JPH10175492A - 車両用ペダル変位制御構造 - Google Patents

車両用ペダル変位制御構造

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JPH10175492A
JPH10175492A JP33854796A JP33854796A JPH10175492A JP H10175492 A JPH10175492 A JP H10175492A JP 33854796 A JP33854796 A JP 33854796A JP 33854796 A JP33854796 A JP 33854796A JP H10175492 A JPH10175492 A JP H10175492A
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vehicle
pedal
pedal bracket
displacement
bracket
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JP33854796A
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English (en)
Inventor
Takeshi Uryu
健 瓜生
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所定値以上の外力が車両の前方から作用した
際に車両用ペダルの踏面の変位を制御する。 【解決手段】 ブレーキペダル10を支持するペダルブ
ラケット26のベースプレート部28には、上下各一対
のカラー80、82が固着されている。このうち、下段
側に配置されたカラー82には、複数のスリット92が
形成されている。従って、所定値以上の外力が車両の前
方から作用してペダルブラケット26に略車両前後方向
への圧縮荷重が作用すると、下段側に配置されたカラー
82が座屈する。これにより、ペダルブラケット26は
略車両前方側へより大きく回転変位し、ペダルパッド5
8を効果的に略車両前方側へ変位させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用ペダル変位
制御構造に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来か
ら、所定値以上の外力が車両の前方から作用した際の対
策として種々の対策が講じられている。この種の対策の
一例として、実開平1−73464号公報に開示された
構成を挙げることができる。
【0003】簡単に説明すると、図9に示される如く、
この公報に開示された構成では、ステアリングシャフト
400を覆うステアリングコラム402が、上板部材4
04及び一対の側板部材406から成るチルトブラケッ
ト408並びにこれらの側板部材406間を貫通してス
テアリングコラム402の下縁を支持するシャフト41
0によって車体側に支持されている。
【0004】さらに、上述したチルトブラケット408
の下方側には、略円弧面形状とされかつ弾性変形可能な
ニープロテクタ412が配設されている。このニープロ
テクタ412は、弾性変形可能なステー414を介して
ステアリングコラム402の下縁側に弾性的に支持され
ている。
【0005】上記構成によれば、所定値以上の外力が車
両の前方から作用すると、乗員は車両前方側へ慣性移動
しようとし、これに伴い乗員の脚部は膝を起点として屈
曲しながら同方向へ慣性移動しようとする。このため、
仮にニープロテクタ412が配設されていない場合に
は、乗員の膝がチルトブラケット408に接触する可能
性がある。しかしながら、上記の如く、チルトブラケッ
ト408の下方にニープロテクタ412を配設しておけ
ば、乗員の膝はニープロテクタ412に接触するのみと
なる。
【0006】このようなニープロテクタ412を配設す
る構成も所定値以上の外力が車両の前方から作用した際
の対策として有意義なものと思われるが、乗員の脚部と
の関係における当該対策としては別の観点からアプロー
チすることも可能であり、又乗員の脚部との関係におけ
る当該対策を多面的に成立させることが多重防護の観点
からも重要である。
【0007】このような視点から着想し実験を重ねた結
果、本件発明者は、所定値以上の外力が車両の前方から
作用した際におけるボディーパネル等の変形、変位挙動
に着目してブレーキペダル等の車両用ペダルの変位を制
御することも極めて有効な対策として成立するという結
論に至った。
【0008】本発明は上記知見に鑑み、所定値以上の外
力が車両の前方から作用した際に車両用ペダルの踏面の
変位を制御することができる車両用ペダル変位制御構造
を得ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明に
係る車両用ペダル変位制御構造は、所定値以上の外力が
車両前部に作用した際に略車両後方側へ変位する第1の
車体側構成部材に前端側がその上部及び下部にて結合さ
れると共に、第1の車体側構成部材よりも略車両後方側
に配置され前記外力が作用しても略車両後方側へ殆ど変
