JP3239790B2 - 車両用ペダル変位制御構造 - Google Patents

車両用ペダル変位制御構造

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JP3239790B2
JP3239790B2 JP5529197A JP5529197A JP3239790B2 JP 3239790 B2 JP3239790 B2 JP 3239790B2 JP 5529197 A JP5529197 A JP 5529197A JP 5529197 A JP5529197 A JP 5529197A JP 3239790 B2 JP3239790 B2 JP 3239790B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用ペダル変位
制御構造に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来か
ら、所定値以上の外力が車両前部に作用した際の対策と
して種々の構成が案出されている。この種の対策の一例
として、実開平1−73464号公報に開示された構成
を挙げることができる。
【0003】簡単に説明すると、図8に示される如く、
この公報に開示された構成では、ステアリングシャフト
400を覆うステアリングコラム402が、上板部材4
04及び一対の側板部材406から成るチルトブラケッ
ト408並びにこれらの側板部材406間を貫通してス
テアリングコラム402の下縁を支持するシャフト41
0によって車体側に支持されている。
【0004】さらに、上述したチルトブラケット408
の下方側には、略円弧面形状とされかつ弾性変形可能な
ニープロテクタ412が配設されている。このニープロ
テクタ412は、弾性変形可能なステー414を介して
ステアリングコラム402の下縁側に弾性的に支持され
ている。
【0005】上記構成によれば、所定値以上の外力が車
両前部に作用すると、乗員は車両前方側へ慣性移動しよ
うとし、これに伴い乗員の脚部は膝を起点として屈曲し
ながら同方向へ慣性移動しようとする。このため、仮に
ニープロテクタ412が配設されていない場合には、乗
員の膝がチルトブラケット408に接触する可能性があ
る。しかしながら、上記の如く、チルトブラケット40
8の下方にニープロテクタ412を配設しておけば、乗
員の膝はニープロテクタ412に接触するのみとなる。
【0006】このようなニープロテクタ412を配設す
る構成も所定値以上の外力が車両前部に作用した際の対
策として有意義なものと思われるが、乗員の脚部との関
係における当該対策としては別の観点からアプローチす
ることも可能であり、又乗員の脚部との関係における当
該対策を多面的に成立させることが多重防護の観点から
も重要である。
【0007】このような視点から着想し実験を重ねた結
果、本件発明者は、所定値以上の外力が車両前部に作用
した際におけるボディーパネル等の変形、変位挙動に着
目してブレーキペダル等の車両用ペダルの変位を制御す
ることも極めて有効な対策として成立するという結論に
至った。
【0008】本発明は上記知見に鑑み、所定値以上の外
力が車両前部に作用した際に車両用ペダルの踏面の変位
を制御することができる車両用ペダル変位制御構造を得
ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明に
係る車両用ペダル変位制御構造は、所定値以上の外力が
車両前部に作用した際に略車両後方側へ変位する第1の
車体側構成部材に固定されたペダルブラケットと、この
ペダルブラケットに揺動中心となる回転軸部が支持され
た吊り下げ式の車両用ペダルと、この車両用ペダルより
も略車両後方側に配置された高強度の第2の車体側構成
部材に設けられ、第1の車体側構成部材の略車両後方側
への変位に伴って車両用ペダルが略車両後方側へ変位し
た際に、当該車両用ペダルに回転軸部回りの略車両前方
側への押圧力を付与することで、車両用ペダルの踏面の
変位を制御する変位制御手段と、を有し、さらに、変位
制御手段から車両用ペダルへの押圧力付与時に、変位制
御手段と車両用ペダルとの押圧位置における相対変位を
干渉により規制する規制手段を、変位制御手段自体又は
車両用ペダル自体に設けた、ことを特徴としている。
求項2記載の本発明に係る車両用ペダル変位制御構造
は、所定値以上の外力が車両前部に作用した際に略車両
後方側へ変位する第1の車体側構成部材に固定されたペ
ダルブラケットと、このペダルブラケットに揺動中心と
なる回転軸部が支持された吊り下げ式の車両用ペダル
と、この車両用ペダルよりも略車両後方側に配置された
高強度の第2の車体側構成部材に設けられ、第1の車体
側構成部材の略車両後方側への変位に伴って車両用ペダ
ルが略車両後方側へ変位した際に、当該車両用ペダルに
回転軸部回りの略車両前方側への押圧力を付与すること
で、車両用ペダルの踏面の変位を制御する変位制御手段
と、を有し、さらに、変位制御手段から車両用ペダルへ
の押圧力付与時に、変位制御手段と車両用ペダルとの押
