JP2022046974A - 車両用ペダル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ダッシュパネルの後退時、クレビスに作動アームを当接させてプッシュロッドを折り曲げ変形させることによりペダルアームが車両後方に移動するのを抑制する車両用ペダル装置において、クレビスと作動アームとを当接させるように案内することにより、クレビスと作動アームとを確実に当接させる。【解決手段】作動アーム40及びクレビス70のいずれか一方に設けられ、作動アーム40がクレビス70に当接する際、両者が互いに離れた状態から正対した状態となるように案内するガイド部材80を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、車両用のブレーキペダル装置、クラッチペダル装置等の車両用ペダル装置に関する。
車両の衝突時、車体の変形により車室前方のダッシュパネルが車室内側へ進入することがある。このとき、ダッシュパネルに固定されているブレーキペダル装置がダッシュパネルと共に車室内側へ後退移動することが起きる。そこで、ダッシュパネルの後退時にブレーキペダル装置のプッシュロッドを折り曲げ変形させて、ブレーキペダル装置のペダルアームがダッシュパネルと共に後退移動するのを抑制する機構が考えられている(特許文献1参照)。
具体的には、ダッシュパネルの後退移動に応じて、プッシュロッドとペダルアームとを結合するクレビスに向けて移動する作動アームを設け、この作動アームによってクレビスを押圧することによりプッシュロッドを折り曲げ変形させている。プッシュロッドが折り曲げ変形されると、ブレーキペダル装置のリンク機構によりペダルアームが回動され、足踏み操作用のペダルパッドが車室内の前方へ移動される。
特開2014-40201号公報
上記機構において、クレビスと作動アームは、常時は互いに独立して離れて存在している。そのため、プッシュロッドを折り曲げ変形させるべく互いに当接させようとするとき、プッシュロッドを折り曲げ変形させる程度に両者を当接できない可能性がある。
本発明の課題は、ダッシュパネルの後退時、クレビスに作動アームを当接させてプッシュロッドを折り曲げ変形させることによりペダルアームが車両後方に移動するのを抑制する車両用ペダル装置において、クレビスと作動アームとを当接させるように案内することにより、クレビスと作動アームとを確実に当接させることにある。
本発明の第1発明は、車室前方のダッシュパネル及び該ダッシュパネルより車両後方側の車体構成部材の間に配置されて、前記ダッシュパネルに固定されたペダルブラケットと、該ペダルブラケットに前後方向に回動自在に支持され、下端部に足踏み操作を容易にする踏面を備えたペダルパッドを有するペダルアームと、該ペダルアームが回動操作されるのに応じて、その操作力を被操作装置に伝達する棒状のプッシュロッドと、前記ペダルブラケットに前後方向に回動自在に支持され、前記ペダルアームと連動可能に連結されている連結アームと、該プッシュロッドの端部を前記連結アームに連結するクレビスと、前記連結アームに前後方向に回動自在に支持され、前記ダッシュパネルの後退移動に応じて回動され、前記クレビスに当接して前記プッシュロッドを折り曲げる作動アームと、を備える車両用ペダル装置であって、前記作動アーム及び前記クレビスのいずれか一方に設けられ、前記作動アームが前記クレビスに当接する際、両者が互いに離れた状態から正対した状態となるように案内するガイド部材を備える。
本発明の第2発明は、上記第1発明において、前記ガイド部材は、前記作動アーム及び前記クレビスの互いに当接する部位のいずれか一方に、いずれか他方に向けて延出する一対のガイドプレートを備え、該一対のガイドプレートは、それらの間に前記他方の部位を受け入れる間隔に設定されており、その間隔は、前記他方に向けて延出した先端側では、幅方向に漸次拡大されて前記他方の部位の幅よりも幅広とされており、先端側とは反対の基端側では、前記他方の部位を前記一方の部位に正対させる幅とされている。
本発明の第3発明は、上記第1又は第2発明において、前記クレビス及び前記作動アームは、共に前記連結アームを幅方向から挟む2枚の板材を含んで構成されており、前記クレビス及び前記作動アームの互いに当接する部位は、前記2枚の板材の一部により構成されている。
