒体2を搬送路に沿って搬送する。
なお、給紙部5において、ピックアップローラ11並びにレジストレーションローラ対12は、図示しないモータ等からなる動力源にクラッチを介して接離可能に接続されている。
記録媒体2を搬送する搬送手段であるベルトプラテン6は、3つのプラテンローラ14と、プラテンローラ14に掛け渡された無端ベルトであるベルト15と、プラテンローラ14に挟まれて配置されたプラテン部16により構成されている。また、記録媒体2の搬送方向において、プラテン部16の上流側には、前述したバックアップローラ対13を設けている。バックアップローラ対13は、上流側のプラテンローラ14と、プラテンローラ14に対向するように配置される従動ローラからなるバックアップローラ18とで構成される。よって記録媒体2は、レジストレーションローラ対12及びバックアップローラ対13を経てベルトプラテン6に搬送される。
ベルトプラテン6は、給紙部5から搬送された記録媒体2を吸着し、インクジェットヘッド26のノズルと対向するように所定の搬送方向に沿って下流方向に搬送する。ベルト15上には図示されていない開口した多数の小径を有し、さらにベルト15の搬送速度は、レジストレーションローラ対12の搬送速度より遅く設定されている。
プラテン部16内は、記録媒体搬送面に配置された多数の開口した小径の孔19、プラテン20、プラテンファン21、プラテン部16内の圧力測定及び圧力制御のためのプラテン部圧力センサ22及びプラテン部エアダンパ23が設けられている。
プラテンファン21は、ベルト15上に設けられた開口した多数の小径及びプラテン部16の記録媒体搬送面に対して配置されたプラテンの孔19を通じて吸引し、給紙部5から搬送された記録媒体2をベルト15上に吸着しつつ、ベルト15の移動に伴い搬送される。
ベルトプラテン6と対向するように配置されている画像記録部7は、例えば、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)等の4色のインクにより対応可能な複数のノズルを用いてインクを吐出させて画像記録を行うインクジェットヘッド26を設けている。これらのインクを吐出する複数のノズルは等間隔に列状に配列されノズル列を構成している。各インクジェットヘッド26は搬送方向に重なるように配置され、重力方向(垂直下方向)ヘインクを吐出するようにノズル吐出口が設けられている。各ノズル列は、記録媒体の幅方向に沿って、記録媒体2の幅全体に渡って画像記録を行うように、長さが設定されている。インクジェットヘッド26は、シリアルヘッド(固定ヘッド)タイプの記録ヘッドである。
画像記録部7には、装置内に侵入した大気中のダストや記録媒体2と各搬送ローラとの当接から発生する紙粉等からなる粉塵による画像記録の劣化を防止し、高精度の画像記録を行うため、画像記録部7の周辺の空間を囲い略密閉している画像記録部ボックス27が設けられている。画像記録部ボックス27は、画像記録部7の圧力測定及び圧力制御のための画像記録部圧力センサ24と画像記録部エアダンパ25を設けている。
塵挨防止部8は、吸引ファン28、吸引フィルタ29、及び排気ファン30、31を備えている。
吸引ファン28は、外部から画像記録装置1内にエアーを取り込むための吸引装置である。吸引ファン28は、吸引フィルタ29を前方に配置して画像記録装置1内にクリーンエアーを流入させる。
画像記録部7は、プラテン部16に対向する面と吸引ファン28以外は略密閉された画像記録部ボックス27により囲われているため、吸引ファン28により吸引されたクリーンエアーはインクジェットヘッド26へ送風される。
また、バックアップローラ対13の下流側上方には仕切り板32が配設される。一方プラテンローラ14の上流側下方には仕切り板33が配設される。
さらに仕切り板32及び仕切り板33は、エアーフローを仕切る機能を有しているため、用紙搬送能力を低下させることなく、簡便に給紙部からインクジェットヘッド1へ流れる紙粉を減少するように作用する。
排気ファン30は、給紙部5において記録媒体2とピックアップローラ11やバックアップローラ対13が当接した際に発生した紙粉や、給紙トレイ10から給紙された記録媒体2に付着して取り込まれた大気中のダストを排出する。
さらに仕切り板32、仕切り板33及び画像記録ボックス27により仕切られているため、給紙部5で発生した紙粉等が吸引ファン28から取り込まれたクリーンエアーにコンタミすることはない。
ベルトプラテン部6下方向に設けられた排気ファン31は、ベルトプラテン部6の下部に流れ込んだ一部のエアーを装置外に排気する。
エアー流制御部34は、ファンコントローラ35及びダンパコントローラ36を備えている。エアー流制御部34は電気的に画像記録部圧力センサ24及びプラテン部圧力センサ22と接続する。
画像記録部圧力センサ24は、画像記録部7の圧力情報をエアー流制御部34に伝達し、プラテン部圧力センサ22はプラテン部16の圧力情報をエアー流制御部34にそれぞれの情報信号を伝達する構成を備える。
ファンコントローラ35は、吸引ファン28及びプラテンファン21の風量を任意に変更する。ダンパコントローラ36は、画像記録部エアダンパ25及びプラテン部エアダンパ23の開閉を制御する。
エアー流制御部34は、画像記録部圧力センサ24及びプラテン部圧力センサ22から伝達される画像記録部7及びプラテン部16の圧力情報を含んだ情報信号に基づき、画像記録部7の圧力P1がプラテン部16の圧力P2より高くなるようにファンコントローラ35へ指示を行い、この指示に基づき吸引ファン28及びプラテンファン21のそれぞれの風量が制御される。さらにエアー流制御部34は、ダンパコントローラ36に指示を与えて、画像記録部エアダンパ25とプラテン部エアダンパ23の駆動制御を行っている。
図1及び図2を参照して第1の実施形態の係る画像記録装置における記録媒体2の搬送及びエアーによる吸着方法について詳細に説明する。