圧位置における略車両幅方向への相対変位を規制する規
制手段を、変位制御手段自体又は車両用ペダル自体に設
けた、ことを特徴としている。 請求項3記載の本発明に
係る車両用ペダル変位制御構造は、所定値以上の外力が
車両前部に作用した際に略車両後方側へ変位する第1の
車体側構成部材に固定されたペダルブラケットと、この
ペダルブラケットに揺動中心となる回転軸部が支持され
た吊り下げ式の車両用ペダルと、この車両用ペダルより
も略車両後方側に配置された高強度の第2の車体側構成
部材に設けられ、第1の車体側構成部材 の略車両後方側
への変位に伴って車両用ペダルが略車両後方側へ変位し
た際に、当該車両用ペダルに回転軸部回りの略車両前方
側への押圧力を付与することで、車両用ペダルの踏面の
変位を制御する変位制御手段と、を有し、さらに、変位
制御手段から車両用ペダルへの押圧力付与時に、変位制
御手段と車両用ペダルとの押圧位置における相対変位を
正規の位置に案内することで規制する規制手段を、変位
制御手段自体又は車両用ペダル自体に設けた、ことを特
徴としている。
【0010】請求項4記載の本発明に係る車両用ペダル
変位制御構造は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記
載の発明において、変位制御手段が車両用ペダルから押
圧反力を受けて変位制御手段或いは車両用ペダルが変形
することにより、前記規制手段が形成される、ことを特
徴としている。
【0011】請求項1記載の本発明によれば、所定値以
上の外力が車両前部に作用すると、第1の車体側構成部
材が略車両後方側へ変位する。このため、第1の車体側
構成部材に固定されたペダルブラケットも略車両後方側
へ変位し、これに伴ってペダルブラケットに回転軸部が
支持された車両用ペダルも同方向へ変位する。
【0012】ここで、本発明では、車両用ペダルよりも
略車両後方側に配置された高強度の第2の車体側構成部
材に変位制御手段を設けており、第1の車体側構成部材
の略車両後方側への変位に伴って車両用ペダルが略車両
後方側へ変位すると、変位制御手段によって車両用ペダ
ルに回転軸部回りの略車両前方側への押圧力が付与され
る。このため、車両用ペダルの踏面は回転軸部回りの略
車両前方側への回転力を受け、略車両前方側へと変位す
る。このようにして、本発明では、所定値以上の外力が
車両前部から作用した際の車両用ペダルの踏面の変位が
制御される。
【0013】ところで、上記の如くして、変位制御手段
によって車両用ペダルに回転軸部回りの略車両前方側へ
の押圧力が付与されると、その際に車両用ペダルから変
位制御手段に押圧反力が作用する。このため、当該押圧
反力の大きさや作用する方向によっては、変位制御手段
が車両用ペダルに対して相対変位する(ずれる)ことも
考えられる。また、第1の車体側構成部材の変位挙動に
よっては、車両用ペダルが略車両下方側へそのまま変位
せずに、略車両幅方向へ多少ずれて変位することも考え
られる。
【0014】しかしながら、本発明によれば、変位制御
手段から車両用ペダルへの押圧力付与時に、変位制御手
段と車両用ペダルとの押圧位置における相対変位を干渉
により規制する規制手段を、変位制御手段自体又は車両
用ペダル自体に設けたので、車両用ペダルは変位制御手
段によって確実に押圧される。従って、車両用ペダルは
回転軸部回りに確実に略車両前方側へ変位される。
た、請求項2記載の本発明によれば、変位制御手段から
車両用ペダルへの押圧力付与時に、変位制御手段と車両
用ペダルとの押圧位置における略車両幅方向への相対変
位を規制する規制手段を、変位制御手段自体又は車両用
ペダル自体に設けたので、車両用ペダルが変位制御手段
に対して略車両幅方向へ相対変位するのを規制すること
ができる。 さらに、請求項3記載の本発明によれば、変
位制御手段から車両用ペダルへの押圧力付与時に、変位
制御手段と車両用ペダルとの押圧位置における相対変位
を正規の位置に案内することで規制する規制手段を、変
位制御手段自体又は車両用ペダル自体に設けたので、車
両用ペダルが変位制御手段に対して略車両幅方向へ相対
変位するのを規制することができる。
【0015】請求項4記載の本発明によれば、変位制御
手段が車両用ペダルから押圧反力を受けて変位制御手段
或いは車両用ペダルが変形することにより、前記規制手
段が形成されるので、この変形過程によってエネルギー
吸収がなされる。このため、変位制御手段から第2の車
体側構成部材へ伝達される荷重が低減される。
【0016】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕以下、図1及び図2を用いて、第1実
施形態について説明する。
【0017】図1には、「車両用ペダル」としての吊り
下げ式のブレーキペダル10の周辺構造が概略的に示さ
れている。以下、この図を用いて、ブレーキペダル10
を含む周辺構造の全体的な構成について説明することに
する。
【0018】エンジンルーム12と車室内空間14とを
仕切る位置には、「第1の車体側構成部材」としてのダ