位しない第2の車体側構成部材に後端側が結合されたペ
ダルブラケットと、このペダルブラケットに揺動中心と
なる回転軸部が支持された吊り下げ式の車両用ペダル
と、ペダルブラケットに略車両前後方向への圧縮荷重が
作用した際に、当該ペダルブラケットの前端側上部の圧
縮変位量よりも前端側下部の圧縮変位量の方を大きくさ
せることで、車両用ペダルの踏面の変位を制御する変位
制御手段と、を有することを特徴としている。
【0010】請求項2記載の本発明に係る車両用ペダル
変位制御構造は、所定値以上の外力が車両前部に作用し
た際に略車両後方側へ変位する第1の車体側構成部材に
前端側がその上部及び下部にて結合されると共に、第1
の車体側構成部材よりも略車両後方側に配置され前記外
力が作用しても略車両後方側へ殆ど変位しない第2の車
体側構成部材に後端側が結合されたペダルブラケット
と、このペダルブラケットに揺動中心となる回転軸部が
支持された吊り下げ式の車両用ペダルと、前記外力が作
用した際にペダルブラケットの後端側と第2の車体側構
成部材との結合状態を解除し、ペダルブラケットの後端
側を第2の車体側構成部材から離脱させる離脱手段と、
離脱後のペダルブラケットの後端側を略車両下方側へ変
位させる案内手段と、第1の車体側構成部材から受ける
略車両後方側への押圧力及び案内手段から受ける略車両
前方側への回転力によってペダルブラケットに略車両前
後方向への圧縮荷重が作用した際に、当該ペダルブラケ
ットの前端側上部の圧縮変位量よりも前端側下部の圧縮
変位量の方を大きくさせることで、車両用ペダルの踏面
の変位を制御する変位制御手段と、を有することを特徴
としている。
【0011】請求項3記載の本発明に係る車両用ペダル
変位制御構造は、請求項1又は請求項2に記載の発明に
おいて、前記ペダルブラケットの前記第1の車体側構成
部材への取付状態を調整する筒状体を当該ペダルブラケ
ットの前端側上部及び前端側下部にそれぞれ配置し、こ
のうち前端側下部に配置された筒状体を前記圧縮荷重の
作用方向に座屈可能に構成することで、前記変位制御手
段を構成した、ことを特徴としている。
【0012】請求項1記載の本発明によれば、所定値以
上の外力が車両前部に作用すると、第1の車体側構成部
材は略車両後方側へ変位するが、第2の車体側構成部材
は略車両後方側へ殆ど変位しない。このため、前端側上
部及び前端側下部が第1の車体側構成部材に結合されか
つ後端側が第2の車体側構成部材に結合されたペダルブ
ラケットには、略車両前後方向への圧縮荷重が作用す
る。
【0013】ここで、本発明では、変位制御手段を設け
たことにより、上記の如くペダルブラケットに略車両前
後方向への圧縮荷重が作用すると、ペダルブラケットの
前端側上部よりも前端側下部の方が圧縮変位量が大きく
なる。このため、ペダルブラケットには、前端側上部の
圧縮変位量と前端側下部の圧縮変位量との差に応じた略
車両前方側への回転変位が生じる。従って、ペダルブラ
ケットに回転軸部が支持された吊り下げ式の車両用ペダ
ルの踏面は、略車両前方側へ変位することになる。すな
わち、本発明では、変位制御手段を設けたことによっ
て、所定値以上の外力が車両前部に作用した際に、車両
用ペダルの踏面が略車両前方側へ変位するように制御す
ることが可能となる。
【0014】請求項2記載の本発明によれば、所定値以
上の外力が車両前部に作用すると、第1の車体側構成部
材が略車両後方側へ変位する。このため、第1の車体側
構成部材と上部及び下部にて前端側が結合されたペダル
ブラケットも同方向へ変位し、その際に離脱手段によっ
てペダルブラケットの後端側と第2の車体側構成部材と
の結合状態が解除される。このため、ペダルブラケット
の後端側が案内手段によって案内されて略車両下方側へ
変位する。従って、ペダルブラケットを側方から見た場
合、ペダルブラケットは略車両後方側へ変位しつつ略車
両前方側へ回転変位することになる。この過程における
ペダルブラケットに作用する荷重に着目すると、第1の
車体側構成部材からは略車両後方側への押圧力が作用す
ると共に案内手段からは略車両前方側への回転力が作用
する。
【0015】ここで、本発明においても、請求項1に記
載の発明と同様に機能する変位制御手段を備えているた
め、上記の如くペダルブラケットに略車両前後方向への
圧縮荷重が作用すると、ペダルブラケットの前端側上部
の圧縮変位量よりも前端側下部の圧縮変位量の方が大き
くなる訳であるが、前述したように本発明では意図的に
ペダルブラケットを略車両前方側へ回転変位させる構造
としているため、請求項1に記載の発明の場合よりも、
ペダルブラケットの前端側下部により大きな圧縮荷重を
作用させることができる。このため、請求項1記載の本
発明の場合よりも、ペダルブラケットの前端側下部の圧
縮変位量が増加する。従って、本発明の方が、前端側上
部の圧縮変位量と前端側下部との圧縮変位量の差を増加
させることができるので、車両用ペダルの踏面を略車両
前方側へより一層変位させることができる。
【0016】請求項3記載の本発明によれば、ペダルブ
ラケットの第1の車体側構成部材への取付状態を調整す
る筒状体を当該ペダルブラケットの前端側上部及び前端
