JP5711290B2 - 歯車駆動アセンブリに連結されたバネによって作動されるシューを有するエレベータかごブレーキ - Google Patents

歯車駆動アセンブリに連結されたバネによって作動されるシューを有するエレベータかごブレーキ Download PDF

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Description

[関連出願の相互出願]
本出願は、2008年4月21日に出願された米国仮特許出願第61/125,038
号の出願日の利得を主張し、その開示内容は、参照することによって、ここに含まれるも
のとする。
[発明の分野]
本発明は、非常ブレーキに関し、特に、エレベータかご用の非常ブレーキに関するもの
である。このような非常ブレーキは、危険な状態、例えば、エレベータかごの過速状態ま
たはドアが開いたままエレベータかごが階床から離れる状態において、作動されるように
なっている。
エレベータかごおよび他の乗り物、ならびにクレーンまたは発射装置のフック、バケッ
トおよび材料装着具のような装置は、ケーブルまたはワイヤロープによって、2つの互い
に反対の方向に移動可能とされていることが多い。
一般的に、巻上げロープによって移動可能なエレベータかごは、牽引綱車の上を通って
釣合い錘に垂れているワイヤロープによって、吊り下げられている。釣合い錘は、エレベ
ータを動かすのに必要な電力を軽減すると共に、牽引綱車に対して牽引力を発生する(す
べりを阻止する)働きをするものである。牽引綱車は、モータによって直接的に駆動され
るか、または歯車付き機械を介して、モータによって間接的に駆動されるようになってい
る。エレベータを階床に停止させ、および/または保持するために、通常のブレーキが駆
動装置に加えられることになる。
エレベータかごに関して、特に、通常のエレベータ規則は、非常ブレーキが含まれてい
ること、およびこのような非常ブレーキは、エレベータかごが所定速度を超える速度で下
降するとき、このエレベータかごの下降を拘束するようになっていることを義務付けてい
る。このような目的に沿った周知のブレーキ装置として、エレベータの巻上げロープが破
断した場合でも、かご案内レールを把持する安全装置が挙げられる。
ある国では、ワイヤロープの安全係数が高く設定されていれば、これらのロープは、決
して破断しないとし、案内レールを把持する安全装置の代わりに、他の非常ブレーキの使
用が認められている。また、釣合い錘は、一般的にエレベータよりも重いので、機械的故
障、例えば、通常のブレーキの機械的故障によって、エレベータが上昇方向に過速する危
険がある。さらに、エレベータかご内の搭載人数に依存して、機械的故障が生じた場合、
ドアが開いたまま、かごが階床からいずれかの方向に離れる可能性がある。多くの国では
、このような事態が生じた場合に作動する非常ブレーキ装置が義務付けられていると共に
、上昇するかごの過速に対する防御も義務付けられている。しかも、ドアが開いたまま階
床から離れることに対する防御を義務付けるように、規則の変更を検討している国も多い
周知のブレーキング装置の例として、巻上げドラム(牽引綱車)に作用するブレーキ、
巻上げロープに作用するブレーキ、またはかごの案内レールまたは釣合い錘の案内レール
に作用するブレーキが挙げられる。
ブレーキング力は、ブレーキング装置の種々の構成要素の摩耗、例えば、ブレーキシュ
ーのライニングの摩耗が生じた場合でも、実質的に一定であることが重要であると考えら
れている。
エレベータがいずれかの方向に過速しているとき、そのエレベータを停止するブレーキ
ング装置は、当技術分野において知られている。周知の過速ブレーキング装置または非常
ブレーキング装置の一例として、空気作動手段によって巻上げ(吊下げ)ロープに作用す
るブレーキ要素を備える装置が挙げられる。このような装置は、ブレーキシューのライニ
ングが摩耗しても、ブレーキ圧力を一定に維持することができるが、ブレーキの効き目を
なくす可能性がある故障を受け易いホース、タンク、および空気シリンダまたは空気圧縮
機のようないくつかの構成要素を備えている。
周知の非常ブレーキング装置の他の例として、ブレーキ解除およびブレーキ作動中のブ
レーキ緩和が流体圧手段によって行われるブレーキ要素を備える装置が挙げられる。例え
ば、特許文献1を参照されたい。この特許文献は、本出願の譲渡人に譲渡されたものであ
り、参照することによって、ここに含まれるものとする。特許文献1に例示され、よく知
られているように、このようなブレーキング装置に用いられる流体圧システムは、ホース
、弁、電気ポンプ、手動ポンプ、および電気モータ、ならびにこのような部品間の接続部
を備えている。流体圧システムは、通常、比較的大きい寸法を有しているので、ブレーキ
ング装置の残りの部分から離れた筐体内に収容される必要がある。その結果、このような
ブレーキング装置が設置されるとき、ブレーキング装置とそれに付随する流体圧システム
の2つの別々のアセンブリが取り付けられている必要がある。従って、設置前に、十分な
配置空間が、これらのアセンブリの各々の取付けに対して割り当てられる必要がある。流
体圧システムがブレーキング装置の残りの部分から分離しているので、設置中、2つの別
々のアセンブリの流体圧関連部品を互いに接続するために、流体圧ホースが設置される必
要があり、さらに、これらの別々のアセンブリを電気的に接続するために、電気配線が設
置される必要がある。
さらに、流体圧システムは、時間経過に伴って欠損または漏れが生じる可能性があるシ
ール、接続部、ピストン、弁、および逆止弁を含んでいることがよく知られている。また
、流体圧システムは、通常、漏れが生じた場合に、環境に悪影響を与える可能性のある石
油基流体を含んでいる。
米国特許第5,228,540号明細書
従って、寸法を縮小し、機械的、電気的、または流体的故障の可能性を軽減させる、最
小限の部品を有する非常ブレーキング装置および非常ブレーキング方法が必要とされてい
る。
本発明の態様によれば、ブレーキング装置は、ブレーキシューを押圧し、エレベータか
ごのような装置の移動を制御するロープに係合させるバネと、バネを圧縮し、ブレーキン
グ装置をブレーキ解除位置に設置するように作動可能な歯車駆動アセンブリと、を備えて
いる。バネは、歯車駆動アセンブリに操作可能に連結されたカム/接続リンク機構を介し
て、ブレーキシューに接続されている。エレベータかご装置の通常の運転下では、バネは
、圧縮状態に維持されている。ブレーキング装置はブレーキ解除位置からブレーキ作動位
置が得られるように切り換えられると、バネは、部分的に減圧縮され、ブレーキシューを
ロープに押し付けることが可能となる。ブレーキ作動位置は、バネが圧縮状態から解放さ
れてから所定時間、例えば、約0.1〜0.2秒以内に得られることになる。
一実施形態では、バネは、歯車アセンブリによって圧縮され、かつ圧縮状態に保持され
ることが可能である。さらに他の実施形態では、バネが、歯車アセンブリの歯車またはカ
ムと係合可能なラッチ手段によって、圧縮状態に保持されてもよい。
他の実施形態では、歯車アセンブリは、バネの減圧縮および圧縮中、それぞれ、選択的
に歯車アセンブリの少なくとも1つの歯車または軸から離脱され、および該少なくとも1
つの歯車または軸に係合するクラッチ手段を備えている。バネが圧縮状態から減圧縮され
ている最中に、クラッチ手段を歯車アセンブリの歯車または軸から離脱させることによっ
て、歯車の損傷を回避し、かつブレーキシューによるロープの迅速な締付けをもたらすこ
とが可能となる。
本発明の他の態様では、ブレーキング装置は、ブレーキ作動サイクルの開始時に、ブレ
ーキシューの移動を加速させる弾性要素を備えている。なお、ブレーキ作動サイクル中、
バネは、圧縮状態から部分的に減圧縮することになる。さらに他の実施形態では、ブレー
キ解除サイクルの終了間際または終了時において、弾性要素が、歯車アセンブリの歯車お
よび歯車アセンブリの歯車に連結されたモータの運動を遅くし、これによって、歯車が損
傷するのを防ぐことが可能となる。なお、ブレーキ解除サイクル中、部分的に減圧縮して
いたバネは、圧縮されることになる。
さらに他の実施形態では、ブレーキング装置は、ブレーキシューが、(i)ブレーキ作
動サイクルの終了時に、最終的な締付け力を巻上げロープのような締付け面に加え、およ
び(ii)ブレーキ作動サイクル中にブレーキシューが締付け面に最初に接触したとき、
最終的な締付け力の所定割合の力を締付け面に加えることを可能にしている。代替的実施
形態では、歯車駆動アセンブリまたは歯車アセンブリの一部をなすものではない油圧手段
または空圧手段を作動させて、ブレーキ作動サイクル中、ブレーキシューが最終的な締付
