JP3449206B2 - 車両用ペダル変位制御構造 - Google Patents

車両用ペダル変位制御構造

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JP3449206B2
JP3449206B2 JP02353298A JP2353298A JP3449206B2 JP 3449206 B2 JP3449206 B2 JP 3449206B2 JP 02353298 A JP02353298 A JP 02353298A JP 2353298 A JP2353298 A JP 2353298A JP 3449206 B2 JP3449206 B2 JP 3449206B2
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T7/00Brake-action initiating means
    • B60T7/02Brake-action initiating means for personal initiation
    • B60T7/04Brake-action initiating means for personal initiation foot actuated
    • B60T7/06Disposition of pedal
    • B60T7/065Disposition of pedal with means to prevent injuries in case of collision
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T74/00Machine element or mechanism
    • Y10T74/20Control lever and linkage systems
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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  • Braking Elements And Transmission Devices (AREA)
  • Auxiliary Drives, Propulsion Controls, And Safety Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用ペダル変位
制御構造に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来か
ら、所定値以上の外力が車両前部に作用した際の対策と
して種々の構成が案出されている。この種の対策の一例
として、実開平1−73464号公報に開示された構成
を挙げることができる。
【0003】簡単に説明すると、図5に示される如く、
この公報に開示された構成では、ステアリングシャフト
400を覆うステアリングコラム402が、上板部材4
04及び一対の側板部材406から成るチルトブラケッ
ト408並びにこれらの側板部材406間を貫通してス
テアリングコラム402の下縁を支持するシャフト41
0によって車体側に支持されている。
【0004】さらに、上述したチルトブラケット408
の下方側には、略円弧面形状とされかつ弾性変形可能な
ニープロテクタ412が配設されている。このニープロ
テクタ412は、弾性変形可能なステー414を介して
ステアリングコラム402の下縁側に弾性的に支持され
ている。
【0005】上記構成によれば、所定値以上の外力が車
両前部に作用すると、乗員は車両前方側へ慣性移動しよ
うとし、これに伴い乗員の脚部は膝を起点として屈曲し
ながら同方向へ慣性移動しようとする。このため、仮に
ニープロテクタ412が配設されていない場合には、乗
員の膝がチルトブラケット408に接触する可能性があ
る。しかしながら、上記の如く、チルトブラケット40
8の下方にニープロテクタ412を配設しておけば、乗
員の膝はニープロテクタ412に接触するのみとなる。
【0006】このようなニープロテクタ412を配設す
る構成も所定値以上の外力が車両前部に作用した際の対
策として有意義なものと思われるが、乗員の脚部との関
係における当該対策としては別の観点からアプローチす
ることも可能であり、又乗員の脚部との関係における当
該対策を多面的に成立させることが多重防護の観点から
も重要である。
【0007】このような視点から着想し実験を重ねた結
果、本件発明者は、所定値以上の外力が車両前部に作用
した際におけるボディーパネル等の変形、変位挙動に着
目してブレーキペダル等の車両用ペダルの変位を制御す
ることも極めて有効な対策として成立するという結論に
至った。
【0008】本発明は上記知見に鑑み、所定値以上の外
力が車両前部に作用した際に車両用ペダルの踏面の変位
を制御することができる車両用ペダル変位制御構造を得
ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明に