ッシュパネル16が略垂直に配置されている。ダッシュ
パネル16の上端部は、車両幅方向を長手方向として配
置されてカウルの一部を構成するカウルインナパネル1
8の前側にスポット溶接等により固着されている。ま
た、ダッシュパネル16の下端部は、図示しないフロア
パネルにスポット溶接等により固着されている。
【0019】上述したダッシュパネル16の前方側に
は、ブレーキペダル10に付与された乗員の踏力を増強
するための踏力増強手段として機能するブレーキブース
タ20と、このブレーキブースタ20によって増強され
た圧力を液圧に変換するための液圧変換用のマスタシリ
ンダ22と、液圧系統の体積変化に追従してブレーキフ
ルードを貯留及び補充するリザーバタンク24とが一体
的に配設されている。
【0020】一方、ダッシュパネル16の後方側には、
ブレーキペダル10を揺動可能に支持するペダルブラケ
ット26が配設されている。ペダルブラケット26は、
ダッシュパネル16への取付座面を構成するベースプレ
ート部28と、このベースプレート部28から略車両後
方側へ平行に延出される一対のサイドプレート部30
と、これらのサイドプレート部30の上縁間を繋ぐトッ
ププレート部32と、を含んで構成されており、全体と
しては下方が開放された略コ字形に形成されている。ま
た、各サイドプレート部30の前端側の所定位置には、
車両前後方向に対する剛性を低下させるための開口部3
4が形成されている。
【0021】次に、上述したペダルブラケット26の車
体側への結合構造について説明する。ペダルブラケット
26の前端側に配置されたベースプレート部28の前面
四隅には、ブレーキブースタ20から突出するスタッド
ボルト38を挿通させるための円筒状のカラー40が固
着されている。ベースプレート部28は、これらのカラ
ー40をダッシュパネル16に当接させた状態で、内部
に挿通されたスタッドボルト38にナット42を螺合さ
せることによりダッシュパネル16に固定されている。
これにより、ペダルブラケット26の前端側がダッシュ
パネル16に結合されている。なお、ダッシュパネル1
6の前面にウエルドナットを予め溶着させておいて、取
付ボルトをベースプレート部28側から螺入して固定す
ることも可能である。また、ダッシュパネル16とベー
スプレート部28との間には、遮音材として用いられる
図示しないダッシュインシュレータが介在されている。
【0022】一方、ペダルブラケット26の後端側は、
トッププレート部32の後端部がカウルインナリインフ
ォース44にボルト46及びウエルドナット48で固定
されることにより結合されている。具体的には、カウル
インナパネル18の後端側には、カウルインナパネル1
8を補強しかつ内側面にウエルドナット48が溶着され
たカウルインナリインフォース44が溶接により固着さ
れている。そして、トッププレート部32の後端部がカ
ウルインナリインフォース44に当接された状態で、ボ
ルト46がウエルドナット48に螺合されることによ
り、ペダルブラケット26の後端側がカウルインナリイ
ンフォース44に結合されている。
【0023】上述したペダルブラケット26の一対のサ
イドプレート部30間には、吊り下げ式のブレーキペダ
ル10が配置されている。ブレーキペダル10は、狭幅
の板材を適宜屈曲させて形成したペダル支持部56と、
このペダル支持部56の下端部に設けられ乗員の踏力が
付与される「踏面」としてのペダルパッド58と、を含
んで構成されている。なお、ブレーキペダル10のペダ
ル支持部56にはリターンスプリング(図示省略)が係
止されており、このリターンスプリングによってブレー
キペダル10は初期位置に復帰する方向へ常時付勢され
ている。
【0024】また、ブレーキペダル10のペダル支持部
56の上端部には回転軸部60が設けられており、この
回転軸部60がペダルブラケット26の一対のサイドプ
レート部30に軸支されている。なお、回転軸部60の
構成の一例について簡単に触れると、ペダル支持部56
の上端部に形成された貫通孔内に略円筒状のペダルボス
が挿入されると共に、ペダルボスの両端部に円筒状のブ
ッシュが各々嵌入され、更に双方のブッシュ内へ円筒状
のカラーが挿入された後、取付ボルト62が一方のサイ
ドプレート部30の外側から挿入され、他方のサイドプ
レート部30の外側からワッシャを介してナット64が
螺合されることにより回転軸部60が構成される。
【0025】さらに、ブレーキペダル10のペダル支持
部56の中間部には、ブレーキブースタ20から突出し
てダッシュパネル16を貫通するプッシュロッド(オペ
レーティングロッド)66の先端部が連結されている。
具体的には、プッシュロッド66の先端部には、断面略
コ字形のクレビス68が取り付けられている。このクレ
ビス68の内方にはペダル支持部56が挿入状態で配置
されており、クレビス68の両側部及びペダル支持部5
6をクレビスピン70が貫通し、その貫通端部に割りピ
ン72等が係止等されて抜止めされることによりプッシ
ュロッド66とペダル支持部56とが相対回転自在に連
結されている。
