JP5724969B2 - ブレーキペダル装置 - Google Patents

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    • G05G1/323Controlling members actuated by foot with means to prevent injury means disconnecting the connection between pedal and controlled member, e.g. by breaking or bending the connecting rod

Description

本発明は、ブレーキペダル装置、特に、車両前方から外力が加えられた場合にブレーキペダルの車両後方への後退を抑制するブレーキペダル装置に関する。
従来、ブレーキペダルの操作力に応じた液圧を液圧回路内に発生させて、その液圧回路内の液圧をホイールシリンダに供給することにより車両の車輪に制動力を付与する車両用液圧ブレーキ装置が知られている。このような車両用液圧ブレーキ装置の場合、ブレーキペダルおよびそのリンク機構等のブレーキペダル装置が隔壁であるダッシュパネルを挟んで車室側に配置され、ブレーキブースタやマスターシリンダ等の液圧発生部はダッシュパネルの外側に配置されている。そして、ブレーキペダル装置と液圧発生部側とはプッシュロッドによって連結されている。
ところで、万が一車両前方より大きな外力が付与された場合、例えば、衝突などにより外力を受けた場合、その外力により液圧発生部等を含む車室外構成部品がダッシュパネル側に移動してダッシュパネルを変形させると共に、ブレーキペダル装置を車両後方に押し出してしまうことが考えられる。そのような場合でもブレーキペダル装置、特にブレーキペダルパッドが車両後方に移動するような違和感を抑制できる構造を備えておくことが望ましい。例えば、特許文献1には、車両前方から外力が加わった場合に、ブレーキペダル装置自体を回転させてプッシュロッドを折り曲げて車室外構成部品の変位量がそのままブレーキペダル装置に伝達されないようにして、ブレーキペダル装置の後退量を少なくする構成が開示されている。
また、特許文献2や特許文献3には、車両前方から外力が加わった場合に、ブレーキペダルが車両後方側に回動することによって、プッシュロッドを折り曲げて、それ以上ブレーキペダルが車両後方側に移動することを防止する装置が開示されている。
特開2001−233187号公報 特開平11−198776号公報 特開平11−198778号公報
しかし、特許文献1のブレーキペダル装置の場合、ブレーキペダル装置自体を回転しやすい構造にする必要があり、剛性の確保が難しく、また構造の複雑化を招くという問題がある。また、特許文献2,3の構造の場合、ブレーキペダルが車両後方側に移動する必要があるため、ブレーキペダルパッドに足を乗せている運転者に違和感を与えやすいという問題があった。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、外力が付与された場合にブレーキペダルの車両後方への移動を抑制すると共に、運転者への違和感の付与を軽減できるシンプルな構造のブレーキペダル装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様のブレーキペダル装置は、ブレーキペダルが配置される車室の内外を隔てる隔壁とこの隔壁より車両後方の車体構成部材との間に配置されると共に前記隔壁に固定されるペダルブラケットと、前記ペダルブラケットに揺動自在に支持されると共に一端にブレーキペダルパッドを有するブレーキアームと、前記ペダルブラケットに支持されると共に、制動力を発生させる契機となるプッシュロッドと前記ブレーキアームとを連結する連結アームと、前記連結アームに回動自在に支持された回転アームであって、前記ペダルブラケットが車両後方へ変位するときに、一端が前記車体構成部材に固定された固定ブラケットに当接し当該回転アームを回転させると共に、その回転により他端が前記プッシュロッドの撓みを誘導するように前記プッシュロッド側に当接する回転アームと、を含む。