係る車両用ペダル変位制御構造は、所定値以上の外力が
車両前部に作用した際に略車両後方側へ変位する第1の
車体側構成部材に固定されたペダルブラケットと、この
ペダルブラケットに揺動可能に支持され、下端部に乗員
の踏力が付与される踏面を備えた吊り下げ式の車両用ペ
ダルと、この車両用ペダルの踏面に付与された踏力を液
圧変換手段側へ伝達するための踏力伝達部材と、車両用
ペダルのペダル回転中心とは別個独立したリンク回転中
心を有すると共に車両用ペダルと踏力伝達部材とを連結
し、車両用ペダルの踏面に踏力が付与されると当該車両
用ペダルの揺動に伴ってリンク回転中心回りに回転変位
して踏力伝達部材をペダル操作方向側へ押圧するリンク
手段と、第1の車体側構成部材よりも略車両後方側に配
置されると共に略車両前後方向に対する剛性が第1の車
体側構成部材よりも相対的に高い第2の車体側構成部材
側に支持され、第1の車体側構成部材及び第2の車体側
構成部材間に相対変位が生じることによりリンク手段を
ペダル操作方向側へ相対的に押圧し、当該車両用ペダル
の踏面を略車両前方側へ変位させる変位制御手段と、
有する車両用ペダル変位制御構造であって、前記変位制
御手段は、略車両上下方向を面の方向とする急斜面と、
この急斜面に連続して後方側に形成された円弧面と、こ
の円弧面から連続して後方側に形成された緩斜面と、を
先端部に備え、かつ、前記相対変位が生じることにより
前記リンク手段を当該先端部に乗り上げさせる押圧部材
によって構成されている、ことを特徴としている。
【0010】
【0011】請求項2記載の本発明に係る車両用ペダル
変位制御構造は、請求項1記載の発明において、前記車
両用ペダル側には当該車両用ペダルの揺動に追従して移
動する移動部材が設けられており、一方、前記第2の車
体側構成部材側には当該移動部材の動きを利用した所定
操作を行わせるための固定部材が固定されており、前記
第1の車体側構成部材及び第2の車体側構成部材間に相
対変位が生じて移動部材と固定部材とが相互に干渉した
際には、当該移動部材及び固定部材の少なくとも一方が
変形可能に構成されている、ことを特徴としている。
【0012】請求項3記載の本発明に係る車両用ペダル
変位制御構造は、請求項1又は請求項2記載の発明にお
いて、前記リンク手段は、ペダルブラケット又は第1の
車体側構成部材にリンク回転中心を有すると共に踏力伝
達部材と相対回転可能に連結された第1リンクと、この
第1リンクと車両用ペダルとを相対回転可能に連結する
第2リンクと、を含んで構成されており、さらに、前記
第1の車体側構成部材及び第2の車体側構成部材間に相
対変位が生じた際に、第1リンクが反ペダル操作方向へ
回転変位するのを防止する規制手段を備えている、こと
を特徴としている。
【0013】請求項1記載の本発明の作用は、以下の通
りである。通常の車両用ペダル操作時においては、車両
用ペダルの踏面に踏力が付与されることにより、当該車
両用ペダルがペダル回転中心回りに略車両前方側へ揺動
される。車両用ペダルが揺動すると、ペダル回転中心と
は別個独立したリンク回転中心を有するリンク手段が、
当該車両用ペダルの揺動に伴ってリンク回転中心回りに
回転変位される。このため、リンク手段の連結相手であ
る踏力伝達部材がペダル操作方向へ押圧され、これによ
り付与された踏力が液圧変換手段側へ伝達される。
【0014】一方、所定値以上の外力が車両前部に作用
すると、第1の車体側構成部材が略車両後方側へ変位す
る。このため、第1の車体側構成部材に固定されたペダ
ルブラケットも略車両後方側へ変位する。これに対し、
第1の車体側構成部材よりも略車両後方側に配置された
第2の車体側構成部材は、その略車両前後方向に対する
剛性が第1の車体側構成部材よりも相対的に高いことか
ら、略車両後方側へは殆ど変位しない。このため、第1
の車体側構成部材及び第2の車体側構成部材間に相対変
位が生じる。
【0015】ここで、本発明では、第1の車体側構成部
材及び第2の車体側構成部材間に相対変位が生じると、
変位制御手段によって前述したリンク手段がペダル操作
方向へ相対的に押圧される。これにより、車両用ペダル
の踏面が略車両前方側へ変位される。
【0016】より具体的には、本発明では、変位制御手
段は、略車両上下方向を面の方向とする急斜面と、この
急斜面に連続して後方側に形成された円弧面と、この円
弧面から連続して後方側に形成された緩斜面と、を先端
部に備え、かつ、相対変位が生じることによりリンク手
段を当該先端部に乗り上げさせる押圧部材によって構成
されているため、リンク手段が押圧部材によって相対的
に押圧されたことによる当該リンク手段のリンク回転中
心回りの回転変位に伴って、リンク手段と押圧部材との
押圧力作用方向が略車両前後方向から略車両上下方向へ
変化する。このため、押圧部材からリンク手段に作用す
る押圧力及びリンク手段から押圧部材(ひいては、第2
の車体側構成部材)に作用する押圧力を任意にコントロ
ールすることができる。