給紙トレイ10に収容された記録媒体2は、駆動したピックアップローラ11によって取り出される。取り出された記録媒体2は、図示しない搬送路に沿ってレジストレーションローラ対12に向けて搬送される。この記録媒体2の先端が、搬送方向下流側においてレジストレーションローラ対12に到達した際、レジストレーションローラ対12と記録媒体2との向きのズレを補正するための調整が行われる。なお、記録媒体2は、矩形形状のカットシート状であり、記録媒体2の先端は、搬送方向と直交する幅方向に沿って延びているものとする。
記録媒体2は、レジストレーションローラ対12に到達するまでに、ピックアップローラ11の取り出し状態や摩擦等の種々の要因により記録媒体2先端の向きがレジストレーションローラ対12の長手方向に対して、傾斜した状態(斜行)が発生する。この斜行状態の記録媒体の画像記録領域とインクジェットヘッド26による画像記録領域との間にズレが生じる。つまり、記録媒体2に記録される画像のはみ出しが発生する。
そこでズレ補正のために、停止状態のレジストレーションローラ対12に記録媒体2を当接させ、さらに所定時間、ピックアップローラ11が記録媒体2を送り込む。この記録媒体2は、記録媒体搬送路から中央側が浮き上がりループ状に湾曲する。湾曲した記録媒体2は、ピックアップローラ11からの搬送力及び記録媒体2の復元力により、記録媒体2の端部がレジストレーションローラ対12に適合するようにレジストレーションローラ対12に押しつけられる。そして、記録媒体2の先端は、レジストレーションローラ対12の長手方向全体に渡って接触する。この結果、記録媒体2の搬送幅方向は、レジストレーションローラ対12の長手方向と一致し、記録媒体2の長手方向中心軸が、記録媒体2の搬送方向と一致し、ズレが補正される。
このズレ補正後、レジストレーションローラ対12は、駆動を開始し、記録媒体2をベルトプラテン6に向かって搬送する。記録媒体2の先端がレジストレーションローラ対12からバックアップローラ対13に到達した際にも、前述した浮き上がりによる記録媒体2のズレ補正が行われる。
記録媒体2が各搬送ローラに当接して発生する紙粉は、排気ファン30により外部に排出される。この際、仕切り板32,33は紙粉が搬送方向に流れ込むことを防止する。なお、プラテンファン21は、記録媒体2がバックアップローラ対13に到達する前のタイミングに駆動を開始し、且つプラテンローラ14が駆動を開始する。
記録媒体2がバックアップローラ対13に到達する前のタイミングに駆動したプラテンファン21はベルト15上の図示されていない多数の小径の孔及びプラテン20を通じてエアー吸引を行い、ベルト15上に負圧を発生させる。
プラテンファン21によるエアー吸引は、画像記録ボックス27によって略密閉されている画像記録部7からベルト15上の図示されていない多数の小径の孔及びプラテン20を通じてベルトプラテン部6に流入するエアー流量を増加させる。
これにより画像記録部7内の圧力P1が減少する。圧力減少を防止するため、画像記録部圧力センサ24によって伝送された画像記録部7内の圧力情報に基づきエアー流制御部34がファンコントローラ35へ指示を行い吸引ファン28の風量が増加される。画像記録部7内に流入するエアーの増加は、画像記録部7内の圧力を上昇させ略同一圧に保持する。
次に記録媒体2はバックアップローラ対13からベルト15上に吸着搬送されながらプラテン20の多数の孔19を徐々に遮蔽する。多数の孔19が記録媒体2により遮蔽されることにより、画像記録部7からプラテン20を通過してプラテン部16へ流れ込むエアー流量を減少させる。このエアー流量の減少によりプラテン部16の圧力P2が遮断前に比べて減少する。
一方、画像記録部7は吸引ファン28からエアーを取り込み、且つ流出するエアーは記録媒体2によって遮断されているため画像記録部7の圧力P1は上昇する。これにより、画像記録部7の圧力P1とプラテン部16の圧力P2の差圧は大きくなる。その際、画像記録部7の圧力P1の圧力情報及びプラテン部16の圧力P2の圧力情報は画像記録部圧力センサ24及びプラテン部圧力センサ22を通じてエアー流制御部34に伝達される。
エアー流制御部34は、ファンコントローラ35によって吸引ファン28及びプラテンファン21の風量を記録媒体がプラテン部16に吸着するのに必要な圧力で、且つ記録媒体2がプラテン部16を遮断する前の適正な差圧、例えば略同一圧に保つように制御する。
さらに、図2に示すように記録媒体2がプラテン20の孔19を完全に遮蔽するように搬送されると吸引ファン28により流入したエアーが画像記録部7に溜まり画像記録部7の圧力P1は急激に上昇する。
また、プラテン部16の圧力P2は記録媒体2がプラテン20を完全に遮蔽しエアーが流入されないため急激に減少する。
よって、エアー流制御部34は、記録媒体2がプラテン20の孔19が完全に遮蔽されることで発生する急激な圧力の変動に対応して、ダンパコントローラ36に指示して、画像記録部エアーダンパ25及びプラテン部エアーダンパ23を開放させる。
開放した画像記録部エアーダンパ25及びプラテン部エアーダンパ23は、装置外にエアーを排出及び装置外からエアーを取り込むことで急激な圧力の変動を緩和するように制御する。
記録媒体2がプラテン20のベルト15上を排紙部9方向へ搬送されるに従い、記録媒体2の後端が通り過ぎ、開放された孔19が現れ、記録媒体2による完全遮蔽が解除される。これにより画像記録部エアーダンパ25とプラテン部エアーダンパ23がエアー流制御部34のダンパコントローラ36によって閉鎖され、画像記録部7の圧力低下或いは、プラテン部16の圧力低下を防止する。
記録媒体2が排出部9に搬送されるに伴い、記録媒体2により遮蔽される面積が減少し、吸引ファン28とプラテンファン21はエアー流制御部34のファンコントローラ35により多くエアー流量を流入させ、画像記録部7の圧力低下或いは、プラテン部16の圧力低下を防止する。
その後、記録媒体2の排出部9への排出に伴い、プラテンファン21は停止し、それに伴って吸引ファン28のエアー流量も減少する。
本実施形態における画像記録装置1は、画像記録部7の圧力P1とベルトプラテン6の圧力P2の差圧が必要最小限になるように画像記録部7の圧力P1とプラテン部16の圧力P2の圧力情報により、吸引ファン28及びプラテンファン21のエアー流量を制御する。
