JP2016137574A - インクジェット印刷装置 - Google Patents

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亜紗代 下田
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Abstract

【課題】装置の大型化を抑えつつ、インクミストによる印刷画質の低下や装置内部の汚れを軽減できるインクジェット印刷装置を提供する。【解決手段】冷却部22は、ヘッドホルダ32内のインクジェットヘッド31へ空気を吹き付ける吹付部51、ヘッドホルダ32から空気を吸引する吸引部52を有する。吸引部52は、ヘッドホルダ32のヘッド保持板41と用紙の搬送面との間の空間に開口し、その開口面視における水平方向においてインクジェットヘッド31に重ならない位置に配置されたミスト用吸引穴66bを有し、ヘッドホルダ32から空気を吸引しつつ、ミスト用吸引穴66bを介してヘッド保持板41と搬送面との間の空間から空気を吸引する。【選択図】図4

Description

本発明は、インクジェットヘッドからインクを吐出して印刷するインクジェット印刷装置に関する。
インクジェット印刷装置において、インクジェットヘッドを駆動させると、ヘッドドライバICが発熱する。この発熱による温度上昇は、インクジェットヘッドの故障等の要因となる。このため、インクジェットヘッドを冷却する必要がある。
そこで、インクジェットヘッドを保持するヘッドホルダ内に空気を吹き込むとともにヘッドホルダから空気を吸引することで冷却風を発生させ、この冷却風によりインクジェットヘッドを冷却する技術が知られている。
このようにインクジェットヘッドの冷却を行うインクジェット印刷装置では、インクジェットヘッドの周囲にある、ヘッドホルダにインクジェットヘッドを取り付けるための開口部とインクジェットヘッドとの隙間から空気が流出する。すなわち、ヘッドホルダの下方の空間に風が吹き込む。この風は様々な方向から吹き込む。また、この風は、搬送される用紙にあたって、方向が変わることがある。このため、インクジェットヘッドの下方で乱流が発生する。
インクジェットヘッドの下方で乱流が発生すると、飛翔中のインクの尾が分断されやすくなる。このため、インクミストが増加する。インクミストは、用紙上の様々な位置に着弾して印刷画質の低下を招くことがある。また、インクミストは、装置内部の汚れの原因となる。
このようなインクミストによる印刷画質の低下や装置内部の汚れへの対策として、インクミストを回収する機構を設けることが効果的である。
例えば、特許文献1には、インクジェットヘッドごとにミスト回収装置を設けたインクジェット印刷装置が開示されている。このミスト回収装置は、排気ファンの駆動により吸気孔を介して排気ダクト内にミストを回収する。
特許第5445362号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、インクミストを回収するために専用のミスト回収装置をインクジェットヘッドごとに設けるため、装置の大型化を招く。
本発明は上記に鑑みてなされたもので、装置の大型化を抑えつつ、インクミストによる印刷画質の低下や装置内部の汚れを軽減できるインクジェット印刷装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るインクジェット印刷装置の第1の特徴は、印刷媒体へインクを吐出するインク吐出面を有するインクジェットヘッドと、前記インクジェットヘッドが取り付けられる取付開口部が形成されたヘッド保持板を有し、前記インク吐出面を下方の印刷媒体の搬送経路側に向けて前記インクジェットヘッドを保持する函体のヘッドホルダと、前記ヘッドホルダ内の前記インクジェットヘッドへ空気を吹き付ける吹付部、前記ヘッドホルダから空気を吸引する吸引部を有する冷却部とを備え、前記吸引部は、前記ヘッド保持板と前記搬送経路との間の空間に開口し、その開口面視における水平方向において前記インクジェットヘッドに重ならない位置に配置されたミスト用吸引穴を有し、前記ヘッドホルダから空気を吸引しつつ前記ミスト用吸引穴を介して前記ヘッド保持板と前記搬送経路との間の空間から空気を吸引することにある。
本発明に係るインクジェット印刷装置の第2の特徴は、前記ヘッド保持板は、前記インクジェットヘッドを前記ヘッド保持板から前記搬送経路側に突出させて保持し、前記ミスト用吸引穴は、前記インクジェットヘッドの前記ヘッド保持板からの突出高さの範囲内に配置されていることにある。
