JP6909755B2 - エレベーター装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ロープブレーキ装置を備えたエレベーター装置に関する。
エレベーターは安全性を向上させるために、ブレーキ装置が多重化されている。ブレーキ装置の多重化としては、電磁ブレーキ装置等の主ブレーキ装置に加え、例えば、エレベーターのメインロープに制動力を与えるロープブレーキ装置がある。
エレベーター装置は、メインシーブとそらせシーブとに巻き掛けられ、一端に乗りかごが連結されて他端につり合い重りが連結されたメインロープが備えられている。メインロープは、メインシーブとそらせシーブとの間において垂直方向に対して傾斜して配置されている。ロープブレーキ装置は、メインシーブとそらせシーブとの間においてメインロープをブレーキシューで挟み付けるように構成されており、メインロープの傾斜に合わせ、ブレーキシューの位置調整が行われる。
ロープブレーキ装置は、エレベーター昇降路の位置に設けられた取付部材と、この取付部材に取り付けられ、ブレーキシューを支持するブレーキベースを備えている。取付部材には、ブレーキシューによりメインロープを挟み付けた場合に水平方向に作用する水平分力に対向する位置に配置され、取付部材に上向きに突出して設けられて突起部が設けられている。この突起はブレーキベースの一端と当接される。さらに取付部材には、ブレーキベースの一端が突起部に当接する向きにブレーキベースを押し付ける押し付け具が備えられている。このようなエレベーター用ブレーキ装置として、特許文献1に記載の技術が提案されている。
特開2012−153494号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたエレベーター装置は、ロープブレーキ装置の位置調整と角度調整を独立した構成によって行うものであったため、一方の調整時には他方の調整部を解放状態とし、一方の調整部の調整後に、他方の調整部を再組立したりする必要があり、調整作業が複雑で作業者の負担が大きく、また短時間に行うことができなかった。
本発明の目的は、ロープブレーキ装置に対する角度調整の作業性を向上させたエレベーター装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、メインシーブとそらせシーブとに巻き掛けられたメインロープと、前記メインロープを介して昇降される乗りかごと、前記メインシーブと前記そらせシーブとの間で前記メインロープを制動させるロープブレーキ装置を備えたエレベーター装置において、前記ロープブレーキ装置の下部に配置したベース部と、前記ベース部に取り付けられ、前記ロープブレーキ装置の取付角度を調整可能に支持した回転中心軸と、前記回転中心軸よりも上方に位置し前記回転中心軸を中心とする円弧状に形成された角度調整溝と、前記ロープブレーキ装置側に支持されて前記角度調整溝内を移動することによって前記ロープブレーキ装置の取付角度を調整可能な角度調整軸と、前記角度調整溝内での前記角度調整軸の位置を規制することによって前記ロープブレーキ装置の取付角度を調整する角度調整装置とを備え、前記角度調整装置は、内側押し付け部と、前記内側押し付け部の外側に配置した外側フック部と、前記内側押し付け部と前記外側フック部の対向部間に螺合されて前記外側フック部を水平方向に移動させるジャッキボルトと、前記外側フック部に設けられ、前記ジャッキボルトの回転操作によって前記外側フック部を水平方向に移動したとき前記角度調整軸と当接するフックを有することを特徴とする。
本発明によれば、ロープブレーキ装置に対する角度調整の作業性を向上させたエレベーター装置を提供することにある。
なお、上述した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の一実施例に係るエレベーター装置の要部を示す正面図である。 図1に示したエレベーター装置のロープブレーキ装置を示す拡大図である。 図2に示したロープブレーキ装置の平面図である。 図2に示したロープブレーキ装置の背面図である。 図2に示したロープブレーキ装置の角度調整装置を示す平面図である。 図5に示したロープブレーキ装置の角度調整装置の側面図である。 ジャッキボルトを締め付け方向に回転させた時の角度調整装置の動作を説明する図である。 ジャッキボルトを緩める方向に回転させた時の角度調整装置の動作を説明する図である。