【0017】請求項2記載の本発明によれば、車両用ペ
ダル側には当該車両用ペダルの揺動に追従して移動する
移動部材が設けられており、一方、第2の車体側構成部
材側には当該移動部材の動きを利用した所定操作を行わ
せるための固定部材が固定されており、前述した如く第
1の車体側構成部材及び第2の車体側構成部材間に相対
変位が生じると、移動部材と固定部材とは相互に干渉す
る位置関係にある。
【0018】ここで、本発明では、移動部材と固定部材
とが相互に干渉した場合、当該移動部材及び固定部材の
少なくとも一方が変形可能に構成されているため、当該
変形によって相互干渉時に作用する荷重が吸収される。
【0019】請求項3記載の本発明によれば、リンク手
段が、ペダルブラケット又は第1の車体側構成部材にリ
ンク回転中心を有すると共に踏力伝達部材と相対回転可
能に連結された第1リンクと、この第1リンクと車両用
ペダルとを相対回転可能に連結する第2リンクと、を含
んで構成されている。
【0020】ここで、本発明では、前述した如く第1の
車体側構成部材及び第2の車体側構成部材間に相対変位
が生じた際に、第1リンクが反ペダル操作方向へ回転変
位するのを防止する規制手段を備えているので、第1リ
ンク及び第2リンクを含んで構成されるリンク手段が、
意に反して反転方向(即ち、反ペダル操作方向)へ回転
変位するのを防止することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1には、「車両用ペダル」とし
ての吊り下げ式のブレーキペダル10の周辺構造が概略
的に示されている。以下、この図を用いて、ブレーキペ
ダル10を含む周辺構造の全体的な構成について説明す
ることにする。
【0022】エンジンルーム12と車室内空間14とを
仕切る位置には、「第1の車体側構成部材」としてのダ
ッシュパネル16が略垂直に配置されている。ダッシュ
パネル16の上端部は、略車両幅方向を長手方向として
配置されてカウルの一部を構成する図示しないカウルイ
ンナパネルにスポット溶接等により固着されている。ま
た、ダッシュパネル16の下端部は図示しないフロアパ
ネルにスポット溶接等により固着されている。
【0023】上述したダッシュパネル16の前方側に
は、ブレーキペダル10に付与された乗員の踏力を増強
するための踏力増強手段として機能するブレーキブース
タ20と、このブレーキブースタ20によって増強され
た圧力を液圧に変換するための液圧変換手段として機能
するマスタシリンダ22と、液圧系統の体積変化に追従
してブレーキフルードを貯留及び補充するリザーバタン
ク(図示省略)とが一体的に配設されている。なお、こ
れらのブレーキブースタ10及びマスタシリンダ22
は、広義には「被踏力伝達手段」として把握される。
【0024】一方、ダッシュパネル16の後方側には、
ブレーキペダル10を揺動可能に支持するペダルブラケ
ット26が配設されている。ペダルブラケット26は、
ダッシュパネル16への取付座面を構成する略矩形平板
状のベースプレート部28を備えていると共に、このベ
ースプレート部28の両側部付近から略車両後方側へ向
けて互いに平行に延出された一対のサイドプレート部3
0を備えている。ペダルブラケット26は、ベースプレ
ート部28の前面四隅に固着された円筒状のカラー34
内へブレーキブースタ20から突出されたスタッドボル
ト38が挿通され、当該スタッドボルト38に車室内側
からナット40を螺合させることにより、ダッシュパネ
ル16に固定されている。なお、ダッシュパネル16と
ベースプレート部28との間には、遮音材として用いら
れる図示しないダッシュインシュレータが介在されてい
る。
【0025】また、上述したペダルブラケット26にお
けるサイドプレート部30は、略車両後方側へ向けて二
股に分岐して延出されており、側面視では横向きの略V
字形状に形成されている。このうち、上段側に配置され
る一対のサイドアッパ30Aに、吊り下げ式のブレーキ
ペダル10が揺動可能に支持されている。
【0026】ブレーキペダル10は、狭幅の板材を適宜
屈曲させて形成したペダルアーム部42と、このペダル
アーム部42の下端部に設けられ乗員の踏力が付与され
る「踏面」としてのペダルパッド44と、を含んで構成
されている。さらに、ペダルアーム部42の上端部には
本発明の「ペダル回転中心」に相当するペダルボス46
(図2参照)が面直角方向へ圧入されており、当該ペダ
ルボス46が一対のサイドアッパ30A間に挿入状態で
配置されている。そして、このペダルボス46の両端部
内へ図示しないブッシュが嵌入され、一方のサイドアッ
パ30A側から取付ボルト48が挿入されて他方のサイ
ドアッパ30A側から鍔付ナット50が螺合されること
により、上記の如く一対のサイドアッパ30Aにブレー
キペダル10が揺動可能に支持されている。
【0027】なお、ブレーキペダル10のペダルアーム
部42又は後述するクレビスピン62或いはメインリン
ク52には図示しないリターンスプリングが係止されて