側下部にそれぞれ配置し、このうち前端側下部に配置さ
れた筒状体を圧縮荷重の作用方向に座屈可能に構成する
ことで、変位制御手段を構成したので、部品点数の増加
を招かない。すなわち、ペダルブラケットの第1の車体
側構成部材への取付状態を調整する筒状体は従来から用
いられている部材であることから、既存の部品を利用し
て変位制御手段を成立させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図4を用いて、請求
項1乃至請求項3の一実施形態について説明する。
【0018】図1には吊り下げ式のブレーキペダル10
の周辺構造の組付状態が概略的に示されており、又図2
には所定値以上の外力が車両の前方から作用した際のブ
レーキペダル10の挙動が示されている。以下、これら
の図を用いて、ブレーキペダル10を含む周辺構造の全
体的な構成について説明することにする。
【0019】エンジンルーム12と車室内空間14とを
仕切る位置には、ダッシュパネル16が略垂直に配置さ
れている。ダッシュパネル16の上端部は、車両幅方向
を長手方向として配置されてカウルの一部を構成する図
示しないカウルインナパネルの前方側の面にスポット溶
接等により固着されている。また、ダッシュパネル16
の下端部は、図示しないフロアパネルにスポット溶接等
により固着されている。
【0020】上述したダッシュパネル16の前方側に
は、ブレーキペダル10に付与された乗員の踏力を増強
するための踏力増強手段として機能するブレーキブース
タ20と、このブレーキブースタ20によって増強され
た圧力を液圧に変換するための液圧変換用のマスタシリ
ンダ22と、液圧系統の体積変化に追従してブレーキフ
ルードを貯留及び補充する図示しないリザーバタンクと
が一体的に配設されている。
【0021】一方、ダッシュパネル16の後方側には、
ブレーキペダル10を揺動可能に支持するペダルブラケ
ット26が配設されている。ペダルブラケット26は、
ダッシュパネル16への取付座面を構成するベースプレ
ート部28と、このベースプレート部28から略車両後
方側へ平行に延出される一対のサイドプレート部30
と、互いに対向するサイドプレート部30の上縁側を繋
ぐトッププレート部(図示省略)と、を含んで構成され
ている。従って、ペダルブラケット26は、全体として
は、略車両前後方向に長く底面側が開放された断面コ字
状に形成されている。また、各サイドプレート部30の
前端側の所定位置には車両前後方向に対する剛性を低下
させるための開口部34が形成されていると共に、上縁
側には車両前後方向に対する剛性を部分的に高めるため
のビード36が形成されている。
【0022】上述したペダルブラケット26のベースプ
レート部28の前面四隅には、有底円筒状のカラー8
0、82が固着されている(これらのカラー80、82
については後に詳述する)。ベースプレート部28は、
これらのカラー80、82をダッシュパネル16に当接
させた状態で、取付ボルト84がベースプレート部28
側から挿入され、ダッシュパネル16側から取付ボルト
84にナット86を螺合させることによりダッシュパネ
ル16に固定されている。これにより、ペダルブラケッ
ト26の前端側(即ち、ベースプレート部28)がその
上部(即ち、上段側に配置された一対のカラー80の配
設部位)及び下部(即ち、下段側に配置された一対のカ
ラー82の配設部位)にてダッシュパネル16に結合さ
れている。なお、ダッシュパネル16とベースプレート
部28との間には、遮音材として用いられる図示しない
ダッシュインシュレータが介在されている。
【0023】また、ペダルブラケット26の後端側に
は、断面略コ字形のスライドブラケット44が一部重合
された状態で固着されている。図3に示されるように、
スライドブラケット44の頂壁部44Aには、開口幅が
狭幅とされた狭幅部46A及び狭幅部46Aと連通され
かつ開口幅が幅広とされた幅広部46Bから成るスリッ
ト46が形成されている。また、上述したスライドブラ
ケット44の直上には、インパネリインフォース48か
ら略車両前方側へ突出した状態で配置されるスライドプ
レート50の前端部が配置されている。なお、インパネ
リインフォース48は車両幅方向を長手方向として配置
される高強度部材であり、又スライドプレート50も所
定の高強度に設定されている。そして、スライドブラケ
ット44の頂壁部44Aの裏面側から固定ボルト52が
スリット46の狭幅部46A及びスライドプレート50
の前端部に挿通されてナット54と螺合されることによ
り、ペダルブラケット26の後端側がスライドプレート
50に結合されている。
【0024】さらに、上述したスリット46の狭幅部4
6Aの開口幅寸法は固定ボルト52の軸径よりも若干大
きくかつ頭部径よりも小さく設定されており、又幅広部
46Bの開口幅寸法は頭部径よりも大きく設定されてい
る。従って、固定ボルト52が組付位置である狭幅部4
6Aに位置している場合には、ペダルブラケット26の
後端側(スライドブラケット44)はスライドプレート
50に結合された状態を維持するが、ペダルブラケット
26が略車両後方側へ変位することにより固定ボルト5