以下、本発明の実施例について図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施例に係るエレベーター装置の要部を示す側面図である。エレベーター昇降路の上部には、図示しない梁部材に固定された巻上機ベース1が設けられ、巻上機ベース1の上部にはロープブレーキ取付ベース3および巻上機5が固定されている。巻上機ベース1の下方側にはそらせシーブ4が回転可能に支持されている。巻上機5上には、ブレーキ装置6が取り付けられると共にメインシーブ7が回転可能に支持されている。
一方、ロープブレーキ取付ベース3上にはロープブレーキ装置8が搭載されている。そらせシーブ4とメインシーブ7には、乗りかごを昇降させるために使用されるメインロープ9が巻き掛けられ、巻上機5によってメインロープ9を巻き取ることによって図示しない乗りかごとつり合いおもりを互いに異なる昇降方向に駆動する構成となっている。
ロープブレーキ装置8は、巻上機5に設けられているブレーキ装置6やエレベーター制御装置に異常や故障が発生した場合に乗りかごを制動する装置であり、そらせシーブ4とメインシーブ7間に位置するメインロープ9を拘束可能に構成されている。ロープブレーキ装置8は、ベース部11を備えており、ロープブレーキ取付ベース3上に複数本のボルト10によって固定されている。そらせシーブ4とメインシーブ7の外周位置は、垂直方向においてずれて配置されている。このため、そらせシーブ4とメインシーブ7との掛けられるメインロープ9は垂直方向に対し傾斜して配置される。尚、図1に示したロープブレーキ装置8は、取付角度を調整する前の状態を示している。
図2は図1に示したロープブレーキ装置8の拡大図、図3は図2に示したロープブレーキ装置の平面図、図4は図2に示したロープブレーキ装置の背面図である。本実施例においては、巻上機ベース1の長手方向に沿う方向において角度調整装置19側からの方向を背面と定義する。
図2に示すようにロープブレーキ装置8は、図示の手前側と奥側にそれぞれ配置された一対のベース部11A,11Bと、ベース部11A,11Bの上方部に配置されたブレーキ箱12を有している。このブレーキ箱12はベース部11A,11Bに回転可能に支持された回転中心軸16によって取付角度を調整可能に取り付けられている。ベース部11A,11Bは垂直方向に延び、下部が水平方向に曲げられた取付部11A1,11B1を備えている。また、ベース部11A,11Bは、その上部が水平方向に曲げられた当接部11A2,11B2を備えている(図4参照)。取付部11A1,11B1は、ロープブレーキ取付ベース3にボルト10により固定される。
ブレーキ箱12内には、詳細な図示を省略した駆動装置が内蔵されており、この駆動装置によって駆動される可動側ブレーキシュー14がブレーキ箱12の外部における前面側に配置されている。この可動側ブレーキシュー14に対向した位置のブレーキ箱12には固定側ブレーキシュー13が固定され、固定側ブレーキシュー13と可動側ブレーキシュー14の対向部間にメインロープ9が配置されることになる。固定側ブレーキシュー13と可動側ブレーキシュー14は、対向部間に配置されるメインロープ9に沿って位置するようにブレーキ箱12の取付角度が詳細を後述するように調整される。
ブレーキ箱12内に構成された駆動装置は、通常時に圧縮状態に維持されると共にこの圧縮状態を開放されたときに可動リンク15を介して可動側ブレーキシュー14をメインロープ9の把持側に駆動するように付勢されたばね装置や、このばね装置を圧縮状態に保持すると共に非常時にばね装置の圧縮状態を開放させるソレノイド装置などを有して構成されている。
図2の破線で示すように、可動側ブレーキシュー14が、ブレーキ箱12内に構成された上述の駆動装置によって可動リンク15を介して固定側ブレーキシュー13側に駆動されると、固定側ブレーキシュー13と可動側ブレーキシュー14間に位置しているメインロープ9を把持して制動力を与えることになる。
上述したロープブレーキ装置8は、ブレーキ箱12の取り付け角度を調整可能に保持した角度調整支持構造と、この角度調整支持構造を利用して取り付け角度を調整する角度調整装置19とを有している。先ず、角度調整支持構造について説明する。
角度調整支持構造は、図4に示すようにブレーキ箱12の下方両側に配置された一対の板状部材から構成されたベース部11A,11Bと、図2に示すようにベース部11A側からブレーキ箱12の下方部を回転可能に支持したボルトなどの回転中心軸16と、回転中心軸16の上方に位置したベース部11Aに形成されて、かつ、回転中心軸16を中心にして描いた円弧状の角度調整溝17と、角度調整溝17に沿って移動可能に配置されてブレーキ箱12へ固定されたボルトなどの複数本の角度調整軸18を有している。尚、図示を省略しているが、図2の裏面側に配置されたベース部11B側においても、回転中心軸16と同一軸上に他の回転中心軸を有する角度調整支持構造が同様に構成されている。