【0026】ここで、上述したブレーキペダル10の略
車両後方側には、パイプ状の高強度部材である「第2の
車体側構成部材」としてのインパネリインフォース74
が配置されている。このインパネリインフォース74は
従来から配設されている部材であり、車両幅方向を長手
方向として配置されている。このインパネリインフォー
ス74の長手方向の所定位置には、平面視で略H形状を
成し図示しないステアリングコラムを支持するステアリ
ングサポート76が固着されている。なお、インパネリ
インフォース74におけるステアリングサポート76に
隣接する位置には、インパネリインフォース74とカウ
ルインナリインフォース44とを繋いで両者を振動面で
安定化させるための図示しない平板状のカウルトゥブレ
ースが配設されている。
【0027】そして、本実施形態では、このステアリン
グサポート76を略車両前方へ向けて下方傾斜させ、そ
の一部に「変位制御手段」(より下位概念としては押圧
部材)としての押圧部80を形成している。この押圧部
80の先端部は、ブレーキペダル10のペダル支持部5
6の若干後方に位置されている(ペダル支持部56に対
する押圧部80の前後方向位置関係)。また、押圧部8
0の先端部は、ペダル支持部56における回転軸部60
とクレビスピン70との中間に位置されている(ペダル
支持部56に対する押圧部80の上下方向位置関係)。
【0028】さらに、本実施形態では、上述したブレー
キペダル10におけるペダル支持部56の後端側の所定
位置(押圧部80の先端部の直下)に、略車両後方側へ
突出する規制ブロック82がリベット84で取り付けら
れている。より具体的に説明すると、図2に示されるよ
うに、規制ブロック82は、ペダル支持部56の後端部
が挿入可能なコ字形に形成されかつ当該後端部にリベッ
ト84で固定される取付部82Aと、この取付部82A
から略車両後方側へ延出されかつペダル支持部56と同
等の厚さを有する規制部82Bと、によって構成されて
いる。なお、この規制ブロック82の剛性は高く設定さ
れている。
【0029】次に、本実施形態の作用並びに効果を説明
する。図1に実線で示されるように、ブレーキ非操作時
においては、ブレーキペダル10はリターンスプリング
の付勢力によって初期位置に保持されている。なお、こ
の状態から、乗員がブレーキペダル10のペダルパッド
58に踏力を付与すると、ブレーキペダル10は回転軸
部60回りに略車両前方側へ揺動され、プッシュロッド
66が略車両前方側へ押圧される。これにより、ペダル
パッド58に付与された乗員の踏力は、プッシュロッド
66を介してブレーキブースタ20に伝達されて増強さ
れた後、制動装置の一部を構成するマスタシリンダ22
側へ伝達され、当該マスタシリンダ22によって液圧に
変換される。
【0030】一方、所定値以上の外力が車両前部に作用
すると、その際の荷重がマスタシリンダ22及びブレー
キブースタ20を介してダッシュパネル16に入力され
る。このため、ダッシュパネル16が、図1に二点鎖線
で示される如く、略車両後方側へ変位することがある。
この場合、ダッシュパネル16の後方変位に伴ってペダ
ルブラケット26も同図に二点鎖線で示される如く略車
両後方側へと変位することになる。但し、ペダルブラケ
ット26の後端側(トッププレート部32の後端部)
は、ペダルブラケット26の前端側(ベースプレート部
28)ほどには略車両後方側へ変位しない。これは、ペ
ダルブラケット26の後端側はカウルインナリインフォ
ース44に固定されており、このカウルインナリインフ
ォース44は所定値以上の外力が車両の前方から作用し
ても略車両後方側へ殆ど変位しない高強度のインパネリ
インフォース74に図示しないカウルトゥブレースを介
して支持されているためである。このことと、ペダルブ
ラケット26の一対のサイドプレート部30には開口部
34が形成されており、略車両前後方向に対する剛性が
意図的に低く設定されていることから、結果的には上記
の如くペダルブラケット26は略車両前後方向に座屈し
つつ略車両後方側へと変位することになる。
【0031】ここで、本実施形態では、所定値以上の外
力が車両前部に作用しても略車両後方側へ殆ど変位しな
い高強度のインパネリインフォース74に略車両前方側
へ向けて下方傾斜されたステアリングサポート76が固
着されており、このステアリングサポート76の一部に
押圧部80を形成していることから、前記外力が作用し
ても押圧部80は後方変位しない。このため、ペダルブ
ラケット26の後方変位に伴ってブレーキペダル10が
略車両後方側へ変位すると、ブレーキペダル10のペダ
ル支持部56(回転軸部60とクレビスピン70との中
間部)が押圧部80に当接する。従って、ブレーキペダ
ル10は、回転軸部60回りに略車両前方側への押圧力
を押圧部80から受ける。これにより、ブレーキペダル
10は、プッシュロッド66を押し下げながら、回転軸
部60回りに略車両前方側へと回転変位する。この結
果、ブレーキペダル10のペダルパッド58も略車両前
方側へと変位する。
【0032】上述した作用を換言すれば、本実施形態に
