JP2016084206A - エレベータの改修方法及びエレベータ - Google Patents

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浩平 黒瀬
Kohei Kurose
浩平 黒瀬
正博 福田
Masahiro Fukuda
正博 福田
川上 重信
Shigenobu Kawakami
重信 川上
一浩 佐々木
Kazuhiro Sasaki
一浩 佐々木
良直 高橋
Yoshinao Takahashi
良直 高橋
中村 裕之
Hiroyuki Nakamura
裕之 中村
伊藤 達也
Tatsuya Ito
達也 伊藤
祐介 橘
Yusuke Tachibana
祐介 橘
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Abstract

【課題】本発明は、現地で吊り車を容易に設置し、かつ、吊り車の傾斜角度の自由度を向上させることを目的とするものである。【解決手段】エレベータを改修する場合、まず、既設の懸架体を一部かご6側に残して切断する。この後、既設の懸架体のかご6側に残っている部分の先端に解け防止処理を施す。これにより、吊り車接続用懸架体5aが形成される。この後、各吊り車接続用懸架体5aに上部懸架体固定具14を固定する。次に、取付板15の穴15aに上部懸架体固定具14の上端部を通して、かご吊り車装置11を上部懸架体固定具14に接続する。また、かご吊り車装置と同様の手順により、釣合おもりに釣合おもり吊り車装置を接続する。そして、新たな懸架体をかご吊り車装置11、駆動シーブ及び釣合おもり吊り車装置に巻き掛け、新たな懸架体の第1の端部及び第2の端部を綱止め部に接続する。【選択図】図3