このようにベース部11A,11Bとブレーキ箱12の間に構成された角度調整支持構造によって、ブレーキ箱12は回転中心軸16を中心にしてその取り付け時の角度を調整可能に支持されている。
次に、角度調整装置19について図5および図6を用いて説明する。図5はロープブレーキ装置の角度調整装置を示す平面図、図6はロープブレーキ装置の角度調整装置を示す側面図である。
角度調整装置19は、ブレーキ箱12を上面から見て、ブレーキ箱12の両側を挟むように配置されるほぼU字状に形成された内側押し付け部20と、内側押し付け部20の外側に配置され、かつ、ブレーキ箱12を上面から見て、ブレーキ箱12の両側を挟むように配置したほぼU字状の外側フック部21とを備えている。内側押し付け部20の両側端部には、内側押し付け部20と外側フック部21が上下方向にずれるのを抑制すると共に、角度調整装置19の取付位置が下方に移動するのを抑制する一対の固定プレート22A,22Bが取り付けられている。また、内側押し付け部20と外側フック部21には、ねじ結合されて内側押し付け部20に対して外側フック部21を接離する方向に移動可能に連結したジャッキボルト23が備えられている。
外側フック部21の両側端部には、図5および図6に示すように下方側に切り欠き部24を有したフック25A,25Bと、フック25A,25Bの浮き上がりを防止するように角度調整軸18に係止される突起部26A,26Bを有している。フック25A,25Bは反ジャッキボルト23側に向かって水平方向に延びた後、先端部の方向が垂直方向の下側に向かって延びるよう構成されている。突起部26A,26Bは垂直方向に向かって延びたフック25A,25Bの先端部に設けられ、垂直方向から下側に向かって傾斜して構成されている。
ここで、ジャッキボルト23を締め付け方向に回転すると、外側フック部21を内側押し付け部20から離反する方向に移動することができ、ジャッキボルト23を緩める方向に回転すると、外側フック部21を内側押し付け部20に接近する方向に移動することができる。
このような構成の角度調整装置19を、特に、図3に示すように内側押し付け部20の両先端部と外側フック部21の両先端部でブレーキ箱12の背面側から両側を挟むように挿入して配置すると、図2〜図4に示すようにロープブレーキ装置8に角度調整装置19が組み込まれる。このとき、一対の固定プレート22A,22Bが一対のベース部11A,11Bの上面の当接部11A2,11B2に当接し、内側押し付け部20と外側フック部21の上方向の移動が規制される。
角度調整装置19とベース部11A,11Bとの関係について、図7Aおよび図7Bを用いて説明する。図7Aはジャッキボルト23を締め付け方向に回転させた時の角度調整装置19の動作を説明する図である。図7Bはジャッキボルト23を緩める方向に回転させた時の角度調整装置19の動作を説明する図である。図7Aおよび図7Bでは、固定プレート22A,22Bを省略している。
図7Aおよび図7Bに示すように、内側押し付け部20の両先端部端面20A,20Bは、ベース部11A,11Bの端面11A3,11B3に接触する。このため、内側押し付け部20の位置がベース部11A,11Bによって規制され、固定プレート22A,22B(図5)によって外側フック部21の浮き上がりが阻止される。内側押し付け部20は、ベース部11A,11Bによって移動が規制されるので、ジャッキボルト23を締め付け方向に回転すると、図7Aに示すように、外側フック部21を内側押し付け部20から離反する方向に移動する。また、ジャッキボルト23を緩める方向に回転すると、図7Bに示すように外側フック部21を内側押し付け部20に接近する方向に移動する。また、図2および図6に示すようにフック25Aの切り欠き部24に角度調整軸18が位置する。角度調整軸18は多角形のボルトが用いられる。本実施例では角度調整軸18の一例として六角ボルトが用いられている。
内側押し付け部20と外側フック部21は、ほぼ水平に二重に配置され、高さ方向寸法も小さなものであり、ジャッキボルト23も高さ寸法内に配置されているため、取り付け状態の角度調整装置19を高さ方向に小型にすることができる。
図1および図2に示したようにそらせシーブ4とメインシーブ7間に位置するメインロープ9は斜めに配置されており、これに合わせて配置されるロープブレーキ装置8は、自重により回転中心軸16を中心にしてメインロープ9側に倒れるような回転力(図2及び図6における時計方向の回転力)を受けるように設置される。