本発明に係るインクジェット印刷装置の第1の特徴によれば、吸引部は、ミスト用吸引穴を介してヘッド保持板と搬送経路との間の空間から空気を吸引する。これにより、インク吐出により発生したインクミストの一部を吸引部へ誘導して回収できる。ミスト用吸引穴は、その開口面視における水平方向においてインクジェットヘッドに重ならない位置に配置されているため、ミスト用吸引穴へ向かう気流がインクミストの発生を助長することは抑えられる。したがって、印刷媒体や装置内部に付着するインクミストを低減できる。この結果、インクミストによる印刷画質の低下や装置内部の汚れを軽減できる。
また、インクジェットヘッドを冷却する冷却部の吸引部がミスト用吸引穴を有し、ヘッドホルダから空気を吸引しつつミスト用吸引穴を介してヘッド保持板と搬送経路との間の空間から空気を吸引するので、インクミストを回収するための専用の機構を追加する必要がない。このため、装置の大型化は抑えられる。
したがって、本発明に係るインクジェット印刷装置の第1の特徴によれば、装置の大型化を抑えつつ、インクミストによる印刷画質の低下や装置内部の汚れを軽減できる。
本発明に係るインクジェット印刷装置の第2の特徴によれば、ミスト用吸引穴は、インクジェットヘッドのヘッド保持板からの突出高さの範囲内に配置されている。このため、取付開口部とインクジェットヘッドとの間の隙間からヘッド保持板と搬送経路との間の空間へ吹き込む風が、インク吐出面に達する前に整流される。これにより、インク吐出面の下方で乱流が発生することが抑えられる。この結果、インクミストの増加が抑えられる。
実施の形態に係るインクジェット印刷装置の構成を示すブロック図である。 図1に示すインクジェット印刷装置の搬送部および印刷部の概略構成図である。 図1に示すインクジェット印刷装置の搬送部および印刷部の平面図である。 図1に示すインクジェット印刷装置の印刷部の分解斜視図である。 図3のA−A線に沿った印刷部および搬送部の一部の断面図である。 冷却部の駆動によるヘッドホルダ内の気流の説明図である。 吸引部によるヘッドホルダ下空間からの空気の吸引により生じる気流の説明図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。各図面を通じて同一もしくは同等の部位や構成要素には、同一もしくは同等の符号を付している。
以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置等を例示するものであって、この発明の技術的思想は、各構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
図1は、本発明の実施の形態に係るインクジェット印刷装置の構成を示すブロック図である。図2は、図1に示すインクジェット印刷装置の搬送部および印刷部の概略構成図である。図3は、搬送部および印刷部の平面図である。図4は、印刷部の分解斜視図である。図5は、図3のA−A線に沿った印刷部および搬送部の一部の断面図である。
以下の説明において、図2の紙面に直交する方向を前後方向とし、紙面表方向を前方とする。また、図2における紙面の上下左右を上下左右方向とする。図2において、左から右へ向かう方向が印刷媒体である用紙Pの搬送方向である。
図1に示すように、本実施の形態に係るインクジェット印刷装置1は、搬送部2と、印刷部3と、制御部4とを備える。
搬送部2は、用紙Pを搬送する。図1、図2に示すように、搬送部2は、搬送ベルト11と、駆動ローラ12と、従動ローラ13〜15と、ベルトモータ16と、用紙吸着ファン17とを備える。
搬送ベルト11は、用紙Pを吸着保持して搬送する。搬送ベルト11は、駆動ローラ12および従動ローラ13〜15に掛け渡される環状のベルトである。搬送ベルト11には、複数のベルト穴(図示せず)が形成されている。搬送ベルト11は、用紙吸着ファン17の駆動によりベルト穴に発生する吸着力により、搬送面11aに用紙Pを吸着保持する。搬送面11aは、駆動ローラ12と従動ローラ13との間で水平な搬送ベルト11の上面である。搬送ベルト11は、図2における時計回り方向に回転することで、搬送面11aに吸着保持した用紙Pを右方向に搬送する。なお、搬送面11aは、請求項の搬送経路に相当する。