おり、このリターンスプリングによってブレーキペダル
10は初期位置に復帰する方向へ常時付勢されている。
【0028】一方、サイドプレート部30において下段
側に配置されたサイドロア30Bには、メインリンク5
2が揺動可能に支持されている。より具体的には、図2
〜図4に示されるように、メインリンク52は、サイド
ロア30Bの内側に配置されかつ当該サイドロア30B
の面に沿って略車両上方側へ向けて延出された本体部5
2Aと、この本体部52Aの上端部からペダルボス46
に沿って屈曲された屈曲部52Bと、によって構成され
ている。そして、本体部52Aの下端部が、ブッシュ5
4を介して連結ピン56(この連結ピン56が本発明の
「リンク回転中心」に相当する)によって一方のサイド
ロア30Bの下端部に揺動可能に連結されている。
【0029】さらに、メインリンク52の本体部52A
の上部には、ブレーキブースタ20から突出された「踏
力伝達手段」としてのプッシュロッド(オペレーティン
グロッド)58の先端部がクレビス60及びクレビスピ
ン62によって相対回転自在に連結されている。なお、
クレビス60は平面視でコ字形に形成されており、その
両側部間にメインリンク52の本体部52Aが挿入さ
れ、この状態でクレビスピン62が挿通されて割りピン
等で抜け止めされることにより、クレビス60とメイン
リンク52の本体部52Aとが連結されている。
【0030】また、メインリンク52の本体部52Aの
長手方向中間部には略車両後方側へ突出するリンク側突
出部64が形成されており、これに対応してペダルアー
ム部42にも当該リンク側突出部64に対向する位置に
略車両前方側へ突出するペダル側突出部66が形成され
ている。これらのリンク側突出部64及びペダル側突出
部66の両側には直線状のサブリンク68が略車両前後
方向を長手方向としてそれぞれ配置されており、連結ピ
ン70、72によって相対回転可能に連結されている。
【0031】これにより、ブレーキペダル10とプッシ
ュロッド58は、二つのメインリンク52及びサブリン
ク68といったリンク機構(本発明の「リンク手段」に
相当し、更に前者は「第1リンク」に相当し、後者は
「第2リンク」に相当する)を介して相互に連結されて
いる。なお、このようなブレーキペダル形式をリンク式
のブレーキペダルといい、ペダルストロークに対するプ
ッシュロッド58の押し込み量を変化させることによ
り、最適なブレーキ特性を得る目的で採用されている。
【0032】図1に戻り、上述したブレーキペダル10
の略車両後方側には、パイプ状のインパネリインフォー
ス74が配置されている。このインパネリインフォース
74は従来から配設されている部材であり、略車幅方向
を長手方向として配置されている。インパネリインフォ
ース74の長手方向の所定位置には、ステアリングコラ
ム76を支持するステアリングサポート78が固着され
ている。これらのインパネリインフォース74及びステ
アリングサポート78はいずれも高強度部材であり、本
発明の「第2の車体側構成部材」に相当する部材であ
る。
【0033】ステアリングコラム76におけるステアリ
ングサポート78の前端部と対向する位置には側面視で
コ字形の取付ブラケット80が固着されており、更にこ
の取付ブラケット80とステアリングサポート78の前
端部との間には略L字形状を成す別の支持ブラケット8
2が配置されている。この支持ブラケット82の基部8
2Aを間に介してステアリングサポート78の前端部と
ステアリングコラム76に固着された取付ブラケット8
0とが固定ボルト84によって共締めされている。
【0034】また、支持ブラケット82の基部82Aか
ら略車両前方側へ延出されたプレート状の延出部82B
の下面側には、先端部86Aが屈曲垂下されたプレート
状の押圧部材86(図3にも示されている)が当接状態
で配置されている。さらに、この押圧部材86の下面側
には、AT車において必要となるブレーキON・OFF
感知用のシフトロックケーブル88を挿通可能に保持す
るシフトロックボックス90が一対の取付ボルト92に
よって固定されている。なお、シフトロックケーブル8
8は、シフトロックボックス90内に配設された図示し
ない付勢手段によって伸び出し方向側(即ち、略車両前
方側)へ押圧付勢されている。シフトロックケーブル8
8の先端部には円板状の当接部材94が嵌合されてお
り、更に当接部材94の前方側には揺動ブラケット96
が配置されている。
【0035】この揺動ブラケット96は、図2にも示さ
れるように、ペダルボス46におけるブレーキペダル1
0の取付部位と反対側に固定されかつ略車両下方側へ延
出された取付部96Aと、この取付部96Aの下端部側
からペダルアーム部42側へ屈曲された押圧部96B
と、によって構成されている。揺動ブラケット96の押
圧部96Bはシフトロックケーブル88の当接部材94
に対して当接可能な位置にあり、ブレーキペダル10の
非操作時には前記付勢手段の付勢力に抗して当接部材9
4を後退させ、ブレーキペダル10の操作時には前記付