2が相対的に幅広部46Bに位置された場合には、ペダ
ルブラケット26の後端側はスライドプレート50から
離脱されるようになっている。さらに、スライドプレー
ト50の下端面は略車両下方側へ所定角度傾斜されてお
り、この傾斜面50Aがペダルブラケット26における
スライドブラケット44の頂壁部44Aとの摺動案内面
として用いられている。
【0025】上述したペダルブラケット26の一対のサ
イドプレート部30間には、吊り下げ式のブレーキペダ
ル10が配置されている。ブレーキペダル10は、狭幅
の板材を適宜屈曲させて形成したペダル支持部56と、
このペダル支持部56の下端部に設けられ乗員の踏力が
付与されるペダルパッド58と、を含んで構成されてい
る。なお、ブレーキペダル10のペダル支持部56には
図示しないリターンスプリングが係止されており、この
リターンスプリングによってブレーキペダル10は初期
位置に復帰する方向へ常時付勢されている。
【0026】また、ブレーキペダル10のペダル支持部
56の上端部には回転軸部60が設けられており、この
回転軸部60がペダルブラケット26の一対のサイドプ
レート部30に軸支されている。なお、回転軸部60の
構成の一例について簡単に触れると、ペダル支持部56
の上端部に形成された貫通孔内に略円筒状のペダルボス
が挿入されると共に、ペダルボスの両端部に円筒状のブ
ッシュが各々嵌入され、更に双方のブッシュ内へ円筒状
のカラーが挿入された後、取付ボルト62が一方のサイ
ドプレート部30の外側から挿入され、他方のサイドプ
レート部30の外側から図示しないワッシャを介してナ
ット64が螺合されることにより回転軸部60が構成さ
れる。
【0027】さらに、ブレーキペダル10のペダル支持
部56の中間部には、ブレーキブースタ20から突出し
てダッシュパネル16を貫通するプッシュロッド(オペ
レーティングロッド)66の先端部が連結されている。
具体的には、プッシュロッド66の先端部には、断面略
コ字形のクレビス68が取り付けられている。このクレ
ビス68の内方にはペダル支持部56が挿入状態で配置
されており、クレビス68の両側部及びペダル支持部5
6をクレビスピン70が貫通し、その貫通端部に止め
輪、βピン等が嵌着されて抜止めされることによりプッ
シュロッド66とペダル支持部56とが相対回転自在に
連結されている。
【0028】ここで、上述したカラー80、82の構成
は、以下のようになっている。図4(A)、(B)に示
されるように、下段側に配置されるカラー82は、底壁
88A及び周壁88Bから成る有底円筒状に形成された
カラー本体88と、このカラー本体88の後端部から半
径方向外側へ延出されたリング板状のカラー取付部90
と、によって構成されている。
【0029】カラー本体88の底壁88Aには、前述し
た取付ボルト84の頭部84Aが予め溶接されている。
従って、カラー82は、取付ボルト84が予め組付けら
れた状態でサブアッセンブリ化されている。この状態
で、カラー取付部90がベースプレート部28の前面下
部に溶接等により固着されることにより、カラー82が
ベースプレート部28に固定されている。なお、本実施
形態では、カラー本体88の底壁88Aに取付ボルト8
4の頭部84Aを予め溶接したが、これに限らず、ベー
スプレート部28の後方側から取付ボルト84をカラー
80内へ挿入するようにしてもよい。この場合、ベース
プレート部28のカラー80の取付位置にボルト挿通孔
を形成しておけばよい。また、本実施形態では、取付ボ
ルト84の頭部84Aをカラー本体88の底壁88Aに
予め溶接した関係で、ナット86をダッシュパネル16
側から螺合させる構成を採ったが、取付ボルト84をカ
ラー80内へ挿入する構成を採る場合には、ナット86
をウエルドナットにしてもよい。なお、以上の構成につ
いては、ベースプレート部28の前端側上部に配置され
るカラー80についても同様である。
【0030】ここで、本実施形態では、上述した下段側
に配置されるカラー82におけるカラー本体88の周壁
88Bに、複数のスリット92が形成されている。スリ
ット92のスリット幅は狭幅に設定されており、又その
長手方向はカラー82の軸方向に沿う方向に設定されて
いる。これにより、下段側に配置されるカラー82につ
いては、その軸方向(略車両前後方向)に対する剛性が
意図的に低下されている。その結果、本実施形態では、
上段側に配置されるカラー80の軸方向に対する剛性よ
りも、下段側に配置されるカラー82の軸方向に対する
剛性の方が相対的に低く設定されている。
【0031】付言すると、カラー82の剛性、即ち座屈
荷重は、略車両前方側からの外力によりペダルブラケッ
ト26がカラー82よりも先に座屈するようにペダルブ
ラケット26の座屈荷重よりも高く設定されている。な
お、本実施形態のカラー80、82部分には、ブレーキ
ペダル10の通常操作時には主に引張力が働くことか
ら、本実施形態のカラー82のように圧縮に対する座屈
荷重を下げても、通常操作時には何ら影響はない。
【0032】なお、本実施形態では、上述したカラー8
0、82を他部品との溶接を考慮して所定硬度の金属製
としたが、これに限らず、カラー80、82を樹脂製に