この態様によると、ペダルブラケットが車両後方へ変位することによって、回転アームが回動して、プッシュロッドを撓ませる誘導力を付与する。ペダルブラケットが車両後方へ変位している状況では、プッシュロッドがペダルブラケットの変位に伴う力による圧縮力を受けているので、誘導力が付与されることにより、例えば軸方向と直交する方向に曲がりやすく、また曲がりの進行によって破断に至りやすくなる。つまり、ペダルブラケットと回転アームとの相対距離を小さくすることで、ダッシュパネルの車両後方への移動量を吸収することが可能となる。その結果、ペダルブラケットの後方への移動によりブレーキペダルが車室後方へ向かって回転してしまうこと(突出してしまうこと)を抑制する。
前記連結アームは、前記ペダルブラケットが車両後方へ変位するときに、その一端が前記固定ブラケットと当接することによって、前記ブレーキアームをペダル踏み込み方向に回動させるように構成されてもよい。この態様によれば、連結アームが、ペダルブラケットの後方への移動によりブレーキペダルをペダル踏み込み方向に向かって回転させる。その結果、ペダルブラケットが車両後方に移動してブレーキペダルが車両後方側に移動したとしてもその移動を打ち消すようにブレーキペダルを回転させて、ブレーキペダルが車室後方へ向かって回転してしまうことを抑制して運転者に違和感を与えにくくできる。
前記回転アームは、前記プッシュロッドと前記連結アームを連結する連結部材に当接してもよい。この態様によれば、連結部材を介してプッシュロッドに誘導力を与えやすく、プッシュロッドを確実に撓ませることができる。
本発明によれば、外力が付与されて隔壁が車室側に変形する際に、プッシュロッドが例えばマスタシリンダ側に押し込まれない場合でもブレーキペダルの車両後方への移動を抑制し、衝突等に起因する荷重がブレーキアームに入力されるのを回避することができるため、運転者へ違和感付与を軽減できる。
実施の形態に係るブレーキペダル装置のペダル後退防止動作前後の状態を説明する説明図である。 他の実施の形態に係るブレーキペダル装置の概略構成を説明する説明図である。 図2のブレーキペダル装置の回動アームの他の配置例を説明する説明図である。 実施の形態に係るブレーキペダル装置のプッシュロッドの構成例を説明する説明図である。 実施の形態に係るブレーキペダル装置のプッシュロッド周辺の他の構成例を説明する説明図である。 図5の構成例の動作を説明する説明図である。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態(以下、実施形態という)について詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係るブレーキペダル装置10の全体構成を説明する説明図である。図1(a)は、実施形態に係るブレーキペダル装置のペダル後退防止動作前の状態を説明する説明図であり、図1(b)は、ペダル後退防止動作後の状態を説明する説明図である。なお、以下に説明する図面では、本実施形態で最低限必要となる部品のみを示し、その他の部品は適宜図示を省略している。また、各図面間で同様部品に関しても適宜図示を省略している。
エンジンルーム12と車室内空間14とを仕切る隔壁としてダッシュパネル16が略垂直に配置されている。ダッシュパネル16の上端部は、車両幅方向を長手方向として配置されると共にカウルの一部を構成する図示しないカウルインナパネルにスポット溶接等により固着されている。また、ダッシュパネル16の下端部は、図示しないフロアパネルにスポット溶接等により固着されている。
ダッシュパネル16を挟んでエンジンルーム12側には、ブレーキペダル18を構成するブレーキアーム20の一端に固定されたブレーキペダルパッド20aに付与された運転者の踏力を増強するための図示しないブレーキブースタが配置されている。また、ブレーキブースタによって増強された圧力を液圧に変換するためのマスタシリンダや液圧系の体積変化に追従してブレーキフルードを貯留及び補充するリザーバタンク等が配置されている。
一方、ダッシュパネル16を挟んで車室内空間14側、つまり、車両後方側には車両幅方向に延設された高強度及び高剛性部材の車体構成部材として機能するパイプ状のインパネリインフォース(不図示)が配設されている。また、車室内空間14側には、ダッシュパネル16の上端部に配置されたカウルに対する補強を行うと共にインパネリインフォースの補強を行う補強材が配置されている。この補強材がインパネリインフォースに溶接等で固定され一体となりインパネリインフォースアッシとなっている。本実施形態の場合、インパネリインフォースアッシの補強材にインパネリインホースブラケットが固定されている。