け力の所定割合の力をロープに最初に加えるようにしている。
ブレーキング装置の一実施形態では、歯車駆動アセンブリは、カム従動子を歯車アセン
ブリの歯車に連結させるラック・ピニオンアセンブリを備えている。ブレーキング装置は
、バネが圧縮された後に歯車アセンブリの歯車に係合するラッチをさらに備えている。ラ
ッチが歯車アセンブリの歯車と係合している状態では、カム従動子の移動が阻止され、バ
ネは、圧縮状態に保持されている。ブレーキ作動が望まれる場合、ラッチは、歯車アセン
ブリから離脱されることになる。ラックに取り付けられ、1対のカム面に乗っているカム
従動子は、1つまたは複数のバネの力によって自在に移動し、一方のブレーキシューを他
方のブレーキシューに向かって移動させ、これによって、ブレーキ作動サイクルの開始か
ら所定時間内に、ブレーキシューのシューライニング間にロープを締付けし、ロープの移
動を拘束することが可能となる。バネは、歯車アセンブリとラックとの相互関係によって
圧縮され、このバネの圧縮の後、歯車アセンブリによって、ブレーキシューがブレーキ作
動サイクル中にロープに最初に接触するとき、最終的な締付け力の所定割合の力がロープ
に加えられることが可能になる。
本発明の他の目的および利点は、添付の図面と関連して検討されるべきである本発明の
好ましい実施形態の以下の詳細な説明から明らかであろう。なお、図面において、同様の
参照番号は、同様の要素を示している。
本発明による装置のエレベータシステムへの適用例の概略側面図である。 本発明の一態様による例示的な装置の一部の斜視図である。 図2Aに示されている装置の他の部分の斜視図である。 図2Bに示されている装置の一部の拡大図である。 図2Aに示されている装置の他の部分の拡大図である。 部品がブレーキ解除位置にある、図2Aに示されている装置の一部の正面図である。 断面線3A−3Aに沿った図3に示されている装置の側断面図である。 断面線3B−3Bに沿った図3に示されている装置の側断面図である。 断面線3C−3Cに沿った図3に示されている装置の側断面図である。 断面線3D−3Dに沿った図3に示されている装置の側断面図である。 断面線3E−3Eに沿った図3に示されている装置の側断面図である。 モータ側から見た、図2Aのブレーキング装置の歯車装置の歯車の概略的な斜視図である。 2つの可動ブレーキシューを有する例示的なブレーキング装置の一部の略側面図である。 バネの減圧縮中に、部品がブレーキ解除位置とブレーキ作動位置との間にある、図2Aに示されている装置の一部の正面図である。 断面線6A−6Aに沿った図6に示されている装置の側断面図である。 ブレーキシューのライニングがいくらか摩耗した状態下で、部品がブレーキ作動位置にある、図2Aに示されている装置の一部の正面図である。 断面線7AA−7AAに沿った図7Aに示されている装置の側断面図である。 断面線7AB−7ABに沿った図7Aに示されている装置の側断面図である。 それぞれ、断面線7AC−7ACに沿った図7Aに示されている装置の側断面図である。 ブレーキシューのライニングが殆ど摩耗していない状態下で、部品がブレーキ作動位置にある、図2Aに示されている装置の一部の正面図である。 断面線7BA−7BAに沿った図7Bに示されている装置の側断面図である。 ブレーキシューのライニングがかなり摩耗している状態下で、部品がブレーキ作動位置にある、図2Aに示されている装置の一部の正面図である。 断面線8A−8Aに沿った図8に示されている装置の側断面図である。 バネの圧縮中に、部品がブレーキ解除位置とブレーキ作動位置との間にある、図2Aに示されている装置の一部の正面図である。 断面線9A−9Aに沿った図9に示されている装置の側断面図である。 断面線9B−9Bに沿った図9に示されている装置の側断面図である。 断面線9C−9Cに沿った図9に示されている装置の側断面図である。 本発明の装置と共に用いられる概略電気回路図である。 本発明の装置と共に用いられる代替的電気回路の一部の概略図である。
以下、ブレーキング力をエレベータかごの巻上げロープに加えるブレーキング装置に関
連して、本発明を説明するが、当業者にとって、該ブレーキング装置は、例えば、案内レ
ール、または他の伝達可能な機材、例えば、牽引綱車、牽引綱車とロープとの組合せ、偏
向綱車、偏向綱車とロープとの組合せ、またはエレベータかごの補償ロープなどへの他の
用途を有していてもよいことは、明らかであろう。
図1は、モータ駆動される牽引綱車3の上を通る巻上げロープ2と関連する本発明の態
様による例示的なブレーキング装置1を備えるエレベータシステムの側面図であり、概略
的に示している。ロープ2は、綱車3の片側でエレベータかご4を吊るし、かつ巻き上げ
るものであり、綱車3の反対側で釣合い錘5に取り付けられている。かご4は、両側でガ
イドレールおよびローラによって案内されている。これらのガイドレールおよびローラの
1つの組合せであるレール6およびローラ7のみが示されている。綱車3およびその支持
装置は、固定ビーム8,9によって支持されている。ブレーキング装置1は、ビーム8に
よって支持されているが、別の固定支持体に配置されていてもよい。
ブレーキング装置1を除けば、前段で述べた機器は、従来式のものである。ブレーキン
グ装置は、固定位置にあり、1つまたは複数のロープ2がかご4まで延在している綱車3
の側で、ロープ2と係合するようになっている。あるいは、ブレーキング装置は、1つま
たは複数のロープ2が釣合い錘5まで延在している綱車3の側で、ロープ2と係合するよ
うになっていてもよい。また、ブレーキング装置1の(後述する)シューは、従来の綱車
ブレーキング装置(図示せず)と同じように、綱車3の制動に適用されてもよいし、かご
4に保持され、ガイドレール6に適用されてもよいし、またはもしブレーキング装置1の
2つがかご4に保持されているなら、ガイドレール6およびガイドレール6と向き合った
対応するガイドレール(図示せず)に適用されてもよい。いずれの場合も、ブレーキング
装置が作動したとき、ブレーキング装置と他の部材との間の相対運動が拘束されることに
なる。
図2〜図11を参照して、例示的なブレーキング装置1について、さらに詳細に説明す
ることにする。図1、図2Aおよび図2Bを参照すると、ブレーキング装置1は、1対の
金属アングル部材11,12によって、ビーム8または他の表面に固定可能な1対の壁1
3,14を有する金属部材10を備えている。部材10の壁13,14間には、カム手段
に圧力を加える1対の弾性要素15,16、例えば、圧縮バネが配置されている。カム手
段は、カム従動子17を備えている。カム従動子17は、1対の金属リンク18,19に
よって旋回可能に支持されている。また、図3A、図3Eおよび図9Aを参照すると、カ
ム従動子17は、内側シャフト30を備えている。内側シャフト30は、この内側シャフ
ト30を囲む外側部分29に対して回転可能である。シャフト30は、1対のカム面20
,21と係合している。カム面20,21は、それぞれ、壁13,14に取り付けられて
いるか、または壁13,14の一部である。
図3C、図3E、図6Aおよび図9Aをさらに参照すると、壁13,14は、それぞれ
、端125,127を有するスロット121,123を画定している。スロット121,
123は、シャフト30の外径よりもわずかに大きく寸法決めされ、これによって、シャ
フト30は、スロット121,123内において、端125,127に向かってまたは端
125,127から離れる方に移動することが可能になる。シャフト30は、スロット1
21,123内にあるとき、カム面部分20A,21Aに接触している。
図2A、図2Bおよび図3Eを参照すると、カム従動子17と反対側のリンク18,1
9の端は、金属ブレーキシュー22に取り付けられたブロック122A,122Bに旋回
可能に接続されている。ブロック122A,122Bは、それぞれ、壁13,14に形成
された凹部124A,124B内に収容され、これらの凹部124A,124B内におい
て摺動可能である。凹部124内におけるブロック122の運動によって、シュー22は
、固定された金属ブレーキシュー24から離れる方向にまたは金属ブレーキシュー24に
向かって付勢されることになる。シュー24は、どのような従来の方法によって、壁13
,14間に固定されていてもよい。シュー22,24は、それぞれ、従来のブレーキライ
ニング25,26を有している。これらのブレーキライニング25,26は、例えば、米
国ペンシルベニア州17545、マンカム(Mankum)、イースト・スティーゲル通り(Ea
st Stiegel St.)123番のレイマーク・インダストリアル・デビジョン(Raymark Indus
trial Division)から型式No.M−9723の商品名で市販されている種類の成形され