すると、ロープブレーキ装置8を設置した後、ジャッキボルト23を緩める方向に回転すると、ロープブレーキ装置8は自重により回転中心軸16を中心にしてメインロープ9側に倒れるような回転する力(図2及び図6における時計方向に回転する力)を受けているため、容易に角度調整方向に回動することができる。
すなわち、ジャッキボルト23を緩めると内側押し付け部20の両先端部端面20A,20Bがベース部11A,11Bの端面11A3,11B3に接触することによって位置規制されているため、外側フック部21の反ジャッキボルト23側(図5及び図6における右側)に形成されたフック25A,25Bおよび突起部26A,26Bが反ジャッキボルト23側(図5及び図6における右側)に移動される。すると、角度調整溝17内で反ジャッキボルト23側(図5及び図6における右側)に位置されている角度調整軸18は、回転中心軸16を中心にしたロープブレーキ装置8の自重による回転力を受けてフック25A,25Bおよび突起部26A,26Bの移動に追従する。フック25A,25Bおよび突起部26A,26Bが反ジャッキボルト23側(図5及び図6における右側)への移動を完了すると、フック25A,25Bによって角度調整溝17内で反ジャッキボルト23側(図5及び図6における右側)に位置されている角度調整軸18の位置が規制され、ロープブレーキ装置8は望ましい取付角度に調整される。この取り付け角度の調整中、角度調整装置19は固定プレート22A,22Bによって浮き上がりが阻止される。また、角度調整装置19はフック25A,25B先端部に設けた突起部26A,26Bが角度調整軸18と当接することにより、外側フック部21が角度調整軸18から外れるのを抑制している。
一方、上述の状態からロープブレーキ装置8の取付角度を大きくするように調整する場合は、ジャッキボルト23を締め付け方向に回転して行う。すると、内側押し付け部20はベース部11A,11Bの端面11A3,11B3に当接して動きが制限されるため、外側フック部21が内側押し付け部20から離れる方向に移動する。このとき、外側フック部21のフック25A,25Bは、フック25A,25B側(図5及び図6における右側)に位置する角度調整軸18と当接して、角度調整軸18を角度調整溝17内でジャッキボルト23方向(図5及び図6における左方向)に駆動され、ロープブレーキ装置8は自重に反して回転中心軸16を中心にしてメインロープ9から離れる方向(図2及び図6における反時計方向)に回動する。
上述したようにロープブレーキ装置8は、望ましい取付角度に調整された状態でも、自重により回転中心軸16を中心にしてメインロープ9側に倒れる方向(図2及び図6における時計方向)に回転する力を受けているため、角度調整溝17内でフック25A,25B側(図5及び図6における右側)に位置された角度調整軸18はフック25A,25Bと当接して係止される。また、角度調整装置19はフック25A,25B先端部に設けた突起部26A,26Bが角度調整軸18と接することにより、外側フック部21が角度調整軸18から外れるのを抑制している。
本実施例では、角度調整軸18として六角ボルトを用いている。図6に示すように、角度調整軸18は、多角形である六角ボルトの一辺とフック25Aの内周面25A1とが対面するように位置させる。このように配置することにより、フック25Aが安定して角度調整軸18と接することができる。また、角度調整軸18は、六角ボルトの他の一辺と突起部26Aの内周面26A1とが対面するように位置させる。このように六角ボルトの他の一辺と突起部26Aの内周面26A1とを対面させて配置することにより、フック25Aが角度調整軸18から外れるのを抑制することができる。本実施例では、フック25Aと角度調整軸18との関係について説明したが、フック25Bと角度調整軸18についても同様である。図5に示すように外側フック部21には、フック25Aと同一構成のフック25Bが設けられ、ベース部11A側に設けられた角度調整軸18および角度調整溝17と同軸的に、フック25B側のベース部11Bにも角度調整軸および角度調整溝が同様に構成されている。このため、両ベース部11A,11B間で、ブレーキ箱12をバランス良く支持しながら取付角度の調整を行うことができる。
本実施例における角度調整装置19は、内側押し付け部20および外側フック部21を二重に設け、両者の対向部間に外側フック部21をほぼ水平移動することになるジャッキボルト23が螺合されているため、角度調整装置19のために高さ方向を大型化することなく、簡単な構成とすることができる。しかも、両者間に螺合したジャッキボルト23の回転によって外側フック部21をほぼ水平方向に移動して、角度調整溝17内での角度調整軸18の位置を移動可能に拘束および解除する構成としたため、内側押し付け部20および外側フック部21の高さとほぼ同じレベルで角度調整溝17、角度調整軸18およびフック25A,25Bを配置することができ、高さ方向を抑えて簡単な構成とすることができる。これによって、据え付けおよび角度調整を行う作業者の負担が軽減され、また短時間に調整作業を完了させることができる。