してもよいし、上段側に配置されるカラー80について
は金属製にして下段側に配置されるカラー82について
は樹脂製にするようにしてもよい。また、上述したカラ
ー80、82は、一般にはダッシュパネル16の表面が
平面ではなく種々の凹凸を有していることから、凹凸に
よってペダルブラケット26のダッシュパネル16への
取付が阻害されないように(ペダルブラケット26がダ
ッシュパネル16の凹凸部と干渉しないように)、ペダ
ルブラケット26のダッシュパネル16への取付状態を
調整するために用いられる部品である(換言すれば、カ
ラー80、82によって、ダッシュパネル16とペダル
ブラケット26との締結性を向上させている)。
【0033】次に、本実施形態の作用並びに効果を説明
する。図1に示されるように、ブレーキ非操作時におい
ては、ブレーキペダル10はリターンスプリングの付勢
力によって初期位置に保持されている。なお、この状態
から、乗員がブレーキペダル10のペダルパッド58に
踏力を付与すると、ブレーキペダル10は回転軸部60
回りに略車両前方側へ揺動され、プッシュロッド66が
略車両前方側へ押圧される。これにより、ペダルパッド
58に付与された乗員の踏力は、プッシュロッド66を
介してブレーキブースタ20に伝達されて増強された
後、マスタシリンダ22によって液圧に変換される。
【0034】一方、所定値以上の外力が車両の前方から
作用すると、その際の荷重がマスタシリンダ22及びブ
レーキブースタ20を介してダッシュパネル16に入力
される。このため、図2に示される如く、ダッシュパネ
ル16が略車両後方側(かつ略車両上方側)へ変位する
ことがある。
【0035】この場合、ペダルブラケット26の後端側
が結合されたスライドプレート50ひいてはその取付相
手となるインパネリインフォース48は共に高強度部材
であることから、ペダルブラケット26にはダッシュパ
ネル16の後方変位に伴う略車両後方側への荷重が入力
される一方で、インパネリインフォース48側からはそ
の際の反力が略車両前方側への荷重として入力される。
加えて、ペダルブラケット26の一対のサイドプレート
部30には開口部34が形成されているため、ペダルブ
ラケット26は略車両前後方向に対する剛性が低い。こ
れらのことから、ペダルブラケット26は、略車両前後
方向に座屈する。また、この際、ペダルブラケット26
の一対のサイドプレート部30の上縁側にはビード36
が形成されていることから、サイドプレート部30の上
縁側での略車両前後方向に対する剛性は部分的に高くな
っている。従って、ペダルブラケット26は、全体とし
ては、側面視で略「へ」の字状に座屈することになる。
【0036】さらに、この際、ペダルブラケット26の
後端側に固定されているスライドブラケット44に略車
両後方側への荷重が入力されることから、スライドブラ
ケット44がスライドガイドプレート50に対して略車
両後方側へ若干滑動する。このため、スリット46の狭
幅部46Aに位置されていた固定ボルト52が、スリッ
ト46の幅広部46Bに相対的に位置される。従って、
固定ボルト52の頭部がスリット46の幅広部46Bか
ら抜けて、スライドブラケット44はスライドプレート
50から離脱される。
【0037】離脱後のスライドブラケット44は、スラ
イドプレート50の傾斜面50Aに案内されて、略車両
後方側かつ略車両下方側へと傾斜面50A上を摺動して
いく。この結果、図1及び図2の対比から判るように、
ペダルブラケット26は略車両前方側へ回転変位する。
なお、このように所定値以上の外力が車両の前方から作
用した際にペダルブラケット26の後端側をスライドプ
レート50から離脱させることにより、ペダルブラケッ
ト26及びスライドブラケット50を介してインパネリ
インフォース48に比較的大きな荷重が入力されるのを
防止することができる。
【0038】上述した過程をペダルブラケット26に作
用する荷重に着目して総括すると、まず、ダッシュパネ
ル16の後方変位に伴う略車両後方側への押圧力並びに
スライドガイドプレート50ひいてはインパネリインフ
ォース48から入力される略車両前方側への反力に起因
して、ペダルブラケット26には略車両前後方向への圧
縮荷重が作用する。さらに、スライドガイドプレート5
0にガイドされてペダルブラケット26が略車両前方側
へ回転変位する際の回転力に起因して、ペダルブラケッ
ト26には略車両前後方向への圧縮荷重が作用する。従
って、ペダルブラケット26には大きな(倍加された)
略車両前後方向への圧縮荷重が作用することになる。し
かも、この圧縮荷重は、ペダルブラケット26の変形モ
ードを考慮すると、ペダルブラケット26の前端側下部
におけるダッシュパネル16への結合部となる下段側の
カラー82により大きく作用する。
【0039】ここで、本実施形態では、ペダルブラケッ
ト26の前端側上部におけるダッシュパネル16への結
合部となる上段側のカラー80は従来から用いられてい
る円筒状かつ所定硬度の金属製のカラーを用い、ペダル
ブラケット26の前端側下部におけるダッシュパネル1
6への結合部となる下段側のカラー82についてはその
軸方向に複数のスリット92を形成することで軸方向