たアスベストを含まない剛性ライニングとすることができる。
シュー22がシュー24に向かって十分な距離にわたって移動すると、ライニング25
,26がロープ2と係合することは、明らかであろう。加えて、十分な圧力がライニング
25,26によってロープ2に加えられると、シュー22,24に対するロープ2の移動
が拘束されることになる。本発明の装置1は、従動子17が上方に移動するにつれて減少
する力を加えるバネ15,16によって、このような圧力を生じさせることができる。ロ
ープ2に加えられる圧力は、バネ15,16によって与えられる力の倍数とすることがで
きる。さらに、以下に説明するように、このように加えられた圧力は、一定に維持される
ことが可能である。また、2つのバネ15,16が例示されているが、従動子17に力を
加えるために、単一のバネが用いられてもよいし、または3つ以上のバネが用いられても
よい
図2A、図7Bおよび図7B−AAを参照すると、バネ15,16は、ガイド31に取
り付けられている。ガイド31は、それらの下端が旋回可能に取り付けられている。図7
B−AAを参照すると、ガイド31の各々は、軸に対して固定された位置に保持されたチ
ューブ31aと、チューブ31a内において摺動可能に伸縮するロッド31bを備えてい
る。ロッド31bの上端は、従動子部分29に固定されている。バネ15,16の上端は
、それぞれ、キャップ33,34を有している。キャップ33,34は、従動子部分29
が移動するとき、従動子部分29と係合し、従動子部分29に追従するように、形作られ
ている。代替的に、バネ15,16の上端は、どのような所望の方法によって、従動子部
分29に固定されていてもよい。
バネ15,16は、ブレーキング装置1がブレーキ解除位置にある状態でのエレベータ
かごの通常の運転中、圧縮されて保持されている。ブレーキング装置1は、かごが過速し
ているかまたはドアが開いたまま階床からかごが離れるような異常な状態下では、図3に
示されているようなブレーキ解除位置から、図7および図8に示されているようなブレー
キ作動位置が得られるように切り替えられることが可能である。装置1がブレーキ解除位
置からブレーキ作動位置が得られるように切り換えられると、ブレーキ作動サイクルが行
われることになる。
ブレーキ作動サイクル中、バネ15,16は、圧縮状態から解放され、圧縮状態から図
7および図8に示されているような部分的減圧縮状態に、部分的に減圧縮されることにな
る。バネ15,16が圧縮状態から減圧縮されるにつれて、従動子17は、上方に移動す
ることになる。カム面20,21は、図面に示されているように、シュー24から面20
,21までの間隔が上方向に沿って増大するように、形作られている。従って、従動子1
7がカム面20,21に従って上方に移動するにつれて、従動子17は、リンク18,1
9によって、シュー22をシュー24の方に引張り、これによって、ライニング25,2
6がロープ2を把持することになる。ブレーキ作動サイクルの終了時に、装置1は、ブレ
ーキ作動位置にあり、ブレーキシュー22,24は、最終的な締付け力をロープ2に加え
ることになる。ブレーキライニング25,26が摩耗していると、バネ15,16は、さ
らに延びるが、カム手段が機械的な利点を増大させるように設計されているので、一定の
強力な締付け力をもたらすことが可能となる。装置1の1つの典型的な応用例では、50
0重量ポンドのバネ15,16を用いることによって、ブレーキ作動サイクルの終了時に
、5000ポンドの一定の最終的な締付け力をロープに加えることが可能となる。
一実施形態では、スロット121,123およびカム面部分20A,21Aは、装置1
がブレーキ解除位置にあるとき、ロープ2が互いに直線状に並んでいない場合でも、ライ
ニング25,26がロープ2と接触しないように、ブレーキシュー22,24が互いに十
分に離間するのに十分な長さを有している。
図2A、図2B、図2Cおよび図2Dを参照すると、本発明の態様によるブレーキング
装置1は、歯車駆動アセンブリ50を備えている。歯車駆動アセンブリ50は、カム従動
子17に連結され、ブレーキング装置1を図3に示されているようなブレーキ解除位置に
設置するように、操作可能である。以下に説明するように、ブレーキ解除サイクル中、歯
車センブリ50は、カム従動子17をバネ15,16が圧縮される位置まで下方に移動さ
せるようになっている。また、歯車センブリ50は、バネ15,16が圧縮状態から解放
されたとき、図7および図8に示されているようなブレーキ作動位置が、ブレーキ作動サ
イクルの開始から所定時間以内に得られるようになっている。さらに、歯車アセンブリ5
0は、巻上げロープ2のような締付けられる要素の損傷を避けるために、最終的な締付け
力の所定割合の力が、ブレーキシューによって、締付けられる要素の締付け面に最初に加
えられるようになっている。
図2A、図2B、図2D、図3および図4を参照すると、歯車アセンブリ50は、上壁
113,114間に配置されている。壁113,114は、それぞれ、図13および図1
4の上面13A,14Aに取り付けられたプラットホーム115から延在している。歯車
アセンブリ50は、歯車G1〜G7を備えているとよい。歯車G1は、軸202に固定さ
れている。軸202は、上壁113の内壁面113Bから離れる方に延在し、六角形の端
203で終端している。歯車G2は、歯車G1に係合し、オーバランクラッチ208によ
って、選択的に軸206に係合し、および軸206から離脱されるようになっている。以
下にさらに説明するように、クラッチ208は、ブレーキ作動サイクルの終了間際におい
て、歯車G1,G2が損傷するのを防ぐものである。歯車G1,G2は、第1の歯車組を
構成している。
軸206は、六角形の端207から壁113の開口(図示せず)内に回転可能に受け入
れられている端209まで延在している。軸206は、さらに歯車G3を備えている。歯
車G3は、面113Bに近接し、軸212に固定された歯車G4に係合している。歯車G
3,G4は、アセンブリ50の第2の歯車組を構成している。軸212は、壁113Bの
開口(図示せず)内に回転可能に受け入れられている端213を備えている。軸212の
端213と反対側の端に、歯車G5が固定されている。また、歯車G5は、軸214上の
歯車G6に係合している。軸214は、自在に回転することができるように、壁113の
内面113Bの開口(図示せず)内に受け入れられ、この開口から延在している。歯車G
5,G6は、アセンブリ50の第3の歯車組を構成している。軸214上の歯車G6と面
113Bとの間には、歯車G7が配置されている。
図2A、図2B、図2D、図3Aおよび図4を参照すると、歯車アセンブリ50は、ラ
ック156を備えている。ラック156は、下端157、上端159、下端157と上端
159との間に延在して壁114に面している表面167、および下端157と上端15
9との間に延在して壁113,114と直交している表面162を有している。表面16
2は、下端157と上端159との間に延在する突出歯161を備えている。ラック15
6の下端157は、脚155a,155bを備えている。脚155a,155bは、それ
ぞれ、互いに離間し、互いに一直線に並んでいる開口(図示せず)を備えている。取付け
板160が、カム従動子17の外面17Aに強固に取り付けられている。板160は、脚
155a,155bの開口の大きさに対応して寸法決めされた開口(図示せず)を備えて
いる。ネジ付き端を有するボルト155が、脚155a,155bの開口および取付け板
160の位置合わせされた開口を貫通している。ナット(図示せず)が、ボルト155の
ネジ付き端にねじ込まれ、これによって、ラック156は、ボルト155によって、カム
従動子17に旋回可能に取り付けられることになる。カム面20,21に沿ったカム従動
子17の上下運動中に、カム従動子17がシュー24に向かっておよびシュー24から離
れる方に移動すると、ラック156の端157が、シュー24に向かっておよびシュー2
4から離れる方に移動し、かつボルト155を中心に旋回し、これによって、シュー22
をシュー24に向かってまたはシュー24から離れる方に移動させることになる。バネ1
5,16およびラック156は、カム従動子17をカム面20,21に接触させて維持す
るように、カム従動子17に操作可能に接続されている。
他の実施形態では、装置1のスロット121,123は、カム面20,21の形状に実
質的に追従し、シャフト30のそれぞれの部分を内側に閉じ込め、これによって、カム従
動子17をカム面20,21と接触させて維持するように、構成されているとよい。
図3、図3Aおよび図3Eを参照すると、ラック156は、その端159に、縁162