また本実施例においては、内側押し付け部20および外側フック部21は、ほぼU字状の構成とし、各ベース部11A,11Bに回転中心軸16を中心とする円弧状に角度調整溝17をそれぞれ形成し、各角度調整溝17内をそれぞれ移動することによってロープブレーキ装置8の取付角度調整可能な角度調整軸18をロープブレーキ装置8の両側にそれぞれ支持し、内側押し付け部20の両先端部に、外側フック部21の浮き上がりを防止すると共に、ジャッキボルト23の回転操作時に内側押し付け部20の両先端部を各ベース部11A,11Bに当接させて位置規制する固定プレート22A,22Bをそれぞれ設けている。
このため、角度調整装置19を高さ方向に小型にしたままの簡単な構成で、ジャッキボルト23の回転操作によって外側フック部21のみを水平方向に効率良く移動させることができ、外側フック部21の先端部に設けたフック25A,25Bによって角度調整溝17内での角度調整軸18の位置を拘束および解除することができる。
なお、ベース部11A,11Bに設けられた角度調整軸18および角度調整溝17の具体的な構成は図示のものに限らず、ベース部11A,11Bとブレーキ箱12間を回転可能に支持する回転中心軸16を中心とした円弧状の角度調整溝17と、ブレーキ箱12に支持固定されて角度調整溝17内で移動可能な角度調整軸18を有していれば、他の構成を使用することができる。同様に、角度調整装置19も図示の構成に限らず、内側押し付け部20および外側フック部21を二重に設け、両者間に螺合されたジャッキボルト23の回転によって外側フック部21をほぼ水平方向に移動して、角度調整溝17内での角度調整軸18の位置を移動可能に拘束および解除する構成であれば、他の構成を採用することができる。
以上説明したように本発明のエレベーター装置は、ロープブレーキ装置8の下部に配置したベース部11A,11Bと、ベース部11A,11Bに前記ロープブレーキ装置8の下方部を取付角度調整可能に支持した回転中心軸16と、回転中心軸16よりも上方部に位置する部分のベース部11A,11Bに回転中心軸16を中心とする円弧状に形成された角度調整溝17と、ロープブレーキ装置8側に支持されて角度調整溝17内を移動することによってロープブレーキ装置8の取付角度調整可能な角度調整軸18と、角度調整溝17内での角度調整軸18の位置を規制することによって前記ロープブレーキ装置8の取付角度を調整する角度調整装置19を備え、角度調整装置19は、内側押し付け部20と、内側押し付け部20の外側にほぼ水平に配置した外側フック部21と、内側押し付け部20と外側フック部21の対向部間に螺合されて外側フック部21をほぼ水平移動することになるジャッキボルト23と、ジャッキボルト23の回転操作によって外側フック部21をほぼ水平方向に移動したとき角度調整溝17内での角度調整軸18の位置を拘束および解除するように外側フック部21の先端部に設けたフック25A,25Bを有して構成した。
このような構成によれば、角度調整支持構造を解体することなく、角度調整装置19による調整作業によってロープブレーキ装置8におけるブレーキ箱12側の取付角度を容易に調整することができる。しかも、角度調整装置19は、高さ方向を小型にすることができるので、簡単な構成で効率的な調整作業を行うことができる。これによって、作業者の負担が軽減され、また短時間に調整作業を完了させることができる。
また上述の構成に加えて、内側押し付け部20および外側フック部21は、ほぼU字状の構成とし、各ベース部11A,11Bに回転中心軸16を中心とする円弧状に角度調整溝17をそれぞれ形成し、各角度調整溝17内をそれぞれ移動することによってロープブレーキ装置8の取付角度調整可能な角度調整軸18をロープブレーキ装置8の両側にそれぞれ支持し、内側押し付け部20の両先端部に、外側フック部21の浮き上がりを防止すると共に、ジャッキボルト23の回転操作時に内側押し付け部20の両先端部を各ベース部11A,11Bに当接させて位置規制する固定プレート22A,22Bをそれぞれ設けた。
このような構成によれば、角度調整装置19を高さ方向に小型にしたままの簡単な構成で、ジャッキボルト23の回転操作によって外側フック部21のみを水平方向に効率良く移動させることができ、外側フック部21の先端部に設けたフック25A,25Bによって角度調整溝17内での角度調整軸18の位置を拘束および解除することができる。