よれば、所定値以上の外力が車両前部に作用した際に、
ブレーキペダル10のペダルパッド58が略車両前方側
へ大きく変位するように制御することが可能となる。こ
の結果、所定値以上の外力が車両前部に作用した際にお
ける乗員の慣性移動による脚部の膝の屈曲を抑制するこ
とができ、ひいては乗員の脚部の膝をステアリングコラ
ムから遠ざけることができる。
【0033】以上が本実施形態の基本的な作用並びに効
果であるが、さらに本実施形態では以下に説明する作用
並びに効果が得られる。
【0034】すなわち、ステアリングサポート76に設
けた押圧部80によってブレーキペダル10に回転軸部
60回りの略車両前方側への押圧力が付与されると、そ
の際にブレーキペダル10のペダル支持部56から押圧
部80に押圧反力が作用する。より具体的には、図1に
示される如く、押圧部80の先端部への押圧反力の作用
点Aに、略車両後方側へ向けて押圧反力Pが作用する。
この押圧反力Pは垂直方向成分P1 と水平方向成分P2
に分解することができるが、状況から見て一般には水平
方向成分P2 の方が大きい。さらに、ステアリングサポ
ート76の荷重支持点Bが作用点Aに対して車両上下方
向にオフセットしている。このため、ステアリングサポ
ート76の押圧部80には、これを押し下げようとする
回転モーメントが作用し、この回転モーメントによって
押圧部80の先端部はペダル支持部56の後端縁に沿っ
て略車両下方側へ相対変位しようとする(ずれようとす
る)。
【0035】しかしながら、本実施形態によれば、ブレ
ーキペダル10におけるペダル支持部56の押圧部80
の直下に規制ブロック82を配設したので、押圧部80
の先端部は規制ブロック82の規制部82Bに干渉され
る。このため、押圧部80の略車両下方側への相対変位
(略車両下方側へのずれ)が規制される。これにより、
押圧部80には押圧反力Pが有効に作用してその長手方
向に座屈する(座屈量=D−C)が、これは裏を返すと
それだけブレーキペダル10のペダル支持部56は押圧
部80によって確実に略車両前方側へ向けて押圧された
ことになる。従って、本実施形態によれば、ブレーキペ
ダル10のペダル支持部56を押圧部80によって確実
に押圧することができる。その結果、ブレーキペダル1
0を回転軸部60回りに確実に略車両前方側へ変位させ
ることができる。
【0036】なお、本実施形態では、ブレーキペダル1
0に別部品である規制ブロック82を取り付ける構成を
採ったが、これに限らず、規制ブロック82に相当する
凸部をブレーキペダル10に一体に設けるようにしても
よい。
【0037】また、本実施形態では、ブレーキペダル1
0側に設けた規制ブロック82によって押圧部80との
略車両上下方向への相対変位を規制する構成としたが、
これに限らず、ブレーキペダル10側に設けた規制手段
によって押圧部80との押圧位置における略車両幅方向
への相対変位を規制する構成を採ってもよい。 〔第2実施形態〕次に、図3及び図4を用いて、第2実
施形態について説明する。なお、前述した実施形態と同
一構成部分については同一番号を付してその説明を省略
する。
【0038】図3に示されるように、この実施形態で
は、ブレーキペダル10に前述した規制ブロック82を
設けるのではなく、「変位制御手段」としての押圧部1
00の先端部に各々略車両幅方向に対して所定角度傾斜
された一対の規制面102A、102Bを有しかつ平面
視でV字形に形成された規制部102を設けた点に特徴
がある。なお、規制部102は、その底部(即ち、一対
の規制面102A、102Bが交わる部位)がブレーキ
ペダル10のペダル支持部56に対向するように配置さ
れている。
【0039】上記構成によれば、以下の作用並びに効果
が得られる。車両前部への外力の作用の仕方によって
は、ダッシュパネル16がそのまま略車両下方側へ変位
せずに、若干傾きながら後方変位することも考えられ
る。このような場合、ペダルブラケット26に捩れが生
じたりやプッシュロッド66によるブレーキペダル10
の押圧方向にずれが生じたりすること等に起因して、ブ
レーキペダル10が略車両後方側へそのまま変位せず
に、略車両幅方向へ多少ずれて後方変位するといったこ
とも予想される。
【0040】上記の如くブレーキペダル10が略車両幅
方向へ多少ずれて後方変位した場合において、前述した
第1実施形態の押圧部80(先端面が略車両幅方向にフ
ラットな面で構成)によってペダル支持部56を押圧す
ると、正規の押圧位置からずれた位置で押圧部80がペ
ダル支持部56を押圧することになる。このため、押圧
部80によるペダル支持部56への押圧力が設定通りに
作用せず、これを回避するためには押圧部80の幅方向
寸法にある程度の余裕を見込んで当該幅方向寸法を設定
する必要がある。
【0041】しかしながら、本実施形態によれば、ブレ
ーキペダル10が略車両幅方向へ多少ずれて後方変位し
た場合には、規制部102のいずれかの規制面102
A、102Bにペダル支持部56が当接し、当該当接さ
れた方の規制面102A又は規制面102B上をペダル