から直交して離れる方に延在する作動アーム168を備えている。加えて、互いに離間し
た接点80a,80bを備える接点要素80が、上壁114の内面114Bに取り付けら
れている。アーム168は、ブレーキ装置1がブレーキ解除位置に保持されるとき、接触
要素80の互いに離間した80a,80bに接触するのに十分な長さを有している。
図2A、図2D、図3Aおよび図3Dを参照すると、ラック156の歯161は、歯車
G7の歯に係合している。ラック/ピニオン装置では一般的であるように、取付け具17
7が、歯車G7に近接して、ラック156を軸214に固定している。ラック156は、
端157において、カム従動子17に枢動可能に取り付けられている。ラック156の歯
161は、歯車G7が、ブレーキ解除サイクル中に一方向に回転駆動され、またはブレー
キ作動中に反対方向に回転駆動されるとき、歯車G7の歯と連係して移動することが可能
となっている。ラック156の歯161が歯車G7と連係して移動すると、カム従動子1
7のシャフト30は、カム面20,21に接触して保持され、カム面20,21に沿って
移動することになる。
図2B、図2C、図3、図3Aおよび図3Cを参照すると、作動アーム59Aを備える
組合せスイッチ57a,57bが、内面114Bに固定されている。ラック156は、端
159に隣接した位置にピン168Aを備えている。ピン168Aは、表面167から壁
114に向かって延在している。ピン168Aは、バネ15,16が十分に圧縮されたと
き、組合せスイッチ57a,57bの作動アーム59Aを、常開スイッチ57aを閉じて
常閉スイッチ57bを開ける位置に移動させるのに、十分な長さを有している。さらに、
バネ15,16が減圧縮され始め、次いで、減圧縮されて保持されるとき、ピン168A
は、ラック156の上方移動によって、もはや作動アーム59Aに接触せず、これによっ
て、アーム59Aは、常開スイッチ57aが開いて常閉スイッチ57bが閉じる位置に移
動することになる。
図2A、図2Bおよび図4を参照すると、アセンブリ50は、壁113の外面113A
に取り付けられたモータ200に連結されている。モータ200は、壁113の開口(図
示せず)を貫通する駆動軸を備えている。この駆動軸は、アセンブリ50の歯車G1を駆
動するものである。ここでは、アセンブリ50の作動を説明するために、モータ200が
ブレーキ解除サイクル中にバネ15、16を圧縮するように作動したとき、図2Bおよび
図4に示されているように、軸202、従って、歯車G1が方向Aに回転し、これによっ
て、歯車G2を反対方向Bに回転させると、仮定されている。
アセンブリ50は、遠心クラッチ204を備えているとよい。クラッチ204は、装置
1がブレーキ解除位置にある間、モータ200をアセンブリ50の歯車から離脱させ、ブ
レーキ作動サイクル中、モータ200をそのまま歯車から離脱させているようにするもの
である。ブレーキ作動サイクル中に、モータ200がアセンブリ50の歯車から離脱して
いるので、以下に述べるように、ブレーキ作動位置をブレーキ作動サイクルの開始から所
定時間、例えば、約0.1〜0.2秒以内に得ることができる。
図2A、図2Bおよび図4を参照すると、遠心クラッチ204は、内面113Bに隣接
してモータ200の駆動軸に固定して連結された入力軸と、軸202に固定された出力軸
を有している。一実施形態では、クラッチ204は、方向Aに沿った駆動軸の回転速度が
増すにつれて半径方向外方に移動する錘または錘の付いたアームを備え、クラッチ204
の入力軸を強制的に出力軸に係合させるようになっている。方向Aに沿った駆動軸の回転
速度が所定値に達すると、クラッチ204の入力軸および出力軸が互いに係合し、これに
よって、軸202を方向Aに沿った駆動軸の回転と一致させて回転させることが可能とな
る。クラッチ204を係合させ、軸202をモータ200の軸と共に方向Aに回転させた
後、例えば、装置1のバネ15,16が完全に圧縮された場合におけるように、方向Aに
沿った軸の回転が共に停止すると、クラッチ204は離脱し、これによって、モータ20
0の駆動軸は、軸202から離脱されることになる。
図4を参照すると、アセンブリ50は、ローラクラッチまたはオーバランクラッチ20
8も備えているとよい。クラッチ208は、ブレーキ作動サイクルの終了間際に、歯車G
3,G4,G5,G6,G7を歯車G1,G2から分断するように、機能するものである
。従って、クラッチ208は、以下に述べるように、ブレーキ作動サイクルの終了間際に
、歯車G3〜G7の回転が急速に遅くなるかまたは停止するときに、望ましくは歯車G3
〜G7よりも小さい質量を有する歯車G1,G2が損傷するのを防止することになる。
一実施形態では、ザ・トリントン・カンパニー(The Torrington Company)から市販さ
れているようなオーバランクラッチ208は、外輪と、シャフトの追加によって形成され
る内輪を備えている。外輪および内輪は、組み合わさって、以下に述べるような一方向係
止軸受の形態で作動するようになっている。図4を参照すると、外輪が方向Bに回転して
いるとき、または内輪が方向Aに回転しているとき、これらの内輪および外輪は、互いに
係止されている。また、内輪の回転が外輪を回転させている状態で、内輪の回転速度が減
少し始めるかまたは内輪が回転を停止するとき、外輪は、内輪から独立して自在に回転す
ることが可能である。さらに、外輪が方向Aに回転され、内輪が方向Bに回転されている
とき、これらの内輪および外輪は、互いに独立して、反対方向に自在に回転することが可
能である。
図4を再び参照すると、オーバランクラッチ208の内輪は軸206であり、外輪(図
示せず)に固定された歯車G2が、以下に述べるように、選択的に軸206に係合するか
または軸206から離脱することが可能なように、機能するものである。歯車G1が方向
Aに回転して歯車G2が方向Bに回転するブレーキ解除サイクル中、クラッチ208の外
輪は、内輪に係止されることになる。外輪および内輪が互いに係止されると、軸206が
方向Bに回転され、これによって、歯車G3〜G7を回転させることが可能となる。ブレ
ーキ作動サイクルの開始時に、歯車G2および軸206は、同一速度で方向Aに回転する
ことになる。ブレーキ作動サイクルの終了間際に、軸206の回転速度がゼロまで急速に
減少し始めると、クラッチ208の外輪が内輪から離脱し、これによって、歯車G2は、
軸206から離脱され、方向Aに自在に回転することが可能となる。
さらに他の態様では、摩擦クラッチ210が、アセンブリ50の歯車に連結され、歯車
が回転しているかどうかを監視するようになっている。摩擦クラッチ210は、監視され
ている歯車が回転していないときにのみ、モータ200に通電することを可能にするもの
である。図3Cおよび図4を参照すると、摩擦クラッチ210は、歯車G2に連結されて
いるとよい。また、作動アーム63Aを備える常閉スイッチ63が、壁114の表面11
4Bに取り付けられている。摩擦クラッチ210は、この摩擦クラッチから延在する作動
アーム211を備えている。作動アーム211は、ブレーキ解除位置にあったブレーキン
グ装置1の設定がブレーキ作動位置が得られるように切り替えられたときに、スイッチ6
3を開くために、常閉スイッチ63の作動アーム63Aと接触するのに十分な長さを有し
ている。歯車G2がブレーキ作動サイクル中において方向Aに回転している限り、摩擦ク
ラッチ210は、スイッチ63を開状態に維持し、これによって、もし電力が装置1に印
加された場合でも、モータ200には通電されず、従って、モータ200は、作動されな
いことになる。
図2B、図2C、図3A、図6Aおよび図7A−AAを参照すると、歯止め218の端
部221の先端219を歯車G4に係合させることが可能である。歯止め218の他端部
223は、接続要素225に旋回可能に接続されている。接続要素225は、壁113の
上面113Cに取り付けられたバネ駆動される電磁ソレノイド43のプランジャー43A
に接続されている。歯止め218は、端部221,223間の開口222において、壁1
13の内面113Bに固定されたピン229に旋回可能に取り付けられている。ブレーキ
ング装置1は、バネ15,16が十分に圧縮されたブレーキ解除位置に設置された後、ソ
レノイド43が励磁されると、ソレノイド43のプランジャー43Aが、接続要素225
をソレノイド43から離れる方に付勢し、これによって、歯止め218の端部223をソ
レノイド43から離れる方に付勢することになる。端部223がソレノイド43から離れ
る方に移動すると、歯止め218が、ピン229を中心として回転し、これによって、端
部221の先端219を歯車G4の方に移動させ、歯車G4と係合させることになる。先