勢手段の付勢力によって当接部材94(即ち、シフトロ
ックケーブル88)の前進(伸び出し)を許容するよう
になっている。なお、揺動ブラケット96が本発明の
「移動部材」に相当し、シフトロックボックス90が本
発明の「固定部材」に相当する。
【0036】なお、前記移動部材は、本実施形態のよう
にブレーキペダル10と別体に設けられているものの
他、ブレーキペダル10と一体的に設けられているも
の、ブレーキペダル10のペダルアーム部42自体でも
よい。
【0037】ここで、本実施形態では、上述した押圧部
材86を新設部材として配設しており、この押圧部材8
6も所定の高強度部材として構成されている。また、図
3及び図4に示されるように、押圧部材86の先端部8
6Aは全体的にはラウンドしながら屈曲垂下されてお
り、より具体的には略車両上下方向を面の方向とする急
斜面86A1 と、この急斜面86A1 に連続して後方側
に形成された円弧面86A2 と、この円弧面86A2
ら連続して後方側に続き前傾した緩斜面86A3と、を
備えている。そして、これらの三種類の面を備えた押圧
部材86の先端部86Aが、前述したメインリンク52
の屈曲部52Bの略車両後方側に対向して配置されてい
る。なお、この押圧部材86が本発明の「変位制御手
段」に相当する。
【0038】次に、本実施形態の作用並びに効果につい
て説明する。まず、ブレーキペダル10の通常操作時の
作動について簡単に触れることにする。ブレーキペダル
10のペダルパッド44に乗員(ドライバ)の踏力が付
与されると、ブレーキペダル10はペダルボス46回り
に略車両前方側へ揺動される。このため、サブリンク6
8を介してペダルアーム部42と相対回転可能に連結さ
れたメインリンク52が、連結ピン56回りに略車両前
方側へ揺動される。メインリンク52が揺動されると、
クレビス60を介してメインリンク52の本体部52A
と相対回転可能に連結されたプッシュロッド58が略車
両前方側へ押圧される(押し込まれる)。これにより、
ブレーキペダル10のペダルパッド44に付与された乗
員の踏力はブレーキブースタ20によって増強された
後、液圧に変換されるべくマスタシリンダ22に伝達さ
れる。
【0039】一方、所定値以上の外力が車両前部に作用
すると、その際の荷重がマスタシリンダ22及びブレー
キブースタ20を介してダッシュパネル16に入力され
ることがあり、その場合、ダッシュパネル16は略車両
後方側へ変位する。このため、ダッシュパネル16に固
定されたペダルブラケット26も略車両後方側へ変位す
る。これに対して、インパネリインフォース74及びこ
れに取り付けられたステアリングサポート78はいずれ
も高強度部材であるため、これらの部材は略車両後方側
へは殆ど変位しない。従って、ダッシュパネル16とイ
ンパネリインフォース74及びステアリングサポート7
8との間に略車両前後方向に対する相対変位が生じる。
【0040】ここで、ダッシュパネル16及びステアリ
ングサポート78間に相対変位が生じると、図3に示さ
れる如く、メインリンク52の屈曲部52Bの下縁エッ
ジ部52B’が、ステアリングサポート78に固定され
た押圧部材86の先端部86Aに当接する。この先端部
86Aは前方側から急斜面86A1 、円弧面86A2
緩斜面86A3 を連続して備えた部分であるため、外力
作用初期においてはメインリンク52の下縁エッジ部5
2B’は急斜面86A1 に当接する。そして、ダッシュ
パネル16及びステアリングサポート78間の相対変位
が進み(即ち、両者間の距離が縮まり)、図4に示され
る外力作用後期直前になると下縁エッジ部52B’は急
斜面86A1 から円弧面86A2 に乗り上げる。
【0041】この過程で、メインリンク52は押圧部材
86から突き上げ力を受けて連結ピン56回りに略車両
前方側へ揺動し、これに伴ってサブリンク68を介して
ブレーキペダル10のペダルアーム部42がペダルボス
46回りに略車両前方側への回転力を受ける。その結
果、ブレーキペダル10のペダルパッド44は、ペダル
ボス46回りに略車両前方側へ回転変位される。換言す
れば、本実施形態によれば、所定値以上の外力が車両前
部に作用した際に、ブレーキペダル10のペダルパッド
44が略車両前方側へ変位するように制御することが可
能となる。その結果、所定値以上の外力が車両前部に作
用した際における乗員の慣性移動による脚部の膝の屈曲
を抑制することができ、ひいては乗員の脚部の膝をステ
アリングコラム76から遠ざけることができる。
【0042】以上が本実施形態の基本的な作用並びに効
果であるが、本実施形態によれば、更に以下に説明する
作用並びに効果が得られる。
【0043】第一に、本実施形態によれば、押圧部材8
6の先端部86Aの形状に起因してメインリンク52が
連結ピン56回りに揺動するにつれて、換言すれば外力
作用初期の状態(図3図示状態)から外力作用後期直前
の状態(図4図示状態)に移行するにつれて、メインリ
ンク52の下縁エッジ部52B’と押圧部材86の先端