本発明の第4発明は、上記第3発明において、前記連結アームに前後方向に回動自在に支持され、且つ前記連結アームに対する回動中心から離れた端部が前記作動アームに連結され、前記ダッシュパネルの後退移動時、前記作動アームを回動させる入力アームを備え、該入力アームは、前記連結アームの幅方向両側面のうちいずれか一側面に配置され、前記作動アームに対する連結は、前記作動アームの前記2枚の板材の一方に対して行われている。
本発明の第5発明は、上記第2発明において、前記ガイド部材は、前記ガイドプレートが前記作動アーム又は前記クレビスに一体に形成されて成る。
本発明の第6発明は、上記第2発明において、前記一対のガイドプレートは、連結体により互いに連結され、前記作動アームの前記クレビスに当接する部位の幅方向の両外側に被せられて結合されている。
本発明の第7発明は、上記第6発明において、前記一対のガイドプレートは、前記作動アームの前記クレビスに当接する部位に、幅方向に貫通する1本のピンにより結合されており、前記連結体は、前記作動アームに干渉することにより前記ピンを中心とした前記ガイド部材の回動を規制している。
本発明の第8発明は、上記第1~第3発明、又は第5~第7発明のいずれかにおいて、前記連結アームに前後方向に回動自在に支持され、且つ前記連結アームに対する回動中心から離れた部位を連結部として前記作動アームに連結され、前記ダッシュパネルの後退移動時、前記作動アームを回動させる入力アームを備え、前記連結部より前記入力アームの回動中心側で、且つ前記連結部より前記作動アームの回動中心から離間した側に、前記入力アームと前記作動アームとの係合部を備え、該係合部は、前記入力アームの前記ダッシュパネルの後退移動に伴う回動では非係合状態とされ、前記作動アームの前記クレビスから離間する方向の回動では係合状態とされており、前記係合部の係合状態では、前記ガイド部材は、前記クレビスが幅方向に相対移動すれば、その移動を規制可能な位置に維持されている。
本発明によれば、ダッシュパネルの後退移動時、作動アームがクレビスに正対するようにガイド部材により案内される。そのため、プッシュロッドの折り曲げができない事態が発生することを防止若しくは抑制することができる。
本発明の第1実施形態を示す側面図である。 上記第1実施形態の主要部の拡大正面図である。 上記第1実施形態の斜視図である。 上記第1実施形態におけるガイド部材の平面図である。 上記第1実施形態におけるガイド部材の側面図である。 上記第1実施形態におけるガイド部材の斜視図である。 上記第1実施形態において衝突荷重を受けた際の図1と同様の図である。 本発明の第2実施形態を示す側面図である。 上記第2実施形態の主要部の拡大正面図である。 上記第2実施形態の斜視図である。 上記第2実施形態において衝突荷重を受けた際の図8と同様の図である。 本発明の第3実施形態を示す側面図である。 上記第3実施形態の正面図である。 上記第3実施形態の斜視図である。 上記第3実施形態におけるガイド部材の平面図である。 上記第3実施形態におけるガイド部材の側面図である。 上記第3実施形態におけるガイド部材の斜視図である。 上記第3実施形態において衝突荷重を受けた際の図12と同様の図である。
<第1実施形態>
図1~3は、本発明の第1実施形態を示す。第1実施形態は、車両用ペダル装置としてのブレーキペダル装置に本発明を適用した例である。各図において、ブレーキペダル装置が車両に搭載された状態における各方向を矢印により示している。以下、方向に関しては係る矢印の方向を用いて説明する。但し、左右方向を幅方向ともいう。図1~3以外の各図においても同様である。
図1のように、ブレーキペダル装置は、下端部にペダルパッド21を備えたペダルアーム20がペダルブラケット10に前後方向に回動自在に支持されている。ペダルパッド21は、車両運転者による足踏み操作を容易にするための踏面を形成している。ペダルブラケット10は、車室前方のダッシュパネル91とダッシュパネル91より車両後方のインパネリーンフォースメント92(車体構成部材)との間に固定されている。インパネリーンフォースメント92とペダルブラケット10とは、連結ブラケット94を介して固定されている。また、インパネリーンフォースメント92の前方には固定部材93が固定されている。なお、ダッシュパネル91は、車室前方において車室内外を仕切る隔壁板である。