駆動ローラ12は、搬送ベルト11を図2における時計回り方向に回転させる。
従動ローラ13〜15は、駆動ローラ12とともに搬送ベルト11を支持する。従動ローラ13〜15は、搬送ベルト11を介して駆動ローラ12に従動する。従動ローラ13は、駆動ローラ12と同じ高さで、駆動ローラ12の左方に配置されている。従動ローラ14,15は、駆動ローラ12および従動ローラ13の下方において、互いに左右方向に離間して、同じ高さに配置されている。
ベルトモータ16は、駆動ローラ12を回転駆動させる。
用紙吸着ファン17は、下方向への気流を生じさせる。これにより、用紙吸着ファン17は、搬送ベルト11のベルト穴を介して空気を吸引してベルト穴に負圧を発生させ、用紙Pを搬送ベルト11の搬送面11a上に吸着させる。用紙吸着ファン17は、環状の搬送ベルト11に囲まれた領域に配置されている。
印刷部3は、搬送部2により搬送される用紙Pに画像を印刷する。印刷部3は、搬送部2の上方に配置されている。図1〜図4に示すように、印刷部3は、ヘッドユニット21と、冷却部22とを備える。
ヘッドユニット21は、搬送部2により搬送される用紙Pにインクを吐出して画像を印刷する。ヘッドユニット21は、複数のインクジェットヘッド31と、ヘッドホルダ32とを備える。
インクジェットヘッド31は、用紙Pにインクを吐出するインク吐出面31aを有する。インク吐出面31aは、下方の搬送面11aに対向するインクジェットヘッド31の下面である。インク吐出面31aには、前後方向(主走査方向)に沿って配置された複数のノズル(図示せず)が形成されている。インクジェットヘッド31は、インク供給経路(図示せず)を介して供給されるインクをノズルから吐出する。
インクジェットヘッド31は、複数列のヘッド列を形成して配置されている。本実施の形態では、図3、図4に示すように、12個のインクジェットヘッド31が、左右方向に沿って所定の間隔で配置された4列のヘッド列L1〜L4を形成している。
ヘッド列L1〜L4は、それぞれ前後方向(主走査方向)に沿って等間隔で配置された3つのインクジェットヘッド31からなる。ヘッド列L1〜L4の各インクジェットヘッド31は、隣接するヘッド列間で前後方向に半ピッチ分だけずれるように配置されている。これにより、12個のインクジェットヘッド31が千鳥状に配置されている。ヘッド列L1,L2の各インクジェットヘッド31は、互いに同じ色のインクを吐出する。ヘッド列L3,L4の各インクジェットヘッド31は、互いに同じ色のインクを吐出する。
ヘッドホルダ32は、インク吐出面31aを搬送面11a側(下側)に向けてインクジェットヘッド31を保持する。ヘッドホルダ32は、中空状の直方体形状に形成された函体からなる。図4、図5に示すように、ヘッドホルダ32は、ヘッド保持板41と、側板42〜45と、天板46とを有する。
ヘッド保持板41は、ヘッドホルダ32の底板を構成するとともに、インクジェットヘッド31を保持して固定する。ヘッド保持板41は、矩形状に形成されている。ヘッド保持板41は、搬送部2の上方において水平に設置され、搬送面11aと平行になっている。ヘッド保持板41には、インクジェットヘッド31を取り付けるための取付開口部41aが、インクジェットヘッド31と同数だけ形成されている。取付開口部41aにインク吐出面31aがヘッド保持板41から下方の搬送面11a側に突出するようにインクジェットヘッド31が挿入され、固定される。
取付開口部41aは、インクジェットヘッド31の水平面に沿った断面より大きい貫通穴からなる。これにより、インクジェットヘッド31の取り付け位置および角度が調整可能になっている。取付開口部41aがこのように形成されているため、図5に示すように、取付開口部41aには、インクジェットヘッド31が隙間を介して取り付けられる。
側板42,43,44,45は、それぞれヘッドホルダ32の前側、右側、後側、左側の側壁を形成する。側板42〜45は、一体に形成され、ヘッド保持板41の周囲に立設されている。
前側の側板42には、4つの通風穴42aが形成されている。通風穴42aは、後述する吹付部51により空気がインクジェットヘッド31へ吹き付けられる際のヘッドホルダ32への空気の流入口である。4つの通風穴42aは、ヘッド列L1〜L4の延長線上に1つずつ形成されている。