部86Aとの間で作用する押圧力の作用方向が徐々に変
化する。
【0044】すなわち、外力作用初期においては、メイ
ンリンク52の下縁エッジ部52B’から押圧部材86
の先端部86Aへの押圧力作用方向は略車両後方側(矢
印F1 方向)であるが、外力作用後期直前においては、
メインリンク52の下縁エッジ部52B’から押圧部材
86の先端部86Aへの押圧力作用方向は略車両下方側
(矢印F1 ’方向)に変化する。逆に、外力作用初期に
おいては、押圧部材86の先端部86Aからメインリン
ク52の下縁エッジ部52B’への押圧力(当接反力)
作用方向は略車両前方側(矢印F2 方向)であるが、外
力作用後期直前においては、押圧部材86の先端部86
Aからメインリンク52の下縁エッジ部52B’への押
圧力(当接反力)作用方向は略車両上方側(矢印F2 ’
方向)に変化する。なお、上記押圧力作用方向線F1 、
F2 、F1 ’、F2 ’は、当接点となる下縁エッジ部5
2B’において押圧部材86の法線方向にとったもので
ある。
【0045】さらに言い換えれば、押圧部材86が急斜
面86A1 に相当する部分のみを有する部材(例えば、
本実施形態の押圧部材86の先端部86Aに急斜面86
1と同じ角度の壁が連続して延設されているだけのよ
うな部材)と本実施形態とを比較すると、押圧部材86
からメインリンク52に伝達される押圧力の効率(イン
パネリインフォース74とダッシュパネル16の相対変
位に対する押圧部材86とメインリンク52の相対変位
の比率)は前記例の方が徐々に悪くなる。このことか
ら、押圧部材86へ伝達される反力は、本実施形態の方
が前記例よりも徐々に小さくなるといえる。なお、上記
の作用が得られる前提として、押圧部材86の先端部8
6Aはメインリンク52と所定値以上の外力が車両前部
に作用した際に干渉(当接)する範囲に存在しているこ
とが必要である。
【0046】上述したことから、本実施形態では、上記
押圧力作用方向を押圧部材86の先端部86Aの形状に
よって任意にコントロールすることができ、その結果、
ステアリングサポート78側、更にはステアリングコラ
ム76側への荷重入力を低減させることも容易に行うこ
とができる。
【0047】更に補足すると、押圧部材86の先端部8
6Aの急斜面86A1 は下縁エッジ部52B’を確実に
当接させるべく略車両上下方向に沿った面の向きとさ
れ、従って押圧部材86を介したステアリングコラム7
6側への略車両後方側への入力荷重も比較的大きくなる
が、円弧面86A2 を有することで下縁エッジ部52
B’を確実に押し上げると共に押圧部材86介したステ
アリングコラム76側への略車両後方側への入力荷重を
徐々に減少させ、更に後述するように緩斜面86A 3
有することで押圧部材86介したステアリングコラム7
6側への入力荷重が確実に小さくなるようにしている。
つまり、押圧部材86の先端部86Aの三種類の面は、
それぞれ意味・目的が異なるものとして設定されてい
る。
【0048】なお、上記押圧部材86の面の変化は任意
のものを採用することができる。例えば、本実施形態の
緩斜面86A3 の部位を略車両後方側に向かうに従って
徐々に下方へ向かう面とすれば、メインリンク52への
押圧力(及びその反力)を殆ど無くすことも可能であ
る。また、緩斜面86A3 の角度を調整すれば、押圧力
を任意に調整できることは言うまでもない。
【0049】第二に、本実施形態では、メインリンク5
2の屈曲部52Bの下縁エッジ部52B’が押圧部材8
6の急斜面86A1 から円弧面86A2 に乗り上げる際
に、ペダルボス46に固定された揺動ブラケット96の
押圧部96Bとシフトロックケーブル88を収容するシ
フトロックボックス90とが相互に干渉(正確には、押
圧部96Bとシフトロックボックス90の先端部とが当
接部材94を間に介して相互に干渉)する位置関係にあ
る。しかし、本実施形態では、揺動ブラケット96はペ
ダルボス46に固定される取付部96A及びこの取付部
96Aから屈曲された押圧部96Bから成る断面略L字
形を成しているため、前記の如く相互干渉すると、取付
部96Aに片持ち支持された押圧部96Bの方が容易に
屈曲変形する。従って、当該変形によって相互干渉時に
作用する荷重を吸収することができる。その結果、本実
施形態によれば、ステアリングコラム76側への荷重入
力をより一層低減させることができる。
【0050】第三に、前述した本実施形態の基本的な作
用説明においては外力作用後期直前の過程までを説明し
たが、この過程を過ぎると、メインリンク52の屈曲部
52Bの下縁エッジ部52B’は押圧部材86の先端部
86Aの円弧面86A2 から緩斜面86A3 に移行し、
この緩斜面86A3 の領域内の所定位置でメインリンク
52の下縁エッジ部52B’がブレーキペダル10のペ
ダルアーム部42の上部前端面42A(図4参照)に当
接される。つまり、ブレーキペダル10によって、メイ
ンリンク52の揺動動作に規制がかかる。このため、メ
インリンク52及びサブリンク68が必要以上に揺動し