端219が歯車G4と係合することによって、装置1は、ラッチ状態に設置されることに
なる。装置1がラッチ状態にあると、バネ15,16は、圧縮状態に保持されることにな
る。換言すれば、ブレーキ解除位置が維持されることになる。
ブレーキング装置1がブレーキ解除位置からブレーキ作動位置が得られるように切り換
えられると、ソレノイド43は、脱磁されることになる。ソレノイド43が脱磁されると
、ソレノイド43内のバネが伸長し、プランジャー43Aを押すことになる。従って、端
部223がソレノイド43の方に移動し、これによって、歯止め218をピン229を中
心として旋回させ、その結果、端部221が歯車G4から離れる方に移動し、これによっ
て、先端219を歯車G4から離脱させることになる。ここで、装置1は、バネ15,1
6が圧縮状態に保持されていないラッチ解除状態にある。先端219が歯車G4から離脱
されると、以下に述べるように、従動子17が解除され、バネ15,15が、従運子17
を上方に向かって、図7および図8に示されている位置まで移動させることが可能となる
代替的実施形態では、ソレノイド43は、バネを備えていない。この場合、ソレノイド
43は、ソレノイド43が脱磁したとき、重力がプランジャー43Aに作用し、これによ
って、端部223がソレノイド43に向かって移動するように、装置1に取り付けられて
いる。
ソレノイド43がバネを備えていないさらに他の実施形態では、先端219を有する歯
止め218は、ソレノイド43が脱磁されたとき、アセンブリ50の歯車を介してバネ1
5,16に加えられた力が、先端219を歯車G4から離れる方に移動させるのに十分で
あるように、構成されている。
図8および図8Aを参照すると、ラック156のピン168Aは、ラック156がシュ
ー22,24の過剰な摩耗に基づく量だけ上方に移動した場合に、ピン168Aが作動ア
ーム63Aに接触し、常閉スイッチ63を開くように、スイッチ63のスイッチアーム6
3Aに対して配置されている。スイッチ63が開くと、装置1への電力が回復した場合で
も、ブレーキング装置1は、ブレーキ作動位置に維持されている。
図10は、本発明のブレーキング装置を制御すると共に、かご運転を制御するために、
周知の従来式エレベータかご回路に追加され得る電気回路を示す概略図である。破線内の
装置が、ブレーキング装置1の部品である。
図10を参照すると、リード線54,55が、エレベータかごの走行を可能にするには
閉成されねばならない従来式のかご回路に延在している。リード線54,55は、それぞ
れ、接点80A,80Bを備える接点要素80に直列に接続されている。接点80A,8
0Bは、バネ15,16が圧縮されたときにのみ、互いに電気的に結合されるようになっ
ている。従って、バネ15,16が圧縮されていない場合、かごを移動させることができ
ない。
図10をさらに参照すると、リード線58,59が、エレベータシステムの電源に延在
している。リード線58は、常開制御スイッチまたは接点60および手動操作可能な常閉
試験スイッチ61に直列に接続されている。試験スイッチ61が開くと、バネ15,16
が解放され、ライニング25,26がロープ2に押し付けられることになる。制御スイッ
チまたは接点60は、種々のエレベータ運転規則を満たすのに必要な接点または回路を代
表するものである。スイッチ60は、矩形62によって示されているような、エレベータ
かごシステム内の従来装置におけるかご速度、従って、ロープ2の速度に対する応答、お
よびドアが開いた状態でのエレベータかごの階床からの移動に対する応答のいずれかまた
は両方によって、開くことが可能となる。この速度応答装置は、例えば、過速が生じたと
きに開くスイッチを有するエレベータ調速機であってもよいし、または綱車3の回転速度
に依存して生じる過速信号をもたらす綱車3に接続された発電機またはエンコーダであっ
てもよい。また、従来式のエレベータシステムは、かごがその1つまたは複数のドアが開
いたまま階床から移動することを示す回路も有している。このような回路は、よく知られ
ている方法によって、制御スイッチ60を開くようにすることもできるし、または電源を
遮断する他の回路の一部とすることもできる。
スイッチ60,61が閉じていると、ソレノイド43は、常開スイッチ57aが閉じて
いるときのみ、従来回路を介して励磁されることになる。以下に説明するように、スイッ
チ57aが閉じているとき、バネ15,16は、圧縮され、次いで、歯車G4と係合して
いる歯止め先端219によって、その圧縮状態に保持されている。もしスイッチ60また
は61のいずれかが開くと、ソレノイド43は、脱磁され、バネ15,16を圧縮状態か
ら解放し、これによって、ライニング25,26をロープ2と係合させ、ロープの移動を
拘束することになる。
モータ200は、常閉スイッチ57b,63を介して、電源リード線58,59間に直
列に接続されている。ライニング25,26の摩耗が過剰なとき、例えば、従動子17が
その上方移動の限界に達したとき、またはバネ15,16の減圧縮中に、歯車G4が回転
しているとき、スイッチ63は、開いている。バネ15,16が圧縮され、次いで、歯車
G4と係合している歯止め先端219によって適所に保持されているとき、スイッチ57
bが開き、スイッチ57aが閉じている。このように、もしスイッチ63が開いている場
合、モータ200は、バネ15,16を圧縮するように作動することができず、もしバネ
15,16が圧縮された後、ブレーキ解除サイクルの終了間際または終了時にスイッチ5
7bが開いた場合、モータ200への電力が遮断され、これによって、モータ200は、
その作動を停止することになる。
前述の説明から、通常の運転条件下では、バネ15,16は、圧縮されており、シュー
22,24は、ロープ2が自在に通過することが可能なように互いに離間したライニング
25,26を有していることは、明らかである。しかし、エレベータかご4の上方向また
は下方向のいずれかにおける過速またはドアが開いた状態でのかご4の階床からの移動の
いずれかの理由から、もし制御スイッチ60が開いた場合、バネ15,16は、ソレノイ
ド43内のバネによって解放され、ライニング25,26が、ロープ2を把持し、かご4
の移動を拘束することになる。
本発明の他の態様では、ブレーキング装置1は、弾性材料、例えば、弾性要素90を備
えている。弾性要素90は、ブレーキ解除サイクルの終了時にアセンブリ50の歯車に突
然加えられることがある衝撃力の大きさを軽減させるために、配置されるものである。前
述したように、ブレーキ解除サイクルの終了間際または終了時に、組み合わせスイッチ5
7a,57bは、通常、モータ200を電源から遮断している。従って、シャフト30は
、もはやスロット121,123の端125,127に向かって駆動されることがない。
図2A、図2B、図2C、図3Aおよび図3Eを参照すると、組合せスイッチ57a,5
7bが誤調整されるかまたは機能しない場合、モータ200が継続的に作動することがあ
り、その結果、ブレーキ解除サイクルの終了時に、シャフト30が継続的に駆動されるこ
とになる。このような場合、シャフト30が端125,127に達するにつれて、モータ
を遅くし、シャフト30の移動も遅くする手段が存在しない場合、シャフト30は、スロ
ット121,123の端125,127において装置1の固定された端面に接触するとき
、突然停止することになる。ブレーキ解除サイクルの終了時における固定端面と移動して
いるシャフト30との間のこのような接触は、所謂、衝撃力を生じ、この衝撃力は、アセ
ンブリ50のラック156および歯車に伝達される可能性がある。衝撃力は、モータ20
0ならびにアセンブリ50のラック156および歯車の質量および速度の関数であり、歯
車に損傷をもたらす可能性がある。
本発明の装置1は、伝達される衝撃力の大きさを軽減し、または衝撃力がアセンブリ5
0の歯車に伝達されるのを回避するために配置される弾性材料を備えているとよい。従っ
て、アセンブリ50の歯車は、例えば、もしブレーキ解除サイクルの終了間際または終了
時にモータ200を遮断するスイッチが誤調整されるかまたは適切に機能しない場合、ブ
レーキ解除サイクルの終了時に損傷するのが防がれることになる。また、弾性材料は、モ
ータ200を遮断するスイッチが適切に作動していても、ブレーキ解除サイクルの終了間
際または終了時において、シャフト30の移動を徐々に遅くすることが可能である。
図2A、図3E、図6Aおよび図9Aを参照すると、一実施形態では、弾性要素90、
例えば、ポリウレタンプラグまたはバネが、スロット121,123の端125,127
の各々に取り付けられている。シャフト30が、スロット121,123内に移動し、端