また、必要に応じて画像記録部7及びベルトプラテン6に設けられたエアーダンパが開閉制御されて、高速で搬送される記録媒体2による画像記録部7の圧力P1とベルトプラテン6の圧力P2の圧力を制御して、適正な差圧を生じさせている。従って、画像記録部7の圧力P1及びプラテン部16の圧力P2の差圧がプラテン20上の最適な差圧、エアー流量を発生するため、画像記録部7の圧力P1、プラテン部16の圧力P2を容易な圧力制御であるエアー流制御部34を用いることで、プラテン20上に最適な差圧を達成することができる。
また、発生した差圧はベルトプラテン6側から画像記録部7に紙粉やその他の浮遊したコンタミが逆流することを防止し、記録媒体2をベルトプラテン6に確実に吸着し、且つインクジェットヘッド26周辺のエアーの風速を最低限に維持することができる。また、略同一圧に保たれた圧力は画像記録部7を囲う画像記録部ボックス27の外から大気中のダストといった塵挨が画像記録部7に進入することを防止する。よって、インクジェットのノズルに粉塵が付着すること無く、インクジェットヘッドから吐出したインク滴の着弾精度を悪化させることがなく画像の劣化を防止できる。又、常に必要最小限のエアー流量を画像記録部7に送り込んでいるため、吸引フィルタ29の寿命を長くすることが出できる。
本発明の第1の実施形態では、画像記録部7及びプラテン部16の画像記録部圧力センサ24及びプラテン部圧力センサ22の圧力情報に基づいてエアー流制御部34が、吸引ファン28、プラテンファン21、画像記録部エアーダンパ25及びプラテン部エアーダンパ23を制御している。しかしそれに限定されることなく、記録媒体2の種類、大きさ、搬送速度、ペーパーギャップ情報を記録媒体が搬送される前に本装置に入力することで、差圧を制御することも可能である。
本発明では吸引ファン28及びプラテンファン21の制御を用いてエアー流制御部を介してインクジェットヘッド26の近傍のエアー流について説明した。しかしながら、本発明はそれに限定されることなく、吸引ファン28及びプラテンファン21の制御を無くし、エアー流量を一定にすることで、画像記録部エアーダンパ25及びプラテン部エアーダンパ23をエアー流制御部34が制御し、インクジェットヘッド26の近傍のエアー流を制御してもよい。又、画像記録部エアーダンパ25及びプラテン部エアーダンパ23は、バランサーを取り付けて、メカニカル的に制御することも可能である。
次に、図面を参照して本発明の第2の実施形態について詳細に説明する。
図3、図4、図5、図6及び図7を参照し本発明に係る第2の実施形態について説明する。図3は、本実施形態における画像記録装置の内部構成を示す概略的な側面図である。図4は、図3に示す画像記録装置41において、記録媒体がプラテンを遮蔽した状態を示す図である。図5は、記録装置本体43を記録媒体42の搬送方向に対して本体中央部で垂直に分割した場合の断面図を示している。図6は、フロントカバーが閉じた状態を示す図である。図7は、フロントカバーが開いた状態を示す図である。
第2の実施形態に係る画像記録装置41は、記録装置本体43、記録装置本体43を覆うカバー部44、給紙部45、搬送部(ベルトプラテン)46、画像記録部47、塵挨防止部48、及び排出部49を設けている。
記録装置本体43は、給紙部45、ベルトプラテン46及び画像記録部47を図示しないフレームにより保持する。なお、本実施形態は、給紙部45の一部がカバー部44の外に配置されているが、給紙部45全体をカバー部44内に配置することも可能である。
給紙部45は、給紙トレイ50、ピックアップローラ51、レジストレーションローラ対52及びバックアップローラ対53を備えている。給紙トレイ50は、所定の長さに裁断された記録媒体42を収容する。ピックアップローラ51及びレジストレーションローラ対52は、記録媒体42を搬送するための搬送用駆動手段である。さらに、記録媒体42の搬送向きに対するズレ補正を行う機能を有している。ピックアップローラ51の下流側に配置されたレジストレーションローラ対52方向は長手方向中心軸がY軸方向に延在するように配置されている。
レジストレーションローラ対52により搬送された記録媒体42は、バックアップローラ対53を介してベルトプラテン46に搬送される。
バックアップローラ対53の構成については後述する。バックアップローラ対53は、レジストレーションローラ対52と協働して、記録媒体42の搬送向きに対するズレ補正を行う機能も有している。給紙部45は、給紙トレイ50からベルトプラテン46のまでの間には、図示しない搬送路を有している。ピックアップローラ51並びにレジストレーションローラ対52は、記録媒体42を搬送路に沿って搬送する。
なお、給紙部45において、ピックアップローラ51並びにレジストレーションローラ対52は、図示しないモータ等からなる動力源にクラッチを介して接離可能に接続されている。
記録媒体42を搬送する搬送手段であるベルトプラテン46は、3つのプラテンローラ54と、プラテンローラ54に掛け渡された無端ベルトであるベルト55と、プラテンローラ54に挟まれて配置されたプラテン部56により構成されている。また、記録媒体42の搬送方向において、プラテン部56の上流側には、前述したバックアップローラ対53を設けている。バックアップローラ対53はプラテンローラ54と、プラテンローラ54に対向するように配置される従動ローラからなるバックアップローラ58とで構成される。よって記録媒体42はレジストレーションローラ対52及びバックアップローラ対53を経てベルトプラテン46に搬送される。
ベルトプラテン46は、給紙部45から搬送された記録媒体42を吸着し、インクジェットヘッド66のノズルと対向するように所定の搬送方向に沿って下流方向に搬送する。ベルト55上には図示されていない開口した多数の小径を有し、さらにベルト55の搬送速度は、レジストレーションローラ対52の搬送速度より遅く設定されている。