(略車両前後方向)に対する剛性を低下させたカラーを
用いていることから、前述した略車両前後方向への圧縮
荷重がペダルブラケット26の前端側下部に集中的に作
用すると、上段側のカラー80についてはその軸方向に
殆ど座屈変形しないが、下段側のカラー82については
その軸方向に座屈変形する。すなわち、ペダルブラケッ
ト26の前端側上部(カラー80)の圧縮変位量よりも
前端側下部(カラー82)の圧縮変位量の方が大きくな
る。このため、ペダルブラケット26には、前述した構
成(ペダルブラケット26の後端側をスライドガイドプ
レート50に沿って略車両下方側へスライドさせる構
成)による略車両前方側への回転変位が生じるのに加え
て、カラー80の圧縮変位量とカラー82の圧縮変位量
との差に応じた略車両前方側への回転変位が生じる。従
って、ペダルブラケット26に回転軸部60が支持され
たブレーキペダル10のペダルパッド58は、略車両前
方側へ大きく変位することになる。
【0040】なお、上述した作用ではペダルブラケット
26の座屈・離脱が先行し、次いで下段側に配置された
カラー82が座屈するとしたが、カラー82が先行して
座屈した後にペダルブラケット26が座屈・離脱したと
しても何ら問題は無く、結果的には同様の効果をもたら
す。また、所定値以上の外力が車両の前方から作用した
際のダッシュパネル16の変形モードは種々想定される
ことから、例えば図2に一点鎖線で示されるようにダッ
シュパネル16が前傾するかたちで変形した場合には圧
縮荷重がより効果的にカラー82に作用するため、より
確実かつ容易にカラー82を座屈させることができる。
【0041】このように本実施形態では、所定値以上の
外力が車両の前方から作用した際にペダルブラケット2
6を略車両前後方向に座屈させつつ略車両前方側へ回転
変位させる構造において、ペダルブラケット26のベー
スプレート部28における前面下部側のカラー82の軸
方向剛性を前面上部側のカラー80の軸方向剛性よりも
意図的に低く設定したので、前記外力の作用時にカラー
82を座屈させることでペダルブラケット26の略車両
前方側への回転変位量を増加させることができ、これに
よりペダルパッド58を効果的に略車両前方側へ変位さ
せることができる。換言すれば、本実施形態によれば、
所定値以上の外力が車両の前方から作用した際に、ブレ
ーキペダル10のペダルパッド58が略車両前方側へ大
きく変位するように制御することが可能となる。この結
果、所定値以上の外力が車両の前方から作用した際にお
ける乗員の慣性移動による脚部の膝の屈曲を抑制するこ
とができ、ひいては乗員の脚部の膝をステアリングコラ
ムから遠ざけることができる。
【0042】さらに、本実施形態では、既存のカラー8
0、82を利用して、ペダルブラケット26の前端側上
部の圧縮変位量よりも前端側下部の圧縮変位量の方が大
きくなるように構成したので、部品点数が増加すること
もなく、構造の簡素化を図ることができる。
【0043】以下、図5〜図8を用いて、幾つかの他の
実施形態について説明する。なお、前述した実施形態と
同一構成部分については、同一番号を付してその説明を
省略する。
【0044】図5(A)、(B)に示される実施形態で
は、ペダルブラケット26のベースプレート部28にお
ける前面下部に配置されるカラー100のカラー本体1
02に蛇腹部102Aが形成されている点に特徴があ
る。なお、このカラー100は、所定硬度の樹脂製とさ
れている。
【0045】上記構成によれば、ペダルブラケット26
に略車両前後方向への圧縮荷重が作用すると、ベースプ
レート部28の前面下部に配置されたカラー100の蛇
腹部102Aが座屈してペダルブラケット26を略車両
前方側へ効果的に回転変位させる。従って、前述した実
施形態と同様にペダルパッド58を効果的に略車両前方
側へ変位させることができる。
【0046】また、図6(A)、(B)に示される実施
形態では、ペダルブラケット26のベースプレート部2
8の両側部下部側に断面U字形状の折曲部104が一体
に形成されている点に特徴がある。なお、折曲部104
は、ベースプレート部28をプレスで打ち抜く際にその
展開形状が同時に打ち抜かれ、その後曲げ加工すること
により形成されている。そして、この折曲部104の前
端部が取付ボルト84及びナット86で固定されること
によりベースプレート部28の下部側がダッシュパネル
16に結合されている。なお、取付ボルト84は折曲部
104に予め溶接されているが、後付けにする場合は、
ベースプレート部28に所定のボルト挿通孔を形成して
おけばよい。
【0047】付言すると、本図では図示しないが、上記
構成を採る場合、ベースプレート部28の前面上部に配
置されるカラー80についてはその軸長を折曲部104
の折曲幅に合致するように設定することで、ペダルブラ
ケット26のダッシュパネル16への固定状態の安定化
を図ることになる。
【0048】上記構成によれば、ペダルブラケット26
に略車両前後方向への圧縮荷重が作用すると、ベースプ
レート部28の両側部下部側に形成された折曲部104
が折曲幅分だけ曲げ変形し、これによりペダルブラケッ
ト26を略車両前方側へ効果的に回転変位させる。従っ