支持部56が規制部102の底部へ向けて摺動すること
により、正規の押圧位置(即ち、一対の規制面102
A、102Bが交わる位置)にペダル支持部56が案内
される。その結果、規制部102によってペダル支持部
56を確実に押圧することができ、ブレーキペダル10
を回転軸部60回りに確実に略車両前方側へ変位させる
ことができる。
【0042】すなわち、前述した第1実施形態では、ス
テアリングサポート76に設けた押圧部80によってブ
レーキペダル10のペダル支持部56を押圧した際に、
押圧部80がペダル支持部56の後端縁に沿って略車両
下方側へ相対変位するのを規制ブロック82によって規
制(略車両上下方向に対するずれを規制)するというも
のであった。これに対し、本実施形態では、ステアリン
グサポート76に設けた押圧部100によってブレーキ
ペダル10のペダル支持部56を押圧した際に、ペダル
支持部56が押圧部100に対して略車両幅方向へ相対
変位して押圧されるのを規制部102によって規制(略
車両幅方向に対するずれを規制)するというものであ
る。
【0043】さらに、本実施形態によれば、ペダル支持
部56から規制部102に作用する押圧反力が比較的大
きい場合には、一対の規制面102A、102Bが互い
に接近する方向へ規制部102が変形される。換言すれ
ば、規制部102にペダル支持部56を食い込ませるこ
とができる。このため、規制部102へのペダル支持部
56の食い込み後に、当該ペダル支持部56に種々の方
向への荷重が作用したとしても、ペダル支持部56が規
制部102から外れることはない。すなわち、ペダル支
持部56に対する略車両幅方向への拘束性が増す。
【0044】なお、本実施形態では、押圧部100に対
するブレーキペダル10の略車両幅方向へのずれを規制
する点に力点があったため、押圧部100の先端部に規
制部102を設けるのみの構成としたが、図4に示され
るように第1実施形態で採用した構成(ペダル支持部5
6に規制ブロック82を設ける構成)を更に付加しても
よい。このようにすれば、第1実施形態の作用・効果と
第2実施形態の作用・効果の双方を同時に得ることがで
きる。
【0045】また、本実施形態では、押圧部100の先
端部に規制部102を設けることによってブレーキペダ
ル10との押圧位置における略車両幅方向への相対変位
を規制する構成としたが、これに限らず、押圧部100
の先端部に設けた規制手段によってブレーキペダル10
との押圧位置における略車両上下方向への相対変位を規
制する構成を採ってもよい。 〔第3実施形態〕 次に、図5〜図7を用いて、第3実施形態について説明
する。なお、この第3実施形態が、請求項4に記載の本
発明の一実施形態に相当する。また、前述した実施形態
と同一構成部分については同一番号を付してその説明を
省略する。
【0046】この実施形態では、「変位制御手段」とし
ての押圧部110の底部先端側に、略車両幅方向を長手
方向とする長孔112を形成した点に特徴がある。これ
により、押圧部110の底部先端側の略車両幅方向に対
する剛性が意図的に低下されている。なお、長孔112
を形成する代わりに、長孔112の形成部位の板厚を薄
くする等の構成を採ることも可能であり、所定値以上の
押圧反力が作用することにより後述する如く平面視で略
V字状に変形する構成であればすべて適用可能である。
【0047】上記構成によれば、押圧部110によって
ペダル支持部56を略車両前方側へ押圧した際に、所定
値以上の押圧反力がペダル支持部56から押圧部110
に入力されると、長孔112が形成されたことによって
押圧部110の底部先端側の剛性が低くなっていること
から、図6に示される如く押圧部110の先端部が平面
視で略V字状に変形される。換言すれば、押圧部110
の先端部が変形することで、平面視で略V字状の規制部
114が形成される。
【0048】なお、ペダル支持部56が長孔112の長
手方向中間部から略車両幅方向へ多少ずれて押圧部11
0の先端部に当接した場合には、まずその当接部位が凹
むが、長孔112の長手方向中間部に近づく程、剛性が
低くなるので、ペダル支持部56は結果的には押圧部1
10の先端部の幅方向中間部へと寄せられていく。
【0049】上述したことから、本実施形態において
も、前述した第2実施形態と同様に、ブレーキペダル1
0が略車両幅方向へ多少ずれて後方変位した場合にも、
押圧部110が変形することによって形成される規制部
114によって、正規の押圧位置(即ち、長孔112の
長手方向中間位置)にペダル支持部56が案内される。
その結果、規制部114によってペダル支持部56を確
実に押圧することができ、ブレーキペダル10を回転軸
部60回りに確実に略車両前方側へ変位させることがで
きる。
【0050】さらに、本実施形態においても、ペダル支
持部56から押圧部110の先端部に作用する押圧反力
が比較的大きい場合には、当該先端部の変形量が大きく
なり、鋭角的な規制部114が形成されることになる。
従って、第2実施形態と同様に、鋭角的な規制部114
によってペダル支持部56が挟持されることになるの