プラテン部56内は、記録媒体搬送面に配置された多数の開口した小径の孔59、プラテン60、プラテンファン61、プラテン部56内の圧力測定及び圧力制御のためのプラテン部圧力センサ62及びバイパス84が設けられている。
プラテンファン61は、ベルト55上に設けられた開口した多数の小径及びプラテン部56の記録媒体搬送面に対して配置されたプラテンの孔59を通じて吸引し給紙部45から搬送された記録媒体42をベルト55上に吸着しつつ、ベルト55の移動に伴い搬送される。
ベルトプラテン46と対向に配置されている画像記録部47は、例えば、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)等の4色のインクにより対応可能な複数のノズルを用いてインクを吐出させて画像記録を行うインクジェットヘッド66を設けている。これらのインクを吐出する複数のノズルは等間隔に列状に配列されノズル列を構成している。各インクジェットヘッド66は搬送方向に重なるように配置され、重力方向(垂直下方向)ヘインクを吐出するようにノズル吐出口が設けられている。各ノズル列は、主走査方向に沿って、記録媒体42の幅全体に渡って画像記録を行うように、長さが設定されている。インクジェットヘッド66は、シリアルヘッド(固定ヘッド)タイプの記録ヘッドである。
画像記録部47には、装置内に侵入した大気中のダストや記録媒体2と各搬送ローラとの当接から発生する紙粉等からなる粉塵による画像記録の劣化を防止し、高精度の画像記録を行うため、画像記録部47の周辺の空間を囲い略密閉している画像記録部ボックス67が設けられている。画像記録部ボックス67は、画像記録部47の圧力測定及び圧力制御のための画像記録部圧力センサ64及びバイパス84を設けている。また画像記録部47の上部に反転ユニット80が設置されている。
図5、図6及び図7に示すように、画像記録部47からバイパス84またはプラテンファン61によりプラテン部56を介してプラテン排出流路管85に流れたエアー流は、プラテン排出流路管85、フロントカバー86に一体的に組み込まれたフロントカバー冷却流路管87、中間エアーフィルタ88及び中間ファン89を通過して画像記録部47に戻る循環経路を流れている。
フロントカバー冷却流路管87の装置外との遮蔽部材には、熱伝導性の良い金属板90が設けられている。このフロントカバー冷却流路管87は、流路開口部91、流路遮蔽部材92により形成される。中間エアーフィルタ88は、清掃可能或いは交換可能であり、フロントカバー冷却流路管87の排出側に接続し、中間ファン89によって画像記録部47内に流れるエアーの塵挨を除去する様に設置されている。
一方、画像記録部47への大気中のダストといった塵挨の流入を防止する為に、常に画像記録部47内を記録装置本体43内よりも正圧に保つ必要があり、そのために必要なエアー流量を吸引ファン68によって外気より循環路に送り込むようにフロントカバー冷却流路管87の上流側に設けられている。
塵挨防止部48は、フロントカバー冷却流路管87上流に設けられた吸引ファン68、フロントカバー冷却流路管87下流に設けられた中間エアーフィルタ88、中間ファン89及び排気ファン70を備えている。
バックアップローラ対53の下流側上方には仕切り板72が配設される。一方プラテンローラ57の上流側下方には仕切り板73が配設される。さらに仕切り板72及び仕切り板73は、エアーフローを仕切る機能を有しているため、記録媒体搬送能力を低下させることなく簡便に給紙部からインクジェットヘッド66へ流れる紙粉を減少する機能を有している。
排気ファン70は給紙部45において記録媒体42とピックアップローラ51やバックアップローラ対53が当接した際に発生した紙粉や、給紙トレイ50から給紙された記録媒体42に付着して取り込まれた大気中のダストを排出する。
画像記録部47及びプラテン部56を繋ぐバイパス84は、経路中に中間エアーダンパ78を設けている。
エアー流制御部74は、ダンパコントローラ76を備える。エアー流制御部74は画像記録部圧力センサ64及びプラテン部圧力センサ62と接続する。画像記録部圧力センサ64は、画像記録部47の圧力情報を情報信号としてエアー流制御部74に伝達し、プラテン部圧力センサ62はプラテン部56の圧力情報をエアー流制御部74にそれぞれ伝達する構成を備える。ダンパコントローラ76は電気的に中間エアーダンパ78と接続し、中間エアーダンパ78の開閉を制御する構成である。
次に、図3、図4、図5、図6及び図7を参照して画像記録装置における記録媒体42の搬送及びエアーによる吸着方法について詳細に説明する。
給紙トレイ50に収容された記録媒体42は、駆動したピックアップローラ51によって取り出される。取り出された記録媒体42は、図示しない搬送路に沿ってレジストレーションローラ対52に向けて搬送される。この記録媒体42の先端が、搬送方向下流側においてレジストレーションローラ対52に到達した際、レジストレーションローラ対52と記録媒体42との向きのズレを補正するための調整が行われる。なお、記録媒体42は、矩形形状のカットシート状であり、長手方向に中心軸を有しているものとする。また、記録媒体42の先端は、長手方向と直交する幅方向に沿って延びているものとする。
記録媒体42は、レジストレーションローラ対52に到達するまでに、ピックアップローラ51の取り出し状態や摩擦等の種々の要因により記録媒体42先端の向きがレジストレーションローラ対52の長手方向に対して、傾斜した状態(斜行)が発生する。この斜行状態の記録媒体の画像領域とインクジェットヘッド66による画像記録領域との間にズレが生じる。つまり、記録媒体2に記録される画像のはみ出しが発生する。そこでズレ補正のために、停止状態のレジストレーションローラ対52に記録媒体42を当接させ、さらに所定時間、ピックアップローラ51が記録媒体42を送り込む。この記録媒体42は、記録媒体搬送路から中央側が浮き上がりループ状に湾曲する。湾曲した記録媒体42は、ピックアップローラ51からの搬送力及び記録媒体42の復元力により、記録媒体42の端部がレジストレーションローラ対52に適合するようにレジストレーションローラ対52に押しつけられる。そして、記録媒体42の先端は、レジストレーションローラ対52の長手方向全体に渡って接触する。この結果、記録媒体42の幅方向は、レジストレーションローラ対52の長手方向と一致され、記録媒体42の長手方向中心軸が、記録媒体42の搬送方向と一致され、ズレが補正される。