ペダルブラケット10は、左右方向(幅方向)に2枚の板材から成っており、ペダルアーム20は、その2枚の板材の間に挟まれて配置されている。ペダルアーム20は、ペダルブラケット10に対してボルト23により固定されており、ペダルアーム20は、左右両側に固定された一対のスペーサ22と共に、ボルト23に貫通されている。
ペダルアーム20の上方、やや後方で、ペダルブラケット10には、連結アーム30が前後方向に回動自在に支持されている。連結アーム30は、ペダルアーム20と同じように、ペダルブラケット10の2枚の板材の間に一対のスペーサ33と共にボルト34により固定されている。連結アーム30の下端は、ペダルアーム20の上端にそれらを左右方向から挟む一対のアームリンク31により連結されている。連結アーム30及びペダルアーム20は、各アームリンク31に結合ピン32により前後方向に相対回動自在に結合されている。そのため、ペダルパッド21が車両運転者により踏み込まれ、ペダルアーム20が図1において時計方向に回動操作されると、連結アーム30は、反時計方向に回動される。連結アーム30の上部には、クレビス70を介して棒状のプッシュロッド60が連結されている。上述のように連結アーム30が反時計方向に回動されたとき、プッシュロッド60は前方に押圧され、ブレーキブースタ95(被操作装置に相当)を操作して車両のブレーキ操作が行われる。
図2、3のように、連結アーム30は、板面を幅方向(左右方向)に向けた1枚の板材により構成されている。この連結アーム30上には作動アーム40が結合ピン41により前後方向に回動自在に支持されている。作動アーム40は、2枚の板材から成り、連結アーム30を幅方向の両側から挟んで構成されている。作動アーム40の結合ピン41より下側は、側面視でJ字状に湾曲されて前方に延び、その先端の当接部位44がクレビス70の下端の当接部位72に対向している。図2、3では、図1に示したペダルブラケット10及びそれを固定するダッシュパネル91、連結ブラケット94、インパネリーンフォースメント92、並びに固定部材93の図示を省略している。以降の各図においても同様である。
作動アーム40の2枚の板材のうち、左側の板材のみが結合ピン41より上側に延び、結合ピン42により入力アーム50に回動自在に連結されている。入力アーム50は、1枚の板材であり、連結アーム30の左側面上で作動アーム40に挟まれて配置され、結合ピン52により前後方向に回動自在に連結されている。作動アーム40及び入力アーム50は、それぞれ結合ピン41及び結合ピン52により連結アーム30に回動自在に結合された状態にあり、その上で結合ピン42による連結部での相対回動を可能とするために、入力アーム50は、結合ピン42に対して長孔53を介して結合されている(図1参照)。
入力アーム50は、作動アーム40に対して結合ピン42により連結される他、係合ピン51と係合穴43によっても係合(係合部という)されている。係合部(係合ピン51、係合穴43)は、連結部(結合ピン42)より入力アーム50の回動中心(結合ピン52)側で、且つ連結部(結合ピン42)より作動アーム40の回動中心(結合ピン41)から離間した側に形成されている。係合穴43は前側が開放されていて、入力アーム50のダッシュパネル91の後退移動に伴う図1の反時計方向の回動では、係合ピン51が係合穴43から抜けて両者は非係合状態とされる。一方、作動アーム40のクレビス70から離間する方向、つまり図1の反時計方向の回動では、係合ピン51と係合穴43は係合して、両者は係合状態とされる。そのため、係合部(係合ピン51、係合穴43)は、入力アーム50の図1の時計方向の回動、並びに作動アーム40の図1の反時計方向の回動を規制している。このように作動アーム40が図1にて反時計方向に回動することが規制されることにより、作動アーム40の当接部位44がクレビス70の当接部位72から大きく離れて移動すること防止している。