後側の側板44には、4つの通風穴44aが形成されている。通風穴44aは、後述する吸引部52によりヘッドホルダ32から空気が吸引される際の空気の流出口である。4つの通風穴44aは、それぞれ前側の側板42の4つの通風穴42aに対向する位置に配置されている。すなわち、4つの通風穴44aは、ヘッド列L1〜L4の延長線上に1つずつ形成されている。
天板46は、側板42〜45からなる側壁の上端の開口部を塞ぐ蓋である。天板46は、矩形状に形成されている。
冷却部22は、インクジェットヘッド31を冷却する。冷却部22は、吹付部51と、吸引部52とを備える。
吹付部51は、後述する吹付穴61aを介してヘッドホルダ32内のインクジェットヘッド31へ空気を吹き付ける。吹付部51は、ヘッドホルダ32の前側に配置されている。吹付部51は、吹付チャンバ61と、吹付ファン62とを備える。
吹付チャンバ61は、吹付ファン62とヘッドホルダ32との間の空気の流路を形成する。吹付チャンバ61は、ヘッド列L1〜L4に直交する方向である左右方向に細長い形状で中空状に形成されている。吹付チャンバ61は、ヘッドホルダ32の前側の側板42上に配置されている。吹付チャンバ61の側板42に接する面には、4つの吹付穴61aが形成されている。
吹付穴61aは、インクジェットヘッド31へ空気を吹き付ける際の吹付チャンバ61からの空気の流出口である。吹付穴61aは、側板42の通風穴42aに対応する位置に配置されている。すなわち、4つの吹付穴61aは、ヘッド列L1〜L4の延長線上に1つずつ形成されている。
吹付ファン62は、吹付チャンバ61の一端から吹付チャンバ61内へ送風する。これにより、吹付ファン62は、吹付チャンバ61の吹付穴61aを介してインクジェットヘッド31へ空気を吹き付ける。
吸引部52は、後述する冷却用吸引穴66aを介してヘッドホルダ32から空気を吸引するとともに、後述するミスト用吸引穴66bを介してヘッドホルダ下空間Sから空気を吸引する。ヘッドホルダ下空間Sは、ヘッド保持板41と搬送面11aとの間の空間である。吸引部52は、ヘッドホルダ32の後側に配置されている。吸引部52は、吸引チャンバ66と、吸引ファン67とを備える。
吸引チャンバ66は、ヘッドホルダ32と吸引ファン67との間の空気の流路を形成する。吸引チャンバ66は、左右方向に細長い形状で中空状に形成されている。吸引チャンバ66は、ヘッドホルダ32の後側の側板44上に配置されている。すなわち、吸引チャンバ66は、ヘッド列L1〜L4のインクジェットヘッド31およびヘッドホルダ32を挟んで、吹付チャンバ61に対向して配置されている。吸引チャンバ66の側板44に接する面には、4つの冷却用吸引穴66aと、5つのミスト用吸引穴66bとが形成されている。
冷却用吸引穴66aは、ヘッドホルダ32から空気を吸引する際の吸引チャンバ66への空気の流入口である。冷却用吸引穴66aは、側板44の通風穴44aに対応する位置に配置されている。すなわち、4つの冷却用吸引穴66aは、ヘッド列L1〜L4の延長線上に1つずつ形成されている。換言すれば、冷却用吸引穴66aは、吹付チャンバ61の吹付穴61aに対向して配置されている。
ミスト用吸引穴66bは、ヘッドホルダ下空間Sから空気を吸引する際の吸引チャンバ66への空気の流入口である。ミスト用吸引穴66bは、図5に示すように、ヘッドホルダ下空間Sに開口している。ミスト用吸引穴66bの開口面は、上下方向(鉛直方向)および左右方向に平行で前後方向に直交する面である。ミスト用吸引穴66bは、その開口面視における水平方向(左右方向)においてインクジェットヘッド31に重ならない位置に配置されている。
具体的には、図5に示すように、ミスト用吸引穴66bは、左右方向において、各インクジェットヘッド31間と、最も左側のインクジェットヘッド31の左側近傍と、最も右側のインクジェットヘッド31の右側近傍とに配置されている。
また、ミスト用吸引穴66bは、上下方向において、インクジェットヘッド31のヘッド保持板41からの突出高さHの範囲内に配置されている。
吸引ファン67は、吸引チャンバ66の一端から空気を吸引する。これにより、吸引ファン67は、吸引チャンバ66の冷却用吸引穴66aを介してヘッドホルダ32から空気を吸引するとともに、ミスト用吸引穴66bを介してヘッドホルダ下空間Sから空気を吸引する。
制御部4は、インクジェット印刷装置1の各部の動作を制御する。制御部4は、CPU、RAM、ROM、ハードディスク等を備えて構成される。
具体的には、制御部4は、印刷時において、搬送部2により用紙Pを搬送させつつ、インクジェットヘッド31からインクを吐出させるとともに、冷却部22によりインクジェットヘッド31を冷却するよう制御する。