このズレ補正後、レジストレーションローラ対52は、駆動を開始し、記録媒体42をベルトプラテン46に向かって搬送する。記録媒体42の先端がレジストレーションローラ対52からバックアップローラ対53に到達した際にも、前述した浮き上がりによる記録媒体42のズレ補正が行われる。
記録媒体42が各搬送ローラに当接して発生する紙粉は、排気ファン70により外部に排出される。この際、仕切り板は紙粉が搬送方向に流れ込むことを防止する。なお、プラテンファン61は、記録媒体42がバックアップローラ対53に到達する前のタイミングに駆動を開始し、且つプラテンローラ54が駆動を開始する。
記録媒体42はバックアップローラ対からプラテン60のベルト55上に吸着搬送されながらプラテン60を徐々に遮蔽する。プラテン60の一部を遮蔽した記録媒体42は画像記録部47からプラテン60を通過してプラテン部56に流れ込むエアー流量を少なくさせ、プラテン部56の圧力P2は記録媒体42によって遮断される前に比べ減少する。一方、画像記録部47は装置内部に設けられた循環経路を経由してエアーを取り込み、且つ流出するエアーは記録媒体42によって遮断されているため画像記録部47の圧力P1は上昇する。これにより、画像記録部47の圧力P1とプラテン部56の圧力P2の差圧は大きくなる。その際、画像記録部47の圧力P1の圧力情報及びプラテン部56の圧力P2の圧力情報は情報信号として画像記録部圧力センサ64及びプラテン部圧力センサ62を通じてエアー流制御部74に伝達される。伝達されたエアー流制御部74はダンパコントローラ76を経由して、中間エアーダンパ78を開放し、画像記録部47とプラテン部56の差圧の変動が発生しない様に例えば、略同一圧になるように制御している。また、ベルトプラテン46側から画像記録部47に紙粉やその他の浮遊したコンタミが逆流しない程度の風速で、且つ記録媒体42をプラテン60に引き着けるのに必要な画像記録部47の圧力P1とベルトプラテン46の圧力P2の差圧が必要最小限になるように画像記録部47の圧力P1とプラテン部56の圧力P2の圧力情報を含んだ情報信号により、中間エアーダンパ78を制御し、高速で搬送される記録媒体42による画像記録部47の圧力P1とベルトプラテン46の圧力P2の圧力を例えば略同一圧になるように制御する。
さらに、図4に示すように記録媒体42がプラテン60を完全に遮蔽するように搬送されると吸引ファン28により流入したエアーが画像記録部47に溜まり画像記録部47の圧力P1は急激に上昇する。また、プラテン部56の圧力P2は記録媒体42がプラテン60を完全に遮蔽しエアーが流入されないため急激に減少し差圧が大きくなる。よって、記録媒体42がプラテン60を完全に遮蔽することで発生する急激な圧力の変動に対応して差圧が必要最小限になるようにエアー流制御部74は、ダンパコントローラ76を経由して中間エアーダンパ78を開口している。開口した中間エアーダンパ78は、バイパス84を通じてエアーを画像記録部47からプラテン部56へ送り込むことで急激な圧力の変動が発生しないように制御している。
記録媒体42がプラテン60のベルト55上を排紙部方向へ搬送されていくと記録媒体42によるプラテン60の完全遮蔽が解除される。これにより中間エアーダンパ78がエアー流制御部74のダンパコントローラ76によって閉鎖され、画像記録部47の圧力低下或いは、プラテン部56の圧力低下を防止する。
次に図5、図6及び図7を参照してカバー部44内を循環するエアーについて詳細に説明する。
バイパス84及びプラテンファン61によって吸引された画像記録部47周辺に排出されたエアー流は、プラテン排出流路管85を経由し、吸引ファン68によって装置外部から吸入されたエアー流と合流する。合流したエアー流は、フロントカバー冷却流路管87を通過する際に、フロントカバー冷却流路管87に設けられた金属板90を通じて効率よく装置外にエアー流中に含まれた熱を放出する。また、エアー流の流路開口部91に設けられた流路遮蔽部材92はフロントカバー86の開放と同時に流路を遮蔽するため流路中に粉塵が流入することを防止している。
さらにフロントカバー冷却流路87を通過したエアーは、簡易に交換可能或いは、洗浄可能な中間エアーフィルタ88を経由し、中間ファン89によってクリーンエアーとして再び画像記録部47内を循環する。そしてクリーンエアーは図示されていない整流板によりインクジェットヘッド方向に流れを変え再びインクジェットヘッド66を冷却する。
本実施形態における画像記録装置41は、画像記録部47の圧力P1とベルトプラテン46の圧力P2の差圧が必要最小限になるように画像記録部圧力センサ64とプラテン部圧力センサ62を経由してエアー流制御部74に伝達する。伝達されたエアー流制御部74は、ダンパコントローラ76を経由して中間エアーダンパ78を開口させバイパス84にエアーを送り込むことで差圧を制御している。容易な圧力制御であるエアー流制御部74を用いることで、プラテン60上に最適な差圧を達成することが出来る。
また、発生した差圧はベルトプラテン46側から画像記録部47に紙粉やその他の浮遊したコンタミが逆流することや略同一圧に保つことで画像記録部47を囲う画像記録部ボックス67の外から大気中のダストといった塵挨が画像記録部47に進入することを防止する。画像記録エリアの直前に中間エアーフィルタ88を設けているので、吸引ファン68にはエアーフィルタを設ける必要が無い。装置内部は略同一圧に保たれているため記録媒体42をベルトプラテン46に確実に吸着し、且つインクジェットヘッド66周辺のエアーの風速を最低限に維持することが出来るので、インクジェットヘッドから吐出したインク滴の着弾精度を悪化させることがなく画像の劣化を防止できる。