作動アーム40の下側先端の当接部位44付近には、作動アーム40の2枚の板材を左右両外側から挟む形状のガイド部材80が結合ピン(1本のピンに相当)45により結合されている。ガイド部材80は、図4~6に単品状態で示すように、左右一対のガイドプレート81が、それらの前側で連結体83により連結されている。各ガイドプレート81は、その板面上の中央部の上部に結合ピン45が貫通する貫通孔82を備え、この貫通孔82の上方が左右両外側に漸次開くように傾斜して延出されている。従って、各ガイドプレート81の上側の先端81aは、下側よりも間隔が互いに左右方向に離間されている。
ガイド部材80が作動アーム40の下側先端の当接部位44付近に結合されることにより、ガイドプレート81の上部は、クレビス70の下部を左右両外側から挟んだ状態とされている。このとき、図2、3のように、ガイドプレート81の先端81aはクレビス70の左右両面から離間しており、ガイドプレート81の下側(先端81aとは反対の基端側)の傾斜されていない部分の間隔は、クレビス70の左右幅と等しくされている。
ガイド部材80は、作動アーム40に対して結合ピン45により結合されており、相対回動する可能性がある。しかし、ガイドプレート81の前側に連結体83を備えることにより、連結体83が作動アーム40に干渉して、ガイド部材80の作動アーム40に対する回動が規制されている。従って、ガイドプレート81は、常時、クレビス70の左右両側に位置されている。
<第1実施形態の作用、効果>
車両の衝突によりダッシュパネル91が車室内側へ進入するように変形し、ダッシュパネル91が後方に移動すると、入力アーム50の上端が固定部材93に当接する。その結果、図7の矢印のように、入力アーム50が結合ピン52を中心として反時計方向に回動する。この回動は、結合ピン42を介して、作動アーム40に伝達され、作動アーム40を結合ピン41を中心として時計方向に回動する。そのため、作動アーム40の当接部位44がクレビス70の当接部位72に当接し、クレビス70を押し上げる(図1~3参照)。このとき、作動アーム40の当接部位44がクレビス70の当接部位72に正対する位置からずれていても、ガイド部材80のガイドプレート81がクレビス70の左右いずれかの側面に接触することにより、作動アーム40の当接部位44は、クレビス70の当接部位72に正対する位置に案内される。従って、作動アーム40を回動する力は無駄なくクレビス70に伝達され、図7のようにプッシュロッド60を上方へ折り曲げることができる。
プッシュロッド60が折り曲げられることにより、連結アーム30は、ボルト34及びスペーサ33を中心として反時計方向に回動し、ペダルアーム20を、ボルト23及びスペーサ22を中心として時計方向に回動する(図1~3参照)。そのため、ダッシュパネル91の後退移動に伴いペダルブラケット10と共に後方へ移動していたペダルアーム20のペダルパッド21が前方へ戻るように移動される。即ち、ペダルパッド21の後退移動が抑制される。
第1実施形態では、車両衝突時、作動アーム40にダッシュパネル91の後退移動に伴う力を伝える入力アーム50が連結アーム30の片面側に配置されている。そのため、作動アーム40の当接部位44は、左右方向の偏った側から力を受けることになり、クレビス70の当接部位72に正対した位置から左右方向にずれ易い。しかし、作動アーム40の当接部位44がクレビス70の当接部位72に当接するときは、ガイド部材80により左右方向にずれないように案内され、そのようなずれが規制される。
作動アーム40は、入力アーム50に対して結合ピン42の他に、係合ピン51及び係合穴43の係合によっても結合されている。そのため、作動アーム40は、図1で示す状態より結合ピン41を中心として反時計方向に回動しないように規制されている。その結果、ガイド部材80のガイドプレート81の先端81aがクレビス70の幅方向の両側に位置した状態に維持されている。ガイド部材80のガイドプレート81の先端81aがクレビス70の幅方向の両側から離れてしまうと、車両衝突時に作動アーム40の当接部位44がクレビス70の当接部位72に向けて移動するとき、ガイド部材80の一対のガイドプレート81間からクレビス70が食み出し、ガイド部材80が左右方向のずれを修正できなくなる可能性があるが、第1実施形態では、それを防止若しくは抑制することができる。