次に、インクジェット印刷装置1の動作について説明する。
印刷ジョブが入力されると、制御部4は、ベルトモータ16により駆動ローラ12を起動させる。これにより、搬送ベルト11の周回駆動が開始される。
また、制御部4は、用紙吸着ファン17を起動させる。これにより、用紙吸着ファン17により搬送ベルト11のベルト穴を介して空気が吸引され、ベルト穴に吸着力が発生する。
また、制御部4は、吹付ファン62および吸引ファン67を起動させる。吹付ファン62の駆動により、吹付チャンバ61の吹付穴61aおよびヘッドホルダ32の側板42の通風穴42aを介してヘッド列L1〜L4へ空気が吹き付けられる。また、吸引ファン67の駆動により、ヘッドホルダ32の側板44の通風穴44aおよび吸引チャンバ66の冷却用吸引穴66aを介してヘッドホルダ32から空気が吸引される。これにより、図6に示すように、ヘッドホルダ32内に前側から後側へ流れる気流W1が生じる。
また、吸引ファン67の駆動により、吸引チャンバ66のミスト用吸引穴66bを介してヘッドホルダ下空間Sから空気が吸引される。これにより、ヘッドホルダ下空間Sにおいて、図7に示すように、ミスト用吸引穴66bに向かって前側から後側へ流れる気流W2が生じる。なお、図7は、印刷部3を下側から見た図である。
図示しない給紙部から搬送部2へ用紙Pが給紙されると、用紙Pは、搬送ベルト11に吸着保持されつつ搬送される。制御部4は、ヘッドユニット21の下方を搬送される用紙Pに対し、インクジェットヘッド31からインクを吐出させて画像を印刷させる。指定印刷枚数が複数枚の場合、制御部4は、順次給紙されて搬送ベルト11上を搬送される各用紙Pに対して、インクジェットヘッド31からインクを吐出させて画像を印刷させる。
インクジェットヘッド31が駆動されると、ヘッドドライバICが発熱する。この発熱による温度上昇は、インクジェットヘッド31の故障等の要因となる。これに対し、インクジェット印刷装置1では、気流W1が冷却風として作用し、インクジェットヘッド31の温度上昇が抑えられる。
また、インクジェットヘッド31からインクが吐出されると、インクミストが発生する。これに対し、インクジェット印刷装置1では、気流W2により、ヘッドホルダ下空間Sに浮遊するインクミストの一部が吸引部52へ誘導されて回収される。
また、吹付ファン62および吸引ファン67の駆動により、取付開口部41aとインクジェットヘッド31との間の隙間を介して、ヘッドホルダ32からヘッドホルダ下空間Sへ風が吹き込む。この風は、インクジェットヘッド31のインク吐出面31aの下方に乱流を発生させ、インクミストを増加させる要因となる。
これに対し、インクジェット印刷装置1では、気流W2により、取付開口部41aとインクジェットヘッド31との間の隙間からヘッドホルダ下空間Sへ吹き込む風が、インク吐出面31aに達する前に整流される。これにより、インク吐出面31aの下方で乱流が発生することが抑えられる。この結果、インクミストの増加が抑えられる。
ここで、前述のように、ミスト用吸引穴66bは、左右方向においてインクジェットヘッド31に重ならない位置に配置されている。このため、ミスト用吸引穴66bに向かう気流W2は、インク吐出面31aから吐出されて飛翔するインクには影響せず、インクミストの発生を助長することは抑えられる。
印刷された用紙Pは、搬送部2を抜けると、図示しない排紙部へ搬送されて排紙される。最後の用紙Pが排紙されると、制御部4は、駆動ローラ12を停止させるとともに、用紙吸着ファン17を停止させる。また、制御部4は、吹付ファン62および吸引ファン67を停止させる。これにより、印刷動作が終了する。
以上説明したように、インクジェット印刷装置1では、吸引部52が、ミスト用吸引穴66bを介してヘッドホルダ下空間Sから空気を吸引する。これにより、インク吐出により発生したインクミストの一部を吸引部52へ誘導して回収できる。ミスト用吸引穴66bは左右方向においてインクジェットヘッド31に重ならない位置に配置されているため、気流W2がインクミストの発生を助長することは抑えられる。したがって、インクジェット印刷装置1では、用紙Pや装置内部に付着するインクミストを低減できる。この結果、インクミストによる印刷画質の低下や装置内部の汚れを軽減できる。