装置内部にエアーの流路を設けたカバー部44は、ベルトプラテン46側から画像記録部47に紙粉やその他の浮遊したコンタミが逆流及び付着することを防止し、記録媒体42をベルトプラテン46に確実に吸着し、且つインクジェットヘッド66周辺のエアーの最低限に維持された風速は、インクジェットヘッド66から吐出したインク滴を正確に着弾し精度がよい。
さらに発熱量の多い画像記録素子であるインクジェットヘッド66から発生した熱は、プラテンファン61及びバイパス84からプラテン排出流路管85を経由しフロントカバー冷却流路管87を通過する際に、金属板90から熱を装置外に放出し効率よく冷却を行うことができる。また、循環経路内から金属板90を経由して放熱することは、新たに冷却装置を取り付けることがなく装置を拡大する必要がなく、それに伴うコスト増といった経済的なメリットが出てくる。
本発明の第2の実施形態では、画像記録部47及びプラテン部56の画像記録部圧力センサ64及びプラテン部圧力センサ62の圧力情報に基づいてエアー流制御部74が、プラテンファン61、及び中間エアーダンパ78を制御している。しかしそれに限定されることなく、記録媒体42の種類、大きさ、搬送速度、ペーパーギャップ情報を記録媒体が搬送される前に本装置に入力することで、差圧を制御することも可能である。
次に図8を参照して本発明に係る第3の実施形態について詳細に説明する。
図8は装置記録装置本体43を記録媒体42の搬送方向に対して本体中央部で垂直に分割した場合の断面図を示している。また、本実施形態の構成部位について、前述した第2の実施形態と同等の部位には同じ参照符号を付してその詳細な説明は省略する。
さらに、本実施形態の搬送系及び画像記録部47とプラテン部56の差圧に関する構成及び動作は前述した第2の実施形態と同様なため省略する。
本実施形態の構成は画像記録装置41に熱伝導率の良い金属性のベース板90aをベース板冷却流路管97と一体に設け、フロントカバー冷却流路管87、中間エアーフィルタ88及び中間ファン89を介し、カバー部44内にエアーを循環させる流路を設けた構成である。またベース板冷却流路管97の下流側にはプラテン部56の圧力を常に保つように設定されているエアー流規制板96及びエアーフィルタ95を設けている。
図8を参照してカバー部44内を循環するエアー流について詳細に説明する。
画像記録部47周辺のエアー流は、バイパス84及びプラテンファン61を経由して、プラテン排出流路管85、吸引部94、ベース板冷却流路管97、エアー流規制板96、フロントカバー86に設けられたフロントカバー冷却流路管87、中間エアーフィルタ88、中間ファン89を通り画像記録部47に循環する。
さらに中間ファン89によって発生した負圧により装置外からベース板冷却流路管97の排出口周辺に設けられたエアーフィルタ95を経由して入り込んだエアー流は、フロントカバー冷却流路管87でベース板冷却流路管97を経由してきたエアー流と合流する。合流したエアー流は、中間エアーフィルタ88を経由して画像記録部47に循環する。
ベース板冷却流路管97と一体となった金属性のベース板90aは熱容量が大きく、ベース板冷却流路管97でエアー流に含まれた熱を効率良くベース板90aに吸収することやベース板90aから装置外へ放熱することが可能である。また、ベース板冷却流路管97排出口に設けられたエアー流規制板96は、エアー流の中間ファン89への流入を規制することで新たに吸引ファンを設けなくても不足したエアー流量がエアーフィルタを通じて装置外部から取り込まれて装置内で循環する。
本実施形態は、中間エアーフィルタ88が外部取り入れ口の下流に設けられることにより、ファン、エアーダンパ及び、エアーフィルタをそれぞれ1個にすることができ、エアーフィルタ95が無くとも画像記録部47に粉塵が進入されることは無く、装置のコストダウンを行うことが出来る。
又、循環路中に設けられたベース板冷却流路管97は熱容量の大きなベース板に効率よく循環しているエアー流に含まれた熱を吸収させることが出来るため、装置内に新たにエアー流に対しての冷却手段を設ける必要が無く小型化が可能である。
さらに、エアー流の循環は、装置内の蓄熱を防止し、画像記録装置41の装置コストを削減することができる。循環エアー流を使用することは、外気から取り込むエアー流量を最小限にすることができ、フィルタの寿命を長くし、ランニングコストを軽減することが出来る。
本実施形態ではフロントカバー冷却流路管87をフロント部分に設けたが、これに限らずリアカバー及びトップカバーに設けて循環経路を構成しても良い。
次に図9を参照して本発明に係る第4の実施形態について詳細に説明する。
本実施形態の構成部位について、前述した第2の実施形態と同等の部位には同じ参照符号を付してその詳細な説明は省略する。
図9は装置記録装置本体43を記録媒体42の搬送方向に対して本体中央部で垂直に分割した場合の断面図を示している。
さらに、本実施形態の搬送系及び画像記録部47とプラテン部56の差圧に関する説明は前述した第2の実施形態と同様なため省略する。
本実施形態は、プラテンファン61から排出されたエアーがバイパス84、プラテン排出流路管85、吸引部94、架台98、フロントカバー冷却流路管87、中間エアーフィルタ88及び、中間ファン89を介して画像記録部47に循環する構成である。
画像記録装置41に設けられた架台98は、画像記録装置本体を操作しやすい高さに支持する構造体で、発熱源が大きい記録媒体搬送のモータ、コントロール基板等の無い直方体の形状である。架台内部は供給インクボトル99、廃液タンク100を設けられ、取り出せるように図示していない扉を設けている。
扉が閉じた際は、架台98内部の密閉が維持されるように扉と架台98本体との間はゴム等の弾性部材で密着している。架台98は、金属性のカバーで覆われており、カバーを介して架台98内部の熱を外部へ効率よく放熱する構成である。