ダッシュパネル16の車室内空間14側には、ペダルブラケット22が固定されている。ペダルブラケット22は、車幅方向に間隔をおいて対向する2枚の側板22aが接続板で接続され、ボルト等によりダッシュパネル16に強固に固定される。側板22aには、ブレーキアーム20の揺動中心となる第1揺動シャフト24が挿通されている。また、側板22aには、連結アーム26の揺動中心となる第2揺動シャフト28が挿通されている。連結アーム26は、ペダルブラケット22に支持されると共に、制動力を発生させる契機となる後述するプッシュロッドとブレーキアーム20とを連結する機能を有する。ブレーキアーム20と連結アーム26は、アームリンク30で接続されている。したがって、ブレーキペダルパッド20aが運転者によって矢印A方向に踏み込まれ、ブレーキアーム20が第1揺動シャフト24を中心に矢印B方向に回転すると、連結アーム26が第2揺動シャフト28を中心として矢印C方向に回転する。
連結アーム26には、図示しないブレーキブースタに接続されたプッシュロッド32の一端が回動自在に固定され、連結アーム26が矢印C方向に回転すると、プッシュロッド32を矢印D方向に押し込み、制動力を発生できるように構成されている。なお、ペダルブラケット22に挿通された第2揺動シャフト28は連結アーム26を支持する他に、インパネリインフォースに固定された固定ブラケット34を回動可能に支持している。
また、連結アーム26において、第2揺動シャフト28から遠い側には、回転アーム36が設けられている。図1の例の場合、回転アーム36は、第1アーム36aと第2アーム36bとで構成され、第1アーム36aは第1シャフト38を中心に回転自在に連結アーム26に支持され、第2アーム36bは第2シャフト40を中心に回転自在に連結アーム26に支持されている。回転アーム36の一端である第1アーム36aは、固定ブラケット34に当接可能な形状に構成されている。一方、回転アーム36の他端である第2アーム36bは、プッシュロッド32に当接し、当該プッシュロッド32を軸方向とは異なる方向へ撓ませる誘導力を付与できるような形状に構成されている。
このように構成されるブレーキペダル装置10において、まず、通常制動動作時の各アームやリンクの動作を説明する。図1(a)に示すように、ブレーキペダルパッド20aが運転者によって矢印A方向に踏み込まれると、ブレーキアーム20が第1揺動シャフト24を中心に矢印B方向に回転する。その結果、アームリンク30によって連結された連結アーム26が第2揺動シャフト28を中心に矢印C方向に回転し、プッシュロッド32を矢印D方向に押し込み制動力を発生させる。この場合、回転アーム36である第1アーム36aおよび第2アーム36bは連結アーム26と共に矢印C方向に回転するが、他の構成部品とは接触せず、動作しない。
一方、何らかの原因により、車両前方等から外力が加わり、図1(b)に示すように、ダッシュパネル16が車両後方(矢印E方向)に移動した場合、ダッシュパネル16とインパネリインフォースに固定された固定ブラケット34との相対距離が縮まる。その結果、まず、ペダルブラケット22に支持された連結アーム26に回転自在に支持された第1アーム36aが固定ブラケット34に当接して矢印F方向に回転し、さらに第2アーム36bが矢印G方向に回転する。その結果、第2アーム36bの先端部36cがプッシュロッド32の軸に対し横方向から当接する。つまり、第2アーム36bは、先端部36cが当接することによりプッシュロッド32を軸方向と異なる方向に撓ませる誘導力を付与することになる。プッシュロッド32は、ペダルブラケット22の変位に伴う力による圧縮力を受けているので、先端部36cが当接することによる誘導力が付与されることにより、図1(b)に示すように、例えば軸方向と直交する方向に曲がりやすくなる。またその曲がりの進行によってプッシュロッド32を破断に至りやすくなる。プッシュロッド32を積極的に撓ませてペダルブラケット22と連結アーム26との相対距離を小さくすることで、ダッシュパネル16の車両後方への移動量を吸収することが可能となる。つまり、ペダルブラケット22の後方への移動により連結アーム26が反矢印C方向(図1(a)参照)に回転して、ブレーキアーム20が反矢印B方向に回転して、ブレーキペダルパッド20aが車室後方へ向かって突出させてしまうことを抑制する。その結果、ブレーキペダルパッド20aに足を乗せている運転者にブレーキペダルパッド20aが飛び出してくるような違和感が与えられることを抑制できる。