125,127に達すると、要素90が、シャフト30に接触することになる。要素90
内の弾性材料は、ブレーキ解除サイクルの終了間際または終了時において、端125,1
27に向かうシャフト30の運動に対抗し、従って、このシャフト30の運動を遅くする
ように作用する。その結果、要素90は、部分的に圧縮されることになる。例えば、もし
モータ200が、ブレーキ解除サイクル中に不適切に通電された場合、プラグ90が部分
的に圧縮されるにつれて、モータ200は、徐々に遅くなって失速し、これによって、生
じた大きな衝撃力がアセンブリ50の歯車に作用することによって歯車に損傷をもたらす
可能性を回避することが可能となる。
さらに他の実施形態では、図2Dを参照すると、取付け板160は、アセンブリ50の
ラック156および歯車に伝達されることがある衝撃力の大きさを軽減させる弾性材料を
備えているとよい。代替的に、弾性材料は、カム従動子17がスロット121,123内
において端125,127に向かって移動するとき、これらの端125,127と向き合
うシャフト30の部分に取り付けられていてもよい。
本発明のさらに他の態様では、ブレーキ作動サイクルの開始時において、プラグ90が
減圧縮され、シャフト30の運動をスロットの端から離れる方へ初期加速させ、これによ
って、ブレーキシュー24に向かうブレーキシュー22の移動を初期加速させることにな
る。
以下、歯車アセンブリ50、遠心クラッチ204、オーバランクラッチ208、摩擦ク
ラッチ210、および弾性要素90を備えるブレーキング装置1の例示的な運転について
、詳細に説明することになる。
図7を参照すると、当初、エレベータシステムがどのような故障も有せず、ブレーキン
グ装置1が休止位置またはブレーキ作動位置にあると、想定されている。ブレーキ作動位
置では、バネ15,16は、部分的に減圧縮されており、ロープ2は、シュー22,24
がロープ2に加える最終的な締付け力によって、シュー22,24間に保持されており、
モータ200には通電されていない。図2Bおよび図4をさらに参照すると、スイッチ5
7b,63が常閉位置にあると仮定し、装置1に電力が供給されると、装置1の設定がブ
レーキ作動位置からブレーキ解除位置を得るように切り替えられ、ブレーキ解除サイクル
が開始することになる。電力の供給によって、モータ200が通電され、駆動軸を方向A
に回転させることになる。モータ200への初期通電の後、方向Aに沿った駆動軸の回転
速度が所定値に達すると、クラッチ204が軸202に係合することになる。軸202が
方向Aに回転し始めると、歯車G1が同一方向に回転し始めることになる。方向Aに沿っ
た歯車G1の回転によって、歯車G2が方向Bに回転し、ローラクラッチ208が歯車G
2を軸206に係合させ、これによって、歯車G2は、軸206と共に、方向Bに回転す
ることになる。歯車G2が方向Bに回転している限り、ローラクラッチ208は、歯車G
2を軸206に係合させて維持している。図9Aをさらに参照すると、軸206が方向B
に回転している間、摩擦クラッチアーム211は、下方位置に保持され、これによって、
スイッチ63の作動アーム63Aに係合しないことになる。
また、歯車G3も方向Bに回転し、これによって、歯車G4、従って、軸212および
歯車G5を方向Aに回転させることになる。方向Aに沿った歯車G5の回転によって、歯
車G6、従って、軸214および歯車G7は、方向Bに回転することになる。
図2A、図9Aおよび図9Cを参照すると、方向Bに沿った歯車G7の回転によって、
ラック156がバネ15,16に向かって下方に駆動することになる。ラック156のこ
の下方移動によって、カム従動子17が、面20,21に沿って下方に移動し、バネ15
,16を圧縮させることになる。バネ15,16の圧縮中、カム従動子17は、継続的に
、スロット121,123内に入り、それらの端125,127に向かって移動すること
になる。
一実施形態では、歯車アセンブリ50は、70:1の歯車比を有し、1200rpmお
よび1/6馬力(hp)のモータを用いて、歯車アセンブリ50の歯車をブレーキ解除サ
イクルにおいて1000ポンド(lbs)を超える圧縮力をバネ15,16に加えるよう
になっている。
ブレーキ解除サイクルの終了間際または終了時において、シャフト30は、プラグ90
に接触し、このプラグ90を部分的に圧縮することになる。プラグ90内の弾性材料は、
カム従動子17が穏やかに停止するように、カム従動子17の移動を緩和させるものであ
る。従って、バネ15,16が十分に圧縮されるとき、歯車は、それらの回転を穏やかに
停止することになる。さらに、プラグ90によって、バネ15,16がブレーキ解除サイ
クルの終了間際または終了時において完全に圧縮されるとき、ブレーキシュー24から離
れる方へのブレーキシュー22の移動を遅くすることが可能である。代替的に、取付け板
160の弾性材料によって、ブレーキ解除サイクルの終了間際または終了時において、歯
車の回転を穏やかに停止させるようにしてもよい。歯車の回転の緩やかな停止は、ブレー
キ解除サイクルの終了時において、アセンブリ50の歯車に伝達されることがある衝撃力
の大きさを軽減させることになる。
バネ15,16が完全に圧縮されると、ブレーキング装置1は、図3に示されているよ
うなブレーキ解除位置にある。図3を参照すると、プラグ90は、部分的に圧縮され、ラ
ック156のアーム168が、接点80a,80bに接触し、接点要素80を閉鎖し、こ
れによって、エレベータは、走行することが可能である。また、バネ15,16が完全に
圧縮されると、ラック156のピン168Aが、アーム59Aに接触し、その結果、常閉
スイッチ57bが開き、これによって、モータ200への電力を遮断してモータ200の
回転を停止し、その一方、常開スイッチ57aが閉じられ、これによって、ソレノイド4
3を励磁することになる。
ソレノイド43が励磁されると、歯止め218がソレノイド43から離れる方に付勢さ
れ、これによって、歯止め218がピン229を中心として回転し、先端219が歯車G
4と係合することになる。先端219が歯車G4と係合すると、歯車G4、従って、歯車
G1,G2,G3,G5,G6,G7および軸202,206,214は、回転すること
ができない。ここで、装置1は、ラッチ状態にあり、ブレーキ解除位置が維持されること
になる。バネ15,16が圧縮状態にあるときに軸30と接触するカム面部分20A,2
1Aは、先端219を歯車G4に係合させて維持するために歯止め218に加えられる必
要のある力が、バネ15,16が完全に圧縮されたときのバネ15,16の力と比較して
小さくなるように、適切に形作られている(図2A、図3E、図6〜図9参照)。
さらに、軸202が回転を停止すると、遠心クラッチ204内の錘が内方に移動し、こ
れによって、モータ200の駆動軸が軸202から遮断されることになる。
ブレーキング装置1がブレーキ解除位置(図3)からブレーキ作動位置が得られるよう
に切り換えられると、ブレーキ作動サイクルが開始されることになる。ブレーキ作動サイ
クルでは、例えば、接点60を開けることによって、電力がアセンブリ50から遮断され
、これによって、ソレノイド43は、もはや、励磁されていないことになる。ソレノイド
43がもはや励磁されていないと、ソレノイド43のバネは、もはや、圧縮状態に維持さ
れないことになる。接続要素225、従って、歯止め218の端223が、ソレノイド4
3に向かって移動することになる。図2Cを参照すると、ソレノイド43に向かう端22
3の運動による歯止め218の回転によって、先端219が歯車G4から離脱されること
になる。
歯車G4が歯止め218から離脱された時点で、装置1は、ラッチ解除状態にある。バ
ネ15,16は、減圧縮され始め、ラック156を押し上げ、これによって、以下に説明
するように、歯車G7,G6,G5,G4,G3,G2,G1を回転させることになる。
モータ200の駆動軸を歯車からすでに遮断している遠心クラッチ204によって、モー
タ200の駆動軸を回転させることなく、ブレーキ解除サイクル中に回転する方向と反対
の方向に歯車を回転させることが可能となる。モータ200の駆動軸を歯車から離脱させ
るこのような手段が存在していない場合、バネ15,16が減圧縮し始めるとき(ブレー
キング装置がブレーキ解除位置からブレーキ作動位置が得られるように切り替えられると
き)、駆動軸が方向Bに回転され、締付け力の印加を極めて緩慢にし、装置1の運転を望
ましくないものにすることに留意されたい。
さらに、歯止め218が歯車G4から初期離脱するとき、プラグ90が源圧縮されるこ
とになる。プラグ90のこの減圧縮によって、シャフト30に力が加えられ、これによっ