架台98から排出されたエアー流は、フロントカバー冷却流路管87を経由して中間エアーフィルタ88へ排出される。又、フロントカバー冷却流路管87の上流には、エアーを取り込む吸引ファン68が配設されている。更に中間エアーフィルタ88は、画像記録部47に接続されており、中間エアーフィルタ88によって塵挨を除去されたエアー流が画像記録部47に送り込まれる構造となっている。
次に、図9を参照してカバー部44内を循環するエアー流について詳細に説明する。
発熱した画像記録部47のインクジェットヘッド66を冷却し、インクジェットヘッド66からの放熱を含むことで加温されたエアー流は、バイパス84及びプラテンファン61によってプラテン部56、プラテン排出流路管85、及び吸引部94を経由して架台98に送り込まれる。熱伝導性の良い金属製のカバーで密閉されている架台98は、加温されたエアー流の熱を金属製のカバーを経由して装置外に放熱する。又、架台98内部に設けられた熱容量の大きい供給インクボトル99及び廃液タンク100により、架台98内部を通過するエアー流に含まれた熱が除去される。熱が除去されたエアー流はフロントカバー冷却流路管87、中間エアーフィルタ88及び中間ファン89を経由して画像記録部47に循環する。
さらに中間ファン89によって発生した負圧により架台98の排出口に設けられたエアーフィルタ95から吸引ファン68を経由して入り込んだ装置外からのエアー流は、フロントカバー冷却流路管87の上流で架台98を経由してきたエアー流と合流する。合流したエアー流は、中間エアーフィルタ88を経由して画像記録部47に循環する。
本実施形態は、画像記録部47から排出されたエアーを画像記録装置以外の架台98といった別ユニットを経由し循環することで画像記録部47の正圧の維持を行う。さらに循環の際に温度上昇するエアー流は、循環経路中に配置された金属性の熱容量の高い架台を通過し、さらに、通過の際に熱容量の大きい供給インクボトル及び廃液タンク100を経由して放熱を行うために装置内に新たに冷却装置を設ける必要がない。
これにより、循環経路の一部とする架台98を経由して画像記録部47に送り込まれた冷却されたエアー流は、画像記録装置41の装置コストを削減することができ、エアー流を循環させて使用することで、外気からの取り込むエアー流量を最小限にすることができ、フィルタの寿命を長くし、ランニングコストを軽減することが可能である。
本実施形態は架台98を例にとって説明したが、本発明はこれに限定されることなく熱容量の高い別ユニットを用いても良い。さらに、本実施形態は架台90を循環経路に組み込んでいるが、装置本体とは別の発熱源の少ないユニットに循環経路を設け、別ユニットによって循環エアーを冷却させても良い。
本発明は、本出願の他の特徴的な技術事項を下記の通りに付記もする。
(付記1)
記録媒体に画像を記録する画像記録部と、
前記記録媒体を吸引によって固定する記録媒体固定手段と、
前記画像記録部から前記記録媒体固定手段に空気が吸引されるエアー流手段と、
前記記録媒体固定手段からの排出されたエアーを前記画像記録部に循環させる循環経路と、
前記循環経路と一体となっている装置外装カバーと、
前記外装カバー内に設けられた開口部と、
を、具備することを特徴とする画像記録装置。
(付記2)
前記外装カバーに設けられた放熱手段の装置外装側には、熱伝導性の高い材質が具備されていることを特徴とする付記1に記載の画像記録装置。
(付記3)
前記熱伝導性の高い材質は、金属であることを特徴とする付記2に記載の画像記録装置。
(付記4)
前記放熱手段は、前記画像記録装置の底板と一体となっていることを特徴とする付記1に記載の画像記録装置。
(付記5)
前記循環経路は、扉と一体となっており、流路経路が遮断される場合は、遮断される流路の上流及び下流の前記開口部を自動的に遮蔽する遮蔽手段が取り付けられていることを特徴とする付記21に記載の画像記録装置。
(付記6)
記録媒体に画像を記録する画像記録部と、
前記記録媒体を吸引によって固定する記録媒体固定手段と、
前記画像記録部から記録媒体固定手段に空気が吸引されるエアー流手段と、
前記記録媒体固定手段からの排出されたエアーを前記画像記録部に循環させる循環経路と、
前記循環経路に設けられた前記画像記録部よりも低温のユニットと、
を、具備することを特徴とする画像記録装置。
(付記7)
記録媒体に画像を記録する画像記録部と、
記録媒体を吸引によって固定する記録媒体固定手段と、
前記画像記録部から記録媒体固定手段に空気が吸引されるエアー流手段と、
前記記録媒体固定手段からの排出されたエアーを前記画像記録部に循環させる循環経路と、
前記循環経路に設けられた熱容量の大きな部材に熱を吸収させる熱吸収手段と、
を、具備することを特徴とする画像記録装置。
(付記8)
前記熱吸収手段は、前記画像記録装置の筐体と一体となっていることを特徴とする付記7に記載の画像記録装置。
(付記9)
前記熱吸収手段は、前記画像記録装置に取り付けられたボトルであることを特徴とする付記7に記載の画像記録装置。
本発明に係る第1の実施形態における画像記録装置の内部構成を示す概略的な側面図である。 図1における画像記録装置において記録媒体2がプラテンを遮蔽する状態を示す図である。 本発明に係る第2の実施形態における画像記録装置の内部構成を示す概略的な側面図である。 図3における画像記録装置において記録媒体がプラテンを遮蔽する状態を示す図である。 第2の実施形態の画像記録装置本体を記録媒体の搬送方向に対して本体中央部で垂直に分割した断面図を示している。 第2の実施形態の画像記録装置本体におけるフロントカバーが閉じた状態を示す図である。 第2の実施形態の画像記録装置本体におけるフロントカバーが開いた状態を示す図である。 第3の実施形態の画像記録装置本体を記録媒体の搬送方向に対して本体中央部で垂直に分割した断面図を示している。 第4の実施形態の画像記録装置本体を記録媒体の搬送方向に対して本体中央部で垂直に分割した断面図を示している。 従来のエアー吸引を用いた構成例を示す図である。 従来の画像記録装置全体におけるエアーフローの流れを示す図である。 従来の画像記録装置における装置上部からエアーを流入させる概略的なプラテン部周辺の内部構成を示す図である。 図12におけるプラテン部周辺を示す図である。 図12におけるプラテン部周辺を示す図である。 図12におけるプラテン部周辺を示す図である。