過ぎるのを規制することができる。その結果、メインリ
ンク52及びサブリンク68が意に反して反転方向(即
ち、反ペダル操作方向であり、ブレーキ解除方向でもあ
る)へ回転変位するのを防止することができる。この説
明から判るように、上述したペダルアーム部42の上部
前端面42Aが本発明の「規制手段」に相当する。
【0051】なお、本実施形態では、メインリンク52
の本体部52Aの下端部をペダルブラケット26のサイ
ドロア30Bに連結したが、これに限らず、当該本体部
52Aの下端部をブラケットを介してダッシュパネル1
6に連結する構成を採ってもよい。
【0052】また、本実施形態では、所定値以上の外力
が車両前部に作用して揺動ブラケット96とシフトロッ
クボックス90とが相互干渉した際には、揺動ブラケッ
ト96側を屈曲変形させる構成を採ったが、これに限ら
ず、ステアリングコラム76側に固定されるシフトロッ
クボックス90側を座屈変形させる構成を採ってもよい
し、揺動ブラケット96及びシフトロックボックス90
が共に変形する構成を採ってもよい。
【0053】さらに、本実施形態では、プッシュロッド
58側に連結されるメインリンク52と、このメインリ
ンク52とブレーキペダル10とを連結するサブリンク
68とでリンク手段を構成したが、これに限らず、同様
の機能を果たすリンク構成であればすべて適用可能であ
る。例えば、ブレーキペダル10のペダル側突出部66
及びメインリンク52のリンク側突出部64の形状を変
更して相互にオーバーラップさせると共に、ペダル側突
出部66、リンク側突出部64に径の異なる孔を形成
し、弾性体等でストローク差を吸収し得るように構成し
た上で連結ピンで連結するようにすれば、操作時に多少
のガタが生じるものの、サブリンク68を廃止すること
も可能である。逆に、三本以上のリンクを組み合わせて
リンク手段を構成してもよい。
【0054】また、本実施形態では、吊り下げ式の主ブ
レーキペダル10を対象として本発明を適用したが、こ
れに限らず、吊り下げ式のクラッチペダル等の車両用ペ
ダルに本発明を適用することも可能である。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の本
発明に係る車両用ペダル変位制御構造は、リンク手段を
介して吊り下げ式の車両用ペダルと踏力伝達部材とが連
結される構成において、第1の車体側構成部材よりも略
車両後方側に配置されると共に略車両前後方向に対する
剛性が第1の車体側構成部材よりも相対的に高い第2の
車体側構成部材側に支持され、第1の車体側構成部材及
び第2の車体側構成部材間に相対変位が生じることによ
りリンク手段をペダル操作方向側へ相対的に押圧し、当
該車両用ペダルの踏面を略車両前方側へ変位させる変位
制御手段を備えているので、所定値以上の外力が車両前
部に作用した際に車両用ペダルの踏面の変位を制御する
ことができるという優れた効果を有する。
【0056】また、請求項1記載の本発明に係る車両用
ペダル変位制御構造では、前述した変位制御手段が、略
車両上下方向を面の方向とする急斜面と、この急斜面に
連続して後方側に形成された円弧面と、この円弧面から
連続して後方側に形成された緩斜面と、を先端部に備
え、かつ、相対変位が生じることによりリンク手段を当
該先端部に乗り上げさせる押圧部材によって構成されて
いるため、押圧部材からリンク手段に作用する押圧力及
びリンク手段から押圧部材(ひいては、第2の車体側構
成部材)に作用する押圧力を任意にコントロールするこ
とができ、その結果、第2の車体側構成部材側への荷重
入力を低減させることも可能になるという優れた効果を
有する。
【0057】請求項2記載の本発明に係る車両用ペダル
変位制御構造は、請求項1に記載の発明において、前述
した車両用ペダル側には当該車両用ペダルの揺動に追従
して移動する移動部材が設けられており、一方、前述し
た第2の車体側構成部材側には当該移動部材の動きを利
用した所定操作を行わせるための固定部材が固定されて
おり、第1の車体側構成部材及び第2の車体側構成部材
間に相対変位が生じて移動部材と固定部材とが相互に干
渉した際には、当該移動部材及び固定部材の少なくとも
一方が変形可能に構成されているため、当該変形によっ
て相互干渉時に作用する荷重を吸収することができ、そ
の結果、第2の車体側構成部材側への荷重入力をより一
層低減させることができるという優れた効果を有する。
【0058】請求項3記載の本発明に係る車両用ペダル
変位制御構造は、請求項1又は請求項2に記載の発明に
おいて、前述したリンク手段は、ペダルブラケット又は
第1の車体側構成部材にリンク回転中心を有すると共に
踏力伝達部材と相対回転可能に連結された第1リンク
と、この第1リンクと車両用ペダルとを相対回転可能に
連結する第2リンクと、を含んで構成されており、さら
に、第1の車体側構成部材及び第2の車体側構成部材間
に相対変位が生じた際に、第1リンクが反ペダル操作方
向へ回転変位するのを防止する規制手段を備えているの