また、インクジェット印刷装置1では、インクジェットヘッド31を冷却する冷却部22の吸引部52が、ミスト用吸引穴66bを有する。そして、吸引部52が、吸引チャンバ66の冷却用吸引穴66aを介してヘッドホルダ32から空気を吸引しつつ、ミスト用吸引穴66bを介してヘッドホルダ下空間Sから空気を吸引する。このため、インクミストを回収するための専用の機構を追加する必要がなく、装置の大型化は抑えられる。
したがって、インクジェット印刷装置1によれば、装置の大型化を抑えつつ、インクミストによる印刷画質の低下や装置内部の汚れを軽減できる。
また、インクジェット印刷装置1では、ミスト用吸引穴66bは、上下方向において、インクジェットヘッド31のヘッド保持板41からの突出高さHの範囲内に配置されている。このため、取付開口部41aとインクジェットヘッド31との間の隙間からヘッドホルダ下空間Sへ吹き込む風が、インク吐出面31aに達する前に整流される。これにより、インク吐出面31aの下方で乱流が発生することが抑えられる。この結果、インクミストの増加が抑えられる。
なお、ミスト用吸引穴66bは、上下方向において、突出高さHの範囲より下方に配置されていてもよい。この場合でも、インクミストの一部を吸引部52へ誘導して回収できる。
また、ミスト用吸引穴66bの形状は円形に限らず、どのような形状でもよい。
また、吹付チャンバ61において、吸引チャンバ66のミスト用吸引穴66bに対向する位置に、ヘッドホルダ下空間Sへ空気を吹き込むための穴を設けてもよい。これにより、より多くのインクミストを吸引部52へ誘導して回収できる。
本発明は上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
1 インクジェット印刷装置
2 搬送部
3 印刷部
4 制御部
11 搬送ベルト
11a 搬送面
12 駆動ローラ
13〜15 従動ローラ
16 ベルトモータ
17 用紙吸着ファン
21 ヘッドユニット
22 冷却部
31 インクジェットヘッド
32 ヘッドホルダ
41 ヘッド保持板
41a 取付開口部
42〜45 側板
42a,44a 通風穴
46 天板
51 吹付部
52 吸引部
61 吹付チャンバ
61a 吹付穴
62 吹付ファン
66 吸引チャンバ
66a 冷却用吸引穴
66b ミスト用吸引穴
67 吸引ファン
P 用紙
S ヘッドホルダ下空間

Claims (2)

  1. 印刷媒体へインクを吐出するインク吐出面を有するインクジェットヘッドと、
    前記インクジェットヘッドが取り付けられる取付開口部が形成されたヘッド保持板を有し、前記インク吐出面を下方の印刷媒体の搬送経路側に向けて前記インクジェットヘッドを保持する函体のヘッドホルダと、
    前記ヘッドホルダ内の前記インクジェットヘッドへ空気を吹き付ける吹付部、前記ヘッドホルダから空気を吸引する吸引部を有する冷却部とを備え、
    前記吸引部は、前記ヘッド保持板と前記搬送経路との間の空間に開口し、その開口面視における水平方向において前記インクジェットヘッドに重ならない位置に配置されたミスト用吸引穴を有し、前記ヘッドホルダから空気を吸引しつつ前記ミスト用吸引穴を介して前記ヘッド保持板と前記搬送経路との間の空間から空気を吸引することを特徴とするインクジェット印刷装置。
  2. 前記ヘッド保持板は、前記インクジェットヘッドを前記ヘッド保持板から前記搬送経路側に突出させて保持し、
    前記ミスト用吸引穴は、前記インクジェットヘッドの前記ヘッド保持板からの突出高さの範囲内に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット印刷装置。
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JP2018158545A (ja) * 2017-03-23 2018-10-11 富士ゼロックス株式会社 液滴吐出装置
JP2018192732A (ja) * 2017-05-19 2018-12-06 セイコーエプソン株式会社 キャリッジ及び液体吐出装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018158545A (ja) * 2017-03-23 2018-10-11 富士ゼロックス株式会社 液滴吐出装置
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