で、当該ペダル支持部56に種々の方向への荷重が作用
したとしても、ペダル支持部56が規制部114から外
れることはない。すなわち、この構成によっても、ペダ
ル支持部56に対する略車両幅方向への拘束性が増す。
【0051】加えて、本実施形態によれば、規制部11
4を形成するべく押圧部110の先端部が変形するが、
その変形過程でペダル支持部56からの押圧反力を吸収
することができる。すなわち、本実施形態によれば、押
圧部110の先端部が変形することによってエネルギー
吸収効果が得られる。このため、押圧部110からイン
パネリインフォース74へ伝達される荷重を低減させる
ことができる。その結果、本実施形態によれば、インパ
ネリインフォース74に押圧反力による影響が及ぶのを
防止することができる。
【0052】なお、本実施形態では、前述した第2実施
形態と同様に、押圧部110に対するブレーキペダル1
0の略車両幅方向へのずれを規制する点に力点があった
ため、押圧部110の底部先端側に長孔112を形成す
るのみの構成としたが、図7に示されるように第1実施
形態で採用した構成(ペダル支持部56に規制ブロック
82を設ける構成)を更に付加してもよい。このように
すれば、第1実施形態の作用・効果と第3実施形態の作
用・効果の双方を同時に得ることができる。
【0053】また、本実施形態では、押圧部110を変
形させることにより規制部114を形成したが、これに
限らず、ブレーキペダル10側を変形させることによ
り、ブレーキペダル10と押圧部110との押圧位置
(当接位置)における略車両上下方向に対する相対変位
又は略車両幅方向に対する相対変位を規制するようにし
てもよい。
【0054】さらに、上述した各実施形態では、吊り下
げ式の主ブレーキペダルを対象として本発明を適用した
が、本発明の適用対象はこれに限らず、吊り下げ式のク
ラッチペダル等に対しても適用可能である。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように請求項1乃至請求項
記載の本発明に係る車両用ペダル変位制御構造は、所
定値以上の外力が車両前部に作用した際に略車両後方側
へ変位する第1の車体側構成部材に固定されたペダルブ
ラケットと、このペダルブラケットに揺動中心となる回
転軸部が支持された吊り下げ式の車両用ペダルと、を備
え、さらに、車両用ペダルよりも略車両後方側に配置さ
れた高強度の第2の車体側構成部材に、第1の車体側構
成部材の略車両後方側への変位に伴って車両用ペダルが
略車両後方側へ変位した際に、当該車両用ペダルに回転
軸部回りの略車両前方側への押圧力を付与することで、
車両用ペダルの踏面の変位を制御する変位制御手段を設
けたので、所定値以上の外力が車両の前方から作用した
際に車両用ペダルの踏面の変位を制御することができる
という優れた効果を有する。
【0056】加えて、請求項1記載の本発明では、変位
制御手段から車両用ペダルへの押圧力付与時に、変位制
御手段と車両用ペダルとの押圧位置における相対変位を
干渉により規制する規制手段を、変位制御手段自体又は
車両用ペダル自体に設けたので、車両用ペダルを変位制
御手段によって確実に押圧することができ、その結果、
前記効果を保証することができるという優れた効果を有
する。また、請求項2記載の本発明では、変位制御手段
から車両用ペダルへの押圧力付与時に、変位制御手段と
車両用ペダルとの押圧位置における略車両幅方向への相
対変位を規制する規制手段を、変位制御手段自体又は車
両用ペダル自体に設けたので、車両用ペダルが変位制御
手段に対して略車両幅方向へ相対変位するのを規制する
ことができるという優れた効果を有する。 さらに、請求
項3記載の本発明では、変位制御手段から車両用ペダル
への押圧力付与時に、変位制御手段と車両用ペダルとの
押圧位置における相対変位を正規の位置に案内すること
で規制する規制手段を、変位制御手段自体又は車両用ペ
ダル自体に設けたので、車両用ペダルが変位制御手段に
対して略車両幅方向へ相対変位するのを規制することが
できるという優れた効果を有する。
【0057】請求項4記載の本発明に係る車両用ペダル
変位制御構造は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記
載の発明において、変位制御手段が車両用ペダルから押
圧反力を受けて変位制御手段或いは車両用ペダルが変形
することにより、規制手段が形成されるので、変位制御
手段から第2の車体側構成部材へ伝達される荷重を低減
させることができ、その結果、第2の車体側構成部材に
影響が及ぶのを防止することができるという優れた効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る車両用ペダル変位制御構造
の全体構成を示す側面図である。
【図2】図1に示される規制ブロックを拡大して示す斜
視図である。
【図3】第2実施形態に係る車両用ペダル変位制御構造
の要部を拡大して示す斜視図である。
【図4】第2実施形態の構成に規制ブロックを付加した