さらに、本実施形態の場合、連結アーム26は、ペダルブラケット22が車両後方へ変位するときに、その一端、具体的には、第1アーム36aを支持する側が固定ブラケット34と当接することによって、矢印C方向(図1(a)参照)に回転するので、ブレーキアーム20をペダル踏み込み方向に回動させることができる。この動作は、ブレーキペダルパッド20aが運転者によって踏み込まれた場合と同じ動作となる。つまり、ブレーキペダルパッド20aが車室後方へ向かって突出することを自動的に抑制する。
このように、本実施形態のブレーキペダル装置10においては、何らかの原因により、車両前方等から外力が加わり、ペダルブラケット22が車両後方に向かって移動してきてしまった場合でも、回転アーム36および連結アーム26の動作により、ブレーキペダルパッド20aが車両後方に向かって飛び出してくるような動作をプッシュロッド32がマスタシリンダ側へ押し込まれる場合と押し込まれない場合の両方のケースにおいて抑制する効果を発生する。その結果、運転者にブレーキペダルパッド20aの挙動に起因する違和感を効果的に抑制している。なお、図1(b)の場合、ダッシュパネル16と固定ブラケット34との相対距離が縮まることを説明のために、固定ブラケット34が移動しているかのように図示しているが、実際は、固定ブラケット34はインパネリインフォースに固定されているので、ダッシュパネル16やペダルブラケット22等が固定ブラケット34に向かって移動してくる。
図2は、車両前方から外力が加わった場合に、プッシュロッド32が撓むように、回転アームが誘導力を付与する他の構成のブレーキペダル装置50の構造例である。図2の構造の場合、回転アームが1部品で構成されている以外、基本的な構造は、図1(a)、図1(b)に示す構造と同じである。ブレーキペダル装置50の場合、回転アーム52は、略S字形状であり、一端側が固定ブラケット34に当接することで、矢印H方向に回転して、他端側がプッシュロッド32に接触してプッシュロッド32を撓ませる誘導力を付与する。
ブレーキペダル装置50の通常動作時は、ブレーキペダル18のブレーキペダルパッド20aを運転者が矢印A方向に踏み込むことにより、ブレーキアーム20が第1揺動シャフト24を中心に矢印B方向に回転し、アームリンク30を介して連結アーム26が第2揺動シャフト28を中心に矢印C方向に回転する。その結果、連結アーム26がプッシュロッド32を矢印D方向に押し出して制動力を発生させる。
一方、何らかの原因により、車両前方等から外力が加わり、ダッシュパネル(図示省略)が車両後方に移動した場合、ダッシュパネルとインパネリインフォースに固定された固定ブラケット34との相対距離が縮まる。その結果、まず、ペダルブラケット(図示省略)に支持された連結アーム26に回転自在に支持された回転アーム52の端部52bが固定ブラケット34に当接して矢印H方向に回転する。その結果、回転アーム52の先端部52aがプッシュロッド32の軸に対し横方向から当接する。つまり、回転アーム52は、先端部52aが当接することによりプッシュロッド32を軸方向と異なる方向に撓ませる誘導力を付与することになる。プッシュロッド32は、ペダルブラケット22の変位に伴う力による圧縮力を受けているので、先端部52aが当接することによる誘導力が付与されることにより、図1(b)の例と同様に、例えば軸方向と直交する方向に曲がりやすくなる。またその曲がりの進行によって破断に至りやすくなる。プッシュロッド32を積極的に撓ませてペダルブラケットと連結アーム26との相対距離を小さくすることで、ダッシュパネルの車両後方への移動量を吸収することが可能となる。つまり、ペダルブラケットの後方への移動により連結アーム26が反矢印C方向に回転して、ブレーキアーム20が反矢印B方向に回転して、ブレーキペダルパッド20aが車室後方へ向かって突出させてしまうことを抑制する。その結果、ブレーキペダルパッド20aに足を乗せている運転者にブレーキペダルパッド20aが飛び出してくるような違和感が与えられることを抑制できる。