<第2実施形態>
図8~10は、本発明の第2実施形態を示す。第2実施形態が第1実施形態に対して特徴とする点は、ガイド部材80を作動アーム40の先端に一体に構成した点である。その他の構成は、第2実施形態においても第1実施形態と同一であり、同一部分ついての再度の説明は省略する。
図8~10のように、ガイド部材80の左右一対のガイドプレート84は、作動アーム40の左右の2枚の板材に一体に形成されている。作動アーム40の左右の2枚の板材は、先端部で結合ピン45により左右方向で結合されており、結合ピン45より先端側がガイドプレート84とされている。ガイドプレート84は、結合ピン45の直上で左右両外側に屈曲されている。その屈曲面の上側が当接部位46とされてクレビス70の当接部位72に対向している。ガイドプレート84は、屈曲部から先端側が先拡がりに傾斜されており、先端84a同士の左右幅がクレビス70の左右幅よりも広くなるようにされている。一方、ガイドプレート84の屈曲部側の左右幅は、クレビス70の左右幅と一致するようにされている。
<第2実施形態の作用、効果>
図11の矢印で示すように、車両衝突時にダッシュパネル91が後退移動して入力アーム50及び作動アーム40が回動すると、作動アーム40の当接部位46がクレビス70の当接部位72に当接して押圧し、プッシュロッド60を折り曲げる。その結果、第1実施形態の場合と同様、ペダルパッド21が後方へ移動するのが抑制される。
第2実施形態の場合、ガイド部材80が作動アーム40と一体化されているため、それらが別体とされた第1実施形態に比べて構成を簡素化することができる。
<第3実施形態>
図12~14は、本発明の第3実施形態を示す。第3実施形態が第1実施形態に対して特徴とする点は、ガイド部材80をクレビス70に一体に構成した点である。その他の構成は、第3実施形態においても第1実施形態と同一であり、同一部分ついての再度の説明は省略する。
図15~17のように、一般的なクレビス70の左右2枚の板材の下方にガイド部材80を成す一対のガイドプレート85が互いに左右方向に広がる形状で一体に形成されている。クレビス70の左右2枚の板材と一対のガイドプレート85との境界部分は左右方向に屈曲されており、屈曲部分の下面がクレビス70の当接部位72とされている。クレビス70の左右2枚の板材の後方部には、結合ピン71が貫通するための貫通孔74がそれぞれ穿設されている。また、クレビス70の前端部には、プッシュロッド60が貫通するための貫通孔73が穿設されている。
図12~14のように、ガイドプレート85は、屈曲部から下端側が末拡がりに傾斜されており、先端85a同士の左右幅が作動アーム40の先端の左右幅よりも広くなるようにされている。一方、ガイドプレート85の屈曲部側の左右幅は、作動アーム40の先端の左右幅と一致するようにされている。
<第3実施形態の作用、効果>
図18の矢印で示すように、車両衝突時にダッシュパネル91が後退移動して入力アーム50及び作動アーム40が回動すると、作動アーム40の当接部位44がクレビス70の当接部位72に当接して押圧し、プッシュロッド60を折り曲げる。その結果、第1実施形態の場合と同様、ペダルパッド21が後方へ移動するのが抑制される。
第3実施形態の場合、ガイド部材80がクレビス70と一体化されているため、それらが別体とされた第1実施形態に比べて構成を簡素化することができる。
<その他の実施形態>
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、各実施形態では、本発明をブレーキペダル装置に適用したが、クラッチペダル装置等の他の車両用ペダル装置に適用してもよい。
各実施形態では、入力アーム50を連結アーム30の幅方向の片側に配置したが、幅方向の両側に配置するものとしてもよい。また、入力アーム50を設けず、ダッシュパネル91の後退移動時に固定部材93に作動アーム40が直接当接して回動されるように構成されてもよい。