実施形態を示す図3に対応する斜視図である。
【図5】第3実施形態に係る車両用ペダル変位制御構造
の要部を拡大して示す斜視図である。
【図6】図5に示される状態から、押圧部が変形して規
制部が形成された状態を示す図5に対応する斜視図であ
る。
【図7】第3実施形態の構成に規制ブロックを付加した
実施形態を示す図5に対応する斜視図である。
【図8】従来構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 ブレーキペダル(車両用ペダル) 16 ダッシュパネル(第1の車体側構成部材) 26 ペダルブラケット 58 ペダルパッド(踏面) 60 回転軸部 74 インパネリインフォース(第2の車体側構成部
材) 80 押圧部(変位制御手段) 82 規制ブロック(規制手段) 100 押圧部(変位制御手段) 102 規制部(規制手段) 110 押圧部(変位制御手段) 114 規制部(規制手段)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−22624(JP,A) 実公 昭61−31887(JP,Y2) 独国特許出願公開4409235(DE,A 1) 独国特許出願公開19601800(DE,A 1) 国際公開96/22903(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60T 7/06 B62D 25/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定値以上の外力が車両前部に作用した
    際に略車両後方側へ変位する第1の車体側構成部材に固
    定されたペダルブラケットと、 このペダルブラケットに揺動中心となる回転軸部が支持
    された吊り下げ式の車両用ペダルと、 この車両用ペダルよりも略車両後方側に配置された高強
    度の第2の車体側構成部材に設けられ、第1の車体側構
    成部材の略車両後方側への変位に伴って車両用ペダルが
    略車両後方側へ変位した際に、当該車両用ペダルに回転
    軸部回りの略車両前方側への押圧力を付与することで、
    車両用ペダルの踏面の変位を制御する変位制御手段と、 を有し、 さらに、変位制御手段から車両用ペダルへの押圧力付与
    時に、変位制御手段と車両用ペダルとの押圧位置におけ
    る相対変位を干渉により規制する規制手段を、変位制御
    手段自体又は車両用ペダル自体に設けた、 ことを特徴とする車両用ペダル変位制御構造。
  2. 【請求項2】 所定値以上の外力が車両前部に作用した
    際に略車両後方側へ変位する第1の車体側構成部材に固
    定されたペダルブラケットと、 このペダルブラケットに揺動中心となる回転軸部が支持
    された吊り下げ式の車両用ペダルと、 この車両用ペダルよりも略車両後方側に配置された高強
    度の第2の車体側構成部材に設けられ、第1の車体側構
    成部材の略車両後方側への変位に伴って車両用ペダルが
    略車両後方側へ変位した際に、当該車両用ペダルに回転
    軸部回りの略車両前方側への押圧力を付与することで、
    車両用ペダルの踏面の変位を制御する変位制御手段と、 を有し、 さらに、変位制御手段から車両用ペダルへの押圧力付与
    時に、変位制御手段と車両用ペダルとの押圧位置におけ
    る略車両幅方向への相対変位を規制する規制手段を、変
    位制御手段自体又は車両用ペダル自体に設けた、 ことを特徴とする車両用ペダル変位制御構造。
  3. 【請求項3】 所定値以上の外力が車両前部に作用した
    際に略車両後方側へ変位する第1の車体側構成部材に固
    定されたペダルブラケットと、 このペダルブラケットに揺動中心となる回転軸部が支持
    された吊り下げ式の車両用ペダルと、 この車両用ペダルよりも略車両後方側に配置された高強
    度の第2の車体側構成部材に設けられ、第1の車体側構
    成部材の略車両後方側への変位に伴って車両用ペダルが
    略車両後方側へ変位した際に、当該車両用ペダルに回転
    軸部回りの略車両前方側への押圧力を付与することで、
    車両用ペダルの踏面の変位を制御する変位制御手段と、 を有し、 さらに、変位制御手段から車両用ペダルへの押圧力付与
    時に、変位制御手段と車両用ペダルとの押圧位置におけ
    る相対変位を正規の位置に案内することで規制する規制
    手段を、変位制御手段自体又は車両用ペダル自体に設け
    た、 ことを特徴とする車両用ペダル変位制御構造。
  4. 【請求項4】 変位制御手段が車両用ペダルから押圧反
    力を受けて変位制御手段或いは車両用ペダルが変形する
    ことにより、前記規制手段が形成される、 ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記
    載の車両用ペダル変位制御構造。
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