また、図2の例においても、連結アーム26は、ペダルブラケットが車両後方へ変位するときに、ブレーキアーム20と連結する側とは反対の端部が固定ブラケット34と当接する。その結果、矢印C方向に回転して、ブレーキアーム20をペダル踏み込み方向に回動させることができる。この動作は、ブレーキペダルパッド20aが運転者によって踏み込まれた場合と同じ動作となる。つまり、ブレーキペダルパッド20aを車室後方へ向かって突出させてしまうことを抑制する。このように、図2の例においても図1(b)の例と同様に、ペダルブラケットが車両後方に向かって移動してきてしまった場合でも、回転アーム52および連結アーム26の動作により、ブレーキペダルパッド20aが車両後方に向かって飛び出してくるような動作を抑制する。その結果、運転者にブレーキペダルパッド20aの挙動に起因する違和感をプッシュロッド32がマスタシリンダ側に押し込まれる場合と押し込まれない場合の両方のケースにおいて抑制する効果を発生している。
図3は、図2のブレーキペダル装置50の変形例である。図3の例の場合、回転アーム52が、連結アーム26の揺動方向に対し直交する方向に揺動するように取り付けられている。この場合も、何らかの原因により、車両前方等から外力が加わり、ダッシュパネル(図示省略)が車両後方に移動した場合、ペダルブラケット(図示省略)に支持された連結アーム26に回転自在に支持された回転アーム52が固定ブラケット34に当接して矢印I方向に回転する。その結果、回転アーム52の先端部52aがプッシュロッド32の軸に対し横方向から当接する。つまり、回転アーム52は、先端部52aが当接することによりプッシュロッド32を軸方向と異なる方向に撓ませる誘導力を付与することになる。その結果、図2の例と同様に、プッシュロッド32は、誘導力の付与により例えば軸方向と直交する方向に曲がりやすくなる。またその曲がりの進行によって破断に至りやすくなる。
このように、回転アーム52は、固定ブラケット34に当接して回動してプッシュロッド32に対する誘導力を発生できれば、その配置形態は適宜選択可能であり、前述した各例と同様な効果を得ることができる。また、回転アーム52の配置バリエーションを変更することにより、部品レイアウトの選択肢を増やすことが可能になり、設計自由度の向上に寄与できる。
図4は、回転アーム36により誘導力が付与された場合に、プッシュロッド32の撓みを促進できる形状例である。この場合、プッシュロッド32の一部、好ましくは、回転アーム36による誘導力が付与される作用点とは逆側に切り欠き部32aを形成している。この切り欠き部32aの形成により、回転アーム36により誘導力が付与された場合の撓み効率を向上させると共に、撓みの進行による破断のしやすさを向上している。なお、この切り欠き部32aの大きさや位置は、連結アーム26が矢印C方向(図1(a)等参照)に回転した場合、つまり、プッシュロッド32の通常使用時の車両前方方向への圧縮力が作用した場合に変形が生じないように、設計段階で試験等により適宜選択することが好ましい。
図5(a)、図5(b)は、プッシュロッド32の撓みを効果的に行うための変形例を説明するための図である。プッシュロッド32は、連結アーム26(図1(a)等参照)の矢印C方向の回転による変位量を効率的に伝達するために、ダッシュパネル16と連結アーム26との距離が適切に調整される必要がある。そこで、本実施形態の場合、図5(a)、図5(b)に示すように、プッシュロッド32は、一端にネジ部32bを有し、連結部材として機能するクレビス54(Uリンク)にナット32cおよびナット32dを用いて長さ調整可能に固定されている。なお、プッシュロッド32の先端部32eは、ブレーキブースタに対して回転自在に支持されると共に、クレビス54の端部54aも連結アーム26に対して回転自在に支持されるように構成されている。そして、回転アーム36は、クレビス54の側面に当接するように配置されている。
このような構造において、何らかの原因により、車両前方等から外力が加わり、ダッシュパネルが車両後方に移動してきて、回転アーム36によりクレビス54を介してプッシュロッド32に誘導力が付与されると、図6に示すように、ネジ部32bが蛇腹状に変形する。その結果、回転アーム36による誘導力が小さな場合でも、ダッシュパネルが移動してくるときの圧縮力が効果的に作用してネジ部32bを蛇腹状に撓ませて(湾曲させて)連結アーム26の車両前方への引き込み量(クレビス54の端部54aの引き込み量)を大きくする。つまり、ダッシュパネルの移動による変位量の吸収を効果的に行い、上述した例のようなブレーキアーム20の車両後方への変位を抑制する。