符号の説明
1:画像記録装置、2:記録媒体、3:記録装置本体、4:カバー部、5:給紙部、6:搬送部(ベルトプラテン)、7:画像記録部、14:プラテンローラ、15:ベルト、16:プラテン部、18:バックアップローラ、19:孔、20:プラテン、21:プラテンファン、22:プラテン部圧力センサ、23:プラテン部エアダンパー、24:画像記録部圧力センサ、25:画像記録部エアダンパー、26:インクジェットヘッド、27:記録部ボックス、34:エアー流制御部、35:ファンコントローラ、36:ダンパコントローラ、41:画像記録装置、42:記録媒体、43:記録装置本体、44:カバー部、46:搬送部(ベルトプラテン)、47:画像記録部、55:ベルト、56:プラテン部、57:プラテンローラ、58:バックアップローラ、59:孔、60:プラテン、61:プラテンファン、62:プラテン部圧力センサ、64:画像記録部圧力センサ、66:インクジェットヘッド、67:画像記録部ボックス、74:エアー流制御部、76:ダンパコントローラ、78:中間エアーダンパ、80:反転ユニット、84:バイパス、85:プラテン排出流路管、86:フロントカバー、87:フロントカバー冷却流路管、90:金属板、95:エアーフィルタ、96:エアー流規制板、97:ベース板冷却流路管、98:架台。

Claims (14)

  1. 記録媒体へインクを吐出して画像を記録する画像記録部と、
    前記記録媒体を吸引により固定する記録媒体固定部と、
    前記画像記録部のインクを吐出する吐出口と対向するように前記記録媒体を搬送する記録媒体搬送部と、
    前記画像記録部から記録媒体固定手段へ空気の流れを発生させるエアー流発生部と、
    前記空気の流れを制御するエアー流制御部と、
    前記画像記録装置は前記画像記録部周辺の画像記録部周辺エリア及び前記記録媒体を吸引する前記記録媒体固定手段に設けられる吸引エリアを略密閉に覆うカバー部と、
    を具備し、
    前記エアー流制御部を駆動させて前記カバー部内の前記画像記録部周辺エリア及び前記吸引エリアを略同一圧に保持することを特徴とする画像記録装置。
  2. 前記画像記録装置は、
    前記画像記録部周辺エリア及び前記吸引エリア内の圧力検知を行う圧力検知機と、
    前記画像記録部周辺エリア及び前記吸引エリア内の圧力制御を行う圧力制御部と、
    前記エアー流発生部と、
    を具備し、
    前記圧力検知機からの情報信号を受けた前記エアー流制御部が前記圧力制御部及び前記エアー流発生部を駆動制御することで前記画像記録部周辺エリア及び前記吸引エリアを略同一圧に保持することを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 記録媒体に画像を記録する画像記録部と、
    前記記録媒体を吸引によって固定する記録媒体固定手段と、
    前記記録媒体を吸引する前記記録媒体固定手段上の吸引エリアとを有する画像記録装置であって、
    前記画像記録部から前記記録媒体固定手段への空気の流れを発生させるエアー流発生手段と、
    前記空気の流れを制御するエアー流制御手段と、
    を具備することを特徴とする画像記録装置。
  4. 前記エアー流制御部は、前記画像記録部及び/または前記記録媒体固定手段からのエアー圧力情報に基づき、前記エアー流発生手段を駆動してエアー流を制御することを特徴とする請求項3に記載の画像記録装置。
  5. 前記エアー流制御部は、前記画像記録部と前記記録媒体固定手段の差圧情報に基づき、前記エアー流発生手段によるエアー流を制御することを特徴とする請求項3に記載の画像記録装置。
  6. 前記エアー流制御部は、前記記録媒体を前記記録媒体固定手段上に吸引させるために必要な吸引エリアからの風量情報に基づき、前記エアー流発生手段によるエアー流を制御することを特徴とする請求項3に記載の画像記録装置。
  7. 前記記録媒体を前記記録媒体固定手段上に吸引させるために必要な吸引エリアの風量情報は、前記記録媒体固定手段上の吸引エリアの前記記録媒体による遮蔽率情報及び各種記録媒体を吸引エリアに密着させることに必要な吸引エリア面の差圧であることを特徴とする請求項7に記載の画像記録装置。
  8. 前記記録媒体固定手段上の吸引エリアの前記記録媒体による遮蔽率情報とは、用紙サイズ、用紙搬送方向、ペーパーギャップまたは記録媒体の搬送状況の内、少なくとも1つの情報によって算出できるものであることを特徴とする請求項8に記載の画像記録装置。
  9. 前記エアー流発生手段は、ファンであり、エアー流制御部は、ファンのコントローラであることを特徴とする請求項3に記載の画像記録装置。
  10. 前記エアー流発生手段は、ファン及び/又はエアーダンパであり、前記エアー流制御部は、ファンコントローラ及び/又はダンパコントローラであることを特徴とする請求項3に記載の画像記録装置。
  11. 前記画像記録部と前記記録媒体固定手段と間に設けられた流路管は、前記記録媒体固定手段上の吸引エリアの風量を制御できることを特徴とする請求項3に記載の画像記録装置。
  12. 前記画像記録部と前記記録媒体固定手段との差圧が所定の値になるように前記エアー流制御部が、エアー流発生手段を制御することを特徴とする請求項3に記載の画像記録装置。
  13. 前記画像記録部の圧力と前記記録媒体固定手段内の圧力がそれぞれ適正な値になるように前記エアー流制御部が、エアー流発生手段を制御することを特徴とする請求項3に記載の画像記録装置。
  14. 前記吸引エリアにおいて前記画像記録部から前記媒体固定手段への風量が所定の値になるように前記エアー流制御部が、エアー流発生手段を制御することを特徴とする請求項3に記載の画像記録装置。
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