第1実施形態では、左右一対のガイドプレート81を連結体83により連結して一つのガイド部材80とした。また、第3実施形態では、左右一対のガイドプレート85をクレビス70に一体に結合して一つのガイド部材80とした。しかし、独立して形成された左右のガイドプレートを個別に作動アームの先端に適宜固定手段により固定してもよい。また、独立して形成された左右のガイドプレートを個別にクレビスに適宜固定手段により固定してもよい。
<各発明に対応する上記実施形態の作用、効果>
最後に上述の「課題を解決するための手段」における第1発明以降の各発明に対応する上記実施形態の作用、効果を付記しておく。
第1発明によれば、ダッシュパネルの後退移動時、作動アームがクレビスに正対するようにガイド部材により案内される。そのため、プッシュロッドの折り曲げができない事態が発生することを防止若しくは抑制することができる。しかも、常時は、作動アーム及びクレビスは、互いに離間しており、ガイド部材が設けられていても、通常のペダル操作に全く悪影響を与えない。
第2発明によれば、作動アーム及びクレビスの一方から他方に向けて幅方向に開いた一対のガイドプレートを設ける簡単な構成でガイド部材を構成することができる。
第3発明によれば、作動アーム及びクレビスの互いに当接する部位がそれぞれ幅方向に並ぶ2枚の板材により構成されている。そのため、作動アームとクレビスとが幅方向に位置ずれした場合、両者が正対するのは困難となるが、ガイド部材の案内により容易に正対させることができる。
第4発明によれば、ダッシュパネルの後退移動に伴う力を作動アームに入力する入力アームが、幅方向で2枚の板材から成る作動アームの幅方向の中心に位置せず片側に偏って設けられている。そのため、入力アームに荷重が入力されたとき、作動アームは幅方向に捩じれ易く、作動アームとクレビスとが幅方向に位置ずれし易い。その結果、両者が正対するのは困難となる。そのような状態でも、第4発明によれば、ガイド部材の案内により作動アームとクレビスとを容易に正対させることができる。
第5発明によれば、ガイド部材が作動アーム又はクレビスに一体に形成されている。そのため、ガイド部材を別部材とする場合に比べて構成を簡素化することができる。
第6発明によれば、ガイド部材が作動アームとは別部材として構成されている。そのため、作動アーム及びガイド部材の設計の自由度を高めることができる。
第7発明によれば、ガイド部材は、作動アームの先端に1本のピンにより結合され、しかも、連結体が作動アームに干渉することによりガイド部材の回動が規制されている。そのため、ガイド部材の結合を簡単にしながら、一対のガイドプレートをクレビスを挟む位置に安定して保持することができる。
第8発明によれば、作動アームは、入力アームに対して連結部の他に、係合部によっても結合されている。そのため、作動アームは、クレビスから離間する方向に回動しないように規制されている。その結果、ガイド部材がクレビスから大きく離れないように維持されている。即ち、ガイド部材は、クレビスが幅方向に移動すれば、その移動を規制可能な位置に維持されている。ガイド部材がクレビスから大きく離れてしまうと、ダッシュパネルの後退移動に伴って作動アームがクレビスに向けて移動するとき、作動アームがクレビスに正対するように案内できなくなる可能性があるが、第8発明では、それを防止若しくは抑制することができる。
10 ペダルブラケット
20 ペダルアーム
21 ペダルパッド
22 スペーサ
23 ボルト
30 連結アーム
31 アームリンク
32 結合ピン
33 スペーサ
34 ボルト
40 作動アーム
41 結合ピン
42 結合ピン(連結部)
43 係合穴(係合部)
44、46 当接部位
45 結合ピン(1本のピン)
50 入力アーム
51 係合ピン(係合部)
52 結合ピン
53 長孔
60 プッシュロッド
70 クレビス
71 結合ピン
72 当接部位
73、74 貫通孔
80 ガイド部材
81、84、85 ガイドプレート
81a、84a、85a 先端
82 貫通孔
83 連結体
91 ダッシュパネル
92 インパネリーンフォースメント(車体構成部材)
93 固定部材
94 連結ブラケット
95 ブレーキブースタ(被操作装置)

Claims (8)

  1. 車室前方のダッシュパネル及び該ダッシュパネルより車両後方側の車体構成部材の間に配置されて、前記ダッシュパネルに固定されたペダルブラケットと、