Description

この発明は、1:1ローピング方式を2:1ローピング方式に改修するエレベータの改修方法、及びその方法により改修されたエレベータに関するものである。
従来のエレベータの改修方法では、かごの上部に配置されている第1及び第2の上梁にそれぞれ穴を加工し、それらの穴に吊り車の軸を固定する。このとき、第1の上梁の穴の位置と第2の上梁の穴の位置とをずらすことにより、第1及び第2の上梁に対して吊り車の軸を傾斜させることができる(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−6581号公報
上記のような従来のエレベータの改修方法では、現地での穴の加工が不可欠なため、据付に時間を要する。また、吊り車の取付位置の微調整が難しく、穴の加工精度が吊り車の取付精度に影響する。さらに、吊り車が第1及び第2の上梁間に配置されているため、第1及び第2の上梁の間隔により吊り車の傾斜角度が制限されてしまう。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、現地で吊り車を容易に設置することができ、かつ、吊り車の傾斜角度の自由度を向上させることができるエレベータの改修方法、及びエレベータを得ることを目的とする。
この発明に係るエレベータの改修方法は、1:1ローピング方式のエレベータを2:1ローピング方式のエレベータに改修する方法であって、既設の懸架体を一部昇降体側に残して切断する工程、既設の懸架体の昇降体側に残っている部分に新たな懸架体固定具を固定する工程、及び取付板と吊り車とを有する吊り車装置を、取付板の穴に懸架体固定具を通して、懸架体固定具に接続する工程を含む。
この発明のエレベータの改修方法は、既設の懸架体を一部昇降体側に残して切断し、既設の懸架体の昇降体側に残っている部分に新たな懸架体固定具を固定し、その懸架体固定具に吊り車装置を接続するので、現地で穴の加工をせずに吊り車を容易に設置することができ、かつ、吊り車の傾斜角度の自由度を向上させることができる。
この発明の実施の形態1による改修前のエレベータを示す概略の構成図である。 図1のエレベータの改修後の状態を示す概略の構成図である。 図2のかごの上部を拡大して示す正面図である。 図1の懸架体を切断する工程を示す正面図である。 図3の上部懸架体固定具を吊り車接続用懸架体に固定する工程を示す正面図である。 図3のかご吊り車装置を上部懸架体固定具に接続する工程を示す正面図である。 この発明の実施の形態2によるかご吊り車装置11のかご6への取付構造を示す斜視図である。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による改修前のエレベータを示す概略の構成図である。図において、昇降路1の上部には、巻上機2が設置されている。巻上機2は、巻上機本体3と駆動シーブ4とを有している。巻上機本体3は、駆動シーブ4を回転させるモータと、駆動シーブ4の回転を制動するブレーキとを有している。
駆動シーブ4には、複数本の既設の懸架体5が巻き掛けられている。各懸架体5としては、ロープ又はベルトが用いられている。
懸架体5の第1の端部には、昇降体としてのかご6が接続されている。懸架体5の第2の端部には、昇降体としての釣合おもり7が接続されている。かご6及び釣合おもり7は、懸架体5により、1:1ローピング方式で昇降路1内に吊り下げられており、巻上機2の駆動力により昇降路1内を昇降する。
図2は図1のエレベータの改修後の状態を示す概略の構成図である。かご6の上部には、かご吊り車装置11が設置されている。釣合おもり7の上部には、釣合おもり吊り車装置12が設置されている。
かご6及び釣合おもり7は、複数本の新たな懸架体(主懸架体)13により、2:1ローピング方式で昇降路1内に吊り下げられている。各懸架体13としては、ロープ又はベルトが用いられている。
新たな懸架体13の第1の端部及び第2の端部は、昇降路1内の上部に設置された綱止め部(図示せず)に接続されている。また、新たな懸架体13は、第1の端部側から順に、かご吊り車装置11、駆動シーブ4、及び釣合おもり吊り車装置12に巻き掛けられている。
図3は図2のかご6の上部を拡大して示す正面図である。かご6の上部には、断面コ字形の第1及び第2の上梁8a,8bが設けられている。上梁8a,8bの下面には、懸架体接続板9が固定されている。懸架体接続板9には、既設の懸架体固定具である複数の下部懸架体固定具10が接続されている。
各下部懸架体固定具10には、既設の懸架体5の一部である吊り車接続用懸架体5aの下端部が固定されている。各吊り車接続用懸架体5aの上端部には、新たな懸架体固定具である上部懸架体固定具14が固定されている。下部懸架体固定具10及び上部懸架体固定具14としては、いずれも既知の楔形シャックルが用いられている。
かご吊り車装置11は、取付板15、取付板15に固定されている一対の軸支持板16a,16b、軸支持板16a,16bに水平に固定されている軸17、及び軸17を中心に回転可能な吊り車18を有している。
取付板15の中央部には、複数の穴15aが設けられている。各上部懸架体固定具14は、穴15aに通されて、取付板15に接続されている。図3では、かご吊り車装置11のかご6への取付構造を示したが、釣合おもり吊り車装置12の釣合おもり7への取付構造も同様の構造にすることができる。
次に、実施の形態1のエレベータの改修方法について説明する。図1のエレベータを図2のエレベータに改修する場合、まず図4に示すように、懸架体5を一部かご6側に残して切断する(図4の×の部分で切断)。この後、懸架体5のかご6側に残っている部分の先端に解け防止処理を施す。これにより、吊り車接続用懸架体5aが形成される。
この後、図5に示すように、各吊り車接続用懸架体5aを対応する上部懸架体固定具14に通し、吊り車接続用懸架体5aを上部懸架体固定具14内で丸めて折り返し、吊り車接続用懸架体5aに上部懸架体固定具14を固定する。
次に、図6に示すように、取付板15の穴15aに対応する上部懸架体固定具14の上端部を通し、上端部のねじ部にナットを締め付けて、かご吊り車装置11を上部懸架体固定具14に接続する。また、かご吊り車装置11と同様の手順により、釣合おもり7に釣合おもり吊り車装置12を接続する。そして、新たな懸架体13をかご吊り車装置11、駆動シーブ4及び釣合おもり吊り車装置12に巻き掛け、懸架体13の第1の端部及び第2の端部を綱止め部に接続する。
なお、巻上機2については、新規のものに交換するのが好適であるが、既設のものを流用してもよい。また、その他の機器(例えば制御盤)についても、必要に応じて交換することができる。
このようなエレベータの改修方法では、既設の懸架体5を一部昇降体側に残して切断し、既設の懸架体5の昇降体側に残っている部分に新たな懸架体固定具14を固定し、その懸架体固定具14に吊り車装置11,12を接続するので、現地で穴の加工をせずに吊り車18を容易に設置することができ、かつ、吊り車接続用懸架体5a(ロープ又はベルト)の裕度により吊り車18の傾斜角度を自由に決めることができ、傾斜角度の自由度を向上させることができる。
また、上梁8a,8bが特殊な場合などでも、他と同じ方法で取り付けることができるので、事前検討が不要となる。
実施の形態2.
次に、図7はこの発明の実施の形態2によるかご吊り車装置11のかご6への取付構造を示す斜視図である。エレベータ全体の改修前及び改修後のレイアウトは、図1及び図2と同様である。図7において、かご吊り車装置11の取付板15の周縁部には、複数の穴15bが設けられている。取付板15は、上梁8a,8bの上面(下面でもよい)に接合されている。また、取付板15は、複数本のワイヤ19により上梁8a,8bに固定されている。ワイヤ19は、穴15bに通されて上梁8a,8bに縛り付けられている。
ワイヤ19は、例えば結束バンドのように、縛った際の戻り防止機能を有している。図7では、かご吊り車装置11のかご6への取付構造を示したが、釣合おもり吊り車装置12の釣合おもり7への取付構造も同様の構造にすることができる。
次に、実施の形態2のエレベータの改修方法について説明する。図1のエレベータを図2のエレベータに改修する場合、まず、かご6から既設の懸架体5及び既設の懸架体固定具10を取り外す。この後、上梁8a,8bにかご吊り車装置11を載せ、取付板15及び上梁8a,8bの全体を囲うようにワイヤ19を巻き付ける。そして、かご吊り車装置11をワイヤ19により上梁8a,8bに縛り付けて固定する。吊り車18の傾斜角度は、吊り車18を取付板15に固定する際に調整することができる。
また、かご吊り車装置11と同様の手順により、釣合おもり7に釣合おもり吊り車装置12を接続する。そして、新たな懸架体13をかご吊り車装置11、駆動シーブ4及び釣合おもり吊り車装置12に巻き掛け、懸架体13の第1の端部及び第2の端部を綱止め部に接続する。
このようなエレベータの改修方法では、吊り車装置11,12をワイヤ19により昇降体に縛り付けて固定するので、現地で穴の加工をせずに吊り車18を容易に設置することができ、かつ、吊り車18の傾斜角度を自由に決めることができ、傾斜角度の自由度を向上させることができる。
また、上梁8a,8bが特殊な場合などでも、他と同じ方法で取り付けることができるので、事前検討が不要となる。
なお、図2では巻上機2が昇降路1の上部に配置されているが、巻上機2が昇降路1のピットに配置されているエレベータにもこの発明は適用できる。
5 既設の懸架体、5a 吊り車接続用懸架体、6 かご(昇降体)、7 釣合おもり(昇降体)、10 既設の懸架体固定具(下部懸架体固定具)、11 かご吊り車装置、12 釣合おもり吊り車装置、13 新たな懸架体(主懸架体)、14 新たな懸架体固定具(上部懸架体固定具)、15 取付板、15a 穴、18 吊り車、19 ワイヤ。