また、回転アーム36を図1(b)、図2、図3の例のように、プッシュロッド32のロッド側面(円筒側面)ではなく、クレビス54の平面に当接させることにより、確実に回転アーム36による誘導力をプッシュロッド32側に伝達することができる。プッシュロッド32の側面に回転アーム36を当接させる場合、僅かな位置ズレや振動により空振りをする可能性が考えられるが、回転アーム36とクレビス54を接触させるようにすることで、その可能性を排除できる。なお、回転アーム36の先端部、つまりクレビス54と接触する部分の形状は、適宜選択可能であるが、図5(b)に示すように、クレビス54の側面で多くの接触面を得られるように、クレビス54側面の形状応じてフック状等の形状に形成してもよい。
このように、クレビス54を用いて、プッシュロッド32にネジ部32bを形成することにより、長さ調整機能をもたせることで、図4に示すように追加工で切り欠き部32aを形成することなく、撓み促進効果を持たせることができる。つまり、加工コスト削減に寄与できる。また、切り欠き部32aの形成は、剛性低下を考慮しながらその大きさや位置を設計する必要があるが、ネジ部32bの形成は、そのような剛性低下を考慮する必要はなく、設計も容易となる。
なお、クレビス54を用いる場合でも図1(b)、図2、図3の例と同様に、回転アーム36をプッシュロッド32のロッドのネジ部32bに当接させるようにしてもよい。この場合、ネジ部32bに回転アーム36が当接した際に引っかからないよう回転アーム36の当接部分は、ネジピッチより大きな形状としたり、図5(b)に示すようにフック形状等にすることが望ましい。
以上、本発明を上述の各実施の形態を参照して説明したが、本発明は上述の各実施の形態に限定されるものではなく、各実施の形態の構成を適宜組み合わせたものや置換したものについても本発明に含まれるものである。また、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を各実施の形態に対して加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施の形態も本発明の範囲に含まれうる。
10 ブレーキペダル装置、 14 車室内空間、 18 ブレーキペダル、 20 ブレーキアーム、 20a ブレーキペダルパッド、 22 ペダルブラケット、 26 連結アーム、 30 アームリンク、 32 プッシュロッド、 34 固定ブラケット、 36 回転アーム、 36a 第1アーム、 36b 第2アーム、 38 第1シャフト、 40 第2シャフト、 50 ブレーキペダル装置、 52 回転アーム。

Claims (3)

  1. ブレーキペダルが配置される車室の内外を隔てる隔壁とこの隔壁より車両後方の車体構成部材との間に配置されると共に前記隔壁に固定されるペダルブラケットと、
    前記ペダルブラケットに揺動自在に支持されると共に一端にブレーキペダルパッドを有するブレーキアームと、
    前記ペダルブラケットに支持されると共に、制動力を発生させる契機となるプッシュロッドと前記ブレーキアームとを連結する連結アームと、
    前記連結アームに回動自在に支持された回転アームであって、前記ペダルブラケットが車両後方へ変位するときに、前記車体構成部材に固定された固定ブラケットと前記隔壁との相対距離が縮まることにより、一端が前記固定ブラケットに当接し当該回転アームを回転させると共に、その回転により他端が前記プッシュロッドの撓みを誘導するように前記プッシュロッド側に当接する回転アームと、
    を含むことを特徴とするブレーキペダル装置。
  2. 前記連結アームは、前記ペダルブラケットが車両後方へ変位するときに、その一端が前記固定ブラケットと当接することによって、前記ブレーキアームをペダル踏み込み方向に回動させるように構成されることを特徴とする請求項1記載のブレーキペダル装置。
  3. 前記回転アームは、前記プッシュロッドと前記連結アームを連結する連結部材に当接することを特徴とする請求項1または請求項2記載のブレーキペダル装置。
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