て、カム従動子17およびラック156の上方への初期移動を加速することになる。従っ
て、ブレーキシュー24に向かうブレーキシュー22の移動が、初期加速されることにな
る。
図4および図6Aを参照すると、ラック156が上方に移動すると、歯車G7,G6が
方向Aに回転し、歯車G5,G4が方向Bに回転し、歯車G3、軸206、および歯車G
2が方向Aに回転し、歯車G1が方向Bに回転することになる。歯車G2が方向Aに回転
すると、摩擦クラッチアーム211が、上方に移動し、スイッチ63の作動アーム63A
に接触し、これによって、常閉スイッチ63を開くことになる。スイッチ63は、歯車G
2が方向Aに回転している限り、摩擦クラッチアーム211によって、開状態に保持され
ているので、電力が不注意によってスイッチ57bに再印加された場合でも、モータ20
0が回転するのを阻止することが可能となる。カム従動子17がもはや接触面20,21
に沿って移動しないブレーキシューが作動される位置にラック156が達したことによっ
て、歯車G3、従って、軸206の回転が遅くなるかまたは停止するとき、ローラクラッ
チ208は、歯車G2、従って、歯車G1が(フリーホイールのように)自在に回転する
ことを可能にするように、機能することになる。換言すれば、歯車G1,G2は、軸20
6が遅くなるかまたは停止した後、軸206と独立して回転することになる。従って、ロ
ーラクラッチ208は、ブレーキ作動サイクルの終了間際において、歯車G1、G2の歯
車の歯のせん断を防止することが可能となる。何故なら、ブレーキ作動サイクルの終了間
際において、歯車G3がその回転を遅くし、または回転を停止するとき、歯車G1,G2
は、高速度で回転しているからである。
一実施形態では、アセンブリ50の歯車は、例えば、ブレーキ作動サイクルの開始から
約0.1〜0.2秒以内にブレーキシューによるロープの迅速な締付けを達成するような
相対的な寸法、質量、および配置を有するように、選択されている。
一実施形態では、アセンブリ50の歯車は、ブレーキ作動サイクル中にブレーキシュー
がロープに最初に接触したとき、それぞれの歯車の回転速度がブレーキシューによって加
えられるブレーキング力がロープを損傷するほど高くならないように、選択されていると
よい。さらに他の実施形態では、歯車アセンブリ50は、ロープに最初に加えられるブレ
ーキング力が、ブレーキ作動サイクルの終了時にブレーキシューによってロープに加えら
れる最終的な締付け力の所定割合の力となるように、ブレーキシューがロープに最初に加
えられるブレーキング力の大きさを制御するように、構成されている。例えば、最初に加
えられるブレーキング力は、最終的な締付け力より大きくてもよいし、または小さくても
よい。
他の実施形態では、歯車G1,G2の寸法は、ブレーキシューによってロープ2に最初
に加えられるブレーキング力がロープを損傷させないようにアセンブリ50の歯車G3〜
G7の回転速度を制限するように、選択されている。
一実施形態では、歯車G1,G2の第1の組は、アセンブリ50の最も小さい寸法の歯
車組であり、歯車G2は、歯車G1よりも大きくなっている。ブレーキ作動サイクルおよ
びブレーキ解除サイクル中に、第1の歯車組の歯車は、第2および第3の歯車組の歯車よ
りも高速で回転することになる。歯車G1〜G7の全てがブレーキ作動サイクル中に互い
に係合しているとき、より小さい寸法の歯車G1,G2が、より大きい寸法の歯車G3〜
G7の回転速度を実質的に確定することになる。
さらに、ブレーキ作動サイクル中にローラクラッチ208の作動がない場合、歯車、特
に、歯車G1,G2の速度に組み合わされる歯車の寸法およびそれらのモーメントによっ
て、歯車G2,G1が破壊または寸断されることがある。オーバランクラッチ208の作
動によって、歯車G1,G2は、損傷から防止され、ブレーキシューがロープに最初に加
えるブレーキング力に寄与しないことになる。
さらに他の実施形態では、歯車アセンブリ50の最も弱い歯車または最も小さい寸法の
歯車は、他の歯車の質量よりも小さい質量を有するように選択されている。しかし、最も
小さい寸法の歯車は、ブレーキ作動サイクルの開始から約0.1〜0.2秒以内にロープ
の締付けをもたらし、かつロープに最初に加えられるブレーキング力が、最終的な締付け
力の所定割合の力になることを可能にするのに、十分な質量を有している。
さらに他の実施形態では、歯車は、ブレーキ作動サイクル中に歯車G1の回転速度がア
センブリ50の他の歯車の1つまたは複数の回転速度の約100倍になるような、それぞ
れの寸法および質量を有している。
図7を再び参照すると、歯車G2がもはや回転していないブレーキ作動位置では、摩擦
クラッチ211が、下方に移動し、もはや作動アーム63Aに接触せず、これによって、
常閉スイッチ63が閉じることになる。常閉スイッチ63が閉じていることによって、モ
ータ200は、電力が供給されると、作動することが可能となる。
図7および図9Aをさらに参照すると、ライニング25,26の著しい摩耗が生じてい
ない限り、従動子17は、カム面20,21の頂部に達することがない。所定量の摩耗に
達するまで、バネ15,16がライニング25,26の摩耗の分だけ伸びるので、バネ1
5,15の力は、カム面20,21によって増大され、一定に保持されることになる。図
8を参照すると、ライニング25,26が摩耗して薄くなると、従動子17は、カム面2
0,21のさらに上方に移動し、このような摩耗を補償し、その一方、ラック156のピ
ン168Aがアーム63Aに接触し、常閉スイッチ63を開くことになる。従って、モー
タ200は、作動することができず、装置の保守が必要とされるだろう。
それぞれの歯車の寸法および質量の選択は、多数の変数、例えば、モータのトルク、大
きさおよび速度;圧縮バネの数および強度;ブレーキ作動サイクルの開始から約0.1〜
0.2秒以内の最終的な締付け力によるロープの所望の締付け;最終的な締付け力の所定
割合である最初に加えられる所望のブレーキング力;および所望の最終的な締付け力の関
数であることをさらに理解されたい。
また、遠心クラッチ204は、クラッチ204がアセンブリ50の歯車を駆動するのに
用いられるモータをブレーキ作動サイクル中にアセンブリ50から遮断させる限り、歯車
アセンブリ50のどの歯車に連結されていてもよいことを理解されたい。
他の実施形態では、バネ15,16の手動の圧縮が望まれる場合、ラチェット(図示せ
ず)のような工具を用いて、六角形の端203,207のいずれかと係合させ、次いで、
軸202または206を方向AまたはBに回転させるようにしてもよい。
図2Aおよび図2Bを参照すると、アングル部材11,12が、ボルトまたは押さえネ
ジ、例えば、ボルトまたは押さえネジ44,45によって、それぞれの壁13,14に固
定されている。アングル部材12を壁14に固定するボルト45、および対応するボルト
は、弧状のスロット46,47を貫通している。従って、必要に応じて、壁13,14の
ボルト44,45および対応するボルトを緩めることによって、図示されている位置から
異なって配置されたロープ2を収容するように、壁13,14および機器支持部を傾斜さ
せることが可能となっている。さらに、ブレーキング装置1は、どのような所望の方位、
例えば、エレベータロープに対して横向きまたは上下逆に取り付けられてもよいことを理
解されたい。
代替的な実施形態では、本発明のブレーキング装置1は、ブレーキシュー22,24の
各々が移動可能とされ、ブレーキシュー22,24が、それぞれ、バネの減圧縮および圧
縮中に、互いの方に向かってまたは互いから離れる方に移動するように、改変されてもよ
い。例えば、装置1のリンク18側を、図5を参照して以下に説明するようなリンク19
側の構造および作動と同一の構造および作動を有するようにし、これによって、シュー2
2,24の両方がバネ15,16の減圧縮及び圧縮中に移動するように、改変されてもよ
い。
図5を参照すると、リンク19は、カムスロット領域322を画定する内面326を有
するカムスロットリンク320を備えているとよい。スロット領域322は、リンク32
0の底端328と上端330との間に延在する縦方向寸法を有している。加えて、ブロッ
ク325は、ブロック122Bがシュー22に取り付けられているのと同じように、ブレ
ーキシュー24に取り付けられている。従って、ブロック325は、取り付けられたシュ
ー24と一緒に、凹部124B内において摺動可能である。ブロック325は、リンク1
9のカムスロット領域322内に受け入れられているカム従動子324を備えている。領
域322の縦方向寸法は、リンク19の縦方向寸法に対して傾斜している。従って、リン
ク19がブロック122Bに旋回可能に取り付けられると共に、カムスロットリンク32