また、ロープブレーキ装置8(特に角度調整溝17及び角度調整軸18を有する)に角度調整装置19を設ける際、ロープブレーキ取付ベース3には角度調整装置19固定用の穴部を設ける等の加工は不要である。
上述した本実施例の構成は、新設だけでなく、既設のエレベーター装置にも適用することができる。
尚、本発明は、上述した実施例に限定するものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上述した実施例は本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、位置決め装置および角度調整装置も図示の構成に限らず、種々の構成のものを採用することができる。
4・・・そらせシーブ、7・・・メインシーブ、8・・・ロープブレーキ装置、9・・・メインロープ、11A,11B・・・ベース部、16・・・回転中心軸、17・・・角度調整溝、18・・・角度調整軸、19・・・角度調整装置、20・・・内側押し付け部、21・・・外側フック部、22A,22B・・・固定プレート、23・・・ジャッキボルト、25A,25B・・・フック、26A,26B・・・突起部。

Claims (10)

  1. メインシーブとそらせシーブとに巻き掛けられたメインロープと、前記メインロープを介して昇降される乗りかごと、前記メインシーブと前記そらせシーブとの間で前記メインロープを制動させるロープブレーキ装置を備えたエレベーター装置において、
    前記ロープブレーキ装置の下部に配置したベース部と、前記ベース部に取り付けられ、前記ロープブレーキ装置の取付角度を調整可能に支持した回転中心軸と、前記回転中心軸よりも上方に位置し前記回転中心軸を中心とする円弧状に形成された角度調整溝と、前記ロープブレーキ装置側に支持されて前記角度調整溝内を移動することによって前記ロープブレーキ装置の取付角度を調整可能な角度調整軸と、前記角度調整溝内での前記角度調整軸の位置を規制することによって前記ロープブレーキ装置の取付角度を調整する角度調整装置とを備え、
    前記角度調整装置は、内側押し付け部と、前記内側押し付け部の外側に配置した外側フック部と、前記内側押し付け部と前記外側フック部の対向部間に螺合されて前記外側フック部を水平方向に移動させるジャッキボルトと、前記外側フック部に設けられ、前記ジャッキボルトの回転操作によって前記外側フック部を水平方向に移動したとき前記角度調整軸と当接するフックを有することを特徴とするエレベーター装置。
  2. 請求項1において、
    前記フックの先端部には、前記角度調整軸と当接する突起部を有することを特徴とするエレベーター装置。
  3. 請求項2において、
    前記フックは、水平方向に延びた後、前記先端部の方向が垂直方向の下側に向かって延びるように構成し、前記突起部は垂直方向から下側に向かって傾斜して構成されたことを特徴とするエレベーター装置。
  4. 請求項3において、
    前記角度調整軸は多角形のボルトで構成したことを特徴とするエレベーター装置。
  5. 請求項3において、
    前記角度調整軸は六角ボルトで構成し、前記六角ボルトの一辺と、垂直方向の下側に向かって延びた前記フックの内周面とを対面させたことを特徴とするエレベーター装置。
  6. 請求項5において、
    前記六角ボルトの他の一辺と、前記突起部の内周面とを対面させたことを特徴とするエレベーター装置。
  7. 請求項1において、
    前記内側押し付け部および前記外側フック部は、U字状に構成したことを特徴とするエレベーター装置。
  8. 請求項7において、
    前記外側フック部は、前記ジャッキボルトを締め付け方向に回転させると前記内側押し付け部から離反する方向に移動し、前記ジャッキボルトを緩める方向に回転させると前記内側押し付け部に接近する方向に移動することを特徴とするエレベーター装置。
  9. 請求項7において、
    前記内側押し付け部には、前記内側押し付け部と前記外側フック部が上下方向にずれるのを防止すると共に、前記角度調整装置の取付位置が下方に移動するのを抑制する固定プレートを設けたことを特徴とするエレベーター装置。
  10. 請求項9において、
    前記ベース部の上部には、水平方向の曲げられた当接部が備えられ、前記固定プレートは前記当接部と当接することを特徴とするエレベーター装置。
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