    該ペダルブラケットに前後方向に回動自在に支持され、下端部に足踏み操作を容易にする踏面を備えたペダルパッドを有するペダルアームと、
    該ペダルアームが回動操作されるのに応じて、その操作力を被操作装置に伝達する棒状のプッシュロッドと、
    前記ペダルブラケットに前後方向に回動自在に支持され、前記ペダルアームと連動可能に連結されている連結アームと、
    該プッシュロッドの端部を前記連結アームに連結するクレビスと、
    前記連結アームに前後方向に回動自在に支持され、前記ダッシュパネルの後退移動に応じて回動され、前記クレビスに当接して前記プッシュロッドを折り曲げる作動アームと、
    を備える車両用ペダル装置であって、
    前記作動アーム及び前記クレビスのいずれか一方に設けられ、前記作動アームが前記クレビスに当接する際、両者が互いに離れた状態から正対した状態となるように案内するガイド部材を備える
    車両用ペダル装置。
  2. 請求項1において、
    前記ガイド部材は、前記作動アーム及び前記クレビスの互いに当接する部位のいずれか一方に、いずれか他方に向けて延出する一対のガイドプレートを備え、
    該一対のガイドプレートは、それらの間に前記他方の部位を受け入れる間隔に設定されており、その間隔は、前記他方に向けて延出した先端側では、幅方向に漸次拡大されて前記他方の部位の幅よりも幅広とされており、先端側とは反対の基端側では、前記他方の部位を前記一方の部位に正対させる幅とされている
    車両用ペダル装置。
  3. 請求項1又は2において、
    前記クレビス及び前記作動アームは、共に前記連結アームを幅方向から挟む2枚の板材を含んで構成されており、
    前記クレビス及び前記作動アームの互いに当接する部位は、前記2枚の板材の一部により構成されている
    車両用ペダル装置。
  4. 請求項3において、
    前記連結アームに前後方向に回動自在に支持され、且つ前記連結アームに対する回動中心から離れた端部が前記作動アームに連結され、前記ダッシュパネルの後退移動時、前記作動アームを回動させる入力アームを備え、
    該入力アームは、前記連結アームの幅方向両側面のうちいずれか一側面に配置され、前記作動アームに対する連結は、前記作動アームの前記2枚の板材の一方に対して行われている
    車両用ペダル装置。
  5. 請求項2において、
    前記ガイド部材は、前記ガイドプレートが前記作動アーム又は前記クレビスに一体に形成されて成る
    車両用ペダル装置。
  6. 請求項2において、
    前記一対のガイドプレートは、連結体により互いに連結され、前記作動アームの前記クレビスに当接する部位の幅方向の両外側に被せられて結合されている
    車両用ペダル装置。
  7. 請求項6において、
    前記一対のガイドプレートは、前記作動アームの前記クレビスに当接する部位に、幅方向に貫通する1本のピンにより結合されており、
    前記連結体は、前記作動アームに干渉することにより前記ピンを中心とした前記ガイド部材の回動を規制している
    車両用ペダル装置。
  8. 請求項1~3、5~7のいずれかにおいて、
    前記連結アームに前後方向に回動自在に支持され、且つ前記連結アームに対する回動中心から離れた部位を連結部として前記作動アームに連結され、前記ダッシュパネルの後退移動時、前記作動アームを回動させる入力アームを備え、
    前記連結部より前記入力アームの回動中心側で、且つ前記連結部より前記作動アームの回動中心から離間した側に、前記入力アームと前記作動アームとの係合部を備え、該係合部は、前記入力アームの前記ダッシュパネルの後退移動に伴う回動では非係合状態とされ、前記作動アームの前記クレビスから離間する方向の回動では係合状態とされており、
    前記係合部の係合状態では、前記ガイド部材は、前記クレビスが幅方向に相対移動すれば、その移動を規制可能な位置に維持されている
    車両用ペダル装置。
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