0においてブロック325にも取り付けられると、底端328は、上端330よりもブロ
ック122B寄りに位置することになる。従って、バネ15,16の部分的減圧縮中、シ
ャフト30が、図5に示されているように、カム面20に沿って上方に移動すると、カム
スロットリンク320も上方に移動し、その一方、ブロック122Bは、凹部124B内
においてカム面20に向かって移動し、カム従動子324は、カムスロットリンク320
の底端328に向かって、内面326に沿って摺動することになる。カムスロット領域3
22は、ブロック122Bから離れる方に十分に傾斜しているので、ブロック122Bが
、カム面20に向かって移動すると、ブロック325は、カム面20と反対の方向に移動
し、その結果、ブレーキシュー22,24は、互いの方に移動することになる。バネ15
,16の圧縮中、シャフト30がカム面20,21に沿って下方に移動すると、リンク1
9も下方に移動し、カム従動子324は、リンク320の内面326に沿って上端330
に向かって摺動するので、ブロック325,122Bは、互いに離れる方に移動し、その
結果、ブレーキシュー22,24は、互いに離れる方に移動することになる。
代替的実施形態では、ブレーキ作動サイクル中、歯車アセンブリ50がカム従動子17
から離脱された後、米国特許第5,228,540号(“‘540特許”)に記載されて
いるような油圧または空圧に基づくシステムを用いて、ブレーキシューによって最初加え
られるブレーキング力を最終的な締付け力の所定割合の力とし、これによって、ロープの
損傷を回避するようにしてもよい。なお、この特許は、参照することによって、ここに含
まれるものとする。
さらに他の実施形態では、例えば、“540特許”に記載されているような油圧または
空圧に基づくシステムをカム従動子に連結させ、装置1をラッチ状態に維持するのに用い
るようにしてもよい。
さらに他の実施形態では、図3Eを参照すると、装置1は、センサ300を備えていて
もよい。センサ300は、装置1がブレーキ解除状態にあるときにシャフト30がセンサ
300に接触するように、スロット121の端124に配置されているとよい。センサ3
00は、電子タイマー(図示せず)および常閉スイッチ304を備えるセンサアセンブリ
302の一部である。図10に示されているような装置1の電子回路が、図11に示され
ているようなセンサアセンブリ302を含むように改変されてもよい。図11を参照する
と、センサアセンブリ302は、スイッチ60から延在するリード線、すなわちリード線
59に接続されている。加えて、常閉スイッチ304は、モータ200およびスイッチ6
3に直列に電気接続されている。また、スイッチ304は、電子タイマーにも連結されて
いる。ブレーキ作動サイクルの開始時において、シャフト30がもはやセンサ300に接
触しなくなるとすぐに、アセンブリ302は、タイマーを作動することになる。タイマー
が作動した時点で、スイッチ304が開き、これによって、モータ200への通電が阻止
されることになる。いったん作動すると、タイマーは、所定の時間間隔にわたってカウン
トを行い、その後、アセンブリ302は、スイッチ304を常閉位置に戻すことになる。
その結果、センサ300は、摩擦クラッチ210とスイッチ63との組合せと同一の機能
をもたらし、ブレーキ作動サイクル中、モータ200への通電を阻止することが可能とな
る。代替的実施形態では、アセンブリ302のスイッチ304は、周知のエレベータ制御
回路内に含まれていてもよい。
さらに他の実施形態では、ブレーキング装置1は、‘540特許に記載されているのと
同様のソレノイドに連結されたラッチを有する係止アセンブリを備えていてもよい。この
係止アセンブリは、装置1がブレーキ解除位置にあるとき、装置1をラッチ状態に維持す
るように作動することが可能となっている。係止アセンブリは、装置1に適切に取り付け
られることになる。しかし、係止アセンブリは、歯車アセンブリ50の歯車の一部でもな
いし、歯車アセンブリ50の歯車と相互作用するものでもない。
従って、本発明の態様による歯車駆動アセンブリを備えるブレーキング装置は、例えば
、エレベータシステム用の非常ブレーキに用いられたとき、以下の利点をもたらすことに
なる。該装置は、必要なすべての機能を含む一体品であり、2つの別々の構成要素を配置
し、取付け、かつ配線する必要のある油圧または空圧システムと関連する複雑さおよび潜
在的問題を解消することができる。歯車アセンブリは、歯車組を備えている。これらの歯
車組は、バネを圧縮し、ブレーキ解除位置を得るのに十分な力をもたらすと共に、ブレー
キシューによってロープに最初に加えられたブレーキング力が最終的な締付け力の所定割
合の力になるようにすることが可能である。また、歯車アセンブリは、ブレーキ作動位置
がブレーキ作動サイクルの開始から所定時間以内に得られるようにすることが可能である
。さらに、該装置は、弾性材料を備えていてもよい。弾性材料は、ブレーキ解除サイクル
の終了間際または終了時において、バネが完全に圧縮されるとき、カム従動子の移動を遅
くし、これによって、ブレーキ解除サイクルの終了時に、歯車が損傷または変形するのを
防ぐように配置されている。また、弾性材料は、バネの減圧縮が開始されるとき、換言す
ると、ブレーキ解除位置からブレーキ作動位置が得られるように切り換えられたとき、カ
ム従動子の移動を加速し、ブレーキシューによるロープの望ましい迅速な締付けをもたら
すことになる。加えて、機械的な摩擦クラッチが、歯車アセンブリの歯車がブレーキ作動
サイクル中に回転しているときにモータが作動できないことを確実にするように、スイッ
チを作動するように機能している。さらに、オーバランクラッチが、ブレーキ作動サイク
ル中に歯車の損傷または破砕を防止している。また、過摩耗スイッチが、もし装置が役に
立たなくなる点まで、ブレーキシューのライニングが摩耗した場合、装置の作動を阻止し
ている。
また、歯車アセンブリは、バネ15,16を圧縮するために通電されるので、バネ15
,16が圧縮された後、異常な状態下でのブレーキの作動は、歯車アセンブリの故障によ
って妨げられることがない。換言すると、いったんバネ15,16が圧縮され、次いで、
圧縮状態に保持されると、ブレーキの作動は、歯車アセンブリの電気的な操作性に依存し
ないことになる。
ここで、本発明を特定の実施形態を参照して説明したが、これらの実施形態は、本発明
の原理および用途の単なる例示にすぎないことを理解されたい。従って、例示的な実施形
態に対して多数の修正がなされてもよく、添付の請求項に記載されている本発明の精神お
よび範囲から逸脱することなく、他の構成が考案されてもよいことを理解されたい。

Claims (7)

  1. 互いに対向する表面を有する1対のブレーキシュー(22,24)であって、前記シューの少なくとも一方は、前記シューの前記少なくとも一方の面が前記シューの他方の前記面に向かって移動可能となるように取り付けられている、1対のブレーキシューと、
    前記シューの前記少なくとも一方の前記面を前記シューの前記他方の前記面に向かって移動させるために、前記シューの前記少なくとも一方に接続されたカム手段(17)と、 前記カム手段に連結され、かつ前記カム手段を作動させる圧縮可能なバネ手段(15,16)と、
    を備えているブレーキング装置であって、
    ブレーキ作動サイクル中、前記シューの前記他方に向かう前記シューの前記少なくとも一方の移動を加速させる弾性要素(90)をさらに備え、該弾性要素は前記圧縮可能なバネ手段とは異質のものである
    ことを特徴とするブレーキング装置。
  2. 前記弾性要素は、ブレーキ解除サイクルの終了間際または終了時に、前記カム手段の移動を遅くするものであることを特徴とする、請求項1に記載のブレーキング装置。
  3. 前記弾性要素は、前記カム手段に対し、前記圧縮可能なバネ手段の力が前記カム手段に作用する方向とは異なる方向に力を作用させるものであることを特徴とする請求項1に記載のブレーキング装置。
  4. 前記弾性要素は、ブレーキ解除サイクルの終了間際または終了時にのみ圧縮し、ブレーキ作動サイクルの開始時にのみ伸張するものであることを特徴とする請求項1に記載のブレーキング装置。
  5. 前記弾性要素はプラグであることを特徴とする請求項1に記載のブレーキング装置。
  6. 前記プラグは、前記カム手段を受けるスロットの端部に取り付けられていることを特徴とする請求項5に記載のブレーキング装置。
  7. 前記弾性要素は、前記カム手段と相互に作用することを特徴とする請求項1に記載のブレーキング装置。
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