て、前述した実施形態と同様にペダルパッド58を効果
的に略車両前方側へ変位させることができる。
【0049】また、図7(A)、(B)に示される実施
形態では、板状のベースプレート部28に代えて、ケー
ス状のベースプレートケース106を用いている点に特
徴がある。より具体的には、ベースプレートケース10
6は、ペダルブラケット26の前端側下部の圧縮変位量
が所定量となるように奥行きを設定したケース本体10
8と、このケース本体108の開口端に一体的に形成さ
れた蓋体110と、によって構成されている。なお、こ
の蓋体110が前述した実施形態におけるベースプレー
ト部26に相当する部分である。
【0050】上述したベースプレートケース106は、
取付ボルト84及びナット86によってケース本体10
8の底壁88Aがダッシュパネル16に固定されること
でダッシュパネル16に結合されている。また、蓋体1
10の両側下部には折曲によるフランジ110Aがそれ
ぞれ一体形成されており、これらのフランジ110Aと
ケース本体108の両側壁108Aとが剪断荷重が所定
荷重に設定されたリベット112によって接合されてい
る。なお、ここでいう所定荷重とは、通常のブレーキペ
ダル10の操作時にかかる負荷では剪断せず、ダッシュ
パネル16が略車両後方側へ後方変位するような荷重が
作用した場合には剪断する程度の荷重を意味する。
【0051】上記構成によれば、ペダルブラケット26
に略車両前後方向への圧縮荷重が作用すると、ベースプ
レートケース106の蓋体110とケース本体108と
を接合しているリベット112が剪断される。このた
め、図8に示される如く、蓋体110がヒンジ114回
りに略車両前方側へ押し込まれ、これによりペダルブラ
ケット26を略車両前方側へ効果的に回転変位させる。
従って、前述した実施形態と同様にペダルパッド58を
効果的に略車両前方側へ変位させることができる。
【0052】付言すると、図5に示される実施形態は請
求項1乃至請求項3に記載の発明の一実施形態であり、
図6及び図7、図8に示される実施形態は請求項1及び
請求項2に記載の発明の実施形態である。
【0053】また、上述した実施形態におけるペダルブ
ラケット26及びその後端側に固定されたスライドブラ
ケット44が本発明における「ペダルブラケット」に相
当し、ダッシュパネル16が本発明における「第1の車
体側構成部材」に相当し、インパネリインフォース48
及びこれに固定されたスライドプレート50が本発明に
おける「第2の車体側構成部材」に相当し、「第2の車
体側構成部材」としての機能をも有するスライドプレー
ト50の傾斜面50Aが請求項2記載の本発明における
「案内手段」に相当する。
【0054】なお、上述した実施形態では、吊り下げ式
の主ブレーキペダルを対象として本発明を適用したが、
本発明の適用対象はこれに限らず、吊り下げ式のクラッ
チペダルや踏み込み式のパーキングブレーキペダルに対
しても適用可能である。
【0055】また、本実施形態では、スライドブラケッ
ト44にスリット46を形成すると共にこのスリット4
6の形状を利用してスライドブラケット44をスライド
プレート50から離脱させる構成を採ったが、これに限
らず、所定値以上の荷重が入力されることによりペダル
ブラケット26の後端側がスライドプレート50から離
脱する構成であればすべて適用可能である。例えば、ス
ライドブラケット44とスライドプレート50とを所定
値以上の荷重によって剪断するシェアピンで結合する
等、種々の構成を適用することが可能である。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の本
発明に係る車両用ペダル変位制御構造は、ペダルブラケ
ットに略車両前後方向への圧縮荷重が作用した際に、当
該ペダルブラケットの前端側上部の圧縮変位量よりも前
端側下部の圧縮変位量の方を大きくさせることで、車両
用ペダルの踏面の変位を制御する変位制御手段を備えて
いるので、前端側上部の圧縮変位量と前端側下部の圧縮
変位量との差に応じた略車両前方側への回転変位をペダ
ルブラケットに生じさせることができ、これにより所定
値以上の外力が車両の前方から作用した際に車両用ペダ
ルの踏面の変位を制御することができるという優れた効
果を有する。
【0057】請求項2記載の本発明に係る車両用ペダル
変位制御構造は、第1の車体側構成部材から受ける略車
両後方側への押圧力及び案内手段から受ける略車両前方
側への回転力によってペダルブラケットに略車両前後方
向への圧縮荷重が作用した際に、当該ペダルブラケット
の前端側上部の圧縮変位量よりも前端側下部の圧縮変位
量の方を大きくさせることで、車両用ペダルの踏面の変
位を制御する変位制御手段を備えているので、請求項1
に記載の発明と同様に所定値以上の外力が車両の前方か
ら作用した際に車両用ペダルの踏面の変位を制御するこ
とができるのみならず、より効果的に車両用ペダルの踏
面を略車両前方側へ変位させることができるという優れ
た効果を有する。
【0058】請求項3記載の本発明に係る車両用ペダル
変位制御構造は、請求項1又は請求項2に記載の発明に
おいて、ペダルブラケットの第1の車体側構成部材への