Claims (4)

  1. 1:1ローピング方式のエレベータを2:1ローピング方式のエレベータに改修する方法であって、
    既設の懸架体を一部昇降体側に残して切断する工程、
    前記既設の懸架体の前記昇降体側に残っている部分に新たな懸架体固定具を固定する工程、及び
    取付板と吊り車とを有する吊り車装置を、前記取付板の穴に前記懸架体固定具を通して、前記懸架体固定具に接続する工程
    を含むエレベータの改修方法。
  2. 昇降体、
    前記昇降体の上部に設けられている下部懸架体固定具、
    下端部が前記下部懸架体固定具に固定されている吊り車接続用懸架体、
    前記吊り車接続用懸架体の上端部に固定されている上部懸架体固定具、
    前記上部懸架体固定具に接続されている取付板と、吊り車とを有している吊り車装置、及び
    前記吊り車に巻き掛けられており、前記昇降体を吊り下げている主懸架体
    を備えているエレベータ。
  3. 1:1ローピング方式のエレベータを2:1ローピング方式のエレベータに改修する方法であって、
    昇降体から既設の懸架体及び既設の懸架体固定具を取り外す工程、及び
    取付板と吊り車とを有する吊り車装置を、前記取付板の穴に通されたワイヤを用いて、前記昇降体の上梁に固定する工程
    を含むエレベータの改修方法。
  4. 上梁を有する昇降体、
    ワイヤにより前記上梁に固定されている取付板と、吊り車とを有している吊り車装置、及び
    前記吊り車に巻き掛けられており、前記昇降体を吊り下げている懸架体
    を備えているエレベータ。
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WO2020152856A1 (ja) * 2019-01-25 2020-07-30 三菱電機株式会社 楔式留め装置への索状体取付治具
CN113979264A (zh) * 2021-10-27 2022-01-28 浙江班门机械科技有限公司 提高曳引能力的升降机

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