で、第1リンク及び第2リンクを含んで構成されるリン
ク手段が意に反して反転方向(即ち、反ペダル操作方
向)へ回転変位するのを防止することができるという優
れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る車両用ペダル変位制御構造の
全体構成を示す側面図である。
【図2】図1に示されるブレーキペダル、メインリン
ク、揺動ブラケット、シフトロックボックス等の部材の
位置関係を拡大して示す背面図である。
【図3】外力作用初期における各部材の挙動を示す要部
拡大側面図である。
【図4】外力作用後期直前における各部材の挙動を示す
要部拡大側面図である。
【図5】従来構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 ブレーキペダル(車両用ペダル) 16 ダッシュパネル(第1の車体側構成部材) 22 マスタシリンダ(液圧変換手段) 26 ペダルブラケット 42A 上部前端面(規制手段) 44 ペダルパッド(踏面) 46 ペダルボス(ペダル回転中心) 52 メインリンク(リンク手段、第1リンク) 56 連結ピン(リンク回転中心) 58 プッシュロッド(踏力伝達部材) 68 サブリンク(リンク手段、第2リンク) 74 インパネリインフォース(第2の車体側構成部
材) 76 ステアリングコラム 78 ステアリングサポート(第2の車体側構成部
材) 86 押圧部材(変位制御手段) 90 シフトロックボックス(固定部材) 96 揺動ブラケット(移動部材)
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 25/08 B60T 7/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定値以上の外力が車両前部に作用した
    際に略車両後方側へ変位する第1の車体側構成部材に固
    定されたペダルブラケットと、 このペダルブラケットに揺動可能に支持され、下端部に
    乗員の踏力が付与される踏面を備えた吊り下げ式の車両
    用ペダルと、 この車両用ペダルの踏面に付与された踏力を液圧変換手
    段側へ伝達するための踏力伝達部材と、 車両用ペダルのペダル回転中心とは別個独立したリンク
    回転中心を有すると共に車両用ペダルと踏力伝達部材と
    を連結し、車両用ペダルの踏面に踏力が付与されると当
    該車両用ペダルの揺動に伴ってリンク回転中心回りに回
    転変位して踏力伝達部材をペダル操作方向側へ押圧する
    リンク手段と、 第1の車体側構成部材よりも略車両後方側に配置される
    と共に略車両前後方向に対する剛性が第1の車体側構成
    部材よりも相対的に高い第2の車体側構成部材側に支持
    され、第1の車体側構成部材及び第2の車体側構成部材
    間に相対変位が生じることによりリンク手段をペダル操
    作方向側へ相対的に押圧し、当該車両用ペダルの踏面を
    略車両前方側へ変位させる変位制御手段と、を有する車両用ペダル変位制御構造であって、 前記変位制御手段は、略車両上下方向を面の方向とする
    急斜面と、この急斜面に連続して後方側に形成された円
    弧面と、この円弧面から連続して後方側に形成された緩
    斜面と、を先端部に備え、かつ、前記相対変位が生じる
    ことにより前記リンク手段を当該先端部に乗り上げさせ
    る押圧部材によって構成されている、 ことを特徴とする車両用ペダル変位制御構造。
  2. 【請求項2】 前記車両用ペダル側には当該車両用ペダ
    ルの揺動に追従して移動する移動部材が設けられてお
    り、 一方、前記第2の車体側構成部材側には当該移動部材の
    動きを利用した所定操作を行わせるための固定部材が固
    定されており、 前記第1の車体側構成部材及び第2の車体側構成部材間
    に相対変位が生じて移動部材と固定部材とが相互に干渉
    した際には、当該移動部材及び固定部材の少なくとも一
    方が変形可能に構成されている、 ことを特徴とする請求項1に記載の車両用ペダル変位制
    御構造。
  3. 【請求項3】 前記リンク手段は、ペダルブラケット又
    は第1の車体側構成部材にリンク回転中心を有すると共
    に踏力伝達部材と相対回転可能に連結された第1リンク
    と、この第1リンクと車両用ペダルとを相対回転可能に
    連結する第2リンクと、を含んで構成されており、 さらに、前記第1の車体側構成部材及び第2の車体側構
    成部材間に相対変位が生じた際に、第1リンクが反ペダ
    ル操作方向へ回転変位するのを防止する規制手段を備え
    ている、 ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用
    ペダル変位制御構造。
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