取付状態を調整する筒状体を当該ペダルブラケットの前
端側上部及び前端側下部にそれぞれ配置し、このうち前
端側下部に配置された筒状体を圧縮荷重の作用方向に座
屈可能に構成することで、変位制御手段を構成したの
で、構造の簡素化を図ることができるという優れた効果
を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る車両用ペダル変位制御構造の
全体構成を示す側面図である。
【図2】図1に示される構造において所定値以上の外力
が車両の前方から作用した後の状態を示す側面図であ
る。
【図3】図1に示されるスライドブラケットとスライド
プレートとの離脱構成を拡大して示す斜視図である。
【図4】(A)は図1に示される下段側のカラーを含む
周辺部を拡大して示す断面図であり、(B)は当該カラ
ー周辺部の背面図である。
【図5】(A)は他の実施形態である蛇腹部を備えたカ
ラーを含む周辺部を拡大して示す断面図であり、(B)
は当該カラー周辺部の背面図である。
【図6】(A)は他の実施形態である折曲部を備えたベ
ースプレート部を拡大して示す断面図であり、(B)は
当該折曲部の背面図である。
【図7】(A)は他の実施形態であるベースプレートケ
ースを一部切り欠いて拡大して示す側面図であり、
(B)は当該ベースプレートケースの背面図である。
【図8】図7に示されるベースプレートケースの蓋体が
略車両前方側へ押圧された状態を示す断面図である。
【図9】従来構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 ブレーキペダル(車両用ペダル) 16 ダッシュパネル(第1の車体側構成部材) 26 ペダルブラケット 44 スライドブラケット(ペダルブラケット) 46 スリット(離脱手段) 48 インパネリインフォース(第2の車体側構成部
材) 50 スライドプレート(第2の車体側構成部材) 50A 傾斜面(案内手段) 58 ペダルパッド(踏面) 60 回転軸部 80 カラー(変位制御手段、筒状体) 82 カラー(変位制御手段、筒状体) 100 カラー(変位制御手段、筒状体) 104 折曲部(変位制御手段) 106 ベースプレートケース(変位制御手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定値以上の外力が車両前部に作用した
    際に略車両後方側へ変位する第1の車体側構成部材に前
    端側がその上部及び下部にて結合されると共に、第1の
    車体側構成部材よりも略車両後方側に配置され前記外力
    が作用しても略車両後方側へ殆ど変位しない第2の車体
    側構成部材に後端側が結合されたペダルブラケットと、 このペダルブラケットに揺動中心となる回転軸部が支持
    された吊り下げ式の車両用ペダルと、 ペダルブラケットに略車両前後方向への圧縮荷重が作用
    した際に、当該ペダルブラケットの前端側上部の圧縮変
    位量よりも前端側下部の圧縮変位量の方を大きくさせる
    ことで、車両用ペダルの踏面の変位を制御する変位制御
    手段と、 を有することを特徴とする車両用ペダル変位制御構造。
  2. 【請求項2】 所定値以上の外力が車両前部に作用した
    際に略車両後方側へ変位する第1の車体側構成部材に前
    端側がその上部及び下部にて結合されると共に、第1の
    車体側構成部材よりも略車両後方側に配置され前記外力
    が作用しても略車両後方側へ殆ど変位しない第2の車体
    側構成部材に後端側が結合されたペダルブラケットと、 このペダルブラケットに揺動中心となる回転軸部が支持
    された吊り下げ式の車両用ペダルと、 前記外力が作用した際にペダルブラケットの後端側と第
    2の車体側構成部材との結合状態を解除し、ペダルブラ
    ケットの後端側を第2の車体側構成部材から離脱させる
    離脱手段と、 離脱後のペダルブラケットの後端側を略車両下方側へ変
    位させる案内手段と、 第1の車体側構成部材から受ける略車両後方側への押圧
    力及び案内手段から受ける略車両前方側への回転力によ
    ってペダルブラケットに略車両前後方向への圧縮荷重が
    作用した際に、当該ペダルブラケットの前端側上部の圧
    縮変位量よりも前端側下部の圧縮変位量の方を大きくさ
    せることで、車両用ペダルの踏面の変位を制御する変位
    制御手段と、 を有することを特徴とする車両用ペダル変位制御構造。
  3. 【請求項3】 前記ペダルブラケットの前記第1の車体
    側構成部材への取付状態を調整する筒状体を当該ペダル
    ブラケットの前端側上部及び前端側下部にそれぞれ配置
    し、 このうち前端側下部に配置された筒状体を前記圧縮荷重
    の作用方向に座屈可能に構成することで、前記変位制御
    手段を構成した、 ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用
    ペダル変位制御構造。
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